JP2008506695A - 抗細菌剤 - Google Patents

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JP2008506695A JP2007521595A JP2007521595A JP2008506695A JP 2008506695 A JP2008506695 A JP 2008506695A JP 2007521595 A JP2007521595 A JP 2007521595A JP 2007521595 A JP2007521595 A JP 2007521595A JP 2008506695 A JP2008506695 A JP 2008506695A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

Abstract

哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療において有用なナフタレン、キノリン、キノキサリンおよびナフチリジン誘導体が本明細書に記載されている。

Description

本発明は、新規化合物、それらを含有する組成物、抗細菌剤としてのそれらの使用、およびそれらの製造方法に関する。
公知の抗生物質治療に耐性を持つ病原体の出現は、世界的に深刻な医療問題となっている(非特許文献1)。かくして、多剤耐性生物と闘うのに有用な新しい広域抗生物質の発見が必要となっている。重要なことに、この度、ある種の化合物が抗細菌活性を有しており、したがって、哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療に有用であり得ることが見出された。
Chu, et al., (1996) J. Med. Chem., 39: 3853-3874
(発明の概要)
本発明は、細菌感染症の治療に有用な、以下に記載する式(I)で示される化合物を含む。本発明はまた、式(I)で示される化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物である。本発明はまた、式(I)で示される化合物の製造方法、および式(I)で示される化合物の合成において有用な中間体の製造方法である。本発明また、哺乳動物、特にヒトにおける細菌感染症の治療方法である。
(発明の詳細な説明)
本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは誘導体を提供する:
Figure 2008506695
[式中、
1、Z3およびZ4は、独立して、NまたはCR1aであり;
2、Z5およびZ6は、各々、CR1aであり;
1およびR1aは、各場合において独立して、水素;シアノ;ハロゲン;ヒドロキシ;非置換であるか、または(C1-6)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノ(いずれも非置換であるか、または1または2個の(C1-6)アルキル、アシル、(C1-6)アルキルスルホニル、CONH2、ヒドロキシ、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロサイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシまたは(C1-6)アルキルスルホニルオキシによってN置換されている)によって置換されている(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルキル;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;または非置換であるか、または1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基によってN置換されているアミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノ基であるか;またはR1およびZ2のR1aは一緒になってエチレンジオキシを形成し;
1、W2およびW3は、各々、CR23であり;
Aは、O;NR5;S(O)n;またはNR6(C=O)であり;
Bは、(CR78)n'であり;
2、R3、R4、R7およびR8は、独立して、水素;チオール;(C1-6)アルキルチオ;ハロゲン;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;アラルキル;アリール;ヘテロサイクリル;ヘテロサイクリルアルキル;ヒドロキシ;アミノ;NR1b1b';(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;または(C1-6)アミノスルホニルであり(ここで、アミノ基は、独立して、水素、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニルまたはアラルキルによって置換されていてもよい);
5、R6およびR9は、独立して、水素、トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;(C3-8)シクロアルキル;ヘテロサイクリル;またはヘテロサイクリルアルキルであり;
nは、0、1または2であり;
n'は、1または2であり;
1bおよびR1b'は、各場合において独立して、水素;(C1-6)アルキル;アラルキル;アリール;ヘテロサイクリル;ヘテロサイクリルアルキルであるか;またはそれらが結合している窒素と一緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはヘキサメチレンイミン環(ここで、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはヘキサメチレンイミン環は、ハロゲン、ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;(C1-6)アルキル;およびアリールから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)を形成し;
10は、UR11であり;
Uは、CH2;C(=O);またはSO2であり;
11は、環(a)および(b)の少なくとも1つが芳香環である、各環が4個までのヘテロ原子を含有する置換または非置換二環式炭素環系または複素環系(A):
Figure 2008506695
であり;
1は、芳香環の一部である場合には、CまたはNであり、非芳香環の一部である場合には、CR12であり;
2は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、N、NR13、O、S(O)n”、COまたはCR12であり、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
n”は、各場合において独立して、0、1または2であり;
3およびX5は、独立して、NまたはCであり;
1は、0〜4原子リンカー基であり、その各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、独立して、N、NR13、O、S(O)n”、COおよびCR12から選択され、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
2は、2〜6原子リンカー基であり、Y2の各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、独立して、N、NR13、O、S(O)n”、COおよびCR12から選択され、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
12、R14およびR15は、各場合において独立して、H;(C1-4)アルキルチオ;ハロ;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;トリフルオロメトキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;非置換であるか、または(C1-4)アルキルによって置換されているアミノまたはアミノカルボニルから選択され;
13は、各場合において独立して、水素;トリフルオロメチル;非置換であるか、またはヒドロキシ、カルボキシ、(C1-4)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されている(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;またはアミノカルボニルである(ここで、アミノ基は、(C1-4)アルキルで置換されていてもよい)]
またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
いくつかの実施態様では、本発明は、Z1およびZ4がNであり、Z3がCR1aである、式(I)で示される化合物を提供する。
ある種の実施態様では、本発明は、R1がOCH3である、式(I)で示される化合物を提供する。
いくつかの実施態様では、本発明は、CR1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノである、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの態様では、本発明は、AがOである、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の態様では、本発明は、AがS(O)nである、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、AがNR5である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の実施態様では、本発明は、AがNR6(C=O)である、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、UがC(=O)である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の実施態様では、本発明は、UがSO2である、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、UがCH2である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の実施態様では、本発明は、R11が4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イルである、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、Z1およびZ4がNであり、Z3がCR1aであり;R1がOCH3であり;R1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;AがNR5であり;R5が水素であり;R2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;R9が水素である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の実施態様では、本発明は、Z1およびZ4がNであり;Z3がCR1aであり;R1がOCH3であり;R1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;AがNR5であり;R5が水素であり;R2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;R9が水素であり;R11が4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イルである、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、Z1およびZ4がNであり;Z3がCR1aであり;R1がOCH3であり;R1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;AがS(O)nであり;R2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;R9が水素である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の実施態様では、本発明は、Z1およびZ4がNであり;Z3がCR1aであり;R1がOCH3であり;R1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;AがS(O)nであり;R2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;R9が水素であり;R11が4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イルである、式(I)で示される化合物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、化合物が、N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホンアミド;N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−N'−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−1,2−エタンジアミン;N1−メチル−N1−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−N2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]グリシンアミド;6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミン;N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミド;N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミド;N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−スルホンアミド;またはN−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物である、式(I)で示される化合物を記載する。
