JP2008299664A - フォーマット装置及びフォーマット方法 - Google Patents

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孝文 岡田
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Abstract

【課題】小さなサイズのデータ更新時間が短いなど、特徴的なメモリ領域を一部に有する不揮発性メモリカードにおいて、メモリカード同士でパーティションコピーを実施すると、コピー先のメモリカード上では、ファイルシステムの管理情報の配置が上記メモリ領域から逸脱し、管理情報の更新時間が悪化するなど、上記メモリ領域の恩恵を受けられない。パーティションコピー先でもファイル管理情報を収めることが出来るフォーマット装置を提供する。
【解決手段】同容量のメモリカードのうち、特徴的なメモリ領域のサイズが最小である値を最小管理領域サイズとして保持し、この範囲内にファイル管理情報が配置されるフォーマットを行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、メモリカード等の情報記録媒体をフォーマットするフォーマット装置に関し、特に特性の異なる2種類の記録領域からなる不揮発性メモリカードをフォーマットするためのフォーマット装置及びフォーマット方法に関する。
書換え可能な不揮発性メモリ媒体を内蔵したメモリカードが近年普及しつつあり、メモリ媒体の大容量化や記録再生レートの高速化が進み、撮像用カメラレコーダ等を用いて映像や音声を記録する用途にも使用され始めている。この種のメモリカードを用いることにより、映像や音声を記録再生するカメラレコーダ等の装置では、従来のテープ媒体やディスク媒体に必須だった機械的な可動部分が少なくて済み、小型、軽量で機械的故障の少ない装置を構成できる。
メモリカードに記録された映像や音声などのデータは、一般にファイルシステムによってファイルとして管理されている。ファイルシステムは、個々のファイルのサイズや記録更新の日時、クラスタやセクタなどの記録領域の使用状況や空き状況などを管理し、これらをファイル管理情報として、映像や音声のファイルと共に記録媒体に記録する。映像や音声の収録中は、映像や音声のファイルサイズが徐々に増加するのに伴い、ファイル管理情報は頻繁に更新される。
ファイル管理情報の更新データは、映像や音声のデータに比べて極めて小さなサイズのデータとなる。従って、一般に、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ媒体に対して、小さなサイズのデータを頻繁に更新する場合、メモリ媒体の書換え寿命、すなわち書換え可能な回数が徐々に減少したり、小さなサイズのデータ更新に要する処理時間が長くかかるなどの課題が知られている。
特に、フラッシュメモリ等では近年の大容量化に伴い、一括消去可能なブロックサイズが大きくなる傾向があり、一度記録された領域をブロックサイズよりも小さなサイズで部分的に更新する場合には、ブロック全体を読み出し、そのブロック全体から更新する部分だけのデータを置き換え、そのブロック全体を書き戻す処理が必要となり、小さなサイズのデータ更新に要する処理時間が悪化する傾向がある。
これらの課題の解決するため、例えば、特許文献1や特許文献2に示す方法においては、いずれも1つのメモリカード内に特性の異なる2種類の不揮発性メモリ媒体を備え、小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体の方にファイル管理情報を記録することで前述の課題を解決している。
図10は、従来の特性の異なる第一記録領域及び第二記録領域からなるメモリカードのフォーマットとディレクトリ構成の一例を表した参考図である。
図10(a)に示すように、メモリカードA00は、第一記録領域A10と、第二記録領域A20とから構成される。第一記録領域A10には小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体、もしくは、メモリ制御方法が使用され、第一記録領域A10は第二記録領域A20よりも短時間で小さなサイズのデータ更新が可能である。第一記録領域A10と第二記録領域A20は連続したアドレスが割り当てられ、外部からは1つの記録媒体として見える。
次に、ファイルシステムの一例として、このメモリカードA00に記録されるデータをFAT(File Allocation Tables)ファイルシステムで管理する場合について説明する。なお、FATファイルシステムにおけるファイル管理情報については、特許文献3に記載されている。
図10において、第一記録領域A10には、マスターブートレコードA30(MBR)、パーティションブートレコードA40(PBR)、及びFATテーブルA50が記録されている。FATテーブルA50は二重化されていても良い。
図示していないが、FAT32ファイルシステムの場合は、FsInfoもFATテーブルA50と同様に第一記録領域A10に配置される。FATテーブルA50の更新やFsInfoの更新など、小さなサイズで更新を行うファイル管理情報が第一記録領域A10に配置されることで、これらのファイル管理情報の更新を短時間で行うことができる。
さらに、ディレクトリも第一記録領域A10に配置することが考えられる。図10において、メモリカードA00の第一記録領域A10は、RootDIR領域(ルートディレクトリ領域)A60、AVDIR領域(AVディレクトリ領域)A70を含む。また、図示していないが、これらの領域はクラスタと呼ばれる管理単位で構成されている。
そして、図10(b)はユーザから見えるディレクトリ構成を示す。各ディレクトリと記録領域との対応は、RootDIR(ルートディレクトリ)A90に、ルートディレクトリ領域A60のクラスタが割り当てられ、AVDIR(AVディレクトリ)A91には、AVディレクトリ領域A70のクラスタが割り当てられている。AVディレクトリA91には、予め多数のクラスタが割り当てられている。
図10に示すように、第一記録領域A10のうち、MBRのA30と、PBRのA40と、FATテーブルA50と、RootDIR領域A60を割り当てた残りの第一記録領域がすべてAVディレクトリ領域A70に割り当てられている。これによって、AVディレクトリA91に格納するファイル数が増加しても、ディレクトリエントリなどのファイル管理情報をAVディレクトリ領域A70に多数収容することができる。AVディレクトリ領域A70は第一記録領域A10にあるため、AVディレクトリ領域A70に収められたファイル管理情報は、短時間で更新を行うことが可能となる。
