JP2008299270A - 表示装置の駆動装置、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】2枚以上の透過型の表示パネルを重ね合わせた場合に、フリッカやパターンノイズを軽減し、且つ階調数を増加させることで、表示品位の高い画像を表示させることのできる表示装置の駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置の駆動装置は、mビットの映像データが入力される、n(m>n)ビット階調の透過型表示パネルを2枚以上重ねた表示装置の駆動装置であって、入力映像ソースに含まれる映像データを、上記各透過型表示パネルのうち、少なくとも2枚の透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、階調値の組み合わせを選択した映像データとして、当該2枚の透過型表示パネルに出力するパネル制御手段を備えているので、階調数を増加させ、且つフリッカやパターンノイズを軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過型の表示パネルを2枚以上重ねた表示装置の駆動装置に関するものである。
マトリクス状に配置された多数の画素を有する表示デバイスにおいて、例えば入力画像信号の階調数が1024階調(10ビット階調)で、表示デバイスが各画素64階調(6ビット階調)までの表示能力しかない場合、人間の目にあたかも1024階調の細かい階調差が映るようにするために、少ない階調数で多くの階調を表現する多階調化という画像処理が必要になる。
従来の多階調化方式は、表示デバイスの画素の細かさを利用して、複数の画素を1つのグループ単位として任意の階調値で2次元空間パターンを展開し、この展開したパターンの面積平均的な濃さで階調を表現するディザ法や誤差拡散法による方法、また、人間の視覚の時間積分効果を利用して、複数の表示フレームを1つの繰り返し周期とし、各画素を任意の階調間で時間的なON/OFFパターンを用いたPWM(パルス幅変調)駆動による方法が一般に知られている。
しかしながら、ディザ法や誤差拡散法による方法は、画像信号によってモアレやノイズパターンが見えたりしてしまうという欠点があった。
また、PWM駆動による方法は、表示パターンが点滅パターンであるためフリッカが発生してしまうという欠点があった。
そこで、これらの欠点を克服する手法として、例えば、特許文献1,2,3に開示されているように、空間パターンと時間パターンとを組み合わせてノイズやフリッカを補償するFRC(フレームレイトコントロール)という手法が提案されている。
一方、近年の液晶TVは、階調数が6ビット階調以上でカラー表示が一般的となっており、さらに、画面が大型化しており画素サイズも大きくなっている。このような状況では、FRCを用いた場合、上記の空間パターンや時間パターンなどのパターン自身が見えてしまったり、映像と上記のパターンとが干渉して生じる干渉ノイズが見えやすくなってしまったりという欠点があった。
また、液晶では、交流化のための印加電圧が正極性と負極性に交互に変化するようになっているが、この極性の違いによってわずかな輝度差があり、この輝度差と上述したパターンが干渉してノイズが発生するという欠点があった。
そこで、特許文献4には、空間パターンと時間パターンとを工夫したFRCを行うことでこの問題を解決している。
また、別の多階調化の方式として先行文献5では2枚の液晶パネルを重ねる構造にすることで、各パネルの表示階調数の積に等しい高階調数の表示を行うとしている。
特開平2−79092(1990年3月19日公開) 特開平2−81091(1990年3月22日公開) 特開平3−20780(1991年1月29日公開) 特開2005−10520(2005年1月13日公開) 特開平5−88197(1993年4月19日公開) 「ディスプレイの基礎」 共立出版 2001年12月出版 P.96〜97
しかしながら、特許文献4に記載のようなFRC方式による多階調化では、どうしても1フレーム単位でみると画素パターンが存在するため、パターンを強調するような映像パターン(キラーパターン)では干渉ノイズが発生してしまう。また、動画像では前後フレームのパターンが強調されるような重なりとなる階調変化の映像においてパターン状のノイズやフリッカが発生し画質劣化となるという欠点があった。
また、別の多階調化の方式を開示した特許文献5では以下のような問題が生じる。
液晶の階調レベルは透過率に比例するので、2枚の液晶パネルを重ねた場合の階調レベルは前面パネルの透過率と後面パネルの透過率を掛け算した透過率に比例する。例えば、前面・後面パネルの透過率がそれぞれ1/2と1/3の場合と1/3と1/2の場合は、結果的に同じ透過率1/6となる。つまり、表示面で認識される1つの階調を表現するのに前面・後面パネルに入力する階調レベルの組合せが複数存在し、1対1に対応しない。その結果、2枚の256階調の液晶パネルを重ねてそれぞれ階調制御しても、256*256=65536階調といった各パネルの表示階調数の積に等しい高階調数まで表現することはできない。
例えば図7は、簡単のため階調が0と1の2階調でそれぞれの階調の透過率を0と100%に割り当てた場合に、2枚のパネルを重ねたときの透過率を相互のパネルの透過率を掛け算して求めた表である。この表からわかるように、1つの透過率の値を1階調と数えると2*2=4階調ではなく、表現できる階調はもっと少ない階調数となる。
よって、特許文献5に開示された技術では、階調数が思ったほど増えないという問題が生じる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、2枚以上の透過型の表示パネルを重ね合わせた場合に、フリッカやパターンノイズを軽減し、且つ階調数を増加させることで、表示品位の高い画像を表示させることのできる表示装置の駆動装置を提供することにある。
本発明の表示装置の駆動装置は、上記の課題を解決するために、mビットの映像データが入力され、n(m>n)ビット階調の透過型表示パネルを2枚以上重ねた表示装置に出力する駆動装置であって、上記入力映像データの階調を表現するために、上記各透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成し、輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、各透過型パネルに出力する階調値の組み合わせを生成し、各透過型表示パネルに出力するパネル制御手段を備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、透過型表示パネルを2枚以上重ねることにより、透過型表示パネル1枚の場合よりも階調数を多くすることができる。
しかも、パネル制御手段によって、入力映像データの階調を表現するために、上記各透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成し、輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、各透過型パネルに出力する階調値の組み合わせを生成して、各透過型表示パネルに出力することで、画素間の輝度差に起因するフリッカやノイズを軽減することができる。
上記パネル制御手段は、上記各透過型表示パネルのうち、少なくとも2枚の透過型表示パネルのディザパターンが異なるように制御することが好ましい。
上記構成によれば、パネル制御手段によって、2枚以上重ねた透過型表示パネルのうち、少なくとも2枚の透過型表示パネルのディザパターンが異なるように制御されていることで、全ての透過型表示パネルのディザパターンが同じである場合の階調数よりも多くすることができる。
しかも、少なくとも2枚の透過型表示パネルのディザパターンをなるべく異ならせることで、透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となる階調値の組み合わせの幅を広げることが可能となり、その結果、表示品位をより向上させることが可能となる。
