JP2008303730A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

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雅敦 近藤
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Abstract

【課題】ボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図ることと、ボス部のスプリングガイドとしての機能維持およびボス部の強度維持をしつつボス部の軽量化を図ることができる内燃機関のスロットル制御装置を提供すること。
【解決手段】スロットルボディ10と、スロットルボディ10に収容されたスロットルバルブ19と、スロットルバルブ19が設けられたバルブシャフト18と、バルブシャフト18の一端を突出させた状態で軸支する軸受15と、スロットルボディ10に形成されて軸受15が内側に配置される第1ボス部12と、スロットルバルブ19を閉方向へ付勢するために第1ボス部12外周に配置されるバックスプリング33とを有する内燃機関のスロットル制御装置1において、第1ボス部12の外周に、端部からスロットルボディ10側に向かってバルブシャフト18の軸方向に連続して形成された凹部50を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の吸入空気量を制御するためのスロットル制御装置に関する。
従来のスロットル制御装置においては、吸気通路を形成するスロットルボディに収容されたスロットルバルブを開閉することにより、内燃機関の吸入吸気量を制御している。このようなスロットル制御装置では、スロットルバルブを閉方向へ付勢するためのバックスプリングを備えている。このバックスプリングは、スロットルバルブが設けられたバルブシャフトに回動自在に支持されたオープナレバー(リリーフレバー)とスロットルボディとの間に装着されている。このとき、バックスプリングは、スロットルボディに設けられて内側に軸受が配置された環状ボス(円筒形状)の外周面にてガイドされている(特許文献1)。
特開2001−303978号公報
しかしながら、上記したスロットル制御装置では、環状ボスに無駄肉部が存在しているという問題があった。すなわち、環状ボスのスプリングガイドとしての機能を確保するためには、周方向においてスプリング内側を数点でガイドすれば十分である。それにもかかわらず、上記したスロットル制御装置の環状ボスでは、ボス外周全面によりスプリングガイドとして機能するように設計されている。このため、環状ボスに無駄肉部が存在しているのである。そして、このような環状ボスの無駄肉部は、スロットルボディ、ひいてはスロットル制御装置の重量を増大させる要因になってしまう。
その一方、環状ボスの肉厚を薄くすると、環状ボスは軸受を介してバルブシャフトを支持しているため、バルブシャフトから受ける力により損傷してしまうおそれがある。特に、バックファイヤが発生したとき、環状ボスの根元に応力集中が生じて破損する懸念がある。また、環状ボスの外周面がスプリング内側と接触して摩耗するが、摩耗部がほぼ一箇所に限定されているため、環状ボスの肉厚を薄くすると、その摩耗部が損傷する可能性が高まってしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図ること、またボス部のスプリングガイドとしての機能維持およびボス部の強度維持をしつつボス部の軽量化を図ることができる内燃機関のスロットル制御装置を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置は、吸気通路を形成するスロットルボディと、前記吸気通路を開閉可能に前記スロットルボディに収容されたスロットルバルブと、前記スロットルバルブが設けられたバルブシャフトと、前記バルブシャフトの一端を突出させた状態で軸支する軸受と、前記スロットルボディに形成されて前記軸受が内側に配置されるボス部と、前記スロットルバルブを閉方向あるいは開方向へ付勢するために前記ボス部外周に配置されるスプリングとを有する内燃機関のスロットル制御装置において、前記ボス部の外周に、当該ボス部端部から前記スロットルボディ側に向かって前記バルブシャフトの軸方向に連続して形成された凹部が少なくとも1つ以上設けられていることを特徴とする。
この内燃機関のスロットル制御装置では、ボス部の外周に、当該ボス部端部からスロットルボディ側に向かってバルブシャフトの軸方向に連続して形成された凹部が少なくとも1つ以上設けられている。このため、ボス部の容量を減少(無駄肉部を削減)させることできる。これにより、ボス部が形成されているスロットルボディ、さらにはスロットル制御装置の軽量化、コストダウンを図ることができる。
