JP2008525106A - 伸張性サイドパネル - Google Patents

Abstract

おむつ（１）などの使い捨て製品に使用するための伸張性サイドパネル（１０）において、第１の長手方向側縁部（１１）、第２の長手方向側縁部（１２）、第１の上面横方向縁部（１３）および第２の底面横方向縁部（１４）を含み、上面横方向縁部（３０ａ）を有する伸張性材料（２２）の第１の層（３０）および上面横方向縁部（３１ａ）を有する伸張性材料（２２）の第２の層（３１）を含むサイドパネルであって、前記第２の層（３１）が前記第１の層（３０）の上に置かれて少なくとも１つの伸張可能な形で補強された領域（１５）を提供し、第２の層（３１）の１つ以上の上面横方向縁部（３１ａ）が実質的にサイドパネル（１０）の第１（下部）層の上面横方向縁部（３０ａ）に対し平行に配置されている伸張性サイドパネル。

Description

本発明は、おむつ、成人失禁用品、サニタリーナプキンまたはトレーニングパンツなどの使い捨て製品で使用するための伸張性サイドパネル、およびかかる伸張性サイドパネルを製造するための方法に関する。本発明は、本発明に従った少なくとも１つの伸張性サイドパネルを含む使い捨て型吸収性製品にも関する。

使い捨て型吸収性製品は往々にして機能的に、尿およびその他の浸出体液を収容し格納するための吸収性コアを含む本体、および使用中着用者の体に対し使い捨て型吸収性製品をしっかりと固定するための手段と同時に好ましくはかかる使い捨て型吸収性製品の着用者の体に対するフィット感を改善するための伸張性手段をも提供するサイドパネルに分けることができる。

欧州特許第０，８８８，１０１号明細書は、使い捨て製品向けの伸張性サイドパネルを製造する方法において、
（ａ）流れ方向に材料ウェブを提供するステップであって、前記ウェブが前記流れ方向に対し全体的に平行な長手方向中心線（Ｌ）、一対の長手方向縁部、指定された最終切断領域、第１の領域、第２の領域および中央ゾーンを有し、前記中央ゾーンが前記第１の領域と前記第２の領域の間に配置されているステップと、
（ｂ）前記ウェブ内で一連の中間切断を行なうステップであって、前記中間切断の各々が前記第１または第２の領域のうちの一方の領域の少なくとも一部分を横断して伸張しているステップと、
（ｃ）前記流れ方向に対し全体に平行である軸に沿って前記ウェブを折畳むステップと、
（ｄ）前記指定された最終切断領域内で前記折畳んだウェブを切断して個々の伸張性サイドパネルを生産するステップと、
を含む方法を開示している。

本方法は、スクラップがほとんどまたは全く生成されないという点で有利であるが、第１および第２の両方の領域での中間切断の適用、中心線のまわりでの流れ方向のウェブ全体の折畳みおよび指定された最終切断領域内での切断の適用を必要とすることから、比較的複雑である。

欧州特許第０，８８８，１０１号明細書の中で得られた伸張性サイドパネルは、材料の２つの層が互いに重ねて置かれている実質的にくさび形の補強された領域を有する。実質的にくさび形の補強された領域の基部はサイドパネルの遠位長手方向縁部に沿って伸張し、一方その先端部は標準的にサイドパネルの近位長手方向縁部上に配置されている。かかるサイドパネルは、多方向延伸特性を示すが、サイドパネルが特にウエスト部域の方向で延伸特性を付与することが好ましい場合が多い。

国際公開第９７／４７，２６５号パンフレットおよび欧州特許第０，８０８，１４５号明細書は、多方向伸張性サイドパネルを製造するためのゼロスクラップ方法において、
（ａ）予め定められた部分を有する材料ウェブを流れ方向に提供するステップと、
（ｂ）前記予め定められた部分を活性化するステップと、
（ｃ）前記ウェブを第１のパネルおよび第２のパネルに分断するべく連続的切断を行なうステップであって、前記パネルの各々が、前記切断によって画定され遠位縁部で終結する、交互になった入れ子状の内向きに伸張する要素を有し、前記内向きに伸張する要素が前記流れ方向にオフセットされているステップと、
（ｄ）前記第２のパネルから前記第１のパネルを分離するステップと、
（ｅ）前記内向きに伸張する要素の前記遠位縁部が少なくとも部分的にオーバーラップしているように前記第１のパネルおよび前記第２のパネルの前記内向きに伸張する要素を整列させるステップと、
（ｆ）前記第２のパネルの前記内向きに伸張する要素の前記遠位縁部と、前記第１のパネルの前記内向きに伸張する要素の前記遠位縁部の少なくとも一部分を接合させるステップと、
（ｇ）予め定められた場所で前記第１および第２のパネルを分断して、前記吸収性製品に接合すべきサイドパネルを作り上げるステップと、
を含む方法を開示している。

本方法は、ウェブに対し連続的切断を適用し、かくして２つのパネルを作り上げるステップを含む。２つのパネルの要素は、多方向伸張性サイドパネルを提供するべく互いに整列される必要があり、これは製造の観点から見てさほど有利ではない。結果として得られる伸張性サイドパネルは、欧州特許第０，８８８，１０１号明細書で得られるものと類似している。

米国特許第６，０５１，０９４号明細書は、使い捨て製品向けの閉鎖システムを製造するゼロ−スクラップ方法を開示している。本方法は、個別の使い捨て吸収性製品を最終的に切断することになる吸収性製品ウェブに対しその後付着される連続的閉鎖システムから、タブ要素を切断するステップを含んでいる。閉鎖システムタブ要素は、締結タブおよび使い捨て吸収性製品用の適切な付着表面の両方を提供し、かくして締結タブおよび単一閉鎖システムタブ要素の嵌合付着表面は、吸収性製品ウェブから切断された時点で異なる吸収性製品となる。米国特許第’０９４号明細書は、使い捨て製品向けの閉鎖システムを製造するためのゼロ−スクラップ方法を提供するものの、着用者に対する使い捨て型吸収性製品のフィット感を改善するための不均一な伸張性を有する伸張性サイドパネルを提供するという課題を対処するものではない。

使い捨て型吸収性製品の生産は、標準的には、おむつ一枚あたりの製造コストを低下させるため高い製造速度で実施される。このため、使用される生産方法は、単純で、信頼性が高く、制御が容易であることが必要である。おむつ一枚あたりの製造コストを削減し、生産プロセス内で得られるスクラップの量を減らすことも可能である。

以上のことを考慮して本発明の目的は、おむつが着用者に高信頼度で心地良くフィットできるようにし、着用者に高い快適性を提供する伸張性サイドパネルを提供することにある。

本発明のもう１つの目的は、スクラップまたは無駄をほとんど生成することなく高速製造条件下で実行可能な伸張性サイドパネル製造方法を提供することにある。

本発明のさらにもう１つの目的は、先行技術の欠点を有さない、またはこれらの欠点をより低レベルでしか有さない、使い捨て吸収性製品内で使用するのに適した伸張性サイドパネルおよびその製造方法を提供することにある。

本発明のさらにもう１つの目的は、使い捨て吸収性製品の高い着用快適性に寄与する伸張性サイドパネルを含む使い捨て吸収性製品を提供することにある。

本発明のさらなる目的は、本発明についての以下の詳細な説明から導くことができる。

本発明は、第１の長手方向側縁部、第２の長手方向側縁部、第１の上面横方向縁部、第２の底面横方向縁部、上面横方向縁部を有する伸張性材料の第１の層および１つ以上の上面横方向縁部を有する伸張性材料の第２の層を含む、おむつなどの使い捨て製品に使用するための伸張性サイドパネルであって、前記第２の層が前記第１の層の上に置かれて少なくとも１つの伸張可能な形で補強された領域を提供し、１つ以上の第２の層の上面横方向縁部が実質的にサイドパネルの第１の層の上面横方向縁部に対し平行に配置されている、伸張性サイドパネルに関する。

本発明はさらに、液体透過性上面シート、前記上面シートと反対側の液体非透過性裏面シート、前記上面シートと前記裏面シートとの間の液体吸収性コア、長手方向縁部および吸収性製品の長手方向側縁部のうちの少なくとも１つに沿って付着されている本発明に従った少なくとも１つの伸張性サイドパネルを含む、おむつ、サニタリーナプキンまたはトレーニングパンツなどの使い捨て型吸収性製品に関する。

本発明はさらに、本発明に従った伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
（ａ）伸張性材料の層および複数の指定された折り線を含むウェブを流れ方向に提供するステップであって、前記ウェブが長手方向側縁部を有し、前記層が実質的に前記前後方向に伸張性方向を有する、ステップと、
（ｂ）指定された折り線に隣接して折畳み可能なフラップを提供するべくその一体性を維持しながら指定された折り線の一部分に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を形成するステップと、
（ｃ）前記指定された折り線のまわりで前記フラップを折り重ね、フラップを下にあるウェブに付着させて、伸張可能に補強された領域を提供するステップと、
（ｄ）前記指定された折り線の未切断部分に沿って前記ウェブを切断して、個々の伸張性サイドパネルを提供するステップと、を含む方法に関する。

本発明はさらに、本発明に従った伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
（ａ）実質的に流れ方向に伸張性方向を有する伸張性材料の層、複数の指定された折り線、長手方向側縁部および前後方向の複数の指定された折り線を含むウェブを流れ方向に提供するステップと、
（ｂ）指定された折り線に隣接して折畳み可能なフラップを提供するべくウェブの一体性を維持しながら指定された折り線の一部分に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を作るステップと、
（ｃ）前記指定された折り線のまわりで前記フラップを折り重ね、フラップを下にあるウェブに付着させて、伸張可能に補強された領域を提供するステップと、
（ｄ）前記指定された折り線の残りの部分に沿って前記ウェブを切断して、複数の個々のウェブを提供するステップと、
（ｅ）前後方向で前記指定された切断線に沿って前記個々のウェブを切断して、個々の伸張性サイドパネルを提供するステップと、
を含む方法に関する。

本発明はさらに、本発明に従った伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
（ａ）伸張性材料の層および複数の指定された第１の上面横方向縁部を含む、ウェブを流れ方向に提供するステップであって、前記ウェブが長手方向側縁部を有し、前記層が実質的に前後方向に伸張性方向を有する、ステップと、
（ｂ）前記指定された第１の上面横方向縁部に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を形成し、中間切断線と指定された第１の上面横方向縁部の間に伸張する折畳み可能なフラップを含む伸張性サイドパネルの一連の個々の前駆体を提供するステップと、
（ｃ）指定された第１の上面横方向縁部のまわりに前記フラップを折り重ね、第１の下にある層にフラップを付着させるステップと、
を含む方法にも関する。

本発明は、使い捨て吸収性製品１００での使用に適した伸張性サイドパネル１０に関する。以上および以下で使用する通り、「吸収性製品」という用語は、体から排出されるさまざまな浸出液を吸収し格納するべく着用者の体に対しまたは体の近くに設置される製品を意味する。吸収性製品１００は好ましくは使い捨てである。すなわち、それは一回の使用の後に廃棄するよう意図されており、洗濯またはその他の形で復元または再使用するように意図されてはいない。

本発明において言及されている吸収性製品１００の好ましい実施形態は、おむつである。以上および以下で使用する通りの「おむつ」という用語は、脚の間にひき上げられ着用者のウエストのまわりで締結される、一般に小児または尿失禁者が着用する衣料を意味する。吸収性製品１００のその他の実施形態には、サニタリーナプキンなどの女性用衛生衣料、トレーニングパンツ、失禁用パンティおよびおむつホルダーが含まれる。

以上で使用する「伸張性材料」という用語は、力が加わった場合に材料が少なくとも一方向に伸張することを意味する。「伸張性材料は実質的にある一方向に伸張性方向を有する」という用語は、伸張性材料が、実質的にかかる方向に力を加えた場合にかかる方向に伸張し得ることを意味する。

以上および以下で使用される通り、流れ方向（ＭＤ）という用語は、ウェブ２００に関連して用いられる場合、伸張性材料２２のウェブを含むウェブ２００が連続的に走行する方向を意味する。前後方向（ＣＤ）は実質的に流れ方向に対して垂直である。ＭＤおよびＣＤは、以下で図５ａおよび図６ａにおいて示されている。

本発明のサイドパネル１０に関連して使用された場合、流れ方向（ＭＤ）は伸張性サイドパネル１０のそれぞれ第１および／または第２の長手方向側縁部１１、１２の方向に対応する。１つ以上の長手方向縁部が、図２ｅ中で第２（右側）の長手方向縁部１２について例示されているように不規則なまたは曲線の付いた形状を示す場合、ＭＤは、かかる縁部に沿った平均的方向として表わされる。前後方向（ＣＤ）は実質的にＭＤに対して垂直である。ＣＤはサイドパネル１０の伸張性の主要なつまり補強された方向をも意味する。

