JP2008301653A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第1,第2の電力変換手段との間に存在する直流電圧部の電圧を一定に保ち、交流発電機等からなる第1の電力源と交流電力系統等からなる第2の電力源との間で電力を良好に授受可能とした発電システムを提供する。
【解決手段】第1の電力源としての交流発電機100と、直流負荷500が接続される直流電圧部300と、第2の電力源としての交流電力系統と、第1の電力変換手段としてのコンバータ200と、第2の電力変換手段としてのインバータ600とを備え、直流電圧部300の直流電圧が平均的に所定値となるように、コンバータ200によってその直流電流または直流電力を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1の電力源、第1の電力変換手段、直流電圧部、第2の電力変換手段、第2の電力源が順次接続され、かつ、前記直流電圧部に直流負荷が接続されたシステムであって、第1の電力源と第2の電力源との間で電力を授受するようにした発電システムに関するものである。
図5は、第1の従来技術を示す構成図であり、特許文献1に背景技術(図12)として記載された発電システムである。
図5において、三相交流発電機100は図示されてない外力により機械動力を得て、この機械動力を電力に変換する。この発電電力はコンバータ200によって所定の直流電力に変換され、直流電圧部300に供給される。直流電圧部300の直流端子P,Nには、直流負荷500が接続されている。
また、直流電源400は、発電機100が駆動源から機械動力を得られない場合や機械動力を低減したい場合に、直流電圧部300に直流電力を供給するためのものである。
次に、図6は、前記コンバータ200、直流電圧部300及び直流電源400の具体例を示したものであり、同じく特許文献1に背景技術(図13)として記載されている。ここでは、図5における直流負荷500は図示を省略してある。
図6に示すように、コンバータ200は、フルブリッジ接続された半導体スイッチング素子201と平滑コンデンサ202と制御回路203とを備えている。また、直流電源400は、交流電源(電力系統)から供給される交流電力を、フルブリッジ接続されたダイオード401からなるダイオード整流器により直流電力に変換するように構成されている。
図6の回路では、直流電源400がダイオード整流器によって構成されているので、当然のことながら、直流電圧部300から交流電源への電力供給、すなわち系統連系は不可能である。
更に、図7は第2の従来技術を示す構成図である。この従来技術は、交流電源(電力系統)に接続されたインバータ600、直流電圧部300及びコンバータ200から構成されている。ここでは、コンバータ200内の制御回路の図示を省略してある。なお、インバータ600は、フルブリッジ接続された半導体スイッチング素子601から構成されている。
この従来技術によれば、電力系統からインバータ600を介して直流電圧部300側に電力を供給することも、逆に、直流電圧部300からインバータ600を介して電力系統へ電力を供給することも可能であるため、系統連系が可能な発電システムを実現することができる。
特開2006−14574号公報(段落[0002]〜[0006]、図12,図13)
図7に示した第2の従来技術によれば、系統連系は可能であるものの、直流電圧部300にインバータ600及びコンバータ200のみが接続されることを前提としており、図5の第1の従来技術のように、直流電圧部300に更に別の直流負荷500が接続されることを想定していない。
従って、第2の従来技術において、直流電圧部300に直流負荷500を接続する場合、コンバータ200に接続される三相交流発電機(図示せず)の発電量や直流負荷電力、及び、インバータ600を介して系統側へ送る電力をバランスさせる制御方法には最適化の余地が大きく、その実現は必ずしも容易ではない。
そこで、本発明の解決課題は、第1,第2の電力源、第1,第2の電力変換手段、直流電圧部及び直流負荷を備えた発電システムにおいて、第1,第2の電力源の間で電力を良好に授受可能とした発電システムを提供することにある。
また、本発明の他の解決課題は、直流電圧部の直流電圧を一定に保って第1,第2の電力変化手段の動作を安定させた発電システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発電システムは、交流発電機等からなる第1の電力源と、直流負荷が接続される直流電圧部と、交流電力系統等からなる第2の電力源とを備えている。また、第1の電力源と直流電圧部との間で授受する電力を調整するためのコンバータ等の第1の電力変換手段と、第2の電力源と直流電圧部との間で授受する電力を調整するためのインバータ等の第2の電力変換手段とを備えている。