ここで、ボス部外周においてスプリング内側を数点でガイドすれば、ボス部のスプリングガイド機能としては十分である。そして、この内燃機関のスロットル制御装置では、ボス部の外周における凹部以外(凹部よりも外側に突出している部分)によって、スプリングをガイドすることができる。このため、ボス部の外周に凹部を設けても、従来の環状ボスと同様にスプリングガイドとしても機能を果たすことができる。
このように、この内燃機関のスロットル制御装置によれば、ボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図ることができる。
本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置においては、前記凹部は、前記スプリングの付勢力に抗して前記スロットルバルブを開方向あるいは閉方向へ作動させるために前記バルブシャフトを回動させたときに、前記スプリングの内側と前記ボス部の外周円とが当接する当接部分に少なくとも設けられていることが望ましい。
なお、ボス部の外周円とは、凹部以外の部分の外周面を円弧で結ぶことにより描かれる円を意味し、従来の環状ボスの外周面(円)に相当するものである。
スプリングの付勢力に抗してバルブシャフトが回動させられると、スプリングは径が小さくなる(巻き込まれる)とともに縮む。このため、スプリングの内側とボス外周とが接触して摩擦が生じる部分が存在する。そして、ボス部外周において、スプリング内側とボス外周との摩擦が生じる部分は、スロットル制御装置の仕様が決定されるとほぼ一箇所に限定される。
そこで、このスロットル制御装置では、凹部を、スプリングの内側とボス部の外周円とが当接する当接部分、つまり上記した摩擦部位に少なくとも設けている。これにより、摩擦部位を凹部の両側に移動させることができる。従って、摩擦部位を一箇所から二箇所にすることができる。このため、スプリング内側とボス外周との間に生じる摩擦力を分散させることができる。その結果、ボス部の摩耗を低減することができる。
このように、このスロットル制御装置によれば、ボス部外周に凹部を設けてボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図っても、ボス部の摩耗を低減することができるので、スプリングによるボス部の摩耗による損傷を防止することができる。
また、本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置においては、前記凹部は、前記ボス部端部から前記ボス部外周と前記スロットルボディとの接続部分手前まで連続して形成されていることが望ましい。
ボス部は、軸受を介してバルブシャフトを支持しているため、バルブシャフトから力を受けている。そして、そのバルブシャフトからの力が最もかかる箇所がボス部のうち根元部分、つまりボス部外周とスロットルボディとの接続部分である。このため、この部分の肉厚を薄くすると、ボス部の強度が低下してしまう。
そこで、このスロットル制御装置では、凹部を、ボス部端部からボス部外周とスロットルボディとの接続部分(ボス部の根元部分)手前まで連続して形成している。言い換えると、ボス部外周とスロットルボディとの接続部分には、凹部を形成していない。これにより、ボス部外周とスロットルボディとの接続部分の肉厚が薄くなることがなく厚肉となり、ボス部の強度を保つことができる。
このように、このスロットル制御装置によれば、ボス部外周に凹部を設けてボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図っても、ボス部の強度を維持することができる。
また、本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置においては、前記凹部以外の外周と前記スロットルボディとの接続部におけるRが、前記スプリングの素線半径より小さいことが望ましい。
スプリングの付勢力に抗してバルブシャフトが回動させられると、スプリングは径が小さくなるとともに縮む。このため、スプリングガイドとして機能する部分とスロットルボディとの接続部におけるRが、スプリングの素線半径よりも大きいと、スプリングの乗り上げ現象が生じるおそれがある。
これに対して、このスロットル制御装置では、凹部以外(スプリングガイドして機能する部分)の外周とスロットルボディとの接続部におけるRを、スプリングの素線半径よりも小さくしているので、スプリングの乗り上げ現象の発生を防止することができる。このように、このスロットル制御装置によれば、ボス部外周に凹部を設けてボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図りながら、スプリングの乗り上げ現象の発生をも防止することができる。
