JP2008527931A - 可変ユークリッド距離比とブラインド受信器とを用いた多重分解能変調 - Google Patents

可変ユークリッド距離比とブラインド受信器とを用いた多重分解能変調 Download PDF

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Abstract

【課題】可変ユークリッド距離比とブラインド受信器とを用いた多重分解能変調
【解決手段】無線通信ユーザ端末(UT)にて2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のための対数尤度比(LLR)値を生成するシステムと方法とが提供される。方法は、未知であってただし一般的にはk1またはk2として定義されるエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することを含む。方法は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、この不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成する。例えば、受信2層QPSK信号が約4または6.25のエネルギー比を有すると分かっているとする。ならばkは約5.0625となるよう選択される。換言すると、不整合kエネルギー比はk1とk2とのおよそ中間点を判定することによって選択される。
【選択図】 図5

Description

(米国特許法第119条に基づく優先権の主張)
本特許出願は、2005年1月11日に出願された仮特許出願第60/643,262号に対する優先権を主張するものであり、この指定代理人へ指定され、参照として本明細書に明確に組み込まれる。
本発明は、一般的に、デジタル通信形式に関し、より具体的には不整合エネルギー比を用いて2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のためのビット対数尤度比(LLR)値を効率的に生成するシステムと方法に関する。
無線通信システムは、該システムに結合された装置間で情報を速やかに交換できるようにするため、データ帯域幅の拡大を絶えず追及している。装置に使用できるデータ帯域幅を制限するパラメータには、装置に割り振られるスペクトル帯域幅や装置を結ぶチャネルの品質等がある。
無線通信システムは、データ帯域幅にかかる様々な制約を様々な手法を用いて埋め合わせている。無線通信システムは複数の符号化手法を採用することがあり、チャネルによってサポートされるデータ転送速度に基づき符号化手法を選択することもある。かかるシステムで通信する装置は、チャネルの能力に基づきデータ転送速度を取り決めることがある。かかる通信システムは、多数のポイント・ツー・ポイント・リンクにとっては有利な場合もあるが、単独の送信器が複数の受信器へ概ね同じデータを提供する分散ブロードキャストシステムにおいては理想に満たない場合もある。
無線通信システムは、層状変調とも呼ばれる階層変調を採用することがあり、ここで複数のデータストリームはデータ層の階層にわたって同時に送信される。複数のデータストリームは、ほぼ全ての受信器作動条件において受信を成就できる堅牢な通信リンクであるベース層を含むことができる。複数のデータストリームはまた、ベース層より低い、ベース層と同じ、またはベース層より高いデータ転送速度でブロードキャストされるエンハンスメント層を含むことができる。エンハンスメント層上での通信は受信器にて、ベース層に比べてより高い信号品質を要求する場合がある。したがってエンハンスメント層は、チャネル品質のばらつきにより敏感になる場合がある。
受信器は典型的にベース層にて通信する能力が保証され、典型的にベース層上でデータを復調できる。受信器はまた、エンハンスメント層をサポートするにあたり十分なチャネル条件において、より高いサービス品質を提供するため、または追加のデータ帯域幅を提供するため、エンハンスメント層上で変調されるさらなるデータを復調できる。
階層的に変調された信号の使用は受信器動作を大いに複雑化する。さらに受信器は、電力容量に限りがあるか、または処理能力に限りがある、可搬受信器である場合がある。層状変調の採用に起因する受信器の複雑化には、受信器のサイズと電力消費とコストとを抑える努力に相反する働きがある。
層状変調システムのための復号器は、ベース及びエンハンスメント層の各々を個別に同時に復号するよう構成できる。ベース層復号器とエンハンスメント層復号器は概ね並列に構成でき、同じ受信層状変調シンボルに対しそれぞれ同時に作用できる。ベース及びエンハンスメント層の各々は、受信シンボルに基づき信号品質指標を判定するよう構成されたビット指標モジュールとともに構成できる。ターボ符号化データを有するシステムにおいては、対数尤度比(LLR)を判定するようビット指標モジュールを構成できる。この比は、層状変調コンステレーションに用いるエネルギー比とチャネル推定値とに少なくとも部分的には依拠する。
したがって、無線通信ユーザ端末(UT)にて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成するための方法が提供される。方法は、一般的にはk1またはk2と定義される未知のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することを含む。方法は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、この不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビット尤度比(LLR)値を生成する。例えば、受信2層QPSK信号が約4または約6.25のエネルギー比を有すると分かっているとする。ならばkは、約5.0625に等しくなるよう選択される。換言すると、不整合kエネルギー比は、k1とk2とのおよそ中間点を判定することによって選択される。
発明の詳細な説明
受信器と受信器内の復号器は、階層または層状変調データを復号化するよう構成できる。ベース層復号器はエンハンスメント層復号器と概ね並列に作動するよう構成できるため、受信器の動作と処理負荷は簡素化される。ベース層復号器とエンハンスメント層復号器は、層状変調コンステレーションにて同じ受信シンボルに対し同時に作用するよう構成できる。エンハンスメント層復号器はベース層復号器から概ね独立して作動でき、エンハンスメント層を復号化するときにはベース層復号器からの結果に頼らない。
受信器は、ターボ符号化された階層変調データを復号化するよう構成できる。かかる実施形態において受信器は、概ね並列に構成されたベース層復号器とエンハンスメント層復号器とを含むことができる。ベース層復号器とエンハンスメント層復号器の各々は、対数尤度比等の信号品質指標を判定するよう構成できるビット指標モジュールを含むことができる。
対数尤度比値は、受信信号とチャネル推定値とに、少なくとも部分的には、依拠する。ビット指標モジュールは、LLR値の判定にあたって実際のチャネル推定値と所定の値のどちらを用いるべきかを判定するため、チャネル推定値を所定の閾値に照らして比較するよう構成できる。ベース層とエンハンスメント層のLLR判定の両方に同じチャネル推定値閾値を用いることにより受信器動作は簡素化できる。異なる層状変調エネルギー比に基づき異なるチャネル推定値閾値を使用できる。
図1は、層状変調とも呼ばれる階層変調を採用する無線通信システム100の一実施形態の機能ブロック図である。システムは、ユーザ端末110と通信できる1つ以上の固定要素を含む。ユーザ端末110は、例えば階層符号化変調(すなわち2層QPSK)を使用する1つ以上の通信規格に従い作動する無線電話であってもよい。例えばユーザ端末110は、第1の通信ネットワークから無線電話信号を受信するよう構成でき、さらに第2の通信ネットワークからデータを情報とを受信するよう構成できる。いくつかの実施形態においては両通信ネットワークが階層符号化変調を実施でき、他の実施形態においては通信ネットワークの内一方が階層符号化変調を実施してもよい。