以上のように、特許文献1や2を参考とした従来のメモリカードのフォーマットでは、FATファイルシステムのファイル管理情報であるFATテーブルや、ディレクトリエントリなどの情報を第一記録領域A10に配置すれば、第一記録領域A10が小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体、または、メモリ制御方法であるため、これらのファイル管理情報の更新を短時間で行うことができる。
ところで、今後、発売されるメモリカードの品種が増加するにつれ、全体の容量は同じだが、第一記録領域と第二記録領域の記録領域のサイズが異なるメモリカードが登場することが考えられる。
図11は、従来の同容量だが第一記録領域と第二記録領域の領域の異なるメモリカード2種類を表した図である。
図11(a)及び(b)には2種類のメモリカードの記録領域が示されており、図11(a)に示すメモリカードB00は、第一記録領域B10と第二記録領域B20とから構成されている。同様に図11(b)に示すメモリカードB50は、第一記録領域B60と第二記録領域B70とから構成されている。
どちらのメモリカードも、第一記録領域B10,B60には小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体、または、メモリ制御方法が使用され、第一記録領域B10,B60は、第二記録領域B20,B70よりも短時間で小さなサイズのデータ更新が可能である。
図11において、メモリカードB00及びB50はほぼ同じ容量であるが、メモリカード内の各領域のサイズが異なっている。具体的には、図11(b)に示すメモリカードB50においては第一記録領域B60が減らされ、代わりに第二記録領域B70が増えている。このようなケースはメモリカードのコストダウンのために発生し得ると考えられる。
第一記録領域には小さなサイズのデータ更新に適した特殊なメモリ媒体やメモリ制御方式が使用され、第一記録領域は第二記録領域よりも高価となる。従って、先行的に図11(a)に示すメモリカードB00を発売した後、第一記録領域を減らすことでコストダウンした図11(b)に示すメモリカードB50を発売することが考えられる。
そして、図11(a)に示すメモリカードB00の容量に対して、後から発売された図11(b)に示すメモリカードB50の容量が減ってはユーザが使いづらいので、同容量を保つために図11(b)に示すメモリカードB50は第一記録領域B60を減らした分だけ第二記録領域B70を増やし、トータルで図11(a)のメモリカードB00とほぼ同じ容量にすることが考えられる。この結果、2つのメモリカードはほぼ同容量でありながら、第一記録領域のサイズが異なる構成となる。今後、メモリカードのコストダウンの他にも、種々の理由で第一記録領域のサイズが異なる同容量のメモリカードが発生し得ると考えられる。
特開2006−40168号公報 特開2005−92677号公報 特開2006−252096号公報
しかしながら、以下に示すようなケースでは課題が発生する。
前述の図11に示す2つのメモリカード間でコピーを行なう場合について説明する。1枚のメモリカードに収録された映像や音声などのファイル全てを、例えば、バックアップなどの目的でもう1枚のメモリカードにコピーする場合、通常はファイルシステムを介してファイル単位でコピーを行う。しかし、ファイルシステムを経由したコピーでは、コピー先のメモリカードに対して空き領域を探し、コピーするデータを書き、そのデータをファイルとして管理するための種々のファイル管理情報を生成してコピー先のメモリカードに書く、など様々な処理が必要となる。
一方で「パーティションコピー」と呼ばれる方法がある。これはコピー元のメモリカードのパーティションの始端から終端までのデータを、コピー先のメモリカードのパーティションの始端から終端へコピーする方法である。このコピー方法はファイルシステムを経由せずに、一方のメモリカードから読み出したデータを、コピー先のパーティションの開始アドレスにあわせてコピー先のメモリカードへ書き込むだけなので、処理が単純で高速なコピーを行うことができる。
図12は、従来のフォーマットのメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした場合の説明図である。
図12(a)及び(b)におけるメモリカードは、図11(a)及び(b)で説明したメモリカードと同じであり、2つのメモリカードは同容量でありながら、第一記録領域B10及びB60の広さが互いに異なる構成となっている。
図12(a)は、コピー元のメモリカードであり、図12(b)はコピー先のメモリカードである。図12(a)のメモリカードB00は、FATテーブルや各DIR領域など、ファイル管理情報が第一記録領域B10に収まっている。しかし、図12(b)に示すパーティションコピーを行ったコピー先のメモリカードB50では、FATテーブルC60とRootDIR領域C70は第一記録領域B60に収まっているが、AVDIR領域C80は第一記録領域B60には収まりきらず、その一部は第二記録領域B70にはみ出している。
この結果、AVDIR領域C80のうち、第二記録領域B70にはみ出した部分は、第一記録領域B60の特徴が活かされず、ファイル管理情報の更新時間が悪化するという問題が生じる。
すなわち、第一記録領域のサイズが異なるメモリカード間でパーティションコピーを行なったことによって、ファイルシステムのファイル管理情報がコピー先のカードで第二記録領域に配置され、特徴的なメモリ媒体を使った第一記録領域の恩恵を受けられなくなるという問題が生じる。
そして、メモリカードに映像や音声をリアルタイムに記録する用途では、ファイルシステムのファイル管理情報の更新時間が長くなると、その間の映像や音声の記録が滞るために大量のバッファメモリが必要になり好ましくない。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、将来的に第一記録領域の記録領域が減少されたメモリカードが生産・販売されるような場合においても、パーティションコピー先でも確実に、特徴的なメモリ媒体や制御方式を使った第一記録領域にファイル管理情報を収めることができるフォーマット装置を提供することを目的とするものである。
