JP2008308249A - 無端ベルトの蛇行補正装置、ベルト搬送装置及びプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせずに無端ベルトの蛇行補正ができ、蛇行補正機能を持たないベルト搬送ユニットでも大きな改造を加えることなく蛇行補正できる無端ベルトの蛇行補正装置を提供する。
【解決手段】駆動ローラ203を含む複数のローラと、複数のローラに巻き掛けられた無端ベルト201と、複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、複数のローラを一体に支持する支持プレート206,207とを有するベルト搬送機構2における支持プレート206,207のうちの少なくとも一方を、他方の支持プレート207,206に対してねじるように移動させ、ベルト搬送機構2全体にねじり力を作用させて無端ベルト201を幅方向に移動させるねじり手段31a,31bと、無端ベルト201の幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、ベルト端部検出手段の検出結果に基づいてねじり手段31a,31bを動作させて無端ベルト201の蛇行を制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無端ベルトの蛇行補正装置、ベルト搬送装置及びプリンタに関し、詳しくは、複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトの蛇行を、しわの発生がなく補正制御することのできる無端ベルトの蛇行補正装置、ベルト搬送装置及びプリンタに関する。
一般に、無端ベルトを複数のローラに巻き掛け、そのローラのいずれかを駆動ローラとして回転駆動させることにより無端ベルトを走行させるベルト搬送装置では、走行中の無端ベルトが幅方向に移動する所謂ベルトの蛇行が発生することがある。このベルトの蛇行現象は、例えば、無端ベルトによって記録媒体を搬送するインクジェットプリンタにおいては、記録媒体を蛇行させてしまい、該記録媒体に向けて吐出されるインク滴の位置ずれを生じさせ、画像不良を発生させてしまう。また、ベルトの蛇行が発生すると、無端ベルトは一方向に片寄ってしまい、ローラ軸を支持する支持プレート等に接触し、破損する問題がある。
このため、従来、無端ベルトの端部位置を検出し、その検出結果に基づいて、無端ベルトが巻き掛けられているいずれか一つのローラを傾動させて無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせ、無端ベルトを強制的に幅方向に移動させることにより蛇行を補正する方法が一般に採られている。
特開平5−105261号公報:無端ベルトを巻き掛けた複数のローラを軸支している移動板を上下に移動させ、ドラムに圧接する圧接バランスを変化させる点。 特開2001−122418号公報:軸方向に固定した駆動ロールと、無端ベルトの蛇行を調整するステアリングロールと、軸方向に移動可能に設けた従動ロールとを備える点。 特開2003-316101号公報:無端ベルトを駆動する前に、ベルトの幅方向位置変化量が一定値以下になる平衡点に、ベルトの幅方向位置を調整するためのステアリングローラを予め移動させる点。
このように一つのローラを傾動させて無端ベルトの蛇行を補正する方法では、無端ベルトに掛かるテンションが幅方向で異なってしまい、無端ベルトにしわが入りやすくなる問題がある。無端ベルトにしわが入ると、その表面に載置されて搬送される記録媒体にしわを発生させ、例えばインクジェットプリンタの場合、画像に大きな影響を与えるのみならず、記録ヘッドと記録媒体あるいは無端ベルトとが接触して擦れてしまうことにより、記録ヘッドのノズル部の損傷にも繋がるおそれがある。
また、インクジェットプリンタでは、記録ヘッドを搭載した主走査部と記録媒体を搬送する副走査部とが分かれていて、記録媒体毎のいろいろな種類のベルト搬送ユニット(副走査部)を結合させるものが知られている。この場合、無端ベルトの蛇行補正機構を持たないベルト搬送ユニットを結合すると、無端ベルトの片寄りによって、上述したように、最悪の場合、無端ベルトを破損させてしまう可能性がある。
しかし、蛇行補正機構を持たないベルト搬送ユニットを安定稼動させるために、従来のように一つのローラを傾動させる手段を新たに組み込むことは、ベルト搬送ユニット自体の大規模な改造を要することとなり、大幅にコストが増加し、装置も大型化するといった問題がある。
そこで、本発明は、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができ、また、蛇行補正機能を待たないベルト搬送ユニットでも、大きな改造を加えることなく、その無端ベルトの蛇行を容易に補正することのできる無端ベルトの蛇行補正装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、簡単な構成で、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができるベルト搬送装置を提供することを課題とする。
