JP2008306034A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロセス設計の自由度が広く、かつ、グラファイトの析出がない信頼性の高いオーミック電極を有する半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
【解決手段】
本発明の半導体装置は、炭化珪素からなるN型の炭化珪素半導体基板1に形成されたN型の炭化珪素エピタキシャル層2と、炭化珪素半導体基板1とオーミック接触し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なる多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を基材とするオーミック領域4とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイオード、電界効果型トランジスタ等に用いられる半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
炭化珪素(SiC)からなる半導体基体にオーミック電極を形成する従来の方法として、上記半導体基体に、ニッケル(Ni)を堆積し、SiC中のシリコン(Si)とNiとを合金化(シリサイド化)して形成する方法がある。しかし、本方法では、SiC中の炭素(C)が電極表面にグラファイト化して析出するため、オーミック電極形成後にボンディングすると、グラファイトの析出に起因するボンディング不良が発生するといった問題があった。
そこで、従来、上記半導体基体に、SiとNiとを積層した後、またはSiとNiの混合物を堆積した後、熱処理を行う方法がある。当該熱処理により、SiとNiをシリサイド化することによって、オーミック電極を形成している(特許文献1参照)。これより、SiC中のCが電極表面にグラファイト化して析出することがなく、オーミック電極形成後にボンディングしても、グラファイトの析出に起因するボンディング不良が生ぜず、信頼性の高いオーミック電極を取得している。
特開平07−99169号公報
しかしながら、上記特許文献1に示した方法では、グラファイトの析出によるボンディング不良は抑制できるものの、オーミック電極の形成後、熱酸化などのプロセスを行うことができないといった問題があった。これは、Niを使用していることから、オーミック電極の形成後、熱酸化などのプロセスを行うと、金属による炉体の汚染が発生することによる。そのため、プロセス設計における自由度が狭いという問題があった。更に、NiとSiをシリサイド化する際に高温の熱処理を要するため、熱に弱い部位、例えばショットキー電極などはシリサイド化した後に形成することになり、これもプロセス設計における自由度を狭める要因になっていた。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、プロセス設計の自由度が広く、かつ、グラファイトの析出がない信頼性の高いオーミック電極を有する半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る半導体装置では、半導体材料からなる第1導電型の半導体基体とオーミック接触し、かつ、上記半導体材料とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料からなるヘテロ半導体層を基材とするオーミック領域とを有することを特徴としている。
本発明により、プロセス設計の自由度が広くできる。更に、グラファイトの析出を防止でき、信頼性の高いオーミック電極を形成できる。
以下に、本発明の第1乃至第2の実施形態に係る半導体装置および半導体装置の製造方法について、図1乃至図5を参照して説明する。第1の実施形態に係る半導体装置は、ダイオードに用いられている。第2の実施形態に係る半導体装置は、電界効果型トランジスタに用いられている。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る半導体装置について図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示した図である。図1に示すように、本半導体装置は、半導体材料からなる第1導電型の半導体基体である炭化珪素からなるN+型の炭化珪素半導体基板1に形成された、第1導電型のドリフト領域であるN−型の炭化珪素エピタキシャル層2を備える。更に、炭化珪素エピタキシャル層2における炭化珪素半導体基板1と対向する面(以下、上面とする。)には、P型のヘテロ半導体領域3を備えている。
ここで、ヘテロ半導体領域3は、炭化珪素エピタキシャル層2とヘテロ接合を形成し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料である多結晶シリコンからなる。後述するように、ヘテロ半導体材料である多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30(図2(B)参照)に不純物を導入して、ヘテロ半導体領域3を形成している。また、炭化珪素半導体基板1における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面(以下、下面とする。)に接するように、ヘテロ半導体層30を基材とするオーミック領域4を備えている。後述するように、ヘテロ半導体層30に不純物を導入して、オーミック領域4を形成する。ここで、炭化珪素半導体基板1とオーミック領域4とはオーミック接触している。
次に、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面工程図である。まず、図2(A)に示す工程のように、半導体材料である炭化珪素からなるN+型の炭化珪素半導体基板1に、ドリフト領域であるN−型の炭化珪素エピタキシャル層2を形成する。次に、図2(B)に示す工程のように、炭化珪素半導体基板1の下面および炭化珪素エピタキシャル層2の上面に、化学気相成長法であるLP―CVD法で、ヘテロ半導体層30を同時に形成する。ヘテロ半導体層30は、上述のように、炭化珪素とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料である多結晶シリコンからなる。
