JP2008307159A - 刺繍縫製可能なミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な第2の検出手段を設けるだけで、キャリッジに装着された刺繍枠の種類を、多種類に亙って正確に且つ容易に判別可能にすることである。
【解決手段】 刺繍枠にマグネット63が無い場合、ホールIC62はL信号を出力するので、パルス信号発生部70はL信号を出力し、セレクタ部71はポテンショメータ61からの定常信号を出力する。刺繍枠にマグネット63が有る場合、ホールIC62はH信号を出力するので、パルス信号発生部70はパルス信号を出力し、セレクタ部71は定常信号を周期性信号に変化させて出力する。制御装置75において、定常信号の信号レベルの違いにより円筒枠38の種類を判別し、周期性信号の「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いにより円筒枠38の種類を判別する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、直交する2方向に夫々移動されるキャリッジに、複数種類の刺繍枠うちの1つを択一的に装着する刺繍縫製可能なミシンに関する。
従来、縫製領域の大きさが異なる複数種類の刺繍枠が予め用意されているので、作業者はこれら複数種類の刺繍枠のうちから、刺繍縫いする刺繍模様の大きさに最適な刺繍領域を有する刺繍枠を選択して刺繍縫製可能なミシンの刺繍装置に取付ける。この場合、刺繍縫製可能なミシンは、刺繍模様を縫製制御するために、装着された刺繍枠の大きさを検出する必要がある。
そこで、従来においては、刺繍枠に複数の検出凸部を組合せて形成し、これら複数の検出凸部を検出可能な複数の検出スイッチ(検出センサ)を刺繍装置に設けておき、刺繍枠が刺繍装置に取付けられたときにこれら複数の検出スイッチから夫々出力される検出信号の組合せで、装着された刺繍枠の種類を検出するデジタル方式と、これら複数の検出凸部により異なる電圧信号が出力される電圧出力器を刺繍装置に設けておき、刺繍枠を刺繍装置に取付けたときに電圧出力器から出力される電圧信号の大きさに基づいて、装着された刺繍枠の種類を検出するアナログ方式とが一般に知られている。
例えば、特許文献1に記載の刺繍ミシンは、X方向に移動可能なX方向キャリッジに連結されたホルダ本体には、その右端部において右腕部が固定され、その左端部分において左腕部が可動ホルダとしてスライド可能に設けられている。更に、複数の被検出部を直列状に並べた階段状の被検出体が可動ホルダの下側に長さ方向に向けて装着され、しかもこれら被検出部の高さ寸法に応じた電圧信号を出力するポテンショメータからなる1つの検出器がホルダ本体に設けられている。
そこで、作業者が、使用する刺繍枠の大きさに応じて可動ホルダを左右に移動させて位置合わせしてから刺繍枠を左右の腕部に夫々固定したとき、検出器の検出子が被検出部の高さ寸法に応じて回動するので、制御装置は、被検出部の高さ寸法に応じて検出器から出力される電圧信号に基づいて、キャリッジに装着された刺繍枠の種類を検出するようにしてある。
特開2004−254987号公報(第3頁、図1,図5)
最近、各種の刺繍模様を容易に縫製できるように、刺繍枠の種類が増加しつつあるのが現状である。しかし、特許文献1に記載の刺繍ミシンにおいては、階段状の被検出体を設けた可動ホルダを、装着する刺繍枠の大きさに応じて移動させることで、検出子が当接する被検出部の高さ寸法に応じた電圧信号が検出器から出力され、この電圧信号の大きさに基づいて刺繍枠の種類を検出するように構成してあるので、検出器から出力される電圧信号の違いで刺繍枠の種類を正確に判別する為には、電圧信号の大きさが所定間隔あけて出力される必要があること、つまり、相互に隣接する被検出部の高さ寸法の違いが所定寸法以上必要であるという制約がある。
また、検出器であるポテンショメータの検出子の回動量は最大でも約180°であるので、これらの制約により、判別可能な刺繍枠は5種類程度に限定され、例えば10種類とか15種類等、多数の種類を正確に判別して検出することは不可能である。
一方、複数の検出スイッチから夫々出力される検出信号の組合せで、装着された刺繍枠の種類を検出するデジタル方式においては、検出スイッチの個数を多くすることも考えられるが、検出スイッチを設けるためのスペースが更に必要となるという問題がある。
本発明の目的は、簡単な第2の検出手段を設けるだけで、キャリッジに装着された刺繍枠の種類を、多種類に亙って正確に且つ容易に判別可能にすることである。
請求項1の刺繍縫製可能なミシンは、刺繍縫製に供する加工布を保持する複数種類の刺繍枠と、これら複数種類の刺繍枠が択一的に着脱可能に装着されるキャリッジと、このキャリッジを直交する2方向へ独立に移動させる移送機構と、キャリッジに装着された刺繍枠の種類に対応する定常信号を出力する第1の検出手段とを備えた刺繍縫製可能なミシンにおいて、刺繍枠に設けられる被検出部の有無に応じた検出信号を出力可能な第2の検出手段と、第2の検出手段から出力される検出信号に応じて、第1の検出手段から出力される定常信号を周期性信号に変化させる信号変化手段とを備えたものである。
キャリッジに刺繍枠が装着されると、第1の検出手段は、刺繍枠の種類に応じたアナログ電圧を有する定常信号を出力する。第2の検出手段は、キャリッジに装着された刺繍枠に設けられた被検出部の有無に応じた検出信号を出力する。信号変化手段は、第2の検出手段から被検出部が無いとする検出信号が出力された場合には、第1の検出手段から出力される定常信号を、周期性信号に変化させないでそのまま出力する一方、第2の検出手段から被検出部が有るとする検出信号が出力された場合には、第1の検出手段から出力される定常信号を周期性信号に変化させて出力する。
