JP2008309897A - 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置 - Google Patents

投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】広角端における半画角45度以上を達成しつつ、コンパクト化を図ることが可能な投写用広角ズームレンズ、およびこれを搭載した投写型表示装置を得る。
【解決手段】拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群Gと、変倍の際に各々が互いに独立して移動する3つのズーミング時移動レンズ群G〜Gと、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群Gとが配され、縮小側がテレセントリックとされている。フォーカシング用レンズ群Gは、最も拡大側から連続して配された4枚の負レンズ(第1乃至第4レンズL〜L)から構成されており、第1レンズLの両面および第4レンズLの縮小側の面は、非球面とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ装置等の投写レンズとして用いられるズームレンズに関し、特に液晶表示素子やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等のライトバルブにより形成される原画像を、スクリーン上に拡大投写するのに適した投写用広角ズームレンズ、およびこれを搭載した投写型表示装置に関する。
装置前方のスクリーン上に画像を投写する、いわゆるフロント投写型のプロジェクタ装置は、学校教育用や企業研修用、プレゼンテーション用等として近年広く用いられるようになっている。
このようなフロント投写型のプロジェクタ装置に搭載される投写レンズには、装置の携行性や設置条件への対応性を考慮して、変倍機能(ズーム機能)を有していることや、コンパクトな構成でありながら広画角であることなどが要求される。
従来、このような要求に応える投写ズームレンズとしては、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものが提案されている。
特開2003−15038号公報 特開2005−292260号公報
上記特許文献1、2に記載されたものは、広角端における半画角が45度未満となっているが、近年、良好な光学性能を維持しつつ、広角端における半画角が45度(好ましくは50度)以上となる投写用の広角ズームレンズが要望されている。
リアプロジェクション装置等に搭載される固定倍率の投写レンズにおいては、半画角が45度以上となるものも知られているが、ズームレンズの場合、半画角45度以上を達成しようとすると、広角端から望遠端まで良好な光学性能を維持することが難しく、特に画角(像高)に共通な球面収差等の軸上収差と、画角に応じて変化するディストーション(歪曲収差)や像面湾曲等の軸外収差とのバランスを取りつつ、これらを共に良好に補正することが難しい。また、拡大側に配されるレンズ群のレンズ系が大きくなってコンパクト化が困難となるという問題もあり、実現されていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、良好な光学性能を維持しつつ、広角端における半画角45度以上を達成し、かつコンパクト化を図ることが可能な投写用広角ズームレンズ、およびこれを搭載した投写型表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の投写用広角ズームレンズでは、拡大側に配するフォーカシング用レンズ群において、少なくとも4枚の負レンズを最も拡大側から連続して配置し、かつそれらのうち最も拡大側と最も縮小側を非球面レンズとするようにしている。
すなわち、本発明に係る投写用広角ズームレンズは、拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群と、変倍の際に各々が互いに独立して移動する複数のズーミング時移動レンズ群と、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群とが配されている投写用広角ズームレンズであって、前記フォーカシング用レンズ群は、最も拡大側から連続して配された少なくとも4枚の負レンズを含んでなり、前記少なくとも4枚の負レンズのうち、最も拡大側の負レンズと最も縮小側の負レンズは、各々の拡大側および縮小側のレンズ面のうち少なくとも一方が非球面とされていることを特徴とする。
本発明に係る投写用広角ズームレンズおいては、広角端における全系の焦点距離をFw、バックフォーカスをBfとし、かつ前記フォーカシング用レンズ群の焦点距離をFfとするとき、下記条件式(1)、(2)を満足することが好ましい。
2.5<Bf/Fw … (1)
