JP2008299650A - 地物抽出方法、並びにそれを用いた画像認識方法及び地物データベース作成方法 - Google Patents

地物抽出方法、並びにそれを用いた画像認識方法及び地物データベース作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像認識処理に用いるのに適した地物を適切に抽出することにより、誤認識を抑制するとともに効率的に画像認識処理を行うことを可能とし、画像認識処理に用いる地物データベースの作成も効率的に行うことを可能とする地物抽出方法等を提供する。
【解決手段】所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成するステップ(#14)と、前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外するステップ(#15)と、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出するステップ(#18)と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、所定の地物情報格納手段に地物情報が格納された複数の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物を抽出する地物抽出方法、並びにそれを用いた画像認識方法及び地物データベース作成方法、更にはそれらの方法を実現するためのプログラム及び装置に関する。
近年の撮像装置や画像認識技術の向上に伴って、自位置情報の補正や車両制御等のために、車載カメラにより撮像した画像情報を用いて、自位置周辺の地物、例えば、区画線、停止線、横断歩道等の道路標示(ペイント標示)の画像認識を行う画像認識装置が開発されるようになってきた。このような自位置周辺の地物の画像認識処理の認識率を高めるために、画像情報のみにより画像認識処理を行うのではなく、地図データベース等の地物情報を格納する地物情報格納手段から自位置周辺の地物の情報を取得し、取得した地物情報と画像情報とを照合して、地物の画像認識処理を行う画像認識装置の技術が存在する(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2006−209510号公報
上記のような画像認識装置において、画像情報に含まれることになる自位置周辺の全ての地物のそれぞれを、画像認識処理の対象とすることも可能である。この場合、自位置の進行方向に沿って全ての地物を順に地物情報格納手段から抽出し、抽出された地物の地物情報を画像認識処理に用いることになる。しかし、道路標示等の地物の中には、その形状や色彩等が、他の地物と誤認識し易いものや画像認識が困難なもの等がある。このような場合に、全ての地物をそれぞれに画像認識処理の対象とすると、比較的狭い間隔で隣接する他の地物との間で誤認識が生じる可能性があるとともに、画像認識処理の演算負荷が大きくなり効率が悪い。また、画像認識処理に用いる地物データベースの作成に際しても、道路に沿って存在する全ての地物の情報をデータベース化することは効率が悪い。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を適切に抽出することにより、誤認識を抑制するとともに効率的に画像認識処理を行うことを可能とし、画像認識処理に用いる地物データベースの作成も効率的に行うことを可能とする地物抽出方法、並びにそれを用いた画像認識方法及び地物データベース作成方法、更にはそれらの方法を実現するためのプログラム及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る地物抽出方法の特徴構成は、所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成ステップと、前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外ステップと、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出ステップと、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、この方法で抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。また、この方法で抽出された対象地物を地物データベースの作成に用いる場合には、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
ここで、前記除外ステップと前記抽出ステップとの間に、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成ステップを更に備え、前記抽出ステップでは、前記地物グループ再形成ステップにより形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記除外ステップにより画像認識処理に用いるのに適さない地物が除外された結果、地物グループを形成していた一群の地物の中の一部の地物間隔がグループ化間隔より大きくなった場合にも、それに合わせて新たな地物グループを形成することができる。したがって、グループ化間隔より大きい間隔で配置された地物は、異なる地物グループとすることができるので、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制しつつ、対象地物の画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
また、前記抽出ステップの前に、前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に地物セットを形成する地物セット形成ステップを更に備え、前記抽出ステップでは、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する構成とすると更に好適である。
なお、本願において「一群の地物をセット化」することと「一群の地物をグループ化」することは、地物セットを形成する処理と地物グループを形成する処理とを区別するためだけに表現が異なっているものであり、これらは共に一群の地物を一つの組み合わせにすることを表す同じ意味として用いている。但し、「一群の地物をセット化」は、同一の地物種別の一群の地物について行う。
このように構成すれば、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物を地物セットとして組み合わせて対象地物とすることになる。したがって、この方法で抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、同一の地物種別の一群の地物が比較的狭い間隔で配置されていても、それらをセットとして画像認識処理を行うことが可能となるので、それら一群の地物の内の一つを隣接する他の地物と誤認識することを抑制し、対象地物の認識率を高めることが可能となる。
また、前記抽出ステップでは、前記地物グループ内に複数の前記地物セットが存在する場合には、それらの中から前記画像認識処理における認識率が最も高い前記地物セットを選択する構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記地物グループ内に複数の前記地物セットが存在する場合に、それらの中から画像認識処理に用いるのに適した地物セットを適切に選択することができ、その結果、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することが可能となる。
また、前記除外ステップは、異なる地物種別の地物であって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物が存在する場合に、それらの少なくとも一方の地物種別の地物を前記画像認識処理に用いるのに適さない地物として前記地物グループから除外する誤認識地物除外ステップを有する構成とすると好適である。
このように構成すれば、この方法で抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合に、異なる地物種別の地物を互いに誤認識することを抑制できる。
また、前記誤認地物識除外ステップでは、複数の地物種別の地物の中から、少なくとも前記画像認識処理における認識率が低い方の地物種別の地物を前記地物グループから除外する構成とすると好適である。
このように構成すれば、この方法で抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合に、異なる地物種別の地物を互いに誤認識することを抑制しつつ、画像認識処理に用いるのに適した地物種別の地物を対象地物として適切に抽出することが可能となる。
また、前記地物情報は、前記地物種別を含む地物属性の情報を含み、前記除外ステップは、抽出対象外の地物属性を有する地物を前記画像認識処理に用いるのに適さない地物として前記地物グループから除外する対象外地物除外ステップを有する構成とすると好適である。
このように構成すれば、例えば画像認識が困難な形状や状態の地物を抽出対象外の地物として適切に除外して、対象地物の抽出を行うことが可能となる。
また、前記除外ステップの結果、前記地物グループ内の全ての地物が除外された場合には、前記抽出ステップでは、前記地物グループ内の地物の全部を前記対象地物として抽出する構成とすると好適である。
このように構成すれば、地物グループ内の全ての地物が除外された場合に、当該地物グループ内の地物の全部を対象地物として抽出することにより、当該地物グループ内の異なる地物同士で誤認識が生じることを抑制しつつ、対象地物の画像認識処理の機会を確保することが可能となる。
また、前記地物グループ形成ステップでは、グループ化されなかった地物については、各地物で個別に地物グループを形成する構成とすると好適である。
このように構成すれば、他の地物との間隔がグループ化間隔以上離れて単独で存在するために、隣接する地物との間で誤認識が生じる可能性が低い地物については、各地物を単独で対象地物として抽出することが可能となる。したがって、画像認識処理に用いるのに適した対象地物を適切に抽出することができる。
また、前記地物グループ形成ステップでは、地物種別が停止線である地物を基準地物とし、この基準地物から道路に沿って、隣接する地物を順に探索して前記地物グループを形成する処理を行う構成とすると好適である。
このように構成すれば、この地物抽出方法を、停止線を目標として何らかの制御等を行うための、停止線の手前に存在する地物の画像認識処理に用いる場合に、一又は二以上の対象地物を適切に抽出することが可能となる。
また、前記地物グループ形成ステップでは、前記基準地物から所定の抽出対象外範囲内の地物は探索しない構成とすると好適である。
このように構成すれば、この地物抽出方法を、停止線を目標として何らかの制御等を行うための、停止線の手前に存在する地物の画像認識処理に用いる場合に、当該制御等を行うために必要な距離を抽出対象外範囲に設定することにより、当該制御等を行うために必要な距離を考慮して適切に対象地物の抽出することが可能となる。
また、前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される構成とすると好適である。
このように構成すれば、自位置情報の推測誤差に応じてグループ化間隔を決定するため、自位置情報の推測誤差に応じて一群の地物をグループ化することができる。したがって、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できる。また、自位置情報の推測誤差が小さい場合には、複数の地物のそれぞれを別の画像認識処理の対象地物にすることができるので、自位置の進行方向に存在する対象地物となり得る地物の数が同じ場合であっても、画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
本発明に係る画像認識方法の特徴構成は、上記の地物抽出方法の各ステップに加えて、自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得ステップと、自位置情報を取得する自位置情報取得ステップと、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識ステップと、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。そして、そのように抽出された対象地物の地物情報を取得して画像認識処理に用いる。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。
本発明に係る地物データベース作成方法の特徴構成は、上記の地物抽出方法の各ステップに加えて、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、抽出された対象地物を所定の記憶手段に格納して地物データベースを作成することにより、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
本発明に係る地物データベース作成方法の更なる特徴構成は、上記の地物抽出方法の各ステップに加えて、所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出ステップにより抽出された前記対象地物を順に探索する探索ステップと、この探索ステップにより探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算ステップと、前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、を備える点にある。
この特徴構成によれば、抽出された対象地物の画像認識処理における認識率の、基準地物からの積算値が所定のしきい値以上となるように、所定の記憶手段に地物情報を格納する地物の範囲を適切に決定することができる。したがって、対象地物の画像認識処理を適切に行うことができるように、適切な範囲の地物情報を格納した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
ここで、前記地物抽出方法が前記地物セット形成ステップを含む場合には、前記認識率演算ステップでは、前記地物セットを単位として前記認識率及び前記認識率積算値を演算し、前記地物情報取得ステップでは、前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記地物セットまでの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する構成とすると好適である。
このように構成すれば、地物セットを構成する一又は二以上の地物が対象地物として抽出されている場合にも、当該地物セットに基づいて、所定の記憶手段に地物情報を格納する地物の範囲を適切に決定することができる。
上記目的を達成するための本発明に係る地物抽出プログラムの特徴構成は、所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成ステップと、前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外ステップと、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出ステップと、をコンピュータに実行させる点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、このプログラムにより抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。また、このプログラムにより抽出された対象地物を地物データベースの作成に用いる場合には、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
ここで、前記除外ステップと前記抽出ステップとの間に、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成ステップを更に備え、前記抽出ステップでは、前記地物グループ再形成ステップにより形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記除外ステップにより画像認識処理に用いるのに適さない地物が除外された結果、地物グループを形成していた一群の地物の中の一部の地物間隔がグループ化間隔より大きくなった場合にも、それに合わせて新たな地物グループを形成することができる。したがって、グループ化間隔より大きい間隔で配置された地物は、異なる地物グループとすることができるので、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制しつつ、対象地物の画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
