JP2008307848A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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一喜 小林
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Abstract

【課題】マスタを巻装した版胴から印刷済み用紙を効率よく剥離する、搬送路切換爪を含む剥離爪を備えた孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】版胴とプレスローラとによって形成される印刷ニップ部で印刷された印刷済み用紙を版胴から剥離する剥離爪15(101)と、前記印刷済み用紙と前記版胴との間に送風する剥離ファンと、を備えた孔版印刷装置において、前記剥離爪の前記版胴を指向する先端縁15a(101a)の少なくとも両側部に、前記剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部を形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、孔版印刷装置、詳しくは、製版マスタを巻装した版胴と、この版胴に対して接離自在な押圧手段とによって形成される印刷ニップ部で印刷された印刷済み用紙を版胴から効率よく剥離する剥離爪を備えた孔版印刷装置に関する。
製版マスタを巻装した版胴と、この版胴に対して接離自在な押圧手段とによって形成される印刷ニップ部で用紙に印刷を行う孔版印刷装置は、印刷済み用紙を版胴から剥離するための剥離爪とこれと協働する剥離ファンを備えている。
また、第1の製版画像と第2の製版画像とが版胴の回転方向に並んで形成された分割製版マスタを巻装した単一の版胴により用紙の表裏に印刷を行う両面印刷が可能な孔版印刷装置は、上記剥離爪の他に、表面印刷済み用紙を再給紙手段または排紙搬送手段に案内する揺動可能な、剥離爪を兼ねた搬送路切換爪を備えている。(特許文献1参照)
特開2007−38468
上述の孔版印刷装置では、種々の用紙に印刷が行われる。印刷効率の向上を図るために、印刷速度、すなわち版胴の回転速度を上げると、比較的腰の弱い薄手の用紙に印刷を行う場合、印刷済み用紙が剥離爪によって版胴上のマスタから円滑かつ確実に剥離されにくくなるという問題があった。特に、両面印刷が可能な孔版印刷装置においては、搬送路切換爪による搬送路の迅速な切り換え動作が行われるために、搬送路切換爪に印刷済み用紙の先端が引っかかりジャムを発生する問題がある。
本発明の目的は、マスタを巻装した版胴から印刷済み用紙を効率よく剥離する、搬送路切換爪を含む剥離爪を備えた孔版印刷装置を提供することにある。
請求項1の発明は、製版マスタを巻装する版胴と、この版胴に対して接離自在な押圧手段と、前記版胴と前記押圧手段とによって形成される印刷ニップ部で印刷された印刷済み用紙を前記版胴から剥離する剥離爪と、前記印刷済み用紙と前記版胴との間に送風する剥離ファンと、を備えた孔版印刷装置において、前記剥離爪の前記版胴を指向する先端縁の少なくとも両側部に、前記剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、第1の製版画像と第2の製版画像とが版胴の回転方向に並んで形成された分割製版マスタを巻装する版胴と、前記版胴とこの版胴に対して接離自在な押圧手段と、前記版胴と前記押圧手段とによって形成される印刷ニップ部により第1の製版画像に対応した画像が形成された表面印刷済み用紙を前記押圧手段に向けて送り出し該押圧手段で反転させて前記印刷ニップ部に向けて再給紙する再給紙手段と、印刷済み用紙を排紙トレイに排出する排紙搬送手段と、表裏両面印刷モードにおいて表面印刷済み用紙を前記版胴から剥離する爪であって、表面印刷済み用紙を前記再給紙手段または前記排紙搬送手段に案内する揺動可能な搬送路切換爪と、該搬送路切換爪の、前記版胴の回転方向の下流側において印刷済み用紙を前記版胴から剥離する剥離爪と、印刷済み用紙と前記版胴との間に送風する剥離ファンと、を備え、上記版胴の1回転で用紙の表裏両面に印刷が可能な孔版印刷装置において、前記搬送路切換爪の前記印刷ニップ部を指向する先端縁の少なくとも両側部に、前記剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部を形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での配列を設定したことを特徴とする孔版印刷装置。