1.5<|Ff|/Fw<2.0 … (2)
また、本発明に係る投写型表示装置は、光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、前記投写用広角ズームレンズであって、かつ縮小側がテレセントリックとされてなる投写用広角ズームレンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写用広角ズームレンズによりスクリーンに投写することを特徴とする。
なお、上記「負レンズ」とは、少なくとも近軸領域において負の屈折力を有するレンズを意味する。
本発明に係る投写用広角ズームレンズによれば、上述の構成を有していることより、特に、拡大側に配置されるフォーカシング用レンズ群を、最も拡大側から少なくとも4枚の負レンズが連続するように構成したことにより、広角端における半画角が45度以上と広角化を達成しつつ、フォーカシング用レンズ群の大型化を抑制することができ、全体としてのコンパクト化を図ることも可能となる。
また、少なくとも4枚の負レンズを連続して配置したことにより、テレ側において、各像点に向かう光束径を、上記少なくとも4枚の負レンズのうち、最も拡大側の負レンズにおいては細く、最も縮小側のレンズにおいては太くすることが可能となるので、さらに、最も拡大側の負レンズと最も縮小側の負レンズを非球面レンズとすることにより、上記少なくとも4枚の負レンズのうち、最も拡大側の非球面レンズにおいては、ディストーション等の軸外収差に対応するように画角に応じた収差補正を行い、最も縮小側の非球面レンズにおいては、球面収差等の軸上収差に対応するように画角に共通の収差補正を行うことが可能となり、これにより諸収差の補正をバランス良く効率的に補正することが可能となる。
また、本発明に係る投写型表示装置によれば、本発明に係る投写用広角ズームレンズを搭載したことにより、ズーム機能を持ちつつ、広角端における半画角が45度以上と広角となり、かつ装置の小型化を達成することができるので、装置の携行性や使い勝手を格段に向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明に係る投写用広角ズームレンズを示すものであり、後述する実施例1のレンズ構成図である。このレンズを本実施形態の代表として、以下に説明する。なお、図中Xは光軸を表している。
本実施形態の投写用広角ズームレンズは、拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群Gと、変倍の際に各々が互いに独立して移動する複数(3つ)のズーミング時移動レンズ群G〜Gと、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群G(ズーミング時に全系の出射瞳の位置が変化しないようにする)とが配されてなり、縮小側がテレセントリックとされている。また、開口絞り3(仮想のものを含む)がズーミング時に独立して移動可能に配されている。
なお、図1に示す本実施形態の投写用広角ズームレンズでは、紙面右側より入射されライトバルブの画像表示面1において画像情報を与えられた光束が、ガラスブロック2を介してこの投写用広角ズームレンズに入射され、この投写用広角ズームレンズにより紙面左側方向に拡大投写されるようになっている。図1には、見易さのため1枚のライトバルブの画像表示面1のみを記載しているが、投写型表示装置において、光源からの光束を色分離光学系により3原色光に分離し、各原色光用に3つのライトバルブを配設して、フルカラー画像を表示可能とするものがある(図5参照)。ガラスブロック2の位置にクロスダイクロイックプリズム等の色合成手段を配設することによりこの3原色光を合成することができる。
上記フォーカシング用レンズ群Gは、最も拡大側から連続して配された4枚の負レンズ(第1レンズL〜第4レンズL)により構成されており、全体が光軸X方向に移動することにより、または第1レンズLと第2レンズLとの間隔を変えること(フローティング)により、フォーカス調整を行うようになっている。また、このフォーカシング用レンズ群Gにおいて、最も拡大側の負レンズである1枚目の負レンズ(第1レンズL)の両面、および最も縮小側の負レンズである4枚目の負レンズ(第4レンズL)の縮小側の面は、非球面とされている。
このように、フォーカシング用レンズ群Gにおいて、最も拡大側から連続して4枚の負レンズ(第1レンズL〜第4レンズL)を配置したことにより、広角端における半画角を45度以上と広角化しつつ、フォーカシング用レンズ群Gの大径化を抑制することができ、全体としてのコンパクト化を図ることも可能となる。
また、フォーカシング用レンズ群Gにおいて、最も拡大側から1枚目の負レンズ(第1レンズL)と、4枚目の負レンズ(第4レンズL)とを非球面レンズとすることによって、すなわち、ズーミングによる画角変化および光路変化が大きいフォーカシング用レンズ群Gにおいて、2枚の負レンズ(第2レンズL,第3レンズL)を挟むことによって、前後に離間して非球面を配置することになり、広角端から望遠端まで収差補正を良好に行うことが可能となる。