ユーザ端末110は、可搬装置、可動装置、または静止装置であってもよい。ユーザ端末110は、可動装置、可動端末、可動局、ユーザ装置、ポータブル、電話等と呼ぶこともできる。図1にはただ1つのユーザ端末110が示されているが、典型的な無線通信システム100が複数のユーザ端末110と通信する能力を有することは理解されよう。
ユーザ端末110は一般的に、ここで扇形の携帯電話塔として描かれている1つ以上の基地局120aまたは120bと通信する。ユーザ端末110は典型的に、ユーザ端末110の中の受信器にて最強の信号強度を提供する基地局と、例えば120bと、通信する。
基地局120a及び120bの各々は、適切な基地局120a及び120bとの間で通信信号を行き来させる基地局コントローラ(BSC)140へ結合できる。BSC140は、ユーザ端末110と公衆交換電話網(PSTN)150との間でインターフェイスとして作用するよう構成できるモバイル交換センター(MSC)150へ結合される。MSCはまた、ユーザ端末110とネットワーク160との間でインターフェイスとして作用するよう構成できる。ネットワーク160は、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)であってもよい。一実施形態において、ネットワーク160はインターネットを含む。したがってMSC150はPSTN150とネットワーク160とへ結合される。MSC150はまた、1つ以上のメディアソース170へ結合できる。メディアソース170は、例えばユーザ端末110からアクセスできるシステムプロバイダによって提供されるメディアのライブラリであってもよい。例えばシステムプロバイダは、ユーザ端末110からオンデマンドでアクセスできる映像や他の何らかの形をとるメディアを提供できる。MSC150はまた、他の通信システム(図示せず)とのシステム間ハンドオフを調整するよう構成できる。
一実施形態においは、階層的に符号化された信号をユーザ端末110へ送信するよう基地局120a及び120bを構成できる。例えば、ユーザ端末110のみならず他の受信器(図示せず)へ差し向けることができるマルチキャスト信号を送信するよう基地局120a及び120bを構成できる。階層符号化信号は、堅牢に構成されるベース層信号と、より低いリンクマージンにて作動し結果的にチャネルにおける変動により敏感であるエンハンスメント層信号とを含むことができる。エンハンスメント層は、ベース層上で供給されるデータにとって補助的なデータを提供するよう、またはサービス品質要求がより低い独立したデータを提供するよう、構成できる。
無線通信システム100はまた、変調された階層符号化信号をユーザ端末110へ送信するよう構成されたブロードキャスト送信器180を含むことができる。一実施形態において、ブロードキャスト送信器180は基地局120a及び120bと連携できる。別の実施形態において、ブロードキャスト送信器180は、基地局120a及び120bを含む無線電話システムと区別してもよく、同無線電話システムから独立してもよい。ブロードキャスト送信器180は、限定はされないが、音声送信器、映像送信器、ラジオ送信器、テレビジョン送信器等、または送信器の組み合わせであってもよい。
ブロードキャスト送信器180は、ブロードキャストメディアソース182からデータを受信するよう構成でき、さらにデータを階層的に符号化し、階層的に符号化されたデータに基づき信号を変調し、変調された階層符号化データをサービスエリアへブロードキャストするよう構成でき、同サービスエリアにおいてはユーザ端末110によってこれを受信できる。ブロードキャスト送信器180は、例えばブロードキャストメディアソース182から受信したデータからベース層データとエンハンスメント層データとを生成できる。
エンハンスメント層はベース層上で運ばれるデータにとって余剰なデータを運ばないから、階層符号化データ構成は有利である。加えて、受信器がエンハンスメント層を復号化できないことはサービスの減損を招かない。例えば、ベース層は標準映像解像度の映像を送達するよう構成でき、エンハンスメント層は受信映像信号の解像度または信号対雑音比(SNR)を上げるさらなるデータを提供できる。別の実施形態において、ベース層は、毎秒15フレームの映像信号等、所定の品質を有する信号を提供するよう構成でき、エンハンスメント層は、ベース層上で運ばれる情報を補うよう構成できる。例えば、毎秒30フレームの映像信号をサポートするための情報を運ぶようエンハンスメント層を構成できる。かかる構成において、エンハンスメント層データを復号化できないことは信号解像度の低下、信号品質またはSNRの低下を招くが、信号の全面的損失には至らない。
ユーザ端末110は、受信信号を復調してベース層を復号化するよう構成できる。ユーザ端末110の中の受信器は、ベース層復号器の標準部分としてエラー制御機構を実施できる。ユーザ端末110の中の受信器は、ベース層復号器のエラー制御機構を用いてエンハンスメント層復号化の成功の見込みを判定することができる。ユーザ端末110の中の受信器はその後、ベース層の復号化に使われるエラー制御機構で生成される統計または指標に基づきエンハンスメント層を復号化するか否かを判定できる。
別の実施形態において、ユーザ端末110は、エンハンスメント層を復号化するときにベース層情報に頼ることなく、ベース層とエンハンスメント層とを概ね同時に復号化するよう構成できる。例えばユーザ端末110は、単一の復号器閾値を判定し、両ベース及びエンハンスメント層を復号化するときに単一の復号器閾値を使用するよう構成できる。復号器閾値は、階層的に変調されるデータの特性に部分的に基づいてもよい。例えば復号器閾値は、ベース層に対するエンハンスメント層のパワーまたはエネルギーの比に基づいてもよい。復号器閾値はまた、シンボルエラー率、ビットエラー率、パケットエラー率、またはフレームエラー率等、所望のエラー率に部分的に基づいてもよい。復号器閾値は固定してもよく、あるいは例えば変化する所望サービス品質に、または変化する階層変調データ特性に、基づき変化してもよい。
図2A及び2Bは階層変調のコンステレーション図である。一例として、図1の無線通信システム100は図2Aに示す方法で階層変調を実施してもよい。この階層変調実施は、QPSK上の直角位相偏移キーイング(QPSK)と呼ぶことができる。実施はQPSK変調ベース層を含む。図2AにはQPSK上のQPSK階層変調実施が図解されているが、本明細書で開示される復号器の装置と方法は特定タイプの階層変調に限定されない。例えば、他の階層変調実施にはQPSK上の16−QAMを、または他の何らかの形をとる階層変調を、使用できる。
QPSKベース層は4つの点202a〜202dによって定義される。ただし後ほど説明するとおり、これらの点は階層変調における実際のコンステレーション点に一致する必要はない。エンハンスメント層もまたQPSK変調される。QPSK変調されたエンハンスメント層はQPSKベース層コンステレーションの上に出現する。エンハンスメント層のQPSKコンステレーションは4つの位置を含むが、このコンステレーションは、ベース層の4つのコンステレーション点202a〜202dのいずれかを中心とすることができる。
一例として、ベース層点202bは第2の象限に出現し、ここで同相(I)信号成分は負であり、直交(Q)信号成分は正である。ベース層点202bの上には、エンハンスメント層の4つのコンステレーション点210a〜210dがある。同様に、各象限はベース層の点202a〜210dに対応するエンハンスメント層の4つのコンステレーション点を有する。
