JP2008306683A - 会議管理サーバおよび多地点接続装置 - Google Patents

会議管理サーバおよび多地点接続装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多地点接続装置の製造コストの増加を抑えつつ、複数の多地点接続装置を有する会議通信システムにおいて会議参加者に煩わしい操作を行わせることなく、適切な多地点接続装置で会議を開催することを可能にする。
【解決手段】会議通信システムに含まれる複数の多地点接続装置の各々についての対応可能メディア、符号化方式および接続可能な端末の残数を一元管理する会議管理サーバを設ける。そして、端末からの開催要求に応じてその端末と多地点接続装置との間の通信セッションを確立する呼接続サーバから会議管理サーバにアクセスさせ、開催を要求された会議の開催に適切な多地点接続装置をその会議で使用するメディアおよび符号化方式に基づいて会議管理サーバに決定させ、会議サーバにより決定された多地点接続装置と上記端末との間に通信セッションを確立する処理を呼接続サーバに実行させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の端末から受信した音声データをミキシングして配信する多地点接続装置を用いて会議通信を実現する技術に関する。
例えば電話会議のように複数の会議参加者が音声通信を行う会議通信システムにおいては、各会議参加者の利用する端末装置から送信される音声データを、ミキサ部を有する多地点接続装置でミキシングして配信することにより、各会議参加者の発言が互いに伝達される。このような多地点接続装置の中には、音声以外のメディア(例えば、映像)を取り扱うことが可能なものもあり、多地点接続装置毎に音声データ等の符号化方式が異なっている場合もある。また、会議通信システムの中には、複数の多地点接続装置を含んでいるものもあり、多地点接続装置毎に取り扱えるメディアが異なったり、データの符号化方式が異なっている場合がある。このように、多地点接続装置毎に取り扱えるメディアや符号化方式が異なっている場合には、会議参加者側で会議を開催するのに適切な多地点接続装置を選択する必要があるが、このような選択を会議を開催する度に行わなければならないことは、非常に煩わしいことである。そこで、このような煩わしさを解消するための技術が従来より種々提案されている。例えば特許文献1には、複数の多地点接続装置の各々に、対応可能なメディアや未使用の入力端子数、符号化方式を示すデータ等を互いに通知させておき、上記複数の多地点接続装置の何れかが会議の開催要求を受信した場合には、その開催要求で指定されたメディアや符号化方式に対応している多地点接続装置のうち入力端子に空きがあるものをその開催要求を受信した多地点接続装置に選択させ、選択した多地点接続装置宛てに上記開始要求を転送させることが提案されている。
特許3081898号
特許文献1に開示された技術では、会議通信システムに含まれる全ての多地点接続装置が、対応可能メディアや未使用の入力端子数、符号化方式を示すデータ等を互いに通知する機能、および、会議の開催要求を受信した場合に、その会議を開催するに適切な多地点接続装置を選択してその開催要求を転送する機能を備えていなければならない。これら機能を多地点接続装置に設けることは、当然に、その製造コストの増加を招いてしまう。また、会議通信システムに含まれる複数の多地点接続装置の各々に、それら全ての多地点接続装置が、対応可能メディアや未使用の入力端子数、符号化方式を示すデータを記憶させておく態様では、多地点接続装置間の通信障害等により、各々の記憶内容に不一致が生じ易いといった問題もある。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、多地点接続装置の製造コストの増加を抑えつつ、複数の多地点接続装置を有する会議通信システムにおいて会議参加者に煩わしい操作を強いることなく、適切な多地点接続装置で会議を開催することを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、電話会議において、その電話会議に参加する複数の端末から符号化された音声データを受信して復号化し、復号化された音声データをミキシングし、前記複数の端末から受信される音声データの符号化方式と同じ符号化方式の符号化をミキシング結果である音声データに施して前記複数の端末へ配信する多地点接続装置に関するテーブルであって、電話会議に使用可能な複数の多地点接続装置の各々について、その多地点接続装置を示すMCU識別子と、その多地点接続装置が対応可能なメディアおよび符号化方式を示すデータと、その多地点接続装置にあと何台の端末を接続可能であるかを示す情報とを対応付けて格納する会議リソーステーブルと、会議の開催を要求する通信メッセージであって、その会議で使用するメディアおよび符号化方式を示す接続メディア情報を含む通信メッセージを端末から呼接続サーバ経由で受信し、受信した通信メッセージから前記接続メディア情報を取得する解析手段と、前記会議リソーステーブルを参照することにより、前記解析手段により取得された接続先メディア情報が示すメディアおよび符号化方式に対応可能な多地点接続装置であって、接続可能な端末数が0でない多地点接続装置を選択し、この選択した多地点接続装置のMCU識別子を前記会議リソーステーブルから接続先MCU識別子として取得するとともに、前記会議リソーステーブルにおいて該接続先MCU識別子に対応付けられた多地点接続装置に接続可能な端末数を示す情報を1だけ減らす接続先決定手段と、前記接続先決定手段により取得された接続先MCU識別子で識別される多地点接続装置と前記通信メッセージの送信元である端末との間に通信セッションを確立する処理を前記呼接続サーバに実行させるために、該接続先MCU識別子を前記呼接続サーバへ通知する接続先通知手段と、を有することを特徴とする会議管理サーバを提供する。このような会議管理サーバによれば、会議通信システムに含まれる複数の多地点接続装置の各々が対応可能なメディアおよび符号化方式等が会議管理サーバによって一元管理され、会議を開催するに適切な多地点接続装置が会議管理サーバで決定される。
