JP2008303728A - 排気熱回収器 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜時においても熱交換性能を確保することができる排気熱回収器を提供する。
【解決手段】内燃機関を走行用駆動源とする車両に搭載され、排気ガス経路内に配置され、排気ガスと内部に封入された作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させる蒸発部1と、冷却水経路内に配置され、蒸発部1で蒸発した作動流体と冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させる凝縮部2とを備える排気熱回収器において、蒸発部1および凝縮部2を、作動流体が循環する閉ループ状流路内に、略水平方向に隣接するように配置し、蒸発部1で蒸発した作動流体を凝縮部2に導く蒸発側連結部71と、凝縮部2で凝縮した作動流体を蒸発部1に導く凝縮側連結部72とを設け、蒸発側連結部71の少なくとも一部を、水平状態の車両に搭載された際に、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜した傾斜部とし、傾斜部を凝縮部2に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に用いられる排気熱回収器に関する。
近年、ヒートパイプの原理を利用して車両のエンジンの排気系から排気ガスの排気熱を回収して、この排気熱を暖機促進等に利用する技術が知られている。このような排気熱回収器は、エンジンの排気管内にヒートパイプの蒸発部を配設するとともに、エンジンの冷却水経路内にヒートパイプの凝縮部を配設し、排気ガスの排気熱によって冷却水を加熱している(例えば、特許文献1参照)。
また、ヒートパイプの原理を利用した熱交換器として、ループ型ヒートパイプ式熱交換器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これは、閉ループを形成する密閉された循環経路と、循環経路内に封入され、蒸発および凝縮可能な伝熱流体と、循環経路に配設され、外部からの入熱により作動流体を蒸発させる蒸発部と、循環経路の蒸発部より高い位置に配設され、蒸発部で蒸発した伝熱流体と外部からの被伝熱流体との間で熱交換を行う凝縮部とを有するものである。
特開昭62−268722号公報 特開平4−45393号公報
車両への搭載性に有利な、簡素でコンパクトな構造の排気熱回収器を提供しようとする場合、蒸発部と凝縮部を一体に構成する事が望ましい。一例を示すと、図4に示すような、複数本のヒートパイプJ3を有する蒸発部J1と凝縮部J2とが水平方向に隣接して配置され、蒸発部J1で蒸発した作動流体を凝縮部J2に導く蒸発側連結部J71と、凝縮部J2で凝縮した作動流体を蒸発部J1に導く凝縮側連結部J72とを備えるような構成が考えられる。
このような構成の排気熱回収器において、蒸発部J1で蒸発した作動流体が、蒸発側連結部J71を通過する際に外気によって冷却され、凝縮する場合がある。このとき、車両が傾斜して、図5に示すように、排気熱回収器が蒸発部J1が凝縮部J2より鉛直方向下側になるように水平方向に対して傾斜すると、蒸発側連結部J71で凝縮した作動流体が蒸発部J1に戻ってしまう。これにより、作動流体の循環が阻害され、熱交換性能が低下するという問題がある。
ところで、排気熱回収器は、例えば冬季の始動時等には、排気熱を回収することで早期に冷却水温度を上昇させることができるため、燃費や暖房性能を向上させることができる。一方、夏季のエンジン高負荷時等には、オーバーヒートを回避するために蒸発部J1から凝縮部J2への熱の移動を遮断する、すなわち排気熱の回収を停止する必要がある。このため、排気熱回収器に、作動流体の循環を停止させる弁機構J6を設けることが望ましい。
このような弁機構J6を備える排気熱回収器では、弁機構J6が閉じている場合に、排気熱回収器が蒸発部J1が凝縮部J2より下方側になるように水平方向に対して傾斜すると、凝縮部J2に貯留されている作動流体が逆流して蒸発部J1に戻り、これにより熱遮断性能が低下する可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、傾斜時においても熱交換性能を確保することができる排気熱回収器を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、作動流体の循環を停止させる弁機構を備える場合に、傾斜時においても熱遮断性能を確保することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、内燃機関を走行用駆動源とする車両に搭載され、内燃機関から排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、内燃機関の冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、蒸