また、本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置においては、前記凹部は、前記吸気通路上流側に位置する部分に少なくとも設けられており、前記凹部と前記スロットルボディとの接続部におけるRが、前記スプリングの素線半径より大きいことが望ましい。
ボス部は軸受を介してバルブシャフトを支持しているため、バルブシャフトから受ける力により損傷してしまうおそれがある。特に、バックファイヤが発生したときには、ボスの根元部のうち吸気通路上流側に応力集中が生じて破損する懸念が大きい。
そこで、このスロットル制御装置では、凹部を、吸気通路上流側に位置する部分に少なくとも設けて、凹部とスロットルボディとの接続部におけるRを、スプリングの素線半径より大きくしている。これにより、バックファイヤによるボス部上流側根元部における応力集中を緩和することができるため、ボス部の破損(特に、ボス部根元部に亀裂が生じること)を防止することができる。
このように、このスロットル制御装置によれば、ボス部外周に凹部を設けてボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつボス部の軽量化を図っても、ボス部の強度を維持することができる。なお、ボス部根元のRを大きくしているのは凹部であるから、この部分のRをスプリングの素線半径より大きくしてもスプリングの乗り上げ現象が生じることはない。
本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置によれば、上記した通り、ボス部のスプリングガイドとしての機能を維持しつつ、ボス部の軽量化を図ることができる。また、本発明に係る内燃機関のスロットル制御装置によれば、ボス部のスプリングガイドとしての機能維持およびボス部の強度維持をしつつ、ボス部の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の内燃機関のスロットル制御装置を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態は、アクセルペダルの操作に機械的に連動しないリンクレスタイプの電子スロットル制御装置に対して本発明を適用したものである。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る電子スロットル制御装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る電子スロットル制御装置の概略構成を示す断面図である。
電子スロットル制御装置1において、スロットルボディ10の中央に吸気通路11が形成され、吸気通路11を挟んで対向する径方向の両側に、2個の挿通孔、第1ボス部12(図1では吸気通路11の右側)及び第2ボス部13(図1では吸気通路11の左側)が形成されている。この第1ボス部12が、本発明の「ボス部」に相当する。第1ボス部12の半径方向内側には軸受(ボール軸受)15、抜け止めリング16が装着され、第2ボス部13の半径方向内側には軸受(ニードル軸受)17が装着され、第2ボス部13はプラグ14で密封されている。挿通孔に挿通されたバルブシャフト18が、軸受15、17により回転自在に軸支され、バルブシャフト18に係合されたスロットルバルブ19はボルトにより固定されている。バルブシャフト18の先端(図1では右端)側は、軸受け15から突出しており、その部分には大径部に隣接して中径部18B及び小径部18Aが形成され、バルブシャフト18の大径部の先端には略円板状のオープナ22が回転及び摺動可能の状態に嵌合されている。バルブシャフト18の中径部18Bにはスロットルギヤ23が相互回転不能状態に嵌合され、スロットルギヤ23はナットの螺合により固定されている。
オープナ22の内側(図1では左側)の底部外周壁にバックスプリング33用の外側係合孔が形成されている。一方、スロットルボディ10には、第1ボス部12の半径方向外側に形成されたスプリング装着部の底部外周壁にバックスプリング33用の内側係合孔が形成されている。これにより、バックスプリング33は、スロットルボディ10とオープナ22との間に装着されるようになっている。なお、バックスプリング33が、本発明の「スプリング」に相当する。
また、オープナ22の外側(図1では右側)の半径方向中間部(内側ばね溝の半径方向内側)の底部内周壁(小径筒状部)にリリーフスプリング34用の内側係合孔が形成されている。一方、スロットルギヤ23の内側には、オープナ22の外側ばね溝と概ね対向する位置に形成された環状の大径平坦面の半径方向内側に内周壁が隣接しており、大径平坦面の内周壁にリリーフスプリング34用の外側係合孔が形成されている。これにより、リリーフスプリング34は、オープナ22とスロットルギヤ23との間に装着されるようになっている。