上記の構成において、請求項1では、直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第1の電力変換手段によって第1の電力源の電力または電流を調整するものである。
請求項2に係る発電システムは、請求項1において、第2の電力変換手段が、第2の電力変換手段と直流電圧部との間で授受する電力の指令値または電流の指令値、あるいは、第2の電力源の電力の指令値または電流の指令値に従って動作することにより、第2の電力変換手段と直流電圧部との間で授受する電力を調整するものである。
すなわち、直流電圧部の電圧制御は第1の電力変換手段により行い、直流電圧部と第2の電力源との間の電力の授受を、所定の指令値に基づいて第2の電力変換手段が行う。
請求項3に係る発電システムは、請求項2において、第1の電力源から第1の電力変換手段を介して直流電圧部に送るべき直流電流の実際値以上で上限値以下の電流値と、直流電圧部から直流負荷に流出している電流の実際値以上で上限値以下の電流値と、の差分を、直流電圧部から第2の電力変換手段に流出する電流の上限値として設定するものである。
直流電圧部から第2の電力変換手段に流出する電流の上限値を上記のように設定することで、直流電圧部の電圧を一定に保つことができ、第1、第2の電力変換手段の動作を安定化させることができる。
請求項4に係る発電システムは、請求項1と同様に、第1,第2の電力源と、直流負荷が接続される直流電圧部と、第1,第2の電力変換手段とを備えている。
上記の構成において、請求項4では、直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第2の電力変換手段によって第1の電力源の電力または電流を調整するものである。
請求項5に係る発電システムは、請求項4において、第1の電力変換手段が、第1の電力変換手段と直流電圧部との間で授受する電力の指令値または電流の指令値、あるいは、第1の電力源の電力の指令値または電流の指令値に基づいて、直流電圧部との間で授受する電力を調整するものである。
すなわち、直流電圧部の電圧制御は第2の電力変換手段により行い、直流電圧部と第1の電力源との間の電力の授受を、所定の指令値に基づいて第1の電力変換手段が行う。
請求項6に係る発電システムは、請求項1〜5の何れか1項において、第2の電力変換手段を、逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子を用いて構成されたブリッジ形の電力変換手段(例えば電圧形インバータ)とする。そして、直流電圧部から第2の電力源への送電が不要な場合には、第2の電力変換手段を構成する半導体スイッチング素子の全てをオフ状態にして、第2の電力変換手段をダイオードブリッジとして動作させるものである。
すなわち、第2の電力源が交流電力系統である場合であって、系統への電力供給が不要な場合には、本発明により第2の電力変換手段をダイオードブリッジとして動作させ、直流電圧部の電圧制御を第1の電力変換器による従来の制御方法によって実現すれば良い。
請求項7に係る発電システムは、請求項4または5において、第2の電力変換手段は、逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子を用いて構成されたブリッジ形の電力変換手段であり、直流電圧部から第2の電力源への送電が不要な場合には、第2の電力変換手段の半導体スイッチング素子の全てをオフ状態にしてダイオードブリッジとして動作させる。
そして、第2の電力変換手段をダイオードブリッジとして動作させるタイミングと実質的に同時に、直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第2の電力変換手段による調整動作から第1の電力変換手段による調整動作に切り換えて直流電圧を制御するものである。
請求項8に係る発電システムは、請求項7において、第2の電力変換手段のダイオードブリッジとしての動作を解除して再び半導体スイッチング素子のオンオフを開始する際に、直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第1の電力変換手段による調整動作から第2の電力変換手段による調整動作に切り換えるものである。
これにより、第2の電力変換手段を再び第2の電力源に連系させることが可能になる。
