以下に図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその詳細な説明は原則的に繰返さないこととする。
[全体構成]
図1は、本発明に従う半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
図1を参照して、本発明に従う半導体記憶装置1000は、コントロール回路10と、アドレスレジスタ20と、メモリコア部30と、データ入出力回路40と、データ入出力ノード50と、冗長回路60と、テストデータ圧縮回路100とを備える。
コントロール回路10は、半導体記憶装置1000の外部から与えられるコマンド制御信号SCMDを受けて、半導体記憶装置1000の動作を制御する制御信号を生成する。コマンド制御信号SCMDは、たとえば、ロウアドレスストローブ信号/LAS、コラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE等を含む。
アドレスレジスタ20は、半導体記憶装置1000の外部から行アドレスおよび列アドレス、あるいはこれに加えてバンクアドレスを示すためのアドレス信号ADDを受ける。
コントロール回路10は、モードレジスタ15を含む。モードレジスタ15は、半導体記憶装置1000の動作条件を示すパラメータやモード選択を記憶する。たとえば、モードレジスタ15には、動作条件を示すコラムレイテンシやバースト長等、ならびに、動作テスト時のテストモードの種類を選択する情報が記憶される。モードレジスタ15の記憶内容は、コマンド制御信号SCMDの所定の組合せに応じて設定されたモードレジスタセットコマンドにおいて、アドレスレジスタ20に入力されたアドレス信号ADDの特定ビットに従って書込まれる。
コントロール回路10は、モードレジスタ15によって設定されたモードあるいはパラメータ値に基づいて、コマンド制御信号SCMDにより指示されたコマンドに従って半導体記憶装置1000が動作するように制御信号を生成してメモリコア部30および冗長回路60へ送出する。
メモリコア部30は、コントロール回路10からの制御信号に従って、アドレス信号ADDによって指定された選択メモリセルからデータを読出すためのリードコマンド、選択メモリセルへデータを書込むためのライトコマンド、あるいはデータ読出、書込の準備をするためのプリチャージコマンド等を実行する。
データ読出(リードコマンド)時に、メモリコア部30からの出力データは、データ入出力回路40を介してデータ入出力ノード50へ出力される。データ書込(ライトコマンド)時には、データ入出力ノード50への入力データは、データ入出力回路40を介してメモリコア部30へ書込まれる。
なお、本発明に従う半導体記憶装置1000は、メモリ単体製品であってもよく、プロセッサ等と同一チップ上に混載される製品であってもよい。したがって、コマンド制御信号SCMDやアドレス信号ADDが入力されるノードおよびデータ入出力ノード50は、チップ外部から電気的にアクセス可能なピンであってもよく、あるいは同一チップ内に配置されたプロセッサ等との間に配設されたバス等の配線であってもよい。
冗長回路60は、メモリコア部30の不良部分を所定単位毎に置換するために設けられる。動作テストにおいてメモリコア部30に不良メモリセルが発見された場合には、当該不良メモリセルを含む所定単位が、冗長回路60中の正常なメモリセルによって置換される。以下では、冗長回路60による置換救済が実行される上記所定単位を、救済単位とも称する。すなわち、メモリコア部30を動作テスト時に並列に読出されるテスト出力データのビット数(Mビット)に対応されてM個のビット範囲に分割すると、この救済単位は、データ圧縮を伴わない動作テスト結果に従って置換救済する場合には、各ビット範囲と一致させることができる。一方、テスト出力データのLビット(L<M)毎にテストデータの1ビットに圧縮する(データ圧縮度L:1)の動作テスト結果に従って置換救済する場合には、救済単位は、上記ビット範囲のL個分となる。
動作テスト時に判明した、不良メモリセルを含む所定単位を示す情報(不良アドレス)は、冗長回路60内に書き込まれて不揮発的に記憶される。そして、コントロール回路10は、当該不良アドレスに対応する所定単位がアドレス信号ADDによって指定された場合には、メモリコア部30内の当該所定単位に代えて、冗長回路60との間でデータの入出力を実行するように、半導体記憶装置1000の動作を制御する。
テストデータ圧縮回路100は、動作テスト時において、メモリコア部30からの出力データ(テストデータ)にデータ圧縮を加えた上でデータ入出力ノード50へ伝達するテストモードを実行可能に構成されている。ここで図2および図3を用いて、データ圧縮の概要について説明する。以下、図2および図3では、メモリコア部30から並列に出力される複数ビットデータのうちの4ビット毎の区分について代表的に説明する。なお、データ圧縮については、図3に示したようにI/O出力単位で行なってもよく、あるいは、アドレス単位で行なってもよい。
図2を参照して、メモリコア部30には行列状に複数のメモリセル32が配設されている。通常時には、メモリコア部30からセンスアンプ34およびプリアンプ36を介して読出された複数ビットデータ(テスト出力データ)のうちの4ビットは、データDQ0〜DQ3として、それぞれ別個のデータ入出力ノード50から出力される。
一方、図3に示すように、データ圧縮を行なうテストモードでは、メモリコア部30から読出された複数ビットのテスト出力データは、4ビット毎に、テストデータ圧縮回路100内に設けられたマルチプレクサ101により1ビットのテストデータに圧縮される。
この圧縮データは、メモリコア部30のテスト出力データの4ビットが全て期待値と一致している場合には“1”に設定され、そうでないとき、すなわち少なくとも1ビットが期待値とは異なっているときに“0”に設定される。
図4は、図3に示したデータ圧縮時における動作テストの波形例である。
図4を参照して、半導体記憶装置1000は、一例としてコラムレイテンシが2、バースト長が1で動作するものとする。
動作テスト時にリードコマンド(READ)が実行され入力されると、メモリテスタからの外部クロックEXTCLKに同期して、データDQ0として、4ビットを1ビットに圧縮したテストデータが出力される。図4に示される例では、4個の連続したリードコマンドに対応して、4個のテストデータTDa〜TDdが連続的に出力される。出力されたテストデータの値は、TDa,TDb,TDdに関しては正常を示す“1”であるのに対して、テストデータTDcは不良を示す“0”である。
したがって、3回目のリードコマンドでメモリコア部30から出力された4ビットデータの読出先であるメモリセルのいずれかに不良が存在していることが分かる。したがって、これら4ビットデータに対応するメモリコア部30内の所定区分が不良であることが認識できる。
このようなデータ圧縮を伴う動作テストとすることにより、1つのデータ入出力ノード50を用いて、メモリコア部30からの4ビットのテスト出力データの結果を包括的に検出することができる。この結果、動作テストの際に必要なピン数が削減されるため、共通のメモリテスタで並列に動作テスト可能な半導体記憶装置の個数(すなわち、テスト同測数)を増やすことができ、テストコストを軽減することができる。