上記パネル制御手段の具体的な構成としては、上記入力映像ソース信号に含まれる映像データを透過型表示パネル枚数分に分配する分配器と、上記分配器によって分配された映像データ数分設けられ、該分配器から出力された映像データのディザパターンを生成して、対応する透過型表示パネルに出力するパターン生成回路とを含んでいる構成となっている。
さらに、上記パターン生成回路の具体的な構成としては、入力映像ソース信号に含まれる映像データの色成分毎に設けられ、入力映像データを、該入力映像データの階調ビット数よりも少ない階調ビット数の出力映像データに変換するデータ変換部と、上記データ変換部に供給するためのディザパターンを生成するディザパターンジェネレータと、上記ディザパターンジェネレータにおけるディザパターンの生成のタイミングを図るためのタイミング制御部とを含んでいる構成となっている。
また、上記データ変換部は、mビット階調の入力映像データを下位(m−n)ビットに分離し、上記ディザパターンジェネレータに出力するデータ分離部と、上記mビット階調の入力映像データを元に2つのnビットの階調候補を内臓しているLUTから取得生成する候補生成部と、上記候補生成部から供給される2つのnビットの階調候補の何れかを選択し、nビット階調の映像データを出力する選択部とを備え、上記ディザパターンジェネレータは、上記データ分離部から供給された下位(m−n)ビットのデータと、上記タイミング制御部からのタイミング信号とに基づいて1ビットパターンのデータを生成して、上記選択部に出力し、上記選択部は、上記ディザパターンジェネレータからの1ビットパターンから2つのnビットの階調候補のうち片方を選択することが好ましい。
これらの構成により、1枚の透過型表示パネルで構成された表示装置に比べて、階調数を多くでき、且つ、従来の多階調化技術を適用した場合よりも、フリッカ、ノイズを大幅に軽減できるので、表示品位を非常に高いものにすることができる。
また、上記構成の表示装置の駆動装置は、表示装置を備えた電子機器に備えることが好ましい。
特に、近年の表示パネルの大型化により、各画素サイズが大きくなった場合に、フリッカやノイズが目立ちやすくなるので、本願発明は大型サイズの表示装置の駆動装置として好適である。
本発明の表示装置の駆動装置は、mビットの映像データが入力され、n(m>n)ビット階調の透過型表示パネルを2枚以上重ねた表示装置に出力する駆動装置であって、上記入力映像データの階調を表現するために、上記各透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成し、輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、各透過型パネルに出力する階調値の組み合わせを生成して、各透過型表示パネルに出力するパネル制御手段を備えている。これにより、透過型表示パネルを2枚以上重ねることにより、透過型表示パネル1枚の場合よりも階調数を多くすることができ、しかも、パネル制御手段によって、入力映像ソースに含まれる映像データを、上記各透過型表示パネルのうち、少なくとも2枚の透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、階調値の組み合わせを選択した映像データとして、当該少なくとも2枚の透過型表示パネルに出力することで、画素間の輝度差に起因するフリッカやノイズを軽減することができるので、表示品位を非常に高いもにすることができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、透過型表示パネルとして、透過型液晶パネルを2枚重ねた液晶表示装置について説明する。
本実施の形態にかかる液晶表示装置について以下に説明する。
図3は、液晶表示装置の概略構成図を示し、図4は、上記液晶表示装置の概略構成断面図を示している。
本実施の形態にかかる液晶表示装置は、図3に示すように、第1の液晶パネルとバックライトユニットの間に第2の液晶パネルを設置し、第2の液晶パネルによって第1の液晶パネルを照らす光の量を制御し、暗い部分での液晶パネルの光漏れを防ぐ構成となっている。
上記第2の液晶パネルは、白黒表示(カラーフィルタ無し)の液晶パネルを用いる。これは、視差による画素のずれが生じるために、たとえば斜め方向から見ると第2の液晶パネルの赤の画素が第1の液晶パネルの青の画素と重なって見えた場合、青のカラーフィルタは赤い光を通さないので、常に黒くなってしまうからである。しかも、カラーフィルタがないことで、第2の液晶パネルにおける光の透過率も損なわれない。
上記液晶表示装置の構造について詳細に説明する。
上記液晶表示装置は、図4に示すように、第1の液晶パネルと第2の液晶パネルとを備え、第1の液晶パネルの最表面側に偏光板A、第1の液晶パネルと第2の液晶パネルとの間に偏光板B、第2の液晶パネルのバックライトユニット側に偏光板Cを配した構成となっている。上記偏光板AとB、偏光板BとCはそれぞれ偏光軸が直交するように配置されている。すなわち、偏光板AとB、偏光板BとCは、それぞれクロスニコルに配置されている。
上記第1の液晶パネルおよび第2の液晶パネルは、それぞれ1対の透明基板1間に液晶を封入してなり、電気的に液晶の配向を変化させることによって、光源から偏光板に入射した偏光を約90度回転させる状態と、偏光を回転させない状態と、その中間状態とを任意に変化させる手段を備える。
また、第1および第2の液晶パネルは、複数の画素により画像を表示できる機能を有している。このような機能を有する表示方式は、TN(TwistedNematic)方式、VA(VerticalAlignment)方式、IPS(InPlainSwitching)方式、FFS方式(Fringe Field Switching)方式またはそれぞれの組み合わせによる方法があるが、単独でも高いコントラストを有するVA方式が適しており、ここではMVA(MultidomainVerticalAlignment)方式を用いて説明するが、IPS方式、FFS方式もノーマリブラック方式であるため、十分な効果がある。駆動方式はTFT(ThinFilmTransistor)によるアクティブマトリックス駆動を用いる。MVAの製造方法についての詳細は、日本国公開特許公報(特開平2001−83523)などに開示されている。
上記液晶表示装置における第1および第2の液晶パネルは、同じ構造であり、いずれも対向基板10とアクティブマトリクス基板11とによって液晶層を挟持した構造である。
しかしながら、本実施の形態にかかる液晶表示装置では、第1の液晶パネルのみ対向基板10にカラーフィルタ2(2a〜2c)が設けられている。液晶は、負の誘電率異方性を有するネマチック液晶が用いられている。
第1の液晶パネルの対向基板10は、透明基板1上にカラーフィルタ2、ブラックマトリクス8、対向電極3が形成されたものである。
これに対して、第2の液晶パネルの対向基板10は、透明基板1上に、ブラックマトリクス8、対向電極3が形成されたものである。
また、アクティブマトリクス基板11は、透明基板1上に、TFT6、信号配線5、層間絶縁膜7、画素電極4が形成されたものであり、第1および第2の液晶パネルのいずれにおいても同じ構成である。
なお、液晶パネルの画素配列は横(列)Xピクセル、縦(行)Yラインの解像度で構成されるとする。第1の液晶パネルはカラーフィルタがパネルに形成されているので1ピクセルはRGB各1ドットの計3ドットで構成され、第2の液晶パネルはカラーフィルタがないが第1の液晶パネルに対応して1ピクセルは計3ドットで構成されるているとする。
また、第1、第2の液晶パネルの1ドットの階調データはそれぞれnビットで構成されているものとする。
ここで、上記構成の液晶表示装置の駆動制御システムについて説明する。
図1は、上記駆動制御システムを示す概略ブロック図である。
上記駆動制御システムは、図1に示すように、入力映像ソース信号から第1の液晶パネル及び第2の液晶パネルを駆動制御するための制御信号を生成するパネル制御回路100、該パネル制御回路100によって生成された制御信号から第1の液晶パネルを駆動する駆動信号を生成する第1ドライバ200a、上記制御信号から第2の液晶パネルを駆動する駆動信号を生成する第2ドライバ200bを備えている。