以上の課題を解決するために、本発明に係るフォーマット装置は、メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置であって、前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定手段と、前記領域決定手段が保持する前記最小管理領域サイズを超えない第一記録領域の範囲に、ファイル管理情報を配置する管理情報生成手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、ファイル管理情報を最小管理領域サイズを超えない第一記録領域内に管理すると共に、第一記録領域の記録領域が異なるメモリカード間でパーティションコピーを行っても、確実に、特徴的なメモリ媒体を使った第一記録領域にファイル管理情報を収めることが可能となる。
また、本発明に係るフォーマット装置は、メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置であって、前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定手段と、前記メモリカードに作成するパーティション内の前記第一の記録領域のサイズが、前記領域決定手段が保持する前記最小管理領域サイズ以下になるようにパーティションの開始位置を定め、前記パーティション内の前記第一の記録領域の範囲にファイル管理情報を配置する管理情報生成手段とを備えることを特徴とする。
この構成により、同容量の他のメモリカードにパーティションコピーを行っても、前記管理情報生成手段において定められた開始位置からファイル管理情報をコピー先のメモリカードの第一記録領域に書き込むために、ファイル管理情報を確実に第一記録領域に収めることが可能となる。
また、本発明に係るフォーマット装置は、さらに、前記最小管理領域サイズをネットワークを介して取得する送受信手段を備え、前記領域決定手段は、前記送受信手段で最新の最小管理領域サイズを取得した場合には、保持している最小管理領域サイズを取得した最小管理領域サイズに更新することを特徴とする。
さらに、前記フォーマット装置は、さらに、前記最小管理領域サイズを入力するために入力手段を備え、前記領域決定手段は、前記入力手段を介して最新の最小管理領域サイズが入力された場合に、保持している最小管理領域サイズを入力された最小管理領域サイズに更新することを特徴とする。
これらの構成により、メモリカードの種類が今後増えて行った場合でも、常に最小管理領域サイズを前記送受信手段又は前記入力手段から入力された最新の情報に更新し、最小管理領域サイズを超えない第一記録領域の範囲に、ファイル管理情報を配置できると共に、第一記録領域の異なるメモリカード間でのパーティションコピーを行う際にも、適切にファイル管理情報を第一記録領域において管理することが可能となる。
なお、本発明は、このようなフォーマット装置として実現することができるだけでなく、このようなフォーマット装置が備える特徴的な手段をステップとするフォーマット方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することができる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
本発明に係るフォーマット装置では、将来的にメモリカードの第一記録領域が減少されたメモリカードが生産・販売された場合であっても、パーティションコピー先のメモリカードの第一記録領域にファイルシステムのファイル管理情報を確実に収めることが可能となる。
従って、第一記録領域を構成するメモリ媒体の特徴を活かすことが可能となり、例えば、小さなサイズのデータ更新が伴うファイル管理情報の更新を行っても、ファイル管理情報が第二記録領域において更新され、更新処理時間が悪化することを確実に防止できるという作用効果を奏する。
以下、本発明に係るフォーマット装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るフォーマット装置において、フォーマット処理を施されたメモリカードのフォーマット及びディレクトリ構成を表した図である。なお、本実施の形態1に係るフォーマット装置は、同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、サイズが最小となる第一記録領域のサイズである最小管理領域サイズを超えない範囲で、第一記録領域にファイル管理情報を配置して記録することを特徴とするものである。
図1において、メモリカード100は、第一記録領域110と、第二記録領域120とから構成される。図1に示す領域150は、後述する領域決定部において保持されている第一記録領域内の最小管理領域サイズに該当する領域である。
第一記録領域110には、小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体またはメモリ制御方法が使用され、その第一記録領域110では、第二記録領域120よりも短時間で小さなサイズのデータ更新を行うことができる。第一記録領域110と第二記録領域120は連続したアドレスが割り当てられ、外部からは1つの記録媒体として見える。FATテーブル130は第一記録領域110に配置される。なお図示していないが、マスターブートレコード(MBR)やパーティションブートレコード(PBR)、また、FAT32ファイルシステムの管理情報であるFsInfoも、FATテーブル130と同様に第一記録領域110に配置される。140はクラスタを表しており、クラスタ番号が2番から順に割り振られている。
また、図1(b)に示すように、ディレクトリ構造の最上位に位置するルートディレクトリ(RootDIR)190と、その下位に位置するAVディレクトリ(AVDIR)160が存在している。
ルートディレクトリ190にはクラスタ番号2番が割り当てられている。AVディレクトリ160にはクラスタ番号3番から5番までの計3個のクラスタが割り当てられている。
以上のメモリカードに記録されるファイル管理情報、とくにディレクトリエントリ情報について、以下説明する。