一方で、データ圧縮を行なった場合には、得られたテストデータの値が“0”(不良)であった場合に、さらに不良箇所を特定するための動作テストを行なうと膨大な時間がかかってしまうため、圧縮後のテストデータ1ビットに対応するビット範囲を救済単位として、冗長回路60により置換救済が実行されることが一般的である。このようにすると、データ圧縮を行なうことにより、冗長回路60による救済単位は大きくなってしまうため、動作テスト時にデータ圧縮度を高めると、同一規模の冗長回路60によって救済可能な欠陥の個数は相対的に低下することとなる。
したがって、本発明に従う半導体記憶装置1000では、テストデータ圧縮回路100によるデータ圧縮度を、メモリテスタの性能に合わせて可変とする。なお、半導体装置1000のテストデータ圧縮回路100以外の部分の構成については特に限定されるものではなく、種々の形式のメモリに本発明を適用することが可能である。また、上述のように、本発明に従う半導体記憶装置1000は、メモリ単体製品に限定されず、プロセッサ・メモリ等を同一チップ上に混載したLSI製品のメモリ部分であってもよい。
[実施の形態1]
以下の各実施の形態では、データ圧縮を伴う動作テスト時でのデータ圧縮度を可変とするテストデータ圧縮回路の構成例について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1に従うテストデータ圧縮回路100の構成を示すブロック図である。
なお、以下、本発明に従う半導体記憶装置1000では、データ圧縮を適用した動作テストは、データ圧縮度を通常値とする第1のテストモード(以下、「通常モード」と称する)と、通常モードよりもデータ圧縮度を低下させる第2のテストモード(以下、「ファインモード」と称する)とを含む。以下では、一例として、通常モードでは、データ圧縮度を4:1に設定し、メモリコア部30からのテスト出力データの4ビットをテストデータの1ビットに圧縮するものとする。また、ファインモードでは、データ圧縮度を2:1に設定し、メモリコア部30からのテスト出力データ2ビットごとに1ビットのテストデータに圧縮するものとする。
通常モードおよびファインモードの選択は、テストモード信号TMBT1およびTMBT2により示される。通常モード時には、テストモード信号TMBT1が活性化される一方でTMBT2は非活性化される。反対に、ファインモード時には、テストモード信号TMBT2が活性化される一方でTMBT1は非活性化される。
たとえば、テストモード信号TMBT1およびTMBT2は、モードレジスタ15の記憶内容に従って生成される。すなわち、動作テストの実行時に、モードレジスタセットコマンドを実行することにより、動作テストを通常モードおよびファインモードのいずれとするかを選択できる。あるいは、動作テスト時に外部から入力される制御信号に従って、テストモード信号TMBT1およびTMBT2の活性化を制御する構成としてもよい。
また、通常モードおよびファインモードの他に、データ圧縮を伴わずに動作テストを実行するテストモードをさらに設けてもよい。たとえば、このようなテストモード時には、TMBT1およびTMBT2の両方を非活性化することに応答して、テストデータ圧縮回路100によるデータ圧縮を中止させることができる。この場合には、通常動作時と同様に、メモリコア部30からのテスト出力データの各ビットが各データ入出力ノード50から出力される。
このように、例示する半導体記憶装置1000では、動作テスト時におけるデータ圧縮度の最大値は4:1である。したがって、以下では、テストデータ圧縮回路100のうちの、メモリコア部30からのテスト出力データの4ビットTD0〜TD3に対応するテストデータを出力する構成について説明する。すなわち、メモリコア部30からのテスト出力データのビット数に応じて、以下に説明するテストデータ圧縮回路100の構成を複数個並列に設けることによって、メモリコア部30からの出力ビット数にかかわらず本発明を適用することが可能となる。
図5を参照して、テストデータ圧縮回路100は、マルチプレクサ102,104と、マルチプレクサ110と、内部クロック発生回路120と、パラレルシリアル変換回路130と、選択回路150と、出力回路170とを含む。なお、テストデータ圧縮回路100の構成要素のうち、少なくとも、パラレルシリアル変換回路130および出力回路170については、テストデータ出力構成に専用の要素とするのではなく、図1に示したデータ入出力回路40と共用することも可能である。
マルチプレクサ102は、メモリコア部30からのテスト出力データTD0,TD1と期待値(1/0)との比較結果に基づいて、圧縮データTD01を生成する。圧縮データTD01は、テスト出力データTD0およびTD1の両方が期待値と合致しているときに“1”に設定され、テスト出力データTD0,TD1の少なくとも一方が期待値と異なるときには“0”に設定される。
同様に、マルチプレクサ104は、メモリコア部30からのテスト出力データTD2,TD3と期待値(1/0)との比較結果に基づいて、圧縮データTD01を生成する。圧縮データTD23は、テスト出力データTD2およびTD3の両方が期待値と合致しているときに“1”に設定され、テスト出力データTD2,TD3の少なくとも一方が期待値と異なるときには“0”に設定される。
マルチプレクサ110は、マルチプレクサ120からの圧縮データTD01およびマルチプレクサ104からの圧縮データTD23に基づいて圧縮データTD0123を生成する。圧縮データTD0123は、圧縮データTD01およびD23の両方が“1”であるときに“1”に設定され、それ以外のときは“0”に設定される。すなわち、圧縮データTD0123は、テスト出力データTD0〜TD3のすべてが期待値と合致しているときに“1”に設定され、テスト出力データTD0〜TD3のうちの少なくとも1つが期待値と合致しないときには“0”に設定される。
内部クロック発生回路120は、メモリテスタからの外部クロックEXTCLKの立上がりエッジに応答して、内部クロックCLKPを生成する。さらに、内部クロック発生回路120は、テストモード信号TMBT2の活性化時、すなわちファインモード時には、外部クロックEXTCLKの立下がりエッジに応答して、内部クロックCLKNをさらに生成する。
パラレルシリアル変換回路130は、並列ビットのデータを受けるとともに、入力された内部クロックに応答して、上記並列ビットのデータを直列に1ビットずつ連続的に出力するように構成される。すなわち、図5に示したパラレルシリアル変換回路130は、ファインモード時に、マルチプレクサ102,104からの圧縮データTD01,TD23を並列に受けて、内部クロックCLKP,CLKNに応答して1ビットのシリアルデータに変換して出力する。
選択回路150は、マルチプレクサ110からの通常モードに対応した4:1の圧縮データRSN(すなわち、圧縮データTD0123)と、パラレルシリアル変換回路130からのファインモードに対応した2:1の圧縮データRSF(すなわち、圧縮データTD01またはTN23)とを受けて、選択されたテストモードに対応する一方の圧縮データを選択的に出力する。