次に、図2(C)に示す工程のように、炭化珪素半導体基板1の下面と接したヘテロ半導体層30に、N+型の炭化珪素半導体基板1と同一導電型となるように、N型不純物である燐イオン50をイオン注入する。イオン注入後、活性化熱処理を実施し、オーミック領域4を形成する。次に、図2(D)に示す工程のように、炭化珪素エピタキシャル層2の上面と接したヘテロ半導体層30に、P型不純物であるボロン(ホウ素)イオン51をイオン注入した後、活性化熱処理を実施し、ヘテロ半導体領域3を形成する。次に、図2(E)に示す工程のように、フォトリソグラフィとエッチングの組み合わせによりヘテロ半導体領域3をパターニングし、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を完成させる。
以上より、第1の実施形態に係る半導体装置は、N+型の炭化珪素半導体基板1に形成されたN−型の炭化珪素エピタキシャル層2を備える。また、炭化珪素半導体基板1とオーミック接触し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なる多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を基材とするオーミック領域4を備える。更に、炭化珪素エピタキシャル層2とヘテロ接合を形成し、かつ、多結晶シリコンからなるヘテロ半導体領域3を備える。これから、従来と異なり、オーミック領域4はニッケル等の金属を含まないので、オーミック領域4の形成後、熱酸化などのプロセスを実施しても、金属による炉体の汚染が発生することがない。よって、オーミック領域4の形成後、熱酸化などのプロセスを実施することができ、プロセス設計の自由度を広くすることができる。また、ニッケル等の金属を用いていないので、グラファイトの析出がない信頼性の高いオーミック電極を実現することもできる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ヘテロ半導体領域3の基材であるヘテロ半導体層30およびオーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30を同時に形成する工程を含んでいる。これより、両ヘテロ半導体層30を同時に形成でき、プロセスの短縮を図ることができる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ヘテロ半導体層30を同時に形成する工程を、化学気相成長法であるLP―CVD法で実施している。これより、両ヘテロ半導体層30を効率よく形成することができる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、炭化珪素半導体基板1と同一導電型になるように、ヘテロ半導体層30へ不純物を導入する工程と、導入後、熱処理することでオーミック領域4を形成する工程とを含む。これより、N+型の炭化珪素半導体基板1とN型のオーミック領域4との間に形成されたヘテロ接合におけるエネルギー障壁の幅が狭くなる。よって、キャリアが障壁をトンネリングできるようになり、オーミック領域4は炭化珪素半導体基板1とオーミック接触することができる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、オーミック領域4を形成後、ヘテロ半導体層30にP型不純物を導入する工程と、導入後、熱処理することで、ヘテロ半導体領域3を形成する工程とを含む。これから、ヘテロ半導体領域3の形成後に熱処理を実施すると、ヘテロ半導体領域3の整流性が損なわれるが、オーミック領域4の形成後にヘテロ半導体領域3を形成することで、ヘテロ半導体領域3の整流性を維持することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る半導体装置について、第1の実施形態に係る半導体装置と異なる点を中心に図3を参照して説明する。また、第2の実施形態に係る半導体装置について、第1の実施形態に係る半導体装置と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示した図である。図3に示すように、本半導体装置は、第1の実施形態と同様に、炭化珪素半導体基板1と接するように、炭化珪素エピタキシャル層2を備えている。炭化珪素エピタキシャル層2の上面の一部に、炭化珪素エピタキシャル層2とヘテロ接合を形成し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料である多結晶シリコンからなるN型のヘテロ半導体領域9を備えている。
また、本半導体装置は、ゲート絶縁膜5を備えている。ゲート絶縁膜5は、上記ヘテロ接合と隣接し、ヘテロ半導体領域9における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面の一部および炭化珪素エピタキシャル層2の上面のヘテロ半導体領域9以外の部分に接している。更に、ゲート絶縁膜5における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面およびヘテロ半導体領域9と対向する面の一部に、ゲート電極6を備えている。ここで、ゲート電極6は、上記へテロ接合に隣接し、かつ、ゲート絶縁膜5を介して形成されたヘテロ半導体材料であるN型の多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を基材としている。後述するように、ヘテロ半導体層30に不純物を導入して、ゲート電極6を形成している。また、第1の実施形態と同様に、炭化珪素半導体基体1の下面に接するように、オーミック領域4を備えている。後述するように、ヘテロ半導体層30に不純物を導入して、オーミック領域4を形成する。なお、第1の実施形態と同様に、炭化珪素半導体基体1とオーミック領域4とはオーミック接触している。