本実施の形態1でメモリカードに使用するアプリケーションにおいては、カメラレコーダ等で本メモリカードに収録を行った際に、AVディレクトリ160にAVファイルが1個生成されるものとする。
この結果、AVディレクトリ160に割り当てられたクラスタでは、ファイル1個につきディレクトリエントリ32バイトが使用される。32バイトはFATファイルシステムのファイル管理情報の1つであるディレクトリエントリ1個分のバイト数であり、ファイル名の文字数が8文字+拡張子が3文字の場合のバイト数である。
カメラレコーダ等で収録を何度も繰り返すと、次々にAVファイルが生成され、AVディレクトリ160に割り当てられたクラスタは、前述のバイト数ずつディレクトリエントリに使用されていく。ここでクラスタ1個のサイズが32キロバイトとすると、AVディレクトリ160には3個のクラスタが割り当てられているので、AVディレクトリ160に収容可能なファイル数は、32キロバイト×3個÷32バイト=3072、ただし、FATファイルシステムではルートディレクトリを除いて、1つのディレクトリにつき、ファイル2個分のファイル管理情報が別途使用されているため、AVディレクトリ160に収容可能なファイル数は、32キロバイト×3個÷32バイト−2=3070個となる。
すなわち、本実施の形態1におけるメモリカードのフォーマットでは、カメラレコーダ等で3070回の収録を実行してもAVディレクトリ160のファイル管理情報が溢れることはなく、第一記録領域のクラスタにファイル管理情報が収まる。従って、ファイル管理情報の更新時間は悪化しない。
以上のように映像や音声が収録された図1のメモリカード100を別のメモリカードへパーティションコピーした場合について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1のフォーマットが施されたメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした様子を表した図である。
図2において、メモリカード200は本発明のフォーマットが施されたメモリカードを表しており、前述の図1のメモリカード100を簡略的に表したものである。メモリカード200は、第一記録領域210と第二記録領域220とから構成されている。なお、図2(a)に示すメモリカード200と、図2(b)に示すメモリカード250の記録領域の容量は等しいか若しくは同程度である。
図2に示すメモリカード250の第一記録領域260は、メモリカード200の第一記録領域210と比較して狭く、代わりに第二記録領域270が広くなっている。なお、この第一記録領域260は、本実施の形態1のフォーマット装置の領域決定部において保持されている第一記録領域内の最小管理領域サイズに該当する領域である。
パーティションコピーにおいて、コピー元のメモリカードは図2(a)の200であり、コピー先のメモリカードは図2(b)の250である。コピー後のメモリカード250においても、MBR、PBR、FATテーブル276、RootDIR領域278、および、AVDIR領域280が、すべて第一記録領域260に収まっている。この結果、メモリカード250では第一記録領域260がメモリカード200の第一記録領域210より狭いにもかかわらず、パーティションコピー後の状態でもファイル管理情報が第一記録領域260に収まり、ファイル管理情報の更新時間が悪化しない。そして、コピー後のメモリカード250でも、ファイル管理情報が第一記録領域260に収まっている理由は、図1において、第一記録領域110のクラスタのうちルートディレクトリ190に割り当てたクラスタ番号2番を除いた、残りクラスタ(図1のクラスタ番号3番から13番まで)を全部AVディレクトリ160に割り当てるのではなく、他のメモリカードの第一記録領域のサイズを考慮して、AVディレクトリ160に適切なクラスタ数(図1のクラスタ番号3番から5番まで)を割り当てていることによる。
以下では、この適切なクラスタ数を割り当てる本発明のフォーマット装置について説明する。
図3は、本実施の形態1に係るフォーマット装置300の機能ブロック図であり、310は領域決定部、320は管理情報生成部、330はカード記録再生部、340はパラメータ取得部、350はカードインターフェース部、100はメモリカードを表している。
以下、フォーマット装置300の動作を、図4に示すフォーマット装置300の動作手順を示すフローチャートと共に説明する。
図3のパラメータ取得部340は、カードインターフェース部350を介してメモリカード100からフォーマットに必要なパラメータを取得する(図4のS401)。このパラメータにはメモリカードの総容量など、種々の情報があるが、特徴的なパラメータとして、図1における第一記録領域110のサイズや、第二記録領域120のサイズ、その2つの領域のアドレス情報などがある。図3のメモリカード100は、これらのパラメータを提供する処理部を有している。
図3の領域決定部310は、メモリカード100と同容量の他のメモリカードに関する領域情報を有しており、具体的にはメモリカード100とほぼ同容量のメモリカードの品種のなかで、最も第一記録領域が狭いカードの最小管理領域サイズを保持している。これは既に発売した同容量のメモリカードの第一記録領域のサイズや、今後予定される同容量のメモリカードの第一記録領域のサイズから、最も小さな第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持させれば良い。領域決定部310は、この領域情報を管理情報生成部320に提供する(S402)。
管理情報生成部320は、パラメータ取得部340から得た種々のパラメータに基づいて、パーティションの開始位置や、パーティションサイズを決定する(S403)。パーティションサイズが決定されると、所定のクラスタサイズに基づいて、FATテーブルのサイズや個数が決定される。このパーティションの決定やFATテーブルの決定は、一般のフォーマット処理と同じである。
ここで、管理情報生成部320は、図1の第一記録領域110に何個のクラスタが存在するか計算を行う(S404)。この計算は、図3のパラメータ取得部340を介してメモリカード100から取得した第一記録領域のサイズを基に、そこからパーティションの開始位置までのサイズや、FATテーブル開始位置までのオフセット値や、FATテーブルのサイズと個数を減算することで、第一記録領域の残りのサイズが分かる。この残りのサイズを所定のクラスタサイズで割れば、メモリカード100の第一記録領域に存在するクラスタ数やクラスタ番号を求めることができる。