バックスプリング33及びリリーフスプリング34は、ねじりコイルばねの機能を有し、その端部は半径方向外側又は内側に所定長さだけ延びている。ここで、リリーフスプリング34の付勢力は、バックスプリング33の付勢力よりも大きく設定され、リリーフスプリング34及びバックスプリング33の付勢力は、制御モータ36の駆動トルクよりも小さく設定されている。
本実施の形態では、バックスプリング33はスロットルバルブ19を閉方向へ付勢し、リリーフスプリング34はスロットルバルブ19を開方向へ付勢する。スロットルギヤ23の回転によりバックスプリング33及びリリーフスプリング34は巻き込まれたり巻き戻されたりして、バックスプリング33及びリリーフスプリング34の全長が変化し、オープナ22は内外方向(図1の左右方向)に移動する。そして、スロットルバルブ19閉方向にスロットルギヤ23を回転させると、リリーフスプリング34が伸びバックスプリング33が縮んでオープナ22は内方(図1の左方)に移動し、スロットルバルブ19開方向にスロットルギヤ23を回転させると、リリーフスプリング34が縮みバックスプリング33が伸びてオープナ22は外方(図1の右方)に移動するようになっている。なお、バックスプリング33及びリリーフスプリング34の捩じり方向が逆になれば、全長の移動方向が逆になる。
また、スロットルボディ10には、バルブシャフト18の軸心に平行に制御モータ36が装着され、制御モータ36の出力回転軸の先端部には駆動ギア37が固定されている。駆動ギヤ37とスロットルギヤ23との間の位置にカウンタギヤ38が配設され、カウンタギヤ38の中心孔に回転自在に挿入された支持軸39は、その内方端(図1では左方端)がスロットルボディ10の支持孔に圧入固定され、外方端(図1では右方端)はギヤカバー40の支持孔に装着されている。駆動ギア37はカウンタギヤ38の大径歯車に噛み合い、カウンタギヤ38の小径歯車はスロットルギヤ23に噛み合っている。前記各ギア23,38,37、オープナ22、各スプリング33,34等をギヤカバー40が覆い、ギヤカバー40の開口端41はスロットルボディ10の開口端42に当接され固定されている。
これにより、電子スロットル制御装置1では、制御モータ36の回転を制御することにより、バルブシャフト18の回動が制御され、スロットルバルブ19の開度が制御されるようになっている。
ここで、本発明の特徴である第1ボス部12について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、カバー装着面側から見た場合における第1ボス部の形状を示す図である。図3は、図2のIII−III断面における断面図である。
第1ボス部12は、ほぼ円筒形状をなしており、内側に軸受15が配置され、外側にバックスプリング33が配置されている。このため、第1ボス部12の外周面が、バックスプリング33のガイドとしての機能を果たしている。
そして、この第1ボス部12は、図2に示すように、外周が凹んだ凹部50を一部に備えている。この凹部50は、吸気通路11の上流側に位置する箇所に設けられている。そして、凹部50は、図3に示すように、端部(図3では左側:図2では紙面手前)からスロットルボディ10側(図3では右側:図2では紙面奥)に向かってバルブシャフト18の軸方向に連続して形成されている。これにより、第1ボス部12の容量を減少(無駄肉部を削減)させることできる。よって、第1ボス部12が形成されているスロットルボディ10、ひいてはスロットル制御装置1の軽量化、コストダウンを図ることができる。
また、凹部50の根元部50A(凹部50とスロットルボディ10との接続部分)のRは、バックスプリング33の素線半径よりも大きくされている。一方、凹部50以外の部分(非凹部)51の根元部51A(非凹部51とスロットルボディ10との接続部分)のRは、バックスプリング33の素線半径よりも小さくされている。そして、非凹部51の外周面でバックスプリング33がガイドされるようになっている。つまり、第1ボス部12では、凹部50を設けても、従来の環状ボスと同様にスプリングガイドとしての機能を十分に果たすことができる。
次に、上記のように構成された電子スロットル制御装置1の作用について説明する。制御モータ36への電気信号が停止されると(運転停止時)、バックスプリング33がスロットルバルブ19を閉方向に付勢し、同時にリリーフスプリング34がスロットルバルブ19を開方向に付勢する。その結果、スロットルバルブ19は全閉位置から所定量開いたオープナ開度位置に維持される。