出力回路170は、選択回路150によって出力された圧縮データRSN(TD0123)またはRSF(TD01,TD23)をデータDQ0としてデータ入出力ノード50から出力する。すなわち、出力回路170は、選択回路150からの圧縮データが“1”または“0”のいずれであるかに応じて、所定の2つの電圧レベル(ハイレベル/ローレベル)のうちの一方に対応する電圧でデータ入出力ノード50を駆動する、出力バッファとしての機能を有する。
選択回路150は、テストモード信号TMBT1が活性化される通常モードでは、通常モードに対応した圧縮データRSNを出力回路170へ出力する一方で、ファインモードに対応した圧縮データRSFを出力回路170へ出力する。このように、通常モードで出力される圧縮データRSNは、マルチプレクサ102,104,110によりデータ圧縮されるので、マルチプレクサ102,104,110により、本発明での「第1のデータ圧縮回路」が構成される。同様に、ファインモードで出力される圧縮データRSFは、マルチプレクサ102,104によりデータ圧縮されるので、マルチプレクサ102,104により、本発明での「第2のデータ圧縮回路」が構成される。なお、マルチプレクサ102,104を、ファインモードおよび通常モードのそれぞれでのデータ圧縮に共用する構成とすることにより、回路面積の増加を抑制できる。
次に、図6および図7を用いて、ファインモード時および通常モード時における実施の形態1に従うテストデータ圧縮回路100のデータ出力態様について説明する。
図6を参照して、ファインモード時には、テストモード信号TMBT2が活性化される一方でテストモード信号TMBT1は非活性化される。そして、内部クロック発生回路120によって、内部クロックCLKPおよびCLKNが、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよび立下がりエッジのそれぞれに応答して発生される。
ファインモード時には、選択回路150は、パラレルシリアル変換回路130から内部クロックCLKPおよびCLKNに同期したシリアルデータとして伝達される圧縮データTD01,TD23を出力する。これによりテストデータ圧縮回路100は、同一のデータ入出力ノード50からのデータDQ0(テストデータ)として、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよび立下りエッジにそれぞれ応答して、データ圧縮度2:1の圧縮データTD01および圧縮データTD23を順次出力する。すなわち、ファインモード時には、圧縮度を通常モードよりも低下させることによって生じる複数個のテストデータを、テスト同測数を低下させることなく、同一のデータ入出力ノード50から時分割方式で出力することができる。
一方、図7を参照して、通常モード時には、テストモード信号TMBT1が活性化される一方でテストモード信号TMBT2は非活性化される。そして、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジに応答して内部クロックCLKPが発生される一方で、外部クロックEXTCLKの立下がりエッジに応答した内部クロックCLKNは発生されない。
通常モード時には、選択回路150は、マルチプレクサ110からの圧縮データTD0123を出力する。これにより、テストデータ圧縮回路100は、動作テスト時のデータDQ0(テストデータ)として、外部クロックEXTCLKに同期させて、データ圧縮度4:1の圧縮データTD0123を出力する。なお、データ圧縮度が高い分、通常モード時には、テストデータの出力周波数は通常モード時よりも低くなる。
反対に、図6に示したファインモードでは、テストデータの出力周波数が高くなるので、動作速度が相対的に高い高性能テスタによる動作テストが必要となる。これに対して、通常モードでは、動作速度が相対的に低いテスタ(通常テスタ)による動作テストが可能である。
したがって、高性能テスタ使用時には、図6に示すようなファインモードの選択により、テスト同測数を下げることなくテストデータの圧縮度を低下することができる。これにより、テスト時間を増加させることなく、不良の発生領域を通常モードと比較して細密に特定できるため、冗長回路60による救済単位を小さくすることが可能となる。この結果、冗長回路60によって救済可能な不良の個数を相対的に増加させて、歩留りを向上させることが期待できる。
一方で、通常テスタ使用時には、図7に示すような通常モードの選択により、圧縮度を高めることによりテスト所要時間の増大を抑制した動作テストとすることが可能となる。
このように、データ圧縮を伴う動作テスト時でのデータ圧縮度を可変とする機構を設けることにより、共通に設計されたテストデータ圧縮回路100によって、使用可能なメモリテスタの性能に合わせて適切な圧縮度を選択して、効率的な動作テストを柔軟に実行できるようになる。
したがって、通常モード時にテスト同測数を確保することにより実現される通常テスタによるテスト所要時間を基準とした上で、高性能テスタが新たに導入されることによりファインモードによるテストが可能となったり、生産状況が変化してテスト時間が確保できるような状況が発生した場合には、圧縮度を変更させることにより歩留り向上を図ることができる。
また、テストモード信号TMBT1,TMBT2の切換によって圧縮度を低下させる機能を持つことで、不良の発生箇所を特定する解析精度を上げて救済単位を小さくすることが可能である。このため、解析精度を上げるための専用のテストツールを準備する必要もなく、量産時の設備そのままでテスト同測数も変えることなく解析精度を上げることができるので、量産時の不良モード解析にも有効である。
なお、半導体記憶装置1000がDDR−SDRAM(Double Data Rate-Synchronous Dynamic Random Access Memory)のように、メモリコア部30から並列に読出したデータをパラレル−シリアル変換して外部へ出力する機能を通常動作時に実行する場合には、パラレルシリアル変換回路130を、通常動作時のデータ出力構成(データ入出力回路40)と共通に使用することができるため、図5に示したような構成を比較的簡単に実現することができる。
一方で、パラレル−シリアル変換を通常動作時に実行しない半導体記憶装置においては、図8に示すように、パラレルシリアル変換回路130の配置を省略してテストデータ圧縮回路100を構成することもできる。
図8を参照して、テストデータ圧縮回路100♯は、図5に示したテストデータ圧縮回路100の構成と比較して、パラレルシリアル変換回路130の配置が省略されている点、および選択回路150に代えて選択回路150♯が設けられている点で異なる。その他の部分の回路構成は図5と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
選択回路150♯は、選択スイッチ151〜153を含み、かつ、内部クロックCLKP,CLKNおよびテストモード信号TMBT1,TMBT2に応じて、選択スイッチ151〜153のオンオフを制御する。選択スイッチ151は、マルチプレクサ110と出力回路170との間に設けられる。選択スイッチ152は、マルチプレクサ102と出力回路170との間に設けられる。選択スイッチ153は、マルチプレクサ104と出力回路170との間に設けられる。