ここで、入力映像ソース信号は、映像同期信号と映像データで構成され、映像データは「mビットの階調データ」を含んでいるものとする。そして、液晶パネルは、「nビットの階調データ」を表示することができるものとする。この場合、m>nとする。
上記パネル制御回路100は、入力される映像ソースを2つの系統に分配して、系統毎に該映像ソース信号に基づいた映像同期信号及び映像データを後段の回路に供給する分配器101と、該分配器101から供給される同期信号に基づいて第1の液晶パネルを駆動するためのタイミングを図るための信号を第1ドライバ200aに供給する第1タイミングコントローラ102aと、該分配器101から供給される映像同期信号及び映像データ(mビットの階調データ)に基づいて第1の液晶パネルを駆動するための時空間パターンを発生し、上記第1ドライバ200aに供給する第1時空間パターン発生器103aと、該分配器101から供給される同期信号に基づいて第2の液晶パネルを駆動するためのタイミングを図るための信号を第2ドライバ200bに供給する第2タイミングコントローラ102bと、該分配器101から供給される同期信号及び映像データ(mビットの階調データ)に基づいて第2の液晶パネルを駆動するための時空間パターンを発生し、上記第2ドライバ200bに供給する第2時空間パターン発生器103bとを備える。
上記第1ドライバ200aは、上記第1タイミングコントローラ102aから供給されるタイミングに関する信号と、上記第1時空間パターン発生器103aから供給される時空間パターン情報とに基づいて、第1の液晶パネルに供給する駆動信号を生成するようになっている。
また、上記第2ドライバ200bは、上記第2タイミングコントローラ102bから供給されるタイミングに関する信号と、上記第2時空間パターン発生器103bから供給される時空間パターン情報とに基づいて、第2の液晶パネルに供給する駆動信号を生成するようになっている。
すなわち、上記パネル制御回路100は、入力映像信号を、分配器101を通して2つの系統に分離し、それぞれ映像同期信号と映像データを後段の第1タイミングコントローラ102a及び第2タイミングコントローラ102bと、第1時空間パターン発生器103a及び第2時空間パターン発生器103bに供給する。
1つ目の系統に存在している第1タイミングコントローラ102a及び第1時空間パターン発生器103aは、第1の液晶パネルのための制御回路を構成し、2つ目の系統に存在している第2タイミングコントローラ102b及び第2時空間パターン発生器103bは、第2の液晶パネルの制御回路を構成している。
上記第1タイミングコントローラ102a及び第2タイミングコントローラ102bは、第1ドライバ200a及び第2ドライバ200bを通して各液晶パネルの各画素を順次点灯するタイミングを図るための信号を生成する。
上記第1時空間パターン発生器103a及び第2時空間パターン発生器103bは、映像同期信号と映像データ(mビットの階調データ)が入力されることで、階調のビット数がパネルの階調ビット数(nビット)に適合した階調数にダウンした時空間パターンを生成して第1ドライバ200a及び第2ドライバ200bに出力する。
上記第1ドライバ200a及び第2ドライバ200bは、各液晶パネルをタイミングコントローラのタイミングで各画素に時空間パターンとなった映像データを表示させる駆動信号を生成する回路である。
図1に示したパネル制御回路100に対する比較例として、図5には、液晶パネル1枚構成の表示装置に対するパネル制御回路1100の概略ブロックを示している。
上記パネル制御回路1100では、タイミングコントローラ1102、時空間パターン発生器1103がそれぞれ一つずつ有し、それぞれの回路から信号を液晶パネルを駆動するためのドライバ1200に出力するようになっている。
ここで、液晶パネル1枚構成の表示装置と、液晶パネル2枚構成の表示装置とにおける時空間パターン発生器の構成上の相違について以下に説明する。
まず、液晶パネル1枚構成の表示装置における時空間パターン発生器について説明する。
図6は、図5に示す時空間パターン発生器1103の回路構成を示す図である。
ここで、図6においては、入力映像データの階調ビットがmビット(bit)で出力映像データの階調ビットがnビット(bit)に変換される例を挙げているが、入力映像データの階調ビット数m>出力映像データの階調ビット数nといった関係であればどのようなビット数でもよい。
上記時空間パターン発生器1103は、図6に示すように、RGB毎に、入力映像データを、該入力映像データの階調ビット数よりも少ない階調ビット数の出力映像データに変換するためのデータ変換部1300(r、g、b)と、該データ変換部1300に供給するためのRGBディザパターンを生成するRGBディザパターンジェネレータ1400と、該RGBディザパターンジェネレータ1400におけるディザパターンの生成のタイミングを図るためのタイミング制御部1500とを含んだ構成となっている。
上記データ変換部1300は、データ分離処理部1301によって、mビット階調の入力映像データが上位nビットと下位(m−n)ビットに分離される。上位nビットは、加算処理部1302に入力される。下位(m−n)ビットは、RGBディザパターンジェネレータ1400に入力される。入力同期信号は、タイミング制御部1500に入力される。このとき、タイミング制御部1500は、現在の画素が空間パターンの何行何列目(y,x)かと時間パターンの何フレーム目(f)にあたるかをRGBディザパターンジェネレータ1400に出力する。
RGBディザパターンジェネレータ1400は、タイミング制御部1500からの入力情報とデータ分離処理部1301からの下位(m−n)ビットデータをアドレスとして内蔵しているLUTから1ビットのパターンを抽出し、加算処理部1302に出力する。
加算処理部1302は、上位nビットと1ビットパターンを加算し、オーバーフロー処理部1303に出力する。
オーバーフロー処理部1303は、加算処理部1302にて加算されたデータが入力されると、入力ビットの最大階調を超えないように処理し出力映像データ(nビット)を出力する。
以上の回路は、RGBそれぞれ独立にパラレル動作している。
したがって、各RGBの映像データはk<(2−1)なる階調kと階調(k+1)の組合せとなる時空間パターンが出力映像データに出力される。例外はk=(2−1)のときで階調(k+1)がnビット階調で表現できる範囲を超えるため、オーバーフロー処理により丸められ階調(k+1)→階調kとなり、時空間パターンは表現できなくなる。しかしながら、一般に知られる視覚特性であるウェーバー・フェヒナーの法則(非特許文献:「ディスプレイの基礎」 共立出版 2001年12月出版 P.96〜97)により、明るさ感覚Q=αLogL(αは任意定数)であるから、輝度の高いところほど階調差の識別がしにくくなるため、細かな階調表現が必ずしも必要なく映像表現上問題ない。
次に、液晶パネル2枚構成の表示装置における時空間パターン発生器について説明する。
図2は、図1に示す第1時空間パターン発生器103a及び第2時空間パターン発生器103bの回路構成を示す図である。なお、第1時空間パターン発生器103aと第2時空間パターン発生器103bとは同じ回路構成である。
図2に示すデータ変換部300では、図6に示したデータ変換部1300における加算処理部1302とオーバーフロー処理部1303がなくなり、新たに候補生成部302と選択部303が設けられている。
ここでは、図6と同様入力映像データ(分配器101から出力される映像データ)の階調ビットがmビット(bit)で出力映像データの階調ビットがnビット(bit)に変換される例を挙げているが、入力映像データの階調ビット数m>出力映像データの階調ビット数nといった関係であればどのようなビット数でもよい。
上記時空間パターン発生器は、図6と同様に、入力映像データを、該入力映像データの階調ビット数よりも少ない階調ビット数の出力映像データに変換するためのデータ変換部300と、該データ変換部300に供給するためのRGBディザパターンを生成するRGBディザパターンジェネレータ400と、該RGBディザパターンジェネレータ400におけるディザパターンの生成のタイミングを図るためのタイミング制御部500とを含んだ構成となっている。