また、前記抽出ステップの前に、前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に地物セットを形成する地物セット形成ステップを更に備え、前記抽出ステップでは、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する構成とすると更に好適である。
このように構成すれば、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物を地物セットとして組み合わせて対象地物とすることになる。したがって、このプログラムにより抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、同一の地物種別の一群の地物が比較的狭い間隔で配置されていても、それらをセットとして画像認識処理を行うことが可能となるので、それら一群の地物の内の一つを隣接する他の地物と誤認識することを抑制し、対象地物の認識率を高めることが可能となる。
また、前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される構成とすると好適である。
このように構成すれば、自位置情報の推測誤差に応じてグループ化間隔を決定するため、自位置情報の推測誤差に応じて一群の地物をグループ化することができる。したがって、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できる。また、自位置情報の推測誤差が小さい場合には、複数の地物のそれぞれを別の画像認識処理の対象地物にすることができるので、自位置の進行方向に存在する対象地物となり得る地物の数が同じ場合であっても、画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
本発明に係る画像認識プログラムの特徴構成は、上記の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得ステップと、自位置情報を取得する自位置情報取得ステップと、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識ステップと、をコンピュータに実行させる点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。そして、そのように抽出された対象地物の地物情報を取得して画像認識処理に用いる。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。
本発明に係る地物データベース作成プログラムの特徴構成は、上記の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、をコンピュータに実行させる点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行う。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、抽出された対象地物を所定の記憶手段に格納して地物データベースを作成することにより、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
本発明に係る地物データベース作成プログラムの更なる特徴構成は、上記の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出ステップにより抽出された前記対象地物を順に探索する探索ステップと、この探索ステップにより探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算ステップと、前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、をコンピュータに実行させる点にある。
この特徴構成によれば、抽出された対象地物の画像認識処理における認識率の、基準地物からの積算値が所定のしきい値以上となるように、所定の記憶手段に地物情報を格納する地物の範囲を適切に決定することができる。したがって、対象地物の画像認識処理を適切に行うことができるように、適切な範囲の地物情報を格納した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
上記目的を達成するための本発明に係る地物抽出装置の特徴構成は、所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成手段と、前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外手段と、前記除外手段による処理の結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出手段と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行うことになる。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、この装置により抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。また、この装置により抽出された対象地物を地物データベースの作成に用いる場合には、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
ここで、前記除外手段による処理の結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成手段を更に備え、前記抽出手段は、前記地物グループ再形成手段により形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する構成とすると好適である。
このように構成すれば、前記除外手段により画像認識処理に用いるのに適さない地物が除外された結果、地物グループを形成していた一群の地物の中の一部の地物間隔がグループ化間隔より大きくなった場合にも、それに合わせて新たな地物グループを形成することができる。したがって、グループ化間隔より大きい間隔で配置された地物は、異なる地物グループとすることができるので、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制しつつ、対象地物の画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
また、前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に前記地物セットを形成する地物セット形成手段を更に備え、前記抽出手段は、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する構成とすると更に好適である。
このように構成すれば、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物を地物セットとして組み合わせて対象地物とすることになる。したがって、この装置により抽出された対象地物を画像認識処理に用いる場合には、同一の地物種別の一群の地物が比較的狭い間隔で配置されていても、それらをセットとして画像認識処理を行うことが可能となるので、それら一群の地物の内の一つを隣接する他の地物と誤認識することを抑制し、対象地物の認識率を高めることが可能となる。
また、前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される構成とすると好適である。
このように構成すれば、自位置情報の推測誤差に応じてグループ化間隔を決定するため、自位置情報の推測誤差に応じて一群の地物をグループ化することができる。したがって、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できる。また、自位置情報の推測誤差が小さい場合には、複数の地物のそれぞれを別の画像認識処理の対象地物にすることができるので、自位置の進行方向に存在する対象地物となり得る地物の数が同じ場合であっても、画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。
本発明に係る画像認識装置の特徴構成は、上記の地物抽出装置を備えた画像認識装置であって、自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得手段と、自位置情報を取得する自位置情報取得手段と、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識手段と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行うことになる。そして、そのように抽出された対象地物の地物情報を取得して画像認識処理に用いることになる。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、対象地物の画像認識処理に際して、隣接する他の地物との間で誤認識が生じることを抑制できるとともに、画像情報に対する画像認識処理のための演算負荷を軽減して効率的に画像認識処理を行うことが可能となる。
る。
本発明に係る地物データベース作成装置の特徴構成は、上記の地物抽出装置を備えた地物データベース作成装置であって、前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、この地物情報取得手段により取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する格納処理手段と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化してなる地物グループ内から、画像認識処理に用いるのに適さない地物の除外や対象地物の抽出を行うことになる。したがって、前記グループ化間隔以下の比較的狭い間隔で配置されている一群の地物から、画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の地物を対象地物として適切に抽出することができる。そのため、抽出された対象地物を所定の記憶手段に格納して地物データベースを作成することにより、不要な地物情報をデータベースに格納することを防止できるので、画像認識処理に用いるのに適した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
本発明に係る地物データベース作成プログラムの更なる特徴構成は、地物抽出装置を備えた地物データベース作成装置であって、所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出手段により抽出された前記対象地物を順に探索する探索手段と、この探索手段により探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算手段と、前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、この地物情報取得手段により取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する格納処理手段と、を備える点にある。
この特徴構成によれば、抽出された対象地物の画像認識処理における認識率の、基準地物からの積算値が所定のしきい値以上となるように、所定の記憶手段に地物情報を格納する地物の範囲を適切に決定することができる。したがって、対象地物の画像認識処理を適切に行うことができるように、適切な範囲の地物情報を格納した地物データベースを効率的に作成することが可能となる。
1.第一の実施形態
まず、本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る地物抽出装置4を有するナビゲーション装置1の概略構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置1は、地物抽出装置4を含む画像認識装置2及び自位置認識装置3を有して構成されている。本実施形態においては、ナビゲーション装置1は、自位置情報取得部13により取得した自位置情報に基づいて、地物抽出部5により自位置の進行方向に存在する対象地物ft(図14参照)を抽出し、当該対象地物ftの地物情報Fを地図データベース6から取得する。この際、地物抽出部5は、地図データベース6に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報Fが格納された複数の地物の中から、地物情報Fに基づいて、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ftを抽出する。そして、ナビゲーション装置1は、取得された地物情報Fを用いて、画像認識部12により対象地物ftの画像認識を行う。また、ナビゲーション装置1は、対象地物ftの画像認識処理の結果と地物情報Fに含まれる対象地物ftの位置の情報とに基づいて自位置情報を補正し、高精度な自位置情報を取得する。そして、ナビゲーション装置1は、前記高精度な自位置情報に基づいて経路案内等のナビゲーション処理を行う。なお、ここでは、自車両に搭載されたナビゲーション装置1の例について説明する。
図1に示すように、このナビゲーション装置1の各機能部、具体的には、地物抽出部5、画像情報取得部11、画像認識部12、自位置情報取得部13、自位置補正部14、推測誤差演算部15、地図抽出部16、及びナビゲーション用演算部17は、CPU等の演算処理装置を中核部材として、入力されたデータに対して種々の処理を行うための機能部がハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実装されて構成されている。また、ナビゲーション装置1が備えるテーブル、具体的には、対象地物種別テーブル8及び誤認識テーブル9は、ROM(Read Only Memory)等の記録媒体に格納されている。また、地図データベース6は、例えば、ハードディスクドライブ、DVD−ROMを備えたDVDドライブ、CD−ROMを備えたCDドライブ等のように、情報を記憶可能な記録媒体とその駆動手段とを有する装置をハードウェア構成として備えている。以下、本実施形態に係るナビゲーション装置1の各部の構成について詳細に説明する。
1−1.地図データベース
地図データベース6は、所定の領域毎に分けられた複数の地図情報Mと、この地図情報に関連付けられた複数の地物情報Fとが格納されたデータベースである。図2は、地図データベース6に格納されている地図情報M及び地物情報Fの構成の例を示す説明図である。この図に示すように、地図データベース6には、道路ネットワークレイヤm1、道路形状レイヤm2、地物レイヤm3が格納されている。本実施形態においては、この地図データベース6が、本発明における地物情報格納手段に相当する。
道路ネットワークレイヤm1は、道路間の接続情報を示すレイヤである。具体的には、緯度及び経度で表現された地図上の位置情報を有する多数のノードnの情報と、2つのノードnを連結して道路を構成する多数のリンクkの情報とを有して構成されている。また、各リンクkは、そのリンク情報として、道路の種別(高速道路、有料道路、国道、県道等の種別)やリンク長さ等の情報を有している。また、道路形状レイヤm2は、道路ネットワークレイヤm1に関連付けられて格納され、道路の形状を示すレイヤである。具体的には、2つのノードnの間(リンクk上)に配置されて緯度及び経度で表現された地図上の位置情報を有する多数の道路形状補完点sの情報や道路幅の情報等を有して構成されている。これらの道路ネットワークレイヤm1及び道路形状レイヤm2に格納された情報により、地図情報Mが構成される。
地物レイヤm3は、道路ネットワークレイヤm1及び道路形状レイヤm2に関連付けられて構成され、道路上や道路周辺に設けられた各種の地物の情報、すなわち地物情報Fが格納されているレイヤである。この地物レイヤm3に地物情報Fが格納される地物には、道路の路面に設けられた道路標示が含まれている。このような道路標示に係る地物としては、例えば、横断歩道、停止線、各車線の進行方向を指定する進行方向別通行区分標示(直進矢印、右折矢印等)、交差点形状標示(十字マーク、T字マーク等)、道路に沿って車線を分ける区画線(実線、破線、二重線等)、速度表示、ゼブラゾーン等の各種のペイント標示が含まれる。なお、地物情報Fが格納される地物としては、このような道路標示のほか、信号機、標識、陸橋、トンネル等の各種の地物も含めることができる。