さらに、管理情報生成部320は、メモリカード100の第一記録領域に存在するクラスタのうち、領域決定部310から得た最小管理領域サイズに該当するクラスタが何番までかを求める(S405)。例えば図1において、フォーマット対象となっているメモリカード100の第一記録領域110に存在するクラスタは、クラスタ番号2番から13番までである。しかし、他のカードを考慮した最小管理領域サイズで前述と同様の計算を行うことで、他のカードではクラスタ番号2番から5番までが第一記録領域に該当し、クラスタ番号6番以降は、他のカードでは第二記録領域に該当することが分かる。この結果、管理情報生成部320は、最小管理領域サイズ内にルートディレクトリ及びAVディレクトリを割り当てるために、ルートディレクトリにクラスタ番号2番を割り当て、残りの第一記録領域のクラスタのうち、他のカードも考慮したクラスタ番号3番から5番までのクラスタをAVディレクトリに割り当てる(S406)。
次に、管理情報生成部320では前述の計算を行うことで、各ディレクトリに割り当てるクラスタ数が決定され、これに応じたFATテーブルやFsInfoやディレクトリエントリを生成する(S407)。管理情報生成部320で生成された各種のファイル管理情報は、カード記録再生部330に伝達され、カードインターフェース部350を介してメモリカード100に書き込まれる。これらの処理で、メモリカード100のフォーマットが完了する。
この結果、メモリカードが図1に示したフォーマットとなり、図2に示すように、同容量の他のメモリカードにパーティションコピーを行っても、ファイル管理情報が確実に第一記録領域に収まり、本実施の形態1のフォーマット装置の効果を得ることができる。
以上の説明のように、本実施の形態1に係るフォーマット装置においては、領域決定部において最小管理領域サイズを保持して、管理情報生成部においては最小管理領域サイズを超えない範囲でファイル管理情報を生成して、カード記録再生部では最小管理領域サイズを超えない第一記録領域内にファイル管理情報を記録するために、第一記録領域の記録領域が狭いメモリカードに対してパーティションコピーを行うような場合でも、コピー先でファイル管理情報が確実に第一記録領域に収まる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係るフォーマット装置の実施の形態2について図面を参照しながら説明する。
図5は、本発明の実施の形態2のフォーマットを施されたメモリカードのフォーマットおよびディレクトリ構成を表した図である。図5において、メモリカード500は、第一記録領域510と第二記録領域520とから構成される。尚、メモリカード内の第一記録領域510及び第二記録領域520のデータ構成については上述した実施の形態1と同様であるために、その詳細な説明を省略する。
そして、本実施の形態2の特徴的なフォーマットとして、パーティションの開始位置が大きく下げられている。すなわち、図5において、MBR530から大きなサイズを隔ててPBR532が配置されている。さらに、第一記録領域510に存在するクラスタが、全てディレクトリに割り当てられている。具体的にはルートディレクトリ590にクラスタ番号2番が割り当てられ、AVディレクトリ591には第一記録領域510の残りクラスタ(クラスタ番号3番から5番まで)が全て割り当てられている。FATテーブルや各ディレクトリは第一記録領域に収まっているのでファイル管理情報の更新時間は悪化しない。
以上のフォーマットが施された図5のメモリカード500を別のメモリカードへパーティションコピーする場合について説明する。
図6は、本実施の形態2のフォーマットが施されたメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした様子を表した図である。
図6(a)に示すメモリカード600は、本実施の形態2のフォーマットが施されたメモリカードを表しており、前述の図5のメモリカードを簡略的に表したものである。
図6(a)に示すメモリカード600は、第一記録領域610と第二記録領域620から構成されている。第一記録領域610には小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体、または、メモリ制御方法が使用されており、メモリカード600では、MBR、PBR632、FATテーブル、RootDIR領域、および、AVDIR領域638が、すべて第一記録領域610に収まっている。
図6(b)に示すメモリカード650は、図6(a)のメモリカード600に比べて第一記録領域660が狭く、代わりに第二記録領域670が広くなっている。メモリカード650の第一記録領域660にも、小さなサイズのデータ更新に適したメモリ媒体、または、メモリ制御方法が使用されている。
図6(a)に示すコピー元のメモリカード600から、図6(b)に示すコピー先のメモリカード650へ、パーティションコピーを行う場合、図6(a)のメモリカード600のパーティションの始端から終端までのデータ、すなわち、PBR632から第二記録領域620末尾までのデータが、図6(b)に示すコピー先のメモリカード650のパーティションの始端、すなわち、PBR682を始端とする領域へコピーされる。
図6(b)は、コピー先のメモリカード650へパーティションコピーを行った後の状態を表している。コピー先のメモリカード650において、MBR、PBR682、FATテーブル、RootDIR領域、および、AVDIR領域688は、すべて第一記録領域660に収まっている。この結果、図6(b)のメモリカード650では、第一記録領域660が図6(a)のメモリカード600の第一記録領域610より狭いにもかかわらず、パーティションコピー後の状態でもファイル管理情報が第一記録領域660に収まっているため、ファイル管理情報の更新時間が悪化しない。
ここで、図6(b)のコピー先のメモリカード650でも、ファイル管理情報が第一記録領域に収まっている理由は、コピー元のメモリカード650でのパーティションの開始位置を大きく下げていることによる。すなわち、図5において、パーティションの開始位置となるPBR532から、第一記録領域510の終端までのサイズが、図6(b)のコピー先のメモリカード650のパーティション開始位置(PBR682)から、第一記録領域660の終端までのサイズと一致するように、パーティションの開始位置を適切に下げてフォーマットされているためである。