ある種の態様では、本発明は、式(I)で示される化合物の製造方法であって、
(a)式(II)で示される化合物を式(III)で示される化合物と反応させて、式(IV)で示される中間体を得ること;
(b)P(ここで、Pは、水素ではない)を除去すること;
(c)工程(b)の生成物をL(U')R11またはH(C=O)R11と反応させること(それに続く還元を含む)
を含む方法を記載する:
Figure 2008506695
[式中、
1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、W1、W2、W3、BおよびR11は、請求項1における定義と同じであり;
Xは、NPまたはSであり;
Pは、水素または窒素保護基であり;
U'は、CH2、SO2またはC(=O)であり;
4は、水素であり;
Lは、独立して選択される脱離基である]。
ある種の実施態様では、本発明は、式Iで示される化合物または本明細書に記載される実施態様のいずれか1つおよび医薬上許容される担体を含む医薬組成物を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、細菌感染症の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に式Iで示される化合物または本明細書に記載されるその実施態様のいずれかの有効量を投与することを含む方法を記載する。
いくつかの実施態様では、本発明は、R11の(a)環および(b)環が共に以下の非限定的例で示される芳香族である式Iで示される化合物を記載する:1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、インダン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シンノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル。
さらに別の実施態様では、R11は、以下の非限定的例で例示される非芳香族(a)環および芳香族(b)環によって定義される:(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、1−オキソ−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン−2−イル。
さらに別の実施態様では、R11は、以下の非限定的例で例示される芳香族(a)環および非芳香族(b)環によって定義される:1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1l6−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル。
他に特に定義がない限り、単独で使用する場合または他の基(例えば、「アルコキシ」基)の一部を形成する場合の「アルキル」なる用語としては、置換または非置換の、所定の範囲の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖アルキル基が挙げられる。例えば、「(C1-6)アルキル」なる用語としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチルおよびイソペンチルなどが挙げられる。
「アルケニル」なる用語は、1つの炭素−炭素単結合が炭素−炭素二重結合に置き換えられている、置換または非置換の、所定の範囲の炭素原子のアルキル基を意味する。例えば、「(C2-6)アルケニル」なる用語としては、エチレン、1−プロペン、2−プロペン、1−ブテン、2−ブテンおよびイソブテンなどが挙げられる。シス異性体およびトランス異性体のどちらも包含される。
「シクロアルキル」なる用語は、不飽和炭素−炭素結合を2つまで含むことができる、置換または非置換の、所定の範囲の炭素原子の炭素環系をいう。例えば、「(C3-7)シクロアルキル」なる用語としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプチルが挙げられる。
「アルコキシ」なる用語は、O−アルキル基をいい、ここで、アルキル基は所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アシル」なる用語は、C(=O)アルキルまたはC(=O)アリール基をいう。いくつかの実施態様では、該アルキル基は、13個またはそれ以下の炭素原子;いくつかの実施態様では、10個またはそれ以下の炭素原子;いくつかの実施態様では、6個またはそれ以下の炭素原子を含有しており;他に定義するとおりである。アリールは、本明細書で定義するとおりである。
「アルキルカルボニル」なる用語は、(C1-6)アルキル(C=O)(C1-6)アルキル基をいい、ここで、該アルキルは、本明細書で他に定義するとおりである。
「アルキルスルホニル」なる用語は、SO2アルキル基をいい、ここで、該アルキル基は、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アルキルチオ」なる用語は、Sアルキルをいい、ここで、該アルキル基は、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アミノスルホニル」なる用語は、SO2N基をいい、ここで、窒素は明示したように置換されている。
「アミノカルボニル」なる用語は、カルボキサミド基をいい、ここで、アミドの窒素は、定義したように置換されている。
「ヘテロサイクリルチオ」なる用語は、S−ヘテロサイクリル基をいい、ここで、ヘテロサイクリル部分は本明細書で定義するとおりである。
「ヘテロサイクリルオキシ」なる用語は、O−ヘテロサイクリル基をいい、ヘテロサイクリルは、本明細書で定義するとおりである。
「アリールチオ」なる用語は、S−アリール基をいい、ここで、アリールは、本明細書で定義するとおりである。
「アリールオキシ」なる用語は、O−アリール基をいい、ここで、アリールは、本明細書で定義するとおりである。
「アシルチオ」なる用語は、S−アシル基をいい、ここで、アシルは、本明細書で定義するとおりである。
「アシルオキシ」なる用語は、O−アシル基をいい、ここで、アシルは、本明細書で定義するとおりである。
「アルコキシカルボニル」なる用語は、CO2アルキル基をいい、ここで、アルキル基は、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アルケニルオキシカルボニル」なる用語は、CO2アルキル基をいい、ここで、アルケニル基は、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アルキルスルホニルオキシ」なる用語は、O−SO2アルキル基をいい、ここで、アルキル基は、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で定義するとおりである。
「アリールスルホニル」なる用語は、SO2アリール基をいい、ここで、アリールは、本明細書で定義するとおりである。
「アリールスルホキシド」なる用語は、SOアリール基をいい、ここで、アリールは、本明細書で定義するとおりである。
他に特に定義がない限り、いずれものアルキル、アルコキシ、アルケニルおよびシクロアルキル基の適当な置換基としては、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、アミジノ、スルホンアミド、非置換(C1-3)アルコキシ、トリフルオロメチルおよびアシルオキシからなる群から選択される3個までの置換基が挙げられる。
ハロまたはハロゲンとしては、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードが挙げられる。
「ハロアルキル」なる用語は、さらに1〜3個のハロゲン原子で置換されている、所定の範囲の炭素原子を含有しており、本明細書で他に定義するとおりであるアルキル基をいう。
「ハロアルコキシ」なる用語は、さらに1〜3個のハロゲン原子で置換されている、所定の範囲の、本明細書で定義するとおりのアルコキシ基をいう。
「ヒドロキシアルキル」なる用語は、さらにヒドロキシ基で置換されている、本明細書で定義するとおりのアルキル基をいう。
他に特に定義がない限り、本明細書では、「複素環」または「ヘテロサイクリル」なる用語としては、各環が酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有するのが適当である、置換されていてもよい芳香族および非芳香族の単一のおよび縮合した、単環式または二環式環が挙げられ、該環は、非置換であっても、例えば、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;(C1-4)ハロアルコキシ;(C1-4)ハロアルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ、(C1-4)アルキル;(C1-4)チオアルキル;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ、カルボキシ;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニル;またはアミノスルホニル(ここで、アミノ基は、(C1-4)アルキルまたは(C2-4)アルケニルによって置換されていてもよい)から選択される3個までの基によってC置換されていてもよい。
各複素環は、適当には、環原子3〜7個、好ましくは5または6個を有する。縮合複素環系は、炭素環を含むことができ、複素環を1個だけは含む必要がある。
ヘテロサイクリル基を含有する本発明の範囲内の化合物は、ヘテロサイクリル基の性質に依存して2種類またはそれ以上の互変異性体で生じることがあり;かかる互変異性体は全て本発明の範囲内に含まれる。
アミノ基が上記にて定義した単一のまたは縮合した非芳香族複素環の一部を形成する場合、かかる置換アミノ基における適当な任意の置換基としては、水素;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1-4)アルコキシ、(C1-4)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されていてもよい(C1-4)アルキル;および(C2-4)アルケニルが挙げられる。
「ヘテロサイクリルアルキル」なる用語は、置換基としてヘテロサイクリル基を有する(C1-6)アルキル基をいい、ここで、ヘテロサイクリルおよびアルキルは、本明細書で定義するとおりである。ヘテロサイクリル基は、(C1-6)アルキル鎖の第1炭素、第2炭素または第3炭素と結合していてよい。
本明細書で使用する場合、「アリール」なる用語としては、置換されていてもよいフェニルおよびナフチルが挙げられる。
アリール基は、(C1-4)アルキルチオ;ハロ;(C1-4)ハロアルコキシ;(C1-4)ハロアルキル;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;ヒドロキシ;(C1-4)ヒドロキシアルキル;(C1-4)アルキルチオ;(C1-4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1-4)アルキルによって置換されていてもよいアミノまたはアミノカルボニル;(C1-4)アルキルスルホニル;(C2-4)アルケニルスルホニルから選択される5個まで、好ましくは3個までの基で置換されていてもよい。
「アラルキル」なる用語は、置換基としてアリール基を有する(C1-6)アルキル基をいい、ここで、アリールおよびアルキルは、本明細書で定義したとおりである。アリール基は、(C1-6)アルキル鎖の第1炭素、第2炭素または第3炭素と結合していてよい。
本発明はまた、その構造的実施態様のいくつかが溶媒和物として存在していてもよいことを意図するものである。溶媒和物は、無機または有機の所定の溶媒または溶媒混合物から結晶化することにより生成され得る。溶媒和物はまた、水のような溶媒蒸気と接触またはそれに曝露することによっても生成され得る。本発明は、その範囲内に化学量論的および非化学量論的溶媒和物(水和物を含む)を包含する。
さらにまた、「式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは誘導体」のようなフレーズは、式Iで示される化合物、式(I)の誘導体、式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩、式(I)の溶媒和物、またはこれらのいずれもの医薬上許容される組み合わせを包含することを意図すると理解されるであろう。かくして、例示目的で本明細書で使用される非限定的な一例として、「式Iで示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物」として、さらに溶媒和物として存在する式(I)で示される化合物の医薬上許容される塩を挙げることができる。
式(I)で示される化合物は医薬組成物における使用が意図されるものであるので、実質的に純粋な形態で、例えば、少なくとも純度60%、より適当には、少なくとも純度75%、好ましくは、少なくとも純度85%、特に、少なくとも純度98%(%は、重量対重量に基づく)で提供されることは容易に理解されるであろう。当該化合物の不純物を含む調製物は、医薬組成物において使用するためのより純粋な形態を製造するために使用することができる;当該化合物のこれらのあまり純粋ではない調製物は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を少なくとも1%、より適当には、少なくとも5%、好ましくは、10〜59%含有すべきである。