上記データ変換部300は、データ分離部301によって、mビット階調の入力映像データが下位(m−n)ビットに分離される。また、mビット階調の入力映像データは、候補生成部302にも入力される。下位(m−n)ビットは、RGBディザパターンジェネレータ400に入力される。入力同期信号は、タイミング制御部500に入力される。このとき、タイミング制御部500は、現在の画素が空間パターンの何行何列目(y,x)かと時間パターンの何フレーム目(f)にあたるかをRGBディザパターンジェネレータ400に出力する。
RGBディザパターンジェネレータ400は、タイミング制御部500からの入力情報とデータ分離処理部301からの下位(m−n)ビットデータを元に内蔵しているLUTから1ビットのパターンを抽出し、選択部303に出力する。
候補生成部302は、入力mビットを元に2つのnビットの階調候補を内臓しているLUTから取得生成し、選択部303に出力する。
選択部303は、RGBディザパターンジェネレータ400からの1ビットパターンから2つのnビットの階調候補のうち片方を選択し、出力映像データ(nビット)を出力する。
以上の回路は、RGBそれぞれ独立にパラレル動作している。
したがって、各RGBの映像データはk<(2−1)なる階調KUと階調KBの組合せとなる時空間パターンが出力映像データに出力され、階調KUとKBの差は1と限らず任意に設定できるようになっている。この階調KUと階調KBの組合せの設定の仕方およびRGBディザパターンジェネレータにおけるそれら階調の時空間パターンの配置に関しては後述する。
なお、上記の回路は、第1の液晶パネルと第2の液晶パネルとに対して、異なるディザパターンを表示するような駆動信号を生成するようになっている。
上記構成の液晶表示装置では、図1に示す制御回路を用いることで、液晶パネルの表示性能以上の階調数で表示させる多階調表示を可能としている。
多階調化において、空間パターンと時間パターンを組み合わせたときに、パターンが見えたり干渉ノイズが発生するのは、パターン内の画素間の輝度差や色度差が空間的および時間的に繋がって紋様となって人間の目に認識されてしまうのが原因である。
そこで、この画素間の輝度差や色度差をできるだけ小さくすれば紋様が目立たなくなり、結果的に階調感だけが認識される。
そのために、例えば図3に示したように、2枚の液晶パネル(第1の液晶パネルと第2の液晶パネル)を重ねた構造を用いて、多階調化するための表示パターンを工夫することで、輝度差を少なくしたパターンを形成している。
図7は、2枚の2階調液晶パネルを重ねたときの透過率の組数を示している。
図7は、簡単のため階調が0と1の2階調でそれぞれの階調の透過率を0と100%に割り当てた場合に、2枚のパネルを重ねたときの透過率を相互のパネルの透過率を掛け算して求めた図である。この図7から分かるように、1つの透過率の値を1階調と数えると2*2=4階調ではなく、表現できる階調はもっと少ない階調数となる。
図8は、2枚の16階調液晶パネルを重ねたときの透過率の組数を示している。図7に示す場合と同様に、16*16=256階調分の透過率の組数はないが、1枚の液晶パネルで表現できる16階調以上の組数はある。
すなわち、1枚のパネルの場合は、1画素16階調の16個を利用して、空間パターンと時間パターンとからなるパターン(時空間パターン)を作成していたが、2枚の液晶パネルを重ねることで1画素で扱える階調数を増やし、その増えた階調数を利用してさらに多くの時空間パターンが利用でき、実際に表現できる階調数を増すことができる。図9は、図8に示す結果を3Dグラフ化した図である。
なお、図8に示すパネルの透過率の変化を表すγカーブは前面・後面とも1.0である。透過率Tの計算式は以下によって与えられる。
T=(k/最大階調)^γ
よって、例えば図8の階調3の透過率は(3/15)^1.0=20.0%となる。さらに、前面パネルが階調3、後面パネルが階調6であるならば、それぞれの透過率が20.0%、40.0%になる。そして画面上での明るさは2枚のパネルの透過率の掛け算となるので20.0%×40.0%=8%となり、8%×バックライトの輝度が認識される明るさとなる。実際はカラーフィルターなど他の要因によっても明るさは減少する。
階調数を意図的に増やせる効果がわかる具体的例を以下に示す。
図10(a)は、1枚の液晶パネルの時空間パターンを示す図であり、図10(b)は、図10(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。
図11(a)は、2枚の液晶パネルを重ねたときの時空間パターンを示す図であり、図11(b)は、図11(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。
最初に、1枚の液晶パネルにおける時空間パターンの例について説明する。
ここで、なるべく透過率15%に近い階調を表現する場合、例えば図10(a)に示すように「1枚の液晶パネル」では、図8に示す表から、透過率15%に近い階調2(透過率13.3%)と階調3(透過率20.0%)の2つの階調、すなわち上記の1枚の液晶パネルからなる表示装置における、時空間パターン発生器、すなわち図6に示す構成で述べた表現を用いれば階調kと階調(k+1)を使って時空間パターンを形成すれば時空間パターンの画素間の輝度差を最小にできる(図10(b))。
すなわち、図10(a)のフレーム1において2×2の空間パターンは階調3、2、2、3で構成されるので透過率は20.0%、13.3%、13.3%、20.0%の組合せとなり、フレーム1における2×2の空間パターンでの平均透過率Aは16.6%となる。つまり、この平均透過率とバックライト輝度の掛け算で求まる明るさを2×2領域で空間的に認識することになる。
さらに、図10(a)の1画素において時間パターンが4フレームで階調3→2→3→2と変化するので、透過率は13.3%→20.0%→ 13.3%→20.0%と時間的に変化し、1画素における4フレームでの平均値である平均透過率aも16.6%になる。つまり、この平均透過率とバックライト輝度の掛け算で求まる明るさを1画素単位で時間平均的に視覚は認識することになる。このときの各パターンの輝度差は,図10(b)に示すように、6.7%となる。
このように時空間で同じ透過率(明るさ)を表現することで、たとえ入力映像ソースが空間パターンを壊すような映像(例えば図12に示すような画素b、cが黒)でも時間方向での補償で認識される明るさは視覚的に維持され、たとえ時間パターンを壊すような映像(例えば図13に示すようなフレーム2、4が全面黒)でも空間的な補償で認識される明るさは視覚的に維持される。これが、従来のノイズやフリッカが発生しにくい多階調化の基本原理である。
しかしながら、図10(a)において、ある1フレームでみると空間的には必ず隣の画素との輝度差があり、ある1画素でみると時間的には必ず隣のフレームとの輝度差があるため、最近の液晶TVでは画素が大きくなることによる画素間の輝度差、コントラストが増すことによる階調間の輝度差が大きくなり、空間パターンが見えやすい状況になってきている。さらに、入力映像もFullHD化によって高精細化しており、空間パターンを壊すような細かな映像表現となってきている。さらに、液晶の応答速度向上によりいままで液晶の応答速度の遅さから認識されなかったパターンの点滅がよりはっきり見えるようになることによってフリッカが認識されやすくなっている。さらに液晶パネルの120Hz駆動など動画性能の向上により視線追従によるパターン干渉ノイズが従来より見えやすい状況となっている。
ここで、視線追従によってパターン干渉ノイズが発生する原理を図14に示す。ここでは、図14の(a)のように階調2(透過率13.3%)、階調2.5(透過率16.6%)、階調3(透過率20.0%)の2次元画像が画面に表示されていると考える。階調2.5が時空間パターンで生成した新たな階調値(透過率)である。
この画像が静止しているとき、画像の1ラインを切り取ってフレーム時間順に並べたものが図14の(b)である。静止しているときは同じ画素位置の場合、例えば画素位置5では階調が3→2→3→2となり、時間で平均すれば階調2.5が表現されているのがわかる。また空間的にも例えば画素位置5と6では階調3と2なので階調2.5が表現されているのがわかる。