発部(1)で蒸発した作動流体と冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、蒸発部(1)および凝縮部(2)が、作動流体が循環する閉ループ状流路内に配置されており、蒸発部(1)および凝縮部(2)は、略水平方向に隣接するように配置されており、蒸発部(1)で蒸発した作動流体を凝縮部(2)に導く蒸発側連結部(71)と、凝縮部(2)で凝縮した作動流体を蒸発部(1)に導く凝縮側連結部(72)とを備え、蒸発側連結部(71)の少なくとも一部は、水平状態の車両に搭載された際に、蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜した傾斜部になっており、傾斜部は、凝縮部(2)に接続されていることを特徴としている。
このように、予め蒸発側連結部(71)を、蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜させることで、排気熱回収器全体が、蒸発部(1)が凝縮部(2)より下側になるように傾斜した場合に、蒸発側連結部(71)内で凝縮した作動流体が蒸発部(1)に戻り、作動流体の循環が阻害されることを抑制できる。これにより、傾斜時においても熱交換性能を確保することが可能となる。
また、上記特徴の排気熱回収器において、蒸発側連結部(71)は、水平状態の車両に搭載された際に蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜していてもよい。
これによれば、水平状態の車両に搭載された際に凝縮部(2)の上端部が蒸発部(1)の上端部より下方側になるように配置されている排気熱回収器において、蒸発側連結部(71)全体を蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜させる簡易な構成で、蒸発部(1)が凝縮部(2)より下側になるように排気熱回収器が傾斜した場合に作動流体の循環が阻害されることを抑制し、熱交換性能を確保することが可能となる。
また、上記特徴の排気熱回収器において、蒸発側連結部(71)は、水平状態の車両に搭載された際に蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜した第1の傾斜部(711)と、水平状態の車両に搭載された際に蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が上側になるように傾斜した第2の傾斜部(712)とを有しており、第1の傾斜部(711)は、凝縮部(2)に接続されていてもよい。
これによれば、水平状態の車両に搭載された際に、凝縮部(2)の上端部が蒸発部(1)の上端部より上方側、もしくは凝縮部(2)の上端部と蒸発部(1)の上端部とが鉛直方向において同位置になるように配置されている排気熱回収器においても、蒸発部(1)が凝縮部(2)より下側になるように排気熱回収器が傾斜した場合に作動流体の循環が阻害されることを抑制し、熱交換性能を確保することが可能となる。
また、上記特徴の排気熱回収器において、水平状態の車両に搭載された際に、凝縮側連結部(72)は、蒸発部(1)側よりも凝縮部(2)側の方が上側になるように傾斜していてもよい。
これによれば、排気熱回収器全体が、蒸発部(1)が凝縮部(2)より上側になるように傾斜した場合に、蒸発部(1)と凝縮部(2)の水頭差が小さくなるのを抑制することができる。これにより、傾斜時においても、凝縮部(2)から蒸発部(1)に十分な量の作動流体を還流させることができるため、熱交換性能を確保することが可能となる。
また、排気熱回収器全体が、蒸発部(1)が凝縮部(2)より上側になるように傾斜した場合に、凝縮側連結部(72)内に作動流体が残留してしまうことを防止できる。このため、低温環境下における凝縮側連結部(72)の閉塞や破損を防止することができる。
また、上記各特徴の排気熱回収器において、凝縮部(2)における下流側に設けられ、凝縮した作動流体が蒸発部(1)に流入する流路を開閉する弁機構(6)を設けてもよい。
これによれば、弁機構(6)が閉じている場合に、蒸発部(1)が凝縮部(2)より下側になるように排気熱回収器が傾斜したときに、凝縮部(2)に貯留されている作動流体が逆流して蒸発部(1)に戻り、熱遮断性能が低下することを抑制できる。したがって、弁機構(6)を備える場合に、傾斜時における熱遮断性能を確保することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1に基づいて説明する。本実施形態の排気熱回収器は、車両のエンジン(内燃機関)の排気系から排気ガスの排気熱を回収して、この排気熱を暖機促進等に利用するものである。
図1は、本第1実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の排気熱回収器は、蒸発部1と凝縮部2とを備えている。