また、地物情報Fは、その内容として各地物の位置の情報、及び属性の情報を含んでいる。ここで、位置の情報は、各地物の代表点の地図上の位置(緯度及び経度)及び各地物の向きの情報を有している。地物の代表点は、例えば、各地物の長さ方向及び幅方向の中心位置に設定される。また、本実施形態においては、属性の情報は、地物種別、地物の形態、及び地物の状態の情報を含んでいる。地物種別の情報は、各地物の地物種別を表す情報である。ここで、地物種別は、基本的に同じ形状の地物を一つの地物種別として規定しているものとする。したがって、地物種別の情報は、例えば、直進矢印、右折矢印、十字マーク、T字マーク、停止線、横断歩道等の道路標示の具体的な種別を表す情報となる。また、地物の形態の情報は、各地物の形状、大きさ、色彩等の情報を有している。また、地物の状態の情報は、現実の各地物のかすれの状態等のような各地物の画像認識処理に影響を与える地物の状態の情報を有している。
1−2.自位置情報取得部
自位置情報取得部13は、自位置すなわち自車両の現在位置を示す自位置情報を取得する自位置情報取得手段として機能する。ここでは、自位置情報取得部13は、GPS受信機23、方位センサ24、及び距離センサ25と接続されている。ここで、GPS受信機23は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信する装置である。このGPS信号は、通常1秒おきに受信され、自位置情報取得部13へ出力される。自位置情報取得部13では、GPS受信機23で受信されたGPS衛星からの信号を解析し、自車両の現在位置(緯度及び経度)、進行方位、移動速度等の情報を取得することができる。方位センサ24は、自車両の進行方位又はその進行方位の変化を検出するセンサである。この方位センサ24は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリューム、車輪部に取り付ける角度センサ等により構成される。そして、方位センサ24は、その検出結果を自位置情報取得部13へ出力する。距離センサ25は、自車両の車速や移動距離を検出するセンサである。この距離センサ25は、例えば、車両のドライブシャフトやホイール等が一定量回転する毎にパルス信号を出力する車速パルスセンサ、自車両の加速度を検知するヨー・Gセンサ及び検知された加速度を積分する回路等により構成される。そして、距離センサ25は、その検出結果としての車速及び移動距離の情報を自位置情報取得部13へ出力する。
自位置情報取得部13は、これらのGPS受信機23、方位センサ24及び距離センサ25からの出力に基づいて、公知の方法により自位置を特定する演算を行う。また、自位置情報取得部13は、地図抽出部16により地図データベース6から抽出された自位置周辺の地図情報Mを取得し、それに基づいて公知のマップマッチングを行うことにより自位置を地図情報Mに示される道路上とする補正も行う。このようにして取得される自位置の情報は、各センサ23〜25の検出精度等に起因する誤差を含んだ情報となっている。そして、この自位置情報取得部13は、上記の自位置を特定する演算結果により、緯度及び経度で表された自車両の現在位置の情報、及び自車両の進行方位の情報を含む自位置情報を取得する。この自位置情報は、地物抽出部5、自位置補正部14、推測誤差演算部15、地図抽出部16、及びナビゲーション用演算部17へ出力される。
1−3.地図抽出部
地図抽出部16は、自位置情報取得部13によるマップマッチングの処理に用いるために、自位置情報に基づいて、自位置周辺の地図情報Mを地図データベース6から抽出し、自位置情報取得部13へ出力する。また、地図抽出部16は、ナビゲーション用演算部17によるナビゲーション処理に用いるために、ナビゲーション用演算部17から要求があった領域の地図情報Mを地図データベース6から抽出し、ナビゲーション用演算部17へ出力する。
1−4.推測誤差演算部
推測誤差演算部15は、自位置情報の誤差の推測値である推測誤差を求める推測誤差演算手段として機能する。ここで、推測誤差は、自位置情報取得部13による自位置情報の取得条件が最も悪い場合を想定した最大誤差の推測値である。本実施形態においては、推測誤差は、自車両(自位置)の進行方向の誤差であり、自車両の移動距離に応じて増加する距離要因誤差と、自車両の移動距離とは無関係な固定要因誤差とを加算して求める。具体的には、推測誤差演算部15は、次の式(1)に従って推測誤差Eを演算して求める。
E=aD+b+c ・・・(1)
ここで、Dは所定の起点位置からの自位置の移動距離であり、自位置情報に基づいて求められる。ここで、起点位置は、自位置補正部14により自位置情報が補正されたときに、当該補正後の自位置情報が示す位置である。また、aは、移動距離Dに比例して積算される誤差の単位距離当りの最大値を表す距離要因誤差係数である。この距離要因誤差係数aを規定する誤差要因としては、例えば、距離センサ25や方位センサ24の検出誤差等が該当する。bは、起点位置での自位置情報に既に含まれている誤差の最大値を表す起点誤差である。この起点誤差bを規定する誤差要因としては、例えば、画像認識部12による画像認識精度に起因する誤差、撮像装置21の取付位置及び取付角度のずれに起因する誤差、対象地物ft(図14参照)の地物情報Fに含まれる位置情報の精度に起因する誤差等が該当する。cは、推測誤差Eの演算処理に起因して生じる誤差の最大値を表す演算誤差である。この演算誤差cを規定する誤差要因としては、例えば、処理時間による遅れ演算時の数値の丸めによる誤差等が該当する。したがって、本例では、aDが距離要因誤差であり、起点誤差b及び演算誤差cが固定要因誤差である。
図3は、自車両がほぼ一定速度で走行した場合における、推測誤差Eの変化の例を示した図である。この図に示すように、起点位置(D=0)での推測誤差EはE=b+cであり、そこからの移動距離Dに比例して推測誤差Eは大きくなる。なお、本例では、推測誤差EがGPS受信機23により取得される自位置の情報の誤差円半径を超えて大きくなり、GPS補正境界に達した場合には、GPS受信機23により取得される自位置の情報に基づいて自位置情報が補正される。その際、推測誤差EはGPS誤差円半径に一致するように補正される。そして、後述するように、画像認識部12による対象地物ft(図14参照)の画像認識結果に基づいて、自位置補正部14により自位置情報が補正された場合には、当該補正後の自位置情報に示される位置が起点位置となり、移動距離Dがゼロとされる。これにより、推測誤差EはE=b+cとなる。
1−5.地物抽出部
地物抽出部5は、地図データベース6に地物情報Fが格納された複数の地物の中から、各地物の地物情報Fに基づいて、画像認識部12における画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ft(図14参照)を抽出する。したがって、この地物抽出部5が、本発明に係る地物抽出装置4の中心的構成として機能する。そのため、本実施形態においては、地物抽出部5は、グループ化間隔決定手段51、基準地物探索手段52、地物グループ形成手段53、除外手段54、地物グループ再形成手段55、地物セット形成手段56、及び抽出手段57を備えている。また、本実施形態においては、地物抽出部5は、抽出手段57により抽出された対象地物ftの地物情報Fを地図データベース6から取得するための地物情報取得手段58も備えている。ここでは、地物抽出部5を構成する各手段は、CPU等の演算処理装置を動作させるためのソフトウェア(プログラム)により構成されている。この地物抽出部5の各手段の機能及び動作については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
認識率演算部7は、地物抽出部5により抽出された対象地物ftや地物セットS(S1〜S7)(図14参照)のそれぞれについての画像認識部12による画像認識処理における認識率を演算する認識率演算手段として機能する。なお、地物セットS(S1〜S7)は、後述するように、地物抽出部5の地物セット形成手段56により形成され、一又は二以上の地物により構成される。この認識率演算部7の機能及び動作についても、地物抽出部5の各手段と同様に、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
対象地物種別テーブル8は、地図データベース6に地物情報Fが格納された複数の地物の地物種別の中で、対象地物ft(図14参照)として抽出対象となる、画像認識処理に用いるのに適した地物種別の情報を格納したテーブルである。本例では、抽出対象となる地物種別には、例えば、横断歩道、停止線、直進や右左折等の矢印、十字マーク、T字マーク等が含まれる。そして、地物抽出部5の除外手段54は、この対象地物種別テーブル8に基づいて、抽出対象外の地物種別の地物を地物グループG(G1〜G5)から除外する処理を行う(図12参照)。なお、地物グループG(G1〜G5)は、後述するように、地物抽出部5の地物グループ形成手段53により形成され、一又は二以上の地物により構成される。
誤認識テーブル9は、抽出対象となる複数の地物種別の中で、互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせの情報を格納したテーブルである。互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせとしては、例えば、停止線と横断歩道、十字マークとT字マーク、T字マークと停止線等がある。また、本実施形態においては、誤認識テーブル9には、互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせについて、除外手段54が、どの地物種別の地物を除外するかを規定した情報も格納している。ここで、どの地物種別の地物を除外するかは、画像認識部12による画像認識処理における認識率に基づいて予め規定され、具体的には、少なくとも画像認識処理における認識率が低い方の地物種別の地物を除外するものとして規定される。但し、認識率が同じ程度の地物種別については、両方の地物種別の地物を除外するものとして規定される場合もある。具体的には、例えば、停止線と横断歩道との関係では停止線を除外する旨や、停止線とT字マークとの関係ではT字マークを除外する旨が規定される。また、例えば、十字マークとT字マークとの関係では両方を除外する旨が規定される。
1−6.画像情報取得部
画像情報取得部11は、撮像装置21により撮像した自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得手段として機能する。ここで、撮像装置21は、撮像素子を備えたカメラ等であって、少なくとも自車両(自位置)の周辺の道路の路面を撮像可能な位置に設けられている。このような撮像装置21としては、例えばバックカメラ等を用いることができる。そして、画像情報取得部11は、撮像装置21により撮像したアナログの撮像情報を所定の時間間隔で取り込み、デジタル信号の画像情報に変換して取得する。この際の画像情報の取り込みの時間間隔は、例えば、10〜50ms程度とすることができる。これにより、画像情報取得部11は、撮像装置21により撮像した複数フレームの画像情報を連続的に取得することができる。ここで取得された画像情報は、画像認識部12へ出力される。
1−7.画像認識部
画像認識部12は、画像情報取得部11で取得された画像情報に対する画像認識処理を行う画像認識手段として機能する。本実施形態においては、画像認識部12は、地物抽出部5により抽出された対象地物ft(図14参照)の地物情報Fを用いて対象地物ftの画像認識処理を行う。具体的には、画像認識部12は、画像情報取得部11で取得された画像情報に対して二値化処理やエッジ検出処理等を行い、当該画像情報に含まれている地物(道路標示)の輪郭情報を抽出する。その後、画像認識部12は、抽出された地物の輪郭情報と、地物抽出部5で抽出された対象地物ftの地物情報Fに含まれる形態情報とを比較し、それらが一致するか否かを判定する。抽出された地物の輪郭情報と対象地物ftの地物情報Fに含まれる形態情報とが一致する場合には、対象地物ftの画像認識に成功したと判定し、その画像認識結果を自位置補正部14へ出力する。なお、対象地物ftの画像認識に失敗した場合には、自位置補正部14へは画像認識結果が出力されず、したがって自位置補正部14による自位置情報の補正も行われない。
また、画像認識部12は、地物抽出部5が、一つの地物セットS(S1〜S7)を構成する複数の地物を対象地物ft(図14参照)として抽出した場合には、それら複数の対象地物ftをセット(一組)として画像認識処理を行う。すなわち、例えば図14に示す例の地物セットS3を構成する2つの地物f7及びf8が対象地物ftとして抽出された場合には、画像認識部12は、それら2つの地物f7及びf8の全てを画像認識できたことを条件として対象地物ftの画像認識が成功したと判定し、その画像認識結果を自位置補正部14へ出力する処理を行う。一方、それら2つの地物f7及びf8の一つでも画像認識できなかった場合には、対象地物ftの画像認識に失敗したと判定し、自位置補正部14へは画像認識結果が出力されない。その場合、自位置補正部14による自位置情報の補正も行われない。
1−8.自位置補正部
自位置補正部14は、画像認識部12による画像認識処理の結果と、地物抽出部5により抽出された地物情報Fに含まれる対象地物ft(図14参照)の位置情報とに基づいて自位置情報を補正する自位置補正手段として機能する。本実施形態では、自位置補正部14は、まず、画像認識部12による画像認識結果と、撮像装置21の取付位置、取付角度、及び画角等に基づいて、対象地物ftの画像を含む画像情報の取得時における自車両と対象地物ftとの位置関係を演算する。次に、自位置補正部14は、この自車両と対象地物ftとの位置関係の演算結果と、地物抽出部5により抽出された地物情報Fに含まれる対象地物ftの位置情報とに基づいて、対象地物ftの位置情報(地物情報F)を基準とする高精度な自車両の位置情報を演算して取得する。そして、自位置補正部14は、このようにして取得した高精度な自車両の位置情報に基づいて、自位置情報取得部13で取得した自位置情報に含まれる、自車両の現在位置の情報を補正する。その結果、自位置情報取得部13は、このような補正後の高精度な自位置情報を取得することになる。
また、自位置補正部14は、地物抽出部5が一つの地物セットS(S1〜S7)を構成する複数の地物を対象地物ft(図14参照)として抽出し、画像認識部12がそれら複数の対象地物ftをセット(一組)として画像認識処理を行った場合には、複数の対象地物ftの中で自車両の進行方向最前方に位置する対象地物ft(すなわち最後に画像認識処理を行った対象地物ft)について、当該対象地物ftの画像を含む画像情報の取得時における自車両との位置関係を演算する。そして、自位置補正部14は、この演算結果と、当該対象地物ftの地物情報Fとに基づいて高精度な自車両の位置情報を演算して取得し、自位置情報を補正する処理を行う。
1−9.ナビゲーション用演算部
ナビゲーション用演算部17は、自位置表示、出発地から目的地までの経路計算、目的地までの進路案内、目的地検索等のナビゲーション機能を実行するためにアプリケーションプログラム18に従って動作する演算処理手段である。例えば、ナビゲーション用演算部17は、地図抽出部16により地図データベース6から自車両周辺の地図情報Mを取得して表示装置25に地図の画像を表示するとともに、当該地図の画像上に、自位置情報に基づいて自位置マークを重ね合わせて表示する処理を行う。また、ナビゲーション用演算部17は、公知の方法により計算された出発地から目的地までの経路と自位置情報とに基づいて、表示装置25及び音声出力装置26の一方又は双方を用いて進路案内を行う。すなわち、本実施形態においては、ナビゲーション用演算部17、表示装置25及び音声出力装置26がナビゲーション装置1の案内情報出力手段として機能する。なお、図示は省略するが、ナビゲーション用演算部17は、この他にも、リモートコントローラや表示装置25と一体的に設けられたタッチパネルなどのユーザインタフェース等、ナビゲーション装置として必要な公知の各種構成に接続されている。
1−10.画像認識方法及び自位置認識方法
次に、本実施形態に係るナビゲーション装置1において実行される画像認識方法及びそれを用いた自位置認識方法について説明する。なお、この画像認識方法は、本発明に係る地物抽出方法を含んでいるが、この地物抽出方法については後で詳細に説明することとして、ここではまず画像認識方法及び自位置認識方法について説明する。図4は、本実施形態に係る画像認識方法を用いた自位置認識方法の処理順序を示すフローチャートである。