ベース及びエンハンスメント層データは、所定のマップまたはアルゴリズムに基づきコンステレーションシンボルへマップできる。例えば、ベース層データとエンハンスメント層データは各シンボルにつき2ビットをそれぞれ含むことができ、このようにしてベース層及びエンハンスメント層データの組み合わせは4ビットとなる。マッピング操作は4ビットを取り、16−QAMコンステレーション、またはQPSK上のQPSKコンステレーション等、所定のコンステレーションからシンボルへそれらをマップできる。
図2Bは、ある特定の階層変調実施の一実施形態のコンステレーション図260である。図2Bのコンステレーション図260は実質的には16−QAMコンステレーションであり、ここでベース層データはコンステレーションの特定の象限へマップし、エンハンスメント層データはコンステレーションの中の特定の位置へマップする。16−QAMコンステレーション260は一定の間隔を置く必要はないが、各象限の中では一定の間隔を、異なる象限の中で最寄の点間には異なる間隔を有するよう修正することはできる。さらに、コンステレーションの中の点のいくつかは、象限の中間点に対し鏡映できる。
信号マッピングブロックへの入力は、ベース層からの2ビット(b)とエンハンスメント層からの2ビット(b)とを含む。ベース層ストリームは、エンハンスメント層ストリームとエネルギー比kに関しより高いパワーレベルで送信される。
OFDMシステムの同じ論理チャネルにおいては複数のトーンに同じエネルギー比を使用でき、ここで論理チャネルはOFDMトーングループから1つ以上のトーンを含むことができる。ただし、エネルギー比は論理チャネルから論理チャネルにかけて変化し得る。したがって、信号マッピングブロックはエネルギー比に応じて同じデータを異なるコンステレーションへマップでき、コンステレーションはエネルギー配給量によって決まる。
例えば、ベース及びエンハンスメント層データを2つのコンステレーションの内一方へマップするよう信号マッピングブロックを構成でき、ここで2つのコンステレーションは4及び9のエネルギー比に対応する。層状変調信号コンステレーションはグレイマッピングに準拠し、エネルギー比kが4に等しい場合には、層状変調の信号コンステレーションが16−QAMの信号コンステレーションと同等であることに注意されたい。
他の実施形態において、層状変調の単一コンステレーションは2つのスケール化QPSK信号コンステレーションの簡素な追加である。図2Bに示すコンステレーションと異なり、かかるQPSKコンステレーションの簡素な追加はグレイマッピング規則に準拠しない。グレイマッピングに準拠しない信号コンステレーションは、グレイマッピングに準拠するコンステレーションに比べて性能の劣化をもたらすことがある。
ベース及びエンハンスメント層のそれぞれの象限を定義する基礎データは、1つ以上の符号化プロセスを用いて符号化できる。使用する符号化プロセスはどんな符号化プロセスであってもよく、復号器が特定の符号器に対応する点を除き、符号化の種類は本明細書で開示される復号化装置及び方法に制限を課すものではない。符号器は、例えば畳み込み符号器、ターボ符号器、ブロック符号器、インターリーバ、CRC符号器、符号器の組み合わせ、及び同類のもの、またはデータを符号化する他の何らかのプロセスまたは装置を含むことができる。
図3は、階層符号化変調システムのために構成された送信器300の一実施形態の機能ブロック図である。一実施形態においては、図1のブロードキャスト送信器の中で送信器300を実施できる。図3の送信器300は、図2Bのコンステレーションを使用する直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)または直交周波数分割多重(OFDM)システムでの階層変調のために構成できる。ただし図3に示す送信器300は一実施形態に相当し、開示される復号装置及び方法に制限を課すものではない。例えば、階層符号化データを用いて単一キャリアシステムを変調でき、受信器内の対応する復号器は層状変調を用いて単一キャリアに作用するよう構成できる。
送信器300は、概ね同じベース層及びエンハンスメント層処理ブロック310及び320をそれぞれ含むことができる。ベース層処理ブロック310はベース層データを所望の変調形式に、例えばQPSKに、加工するよう構成できる。同様にエンハンスメント層処理ブロック320はエンハンスメント層データを所望の変調形式へ、例えばQPSKへ、加工するよう構成できる。
ベース層処理ブロック310とエンハンスメント層処理ブロック320はソース符号器(図示せず)からそれぞれのデータを受信し、同ソース符号器は図1のブロードキャストメディアソースであってもよい。一実施形態において、ベース層データとエンハンスメント層データは、映像信号、音声信号、または映像及び音声信号のいくつかの組み合わせを含むことができる。ベース層における映像/音声信号は、受信器にて基礎的品質のサービスを再現するにあたって必要とされるデータに相当する。エンハンスメント層における映像/音声信号は、受信器にてより高い品質のサービスをもたらすにあたって必要とされるさらなるデータに相当する。したがって、2つの層(ベース層とエンハンスメント層)を復号化できるユーザは高品質の映像/音声信号を享受でき、他方ベース層を復号化できるユーザは最低限の品質の映像/音声信号を入手できる。
ベース層処理ブロック310とエンハンスメント層処理ブロック320の各々の中で、データはブロック符号化のためリードソロモン符号器301または311へ結合される。リードソロモン符号器301及び311の出力はそれぞれのターボ符号器303及び313へ結合される。ターボ符号器301及び311は、所定の符号化レートに従いデータをターボ符号化するよう構成できる。この符号化レートは固定でき、または複数の符号器レートから選択できる。例えば、1/3、1/2、または2/3の符号化レートを提供するようターボ符号器301及び311を別個に構成できる。
バーストエラーへの耐性を向上させるため、ターボ符号器303及び313の出力はそれぞれのビットインターリーバ305及び315へ結合される。ビットインターリーバ305及び315の出力はそれぞれのスロット割り当てモジュール307及び317へ結合される。スロット割り当てモジュール307及び317は、時分割多重システムにおけるインターリービングタイムスロット等、所定のタイムスロットに符号化シンボルをタイムアラインするよう構成できる。スロット割り当てモジュール307及び317の出力はそれぞれのスクランブラ309及び319へ結合される。スクランブラ309及び319の出力は、符号化されたベース層及びエンハンスメント層シンボルに相当する。
2つの層からのシンボルは信号マッピングブロック330にて組み合わされる。信号マッピングブロック330は、層状変調のためベース及びエンハンスメント層シンボルをコンステレーション内の特定の点へマップするよう構成できる。例えば、1対のベース層シンボルを1対のエンハンスメント層シンボルとともに層状変調コンステレーション内の1点へマップするよう信号マッピングブロック330を構成できる。信号マッピングブロック330は、所定のエネルギー比を有するコンステレーションへ各々の論理チャネルをマップするよう構成できる。ただし、異なるエネルギー比を有するコンステレーションへ異なる論理チャネルをマップすることができる。
信号マッピングブロック330の出力は、マップされたコンステレーション点を特定の論理チャネルへインターリーブするよう構成されたタイムインターリーバ340へ結合される。先に説明したとおり、システムは時分割多重構成を実施でき、ここで単一の論理チャネルは複数の他の論理チャネルとともに時分割される。論理チャネルの集合はタイムインターリーブでき、さもなくばラウンドロビン割り当て等、所定の時分割アルゴリズムを用いて時分割できる。