即ち、信号変化手段から出力される信号が定常信号であっても、その信号レベルの違いにより従来と同様に、刺繍枠の種類が判別される。しかも、信号変化手段から周期性信号が出力されるので、周期性信号の周期が一定であっても、周期性信号の「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いにより刺繍枠の種類が判別される。更に、周期性信号の周期を変化させるようにすることで、「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いと組合せることにより、刺繍枠の種類が多種類に亙って判別される。
請求項2の刺繍縫製可能なミシンは、請求項1において、前記第1の検出手段、第2の検出手段及び信号変化手段は、キャリッジに設けられているものである。
請求項3の刺繍縫製可能なミシンは、請求項1又は2において、前記第2の検出手段は、刺繍枠に設けられる被検出部である磁石から発生する磁気を検出する磁気センサを有するものである。
請求項4の刺繍縫製可能なミシンは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記信号変化手段は、定常信号を周期性信号に変化させるためのパルス信号発生部を有するものである。
請求項5の刺繍縫製可能なミシンは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記周期性信号は、発振周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させた信号で構成されたものである。
請求項1の発明によれば、複数種類の刺繍枠とキャリッジと移送機構と第1の検出手段とを備えた刺繍縫製可能なミシンにおいて、第2の検出手段と、信号変化手段とを備えたので、信号変化手段から定常信号が出力される場合であっても、その定常信号の信号レベルの違いにより刺繍枠の種類を判別できるのに加えて、信号変化手段から定常信号を変化させた周期性信号が出力される場合には、周期性信号の周期が一定であっても、周期性信号の「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いにより刺繍枠の種類を判別することができる。
更に、周期性信号の周期を変化させるようにする場合には、「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いと組合せることにより、刺繍枠の種類を多種類に亙って判別することができる。このように、第2の検出手段と信号変化手段とを追加的に設けるだけの簡単な構成により、刺繍枠の判別可能な種類を格段に増やすことができる。
請求項2の発明によれば、前記第1の検出手段、第2の検出手段及び信号変化手段は、キャリッジに設けられているので、最終的に信号変化手段からミシンの制御装置に出力される定常信号又は周期性信号のための配線コードの本数を1本にできる。それ故、キャリッジから制御装置に配線する配線本数を極力少なくすることができ、簡単且つ安価な構成でできる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記第2の検出手段は、刺繍枠に設けられる被検出部である磁石から発生する磁気を検出する磁気センサを有するので、この非接触タイプの磁気センサを用いることにより、刺繍枠をキャリッジへ装着させた装着位置にバラツキがあった場合でも、検出精度に影響を受けることなく、刺繍枠の種類を正確に且つ確実に判別することができる。更に、磁気センサは、光学センサのように糸や加工布の埃により検出精度が低下するようなことがなく、長期に亙って安定した検出精度を保証することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記信号変化手段は、定常信号を周期性信号に変化させるためのパルス信号発生部を有するので、このパルス信号発生部により定常信号から周期性信号への変化を簡単に且つ確実に行なうことができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記周期性信号は、発振周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させた信号で構成されたので、発振周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させるだけで、刺繍枠の種類を多種類に亙って確実に判定することができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
本発明の刺繍縫製可能なミシンは、ポテンショメータから出力される定常信号の検出に加えて、定常信号を変化させた周期性を有する矩形波パルス信号を作成し、定常信号とパルス信号とを組合せた枠種判定信号に基づいて、複数種類の刺繍枠のうちの何れの刺繍枠がキャリッジに装着されているのかを容易に判別して検出できるようにしてある。
図1に示すように、多針式の刺繍縫製可能なミシンM(以下、単に刺繍ミシンMとする)は、ミシン全体を支持する左右1対の脚部1と、その脚部1の後端部から立設された脚柱部2と、その脚柱部2の上部から前方に延びるアーム部3と、左右の両脚部1の中央部から前方へ水平に延びるシリンダベッド4と、刺繍縫製機構5とを有する。
この刺繍縫製機構5は、後述する複数種類の刺繍枠を択一的に装着するキャリッジ10と、このキャリッジ10を直交する2方向へ独立して移動させるキャリッジ移送機構11と、針棒ケース12と、キャリッジ10に装着された刺繍枠の種類を検知する刺繍枠種類検出機構13(図4参照)等を有している。
