JP2008303266A - サイドウォール用ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

サイドウォール用ゴム組成物およびタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】天然ゴム中の蛋白質などの非ゴム成分を除去した脱蛋白天然ゴムをゴム成分に含有するサイドウォールゴム組成物を提供する。
【解決手段】蛋白質の指標としての総チッ素含有率が0.3重量%以下である脱蛋白天然ゴムを10〜100重量%含むゴム成分と、該ゴム成分100重量部に対してポリブタジエンを10〜70重量部含むサイドウォール用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、脱蛋白天然ゴムを用いたサイドウォール用ゴム組成物、および該ゴム組成物をサイドウォールに用いたタイヤに関する。
天然ゴムは、合成ゴムと比較して優れた生ゴム強度(グリーンストレングス)を有しており、加工性に優れている。また、加硫ゴムとしても機械強度が高く、耐摩耗性に優れているため、サイドウォール用ゴムに多く使用されている。
しかしながら、近年、省資源や炭酸ガス排出抑制の規制強化などの環境問題的観点より、タイヤの低燃費性が重要視されてきており、低燃費性の向上が急務となっている。そのため、タイヤの燃費性能に大きな影響を与えるサイドウォールに関しても、低燃費性能が要求されている。
一方、天然ゴムは、天然ゴム中に存在している蛋白質や脂質などの非ゴム成分が起因となって分子同士が絡み合い、ゲル化が生じるという問題がある。ゲル化がおこるとゴムの粘度が上昇し、加工性が悪化するという欠点がある。一般的に、天然ゴムの加工性を改良するために、練りロール機や密閉式混合機で素練りし、分子量を下げるという方法が用いられているが、このような素練りは分子主鎖をランダムに切断してしまうため、燃費特性の悪化を引きおこす。一方、ゲル化の要因の一つとしてあげられている蛋白質を除去する方法が、ゲル化を抑制する方法として提案されている。たとえば、ラテックスの遠心紛離等により蛋白質などの非ゴム成分を除去する方法が記載されている(特許文献1〜5参照)。しかし、これらの方法により得られた天然ゴムは非ゴム成分やゲル分が除去されることにより分子量が低下し、生ゴム強度が低下するという問題があった。
通常の天然ゴム中には、蛋白質や脂質等の非ゴム成分が5〜10重量%ほど存在している。これらの非ゴム成分、とくに蛋白質は分子鎖の絡み合いの原因となるといわれており、ゲル化を引きおこす要因となる。
特開平6−56902号公報 特開平8−143606号公報 特開平ll−71408号公報 特開2000−198801号公報 特開平6−329838号公報
本発明は、天然ゴム中の蛋白質などの非ゴム成分を除去した脱蛋白天然ゴムをゴム成分に含有するサイドウォールゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、蛋白質の指標としての総チッ素含有率が0.3重量%以下である脱蛋白天然ゴムを含むゴム成分と、
該ゴム成分100重量部に対してポリブタジエンゴムを10〜70重量部含むサイドウォール用ゴム組成物に関する。
前記脱蛋白天然ゴムの総チッ素含有率が0.1重量%以下であることが好ましい。
脱蛋白天然ゴムがゴム成分中、10重量%以上であることが好ましい。
脱蛋白天然ゴムがゴム成分中、50重量%以上であることが好ましい。
また、本発明は、前記のサイドウォール用ゴム組成物を用いたサイドウォールを有するタイヤにも関する。
本発明によれば、このゴム組成物をサイドウォール配合に使用すれば、優れた加工性、引張り強度、および低燃費性能が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のサイドウォール用ゴム組成物は、脱蛋白天然ゴム、およびポリブタジエンからなる。
本発明で使用する脱蛋白天然ゴムは、天然ゴム中に5〜10重量%程度含まれ、ゲル化を引きおこす蛋白質を除去し、蛋白質の指標としての総チッ素含有率を0.3重量%以下にした脱蛋白天然ゴムをゴム成分の一部として配合することで、引張強度を改善している。なお、天然ゴムを脱蛋白する処理としては、特開平6−329838号公報、特開2005−47993号公報などに記載されている従来から公知の方法を採用することができる。
本発明では、脱蛋白天然ゴムの蛋白質含有量の指標として総チッ素含有率を用いている。脱蛋白天然ゴムの総チッ素含有率はゲル化を引き起こさない点、加工性が良好であるという点から0.3重量%以下であり、0.1重量%以下が好ましく、0.05重量%以下がより好ましい。なお、脱蛋白天然ゴムの総チッ素含有率の下限値は低い方が好ましく、できればチッ素を含有しないことが望ましいが、製法などの制限から、下限は通常0.05重量%である。
脱蛋白天然ゴムの重量平均分子量は、生ゴム強度が高く、引張強度に優れる点から、140万以上が好ましく、160万以上がより好ましい。なお、脱蛋白天然ゴムの重量平均分子量の上限値はとくに制限はないが、加工性に優れる点から、通常200万以下が好ましい。
また、脱蛋白天然ゴムはゲル分が減少した天然ゴムであり、トルエン不溶分として測定される脱蛋白天然ゴムのゲル含有率は、未加硫ゴムの粘度の上昇を抑制でき、加工性に優れる点から、10重量%以下が好ましい。なお、脱蛋白天然ゴムのゲル含有率は低い方が好ましく、できればゲル分を含有しないことが望ましいが、製法などの制限から、下限は通常2重量%である。
脱蛋白天然ゴムの含有量は、脱蛋白天然ゴムを配合することによる転がり抵抗低減の改善効果が大きくなるという点からゴム成分100重量部に対して10重量部以上であり、50重量部以上が好ましい。また、ゴム成分中の脱蛋白天然ゴムの含有率の上限値は、とくに制限はなく、100重量部でもよいが、加工性に優れる点から、80重量部以下が好ましい。
また、ポリブタジエンゴム(BR)の含有量は、ゴム成分100重量部に対して10〜70重量部である。
本発明に使用される脱蛋白天然ゴム以外のゴム成分は天然ゴム、水素化天然ゴムおよび/またはジエン系合成ゴムからなるゴム成分が用いられる。本発明において用いられるジエン系合成ゴムとしては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等があげられる。これらのゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゴム組成物はシリカを含むことが好ましい。シリカとしては湿式法または乾式法により製造されたシリカがあげられるが、とくに制限はない。