タイムインターリーバ340の出力はサブキャリア割り当てモジュール350へ結合される。サブキャリア割り当てモジュールは、OFDMトーンセットから1つ以上のトーン、周波数、またはサブキャリアを、タイムインターリーブ済み論理チャネルからなる各セットへ割り当てるよう構成できる。タイムインターリーブ済み論理チャネルのセットへ割り当てられるサブキャリアのサブセットは、1つのチャネルから、複数のサブキャリア、使用可能な全サブキャリアにまで及ぶ。サブキャリア割り当てモジュール350は、論理チャネルの逐次タイムインターリーブ済みセットを所定のアルゴリズムに従いサブキャリアのサブセットへマップできる。この所定のアルゴリズムは、論理チャネルを永続的に割り当てるよう構成でき、あるいは周波数ホッピングアルゴリズムに従いサブキャリアを割り当てるよう構成できる。
サブキャリア割り当てモジュール350の出力は、割り当てられた層状変調シンボルに基づきサブキャリアを変調するよう構成されたOFDMシンボルモジュール360へ結合される。変調されたOFDMサブキャリアはOFDMシンボルモジュール360からIFFTモジュール370へ結合され、同IFFTモジュールは、OFDMシンボルを生成し、循環プレフィックスを、または所定の長さを、後ろに付加する、または前に付加するよう構成できる。
IFFTモジュール370からのOFDMシンボルは成形ブロック380へ結合され、ここでOFDMシンボルを成形する、クリッピング、窓化する等して加工できる。成形ブロック380の出力は、送信のための所望作動周波数帯への変換のため送信RFプロセッサ390へ結合される。例えば送信RFプロセッサ390の出力は、無線送信用のアンテナ(図示せず)を含むことができ、またはこれに結合することができる。
図4は、図3の送信器によって生成された階層変調データを復号化するよう構成された受信器400の機能ブロック図である。一実施形態においては、図1のシステムのユーザ端末の中で受信器400を実施できる。
受信器400は、送信されたRF OFDMシンボルを受信し、それらを処理し、それらをベースバンドOFDMシンボルへ、または実質的にはベースバンド信号へ、周波数変換するよう構成された受信RFプロセッサを含む。信号は、ベースバンド信号からの周波数オフセットが信号帯域幅のごく一部であるなら、またはさらなる周波数変換を省いて信号の直接的処理を許すにあたり信号が十分に低い中間周波数にあるなら、実質的にベースバンド信号と呼ぶことができる。受信RFプロセッサ410からのOFDMシンボルは、OFDMシンボルを階層変調周波数領域サブキャリアへ変形するよう構成されたFFTモジュール420へ結合される。
FFTモジュール420は、所定のパイロットサブキャリア等、1つ以上のサブキャリアをチャネル推定器430へ結合するよう構成できる。このパイロットサブキャリアは、例えば1つ以上の等しく間隔を置くOFDMサブキャリアのセットであってもよい。チャネル推定器430は、パイロットサブキャリアを用いて受信OFDMシンボルに影響を及ぼす様々なチャネルを推定するよう構成される。一実施形態においては、サブキャリアの各々に対応するチャネル推定値を判定するようチャネル推定器430を構成できる。ある特定のサブキャリアにおけるチャネル推定値は、近傍のサブキャリアの、例えばパイロットサブキャリアの所定のコヒーレンス帯域幅の中にあるサブキャリアの、チャネル推定値として使用できる。
FFTモジュール420からのサブキャリアとチャネル推定値は、サブキャリアシンボルデインターリーバ440へ結合される。シンボルデインターリーバ440は、図3のサブキャリア割り当てモジュールによって行われるシンボルマッピングを逆転させるよう構成できる。
受信器400は、各々のOFDMサブキャリアまたはトーンに対しベース層復号化とエンハンスメント層復号化を実行するよう構成される。明快と簡潔を図るため、図4は単独のベース層復号器とエンハンスメント層復号器とを図解する。
ベース層復号器とエンハンスメント層復号器は概ね並列に作動できる。復号器モジュールの各々は、同じ受信シンボルに対し同時に作用するよう構成できる。よって、エンハンスメント層復号器はベース層復号器から概ね独立して作動でき、エンハンスメント層データを復号化するときにはベース層復号器の結果に頼らない。
図4の受信器400実施形態に図解された復号器は、ターボ符号化層状変調データを復号化するよう構成される。無論、送信器がタイプの異なる符号化を引き起こすよう構成されるなら、この符号器のタイプに受信器400の復号器を整合させる。例えば送信器は、ターボ符号化、畳み込み符号化、低密度パリティ検査(LDPC)符号化、または他の何らかの符号化を用いてデータを符号化するよう構成できる。かかる実施形態においては相補的な復号器を用いて受信器400を構成する。よって、受信器400のベース層復号器とエンハンスメント層復号器の各々は、ターボ復号化、ビタビ復号化等を用いる畳み込み復号化、LDPC復号化、または他の何らかの復号器、または復号器の組み合わせを提供するよう構成できる。
階層変調トーンの各々はベース層ビット指標モジュール450とエンハンスメント層ビット指標モジュール460へ結合される。ビット指標モジュール450及び460は階層変調トーンに作用することにより受信シンボルの品質を指摘する指標を判定することができる。
シンボルがターボ符号化される一実施形態においては、受信シンボルの対数尤度比(LLR)を判定するようビット指標モジュール450及び460を構成できる。LLRは尤度比の対数である。この比は、元のビットが0に等しくなる見込みに対し元のビットが1になる見込みと定義することができる。あるいは逆に、この比は、LLRが元のビットが1に等しくなる見込みに対し元のビットが0になる見込みと定義することもできる。これら2つの定義に実質的な違いはない。ビット指標モジュール450及び460はLLR値を判定するため、例えばシンボルマグニチュードとチャネル推定値とを使用することができる。
各々のビット指標モジュール450及び460はLLR値を判定するため、チャネル推定値と受信信号とを利用する。ノイズ推定値を使用することもできる。ただし、ノイズ推定値にかかわりなく同じ結果を提供するターボ復号化法を使用するなら、ノイズ推定値項は実質的に無視できる。かかる実施形態において、ビット指標モジュール450及び460ハードウェアはLLR値の計算にあたって所定の値をノイズ推定値として使用することができる。
ベースビット指標モジュール450の出力はベース層プロセッサ470へ結合される。エンハンスメント層ビット指標モジュール460の出力は、機能的にはベース層プロセッサ470と同様の働きをするエンハンスメント層プロセッサ480へ結合される。例えば、ビット指標モジュール450及び460からそれぞれのベース層またはエンハンスメント層プロセッサ470及び480にかけてLLR値が結合される。
ベース層プロセッサ470は、受信したLLR値に作用することにより符号器で行われたシンボルスクランブリングを逆転させるよう構成されたデスクランブラ472を含む。シンボルデスクランブラ472の出力は、あらかじめインターリーブされたシンボルをデインターリーブするよう構成されたビットインターリーバ474へ結合される。ビットデインターリーバ474の出力は、ターボ符号器で使われる符号化レートに従いターボ符号化シンボルを復号化するよう構成されたターボ復号器476へ結合される。例えば、ターボ復号器476は、1/3、1/2、または2/3レートのターボ符号化データの復号化を実行するよう構成できる。ターボ符号器476は、例えばLLR値に作用する。ターボ復号器476からの復号化出力はリードソロモン復号器478へ結合され、同リードソロモン復号器は、リードソロモン符号化ビットに部分的に基づきベース層ビットを回復するよう構成できる。こうして得たベース層ビットはソース復号器(図示せず)へ移される。