ナビゲーション装置1では、まず、画像情報取得部11が、撮像装置21により撮像した自位置周辺の画像情報を取得する(ステップ#01)。次に、自位置情報取得部13が自位置情報を取得する(ステップ#02)。ここで取得する自位置情報は、自位置情報取得部13において、GPS受信機23、方位センサ24及び距離センサ25からの出力に基づいて演算され特定された自車両の現在位置の情報及び進行方位の情報を含む情報となっている。次に、推測誤差演算部15が、自位置情報の推測誤差Eを演算する(ステップ#03)。この際の推測誤差Eの演算方法は、上述のとおりである。その後、地物抽出部5が、地図データベース6に地物情報Fが格納された複数の地物fの中から、各地物fの地物情報Fに基づいて、画像認識部12における画像認識処理の対象とする対象地物ft(図14参照)の抽出を行う(ステップ#04)。この地物抽出部5による対象地物ftの抽出方法については、後で詳細に説明する。ステップ#04の結果、対象地物ftが抽出されなかった場合には(ステップ#05:No)、処理はステップ#01へ戻る。そして、対象地物ftが抽出された場合には(ステップ#05:Yes)、地物抽出部5は、地物情報取得手段58により、ステップ#04で抽出された対象地物ftの地物情報Fを地図データベース6から取得する(ステップ#06)。
次に、画像認識部12が、ステップ#06で取得された一又は二以上の対象地物ft(図14参照)の地物情報Fを用いて、ステップ#01で取得された画像情報に対する対象地物ftの画像認識処理を行う(ステップ#07)。そして、このステップ#07の結果、対象地物ftの画像認識が失敗した場合には(ステップ#08:No)、処理を終了する。一方、このステップ#07の結果、対象地物ftの画像認識が成功した場合には(ステップ#08:Yes)、自位置補正部14により、ステップ#07の画像認識処理の結果と、ステップ#06で取得した対象地物ftの地物情報Fとに基づいて自位置情報を補正する処理を行う(ステップ#09)。これにより、自位置補正部14は、上述のとおり、ステップ#07の画像認識処理に基づく自車両と対象地物ftとの位置関係の演算結果と、ステップ#06で取得した地物情報Fに含まれる対象地物ftの位置情報とに基づいて、対象地物ftの位置情報(地物情報F)を基準とする高精度な自車両の位置情報を演算して取得し、それに基づいて自位置情報を補正する。その結果、自位置情報取得部13は、このような補正後の高精度な自位置情報を取得することができる。
1−11.地物抽出方法の全体
次に、図4の対象地物抽出ステップ(ステップ#04)に係る、地物抽出方法の詳細について説明する。図5は、本実施形態に係る地物抽出方法の処理順序の全体を示すフローチャートである。そして、図6〜10は、図5に示す地物抽出方法における、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)、除外ステップ(ステップ#15)、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)、地物セット形成ステップ(ステップ#17)、及び抽出ステップ(ステップ#18)の処理順序の詳細をそれぞれ示すフローチャートである。また、図11〜14は、地図データベース6に地物情報Fが格納されている、ある道路に沿って配置された複数の地物の具体例を用いて、地物抽出方法の各処理を順に説明するための説明図である。以下、本実施形態に係る地物抽出方法について、これらの図を用いて詳細に説明する。
なお、本例では、停止線での自車両のブレーキアシスト制御を正確に行うために、基準地物fbとなる停止線より手前側(後方)に存在する地物を画像認識して自位置情報を補正することを目的として、対象地物ftを抽出する場合の例について説明する。本例の説明では、地物の配置に関して「前方」又は「後方」は道路に沿った方向であって、「前方」は自車両の進行方向と同じ方向(進行方向奥側)、「後方」は自車両の進行方向に対する逆方向(進行方向手前側)を表すものとする。また、本例の説明では、図11〜14における複数の地物f1〜f18を総称する場合には単に「地物f」と呼び、複数の地物グループG1〜G5等を総称する場合には単に「地物グループG」と呼び、複数の地物セットS1〜S7を総称する場合には単に「地物セットS」と呼ぶこととする。また、本実施形態においては、グループ化間隔X内で他の地物fを探索する場合における、グループ化間隔X内の条件は、他の地物fの少なくとも一部がグループ化間隔X内にあるものは全て探索するものとする。
地物抽出部5では、まず、グループ化間隔決定手段51が、上記のステップ#03(図4参照)で演算された推測誤差Eに応じてグループ化間隔X(図11及び図13参照)を決定する(ステップ#11)。本実施形態においては、一例として、グループ化間隔Xを推測誤差Eの2倍の値とする(X=2E)。ここで、推測誤差Eは、自位置情報取得部13により取得される自位置情報の最大誤差の推測値であり、自位置情報に示される位置を中心とする最大誤差の半径に相当する。推測誤差Eの2倍の値は、自位置情報に示される位置を中心とする最大誤差の直径に相当し、自車両の進行方向について見た場合の自位置情報に対する自車両の実際の位置の最大誤差範囲に相当する。このように、グループ化間隔Xを推測誤差Eに応じて異なる値とすることにより、推測誤差Eが大きい場合には、比較的狭い間隔で隣接する複数の地物fが対象地物ft(図14参照)となり、それら複数の対象地物ftを一回の画像認識処理の認識対象とすることができる。したがって、対象地物ftの画像認識処理に際して、それら複数の地物fの内の一つを隣接する他の地物fと誤認識することを抑制できる。一方、推測誤差Eが小さい場合には、複数の地物fのそれぞれを別の画像認識処理の対象地物ftにすることができるので、自位置の進行方向に存在する対象地物ftとなり得る地物fの数が同じ場合であっても、画像認識処理の機会を増やすことが可能となる。よって、一つの対象地物ftの画像認識が失敗した場合であっても、他の対象地物ftの画像認識を成功させて画像認識結果を得る可能性を高めることができる。
次に、基準地物探索手段52が、地図データベース6に地物情報Fが格納された複数の地物fの中から、基準地物fbを探索する(ステップ#12)。ここで、基準地物探索手段52は、自車両の進行方向に所定距離(例えば300〔m〕)の範囲内で基準地物fbの探索を行う。また、本例では、基準地物探索手段52は、地物種別が停止線であって、更に細街路における幹線道路との接続部の手前(後方)に存在する停止線を基準地物fb(図11〜14参照)として探索することとしている。図11〜14の説明図に示す例では、図に表れている道路の最前方(図の左上付近)に位置する停止線の地物f1が基準地物fbとして探索されている。なお、このような停止線の地物f1は、自車両のブレーキアシスト制御を行う際の制御目標とされる地物fである。そして、自車両の進行方向に所定距離の範囲内で基準地物fbが存在しなかった場合には(ステップ#13:No)、対象地物ftの抽出を行うことなく処理は終了する。一方、基準地物fbが存在する場合には(ステップ#13:Yes)、地物グループ形成手段53による地物グループ形成ステップ(ステップ#14)、除外手段54により不適地物を除外する除外ステップ(ステップ#15)、地物グループ再形成手段55による地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)、地物セット形成手段56による地物セット形成ステップ(ステップ#17)、及び抽出手段57による対象地物ftの抽出ステップ(ステップ#18)を順に実行する。以下、これらの各ステップ#14〜#18の詳細について説明する。
1−12.地物グループ形成ステップの詳細
まず、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)の詳細な処理順序について、図6のフローチャート及び図11の説明図に基づいて説明する。この地物グループ形成ステップ(ステップ#14)では、地物グループ形成手段53により、地図データベース6に格納された複数の地物fの地物情報Fに基づいて、地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一群の地物fをグループ化して地物グループGを形成する処理が行われる。そのために、図6に示すように、地物グループ形成手段53は、まず、ステップ#12で探索した基準地物fbから、抽出対象外範囲Yより後方の最初の地物fを選択する(ステップ#21)。ここで抽出対象外範囲Yは、基準地物fbとなっている停止線の地物f1(図11参照)に対して、自車両のブレーキアシストを行うことが適切でない範囲であって、例えば、道路に沿って基準地物fbから後方に50〔m〕の範囲とされる。
次に、地物グループ形成手段53は、ステップ#21で選択された地物fから後方にグループ化間隔X内で他の地物fを探索する(ステップ#22)。ここで、グループ化間隔Xは、ステップ#11で決定されたグループ化間隔Xを用いる。そして、そのような他の地物fが探索された場合には(ステップ#23:Yes)、探索された地物fをステップ#21で選択された地物に組み合わせてグループ化し、地物グループGを形成する(ステップ#24)。次に、地物グループ形成手段53は、ステップ#24で形成された地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fを更に探索する(ステップ#25)。そのような他の地物fが探索された場合には(ステップ#26:Yes)、地物グループ形成手段53は、探索された地物fをステップ#24で形成された地物グループGに更に組み合わせてグループ化し、地物グループGを形成する(ステップ#24)。そして、地物グループ形成手段53は、地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されなくなるまで、このステップ#24〜#26の処理を繰り返す。地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されない場合には(ステップ#26:No)、一つの地物グループGの形成を終了し、処理はステップ#28へ進む。また、ステップ#23において、選択された地物fから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されない場合には(ステップ#23:No)、選択された地物f一つで地物グループGを形成し(ステップ#27)、処理はステップ#28へ進む。これにより、グループ化されなかった地物fについて、各地物fで個別に地物グループGを形成することができる。
以上のようにして一つの地物グループGが形成された後は、地物グループ形成手段53は、形成された地物グループGの後方に更に地物fを探索する(ステップ#28)。そして、形成された地物グループGの後方に地物fが探索された場合には(ステップ#29:Yes)、当該形成された地物グループGの後方の最初の地物fを選択し(ステップ#30)、処理はステップ#22へ戻る。これにより、ステップ#30で選択された地物fを最初の地物fとする地物グループGの形成が更に行われる。一方、形成された地物グループGの後方に他の地物fが探索されない場合には(ステップ#29:No)、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)の処理は終了する。このように、形成された地物グループGの後方に他の地物fが探索されない場合としては、当該地物グループGの後方の他の地物fとの間に自車両が存在する場合や、当該地物グループGの後方の地物fについての地物情報Fが地図データベース6に格納されていない場合等がある。
図11に示す例では、「止まれ」の文字の地物f2は、基準地物fbとなっている停止線の地物f1から抽出対象外範囲Y内に存在することから、抽出対象外範囲Yより後方の最初の地物fとして、横断歩道の地物f3が最初に選択される(ステップ#21)。次に、最初に選択された地物f3から後方のグループ化間隔X内に存在する地物fとして、停止線の地物f4及び「止まれ」の文字の地物f5が探索され(ステップ#22、#23:Yes)、グループ化される(ステップ#24)。また、これまでにグループ化された最後方の地物f5から後方のグループ化間隔X内に存在する地物fとして、直進矢印の地物f6が探索され(ステップ#25、#26:Yes)、グループ化される(ステップ#24)。その後、これまでにグループ化された最後方の地物f6から後方のグループ化間隔X内に地物fが存在しないため(ステップ#26:No)、地物f3〜f6により一つの地物グループG1が形成される。
その後、形成された地物グループG1の後方に、グループ化間隔Xを超えて地物fを探索すると(ステップ#28)、直進矢印の地物f7が最初に探索される(ステップ#29:Yes)。そこで、探索された地物f7を地物グループG1の後方の最初の地物fとして選択し(ステップ#30)、地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一群の地物f7〜f10をグループ化して地物グループG2を形成する。同様に、地物f11〜f14により地物グループG3を形成し、地物f15〜f17により地物グループG4を形成する。また、地物グループG4の後方にグループ化間隔Xより離れて配置されている横断歩道の地物f18は、地物グループG4の後方の最初の地物として選択されるが(ステップ#30)、地物f18の後方のグループ化間隔X内には他の地物fが存在しないため(ステップ#23:No)、選択された地物f18一つで地物グループG5を形成する(ステップ#27)。そして、本例では、地物グループG5の後方には地物fは探索されないので(ステップ#29:No)、以上で、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)の処理は終了する。
1−13.除外ステップの詳細
次に、除外ステップ(ステップ#15)の詳細な処理順序について、図5及び図7のフローチャート、並びに図12の説明図に基づいて説明する。この除外ステップ(ステップ#15)では、除外手段54により、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)で形成された地物グループG(G1〜G5)内の一群の地物の中から、画像情報に対する地物fの画像認識処理に用いるのに適さない地物f(不適地物)を除外する処理が行われる。本実施形態においては、予め抽出対象外として定められた地物種別に属する地物f、及び異なる地物種別の地物fであって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物fが存在する場合にはそれらの少なくとも一方の地物種別の地物fを、画像認識処理に用いるのに適さない地物fとして除外ステップ(ステップ#15)で除外する。
そのために、図7に示すように、除外手段54は、まず、地物グループG内の各地物fの地物情報Fが有する地物属性の情報に基づいて、地物グループG内で抽出対象外の地物属性を有する地物fを探索する(ステップ#31)。そして、そのような地物fが探索された場合には(ステップ#32:Yes)、探索された地物fを地物グループGから除外する(ステップ#33)。ここで、抽出対象外の地物属性としては、例えば、「止まれ」等の各種文字のように形状が複雑で画像認識処理に用いるのに適さない地物種別や、かすれがひどく画像認識処理に用いるのに適さない地物の状態等のような、画像認識に適さない地物属性が該当する。本実施形態においては、画像認識処理に用いるのに適さない抽出対象外の地物種別であるか否かを、対象地物種別テーブル8に基づいて判定する。すなわち、上記のとおり、対象地物種別テーブル8には、対象地物ftとして抽出対象となる画像認識処理に用いるのに適した地物種別の情報が格納されている。したがって、除外手段54は、この対象地物種別テーブル8に格納されていない地物種別の地物fを抽出対象外の地物種別(地物属性)の地物fと判定する。なお、本実施形態においては、これらのステップ#31〜#33が、本発明における対象外地物除外ステップに相当する。