1枚目の負レンズの非球面は、ディストーションや像面湾曲等の軸外収差に対応するように画角に応じた収差補正を行うのに好適であり、4枚目の負レンズの非球面は、球面収差等の軸上収差に対応するように画角に共通の収差補正を行うのに好適である。これは、フォーカシング用レンズ群Gにおいて、最も拡大側から連続して4枚の負レンズを配したことにより、テレ側において、各像点に向かう光束径を、拡大側から1枚目の負レンズにおいては細く、4枚目のレンズにおいては太くすることが可能となっていることによる。
なお、フォーカシング用レンズ群Gにおいては、最も拡大側から5枚以上の負レンズを連続して配列することが可能である。ただし、後述する実施例2(図2参照)のフォーカシング用レンズ群Gおいて、最も拡大側から5枚目に配された第5レンズLは、第6レンズLと接合されて色消しの機能を担うものであり、上述の機能を担う第1レンズL〜第4レンズLとは概念的に異なるものである。すなわち、実施例2の第5レンズLのように接合レンズの一要素である負レンズは、本願の請求項1に記載された「最も拡大側から連続して配された少なくとも4枚の負レンズ」には含まれない。
なお、固定焦点(倍率固定)の投写用広角レンズの場合は、拡大側に第1の非球面を配置し、かつ開口絞りの近傍か縮小側に第2の非球面を配置することにより良好な収差補正性能を得ることが可能であるが、ズームレンズの場合には、画角変化および光路変化の大部分が拡大側のレンズ部で生じるため、第2の非球面の収差補正効果が小さくなってしまう。また、開口絞りの近傍や縮小側に非球面を配置する場合には、形状精度に対する要求が極めて高くなってしまい、製造が困難になるという問題も生じる。本実施形態の投写用広角ズームレンズによれば、このような問題を解決することも可能となる。
また、本実施形態の投写用広角ズームレンズは、課題を解決するための手段の欄に記載の条件式(1)、(2)(以下に再掲)を満足するように構成されている。
2.5<Bf/Fw … (1)
1.5<|Ff|/Fw<2.0 … (2)
ここで、FwおよびBfは、広角端における全系の焦点距離およびバックフォーカスを示し、Ffは、フォーカシング用レンズ群Gの焦点距離を示している。
条件式(1)は、広角端における全系の焦点距離Fwに対するバックフォーカスBfの比を規定したものであり、これを満足することにより、投写用広角ズームレンズとライトバルブの画像表示面1との間に十分な設置スペースを確保することが可能となり、このスペースに色分解プリズムやTIRプリズム等を設置することができる。一方、条件式(1)の下限値を下回ると、バックフォーカスBfが短くなってしまい、画像表示面1との間に色分解プリズムやTIRプリズム等の設置スペースを確保することが困難となる。
条件式(2)は、広角端における全系の焦点距離Fwに対するフォーカシング用レンズ群Gの焦点距離Ffの絶対値の比を規定したものであり、この下限値を下回ると、十分な画角を確保することが困難となる。また、この上限値を上回ると、フォーカシング用レンズ群Gが大型化してしまい全系としてもコンパクト化が困難となる。
次に、上述した投写型ズームレンズを搭載した投写型表示装置の一例を、図5により説明する。図5に示す投写型表示装置は、ライトバルブとして透過型液晶パネル11a〜11cを備え、投写用広角ズームレンズ10として上述した実施形態に係る投写用広角ズームレンズを用いている。また、光源20とダイクロイックミラー12の間は図示を省略しているが、光源20からの白色光は照明光学部を介して、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する透過型液晶パネル11a〜11cに入射されて光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成され、投写型ズームレンズ10により図示されないスクリーン上に投映される。この装置は、色分解のためのダイクロイックミラー12、13、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14、コンデンサレンズ16a〜16c、全反射ミラー18a〜18cを備えている。本実施形態の投写型表示装置は、本実施形態に係る投写用広角ズームレンズを用いていることにより、ズーム機能を持ちつつ、広角端における半画角を45度以上と広角化し、かつ装置の小型化を達成することができるので、装置の携行性や使い勝手を格段に向上させることが可能となる。
なお、本発明の投写用広角ズームレンズは透過型の液晶表示パネルを用いた投写型表示装置の投写用広角ズームレンズとしての使用態様に限られるものではなく、反射型の液晶表示パネルあるいはDMD等の他の光変調手段を用いた装置の投写用広角ズームレンズ等として用いることも可能である。