使い捨て吸収性製品１００に関連して使用される場合、それぞれ第１および第２の長手方向縁部１０４および１０５の方向はＭＤとして表わされ、一方その方向に対し実質的に垂直である方向はＣＤと呼ばれる。このことは図３ａに例示されている。

本発明は、第１の（左側）長手方向側縁部１１および第２（右側）の長手方向側縁部１２を有する伸張性サイドパネル１０を提供している。伸張性サイドパネル１０は、上面横方向縁部３０ａを有する伸張性材料２２の第１（下部）層３０を含む。サイドパネル１０の伸張可能な形で補強された領域１５においては、上面横方向縁部３１ａを有する伸張性材料２２’の第２（上部）層３１が前記第１の層の少なくとも一部分の上に置かれている。以下で示す各図において、補強領域１５は、各ケースにおいて斜線で示されている。サイドパネルの上面横方向縁部１３は、第１（下部）層３０がサイドパネルの上面縁部で第２（上部）層３１より突き出ているかまたはその逆であるかに応じて、上面横方向縁部３０ａおよび／または上面横方向縁部３１ａにより形成可能である。サイドパネル１０は下縁部で底面横方向縁部１４で縁取られている。

伸張性サイドパネル１０は、１つ以上の伸張可能な形で補強された領域そして好ましくは１つ以上の弾性的に補強された領域１５を含み、ここで伸張性材料２２’を含む第２（上部）層３１は、伸張性材料２２を含む前記第１（下部）層３０の上に置かれている。このことは例えば図１ａ〜図１ｃで示されており、ここで第２（上部）層３１は、溶接された付着線２４により第１（下部）層３０に間欠的にボンディングされている（図１ｂおよび図１ｃ参照）。図２ｅおよび図２ｇの実施形態においては、第２（上部）層３１は、また支持層１７に付着されている。伸張可能な形で補強された領域１５の面積は、第１（下部）層３０と第２（上部）層３１の間の重複面積により構成される。補強領域１５の面積は、広範囲で変動し得るが、第１および第２の長手方向側縁部１１，１２、第１の上面横方向縁部１３および第２の底面横方向縁部１４により構成される通りのサイドパネル１０の面積の好ましくは５０％未満、より好ましくは３５％未満、特に好ましくは５〜２５％の間である。

本発明においては、伸張性材料２２’を含む１つ以上の第２（上部）層３１の１つ以上の上面横方向縁部３１ａは、実質的に第１（下部）層３０の１つ以上の上面横方向縁部３０ａに対し平行に配置されている。以上および以下で使用する「実質的に平行な」という用語は、第２の上に載った１つ以上の（上部）層３１の１つ以上の上面横方向縁部３１ａが実質的に第１（下部）層３０の１つ以上の上面横方向縁部３０ａの方向にあり、かくして補強領域１５がサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／または前後方向に（第２の上に載った層３１を全くもたない仮想サイドパネルの収縮力に比べて）増大した収縮力を提供するようになっているということを意味するものとして理解される。以上で使用される「実質的に下部層３０の上面横方向縁部３０ａの方向に」という用語は、第１（下部）層３０の１つ以上の上面横方向縁部３０ａの方向および第２（上部）層３１の上面横方向縁部３１ａの方向が互いに１０°未満、より好ましくは７．５°以下、特に好ましくは５°未満しか逸脱していないことを意味している。

好ましい実施形態においては、伸張性材料２２’を含む第２（上部）層３１の上面横方向縁部３１ａは、実質的に伸張性サイドパネル１０の第１（下部）層３０の１つ以上の上面横方向縁部３０ａに隣接しかつ実質的にこれに対し平行に配置されている。以上で使用される「実質的に隣接する」という用語は、伸張性材料２２’を含む上に載った第２の層３１の上面横方向縁部が第１（下部）層３０の１つ以上の上面横方向縁部３０ａに対し近接した状態で配置されていることを意味するものとして理解される。上に載った第２の層３１の上面横方向縁部と第１（下部）層３０の上面横方向縁部３０ａの間の平均距離は、好ましくは５ｍｍ未満、より好ましくは３ｍｍ以下、特に好ましくは約１ｍｍ未満である。

例えば以下の図５ｄ〜図５ｆの中で例示されている本発明に従ったサイドパネル１０を製造する好ましい方法においては、伸張性材料２２’を含む上に載った層３１は指定された折り線２１０のまわりで折畳まれ、かくして上に載った層３１の上面横方向縁部３１ａは第１（下部）層３０の上面横方向縁部３０ａと実質的に一致してサイドパネル１０の上面横方向縁部１３を形成するようになっている。このことは例えば、図１ｃに示されたラインＢ−Ｂに沿った断面図の中で、図１ａのサイドパネル１０について例示されている。

しかしながら、上に載った層３１を材料２２’の別個の部品として提供し、接着ボンディング、熱ボンディング、超音波ボンディングまたは機械的ボンディングなどのあらゆるボンディング方法により第１の層３０に付着させることも可能である。この場合、サイドパネル１０の上に載った層３１の上面横方向縁部３１ａおよび第１（下部）層３０の上面横方向縁部３０ａは一致しない場合もある。

図３ａ、図３ｂおよび図４に例示されている本発明のサイドパネルの好ましい用途においては、サイドパネル１０は、サイドパネル１０の補強領域１５が背面ウエストバンド領域１０６および／または前面ウエストバンド領域１０７のそばに配置されるような形で、使い捨て吸収性製品１００のシャーシ１１０に付着されている。本発明者らは、補強領域１５内のサイドパネルの収縮力の増大の結果、着用者に対しておむつ１００がよりフィットし、着用者の快適性は増大する、ということを発見した。

補強領域１５内部で下にある層３０および上に載った層３１は両方共、互いに同じものまたは異なるものであり得かつ／または同じまたは異なる伸張性を有し得る伸張性材料２２、２２’を含む。例えば以下の図５ｄ〜図５ｆの中に例示されている本発明の伸張性サイドパネル１０の好ましい生産方法においては、伸張性材料２２のウェブを含むウェブ２００がＭＤに提供されている。補強領域１５は、一連の不連続中間切断線２１１をウェブ２００内に作りかくして指定された折り線２１０のまわりで折畳まれる折畳み可能なフラップ２１２を作り上げることによって提供される。ウェブ２００がＭＤで均一な構造および組成を示し、それを伸張性および／または弾性のものにするために活性化を必要とする場合、例えばリング圧延活性化技術を用いることによりＣＤおよび／またはＭＤでの活性化の程度を変動させることで、ＣＤおよび／またはＭＤでウェブ２００の異なる領域に異なる伸張性を付与することができる。本発明においては、補強領域１５内部で上に載った層３１および下にある層３０が同じ組成を有することが好ましいが、これらは同じまたは異なる活性化処理、従って同じまたは異なる伸張特性を示すものでよい。特に好ましい実施形態においては、第１の層３０および第２の層３１は、同じ活性化処理を有する同じ伸張性材料２２を含む。

例えば以下の図５ａ〜図５ｃまたは図５ｄ〜図５ｆの中に例示されている本発明の伸張性サイドパネル１０の好ましい製造方法においては、補強領域１５の面積は実質的に仮想領域１９の面積以下であり、仮想領域１９は第２の底面横方向縁部１４、第１の上面横方向縁部１３に対して平行でかつ第２の底面横方向縁部１４の最下点を通って伸張する仮想切断線１８、および任意にはＭＤの第１および／または第２の長手方向縁部１１、１２の仮想伸張分によって形成される。このことは、以下の図１ｆで例証されており、ここで仮想領域１９の面積は補強領域１５の面積よりも大きい。好ましくは、補強領域１５の面積は、実質的に仮想領域１９の面積に等しく、伸張可能な形で補強されたサイドパネル１０の調製方法が実質的に無駄のないものとなるようになっている。しかしながら、例えば以下の図１ｆおよび図１ｋの中に例示されているように、補強領域１５の面積を仮想領域１９の面積よりも小さくすることも可能である。

伸張性サイドパネル１０は、１つ以上の補強領域１５を含み得る。例えば図１ｄには、２つの補強領域１５を含む伸張性サイドパネル１０が示されている。それぞれ背面ウエストバンド領域１０６および／または前面ウエストバンド領域１０７に加えられる望ましい収縮力を調整するべく図３ａ、図３ｂおよび図４に例示されているように使い捨て吸収性製品内でサイドパネルを用いる場合、２つ以上の補強領域を使用することが有利である。１〜３個、特に１つまたは２つの補強領域１５を使用することが好ましい。伸張性サイドパネル１０が２つ以上の補強領域を示す場合、かかる領域の面積は好ましくは、第２（上部）層３１の横方向縁部３１ａの伸張部分の合計が、上面横方向縁部３０ａおよび／または第１の上面横方向縁部１３の伸張部分の少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも５０％、特に好ましくは少なくとも７５％となるような形で選択される。

上部層３１が全く存在しない仮想構造と比べた、それぞれサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／またはサイドパネル１０またはウェブ２００の前後方向の収縮力の増加は、主として、第１（下部）層３０との関係における第２（上部）層３１の配置、ひいては互いとの関係における上面横方向縁部３０ａ、３１ａの配置、上部層３１の中に含まれる伸張性材料２２’のそれぞれ伸張特性または弾性特性、および１つ以上の補強領域１５の面積および形状により左右される。本発明においては、１００％の伸び時点での収縮力のこのような増加は、少なくとも２５％、より好ましくは少なくとも５０％そして特に好ましくは少なくとも７５％である。当業者であれば、収縮力の望ましい増加を提供するべく上述の修正係数を容易に修正しかつ調整することができる。収縮力の増加は、実質的にそれぞれサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／またはサイドパネル１０またはウェブ２００の前後方向でかかる試料を延伸させることにより、補強領域１５から切取られた試料について以下の試料の項で記述されているように応力−歪曲線を記録することによって測定可能である。比較のため、第１（下部）層３０の試料も、実質的にそれぞれサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向、および／またはサイドパネル１０またはウェブ２００の前後方向でかかる試料を同じ要領で延伸させることによって、応力−歪測定に付される。第１（下部）層３０の試料は、さまざまな方法で得ることができる。ウェブ２００の伸張性材料２２がＭＤおよびＣＤで実質的に均一である場合、試料をウェブ２００またはサイドパネル１０の異なる部分から切断することができる。代替的には、同じ第２のサイドパネルの第２（上部）層３１を入念に除去しその後露呈された下部層３０から試料を切り取ることが可能な場合もある。いずれの場合でも、第１（下部）層３０の比較用試料は、補強領域１５の試料を得るために用いられた切断と同じ幾何形状および方向性をもつ切断を適用することによって得られる。例えば１００％などの特定の伸びについての収縮力の増大は、第１の下部層３０の比較用試料のための力と補強領域の試料のための応力−歪線図内の力を比較することにより得られる。

伸張性サイドパネル１０は、サイドパネル１０のＭＤに伸張する第１の（左側）および第２の（右側）長手方向側縁部１１、１２を有する。これらの長手方向縁部１１、１２は、例えば図１ａおよび図１ｄ〜図１ｌで例示されているように実質的に平行な直線であり得る。しかしながら、一方のまたは両方の長手方向縁部１１、１２が不規則なまたは規則的な輪郭を有し得る非直線であることも可能である。図２ｅの実施形態においては、サイドパネル１０の右側長手方向縁部１２は、非直線的な蛇行不規則輪郭を示し、一方左側長手方向縁部１１は直線である。図５ｉから、図２ｅのサイドパネル１０の蛇行する長手方向縁部１２は、締結部材１６のウェブ２１６の中心線２１８およびその近傍を通る規則的な周期的切断線２１９を形成することによって得られる、ということがわかる。図５ｉの特定の実施形態においては、（ＭＤにおけるサイドパネル１０の伸張部分を画定する）２つの指定された折り線２１０の間の距離は、蛇行する切断線２１９の周期性の２倍に等しい。

第１および第２の長手方向側縁部１１、１２の両方を非直線とすることも可能であり、これらは、ＭＤでウェブ２００に対し非直線の不規則または規則的切断線を適用することにより、以下で詳述する製造方法において得ることができる。直線または非直線の規則的長手方向側縁部１１、１２が好ましい。図２ｅおよび図５ｉの非直線の規則的長手方向縁部の特定的周期性は、単なる一例にすぎず、その他の周期性を選択することもできる。第１および第２の長手方向側縁部１１、１２の両方が非直線の規則的構造を示す場合、２つの長手方向縁部１１および１２の周期性または波長はそれぞれ互いに同じであっても異なっていてもよい。