次に、除外手段54は、地物グループG内で、異なる地物種別の地物fであって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物fを探索する(ステップ#34)。そして、そのような地物fが探索された場合には(ステップ#35:Yes)、探索された地物fの少なくとも一方の地物種別の地物fを地物グループGから除外する(ステップ#36)。このステップ#36では、複数の地物種別の地物fの中から、少なくとも画像認識処理における認識率が低い方の地物種別の地物fを地物グループGから除外する処理を行う。本実施形態においては、これらのステップ#34〜#36の処理に、誤認識テーブル9を用いる。すなわち、上記のとおり、誤認識テーブル9には、抽出対象となる複数の地物種別の中で、互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせの情報、及び互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせについてどの地物種別の地物fを除外するかを規定した情報が格納されている。したがって、除外手段54は、この誤認識テーブル9に組み合わせの情報が格納されている地物種別の地物fの組み合わせを、互いに誤認識する可能性がある複数の地物fと判定する。また、除外手段54は、このように判定された互いに誤認識する可能性がある地物種別の地物fの組み合わせについて、どの地物種別の地物fを除外するかを、誤認識テーブル9に格納された情報に従って決定する。ここで、どの地物種別の地物を除外するかは、上記のとおり、画像認識処理における認識率に基づいて、当該認識率が低い方の地物種別の地物fを除外するものとして規定される。但し、認識率が同じ程度の地物種別については、両方の地物種別の地物fを除外するものとして規定される場合もある。なお、本実施形態においては、これらのステップ#34〜#36が、本発明における誤認地物識除外ステップに相当する。
図12に示す例では、まず、地物グループG1内で、抽出対象外の地物属性を有する地物fとして、「止まれ」の文字の地物f5が探索され(ステップ#31、#32:Yes)、地物グループG1から除外される(ステップ#33)。ここで、地物f5は、対象地物種別テーブル8に基づく、画像認識処理に用いるのに適さない地物種別の地物fに該当する。次に、誤認識テーブル9に基づいて、地物グループG1内で、異なる地物種別の地物fであって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物fとして、横断歩道の地物f3と停止線の地物f4との組み合わせが探索される(ステップ#34、#35:Yes)。そして、誤認識テーブル9に従い、画像認識処理における認識率が低い停止線の地物f4が地物グループG1から除外される(ステップ#36)。
次に、地物グループG2内で、抽出対象外の地物属性を有する地物fとして、直進矢印の地物f9が探索され(ステップ#31、#32:Yes)、地物グループG2から除外される(ステップ#33)。ここで、地物f9は、地物情報Fに含まれる地物の状態の情報がかすれがひどく画像認識処理に用いるのに適さない状態を示している地物fに該当する。なお、この地物グループG2内の4つの地物f7〜f10は、全て同じ地物種別であるので、地物グループG2内で、異なる地物種別の地物fであって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物fは探索されない(ステップ#34、#35:No)。同様に、地物グループG3内では、地物f11、f12及びf14が除外され、地物グループG4内では、当該地物グループG4内の全ての地物f15〜f17が除外される。なお、地物グループG4内の地物fは、十字マークの地物f15及びf17とT字マークの地物f16であり、誤認識テーブル9には、これらの地物種別の関係では両方を除外する旨が規定されているため、地物グループG4内では全ての地物f15〜f17が除外されている。また、地物グループG5内には横断歩道の地物f18しか存在せず、この地物f18は抽出対象外の地物属性を有する地物に該当しないので(ステップ#32:No)、地物グループG5内では除外される地物fはない。以上で、除外ステップ(ステップ#15)の処理は終了する。
1−14.地物グループ再形成ステップの詳細
次に、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)の詳細な処理順序について、図5及び図8のフローチャート、並びに図13の説明図に基づいて説明する。この地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)では、地物グループ再形成手段55により、除外ステップ(ステップ#15)の結果残った地物グループG内の一又は二以上の地物fについて、地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一群の地物fをグループ化して新たな地物グループGを形成する処理が行われる。本実施形態においては、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)による新たな地物グループGを形成する処理は、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)で形成した地物グループG(G1〜G5)の中の一つの旧い地物グループG内で行われる。以下、これらの地物グループGを区別する必要がある場合には、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)により形成された新たな地物グループGを「新地物グループG」と呼び、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)で形成した地物グループGを「旧地物グループG」と呼ぶこととする。
図8に示すように、地物グループ再形成手段55は、まず、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)で形成した旧地物グループG(G1〜G5)の中の一つについて、当該旧地物グループG内の、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く最前方の地物fを選択する(ステップ#41)。次に、地物グループ再形成手段55は、ステップ#41で選択された地物fから後方にグループ化間隔X内で他の地物fを探索する(ステップ#42)。ここで、グループ化間隔Xは、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)と同様に、ステップ#11で決定されたグループ化間隔Xを用いる。そして、そのような他の地物fが探索された場合には(ステップ#43:Yes)、探索された地物fをステップ#41で選択された地物に組み合わせてグループ化し、新地物グループGを形成する(ステップ#44)。
次に、地物グループ再形成手段55は、ステップ#44で形成された新地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fを更に探索する(ステップ#45)。そのような他の地物fが探索された場合には(ステップ#46:Yes)、地物グループ再形成手段55は、探索された地物fをステップ#44で形成された新地物グループGに更に組み合わせてグループ化し、新地物グループGを形成する(ステップ#44)。そして、地物グループ再形成手段55は、新地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されなくなるまで、このステップ#44〜#46の処理を繰り返す。新地物グループGから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されない場合には(ステップ#46:No)、一つの新地物グループGの形成を終了し、処理はステップ#48へ進む。また、ステップ#43において、選択された地物fから後方にグループ化間隔X内で他の地物fが探索されない場合には(ステップ#43:No)、選択された地物f一つで新地物グループGを形成し(ステップ#47)、処理はステップ#48へ進む。これにより、グループ化されなかった地物fについて、各地物fで個別に新地物グループGを形成することができる。
以上のようにして一つの新地物グループGが形成された後は、地物グループ再形成手段55は、現在の処理対象としている旧地物グループG内の、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く全ての地物fについて新地物グループGを形成したか否かを判定し、旧地物グループG内の全ての地物fについて新地物グループGを形成していない場合には(ステップ#48:No)、既に形成された新地物グループGの後方の最初の地物fを選択し(ステップ#49)、処理はステップ#42へ戻る。これにより、ステップ#49で選択された地物fを最初の地物fとする新地物グループGの形成が更に行われる。一方、旧地物グループG内の全ての地物fについて新地物グループGを形成した場合には(ステップ#48:Yes)、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)の処理は終了する。そして、以降の地物セット形成ステップ(ステップ#17)及び抽出ステップ(ステップ#18)では、旧地物グループG内に新地物グループGが形成された場合には新地物グループGを地物グループGとして扱う。なお、旧地物グループG内の全ての地物fが除外された場合等のように、新地物グループGが形成されなかった旧地物グループGについては、当該旧地物グループGを地物グループGとして扱う。
図13に示す例では、まず、旧地物グループG1については、当該旧地物グループG1内の、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く最前方の地物fとして、横断歩道の地物f3が選択される(ステップ#41)。次に、選択された地物f3から後方のグループ化間隔X内に存在する地物fとして、直進矢印の地物f6が探索され(ステップ#42、#43:Yes)、グループ化される(ステップ#44)。以上で除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く、旧地物グループG1内の全ての地物fについて新地物グループを形成したことになるため(ステップ#48:Yes)、地物f3及びf6により一つの新地物グループG1nが形成され、旧地物グループG1についての地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)の処理は終了する。
また、旧地物グループG2については、当該旧地物グループG2内の、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く最前方の地物fとして、直進矢印の地物f7が最初に選択される(ステップ#41)。次に、選択された地物f7から後方のグループ化間隔X内に存在する地物fとして、同じく直進矢印の地物f8が探索され(ステップ#42、#43:Yes)、グループ化される(ステップ#44)。その後、これまでにグループ化された最後方の地物f8から後方のグループ化間隔X内に地物fが存在しないため(ステップ#45、#46:No)、地物f7及びf8により一つの新地物グループG2nが形成される。その後、旧地物グループG2内の全ての地物fについて新地物グループを形成していないので、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く、新地物グループG2nの後方に隣接する地物fとして、直進矢印の地物f10が選択される(ステップ#49)。旧地物グループG2内では、この地物f10の後方に他の地物fは存在しないので(ステップ#42、#43:No)、選択された地物f10一つで新地物グループG2mを形成する(ステップ#47)。以上で除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く、旧地物グループG2内の全ての地物fについて新地物グループを形成したことになるため(ステップ#48:Yes)、旧地物グループG2についての地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)の処理は終了する。
旧地物グループG3及び旧地物グループG5については、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除いてそれぞれ一つしか地物f13、f18が存在しないため、地物f13一つで新地物グループG3nが形成され、地物f18一つで新地物グループG5nが形成される。なお、旧地物グループG4については、当該旧地物グループG4内の全ての地物fが除外ステップ(ステップ#15)で除外されていることから、新地物グループは形成されず、以降の地物セット形成ステップ(ステップ#17)及び抽出ステップ(ステップ#18)では、旧地物グループG4が地物グループGとして扱われる。
1−15.地物セット形成ステップの詳細
次に、地物セット形成ステップ(ステップ#17)の詳細な処理順序について、図5及び図9のフローチャート、並びに図14の説明図に基づいて説明する。この地物セット形成ステップ(ステップ#17)では、地物セット形成手段56により、地物グループG内の一又は二以上の地物fについて、同一の地物種別であって地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一群の地物fをセット化して地物セットsを形成する処理が行われる。図9に示すように、地物セット形成手段56は、まず、現段階で形成されている地物グループG(G1n、G2n、G2m、G3n、G4、及びG5n)の中の一つについて、除外ステップ(ステップ#15)により、当該地物グループG内の全ての地物fが除外されたか否かを判定する(ステップ#51)。そして、地物グループG内の全ての地物fが除外された場合には(ステップ#51:Yes)、地物セット形成手段56は、当該地物グループG内の全ての地物fをセット化して地物セットSを形成する(ステップ#52)。
一方、地物グループG内の全ての地物fが除外されていない場合には(ステップ#51:No)、地物セット形成手段56は、次に、地物グループG内の最前方の地物fを選択する(ステップ#53)。そして、ステップ#53で選択された地物fと同一の地物種別であって地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一又は二以上の他の地物fを探索する(ステップ#54)。ここで、グループ化間隔Xは、地物グループ形成ステップ(ステップ#14)と同様に、ステップ#11で決定されたグループ化間隔Xを用いる。また、同一地物種別か否かは、各地物fの地物情報Fに基づいて判定する。そして、そのような他の地物fが探索された場合には(ステップ#55:Yes)、地物セット形成手段56は、探索された一又は二以上の地物fをステップ#53で選択された地物fに組み合わせてセット化し、地物セットSを形成する(ステップ#56)。
一方、ステップ#53で選択された地物fから後方にグループ化間隔X内で同一地物種別の他の地物fが探索されない場合には(ステップ#55:No)、地物セット形成手段56は、ステップ#56の処理を行わない。その後、地物セット形成手段56は、地物グループG内の全ての地物fを選択したか否かについて判定する(ステップ#57)。地物グループG内の全ての地物fを選択していない場合には(ステップ#57:No)、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除き、先にステップ#53で選択された地物fの後方に隣接する地物fを選択する(ステップ#58)。そして、処理はステップ#54へ戻り、ステップ#58で選択された選択された地物fと同一の地物種別であって地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一又は二以上の他の地物fを探索し(ステップ#54)、探索された場合には(ステップ#55:Yes)、上記と同様に地物セットSを形成する(ステップ#56)。そして、地物グループG内の全ての地物fを選択した場合には(ステップ#57:Yes)、現在の処理対象としている地物グループG内の、除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fを除く、セット化されなかった全ての地物fについて、各地物で個別に地物セットSを形成する(ステップ#59)。以上で地物セット形成ステップ(ステップ#17)の処理を終了する。