図1に示すように、左右1対の脚部1間の上側にキャリッジ10が左右方向向きに設けられ、このキャリッジ10の前側に、後述する円筒枠装置30が取付けられるようになっている。キャリッジ10の内部に設けられたキャリッジフレーム(図示略)にはY方向キャリッジ15(図5参照)が固着されている。また、左右両側の脚部1内には、Y軸駆動モータ17(図13参照)で駆動されるY方向駆動機構(図示略)が設けられている。
Y軸駆動モータ17が駆動されるとY方向駆動機構を介してキャリッジ10がY方向に移動するので、キャリッジフレームに固着されたY方向キャリッジ15は、キャリッジ10のY方向への移動時に一体的にY方向に移動する。一方、キャリッジ10の内部には、X方向に移動可能にキャリッジフレームに支持されたX方向キャリッジ16(図2参照)と、X軸駆動モータ18(図13参照)によりX方向キャリッジ16をX方向へ移動させるX方向駆動機構(図示略)とが設けられている。
即ち、X軸駆動モータ18が駆動されると、X方向駆動機構を介してX方向キャリッジ15がX方向に移動され、Y軸駆動モータ17が駆動されると、Y方向駆動機構を介してY方向キャリッジ16がY方向に移動される。ここで、これらX方向駆動機構とY方向駆動機構等でキャリッジ移送機構11が構成されている。
次に、針棒ケース12について説明する。
針棒ケース12には、下端部に縫針(図示略)が装着された6本の針棒21を有する針棒選択機構(図示略)が設けられている。針棒変更モータ22(図13参照)の駆動により針棒選択機構を介して針棒ケース12が左右に移動して6本の針棒21のうちの1つが選択される。そこで、脚柱部2に設けたミシンモータ23(図13参照)の駆動力により針棒駆動機構(図示略)を介してその選択された針棒21とその下端に取付けた縫針とが一体的に上下動する。
針棒ケース12には、6つの針棒21に対応して6つの天秤24が左右1列状に装着されている。針棒ケース12の上端部には、少し後方上側へ傾斜する合成樹脂製の糸調子フレーム25が固定されている。シリンダベッド4の前端内部には糸輪捕捉器(図示略)や糸切り装置(図示略)等が設けられている。この糸切り装置においては、糸切りモータ27(図13参照)で駆動される可動刃(図示略)の往復移動により上糸と下糸とが切断されるようになっている。
次に、筒物に刺繍を施すときに使用する円筒枠装置30について説明する。
図1〜図3に示すように、円筒枠装置30は、Y方向キャリッジ15に連結される本体フレーム31と、本体フレーム31に回動可能に枢支された回動フレーム35と、X方向キャリッジ16に連結されて回動フレーム35を回動させる回動機構45と、シリンダベッド4の上面と回動フレーム35の内面上部に摺接する姿勢規制部材58と、姿勢規制部材58を本体フレーム31に取付ける取付け部材57と、回動フレーム35に着脱可能に装着される円筒枠38とを有する。
先ず、Y方向キャリッジ15とX方向キャリッジ16に連結される本体フレーム31と、この本体フレーム31に連結される回動フレーム35について説明する。
本体フレーム31は、所定の板厚を有するベースフレーム32と、このベースフレーム32に固定されてY方向キャリッジ15に連結された連結フレーム33とを有する。
ベースフレーム32には、シリンダベッド4の通過を許容する略円形状の切欠き32aが形成されている。ベースフレーム32には、回動フレーム35を回動自在に支持する3組のローラ部材40が回転可能に枢着されると共に、回動フレーム35の前後方向位置を規制する左右1対の規制ブロック41が固着されている。
図2〜図5に示すように、連結フレーム33は、取付け壁部(図示略)と、この取付け壁部の左右端部から夫々後方に折曲げられた折曲げ壁部33cと、これら折曲げ壁部33cの上端部を水平状に外側に折り曲げた左右1対のY方向連結部33dが夫々形成され、これら左右1対のY方向連結部33dを、Y方向キャリッジ15に固定された左右1対のY方向連結板36(図3参照)に、ツマミ付きボルト37にて着脱可能に連結することで、本体フレーム31がY方向キャリッジ15と連結され、Y方向キャリッジ15と一体的にY方向に移動可能である。尚、左右1対のY方向連結板36は、シリンダベッド4に対して略左右対称となる位置に設けられている。
ベースフレーム32は、4本の締結ボルト42により連結フレーム33の取付け壁部に、高さ位置調節可能に固定されている。つまり、ベースフレーム32に形成されたボルト挿通穴32bは縦長に形成されているため、これら締結ボルト42を緩めた場合、これら縦長のボルト挿通穴32bを介して、ベースフレーム32の連結フレーム33に対する上下方向位置つまり回動フレーム35の連結フレーム33に対する上下方向位置が調整可能になっている。
図2〜図5に示すように、回動フレーム35は、合成樹脂材料で円筒状に形成され、本体フレーム31に3組のローラ部材40によって回転可能に支持されている。回動フレーム35の前部には、筒物を保持した円筒枠38が着脱可能に装着される円筒枠装着部(図示略)が形成され、この円筒枠装着部の外周部には、回動フレーム35の前端側部分に円筒枠38を外嵌状に装着した際に、円筒枠38に設けられた係合穴(図示略)に係合し、円筒枠38を回動フレーム35に一体的に連結する1対の係合ローラ44が設けられている。
回動フレーム35の後端部における外周面には、ワイヤ46を導く環状のワイヤ案内溝(図示略)が形成されている。回動フレーム35の外周面においてワイヤ案内溝の前側には、本体フレーム31側の3組のローラ部材40と左右1対の規制ブロック41が係合する環状のローラ溝35b(図5参照)が形成されている。