以下では、このパーティションの開始位置を適切に下げる本発明のフォーマット装置について説明する。
図7は、本実施の形態2に係るフォーマット装置の動作手順を示すフローチャートである。なお、本実施の形態2に係るフォーマット装置の機能ブロック図は上述した実施の形態1の図3と同様であるために、図3を用いて説明する。さらにここでは、図3においてフォーマット対象となっているメモリカード100が、図5のメモリカード500であるとして説明する。
最初に、図3において、パラメータ取得部340は、カードインターフェース部350を介してメモリカード100からフォーマットに必要なパラメータを取得する(図7のS701)。
図3の領域決定部310は、メモリカード100と同容量の他のメモリカードに関する領域情報を有しており、具体的にはメモリカード100とほぼ同容量のメモリカードの品種のなかで、最も第一記録領域が狭いカードの第一記録領域サイズとなる最小管理領域サイズを保持している。領域決定部310は、この最小管理領域サイズを管理情報生成部320に提供する(S702)。より正確には最小管理領域サイズから、MBRの配置に必要なサイズを除いた値を提供する。
次に、管理情報生成部320は、パラメータ取得部340から得た種々のパラメータに基づいて、パーティションの開始位置や、パーティションサイズを決定するが、この時、領域決定部310から得た最小管理領域サイズを利用する。この最小管理領域サイズは、他の同容量のメモリカードも含めて最小となる第一記録領域のサイズであり、メモリカード100に作成するパーティションの開始位置から第一記録領域の終端までのサイズが、この最小管理領域サイズに一致するように、パーティションの開始位置を計算する。
例えば、図5において、メモリカード500の第一記録領域510のサイズが64メガバイト、最小管理領域サイズ(MBRの配置に必要なサイズを除いた分)が16メガバイトだった場合、パーティションの開始位置を64メガバイト−16メガバイト=48メガバイト下げる。
これによって、PBR532はメモリカード500の先頭から48メガバイトの位置に配置され、ここがパーティションの開始位置となる。PBR532から、第一記録領域510の終端までのサイズは16メガバイトとなり、これは最小管理領域サイズ=16メガバイトと同じになる。従って、PBR532から第一記録領域510の終端までの領域に作成するファイル管理情報は、他のメモリカードへパーティションコピーを行っても、最小管理領域サイズの範囲内であるため、コピー先のメモリカードの第一記録領域に収まる。
以上の計算で図3の管理情報生成部320は、パーティションの開始位置とパーティションサイズを決定し(図7のS703)、さらに、所定のクラスタサイズに基づいて、FATテーブルのサイズや個数を決定する(S704)。
そして、管理情報生成部320は、図5の第一記録領域510に何個のクラスタが存在するか計算を行う(S705)。この計算は、図3のパラメータ取得部340を介してメモリカード100から取得した第一記録領域のサイズを基に、そこからパーティションの開始位置までのサイズや、FATテーブル開始位置までのオフセット値や、FATテーブルのサイズと個数を減算することで、第一記録領域の残りのサイズが分かる。この残りのサイズを所定のクラスタサイズで割れば、図5のメモリカード500の第一記録領域に存在するクラスタ数やクラスタ番号を求めることができる。
さらに、図3の管理情報生成部320は、フォーマット時に作成する各ディレクトリに第一記録領域のクラスタを割り当てる処理を行う(S706)。実施の形態2のフォーマット装置では、パーティション内に存在する第一記録領域すべてにファイル管理情報を配置して良いので、管理情報生成部320は、図5に示すように、ルートディレクトリ590にクラスタ番号2番を割り当て、残りの第一記録領域510のクラスタ(クラスタ番号3番から5番まで)を全てAVディレクトリ591に割り当てている。
図3の管理情報生成部320はこれらの処理を行い、各ディレクトリに割り当てるクラスタ数を決定し、これに応じたFATテーブルやFsInfoやディレクトリエントリを生成する(S707)。管理情報生成部320で生成された各種のファイル管理情報は、カード記録再生部330に伝達され、カードインターフェース部350を介してメモリカード100に書き込まれる。これらの処理で、メモリカード100のフォーマットが完了する。
この結果、図5において、ルートディレクトリ590にはクラスタ番号2番が割り当てられ、AVディレクトリ591には第一記録領域510の残りのクラスタ全て、すなわち、クラスタ番号3番から5番が割り当てられたフォーマットとなる。このフォーマットが施されたメモリカードに収録を行った後、同容量の他のメモリカードにパーティションコピーを行うと、図6(b)で示したように、コピー先のメモリカードでもファイル管理情報が第一記録領域660内に収まり、本発明の効果を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態2では、図6(a)に示したメモリカード600から図6(b)で示したメモリカード650へのパーティションコピーについて説明したが、逆に、図6(b)のメモリカード650から図6(a)のメモリカード600へパーティションコピーする場合には、図6(b)のメモリカード650に対してパーティションのサイズを考慮したフォーマットを行う必要がある。
図6(b)のメモリカード650をフォーマットする場合、メモリカードに作成するパーティションサイズは、PBR682から第二記録領域670の終端までをパーティションとすると、図6(a)のメモリカード600のパーティションサイズよりも大きくなってしまうため、パーティションコピーが成立しない。従って、図6(b)のメモリカード650のパーティションの終端は、第二記録領域670の終端よりも手前で切り上げておく必要がある。