請求項4の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での大きさを設定したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での配列及び大きさを設定したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記切欠部は櫛歯状をなすことを特徴とする。
本発明によれば、印刷ニップ部から送り出される印刷済み用紙が版胴から剥離する際、剥離ファンからの噴出空気が、該用紙の中央部よりも剥離し易い両端部の方に強く吹き当たるので、印刷済み用紙の版胴からの剥離が該用紙の両端部から効率よく、かつ確実に行われる効果を奏する。
図1は本発明を実施した両面印刷が可能な孔版印刷装置の一例を示す。
版胴10には、印刷用紙の表裏両面に印刷する両面印刷モードにおいて、第1の製版画像と第2の製版画像とが版胴10の回転方向に並んで形成された分割製版マスタが巻装される。版胴10は、多孔性の円筒体と、その円筒体の外周を覆うように複数層巻き付けられたメッシュスクリーンとの2層構造からなる周知のものである。
版胴10の周囲には、ロール状に巻かれたマスタ11を製版する製版部12、版胴10上の使用済みマスタを剥離・排版する排版部13、版胴10に対して接離自在な押圧手段としてのプレスローラ14、版胴10に巻装された分割製版マスタから用紙を剥離案内する剥離爪15及び剥離爪15と協働する剥離ファン16が配置されている。
版胴10の外周面とプレスローラ14とによって印刷ニップ部17が形成される。
版胴10の外周面には、製版部12から送り出される分割製版マスタの先端部を咥えるクランパ18が、そして版胴10の内部には、版胴10上の分割製版マスタにインキを供給するインキ供給手段20がそれぞれ設けられている。
インキ供給手段20は、版胴10と同期して回転駆動され、版胴10の内周面に接触してインキを版胴10に供給するインキローラ21、このインキローラ21と僅かな間隙を置いて平行に配置されドクタローラ22と、両ローラ21、22間のインキ溜まり23へインキを供給するインキパイプ24とを備えている。
版胴10は、メインモータ25を含む図示しない版胴駆動手段により、図1の矢印の向きに回転駆動される。メインモータ25としては、例えば、制御用のDCモータが使用され、その出力軸には、光学式のロータリエンコーダとこれを挟み付けて該ロータリエンコーダとの協働作用によりパルスを発生する版胴センサが設けられている。この版胴センサは、発光部および受光部を具備する透過型の光学センサからなり、版胴10の回転速度の制御や回転位置の割り出し等のために用いられる。
製版部12は、マスタロール11から繰り出されたマスタを画像情報に応じて加熱製版するサーマルヘッド26と、サーマルヘッド26にマスタを押圧し、回転しながらそのマスタを搬送するプラテンローラ27と、プラテンローラ27により搬送されるマスタを版胴10に向けて送り出す搬送ローラ対28と、プラテンローラ27と搬送ローラ対28との間に配設され製版済みマスタを所定の長さに切断する、可動刃29及び固定刃30からなるカッタと、搬送ローラ対28により搬送されてきた製版済みマスタの先端を版胴10上で開いたクランパ18に案内するマスタガイド板31とを具備する。
製版部12では、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷モードにおいて、表面用製版画像である第1の製版画像と、裏面用製版画像である第2の製版画像とが版胴10の回転方向に並んで形成される分割製版が行われる。