蒸発部1は、図示しないエンジンの排気筒内に配置される第1の筐体100内に設けられている。また、蒸発部1は、排気ガスと後述する作動流体との間で熱交換を行い、作動流体を蒸発させるようになっている。
凝縮部2は、排気筒の外部に設けられており、図示しないエンジンの冷却水経路内に配置される第2の筐体200内に設けられている。また、凝縮部2は、蒸発部1で蒸発した作動流体とエンジン冷却水との間で熱交換を行い、作動流体を凝縮させるようになっている。第2の筐体200には、エンジンの冷却水出口側に接続される冷却水流入口201と、エンジンの冷却水入口側に接続される冷却水流出口202とが設けられている。
蒸発部1および凝縮部2は、水平方向に隣接するように配置されている。通常、排気筒は車両前後方向に渡って設けられているため、蒸発部1および凝縮部2の配置方向は、車両幅方向に一致している。
次に、蒸発部1の構成について説明する。
蒸発部1は、複数本の蒸発側ヒートパイプ3aと、蒸発側ヒートパイプ3aの外表面に接合されたコルゲートフィン4aとを有している。蒸発側ヒートパイプ3aは、排気ガスの流通方向(紙面垂直方向)が長径方向と一致するように扁平状に形成されているとともに、その長手方向が鉛直方向に一致するように複数本平行に配置されている。
蒸発部1において、蒸発側ヒートパイプ3a長手方向両端部には、蒸発側ヒートパイプ3a積層方向に延びて、全ての蒸発側ヒートパイプ3aと連通する蒸発側ヘッダ5aがそれぞれ設けられている。蒸発側ヘッダ5aのうち、排気熱回収器の上端側に配置される蒸発側ヘッダ5aを第1の蒸発側ヘッダ51aといい、下端側に配置される蒸発側ヘッダ5aを第2の蒸発側ヘッダ52aという。
次に、凝縮部2の構成について説明する。
凝縮部2は、複数本の凝縮側ヒートパイプ3bと、凝縮側ヒートパイプ3bの外表面に接合されたコルゲートフィン4bとを有している。凝縮側ヒートパイプ3bは、排気ガスの流通方向(紙面垂直方向)が長径方向と一致するように扁平状に形成されているとともに、その長手方向が鉛直方向に一致するように複数本平行に配置されている。
凝縮部2において、凝縮側ヒートパイプ3b長手方向両端部には、凝縮側ヒートパイプ3b積層方向に延びて、全ての凝縮側ヒートパイプ3bと連通する凝縮側ヘッダ5bがそれぞれ設けられている。凝縮側ヘッダ5bのうち、排気熱回収器の鉛直方向上端側に配置される凝縮側ヘッダ5bを第1の凝縮側ヘッダ51bといい、鉛直方向下端側に配置される凝縮側ヘッダ5bを第2の凝縮側ヘッダ52bという。
また、第2の凝縮側ヘッダ52b内には、弁機構6が配設されている。弁機構6は、凝縮側ヒートパイプ3bと、第2の蒸発側ヘッダ52aとを接続する流路を形成するとともに、蒸発側ヒートパイプ3aの内圧(作動流体の圧力)に応じて流路を開閉するダイアフラム式の開閉手段となっている。具体的には、弁機構6は、通常の開弁状態から、所定の冷却水温において内圧が上昇して第1の所定圧力を超えると閉弁し、逆に内圧が低下して、第1の所定圧力より低い第2の所定圧力を下回ると、再び開弁するように構成されている。
また、蒸発側ヘッダ5aと凝縮側ヘッダ5bは、筒状の連結部7を介して連通状態に接続されている。そして、蒸発側、凝縮側ヒートパイプ3a、3b、蒸発側、凝縮側ヘッダ5a、5bおよび連結部7によって閉ループが形成されており、これらの内部に水やアルコール等の蒸発・凝縮可能な作動流体が封入されている。これにより、作動流体は蒸発部1および凝縮部2を循環するようになっている。
ここで、二つの連結部7のうち、上方側に配置され、第1の蒸発側ヘッダ51aと第1の凝縮側ヘッダ51bとを接続し、蒸発部1で蒸発した作動流体を凝縮部2に導くものを蒸発側連結部71という。また、二つの連結部7のうち、下方側に配置され、第2の蒸発側ヘッダ52aと第2の凝縮側ヘッダ52bとを接続し、凝縮部2で凝縮された作動流体を蒸発部1に導くものを凝縮側連結部72という。
第1の凝縮側ヘッダ51bは、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、第1の蒸発側ヘッダ51aより下方側になるように配置されている。一方、第2の凝縮側ヘッダ52bは、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、第2の蒸発側ヘッダ52aより上方側になるように配置されている。なお、凝縮側連結部72は、凝縮部2側の端部が第2の凝縮側ヘッダ52bに接続されており、蒸発部1側の端部が複数の蒸発側ヒートパイプ3aのうち最も凝縮部2に近い側のヒートパイプ30aに接続されている。
そして、蒸発側連結部71は、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜配置されている。換言すると、蒸発側連結部71は、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、凝縮部2に近い側の部位が凝縮部2から遠い側の部位より下方側になるように、すなわち凝縮部2に近づくにつれて下方側に位置するように、水平方向に対して傾斜している。本実施形態では、蒸発側連結部71の水平方向に対する傾斜角度θを、3°〜20°の範囲内としている。なお、蒸発側連結部71全体が、本発明の傾斜部に相当している。