より好ましい態様においては、上記会議管理サーバの会議リソーステーブルは、前記複数の多地点接続装置の各々を示すMCU識別子に対応付けて、その多地点接続装置で開催中の会議を示す会議識別子を格納し、前記接続メディア情報は、開催または参加を所望する会議を示す会議識別子を含み、前記接続決定手段は、前記解析手段により取得された接続メディア情報に含まれている会議識別子が前記会議リソーステーブルに格納されており、かつ、前記会議リソーステーブルにおいて当該会議識別子に対応付けられたMCU識別子で識別される多地点接続装置に接続可能な端末数が0である場合に、そのMCU識別子を連結先の多地点接続装置を示す連結先MCU識別子とし、前記接続先通知手段は、前記接続先MCU識別子とともに前記連結先MCU識別子を前記呼接続サーバへ通知することを特徴とする。このような態様によれば、1つの会議が上記接続先MCU識別子で示される多地点接続装置と上記連結先識別子で識別される多地点接続装置の両者に亘って開催される。
また、本発明は、電話会議に参加するn(nは2以上の整数)台の端末の各々から送信されてくる音声データに復号化を施した後にミキシング部によりミキシングし、そのミキシング結果に符号化を施して前記n台の端末の各々へ配信する多地点接続装置において、前記ミキシング部は、入力端子および出力端子を(n+i:iは2以上の整数)組備え、(n+i)個の前記入力端子の各々を介して入力される音声データをミキシングして互いに異なる(n+i)通りのミキシング結果を生成し、(n+i)個の前記出力端子の各々を介して出力するマトリクスミキサであり、通信セッションの確立を要求する旨の通信メッセージを呼接続サーバ経由で前記n台の端末の何れかから受信した場合に、前記通信メッセージの送信元である端末との間に前記呼接続サーバを介して通信セッションを確立する呼接続手段と、前記通信セッションを介して送信されてくる音声データをミキシング対象とするよう前記ミキシング部の動作設定を行う一方、他の多地点接続装置を示す連結先MCU識別子であって、該連結先識別子で識別される多地点接続装置から出力される音声データをミキシング対象とすることを示す連結先MCU識別子が前記通信メッセージに含まれている場合には、前記連結先MCU識別子で識別される多地点接続装置から出力される音声データをミキシング対象とするよう前記ミキシング部の動作設定を行う動作設定手段と、を有することを特徴とする多地点接続装置を提供する。このような態様によれば、1つの会議が上記接続先MCU識別子で示される多地点接続装置と上記連結先識別子で識別される多地点接続装置の両者に亘って開催される。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る会議通信システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、会議通信システム1は、多数地点接続装置(以下、MCU)10−k(k=1〜M:Mは2以上の整数)、会議端末20−j(j=1〜N:Nは2以上の整数)、ロケーションサーバ30、呼接続サーバ40、および会議管理サーバ50を有しており、これら装置は例えばインターネットなどの通信網60に接続されている。また、MCU10−kの各々は音声接続手段70にも接続されている。この音声接続手段70は、1つのチャネルを時間軸上で複数のタイムスロットに区切って複数の通信セッション路に割り当てる時分割多重通信方式の通信網である。
MCU10−k(k=1〜M)は、呼接続サーバ40を介して所定の通信プロトコル(本実施形態では、SIP(Session Initiation Protocol))に準拠した手順で会議端末20−j(j=1〜N)の各々との間に通信セッションを確立する。そして、MCU10−kは、通信セッションの確立先である会議端末20−jから送信されてくる音声データをミキシングし、そのミキシング結果である音声データをそれら会議端末20−jの各々へ配信することによって会議通信を実現する。本実施形態において、会議端末20−j(j=1〜N)の各々は、2通りの符号化方式(以下、“符号化方式A”および“符号化方式B”という)のいずれかの符号化方式より音声データの符号化を行って、会議に利用するMCU10−kとの間で音声データの授受を行う。一方、会議通信システム1に含まれているMCU10−k(k=1〜M)には、符号化方式Aに対応したものと符号化方式Bに対応したものとがある。そこで、本実施形態では、会議の開催に当たり、会議に参加する会議端末20−jが要求する符号化方式に適合したMCU10−kが選択され、会議のために利用される。なお、このMCU10−kの選択を行うための手段については後述する。MCU10−kの各々には、それぞれ固有の識別子(例えば、ドメイン名を表す文字列:以下、MCU識別子)と固有の通信アドレスとが割り当てられている。なお、本実施形態では、MCU10−kの各々には、MCU識別子として文字列“MCU−k”
(k=1〜M)が割り当てられている。そして、MCU10―kの各々は、自装置の電源(図示省略)が投入されたことを契機として、自装置のMCU識別子と通信アドレスとをSIPに定められている手順でロケーションサーバ30に記憶させる処理を実行する。
図2は、MCU10−kのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、MCU10−kは、ミキシング部110、制御部120、符号化器130−xおよび符号化器130−xと対になる復号化器140−x(x=1〜n:nは2以上の整数)、および多重化部150を有している。
MCU10−kがある会議端末20−jとの間に通信セッションを確立する場合、一対の符号化器130−xおよび復号化器140−xが選ばれ、その会議端末20−jに割り当てられる。復号化器140−xは、その割り当て先である会議端末20−jから符号化方式Aまたは符号化方式Bにより符号化された音声データを受信し、これに復号化処理を施して符号化前の音声データに戻し、この音声データをミキシング部110へ入力する。符号化器130−xは、会議端末20−jから受信された音声データの符号化方式と同じ符号化方式の符号化処理をミキシング部110から引き渡される音声データに施し、符号化された音声データを会議端末20−jに送信する。