以下、本発明に係る投写用広角ズームレンズの具体的な実施例について説明する。なお、実施例2の構成を示す図2において、実施例1と同様の作用効果をなす部材には図1で用いたものと同一の符号を付している。
<実施例1>
図1に示すように、実施例1に係る投写用広角ズームレンズは、その広角端における配置において拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群Gと、ズーミング時移動レンズ群G,Gと、ズーミング時に独立して移動可能な開口絞り3と、ズーミング時移動レンズ群Gと、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群Gとが配されてなり、縮小側がテレセントリックとされている。また、瞳位置固定用レンズ群Gの縮小側には、ライトバルブの画像表示面1およびガラスブロック2が、縮小側よりこの順に配置されている。なお、3つのズーミング時移動レンズ群G〜Gは、変倍の際に各々が互いに独立して移動するように構成されている。
上記フォーカシング用レンズ群Gは、上述したように、最も拡大側から連続して配された4枚の負レンズ(第1レンズL〜第4レンズL)により構成されている。上記第1レンズLは、近軸領域において負の屈折力を有する両面非球面のプラスチックレンズからなり、上記第2レンズLは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、上記第3レンズLは、拡大側に比して縮小側に強い曲率の面を有する負の両凹レンズからなる。また、上記第4レンズLは、硝材で形成されたレンズ基部L4Gの縮小側に、プラスチック材で形成された薄肉の非球面部L4Pを接合してなる複合非球面レンズからなっている。なお、この第4レンズLを、ガラスレンズやモールドレンズで構成することも可能である。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、共に両凸レンズである第7レンズLおよび第8レンズLからなっている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、両凹レンズである第8レンズLと、両凸レンズである第9レンズLとからなっている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第9レンズLと、両凸レンズである第10レンズL10と、両凸レンズである第11レンズL11と、両凹レンズである第12レンズL12と、両凸レンズである第13レンズL13とからなっている。なお、第11レンズL11および第12レンズL12は互いに接合されている。
上記瞳位置固定用レンズ群Gは、ズーミング時に全系の出射瞳の位置が変化しないように配されたものであり、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第14レンズL14と、両凸レンズである第15レンズL15とからなっている。なお、第14レンズL14および第15レンズL15は互いに接合されている。
上記第1レンズLおよび第4レンズLにおける各非球面の形状は、下記に示す非球面式により規定される。両面が共に非球面とされた第1レンズLにおいては、いずれか一方の面が非球面とされたレンズであっても収差補正効果を得ることができるが、両面が非球面とされたレンズであることがより好ましい。
Figure 2008309897
実施例1に係る投写用広角ズームレンズの各レンズ面の曲率半径R(広角端における全系の焦点距離を1として規格化している:以下の実施例において同じ)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下「軸上面間隔」と称す)D(広角端における全系の焦点距離を1として規格化している:以下の実施例において同じ)、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表1の上段に示す。なお、表1および以下の表において面番号の数字は拡大側からの順番を表すものであり、面番号の右側に*印が付された面は非球面とされている。実施例1および以下の実施例2において、これらの非球面の曲率半径Rは、各表において光軸X上での曲率半径の値として示しているが、対応するレンズ構成図においては図面を見やすくするため、引出線は必ずしも光軸Xとの交点から引き出されていないものがある。
Figure 2008309897
また、表1の中段には、各非球面に対応する各定数K,A,A,A,A10,A12の値が示されている。
また、上述したように実施例1に係る投写用広角ズームレンズでは、ズーミング時移動レンズ群G〜Gおよび開口絞り3が、ズーミング時に互いに独立して光軸X方向に移動するようになっており、表1の下段には、広角端(WIDE)および望遠端(TELE)と、それらの中間位置(MEDIUM)における可変間隔(D,D13,D17,D18,D27)の値が示されている。