また、本実施形態では、凝縮側連結部72は、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が上側になるように傾斜配置されている。換言すると、凝縮側連結部72は、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、凝縮部2に近い側の部位が凝縮部2から遠い側の部位より上方側になるように、すなわち凝縮部2に近づくにつれて上方側に位置するように、水平方向に対して傾斜している。本実施形態では、凝縮側連結部72の水平方向に対する傾斜角度θを、3°〜20°の範囲内としている。
以上説明したように、予め蒸発側連結部71全体を、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜させることで、排気熱回収器全体が蒸発部1が凝縮部2より下側になるように傾斜した場合に、蒸発側連結部71内で凝縮した作動流体が蒸発部1に戻り、作動流体の循環が阻害されることを抑制できる。これにより、傾斜時においても熱交換性能を確保することが可能となる。
また、予め凝縮側連結部72を、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が上側になるように傾斜させることで、排気熱回収器全体が蒸発部1が凝縮部2より上側になるように傾斜した場合に、蒸発部1と凝縮部2の水頭差が小さくなるのを抑制することができる。これにより、傾斜時においても、凝縮部2から蒸発部1に十分な量の作動流体を還流させることができるため、熱交換性能を確保することが可能となる。さらに、排気熱回収器全体が蒸発部1が凝縮部2より上側になるように傾斜した場合に、凝縮側連結部72内に作動流体が残留してしまうことを防止できる。このため、低温環境下における凝縮側連結部72の閉塞や破損を防止することができる。
ところで、通常想定される路面の車両幅方向の傾斜角度は20°以下である。このため、蒸発側連結部71の水平方向に対する傾斜角度θおよび凝縮側連結部72の水平方向に対する傾斜角度θを、ともに3°〜20°の範囲内とすることで、通常想定される範囲の路面の傾斜に対応することができる。
また、本実施形態では、第2の凝縮側ヘッダ52b内に、凝縮部2から蒸発部1への作動流体の流れを制御する弁機構6が配設されている。この場合、弁機構6が閉じると、凝縮部2内に作動流体が貯留される。このとき、蒸発部1が凝縮部2より下側になるように排気熱回収器が傾斜すると、凝縮部2に貯留されている作動流体が逆流して蒸発部1に戻り、熱遮断性能が低下してしまう。
これに対し、本実施形態のように、予め蒸発側連結部71全体を蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜させることで、蒸発部1が凝縮部2より下側になるように排気熱回収器が傾斜した際に、凝縮部2内に貯留された作動流体が逆流して蒸発部1に戻ることを抑制し、熱遮断性能を確保することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図2に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、本第2実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。図2に示すように、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、第1の蒸発側ヘッダ51aと第1の凝縮側ヘッダ51bは、鉛直方向において同一位置になっている。
蒸発側連結部71は、排気熱回収器が水平状態の車両に搭載された際に、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜した第1の傾斜部711と、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が上側になるように傾斜した第2の傾斜部712とから構成されている。本実施形態では、第1の傾斜部711の水平方向に対する傾斜角度θ11および第2の傾斜部712の水平方向に対する傾斜角度θ12を、ともに3°〜20°の範囲内としている。なお、第1の傾斜部711が、本発明の傾斜部に相当している。
第1の傾斜部711の一端側は、凝縮部2の第1の凝縮側ヘッダ51bに接続されている。また、第2の傾斜部712の一端側は、蒸発部1の第1の蒸発側ヘッダ51aに接続されている。そして、第1の傾斜部711の他端側は、第2の傾斜部712の他端側に接続されている。