次に、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面工程図である。まず、第1の実施形態と同様に、図4(A)に示す工程のように、半導体材料である炭化珪素からなるN+型の炭化珪素半導体基板1に、ドリフト領域であるN−型の炭化珪素エピタキシャル層2を形成する。次に、図4(B)に示す工程のように、炭化珪素エピタキシャル層2の上面の一部に、ヘテロ半導体領域9を形成する。上述したように、ヘテロ半導体領域9は、炭化珪素エピタキシャル層2とヘテロ接合を形成し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料であるN型の多結晶シリコンからなる。
次に、図4(C)に示す工程のように、ヘテロ半導体領域9における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面、ヘテロ半導体領域9の側面および炭化珪素エピタキシャル層2の上面のヘテロ半導体領域9以外の部分に、ゲート絶縁膜5を堆積する。更に、ゲート絶縁膜5における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面およびヘテロ半導体領域9と対向する面に、ヘテロ半導体材料の多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を化学気相成長法であるLP―CVD法により形成する。同時に、炭化珪素半導体基板1の下面も、ヘテロ半導体層30を形成する。次に、図4(D)に示す工程のように、POCl3雰囲気中にて熱処理を実施し、炭化珪素半導体基板1の下面に接したヘテロ半導体層30にN型不純物である燐を導入し、N型のオーミック領域4を形成する。同時に、POCl3雰囲気中にて熱処理を実施し、ゲート絶縁膜5における炭化珪素エピタキシャル層2と対向する面およびヘテロ半導体領域9と対向する面に接したヘテロ半導体層30にN型不純物である燐を導入する。そして、N型のゲート電極6を形成する。これから、オーミック領域4およびゲート電極6は、炭化珪素半導体基板1と同一導電型となる。その後、フォトリソグラフィとエッチングの組み合わせにより、ゲート絶縁膜5およびゲート電極6をパターニングし、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を完成させる。
以上より、第2の実施形態に係る半導体装置では、N+型の炭化珪素半導体基板1に形成されたN−型の炭化珪素エピタキシャル層2を備える。また、炭化珪素半導体基板1とオーミック接触し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なる多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を基材とするオーミック領域4を備える。更に、炭化珪素エピタキシャル層2とヘテロ接合を形成し、かつ、多結晶シリコンからなるヘテロ半導体領域9を備える。上記ヘテロ接合に隣接し、かつ、ゲート絶縁膜5を介して形成されたヘテロ半導体層30を基材とするゲート電極6を備える。これから、従来と異なり、オーミック領域4はニッケル等の金属を含まないので、第1の実施形態と同様に、オーミック領域4の形成後、熱酸化などのプロセスを実施しても、金属による炉体の汚染が発生することがない。よって、オーミック領域4の形成後、熱酸化などのプロセスを実施することができ、プロセス設計の自由度を広くすることができる。また、ニッケル等の金属を用いないので、グラファイトの析出がない信頼性の高いオーミック電極を実現することもできる。
また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ゲート電極6の基材であるヘテロ半導体層30およびオーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30を同時に形成する工程を含んでいる。これより、第1の実施形態と同様に、両ヘテロ半導体層30を同時に形成でき、プロセスの短縮を図ることができる。
また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ヘテロ半導体層30を同時に形成する工程を、化学気相成長法であるLP―CVD法で実施している。これより、両ヘテロ半導体層30を効率よく形成することができる。
また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ゲート電極6の基材であるヘテロ半導体層30へ、炭化珪素半導体基板1と同一導電型になるように不純物を導入し、ゲート電極6を形成する工程を含む。当該工程と同時に、オーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30へ、炭化珪素半導体基板1と同一導電型になるように不純物を導入し、オーミック領域4を形成する工程も含む。これより、N+型の炭化珪素半導体基板1とN型のオーミック領域4との間に形成されたヘテロ接合におけるエネルギー障壁の幅が狭くなる。よって、キャリアが障壁をトンネリングできるようになり、オーミック領域4は炭化珪素半導体基板1とオーミック接触することができる。更に、ゲート電極6およびオーミック領域4を同時に形成するので、プロセスの短縮を図ることができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1乃至第2の実施形態に係る半導体装置では、炭化珪素エピタキシャル層2を炭化珪素半導体基板1の全面に形成しているが、特にこれに限定されるものでなく、所定領域のみに形成しても良い。