請求項9に係る発電システムは、請求項1〜8の何れか1項において、直流電圧部の電圧を調整している第1または第2の電力変換手段の直流電力または直流電流の指令値に、他方の電力変換手段の直流電力または直流電流の指令値、検出値あるいは推定値に係数を乗じた値を加算するものである。
例えば、第2の電力変換手段により直流電圧部の電圧が一定になるように制御している場合には、第2の電力変換手段の直流電流の指令値に、第1の電力変換手段の直流電流の指令値に係数を乗じた値を加算する。
これにより、直流電圧部への流入、流出電力のバランスが保たれ、直流電圧部の電圧変動を抑制して装置全体の動作を一層安定化することができる。
なお、請求項10に記載するように、第1の電力源を例えば交流発電機とすると共に第2の電力源を交流電力系統として、両電力源を交流電力源により構成することができる。
本発明によれば、第1の電力変換手段と第2の電力変換手段との間に存在する直流電圧部の電圧を一定に保ち、交流発電機等からなる第1の電力源と交流電力系統等からなる第2の電力源との間で電力を良好に授受可能とした発電システムを実現することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の実施形態に係る主回路構成図である。この回路は、第1の電力源として三相交流発電機100を、第2の電力源として三相交流電力系統を備えると共に、第1の電力変換手段としてコンバータ200を、第2の電力変換手段としてインバータ600を備え、コンバータ200とインバータ600との間の直流電圧部300に直流負荷500を接続したものである。
図1において、コンバータ200は半導体スイッチング素子201及び平滑コンデンサ202を備え、コンバータ200の交流側は三相交流発電機100に接続されている。また、半導体スイッチング素子601からなるインバータ600の交流側は、三相交流電力系統に接続されている。
図2は、前記コンバータ200及びインバータ600の制御回路を示すブロック図であり、制御回路の第1実施形態に相当する。なお、この実施形態は請求項1,2に相当する。
この制御回路では、直流電圧部300(平滑コンデンサ202)の直流電圧Edcが電圧指令値Edc に一致するように、コンバータ200によって三相交流発電機100の電力(具体的にはコンバータ200の直流電流Idc1)を調整する。
図2の制御回路において、701は直流電圧Edcを検出する電圧検出手段、702は電圧指令値Edc と電圧検出値Edcとの偏差を求める加減算手段、703は上記電圧偏差がゼロになるように調節動作を行って電流指令値Idc1 を出力するPI調節器等の電圧調節手段、704は電流指令値Idc1 を上限値Idc1max以下に制限するためのリミッタ、705はコンバータ200から直流電圧部300に流入する直流電流Idc1を検出する電流検出手段、706はリミッタ704の出力と電流検出値Idc1との偏差を求める加減算手段、707は上記電流偏差がゼロになるように調節動作を行って直流電圧指令値を出力するPI調節器等の電流調節手段、708は直流電圧指令値をコンバータ200の半導体スイッチング素子に対する駆動パルスに変換する電圧指令パルス変換手段である。
一方、インバータ600は、直流電圧部300との間で直流電流Idc2を授受する。直流負荷500は、その要求電力に応じて直流電圧部300との間で直流電流(負荷電流)IdcLを授受する。これらの電流Idc2,IdcLは、何れも正負の値をとり得る。ここで、712は直流電流IdcLを検出する電流検出手段である。
更に、電流指令値Idc2 がリミッタ709を介してインバータ600側の制御手段710に入力されている。上記リミッタ709は、電流指令値Idc2 を上限値Idc2max以下に制限する機能を有する。制御手段710には、電流検出手段711からの電流検出値Idc2も入力されている。
制御手段710は、上記電流検出値Idc2がリミッタ709から出力される電流指令値Idc2 に一致するように、インバータ600の半導体スイッチング素子に対する駆動パルスを生成する。
いま、直流電圧部300の直流電圧Edcを一定とした場合、キルヒホッフの電流則により、コンバータ200が直流電圧部300との間で授受する直流電流Idc1は数式1のようになる。
[数式1]
dc1=Idc2+IdcL
このため、図2のように加減算手段702,706、電圧調節手段703、電流調節手段707等からなる制御系を構成すると、Idc1の値は、Edcの値が一定となるように自動的に数式1に従って決まる。
この実施形態において、制御手段710には、インバータ600の直流電流(入力電流)指令値Idc2 以外に、インバータ600の交流電流(出力電流)指令値、または入出力電力の指令値を与えても良い。これによって、Idc2を直接的または間接的に決定することができる。