テストモード信号TMBT1,TMBT2の両方が非活性化されている場合には、選択回路150♯は、選択スイッチ151〜153の各々をオフする。一方、テストモード信号TMBT1が活性化される通常モードでは、選択回路150♯は、選択スイッチ151をオンする一方で、選択スイッチ152,153をオフする。これにより、通常モードでは、図7に示したように、マルチプレクサ110から出力された圧縮データTD0123が、データDQ0としてデータ入出力ノード50から出力される。
一方、テストモード信号TMBT2が活性化されるファインモードでは、選択回路150♯は、選択スイッチ151をオフする一方で、選択スイッチ152および153を内部クロックCLKP,CLKNに応答して交互にオンさせる。具体的には、内部クロックCLKPの活性化に応答して選択スイッチ152がオンされる一方で、選択スイッチ153がオフされる。一方、内部クロックCLKNが活性化されると、反対に選択スイッチ153がオンされる一方で選択スイッチ152がオフされる。
これにより、図6に示したように、ファインモード時には、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよび立下がりエッジにそれぞれ応答して、圧縮データTD01およびTD23が、データDQ0としてデータ入出力ノード50からそれぞれ出力される。
このように、図8に示したテストデータ圧縮回路100♯の構成によっても、図5に示した実施の形態1に従うテストデータ圧縮回路100を具備するのと同様の効果を奏する、半導体記憶装置を実現することが可能である。
[実施の形態2]
実施の形態2以降では、テストデータ圧縮回路の他の構成例について順次説明する。すなわち、以下の実施の形態に従う半導体記憶装置は、図1において、テストデータ圧縮回路100が各実施の形態に従うテストデータ圧縮回路に置換される構成を有し、その他の部分は図1と同様である。したがって、以降の各実施の形態では、テストデータ圧縮回路の構成およびその動作について、実施の形態1との相違点に絞って説明することとする。
図9は、本発明の実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路の構成を示すブロック図である。
図9を参照して、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aは、図5に示したテストデータ圧縮回路100の構成と比較して、パラレルシリアル変換回路130に対して、外部クロックEXTCLKおよび、信号入力ピン6から入力される外部制御信号EXTDQMが入力される点が異なる。パラレルシリアル変換回路130は、並列に受けた圧縮データTD01およびTD23について、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジに応答してマルチプレクサ102からの圧縮データTD01を出力するとともに、外部制御信号EXTDQMの入力に応答してマルチプレクサ104からの圧縮データTD23を出力する。
すなわち、テストデータ圧縮回路100aでは、実施の形態1に従うテストデータ圧縮回路100と比較して、パラレルシリアル変換回路130での圧縮データの出力切換のトリガが異なる。
外部制御信号EXTDQMは、動作テスト(ウェハテスト)時において不使用となる制御信号の代表例として示される。たとえば、データ圧縮を伴う動作テスト時には、マスクコントロール機能をチェックすることができないため、データマスクを指示する外部制御信号EXTDQMを入力する信号入力ピン6は不要ピンとなる。
したがって、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aは、動作テスト時に不使用となる信号入力ピン6を利用して、メモリテスタから圧縮データの切換タイミングを指定する信号をトリガとして入力する構成とする。これにより、半導体記憶装置1000の外部、すなわちメモリテスタからファインモードにおける圧縮データの切換タイミングを指定することが可能となる。
図10および図11には、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aのファインモード時および通常モード時のそれぞれでのデータ出力態様が示される。
図10を参照して、ファインモード時には、読出コマンド(READ)発生後の所定コラムレイテンシ経過後の外部クロックEXTCLK立上がりエッジに応答して圧縮データTD01が出力される。そして、半導体記憶装置1000の外部から信号入力ピン6への外部制御信号EXTDQMの入力に応答して、パラレルシリアル変換回路130の出力が圧縮データTD01から圧縮データTD23へに切換えられる。これにより、外部制御信号EXTDQMによって指定されるタイミングでデータDQ0の内容を切換える態様で、圧縮度2:1の圧縮データTD01およびTD23が、同一のデータ入出力ノード50(データDQ0対応)から順次出力される。
図11を参照して、通常モード時には、ファインモードのようなデータDQ0の切換指示は不要であるから、外部制御信号EXTDQMは不使用とされてレベルが固定される。したがって、通常モードでは、図7に示したのと同様に、外部クロックEXTCLKに同期したタイミングでバースト長に相当するクロック数分だけ、圧縮度4:1の圧縮データTD0123が、データ入出力ノード50からデータDQ0として出力される。
また、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aを、図8に示した選択回路150♯を用いて、すなわちパラレルシリアル変換回路130を設けることなく実現することも可能である。
図12は、本発明の実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路の構成の変形例を示すブロック図である。
図12を参照して、テストデータ圧縮回路100a♯は、図9に示したテストデータ圧縮回路100aの構成と比較して、パラレルシリアル変換回路130の配置が省略されている点、および選択回路150に代えて選択回路150♯が設けられている点で異なる。その他の部分の回路構成はテストデータ圧縮回路100aと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
選択回路150♯は、図8に示したのと同様の選択スイッチ151〜153を備える。選択スイッチ151は、図8と同様に制御され、通常モード時にはオンされる一方で、ファインモード時にはオフされる。一方、ファインモード時に交互にオンオフされる選択スイッチ152および153のオンオフ切換は、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよび外部制御信号EXTDQMの入力エッジに応答して実行される。
このようにすると、パラレルシリアル変換回路130を設けることなく、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aと同様にテストデータ出力を実行するテストデータ圧縮回路100a♯を実現することが可能となる。
このように、図12に示したテストデータ圧縮回路100a♯の構成によっても、図9に示した実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aを具備するのと同様の効果を奏する、半導体記憶装置を実現することが可能である。