具体的には、図6(b)のメモリカードのパーティションのサイズを、図6(a)のメモリカード600のPBR632から第二記録領域620の終端までのサイズと等価にしておく必要がある。図6(a)のメモリカード600のパーティションサイズと、図6(b)のメモリカード650のパーティションサイズを同一にしておけば、図6(b)のメモリカード650から図6(a)のメモリカード600の方向へもパーティションコピーすることも可能である。さらには、他の同程度の容量のメモリカードも含めて共通のパーティションサイズを決めておけば、図6(a)や図6(b)に示すメモリカード600,650だけでなく、他の同程度の容量のメモリカードに対しても、互いにパーティションコピーが可能となり、パーティションコピー後も、ファイル管理情報がそれぞれのメモリカードの第一記録領域に配置される。
以上の説明のように、本実施の形態2に係るフォーマット装置においては、領域決定部が保持している最小管理領域サイズに基づいて、管理情報生成部がパーティションの開始位置を決定するために、第一記録領域が狭いメモリカードにパーティションコピーした場合でも、ファイル管理情報がコピー先メモリカードの第一記録領域内に確実に配置され、コピー先のメモリカードでもファイル管理情報の更新時に生じる遅延を確実に防止することが可能となる。
なお、図8は、本発明に係るフォーマット方法を実現するためのフォーマット装置800の他の変形例の機能ブロック図を示している。
本変形例に係るフォーマット装置800は、領域決定部310が保持する最小管理領域サイズを最新の情報に更新すべく、最新の最小管理領域サイズをネットワークを介して取得する送受信部810、及びユーザが最小管理領域サイズを入力する入力部820を備えている。従って、本変形例に係るフォーマット装置800においては、今後メモリカードの種類が増えて行った場合でも、常に最小管理領域サイズを最新の情報に更新することが可能となり、最新の最小管理領域サイズを超えない範囲にファイル管理情報が配置されるフォーマットを実行することができる。
なお、本発明に係るフォーマット方法は、図9に示すような一般のパソコンなどの装置のソフトウェアとして実装することも可能である。図9は本発明のフォーマット方法を実行する装置の一例を示す図である。図9において、フォーマット装置900は、CPU部910、バス部920、及びカード制御部950を備え、このフォーマット装置900にフォーマット処理の対象となるメモリカード100,500が挿入される。
フォーマット装置900は、一般のパソコンでも良いし、カメラレコーダなど機器組込みのCPU処理系で構成しても良い。図示していないがCPU部910にはCPU周辺のチップセットやメモリ、また、プログラムを格納する処理部を備えている。本発明のフォーマット方法を実行するプログラムはCPU部910で実行され、バス部920とカード制御部950を介して、メモリカード100,500から必要なパラメータを取得し、CPU部910で前述のフォーマットに関する計算処理を実施し、そのフォーマット結果をメモリカード100,500に書き込む。これによって、メモリカード100,500をフォーマットすることができる。
なお、本発明の各実施の形態では、メモリカードから別のメモリカードへコピーする例で説明したが、コピー先の記録媒体は、ハードディスクや光ディスク等のディスク媒体でも良い。これらのディスク媒体上にパーティションを作成し、そのパーティションにコピー元のメモリカードからパーティションコピーしておく。そして、ディスク媒体上のパーティションをコピー元として、別のメモリカードのパーティションへコピーすれば、ディスク媒体を仲介して、メモリカード間でパーティションコピーが実施され、コピー先のメモリカード上でもファイル管理情報は第一記録領域に配置され、本発明の効果が得られる。
なお、本発明では、パーティションコピー後でも、ファイルシステムのファイル管理情報が第一記録領域に配置されることで、おもに、ファイル管理情報の更新時間が悪化しない点を効果として説明してきた。これは前提となるメモリカードの第一記録領域が、第二記録領域と比べて、小さなサイズのデータ更新に対する処理時間が短い特徴を有することによる。
本発明はこれに限らず、メモリカードの第一記録領域に使用するメモリ媒体やメモリ制御方法として、他の特徴を有するメモリカードに適用しても良い。他の特徴として考えられるのは、例えば、メモリカードの第一記録領域が第二記録領域よりも、書換え回数の寿命が長い、または、記録や再生時のデータエラーの発生確率が低い、または、記録中の電源断でデータ破壊される確率が低い、などである。
ファイルシステムのファイル管理情報は重要度の高い情報であり、これらのファイル管理情報がパーティションコピー後でも第一記録領域に配置されることで、各メモリの特徴を活かしてファイル管理情報が保護されることになり、本発明を適用すると効果的である。
なお、本発明では、FATファイルシステムの例で実施の形態を説明したが、メモリカードに適用するファイルシステムの種類はFATファイルシステムに限らず、UDF(Universal Disk Format)など、他のファイルシステムを適用しても良い。このような他のファイルシステムの場合でも、他のメモリカードを考慮した最小管理領域サイズの範囲内にディレクトリが配置された本発明のフォーマットを施すことで、同様の効果を得ることができる。
本発明に係るフォーマット装置及びフォーマット方法は、メモリカード等の記録媒体をフォーマットする際に利用される。
実施の形態1のフォーマットを施されたメモリカードのフォーマットおよびディレクトリ構成を表した図 実施の形態1のフォーマットが施されたメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした様子を表した図 本発明のフォーマット装置の機能ブロック図 実施の形態1に係るフォーマット装置の動作手順を示すフローチャート 実施の形態2のフォーマットを施されたメモリカードのフォーマットおよびディレクトリ構成を表した図 実施の形態2のフォーマットが施されたメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした様子を表した図 実施の形態2に係るフォーマット装置の動作手順を示すフローチャート 本発明に係るフォーマット装置の変形例 本発明のフォーマット方法を実行する装置の一例を示す図 従来のメモリカードのフォーマットおよびディレクトリ構成を表した図 同容量のメモリカード2種類を表した図 従来のフォーマットのメモリカードを別のメモリカードへパーティションコピーした様子を表した図
符号の説明
100,200,250,500,600,650 メモリカード