次に、回動機構45について説明する。
図2〜図5に示すように、回動機構45は、X方向キャリッジ16に連結された左右に細長い可動部材34と、ワイヤ案内溝において回動フレーム35に巻き付けられ且つその両端が可動部材34の両端側部分に夫々連結されたワイヤ46とを有する。
可動部材34の後端部の左右両端部には2つの貫通穴34aと切り込み部34bとが夫々形成され、X方向キャリッジ16には前記2つの貫通穴34aに対応する位置に位置決めピン16aが形成され、切り込み部34bに対応する位置にネジ穴16bが形成されている。ここで、可動部材34をX方向キャリッジ16に取付ける際には、貫通穴34aに位置決めピン16aを係合させてから、切り込み部34bとネジ穴16bとが一致するので、ツマミ付きボルト(図示略)により可動部材34をX方向キャリッジ16に固定する。このようにして、可動部材34がX方向キャリッジ16に連結される。
可動部材34の下側において、回動フレーム35から左方へ延びるワイヤ46の一端は、可動部材34の左端部の上側に設けられたワイヤ連結部材(図示略)にビス51で連結され、このワイヤ連結部材が左右方向位置調節可能に可動部材34にビス(図示略)で固定されている。可動部材34の下側において、回動フレーム35から右方へ延びるワイヤ46は、可動部材34の右端部分の下側でビス52で固定されている。
ここで、可動部材34に対してワイヤ連結部材の左右位置を調整することで、ワイヤ46の張力が調整できる。また、ワイヤ46の長さ方向の略中央部には、小球(図示略)がかしめ加工により固定され、回動フレーム35のワイヤ案内溝に形成された係合穴(図示略)が、この小球と係合している。このため、ワイヤ46と回動フレーム35とはスリップすることなく、ワイヤ46の移動によって回動フレーム35が回動する。
ここで、X方向キャリッジ16が左右方向に移動駆動されると、可動部材34がX方向キャリッジ16と一体的に左右方向に移動する。このとき、可動部材34の両端側部分に連結されたワイヤ46の両端部も左右に移動するため、回動フレーム35が正面視にて時計回り又は反時計回りに回動する。このように、X方向キャリッジ16の左右方向の移動が回動フレーム35の回転方向の回動に変換される。
図2〜図5に示すように、連結フレーム33の取付け壁部の切欠き穴(図示略)の上側の部位には、所定幅に亙って上方に延びる突出壁部33eが形成され、その突出壁部33eの上端部を前方に折曲げた水平壁部33fが形成されている。突出壁部33eの左右方向中央部の後側には、側面視コ字状の取付け部材57が上下移動可能に固定されている。取付け部材57の下端部を前方に折曲げ形成された下壁には、ほぼブロック状の姿勢規制部材58(図3参照)が取付けられ、この姿勢規制部材58の下面がシリンダベッド4の上面に当接している。
ここで、キャリッジ10に装着可能な刺繍枠として、複数種類の円筒枠38だけでなく、複数種類の平枠(図示略)が予め準備されている。そこで、刺繍枠種類検出機構13は、キャリッジ10に装着された円筒枠38や平枠の種類を検出するためのものである。ここでは、円筒枠38の種類を検出する場合について説明する。
この刺繍枠種類検出機構13は、可動部材34に設けられた係合作動部34cと、ポテンショメータ61(図13参照)と、ホールIC62(第2の検出手段)が接続された枠種センサ基板65(信号変化手段)と、このホールIC62をホール効果によりスイッチとして作用させる円筒状のマグネット(磁石であり、被検出部)63等を有する。
係合作動部34cは、図2〜図4,図6に示すように、可動部材34の左半部分の後端部に、可動部材34の上面よりも高く且つ可動部材34の後端よりも後側に突出するように門形状に設けられている。一方、X方向キャリッジ16の左半部分のうちの係合作動部34cに対応する位置には、回転型ポテンショメータ61(第1の検出手段)が設けられている。このポテンショメータ61の軸部に、前方に突出して係合作動部34cに係合するアーム形状の検出子61aを有する。
検出子61aは、ポテンショメータ61に装着された図示しない巻バネにより正面視にて軸部の周りを時計回りに付勢されている。このポテンショメータ61は、軸部の周りを検出子61aが反時計回りに回動することで、ポテンショメータ61に内蔵された可変抵抗の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化若しくはその抵抗値の変化に伴う電圧値の変化を定常信号として後述する枠種センサ基板65を通して制御装置75に出力する。但し、図示外のストッパーピンにより、抵抗値が最小(即ち、0Ω)となる初期位置で検出子61aの時計回りへの回動を停止させるようになっている。
可動部材34の左右方向ほぼ中央部の後端部に、保持部材34dにより円筒状のマグネット63が前後方向向きに保持されている。この場合、マグネット63のN極が後方に向いている。そこで、図6,図9,図10に示すように、X方向キャリッジ16の右半部分のうちの保持部材34dに対応する位置には、ホールIC62を有する小型基板64が基板支持板66の突出壁部66aに設けられている。この基板支持板66はX方向キャリッジ16に一体的に設けられている。そして、基板支持板66には、後述する枠種センサ基板65が設けられている。
そこで、図6〜図8に示すように、円筒枠装置30をキャリッジ10に装着した場合、即ち、前述したように、貫通穴34aに位置決めピン16aを係合させてからツマミ付きボルトにより可動部材34がX方向キャリッジ16に連結される。このとき、図11−1に示すように、円筒枠38が「枠種B」又は「枠種F」の場合、係合作動部34cが可動部材34よりもかなり高いため、係合作動部34cで回動させる検出子61aの2点鎖線で示す基準位置に対する回転角度が少ないことから、ポテンショメータ61から、例えば、約1.4Vが出力される。
