JP2008308282A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現する。
【解決手段】第一のモータと、前記第一のモータと異なる第二のモータと、前記第一のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第一の搬送ローラと、前記第二のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第二の搬送ローラと、前記第一のモータを駆動する第一の駆動回路部と、前記第二のモータを駆動する第二の駆動回路部と、前記第二の搬送ローラの搬送状態を検知する検知部と、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態に前記第一の搬送ローラがなるように、前記第一の駆動回路部が前記第一のモータを駆動すべく制御する速度制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の搬送対象物を搬送する搬送装置に関し、特に、転写紙などの搬送対象物を搬送する画像形成装置の搬送の制御に関する。
画像形成装置などで、搬送対象物としての転写紙を搬送する際、2つの異なる搬送ローラの間に転写紙がまたがって搬送されることがある。
このような搬送を行う場合、以下の特許文献1では、1つの駆動モータにより無端ベルトなどを介して複数の搬送ローラを駆動して、該複数の搬送ローラによって転写紙を搬送するようにしていた。
また、画像形成装置本体と、後続の後処理装置などの接続部で、下流側のローラにワンウェイクラッチを組み込んでおいて、上流側を若干速めに速度差を設けるように搬送することにより、下流側ではワンウェイクラッチを動作させて引き抜くようにしていた。
なお、転写紙が複数の搬送ローラにまたがって搬送されている場合に、搬送ローラの速度差が発生すると、転写紙を引っ張る場合には、転写紙に負担をかけたり、転写紙上のトナー像が擦れて汚れたりといった問題が発生することがあった。
特開2003−215942号公報(第1頁、図1)
以上の特許文献1記載の発明では、2つの搬送ローラ間に速度差が生じた場合に、その速度差を解消させるような制御を行うことができない問題がある。
また、上流側を若干速めに駆動し、下流側にはワンウェイクラッチを設ける手法では、一方向の搬送しか対応できず、正逆転して搬送方向が切り替わる箇所に用いることができない問題がある。
また、複数の搬送ローラの少なくとも一方をステッピングモータで駆動することも考えられるが、この場合には、搬送の速度差によってステッピングモータが脱調を起こす恐れが存在していた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現することを目的とする。
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、第一のモータと、前記第一のモータと異なる第二のモータと、前記第一のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第一の搬送ローラと、前記第二のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第二の搬送ローラと、前記第一のモータを駆動する第一の駆動回路部と、前記第二のモータを駆動する第二の駆動回路部と、前記第二の搬送ローラの搬送状態を検知する検知部と、前記第一の搬送ローラが、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態になるように、前記第一の駆動回路部が前記第一のモータを駆動すべく制御する速度制御部と、を備えたことを特徴とする搬送装置である。
(2)請求項2記載の発明は、前記速度制御部は、前記第一の搬送ローラと前記第二の搬送ローラとにより前記搬送対象物が搬送されているタイミングで、前記第一の搬送ローラが、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態になるように、前記第一の駆動回路部が前記第一のモータを駆動すべく制御する、ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記速度制御部は、搬送対象物の搬送方向を正逆転動作により切り替え可能であり、該搬送方向の切り替えによって前記第一の搬送ローラと前記第二の搬送ローラの上流側/下流側の位置が変化することにより、前記第一のモータの制御を変更する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記第一のモータと前記第二のモータとは、異なる種類のモータである、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置である。
(5)請求項5記載の発明は、前記第一のモータはステッピングモータであり、前記第二のモータはステッピングモータ以外のモータである、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置である。