伸張性サイドパネル１０はさらに第１の上面横方向縁部１３および第２の底面横方向縁部１４を有する。以上で詳述した通り、第１および第２の層３０、３１の上面横方向縁部３０ａ、３１ａは好ましくは実質的に一致し、第１の上面横方向縁部１３を形成する。例えば以下の図５ｄ〜図５ｆにおいて例示されている伸張性サイドパネル１０の好ましい生産方法においては、第１の上面横方向縁部１３は指定された折り線２１０に対応する。第１の上面横方向縁部１３は好ましくは実質的に直線を形成するが、その他の輪郭も可能である。第１の上面横方向縁部１３は、例えば図１ａまたは図１ｈに示されているように実質的にＭＤに対して垂直に伸張していてよいが、第１の上面横方向縁部が、例えば図１ｇおよび図１ｌに例示されているようにサイドパネル１０のＭＤと一定の角度を成すことも可能である。かかる角度が存在する場合、それは、それぞれ背面または前面ウエストバンド領域１０６、１０７の方向へと補強領域１５を通って得られる増大した収縮力の主要成分を提供するべく、好ましくは６０°以上、特に７５°以上である。

伸張性サイドパネル１０はさらに、例えば図１ｅおよび図１ｊで例証されているような直線または図１ａまたは図１ｈで例証されているように全体に湾曲した線を含めたあらゆる輪郭を有することのできる第２の底面横方向縁部１４を有する。おむつ（図３ａおよび図３ｂを参照）またはトレーニングパンツ（図４参照）において本発明の「ビッグ・イヤー」タイプのサイドパネル１０を使用する場合、第２の底面横方向縁部１４は、その輪郭が好ましくは高い着用快適性を提供するような構造で選択されるように、着用者の脚部を取囲むことができる。補強された領域１５が、サイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／またはサイドパネル１０またはウェブ２００の前後方向にそれぞれ収縮力の特に有利な増大を提供するように実質的に矩形の形状を有することが望ましい場合もある。この場合、（矩形補強領域１５がサイドパネルの全幅にわたり伸張している場合は）底面横方向縁部１４は直線でもよいし、または（矩形の補強領域がサイドパネルの全幅にわたり伸張していない場合は）開放した矩形を形成する、すなわち三角形の３辺を含んでもよい。

第１の上面横方向縁部１３、第２の底面横方向縁部１４および第１および第２の長手方向縁部１１、１２の間の面積は、サイドパネル１０の面積を表す。サイドパネル１０の面積は、利用分野によって大きく変動し得る。「ビッグ・イヤー」タイプの構造においては、サイドパネルは背面ウエストバンド領域１０８から股領域まで伸張していてよく、典型的には３０〜５００ｃｍ²の間の面積を有し得る。

サイドパネル１０が例えば伸張性または弾性の締結部分を提供するその他の構造においては、サイドパネルの面積はより小さいものでよく、典型的には１５〜１００ｃｍ²の範囲にある。以下の図で示されていないこのような締結部分は好ましくは、伸張可能な形で補強された領域１５に加えて締結部材１６を含む。サイドパネル１０のその他の構造およびサイズも同様に可能である。

本発明のサイドパネル１０は、好ましくは例えばおむつまたはトレーニングパンツなどの使い捨て吸収性製品１００において使用される。

図３ａに概略的に示されているおむつ１００は、シャーシ１１０そしておむつの背面ウエストバンド部分１０６からおむつの股部域まで伸張するおむつの第１および第２の長手方向縁部１０４、１０５に付着させられている２枚のサイドパネル１０を含む。シャーシは、着用者の皮ふと接触する液体浸透性上面シート１０１および外向きに面する液体浸透性裏面シート１０２の間に吸収性コア１０３を含む。サイドパネル１０は、例えば接着ボンディング、熱ボンディング、超音波ボンディングおよび／または機械式付着を含めたあらゆるボンディング方法により付着領域１０９内でシャーシ１１０にしっかりと固定される。図３ａに概略的に示されたおむつにおいては、締結部材１６を担持する締結用タブ２５がサイドパネル１０の遠位長手方向縁部に付着されている。

サイドパネル１０は、機械式または接着性の締結部材などの任意の締結部材１６を含み得る。接着性締結部材の場合、着用者に対しおむつを解除可能な形でしっかりと固定できるようにするためおむつ１００の前面ウエストバンド領域１０７に対し定着ゾーン１０８として解除処理されたフィルムが通常適用される。機械式締結部材の場合、締結用タブ２５上に配置された機械式締結部材と相補的である機械式締結部材を含む定着ゾーン１０８が具備されてもよい。締結用タブ２５上に雄（フック）機械式締結部材が使用され、おむつ１００の裏面シート１０２が露呈された不織層を含む場合、雄締結部材はかかる不織層と直接相互作用でき、定着ゾーン１０８を省略することができる。図３ｂで概略的に示されているおむつにおいては、締結部材１６は、別途締結用タブ２５が全く必要とされないような形で、伸張性材料２２の層３０に付着される。

図４は、２枚のサイドパネル１０の各々が、そのそれぞれの長手方向縁部１１、１２の両方を通しておむつのシャーシ１１０に付着されてプルオン式の吸収性製品を提供しているトレーニングパンツ１００を概略的に示している。

１つ以上のサイドパネル１０はそれぞれ、好ましくは、伸張可能な形で補強された領域１５が背面ウエストバンド領域１０６および／または前面ウエストバンド領域１０７の部域内に配置されるような形で特にプルアップタイプのトレーニングパンツなどの使い捨て吸収性おむつに付着される。より好ましくは、サイドパネル１０は、第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／またはサイドパネルの前後方向でのかかるサイドパネル１０の主要なすなわち補強された伸張性方向がおむつ１００の背面ウエストバンド領域１０６のＣＤおよび／またはおむつ１００の前面ウエストバンド領域のＣＤから２０°未満、好ましくは１５°未満、特に好ましくは１０°未満、最も好ましくは７．５°未満しか逸脱しないような形で、おむつ１００との関係において配置されている。特に好ましい実施形態においては、サイドパネル１０の主要な伸張性方向は、おむつ１００の背面ウエストバンド領域１０６のＣＤおよび／またはおむつ１００の前面ウエストバンド領域１０７のＣＤから５°以下しか逸脱しない。本発明者らは、背面ウエストバンド領域１０６および／または前面ウエストバンド領域１０７内により高度の伸張性および／または弾性ひいてはより高い収縮力、そして（それに比較して）おむつの股領域内ではより低い伸張性および／または弾性度ひいてはより低い収縮力を含むおむつ１００が特に高い着用快適性を提供するということを発見した。

本発明に従ったサイドパネル１０は、当業者が使い捨て吸収性製品１００の構造に応じてサイドパネルを配置して、改善されたかつ／または最適な着用快適性を提供することのできる、おむつ以外の使い捨て吸収性製品１００の中でも使用可能である。

伸張性サイドパネル１０は、任意の適切な伸張性または延伸性材料２２、２２’を含んでもよい。材料は、非弾性的または弾性的に伸張可能であり、このため以上および以下で使用する弾性的に伸張可能なという用語は、力が加えられた時点でその材料が少なくとも一方向に伸張し、その力が除去された時点でおおよそその当初の寸法に戻るということを意味する。一定の与えられた方向におけるまたは例えば１００％などの一定の与えられた伸びについての伸張性材料２２の弾性度は、延伸前の材料の当初の寸法に対する１００％まで伸ばしその後弛緩させた後の材料２２の寸法対の比率として定義することができる。

実質的に弾性的に伸張可能な材料２２については、かかる比率は通常１００％の伸びで１〜２の間であるが、一方非弾性的に伸張可能な材料２２については、かかる比率は２よりも際立って大きく、これは変形および弛緩に続く永久歪の結果である。

本発明においては、かかる比率が例えば５０％〜１５０％の間の中等度の伸びについて１．８以下、より好ましくは１．６以下、さらに一層好ましくは約１．５未満である伸張性材料２２、２２’が好ましい。

本発明の１つの実施形態においては、実質的に前後方向に伸張性方向を有する伸張性材料２２を含むウェブ２００が提供されている。このことはすなわち、実質的にＣＤに力を加えた場合に伸張性材料２２がＣＤに伸張され得ることを意味している。より好ましくは、伸張性材料２２を含むウェブ２００は、実質的にＣＤに４Ｎ／ｍの力を加えた場合に少なくとも２５％、より好ましくは少なくとも５０％、特に好ましくは少なくとも１００％だけ延伸され得る。「実質的にＣＤに」という用語は、力の方向がＣＤから１５°未満、好ましくは１０°未満、特に好ましくは５°未満だけ逸脱することを意味する。

本発明のもう１つの実施形態においては、実質的に流れ方向に伸張性方向を有する伸張性材料２２を含むウェブ２００が提供されている。ＭＤに延伸可能であるより糸状弾性材料が、例えば米国特許第５，６８１，３０２号明細書、米国特許第４，５５２，７９５号明細書および米国特許第３，５７５，７８２号明細書中に開示されている。

伸張性材料２２、２２’は、フィルムまたはラミネート層の形に形成または内含される能力を有しかつ周囲条件下で伸張性であるかまたはより好ましくは弾性特性を有するあらゆる材料を広く含むことができる。

伸張性材料２２、２２’には、実質的に等方性または実質的に異方性の弾性材料を含む群から選択された材料が含まれる可能性がある。有用な弾性材料は好ましくは、少なくとも５０％以上、より好ましくは１００％超というＡＳＴＭ Ｄ８８２に従って測定される破断時伸びを、好ましい延伸性方向に示す。

好ましい実質的に等方性の弾性材料としては、ポリウレタン材料および天然または合成ゴム材料例えばエチレン−プロピレンジエン共重合体（ＥＰＤＭ）およびＡＢ−またはＡＢＡ−型のブロック共重合体例えばスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（ＳＢＳ）またはスチレン−（エチレン−ブチレン）−スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）が含まれる。本発明において有用であるＡ−ＢまたはＡ−Ｂ−Ａブロック共重合体タイプの弾性材料としては、例えば米国特許第３，２６５，７６５号明細書、米国特許第３，５６２，３５６号明細書、米国特許第３，７００，６３３号明細書、米国特許第４，１１６，９１７号明細書および米国特許第４，１５６，６７３号明細書に記述されているものが含まれる。このタイプの好ましい弾性材料は、ヴェクター（Ｖｅｃｔｏｒ）の商標名でエクソン・モービル・コープ（Ｅｘｘｏｎ Ｍｏｂｉｌ Ｃｏｒｐ．）からおよびクレイトン（Ｋｒａｔｏｎ）の登録商標でクレイトン・ポリマー・コープ（Ｋｒａｔｏｎ Ｐｏｌｙｍｅｒｓ Ｃｏｍｐ．）から市販されている。

伸張性材料２２、２２’の中で使用可能なその他の弾性材料としては、弾性ポリアミド材料および弾性ポリエステル材料が含まれる。これらの弾性材料同士または改質用非弾性材料との配合物も有用であり得る。例えば、弾性材料の質量との関係において最高５０ｗｔ％ただし好ましくは３０ｗｔ％未満を、ポリビニルスチレン、ポリスチレン、エポキシ、ポリオレフィンまたはクマロン−インデン樹脂などの硬化助剤として添加することができる。これらの硬化剤は、弾性材料の可撓性を改善させる傾向をもつ。弾性材料は、粘度低下用重合体、可塑化剤または粘着付与性樹脂と配合させることもでき、かくしてこれらは弾性層とラミネート構造内のさらなる層の間のボンディングを増大させるのに有用となり得る。エラストマ層を補強するために短繊維またはマイクロファイバを使用することができる。エラストマフォーム構造を提供するためにガラスバブルまたは発泡剤を使用することができる。さらなる添加剤としては、例えば、染料、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、ボンディング助剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、熱安定化剤または光安定化剤が含まれる。

実質的に異方性弾性材料またはかかる材料を含む配合物を本発明の伸張性材料２２、２２’内で使用して、その加工性を増大させることもできる。異方性弾性材料は、例えば米国特許第５，８８５，９０８号明細書、国際公開第９９／５１，６６６号パンフレット、米国特許第５，３４４，６９１号明細書、米国特許第５，５０１，６７９号明細書および米国特許第５，３５４，５９７号明細書の中で開示されている。

伸張性材料２２、２２’には好ましくは伸張性、特に弾性を有するフィルム、不織布、スクリムまたはフィラメント複合材料例えば弾性スクリム、連続的または間欠的ボンディングパターンで１つ以上の露出した織布または不織布層を含む弾性ラミネート、ゼロ歪延伸性弾性ラミネート、予歪を受けた延伸性弾性ラミネートまたは通気性弾性ラミネートが含まれる。伸張性および特に弾性的に伸張可能なラミネートは、少なくとも１つの実質的に弾性の層および同時押出加工され得る１つ以上のさらに弾性の低いまたは非弾性の層を含むことができ、かつ例えば１つ以上のポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルジエンフッ化物、ポリアクリラートまたはそれらの配合物を含み得る。ラミネートは、１つ以上の露出した織布または不織布層を有することもできる。