本実施形態の利点は、直流負荷500に必要な直流電力を供給しながら、系統に送る電力をインバータ600によって所定の値に制御できることである。
しかし、その反面、発電機100の発電量が結果として決まるため、この発電量が発電機100の能力を超えてしまう場合が考えられる。これを防止するため、図2では、コンバータ200側の電流指令値Idc1 を上限値Idc1max以下に制限するリミッタ704を設けている。
なお、リミッタ704は、発電機100の発電量が許容値を超えない場合でも、様々な理由で動作させる必要が生じる。
リミッタ704を動作させると、前述した数式1により規定されるIdc1が供給できなくなるため、結果的にEdcを一定に保つことができなくなる。この場合、コンバータ200及びインバータ600の動作が不安定になるおそれがある。従って、コンバータ200及びインバータ600の不安定動作を回避するために、例えば、インバータ600の運転を調整して直流電圧部300との間に流れる電流Idc2を変化させることにより数式1を満足させる、等の対策が必要となる。
制御手段710に、指令値としてインバータ600の直流電力の指令値を与える場合には、前記リミッタ709に、直流電力の上限値を与えれば良い。あるいは、制御手段710に与える指令値に応じて、インバータ600が交流電力系統との間で授受する交流電流の上限値や交流電力の上限値を与えても良い。
請求項3に記載するように、図2におけるリミッタ709の上限値Idc2maxは、コンバータ200が直流電圧部300と授受する直流電流の実際値Idc1以上であって上限値Idc1max以下の値Idc1aと、直流電圧部300から直流負荷500に流出する電流の実際値IdcL以上であって上限値以下の値IdcLaとの差分(Idc1a−IdcLa)に設定される。
ここで、Idc1a,IdcLaは、設定値や実測値の何れを使って求めても良く、また、別の物理量を使って換算しても良い。更に、コンバータ200の効率を考慮して、発電機100の交流電流の検出値からIdc1を推定しても良い。
上記のように上限値Idc2maxを設定すれば、インバータ600が直流電圧部300との間で授受する直流電流Idc2が、直流電圧Edcを一定に維持するために必要な数式1を満足する値となり、システムを安定に動作させることが可能となる。
すなわち、前述した数式1より、以下の数式2が成り立つ。
[数式2]
dc2=Idc1−IdcL
また、上述した条件から、数式3〜数式5が成り立つ。
[数式3]
dc1≦Idc1a≦Idc1max
[数式4]
dcL≦Idc1a≦IdcLmax
[数式5]
dc2max=Idc1a−IdcLa
dc2はIdc2max以下に制限されるので、数式6が成り立つ。
[数式6]
dc2≦Idc2max
数式3〜数式5から数式7が、数式6,7から数式8が、それぞれ成り立つ。
[数式7]
dc2max≦Idc1max−IdcL
[数式8]
dc2≦Idc1max−IdcL
すなわち、数式3〜6を満たせば数式8を満足することができる。更に、数式2で規定されるIdc2は常に数式8を満たすことから、数式3〜6を満たせば数式2つまり数式1が常に満たされ、結果としてEdcが一定に保たれることが分かる。
なお、この実施形態において直流負荷500の実際値を用いる場合には、電流検出手段712により検出した直流負荷電流IdcLを用いればよい。
コンバータ200及びインバータ600は、通常、電力源側に電流検出手段を備えているので、その電流検出値を利用してIdc1,Idc2を換算することができる。
次に、図3は制御回路の第2実施形態を示すブロック図であり、図2に記載した各構成要素と同一のものには同一の番号を付してある。この第2実施形態は請求項4,5に相当するものである。
この実施形態では、直流電圧部300の直流電圧Edcが電圧指令値Edc に一致するように、インバータ600によって交流電力系統の電力(具体的にはインバータ600の直流電流Idc2)を調整する。
図3において、電圧検出手段701により検出した直流電圧Edcが加減算手段702に入力され、電圧指令値Edc と直流電圧Edcとの偏差が求められる。電圧調節手段703は、前記電圧偏差をゼロにするような電流指令値Idc2 を出力する。前記電流指令値Idc2 はリミッタ704により上限値Idc2max以下に制限され、電流検出値Idc2と共に加減算手段706に入力される。