(6)請求項6記載の発明は、前記速度制御部は、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に基づいて、制御実行タイミングでの搬送速度を予測し、該予測された搬送速度に基づいて、前記制御を実行する、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置である。
本発明によると以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明では、第一の駆動回路部にドライブされた第一のモータにより回転駆動されて搬送対象物を搬送する第一の搬送ローラと、第二の駆動回路部にドライブされた第二のモータにより回転駆動されて搬送対象物を搬送する第二の搬送ローラとを備えた搬送装置において、第二の搬送ローラの搬送状態を検知部で検知しておき、第一の搬送ローラの搬送状態が、検知部で検知された第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態となるように、速度制御部の制御に従って第一の駆動回路部が第一のモータを駆動する。
これにより、第一の搬送ローラの搬送状態が、検知部で検知された第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態になる。ここで、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などが追従した状態を意味する。この結果、第一の搬送ローラの搬送状態と第二の搬送ローラの搬送状態とが速度変動をも含めて追従することになる。また、ワンウェイクラッチを使用する必要がないため、一方向だけの動作に限定されなくなり、正逆転動作に対応できるようになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
(2)請求項2記載の発明では、第一の搬送ローラと第二の搬送ローラとにより搬送対象物が搬送されているタイミングで、第一の搬送ローラの搬送状態が、検知部で検知された第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態となるように、速度制御部の制御に従って第一の駆動回路部が第一のモータを駆動する。
この結果、第一の搬送ローラと第二の搬送ローラとが同じ搬送対象物を搬送しているタイミングで、第一の搬送ローラの搬送状態と第二の搬送ローラの搬送状態とが速度変動をも含めて追従することになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
(3)請求項3記載の発明では、速度制御部は、搬送対象物の搬送方向を正逆転動作により切り替え可能に構成されており、該搬送方向の切り替えによって第一の搬送ローラと第二の搬送ローラの上流側/下流側の位置が変化することにより、搬送対象物に対して引っ張りなどの負担を掛けないように、第一のモータの制御を変更する。この結果、搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
(4)請求項4記載の発明では、第一のモータと第二のモータとが異なる種類のモータである場合にも、第一の搬送ローラの搬送状態と第二の搬送ローラの搬送状態とが速度変動をも含めて追従することになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
(5)請求項5記載の発明では、第一のモータはステッピングモータであり、第二のモータはステッピングモータ以外のモータである場合に、第二のモータに生じる加速,減速,速度変動に対して第一のモータが協動するようになり、第一の搬送ローラの搬送状態と第二の搬送ローラの搬送状態とが速度変動をも含めて追従することになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
(6)請求項6記載の発明では、速度制御部は、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に基づいて、制御実行タイミングでの搬送速度を予測し、該予測された搬送速度に基づいて制御を実行するようにしているため、以上の(1)〜(5)の各制御を適切に実行することが可能になり、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〈第1の実施形態〉
搬送装置の構成:
図1は本発明の第1の実施形態の搬送装置が適用される画像形成装置100の搬送に関する主要部の構成を示すブロック図である。なお、この図1では、本実施形態の特徴部分の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像形成装置や搬送装置として既知の部分、電源回路や電源スイッチなどについては省略してある。