本発明に用いられるシリカのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、補強効果が大きい点から、100m2/g以上が好ましく、120m2/g以上がより好ましく、150m2/g以上がさらに好ましい。また、ゴム成分中でのシリカの分散性が向上する点から、300m2/g以下が好ましく、270m2/g以下がより好ましく、250m2/g以下がさらに好ましい。
前記シリカの配合量は、補強性が良好であるという点から、ゴム成分100重量部に対して、5重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましく、30重量部以上がさらに好ましい。また、作業性が良好である、分散性が良好であるという点から、150重量部以下が好ましく、100重量部以下がより好ましく、70重量部以下がさらに好ましい。
本発明のゴム組成物にはカーボンブラックを含むことが好ましい。
本発明に用いられるカーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、補強効果が向上する点から、70m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましく、120m2/g以上がさらに好ましい。また、本発明に用いられるカーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(以下、DBPともいう)は、補強効果が向上する点から、70ml/100g以上が好ましく、80ml/100g以上がより好ましく、90ml/100g以上がさらに好ましい。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、分散性が良好であるという点から、300m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。また、カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量は、150ml/100g以下が好ましく、100m2/g以下がより好ましい。
前記カーボンブラックの具体例としては、HAF、ISAF、SAF等があげられるが、とくに制限されるものではない。
前記カーボンブラックの配合量は、補強効果が良好であるという点から、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましく、40重量部以上がさらに好ましい。また、カーボンブラックの配合量は、加工性、作業性が良好である点から、ゴム成分100重量部に対して150重量部以下が好ましく、100重量部以下がより好ましく、70重量部以下がさらに好ましい。
本発明のゴム組成物はシランカップリング剤を含むことが好ましい。本発明で好適に使用できるシランカップリング剤は、従来からシリカ充填剤と併用される任意のシランカップリング剤とすることができる。具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリメトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド等のスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン等のメルカプト系、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等のグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピルトリエトキシシラン等のニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチルトリエトキシシラン等のクロロ系等があげられる。カップリング剤添加効果とコストの両立からビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が好適に用いられる。これらシランカップリング剤は1種、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
前記シランカップリング剤の配合量は、コストが低い割にカップリング効果が得られ、補強性が向上する点から、前記シリカ重量100重量部に対して1重量部以上が好ましく、2重量部以上がより好ましく、5重量部以上がさらに好ましい。また、分散効果、カップリング効果が良好である点、コストが抑えられる点から、前記シリカ重量100重量部に対して20重量部以下が好ましく、15重量部以下がより好ましく、10重量部以下がさらに好ましい。
なお、本発明のゴム組成物には、前記のゴム成分、脱蛋白天然ゴム、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤以外に、必要に応じて、軟化剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤等の通常のゴム工業で使用される配合剤を適宜配合することができる。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物を用いて通常の方法で製造される。すなわち、必要に応じて前記添加剤を配合した本発明のゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのサドウォール部材の形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造する。
実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに制限されるものではない。
各種薬品の説明
天然ゴム:RSS#3
BR:宇部興産(株)製のBR150B
カーボンブラック:昭和キャボット(株)製のN550(N2SA:143m2/g、DBP吸油量:113ml/100g)
シリカ:デグッサ社製のUltrasil VN3(N2SA:210m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−エトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスPS32