多重化部150は、音声接続手段70を介してMCU10−k同士が音声データの送受信を行うための装置であり、音声接続手段70に接続されているとともにミキシング部110に接続されている。さらに詳述すると、多重化部150は、所謂マルチプレクサであり、ミキシング部110から受け取った音声データを前述した時分割多重化方式で多重化して(すなわち、宛先であるMCU10−k毎に異なるタイムスロットで)音声接続手段70に送信する一方、音声接続手段70を介して送信されてくる音声データのうち当該MCU10−kのために用意されたタイムスロットを介して送信されてくる音声データを受け取りミキシング部110に出力する。
ミキシング部110は、(n+i)組の入力端子および出力端子(何れも図示省略)を有するマトリクスミキサである(n,iは何れも2以上の整数)。ここで、マトリクスミキサとは、上記各入力端子を介して(n+i)個の音声データを受け取り、互いに異なる(n+i)通りの音声データをミキシングして上記各出力端子へ出力するものである。図2では詳細な図示は省略したが、上記(n+i)組の入出力端子のうちのn組は、符号化器130−xおよび復号化器140−x(x=1〜n)に接続されており、残りのi組は多重化部150に接続されている。
制御部120は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部120は、ROM(Read
Only Memory)などの不揮発性メモリ(図示省略)に予め書き込まれている制御プログラムにしたがって作動することにより、MCU10−kの制御中枢として機能する。より詳細に説明すると、制御部120は、上記制御プログラムに従って、図2に示す「呼制御処理120a」および「動作設定処理120b」を実行する。
呼制御処理120aは、前述したSIPにて定められた手順にしたがって通信セッションの確立(呼接続ともいう)を行う処理であり、通信セッションの確立および会議の開催を要求する旨の通信メッセージ(例えば、INVITEメッセージ:以下、呼接続要求メッセージ)を受信したことを契機として実行される。呼接続要求メッセージには、通信セッションの確立相手の通信アドレス、開催を要求する会議を示す会議識別子(本実施形態では、4桁の番号である会議番号)、その会議で使用するメディアを示すメディア識別子および符号化方式を示す符号化方式識別子等からなる接続メディア情報が含まれている。また、他のMCUと連携して会議を開催する必要がある場合には、上記接続メディア情報には、その連結先のMCUを示す連結先MCU識別子が含まれている。呼制御処理120aは、呼接続要求メッセージを解析して上記接続メディア情報を取得する処理である。
動作設定処理120bでは、呼制御処理により取得した接続メディア情報に連結先MCU識別子が含まれている場合に、その連結先MCU識別子で識別されるMCUとの音声接続手段70を介した通信を可能にするべく、その通信に使用するタイムスロットの割り当て等の設定を多重化部150に対して行う。また、動作設定処理120bでは、連携して開催する会議の会議番号とを上記連結先のMCUへ通知する。
以上がMCU10−kの構成である。
図1に戻って、会議端末20−j(j=1〜N:Nは2以上の整数)の各々は、例えばパーソナルコンピュータであり、音声入出力機能および通信機能を備えている。会議端末20−jは、操作部(図示省略)を介して入力された指示に応じて呼接続要求メッセージを生成し、その呼接続要求メッセージを上記通信機能によって呼接続サーバ40へ送信することにより、呼接続サーバ40を介してMCU10−kとの間に通信セッションを確立する。そして、会議端末20−jは、音声入出力機能によって収音した音声を表す音声データを上記通信セッションを介してMCU10−kへ送信する一方、そのMCU10−kから返信されてくる音声データを受信し、その音声データの表す音声を上記音声入出力機能によって出力する。
ロケーションサーバ30は、SIPに準拠した手順でMCU10−kから送信されてくるMCU識別子および通信アドレスを対応付けて記憶し、その記憶内容を用いてロケーション解決処理を実行するコンピュータ装置である。ここで、ロケーション解決処理とは、あるMCU識別子で識別されるMCU10−kの通信アドレスの問い合わせに対してその通信アドレスを返答する処理である。
呼接続サーバ40は、所謂プロキシサーバである。呼接続サーバ40は、呼接続要求メッセージを会議端末20−jから受信すると、その呼接続要求メッセージにて開催を要求された会議の開催に適したMCU10−kを会議管理サーバ50に問い合わせ、会議管理サーバ50より決定されるMCU10−k宛に呼接続要求メッセージを転送する。より詳細に説明すると、呼接続サーバ40は、会議端末20−jから呼接続要求メッセージを受信すると、その呼接続要求メッセージにて開催を要求された会議の開催に適したMCU10−kを会議管理サーバ50に問い合わせるための呼接続先解決要求メッセージを生成し、その呼接続先解決要求メッセージに上記呼接続要求メッセージの接続メディア情報を書き込んで会議管理サーバ50へ送信する。そして、呼接続サーバ40は、会議管理サーバ50から返信されてくる呼接続先解決応答メッセージ(会議管理サーバ50により接続先MCUとして決定されたMCU10−kの通信アドレスとそのMCU識別子(以下、接続先MCU識別子)が書き込まれた通信メッセージ)を受信すると、その通信アドレス宛に上記呼接続要求メッセージを転送する。これにより、呼接続サーバ40は、呼接続要求メッセージの送信元である会議端末20−jと会議管理サーバ50により決定された多地点接続装置10−kとの間に通信セッションを確立するのである。