但し、「枠種B」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には保持部材34dは設けられているが、マグネット63が埋設されていない。しかし、「枠種B」と同じ高さ位置の係合作動部34cを有する「枠種F」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には、保持部材34dの内部にマグネット63が埋設されている。
図11−2に示すように、円筒枠38が「枠種C」又は「枠種G」の場合、係合作動部34cがやや低いため、係合作動部34cで回動させる検出子61aの基準位置に対する回転角度がやや多いことから、ポテンショメータ61から、例えば、約2.1Vが出力される。但し、「枠種C」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には保持部材34dは設けられているが、マグネット63は設けられていない。「枠種G」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には、保持部材34dの内部にマグネット63が埋設されている。
図11−3に示すように、円筒枠38が「枠種D」又は「枠種H」の場合、係合作動部34cが非常に低いため、係合作動部34cで回動させる検出子61aの基準位置に対する回転角度が多いことから、ポテンショメータ61から、例えば、約2.8Vが出力される。但し、「枠種D」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には保持部材34dは設けられているが、マグネット63は設けられていない。「枠種H」の円筒枠38を有する円筒枠装置30の可動部材34には、保持部材34dの内部にマグネット63が埋設されている。
次に、枠種センサ基板65について説明する。
図12に示すように、この枠種センサ基板65は、パルス信号発生部70とセレクタ部71を有する。パルス信号発生部70には、ホールIC62からイネーブル信号を受けるENB端子と、セレクタ部71にセレクト信号を出力するOUT端子を有する。
セレクタ部71は、パルス信号発生部70のOUT端子からセレクト信号を受けるSEL端子と、ポテンショメータ61から出力される定常信号が入力されるIN1端子と、0Vが入力されるIN2端子と、IN1端子とIN2端子に印加される電圧のうちからセレクト信号により選択された枠種判定信号を出力するOUT端子を有する。
ところで、ホールIC62にマグネット63が接近しない場合、つまり「枠種A,B,C,D」のように、保持部材34dの内部にマグネット63が埋設されていない場合には、ホールIC62からENB端子に検出信号である「L信号」が供給される。しかし、ホールIC62にマグネット63が接近した場合、つまり「枠種E,F,G,H」のように、保持部材34dの内部にマグネット63が埋設されている場合には、ホールIC62からENB端子に検出信号である「H信号」が供給される。
そこで、パルス信号発生部70は、図14に示すように、ENB端子にL信号を受けるとL信号をOUT端子に出力し、ENB端子にH信号を受けるとL信号とH信号とを所定時間毎に交互に切り替えるパルス信号(周期tが100msec)をOUT端子に出力する。それ故、セレクタ部71は、図15に示すように、SEL端子にL信号を受けると、IN1端子に供給されるポテンショメータ61からの定常信号をOUT端子から制御装置75に出力し、SEL端子にH信号を受けると、IN2端子に供給される0V信号をOUT端子から制御装置75に出力する。
即ち、セレクタ部71は、SEL端子にL信号を受けると、図17に示すように、アナログ電圧AVを有する定常信号をOUT端子から制御装置75に出力する一方、SEL端子にH信号を受けると、図18に示すように、アナログ電圧AVを「H」レベルとし且つ0Vを「L」レベルとするパルス状の周期性信号(周期t=100msec)を枠種判定信号としてOUT端子から制御装置75に出力する。
次に、刺繍ミシンMの制御系について、図13のブロック図を参照して説明する。
刺繍ミシンMの制御を司る制御装置75は、CPU76とROM77とRAM78及び電気的に書換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ(F/M)79とを含むマイクロコンピュータから構成されている。制御装置75には、起動停止スイッチ80と、ミシン主軸(図示略)の回転位置を検出するタイミング信号発生器81と、枠種センサ基板65と、ミシンモータ23の為の駆動回路85と、針棒変更モータ22の為の駆動回路86と、糸切断機構を駆動する糸切りモータ27の為の駆動回路87と、刺繍枠(円筒枠38)を直交する2方向へ移動させるX軸駆動モータ18とY軸駆動モータ17の為の駆動回路88,89とが夫々接続されている。
ROM77には、刺繍縫製を実行する為にこれらモータ17,18,22,23,27を制御する駆動制御プログラム、複数種類の縫製データ、後述する本願特有の枠種判定制御の制御プログラムが格納されている。RAM78には、縫製に供する縫製データを記憶する縫製データメモリ、その他必要に応じて種々のメモリが設けられている。