図14に示す例では、まず、地物グループG1nについては、地物グループG1n内の全ての地物fが除外ステップ(ステップ#15)により除外されたものとはなっていない(ステップ#51:No)。そこで、次に、地物グループG1n内の最前方の地物fとして、横断歩道の地物f3が選択される(ステップ#53)。しかし、地物グループG1n内には地物f3と同一の地物種別である横断歩道の地物fは存在しないので(ステップ#54、#55:No)、先に選択された地物fの後方に隣接する直進矢印の地物f6を選択する(ステップ#58)。しかし、地物グループG1n内には地物f6と同一の地物種別である直進矢印の地物fは存在しない。そして、以上により地物グループG1n内の全ての地物fを選択したことになるので(ステップ#57:Yes)、セット化されなかった各地物f3及びf6で、それぞれ個別に地物セットS1及びS2が形成され(ステップ#59)、地物グループG1nについての地物セット形成ステップ(ステップ#17)の処理は終了する。
また、地物グループG2nについては、地物グループG2n内の全ての地物fが除外ステップ(ステップ#15)により除外されたものとはなっていない(ステップ#51:No)。そこで、次に、地物グループG2n内の最前方の地物fとして、直進矢印の地物f7が選択される(ステップ#53)。その後、選択された地物fと同一の地物種別であって地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている地物fとして、直進矢印の地物f8が探索される(ステップ#54、#55:Yes)。従って、探索された地物f8が選択された地物f7と組み合わされてセット化され、地物セットS3が形成される。次に先に選択された地物f7の後方に隣接する地物f8が選択されるが、その後の処理によっても地物f7との組み合わせによる地物セットS3が形成されるだけである。そして、以上により地物グループG1n内の全ての地物fを選択したことになり(ステップ#57:Yes)、セット化されなかった地物fも存在しないので、以上で地物グループG2nについての地物セット形成ステップ(ステップ#17)の処理は終了する。
また、地物グループG4については、地物グループG4内の全ての地物fが除外ステップ(ステップ#15)により除外されている(ステップ#51:Yes)。そこで、この地物グループG4内の全ての地物f15〜f17をセット化して地物セットS6を形成する(ステップ#52)。以上で地物グループG4についての地物セット形成ステップ(ステップ#17)の処理は終了する。なお、地物グループG2m、G3n、及びG5nについては、それぞれ地物グループG内に地物fが一つしか存在しないため、各地物f10、f13、及びf18で、それぞれ個別に地物セットS4、S5、及びS7が形成される(ステップ#59)。
1−16.抽出ステップの詳細
次に、抽出ステップ(ステップ#18)の詳細な処理順序について、図10のフローチャート及び図14の説明図に基づいて説明する。この抽出ステップ(ステップ#18)では、抽出手段57により、地物グループG内から一つの地物セットSを選択し、当該選択された地物セットSを構成する一又は二以上の地物fを、画像認識部12による画像認識処理に用いるのに適した対象地物ftとして抽出する処理が行われる。図10に示すように、抽出手段57は、まず、現段階で形成されている地物グループG(G1n、G2n、G2m、G3n、G4、及びG5n)の中の一つについて、当該地物グループG内に複数の地物セットSが存在するか否かを判定する(ステップ#61)。そして、地物グループG内に複数の地物セットSが存在しない場合には(ステップ#61:No)、抽出手段57は、当該地物グループG内に存在する一つの地物セットSを選択し(ステップ#62)、処理はステップ#65へ進む。
一方、地物グループG内に複数の地物セットSが存在する場合には(ステップ#61:Yes)、抽出手段57は、当該地物グループG内の各地物セットSの画像認識処理における認識率を演算する(ステップ#63)。この際、各地物セットSの認識率は認識率演算部7により演算される。本実施形態においては、認識率演算部7は、地物種別に応じて予め定められている認識係数を用いて、地物セットSを構成する各地物fの地物種別に応じた認識係数を乗算することにより認識率を演算する。具体的には、例えば、認識係数がC1、C2、・・・Cn(nは自然数)であるn個の地物fによりある地物セットSが構成されていた場合、認識率Rは、次の式(2)に従って求められる。
R=C1×C2×・・・×Cn ・・・(2)
なお、認識係数C1、C2、・・・Cnは、いずれも0〜1の間の値が設定される。したがって、各地物セットSの認識率Rは、地物セットS内に含まれる地物数が多いほど小さい値となる。そして、抽出手段57は、一つの地物グループG内の複数の地物セットSの内、認識率が最も高い地物セットSを選択し(ステップ#64)、処理はステップ#65へ進む。その後、抽出手段57は、ステップ#62又は#64で選択された地物セットSを構成する一又は二以上の地物fを対象地物ftとして抽出する(ステップ#65)。
図14に示す例では、まず、地物グループG1nについては、当該地物グループG1n内に2つの地物セットS1及びS2が存在する(ステップ#61:Yes)。そこで、地物セットS1とS2との認識率がそれぞれ演算される(ステップ#63)。例えば、地物セットS1は、横断歩道の地物f3のみで形成されているので、地物セットS1の認識率Rは、横断歩道の認識係数(例えば、0.9)と等しい。また、地物セットS2は、直進矢印の地物f6のみで形成されているので、地物セットS2の認識率Rは、直進矢印の認識係数(例えば、0.8)と等しい。本例では、地物セットS1の認識率が高いため、地物セットS1が選択され(ステップ#64)、当該選択された地物セットS1を構成する地物f3が対象地物ftとして抽出される(ステップ#65)。
また、他の地物グループG2n、G2m、G3n、G4、及びG5n内には、それぞれ一つの地物セットS3、S4、S5、S6、S7しか存在しない(ステップ#61:No)。よって、各地物セットS3、S4、S5、S6、S7がそれぞれ選択され、各地物セットS3、S4、S5、S6、S7を構成する地物fがそれぞれ対象地物ftとして抽出される。なお、地物セットS6は、地物グループG4内の全ての地物fが除外ステップ(ステップ#15)により除外されたことにより、それら地物グループG4内の全ての地物f15〜f17をセット化して地物セットS6が形成されている。そして、抽出ステップ(ステップ#18)では、この地物セットS6が選択されることにより(ステップ#62)、この地物セットS6を構成する地物f15〜f17の全部が対象地物ftとして抽出されている。
また、上述したとおり、本実施形態では、画像認識部12は、地物セットS3や地物セットS6のように、一つの地物セットSを構成する複数の地物fを対象地物ftとして抽出した場合には、それら複数の対象地物ftをセット(一組)として画像認識処理を行うこととしている。これにより、同一の地物種別であって地物f相互間の間隔がグループ化間隔X以下となっている一群の地物fを地物セットSとして組み合わせて対象地物ftとすることになる。したがって、対象地物ftを画像認識処理に用いる場合には、同一の地物種別の一群の地物fが比較的狭い間隔で配置されていても、それらをセットとして画像認識処理を行うことが可能となるので、それら一群の地物fの内の一つを隣接する他の地物fと誤認識することを抑制し、対象地物ftの認識率を高めることが可能となる。
2.第二の実施形態
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図15は、本実施形態に係る地物抽出装置4を有する地物データベース作成装置30の概略構成を示すブロック図である。本実施形態においては、地物データベース作成装置30は、地物情報格納部32に格納された地物情報Fと、地図情報格納部33に格納された地図情報Mとに基づいて、地物データベース40を兼ねた地図データベース6を作成する。すなわち、この地物データベース作成装置30は、地物情報格納部32に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報Fが格納された複数の地物の中から、地物情報Fに基づいて、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ftを抽出する。そして、地物データベース作成装置30は、抽出された対象地物ftの地物情報Fを地物情報格納部32から取得し、地図情報格納部33から取得した地図情報Mと関連付けて地図データベース6に格納する。
したがって、この地物データベース作成装置30によれば、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適したものとして予め抽出された対象地物ftの地物情報Fを格納してなる、地物データベース40を兼ねた地図データベース6を作成することができる。また、このように作成された地図データベース6は、対象地物ftの画像認識を行う画像認識装置や、当該画像認識装置による対象地物ftの画像認識処理の結果と地物情報Fに含まれる対象地物ftの位置の情報とに基づいて自位置情報を補正して高精度な自位置情報を取得する自位置認識装置等に好適に用いることができる。すなわち、この地図データベース6によれば、画像認識装置や自位置認識装置等において、地図データベース6に地物情報Fが格納された複数の地物の中から画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ftを抽出する処理を行うことが不要になる。よって、上記第一の実施形態に係る画像認識装置2や自位置認識装置3と比べて、処理が簡略化された画像認識装置や自位置認識装置を実現することが可能となる。
この地物データベース作成装置30における、地物抽出装置4を構成する地物抽出部5、認識率演算部7、対象地物種別テーブル8、及び誤認識テーブル9の構成は、上記第一の実施形態と基本的に同じである。但し、本実施形態においては、グループ化間隔Xは固定値としており、したがって、地物抽出部5は、グループ化間隔決定手段51を備えていない点で、上記第一の実施形態と相違する。以下、本実施形態に係る地物データベース作成装置30及び地物データベース作成方法について、上記第一の実施形態との相違点を中心として詳細に説明する。
地物情報格納部32は、現実に存在する多数の地物についての地物情報Fが格納された記憶手段である。この地物情報Fは、航空写真、図面、計測車両や現地調査による動画像等の現実の状況に基づいて作成される。そして、この地物情報格納部32には、これらの現実の状況に基づいて作成された地物情報Fが、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適しているか否かに関わらず格納されている。この地物情報格納部32に格納される各地物の地物情報Fは、上記第一の実施形態と同様に、その内容として各地物の位置の情報、及び属性の情報を含んでいる。ここで、位置の情報は、各地物の代表点の地図上の位置(緯度及び経度)及び各地物の向きの情報を有している。属性の情報は、地物種別、地物の形態、及び地物の状態の情報を含んでいる。地物種別の情報は、各地物の地物種別を表す情報である。また、地物の形態の情報は、各地物の形状、大きさ、色彩等の情報を有している。また、地物の状態の情報は、現実の各地物のかすれの状態等のような各地物の画像認識処理に影響を与える地物の状態の情報を有している。本実施形態においては、この地物情報格納部32が、本発明における地物情報格納手段に相当する。
地図情報格納部33は、所定の領域毎に分けられた複数の地図情報Mが格納された記憶手段である。この地図情報Mの内容は、上記第一の実施形態における、地図データベース6に格納された道路ネットワークレイヤm1及び道路形状レイヤm2に格納されている情報の内容と同様である。
入力装置31は、コンピュータ本体と、キーボードやマウス等の操作部と、モニタ等の表示部とを有している。そして、この入力装置31は、作業者が、地図データベース6に格納するための地物情報Fと地図情報Mとを関連付けたデータを作成する際の作成指示の入力を行うことができるように、ユーザインタフェースを構成する各種ソフトウェア(プログラム)を備えている。この入力装置31から入力される作成指示としては、例えば、地図データベース6に格納するデータの作成領域の指示や、作成処理のための各種設定の指示等が含まれる。
地図抽出部16は、地図データベース作成部34による地図データベース6に格納するデータの作成のために、入力装置31により入力された作成指示により指示された領域に対応する地図情報Mを地図データベース6から抽出して取得し、地図データベース作成部34へ出力する。
地図データベース作成部34は、地物抽出部5により抽出されて取得された対象地物ftの地物情報Fと、地図抽出部16により取得された地図情報Mとを関連付けたデータを作成し、地図データベース6に格納する。本実施形態においては、この地図データベース作成部34がこの地物情報取得手段58により取得した地物情報Fを、所定の記憶手段に格納する格納処理手段として機能する。また、本実施形態においては、地図データベース6が、本発明における、地物情報Fが格納される所定の記憶手段に相当する。
次に、本実施形態に係る地物データベース作成装置30において実行される、地物抽出方法を含む地物データベース作成方法について説明する。図16は、本実施形態に係る地物データベース作成方法の処理順序を示すフローチャートである。
この図16に示すように、入力装置31により地図データベース6の作成指示の入力があった場合には(ステップ#71:Yes)、地物抽出部5が、当該作成指示に含まれる作成領域の指示内容に従い、地物情報格納部32に地物情報Fが格納された複数の地物の中から、各地物の地物情報Fに基づいて、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ft(図14参照)の抽出を行う(ステップ#72)。この地物抽出部5による対象地物ftの抽出方法は、基本的には上記第一の実施形態に係る図5のフローチャートに示す地物抽出方法の処理と同様である。但し、本実施形態においては、基準地物探索手段52は、ステップ#71で入力された作成指示に含まれる作成領域内で、地物種別が停止線であって、更に細街路における幹線道路との接続部の手前(後方)に存在する停止線を基準地物fb(図11〜14参照)として探索する。したがって、複数の基準地物fbが探索される場合もある。その場合には、複数の基準地物fbのそれぞれについて、対象地物ftの抽出(ステップ#72)を繰り返し行う。また、グループ化間隔Xを決定するステップ#11の処理を行わない。すなわち、本実施形態においては、グループ化間隔Xは固定値である。このグループ化間隔Xは、本実施形態に係る地物データベース作成装置30により作成された地図データベース6が利用される画像認識装置や自位置認識装置において別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差の平均的な値に合わせて設定すると好適であり、例えば30〔m〕前後に設定することができる。また、この地物抽出方法における、地物グループ形成手段53による地物グループ形成ステップ(ステップ#14)、除外手段54により不適地物を除外する除外ステップ(ステップ#15)、地物グループ再形成手段55による地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)、地物セット形成手段56による地物セット形成ステップ(ステップ#17)、及び抽出手段57による対象地物ftの抽出ステップ(ステップ#18)の詳細についても、上記第一の実施形態に係る図6〜10の処理と同様である。
次に、地物抽出部5は、地物情報取得手段58により、ステップ#72で抽出された対象地物ftの地物情報Fを地物情報格納部32から取得する(ステップ#73)。また、地図抽出部16が、入力装置31により入力された作成指示に含まれる作成領域の指示内容に従い、対応する領域の地図情報Mを取得する(ステップ#74)。その後、地図データベース作成部34が、ステップ#73で取得された対象地物ftの地物情報Fと、ステップ#74で取得された地図情報Mとを関連付け(ステップ#75)、当該地図情報Mと関連付けた地物情報Fを、地物データベース40を兼ねた地図データベース6に格納する(ステップ#76)。以上で、地物データベース作成方法の処理を終了する。
3.第三の実施形態