会議管理サーバ50は、会議通信システム1に含まれている各MCU10−kについて、取り扱い可能なメディア、対応可能な符号化方式、開催中の会議、および後何台の会議端末との間に通信セッションを確立することができるのか等を一元管理するとともに、呼接続サーバ40からの問い合わせに応じて、何れのMCU10−kとの間に通信セッションを確立するべきかを決定し、その決定結果を呼接続サーバ40に返答するコンピュータ装置である。図3に示すように、会議管理サーバ50は、制御部510と、揮発性メモリや不揮発性メモリで構成された記憶部520を含んでいる。記憶部520には、本発明に係る会議管理サーバに特徴的な処理を制御部510に実行させるための制御プログラムと、各MCU10−kについての取り扱い可能なメディア等を示す会議リソーステーブルとが格納されている。
図4は、会議リソーステーブルの格納内容の一例を示す図である。図4に示すように、会議リソーステーブルには、会議通信システム1に含まれている各MCU10−kのMCU識別子が格納されているとともに、それらMCU識別子の各々に対応付けて、そのMCU識別子で識別されるMCU10−kにて開催されている会議の会議番号のリストと、それら会議で利用されている分を除いた符号化器の台数を示す符号化器残数データ(すなわち、そのMCU10−kにあと何台の会議端末20−jを接続可能であるかを示す情報)が符号化方式毎に格納されている。
図3に戻って、制御部510は、上記制御プログラムにしたがって、図3に示す接続メディア要求解析処理510a、接続先決定処理510b、ロケーション解決処理510cおよび呼接続先通知処理510dの4種類の処理を実行する。接続メディア要求解析処理510aは、呼接続サーバ40から転送されてくる呼接続先解決要求メッセージを解析し、接続メディア情報を取得する処理である。接続先決定処理510bは、接続メディア要求解析処理にて取得した接続メディア情報を検索キーとして会議リソーステーブルを検索し、通信セッションの確立先となるべきMCU10−kを決定する処理である。ロケーション解決処理510cは、接続先決定処理510bにて決定されたMCU10−kの通信アドレスをロケーションサーバ30に問い合わせて取得する処理である。そして、呼接続先通知処理510dは、接続先決定処理510bおよびロケーション解決処理510cの処理結果から前述した呼接続先解決応答メッセージを生成し、呼接続サーバ40に返信する処理である。
以上が会議管理サーバ50の構成である。
(B:動作)
次いで、本実施形態に係る会議通信システム1において各装置が実行する動作について説明する。なお、以下に説明する動作例では、会議管理サーバ50の会議リソーステーブルは、図4に示す状態であるとする。以下では、かかる状況下で、会議端末20−1から、会議番号が“2003”の会議であって、音声のみを使用メディアとし、符号化方式が“A方式”である会議の開催を要求する旨の呼接続要求メッセージが送信されてくる場合について説明する。
図5は、会議通信システム1における通信シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。会議端末20−1の制御部(図示省略)は、会議通信への参加を指示する旨の操作が操作部(図示省略)に対して為されたことを検出すると、呼接続サーバ40へ宛てて呼接続要求メッセージM001を送信する。このようにして会議端末20から送信された呼接続要求メッセージM001は通信網60内のネットワーク機器(例えば、ルータ)によってルーティングされ、その宛先である呼接続サーバ40に到達する。呼接続サーバ40は、呼接続要求メッセージM001を受信すると、該メッセージの要求内容に応じた処理を実行中であることを示す通信メッセージ(“100 Try”)M002を会議端末20−1に返信し、その後、呼接続要求メッセージM001から接続メディア情報(すなわち、会議番号=“2003”、使用メディア=“音声”、符号化方式=“A方式”を表す接続メディア情報)を取り出し、この接続メディア情報を含んだ呼接続先解決要求メッセージM003を会議管理サーバ50へ宛てて送信する。このようにして呼接続サーバ40から送信された呼接続先解決要求メッセージM003は、通信網60内のネットワーク機器によってルーティングされ、会議管理サーバ50に到達する。
図6は、呼接続先解決要求メッセージを受信した場合に、会議管理サーバ50の制御部510が実行する動作を示すフローチャートである。図6に示すように、制御部510は、受信した呼接続先解決要求メッセージM003に対して、接続メディア要求解析処理510aを施し、その呼接続先解決要求メッセージM003に書き込まれている接続メディア情報を取得する(ステップSA100)。
次いで、制御部510は、前述した接続先決定処理510bを実行する。図6に示すフローチャートにおいては、ステップSA110からステップSA160までの処理が図3の接続先決定処理510bに対応している。ステップSA110では、制御部510は、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に含まれる会議番号で特定される会議が開催中であるか否かを判定する(ステップSA110)。より詳細に説明すると、制御部510は、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に含まれている会議番号を検索キーとして用いて会議リソーステーブルを検索し、その会議番号が会議リソーステーブルに登録されている場合には、その会議番号で特定される会議は開催中であると判定し、その会議番号に対応付けて会議リソーステーブルに格納されているMCU識別子および符号化器残数データを取得する。逆に、ステップSA100にて取得した会議番号が会議リソーステーブルに格納されていない場合には、その会議番号で特定される会議は開催中ではないと判定する。本動作例では、ステップSA100にて取得される接続メディア情報に含まれている会議番号は“2003”であり、この会議番号はMCU識別子“MCU−2”に対応付けて会議リソース管理テーブルに登録されているため、ステップSA110の判定結果は“Yes”になる。