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
亜鉛華:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジル・スルフェンアミド)
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(N,N’−ジフェニル・グアニジン)
下記に示す方法により脱蛋白天然ゴム1〜3を調製し、各々分析を行なった。
・脱蛋白天然ゴムの調製
(脱蛋白天然ゴムラテックス1)
ソクテック社(マレーシア)製の高アンモニアタイプの天然ゴムラテックス(固形分60.2%)150mlをゴム固形分が10%になるように2Lの蒸留水で希釈し、0.12%のナフテン酸ソーダで安定化させ、リン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.2に調節した。ついで、脱蛋白酵素アルカラーゼ(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))7.8gを100mlの蒸留水に分散させて、前記希釈天然ゴムラテックスに加えた。ラテックスのpHを再度9.2に調整した後、37℃で24時間維持して脱蛋白処理を行なった。脱蛋白処理を完了したラテックスに対して、陰イオン性界面活性剤ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王(株)製のKP4401)を1重量%の割合で添加し、10,000rpmで30分間遠心分離を行なった。遠心分離後、上層に分離したクリーム状のゴム分を取り出し、さらに水で希釈することにより、ゴム固形分60%の脱蛋白処理された天然ゴムラテックスを得た。得られた脱蛋白天然ゴムラテックスをガラス板上にキャストし、室温で乾燥させた後、減圧下で乾燥させてポリマーを得た。
得られたポリマーおよび市販のハイアンモニア天然ゴムラテックス(野村貿易(株)製、Hytex)をガラス板上に流延し、室温で乾燥させた後、減圧下で乾燥させた。乾燥後、アセトンと2−ブタノンの混合溶媒(3:1)で抽出し、ホモポリマー等の不純物を除去した。得られた天然ゴムラテックスの蛋白質の指標としての総チッ素含有率は0.034重量%であった。なお、総チッ素含有率はケルダール試験法により測定した。
(脱蛋白天然ゴムラテックス2)
脱蛋白酵素アルカラーゼを2.0g配合した以外は、脱蛋白天然ゴムラテックス−1と同様の方法にて天然ゴムの脱蛋白処理を行なった。得られた天然ゴムラテックスの蛋白質の指標としての総チッ素含有率は0.25重量%であった。
(脱蛋白天然ゴムラテックス3)
脱蛋白酵素アルカラーゼを0.1g配合した以外は、脱蛋白天然ゴムラテックス−1と同様の方法にて天然ゴムの脱蛋白処理を行なった。得られた天然ゴムラテックスの蛋白質の指標としての総チッ素含有率は0.35重量%であった。
実施例1〜3および比較例1〜5
前記材料および脱蛋白天然ゴムラテックス1〜3を表1に示す配合に用いて硫黄、促進剤を除いた配合をバンバリーで約150℃で5分混練りした。その後、得られたゴム組成物に硫黄、加硫促進剤を加えて2軸オープンロールで約80℃で5分間練り込んだ。得られたゴム組成物を用いてゴムシートを作成し、タイヤに成型し、150℃35分25kgfの条件にて加硫を行い試験用タイヤを作成した。これらについて以下に示す各特性の試験を行なった。
(加工性)
JIS K6300に定められたムーニー粘度の測定法にしたがい、130℃で測定した。
比較例1、3または5のムーニー粘度(ML1+4)を100とし、下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど、ムーニー粘度が低く、加工性に優れている。
ムーニー粘度指数=(比較例1、3または5のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
(引張試験(破断強度および破断伸び))
引張強度および伸びをJIS K6251−1993に準拠して測定し、比較例1または3を100として下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど良好である。
破断強度および破断伸びの指数−(各配合の破断強度および破断伸び)/(比較例1、3または5の破断強度および破断伸び)×100
(転がり抵抗指数)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%の条件下で各配合のtanδを測定し、比較例1、3または5のtanδを100として、下記計算式で指数表示した。指数が大きいほど転がり抵抗特性が優れる。
転がり抵抗指数−(比較例1、3または5のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
Figure 2008303266
表1より天然ゴムチッ素含有量が0.3重量%以下の実施例1、2は、加工性、転がり抵抗、引張物性共に性能改善が見られるが、天然ゴムチッ素含有量が0.3重量%以上である比較例2は性能改善が見られない。
また、ゴム成分100重量部中の脱蛋白天然ゴムが10重量部以上であれば効果があるが、10重量部以下では効果がない。

Claims (5)

  1. 蛋白質の指標としての総チッ素含有率が0.3重量%以下である脱蛋白天然ゴムをゴム成分100重量部に対して10〜100重量部、
    およびポリブタジエンゴムをゴム成分100重量部に対して10〜70重量部含むサイドウォール用ゴム組成物。
  2. 前記脱蛋白天然ゴムの総チッ素含有率が0.1重量%以下である請求項1記載のサイドウォール用ゴム組成物。
  3. 脱蛋白天然ゴムがゴム成分中、10重量%以上である請求項1または2記載のサイドウォール用ゴム組成物。
  4. 脱蛋白天然ゴムがゴム成分中、50重量%以上である請求項1〜3のいずれかに記載のサイドウォール用ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のサイドウォール用ゴム組成物を用いたサイドウォールを有するタイヤ。
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