式(I)で示される上記化合物の医薬上許容される塩としては、遊離塩基形態またはそれらの酸付加塩もしくは第四アンモニウム塩、例えば、鉱酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸、または有機酸、例えば、酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸または酒石酸とのそれらの塩が挙げられる。式(I)で示される化合物はまた、N−オキシドとして製造することもできる。遊離カルボキシ基を有する式(I)で示される化合物はまた、インビボ加水分解性エステルとして製造することもできる。本発明は、かかる誘導体の全てに及ぶ。本発明の化合物が複数の塩基性部位を含んでいる場合、本発明の化合物が1当量を超える対応する酸または酸の混合物と複合体化した塩として存在し得ることは当業者に認識されるであろう。
医薬上許容される誘導体とは、式(I)で示される化合物となる少なくとも何らかのインビボ切断を受ける基で共有結合的に修飾された式(I)で示される化合物をいう。
適当な医薬上許容されるインビボ加水分解性エステル形成性基の例としては、人体中で容易に分解して親酸またはその塩を遊離するエステルを形成する基が挙げられる。
この種の適当な基としては、部分式(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v)で示されるものが挙げられる:
Figure 2008506695
ここで、Raは、水素、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、メチルまたはフェニルであり、Rbは、(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C3-7)シクロアルキル、(C3-7)シクロアルキルオキシ、(C1-6)アルキル(C3-7)シクロアルキル、1−アミノ(C1-6)アルキルまたは1−(C1-6アルキル)アミノ(C1-6)アルキルであるか;またはRaおよびRbは、一緒になって、1または2個のメトキシ基によって置換されていてもよい1,2−フェニレン基を形成し;Rcは、メチルまたはエチル基で置換されていてもよい(C1-6)アルキレンを表し、RdおよびReは、独立して、(C1-6)アルキルを表し;Rfは、(C1-6)アルキルを表し;Rgは、水素、またはハロゲン、(C1-6)アルキルもしくは(C1-6)アルコキシから選択される3個までの基で置換されていてもよいフェニルを表し;Qは、酸素またはNHを表し;Rhは、水素または(C1-6)アルキルであり;Riは、水素、またはハロゲン、(C2-6)アルケニル、(C1-6)アルコキシカルボニル、アリールもしくはヘテロアリールによって置換されていてもよい(C1-6)アルキルであるか;またはRhおよびRiは一緒になって(C1-6)アルキレンを形成し;Rjは、水素、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルコキシカルボニルを表し;Rkは、(C1-8)アルキル、(C1-8)アルコキシ、(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルコキシまたはアリールを表す。
適当なインビボ加水分解性エステル基の例としては、例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、アセトキシエチル、ピバロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロパ−1−イルおよび(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチルのようなアシルオキシ(C1-6)アルキル基;エトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシエチルおよびプロポキシカルボニルオキシエチルのような(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(C1-6)アルキル基;ジ(C1-6)アルキルアミノ(C1-6)アルキル、特に、ジ(C1-4)アルキルアミノ(C1-4)アルキル基、例えば、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたはジエチルアミノエチル;2−(イソブトキシカルボニル)ペンタ−2−エニルおよび2−(エトキシカルボニル)ブタ−2−エニルのような2−(C1-6)アルコキシカルボニル)−2−(C2-6)アルケニル基;フタリジルおよびジメトキシフタリジルのようなラクトン基が挙げられる。
さらなる適当な医薬上許容されるインビボ加水分解性エステル形成性基は、式:
Figure 2008506695
[式中、Rkは、水素、C1-6アルキルまたはフェニルである]
で示されるものである。
Rは、好ましくは、水素である。
式(I)で示される化合物はまた、対応するN−オキシドとして製造されてもよい。
式(I)で示される化合物には、光学異性体、例えば、ジアステレオ異性体およびあらゆる比率の異性体混合物、例えば、ラセミ混合物の形態で存在することができるものがある。本発明は、純粋な異性体を包含するかかる形態の全てを包含する。異なる異性体は、慣用的な方法によりお互いに分離または分割することができるか、または、所定のいずれもの異性体は、慣用的な合成法によって、または立体特異的合成法もしくは不斉合成法によって得ることができる。
所定の反応の最適化には反応時間、温度、エネルギー源、圧力、光、圧力、使用する溶媒、補助試薬および触媒などのような反応パラメーターの何らかの日常的なバリエーションを必要とするかもしれないことは当業者であれば容易に理解できる。
本明細書に見られる全ての保護基は、それらの特定の式によって示すことができるか、または、別法として、PまたはPn(ここで、nは整数である)によって総称的に記載することができる。当然のことながら、総称的記述子を用いる場合、このような記述子は各場合においてお互いに独立している。かくして、同じ総称的記述子(例えば、P)を2つ以上もつ化合物は、各Pは同一の保護基であることを示しておらず、用いる化学反応に基が適している限りは、それらは、同一であっても異なっていてもよい。保護または脱保護が総称的に記載される場合、他に特に定義しない限り、これが、除去されるべき保護基の除去を可能にするが該分子の他の位置での反応を最小にする適当な条件が用いられることを意味することは当業者に理解されるであろう。Greene, et al. “Protective Groups in Organic Synthesis” (Published by Wiley-Interscience)(出典明示によりその全体として本明細書の記載とする)を含む数多くの参考文献に見ることができる多くの保護基および保護基ストラテジーは、当業者に知られている。
本明細書に見られる全ての脱離基は、特定の化学式によって示すことができるか、または、別法として、LまたはLn(ここで、nは整数である)として記載することができる。当然のことながら、総称的な記述子を使用する場合、このような記述子は、各場合においてお互いに独立している。脱離基は、Cl、BrまたはIのような単一原子であり得るか、または、OSO2CH3、OC(=O)CH3、O(C=O)CF3およびOSO2CF3などのような基であってもよい。脱離基は、反応の過程で形成され得、かくして、脱離基を含む化合物は、常に単離物質であるというわけではなく、むしろ反応中間体として存在する。非限定的な一例として、カルボン酸は、DCC、CDI、EDCI、クロロギ酸イソブチルなどのようなカップリング試薬と反応することができ、このようにして形成された対応する反応中間体は、さらに、求核カップリングパートナーと反応する。このような場合、求核カップリングパートナーの導入の前に、または、場合によっては求核カップリングパートナーの存在下であっても活性化工程が行われ得る(特定の活性化剤の主体性、使用するカルボン酸および求核カップリングパートナーに依存する)ことは当業者に認識される。脱離基が、総称的に、反応の過程で除去もしくは置換され得るかまたは解離し得る原子または基をいうことは当業者によって容易に確認される。
本発明の抗細菌性化合物は、他の抗細菌剤から類推して、ヒトまたは獣医学において使用するためのいずれもの好都合な方法での投与のために処方することができる。
本発明の医薬組成物としては、経口、局所または非経口使用に適している剤形のものが挙げられ、ヒトを含む哺乳動物における細菌感染症の治療に使用することができる。
該組成物は、どのような経路による投与のためにも処方することができる。該組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤、または経口または滅菌非経口液剤または懸濁剤のような液体製剤の剤形であり得る。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤、眼軟膏剤および点眼剤または点耳剤、含浸包帯剤およびエアゾール剤として提供され得、軟膏剤およびクリーム剤においては保存剤、薬物浸透補助溶媒およびエモリエントのような適当な慣用の添加剤を含有することができる。
該製剤はまた、クリーム基剤または軟膏基剤およびローション剤用のエタノールまたはオレイルアルコールのような適合する慣用の担体を含有することもできる。かかる担体は、該製剤の約1%から約98%まで存在することができる。より通常には、それらは製剤の約80%までをなすであろう。
経口投与用錠剤およびカプセル剤は、単位投与剤形であり得、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤用滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;またはラウリル硫酸ナトリウムのような許容される湿潤剤のような慣用の賦形剤を含有することができる。錠剤は、通常の薬務で周知の方法に従ってコーティングすることができる。経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の剤形であり得るか、または使用前に水または他の適当なビヒクルで戻すための乾燥製剤として提供することができる。かかる液体製剤は、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用脂、乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含むことができる)、例えば、扁桃油、油性エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸、および、必要に応じて、慣用の香味剤または着色剤のような慣用の添加剤を含有することができる。
坐剤は、慣用の坐剤基剤、例えば、カカオ脂または他のグリセリドを含有するであろう。
非経口投与については、流体単位投与剤形は、当該化合物および滅菌ビヒクル(好ましくは、水)を用いて調製される。当該化合物は、ビヒクルおよび使用濃度に依存して、ビヒクルに懸濁または溶解することができる。液剤の調製では、当該化合物を注射用蒸留水に溶解し、濾過滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。
有利には、局部麻酔薬、保存剤および緩衝剤のような薬剤をビヒクルに溶解することができる。安定性を増強するために、組成物をバイアルに充填した後、冷凍し、水分を真空除去することができる。次いで、凍結乾燥粉末をバイアル中に密閉し、添付バイアルの注射用蒸留水を使用前に供給して液体に戻すことができる。非経口懸濁剤は、化合物をビヒクルに溶解する代わりに懸濁すること、および滅菌を濾過によって成し遂げることができないことを除いて、実質的に同一の方法で調製される。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前にエチレンオキシドに曝露させることによって滅菌することができる。有利には、化合物の均一分布を容易にするために組成物中に界面活性剤または湿潤剤を含有する。
組成物は、投与方法に依存して、活性物質を0.1重量%以上、好ましくは、10〜60重量%含有することができる。組成物が投与単位を含む場合、各単位は、好ましくは、活性成分50〜500mgを含有するであろう。成人の治療に使用される用量は、投与の経路および回数に依存して、好ましくは、1日あたり100〜3000mgの範囲、例えば、1日あたり1500mgであろう。かかる用量は、1日あたり1.5〜50mg/kgに相当する。適当には、用量は、1日あたり5〜20mg/kgである。
式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を上記用量範囲で投与する場合には、毒物学的影響は全く示されない。
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中の唯一の治療剤であっても、他の抗細菌剤との組み合わせであってもよい。他の抗細菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクタマーゼ阻害剤を使用することもできる。
式(I)で示される化合物は、グラム陰性生物およびグラム陽性生物の両方を含む広範囲に及ぶ生物に対して活性である。
本発明の化合物はまた、ヒトまたは他の哺乳動物における細菌感染症を治療するのに有用な医薬の製造において使用することもできる。
本明細書にて引用する全ての刊行物(特許および特許出願を含むがこれらに限定されるものではない)は、個々の刊行物が十分に開示されているかの如く具体的かつ個別的に出典明示により本明細書の一部とすることが明示されているかのように出典明示により本明細書の一部とする(そうであることが具体的に明示されているか否かに関係ない)。
式(I)で示されるある化合物の製造および式(I)で示されるある化合物の種々の細菌性生物に対する活性を以下に例示する。スキームには具体的な例が記載されているが、該方法がより一般的に適用されることは当業者に認識される。
以下のスキームは具体的な例を記載しているが、それらが本発明のさらなる実施態様を生成するためにより一般的に適用され得ることは当業者に容易に認識される。さらにまた、以下に記載する例は、本発明を例示するものであり、如何なる場合も本発明の範囲を制限するものではない。
本発明の化合物は、スキームI、IIおよびIIIに例示する方法によって製造された。
スキームI
Figure 2008506695