制御部510は、ステップSA110の判定結果が“No”である場合には、ステップSA130以降の処理を実行し、逆に、ステップSA110の判定結果が“Yes”である場合には、該当するMCUに接続可能であるか否かを判定する(ステップSA120)。より詳細に説明すると、ステップSA120では、制御部510は、ステップSA110にて取得した符号化器残数データの表す符号化方式Aの符号化器残数または符号化方式Bの符号化器残数のうち、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に含まれている符号化方式識別子の示す符号化方式に対応する符号化器残数が1以上であれば接続可能であると判定し、逆に、その値が0でれば接続不能と判定する。そして、制御部510は、ステップSA120の判定結果が“Yes”である場合には、ステップSA110にて取得したMCU識別子を接続先MCU識別子として記憶部520に書き込んだ後にステップSA160以降の処理を実行する。逆に、ステップSA120の判定結果が“No”である場合には、制御部510は、ステップSA110にて取得したMCU識別子を連結先MCU識別子として記憶部520に書き込んだ後にステップSA130以降の処理を実行する。前述したように、本動作例ではステップSA110の判定結果は“Yes”になるのであるから、上記ステップSA120の処理が実行される。そして、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に含まれている符号化方式識別子の値は“A方式”であり、ステップSA110で取得したA方式の符号化器残数の値は“0”(図4参照)であるから、ステップSA120の判定結果は“No”になる。このため、本動作例では、ステップSA110にて取得されたMCU識別子(すなわち、MCU−2)が連結先MCU識別子として記憶部520に書き込まれ、ステップSA130以降の処理が実行される。
ステップSA130では、制御部510は、ステップSA100にて取得した接続メディア情報の示す会議を開催し得るMCUを特定するため、会議リソーステーブルの検索を行う。より詳細に説明すると、制御部510は、上記接続メディア情報に含まれている符号化方式識別子で識別される符号化方式に対応する符号化器残数の値が1以上であることを検索条件として会議リソーステーブルを検索し、該当するMCUを接続先MCUとし、そのMCU識別子を接続先MCU識別子として決定する。そして、制御部510は、接続先MCU識別子を決定できた場合には、ステップSA140以降の処理を実行し、逆に、決定できなかった場合には、前述した呼接続先通知処理510dを実行し、接続を拒否する旨の通信メッセージ(以下、接続拒否応答メッセージ)を呼接続サーバ40に返信する(ステップSA190)。本動作例では、MCU識別子が“MCU−1”であるMCU(すなわち、MCU10−1)についてのA方式の符号化器残数の値が“6”であるため、MCU識別子“MCU−1”が接続先MCU識別子として決定され、ステップSA140の処理が実行される。なお、ステップSA130の処理を実行した結果、複数のMCUが接続先MCUの候補となる場合には、A方式およびB方式の符号化器残数の和が最も大きいものを接続先MCUとして決定すれば良い。A方式およびB方式の符号化器残数の和が最も大きいということは、そのMCUと通信セッションを確立済の会議端末20−jが最も少ないことを意味しており、そのMCUには上記接続先候補のうちで最も軽い負荷がかかっていると推測される。このように、符号化器残数の和が最も大きいものを接続先MCUとして決定することにより、各MCUにかかる処理負荷を均等にすることが可能になる。
ステップSA130の判定結果が“Yes”である場合に後続して実行されるステップSA140では、制御部510は、接続先MCUとして決定されたMCUと他のMCUとを連結する必要があるか否か判定する。具体的には、制御部510は、記憶部520に連結先MCU識別子が格納されている場合には、連結する必要があると判定し、逆に、揮発性メモリに連結先MCU識別子が記憶されていない場合には、連結の必要はないと判定する。本動作例では、連結先MCU識別子として“MCU−2”が記憶部520に書き込まれているのであるから、ステップSA140の判定結果は“Yes”になる。
制御部510は、ステップSA140の判定結果が“Yes”である場合には、上記連結先MCU識別子を接続メディア情報に追加する処理(ステップSA150)を実行した後に、会議リソーステーブルの格納内容を更新する処理(ステップSA160)を実行し、逆に、ステップSA140の判定結果が“No”である場合には、上記ステップSA150の処理を実行することなく、ステップSA160の処理を実行する。本動作例では、ステップSA140の判定結果は“Yes”になるのであるから、上記ステップSA150の処理が実行され、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に連結先MCU識別子(すなわち、“MCU−2”)が追加される。
ステップSA160において制御部510が実行する会議リソーステーブルの格納内容を更新する処理とは、ステップSA120またはステップSA130の処理で決定された接続先MCU識別子に対応付けて会議リソーステーブルに格納されている符号化器残数のうち、ステップSA100にて取得した接続メディア情報に含まれている符号化方式識別子に対応する方の値を1だけ減算する処理である。前述したように、本実施形態で接続先MCU識別子が決定されるパターンには、以下の3つのパターンがある。第1に、該当会議が既に開催中(ステップSA110:Yes)であり、かつ、その会議を開催中のMCU10−kに空きがある場合(ステップSA120:Yes)である。この場合は、上記会議を開催中のMCUが上記ステップSA120において接続先MCUとして決定される。第2に、該当会議が既に開催中(ステップSA110:Yes)であるものの、その会議を開催中のMCU10−kに空きがなく(ステップSA120:No)、ステップSA130において当該会議を開催し得るMCUが新たに接続先MCUとして決定される場合である。そして、第3に、該当会議が開催されておらず(ステップSA110:No)、ステップSA130において当該会議を開催し得るMCUが新たに接続先MCUとして決定される場合である。本動作例は、上記3つのパターンのうちの第2のパターンに該当し、ステップSA130において、MCU10−1が接続先MCUとして決定される。このため、ステップSA160においては、MCU10−1のMCU識別子である“MCU−1”に対応付けて会議リソーステーブルに格納されているA方式符号化器残数の値が“6”から“5”に更新される。