更に、本発明は、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができ、また、蛇行補正機能を待たないベルト搬送ユニットを組み込んだ場合でも、その無端ベルトの蛇行を容易に補正することのできるプリンタを提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構における無端ベルトの蛇行補正装置であって、
前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とする無端ベルトの蛇行補正装置である。
請求項2記載の発明は、前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項1記載の無端ベルトの蛇行補正装置である。
請求項3記載の発明は、駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構を備えたベルト搬送装置であって、
前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とするベルト搬送装置である。
請求項4記載の発明は、前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項3記載のベルト搬送装置である。
請求項5記載の発明は、駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構を備えたプリンタであって、
前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とするプリンタである。
請求項6記載の発明は、前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項5記載のプリンタである。
請求項1、2記載の発明によれば、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができ、また、蛇行補正機能を待たないベルト搬送ユニットでも、大きな改造を加えることなく、その無端ベルトの蛇行を容易に補正することのできる無端ベルトの蛇行補正装置を提供することができる。
また、請求項3、4記載の発明によれば、簡単な構成で、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができるベルト搬送装置を提供することができる。
更に、請求項5、6記載の発明によれば、無端ベルトに幅方向のテンション差を生じさせることなく無端ベルトの蛇行を補正することができ、また、蛇行補正機能を待たないベルト搬送ユニットを組み込んだ場合でも、その無端ベルトの蛇行を容易に補正することのできるプリンタを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係るベルト蛇行補正装置を備えたインクジェットプリンタの主要部の概略構成を示す斜視図、図2はベルト搬送機構の側面図である。
インクジェットプリンタ1は、プリンタ本体の左右にそれぞれ配置された脚部フレーム101、102によって床面上に設置されるようになっている。
各脚部フレーム101、102の上面には、本発明に係るベルト搬送装置を構成するベルト搬送機構2を載置して支持するための支持面101a、102aをそれぞれ有している。各脚部フレーム101、102は、この支持面101a、102aから床面に向かって垂下するそれぞれ2本の脚部101A、101B、102A、102Bを有している。
ベルト搬送機構2は、記録媒体Pを載置した状態で、該記録媒体Pを図中A方向に向けて搬送するための無端ベルト201を有しており、その両端が各支持面101a、102a上に載置されることによりプリンタ本体に組み込まれている。
ベルト搬送機構2の上方には、無端ベルト201の幅方向に沿って延びるガイドレール103が架設されている。ガイドレール103には、インク滴を無端ベルト201上の記録媒体Pに向けて吐出する例えばYMCK等の色毎の複数の記録ヘッド104を搭載したキャリッジ105が、該ガイドレール103に沿って往復移動可能に設けられている。
ベルト搬送機構2は、副走査モータ202によって回転駆動することによって無端ベルト201をA方向に沿って走行させる駆動ローラ203と、該駆動ローラ203と平行に配置され、走行する無端ベルト201に従動して回転する従動ローラ204と、駆動ローラ203と従動ローラ204との間の下方に配置され、駆動ローラ203と従動ローラ204に亘って巻き掛けられた無端ベルト201の内側から下方向に向けて所定のテンションを付与するテンションローラ205とを有している。
これら駆動ローラ203、従動ローラ204及びテンションローラ205の両端には、それぞれ板状の支持プレート206、207が互いに平行に配置されている。各支持プレート206、207は、駆動ローラ203及び従動ローラ204の各ローラ軸203a、204aを回転可能に軸支すると共に、テンションローラ205のローラ軸205aを、縦長に形成された長孔206a、207aによって上下移動可能且つ回転可能に軸支し、これら駆動ローラ203、従動ローラ204及びテンションローラ205を位置決めして一体に支持している。