１つ以上の比較的弾性の低いまたは非弾性の層はそれぞれ、かかるウェブ２００の加工性を改善するべく特にＭＤで伸張性材料２２、２２’のウェブを含むウェブ２００を一時的に安定化させる傾向をもつ。非弾性または比較的弾性の低い層はその後対応するラミネートを伸張性、好ましくは弾性的に伸張可能なものにするための活性化ステップに付される。好ましい活性化処理には、例えばＭＤまたはＣＤの延伸、リング圧延、エンボス加工、熱成形、高圧液圧成形または注入成形が含まれる。国際公開第９１７１５，３６５号パンフレットは例えば、弾性伸張能力をもつ少なくとも１つの弾性コア層および前記ラミネートがスキン層のうちの少なくとも１つのものの弾性変形限界を通って延伸された時点で微細構造表面を形成する能力をもつ少なくとも１つの同時押出加工された外部スキン層を含むマイクロテクスチャード弾性ラミネートを開示している。国際公開第９１／１５，３６４号パンフレットは、少なくとも１つのエラストマ層と少なくとも１つの薄いスキン層を含む空間的に改質された弾性ラミネートを開示している。ラミネートは、成形された状態で非弾性であり得るが、例えばラミネート形成後応力処理などにより優先的活性化ゾーン内で活性化される。ラミネート形成後応力処理は、機械式アブレーション、スコアリング、材料切り取り、圧入または、例えば増分的延伸またはリング圧延法などの技術を用いた制御された局所的延伸により実施可能である。ラミネートは形成時点で弾性であり得るが、例えばラミネート形成後モジュラス処理などによって部分的に非弾性になる。ラミネート形成後モジュラス処理には、形成後アニーリング、選択的架橋または選択的可塑化が含まれる可能性がある。

米国特許第６，１５９，５８４号明細書は、少なくとも１つの弾性層およびこの弾性層の少なくとも第１の面の上の少なくとも１つの第２の層を含み、少なくとも片面が少なくとも１つの部分的に伸張性の不織布層に付着されている同時押出し加工された弾性フィルムを開示している。

通気性の弾性材料は、例えば欧州特許第０，７８４，４６１号明細書に開示されている。ゼロ歪延伸性ラミネートは、例えば米国特許第５，１５６，７９３号明細書、米国特許第５，１６７，８９７号明細書または米国特許第５，５１８，８０１号明細書に開示されている。

ウェブ２００は、伸張性材料２２、２２’のウェブ２３０に加えて、さらに１つ以上の材料および構成要素、例えば支持層１７の連続ウェブまたは支持層１７の不連続な一連のストリップをそれぞれ含むことができる。ウェブはさらに、締結部材１６のそれぞれ連続ウェブまたは不連続セット２１６を含むことができる。かかるウェブのいずれもが、硬化材料、フィンガーリフト、カラーフィルム、印刷または登録商標などのさらなる材料および構成要素を含み得る。

支持層１７が存在する場合、それは、単層または多層フィルム、同時押出フィルム、積層フィルムまたはフォーム層を含むフィルムを含めたさまざまなフィルムまたはシート材料の中から選択可能である。かかる支持層またはシート材料１７の層は、例えばポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレン、ポリオレフィン共重合体またはポリオレフィン配合物、例えばポリプロピレン配合物、ＬＰＤＥ（低密度ポリエチレン）および／またはＬＬＤＰＥ（線状低密度ポリエチレン）、不織および発泡材料などなどのさまざまな材料を含み得る。かかる支持層１７の厚みは好ましくは１５〜５００μｍの間、より好ましくは２０〜１５０μｍの間である。支持層は好ましくは、ＴＡＰＰＩ標準試験Ｔ５４３ｏｍ−９４に従って評価された場合、約１，０００ミリグラム（ｍｇ）未満というウェブ２００のＣＤおよびＭＤの両方向でのガーリー剛性値を有する。ＣＤおよびＭＤの両方向におけるガーリー剛性は、５００ｍｇ未満であり、特に好ましくは２００ｍｇ未満である。

ウェブ２００は、ウェブ２００のＣＤで伸張性材料２２、２２’のウェブ２３０の全幅を横断して連続的に伸張する支持層１７のウェブ２１７を含み得るが、支持層１７のウェブ２１７は伸張性材料２２、２２’の全体的伸張性に不利な影響を及ぼすことがないようにウェブ２３０のある一定の領域にのみ存在していることが好ましい。図２ａのサイドパネル１０の実施形態においては、締結用テープタブ２５が、伸張性材料２２、２２’を含む層３０の第２の（右側）長手方向縁部に付着されている。締結用テープタブ２５は、締結部材１６を担持する支持層１７の１ストリップを含む。支持層１７のストリップは、例えば、感圧接着剤手段および／またはホット−メルト接着剤手段、超音波ボンディング、熱ボンディング、機械的ボンディング、縫合またはこれらのボンディング方法の任意の組合せにより、伸張性材料２２、２２’の第１（下部）層３０に付着させられる。図２ｃのサイドパネル１０の実施形態においては、サイドパネル１０を例えば使い捨て吸収性製品１００に対しより容易に付着可能なものにするためにサイドパネル１０の長手方向縁部１１を提供するべく伸張性材料２２、２２’を含む第１（下部）層３０の第１の（左側）長手方向縁部に対し連続的支持層１７が付着されている。締結部材１６を担持しフィンガーリフト２１を提供するため伸張性材料２２、２２’を含む第１（下部）層３０の右側長手方向縁部に対してもう１つの支持層１７が付着される。図２ｃのサイドパネル１０の実施形態においては、締結部材１６は、支持層１７を使用することにより伸張性材料２２、２２’を含む第１（下部）層３０に付着されるが、付加的な支持層無く伸張性材料２２、２２’を含む第１（下部）層３０に対して締結部材１６を直接適用することも可能である。

本発明の伸張性サイドパネル１０内で使用するのに適した支持層１７および上述の特定的構造は、本発明を例示するためのものであり、いかなる形であれ制限的なものとして意図されてはいない。

例えば伸張性サイドパネル１０、支持層１７および／または締結部材１６内に内含され得る剛化材料には、例えば熱または音波により構造化された表面または付加的な層が含まれる。

締結部材１６は、インタロック、機械式締結装置、接着性締結手段および／またはその他の締結手段により提供され得る。例えば使い捨て吸収性製品において解除可能でかつ再締結可能な機械式閉鎖システムを提供するために、かかる製品は締結部材１６に加えて、図３ａおよび図３ｂに示されているように、対応する相補的定着ゾーン１０８を含み得る。

適切な機械式閉鎖システムは、２つのインタロック締結部材を含むことができ、そのうちの１つはフック（または雄）締結部材でありもう１つはループ（または雌）締結部材である。伸張性サイドパネル１０に適用される締結部材１６は、それぞれフック締結部材またはループ締結部材を含み得るが、好ましくはフック締結部材を含む。フック締結部材は通常、バッキングにより支持されたステムおよびステムが出て来るバッキングとは反対側のステムの端部に位置づけされた拡大した区分を含む締結要素を含む。ステムは、例えば実質的に円形、正方形、矩形または十字形などの任意の横断面を有することができ、拡大区分は、フック、Ｔ字形、Ｊ字形、マッシュルームタイプの頭部（凹形湾曲頭部および円板状頭部）などの任意の形状、または相補的雌締結要素との係合を可能にする任意のその他の形状を具備できる。雄締結要素は、端部に拡大した区分を全く有していないステムにより形成され得、かくしてかかるステムは好ましくは実質的に円筒形、円錐形または角錐形となる。雄締結要素は好ましくは、締結手段１６が、例えば、支持層１７または伸張性材料２２の第１（下部）層３０に付着させることのできるバッキングから出ておりこれと一体を成す。しかしながら、雄締結要素が個別にまたはパッチの形で支持層１０、または伸張性材料２２、２２’の第１（下部）層３０に付着されることも可能である。雄締結要素およびその製造方法は、米国特許第５，０７７，８７０号明細書、米国特許第５，６７９，３０２号明細書、米国特許第４，８９４，０６０号明細書、米国特許第４，９８４，３３９号明細書および米国特許第５，７８１，９６９号明細書において開示されている。

本発明の伸張性サイドパネルは好ましくは、以下でさらに詳細に説明されている通り、ＣＤに伸張性方向を有するウェブ２００およびＭＤに伸張性方向に有するウェブ２００の両方から得ることができる。

本発明のサイドパネル１０の好ましい製造方法においては、実質的にＣＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２、２２’のウェブを含むウェブ２００は、例えば図５ａ〜図５ｍで例示されているようにＭＤで提供される。ウェブ２００の幅は実質的に、例えば図５ａおよび図５ｄで例示されているように、横方向でサイドパネルの幅に対応し得る。より好ましい実施形態においては、ＣＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２を含むウェブ２００の幅は、例えば図５ｇおよび図５ｊ内で２つのサイドパネルについて例示されるようにＣＤにおける２、４、６…２ｎ枚のサイドパネルの幅に実質的に対応している。この場合、ウェブ２００の左側部分は、締結手段１６（図５ｉ参照）のウェブ２１６を通した切断線２１９および指定された折り線２１０の未切断部分に沿って切断を適用した時点で、例えばおむつの右側または左側に適用可能である連続する一対のサイドパネルを提供する。

次のステップでは、図５ａおよび図５ｄに例示されているようにウェブ２００に対し一連の中間切断線２１１が適用される。図５ａに例示されている方法においては、中間切断線２１１は、伸張性サイドパネル１０の一連の個別前駆体のセットが得られるような形でＣＤでウェブ２００の全幅にわたって伸張している。第２（上部）層３１は、（図５ａに破線で示されている）指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりで折畳まれ、第１（下部）層３０にしっかりと固定されて、図５ｃ内に示されたサイドパネル１０を提供する。本発明者らは、折畳み作業をＣＤで実施した場合に第２（上部）層３１を指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりでより精確に折畳むことができることを発見した。従って、伸張性サイドパネル１０の前駆体は好ましくは、折畳みステップに先立ち９０°だけ反時計まわりに回転させられる（図５ｂおよび図８を参照のこと）。

図５ｄまたは図５ｇに例示されている方法においては、中間切断線２１１は、指定された折り線２１０に隣接する折畳み可能なフラップ２１２が得られるような形で、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたって伸張していない。かくして、図５ｄの実施形態においては、ウェブの一体性は中間切断線２１１を適用した時点で維持される。図５ｄで導入されている中間切断線２１１は、結果として得られる１つ以上の折畳み可能なフラップ２１２を前記指定された折り線２１０に沿って次のステップで折重ねることができるように、２つ以上の箇所で指定された折り線２１０まで伸張している。

中間切断線２１１は、一般に例えば回転ナイフを用いて、レーザー切断、ダイス切断、またはその他の切断手段によって適用可能である。ウェブ２００内に含まれる伸張性材料２２のウェブの伸張性方向および選択された特定の構造に応じて、実質的にＭＤで（例えば図５ａまたは図５ｄを参照のこと）またはＣＤおよびＭＤの両方で（例えば図５ｇおよび図６ａを参照）、一連の中間切断線セット２１１が適用される。

図７ａおよび図７ｂに例示されている機器を用いる、図５ｅまたは図５ｈに例示されている方法の次のステップにおいては、折畳み可能なフラップ２１２が折り重ねられる。これは、例えばフラップ２１２を持ち上げるべくスプロケットホイール３１３（図７ｂ参照）上にウェブ２００を通過させることによって達成可能である。代替的には、ノズル３１２を介して、ウェブの底面側に加圧空気を吹きつけることによって（図７ａ参照）またはその他の機械式または空気圧式持上げ手段を使用することによって、フラップを持上げることができる。持上げられた折畳み可能なフラップ２１２はその後、折重ねステップを完成させウェブ２００上に折畳み可能なフラップ２１２を圧迫するべく、例えばローラー２５１、２５１’により提供されるニップの中に通される。折畳み可能なフラップ２１２はその後、例えば接着性ボンディング、熱ボンディング、超音波ボンディングおよび／または機械的付着を含めた任意のボンディング方法を用いて密封ユニット３５０によりウェブ２００に付着される。フラップ２１２は好ましくは、伸張可能な形で補強された領域１５の伸張性を維持するべく非連続的な間欠的ボンディングパターンで、下にあるウェブ２００にボンディングされる。

図５ｆまたは図５ｉに例示されている方法の最終ステップにおいては、本発明に従った個々のサイドパネルを提供するべく指定された折り線２１０に沿って回転ナイフなどを用いて切断線が適用される。図５ｇ〜図５ｉの方法においては、２つの別々のサブウェブ２００’、２００’’を提供するため、締結部材１６のウェブ２１６を通して付加的な切断線２１９を適用することが必要である。