実施例1においては、表1に記載の通り、広角端における全系の焦点距離Fwは1.0(望遠端における全系の焦点距離Ftは1.25)、バックフォーカスBfは2.59であり、フォーカシング用レンズ群Gの焦点距離Ffは−1.57となっている。したがって、条件式(1)に対応する値は1.57であり、条件式(1)を満足している。また、条件式(2)に対応する値は2.59であり、条件式(2)を満足している。
<実施例2>
図2に示すように、実施例2に係る投写用広角ズームレンズは、その広角端における配置において拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群Gと、ズーミング時移動レンズ群G,Gと、ズーミング時に独立して移動可能な開口絞り3と、ズーミング時移動レンズ群G,Gと、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群Gとが配されてなり、縮小側がテレセントリックとされている。また、瞳位置固定用レンズ群Gの縮小側には、ライトバルブの画像表示面1およびガラスブロック2が、縮小側よりこの順に配置されている。なお、4つのズーミング時移動レンズ群G〜Gは、変倍の際に各々が互いに独立して移動するように構成されている。
上記フォーカシング用レンズ群Gは、最も拡大側から連続して配された4枚の負レンズ(第1レンズL〜第4レンズL)と、1枚の負レンズ(第5レンズL)および1枚の正レンズ(第6レンズL)からなる接合レンズとから構成されている。上記第1レンズLは、近軸領域において負の屈折力を有する両面非球面のプラスチックレンズからなり、上記第2レンズLおよび上記第3レンズLは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる。また、上記第4レンズLは、硝材で形成されたレンズ基部L4Gの拡大側に、プラスチック材で形成された薄肉の非球面部L4Pを接合してなる複合非球面レンズからなっている。なお、この第4レンズLを、ガラスレンズやモールドレンズで構成することも可能である。上記第5レンズLは両凹レンズからなり、上記第6レンズLは両凸レンズからなっている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第7レンズLからなっている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、両凸レンズである第8レンズLと、縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第9レンズLとからなっている。なお、第8レンズLおよび第9レンズLは互いに接合されている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第10レンズL10と、両凸レンズである第11レンズL11とからなっている。なお、第10レンズL10および第11レンズL11は互いに接合されている。
上記ズーミング時移動レンズ群Gは、両凹レンズである第12レンズL12と、両凸レンズである第13レンズL13と、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第14レンズL14および第15レンズL15と、両凸レンズである第16レンズL16とからなっている。なお、第12レンズL12と第13レンズL13、および第14レンズL14と第15レンズL15は、それぞれ互いに接合されている。
上記瞳位置固定用レンズ群Gは、ズーミング時に全系の出射瞳の位置が変化しないように配されたものであり、両凸レンズである第17レンズL17からなっている。
上記第1レンズLおよび第4レンズLにおける各非球面の形状は、前掲の非球面式により規定される。両面が共に非球面とされた第1レンズLにおいては、いずれか一方の面が非球面とされたレンズであっても収差補正効果を得ることができるが、両面が非球面とされたレンズであることがより好ましい。
実施例2に係る投写用広角ズームレンズの各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の軸上面間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよび各レンズのd線におけるアッベ数νの値を、表2の上段に示す。
Figure 2008309897
また、表2の中段には、各非球面に対応する各定数K,A,A,A,A10,A12の値が示されている。
また、上述したように実施例2に係る投写用広角ズームレンズでは、ズーミング時移動レンズ群G〜Gおよび開口絞り3が、ズーミング時に互いに独立して光軸X方向に移動するようになっており、表2の下段には、広角端(WIDE)および望遠端(TELE)と、それらの中間の位置(MEDIUM)における可変間隔(D12,D14,D17,D18,D21,D29)の値が示されている。