加減算手段706では電流指令値Idc2 と電流検出値Idc2との偏差が求められ、電流調節手段707では、上記電流偏差をゼロにするような直流電圧指令値を出力する。電圧指令パルス変換手段708では、上記電圧指令値をインバータ600の半導体スイッチング素子に対する駆動パルスに変換し、この駆動パルスによってインバータ600を駆動する。
コンバータ200側では、電流指令値Idc1 がリミッタ709を介して制御手段710に入力されている。上記リミッタ709は、電流指令値Idc1 を上限値Idc1max以下に制限する機能を有する。制御手段710には、電流検出手段705からの電流検出値Idc1も入力されている。
制御手段710は、電流検出値Idc1がリミッタ709から出力される電流指令値Idc1 に一致するように、コンバータ200の半導体スイッチング素子に対する駆動パルスを生成する。
この第2実施形態において、コンバータ200は、直流電圧部300との間で直流電流Idc1を授受する。一方、直流負荷500は、その要求電力に応じて直流電圧部300との間で直流電流(負荷電流)IdcLを授受する。これらの電流Idc2,IdcLは、何れも正負の値をとり得る。
また、第1実施形態と同様に、直流電圧部300の直流電圧Edcを一定とすると、前記数式1が成り立つ。
このため、図3のように加減算手段702,706、電圧調節手段703、電流調節手段707等からなる制御系を構成すると、Idc2の値は、Edcの値が一定となるように自動的に数式1に従って決まることになる。
図3に係る第2実施形態の利点は、直流負荷500に必要な直流電力を供給しつつ、発電機100の発電量を所定値に抑えることができる点にある。また、電力系統の容量は、一般に図3に示すようなローカルな発電機100の容量よりも大きいため、インバータ600の容量に配慮すれば、電圧Edcを一定値に保つための電流Idc2を常時維持することができる。
図3において、コンバータ200の制御手段710には、コンバータ200の直流電流(出力電流)指令値Idc1 以外に、コンバータ200の交流電流(入力電流)指令値、または入出力電力の指令値を与えても良い。これによって、Idc1を直接的または間接的に決定することができる。
図3におけるリミッタ709の上限値Idc1maxは、発電機100の容量を考慮して定めれば良く、図2の構成におけるIdc2maxの設定について説明したような条件は不要である。
従って、まず発電機100の発電量を決め、それが成り立つようにインバータ600と系統との間で授受される電力をほぼ自由に決めるようにすれば、発電機100をその能力の範囲内で運転しながら、直流負荷500に供給されない余剰電力を、インバータ600を介して系統に送るシステムを簡便に実現することができる。
なお、前述した図1において、インバータ600内の半導体スイッチング素子601を全てオフ状態にすると、このインバータ600は実質的にダイオードブリッジとなり、特許文献1の図13と同様の構成となる。従って、電力系統への電力供給が不要な場合には、特許文献1の図13と同様に、ダイオードブリッジから供給される直流電力と発電機100からコンバータ200を介して供給される直流電力との何れか一方を直流負荷500に供給することができる。この着想は、請求項6に相当する。
特に、制御回路が図2の如く構成されている場合、直流電圧部300の電圧Edcは元もとコンバータ200によって一定に制御されている。このため、半導体スイッチング素子601を全てオフ状態にしてインバータ600の運転を停止させても直流電圧部300の電圧Edcは一定に維持されるので、何ら支障はない。
一方、図3に示すようにインバータ600によって直流電圧部300の電圧Edcを制御している場合にも、前述のようにインバータ600をダイオードブリッジとして動作させることができる。
但し、この場合には直流電圧部300の電圧制御を継続するために、インバータ600の半導体スイッチング素子601を全てオフ状態にするのと実質的に同時に、図2に示す制御系に切り換える。すなわち、コンバータ200によって直流電圧部300の電圧制御を行うようにすれば良い。これは、制御系をソフトウェア、ハードウェア、あるいはその両者によって行う何れの場合にも容易に実現可能である。この着想は、請求項7に相当する。
そして、インバータ600をダイオードブリッジとして動作させている状態から、再びインバータ600の半導体スイッチング素子601をオンオフさせて本来のインバータ運転を行う場合、その運転切り換えとほぼ同時に、直流電圧部300の制御系を図3の制御系に切り換えることにより、装置を再び良好な系統連系状態にすることができる。この着想は、請求項8に相当する。