以上説明したように、蒸発側連結部71を、蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が下側になるように傾斜した第1の傾斜部711、および蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が上側になるように傾斜した第2の傾斜部712により構成することで、水平状態の車両に搭載された際に第1の蒸発側ヘッダ51aと第1の凝縮側ヘッダ51bが鉛直方向において同一位置になっている排気熱回収器においても、蒸発部1が凝縮部2より下側になるように排気熱回収器が傾斜した場合に、作動流体の循環が阻害されることを抑制し、熱交換性能を確保することが可能となる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、凝縮側連結部72を、水平状態の車両に搭載された際に蒸発部1側よりも凝縮部2側の方が上側になるように傾斜配置した例について説明したが、これに限らず、図3に示すように、水平方向に配置してもよい。
また、上記各実施形態では、凝縮部2を、凝縮側ヒートパイプ3bをその長手方向が鉛直方向に一致するように複数本平行に配置することにより構成にしたが、これに限らず、凝縮部2は任意の構成にすることができる。
また、上記第2実施形態では、水平状態の車両に搭載された際に、第1の蒸発側ヘッダ51aと第1の凝縮側ヘッダ51bとが鉛直方向において同一位置になっている例について説明したが、これに限らず、第1の凝縮側ヘッダ51bが第1の蒸発側ヘッダ51aより上方側に配置されていてもよい。
また、上記各実施形態は、上記した範囲以外にも、可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
第1実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。 第2実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。 他の実施形態に係る排気熱回収器を示す断面図である。 従来の排気熱回収器を示す断面図である。 従来の排気熱回収器が水平方向に対して傾斜した状態を示す断面図である。
符号の説明
1…蒸発部、2…凝縮部、6…弁機構、71…蒸発側連結部、72…凝縮側連結部、711…第1の傾斜部、712…第2の傾斜部。

Claims (5)

  1. 内燃機関を走行用駆動源とする車両に搭載され、
    前記内燃機関から排出された排気ガスが流通する排気ガス経路内に配置され、前記排気ガスと内部に封入された蒸発および凝縮可能な作動流体との間で熱交換を行い、前記作動流体を蒸発させる蒸発部(1)と、
    前記内燃機関の冷却水が流通する冷却水経路内に配置され、前記蒸発部(1)で蒸発した前記作動流体と前記冷却水との間で熱交換を行い、前記作動流体を凝縮させる凝縮部(2)とを備える排気熱回収器であって、
    前記蒸発部(1)および前記凝縮部(2)が、前記作動流体が循環する閉ループ状流路内に配置されており、
    前記蒸発部(1)および前記凝縮部(2)は、略水平方向に隣接するように配置されており、
    前記蒸発部(1)で蒸発した前記作動流体を前記凝縮部(2)に導く蒸発側連結部(71)と、
    前記凝縮部(2)で凝縮した前記作動流体を前記蒸発部(1)に導く凝縮側連結部(72)とを備え、
    前記蒸発側連結部(71)の少なくとも一部は、水平状態の車両に搭載された際に、前記蒸発部(1)側よりも前記凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜した傾斜部になっており、
    前記傾斜部は、前記凝縮部(2)に接続されていることを特徴とする排気熱回収器。
  2. 前記蒸発側連結部(71)は、水平状態の車両に搭載された際に前記蒸発部(1)側よりも前記凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収器。
  3. 前記蒸発側連結部(71)は、水平状態の車両に搭載された際に前記蒸発部(1)側よりも前記凝縮部(2)側の方が下側になるように傾斜した第1の傾斜部(711)と、水平状態の車両に搭載された際に前記蒸発部(1)側よりも前記凝縮部(2)側の方が上側になるように傾斜した第2の傾斜部(712)とを有しており、
    前記第1の傾斜部(711)は、前記凝縮部(2)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収器。
  4. 水平状態の車両に搭載された際に、前記凝縮側連結部(72)は、前記蒸発部(1)側よりも前記凝縮部(2)側の方が上側になるように傾斜していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の排気熱回収器。
  5. 前記凝縮部(2)における下流側に設けられ、凝縮した前記作動流体が前記蒸発部(1)に流入する流路を開閉する弁機構(6)を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の排気熱回収器。
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