次いで、制御部510は、接続先決定処理510bにより決定した接続先MCU(本動作例では、MCU10−1)の通信アドレスを取得するため、前述したロケーション解決処理510cを実行する(ステップSA170)。より詳細に説明すると、制御部510は、まず、接続先決定処理510bにより決定した接続先MCUのMCU識別子を書き込んだロケーション解決要求メッセージM004をロケーションサーバ30へ送信する(図5参照)。前述したように、ロケーション解決要求メッセージM004を受信したロケーションサーバ30は、そのロケーション解決要求メッセージM004に書き込まれているMCU識別子に対応付けて自装置に記憶している通信アドレス(例えば、192.168.x.x)を読み出し、その通信アドレスを書き込んだロケーション解決応答メッセージM005を会議管理サーバ50へ返信する。会議管理サーバ50の制御部510は、ロケーションサーバ30から返信されてくるロケーション解決応答メッセージM005を受信することにより、上記接続先MCUの通信アドレスを取得するのである。
以上のようにして接続先MCUおよびその通信アドレスの特定が完了すると、制御部510は、前述した呼接続先通知処理510dを実行し、接続先MCUのMCU識別子および通信アドレスと、ステップSA100にて取得した接続メディア情報(ステップSA150の処理が実行された場合には、連結先MCUのMCU識別子が追加された接続メディア情報)を書き込んだ呼接続先解決応答メッセージM006を呼接続サーバ40へ宛てて送信する(ステップSA180)。本動作例では、接続先MCUのMCU識別子“MCU−1”、そのMCUの通信アドレス“192.168.x.x”、およびMCU識別子“MCU−2”が付加された接続メディア情報が書き込まれた呼接続先解決応答メッセージM006が会議管理サーバ50から呼接続サーバ40へ送信される(図5参照)。
呼接続サーバ40は、上記のようにして会議管理サーバ50から送信されてくる呼接続先解決応答メッセージM006を受信すると、会議端末20−jから受信した呼接続要求メッセージM001に書き込まれていた接続メディア情報を、接続先解決応答メッセージM006に書き込まれている接続メディア情報に置き換えて呼接続要求メッセージM007を生成し、その呼接続要求メッセージM007を接続先MCU(本動作例では、MCU10−1)へ宛てて送信する(図5参照)。以下、呼接続サーバ40から転送された呼接続要求メッセージM007を受信した場合にMCU10−kが実行する動作について図7を参照しつつ説明する。
図7は、呼接続要求メッセージM007を受信したMCU10−1が実行する動作の流れを示すフローチャートである。MCU10−1の制御部120は、呼接続要求メッセージM007を受信すると、前述した呼制御処理120aを実行する(ステップSB100)。より詳細に説明すると、制御部120は、受信した呼接続要求メッセージM007を解析し、その呼接続要求メッセージM007に含まれている接続メディア情報を取得する。
次いで、制御部120は、前述した動作設定処理120bを実行する。図7に示すフローチャートでは、ステップSB110以降の処理が動作設定処理120bに対応する。ステップSB110では、制御部120は、ステップSB100で取得した接続メディア情報を解析し、他のMCUと連結する必要があるか否かを判定する。具体的には、制御部120は、上記接続メディア情報に、連結先MCU識別子が含まれている場合には、その連結先MCU識別子で識別されるMCUと連結する必要があると判定し、逆に、連結先MCU識別子が含まれていない場合には、他のMCUを連結する必要はないと判定する。本動作例では、上記接続メディア情報に連結先MCU識別子(MCU−2)が含まれているため、ステップSB110の判定結果は“Yes”になる。
ステップSB110の判定結果が“No”である場合には、制御部120は、接続メディア情報に含まれているメディア種別識別子および符号化方式識別子にしたがってミキシング部110の設定(ステップSB140)を行う。逆に、ステップSB110の判定結果が“Yes”である場合には、制御部120は、後述するステップSB120およびステップSB130の処理を実行した後に上記ステップSB140の処理を実行する。前述したように、本動作例では、ステップSB110の判定結果は“Yes”になるのであるから、ステップSB120およびステップSB130の処理が実行される。