また、第1乃至第2の実施形態に係る半導体装置では、ヘテロ半導体材料として多結晶シリコンを用いているが、特にこれに限定されるものでなく、単結晶シリコン、アモルファスシリコンを用いても同様の効果を取得できる。同様に、半導体材料として炭化珪素を用いているが、特にこれに限定されるものでなく、窒化ガリウム、ダイヤモンドを用いても同様の効果を取得できる。すなわち、高耐圧で低オン抵抗の半導体装置を実現できる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置は、ダイオードに用いられているが、特にこれに限定されるものでなく、他の用途に用いても同様の効果を取得できる。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、オーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30に不純物を導入し、オーミック領域4を形成する工程において、イオン注入と活性化熱処理との組み合わせを用いている。しかし、特にこれに限定されるものでなく、POCl3などを用いた気相からの不純物導入でも良い。同様に、ヘテロ半導体領域3の基材であるヘテロ半導体層30に不純物を導入し、ヘテロ半導体領域3を形成する工程において、イオン注入と活性化熱処理との組み合わせを用いている、しかし、特にこれに限定されるものでなく、BBr3などを用いた気相からの不純物導入でも良い。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、オーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30へ燐イオン50をイオン注入した後、活性化熱処理を実施し、オーミック領域4を形成している。その後、ヘテロ半導体領域3の基材であるヘテロ半導体層30へボロンイオン51をイオン注入した後、活性化熱処理を実施し、ヘテロ半導体領域3を形成している。しかし、特にこれに限定されるものでなく、燐イオン50およびボロンイオン51を各々のヘテロ半導体層30にイオン注入した後、まとめて活性化熱処理を同一工程で実施しても良い。
また、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、オーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30に不純物をイオン注入する工程と、イオン注入後、活性化熱処理することで、オーミック領域4を形成する工程を含む。しかし、特にこれに限定されるものでなく、上記工程の代わりに、当該ヘテロ半導体層30と接するようにニッケルなどの金属を積層する工程と、当該ヘテロ半導体層30と金属とがシリサイド化するように熱処理を実施する工程でも良い。この場合、ヘテロ半導体領域3の基材であるヘテロ半導体層30に不純物をイオン注入した後、実施する活性化熱処理と、ヘテロ半導体層30と金属とがシリサイド化するように実施する熱処理とを同一工程で実施することが望ましい。このようにすれば、オーミック領域4の形成後に、熱酸化などのプロセスを実施しないので、金属による炉体の汚染が発生することがない。よって、プロセス設計の自由度を広くすることができる。また、ヘテロ半導体領域3の形成後に熱処理を実施しないので、ヘテロ半導体領域3の整流性の維持することができる。なお、上記金属は、ニッケル(Ni)に限定されるものでなく、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)でも良い。
また、第2の実施形態に係る半導体装置は、電界効果型トランジスタに用いられているが、特にこれに限定されるものでなく、例えば、図5に示すような縦型のパワーMOSFETでも良い。ここで、図5に示す縦型のパワーMOSFETについて説明する。図5に示したように、N型の炭化珪素半導体基板1の所定領域に形成されたN型の炭化珪素エピタキシャル層2を備える。また、炭化珪素エピタキシャル層2の所定の位置に形成された第2の導電型であるP型のベース領域7と、ベース領域7の表層に接するように形成されたN型のソース領域8を備える。また、炭化珪素半導体基板1とオーミック接触し、かつ、炭化珪素とバンドギャップの異なる多結晶シリコンからなるヘテロ半導体層30を基材とするオーミック領域4を備える。更に、ソース領域8と炭化珪素エピタキシャル層2とを接続するように形成されたチャネル領域の表層に、ゲート絶縁膜5を介して隣接するように形成されたヘテロ半導体層30を基材とするゲート電極6を備える。そして、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法と同様に、オーミック領域4およびゲート電極6を形成するものである。よって、第2の実施形態と同様の効果を取得可能である。なお、図5に示したパワーMOSFETでも、ヘテロ半導体材料として多結晶シリコンを用いているが、特にこれに限定されるものでなく、単結晶シリコン、アモルファスシリコンを用いても良い。同様に、半導体材料として炭化珪素を用いているが、特にこれに限定されるものでなく、窒化ガリウム、ダイヤモンドを用いても良い。
また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ヘテロ半導体層30に不純物を導入し、オーミック領域4およびゲート電極6を形成する工程において、POCl3を用いた気相からの不純物導入を用いている。しかし、特にこれに限定されるものでなく、イオン注入と活性化熱処理との組み合わせでも良い。なお、図5に示したパワーMOSFETにも適用可能である。
また、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、ゲート電極6の基材であるヘテロ半導体層30およびオーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30に不純物を同時に導入する工程を含む。しかし、特にこれに限定されるものでない。上記工程の代わりに、ゲート電極6の基材であるヘテロ半導体層30に不純物をイオン注入する工程と、オーミック領域4の基材であるヘテロ半導体層30と接するようにニッケルなどの金属を積層する工程でも良い。この場合、イオン注入した不純物が活性化し、ヘテロ半導体層30と当該金属とがシリサイド化するように熱処理することで、ゲート電極6およびオーミック領域4を同時に形成する。このようにすれば、オーミック領域4の形成後に、熱酸化などのプロセスを実施しないので、金属による炉体の汚染が発生することがない。よって、プロセス設計の自由度を広くすることができる。なお、上記金属は、ニッケル(Ni)に限定されるものでなく、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)でも良い。更に、図5に示したパワーMOSFETにも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示した図 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面工程図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面構造を示した図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面工程図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法で製造された他の半導体装置の断面構造を示した図