一方、画像が映像フレームごとに右に1画素スクロールしたときは、図14の(c)のように画像のエッジの移動に目が追従して矢印線のような方向に視線が追従移動し、網膜上にはこの方向で画像の輝度が投影されていくことになる。したがって、入力映像のフレームが変わるごとに画素位置5の画素は5→6→7→8と移動し視線もそれに追従する。ところが、階調2.5は階調2と階調3の時空間パターンで画素位置に固定されて生成されているので、図14の(c)のようなパターンとなる。このとき画素位置5→6→7→8の視線追従方向で階調の変化をみると階調が3→3→3→3となっており時間方向のパターンが破壊され、同じ空間パターンが重なり強調される結果となっている。このようにしてパターン干渉によるノイズが発生してしまう。
これを防ぐ方法として、時空間パターンも画像のスクロールに合わせて生成すれば無くなるように思われるが、映像の動き検出が必要になるためハード規模が大きくなり、また視線が画像のエッジの移動を必ずしも正確に追従しているわけではないので、この現象を根本的に完全になくすことは不可能である。
すなわち、TVを大画面化する場合、画素サイズも大きくするが、空間パターンによる隣接画素との輝度差が大きくなるので表示品位が低下する。
上記のような不具合を改善するためには、空間的な隣画素との輝度差および時間的な隣フレームとの輝度差をなるべく小さくすれば良い。本発明はこれを2枚の液晶パネルを重ねることで実現している。
そこで、本願発明では、図11(a)に示すように、2枚の液晶パネルを重ねた場合では、図8に示す表から、透過率15%にもっとも近い2つの透過率の組合せを使って時空間パターンを形成できる。具体的には、2枚の液晶パネルを重ねたときの透過率はそれぞれの液晶パネルの透過率の掛け算になるので、図11(a)に示すように、第1の液晶パネルの階調3(透過率20.0%)に対して第2の液晶パネルの階調11(透過率73.3%)を重ね合わせたときの透過率は14.7%(=20.0%×73.3%)となる。また、第1の液晶パネルの階調5(透過率33.3%)に対して第2の液晶パネルの階調7(透過率46.7%)を重ね合わせたときの透過率は15.6%(=33.3%×46.7%)となる。先ほどの1枚の液晶パネルで透過率15%に一番近いのは(図10(a))から階調2と3の13.3%と20.0%であるのに対し、2枚の液晶パネルを重ねた場合に選択できた透過率は14.7%と15.6%となる。つまり、この2つの透過率の組合せを使えばより小さい輝度差の時空間パターンで表現でき、干渉パターンやノイズを目立たなくできる。この場合、時間パターンの平均透過率は15.1%になる。このときの各パターンの輝度差は、図11(b)に示すように、0.9%となり、図10(b)に示す従来の時空間パターンの場合の輝度差6.7%よりもかなり小さくできる。
つまり、2枚の液晶パネルを重ねることで目的とする透過率(15%)を挟みこむもっとも近い透過率の組み合わせを選択する自由度を増やすことができる。
このとき前面パネル(第1の液晶パネル)と後面パネル(第2の液晶パネル)に表示する時空間パターンは異なり、お互いのパターンが時間・空間的に重なったときになるべく時空間パターン内の画素間の輝度差が少なくなるようなパターンになるように表示制御されている。
なお、もしも2枚の液晶パネルを同じ時空間パターンにした場合は、選択できる透過率の数が1枚の液晶パネルのときの透過率の数と同一(図8対角上の透過率のみ)となるので、最適な透過率を選択する自由度が減り不利な条件となる。よって、2枚の液晶パネルの時空間パターンは異なっていることが好ましい。
以上の説明は16階調の液晶パネルの例を説明したが、もちろん16階調以上の液晶パネルにも適用できるし、256階調のように階調数が多くなればなるほど選択できる組数が多くなり、より多くの階調をドット間の輝度差を少なくして表現することができる。さらに、色度差ができるだけ小さくなる時空間パターンを作成する場合も同様の理論を展開できる。
次に、16階調以上の液晶パネルとして、256階調の液晶パネルに本願発明を適用した場合について、以下に説明する。
図15、図16、図17に液晶パネルが256階調のときの1例を示す。図15は、2枚の256階調の液晶パネルを重ねたときの透過率の組数を示している。図16は、図15に示す透過率の3Dグラフである。図17(a)は、2枚の液晶パネルを重ねたときの時空間パターンを示す図であり、図17(b)は、図17(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。
先ほどと同様に透過率15%にもっとも近い組合せを図15の透過率の組合せ表から選択できる。ここでは、透過率15%になる地点として、前面パネルは階調112〜127、後面パネルは階調80〜95を紙面上の都合から選んでいるが、当然他の階調の組合せも存在する。図15の組み合わせ表を用いると、上記と同様に15%に最も近い組合せを選択でき、階調116と階調84で透過率14.99および階調119と階調82で透過率15.01が一番近い。この組合せでの時空間パターンを図17(a)に示す。このとき、各パターンの輝度差は16階調のとき0.9%であったのに対して、図17(b)に示すように、0.02%とかなり小さくなる。
なお、ここで例としてあげた前面パネルおよび後面パネルの階調範囲は16階調パネルのときに例としてあげた図8の階調7と階調5の組み合わせで透過率15.56%になった地点を含む範囲であり、16階調パネルの1階調をさらに16分割してさらに細かく補完したものといえる。したがって、パネル階調がさらに多くなったとしても同様な理論を展開できる。
また、以上の説明では前面パネルと後面パネルで同じ階調データビット数nとしたが、前面パネルを階調データn1ビットとし、後面パネルを階調データn2ビットとして異なるビット数としても、先に述べたように選択できる透過率の組合せの数量が変わるだけであり、2枚のパネルを重ね合わせることによるパターン間の輝度差削減効果を発揮できる。例えば前面パネルを階調データ8ビットとし、後面パネルを階調データ4ビットとすれば、後面パネルを同じ8ビットにするよりハード規模を削減しつつ、本発明の手法による多階調化の効果をある程度発揮できる。
ここで、実際の時空間パターンの作成手順について以下に説明する。図18は、時空間パターンの作成手順を示すフローチャートである。
最初にステップS1では、重ね合わせる各パネルの階調−透過率の特性を測定する。
ついで、ステップS2では、各パネルの透過率の組合せから組合せ透過率表を作成する。つまり、図19(a)に示す2枚パネルの場合の例のようにそれぞれの透過率を掛け合わせた透過率を表とする。ステップS1とステップS2は、パネルを重ねたまま計測することで、ステップS1の各パネルの計測を省くことができる。
次に、各階調kごとに以下のステップS3〜ステップS6を繰り返す。
ステップS3では、求める階調kと要求されるγカーブから目標透過率Tを以下の式から求める。
T=(k/最大階調)^γ
次に、ステップS4では、組合せ透過率表から目標透過率Tに最も近い透過率TU、TBを探索する。ここで、TU、TBは以下のように目標透過率Tを挟む透過率である。
TU ≧ T ≧ TB
この透過率TU,TBで最小輝度差の時空間パターンを表示すれば良い。この透過率TU,TBを回路で実現するための各パネルの階調値をステップS5で得る。すなわち、図19(a)の例のように透過率TUのパネル1の組合せ階調KU[1]とパネル2の組合せ階調KU[2]、透過率TLのパネル1の組合せ階調KB[1]とパネル2の組み合わせ階調KB[2]を組合せ透過率表から得られる。
これらをステップS6で任意のパネルpにおける階調kに対する時空間パターン階調KU[p]、KB[p]とし、各パネルの時空間パターンの候補テーブルに登録する。
このステップS3〜ステップS6を全階調に対して行うことで図19(b)のような各パネルにおける各階調に対する時空間パターンの階調の組み合わせの候補テーブルが完成する。
図2の本発明の時空間パターン発生器ではこのKUとKBの時空間パターン候補テーブルを候補生成ブロックに内蔵しており、mビットの階調データKにより階調候補KUとKBを絞込み、RGBディザパターンジェネレータからの1ビットの状態でKUもしくはKBを選択出力している。