[実施の形態3]
図13は、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bの構成を示すブロック図である。
図13を参照して、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bは、図9に示したテストデータ圧縮回路100aと比較して、パラレルシリアル変換回路130に対して、外部制御信号EXTDQMに代えて、テスト専用ピン7から入力されるテスト信号WTPSが入力される点が異なる。その他の構成は、テストデータ圧縮回路100aと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
テスト専用ピン7は、ウェハ状態では半導体記憶装置1000の外部から電気的にコンタクト可能である一方で、製品モールド後は外部からコンタクトが不可能となって不使用とされるピンである。
すなわち、テストデータ圧縮回路100bにおいても、テスト専用ピン7から入力されるテスト信号WTPSによって、パラレルシリアル変換回路130における圧縮データTD01およびTD23の切換タイミングを設定することができる。
図14および図15には、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bのファインモード時および通常モード時のそれぞれでのデータ出力態様が示される。
図14を参照して、ファインモード時には、読出コマンド(READ)発生後の所定コラムレイテンシ経過後の外部クロックEXTCLK立上がりエッジに応答して圧縮データTD01が出力される。そして、半導体記憶装置1000の外部からテスト専用ピン7へのテスト信号WTPSの入力に応答して、パラレルシリアル変換回路130の出力が圧縮データTD01から圧縮データTD23へに切換えられる。これにより、テスト信号WTPSによって指定されるタイミングでデータDQ0の内容を切換える態様で、圧縮度2:1の圧縮データTD01およびTD23が、同一のデータ入出力ノード50(データDQ0対応)から順次出力される。
一方、図15に示すように、通常モードにおいては、テスト信号WTPSは入力されず、図7あるいは図11と同様に、外部クロックEXTCLKに応答して、バースト長に相当するクロック数分だけ、圧縮度4:1の圧縮データTD0123が、データ入出力ノード50からデータDQ0として出力される。データDQ0として出力される。
また、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bについても、パラレルシリアル変換回路130を設けることなく実現することも可能である。
図16は、本発明の実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路の構成の変形例を示すブロック図である。
図16を参照して、テストデータ圧縮回路100b♯は、図13に示したテストデータ圧縮回路100bの構成と比較して、パラレルシリアル変換回路130の配置が省略されている点、および選択回路150に代えて選択回路150♯が設けられている点で異なる。その他の部分の回路構成はテストデータ圧縮回路100bと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
選択回路150♯は、図12に示した選択回路150♯と比較して、外部制御信号EXTDQMに代えて、テスト専用ピン7に入力されたテスト信号WTPSに応答して動作する点のみが異なる。したがって、選択スイッチ152および153のオンオフ切換は、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよびテスト信号WTPSの入力エッジに応答して実行される。
このように、パラレルシリアル変換回路130を設けることなく、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bと同様にテストデータ出力を実行するテストデータ圧縮回路100b♯を実現することが可能となる。
このように、図16に示したテストデータ圧縮回路100b♯の構成によっても、図13に示した実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bを具備するのと同様の効果を奏する、半導体記憶装置を実現することが可能である。
このように、実施の形態3に従うテストデータ圧縮回路100bによっても、実施の形態2に従うテストデータ圧縮回路100aと同様に、ファインモード時における、圧縮度を通常モードよりも低下させることによって生じる複数個のテストデータを、同一のデータ入出力ノード50から時分割方式で出力する際におけるデータ切換を、半導体記憶装置1000の外部(代表的にはメモリテスタ)からの入力信号に従ったタイミングで実行できるようになる。
特に、実施の形態3に従う半導体記憶装置では、ウェハテスト時に専用のピンを用いて動作テストを実行することにより、モールド後の製品時に誤ってこのような入力信号が入力されることを防止できる。
[実施の形態4]
図17は本発明の実施の形態4に従うテスト回路の構成を示す概略ブロック図である。
図17を参照して、実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cは、図5に示したテストデータ圧縮回路100の構成と比較して、内部クロック発生回路120が通常モードファインモードのいずれにおいても外部クロックEXTCLKの立上がりエッジに応答する内部クロックCLKPのみを発生する点と、遅延回路125をさらに備える点とで異なる。
遅延回路125は、テストモード信号TMBT2が活性化されるファインモードにおいて、内部クロック発生回路120が発生した内部クロックCLKPを所定時間遅延させて遅延クロックCLKPDを入力する。そして、パラレルシリアル変換回路130には、内部クロックCLKPおよび遅延クロックCLKPDが入力される。
パラレルシリアル変換回路130は、図5の構成と比較して、内部クロックCLKNに代えて遅延クロックCLKPDに応答して動作する構成となる。これにより、パラレルシリアル変換回路130における圧縮データTD01および圧縮データTD23の切換は、遅延クロックCLKPDに応答して実行されることとなる。テストデータ圧縮回路100cのその他の部分の構成は、テストデータ圧縮回路100と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
図18および図19には、実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cのファインモード時および通常モード時のそれぞれでのデータ出力態様が示される。
図18を参照して、ファインモード時には、遅延回路125によって、内部クロックCLKPを所定時間遅延させた遅延クロックCLKPDが生成される。遅延回路125による遅延時間は、外部クロックEXTCLKの1周期よりも短い時間、好ましくは外部クロックの1/2周期に対応して設定される。
パラレルシリアル変換回路130が、遅延クロックCLKPDに応答して圧縮データの切換を行なうことにより、ファインモード時においては、遅延クロックCLKPDに応答したタイミングで、圧縮データTD01およびTD23が切換えられることとなる。