また、図2は搬送装置が適用される画像形成装置100の画像形成に関する主要部の構成を示す構成図である。なお、ここでは、一例として、電子写真方式のモノクロ画像形成装置を具体例として用いている。なお、この図2では、本実施形態の特徴部分の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像形成装置として既知の部分については省略してある。
まず、図2を参照して画像形成装置100の構成と動作について説明する。給紙部150には搬送対象物としての転写紙が積載されており、給紙ローラ(図示せず)により転写紙が搬送路161に繰り出される。繰り出された転写紙は、画像形成に適した所定の一定速度で搬送されつつ、感光体ドラムや感光体ベルトなどの像担持体170からトナー像を転写される。トナー像が転写された転写紙は搬送路162を搬送され、定着部180で加熱と加圧とによりトナー像が転写紙に定着される。この転写紙は、必要に応じて反転搬送部163でスイッチバック方式の反転搬送がなされて、表裏反転され、画像形成面が下向きにされて排出される。なお、反転搬送路163では、反転した転写紙と後続の転写紙との間で衝突が発生しないように、所定の搬送速度より高速でスイッチバックを実行する。
また、両面画像形成を実行する場合には、定着部180で定着された転写紙を循環搬送路164に導き、循環反転搬送路165でスイッチバック方式の反転搬送により表裏反転され、さらに循環搬送路166から搬送路161に導かれて、裏面の画像形成が実行される。なお、この反転搬送路165でも、反転した転写紙と後続の転写紙とで衝突が発生しないように、所定の搬送速度より高速でスイッチバックを実行する。
続いて、図1を参照して画像形成装置100の構成と搬送制御動作を説明する。
速度制御部110は、CPU101と、ROM103と、RAM105と、演算部107とを有して構成されている。ここで、各部を制御する制御部101は、ROM103に格納されたプログラムや各種制御用データにより所定の制御を実行する。なお、この際にRAM105をワークメモリとして使用する。演算部107は、制御部101の制御に基づいて、速度制御の際の演算を行う。
第一の駆動回路部120A(以下、単に「駆動回路部120A」)は、速度制御部110の速度制御に基づいて、第一のモータ130A(以下、単に「モータ130A」)をドライブする。第二の駆動回路部120B(以下、単に「駆動回路部120B」)は、速度制御部110の速度制御に基づいて、第二のモータ130B(以下、単に「モータ130B」)をドライブする。モータ130Bの回転を、回転検知部140が検知し、検知結果を速度制御部110に伝える。なお、回転検知部140は、モータ130Bに外付けされていても、内蔵されていてもよい。また、回転検知部140は、モータ130Bの回転を直接検知してもよいし、ギヤなどの伝達部を介して検知してもよい。
続いて、図3を参照して、搬送ローラによる転写紙の搬送に関する構成を説明する。
伝達部150Aを介してモータ130Aにより駆動されて搬送対象物を搬送する第一の搬送ローラ160A(以下、単に「搬送ローラ160A」)と、伝達部150Bを介してモータ130Bにより駆動されて搬送対象物を搬送する第二の搬送ローラ160B(以下、単に「搬送ローラ160B」)と、搬送ローラ160Bの搬送状態を検知する回転検知部140と、を備えて構成されている。
ここで、搬送ローラ160Bの搬送状態を回転検知部140で検知しておき、搬送ローラ160Aの搬送状態が、回転検知部140で検知された搬送ローラ160Bの搬送状態に協動した状態となるように、速度制御部110の制御に従って駆動回路部120Aがモータ130Aを駆動する。
なお、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などが追従した状態を意味する。また、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などが追従した状態であり、所定時間に搬送対象物を移動させる距離が等しい状態を意味する。すなわち、速度変動に完全に一致しない場合でも、所定時間内の移動距離が等しくなれば、結果として追従したことと等価になる。
また、搬送ローラ160Aと搬送ローラ160Bとにより搬送対象物が搬送されているタイミングで、搬送ローラ160Aの搬送状態が、回転検知部140で検知された搬送ローラ160Bの搬送状態に協動した状態となるように、速度制御部110の制御に従って駆動回路部120Aがモータ130Aを駆動する。
また、、速度制御部110は、搬送対象物の搬送方向を正逆転動作により切り替え可能に構成されており、該搬送方向の切り替えによって搬送ローラ160Aと搬送ローラ160Bの上流側/下流側の位置が変化することにより、搬送対象物に対して引っ張りなどの負担を掛けないように、モータ130Aの制御を変更する。
また、モータ130Aとモータ130Bとが異なる種類のモータである場合にも、速度制御部110は、搬送ローラ160Aの搬送状態と搬送ローラ160Bの搬送状態とを、速度変動をも含めて追従させる。
また、モータ130Aはステッピングモータであり、モータ130Bはステッピングモータ以外のモータである場合に、モータ130Bに生じる加速,減速,速度変動に対してモータ130Aを協動させるよう、速度制御部110が制御する。