各支持プレート206、207には、それぞれ外側に向けて水平に突出する板状のブラケット206b、207bが設けられている。ベルト搬送機構2は、各ブラケット206b、207bが、それぞれ脚部フレーム101、102の支持面101a、102a上に載置されて取り付けられることにより、この脚部フレーム101、102によって床面に対して支持されている。
左右の各脚部フレーム101、102の下端には、本発明におけるねじり手段を構成するそれぞれ二つずつ、合計四つの支持脚31a、31b、32a、32bが設けられており、これらによってベルト搬送機構2及びこれを含むプリンタ本体を四点で支持している。図1における右側の脚部フレーム101の下端には、プリンタ本体の手前側に支持脚31aが配置され、奥側に支持脚31bが配置されている。また、図1における左側の脚部フレーム102の下端には、プリンタ本体の手前側に支持脚32aが配置され、奥側に支持脚32bが配置されている。
なお、プリンタ本体の手前側とは、記録媒体Pの搬送方向の下流側であり、奥側とは、その反対の上流側である。
各支持脚31a、31b、32a、32bは、それぞれ上下動可能に形成されている。上下動可能とするための構造は特に問わず、適宜公知の手段を採用することができる。各支持脚は同一構成であるため、ここでは支持脚31aの構造の一例について図3に示す。
脚部フレーム101の下端には、取付け板301を介して上下方向に沿って延びる回転軸302が設けられている。回転軸302にはウォームホイール歯車303が取り付けられている。このウォームホイール歯車303は、回転軸302と直交するように配設された昇降モータ304のモータ軸304aに取り付けられたウォーム歯車305と噛合している。
回転軸302の下端にはアクチュエータ軸306の一端が接続されている。アクチュエータ軸306は、取付け板301に軸受け307を介して回転可能に設けられており、その下端には床面上に接地する円板状の接地部308が設けられている。
昇降モータ304はステッピングモータによって構成され、パルス信号が入力されることにより該パルス信号に応じて回転駆動し、ウォーム歯車305を回転させる。これにより、ウォーム歯車305と噛合しているウォームホイール歯車303が回転して回転軸302を回転させ、その回転方向によって、その下端に接続されているアクチュエータ軸306を上下動作させる。
アクチュエータ軸306の下端の接地部308は床面上にあるため、このアクチュエータ軸306が上下動作すると、軸受け307を介して取付け板301が上下動作し、脚部フレーム101の手前側を上下動作させ、その高さを変更させることになる。
ここで、この支持脚31aが上動することによって脚部フレーム101の手前側を所定量上動させた場合、図4に示すように、脚部フレーム101の支持面101aは、その手前側が上方向に動いて傾いた状態となる。この支持面101aの傾きは、支持面101a上に取り付けられているブラケット206bを介して支持プレート206に伝わり、支持プレート206を奥側に傾けるように移動させる。これにより、支持プレート206の手前側である駆動ローラ203の一端側は上方に移動する。
このように駆動ローラ203の一端側が上方に移動しても、支持プレート206自体が奥側に傾くように移動するため、無端ベルト201に巻き掛けられている従動ローラ204及びテンションローラ205も支持プレート206の移動に伴って移動する。従って、駆動ローラ203、従動ローラ204及びテンションローラ205の相互間の距離は変更されないため、無端ベルト201の周長差自体には左右で変化が生じない。
このとき、他方の支持プレート207は不動であるため、支持プレート206は、他方の支持プレート207に対する平行度は維持したまま、該支持プレート207に対して時計方向にねじるように移動し、駆動ローラ203、従動ローラ204及びテンションローラ205に対して、それらの配置関係を維持したまま、ベルト搬送機構2全体にねじり力を作用させる。
本発明において、このねじり力は、一方の支持プレート206又は207を他方の支持プレート207又は206に対して相対的に時計方向又は反時計方向にねじるように作用させる。図5に、一方の支持プレート206を他方の支持プレート207に対して時計方向にねじるように移動させた場合を理論的に示すが、これにより駆動ローラ203の一端側(右側)は上方向に、従動ローラ204の一端側(右側)は下方向に、テンションローラ205の一端側(右側)は手前方向にそれぞれ移動して傾いた状態となり、それらの配置関係を維持したまま、ベルト搬送機構2全体にねじり力が作用する。
図6は、支持脚31aを単独で上動させたことによりねじり力が作用した状態のベルト搬送機構2の平面図である。
支持プレート206は、他方の支持プレート207に対する平行度を維持したまま、駆動ローラ203の一端側(右側)を上方向に傾かせるように、他方の支持プレート207に対してねじられている。これに伴って、テンションローラ205の一端側(右側)は若干手前方向に移動している。