フラッシュメモリ79のテーブルメモリ79aには、図16に示すように、枠種センサ基板65から受信した枠種判定信号に基づいて、装着されている円筒枠38の枠種を判定する枠種判定テーブルのデータが予め記憶されている。即ち、円筒枠38や平枠をキャリッジ10に装着したときに、前述したように、枠種センサ基板65から制御装置75に、アナログ電圧AV(0.7,1.4,2.1,2.8)を有する定常信号を受けたときの枠種(A〜D)と、これらのアナログ電圧AVを「H」レベルとし且つ0Vを「L」レベルとするパルス信号を受けたときの枠種(E〜H)とを対応させて記憶されている。
次に、多針式刺繍ミシンMの制御装置75により実行される枠種判定制御について、図19のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
刺繍ミシンMに電源が投入されるとこの制御が開始され、先ず、入力信号が「定常信号」であるのか「パルス信号(周期性信号)」であるのかを判定する為に、約100mSecが経過するまで、4mSec毎に、枠種センサ基板65から出力される枠種判定信号が読み込まれる(S11)。
次に、読み込んだ枠種判定信号に基づいて、信号レベルが周期的に変化しない場合には(S12:No)、「定常信号」であると判定され(S13)、この定常信号が有するアナログ電圧AVが読み込まれる(S14)。そして、S13で求められた「定常信号」と、S14で求められた「アナログ電圧AV」とに基づいて、図16の枠種判定テーブルを参照して、「枠種」が決定され(S15)、この制御を終了する。
一方、読み込んだ枠種判定信号の信号レベルが周期的に変化する場合であり(S12:Yes)、その周期tが80msecより長く且つ120msecよりも短い場合であり(S16:Yes)、しかもL信号が0.3V以下の場合には(S17:Yes)、周期tが「100msec」であり且つL信号が「0V」のパルス信号と判定される(S18)。そして、H信号の「H」レベル電圧が読込まれ(S14)、S15において「枠種」が決定される(S15)。
例えば、図11−1に示すように、枠種Bの円筒枠38がキャリッジ10に装着された場合、この枠種Bの円筒枠38にはマグネット63を有していないので、ホールIC62からパルス信号発生部70のENB端子にL信号が供給されると、パルス信号発生部70はOUT端子からL信号を出力する。それ故、セレクタ部71は、SEL端子に受けたL信号に基づいて、ポテンショメータ61からIN1端子に供給されるアナログ電圧「1.4V」を有する定常信号がOUT端子から制御装置75に出力される。
そこで、制御装置75において、枠種判定テーブルに基づいて、アナログ電圧が「1.4V」である「定常信号」の組合せから、「枠種B」が決定される。一方、マグネット63を有する枠種Fの円筒枠38がキャリッジ10に装着された場合、ホールIC62からパルス信号発生部70にH信号が供給されるので、パルス信号発生部70はOUT端子からパルス信号を出力し、セレクタ部71は0Vとアナログ電圧「1.4V」とを50msec毎に連続させたパルス信号を制御装置75に出力するので、制御装置75において、アナログ電圧が「1.4V」である「パルス信号」の組合せから、「枠種F」が決定される。
このように、枠種センサ基板65から定常信号が出力される場合であっても、その定常信号の信号レベルの違いにより円筒枠38の種類を判別できるのに加えて、定常信号を周期性信号に変化させて出力される場合には、周期性信号の周期が一定であっても、周期性信号の「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いにより円筒枠38の種類を判別することができる。
また、ポテンショメータ61、ホールIC62及び枠種センサ基板65は、キャリッジ10に設けられているので、最終的に枠種センサ基板65から刺繍ミシンMの制御装置75に出力する定常信号又は周期性信号のための配線コードの本数を1本にできる。それ故、キャリッジ10から制御装置75に配線する配線本数を極力少なくすることができ、簡単且つ安価な構成でできる。
また、ホールIC62は、円筒枠38に設けられる被検出部であるマグネット63から発生する磁気を検出する磁気センサであるので、円筒枠38をキャリッジ10へ装着させた装着位置にバラツキがあった場合でも、検出精度に影響を受けることなく、円筒枠38の種類を正確に且つ確実に判別することができる。
磁気センサであるホールIC62は、光学センサのように糸や加工布の埃により検出精度が低下するようなことなく、長期に亙って安定した検出精度を保証することができる。
更に、枠種センサ基板65は、定常信号を周期性信号に変化させるためのパルス信号発生部70を有するので、このパルス信号発生部70により定常信号から周期性信号への変化を簡単に且つ確実に行なうことができる。このように、ホールIC62と枠種センサ基板65とを追加的に設けるだけの簡単な構成により、円筒枠38の判別可能な種類を格段に増やすことができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)図20に示すように、枠種センサ基板65Aの内部構成を部分的に変更し、パルス信号発生部70AはENB端子と、SEL端子と、OUT端子とを有し、セレクタ部71AはSEL1,SEL2端子と、IN1〜IN3端子を有する。更に、補助ホールIC62Bが追加して設けられ、この補助ホールIC62Bは、補助マグネット63Bが接近しない場合、「L信号」をSEL2端子に供給する一方、補助マグネット63Bが接近する場合、「H信号」をSEL2端子に供給する。
ところで、図21に示すように、ホールIC62Aにマグネット63Aが接近しない場合、ホールIC62AのS端子とN端子から夫々「L信号」が出力される。しかし、ホールIC62Aにマグネット63AのN極が接近した場合、S端子はL信号且つN端子はH信号を出力し、ホールIC62Aにマグネット63AのS極が接近した場合、S端子はH信号且つN端子はL信号を出力する。