符号の説明
1 炭化珪素半導体基板、2 炭化珪素エピタキシャル層、
3、9 ヘテロ半導体領域、4 オーミック領域、5 ゲート絶縁膜、
6 ゲート電極、7 ベース領域、8 ソース領域、
30 ヘテロ半導体層、50 燐イオン、51 ボロンイオン

Claims (15)

  1. 半導体材料からなる第1導電型の半導体基体の所定領域に形成された前記第1導電型のドリフト領域と、
    前記半導体基体とオーミック接触し、かつ、前記半導体材料とバンドギャップの異なるヘテロ半導体材料からなるヘテロ半導体層を基材とするオーミック領域とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ドリフト領域とヘテロ接合を形成し、かつ、前記ヘテロ半導体材料からなるヘテロ半導体領域を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ヘテロ接合に隣接し、かつ、ゲート絶縁膜を介して形成された前記へテロ半導体層を基材とするゲート電極とを有することを特徴する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ドリフト領域の所定の位置に形成された第2導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の表層に接するように形成された前記第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と前記ドリフト領域とを接続するように形成されたチャネル領域の表層に、ゲート絶縁膜を介して隣接するように形成された前記ヘテロ半導体層を基材とするゲート電極とを有することを特徴する請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記ヘテロ半導体領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層および前記オーミック領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層を同時に形成する工程を備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記ゲート電極の前記基材である前記へテロ半導体層および前記オーミック領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層を同時に形成する工程を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ヘテロ半導体領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層へ不純物を導入することで、前記ヘテロ半導体領域を形成する工程と、
    前記オーミック領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層を熱処理することで、前記オーミック領域を形成する工程とを備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ゲート電極の前記基材である前記へテロ半導体層へ不純物を導入することで、前記へテロ半導体領域を形成する工程と、
    前記オーミック領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層を熱処理することで、前記オーミック領域を形成する工程とを備えることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記両熱処理を同一工程で実施することを特徴とする請求項7または8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記オーミック領域を形成する前記工程は、前記半導体基体と同一導電型になるように、前記オーミック領域の前記基材である前記ヘテロ半導体層へ不純物を導入する工程を含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記オーミック領域を形成する前記工程は、前記ヘテロ半導体層と接するように金属を積層する工程と、
    前記ヘテロ半導体層と前記金属とが合金化するように熱処理を実施する工程とを含むことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記金属は、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)のいずれかであることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記ヘテロ半導体層を同時に形成する前記工程は、化学気相成長法によって実施されることを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記半導体材料が、炭化珪素、窒化ガリウム、ダイヤモンドのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記へテロ半導体材料が、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の半導体装置。
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