エンハンスメント層プロセッサ480はベース層プロセッサ470と同様に作動する。
デスクランブラ482はエンハンスメントビット指標モジュール460からLLR値を受信する。この出力はビットデインターリーバ484とターボ復号器486とへ結合される。ターボ復号器486の出力はリードソロモン復号器488へ結合される。こうして得たエンハンスメント層ビットはソース復号器(図示せず)へ移される。
LLRのための正確な式は下記により与えられる、
Figure 2008527931
この等式で、LLRは変調シンボルによって符号化されるn番目のビットのLLRであり、bはコンステレーション点G(S)のn番目のビットを示す。値rは受信シンボルを表し、cはチャネル推定値を表し、Nはノイズ推定値を表す。正確な解の計算は一般的に、実用化するにあたってあまりにも複雑か、またはあまりにも処理集約的である。変数の最大値として近似値を求めることができる。QPSKの場合、この近似式は、実際は、正確なLLR式に一致する。エネルギー比kの2層QPSKについて、これより近似式を詳しく説明する。
LLR計算ブロックにおいて、LLR値はチャネル推定ブロックからのチャネル推定値に依存する。各層の性能は、チャネル推定アルゴリズムに使われる閾値に依存する。チャネル推定閾値はチャネル推定値の使用を左右する値を表す。つまり、チャネル推定値が閾値を超過するなら、実際のチャネル推定値が使われる。逆に、チャネル推定値が閾値に満たなければ、チャネル推定値に所定の値が代入され、この所定の値は、例えばゼロでもよく、または他の何らかの十分に小さい値でもよい。チャネル推定値が閾値に等し場合には、実際のチャネル推定値を使用するか、または所定の値を使用するよう受信器を構成できる。決定が着実に遂行されるなら、いずれの選択肢も実用的である。
受信器のチャネル推定モジュールは、OFDMシステム等の多重チャネルシステムにおいて各トーンにつきチャネルを推定する。よって、チャネル推定モジュールまたは各ビット指標モジュールはチャネル推定値を閾値に比較することができる。エネルギー比次第で最適な閾値を決めることができるため、閾値に対するチャネル推定値の比較はビット指標モジュールで遂行すると有利な場合がある。
閾値は、2つのチャネルモデル、すなわち120km/hrの反復国際電気通信連合(ITU)ペデストリアンB(PEDB)モデルと20km/hrの反復先進テレビジョンシステム委員会(ATSC)モデルとで最適化できる。
図5は、エネルギー比の変化を示す2層QPSKコンステレーション図の詳細な描写である。4、5.0625、及び6.25のエネルギー比(k)が示されている。
再び図2Bを参照し、層間の関係を4のエネルギー比(k)とともに示す2層QPSKコンステレーションが描かれている。値kは図面において、ベース層点を、ベース層点とエンハンスメント層点の内1つとの差の実数成分で割った実数成分として描くことができる。
場合によっては、送信器で使われるエネルギー比(すなわち4.0または6.25)を受信器が把握できないことがある。本発明は、この状況で2層QPSKデータを効率的に復号化するプロセスを説明するものである。受信器は、1/3、1/2、または2/3のターボ符号レートのみならず、たとえエネルギー比が未知であったとしても、図2Bのとおりにコンステレーション層間の関係を定義する。入力及び出力のビット幅は要求に応じ9ビット符号付き整数(9s)と6ビット符号付き(6s)整数である。復号化指標は、両エネルギー比極端に通用する不整合エネルギー比を使用することにより、受信器側でのハードウェア実施の複雑さを最小限に抑えながら性能劣化をごく僅かにとどめる。つまり、不整合エネルギー比を用いてターボ復号器のためのビットLLRを生成でき、最悪の場合の性能劣化は反復PEBDチャネル(120km/hr)と反復ATSCチャネル(20km/hr)とで0.1dBである。
図6は、無線通信ユーザ端末(UT)にて2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する方法を図解するフローチャートである。明快を図るため番号が付された一連のステップとして方法が描かれているが、この番号付けは必ずしもステップの順序を決定づけるものではない。これらのステップのいくつかを省略できること、平行して遂行できること、または厳密な順序の維持を義務づけずに遂行できることは理解されたい。方法はステップ600で始まる。
ステップ602は、典型的には約k1または約k2であるエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信する。ステップ604は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択する。ステップ606は、この不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成する。
図7は、図6の方法をさらなる詳細とともに示すフローチャートである。方法はステップ700で始まる。ステップ702は、未知ではあるが一般的にはk1またはk2として定義されるエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信する。ステップ704は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択する。ステップ706は、この不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ符号化のためのビットLLR値を生成する。例えばステップ702は、約4または約6.25のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信できる。次にステップ704は、約5.0625に等しくなるようkを選択する。ステップ708は、ステップ706で生成されたビットLLR値を用いてターボ復号化を実行する。
一態様において、ステップ704で不整合kエネルギー比を選択することはサブステップを含む。ステップ704aはk1とk2とのおよそ中間点を判定し、ステップ704bはおよそ中間点に等しいkを設定する。なお、およそ中間点は臨時に判定してもよく、あるいはこれは工場で、またはUT装置の初期化のときに、ロードされ設定される所定の値であってもよい。送受信プロセスにおけるエラーと、限られたビット位置数を計算に用いることによって課せられる制約とを計算に入れるため、「およそ」という言葉を用いる。別の態様において、ステップ706は2層QPSKターボ符号化のためのビットLLR値を生成し、最悪の場合の劣化は0.1dBに満たない(下の表1を参照)。
上で詳述したとおり、ステップ702は2層QPSK信号を、各シンボルにつき同相(I)成分と直交(Q)成分とともに受信し、ステップ706は不整合kエネルギー比を用いて4つのビット(b3、b2、b1、及びb0)のLLR値を生成する。
より明確に、b0とb2のLLR値は複素受信信号(r)の実数成分に専ら依存するから、各b0及びb2ビットにつきLLR値を次のとおりに判定でき、
Figure 2008527931
ここでJは、b0ならv、b2ならwであり、
Figure 2008527931
rは複素受信信号であり、
Cは複素チャネル推定値であり、
はCの複素共役である。
同様に、各b1及びb3ビットにつきLLR値は次のとおりに判定され、
Figure 2008527931
ここでJは、b1ならv、b3ならwであり、
sgn(J)はJの符号ビットである。
図8は、vの例示的な計算を示す詳細な描写である。この計算は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実行できる。図示されたとおり、vは以下の操作に応じて判定され、