これにより、遅延クロックCLKPDに応答したタイミングでデータDQ0の内容を切換える態様で、圧縮度2:1の圧縮データTD01およびTD23が、同一のデータ入出力ノード50(データDQ0対応)から順次出力される。
一方、図19に示される通常モード時には、遅延クロックCLKPDの生成が中止される。そして、図7、図11あるいは図15と同様に、バースト長に相当するクロック数分だけ、圧縮度4:1の圧縮データTD0123が、データ入出力ノード50からデータDQ0として出力される。
実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cでは、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジおよび立下がりエッジの両方について2系統の内部クロックを生成する必要がないため、内部クロック発生回路120の消費電流を低減することができる。
すなわち、テストデータ圧縮回路100cは、実施の形態1と同様のファインモードを、テストデータ圧縮回路100aよりも低い消費電力により実現できる。ただし、遅延回路125によるクロックの遅延時間が不適切であれば、メモリテストによってテストデータを正しく取得できない可能性があるため、遅延時間を適切な値(たとえば、外部クロックEXTCLKの1/2周期分)に設定する必要がある。したがって、遅延回路125による遅延時間については、モードレジスタ15にセットされた記憶内容または、動作テスト時に外部から入力される制御信号に応じて、可変に調整できる構成とすることが好ましい。
また、実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cについても、図8、図12等に示した選択回路150♯を用いて、すなわちパラレルシリアル変換回路130を設けることなく実現することが可能である。
図20は、本発明の実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路の構成の変形例を示すブロック図である。
図20を参照して、テストデータ圧縮回路100c♯は、図13に示したテストデータ圧縮回路100cの構成と比較して、パラレルシリアル変換回路130の配置が省略されている点、および選択回路150に代えて選択回路150♯が設けられている点で異なる。その他の部分の回路構成はテストデータ圧縮回路100cと同様であるので詳細な説明は繰返さない。
選択回路150♯は、図8等に示したのと同様の選択スイッチ151〜153を備える。選択スイッチ151は、図8等と同様に制御され、通常モード時にはオンされる一方で、ファインモード時にはオフされる。一方、ファインモード時に交互にオンオフされる選択スイッチ152および153のオンオフ切換は、内部クロックCLKPおよびその遅延クロックCLKPDに応答して実行される。
このようにすると、パラレルシリアル変換回路130を設けることなく、実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cと同様にテストデータ出力を実行するテストデータ圧縮回路100c♯を実現することが可能となる。
このように、図20に示したテストデータ圧縮回路100c♯の構成によっても、図17に示した実施の形態4に従うテストデータ圧縮回路100cを具備するのと同様の効果を奏する、半導体記憶装置を実現することが可能である。
[実施の形態5]
実施の形態5では、実施の形態4と同様に、外部クロックEXTCLKの片側エッジのみに対応した内部クロックを用いるテストデータ圧縮回路の他の構成例を説明する。
図21は、本発明の実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路の構成を示すブロック図である。
図21を参照して、実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路100dは、実施の形態1に従うテストデータ圧縮回路100の構成と比較して、内部クロック発生回路120が、外部クロックEXTCLKの立上がりエッジのみに応答した内部クロックCLKPのみを発生する点と、選択回路150がバーストカウンタ190からのバーストリセット信号BRSTに応じて動作するように構成される点が異なる。
さらに、バーストカウンタ190は、テストモード信号TMBT1,TMBT2に応答して、通常モード時およびファインモード時の間で、バーストリセット信号BRSTの生成タイミングを変更する。
バーストカウンタ190は、モードレジスタ15にセットされたコラムレイテンシCLおよびバースト長BL、ならびに、外部クロックEXTCLKに基づいて、読出(READ)コマンドが発生されると、コラムレイテンシCLおよびバースト長BLによって定められる所定クロックサイクルの経過後にバーストリセット信号BRSTをオンする。テストデータ圧縮回路100dのその他の部分の構成は、テストデータ圧縮回路100と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
図22には、本発明の実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路の通常モード時およびファインモード時のそれぞれでのデータ出力態様を説明する動作波形図が示される。
図22を参照して、ファインモード時には、通常モード時と比較して、バーストリセット信号BRSTの生成タイミングが、同一のデータ入出力ノード50から出力されるテストデータの増加ビット数に対応する所定クロック数だけシフトされる。上述のように、本実施の形態では、同一のデータ入出力ノード50から、通常モード時に1ビットのテストデータが出力される一方で、ファインモード時には2ビットのテストデータが出力される構成を例示しているので、上記増加ビット数は1ビットである。したがって、ファインモード時には、通常モード時と比較して、1クロックサイクル分だけバーストリセット信号BRSTの生成タイミングが遅延される。
一方、通常モード時には、バースト長BL=1に対応して、テストデータが出力されてから1クロックサイクル経過後にバーストリセット信号BRSTがオンされる。
したがって、実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路100dによれば、通常モード時には、実施の形態1〜4のように図7,図11,図15,図18に示したのと同様のタイミングで、圧縮度4:1の圧縮データTD0123をデータ入出力ノード50から出力できる。さらに、ファインモード時には、図22に示すように、圧縮度2:1の圧縮データTD01およびTD23を、同一のデータ入出力ノード50(データDQ0対応)から外部クロックEXTCLKに同期させて順次出力することができる。
実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路100dでは、実施の形態1〜4に従うテストデータ圧縮回路と比較して、ファインモード時に同一ビット数のテストデータを出力するのに要するクロックサイクル数が増加するが、テストデータの出力周波数は通常モード時と同じである。