ステップSB120とステップSB130とは、接続メディア情報に含まれている連結先MCU識別子で識別されるMCUを連結するための処理である。より詳細に説明すると、ステップSB120において制御部120は、上記連結先MCU識別子で識別されるMCUへ宛てて、そのMCUの連結に必要な情報を書き込んだ通信メッセージ(以下、MCU間接続要求メッセージ)M008を送信する(図5参照)。ここで、連結に必要な情報とは、音声接続手段70を介してその連結先であるMCUとの間で音声データの送受信を実現するための情報であり、その一例としては音声接続手段70にて使用するタイムスロットを特定する情報が挙げられる。前述したように、本動作例では、制御部120が呼接続サーバ40から受信する呼接続要求メッセージM007には、連結先MCU識別子として“MCU−2”が付加されている。このため、MCU10−2をMCU10−1に連結するために必要な上記情報が書き込まれたMCU間接続メッセージがMCU10−1からMCU10−2へ送信される。また、上記連結に必要な情報は制御部120によって多重化部150にも設定される(ステップSB130)。これにより上記連結先MCU識別子で識別されるMCUとの間でタイムスロットを使用した音声データの送受信が可能になるのである。このようにしてMCU10−1とMCU10−2とが連結されると、MCU10−kは、自装置との間に通信セッションを確立している各会議端末20−jから受信し音声データの表す音声をミキシング部110によってミキシングし、そのミキシング結果を音声接続手段70を介してMCU10−2へ送信する一方、音声接続手段70を介してMCU10−2から送信されてくる音声をと上記ミキシング結果とをミキシングして、上記会議端末20−jの各に出力する。これにより、MCU10−1との間で通信セッションを確立して、会議番号が“2003”である会議に参加している会議参加者の音声が、MCU10−2との間で通信セッションを確立して、会議番号が“2003”である会議に参加している会議参加者に伝達され、また、後者の音声も前者に伝達されることになる。
そして、制御部120は、ステップSB140までの処理を完了すると、呼接続要求メッセージM007の要求内容に応じた処理(すなわち、通信セッションの確立)が完了したことを通知する通信メッセージ(“200 OK”)M009を呼接続サーバ40へ返信する(図5参照)。図5に示すように、呼接続サーバ40は、MCU10−1から送信されてくる通信メッセージ(“200 OK”)M009を受信すると、その通信メッセージM009を呼接続要求メッセージM001の送信元である会議端末20−1に転送する。
以上に説明した動作が為される結果、会議端末20−1とMCU10−1との間には通信セッションが確立される。
以上に説明したように、本実施形態に係る会議通信システム1においては、会議参加者が何ら特別な操作を行わなくとも、複数のMCU10−kのうち会議端末20−jから開催を要求された会議を開催するに適切なMCU10−kが会議管理サーバ50によって選択され、そのMCU10−kでその会議が開催される。また、本実施形態によれば、複数のMCU10−kの各々に、取り扱い可能メディア等を示すデータを互いに交換させる必要はなく、MCU10−kの高機能化およびそれに伴う製造コストの増加を回避することが可能になる。加えて、本実施形態によれば、1つの会議を複数のMCU10−kを連携させて開催することが可能になるため、各MCU10−kが有するハードウェアリソース(例えば、符号化器等)を会議通信システム全体に亘って効率良く利用することが可能になる。
(C:変形)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、会議通信システム1に含まれるMCUの各々が方式Aおよび方式Bの互いに異なる仕様の符号化器(および復号化器)の何れかを有している場合について説明した。しかしながら、全て同じ仕様の符号化器および復号化器を有する複数のMCUで会議通信システムを構成しても勿論良い。このように同一の仕様の符号化器および復号化器を有する複数のMCUを用いて構成された会議通信システムにおいても、1つの会議通信グループを複数のMCUに割り当てることができれば便利であることには変わりないからである。例えば、1つの会議は1つのMCUで開催されなければならないとすると、各会議に参加可能な会議参加者の最大人数は、その時点における各MCUの符号化器残数に制限されるが、1つの会議を複数のMCUで開催することができれば、そのような制限が課されることはないからである。
(2)上述した実施形態では、1つのMCUが有する複数の符号化器(復号化器)の全てが同一の仕様である場合について説明したが、1つのMCUに互いに仕様が異なる複数種の符号化器(復号化器)を混在させても勿論良い。また、会議通信システムに含まれる複数のMCUの各々が、仕様の異なる複数種の符号化器(および対応する復号化器)を有しており、符号化器(復号化器)の種類毎にMCUに係る処理負荷が異なっている場合には、上記符号化器(復号化器)に空きがあるか否かに拘わらず、処理負荷の重い符号化器(復号化器)を使用する会議通信グループを複数のMCUに亘って割り当てる処理を会議管理サーバに実行させても良い。このようにすることで、会議通信システムに含まれる複数のMCUのうちの特定のものに処理負荷が集中することを回避し、会議通信システム全体でのハードウェアリソースを有効活用することが可能になる。
(3)上述した実施形態では、MCU10−kの各々を、時分割多重化方式の通信網である音声接続手段70に接続する場合について説明したが、これらMCU10−k間の通信を仲介する通信手段の多重化は必ずしも必須ではない。また、多重化されていない通信手段にMCU10−kの各々を接続する場合には、各MCU10−kに多重化部150を設ける必要がないことは言うまでもない。また、上述した実施形態では、MCU10−k間の音声データの送受信を実現するための通信手段(上記実施形態では、音声接続手段70)を、MCU10−kが会議端末20−jと音声データの送受信を行うための通信手段(上記実施形態では、通信網60)とは別個に設ける場合について説明した。しかし、MCU10−kが会議端末20−jと音声データの送受信を行うための通信手段に、MCU10−k間の音声データの送受信を実現する機能を担わせても勿論良く、このような態様にあっては、通信網60の他に音声接続手段70を設ける必要はない。
(4)上述した実施形態では、呼接続サーバ、ロケーションサーバおよび会議管理サーバの各々を、夫々別個のハードウェアで構成する場合について説明したが、1台のハードウェアで実現しても勿論良い。また、上述した実施形態では、本発明に係るMCUに特徴的な処理(すなわち、呼制御処理120aおよび動作設定処理120b)をソフトウェアモジュールで実現したが、ハードウェアモジュールで実現しても勿論良い。具体的には、呼制御処理120aを実行する電子回路である呼制御部と、動作設定処理120bを実行する電子回路である動作設定部とを組み合わせて制御部120を構成しても良い。同様に、本発明に係る会議管理サーバに特徴的な処理をハードウェアモジュールで実現しても良い。具体的には、接続メディア要求解析処理510a、接続先決定処理510b、ロケーション解決処理510cおよび呼接続先通知処理510dの各処理を実行する電子回路を組み合わせて制御部510を構成すれば良い。