このとき無端ベルト201においてテンションローラ205に巻き掛けられている部分の走行方向は、テンションローラ205のローラ軸205aと垂直なB方向に変化しようとする。このB方向は無端ベルト201のA方向に沿う走行方向に対して右側に傾いているため、無端ベルト201は右方向に移動することになる。同様にして、駆動ローラ203、従動ローラ204も無端ベルト201をプリンタ本体の右方向に移動させる。
以上は、プリンタ本体の右手前側の支持脚31aのみを上動させた場合であるが、他の支持脚31b、32a、32bをそれぞれ単独で上動させた場合も、同様に無端ベルト201を幅方向に移動させることができる。
図7は、各支持脚31a(右手前)、31b(右奥)、32a(左手前)、32b(左奥)をそれぞれ個別に6mm上動させた際の、無端ベルト201の搬送距離に対する幅方向の移動量を示すグラフである。
これに示されるように、右奥側の支持脚31bだけを上動させた場合は、無端ベルト201はプリンタ本体の左方向に移動し、左手前側の支持脚32aだけを上動させた場合も、無端ベルト201はプリンタ本体の左方向に移動し、左奥側の支持脚32bだけを上動させた場合は、無端ベルト201はプリンタ本体の右方向に移動することがわかる。また、いずれの支持脚31a、31b、32a、32bでも、一定量上動させれば、無端ベルト201は幅方向にほぼ一定の移動量で移動することがわかる。
更に、例えば左手前側の支持脚32aを単独で下動させた場合、各支持プレート206、207は、右手前側の支持脚31aを単独で上動させた場合と同様のねじり状態となるため、同様に無端ベルト201を右方向に移動させることができる。
また、例えば右手前側の支持脚31aを単独で例えば6mm上動させる代わりに、同支持脚31aを3mm上動させると同時に右奥側の支持脚31bを3mm下動させるように、同一側に配置されている二つの支持脚31aと31b又は32aと32bのうちの一方を上動させて他方を下動させる制御を組合せることによっても、同様に無端ベルト201を幅方向に移動させることができる。この場合は、各支持脚の上下動の移動量は短く済むため、短時間で無端ベルト201を幅方向に移動させることができる。
従って、各支持脚31a、31b、32a、32bの上下動作を制御することにより、無端ベルト201を任意の幅方向に移動させて蛇行を補正することができる。
このように、支持脚31a、31b、32a、32bの上下動作によって、一方の支持プレート206又は207を他方の支持プレート207又は206に対して時計方向又は反時計方向にねじるように移動させ、ベルト搬送機構2全体に対してねじり力を作用させることにより無端ベルト201の蛇行を補正するので、従来のようにいずれか1本のローラを単独で傾けた場合に比べ、複数のローラ全体を傾ける状況になって、無端ベルト201の幅方向の移動速度が大きくなり、一定時間に幅方向に移動する量(速度)は数倍大きくなる。
このため、小さなローラの傾きだけで無端ベルト201の蛇行補正が可能となる。すなわち、ねじり力を作用させて各ローラ203、204、205のアライメントの平行状態を崩すことで、数倍の蛇行補正効果を得ることができる。
また、各ローラ203、204、205の左右のアライメントが変わっても、無端ベルト201の幅方向にテンション差が生じることがなく、該無端ベルト201の周長差は左右で変化がないため、無端ベルト201にしわが発生しにくく、無端ベルト201上に載置される記録媒体Pが浮いてしまったり、しわが入ったりすることがない。
更に、ベルト搬送機構2を含むプリンタ本体を支持する支持脚31a、31b、32a、32bを上下動作させて蛇行補正するため、ベルト搬送機構2自体に蛇行補正機構を組み込む必要がない。従って、蛇行補正機構を持たないベルト搬送機構を別途組み込んだ場合でも、該ベルト搬送機構に大きな改造を加える必要なく、容易に蛇行補正を行うことができる。
しかも、プリンタ本体全体の機械的剛性を低くすることができ、部品等のコストダウンを図ることもできる。
また、複数のローラ全体で無端ベルト201を幅方向に移動させるので、駆動ローラ203のみに大きな搬送力(大きな摩擦係数)を備えなくてもよく、ローラ表面をゴム部にするなどのコスト削減を図ることもできる。
インクジェットプリンタ1には、このような無端ベルト201の蛇行補正を自動で制御するため、無端ベルト201の端部位置にベルト端部検出センサ4が設けられている。
図8は、ベルト端部検出センサ4の平面図である。
ベルト端部検出センサ4は、無端ベルト201のいずれかの側端部201aの近傍に配設されており、該側端部201aを検出するべく、ここでは3つの光学式センサ4a、4b、4cを有して構成されている。無端ベルト201が蛇行を生じていない安定状態で走行しているとき、図中左端のセンサ4aはOFFとなって無端ベルト201の側端部201aを検出しておらず、中央のセンサ4bは側端部201aとほぼ同一位置にあり、右端のセンサ4cはONとなって無端ベルト201を検出している状態にある。
無端ベルト201は、このベルト端部検出センサ4の中央のセンサ4bがONになると左に片寄っていると判断され、OFFになると右に片寄っていると判断される。全センサ4a〜4cがONのときは、無端ベルト201は左方向に大きく片寄っていると判断され、全センサ4a〜4cがOFFのときは右方向に大きく片寄っていると判断される。従って、このベルト端部検出センサ4の各センサ4a〜4cによる無端ベルト201の有無の検出によって、蛇行発生の有無及びその移動方向が判別される。