110,210,260,510,610,660 第一記録領域
120,220,270,520,620,670 第二記録領域
130,276,534 FATテーブル
140 クラスタ
160 AVディレクトリ
190 ルートディレクトリ
300,800,900 フォーマット装置
310 領域決定部
320 管理情報生成部
330 カード記録再生部
340 パラメータ取得部
350 カードインターフェース部
810 送受信部
820 入力部
910 CPU部
920 バス部
950 カード制御部

Claims (11)

  1. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置であって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定手段と、
    前記領域決定手段が保持する前記最小管理領域サイズを超えない第一記録領域の範囲に、ファイル管理情報を配置する管理情報生成手段とを備える
    ことを特徴とするフォーマット装置。
  2. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置であって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定手段と、
    前記メモリカードに作成するパーティション内の前記第一の記録領域のサイズが、前記領域決定手段が保持する前記最小管理領域サイズ以下になるようにパーティションの開始位置を定め、前記パーティション内の前記第一の記録領域の範囲にファイル管理情報を配置する管理情報生成手段とを備える
    ことを特徴とするフォーマット装置。
  3. 前記フォーマット装置は、さらに、
    前記最小管理領域サイズをネットワークを介して取得する送受信手段を備え、
    前記領域決定手段は、前記送受信手段で最新の最小管理領域サイズを取得した場合には、保持している最小管理領域サイズを前記送受信手段を介して取得した最小管理領域サイズに更新する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマット装置。
  4. 前記フォーマット装置は、さらに、
    前記最小管理領域サイズを入力するために入力手段を備え、
    前記領域決定手段は、前記入力手段を介して最新の最小管理領域サイズが入力された場合に、保持している最小管理領域サイズを前記入力手段から入力された最小管理領域サイズに更新する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマット装置。
  5. 前記第一記録領域の書換え回数の寿命は、前記第二記録領域よりも長い
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマット装置。
  6. 前記第一記録領域の記録または再生時のエラー発生確率は、前記第二記録領域よりも低い
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマット装置。
  7. 前記第一記録領域の記録中の電源断でデータ破壊される確率は、前記第二記録領域よりも低い
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマット装置。
  8. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット方法であって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定ステップと、
    前記領域決定ステップにおいて保持する前記最小管理領域サイズを超えない第一記録領域の範囲に、ファイル管理情報を配置する管理情報生成ステップとを含む
    ことを特徴とするフォーマット方法。
  9. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置に用いるフォーマット方法であって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定ステップと、
    前記メモリカードに作成するパーティション内の前記第一の記録領域のサイズが、前記領域決定ステップにおいて保持する前記最小管理領域サイズ以下になるようにパーティションの開始位置を定め、前記パーティション内の前記第一の記録領域の範囲にファイル管理情報を配置する管理情報生成ステップとを含む
    ことを特徴とするフォーマット方法。
  10. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置に用いるプログラムであって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定ステップと、
    前記領域決定ステップにおいて保持する前記最小管理領域サイズを超えない第一記録領域の範囲に、ファイル管理情報を配置する管理情報生成ステップとをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
  11. メモリカードの内部が、少なくとも第一記録領域と第二記録領域とから成り、所定サイズ以下のデータ更新時間が前記第二記録領域よりも、前記第一記録領域の方が短いメモリカードをフォーマットするフォーマット装置に用いるプログラムであって、
    前記メモリカードと同程度の記録容量を有する他のメモリカードのうち、最小となる第一記録領域のサイズを最小管理領域サイズとして保持する領域決定ステップと、
    前記メモリカードに作成するパーティション内の前記第一の記録領域のサイズが、前記領域決定ステップにおいて保持する前記最小管理領域サイズ以下になるようにパーティションの開始位置を定め、前記パーティション内の前記第一の記録領域の範囲にファイル管理情報を配置する管理情報生成ステップとをコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017096521A1 (zh) * 2015-12-08 2017-06-15 华为技术有限公司 一种扩展用户分区的方法和装置

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