、C、r、及びrを9ビット符号付き整数として、そして
Figure 2008527931
を6ビット符号なし整数として表し、
Figure 2008527931
17ビット符号付き整数まで飽和され、
Figure 2008527931
ここで結果を丸めることにより15ビット符号付き整数を作る。
図9は、wの例示的な計算を示す詳細な描写である。図示されたとおり、wは以下の操作に応じて判定でき、
、C、r、及びrを9ビット符号付き整数として、そして
Figure 2008527931
を6ビット符号なし整数として表し、
Figure 2008527931
17ビット符号付き整数まで飽和され、
Figure 2008527931
ここで結果を丸めることにより15ビット符号付き整数を作る。
図10は、k・C・C、またはYの例示的な計算を示す詳細な描写である。図示されたとおり、k・C・Cは以下の操作に応じて判定され、
及びCを9ビット符号付き整数(2の換算計数)として、そしてkを3ビット符号なし整数として表し、
Figure 2008527931
17ビット符号なし整数(214の換算計数)、
P・k=k・C・C、ここで結果を丸めることにより15ビット符号なし整数Yを作る(211の換算計数)。
図11は、b2及びb0の例示的な計算を示す詳細な描写である。図示されたとおり、b2及びb0(b2,0)は以下の操作に応じて判定され、
Yの最下位ビット(LSB)を切り捨て14ビット符号なし整数YYを作り、
Jの絶対値を取り(ここでJは、b0ならv、b2ならw)14ビット符号なし整数Uを作り、
U−YY=R、15ビット符号付き整数、
Rを7ビット左にシフトし(Rに2を掛ける)、
結果を丸めて12ビット符号付き整数DDを作り、
DDを飽和させ6ビット符号付き整数b2,0を作る。
図12はb3及びb1の例示的な計算を示す詳細な描写である。図示されたとおり、b3及びb1(b3,1)は以下の操作に応じて判定でき、
Jの絶対値を取り(ここでJは、b1ならv、b3ならw)14ビット符号なし整数Uを作り、
U・(k−1)=X、16ビット符号なし整数、
U・k=X、17ビット符号なし整数、
X−Y、18ビット符号付き整数Sを作り、
(2・U)−Y、16ビット符号付き整数Tを作り、
XをSにより多重化し、Tの符号ビットを選択信号として使用し、18ビット符号なし整数Zを作り、
Zを左に5ビットシフトし(2を掛ける)、
結果を丸めて12ビット符号付き整数AAを作り、
AAを飽和させ6ビット符号付き整数BBを作り、
Jの最上位ビット(符号)をBBに掛け、6ビット符号付き整数b3,1を作る。
固定点実施からのシミュレーション結果は、反復PEBDチャネル(120km/hr)と反復ATSCチャネル(20km/hr)の場合にエネルギー比不整合による最悪の場合の性能劣化が0.1dBであることを示している。
Figure 2008527931
調査した層状変調においてはベース層とエンハンスメント層とが不平等にエラー保護された。ベース層は一般的にエンハンスメント層より良好に保護される。表1における負の値は、不整合kを使った性能が整合エネルギー比を使って得ることのできる性能すら凌ぐことを意味する。
図13は、2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する無線通信UTの概略ブロック図である。UT1300は、k1またはk2のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付けるエアインターフェイス入力をライン1304上に、そして複素受信信号成分(r)と複素チャネル推定値(C)とをそれぞれ供給する出力をライン1306及び1308上に、有する受信器フロントエンド1302を備える。対数尤度比(LLR)モジュール1310は、複素受信信号成分と複素チャネル推定値とを受信する入力をライン1306及び1308上に有する。図13は図4に示すシステムの簡略版である。図4の要素410、420、430、及び440は、図13の受信器フロントエンド1302によって実行される機能の多くを実行すると理解できる。いくつかの態様において、UT1300は図1のUT110として実行することができる。
LLRモジュール1310は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、このkエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値をライン1312上の出力にて供給する。出力1312はターボ復号器1314へ接続される。LLRモジュール1310は通常、k1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する。例えば、受信器1302が約4または約6.25のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付けるなら、LLRモジュール1410は約5.0625に等しくなるようkを選択する。
図7〜11の説明で上述したとおり、受信器1402は同相(I)成分と直交(Q)成分とともに2層QPSK信号を受け付け、LLRモジュール1401は4つのLLRビット値(b3、b2、b1、及びb0)を生成する。
LLRモジュール1310は、各b0及びb2ビットにつきLLR値を次のとおりに判定し、
Figure 2008527931
ここでJは、b0ならv、b2ならwであり、
Figure 2008527931
rは複素受信信号であり、
Cは複素チャネル推定値であり、
はCの複素共役である。
LLRモジュール1310は、各b1及びb3ビットにつきLLR値を次のとおりに判定し、
Figure 2008527931
ここでJは、b1ならv、b3ならwであり、
sgn(J)はJの符号ビットである。
LLR機能のさらなる詳細は上の図7〜11の説明に見ることができ、簡潔を図るためここでは繰り返さない。
図14は、2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成するプロセッサの概略ブロック図である。プロセッサ1400は、複素受信信号を受信する入力をライン1402上に、そしてQPSKシンボルの複素チャネル推定値を受信する入力をライン1404に、備える。
対数尤度比(LLR)セクション1406は、複素受信信号(r)と複素チャネル推定値(C)とを受信する入力をライン1402及び1404に有する。LLRセクション1406は、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、このkエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成する。ライン1408上の出力はターボ復号器(図示せず)へ接続される。LLRセクション1406は通常、k1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する。例えば、プロセッサ入力1402/1404が約4または約6.25のエネルギー比とともに2層QPSK信号の複素受信信号と複素チャネル推定値とを受け付けるなら、LLRセクション1406は約5.0625に等しくなるようkを選択する。