なお、無端ベルト201の側端部は必ずしも直線ではないため、無端ベルト201の安定走行時、ベルト端部検出センサ4は、左端のセンサ4aがOFF、右端のセンサ4cがONであって、中央のセンサ4bが定期的にON・OFFを繰り返すように信号が検出される。
次に、図9に示すブロック図を用いて、かかるインクジェットプリンタを更に説明する。
図中、501はプリンタ外部にあるパーソナルコンピュータ(PC)、502はインターフェース部(I/F部)、503はリニアエンコーダ、504は印字タイミング制御部、505は画像処理部、506はヘッド駆動部、507はベルト端部検出部、508は制御部、509は主走査サーボ、510は主走査駆動回路、511は主走査モータ、512はロータリーエンコーダ、513は副走査サーボ、514は副走査駆動回路、515は副走査モータ、516はロータリーエンコーダ、517a〜520aは昇降モータ駆動回路、517b〜520bは各支持脚31a、31b、32a、32bに設けられる昇降モータである。
PC501は画像データを保有しており、I/F部502を介してインクジェットプリンタ1に送信するようになっている。送信された画像データは、制御部508からの制御信号に従って、画像処理部505において記録ヘッド104による画像形成に適した形態に処理され、同じく制御部508からの制御信号に従って制御される印字タイミング制御部504が画像処理部505に適切なタイミングで制御信号を出力することによって、ヘッド駆動部506から記録ヘッド104に駆動信号が出力され、その駆動信号に従って記録ヘッド104からインク滴が吐出される。
記録ヘッド104の主走査方向(無端ベルト201の幅方向)に沿う往復移動は、制御部508によって制御される主走査サーボ509が主走査駆動回路510を介して主走査モータ511を駆動させることによって行われる。主走査モータ511の回転量は、ロータリーエンコーダ512によって検出され、主走査サーボ509に送られて制御されるようになっている。主走査モータ511の回転によって移動される記録ヘッド104の主走査方向に沿う位置情報は、キャリッジ105の位置検出を行うリニアエンコーダ503から送信され、そのキャリッジ105の位置情報に応じて印字タイミング制御部504が画像処理部505に制御信号を出力するようになっている。
一方、ベルト搬送機構2の無端ベルト201は、制御部508によって制御される副走査サーボ513が副走査駆動回路514を介して副走査モータ515を駆動させることによって回転駆動される。副走査モータ515の回転量は、ロータリーエンコーダ516によって検出され、副走査サーボ513に送られて制御されるようになっている。
また、ベルト端部検出センサ4を有するベルト端部検出部507の検出信号は制御部508に送られ、該制御部508において無端ベルト201の蛇行の有無及びその移動方向が判別される。制御部508は、無端ベルト201に蛇行が発生していると判別された場合、その移動方向に応じて、各支持脚31a、31b、32a、32bにそれぞれ対応するモータ駆動回路517a〜520aを介して各昇降モータ517b〜520bの駆動を制御し、支持脚31a、31b、32a、32bを上下動させ、上述したように無端ベルト201の蛇行を補正する。
以上の態様では、ベルト搬送機構2全体にねじり力を作用させるために、脚部フレーム101、102の下端においてプリンタ本体を四点支持している支持脚31a、31b、32a、32bをねじり手段とし、これを上下動させる構成としたが、これに限定されない。
例えば図10に示すように、ベルト搬送機構2の支持プレート206、207に突設されたブラケット206b、207bと、脚部フレーム101、102の支持面101a、102aとの間に、上述した支持脚31a、31b、32a、32bと同様に構成された支持脚61a、61b…を配設して同様に四点で支持し、これをねじり手段として支持プレート206、207を直接ねじることによって、ベルト搬送機構2全体にねじり力を作用させる構成とすることもできる。図10は一方の支持プレート206側を示しているが、他方の支持プレート207側も同様に構成される。
ここで、例えばプリンタ本体の右手前側に配置される支持脚61aを単独で上動させると、支持プレート206は、脚部フレーム101の支持面101aに対して手前側が上動し、上述した支持脚31aを単独で上動させた場合と同様に、無端ベルト201を右方向に移動させる。また、2つ以上の支持脚の上動又は下動あるいは上動と下動の組合せによって無端ベルト201を幅方向に移動させることもできる。
また、以上の態様では、ねじり手段としてベルト搬送機構2を四点で支持する支持脚31a、31b、32a、32b又は支持脚61a、61b…を全て上下動作可能に構成したが、図7に示されるように、例えば右手前側の支持脚31aと左奥側の支持脚32bを上動させた場合の無端ベルト201は共に同一方向に移動するので、右手前側と左手前側、又は右奥側と左奥側に配置される二つの支持脚だけを上下動作可能に設けるようにするだけでもよい。