試薬および条件:(a)3−(N−アセチル−N−メチルアミノ)ピロリジン、ジオキサン、TEA、50℃;(b)H2O中3N HCl、還流;(c)Boc−gly−OH、PyBOP、N−メチルモルホリン、0〜25℃;(d)ジオキサン中4N HCl、CHCl3;次いで、TEA、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド、NaBH4、DCM−MeOH(1:3)、25℃。
適当なピロリジン、例えば、示されている3−(N−アセチル−N−メチルアミノ)ピロリジン(TCI Chemicals)と、所望のカップリングパートナー(ナフチリジントリフラート(I−1)が例示されている)とのカップリングにより付加化合物(I−2)を得た。さらなるピロリジンおよびカップリングパートナーを使用して本発明のさらなる実施態様を製造することができる。アセチル基を加水分解して、アミンを脱マスキングし(I−3)、次いで、これを標準的な条件下にてBoc−gly−OHとカップリングさせて付加化合物(I−4)を得た。Boc基を除去し、標準的還元的アミノ化条件を使用して遊離アミンを適当なアルデヒド、例えば、示されている3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒドと反応させて、最終化合物(I−5)を得た。遊離アミンとさらなるカルボアルデヒドとの反応およびそれと同時のまたはそれに続く還元を使用して本発明のさらなる実施態様を製造することができる。
スキームII
Figure 2008506695
試薬および条件:(a)dl−3−ピロリジノール、TEA、DMF、25℃;(b)メタンスルホニルクロリド、DMAP、DCM、0〜25℃;(c)エチレンジアミン、100℃;(d)トリフルオロ酢酸エチル、THF、0℃;(e)ジ炭酸ビス(1,1−ジメチルエチル)、THF;(f)K2CO3、MeOH−H2O、25℃;(g)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒド、DIPEA、Na2SO4、DCM−EtOH;次いで、NaBH4、25℃;(h)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸、DIPEA、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、DMF、25℃;次いで、ジオキサン中4N HCl;(i)DIPEA、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホニルクロリド、DCM、25℃
適当に置換されたピロリジン(3−ヒドロキシピロリジンが上記に例示されている)と所望のカップリングパートナー(ナフチリジントリフラート(I−1)が例示されている)とのカップリングにより付加化合物(II−2)を得た。さらなるピロリジンおよびカップリングパートナーを使用して本発明のさらなる実施態様を製造することができる。ヒドロキシル基を活性化し(上記に示すようにメシラート(II−3)への変換が例示されている)、次いで所望のアミン(エチレンジアミンが例示されている)と置換してアミン(II−4)を得た。ヒドロキシル基はまた、他の試薬によっても活性化され、必要に応じて、様々なアミンと置換して本発明のさらなる実施態様とすることもできる。得られた第1アミンを保護し(トリフルオロ酢酸エステルを使用することが例示されている)、残りの第2アミンを例示しているようにBocカルバメート(II−6)として保護した。該アミンについての別の保護基は、当業者に知られているものに従って選択され得る。例えば、Greene, et al(本明細書にて上記した)を参照。次いで、該トリフルオロ酢酸エステル基を除去し、得られた第1アミン(II−7)を3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒドのような適当なアルデヒドを使用して還元的アミノ化して(II−8)を形成し、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸のような適当な酸、および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホニルクロリドのようなスルホニルクロリドとカップリングさせて、それぞれ、アミド(II−9)およびスルホンアミド(II−10)を得た。本発明のさらなる実施態様を製造するために、さらなるアルデヒド、活性化スルホン酸およびカルボン酸誘導体を使用することもできる。当該化合物のさらなる誘導体化はまた、かかる誘導体化によって本発明のさらなる実施態様が得られる場合も意図する。非限定的な例として、記載した本発明の実施態様に従って、さらなる反応によって非第3窒素を選択的に官能化して1個またはそれ以上の窒素に対してさらなる置換を与えることが可能である。
スキームIII
Figure 2008506695
試薬および条件:(a)NaH、N−(2−メルカプトエチル)カルバミン酸tert−ブチル、DMF、25℃;(b)ジオキサン中4N HCl、CHCl3;(c)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒド、DIPEA、Na2SO4、DCM−EtOH;次いで、NaBH4、25℃;(d)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸、DIPEA、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、DMF、25℃;次いで、ジオキサン中4N HCl;(e)DIPEA、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホニルクロリド、DCM、25℃
メシラート(II−3)(スキームIIに示されるように製造した)を、次に、適当なチオール(N−(2−メルカプトエチル)カルバミン酸tert−ブチルが例示されている)と置換して化合物III−1を得た。置換反応においてさらなるチオールを使用して本発明のさらなる実施態様を製造することができる。さらにまた、このようにして形成されたチオエーテルを、本発明のある種の実施態様に従ってスルホキシドまたはスルホンに酸化することができる。Boc基を除去し、得られた第1アミン(III−2)を適当なアルデヒド(ここでは、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒドが例示されている)で還元アミノ化してIII−3を形成した。該アミンをまた、所望のカルボン酸(この場合、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸が例示されている)とカップリングさせて化合物III−4を得た。該アミンをまた適当なスルホン酸誘導体(この場合、スルホニルクロリドである3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホニルクロリド)と反応させて、化合物III−5を得た。
本発明のさらなる実施態様を製造するために、さらなるアルデヒド、スルホン酸およびカルボン酸誘導体を使用することもできる。該化合物のさらなる誘導体化はまた、かかる誘導体化により本発明のさらなる実施態様が得られる場合も意図する。非限定的な例として、記載した本発明の実施態様に従って、さらなる反応によって非第3窒素を選択的に官能化して1個またはそれ以上の窒素に対してさらなる置換を与えることが可能である。
概要
プロトン核磁気共鳴(1H NMR)スペクトルを400MHzで記録し、内部溶媒標準CHCl3またはMeOHから低磁場側への化学シフトを百万分率(δ)で記録する。NMRデータについての略語は以下のとおりである:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、dd=二重の二重線、dt=二重の三重線、app=みかけ、br=幅広。Jは、ヘルツで測定したNMR結合定数を示す。CDCl3は、ジュウテリオクロロホルムであり、CD3ODは、テトラジュウテリオメタノールである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いて得た。全ての温度は、摂氏温度で記録する。薄層クロマトグラフィーには、E.Merck Silica Gel 60 F−254薄層プレートを使用した。フラッシュクロマトグラフィーは、E.Merck Kieselgel 60(230〜400メッシュ)シリカゲルにて行った。分析HPLCは、Beckmanクロマトグラフィーシステムにて行った。分取HPLCは、Gilsonクロマトグラフィーシステムを使用して行った。ODSとは、オクタデシルシリル誘導体化シリカゲルクロマトグラフィー担体をいう。YMC ODS−AQ(登録商標)は、ODSクロマトグラフィー担体であり、日本国京都の株式会社ワイエムシィの登録商標である。PRP−1(登録商標)は、高分子(スチレン−ジビニルベンゼン)クロマトグラフィー担体であり、ネバダ州レノのHamilton Co.の登録商標である。Celite(登録商標)は、酸洗浄した珪藻土シリカからなる濾過助剤であり、コロラド州デンバーのManville Corp.の登録商標である。
製造例1
Figure 2008506695
トリフルオロメタンスルホン酸6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イルの製造
(a)4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン
メチルプロピオレート(40ml、0.44モル)を含むメタノール(1000ml)中の5−アミノ−2−メトキシピリジン(55g、0.44モル)を48時間撹拌し、次いで、蒸発させ、該生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー処理(ジクロロメタン)、次いで、ジクロロメタン−ヘキサンからの再結晶により精製した(44.6g、48%)。
温Dowtherm A(50ml)中の該不飽和エステル(10.5g、0.05モル)を還流Dowtherm Aに3分間にわたって添加し、還流させながらさらに20分間後、該混合物を冷却し、エーテル中に注いだ。沈殿物を濾過して標記化合物を得た(6.26g、70%)。
(b)トリフルオロメタンスルホン酸6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル
2,6−ルチジン(9.94ml、0.086モル)および4−ジメチルアミノピリジン(0.07g、0.0057モル)を含有するDCM(200ml)中の4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン(10g、0.057モル)を氷冷し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(10.5ml、0.063モル)で処理した。2.5時間撹拌した後、該混合物を塩化アンモニウム飽和溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、ジクロロメタン(DCM))により精製して、オフホワイト色の固体として標記化合物を得た(13.2g、77%):MS(APCI+)m/z 309 (M+H)+
製造例2
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒドの製造
(a)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
2−メルカプト酢酸エチル(1.47mL)のDMF(48mL)中溶液を氷冷し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体540mg)で処理した。1時間後、6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(3g)(T.R. Kelly and F. Lang, J. Org. Chem. 61, 1996, 4623-4633)を添加し、該混合物を室温で16時間撹拌した。該溶液をEtOAc(1L)で希釈し、水(3×300mL)で洗浄し、乾燥させ、約10mLに蒸発させた。白色固体を濾過し、少量のEtOAcで洗浄してエステル(0.95g)を得た;LC/MS(APCI-)m/z 223([M−H]-,100%)。
(b)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル(788mg)のジオキサン(120ml)/水(30mL)中溶液を0.5M NaOH溶液(8mL)で2時間にわたって滴下処理し、一夜撹拌した。約3mlに蒸発させた後、水(5mL)を添加し、2M HClを添加してpH4にした。沈殿した固体を濾過し、少量の水で洗浄し、真空乾燥させて、固体(636mg)を得た;LC/MS(APCI-)m/z 209([M−H]-,5%)、165([M−COOH]-,100%)。
(c)6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(500mg)のトリエチルアミン(0.396mL)を含有するTHF(24mL)中溶液を−10℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.339ml)を添加した。20分後、該懸濁液をキーゼルグール(kieselguhr)で濾過して水素化ホウ素ナトリウム(272mg)の水(8mL)中氷***液に加え、該混合物を30分間撹拌し、希HClを用いてpHを7に低下させた。溶媒を蒸発させ、残留物を水でトリチュレートした。該生成物を濾過し、真空乾燥させて、白色固体(346mg)を得た;LC/MS(APCI-)m/z 195([M−H]-,50%)、165(100%)。
(d)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン(330mg)のジクロロメタン(30mL)/THF(30mL)中溶液を二酸化マンガン(730mg)で処理し、室温で撹拌した。さらなる二酸化マンガンを1時間後(730mg)および16時間後(300mg)に加えた。合計20時間後、該混合物をキーゼルグールで濾過し、濾液を蒸発させた。該生成物をEtOAc/ヘキサン(1:1)でトリチュレートし、回収して、固体(180mg)を得た;LC/MS(APCI-)m/z 195([M−H]-,95%)、165(100%)。