したがって、実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路100dによれば、通常モードが適用される相対的に低性能な通常メモリテスタによっても、ファインモードによる動作テストをそのまま実行できることとなる。すなわち、実施の形態5に従うテストデータ圧縮回路100dによれば、通常テスタしか使用できないような状況においても、確保可能なテスト時間に応じて、通常モードおよびファインモードを切換えるような用途に適している。
[実施の形態6]
これまで説明した実施の形態1〜5に従うテストデータ圧縮回路のうち、実施の形態2および3では、半導体記憶装置1000の外部、すなわちメモリテスタからファインモード時におけるテストデータの切換タイミングを直接的に指定することが可能である。しかしながら、それ以外の実施の形態1,4,5に従うテストデータ圧縮回路では、内部クロックに基づいてテストデータ(圧縮データ)が切換えられるので、この切換タイミングを半導体記憶装置1000の外部に通知する信号を発生することが好ましい。実施の形態6では、このような通知信号をテストデータと併せて発生するための回路構成について説明する。
図23は、実施の形態6に従うテストデータ圧縮回路に含まれる、テストデータの出力タイミング通知信号を生成するための構成を示すブロック図である。すなわち、実施の形態6に従うテストデータ圧縮回路は、全体構成については図示しないが、実施の形態1,4,5に従うテストデータ圧縮回路100,100c,100dの構成に、図23に示す回路構成を付加することによって実現される。
図23を参照して、レイテンシカウンタ205は、リードコマンド(READ)の発生を受けて、所定のコラムレイテンシCLの経過後に、アウトプットイネーブル信号OEを発生する。
DQS生成回路200は、テストモード信号TMBT1,TMBT2ならびに内部クロックCLKPおよびCLKN(またはCLKPD)に応答して、テストデータの出力タイミング通知信号を生成するためデータストローブ信号DQSを生成する。データストローブ信号DQSは、少なくとも動作テスト時に半導体記憶装置1000の外部(メモリテスタ)から電気的にコンタクト可能な信号ピン9へ出力される。上述のDDR−SDRMでは、データストローブ信号DQSの専用ピンが設けられるので、これを信号ピン9として用いることができる。
図24および図25に示されるように、DQS生成回路200は、実施の形態1,4,5で説明したテストデータ(圧縮データ)の出力に合わせて信号レベルが変化するように、データストローブ信号DQSを生成する。
図24を参照して、テストモード信号TMBT2が活性化されるファインモード時には、DQS生成回路200は、内部クロックCLKPおよびCLKN(またはCLKPD)に応答して、データストローブ信号DQSのレベルを遷移させる。
一方、図25を参照して、テストモード信号TMBT1が活性化される通常モードでは、DQS生成回路200は、内部クロックCLKPの発生に応答してレベルを遷移させるデータストローブ信号DQSのレベルを遷移させる。
このような構成とすることにより、実施の形態6に従うテストデータ圧縮回路によれば、ファインモード時に内部クロックに同期して、同一のデータ入出力ノード50から時分割的に出力される複数ビットのテストデータの切換タイミングを、所定の信号ピン9から出力される通知信号(代表的にはデータストローブ信号DQS)によって、半導体記憶装置1000の外部へ通知することが可能となる。これにより、動作テストの利便性が向上する。
[実施の形態7]
これまで説明した実施の形態1〜6では、動作テスト結果を示すテストデータとして、“0”または“1”の2値のデジタルデータをデータ入出力ノード50から出力した。このため、テスト同測数を維持するために、ファインモード時には、同一のデータ入出力ノード50から複数ビットのテストデータを時分割方式で出力する構成とすることが必要である。
これに対して、実施の形態7では、ファインモード時にデータ入出力ノード50から出力されるテストデータを3以上のレベルに多値化することにより、複数ビットのテストデータを一括して出力可能なテストデータ圧縮回路の構成について説明する。
図26は、本発明の実施の形態7に従うテストデータ圧縮回路100eの構成を示すブロック図である。
図26を参照して、実施の形態7に従うテストデータ圧縮回路100eは、マルチプレクサ102,104,110と、出力回路170と、圧縮データデコーダ210と、マルチレベルドライバ220と、出力選択スイッチ230とを含む。
マルチプレクサ102,104,110は、実施の形態1〜6に従うテストデータ圧縮回路と同様に構成され、圧縮データTD01,TD23,TD0123をそれぞれ出力する。
出力回路170は、マルチプレクサ110からの圧縮データTD0123を受けるとともに、出力選択スイッチ230を介してデータ入出力ノード50と接続される。圧縮データデコーダ210は、ファインモード時に出力されるべき、圧縮度2:1の圧縮データTD01,TD23に応じて、複数のデコード信号RS0〜RS3のうちの1つを選択的に活性化する。
出力選択スイッチ230は、テストモード信号TMBT1,TMBT2に応じて、出力回路170およびマルチレベルドライバ220のいずれか一方をデータ入出力ノード50と接続する。これにより、通常モード時には、出力回路170が、圧縮データTD0123が“1”,“0”のいずれであるかに応じて、所定の2電圧レベル(たとえば、VDD1およびVSS)のいずれか一方にデータ入出力ノード50を駆動する。
これに対して、ファインモード時には、データ入出力ノード50は、マルチレベルドライバ220によって、圧縮データTD01,TD23に基づく複数のデコード信号RS0〜RS3に従って、所定電圧VDD1,VSS,VKK,VBBのいずれか1つにより駆動される。
図27は、圧縮データデコーダ210の構成を示す回路図である。
図27を参照して、圧縮データデコーダ210は、レベルシフタ240〜243と、ANDゲート250〜253とを含む。
ANDゲート250は、圧縮データTD01およびTD23のAND演算結果を出力する。レベルシフタ240は、ANDゲート250の出力が“1”である場合にデコード信号RS0を活性化して電圧VDD1に設定する。一方ANDゲート250の出力が“0”のときには、レベルシフタ240は、デコード信号RS0を非活性化して電圧VBBに設定する。
同様に、ANDゲート251は、圧縮データTD01の反転信号/TD01および圧縮データTD23の反転信号/TD23のAND演算結果を出力する。レベルシフタ241は、ANDゲート251の出力が“1”である場合にデコード信号RS1を活性化して電圧VDD1に設定する。一方ANDゲート251の出力が“0”のときには、レベルシフタ241は、デコード信号RS1を非活性化して電圧VBBに設定する。
ANDゲート252は、圧縮データTD01の反転信号/TD01および圧縮データTD23のAND演算結果を出力する。レベルシフタ242は、ANDゲート252の出力が“1”である場合にデコード信号RS2を活性化して電圧VDD1に設定する。一方ANDゲート252の出力が“0”のときには、レベルシフタ242は、デコード信号RS2を非活性化して電圧VBBに設定する。