本発明のサイドパネル１０はその他の方法を使用することによって得ることもできる。例えば、図５ｄ〜図５ｆまたは図５ｇ〜図５ｉの方法において、指定された折り線２１０に沿って切断しかかるフラップの折り重ねステップを省略することで、折畳み可能なフラップ２１２を切り取り廃棄することが可能である。補強領域１５の上に載った層３１は、例えば別々のウェブからダイス切断し、例えば真空ロールおよび回転ナイフを含むカット＆プレースアプリケータを用いて付与することができる。かかる方法は、異なる伸張性材料２２、２２’を含む補強領域１５内に下にある層３０および上に載った層３１を含むサイドパネルの製造のために有利である。

ウェブ２００が、伸張性および／または弾性のものとなるために活性化される必要がある伸張性材料２２、２２’の前駆体のウェブを含む場合、例えば、指定された折り線２１０に沿った切断に先立ち、すなわち個々のサイドパネルへとウェブを分離する前に、図５ｄ〜図５ｆまたは図５ｇ〜図５ｉの中で例示されている方法の中に、かかる活性化ステップを内含させることができる。代替的には、中間切断線２１１を適用する前にこれらの方法でウェブを活性化させることができる。適切な活性化技術としては、例えばそれぞれディスク延伸機器のテンター延伸を用いた延伸またはリング圧延が含まれる。ＣＤでの活性化は、例えば英国特許第８４９，４３６Ｂ号明細書の中で開示されているプーリー方法またはテンター方法を用いてＣＤでウェブを延伸することによって有利に実施することができる。有利な１つのＣＤ延伸装置が例えば米国特許第６，１２４，００１号明細書中で開示されている。ＭＤでの延伸活性化は、例えば差動回転速度を有するＭＤでのロール上にウェブを通過させることによって実施可能である。

本発明のサイドパネル１０を製造するもう１つの好ましい方法においては、実質的にＭＤに主要な伸張性方向を有する伸張性材料２２、２２’のウェブが、図６ａに例示されているようにＭＤで提供されている。

ＣＤでのウェブ２００の幅は、図６ａまたは図６ｃに例示されているようなサイドパネルのｎ−１個のウェブを提供するように選択される。ウェブ２００’は、補強領域１５を示さず、廃棄される。ウェブ２００の第２の（右側）長手方向縁部２０２と中間切断線２１１の間の抜き取り部域も同じく廃棄される。

図６ａおよび図６ｂに例示されている方法の最終ステップにおいては、別々のサブウェブセット２００’、２００’’、…２００^(n’)を提供するべく指定された折り線２１０に沿って一連の切断線が形成される。指定された切断線２１３に沿って切断することにより、かかるサブウェブから個々のサイドパネル１０が得られる。

上述の本発明の伸張性サイドパネル１０の製造方法は、本発明を例示するものにすぎず、いかなる形であれそれを制限するものではない。図５ａ〜図５ｍおよび図６ａ〜図６ｃと合わせて図７ａ、図７ｂおよび図８に例示されている製造方法は、
・これらは高速製造条件下で適用されるのに特に適しており、かつ
・実質的に全くスクラップを生成せず、従って、有利な製造コストを可能にするという理由で、特に有利である。

図面の詳細な説明
図１ａ〜図１ｃは、伸張性材料２２を含む第１の層３０を含む本発明の伸張性サイドパネル１０の第１の実施形態を概略的に示している。サイドパネル１０は、第１および第２の長手方向側縁部１１、１２、第１の上面横方向縁部１３および第２の底面横方向縁部１４により縁取りされている。サイドパネル１０は、上面横方向縁部３０ａに隣接しそれと平行に配置された補強領域１５を含む。サイドパネル１０はさらに、伸張性材料２２’を含む第２（上部）層３１を含む。第２の層３１の上面横方向縁部３１ａは、第１の層の上面横方向縁部３０ａに隣接しこれに対し平行に配置されている。上面横方向縁部３０ａ、３１ａは実質的に一致し、第１の上面横方向縁部１３を形成する。このことは、ラインＢ−Ｂに沿った図１ａのサイドパネル１０の断面図を示す図１ｃからわかる。第２（上部）層３１は、図１ｂおよび図１ｃに示されたライン吸収性製品Ａ−ＡおよびＢ−Ｂに沿った断面図からわかるように、溶接された付着線２４を用いて第１（下部）層３０に付着されて、伸張可能な形で補強された領域１５を形成する。第２の層３１の上面横方向縁部３１ａの伸張部分は、例えば図７ａおよび図７ｂと関連させて図５ｄ〜図５ｆに例示されている方法を用いて図１ａのサイドパネル１０を製造することができるように、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの伸張部分よりも小さい。サイドパネル１０のＭＤおよびＣＤは図１ａに示されている。

図１ｄは、図１ａの構造に類似しているものの２つの補強領域１５を含む本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。

図１ｅは、図１ａの構造に類似しているものの直線的な第２の底面横方向縁部１４を含む本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。

図１ｆは、第２の底面横方向縁部１４および、第１の上面横方向縁部１３に対し平行でかつ第２の底面横方向縁部１４の２つの最下点を通って伸張する仮想切断線１８により縁どりされている仮想部域１９を例示している。図１ｆのサイドパネルの実施形態は図１ａの構造と類似しているが、補強領域１５の面積は、仮想領域１９の面積よりも小さい。例えば以下の図５ｄ〜５ｆで例証されている製造方法を使用する場合、補強領域１５の面積は、仮想領域１９の面積以下であり得る。

図１ｇは、図１ａの構造に類似しているものの、ＭＤを表わす第１の長手方向縁部１２と第１の上面横方向縁部１３の間に９０°より小さい角度を内含する本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。

図１ｈ、１ｉ、１ｊ、１ｋおよび１ｌは、それぞれに図１ａ、１ｄ、１ｅ、１ｆ、１ｇおよび１ｈに例示された実施形態に類似するものの伸張性材料２２を含む第２（上部）層３１の上面横方向縁部３１ａの伸張部分がサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の伸張部分に等しいという点においてこれらの構造と異なっている本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態を示している。図１ｈ、１ｉ、１ｊ、１ｋおよび１ｌのサイドパネルは、図８と関連させて図５ａ〜５ｃに例示された方法を用いて製造可能である。

図２ａおよび図２ｂは、締結部材１６を含む締結用タブ２５が付着されている図１ａの構造を含む本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。図２ａ内のラインＢ−Ｂに沿って切り取られた図２ｂの断面図は、支持層１７（締結用タブのバッキングとしても言及されているもの）のストリップが補強領域１５の近傍でかつ第２の長手方向縁部１２の隣りにある層３０に付着されていることを示している。支持層１７のストリップは、例えば超音波ボンディング線などの溶接された付着線２４により伸張性材料２２の第１（下部）層３０に付着されている。支持層１７のストリップは、接着剤層２３を介して付着されている締結部材１６のパッチを担持し、フィンガーリフト２１を提供する。

図２ｃおよび図２ｄは、第２の横方向縁部１２に沿った締結部材１６を担持する支持層１７および第１の横方向縁部１１に沿ったさらなる支持層１７を付加的に含む図１ｈの構造を内含する本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。図２ｃ内のラインＤ−Ｄに沿って切り取られた図２ｄの断面図は、支持層１７が、伸張性材料２２を含む第１（下部）層３０の第１および第２の長手方向ライン１１、１２の両方に沿って付着されていることを示している。両方の支持層１７共、溶接された付着線２４を介して伸張性材料２２を含む第１（下部）層３０にしっかりと固定されている。第１の層３０の第１の長手方向縁部１１に沿って付着された支持層は、吸収性製品のシャーシ１１０に対するサイドパネル１０の組立てを容易にする。層３０の第２の長手方向縁部１２に沿って付着された支持層１７は、接着剤層２３を介してしっかり固定された締結手段１６を担持し、フィンガーリフト２１を提供している。

図２ｅは、蛇行する切断線が締結部材１６を通して適用されるという差異はあるが、図２ｃの構造に類似する本発明の伸張性サイドパネル１０のもう１つの実施形態を概略的に示している。蛇行する切断線は、各々締結手段１６およびフィンガーリフト２１を含む２つの別々の締結用タブ２５を提供している。

図２ｆおよび図２ｇは、それぞれ図２ａおよび図２ｂのサイドパネル１０に類似している本発明の伸張性サイドパネルのその他の実施形態を概略的に示している。それぞれに図２ｆおよび図２ｇのサイドパネルの第２（上部）層３１の上面横方向縁部３１ａはそれぞれ図２ａおよび図２ｅのサイドパネルの上面横方向縁部３１ａに比べてより大きな伸張部分を有する。

図３ａは、概略的におむつ１００の上面図を示す。おむつは、図２ｆに従った２枚のサイドパネル１０が付着されているシャーシ１１０を含む。該シャーシは、上面シート１０１と裏面シート１０２（図３ａには示さず）の間にはさまれた吸収性コア１０３を含む。おむつは、背面ウエストバンド領域１０６および前面ウエストバンド領域１０７を含む。サイドパネル１０は、おむつ１００の第１および第２の長手方向縁部１０４、１０５に沿った付着領域１０９を介して付着され、かくしてサイドパネルは背面ウエストバンド領域１０６から股領域まで伸張することになる。付着領域１０９内の付着には、接着性ボンディング、熱ボンディング、機械的ボンディングおよび／または超音波ボンディングを含めた任意の付着機序が含まれ得る。サイドパネル１０は各々、機械式雄（フック）締結部材１６を含む締結用タブ２５を含む。おむつ１００は、前面ウエストバンド領域１０７内の裏面シート１０２に付着された定着ゾーン１０８を含む。定着ゾーンは、締結用テープタブ上の機械式雄締結部材１６と相補的な機械式雌（ループ）締結部材などの締結部材を含む。

代替的には、裏面シート１０２が適切な露呈された不織布層を含んでいる場合、締結用タブ２５上の雄（フック）締結手段は、かかる不織布層と係合可能であり得、定着ゾーン１０８を削除することができる。

図３ｂは、その上面シート１０１の方向での本発明のおむつ１００のもう１つの実施形態の上面図を概略的に示している。図３ｂのおむつは、図３ａのものと類似しているが、機械式雄（フック）締結手段は、サイドパネル１０の第２の長手方向縁部１２に沿って配置されている。定着ゾーン１０８は、２枚のパッチに分割され、これらのパッチは、締結部材１６と定着ゾーン１０８のかかるパッチの間の相互作用を可能にするべく相応して再配置されている。

図４は、本発明に従ったトレーニングパンツ１００の斜視図を示す。トレーニングパンツは、図１ｈに従ったシャーシ１１０および２枚のサイドパネル１０を含む。各々のサイドパネルは、付着領域１０９を介してその長手方向縁部１１、１２の両方に沿っておむつの対応する長手方向縁部１０４、１０５に付着され、かくしてプルオン構造が得られるようになっている。付着領域１０９内での付着は、接着性ボンディング、熱ボンディング、機械的ボンディングおよび／または超音波ボンディングを含めた任意の付着機序を含み得る。

図５ａ〜図５ｃは、上述の図１ｈに従ったサイドパネル１０を製造する好ましい方法を概略的に例示している。

図５ａにおいては、ＭＤで伸張性材料２２を含む連続したウェブ２００が提供されており、かくしてウェブ２００は、ＣＤにそれぞれ伸張性または弾性方向を示している。ウェブのＭＤおよびＣＤは、図５ａに示されている。

ウェブ２００は、サイドパネル１０のそれぞれ第１および第２の長手方向縁部１１、１２に対応するＭＤの長手方向縁部２０１、２０２を有する。該ウェブは、指定された中間切断線２１１および前記指定された第１の上面横方向縁部１３により構成される折畳み可能なフラップ２１２が後のプロセスステップにおいてそのまわりに折畳まれる指定された第１の上面横方向縁部１３を有している（図５ｃ参照）。従って、指定された中間切断線２１１および指定された第１の上面横方向縁部１３は、完全な連続ウェブ２００（図５ａの上部）の中では破線のみで示されている。

一連の中間切断線２１１（実線で示されている）がウェブ内に作られる。該中間切断線２１１は、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたり伸張し、本発明のサイドパネル１０の一連の個々の前駆体が得られるような形でその長手方向縁部２０１、２０２と交差する。かかる前駆体は、第１および第２の長手方向縁部１１、１２、第２の底面横方向縁部１４および指定された第１の上面横方向縁部１３（破線で示されている）を有する。指定された第１の上面横方向縁部１３と中間切断線２１１の間の部域は、第２（上部）層３１に対応する折畳み可能なフラップ２１２を形成する。