製造例3
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の製造
DMF溶液(50mL)中にてオキソン(ペルオキソ一硫酸カリウム)(3.1g)で酸化することにより、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(製造例4dから)(890mg)からこの酸を製造した。室温で1.5時間後、水(50mL)で希釈し、濾過し、真空乾燥させて、白色固体として該酸を得た(750mg、77%)。
製造例4
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホン酸の製造
該ベンゾチアジノン(6g、36.3ミリモル)をクロロスルホン酸の氷***液(22mL、33.1ミリモル)に滴下した。この暗青色の溶液を1時間にわたって25℃まで加温し、次いで、45℃で2時間加熱した。冷却した後、該溶液を氷水に添加し、その結果、白色沈殿物の形成が生じた。該固体を濾過し、H2O/ヘキサンで洗浄し、真空乾燥させて、白色固体として標記化合物(8.46g、88%)を得た;MS(APCI+)m/z 246 (M+H)+
製造例5
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒドの製造
(a)2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン
3−ヒドロキシ−2−ニトロピリジン(20g、0.143モル)をメタノール(400mL)に溶解し、メタノール中25%ナトリウムメトキシド溶液(33mL、0.13モル)を室温で添加した。該混合物を30分間撹拌し、次いで、0℃に冷却し、臭素(7.2mL、0.14モル)をゆっくりと添加した。該反応を0℃で30分間撹拌し、次いで、氷酢酸(2.5mL)でクエンチした。溶媒を真空除去して、物質(30g、96%)を得、これをそれ以上精製せずに使用した:MS(ES)m/z 219.0 (M+H)+
(b)(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル
2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン(30g、0.14モル)をアセトン(200ml)に懸濁し、炭酸カリウム(39g、0.28モル)を添加し、次いで、ブロモ酢酸エチル(15.7ml、0.14ミリモル)を添加した。該反応を還流させながら10時間加熱し、次いで、室温に冷却し、Et2Oで希釈した。沈殿物を吸引濾過により除去し、濾液を真空濃縮して、物質(38g、89%)を得、これをそれ以上精製せずに使用した;MS(ES)m/z 305.0 (M+H)+
(c)6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル(38g、0.125モル)を氷酢酸(150mL)に溶解し、鉄粉(20g、0.36モル)を添加した。該混合物を機械撹拌し、90℃で5時間加熱し、次いで、室温に冷却し、EtOAc(300mL)で希釈した。該混合物をシリカゲルパッドで濾過し、濾液を真空濃縮し、残留物をMeOHから再結晶した(15g、52%);MS(ES)m/z 229.0 (M+H)+
(d)6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(6.0g、26.3ミリモル)およびトランス−2−フェニルビニルボロン酸(3.9g、26.3ミリモル)を1,4−ジオキサン(150mL)に溶解し、該溶液をアルゴンで脱気した。(Ph3P)4Pd(230mg、0.2ミリモル)を添加し、次いで、炭酸カリウム(6.9g、50ミリモル)のH2O(20mL)中溶液を添加した。該反応をアルゴン下にて還流させながら一夜加熱し、次いで、室温に冷却し、EtOAc(200mL)で希釈した。該溶液を連続的にH2Oおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。該固体残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー処理(5〜10%EtOAc/CHCl3)により精製して固体(2.5g、38%)を得た:LCMS(ES)m/z 253.0 (M+H)+
e)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド
6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(1.2g、4.8ミリモル)をCH2Cl2(200mL)に溶解し、該溶液を−78℃に冷却した。薄青色になるまで、撹拌しながら該溶液にオゾンを通気し、次いで、該溶液に酸素を15分間通気することにより、過剰量のオゾンを除去した。該溶液にジメチルスルフィド(1.76mL、24ミリモル)を添加し、該反応物を−78℃で3時間撹拌し、次いで、室温で一夜撹拌した。溶媒を真空除去し、残留物をEt2O(50mL)でトリチュレートした。回収した固体をさらなるEt2Oで洗浄し、乾燥させて、固体(700mg、82%)を得た:MS(ES)m/z 179.0 (M+H)+
製造例6
Figure 2008506695
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒドの製造
(a)5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン
5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−4−ピロン(D. Erol, J. Med. Chem., 1994, 29, 893の方法によってコジック酸から製造した)(9.7g、40ミリモル)、濃アンモニア水(880)(100mL)およびエタノール(20mL)の混合物を一夜加熱還流した。該混合物を室温に冷却し、次いで、濾過した。得られた固体をエーテルで洗浄し、真空乾燥させた(5.9g);MS(APCI+)m/z 232 (MH+)。
(b)(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール
5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン(2g、8.7ミリモル)の水酸化ナトリウム(17ミリモル)を含有する水(220mL)中溶液を10%パラジウム−炭素(1g)で4時間水素添加した。該混合物を濾過し、蒸発させて、白色固体を得た。この固体をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、次いで、炭酸カリウム(2.9g)および1,2−ジブロモエタン(0.6mL、7ミリモル)で処理した。該混合物を85℃で一夜加熱した。冷却した混合物をシリカ上に蒸発させ、クロマトグラフィー処理して酢酸エチル中10〜30%メタノールで溶離して、白色固体(250mg、21%)を得た:MS(APCI+)m/z 168 (MH+)。
(c)2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキシアルデヒド
(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール(250mg、1.5ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中溶液を二酸化マンガン(650mg、7.5ミリモル)で処理した。3日後、該混合物を濾過し、蒸発させて、白色固体(150mg、61%)を得た;MS(APCI+)m/z 166(MH+)。
実施例1
1−メチル−N1−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−N2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]グリシンアミドの製造
(a)N−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−N−メチル−アセトアミド
Figure 2008506695
3−(N−アセチル−N−メチルアミノ)ピロリジン(1.00g、7.0ミリモル)をジオキサン(15mL)に溶解し、1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル(1.67g、5.4ミリモル)およびトリエチルアミン(0.98mL、7.0ミリモル)で処理した。50℃で一夜撹拌した後、反応混合物を冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、クロロホルム中2%MeOH)により精製して、オフホワイト色の固体として標記化合物(1.72g、定量的)を得た:LC−MS m/z 301 (M+H)+
(b)[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−メチル−アミン
Figure 2008506695
N−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−N−メチル−アセトアミド(500mg、1.67ミリモル)を3N HCl(水溶液)に懸濁させ、一夜還流した。溶液を蒸発乾固させ、アセトニトリルと一緒に共沸させて、白色固体として標記化合物(1.2g、85%)を得た:LC−MS m/z 259 (M+H)+
(c)({[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−メチル−カルバモイル}−メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008506695
Boc−保護グリシン(226mg、1.3ミリモル)をジクロロメタンに溶解し、氷浴中にて冷却した。[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−メチル−アミン(569mg、1.6ミリモル)をPyBOP(723mg、1.6ミリモル)およびN−メチルモルホリン(0.71mL、6.4ミリモル)と一緒に添加した。反応混合物を、室温に加温しながら一夜撹拌した。得られた懸濁液をクロロホルムで希釈し、0.5N HCl、水、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液およびブラインで2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、クロロホルム中2%MeOH)により精製して、紫色の固体として標記化合物(272mg、42%)を得た:LC−MS m/z 416 (M+H)+
(d)N1−メチル−N1−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−N2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]グリシンアミド
Figure 2008506695
({[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−メチル−カルバモイル}−メチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(272mg、0.66ミリモル)を最小量のクロロホルムに溶解し、ジオキサン中4N HCl(3mL)で処理した。1時間撹拌した後、反応混合物を濃縮乾固し、トルエンと一緒に共沸した。得られたHCl塩(302mg、0.66ミリモル)をメタノール/ジクロロメタン(8mL、1:3)に溶解し、トリエチルアミン(0.46mL、3.3ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(117mg、0.66ミリモル)で処理し、72時間撹拌した。該溶液を少量のメタノールで希釈し、水素化ホウ素ナトリウム(25mg、0.66ミリモル)で処理した。90分間撹拌した後、反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、クロロホルム/メタノール/アンモニアにてクロマトグラフィー処理した。得られた固体を、オフホワイト色の固体として標記化合物の二HCl塩に変換した(27mg、8.6%):LC−MS m/z 478 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.25(d,1H,J=6Hz)、8.02(d,J=9Hz,1H)、7.29(m,1H)、7.11(d,J=9Hz,1H)、6.99(d,J=8Hz,1H)、6.62(d,J=6Hz,1H)、5.23(m,1H)、4.63(m,2H)、4.18(m,3H)、4.01(m,3H)、3.81(m,2H)、3.68(s,1H)、3.57(s,1H)、3.00(s,2H)、2.26(m,2H)。
実施例2
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの製造
(a)1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジノール
Figure 2008506695
1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル(20g、65ミリモル)をDMFに溶解し、トリエチルアミン(12mL、84ミリモル)およびDL−3−ピロリジノール(7.4g、84ミリモル)で処理した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。得られた反応混合物を水(200mL)で希釈し、1時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、風乾させて標記化合物を得た:LC−MS m/z 246 (M+H)+
(b)メタンスルホン酸1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルエステル
Figure 2008506695
1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−オール(7.67g、31.3ミリモル)、トリエチルアミン(8.73mL、63ミリモル)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジンをDCM(100mL)に溶解し、0℃に冷却した。該溶液をアルゴンで脱気した。メタンスルホニルクロリド(2.9mL、37.6ミリモル)を30分間にわたって滴下した。該反応物をアルゴン下にて0℃で30分間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー処理(シリカ、クロロホルム中1〜5%MeOH)により精製した。溶媒を真空除去して、白色固体として標記化合物(7.0g、69%)を得た:LC−MS(ES)m/z 324 (M+H)+
(c)N1−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−エタン−1,2−ジアミン
Figure 2008506695
メタンスルホン酸1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルエステル(1.96g、6.1ミリモル)をエチレンジアミン(10mL、150ミリモル)中にて一夜100℃に加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、クロロホルム中10%イソプロパノール溶液で4回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、クロロホルム中10%MeOH)により精製して、白色固体として標記化合物(1.3g、水2分子の付加化合物として定量的収量)を得た:LC/MS m/z 288 (M+H)+
(d)2,2,2−トリフルオロ−N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アセトアミド
Figure 2008506695
0℃でのN1−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−エタン−1,2−ジアミン(1.3g、4.53ミリモル)のTHF(50mL)中溶液にトリフルオロ酢酸エチル(1.19mL、4.53ミリモル)をゆっくりと添加した。該溶液を1.5時間撹拌し、濃縮した。得られた固体をそれ以上精製せずに使用した(1.73g、定量的):LC/MS m/z 384 (M+H)+
(e){1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}{2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2008506695
ジ炭酸ビス(1,1−ジメチルエチル)(870mg、4.9ミリモル)および2,2,2−トリフルオロ−N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アセトアミド(1.4g、3.65ミリモル)をTHF(50mL)中にて混合し、25℃で12時間撹拌した。該溶液を濃縮し、得られた固体をそれ以上精製せずに使用した(1.8g、定量的):LC−MS m/z 484 (M+H)+
(f)(2−アミノエチル){1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2008506695
{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}{2−[(トリフルオロアセチル)アミノ]エチル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(1.8g、3.65ミリモル)のMeOH/H2O(75mL、2:1)中溶液にK2CO3(2.52g、18.25ミリモル)を添加した。25℃で12時間後、該反応物を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理[シリカ、DCM(2%NH4OH)中5%MeOH]により精製して、オフホワイト色の固体として標記化合物(1.24g、88%)を得た:LC/MS(ES)m/e 388 (M+H)+
(g)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
Figure 2008506695
(2−アミノエチル){1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(630mg、1.62ミリモル)のDMF(20mL)中溶液に3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(340mg、1.62ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(340mg、1.78ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(240mg、1.78ミリモル)を添加した。室温で12時間後、該溶液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、DCM(1%NH4OH)中1%MeOH)により精製した。得られた固体をHCl溶液(10mL、ジオキサン中4N)で処理した。該溶液を濃縮して、オフホワイト色の固体として標記化合物のHCl塩(570mg、74%)を得た:LC/MS(ES)m/e 580 (M+H)+1H NMR(CD3OD,400MHz)δ 8.31(d,J=6.8Hz,1H)、8.12(d,J=9.2Hz,1H)、7.82(d,J=7.7Hz,1H)、7.6(bs,1H)、7.37(d,J=9.2Hz,1H)、6.91(bs,1H)、5.0−5.2(m,1H)、4.75(s,1H)、4.24(s,1H)、4.11(s,3H)、3.69−3.82(m,7H)、3.44−3.69(m,3H)、2.60−2.63(m,1H)、2.47(bs,1H)。
実施例3
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホンアミドの製造
Figure 2008506695
1−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−エタン−1,2−ジアミン(213mg、0.74ミリモル)(実施例2cから)をトリエチルアミン(0.31mL、2.2ミリモル)を含有するDCM(2mL)に溶解し、氷浴中にて冷却した。冷却した溶液を3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−スルホニルクロリドで処理し、45分間撹拌した。該反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CDCl3(1%NH4OH)中0〜10%MeOH)により精製して、白色固体として標記化合物(174mg、46%)を得た:LC/MS m/z 515 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.28(d,J=5Hz,1H)、8.04(d,J=9Hz,1H)、7.43−7.36(m,2H)、6.97(d,J=9Hz,1H)、6.30(d,J=5Hz,1H)、4.03(m,1H)、3.94(s,3H)、3.85(m,1H)、3.71(m,1H)、3.43(s,2H)、3.38(m,1H)、3.06(m,2H)、2.82(m,2H)、2.10(m,1H)、1.85(m,1H)、1.70−1.60(m,1H)。
この物質をMeOH中の溶液として、過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例4
6−({2−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルアミノ]−エチルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン・二塩酸塩の製造
Figure 2008506695
1−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−エタン−1,2−ジアミン(250mg、0.77ミリモル)(実施例2cから)をMeOH:DCM(8mL、1:1)に溶解し、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(138mg、0.77ミリモル)で処理した。一夜撹拌した後、該反応混合物を水素化ホウ素ナトリウム(29mg、0.77ミリモル)で処理し、1時間撹拌した。該反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで数回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CDCl3(1%NH4OH)中0〜10%MeOH)により精製して、白色固体として標記化合物(140mg、40%)を得た:LC/MS m/z 450 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.34(d,J=5Hz,1H)、8.07(d,J=9Hz,1H)、7.17(d,J=8Hz,1H)、7.01(d,J=9Hz,1H)、6.88(d,J=8Hz,1H)、6.40(d,J=5Hz,1H)、4.62(s,2H)、4.15(m,1H)、4.05(m,1H)、3.99(s,3H)、3.95(m,1H)、3.77(s,3H)、3.47(m,1H)、2.82(m,2H)、2.80(s,2H)、2.20(m,1H)、1.92(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例5
6−({2−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルアミノ]−エチルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オン・二塩酸塩の製造
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒドの代わりに3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒド(250mg、0.77ミリモル)を使用した以外は実施例4に従って緑色の固体として標記化合物(209mg、58%)を製造した:LC/MS m/z 466 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.34(d,1H,J=5Hz)、8.07(d,J=9Hz,1H)、7.54(d,J=8Hz,1H)、7.01(d,J=9Hz,1H)、6.93(d,J=8Hz,1H)、6.41(d,J=6Hz,1H)、4.15(m,1H)、4.05(m,1H)、3.99(s,3H)、3.95(m,1H)、3.80(s,3H)、3.48(m,1H)、3.46(s,2H)、2.83(m,2H)、2.80(s,2H)、2.20(m,1H)、1.92(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例6
N−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−N'−[1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−エタン−1,2−ジアミン・二塩酸塩の製造
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒドの代わりに2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(128mg、0.77ミリモル)を使用した以外は実施例4に従って白色固体として標記化合物(180mg、53%)を製造した:LC/MS m/z 437 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.34(d,1H,J=5Hz)、8.10(s,1H)、8.06(d,J=9Hz,1H)、7.00(d,J=9Hz,1H)、6.80(s,1H)、6.42(d,J=6Hz,1H)、4.31(m,1H)、4.27(m,1H)、4.20(bs,1H)、4.00(s,3H)、3.95(m,1H)、3.78(s,3H)、3.46(m,1H)、2.80(m,4H)、2.21(m,1H)、1.88(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例7
6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オンの製造
(a)[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2008506695
メタンスルホン酸1−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルエステル(650mg、2ミリモル、実施例2bのように製造した)のDMF(3mL)中溶液にNaH(89mg、2.2ミリモル、鉱油中65%)を添加し、次いで、(2−メルカプトエチル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(0.373mL、2.2ミリモル)を添加した。得られた混合物を25℃で12時間撹拌し、次いで、ブラインで希釈した。クロロホルムを使用して水溶液を抽出した。有機フラクションをプールし、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CDCl3(1%NH4OH)中10%MeOH)で精製して、オフホワイト色の固体として標記化合物(630mg、78%)を得た:LC/MS m/z 405 (M+H)+