なお、組合せ透過率表を透過率で並べ替えて表として内蔵しておき、入力階調からこの表を検索してKU、KLを求めることで、ステップS3〜ステップS6を自動化することもできる。ただし、組合せ透過率表はパネル階調数やパネル数が増えるとサイズが巨大になってしまう。
ここで、本発明の2枚の液晶パネルの制御回路図1のタイミングチャートを図20に示し説明する。映像データは液晶パネルの解像度(横Xピクセル縦Yライン)とブランク期間を含む横(列)Wピクセル、縦(行)Hラインで表される期間を1フレームとする複数のフレームデータで構成されるとする。NTSC規格では1秒間に60フレームが映像ソース信号として入力される。さらに、映像データDは各RGBの各mビットの階調データで構成され、液晶パネルの各RGBのnビット階調データに対して、m>nとなることとする。
また、映像同期信号Sは垂直同期信号VSと水平同期信号HSとデータイネーブル信号DEとピクセルクロック信号CKで構成される。図20では垂直同期信号VSがアクティブ(L)になるたびに映像データが次のフレーム期間になったことを表す。水平同期信号HSがアクティブ(L)になるたびに映像データが次のライン期間になったことを表す。データイネーブル信号DEが(L)のとき映像データはブランク期間であることを表し、(H)のとき映像データは液晶パネルにデータが表示される表示期間を表す。これらの期間はピクセルクロック信号CKを最小の基準単位とし、映像データの水平期間はWクロック、表示期間はXクロックとなる。これらデータイネーブル信号DEとピクセルクロック信号CKに同期して映像データDが図20に示すように入力される。
最初に、図1の分配器101によって2つの同じタイミングの映像同期信号S1,S2と同じ映像データD1、D2が出力される。つまり、分配器101では1クロックタイミングがずれるだけである。映像同期信号S1およびS2は、それぞれVS1,HS1、DE1、CK1とVS2、HS2、DE2、CK2を含む信号である。図20のタイミングチャートでは映像同期信号S1、S2を代表してデータイネーブル信号DE1、DE2のタイミングを示している。
続いて、第1時空間パターン発生器103aには映像同期信号S1と映像データD1が入力され、時空間パターン処理された映像データQ1を出力する。図20ではデータD1の各ピクセルデータd0、d1、d2・・・に対して2クロックタイミングがずれてQ1のq1_0、q1_1、q1_2・・・が出力されている。同様に第2時空間パターン発生器103bには映像同期信号S2と映像データD2が入力され、D2の各ピクセルデータd0、d1、d2・・・が2クロックタイミングがずれて時空間パターン処理された映像データQ2の各ピクセルデータq2_0、q2_1、q2_2・・・が出力されている。
また、図1の第1タイミングコントローラ102aにも映像同期信号S1が入力され、ドライバを制御する信号TC1を出力する。TC1はデータスタートパルスSP1、ラッチパルスLS1、ドットクロックDCK1、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK1で構成されている。図20に示すように、SP1がアクティブ(H)で映像データQ1の開始位置を示し、DCK1のクロックタイミングにより順次ドライバ内に1ライン分の映像データが蓄積される。そして、LS1がアクティブ(H)になることにより第1の液晶パネルに1ライン分の映像データのデジタル値に相当する階調電圧が一斉に印加される。また、GSP1がアクティブ(H)になりGCK1の波形の立ち上がりで画面表示の一番最初のラインに階調電圧を印加する制御をリセットする。GSP1が(L)になりGCK1の波形の立ち上がりで次の画面ラインに階調電圧を印加する制御を移す。このように順次画面上端から下端まで制御対象となるラインを選択してLS1がアクティブになることで液晶パネルに階調電圧を1ライン上の画素に同時に印加していく。
同様に、図1の第2タイミングコントローラ102bにも映像同期信号S2が入力され、ドライバを制御する信号TC2を出力する。TC2はデータスタートパルスSP2、ラッチパルスLS2、ドットクロックDCK2、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK2で構成されている。図20のようにタイミングはTC1と同様なので省略する。
図21に、図2の時空間パターン発生器のタイミングチャートを示し説明する。
図2の入力映像同期信号には、映像信号の垂直同期信号VS、水平同期信号HS、データイネーブル信号DE、クロック信号CKが含まれている。
図21に示すように、垂直同期信号VSによって映像信号のフレームが切替わり図2のタイミング制御ブロックの内部でフレーム数fがカウントされ出力される。フレーム数fは時空間パターンの構成フレーム数を最大としてカウントされる。ここでは4フレームを最大とし、図21ではフレームカウント1、2、3、4を示している。
また、垂直期間を拡大するとVSと次のVS間には複数の水平同期信号HSが入力されており、水平同期信号HSによって映像信号のラインが切替わり図2のタイミング制御ブロックの内部で行数(ライン数)yがカウントされる。
行数yは時空間パターンの構成行数を最大としてカウントされる。ここでは時空間パターンを2x2の構成を仮定しているので、図21の行数yは1、2のカウントを繰り返している。
また、水平期間を拡大するとHSと次のHS間に複数のクロック信号CKが入力されており、さらに画面表示期間にはデータイネーブル信号DEがHighレベルになる。このとき、クロック信号CKによって映像信号のピクセルが切替わり図2のタイミング制御部500の内部で列数(ピクセル数)xがカウントされる。
列数xは時空間パターンの構成列数を最大としてカウントされる。ここでは時空間パターンを2x2の構成を仮定しているので、図21の列数xは1、2のカウントを繰り返している。
以上のタイミングで、フレーム数f、行数y、列数xがタイミング制御信号から出力され、RGBディザパターンジェネレータに時空間パターンの選択アドレス信号として入力される。
一方、入力映像データを構成するRGBデータはそれぞれ独立で処理される。ハード構成はそれぞれ一緒である。図21に示すように、mビットの映像データ(階調データK)が、DEとCKのタイミングに同期してk0,k1,k2,....と入力される。階調データKは候補生成ブロックに入力され、内蔵する時空間パターン候補テーブルから階調Kを表現する候補階調KU、KBが出力される。図21ではDEとCKのタイミングに同期して(ku0,kb0),(ku1,kb1),....と出力され図2の選択部303に入力されている。
また、階調データKはデータ分離部301にも入力され下位(m−n)ビット階調のKLが出力される。図21ではDEとCKのタイミングに同期して、kl0、kl1、kl2....と出力されている。下位ビット階調KLは、図2のRGBディザパターンジェネレータ400に入力されタイミング制御ブロックの時空間パターンの位置情報の入力と合わせて任意の画素のディザパターンを示す1ビットデータPTが出力される。
図21では、DEとCKのタイミングに同期して、pt0、pt1、pt2、...と出力され図2の選択部303に入力されている。選択部303では、PTの0、1から階調候補データのKU、KBのどちらかを選択し、選択階調データKXとして出力する。図21では、DEとCKのタイミングに同期して、kx0、kx1、kx2....と出力されている。
以上のタイミングにより、任意のmビットの階調Kを表現するための時空間パターンがnビットの階調データKU、KBにより構成される。
また、図2ではRGBそれぞれ独立に時空間パターン発生器を持っており、それぞれ同じ行列位置とフレーム数で同じ時空間パターンを持つこともできるし、別々の時空間パターンとすることもできる。また、時空間パターンのサイズやフレーム数はカウント数によって自由に設定できるので、ハードウェアの規模以外では特に制約はない。