本発明者らは、その折畳みをＣＤで実施した場合、折畳み可能なフラップ２１２を連続的製造プロセス内でより高い速度でより精確に、指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりで折畳むことができることを発見した。従って、サイドパネル１０の前駆体は、（第２（上部）層３１に対応する）折畳み可能なフラップ２１２が指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりで折り重ねられる前に図５ｂで９０°だけ反時計回りに回転させられ、伸張性材料２２を含む第１（下部）層３０に付着されて図５ｃ内の補強領域１５を提供する。折畳みステップは指定された第１の上面横方向縁部１３を露呈してサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３となるようにする。

図５ｄ〜図５ｆは、以上の図１ａに従ったサイドパネル１０の好ましい製造方法を概略的に例示している。

図５ｄにおいては、ＭＤで伸張性材料２２の連続したウェブ２００が提供されている。ウェブは、サイドパネル１０のそれぞれ第１および第２の長手方向縁部に対応するＭＤの長手方向縁部２０１、２０２を有する。ウェブは、折畳み可能なフラップ２１２がその後のプロセスステップにおいてそれに沿って折畳まれる指定された折り線２１０を有している（図５ｅ参照）。従って、図５ｄで指定された折り線２１０は破線としてのみ示されている。一連の中間切断線２１１がウェブ内に作られ、これはウェブ２００の一体性がこのプロセスステップの間中維持されるように、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたり伸張していない。中間切断線２１１は、かかる切断が実際に図５ｄに示されたプロセスの中で行なわれることを表わすべく実線で示されている。中間切断線２１１に先行する指定されたサイドパネル１０については、かかる中間切断線２１１はかかるサイドパネル１０の第２の底面横方向縁部１４に対応する。ＭＤに続く指定されたサイドパネル１０について、中間切断線２１１と指定された折り線２１０の間の部域は、（折り重ねられ下にあるウェブに付着された時点で）第２（上部）層３１を形成する折畳み可能なフラップ２１２に対応する。

図５ｅにおいては、折畳み可能なフラップ２１２は折り重ねられて、補強領域１５を提供する。折り重ねられたフラップ２１２は補強領域１５の上に載った層３１を提供する。上にフラップが折り重ねられるウェブ２００の部分は、補強領域１５の下にある層３０を表わす。上に載った層３１は、接着性ボンディング、熱ボンディング、機械的ボンディングおよび／または超音波ボンディングを含めた任意のボンディング機序により下にある層３０に付着され、そのために第１（下部）層と第２（上部）層３０、３１の間には間欠的ボンディングが好まれる。図５ｅの実施形態においては、補強領域１５の部域は、仮想領域１９とも呼ばれる中間切断線２１１と指定された折り線２１０の間の部域に対応する。

図５ｆにおいては、ウェブ２００は、指定された折り線２１０の方向でＣＤに切断され、かくして個々のサイドパネル１０が解放される。

図５ｇ〜図５ｉは、上述の図２ｅに従ってサイドパネルを提供する本発明に従ったサイドパネル１０のもう１つの好ましい製造方法を例示している。

図５ｇにおいては、左から右へ支持層１７のウェブ２１７、伸張性材料２２を含む第１のウェブ２３０、任意の方法により自らに付着されている締結部材１６のウェブ２１６を担持する支持層１７の第２のウェブ２１７、伸張性材料２２を含む第２のウェブ２３０および支持層１７の第３のウェブ２１７を含むウェブ２００がＭＤに提供されている。該ウェブは、締結部材２１６のウェブを通して伸張する長手方向中心線２１８を有している。一連の中間切断線２１１が、中心線２１８により分離されたウェブ２００の２つの部分内へとＭＤに形成される。各々の中間切断線２１１は、支持層１７のウェブ２１７内で対応する指定された折り線２１０（破線で示されているもの）のある点、すなわち対応する長手方向縁部２０１、２０２から一定の距離のところで開始し、対応するウェブ２１７および２３０を通って伸張し、１区分がＭＤに伸張している状態で、指定された折り線２１０まで戻る。この区分は、以下の図５ｉの中で例示されるステップにおいて中心線のまわりに適用される蛇行した切断線２１９の一部分に対応する。

図５ｈでは、中間切断線２１１および指定された折り線２１０により縁取られた折畳み可能なフラップ２１２は、以上で図５ｅに関連して記述された通り、折り重ねられて補強領域１５を提供している。

図５ｉにおいては、中心線２１８のまわりに蛇行した周期的切断線２１９が形成され、かくしてウェブ２００は２つのサブウェブ２００’、２００’’に分離されることになる。蛇行した切断線２１９は指定された１枚の伸張性サイドパネル１０あたり２つの締結用タブ２５を提供し、かくして各々の締結用タブは１つの締結部材１６と１つのフィンガーリフト２１を含むことになる。このことはすなわち、蛇行する切断線２１９が、２つの指定された折り線２１０の間の距離の半分に対応する周期性を有することを意味する。

次に、２つのサブウェブ２００’、２００’’は、指定された折り線２１０の方向に切断されて、個々のサイドパネル１０を解除する。

かくして図５ｇ〜図５ｉに例示された方法は、一続きの「右側」および「左側」のサイドパネル対を提供する。右側サイドパネルは、指定された折り線２１０に沿って左側サブウェブ２００’を切断することによって提供される。同様にして、左側サイドパネルは、指定された折り線２１０に沿って右側サブウェブ２００’’を切断することによって提供される。

図５ｊ〜図５ｍは、上述の図２ｇに従ったサイドパネル１０を提供する、本発明に従ったサイドパネルのもう１つの好ましい製造方法を例示している。

図５ｊに示された第１のステップにおいては、一連のサイドパネルの前駆体対が、
・ウェブの対応する長手方向縁部２０１、２０２と、対応する指定された第１の上面横方向縁部１３（破線で示されている）との間の交差点で開始し、対応するウェブ２１７と２３０を通って伸張しかつ、１区分がＭＤに伸張している状態で（なおこの区分は蛇行切断線２１９の一部分に対応する）指定された第１の上面横方向縁部１３まで戻る一連の中間切断線２１１、
・中心線２１８のまわりの蛇行切断線２１９、
を形成することにより得られる。

サイドパネル１０の前駆体は各々、対応する中間切断線２１１および指定された第１の上面横方向縁部１３によって形成される折畳み可能なフラップ２１２を含み、指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりで折り重ねられた時点で、該折畳み可能なフラップ２１２は、伸張性材料２２を含む第２（上部）層３１に対応する。

図５ｋは、サイドパネル１０対の左側前駆体がこのとき９０°だけ反時計まわりに回転され、一方かかる対の右側前駆体が次に９０°だけ時計まわりに回転させられて、図５ｌおよび図５ｍに例示されている後続する折畳みステップを容易にする、ということを示している。本発明者らは、折畳み作業をＣＤで実施した場合、連続製造プロセスにおいてより精確にかつより高速で、指定された第１の上面横方向縁部１３のまわりで折畳み可能なフラップ２１２を折畳むことができる、ということを発見した。

図６ａ〜図６ｂは、ＭＤに提供された伸張性材料２２のウェブがＭＤでそれぞれ伸張性および弾性を有する、以上の図１ａに従ったサイドパネルの好ましい製造方法を概略的に例示している。

ウェブ２００は、設計段階で、ｎ本の長手方向の指定された折り線２１０によりｎ個のサブウェブ２００’、２００’’、…２００^(n’)に分割される。破線で示されるように、このステップでは長手方向の指定された折り線２１０の方向でいかなる切断も行われない。各々のサブウェブ２００’、２００’’、…２００^(n’)に対してＭＤで指定された折り線２１０に沿って一連の中間切断線２１１が適用され、かくして、上述の通り指定された折り線２１０のまわりでＣＤで折り重ねることのできる折畳み可能なフラップ２１２が形成される。各々のサブウェブについてＭＤに適用される中間切断線２１１は、ウェブ２００の一体性がこのステップで維持されるように、一定の距離だけＭＤで互いに離隔されている。

図６ｂでは、折畳み可能なフラップ２１２は、例えば図５ｅとの関連において上述したように、長手方向の指定された折り線２１０のまわりに折り重ねられて補強領域１５を提供する。

長手方向の指定された折り線２１０に沿ってウェブを切断することで、ｎ個のサブウェブ２００’、２００’’、…２００^(n’)が得られる。サブウェブ２００’として指定された左側サブウェブは、補強領域１５を含まないことから廃棄される。残りのｎ−１個のサブウェブは、以上で記述した通り個々のサイドパネル１０を解除するべく指定された切断線２１３に従って切断される。

図７ａは、ＣＤに伸張性方向を有する伸張性材料のウェブを用いて例えば図１ａに示されているタイプの個別化された伸張性サイドパネル１０を製造する方法を概略的に例示している。図７ａは、前記方法を実施するために有用な器具も概略的に示している。ＣＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２を含むウェブ２００は、供給ロール２５０から巻き出され、切断ローラー３０１および圧力ローラー３０２を含む回転式ダイス切断ユニット３００を通過して、一連の中間切断線２１１をウェブ２００内に導入する。中間切断線２１１は、ウェブ２００の一体性がこの切断ステップ内で維持されるように、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたり伸張してはいない。

中間切断線２１１および指定された折り線２１０により画定される折畳み可能なフラップ２１２は、折り畳み装置３１０内で押し上げられ、一対のローラー２５１、２５１’により提供されるニップにウェブ２００を通過させることによってウェブ２００上に押し下げられる。折畳み装置は、折畳み用ブラケット３１１および加圧空気を供給するノズル３１２を含む。折畳み用ブラケットは例えば、指定された折り線２１０に沿ってウェブ２００と接触し、加圧空気がノズル３１２により折畳み可能なフラップ２１２に対して下方から吹きつけられている間所定の位置にウェブ２００を保つ薄いシートメタルである。こうして、折畳み可能なフラップ２１２は確実に押し上げられ、指定された折り線２１０のまわりに精確に約９０°折り畳まれる。ローラー２５１、２５１’により提供されるニップの中に、部分的に押し上げられた折畳み可能なフラップ２１２を含むウェブを通過させることにより、折り重ね作業は完了する。

折畳み可能なフラップ２１２は、好ましくは（折畳み可能なフラップ２１２に対応する）第２（上部）層３１と（第１（下部）層３０に対応する）ウェブの前記下にある部分の間に間欠的なボンディングパターンを提供する密封ユニット３５０内のウェブ上の該下にある層３０に対ししっかりと固定される。密封ユニットは、例えば超音波ボンディングユニットを含み得るが、接着性ボンディング、熱ボンディングまたは機械的ボンディングを含む任意のその他のボンディング方法を使用することも可能である。もう１つの切断ローラー３０１’およびもう１つの圧力ローラー３０２’を含む第２の切断ユニット３００’においては、指定された折り線２１０に沿ってウェブに対し一連の切断が適用され、かくして図１ａに示されたタイプの個々のサイドパネル１０が解除されることになる。

図７ａに例示されている製造方法および対応する機器は、図５ｄ〜図５ｆにおいても概念的に説明されている。

図７ｂは、図１ａに示されているタイプのサイドパネル１０の製造方法および図７ａに示されている機器を概略的に例示しているが、ここでは、折畳み可能なフラップ２１２を押し上げるべく加圧空気を提供するノズル３１２の代りに折畳み装置３１０内でスプロケットホイール３１３が使用されている。図７ｂの方法および器具は、ＣＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２のウェブを利用している。

図８は、例えばＣＤに伸張性方向をもつ伸張性材料のウェブを用いる、例えば図１ｈに示されているタイプの個別化された折畳み可能なサイドパネル１０の製造方法を、概略的に例示している。図８は、前記方法を実施するのに有用な機器をも概略的に示している。

図８においては、ＣＤに伸張性方向をもつ伸張性材料２２を含むウェブ２００は供給ロール２５０から巻き出され、切断ローラー３０１および圧力ローラー３０２を含む回転式ダイス切断ユニット３００内に補給される。回転式ダイス切断ユニット３００は、一連の中間切断線２１１を、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたって伸張するウェブの中に導入し、こうして、真空ベルト４００により拾い上げられるサイドパネル１０の一連の個別前駆体が得られることになる。

真空ベルト４００はかかる前駆体を真空ホイール５００の旋回装置５０１上へと移送する。旋回装置５０１は前記前駆体を反時計回りに９０°だけ回転させ、第２の真空ベルト４００’まで旋回させられた前駆体を放出する。第２の真空ベルトは、正確に前記第１の上面横方向縁部１３のまわりで、中間切断線２１１と指定された第１の上面横方向縁部１３により画定される折畳み可能なフラップ２１２を折り畳みそれを前駆体上に押し下げる折畳み用ブラケット５０２により前駆体を移行させる。折畳み可能なフラップ２１２は第２（上部）層３１に対応し、それが上に折畳まれる前駆体の部分は第１（下部）層３０である。