なお、上述の切り換えの際には、図3の電圧指令値Edc を、通常動作時の指令値としても良いし、あるいは直流電圧検出値Edcと等しくしてその後に電圧指令値Edc を通常動作時の指令値まで変化させても良い。後者の場合には、制御系切り換え時の直流電圧Edcの変動を抑制し、動作を一層安定にすることができる。
次に、図4は制御回路の第3実施形態を示すブロック図である。本実施形態は請求項9に相当するものである。
この第3実施形態では、コンバータ200側の電流指令値Idc1 に係数713を乗じ、その結果をインバータ600側の電流指令値Idc2 に加算している。なお、コンバータ200の直流電力の指令値に係数713を乗じてインバータ600の直流電力の指令値に加算しても良い。
図4における他の構成は図3と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態の基本となる図3の構成では、直流電圧部300の直流電圧の偏差を電圧調節手段703に与えて電流指令値Idc2 を得ている。つまり、直流電圧分の変動が生じることが動作の前提となっている。
例えば、コンバータ200の電流指令値Idc1 や電力指令値を急増させると、これに従って実際の直流出力電力が急増する。その結果、直流電圧部300の電圧Edcが上昇し、これによってインバータ600側の電流指令値Idc2 が変化することになる。
これに対して、図4に示した第3実施形態によれば、コンバータ200の電流指令値Idc1 または電力指令値を急増させると、インバータ600側の電流指令値Idc2 も同様に急増するため、直流電圧部300への流入、流出電力のバランスが保たれるように作用し、直流電圧部300の電圧の変動を抑制することができる。従って、装置の動作が更に安定化される。これは、いわゆる電力のフィードフォワード制御とみなすことができる。
なお、図4の実施形態は、図3のようにインバータ600によって直流電圧Edcを調整する場合を基本としているが、図2のようにコンバータ200によって直流電圧Edcを調整する場合には、インバータ600側の直流電流指令値Idc2 または直流電力指令値をコンバータ200側の直流電流指令値Idc1 または直流電力指令値に加算する構成とすれば良い。
更に、上記の説明では直流電流または直流電力の指令値を加算しているが、直流電流または直流電力の検出値や推定値を加算しても良い。
なお、上記各実施形態として記載した具体的な回路構成は、本発明の権利範囲を何ら限定するものではない。例えば、特許文献1に示すように、第1の電力変換手段の直流母線にダイオードを挿入しても良いし、あるいは、第1,第2の電力変換手段として、周知の多レベルインバータを用いても良い。
また、上記各実施形態では、制御回路において、コンバータ200、インバータ600のそれぞれ直流側の電流を検出して制御に用いているが、これらの電力変換手段は通常、電力源側に電流検出器を有しているため、その交流電流検出値を用いて同様な制御を実現できることは自明である。
従って、本発明は、上記のような電力源側の電流検出値に基づく制御回路を用いる場合も含むものである。
本発明の実施形態に係る主回路構成図である。 制御回路の第1実施形態を示すブロック図である。 制御回路の第2実施形態を示すブロック図である。 制御回路の第3実施形態を示すブロック図である。 第1の従来技術を示す構成図である。 第1の従来技術の具体例を示す構成図である。 第2の従来技術を示す構成図である。
符号の説明
100:三相交流発電機
200:コンバータ
201:半導体スイッチング素子
202:平滑コンデンサ
300:直流電圧部
500:直流負荷
600:インバータ
601:半導体スイッチング素子
701:電圧検出手段
702,706:加減算手段
703:電圧調節手段
704,709:リミッタ
705,711,712:電流検出手段
707:電流調節手段
708:電圧指令パルス変換手段
710:制御手段
713:係数
P,N:直流端子

Claims (10)

  1. 第1の電力源と、
    直流電圧を有する直流電圧部と、
    第2の電力源と、
    第1の電力源と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整する第1の電力変換手段と、
    第2の電力源と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整する第2の電力変換手段と、
    前記直流電圧部に接続される直流負荷と、
    を備えた発電システムにおいて、
    前記直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第1の電力変換手段によって第1の電力源の電力または電流を調整することを特徴とする発電システム。