オープナ開度位置でエンジンが始動され、アイドリング状態のとき、ECUから制御モータ36へスロットルバルブ19全閉位置(最小開度位置,アイドリング位置)の信号が伝送され、制御モータ36は全閉位置へ回転する。リリーフスプリング34の付勢力に抗してスロットルギヤ23が全閉位置へ回転し、オープナ22が外方に移動し、オープナ22のボスの外側端面とスロットルギヤ23の小径平坦面とが当接し、オープナ22の外方への移動が停止する。
アクセルペダルが踏み込まれると、ECUから制御モータ36へスロットルバルブ196開の信号が伝送され、制御モータ36は信号に応じて開方向(スロットル域)へ移動する。バックスプリング33の付勢力に抗してスロットルギヤ23が開方向へ回転し、オープナ22は内方に移動する。アクセルペダルが更に踏み込まれ、制御モータ36が全開位置へ移動すると、スロットルギヤ23が全開位置へ回転し、オープナ22がさらに内方に移動し、第1ボス部12の先端面とオープナ22の端面とが当接し、オープナ22の内方への移動が停止する。
このように、バックスプリング33の付勢力に抗してスロットルギヤ23が開方向へ回転する際、バックスプリング33は巻き込まれながら縮む。このとき、バックスプリング33の内側は、第1ボス部12の非凹部51の外周面によりガイドされる。そして、非凹部51の根元部51AのRは、バックスプリング33の素線半径よりも小さくされている。このため、バックスプリング33が縮む際に、バックスプリング33端部も非凹部の外周面に接してしっかりとガイドされるので、スプリングの乗り上げ現象が発生しない。これにより、スロットルギヤ23の開方向へ回転量、つまりスロットルバルブ19の開度を精度良く制御することができる。
ここで、エンジン運転中にバックファイヤが発生すると、第1ボス部12は軸受15を介してバルブシャフト18を支持しているため、バルブシャフト18から受ける力による応力集中が、第1ボス部12の根元のうち吸気通路上流側(本実施の形態では、根元部50A)に生じて第1ボス部12が破損する懸念がある。
しかしながら、本実施の形態に係る電子スロットル制御装置1では、第1ボス部12において、凹部50が吸気通路11上流側に位置する部分に設けられており、凹部50の根元部50AのRが、バックスプリング33の素線半径より大きくされている。このため、バックファイヤによる第1ボス部12における吸気通路11上流側の根元部50Aでの応力集中を緩和することができる。これにより、第1ボス部12の損傷を確実に防止することができる。
なお、従来の環状ボスの根元部のRをバックスプリングの素線半径よりも大きくすることにより、応力集中を緩和することができるが、バックスプリングに乗り上げ現象が発生するおそれがある。これに対して、本実施の形態では、スプリングガイドしては機能しない凹部50の根元部50AのRが、バックスプリング33の素線半径より大きされているので、バックスプリング33の乗り上げ現象の発生を確実に防止することができる。
以上、詳細に説明した通り第1の実施の形態に係る電子スロットル制御装置1によれば、第1ボス部12に、端部からスロットルボディ10側に向かってバルブシャフト18の軸方向に連続して形成された凹部50が設けられている。このため、第1ボス部12の容量を減少(無駄肉部を削減)させることでき、第1ボス部12が形成されているスロットルボディ10、さらには電子スロットル制御装置1の軽量化、コストダウンを図ることができる。また、電子スロットル制御装置1によれば、スプリングガイドとして機能する非凹部51の根元51AのRをバックスプリング33の素線半径よりも小さく設定している。これにより、非凹部51の外周面により、バックスプリング33の乗り上げ現象が発生しないようにガイドすることができる。さらに、凹部50を、吸気通路11の上流側に位置する部分に設けて、凹部50の根元部50AのRを、バックスプリング33の素線半径より大きくしている。これにより、バックファイヤによる第1ボス部12の上流側根元部における応力集中を緩和することができるため、第1ボス部12の破損を確実に防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成を同じくするが、第1ボス部の形状が異なっている。すなわち、第2の実施の形態における第1ボス部には、凹部が複数設けられている点が異なっている。そのため以下では、第1の実施の形態と同一構成のものには同一符号を付してその説明を適宜省略し、相違点を中心に説明する。
そこで、第2の実施の形態における第1ボス部について、図4を参照しながら説明する。図4は、第2の実施の形態における第1ボス部の形状を示す図である。
第1ボス部12Aは、第1の実施の形態と同様に、ほぼ円筒形状をなしており、内側に軸受15が配置され、外側にバックスプリング33が配置されている。