また、ANDゲート253は、圧縮データTD01および圧縮データTD23の反転信号/TD23のAND演算結果を出力する。レベルシフタ243は、ANDゲート253の出力が“1”である場合にデコード信号RS3を活性化して電圧VDD1に設定する。一方ANDゲート253の出力が“0”のときには、レベルシフタ243は、デコード信号RS3を非活性化して電圧VBBに設定する。
この結果、デコード信号RS0は、圧縮データTD01およびTD23の両方が“1”である場合、すなわちテスト出力データTD0〜TD3に対応するメモリセルに欠陥が存在しない場合に活性化され、それ以外のときに非活性化される。反対に、デコード信号RS1は、圧縮データTD01およびTD23の両方が“0”である場合、すなわちテスト出力データTD0〜TD3の各々に対応するメモリセルに欠陥が存在する場合に活性化され、それ以外のときに非活性化される。
また、デコード信号RS2は、圧縮データTD01が“0”で圧縮データTD23が“1”の場合、すなわちテスト出力データTD0およびTD1の少なくとも一方に対応するメモリセルに欠陥が存在する場合に、活性化され、それ以外のときに非活性化される。反対に、デコード信号RS3は、圧縮データTD01が“1”で圧縮データTD23が“0”の場合、すなわちテスト出力データTD2およびTD3の少なくとも一方に対応するメモリセルに欠陥が存在する場合に活性化され、それ以外のときに非活性化される。
再び図26を参照して、マルチレベルドライバ220は、駆動トランジスタ221〜224を含む。駆動トランジスタ221〜223は、n−MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタで構成され、駆動トランジスタ224は、n−MOSトランジスタで構成される。駆動トランジスタ224は、出力選択スイッチ230を介してデータ入出力ノード50へ接続される出力ノードN0と、電圧VDD1(たとえば+1.8V)の供給ノードとの間に接続される。駆動トランジスタ224のゲートには、デコード信号RS0の反転信号が入力される。
駆動トランジスタ221は、出力ノードN0および電圧VBB(たとえば−1.0V)の供給ノードとの間に接続されて、ゲートにデコード信号RS1を受ける。駆動トランジスタ222は、出力ノードN0および電圧VKK(たとえば−0.5V)の供給ノードとの間に接続されて、ゲートにデコード信号RS2を受ける。また、駆動トランジスタ223は、出力ノードN0および電圧VSS(たとえば−0.0V)の供給ノードとの間に接続されて、ゲートにデコード信号RS3を受ける。
このような構成とすることにより、マルチレベルドライバ220は、複数のデコード信号RS0〜RS3のいずれが活性化されるか、すなわち、データ圧縮度2:1の圧縮データTD01,TD23の値に従って、データ入出力ノード50を、4段階の電圧VDD1,VBB,VKK,VSSのいずれかによって駆動する。
なお、圧縮データTD01,TD23の一方が“0”であることを示すデコード信号RS2およびRS3については、1つのデコード信号にマージして、3段階の電圧のいずれかによってデータ入出力ノード50を駆動するように、マルチレベルドライバ220を構成してもよい。
この結果、図28に示すように、ファインモード時には、データDQ0が出力されるデータ入出力ノード50の電圧は、複数ビットの圧縮データTD01,TD23の値に応じて、3以上の多値の電圧レベルのいずれかに設定される。
これにより、ファインモード時において、実施の形態1〜4に従うテストデータ圧縮回路のように各データ入出力ノード50での出力データを時分割方式で切換えることなく、複数ビットの圧縮データによって示される動作テスト結果を単一のデータ入出力ノード50から出力できる。
したがって、実施の形態7に従うテストデータ圧縮回路によれば、通常モードが適用される相対的に低性能な通常メモリテスタを用いても、テスト所要時間を増加させることなく、ファインモードによる動作テストを実行できる。
なお、以上説明した実施の形態1〜7では、通常モードでのデータ圧縮度を4:1、すなわちメモリコア部30からのテスト出力データ4ビット毎に1ビットの圧縮データが得られ、かつ、ファインモードでの圧縮度を2:1、すなわちテスト出力データ2ビット毎に1ビットの圧縮データが得られる構成について例示した。しかしながら、本願発明の適用において、各モードでのデータ圧縮度はこれらの例に限定されるものではないことを確認的に記載する。
すなわち、データ圧縮を適用する動作テスト時における通常モードおよびファインモードでのデータ圧縮度L:1について、Lは、本実施の形態で例示したL=2(ファインモード)およびL=4(通常モード)以外の任意の整数とすることができる。ただし、ファインモード時におけるLは、通常モード時におけるLの約数であることが好ましい。このようにすると、ファインモード時における救済単位を、通常モードにおける救済単位をさらに細分化する態様で決定できるので、冗長回路60による置換制御を単純化することができる。
また、実施の形態1〜7では通常モードおよびファインモードを1つずつ設けたが、データ圧縮度(L:1)をさらに段階的に設定するために、細分化した複数のファインモードを設ける構成とすることも可能である。その場合には、各実施の形態1〜7に従うテストデータ圧縮回路の各々において、マルチプレクサの配置個数等を適宜増加するとともに、選択回路150,150♯についても、ファインモードにおいて出力可能な圧縮データのビット数に応じて構成を適宜変更すればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
6 信号入力ピン、7 テスト専用ピン、9 信号ピン、10 コントロール回路、15 モードレジスタ、20 アドレスレジスタ、30 メモリコア部、32 メモリセル、34 センスアンプ、36 プリアンプ、40 データ入出力回路、50 データ入出力ノード、60 冗長回路、100,100a,100a♯,100b,100b♯,100c,100c♯,100d,100e テストデータ圧縮回路、101,102,104,110 マルチプレクサ、120 内部クロック発生回路、125 遅延回路、130 パラレルシリアル変換回路、150,150♯ 選択回路、151〜153 選択スイッチ、170 出力回路、190 バーストカウンタ、200 DQS生成回路、205 レイテンシカウンタ、210 圧縮データデコーダ、220 マルチレベルドライバ、221〜224 駆動トランジスタ、230 出力選択スイッチ、240〜243b レベルシフタ、250〜253 ANDゲート、1000 半導体記憶装置、ADD アドレス信号、BL バースト長、BRST バーストリセット信号、CL コラムレイテンシ、CLKN,CLKP 内部クロック、CLKPD 遅延クロック、DQ0〜DQ3 データ、DQS データストローブ信号、EXTCLK 外部クロック、EXTDQM 外部制御信号、N0 出力ノード、OE アウトプットイネーブル信号、RS0〜RS3 デコード信号、RSN 圧縮データ(通常モード)、SCMD コマンド制御信号、TD0〜TD3 テスト出力データ(メモリコア部より)、TD01,TD23,TD0123 圧縮データ、TDa〜TDd テストデータ、TMBT1,TMBT2 テストモード信号、VDD1,VSS,VKK,VBB 所定電圧、WTPS テスト信号。