  2. 請求項1に記載した発電システムにおいて、
    第2の電力変換手段は、
    第2の電力変換手段と前記直流電圧部との間で授受する電力の指令値または電流の指令値、あるいは、第2の電力源の電力の指令値または電流の指令値に従って動作し、第2の電力変換手段と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整することを特徴とする発電システム。
  3. 請求項2に記載した発電システムにおいて、
    第1の電力源から第1の電力変換手段を介して前記直流電圧部に送るべき直流電流の実際値以上で上限値以下の電流値と、前記直流電圧部から前記直流負荷に流出している電流の実際値以上で上限値以下の電流値と、の差分を、
    前記直流電圧部から第2の電力変換手段に流出する電流の上限値として設定することを特徴とする発電システム。
  4. 第1の電力源と、
    直流電圧を有する直流電圧部と、
    第2の電力源と、
    第1の電力源と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整する第1の電力変換手段と、
    第2の電力源と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整する第2の電力変換手段と、
    前記直流電圧部に接続される直流負荷と、
    を備えた発電システムにおいて、
    前記直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第2の電力変換手段によって第2の電力源の電力または電流を調整することを特徴とする発電システム。
  5. 請求項4に記載した発電システムにおいて、
    第1の電力変換手段は、
    第1の電力変換手段と前記直流電圧部との間で授受する電力の指令値または電流の指令値、あるいは、第1の電力源の電力の指令値または電流の指令値に従って動作し、第1の電力変換手段と前記直流電圧部との間で授受する電力を調整することを特徴とする発電システム。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した発電システムにおいて、
    第2の電力変換手段は、逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子を用いて構成されたブリッジ形の電力変換手段であり、
    前記直流電圧部から第2の電力源への送電が不要な場合には、前記半導体スイッチング素子の全てをオフ状態にして第2の電力変換手段をダイオードブリッジとして動作させることを特徴とする発電システム。
  7. 請求項4または5に記載した発電システムにおいて、
    第2の電力変換手段は、逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子を用いて構成されたブリッジ形の電力変換手段であり、
    前記直流電圧部から第2の電力源への送電が不要な場合には、前記半導体スイッチング素子の全てをオフ状態にするのと実質的に同時に、
    前記直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第2の電力変換手段による調整動作から第1の電力変換手段による調整動作に切り換えることを特徴とする発電システム。
  8. 請求項7に記載した発電システムにおいて、
    第2の電力変換手段を構成する全ての半導体スイッチング素子のオフ状態を解除して動作を開始する際に、
    前記直流電圧部の直流電圧が平均的に一定値になるように、第1の電力変換手段による調整動作から第2の電力変換手段による調整動作に切り換えることを特徴とする発電システム。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載した発電システムにおいて、
    前記直流電圧部の電圧を調整している第1または第2の電力変換手段の直流電力または直流電流の指令値に、他方の電力変換手段の直流電力または直流電流の指令値、検出値あるいは推定値に係数を乗じた値を加算することを特徴とする発電システム。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載した発電システムにおいて、
    第1の電力源及び第2の電力源が、交流電力源であることを特徴とする発電システム。
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