そこで、パルス信号発生部70Aは、図22に示すように、ゲート回路68からENB端子にL信号且つSEL端子端子にL信号を受けると、OUT端子にL信号を出力し、ゲート回路68からENB端子にH信号且つSEL端子端子にL信号を受けると、L信号とH信号とを所定時間毎に交互に切り替えるパルス信号(周期tが100msec)をOUT端子に出力し、ゲート回路68からENB端子にH信号且つSEL端子にH信号を受けると、L信号とH信号とを所定時間毎に交互に切り替えるパルス信号(周期tが200msec)をOUT端子に出力する。
それ故、セレクタ部71Aにおいては、図23に示すように、OUT端子から各種の枠種判定信号を出力する。即ち、SEL2端子にL信号且つSEL1端子にL信号を受けると、IN1端子に供給される定常信号がOUT端子から制御装置75に出力され、SEL2端子にL信号且つSEL1端子にH信号を受けると、IN2端子に供給される0V信号がOUT端子から制御装置75に出力される。
更に、SEL2端子にH信号且つSEL1端子にL信号を受けると、IN1端子に供給される定常信号がOUT端子から制御装置75に出力され、SEL2端子にH信号且つSEL1端子にH信号を受けると、IN3端子に供給される3.3V信号がOUT端子から制御装置75に出力される。
即ち、セレクタ部71Aは、SEL2端子とSEL1端子に夫々L信号を受けると、図17に示すように、アナログ電圧AVを有する定常信号をOUT端子から制御装置75に出力する。一方、セレクタ部71Aは、SEL1端子にL信号を受けると、アナログ電圧AVを「H」レベルとし、しかもSEL1端子にH信号を受けたときにSEL2端子がL信号のときには、0Vに落としたパルス信号を、マグネット63の向きに応じて周期tを100msc又は200msecとして出力する。
更に、セレクタ部71Aは、SEL1端子にL信号を受けると、アナログ電圧AVを「H」レベルとし、しかもSEL1端子にH信号を受けたときにSEL2端子がH信号のときには、3.3Vに上げたパルス信号を、マグネット63の向きに応じて周期tを100msc又は200msecとして出力する。
そこで、この場合、フラッシュメモリ79のテーブルメモリには、図24に示すように、キャリッジ10に装着された円筒枠38の枠種を受信した枠種判定信号に基づいて判定する枠種判定テーブルのデータが予め記憶されている。
即ち、円筒枠38や平枠がキャリッジ10に装着されたときに、前述したように、枠種センサ基板65Aから制御装置75に、アナログ電圧AV(0.7,1.4,2.1,2.8)を有する定常信号を受けたときの枠種(A〜D)と、アナログ電圧AVを「H」レベルとし且つ周期的(周期t1=100msec又はT2=200msec)に0Vに下げるパルス信号(図18,図26参照)を受けたときと、アナログ電圧AVを「H」レベルとし且つ周期的(周期t1=100msec又はT2=200msec)に3.3Vに上げるパルス信号(図25,図27参照)を受けたときの枠種「E〜T」とを対応させて記憶されている。
次に、多針式刺繍ミシンMの制御装置75により実行される枠種判定制御について、図28のフローチャートに基づいて説明する。
刺繍ミシンMに電源が投入されるとこの制御が開始され、先ず、入力信号が「定常信号」であるのか「パルス信号」であるのかを判定する為に、約200mSecが経過するまで、4mSec毎に、枠種センサ基板65から出力される枠種判定信号が読み込まれる(S21)。
次に、読み込んだ枠種判定信号に基づいて、信号レベルが周期的に変化しない場合には(S22:No)、「定常信号」であると判定され(S23)、この定常信号が有するアナログ電圧AVが読み込まれる(S24)。そして、S23で求められた「定常信号」と、S24で求められた「アナログ電圧AV」とに基づいて、図24の枠種判定テーブルを参照して、「枠種」が決定され(S25)、この制御を終了する。
一方、読み込んだ枠種判定信号の信号レベルが周期的に変化する場合であり(S22:Yes)、その周期tが80msecより長く且つ120msecよりも短い場合であり(S26:Yes)、しかもL信号が0.3V以下の場合には(S31:Yes)、周期tが「100msec」であり且つL信号が「0V」のパルス信号と判定される(S35)。そして、H信号の「H」レベル電圧が読込まれ(S24)、S25において「枠種」が決定される。
次に、読み込んだ枠種判定信号の信号レベルが周期的に変化する場合であり(S22:Yes)、その周期tが80msecより長く且つ120msecよりも短い場合であり(S26:Yes)、H信号が3.0V以上の場合には(S31:No、S32:Yes)、周期tが「100msec」であり且つH信号が「3.3V」のパルス信号と判定される(S33)。そして、H信号の「H」レベル電圧が読込まれ(S24)、S25において「枠種」が決定される。
次に、読み込んだ枠種判定信号の信号レベルが周期的に変化する場合であり(S22:Yes)、その周期tが160msecより長く且つ240msecよりも短い場合であり(S26:No、S27:Yes)、L信号が0.3V以下の場合には(S28:Yes)、周期tが「200msec」であり且つH信号が「0V」のパルス信号と判定される(S34)。そして、H信号の「H」レベル電圧が読込まれ(S24)、S25において「枠種」が決定される。