マイクロプロセッサ(μP)1401とメモリ1412もまた図示されている。上述したプロセスの一部または全部は、メモリ1412に格納されたマイクロプロセッサ実行可能命令の助けを借りて実行できる。この場合、本発明は、2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成する操作を実行するため、メモリ1412に格納され、マイクロプロセッサ1410等のデジタル処理装置によって実行できる、機械可読命令からなるプログラムを実体的に具現する信号荷担媒体として説明することができる。操作はステップ、すなわちk1またはk2のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信するステップと、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択するステップと、この不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成するステップとを含む。
不整合kエネルギー比を選択することは、k1とk2との間でおよそ中間点を判定することと、およそ中間点に等しいkを設定することとを含んでもよい。例えば、エネルギー比が約4または約6.25であるなら、約5.0625に等しくなるようkが選択される。LLR機能のさらなる詳細は上の図7〜11の説明に見ることができ、簡潔を図るためここでは繰り返さない。
図15は、2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する無線通信UTの別型を描く概略ブロック図である。UT1500は、k1またはk2のエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付ける手段1502を備える。UTは、複素受信信号成分(r)と複素チャネル推定値(C)を供給する手段1504を備える。UTはさらに、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択する手段1506と、このkエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を出力1510にて供給する手段1508とを備える。手段1506は通常、k1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する。例えば、手段1502が、約4または約6.25と分かっているエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付けるなら、手段1506は約5.0625に等しくなるようkを選択する。
本明細書に開示されるUTとプロセッサとの関係で説明する様々な例証的論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能論理素子、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するよう設計されたこれらの組み合わせにより実施または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代わりにプロセッサは任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、演算装置の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の何らかのこのような構成として実施できる。
本明細書に開示される実施形態との関係で説明した方法、プロセス、またはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェアにて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにて、または2つの組み合わせにて、具現できる。方法またはプロセスにおける様々なステップまたは行為は、紹介した順序で実行してもよく、別の順序で実行してもよい。加えて、1つ以上のプロセスまたは方法ステップを省略してもよく、1つ以上のプロセスまたは方法ステップを方法及びプロセスへ加えてもよい。方法及びプロセスの最初、最後、または介在要素にはさらなるステップ、ブロック、または行為を加えてもよい。
未知のエネルギー比により2層QPSK信号を復号化するシステム及び方法を提供した。本発明を例証するため、具体的なエネルギー比と模範的な計算方法の例を提示した。ただし本発明はこれらの例に限定されない。同様に、2層QPSK信号について説明したが、本発明のシステム及び方法は多層QPSKにも等しく応用できる。
開示された実施形態の上記の説明は、当業者が開示内容を作る、または使用することを可能にするために提供されている。これらの実施形態に対する様々な修正は当業者にとって明白となるであろうし、本明細書に定める一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態へ応用できる。よって本開示は本明細書に紹介した実施形態に限定されるべきものではなく、本明細書に開示された原理と新規の特徴とに見合った最も幅広い範囲が付与されるべきものである。当業者なら本発明の他の変型及び実施形態を思い付くであろう。
階層変調を採用する無線通信システムの一実施形態の機能ブロック図である。 階層変調のコンステレーション図である。 階層変調のコンステレーション図である。 階層符号化変調システムにおける送信器の一実施形態の機能ブロック図である。 階層変調システムにおける動作のため構成された受信器の一実施形態の機能ブロック図である。 エネルギー比の変化を示す2層QPSKコンステレーション図の詳細な描写である。 無線通信ユーザ端末(UT)にて2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する方法を図解するフローチャートである。 図6の方法をさらなる詳細とともに示すフローチャートである。 vの例示的な計算を示す詳細な描写である。 wの例示的な計算を示す詳細な描写である。 k・C・C、またはYの例示的な計算を示す詳細な描写である。 b2及びb0の例示的な計算を示す詳細な描写である。 b3及びb1の例示的な計算を示す詳細な描写である。 2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する無線通信UTの概略ブロック図である。 2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成するプロセッサの概略ブロック図である。 2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成する無線通信UTの別型を描く概略ブロック図である。

Claims (22)

  1. 無線通信ユーザ端末(UT)において2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のためのビット対数尤度比(LLR)値を生成する方法であって、前記方法は、
    k1とk2とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することと、
    k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択することと、
    前記不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成することと、
    を備える、方法。
  2. 前記不整合kエネルギー比を選択することは、
    k1とk2とのおよそ中間点を判定することと、
    前記およそ中間点に等しいkを設定することとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記2層QPSKを受信することは、約4と約6.25とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することを含み、