そして、この第1ボス部12Aは、図4に示すように、外周が凹んだ3つの凹部50,60,70を備えている。これに伴い、非凹部61が3つ形成されている。非凹部61は、断面形状が略半円形をなしている。そして、凹部70は、バックスプリング33が巻き込まれながら縮む際に、バックスプリング33の内側と第1ボス部12Aの外周円55(従来の環状ボスの外周に相当する円)とが当接する当接部56に設けられている。なお、当接部56の位置は、仕様が決まればほぼ定まり、本実施の形態では、第1ボス部12Aに形成されたバックスプリング33用の係合孔位置57からバックスプリング33の巻き方向に60〜120°付近に位置する。
これにより、バックスプリング33の付勢力に抗してスロットルギヤ23が開方向へ回転する際、バックスプリング33は巻き込まれながら縮み、第1ボス部12Aに対しては、凹部70の両側に位置する非凹部61,61との2箇所で当接する。従って、従来の環状ボスのように摩擦部位が一箇所ではなくなる。また、非凹部61の断面形状を略半円形にしているため、非凹部61とバックスプリング33との当接の自由度が大きい。その結果、バックスプリング33と第1ボス部12Aとの摩擦力を効率よく分散させることができ、第1ボス部12A(より詳細には、非凹部61)の摩耗を低減することができる。
そして、非凹部61の根元部のRは、バックスプリング33の素線半径よりも小さくされている。このため、バックスプリング33が縮む際にスプリングの乗り上げ現象が発生しない。これにより、スロットルギヤ23の開方向へ回転量、つまりスロットルバルブ19の開度を精度良く制御することができる。また、第1の実施の形態と同様の凹部50を備えているので、バックファイヤによる第1ボス部12Aの上流側根元部における応力集中を緩和することができるため、第1ボス部12Aの破損を確実に防止することができる。
このように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態により得られる効果に加えて、第1ボス部12Aの更なる軽量化を図ることができる。また、第1ボス部12Aの摩耗を低減することができるため、バックスプリング33による第1ボス部12Aの摩耗による損傷をも防止することができる。
ここで、第2の実施の形態における第1ボス部の変形例について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、第1変形例を示す図である。図6は、第2変形例を示す図である。図7は、第3変形例を示す図である。
まず、第1変形例として、図5に示すように、断面形状が台形状をなす非凹部61Aを備える第1ボス部12Bを構成することができる。また、第2変形例として、図6に示すように、断面形状が四角形状をなす非凹部61Bを備える第1ボス部12Cを構成することもできる。このような第1変形例および第2変形例に係る第1ボス部12B,12Cによれば、第1ボス部12Aに比べ、非凹部の体積を減少させることができるため更なる軽量化を図ることができる。
さらに、第3変形例として、図7に示すように、非凹部61B(あるいは61,61Aであってもよい)を増設した第1ボス部12Dを構成することもできる。このような第3変形例に係る第1ボス部12Dによれば、第1部ボス部の軽量化を図りながら剛性を高めることができる。
(第3の実施の形態)
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態と基本的な構成を同じくするが、第1ボス部の形状が異なっている。すなわち、第3の実施の形態における第1ボス部は、根元形状が他の実施の形態と異なっている。そのため以下では、第1及び第2の実施の形態と同一構成のものには同一符号を付してその説明を適宜省略し、相違点を中心に説明する。
そこで、第3の実施の形態における第1ボス部について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、第3の実施の形態における第1ボス部の形状を示す図である。図9は、図8のIV−IV断面における断面図である。
第1ボス部12Eは、第1及び第2の実施の形態と同様に、ほぼ円筒形状をなしており、内側に軸受15が配置され、外側にバックスプリング33が配置されている。
そして、この第1ボス部12Eは、図8に示すように、外周が凹んだ3つの凹部50E,60E,70Eを備えている。そして、各凹部の間に非凹部61Aが形成されている。なお、非凹部61Aは、断面形状が台形状をなしている。ここで、凹部50E(60E,70E)は、図9に示すように、第1及び第2の実施の形態のように凹部50の根元部50Aまでは形成されず、根元部50A手前までしか形成されていない。言い換えると、凹部50E(60E,70E)の根元に厚肉部82が形成されている。これにより、バルブシャフト18からの力がかかる第1ボス部12Eの根元部、つまり第1ボス部12Eとスロットルボディ10との接続部の肉厚をボス全周に渡って厚くすることができる。従って、第1ボディ部12Eの根元部の強度を向上させることができる。