(b)6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(210mg、0.52ミリモル)を最小量のクロロホルムに溶解し、ジオキサン中4N HCl(2mL)で処理した。2時間撹拌した後、該反応混合物を濃縮乾固し、トルエンと一緒に共沸した。得られた遊離アミンのHCl塩をメタノール/ジクロロメタン(4mL、1:3)に溶解し、トリエチルアミン(0.36mL、2.6ミリモル)および3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒド(101mg、0.52ミリモル)で処理し、12時間撹拌した。該溶液を少量のメタノールで希釈し、水素化ホウ素ナトリウム(19mg、0.52ミリモル)で処理した。90分間撹拌した後、該反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、クロロホルム/メタノール/アンモニアでクロマトグラフィー処理した。得られた固体を黄色固体としての標記化合物のHCl塩に変換した(85mg、34%):LC−MS m/z 483 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.27−8.31(m,1H)、8.18−8.22(m,1H)、7.82−7.86(m,1H)、7.35−7.41(m,1H)、7.16−7.19(m,1H)、6.89−6.94(m,1H)、7.39−7.42(m,2H)、4.2−4.27(m,1H)、4.14(s,3H)、3.84−3.98(m,3H)、3.69−3.75(m,1H)、3.55(s,2H),3.42−3.50(m,2H)、3.16−3.26(m,2H)、2.55−2.63(m,1H)、2.18−2.22(m,1H)。
実施例8
6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンの製造
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒドの代わりに3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボアルデヒド(88mg、0.5ミリモル)を使用した以外は実施例7に従って淡黄色の固体として標記化合物(110mg、47%)を製造した:LC/MS m/z 467 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.39(d,J=5.7Hz,1H)、8.27(d,J=9.0Hz,1H)、7.25(d,J=8.1Hz,1H)、7.10(d,J=9.1Hz,1H)、6.99(d,J=8.1Hz,1H)、6.49(d,J=5.8Hz,1H)、4.69(s,2H)、4.50−4.59(m,1H)、4.08−4.22(m,6H)、3.95(s,2H)、3.68−3.70(m,1H)、3.0−3.03(m,2H)、2.95−2.98(m,2H)、2.48−2.57(m,1H)、2.19−2.28(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の塩酸塩を得た。
実施例9
N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エタンアミンの製造
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボアルデヒドの代わりに2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド(86mg、0.52ミリモル)を使用した以外は実施例7に従って淡黄色固体として標記化合物(120mg、51%)を製造した:LC/MS m/z 454 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.36(d,J=4.4Hz,2H)、8.14(d,J=9.0Hz,1H)、8.10(s,1H)、7.29(s,1H)、7.08(d,J=9.0Hz,1H)、6.85(s,1H)、6.44(d,J=4.4Hz,1H)、4.43−4.48(m,1H)、4.35−4.38(m,2H)、4.30−4.34(m,2H)、3.95−4.10(m,6H)、3.84(s,2H)、2.91−2.94(m,2H)、2.83−2.86(m,2H)、2.56−2.64(br,1H)、2.39−2.42(m,1H)、2.06−2.11(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の塩酸塩を得た。
実施例10
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの製造
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミンの塩酸塩(実施例7bから)(300mg、0.88ミリモル)をトリエチルアミン(0.31mL、2.2ミリモル)を含有するDCM(5mL)に溶解し、氷浴中にて冷却した。冷却した溶液をクロロギ酸エチル(0.15mL、1.59ミリモル)およびトリエチルアミン(0.79mL、5.3ミリモル)で処理し、1時間撹拌した。3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(222mg、1.06ミリモル)を添加した。25℃で12時間撹拌した後、該反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CDCl3(1%NH4OH)中0〜10%MeOH)により精製して、白色固体として標記化合物(170mg、39%)を得た:LC/MS m/z 497 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.33(d,J=4.4Hz,1H)、8.29(br,1H)、8.2(d,J=9.0Hz,1H)、8.02−8.06(m,1H)、7.88(d,J=7.8Hz,1H)、7.81(d,J=7.8Hz,1H)、7.09(d,J=9.0Hz,1H)、6.47(d,J=4.4Hz,1H)、4.47−4.49(m,1H)、3.95−4.15(m,6H)、3.75−3.81(m,2H)、3.64−3.70(m,2H)、3.13−3.17(m,1H)、2.92−2.94(m,2H)、2.47−2.52(m,1H)、2.11−2.19(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例11
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミドの製造
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミンのHCl塩(実施例7bから)(420mg、1.23ミリモル)のトリエチルアミン(0.86mL、6.1ミリモル)を含有するDCM/MeOH(15mL、1:1)中溶液に3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホニルクロリド(388mg、1.48ミリモル)を添加した。25℃で12時間撹拌した後、該反応混合物をクロロホルムで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液中に注いだ。水性層をクロロホルムで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CDCl3(1%NH4OH)中0〜10%MeOH)により精製して、白色固体として標記化合物(400mg、61%)を得た:LC/MS m/z 532 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 9.05(br,1H)、8.34(d,J=5.8Hz,1H)、8.23(d,J=9.0Hz,1H)、7.57(s,1H)、7.55(d,J=7.4Hz,1H)、7.48(d,J=8.1Hz,1H)、7.07(d,J=9.0Hz,1H)、6.45(d,J=5.9Hz,1H)、6.2(br,1H)、4.38−4.43(m,1H)、3.93−4.18(m,6H)、3.52−3.61(m,1H)、3.47(s,2H)、3.22−3.28(m,2H)、2.82−02.87(m,2H)、2.4−2.47(m,1H)、1.99−2.08(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
実施例12
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−スルホンアミドの製造
Figure 2008506695
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホニルクロリドの代わりに2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−スルホニルクロリド(128mg、0.77ミリモル)を使用する以外は実施例11に従って白色固体として標記化合物(95mg、36%)を製造した:LC/MS m/z 503 (M+H)+1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H)、8.17(d,J=9.0Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.38(d,J=8.5Hz,1H)、7.05(d,J=9.0Hz,1H)、6.96(d,J=8.5Hz,1H)、6.43(d,J=5.7Hz,1H)、5.24−5.31(m,1H)、4.4−4.46(m,1H)、4.31−4.38(m,4H)、4.07−4.11(m,1H)、4.02(s,3H)、3.96−4.0(m,2H)、3.5−3.53(m,1H)、3.24−3.29(m,2H)、2.82−2.86(m,2H)、2.38−2.42(m,1H)、2.01−2.04(m,1H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の塩酸塩を得た。
実施例13
N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミドの製造
(a)[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(250mg、0.62ミリモル、実施例7aから)およびオキソン(1014g、1.86ミリモル)をTHF/H2O(8mL、3:1)中にて混合し、25℃で12時間撹拌した。得られた溶液を酢酸エチルと水との間で分配させた。水性層を酢酸エチルで数回抽出した。有機フラクションを合わせ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー処理(シリカ、CHCl3中5〜10%MeOH)で精製して、オフホワイト色の固体として標記化合物(150mg、55%)を得た:LC/MS m/z 437 (M+H)+
(b)[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]アミン
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(150mg、0.34ミリモル)を最小量のクロロホルムに溶解し、ジオキサン中4N HCl(2mL)で処理した。2時間撹拌した後、該反応混合物を濃縮乾固し、トルエンと一緒に共沸して黄色固体として標記化合物のHCl塩を得、これをそれ以上精製せずに使用した(100mg、88%):LC/MS m/z 337 (M+H)+
(c)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミド(GSK193173)
Figure 2008506695
[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミンの代わりに[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]アミン(78mg、0.21ミリモル)を使用した以外は実施例11に従って白色固体として標記化合物(35mg、30%)を製造した:LC/MS m/z 564 (M+H)+1H NMR(CD3OD,400MHz)δ 8.33(d,J=5.0Hz,1H)、8.08(d,J=9.0Hz,1H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.36(d,J=8.2Hz,1H)、7.16(d,J=9.0Hz,1H)、6.63(d,J=5.4Hz,1H)、5.49−5.52(m,1H)、5.31−5.36(m,1H)、5.2−5.25(m,1H)、3.96(s,4H)、3.84−3.91(m,1H)、3.6(s,2H)、3.42−3.48(m,2H)、3.22−3.28(m,2H)、2.43−2.48(m,2H)。
この物質をMeOH中溶液として過剰量のジオキサン中4M HClで処理し、蒸発乾固させて、標記化合物の二塩酸塩を得た。
Figure 2008506695
Figure 2008506695
実施例14
抗微生物活性アッセイ
米国臨床研究所規格委員会(National Committee for Clinical Laboratory Standards)(NCCLS)推奨法、Document M7-A6, “Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically”を使用して液体微量希釈により全細胞抗微生物活性を測定した。化合物を0.016〜16mcg/mLの範囲の段階倍数希釈にて試験した。
化合物をスタヒロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)およびエンテロコッカス・フェカーリス(Enterococcus faecalis)を含むグラム陽性生物のパネルに対して評価した。
加えて、化合物をヘモフィルス・インフルエンゼ(Haemophilus influenzae)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)およびエシェリキア・コリ(Escherichia coli)を含むグラム陰性株のパネルに対して評価した。