なお、この実施形態では、モータ130Aは高精度に制御可能なステッピングモータであり、モータ130Bはステッピングモータより精度が劣るブラシレスDCモータであるものとして説明を行う。
搬送装置の動作:
以下、第一の実施形態の搬送装置の動作について、フローチャート並びに他の説明図を参照して、詳細な動作説明を行う。
まず、速度制御部110は、転写紙の搬送タイミングを解析する(図4中のステップS401)。ここでは、異なるモータにより駆動される複数のローラに転写紙がまたがるタイミングであるか否かを、給紙タイミングや各種センサでの検知結果や搬送速度などを参照して解析する。
なお、ここでは、本実施形態の制御を行う対象として定められた複数のローラのペアについて着目している。
転写紙が複数のローラにまたがるタイミングでなければ(図4中のステップS402でNO)、各ローラを所定の通常の制御により独立して速度制御部110が制御する(図4中のステップS403)。
転写紙が複数のローラにまたがるタイミングであれば(図4中のステップS402でYES)、まず、回転検知部140で検知された第2駆動側としての搬送ローラ160Bの搬送速度を検知する(図4中のステップS404)。なお、回転検知部140がモータ130Bに配置されている場合には、モータ130Bの回転速度を検知する。
ここで、速度制御部110は、制御中の転写紙搬送に方向転換が生じるかを調べる(図4中のステップS405)。
制御中の転写紙搬送に方向転換が生じなければ(図4中のステップS405でNO)、順方向の搬送を行う状態で、搬送ローラ160Bの搬送速度に応じて、搬送ローラ160Aの搬送状態が、搬送ローラ160Bの搬送状態に協動した状態になるように、速度制御部110が搬送ローラ160Aの搬送速度と、これに応じたモータ130Aの回転速度を演算により算出する(図4中のステップS406)。そして、この算出された回転速度となるように、速度制御部110の制御に基づいて駆動回路部120Aがモータ130Aをドライブする(図4中のステップS407)。
ここで、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などもふくめて、搬送ローラ160Bが搬送ローラ160Aに追従した状態を意味する。また、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などが追従した状態であり、所定時間に搬送対象物を移動させる距離が等しい状態を意味する。すなわち、速度変動に完全に一致しない場合でも、所定時間内の移動距離が等しくなれば、結果として追従したことと等価になる。
この結果、搬送ローラ160Aの搬送状態と搬送ローラ160Bの搬送状態とが、速度変動をも含めて追従することになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
たとえば、モータ130Aが図5実線の加速特性であり、モータ130Bが図5破線の加速特性である場合、転写紙が搬送ローラ160Aと搬送ローラ160Bとにまたがっていない場合には、速度制御部110は通常の制御によって、それぞれのモータを独立にドライブして問題ない。
モータ130Aが図5実線の加速特性であり、モータ130Bが図5破線の加速特性である場合であって、転写紙が搬送ローラ160Aと搬送ローラ160Bとにまたがっている場合には、速度制御部110は、上述したように、搬送ローラ160Bの搬送速度からモータ130Bの回転速度を検出して、モータ130Bに協動するようにモータ130Aを制御する。この場合、モータ130Aについても、加速の場合の特性を図5破線の加速特性とする。例えば、図6(b)のような加速による速度切り換えで、転写紙が搬送ローラ160Aと搬送ローラ160Bとにまたがっている場合には、速度制御部110は、上述したように、搬送ローラ160Bの搬送速度からモータ130Bの回転速度を検出して、モータ130Bに協動するようにモータ130Aを制御する。
なお、この場合、転写紙を搬送している2つの搬送ローラの搬送状態が一致するため、従来のようなワンウェイクラッチを使用する必要がなくなり、一方向だけの動作に限定されなくなり、正逆転動作に対応できるようになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
なお、この場合、2つの搬送ローラの搬送速度を追従させてできるだけ一致させることが望ましいが、2つの搬送ローラの搬送速度が完全に一致することが難しい場合には、下流側の搬送ローラが上流側より若干速くなるように制御することで、転写紙の引っ張りが生じず、安定した搬送が実現できる。
制御中の転写紙搬送に方向転換が生じる場合(図6(a)、図4中のステップS405でYES)、逆方向の搬送を行う状態で、搬送ローラ160Bの搬送速度に応じて、搬送ローラ160Aの搬送状態が、搬送ローラ160Bの搬送状態に協動した状態になるように、速度制御部110が搬送ローラ160Aの搬送速度と、これに応じたモータ130Aの回転速度を演算により算出する(図4中のステップS408)。そして、この算出された回転速度となるように、速度制御部110の制御に基づいて駆動回路部120Aがモータ130Aをドライブする(図4中のステップS409)。