第２（上部）層３１は、図１ｈのタイプの個々のサイドパネル１０を提供するべく、図７ａについて上述した通りの密封ユニット３５０によって好ましくは間欠的に第１（下部）層３０にしっかりと固定される。サイドパネル１０は、貯蔵容器６００内に貯蔵されてもよいし、代替的には連続する製造ライン内で使い捨て吸収性製品１００に適用される。

図８に例示されている製造方法および対応する機器は、同じく、以上の図５ａ〜図５ｃでも概念的に説明されている。

図９は、ＭＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２のウェブ２００を用いて例えば図１ｈに示されているタイプの個別化された折り畳み可能なサイドパネル１０を製造する方法を概略的に例示している。図９は、前記方法を実施するために有用な器具も概略的に示している。ＭＤに伸張性方向を有する伸張性材料２２を含むウェブ２００は、供給ロール２５０から巻き出され、切断ローラー３０１および圧力ローラー３０２を含む回転式ダイス切断ユニット３００を通過させられる。切断ローラーは、以上の図６ｃで例示されているように、ＭＤにウェブ２００に沿って連続的に伸張するウェブ２００内に一連のｎ’本の中間切断線２１１を導入するべく、一連の正弦形状の実質的に平行な円周方向ナイフ３０５を含む。一連のｎ’本の中間切断線２１１は、さらなる加工のため分離ユニット７００内で互いに分離されたｎ’個の個別のサブウェブ２００’、２００’’、…２００^(n’)を提供する。図９は、１≦ｘ≦ｎとしてサブウェブ２００^(x’)のさらなる加工を例示している。

次に、サブウェブ２００^(x’)は、切断ローラー３０１’および圧力ローラー３０２’を含むもう１つの回転式ダイス切断ユニット３００’内に補給される。該回転式ダイス切断ユニット３００’は、ＣＤでウェブ２００の全幅にわたり伸張するサブウェブ２００^(x’)の中に一連の指定された切断線２１３を導入し、こうして、真空ベルト４００上に補給されるサイドパネル１０の一連の個別前駆体が得られるようになっている。

真空ベルト４００は、正確に前記第１の上面横方向縁部１３のまわりで、中間切断線２１１と指定された第１の上面横方向縁部１３により画定される折畳み可能なフラップ２１２を折り畳みそれを前駆体上に押し下げる折畳み用ブラケット５０２により前駆体を移行させる。折畳み可能なフラップ２１２は第２（上部）層３１に対応し、それが上に折畳まれる前駆体の部分は第１（下部）層３０である。

第２（上部）層３１は、図１ｈのタイプの個々のサイドパネル１０を提供するべく、図７ａについて上述した通りの密封ユニット３５０によって好ましくは間欠的に第１（下部）層３０にしっかりと固定される。サイドパネル１０は、貯蔵容器６００内に貯蔵されてもよいし、代替的には連続する製造ライン内で使い捨て吸収性製品１００に適用される。

図９に例示されている製造方法および対応する機器は、同じく、以上の図６ａ〜図６ｃでも概念的に説明されている。

実施例において使用される材料
・米国ミネソタ州セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ）のスリーエムカンパニー（３Ｍ Ｃｏｍｐａｎｙ）から市販されているＢＲ２０００弾性ラミネート。この弾性ラミネートは、ポリプロピレンスキン層を両側に担持するＳＩＳ（スチレン−イソプレン−スチレン）ベースの弾性コア層を含む。多層フィルムは、その当初の幅の倍数までＣＤに延伸される。延伸状態に維持されている間に多層フィルムの両側に、不織布層（ポリエステルスパンボンド不織布、坪量約２０ｇ／ｍ²）が接着性ボンディングされる。結果として得られた弾性ラミネートはその後弛緩させられる。

・米国ミネソタ州セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，ＭＮ）のスリーエムカンパニーから市販されているＣＯＢＡＮ（登録商標）弾性ラミネート。この弾性ラミネートは、１インチ（２５．４ｍｍ）あたり１０ストランドのＣＤ密度で約６〜８ｇ／ｍ²の坪量をもつ弾性フィラメント材料を含む弾性フィルムを含む。弾性フィルムは、その当初の幅の倍数までＭＤに延伸される。延伸状態に維持されている間に弾性フィルムの両側に、不織布層（ポリエステルスパンボンド不織布、坪量約１０〜２０ｇ／ｍ²）が接着性ボンディングされる。結果として得られた弾性ラミネートはその後弛緩させられる。

試験方法
応力歪曲線（ヒステリシス試験）
該試験は、ＤＩＮ５３８３５に従って実施された。２５ｍｍ×６５ｍｍの試料を、６５ｍｍの辺の方向がサイドパネル１０の第１の上面横方向縁部１３の方向、第１の層３０の上面横方向縁部３０ａの方向および／またはそれぞれウェブ２００またはサイドパネル１０の前後方向ＣＤすなわち伸張性方向に対応するような形で、テストすべき材料から切り取る。試料を、伸張性方向に延伸され得るような形でドイツウルム（Ｕｌｍ）のツヴィック（Ｚｗｉｃｋ）ＧｍｂＨ＆Ｃｏ．ＫＧよりツヴィック・ロール（Ｚｗｉｃｋ Ｒｏｅｌｌ）１０１０の商業名称で市販されている引張り試験機の中に取り付ける。引張り試験機の上下のジョーは２５ｍｍ離隔していた。ジョーの間に２５ｍｍの試料が保持される一方でジョーにより２０ｍｍの試料が各側で把持されるような形で、試料を引張り試験機内でジョーの間に整列させた。ジョーの高さは、ジョー内での滑りおよび破断を最小限におさえるべく（試料の平面に対し垂直な方向で）３０ｍｍであった。次に、ジョーを、２５ｍｍ、１分につき５００ｍｍの速度で（第１の載荷）離隔させた（１００％の伸び）。ジョーを１秒間１００％の伸びに保持し、その後、伸びゼロの位置に戻した（第１の除荷）。その後、５００ｍｍ／分の速度でジョーを伸び１００％の位置まで戻した（第２の載荷）。ジョーを再び１秒間１００％の伸びに保持し、その後、ジョーを伸びゼロの位置に戻して試験を終結させた。全ての場合において、応力値を、延伸％単位の伸びの関数としてＮ／インチ単位で記録した。

実施例１
図１ａのタイプの伸張性サイドパネル１０を、以上の図７ｂに示されている方法を用いて調製した。伸張性材料２２のウェブ２００としてＢＲ２０００弾性ラミネートを使用した。ＢＲ２０００弾性ラミネートのウェブは、ＣＤ（すなわち移動するウェブの方向に対して垂直な方向）の伸張性方向を示した。密封ユニット３５０は、第２（上部）層３１を第１（下部）層１３にしっかり固定するため各々のサイドパネル１０の補強領域１５に２つのクランプを適用する機械式挟持装置であった。各々のクランプは約８ｍｍの長さおよび約１ｍｍの幅を有し、その長さがＭＤにすなわち走行するウェブ２００の方向でかつウェブの前記伸張性方向に対し垂直な方向に配置されている状態で、補強領域１５に適用された。クランプは、サイドパネル１０の中心との関係において各々約１〜１．５ｃｍの距離内で実質的に対称的に適用された。

以上で記述した通り、補強領域１５から２５ｍｍ×６５ｍｍの試料を切り取り、かくしてかかる試料は２つのクランプを内含していた。その後、試料をズウィック（Ｚｗｉｃｋ）引張り試験機内に挿入した。

得られた応力歪（または力−伸び）曲線は、図９に（破線で）示されている。上部曲線は第１の載荷に対応し、下部曲線は第２の載荷に対応する。１００％の伸びで測定された歪は、第１の載荷について約８．３Ｎ、第２の載荷について７．８Ｎであった。

比較例１
補強領域１５の試料を得るために使用された切断と同じ幾何形状および方向性をもつ切断を適用することにより、補強領域１５の外側でサイドパネル１０の第１（下部）層３０から、２５ｍｍ×６５ｍｍの試料を切り取った。試料を上述の通りにズウィック引張り試験機内に取り付けた。

得られた応力歪（または力−伸び）曲線は、図９に（実線で）示されている。上部曲線は第１の載荷に対応し、下部曲線は第２の載荷に対応する。１００％の伸びで測定された歪は、第１の載荷について約４．２５Ｎ、第２の載荷について４．０Ｎであった。

実施例２
図１ａのタイプの伸張性サイドパネル１０を、以上の図９に示されている方法を用いて調製した。伸張性材料のウェブ２００としてコバン（ＣＯＢＡＮ）（登録商標）弾性ラミネートを使用した。コバン弾性ラミネートのウェブは、ＭＤ（すなわち移動するウェブの方向）の伸張性方向を示した。密封ユニット３５０は、第２（上部）層３１を第１（下部）層１３にしっかり固定するため各々のサイドパネル１０の補強領域１５に２つのクランプを適用する機械式挟持装置であった。各々のクランプは約８ｍｍの長さおよび約１ｍｍの幅を有し、その長さがサイドパネルのＭＤにすなわちサイドパネルの前記主要な伸張性方向に対し垂直な方向に配置されている状態で、補強領域１５に適用された。クランプは、サイドパネル１０の中心との関係において各々約１〜１．５ｃｍの距離内で実質的に対称的に適用された。

以上で記述した通り、補強領域１５から２５ｍｍ×６５ｍｍの試料（ＭＤ×ＣＤ）を切り取り、かくしてかかる試料は２つのクランプを内含していた。その後、試料をズウィック引張り試験機内に挿入した。

得られた応力歪（または力−伸び）曲線は、図１０に（破線で）示されている。上部曲線は第１の載荷に対応し、下部曲線は第２の載荷に対応する。１００％の伸びで測定された歪は、第１の載荷について約１１．７５Ｎ、第２の載荷について１０．０Ｎであった。

比較例２
補強領域１５の試料を得るために使用された切断と同じ幾何形状および方向性をもつ切断を適用することにより、補強領域の外側でサイドパネル１０の第１（下部）層３０から、２５ｍｍ×６５ｍｍの試料を切り取った。試料を上述の通りにズウィック引張り試験機内に取り付けた。

得られた応力歪（または力−伸び）曲線は、図１０に（実線で）示されている。上部曲線は第１の載荷に対応し、下部曲線は第２の載荷に対応する。１００％の伸びで測定された歪は、第１の載荷について約５．０Ｎ、第２の載荷について４．２５Ｎであった。