分割製版されたマスタは、その第1の製版画像が版胴10の表面領域Aに、第2の製版画像が裏面領域Bにそれぞれ対応して版胴10に巻装される。
排版部13は、使用済みマスタを収容する排版ボックス32、排版ボックス32に収容される使用済みマスタを収容箱33にその上方から押し付ける圧縮板34、版胴10から剥ぎ取られた使用済みマスタを排版ボックス32に搬送する無端ベルト35、36からなる搬送手段37を備えている。
印刷ニップ部17に用紙を給送する給紙部38は、用紙39を積載する昇降自在な給紙トレイ40と、給紙トレイ40上の用紙39をレジストローラ対42に向けて1枚ずつ分離して搬送する給紙ローラ43及び分離部材44と、レジストローラ対42からの用紙の先端を検出する用紙検出センサ45と、を備えている。
プレスローラ14は、図2に示すように、印刷装置本体に軸47で揺動自在に支持された印圧アーム48に設けられており、版胴10に当接する印刷位置と版胴10から離れた非印刷位置との間で移動可能である。
プレスローラ14は、両面印刷モードにおいて、表面印刷済み用紙を印刷ニップ部17へ再給紙手段を介して印刷ニップ部17に再給紙する機能を有する。プレスローラ14には、印圧アーム48に設けられた再給紙ローラ56が当接しており、プレスローラ14の周囲の、再給紙ローラ56と印刷ニップ部17との間には、プレスローラ14の周面に沿った円弧状の用紙ガイド57が設けられている。
図1において、プレスローラ14の版胴10に対する印圧範囲には、表面領域Aのみに印圧を付与する第1の印圧範囲と、裏面領域Bのみに印圧を付与する第2の印圧範囲と、表面領域Aから裏面領域Bに亘って印圧を付与する第3の印圧範囲とがあり、これら3つの印圧範囲に対するプレスローラ14の印圧動作は、印圧範囲可変手段によって決定される。
排紙部91は、印刷済み用紙を版胴10上のマスタから剥離する剥離爪15と、剥離爪15で剥離された印刷済み用紙の先端部と版胴10との間に送風して剥離爪15による剥離作用を助勢するための剥離ファン16と、版胴10から剥離した印刷済み用紙を吸引しつつ搬送する排紙搬送装置92と、排紙トレイ97とから主に構成されている。
剥離爪15は、版胴10の外周面に近接して版胴10上の製版済みマスタから印刷済み用紙を剥離する剥離位置と、この剥離位置から離れて版胴10の外周面から突出したクランパ配置部との接触を避ける非剥離位置との間で変位自在に構成されている。
排紙搬送手段としての排紙搬送装置92は、駆動ローラ93と、従動ローラ94と、両ローラ93、94間に掛け渡した無端排紙ベルト95と、吸引ファン96を具備している。無端排紙ベルト95は、駆動ローラ93により矢印で示す排紙方向に走行して、印刷済み用紙を排紙トレイ97に排出する。
従動ローラ94と印刷ニップ部17との間には、印刷ニップ部17を通過した印刷済み用紙を排紙搬送装置92とその下方に設けられた再給紙手段としての再給紙部100とに選択的に案内する、剥離爪を兼ねた搬送路切換爪101が設けられている。
再給紙部100は、図2に示すように、印刷ニップ部17から送り出される表面印刷済み用紙の先端部102を印刷ニップ部17近傍の第1の位置P1で挟持し、同先端部を再給紙搬送装置103の上流側に位置する第2の位置P2まで搬送したところで、表面印刷済み用紙を開放する用紙挟持手段を備えた用紙搬送手段104と、用紙搬送手段104を第1の位置P1と第2の位置P2との間で往復動させる移動手段105(図3)と、プレスローラ14に当接した再給紙ローラ56と、表面印刷済み用紙を再給紙ローラ56へ搬送する再給紙搬送装置103とを具備する。
前記用紙挟持手段は、印刷ニップ部17から送り出される表面印刷済み用紙の先端部102を受ける受け台106と、受け台106上面との間で表面印刷済み用紙の先端部102を挟持する、受け台106に当接する向きに付勢されたクランプ爪107と、クランプ爪107を受け台106に対し第1の位置P1において開閉し、第2の位置P2において開くクランプ爪開閉機構と、を有する。