この場合、2つの搬送ローラの搬送速度を追従させてできるだけ一致させることが望ましいが、2つの搬送ローラの搬送速度が完全に一致することが難しい場合には、下流側の搬送ローラが上流側より若干速くなるように演算により制御することで、転写紙の引っ張りが生じず、安定した搬送が実現できる。
ここで、「協動」とは、加速や減速あるいは速度変動などもふくめて、搬送ローラ160Bが搬送ローラ160Aに追従した状態を意味する。この結果、搬送ローラ160Aの搬送状態と搬送ローラ160Bの搬送状態とが、速度変動をも含めて追従することになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
また、この場合、転写紙を搬送している2つの搬送ローラの搬送状態が一致するため、ワンウェイクラッチを使用する必要がなくなり、一方向だけの動作に限定されなくなり、正逆転動作に対応できるようになる。したがって、複数の搬送ローラで搬送する際に搬送対象物に負担を掛けずに、正逆転動作に対応して安定した搬送を行える搬送装置を実現できる。
なお、各種の慣性などによって、搬送ローラ160Bの速度が図7のようにオーバーシュートやアンダーシュートが生じる場合であっても、搬送ローラ160Bの搬送速度に応じて、搬送ローラ160Aの搬送状態が、搬送ローラ160Bの搬送状態に協動した状態になるように、速度制御部110が搬送ローラ160Aの搬送速度と、これに応じたモータ130Aの回転速度を演算により算出する(図4中のステップS406、S408)。そして、この算出された回転速度となるように、速度制御部110の制御に基づいて駆動回路部120Aがモータ130Aをドライブする(図4中のステップS407、S409)。
この場合も、2つの搬送ローラの搬送速度が完全に一致することが難しい場合には、下流側の搬送ローラが上流側より若干速くなるように演算により制御することで、転写紙の引っ張りが生じず、安定した搬送が実現できる。
なお、以上の実施形態において、検出〜演算〜制御〜駆動には若干の時間がかかることがあるため、搬送ローラ160Bの搬送速度の変化の過去の傾向を参照し、実際にモータ130Aと搬送ローラ160Aとを制御するタイミングでの搬送ローラ160Bの搬送速度を予測し、該予測値に基づいて速度制御の演算をすることが望ましい。
すなわち、以上の実施形態において、速度制御部110内の演算部107は、時刻X1の速度Y1を算出する必要がある場合、時刻T1の速度S1と時刻T2の速度S2とを参照して、時刻X1の速度Y1を予測する制御を行えばよい。このようにすることで、速度変動などにも対応した適切な制御が実行できる。
なお、この場合、速度変動が生じる場合や搬送方向反転時などの場合で、それぞれ適した演算を行えばよい(図4中のステップS205,S206,S208)。このような演算のために、モータの特性や伝達部や搬送ローラの特性などのデータをROM203に予め格納しておくことが望ましい。
〈第2の実施形態〉
図8は本発明の第2の実施形態の構成を示す説明図である。ここでは、画像形成装置100に、後処理装置200が接続されている具体例である。
この場合、画像形成装置100の最終の搬送ローラと、後処理装置200の最初の搬送ローラとで、同一の転写紙を搬送するタイミングが発生する。そして、それぞれの搬送ローラは、それぞれの速度制御部110、210により制御される。また、それぞれの速度制御部110、210は、互いに通信することで連携した制御が可能に構成されている。
ここで、画像形成装置100側の最終の搬送ローラを駆動するモータ130が精度のよいモータ、例えば、ステッピングモータであり、後処理装置200の最初の搬送ローラを駆動するモータ230が精度の比較的悪いブラシレスDCモータである場合、回転検知部240で後処理装置200側のモータ230や搬送ローラの速度を検知し、画像形成装置100側の速度制御部110に検知結果を伝達し、速度制御部110がモータ130の速度制御としてモータ230に協動させる制御を実行する。これにより、画像形成装置100と後処理装置200との間で、安定した搬送が実現できる。
〈第3の実施形態〉
図9は本発明の第3の実施形態の構成を示す説明図である。ここでは、画像形成装置100に、後処理装置200が接続されている具体例である。
この場合、画像形成装置100の最終の搬送ローラと、後処理装置200の最初の搬送ローラとで、同一の転写紙を搬送するタイミングが発生する。そして、それぞれの搬送ローラは、それぞれの速度制御部110、210により制御される。また、それぞれの速度制御部110、210は、互いに通信することで連携した制御が可能に構成されている。