本発明の一実施形態に係る会議通信システム1の構成例を示すブロック図である。 同会議通信システム1に含まれるMCU10−kの構成例を示すブロック図である。 同会議通信システム1に含まれる会議管理サーバ50の構成例を示すブロック図である。 同会議管理サーバ50が有する会議リソーステーブルの一例を示す図である。 会議通信システム1における通信シーケンスの一例を示す図である。 同会議管理サーバ50が実行する処理を示すフローチャートである。 同MCU10―kが実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…会議通信システム、10−j…多地点接続装置(MCU)、110…ミキシング部、120…制御部、120a…呼制御処理、120b…動作設定処理、130−x…符号化器、140−x…復号化器、150…多重化部、20−j…会議端末、30…ロケーションサーバ、40…呼接続サーバ、50…会議管理サーバ、510…制御部、510a…接続メディア要求解析処理、510b…接続先決定処理、510c…ロケーション解決処理、510d…呼接続先通知処理、520…記憶部、60…通信網、70…音声接続手段。

Claims (3)

  1. 電話会議において、その電話会議に参加する複数の端末から符号化された音声データを受信して復号化し、復号化された音声データをミキシングし、前記複数の端末から受信される音声データの符号化方式と同じ符号化方式の符号化をミキシング結果である音声データに施して前記複数の端末へ配信する多地点接続装置に関するテーブルであって、電話会議に使用可能な複数の多地点接続装置の各々について、その多地点接続装置を示すMCU識別子と、その多地点接続装置が対応可能なメディアおよび符号化方式を示すデータと、その多地点接続装置にあと何台の端末を接続可能であるかを示す情報とを対応付けて格納する会議リソーステーブルと、
    会議の開催を要求する通信メッセージであって、その会議で使用するメディアおよび符号化方式を示す接続メディア情報を含む通信メッセージを端末から呼接続サーバ経由で受信し、受信した通信メッセージから前記接続メディア情報を取得する解析手段と、
    前記会議リソーステーブルを参照することにより、前記解析手段により取得された接続先メディア情報が示すメディアおよび符号化方式に対応可能な多地点接続装置であって、接続可能な端末数が0でない多地点接続装置を選択し、この選択した多地点接続装置のMCU識別子を前記会議リソーステーブルから接続先MCU識別子として取得するとともに、前記会議リソーステーブルにおいて該接続先MCU識別子に対応付けられた多地点接続装置に接続可能な端末数を示す情報を1だけ減らす接続先決定手段と、
    前記接続先決定手段により取得された接続先MCU識別子で識別される多地点接続装置と前記通信メッセージの送信元である端末との間に通信セッションを確立する処理を前記呼接続サーバに実行させるために、該接続先MCU識別子を前記呼接続サーバへ通知する接続先通知手段と、
    を有することを特徴とする会議管理サーバ。
  2. 前記会議リソーステーブルは、前記複数の多地点接続装置の各々を示すMCU識別子に対応付けて、その多地点接続装置で開催中の会議を示す会議識別子を格納し、前記接続メディア情報は、開催または参加を所望する会議を示す会議識別子を含み、
    前記接続決定手段は、
    前記解析手段により取得された接続メディア情報に含まれている会議識別子が前記会議リソーステーブルに格納されており、かつ、前記会議リソーステーブルにおいて当該会議識別子に対応付けられたMCU識別子で識別される多地点接続装置に接続可能な端末数が0である場合に、そのMCU識別子を連結先の多地点接続装置を示す連結先MCU識別子とし、
    前記接続先通知手段は、前記接続先MCU識別子とともに前記連結先MCU識別子を前記呼接続サーバへ通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の会議管理サーバ。
  3. 電話会議に参加するn(nは2以上の整数)台の端末の各々から送信されてくる音声データに復号化を施した後にミキシング部によりミキシングし、そのミキシング結果に符号化を施して前記n台の端末の各々へ配信する多地点接続装置において、
    前記ミキシング部は、入力端子および出力端子を(n+i:iは2以上の整数)組備え、(n+i)個の前記入力端子の各々を介して入力される音声データをミキシングして互いに異なる(n+i)通りのミキシング結果を生成し、(n+i)個の前記出力端子の各々を介して出力するマトリクスミキサであり、
    通信セッションの確立を要求する旨の通信メッセージを呼接続サーバ経由で前記n台の端末の何れかから受信した場合に、前記通信メッセージの送信元である端末との間に前記呼接続サーバを介して通信セッションを確立する呼接続手段と、
    前記通信セッションを介して送信されてくる音声データをミキシング対象とするよう前記ミキシング部の動作設定を行う一方、他の多地点接続装置を示す連結先MCU識別子であって、該連結先識別子で識別される多地点接続装置から出力される音声データをミキシング対象とすることを示す連結先MCU識別子が前記通信メッセージに含まれている場合には、前記連結先MCU識別子で識別される多地点接続装置から出力される音声データをミキシング対象とするよう前記ミキシング部の動作設定を行う動作設定手段と、
    を有することを特徴とする多地点接続装置。
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