図22に4×4で4フレームの時空間パターンでRGB同一の場合(a)とRGB独立の場合(b)の例を示す。図22では、図2の時空間パターン発生器で候補階調KU、KBを選択する元となる1ビットのPATを1=白、0=グレーで表現したものである。このように、RGB独立にしたときはパターンが細かくなるので、さらにノイズやフリッカがなく階調数を増やすことができる。
図8では2枚のパネルの階調に対する透過率の変化を表すγカーブは前面・後面ともγ=1.0の場合の例を示した。以下においては、パネルにおけるγ値の変形例について説明する。
一般に液晶TVなどのパネルではブラウン管TVの特性を真似て、γ=2.2とし1.0以外を用いている。このγ=2.2の16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せを示す表を図23に示し、そのときの3Dグラフを図24に示す。図24のグラフでは片方のパネルが透過率100%のときγ=2.2のカーブを描いているのが見て取れる。
なお、γ=2.2のときの階調kの透過率Tの計算式は以下によって与えられる。
T=(k/最大階調)^γ
図23に示す表から、γ=1.0の図8に示す表に比べて、低い透過率になる組合せがたくさんできていることが分かる。つまり、低輝度において階調数を多くかつ精度を高めて表示することができる。反面、高い透過率になる組合せが少なくなる。
一般に知られる視覚特性であるウェーバー・フェヒナーの法則により明るさ感覚Q=αLogL(αは任意定数)であるから、2つの階調の輝度値の差が同じでも輝度の高いところほど階調差の識別がしにくくなり、輝度の低いところほど階調差を識別しやすくなる。
したがって、γ=2.2の2枚のパネルを重ねることで、低階調側の階調数を増やすことが可能となり視覚特性の観点から画像の見た目の滑らかさを向上させることができる。
図25は第1の液晶パネル(前面パネル)がγ=2.2、第2の液晶パネル(後面パネル)がγ=1.0の場合の16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せを示す表であり、図26は、図25に示す表を3Dグラフにした図である。図26のグラフでは、後面パネルが透過率100%のとき前面パネルのγ=2.2のカーブが描かれており、前面パネルが透過率100%のとき後面パネルのγ=1.0のカーブが描かれているのが見て取れる。
さきほどの、γ=2.2のときに比べ低い透過率になる組合せが少なくなっている反面、高い透過率になる組合せが増えている。つまり、輝度の低い階調も高い階調も適度に増えていると言える。また、γ=2.2に比べγ=1.0はパネルに印加する階調電圧が線形に変化するので2、3点の基準電圧を補間して作ることができ、回路規模を削減することができる。ちなみにγ=2.2の場合、非線形なγカーブに階調電圧を変化させないといけないため、そのγカーブに沿うように補間するため8点以上の基準電圧を必要とし、その分だけ回路規模が大きくなる。
階調電圧を発生させる回路はドライバ内にあり特にパネルの階調数が増えた場合回路規模が大きくなる。例えば、図27にγ=2.2で256階調の階調電圧を発生させる回路構成の例を示す。基準電圧設定回路でγカーブの任意のポイントの基準電圧V0−V9を設定し、その間を折れ線上につないで補間するための抵抗分圧回路R1−R9から構成されており、256の階調電圧を発生する。ドライバは入力された映像データからこれら階調電圧の中から対応する階調電圧を選択し、液晶パネルにその電圧を印加し駆動する。このように多数の基準電圧を必要とする。γ=1.0に近ければ直線状の電圧変化になるので、このような多数の基準電圧は必要なく回路規模を縮小できる。
以上のように、液晶パネルの入力階調と透過率のγ数値が大きければ低輝度の階調を増やすことができる。γ数値が小さければ高輝度の階調を増やすことができる。両者を混ぜ合わせることで映像表現にあわせて滑らかさが必要なところに輝度差が小さくなるような組合せ数が多くなるようにもっていくことができる。これは、任意の階調の範囲を狙ってあらかじめ液晶パネルのγを固定しておく方法も考えられるし、入力映像の画面ヒストグラムで集中している階調範囲に合わせてアクティブに変化させる方法も考えられる。
図28は、前面パネルはγ=2.2で後面パネルは階調0〜階調7までγ=1.0で透過率が0%〜100%まで変化し、階調8以上は透過率100%なる16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せの表を示し、図29は、図28に示す表を3Dグラフとした図である。
図28に示す表から、階調7以上はすべて透過率が1枚のパネル(前面パネル)のときと一緒になる。このため、階調7以上では、1枚パネルと同等の階調性能しかだせない。しかし、視覚的に階調差(輝度差)がわかりやすい低階調部分、ここでは階調7未満では多数の階調組合せがあることから視覚的な輝度差が小さくなるような透過率の組合せを選び階調数を増やすことができる。それにもかかわらず、透過率0%(完全に0ではない)と透過率100%の表示輝度は変わらないので、同じような高コントラストは維持できる。
また、階調8以上は階調7と同等なので階調8以上の組合せを記録する回路および処理する回路は不要となり回路規模を1/2に削減できる。16階調のパネルではそれほどでもないと思われるが、例えば256階調のパネルでは回路規模の削減に大きく寄与することは容易に想像できる。
ここで、後面パネルをどの階調から透過率100%とするように設定すれば、上述した効果を得ることができるのかについて以下に説明する。
最大輝度600cd/mの液晶パネルで、階調256の場合64階調付近から低階調でディザパターンのパターンが目立ちやすくなることが経験上わかっている。64階調は、パネルのγ=2.2のとき以下の式より輝度にして約28cd/mである。
輝度=最大輝度×(求める階調/最大階調)^γ=600×(64/255)^2.2
また、ウェーバー・フェヒナーの法則(明るさ感覚Qが輝度Lの対数に比例する)が成り立つ範囲が30〜1000cd/mとなることが一般に知られている(非特許文献の図3.12)。これは30cd/m未満では、対数に比例せずさらに明るさに関する視覚感度が上がることを意味する。したがって、バックライトの輝度によって階調の表示輝度は変わるので階調値そのままではなく輝度30cd/m以上の輝度の階調で後面パネルの透過率を100%と設定してあるのが望ましい。また、回路規模と実際の見た目のバランスをとってさらに低階調と設定することも考えられる。
このように、2枚のパネルで異なるパターンにする階調範囲を適所に限定することで、回路規模の増加を抑えつつ、2枚のパネルを重ねることによるコントラスト増加を維持し、ノイズやフリッカを抑えて階調数を増すことにより映像の滑らかさも増すことができる。
ここまで、液晶パネルを2枚重ねた場合について説明してきたが、本願発明はこれに限定されるものではなく、3枚以上重ね合わせた場合についても十分に適用可能である。
図30は、液晶パネルをp(p>2)枚重ねた表示装置におけるパネル制御回路600を示す構成図である。なお、図1に示すパネル制御回路100に含まれる部材と同一機能を有する部材には同一符号を付記し、詳細な説明は省略する。
上記パネル制御回路600は、図30に示すように、分配器101と、液晶パネルの枚数分(p個)のタイミングコントローラ(第1タイミングコントローラ102a〜第pタイミングコントローラ102p)及び時空間パターン発生器(第1時空間パターン発生器103a〜第p時空間パターン発生器103p)とを備えている。そして、各タイミングコントローラ及び時空間パターン発生器からの信号は、それぞれに対応している液晶パネルのドライバに出力される。
上記構成の表示装置によれば、図1に示す場合に比べて、さらにパターン間の輝度差が少ない階調の組合せを増やすことができるので、階調数を増やし識別される階調差を少なくして、映像表現をさらに滑らかにすることができる。
本発明の表示装置を適用可能な電子機器としては、TV、PCモニタ、医療用モニタ、プロジェクタ、インフォメーションディスプレイなどを挙げることができ、特にアプリケーションとして階調数が重視され、ピクセルサイズが大きいディスプレイ機器に好適である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の表示装置は、アプリケーションとして階調数が重視され、ピクセルサイズが大きいディスプレイ機器に好適である。