図3、図4において、クランプ爪107は、所定の幅を有する金属製または樹脂製の薄板状部材からなり、爪軸108に複数個その基部を固定されている。爪軸108は、受け台106から立ち上がった軸受け109に回転自在に支持されており、その一端には、略上下方向に延びた上部レバー110と下部レバー111が設けられている。
受け台106の両側端面には、それぞれ2個の突起112が設けられていて、これらの突起112は、筐体側板対113、113にそれぞれ形成された案内溝114に移動自在に嵌合している。受け台106には下向きのピン115が設けられていて、このピン115は移動手段105を構成する無端のタイミングベルト116に結合している。
図4において、タイミングベルト116を含む移動手段105は、表面印刷済み用紙の搬送落下経路とほぼ同じとなるように左下がりに傾斜していて、第1の位置P1と第2の位置P2との間で、受け台106を往復動させる機能を有する。
タイミングベルト116は、駆動プーリ117と従動プーリ118との間に、複数のテンションローラ119による所定の張力をもって掛け渡されており、ステッピングモータからなる駆動モータ120によって、モータギヤ121、これに噛み合う、駆動プーリ軸122に設けられた駆動ギヤ123を介して駆動される。
第1の位置P1の近傍には、受け台106が第1の位置P1を占めたときに、下部レバー111の下端部が突き当たり、表面印刷済み用紙の先端部を挟持すべくクランプ爪107を開閉させるための第1の爪規制部材125が、そして、第2の位置P2の近傍には、受け台106が第2の位置P2を占めたときに、上部レバー11の上端部が突き当たり、挟持された表面印刷済み用紙の先端部を開放すべくクランプ爪107を開かせる第2の爪規制部材126がそれぞれ設けられている。第1及び第2の爪規制部材125、126は、クランプ爪107を第1及び第2の位置P1、P2で作動させるクランプ爪開閉機構を構成する。
図2において、再給紙搬送装置103は、受け台106の往復動軌跡下方に配置されている。この再給紙搬送装置103は、駆動ローラ127の駆動軸128及び従動ローラ129の軸130を支持する上面が開放した再給紙筐体131と、両ローラ127、129間に巻き掛けられ、受け台106より受け渡される表面印刷済み用紙を保持して搬送する無端の搬送ベルト132と、駆動軸128に連結されたベルト駆動モータ135と、受け台106より受け渡される表面印刷済み用紙を搬送ベルト132の上面に吸着保持させるための吸引ファン136とから主に構成されている。
搬送ベルト132は、制御装置からの指令信号に基づくベルト駆動モータ135の作動によって、所定のタイミングで断続的に時計回りに回転駆動される。
再給紙筐体131の再給紙ローラ56側の端部には、搬送ベルト132によって表面印刷済み用紙がプレスローラ14と再給紙ローラ56との間に搬送されるとき、表面印刷済み用紙の後端がプレスローラ14近傍の所定位置で一時保持されるように検知するための再給紙センサ138が配設されている。再給紙センサ138は、反射型の光学センサからなり、表面印刷済み用紙の後端および前端を検知する機能も有する。
(片面印刷動作)
片面印刷モードでは、搬送路切換爪101は、印刷ニップ部17から送り出される表面印刷済み用紙を排紙搬送装置92に導く、図1に実線で示す位置を占める。
先ず、排版部13において、版胴10から使用済みマスタを剥離する排版動作が行われる。この排版動作と一部並行して、製版部12で製版動作が行われ、版胴10への製版済みマスタの巻装が完了し、版胴10が所定の周速度で図1に示す矢印方向に回転し始める。マスタ及び用紙サイズとしてはA3のものが用いられるものとする。
給紙部38から用紙が給紙ローラ43によりレジストローラ対42に向けて給送され、レジストローラ対42によって版胴10とプレスローラ14との間に向けて送り出され、プレスローラ14が用紙を版胴10上のマスタに押し付けて孔版印刷が行われる。
片面印刷モードでは、用紙搬送手段104は非作動状態のままであり、第2の位置P2を占めた状態にある。