このように、第3の実施の形態によれば、第1ボス部12Eに、3つの凹部50E,60E,70Eが設けられているので、第1ボス部12Eの容量を減少(無駄肉部を削減)させることできる。また、第1ボス部12Eの根元部の肉厚をボス全周に渡って厚くしているので、第1ボディ部12Eの根元部の強度を向上させることができる。従って、第3の実施の形態によれば、第1ボス部12Eの根元部の強度を低下させることなく、第1ボス部12Eの軽量化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、凹部50の径方向寸法が同一になるように凹部50をバルブシャフト18に平行に形成しているが、図10に示すように、凹部50の径方向寸法がスロットルボディ10側に徐々に大きくなるようなテーパ形状にすることもできる。
また、上記した実施形態では、アクセルペダルの操作に機械的に連動しないリンクレスタイプの電子スロットル制御装置に本発明を適用したものを例示したが、アクセルペダルの操作に機械的に連動するタイプのスロットル制御装置にも本発明を適用することができる。
第1の実施の形態に係る電子スロットル制御装置の概略構成を示す断面図で カバー装着面側から見た場合における第1ボス部の形状を示す図である。 図2のIII−III断面における断面図である。 第2の実施の形態における第1ボス部の形状を示す図である。 第2の実施の形態における第1ボス部の第1変形例を示す図である。 第2の実施の形態における第1ボス部の第2変形例を示す図である。 第2の実施の形態における第1ボス部の第3変形例を示す図である。 第3の実施の形態における第1ボス部の形状を示す図である。 図8のIV−IV断面における断面図である。 凹部の変形例を示す図である。
符号の説明
1 電子スロットル制御装置
10 スロットルボディ
11 吸気通路
12 第1ボス部
15 軸受
18 バルブシャフト
19 スロットルバルブ
22 オープナ
33 バックスプリング
50 凹部
50A 根元部
51 非凹部
51A 根元部
55 外周円
56 当接部
60 凹部
70 凹部
82 厚肉部

Claims (5)

  1. 吸気通路を形成するスロットルボディと、前記吸気通路を開閉可能に前記スロットルボディに収容されたスロットルバルブと、前記スロットルバルブが設けられたバルブシャフトと、前記バルブシャフトの一端を突出させた状態で軸支する軸受と、前記スロットルボディに形成されて前記軸受が内側に配置されるボス部と、前記スロットルバルブを閉方向あるいは開方向へ付勢するために前記ボス部外周に配置されるスプリングとを有する内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記ボス部の外周に、当該ボス部端部から前記スロットルボディ側に向かって前記バルブシャフトの軸方向に連続して形成された凹部が少なくとも1つ以上設けられていることを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 請求項1に記載する内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記凹部は、前記スプリングの付勢力に抗して前記スロットルバルブを開方向あるいは閉方向へ作動させるために前記バルブシャフトを回動させたときに、前記スプリングの内側と前記ボス部の外周円とが当接する当接部分に少なくとも設けられていることを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記凹部は、前記ボス部端部から前記ボス部外周と前記スロットルボディとの接続部分手前まで連続して形成されていることを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載する内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記凹部以外の外周と前記スロットルボディとの接続部におけるRが、前記スプリングの素線半径より小さいことを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  5. 請求項4に記載する内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記凹部は、前記吸気通路上流側に位置する部分に少なくとも設けられており、
    前記凹部と前記スロットルボディとの接続部におけるRが、前記スプリングの素線半径より大きいことを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
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