ここで、画像形成装置100側の最終の搬送ローラを駆動するモータ130が精度の比較的悪いブラシレスDCモータであり、後処理装置200の最初の搬送ローラを駆動するモータ230が精度のよいモータ、例えば、ステッピングモータである場合、回転検知部140で画像形成装置100側のモータ130や搬送ローラの速度を検知し、画後処理装置200側の速度制御部210に検知結果を伝達し、速度制御部210がモータ230の速度制御としてモータ130に協動させる制御を実行する。これにより、画像形成装置100と後処理装置200との間で、安定した搬送が実現できる。
また、画像形成装置100と後処理装置200との間だけではなく、複数の後処理装置200、300(図示せず)、400(図示せず)と後処理装置が連結されている場合などでも、同様に後処理装置間で上述したのと同等な制御を実行し、良好な搬送を実現できる。
〈その他の実施形態〉
また、以上の具体例では、同一の転写紙を2つの搬送ローラで搬送する場合であったが、同一の搬送ローラを3つ以上の搬送ローラで搬送する場合もありうる。その場合には、特定の一つの搬送ローラやモータの速度を検出して、他の複数の搬送ローラやモータの速度を協動させる制御を実行すればよい。
本発明の第1の実施形態の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の搬送装置が適用される画像形成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の搬送装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の処理時の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態の処理時の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態の処理時の特性を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態の搬送装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態の処理時の特性を示す特性図である。
符号の説明
100 搬送装置(画像形成装置)
101 制御部
103 ROM
105 RAM
107 演算部
110 速度制御部
120A 駆動回路部(第一の駆動回路部)
120B 駆動回路部(第二の駆動回路部)
130A モータ(第一のモータ)
130B モータ(第二のモータ)
140 回転検知部
160A 搬送ローラ(第一の搬送ローラ)
160B 搬送ローラ(第二の搬送ローラ)

Claims (6)

  1. 第一のモータと、
    前記第一のモータと異なる第二のモータと、
    前記第一のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第一の搬送ローラと、
    前記第二のモータにより駆動されて搬送対象物を搬送する第二の搬送ローラと、
    前記第一のモータを駆動する第一の駆動回路部と、
    前記第二のモータを駆動する第二の駆動回路部と、
    前記第二の搬送ローラの搬送状態を検知する検知部と、
    前記第一の搬送ローラが、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態になるように、前記第一の駆動回路部が前記第一のモータを駆動すべく制御する速度制御部と、
    を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記速度制御部は、前記第一の搬送ローラと前記第二の搬送ローラとにより前記搬送対象物が搬送されているタイミングで、前記第一の搬送ローラが、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に協動した状態になるように、前記第一の駆動回路部が前記第一のモータを駆動すべく制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記速度制御部は、搬送対象物の搬送方向を正逆転動作により切り替え可能であり、該搬送方向の切り替えによって前記第一の搬送ローラと前記第二の搬送ローラの上流側/下流側の位置が変化することにより、前記第一のモータの制御を変更する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記第一のモータと前記第二のモータとは、異なる種類のモータである、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記第一のモータはステッピングモータであり、前記第二のモータはステッピングモータ以外のモータである、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記速度制御部は、検知された前記第二の搬送ローラの搬送状態に基づいて、制御実行タイミングでの搬送速度を予測し、該予測された搬送速度に基づいて、前記制御を実行する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置。
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