可視増殖を阻害する化合物の最低濃度として最小阻止濃度(MIC)を測定した。MICエンドポイントの測定を補助するためにミラーリーダーを使用した。
当業者は、20mg/mL未満のMICを有するいずれの化合物も潜在的なリード化合物であると考えるであろう。例えば、本願において同定された上記実施例(1〜7)は各々、上記生物の少なくとも1つに対してMIC≦20mg/mlを有した。

Claims (20)

  1. 式(I):
    Figure 2008506695
    [式中、
    1、Z3およびZ4は、独立して、NまたはCR1aであり;
    2、Z5およびZ6は、各々、CR1aであり;
    1およびR1aは、各場合において独立して、水素;シアノ;ハロゲン;ヒドロキシ;非置換であるか、または(C1-6)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノ(いずれも非置換であるか、または1または2個の(C1-6)アルキル、アシル、(C1-6)アルキルスルホニル、CONH2、ヒドロキシ、(C1-6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロサイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシまたは(C1-6)アルキルスルホニルオキシによってN置換されている)によって置換されている(C1-6)アルコキシ;(C1-6)アルキル;(C1-6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1-6)アルキルスルホニル;(C1-6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;または非置換であるか、または1または2個の(C1-6)アルキル、アシルまたは(C1-6)アルキルスルホニル基によってN置換されているアミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノ基であるか;またはR1およびZ2のR1aは一緒になってエチレンジオキシを形成し;
    1、W2およびW3は、各々、CR23であり;
    Aは、O;NR5;S(O)n;またはNR6(C=O)であり;
    Bは、(CR78)n'であり;
    2、R3、R4、R7およびR8は、独立して、水素;チオール;(C1-6)アルキルチオ;ハロゲン;トリフルオロメチル;アジド;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;アラルキル;アリール;ヘテロサイクリル;ヘテロサイクリルアルキル;ヒドロキシ;アミノ;NR1b1b';(C1-6)アルキルスルホニル;(C2-6)アルケニルスルホニル;または(C1-6)アミノスルホニルであり(ここで、アミノ基は、独立して、水素、(C1-6)アルキル、(C2-6)アルケニルまたはアラルキルによって置換されていてもよい);
    5、R6およびR9は、独立して、水素、トリフルオロメチル;(C1-6)アルキル;(C2-6)アルケニル;(C1-6)アルコキシカルボニル;(C1-6)アルキルカルボニル;(C2-6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;(C3-8)シクロアルキル;ヘテロサイクリル;またはヘテロサイクリルアルキルであり;
    nは、0、1または2であり;
    n'は、1または2であり;
    1bおよびR1b'は、各場合において独立して、水素;(C1-6)アルキル;アラルキル;アリール;ヘテロサイクリル;ヘテロサイクリルアルキルであるか;またはそれらが結合している窒素と一緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはヘキサメチレンイミン環(ここで、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジンまたはヘキサメチレンイミン環は、ハロゲン、ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;(C1-6)アルキル;およびアリールから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)を形成し;
    10は、UR11であり;
    Uは、CH2;C(=O);またはSO2であり;
    11は、環(a)および(b)の少なくとも1つが芳香族である、各環が4個までのヘテロ原子を含有する置換または非置換二環式炭素環系または複素環系(A):
    Figure 2008506695
    であり;
    1は、芳香環の一部である場合には、CまたはNであり、非芳香環の一部である場合には、CR12であり;
    2は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、N、NR13、O、S(O)n”、COまたはCR12であり、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
    n”は、各場合において独立して、0、1または2であり;
    3およびX5は、独立して、NまたはCであり;
    1は、0〜4原子リンカー基であり、その各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、独立して、N、NR13、O、S(O)n”、COおよびCR12から選択され、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
    2は、2〜6原子リンカー基であり、Y2の各原子は、芳香環または非芳香環の一部である場合には、独立して、N、NR13、O、S(O)n”、COおよびCR12から選択され、非芳香環の一部である場合には、加えて、CR1415であってもよく;
    12、R14およびR15は、各場合において独立して、H;(C1-4)アルキルチオ;ハロ;(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1-4)アルキル;メルカプト(C1-4)アルキル;(C1-4)アルコキシ;トリフルオロメトキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;非置換であるか、または(C1-4)アルキルによって置換されているアミノまたはアミノカルボニルから選択され;
    13は、各場合において独立して、水素;トリフルオロメチル;非置換であるか、またはヒドロキシ、カルボキシ、(C1-4)アルコキシ、(C1-6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルによって置換されている(C1-4)アルキル;(C2-4)アルケニル;またはアミノカルボニルである(ここで、アミノ基は、(C1-4)アルキルで置換されていてもよい)]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物。
  2. 1およびZ4がNであり;
    3がCR1aである、請求項1記載の化合物。
  3. 1がOCH3である、請求項1記載の化合物。
  4. 1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノである、請求項1記載の化合物。
  5. AがOである、請求項1記載の化合物。
  6. AがS(O)nである、請求項1記載の化合物。
  7. AがNR5である、請求項1記載の化合物。
  8. AがNR6(C=O)である、請求項1記載の化合物。
  9. UがC(=O)である、請求項1記載の化合物。
  10. UがSO2である、請求項1記載の化合物。
  11. UがCH2である、請求項1記載の化合物。
  12. 11
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
    2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル
    である、請求項1記載の化合物。
  13. 1がOCH3であり;
    1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;
    AがNR5であり;
    5が水素であり;
    2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;
    9が水素である、請求項2記載の化合物。
  14. 11
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
    2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル
    である、請求項13記載の化合物。
  15. 1がOCH3であり;
    1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;またはシアノであり;
    AがS(O)nであり;
    2、R3、R4、R7およびR8が、独立して、水素;ハロゲン;(C1-6)アルキル;またはヒドロキシ;またはNR1b1b'であり;
    9が水素である、請求項2記載の化合物。
  16. 11
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
    2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル;
    4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;または
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル
    である、請求項15記載の化合物。
  17. 化合物が
    a)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホンアミド;
    b)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
    c)6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    d)6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}アミノ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
    e)N−(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−N'−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−1,2−エタンジアミン;
    f)N1−メチル−N1−{1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}−N2−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)メチル]グリシンアミド;
    g)6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン;
    h)6−({[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミノ}メチル)−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3(4H)−オン;
    i)(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]アミン;
    j)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミド;
    k)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}スルホニル)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾチアジン−6−スルホンアミド;
    l)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−スルホンアミド;または
    m)N−[2−({1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−3−ピロリジニル}チオ)エチル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;または
    その医薬上許容される塩もしくは溶媒和物
    である、請求項1記載の化合物。
  18. 式(I)で示される化合物の製造方法であって、
    (a)式(II)で示される化合物を式(III)で示される化合物と反応させて、式(IV)で示される中間体を得ること;
    (b)P(ここで、Pは水素ではない)を除去すること;
    (c)工程(b)の生成物をL(U')R11またはH(C=O)R11と反応させること(それに続く還元を含む)
    を含む方法:
    Figure 2008506695
    [式中、
    1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、W1、W2、W3、BおよびR10は、請求項1における定義と同じであり;
    Xは、NPまたはSであり;
    Pは、水素または窒素保護基であり;
    X'は、脱離基であり;
    U'は、CH2、SO2またはC(=O)であり;
    4は、水素であり;
    Lは、独立して選択される脱離基である]。
  19. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
  20. 哺乳動物における細菌感染症の治療方法であって、かかる治療を必要とする哺乳動物に請求項1記載の化合物の有効量を投与することを含む方法。
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