    前記不整合kエネルギー比を選択することは、約5.0625となるようkを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成することは、約0.1dBに満たない最悪の場合の劣化を伴い復号化することを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記2層QPSKを受信することは、各シンボルにつき同相(I)及び直交(Q)成分とともに2層QPSK信号を受信することを含み、
    2層QPSKターボ復号化のためビットLLR値を生成することは、4つのビット(b3、b2、b1、及びb0)のLLR値を判定することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ビットLLR値を判定することは、各b0及びb2ビットにつき前記LLR値を次のとおりに判定することを含み、
    Figure 2008527931
    ここでJは、b0ならv、b2ならwであり、
    Figure 2008527931
    rは複素受信信号であり、
    Cは複素チャネル推定値であり、
    はCの複素共役である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ビットLLR値を判定することは、各b1及びb3ビットにつき前記LLR値を次のとおりに判定することを含み、
    Figure 2008527931
    ここでJは、b1ならv、b3ならwであり、
    sgn(J)はJの符号ビットである、請求項6に記載の方法。
  8. 2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のためビット対数尤度比(LLR)値を生成する無線通信ユーザ端末(UT)であって、前記UTは、
    k1とk2とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付けるエアインターフェイス入力と、複素受信信号成分と複素チャネル推定値とを供給する出力とを有する受信器と、
    前記複素受信信号成分及び複素チャネル推定値を受信する入力を有するLLRモジュールであって、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、且つ前記kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を出力にて供給するLLRモジュールと、
    を備える、UT。
  9. 前記LLRモジュールはk1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する、請求項8に記載のUT。
  10. 前記受信器は約4と約6.25とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付け、
    前記LLRモジュールは約5.0625となるようkを選択する、請求項8に記載のUT。
  11. 前記受信器は同相(I)及び直交(Q)成分とともに2層QPSK信号を受け付け、
    前記LLRモジュールは4つのビットLLR値(b3、b2、b1、及びb0)を判定する、請求項8に記載のUT。
  12. 前記LLRモジュールは各b0及びb2ビットにつき前記LLR値を次のとおりに判定し、
    Figure 2008527931
    ここでJは、b0ならv、b2ならwであり、
    Figure 2008527931
    rは複素受信信号であり、
    Cは複素チャネル推定値であり、
    はCの複素共役である、請求項11に記載のUT。
  13. 前記LLRモジュールは各b1及びb3ビットにつき前記LLR値を次のとおりに判定し、
    Figure 2008527931
    ここでJは、b1ならv、b3ならwであり、
    sgn(J)はJの符号ビットである、請求項12に記載のUT。
  14. 2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のためビット対数尤度比(LLR)値を生成するプロセッサであって、前記プロセッサは、
    QPSKシンボルの複素受信信号と複素チャネル推定値とを受信する入力と、
    前記複素受信信号及び複素チャネル推定値を受信する入力を有する対数尤度比(LLR)セクションであって、k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択し、且つ前記kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成するLLRセクションと、
    ビットLLR値を供給するためターボ復号器へ接続された出力と、
    を備える、プロセッサ。
  15. 前記LLRセクションはk1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する、請求項14に記載のプロセッサ。
  16. 前記プロセッサは、約4と約6.25とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号の複素受信信号と複素チャネル推定値とを受け付け、
    前記LLRセクションは約5.0625となるようkを選択する、請求項14に記載のプロセッサ。
  17. 2層QPSKターボ復号化のためのビット対数尤度比(LLR)値を生成する操作を実行するため、デジタル処理装置によって実行可能な機械可読命令からなるプログラムを実体的に具現する信号荷担媒体であって、前記操作は、
    k1とk2とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することと、
    k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択することと、
    前記不整合kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を生成することとを備える、信号荷担媒体。
  18. 前記不整合kエネルギー比を選択することは、
    k1とk2とのおよそ中間点を判定することと、
    前記およそ中間点に等しいkを設定することとを含む、請求項17に記載の操作。
  19. 前記2層QPSKを受信することは、約4と約6.25とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受信することを含み、
    前記不整合kエネルギー比を選択することは約5.0625となるようkを選択することを含む、請求項17に記載の操作。
  20. 2層直角位相偏移キーイング(QPSK)ターボ復号化のためビット対数尤度比(LLR)値を生成する無線通信ユーザ端末(UT)であって、前記UTは、
    k1とk2とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSKを受け付ける手段と、
    複素受信信号成分と複素チャネル推定値とを供給する手段と、
    k1とk2との間で不整合エネルギー比(k)を選択する手段と、
    前記kエネルギー比を用いて2層QPSKターボ復号化のためのビットLLR値を出力にて供給する手段と、
    を備える、UT。
  21. 前記不整合エネルギー比を選択する前記手段はk1とk2とのおよそ中間点としてkを選択する、請求項20に記載のUT。
  22. 前記2層QPSK信号を受け付ける前記手段は約4と約6.25とからなるグループから選択されたエネルギー比とともに2層QPSK信号を受け付け、
    前記不整合エネルギー比を選択する前記手段は約5.0625となるようkを選択する、請求項20に記載のUT。
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