片面印刷済み用紙は、プレスローラ14で押圧された状態で搬送され、その先端部が剥離爪15および剥離ファン16により版胴10上の製版済みマスタから剥離され、排紙搬送装置92の排紙ベルト95により排紙トレイ97に排出される。
プレスローラ14が版胴10に当接した時点より版胴10が略4分の3周し、これにより、プレスローラ14は、版胴10から離れた非印刷位置に復帰して保持されると共に、版胴10は再びホームポジションまで回転して停止し、印刷待機状態となる。
(両面印刷動作)
両面印刷モードでは、搬送路切換爪101は、印刷ニップ部17から送り出される表面印刷済み用紙を用紙搬送手段104に導く、図2に示す位置を占める。マスタサイズとしてA3のものが、用紙サイズとしてA4サイズのものが用いられるものとする。
製版部12では、マスタの前半部分に表面印刷用の表面製版画像が、後半部分に裏面印刷用の裏面製版画像がそれぞれ形成された分割製版が行われ、その分割製版マスタが版胴10に巻装される。
版胴10への分割製版マスタの巻装が完了し、版胴10が回転し始めることにより、「片面印刷動作」と同様、給紙部38からの用紙の先端が用紙検知センサ45により検知されるまでは、プレスローラ14は非印刷位置で保持されている。
給紙部38からの用紙の先端が用紙検知センサ45によって検知されると、プレスローラ14が、図1に示す版胴10の表面領域A上の分割製版マスタの表面製版画像よりも少し左寄りの先端余白部分に用紙39を押し付けて表面領域Aにおいて表面孔版印刷が行われる。
版胴10がさらに回転して、その表面製版画像の後端近傍部分が印刷ニップ部17に対応した回転位置に至ると、プレスローラ14が非印刷位置を占めた初期位置状態に復帰・保持される。
両面印刷モードが設定されると、移動手段105(図3)の駆動モータ120が起動されることにより、図2に示すように、用紙搬送手段104は、表面印刷済み用紙の先端部102を挟持すべく、その第2の位置P2から案内溝114(図4)に沿って右斜め上方に移動して第1の位置P1を占める。用紙搬送手段104が第1の位置P1を占める際には、図4に実線で示めすように、下部レバー111が第1の爪規制部材125に当接することによって、クランプ爪107は、その習性に抗して揺動し、受け台106の上面との当接状態から開いた状態で待機して停止する。
用紙搬送手段104が第1の位置P1を占めて停止する頃に、図2に示すように、表面印刷済み用紙の先端部102は、搬送路切換爪101によって、版胴10上の分割製版マスタから剥離され、その剥離された表面印刷済み用紙の先端部102は、搬送路切換爪101とプレスローラ14との間に適宜配置される図示しない用紙案内部材により、用紙搬送手段104に向けて案内され、受け台106と、開いているクランプ爪107との間に進入する。
表面印刷済み用紙の先端部が受け台106とクランプ爪107との間に進入した直後に、駆動モータ120が、版胴10とプレスローラ14との回転による用紙搬送速度と略同じ速度となるように瞬時に起動されることにより、用紙搬送手段104は、第1の位置P1から第2の位置P2に向けて移動を開始する。用紙搬送手段104の移動開始により用紙搬送手段104の下レバー111が第1の爪規制部材125から離れることにより、図5に示すように、クランプ爪107がその習性により時計回りに回動して受け台106との間で表面印刷済み用紙39の先端部102を挟持し、その状態で第2の位置P2に向けて移動する。
用紙搬送手段104の移動開始のタイミングは、再給紙センサ138が表面印刷済み用紙の先端を検知した時点から計時が開始され、用紙先端が受け台106とクランプ爪107との間に進入した直後に用紙搬送手段104を起動させるように設定される。したがって、受け台106とクランプ爪107とによる用紙先端部の挟持動作は、用紙が移動している状態下で行われる。
印刷ニップ部17から送り出される印刷済み用紙は、用紙の素材や厚み、湿度や温度などによる腰の強度の変化、インキ画像の面積の大小に応じた用紙へのインキ付着量によって用紙の版胴からの剥離に変動を生じる。