本発明の表示装置の駆動装置の一実施形態を示すものであり、パネル制御部の駆動装置の要部構成を示すブロック図である。 図1に示すパネル制御部に備えられた時空間パターン発生器の要部構成を示すブロック図である。 図1に示す表示装置の駆動装置によって駆動される表示装置の概略構成図である。 図3に示す表示装置の要部を示す概略断面図である。 比較例としての表示パネルが一枚構成の場合のパネル制御部の要部構成を示すブロック図である。 図5に示すパネル制御部に備えられた時空間パターン発生器の要部構成を示すブロック図である。 2枚の2階調液晶パネルを重ねたときの透過率の組数表を示す図である。 2枚の16階調液晶パネルを重ねたときの透過率の組数表を示す図である。 図8に示す透過率を3Dグラフ化したグラフである。 図10(a)は、1枚の液晶パネルの時空間パターンを示す図であり、図10(b)は、図10(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。 図11(a)は、2枚の液晶パネルを重ねたときの時空間パターンを示す図であり、図11(b)は、図11(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。 空間パターンが破壊される例を示す時空間パターンを示す図である。 時間パターンが破壊される例を示す時空間パターンを示す図である。 視線追従によってパターン干渉ノイズが発生する原理を示す図である。 2枚の256階調の液晶パネルを重ねたときの透過率の組数表を示す図である。 図15に示す透過率の3Dグラフ化したグラフである 図17(a)は、2枚の液晶パネルを重ねたときの時空間パターンを示す図であり、図17(b)は、図17(a)に示すパターンにおける輝度差を示すグラフである。 時空間パターンの作成手順を示すフローチャートである。 図19(a)は、本発明の2枚パネルを重ね合わせたときの組合せ透過率表と時空間パターン候補テーブルとの概念を示す図であり、図19(b)は、時空間パターン候補テーブルを示す図である。 本発明の2枚の液晶パネルの制御回路のタイミングチャートである。 図2の時空間パターン発生器のタイミングチャートである。 RGB同一の場合(A)とRGB独立の場合(B)とにおける、4×4で4フレームの時空間パターンの例を示す図である。 γ=2.2の16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せ表を示す図である。 図23に示す透過率の3Dグラフ化したグラフである 第1の液晶パネル(前面パネル)がγ=2.2、第2の液晶パネル(後面パネル)がγ=1.0の場合の16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せ表を示す図である。 図25に示す透過率の3Dグラフ化したグラフである γ=2.2で256階調の階調電圧を発生させる回路構成の例を示す図である。 前面パネルはγ=2.2で後面パネルは階調0〜階調7までγ=1.0で透過率が0%〜100%まで変化し、階調8以上は透過率100%なる16階調パネルを2枚重ねたときの透過率の組合せ表を示す図である。 図28に示す透過率の3Dグラフ化したグラフである 液晶パネルをp(p>2)枚重ねた表示装置におけるパネル制御回路600を示す構成図である。
符号の説明
1 透明基板
2 カラーフィルタ
3 対向電極
4 画素電極
6 TFT
7 層間絶縁膜
8 ブラックマトリクス
10 対向基板
11 アクティブマトリクス基板
100 パネル制御回路(パネル制御手段)
101 分配器
102a 第1タイミングコントローラ
102b 第2タイミングコントローラ
103a 第1時空間パターン発生器(パターン生成回路)
103b 第2時空間パターン発生器(パターン生成回路)
200a 第1ドライバ
200b 第2ドライバ
300 データ変換部
301 データ分離部
302 候補生成部
303 選択部
400 RGBディザパターンジェネレータ(ディザパターンジェネレータ)
500 タイミング制御部
600 パネル制御回路
A 偏光板
B 偏光板
C 偏光板
m 階調ビット数
n 階調ビット数

Claims (6)

  1. mビットの映像データが入力され、n(m>n)ビット階調の透過型表示パネルを2枚以上重ねた表示装置に出力する駆動装置であって、
    上記入力映像データの階調を表現するために、上記各透過型表示パネルを透過して表示される輝度パターンを構成し、輝度パターンを構成する画素間の輝度差が最小となるように、各透過型パネルに出力する階調値の組み合わせを生成して、各透過型表示パネルに出力するパネル制御手段を備えたことを特徴とする表示装置の駆動装置。
  2. 上記パネル制御手段は、
    上記各透過型表示パネルのうち、少なくとも2枚の透過型表示パネルのディザパターンが異なるように制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動装置。
  3. 上記パネル制御手段は、
    上記入力映像ソース信号に含まれる映像データを透過型表示パネル枚数分に分配する分配器と、
    上記分配器によって分配された映像データ数分設けられ、該分配器から出力された映像データのディザパターンを生成して、対応する透過型表示パネルに出力するパターン生成回路とを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の表示装置の駆動装置。
  4. 上記パターン生成回路は、
    入力映像ソース信号に含まれる映像データの色成分毎に設けられ、入力映像データを、該入力映像データの階調ビット数よりも少ない階調ビット数の出力映像データに変換するデータ変換部と、
    上記データ変換部に供給するためのディザパターンを生成するディザパターンジェネレータと、
    上記ディザパターンジェネレータにおけるディザパターンの生成のタイミングを図るためのタイミング制御部とを含んでいることを特徴とする請求項3に記載の表示装置の駆動装置。
  5. 上記データ変換部は、
    mビット階調の入力映像データを下位(m−n)ビットに分離し、上記ディザパターンジェネレータに出力するデータ分離部と、
    上記mビット階調の入力映像データを元に2つのnビットの階調候補を内臓しているLUTから取得生成する候補生成部と、
    上記候補生成部から供給される2つのnビットの階調候補の何れかを選択し、nビット階調の映像データを出力する選択部とを備え、
    上記ディザパターンジェネレータは、上記データ分離部から供給された下位(m−n)ビットのデータと、上記タイミング制御部からのタイミング信号とに基づいて1ビットパターンのデータを生成して、上記選択部に出力し、
    上記選択部は、上記ディザパターンジェネレータからの1ビットパターンから2つのnビットの階調候補のうち片方を選択することを特徴とする請求項4に記載の表示装置の駆動装置。
  6. 表示装置を備えた電子機器であって、
    上記表示装置を駆動する駆動装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の表示装置の駆動装置であることを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102568436A (zh) * 2010-12-16 2012-07-11 苹果公司 时空颜色亮度抖动技术
WO2016063675A1 (ja) * 2014-10-22 2016-04-28 ソニー株式会社 画像処理装置および画像処理方法
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JP2018169554A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 パナソニック液晶ディスプレイ株式会社 液晶表示装置

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