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。図17は、本実施形態に係る地物抽出装置4を有する地物データベース作成装置30の概略構成を示すブロック図である。本実施形態においても上記第二の実施形態と同様に、地物データベース作成装置30は、地物情報格納部32に格納された地物情報Fと、地図情報格納部33に格納された地図情報Mとに基づいて、地物データベース40を兼ねた地図データベース6を作成する。すなわち、この地物データベース作成装置30は、地物情報格納部32に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報Fが格納された複数の地物の中から、地物情報Fに基づいて、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ftを抽出し、その抽出結果に基づいて取得した地物情報Fを、地物データベース40を兼ねた地図データベース6に格納する点は、上記第二の実施形態と同様である。
しかし、本実施形態に係る地物データベース作成装置30は、所定の基準地物fbから道路に沿って順に探索される一又は二以上の対象地物ft(図14参照)についての画像認識処理における認識率の積算値である認識率積算値に基づいて地物情報Fの取得範囲を決定し、当該取得範囲に含まれる地物の地物情報Fを地物情報格納部32から取得して地図データベース6に格納する構成となっている。この点で、抽出された対象地物ftの地物情報Fのみを地図データベース6に格納する上記第二の実施形態とは相違する。また、そのような構成を実現するために、本実施形態に係る地物データベース作成装置30は、地物抽出部5により抽出された対象地物ftの抽出結果に基づいて地物情報Fの取得範囲を決定するための取得範囲決定部35を備えている点で、上記第二の実施形態とは相違する。
すなわち、本実施形態に係る地物データベース作成装置30は、基準地物Fbから道路に沿って順に配置されている対象地物ftの認識率積算値に基づいて、基準地物Fb(図14参照)から道路に沿った方向にどこまでの取得範囲で地物情報Fを取得して格納するかを決定する構成となっている。これにより、この地物データベース作成装置30によって作成された地物データベース40を兼ねた地図データベース6は、格納される地物情報Fの範囲を適正はものとして地図データベース6に格納される地物情報Fのデータ量を少なく抑えつつ、対象地物ftの画像認識を行う画像認識装置や、当該画像認識装置による対象地物ftの画像認識処理の結果と地物情報Fに含まれる対象地物ftの位置の情報とに基づいて自位置情報を補正して高精度な自位置情報を取得する自位置認識装置等に用いた場合も、画像認識処理における認識率が一定以上となることを保障することができるものとなっている。したがって、本実施形態に係る地図データベース6は、上記第一の実施形態に係る画像認識装置2及び自位置認識装置3を有するナビゲーション装置1の地図データベース6としても好適に利用することができる。なお、本実施形態に係る地物データベース作成装置30のその他の構成は、上記第二の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係る地物データベース作成装置30及び地物データベース作成方法について、上記第二の実施形態との相違点を中心として詳細に説明する。
取得範囲決定部35は、対象地物探索手段36及び取得範囲決定手段37を備えている。対象地物探索手段36は、基準地物探索手段52により探索された基準地物fbから道路に沿って、地物抽出部5により抽出された対象地物ft(図14参照)を順に探索する探索手段として機能する。ここで、基準地物Fbの探索方法は上記第一の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、その探索範囲は、入力装置31により入力された作成指示に含まれる作成領域の範囲内となる。また、取得範囲決定手段37は、対象地物探索手段36により探索された一又は二以上の対象地物ftについての画像認識処理における認識率の基準地物fbからの積算値である認識率積算値に基づいて、地物情報取得手段58による地物情報Fの取得範囲を決定する手段として機能する。本実施形態においては、取得範囲決定手段37は、基準地物fbから認識率積算値が所定のしきい値以上となる対象地物セットまでを、地物情報Fの取得範囲として決定する処理を行う。ここで、対象地物セットは、対象地物ftを含む地物セットSであり、図14に示す例では、地物セットS1、S3、S4、S5、S6、S7が、対象地物セットに該当する。なお、認識率積算値は、認識率演算部7により演算される。ここでは、取得範囲決定部35を構成する各手段は、CPU等の演算処理装置を動作させるためのソフトウェア(プログラム)により構成されている。この取得範囲決定部35の各手段の機能及び動作については、後に図18に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
本実施形態においては、地物抽出部5の地物情報取得手段58は、取得範囲決定部35において決定された取得範囲内の地物情報Fを地物情報格納部32から取得する。また、地図抽出部16は、入力装置31により入力された作成指示により指示された領域に対応する地図情報Mを地図データベース6から抽出して取得する。そして、地図データベース作成部34は、地物抽出部5により抽出されて取得された地物情報Fと、地図抽出部16により取得された地図情報Mとを関連付けたデータを作成し、地図データベース6に格納する。したがって、本実施形態においても、この地図データベース作成部34がこの地物情報取得手段58により取得した地物情報Fを、所定の記憶手段に格納する格納処理手段として機能し、地図データベース6が、本発明における、地物情報Fが格納される所定の記憶手段に相当する。
次に、本実施形態に係る地物データベース作成装置30において実行される、地物抽出方法を含む地物データベース作成方法について説明する。図18は、本実施形態に係る地物データベース作成方法の処理順序を示すフローチャートである。なお、以下では、図14を適宜参照して説明を行う。
この図18に示すように、入力装置31により地図データベース6の作成指示の入力があった場合には(ステップ#81:Yes)、地物抽出部5が、当該作成指示に含まれる作成領域の指示内容に従い、地物情報格納部32に地物情報Fが格納された複数の地物の中から、各地物の地物情報Fに基づいて、画像情報に対する地物の画像認識処理に用いるのに適した一又は二以上の対象地物ft(図14参照)の抽出を行う(ステップ#82)。この地物抽出部5による対象地物ftの抽出方法は、上記第二の実施形態と同様である。次に、取得範囲決定部35の対象地物探索手段36が、基準地物fbから最も近い対象地物セットを探索する(ステップ#83)。上記のとおり、対象地物セットとは、対象地物ftを含む地物セットSである。図14に示す例では、対象地物ftである地物f3を含む地物セットS1が基準地物fbから最も近い対象地物セットとして探索される。
次に、認識率演算部7が、基準地物Fbからの認識率積算値を演算する(ステップ#84)。この認識率積算値は、基準地物Fbから道路に沿って抽出された一又は二以上の地物セットSの認識率の積算値である。具体的には、例えば、認識率がR1、R2、・・・Rn(nは自然数)であるn個の地物セットSについての認識率の基準地物Fbからの認識率積算値Qは、次の式(3)に従って求められる。
Q=1−(1−R1)×(1−R2)×・・・×(1−Rn) ・・・(3)
ここで、地物セットSの認識率Rは、上記式(2)により求められる。上記のとおり、各地物fの認識係数C1、C2、・・・Cnがいずれも0〜1の間の値が設定されているので、各地物セットSの認識率R1、R2、・・・Rnもそれぞれ0〜1の間の値となる。したがって、認識率積算値Qは、地物セットSの数が多いほど大きい値(1に近い値)となる。ステップ#83で基準地物fbから最も近い対象地物セットが探索された直後の状態では、地物セットSは一つしか探索されていないため、認識率積算値Qは当該地物セットSの認識率と一致する。図14に示す例では、この段階で、地物セットS1が基準地物fbから最も近い対象地物セットとして探索されているので、当該地物セットS1の認識率をR1とすると、認識率積算値Qは、上記式(3)に従いQ=R1として求められる。
次に、取得範囲決定部35の取得範囲決定手段37により、認識率積算値Qが所定のしきい値以上であるか否かの判定を行う(ステップ#85)。ここで、認識率積算値Qは、本実施形態に係る地図データベース6を、上記第一の実施形態に係る画像認識装置2等に用いた場合には、自車両が基準地物fbに到達するまでに対象地物ftの画像認識を成功させることができる確率に相当するものとなる。したがって、認識率積算値Qの所定のしきい値が高いほど、画像認識装置2等に用いた場合における画像認識処理の成功率を高めることが可能な地図データベース6とすることができる。したがって、このしきい値は、例えば、0.90〜0.99の間の値に設定すると好適である。そして、認識率積算値Qが所定のしきい値より小さい場合には(ステップ#85:No)、次の対象地物セットを探索し(ステップ#86)、処理はステップ#84へ戻る。そして、認識率積算値Qが所定のしきい値以上となるまで(ステップ#85:Yes)、基準地物Fbから離れる方向に順に対象地物セットが探索され(ステップ#86)、認識率積算値Qが演算される(ステップ#84)。認識率積算値Qが所定のしきい値以上となった場合には(ステップ#85:Yes)、処理は次のステップ#87へ進む。
図14に示す例では、地物セットS1の次の対象地物セットとして、地物セットS3が探索され、地物セットS1及びS3の認識率積算値Qが認識率演算部7により演算される。ここで、地物セットS1の認識率R1が0.9であり、地物セットS3の認識率R2が0.6である場合、認識率積算値Qは、Q=1−(0.1×0.4)=0.96となる。しきい値が0.98に設定されている場合には、認識率積算値Qはしきい値より小さい値ということになる。その場合、更に次の対象地物セットとして地物セットS4が探索され、認識率積算値Qが演算される。ここで、地物セットS4の認識率R3が0.8である場合、認識率積算値Qは、Q=1−(0.1×0.4×0.2)=0.992となり、しきい値0.98以上となる。したがって、次のステップ#87へ進む。
次に、取得範囲決定部35の取得範囲決定手段37が、地物情報Fの取得範囲を決定する(ステップ#87)。すなわち、取得範囲決定手段37は、基準地物fbから認識率積算値Qが上記所定のしきい値以上となる対象地物セットまでを、地物情報Fの取得範囲として決定する。取得範囲内の地物fとしては、具体的には、基準地物Fbから、認識率積算値Qが上記所定のしきい値以上となる対象地物セットの最後方の地物までの間に存在する全ての地物fが含まれる。また、本例では、除外手段54による除外ステップ(ステップ#15)で除外された地物fも含めるものとする。そして、地物抽出部5が、地物情報取得手段58により、ステップ#87で決定された取得範囲内に含まれる地物fの地物情報Fを地物情報格納部32から取得する(ステップ#88)。また、地図抽出部16が、入力装置31により入力された作成指示に含まれる作成領域の指示内容に従い、対応する領域の地図情報Mを取得する(ステップ#89)。その後、地図データベース作成部34が、ステップ#88で取得された対象地物ftの地物情報Fと、ステップ#89で取得された地図情報Mとを関連付け(ステップ#90)、当該地図情報Mと関連付けた地物情報Fを、地物データベース40を兼ねた地図データベース6に格納する(ステップ#91)。なお、入力装置31により入力された地図データベース6の作成指示に含まれる作成領域内に、基準地物fbとなり得る地物が複数存在する場合には、次の基準地物fbについて、以上の処理を繰り返し行う。そして、全ての基準地物fbについて処理を終了した場合に、地物データベース作成方法の処理を終了する。
4.その他の実施形態
(1)上記の各実施形態では、除外手段54による除外ステップ(ステップ#15)の後、地物グループ再形成手段55による地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)及び地物セット形成手段56による地物セット形成ステップ(ステップ#17)を行う場合の例について説明した。しかし、地物グループ再形成ステップ(ステップ#16)及び地物セット形成ステップ(ステップ#17)は、本発明に係る地物抽出方法に必須の構成ではなく、これらのステップを備えないものとすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、抽出手段57による抽出ステップ(ステップ#18)では、除外ステップ(ステップ#15)の結果残った地物グループG内の一又は二以上の地物fの一部を画像認識処理における認識率等に基づいて選択して対象地物ftを抽出し、或いは地物グループG内の一又は二以上の地物fの全部を対象地物ftとして抽出することができる。なお、このような地物抽出方法の構成とする場合、地物抽出装置4は、地物グループ再形成手段55及び地物セット形成手段56を備えない構成とすることができる。
(2)上記の各実施形態では、地物抽出部5の除外手段54が、誤認識テーブル9に互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせの情報が格納されているか否かにより、互いに誤認識する可能性がある複数の地物であるか否かを判定する構成である場合を例として説明した。しかし、複数の地物が互いに誤認識する可能性を有するか否かを判定する方法はこれに限定されるものではない。したがって、例えば、各地物の地物情報Fに含まれる形態情報に基づいて、除外手段54がその都度、地物の形態の類似性を判定する演算処理を行う構成とすることも可能である。
(3)上記の各実施形態では、地物抽出部5の除外手段54が、誤認識テーブル9に基づいて、互いに誤認識する可能性がある地物種別の組み合わせについて画像認識処理における認識率が低い方の地物種別の地物fを除外することを決定する構成である場合を例として説明した。しかし、互いに誤認識する可能性がある複数の地物のいずれを除外するかを決定する方法はこれに限定されない。したがって、例えば、認識率演算部7により各地物の認識率を演算し、その結果に基づいて認識率が低い方の地物を除外する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。また、画像認識処理における認識率とは異なる指標に基づいて、互いに誤認識する可能性がある複数の地物のいずれかを除外する構成とすることも可能である。
(4)上記の各実施形態では、グループ化間隔Xを自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定する場合、及びグループ化間隔Xを固定値とする場合の例について説明した。しかし、地物グループGを形成する際の基準となるグループ化間隔Xの決定方法はこれに限定されるものではなく、他の方法により決定される可変値とすることも可能である。
(5)上記第一の実施形態における推測誤差Eの演算方法は単なる一例であって、自位置情報の推測誤差Eを演算する方法は、上記演算方法に限定されるものではない。したがって、例えば、上記の距離要因誤差及び固定要因誤差に加えて、進路変更等の他の要因により生じる誤差を加算して推測誤差Eを求める構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(6)上記第三の実施形態では、地物セットSを単位として画像認識処理における認識率及び認識率積算値を演算し、基準地物からの認識率積算値が所定のしきい値以上となる地物セットSまでの地物の地物情報Fを地物情報格納部32から取得する場合の例について説明した。しかし、本発明に係る地物データベース作成方法の構成はこれに限定されない。すなわち、対象地物ftを単位として画像認識処理における認識率及び認識率積算値を演算し、基準地物からの認識率積算値が所定のしきい値以上となる対象地物ftまでの地物の地物情報Fを地物情報格納部32から取得する構成とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(7)上記の第一の実施形態では、地物抽出装置4、画像認識装置2及び自位置認識装置3を有するナビゲーション装置1の全ての構成が自車両に搭載される場合を例として説明した。しかし、本発明の適用範囲はこのような構成に限定されるものではない。すなわち、例えば、撮像装置21を除く一部の構成が、インターネット等の通信ネットワークを介して接続された状態で自車両の外に設置されており、ネットワークを介して情報や信号の送受信を行うことにより、地物抽出装置4、画像認識装置2、自位置認識装置3、及びナビゲーション装置1を構成するものとすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。