図6に示すように、表面印刷済み用紙をクランプ爪107と受け台106とで挟持した状態で用紙搬送手段104が第2の位置P2を占めると、図4に二点鎖線で示したように上部レバー110が第2の爪規制部材126に当接し、クランプ爪107が時計回りに揺動することで、表面印刷済み用紙の先端部が挟持状態から開放される。表面印刷済み用紙の後端が搬送路切換爪101を通り過ぎた頃に搬送路切換爪101が図1に実線で示す位置に復帰して停止する。
先端部を開放された表面印刷済み用紙は、先ず、再給紙搬送装置103の吸引ファン136により搬送ベルト132上面に吸引されて一時的に吸着保持・固定される。次いでベルト駆動モータ135が起動され、表面印刷済み用紙は、搬送ベルト132によって、プレスローラ14と再給紙ローラ56との間に向けて搬送され、その先端が再給紙センサ138で検知される所定位置まで搬送された後、ベルト駆動モータ135が一時的に駆動停止されることによって搬送ベルト132が一時停止する。
用紙搬送手段104の第1の位置P1及び第2の位置P2におけるクランプ爪107の開閉は、クランプ爪開閉機構を構成する第1及び第2の爪規制部材125、126により所定のタイミングをもって行われる。
版胴10の回転位置情報に基づいて、版胴10がその所定位置、すなわち版胴10上の分割製版マスタにおける裏面製版画像に対応して表面印刷済み用紙の裏面への印刷が可能となる回転位置を占めると、ベルト駆動モータ135が版胴10の所定位置への回転に合わせた所定のタイミングで再度起動される。これにより、搬送ベルト132が表面印刷済み用紙を版胴10の周速度と略同じ線速度で時計回りに回転され、これと同時的に、プレスローラ14が回転駆動されることで、表面印刷済み用紙の先端が、プレスローラ14と再給紙ローラ56との間に挟持されながら、版胴10の周速度と略同じ周速度で、かつ、用紙ガイド板57に案内されて、印刷ニップ部17に向けて表裏反転されながら搬送されて、表面印刷済み用紙の裏面に印刷が行われ、その両面印刷済み用紙は、片面印刷済み用紙の排紙動作と同様に、その先端部が剥離爪15および剥離ファン16により版胴10上のマスタから剥離され、排紙ベルト95により排紙トレイ97に排出され、一枚目の両面孔版印刷が終了する。
設定枚数の両面印刷動作は、1枚目の表面印刷済み用紙が再給紙センサ138によりその先端が検知される所定位置まで搬送ベルト132で搬送されて待機状態に至るまでの動作と並行して、2枚目の用紙39が給紙部38から所定のタイミングをもって版胴10とプレスローラ14との間に向けて送り出されることにより行われる。
以上説明した孔版印刷装置は、特許文献1にさらに詳細に説明されている。
表面印刷済み用紙を版胴10上のマスタから剥離する剥離爪15及び剥離機能を有する搬送路切換爪101の版胴を指向する先端縁縁15a(101a)の少なくとも両側部には、剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部が形成されている。
図7ないし図10は、図1に示す剥離爪15及び剥離爪を兼ねた搬送路切換爪101の互いに異なる形態を示す。以下、便宜上、搬送路切換爪101についても剥離爪と称す。
図7は、剥離爪15(101)の版胴を指向する先端縁15a(101a)に複数の同形の四角形の切欠部を列設した第1の形態を、図8は、第1の形態における切欠部の底辺の長さが異なる互いに異なる切欠部を列設した第2の形態をそれぞれ示す。
図9は、剥離爪15(101)の版胴を指向する先端縁15a(101a)に複数の同形の逆三角形の切欠部を列設した第3の形態を、図10は、第3の形態における切欠部の相互間隔を短く設定した第4の形態をそれぞれ示す。図7、8においては、切欠部の底辺が長いほど、また、図9、10においては、切欠部の相互間隔が短いほど、切欠部の総合の大きさが増すので、剥離ファン16からの、切欠部を通過する風量が多くなる。
第1ないし第4の形態の何れにおいても、剥離ファン16からの、切欠部を通過する風量が、先端縁15a(101a)の中央部よりも両端部の方が多くなるように、先端縁15a(101a)の中央部には切欠部は設けられていない。