斜線で示された１つの弾性的に補強された領域１５を含む本発明のサイドパネル１０の特定的実施形態の略図である。 図１ａ中のラインＡ−Ａに沿った概略断面図である。 図１ａ中のラインＢ−Ｂに沿った概略断面図である。 ２つの弾性的に補強された領域１５を含む本発明のサイドパネル１０のもう１つの特定的実施形態の略図である。 １つの弾性的に補強された領域１５を含む本発明のサイドパネル１０のもう１つの特定的実施形態の略図である。 弾性的に補強された領域１５の面積が、第２の底面横方向縁部１４と仮想切断線１８により形成された仮想領域１９の面積よりも小さい、本発明のサイドパネル１０のもう１つの特定的実施形態の略図である。 第１の上面横方向縁部１３と第１の（左側）長手方向縁部１１が約９０°未満の角度を含んでいる本発明のサイドパネル１０のもう１つの特定的実施形態の略図である。 図１ａの実施形態に類似した本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態の略図である。図１ｈの実施形態においては、補強された層１５の上面横方向縁部はサイドパネル１０の全幅にわたり伸張している。 図１ｄの実施形態に類似した本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態の略図である。図１ｉの実施形態では、左側補強層１５の上面横方向縁部は、伸張性サイドパネル１０の第１の（左側）長手方向縁部１１まで伸張している。 図１ｅの実施形態に類似した本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態の略図である。図１ｊの実施形態においては、補強された層１５の上面横方向縁部はサイドパネル１０の全幅にわたり伸張している。 図１ｆの実施形態に類似した本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態の略図である。図１ｋの実施形態においては、補強された層１５の上面横方向縁部はサイドパネル１０の全幅にわたり伸張している。 図１ｇの実施形態に類似した本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の実施形態の略図である。図１ｌの実施形態においては、補強された層１５の上面横方向縁部はサイドパネル１０の全幅にわたり伸張している。 付加的に締結部材１６を含む本発明のサイドパネル１０の略図である。 図２ａ内のラインＣ−Ｃに沿った概略的断面図である。 付加的に締結部材１６と２つの支持層１７を含む本発明のサイドパネル１０の略図である。 図２ｃ内のラインＤ−Ｄに沿った概略的断面図である。 第２の長手方向縁部１２に沿った締結タブ２５および第１の長手方向縁部１１に沿った支持層を含む本発明のサイドパネル１０のもう１つの実施形態の略図である。 図２ａの実施形態に類似する本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の特定的実施形態の略図である。図２ｆの実施形態においては、補強層１５の上面横方向縁部は、サイドパネル全幅にわたり伸張している。 図２ｅの実施形態に類似する本発明の伸張性サイドパネル１０のその他の特定的実施形態の略図である。図２ｇの実施形態においては、補強層１５の上面横方向縁部は、伸張性サイドパネル１０の第１の（左側）長手方向縁部１１まで伸張している。 本発明に従った２枚の伸張性サイドパネル１０およびシャーシ１１０を含むおむつ１１０の略図である。 本発明に従った２枚の伸張性サイドパネル１０およびシャーシ１１０を含むおむつ１１０の略図である。 本発明に従った２枚の伸張性サイドパネル１０およびシャーシ１１０を含むトレーニングパンツ１００の略図である。 図１ｈに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ｈに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ｈに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ａに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ａに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ａに従った伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図２ｅに従った伸張性サイドパネルの製造方法の略図である。 図２ｅに従った伸張性サイドパネルの製造方法の略図である。 図２ｅに従った伸張性サイドパネルの製造方法の略図である。 図２ｇの伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図２ｇの伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図２ｇの伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図２ｇの伸張性サイドパネル１０の製造方法の略図である。 図１ａに従った伸張性サイドパネルのもう１つの製造方法の略図である。 図１ａに従った伸張性サイドパネルのもう１つの製造方法の略図である。 図１ｈの伸張性サイドパネル１０のもう１つの製造方法の略図である。 ＣＤ（前後方向）に伸張方向を有する伸張性材料２２のウェブ２００を用いる図１ａの伸張性サイドパネルの製造に適した器具の概略図である。 ＣＤ（前後方向）に伸張方向を有する伸張性材料２２のウェブ２００を用いる図１ａの伸張性サイドパネルの製造に適した器具の概略図である。 ＣＤに伸張方向を有する伸張性材料２２のウェブ２００を用いる図１ｈの伸張性サイドパネルの製造に適した器具の概略図である。 ＭＤ（流れ方向）に伸張方向を有する伸張性材料のウェブ２００を用いる図１ｈの伸張性サイドパネルの製造に適した器具の概略図である。 実施例１で得られたサイドパネル１０の補強された領域１５から切り取られた試料についての応力−歪曲線を示し、実施例１で得られたサイドパネルの補強された領域１５の外側の第１（下部）層３０から切り取られた試料についての応力−歪曲線を示す図である。 実施例２で得られたサイドパネル１０の補強された領域１５から切り取られた試料についての応力−歪曲線を示し、実施例２で得られたサイドパネルの補強された領域１５の外側の第１（下部）層３０から切り取られた試料についての応力−歪曲線を示す図である。

符号の説明

１０ 伸張性サイドパネル
１１ 伸張性サイドパネルの第１の（左側）長手方向側縁部
１２ 伸張性サイドパネルの第２の（右側）長手方向側縁部
１３ 第１の上面横方向縁部
１４ 第２の底面横方向縁部
１５ 伸張可能な形で補強された領域
１６ 締結部材
１７ 支持層
１８ 仮想切断線
１９ 仮想領域
２１ フィンガーリフト
２２、２２’ それぞれ第１および第２の層３０、３１の伸張性材料
２３ 接着剤層
２４ 溶接された付着線
２５ 締結用タブ
３０ 伸張性材料２２を含む第１の層
３０ａ 第２の層３０の上面横方向縁部
３１ 伸張性材料２２を含む第２の層
３１ａ 第２の層３１の上面横方向縁部
３２ 伸張可能な形で補強された領域の上面横方向縁部
１００ 使い捨て吸収性製品
１０１ 上面シート
１０２ 裏面シート
１０３ 吸収性コア
１０４ 使い捨て吸収性製品の第１の長手方向縁部
１０５ 使い捨て吸収性製品の第２の長手方向縁部
１０６ 背面ウエストバンド領域
１０７ 前面ウエストバンド領域
１０８ 定着ゾーン
１０９ 付着領域
１１０ おむつのシャーシ
２００ 伸張性材料２２のウェブを含むウェブ
２００’、２００’’ 伸張性材料２２のウェブを含むサブウェブ２００^(x’)、…２００^(n’)
２０１ ウェブ２００の第１の（左側）長手方向側縁部
２０２ ウェブ２００の第２の（右側）長手方向側縁部
２１０ 指定された折り線
２１１ 中間切断線
２１２ 折畳み可能なフラップ
２１３ 指定された切断線
２１６ 締結部材１６の不連続シーケンスまたは連続ウェブ
２１７ 支持層１７のウェブ
２１８ ウェブ２００の中心線
２１９ 締結部材１６の不連続シーケンス２１６または連続ウェブを通る切断線
２３０ 伸張性材料２２のウェブ
２５０ ウェブ２００の供給ロール
２５１、２５１’ ローラー
３００、３００’ 回転式ダイス切断ユニット
３０２、３０２’ 圧力ローラー
３０５ 正弦形状の切断用ナイフ
３１０ 折畳み装置
３１１ 折畳みブラケット
３１２ 加圧空気を供給するノズル
３１３ スプロケットホイール
３５０ 密封ユニット
４００、４００’ 真空ベルト
５００ 真空ホイール
５０１ 旋回装置
５０２ 折畳みブラケット
６００ 貯蔵容器
７００ 分離ユニット

Claims (21)

1. 第１の長手方向側縁部、第２の長手方向側縁部、第１の上面横方向縁部、第２の底面横方向縁部、上面横方向縁部を有する伸張性材料の第１の層および上面横方向縁部を有する伸張性材料の第２の層を含む、おむつなどの使い捨て製品に使用するための伸張性サイドパネルであって、前記第２の層が前記第１の層の上に置かれて少なくとも１つの伸張可能な形で補強された領域を提供し、前記第２の層の１つ以上の前記上面横方向縁部が実質的に前記サイドパネルの前記第１の層の前記上面横方向縁部に対し平行に配置されている、伸張性サイドパネル。
2. 前記第２の層の１つ以上の前記上面横方向縁部が、実質的に前記サイドパネルの前記第１の層の１つ以上の前記の上面横方向縁部に隣接して配置されている、請求項１に記載の伸張性サイドパネル。
3. 前記第１の層（３０）の１つ以上の前記上面横方向縁部（３０ａ）、前記第２の層（３１）の１つ以上の前記上面横方向縁部（３１ａ）および前記サイドパネル（１３）の前記第１の上面横方向縁部が実質的に一致する、請求項２に記載の伸張性サイドパネル。
4. 前記補強された領域が、実質的に前記第１の上面横方向縁部の方向、前記第１の層の前記上面横方向縁部の方向および／または前後方向に主たる伸張性方向を有する、請求項１〜３のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
5. 前記第１の層および前記第２の層が同一の伸張性材料を含む、請求項１〜４のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
6. 伸張性材料の前記第１の層が、前記前後方向および／または前記上面横方向縁部の方向に伸張性方向を有する、請求項１〜５のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
7. １つ以上の前記第２の層の１つ以上の前記上面横方向縁部（３１ａ）の前記伸張の和が、前記第１の上面横方向縁部の前記伸張および／または前記上面横方向縁部（３０ａ）の前記伸張の少なくとも約３０％である、請求項１〜６のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
8. 伸張可能に補強された領域が、実質的に前記第１の上面横方向縁部の方向、前記第１の層の前記上面横方向縁部の方向および／または前記前後方向に約５０％伸張した時点で、伸張性材料の第２の層を有していない仮想サイドパネルの収縮力に比べて少なくとも２５％高い収縮力を提供する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
9. 伸張可能に補強された領域が、前記第２の底面横方向縁部、前記第１の長手方向縁部に対し平行でかつ前記第２の底面横方向縁部の最下点を通って伸張する仮想切断線、および任意には前記第１および／または第２の長手方向縁部により形成される仮想領域と等しいかそれより小さい、請求項１〜８のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
10. 前記伸張可能に補強された領域が前記仮想領域の面積の少なくとも約５０％である、請求項９に記載の伸張性サイドパネル。
11. 前記長手方向縁部の少なくとも１つに沿って付着された少なくとも１つの締結部材を有する、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
12. 前記締結部材が、補足的な第２の閉鎖要素と係合可能な第１の機械式閉鎖要素を含む、請求項１１に記載の伸張性サイドパネル。
13. 前記伸張性材料がフィルムベースのゴムひも、全面的または間欠的ボンディングパターンで片面または両面不織スキンラミネートを伴う弾性ベースフィルム、不織スキンラミネートを伴う任意の通気性形態の弾性フィルムベースのゴムひも、不織表面ラミネートを伴う弾性フィラメントまたは弾性ネットベースの構造物を含む材料群から選択されている、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネル。
14. 液体透過性上面シート、前記上面シートと反対側の液体非透過性裏面シート、前記上面シートと前記裏面シートとの間の液体吸収性コア、長手方向縁部および前記長手方向縁部のうちの少なくとも１つに沿って付着されている請求項１〜１３のいずれか一項に記載の少なくとも１つの伸張性サイドパネルを含む、おむつ、サニタリーナプキンまたはトレーニングパンツなどの使い捨て型吸収性製品。
15. 請求項１〜１３のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
    （ａ）伸張性材料の層および複数の指定された折り線を含むウェブを流れ方向に提供するステップであって、前記ウェブが長手方向側縁部を有し、前記層が実質的に前後方向に伸張性方向を有する、ステップと、
    （ｂ）前記指定された折り線に隣接して折畳み可能なフラップを提供するべくその一体性を維持しながら前記指定された折り線の一部分に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を形成するステップと、
    （ｃ）前記指定された折り線のまわりで前記フラップを折り重ね、前記フラップを下にある前記ウェブに付着させて、伸張可能に補強された領域を提供するステップと、
    （ｄ）前記指定された折り線の未切断部分に沿って前記ウェブを切断して、個々の伸張性サイドパネルを提供するステップと、を含む方法。
16. 前記ウェブの前記流れ方向に少なくとも１つの連続的または非連続的な一連の締結部材を提供するステップと、前記一連の締結部材を通して前記ウェブを切断してその長手方向縁部のうちの１つに沿って一連の締結部材を各々担持する２つの別々のウェブを提供するステップとを含む、請求項１５に記載の方法。
17. 前記一連の締結部材が実質的に前記ウェブの中心線に沿って伸張している、請求項１６に記載の方法。
18. 請求項１〜１３のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
    （ａ）実質的に流れ方向に伸張性方向を有する伸張性材料の層、複数の長手方向に指定された折り線、長手方向側縁部および複数の指定された折り線を含むウェブを前記流れ方向に提供するステップと、
    （ｂ）前記指定された折り線に隣接して折畳み可能なフラップを提供するべく前記ウェブの一体性を維持しながら前記指定された折り線の一部分に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を作るステップと、
    （ｃ）前記指定された折り線のまわりで前記フラップを折り重ね、前記フラップを下にあるウェブに付着させて、伸張可能に補強された領域を提供するステップと、
    （ｄ）前記指定された折り線の残りの部分に沿って前記ウェブを切断して、複数の個々のウェブを提供するステップと、
    （ｅ）前記前後方向で前記指定された切断線に沿って前記個々のウェブを切断して、個々の伸張性サイドパネルを提供するステップと、
    を含む方法。
19. 前記閉鎖構成要素が、前記指定された切断線に沿って前記個々のウェブを切断する場合に前後方向に切断されるように、前記ウェブの前後方向で指定された切断線に実質的に沿って分布した連続するまたは不連続な一連の締結部材を提供するステップを含む、請求項１８に記載の方法。
20. 請求項１〜１３のいずれか一項に記載の伸張性サイドパネルを調製するための方法において、
    （ａ）伸張性材料の層および複数の指定された第１の上面横方向縁部を含むウェブを流れ方向に提供するステップであって、前記ウェブが長手方向側縁部を有し、前記層が前後方向に伸張性方向を有する、ステップと、
    （ｂ）前記指定された第１の上面横方向縁部に沿って前記ウェブ内に一連の中間切断線を形成し、前記中間切断線と前記指定された第１の上面横方向縁部の間に伸張する折畳み可能なフラップを含む伸張性サイドパネルの一連の個々の前駆体を提供するステップと、
    （ｃ）前記指定された第１の上面横方向縁部のまわりに前記フラップを折り重ね、前記第１の下にある層に前記フラップを付着させるステップと、
    を含む方法。
21. 前記折畳み可能なフラップを前記前後方向に折り重ねることができるように前記層に垂直な軸のまわりでステップ（ｂ）に続いて前記前駆体を回転させる、請求項２０に記載の方法。

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