次に、読み込んだ枠種判定信号の信号レベルが周期的に変化する場合であり(S22:Yes)、その周期tが160msecより長く且つ240msecよりも短い場合であり(S26:No、S27:Yes)、H信号が3.0V以上の場合には(S28:No、S29:Yes)、周期tが「200msec」であり且つH信号が「3.3V」のパルス信号と判定される(S30)。そして、H信号の「H」レベル電圧が読込まれ(S24)、S25において「枠種」が決定される。
このように、パルス信号(周期性信号)は、その周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させた信号で構成されたので、周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させるだけで、円筒枠38の種類を多種類に亙って確実に判定することができる。
更に、周期性信号の周期を変化させるようにする場合でも、「H」レベル電圧又は「L」レベル電圧の違いと組合せることにより、円筒枠38の種類を多種類に亙って判別することができる。
2)この実施例においては、円筒枠38について説明したが、平枠についても同様に、キャリッジ10に装着する装着部に、マグネット63を設ける平枠と、マグネット63を設けない平枠を準備さえすれば、同様にして、キャリッジ10に装着された複数種類の平枠を判別することができる。
3)定常信号に有するアナログ電圧AVは、4種類(0.7V,1.4V,2.1V,2V.8V)に限られるものではなく、ポテンショメータ61の電圧出力特性や刺繍枠の種類の数に応じて、適宜変更するようにしてもよい。
4)本実施例における刺繍枠検出機構13は、ポテンショメータ61と磁気センサとしてホールIC62を採用しているが、ポテンショメータ61の代わりにエンコーダ等を採用してもよい。また、磁気センサの代わりに近接スイッチ等を採用してもよい。
本発明の実施例に係る刺繍縫製可能なミシンの斜視図である。 円筒枠装置の斜視図である。 円筒枠装置の正面図である。 円筒枠装置の平面図である。 円筒枠装置の側面図である。 キャリッジに装着した図2相当図である。 キャリッジに装着した図4相当図である。 キャリッジに装着した図5相当図である。 ホールICを有する小型基板と枠種センサ基板とが設けられた基板支持板の斜視図である。 ホールICを有する小型基板と枠種センサ基板とが設けられた基板支持板の背面図である。 図3の部分拡大正面図である。 図3の部分拡大正面図である。 図3の部分拡大正面図である。 刺繍枠種類検出のための制御系のブロック図である。 多針式の刺繍縫製可能なミシンの制御系のブロック図である。 パルス信号発生部の真理値を説明する図表である。 セレクタ部の真理値を説明する図表である。 枠判定テーブルの設定値を説明する図表である。 アナログ電圧を有する定常信号波形である。 アナログ電圧を有するパルス信号波形(t=100msec)である。 枠種判定制御のフローチャートである。 変更形態に係る図12相当図である。 ホールICの真理値を説明する図表である。 パルス信号発生部の真理値を説明する図表である。 セレクタ部の真理値を説明する図表である。 枠種判定テーブルの設定値を説明する図表である。 アナログ電圧を有するパルス信号波形(t=100msec)である。 アナログ電圧を有するパルス信号波形(t=200msec)である。 アナログ電圧を有するパルス信号波形(t=200msec)である。 枠種判定制御のフローチャートである。
符号の説明
M 刺繍縫製可能なミシン
10 キャリッジ
11 キャリッジ移送機構
38 円筒枠
61 ポテンショメータ
62 ホールIC(磁気センサ)
62A ホールIC(磁気センサ)
62B 補助ホールIC
63 マグネット
63A マグネット
63B 補助マグネット
65 枠種センサ基板
70 パルス信号発生部
70A パルス信号発生部
71 セレクタ部
71A セレクタ部
75 制御装置

Claims (5)

  1. 刺繍縫製に供する加工布を保持する複数種類の刺繍枠と、これら複数種類の刺繍枠が択一的に着脱可能に装着されるキャリッジと、このキャリッジを直交する2方向へ独立に移動させる移送機構と、前記キャリッジに装着された前記刺繍枠の種類に対応する定常信号を出力する第1の検出手段とを備えた刺繍縫製可能なミシンにおいて、
    前記刺繍枠に設けられる被検出部の有無に応じた検出信号を出力可能な第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段から出力される検出信号に応じて、前記第1の検出手段から出力される前記定常信号を周期性信号に変化させる信号変化手段と、
    を備えたことを特徴とする刺繍縫製可能なミシン。
  2. 前記第1の検出手段、前記第2の検出手段及び前記信号変化手段は、前記キャリッジに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍縫製可能なミシン。
  3. 前記第2の検出手段は、前記刺繍枠に設けられる被検出部である磁石から発生する磁気を検出する磁気センサを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍縫製可能なミシン。
  4. 前記信号変化手段は、前記定常信号を前記周期性信号に変化させるためのパルス信号発生部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の刺繍縫製可能なミシン。
  5. 前記周期性信号は、発振周期と信号電圧の少なくとも一方を変化させた信号であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の刺繍縫製可能なミシン。
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