更に、いずれか一つの支持脚31a、31b、32a、32b又は支持脚61a、61b…のみを上下動させる構成とするだけでも、無端ベルト201を幅方向に移動させることができるため、少なくともいずれかの支持脚31a、31b、32a、32b又は支持脚61a、61b…が上下動可能に設けられていればよい。
なお、ベルト搬送機構2は、無端ベルト201を3本のローラ203、204、205に巻き掛ける構成としたが、ローラの本数は3本に限定されず、4本以上であってもよい。
本発明に係るベルト蛇行補正装置を備えたインクジェットプリンタの主要部の概略構成を示す斜視図 ベルト搬送機構の側面図 支持脚の構造の一例を示す図 一方の支持プレートの移動の様子を示す図 ローラ全体にねじり力が作用した状態を説明する図 ローラ全体にねじり力が作用したベルト搬送機構の平面図 各支持脚をそれぞれ個別に6mm上動させた際の、無端ベルトの搬送距離に対する幅方向の移動量を示すグラフ ベルト端部検出センサを示す平面図 インクジェットプリンタのブロック図 蛇行補正装置の他の例を示す部分斜視図
符号の説明
1:インクジェットプリンタ
101、102:脚部フレーム
101A、101B、102A、102B:脚部
101a、102a:支持面
103:ガイドレール
104:記録ヘッド
105:キャリッジ
2:ベルト搬送機構
201:無端ベルト
201a:側端部
202:副走査モータ
203:駆動ローラ
204:従動ローラ
205:テンションローラ
206、207:支持プレート
206a、207a:ブラケット
31a、31b、31a、32b、61a、61b:支持脚
301:取付け板
302:回転軸
303:ウォームホイール歯車
304:昇降モータ
304a:モータ軸
305:ウォーム歯車
306:アクチュエータ軸
307:軸受け
308:接地部
4:ベルト端部検出センサ
4a〜4c:センサ

Claims (6)

  1. 駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構における無端ベルトの蛇行補正装置であって、
    前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
    前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
    前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とする無端ベルトの蛇行補正装置。
  2. 前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
    前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項1記載の無端ベルトの蛇行補正装置。
  3. 駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構を備えたベルト搬送装置であって、
    前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
    前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
    前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とするベルト搬送装置。
  4. 前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
    前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項3記載のベルト搬送装置。
  5. 駆動ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに巻き掛けられた無端ベルトと、前記複数のローラのローラ軸両端にそれぞれ設けられ、前記複数のローラを一体に支持する支持プレートとを有するベルト搬送機構を備えたプリンタであって、
    前記支持プレートのうちの少なくとも一方を、他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させ、前記ベルト搬送機構全体にねじり力を作用させることにより前記無端ベルトを幅方向に移動させるねじり手段と、
    前記無端ベルトの幅方向のベルト端部位置を検出するベルト端部検出手段と、
    前記ベルト端部検出手段の検出結果に基づいて前記ねじり手段を動作させることにより前記無端ベルトの蛇行を制御する制御手段とを備えることを特徴とするプリンタ。
  6. 前記ベルト搬送機構は、前記支持プレートのそれぞれが複数の支持脚によって支持されており、
    前記ねじり手段は、前記複数の支持脚のうちの少なくとも一つに設けられ、該支持脚の高さを変更することによって前記支持プレートのうちの少なくとも一方を他方の前記支持プレートに対してねじるように移動させる高さ変更手段であることを特徴とする請求項5記載のプリンタ。
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