切欠部を通過する風量が、先端縁15a(101a)の中央部よりも両端部の方が多くさえなれば、先端縁15a(101a)の中央部にも切欠部を設けても差し支えない。よって、切欠部は、先端縁15a(101a)の少なくとも両側部に形成される。
各実施の形態における櫛歯状をなす切欠部の形状は、上述の形態に限定されることなく、適当な形状、たとえば半円形状その他の形状とすることができる。
本発明を実施する孔版印刷装置の一例を示す正面図である。 図1における孔版印刷装置による表面印刷動作を説明するための一部断面正面図である。 用紙搬送手段の移動手段動作を説明するための要部正面図である。 図1における両面孔版印刷装置の用紙搬送手段の動作を説明するための要部正面図である。 図4における用紙搬送手段の用紙挟持手段による用紙先端部の挟持状態を示す説明図である。 図1における孔版印刷装置による裏面印刷動作を説明するための一部断面正面図である。 本発明における剥離爪の第1の形態を示す平面図である。 本発明における剥離爪の第2の形態を示す平面図である。 本発明における剥離爪の第3の形態を示す平面図である。 本発明における剥離爪の第4の形態を示す平面図である。
符号の説明
10 版胴
14 押圧手段としてのプレスローラ
15 剥離爪
16 送風ファン
17 印刷ニップ部
92 排紙搬送手段としての排紙搬送装置
101 搬送路切換爪(剥離爪)
103 再給紙手段としての再給紙搬送装置

Claims (6)

  1. 製版マスタを巻装する版胴と、この版胴に対して接離自在な押圧手段と、前記版胴と前記押圧手段とによって形成される印刷ニップ部で印刷された印刷済み用紙を前記版胴から剥離する剥離爪と、前記印刷済み用紙と前記版胴との間に送風する剥離ファンと、を備えた孔版印刷装置において、
    前記剥離爪の前記版胴を指向する先端縁の少なくとも両側部に、前記剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部を形成したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 第1の製版画像と第2の製版画像とが版胴の回転方向に並んで形成された分割製版マスタを巻装する版胴と、前記版胴とこの版胴に対して接離自在な押圧手段と、前記版胴と前記押圧手段とによって形成される印刷ニップ部により第1の製版画像に対応した画像が形成された表面印刷済み用紙を前記押圧手段に向けて送り出し該押圧手段で反転させて前記印刷ニップ部に向けて再給紙する再給紙手段と、印刷済み用紙を排紙トレイに排出する排紙搬送手段と、表裏両面印刷モードにおいて表面印刷済み用紙を前記版胴から剥離する爪であって、表面印刷済み用紙を前記再給紙手段または前記排紙搬送手段に案内する揺動可能な搬送路切換爪と、該搬送路切換爪の、前記版胴の回転方向の下流側において印刷済み用紙を前記版胴から剥離する剥離爪と、印刷済み用紙と前記版胴との間に送風する剥離ファンと、を備え、上記版胴の1回転で用紙の表裏両面に印刷が可能な孔版印刷装置において、
    前記搬送路切換爪の前記印刷ニップ部を指向する先端縁の少なくとも両側部に、前記剥離ファンからの送風を吹き出す複数の切欠部を形成したことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での配列を設定したことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での大きさを設定したことを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、前記切欠部を通過する風量が、前記先端縁の中央部よりも両端部の方が多くなるように、前記切欠部の前記先端縁での配列及び大きさを設定したことを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、前記切欠部は櫛歯状をなすことを特徴とする孔版印刷装置。
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