実施例2においては、表2に記載の通り、広角端における全系の焦点距離Fwは1.0(望遠端における全系の焦点距離Ftは1.33)、バックフォーカスBfは2.75であり、フォーカシング用レンズ群Gの焦点距離Ffは−1.90となっている。したがって、条件式(1)に対応する値は1.90であり、条件式(1)を満足している。また、条件式(2)に対応する値は2.75であり、条件式(2)を満足している。
また、図3、4は、実施例1、2に係る投写用広角ズームレンズの広角端(WIDE)および望遠端(TELE)における諸収差(球面収差、ディストーション、非点収差、および倍率色収差)を示す収差図である。これらの収差図において、ωは半画角を示し、球面収差の収差図にはG(緑)、B(青)およびR(赤)の各波長に対する収差曲線を示し、倍率色収差の収差図にはGに対するBおよびRの収差曲線を示している。図3、4に示すように、実施例1、2に係る投写用広角ズームレンズは、ディストーションや倍率色収差をはじめ各収差が良好に補正され、広角端における半画角51.1〜52.7度、Fナンバ1.8と、広角で明るい投写レンズとされている。
なお、本発明の投写用広角ズームレンズとしては、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rおよび軸上面間隔Dを適宜変更することが可能である。
また、本発明の投写型表示装置としても、上記構成のものに限られるものではなく、本発明の投写用広角ズームレンズを備えた種々の装置構成が可能である。ライトバルブとしては、例えば、透過型または反射型の液晶表示素子や、傾きを変えることができる微小な鏡が略平面上に多数形成された微小ミラー素子(例えば、テキサス・インスツルメント社製のデジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。また、照明光学系としても、ライトバルブの種類に対応した適切な構成を採用することができる。
実施例1に係る投写用広角ズームレンズの構成図 実施例2に係る投写用広角ズームレンズの構成図 実施例1に係る投写用広角ズームレンズの諸収差図 実施例2に係る投写用広角ズームレンズの諸収差図 一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図
符号の説明
1 画像表示面
2 ガラスブロック
3 開口絞り
10 投写用広角ズームレンズ
11a〜11c 透過型液晶パネル
12,13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
20 光源
〜G レンズ群
〜L17 レンズ
〜R33 レンズ面等の曲率半径
〜D33 軸上面間隔
X 光軸

Claims (3)

  1. 拡大側から順に、変倍の際に固定で負の屈折力を有するフォーカシング用レンズ群と、変倍の際に各々が互いに独立して移動する複数のズーミング時移動レンズ群と、変倍の際に固定で正の屈折力を有する瞳位置固定用レンズ群とが配されている投写用広角ズームレンズであって、
    前記フォーカシング用レンズ群は、最も拡大側から連続して配された少なくとも4枚の負レンズを含んでなり、
    前記少なくとも4枚の負レンズのうち、最も拡大側の負レンズと最も縮小側の負レンズは、各々の拡大側および縮小側のレンズ面のうち少なくとも一方が非球面とされていることを特徴とする投写用広角ズームレンズ。
  2. 広角端における全系の焦点距離をFw、バックフォーカスをBfとし、かつ前記フォーカシング用レンズ群の焦点距離をFfとするとき、下記条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする請求項1記載の投写用広角ズームレンズ。
    2.5<Bf/Fw … (1)
    1.5<|Ff|/Fw<2.0 … (2)
  3. 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1または2記載の投写用広角ズームレンズであって、かつ縮小側がテレセントリックとされてなる投写用広角ズームレンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写用広角ズームレンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
JP2007155590A 2007-06-12 2007-06-12 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置 Expired - Fee Related JP5006113B2 (ja)

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