(8)上記の各実施形態では、本発明に係る地物抽出装置4を備えた画像認識装置2を、ナビゲーション装置1の自位置認識装置3に利用する場合の例について説明した。しかし、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、本発明に係る地物抽出装置4を備えた画像認識装置2やそれを用いた自位置認識装置3を、車両の走行制御等に利用する車両制御装置等、他の用途に利用することも当然に可能である。
本発明は、地物情報を用いた画像認識方法及び自位置認識方法等に用いることができ、更に、これらの方法を利用した画像認識装置、自位置認識装置、ナビゲーション装置、車両制御装置等にも好適に利用することが可能である。
本発明の第一の実施形態に係る地物抽出装置を有するナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図 地図データベースに格納されている地図情報及び地物情報の構成の例を示す説明図 自車両がほぼ一定速度で走行した場合における推測誤差の変化の例を示した図 本発明の第一の実施形態に係る画像認識方法を用いた自位置認識方法の処理順序を示すフローチャート 地物抽出方法の処理順序の全体を示すフローチャート 地物グループ形成ステップの詳細な処理順序を示すフローチャート 除外ステップの詳細な処理順序を示すフローチャート 地物グループ再形成ステップの詳細な処理順序を示すフローチャート 地物セット形成ステップの詳細な処理順序を示すフローチャート 抽出ステップの詳細な処理順序を示すフローチャート 地物グループ形成ステップの処理を具体的に説明するための説明図 除外ステップの処理を具体的に説明するための説明図 地物グループ再形成ステップの処理を具体的に説明するための説明図 地物セット形成ステップ及び抽出ステップの処理を具体的に説明するための説明図 本発明の第二の実施形態に係る地物抽出装置を有する地物データベース作成装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第二の実施形態に係る地物データベース作成方法の処理順序を示すフローチャート 本発明の第三の実施形態に係る地物抽出装置を有する地物データベース作成装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第三の実施形態に係る地物データベース作成方法の処理順序を示すフローチャート
符号の説明
1:ナビゲーション装置
2:画像認識装置
3:自位置認識装置
4:地物抽出装置
6:地図データベース(地物情報格納手段)
7:認識率演算部(認識率演算手段)
11:画像情報取得部(画像情報取得手段)
12:画像認識部(画像認識手段)
13:自位置情報取得部(自位置情報取得手段)
15:推測誤差演算部
30:地図データベース作成装置
32:地物情報格納部(地物情報格納手段)
34:地図データベース作成部(格納処理手段)
36:対象地物探索手段(探索手段)
40:地物データベース(記憶手段)
51:グループ化間隔決定手段
52:基準地物探索手段
53:地物グループ形成手段
54:除外手段
55:地物グループ再形成手段
56:地物セット形成手段
57:抽出手段
58: 地物情報取得手段
F:地物情報
fb:基準地物
f:地物
X:グループ化間隔
Y:抽出対象外範囲
G:地物グループ
E:推測誤差

Claims (30)

  1. 所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成ステップと、
    前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外ステップと、
    前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出ステップと、
    を備える地物抽出方法。
  2. 前記除外ステップと前記抽出ステップとの間に、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成ステップを更に備え、
    前記抽出ステップでは、前記地物グループ再形成ステップにより形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する請求項1に記載の地物抽出方法。
  3. 前記抽出ステップの前に、前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に地物セットを形成する地物セット形成ステップを更に備え、
    前記抽出ステップでは、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する請求項1又は2に記載の地物抽出方法。
  4. 前記抽出ステップでは、前記地物グループ内に複数の前記地物セットが存在する場合には、それらの中から前記画像認識処理における認識率が最も高い前記地物セットを選択する請求項3に記載の地物抽出方法。
  5. 前記除外ステップは、異なる地物種別の地物であって、互いに誤認識する可能性がある複数の地物が存在する場合に、それらの少なくとも一方の地物種別の地物を前記画像認識処理に用いるのに適さない地物として前記地物グループから除外する誤認識地物除外ステップを有する請求項1から4のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  6. 前記誤認地物識除外ステップでは、複数の地物種別の地物の中から、少なくとも前記画像認識処理における認識率が低い方の地物種別の地物を前記地物グループから除外する請求項5に記載の地物抽出方法。
  7. 前記地物情報は、前記地物種別を含む地物属性の情報を含み、
    前記除外ステップは、抽出対象外の地物属性を有する地物を前記画像認識処理に用いるのに適さない地物として前記地物グループから除外する対象外地物除外ステップを有する請求項1から6のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  8. 前記除外ステップの結果、前記地物グループ内の全ての地物が除外された場合には、前記抽出ステップでは、前記地物グループ内の地物の全部を前記対象地物として抽出する請求項1から7のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  9. 前記地物グループ形成ステップでは、グループ化されなかった地物については、各地物で個別に地物グループを形成する請求項1から8のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  10. 前記地物グループ形成ステップでは、地物種別が停止線である地物を基準地物とし、この基準地物から道路に沿って、隣接する地物を順に探索して前記地物グループを形成する処理を行う請求項1から9のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  11. 前記地物グループ形成ステップでは、前記基準地物から所定の抽出対象外範囲内の地物は探索しない請求項10に記載の地物抽出方法。
  12. 前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される請求項1から11のいずれか一項に記載の地物抽出方法。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の地物抽出方法の各ステップに加えて、
    自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    自位置情報を取得する自位置情報取得ステップと、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識ステップと、
    を備える画像認識方法。
  14. 請求項1から12のいずれか一項に記載の地物抽出方法の各ステップに加えて、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、
    を備える地物データベース作成方法。
  15. 請求項1から12のいずれか一項に記載の地物抽出方法の各ステップに加えて、
    所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出ステップにより抽出された前記対象地物を順に探索する探索ステップと、
    この探索ステップにより探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算ステップと、
    前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、
    を備える地物データベース作成方法。
  16. 前記地物抽出方法が前記地物セット形成ステップを含む場合には、
    前記認識率演算ステップでは、前記地物セットを単位として前記認識率及び前記認識率積算値を演算し、
    前記地物情報取得ステップでは、前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記地物セットまでの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する請求項15に記載の地物データベース作成方法。
  17. 所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成ステップと、
    前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外ステップと、
    前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出ステップと、
    をコンピュータに実行させる地物抽出プログラム。
  18. 前記除外ステップと前記抽出ステップとの間に、前記除外ステップの結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成ステップを更に備え、
    前記抽出ステップでは、前記地物グループ再形成ステップにより形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する請求項17に記載の地物抽出プログラム。
  19. 前記抽出ステップの前に、前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に地物セットを形成する地物セット形成ステップを更に備え、
    前記抽出ステップでは、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する請求項17又は18に記載の地物抽出プログラム。
  20. 前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される請求項17から19のいずれか一項に記載の地物抽出プログラム。
  21. 請求項17から20のいずれか一項に記載の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、
    自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    自位置情報を取得する自位置情報取得ステップと、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識ステップと、
    をコンピュータに実行させる画像認識プログラム。
  22. 請求項17から20のいずれか一項に記載の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、
    をコンピュータに実行させる地物データベース作成プログラム。
  23. 請求項17から20のいずれか一項に記載の地物抽出プログラムの各ステップに加えて、
    所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出ステップにより抽出された前記対象地物を順に探索する探索ステップと、
    この探索ステップにより探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算ステップと、
    前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得ステップと、
    この地物情報取得ステップにより取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する地物情報格納ステップと、
    をコンピュータに実行させる地物データベース作成プログラム。
  24. 所定の地物情報格納手段に少なくとも位置及び地物種別の情報を含む地物情報が格納された複数の地物について、地物相互間の間隔が所定のグループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して地物グループを形成する地物グループ形成手段と、
    前記地物グループ内の一群の地物の中から、画像情報に対する前記地物の画像認識処理に用いるのに適さない地物を除外する除外手段と、
    前記除外手段による処理の結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記画像認識処理に用いるのに適した対象地物として抽出する抽出手段と、
    を備える地物抽出装置。
  25. 前記除外手段による処理の結果残った前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をグループ化して新たな地物グループを形成するとともに、グループ化されなかった地物については各地物で個別に新たな地物グループを形成する地物グループ再形成手段を更に備え、
    前記抽出手段は、前記地物グループ再形成手段により形成された前記地物グループ内の一又は二以上の地物の一部又は全部を前記対象地物として抽出する請求項24に記載の地物抽出装置。
  26. 前記地物グループ内の一又は二以上の地物について、同一の地物種別であって地物相互間の間隔が前記グループ化間隔以下となっている一群の地物をセット化して地物セットを形成するとともに、セット化されなかった地物については各地物で個別に前記地物セットを形成する地物セット形成手段を更に備え、
    前記抽出手段は、前記地物グループ内から一つの前記地物セットを選択し、当該選択された前記地物セットを構成する一又は二以上の地物を前記対象地物として抽出する請求項24又は25に記載の地物抽出装置。
  27. 前記グループ化間隔は、別途求められる自位置情報の誤差の推測値である推測誤差に応じて決定される請求項24から26のいずれか一項に記載の地物抽出装置。
  28. 請求項24から27のいずれか一項に記載の地物抽出装置を備えた画像認識装置であって、
    自位置周辺の画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    自位置情報を取得する自位置情報取得手段と、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、
    前記対象地物の地物情報を用いて、前記画像情報に対する前記対象地物の画像認識処理を行う画像認識手段と、
    を備える画像認識装置。
  29. 請求項24から27のいずれか一項に記載の地物抽出装置を備えた地物データベース作成装置であって、
    前記対象地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、
    この地物情報取得手段により取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する格納処理手段と、
    を備える地物データベース作成装置。
  30. 請求項24から27のいずれか一項に記載の地物抽出装置を備えた地物データベース作成装置であって、
    所定の基準地物から道路に沿って、前記抽出手段により抽出された前記対象地物を順に探索する探索手段と、
    この探索手段により探索された一又は二以上の前記対象地物についての前記画像認識処理における認識率の前記基準地物からの積算値である認識率積算値を演算する認識率演算手段と、
    前記基準地物から前記認識率積算値が所定のしきい値以上となる前記対象地物までの地物の地物情報を前記地物情報格納手段から取得する地物情報取得手段と、
    この地物情報取得手段により取得した地物情報を、所定の記憶手段に格納する格納処理手段と、
    を備える地物データベース作成装置。
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