JP2008298706A - 形状判定方法 - Google Patents

形状判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008298706A
JP2008298706A JP2007147664A JP2007147664A JP2008298706A JP 2008298706 A JP2008298706 A JP 2008298706A JP 2007147664 A JP2007147664 A JP 2007147664A JP 2007147664 A JP2007147664 A JP 2007147664A JP 2008298706 A JP2008298706 A JP 2008298706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickness
calculating
inspection object
length
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007147664A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Fujimura
文男 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007147664A priority Critical patent/JP2008298706A/ja
Publication of JP2008298706A publication Critical patent/JP2008298706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Abstract

【課題】蛍光標識された細菌が曲がっている場合や、2つの細菌が接触している場合でも正確に細菌を判定する形状判定方法を提供する。
【解決手段】撮像した画像から形状判定を行う検査対象物の領域を抽出しS102、前記検査対象物の輪郭を算出しS103、前記検査対象物の中心線を算出しS104、前記中心線の形状から前記検査対象物の曲がり部分を検出しS107、前記曲がり部分を除く領域の前記検査対象物の太さを、前記輪郭算出工程で算出した輪郭から算出しS109、前記太さの平均値を算出しS111、前記太さのばらつき度合いを算出しS114、前記中心線の長さから前記検査対象物の長さを算出しS116、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いと、前記検査対象物の長さから前記検査対象物の形状を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は形状判定方法に係り、特に検査対象物の長さ、太さ等の形状から細菌の判定を行う方法に関する。
従来、抗酸菌の検査方法として蛍光法が一般的に用いられている。蛍光法は喀痰等の検体の一部を採取して直接スライドガラスに塗抹し、乾燥、熱固定して蛍光染色を施し、顕微鏡下で抗酸菌の存在を観察者が探す方法である。近年では喀痰中に抗酸菌がばらつきに分布していない場合でも検査の精度を保つようにするため、直接スライドガラスに塗抹するのではなく、喀痰を遠心分離機で均等化した遠心集菌材料をスライドガラスに塗抹して観察する集菌法が主に用いられている。
蛍光染色としてはオーラミン染色が代表的であり、オーラミンで染色した後に塩酸アルコールで脱色し、さらにメチレン青液で後染色することで染色を行う。染色後に紫外線を照射することにより、抗酸菌が蛍光発光し、オレンジ色に光った状態を観察者が顕微鏡を用いて観察して検査を行う。蛍光法では抗酸菌以外にごみ等もオレンジ色に光っている場合があるため、形状を見て観察者が抗酸菌かどうかを判断する必要がある。
また、顕微鏡で観察者が観察する代わりに、カメラなど撮影手段を用いて自動で各視野を撮影し、撮影した画像から抗酸菌を自動で検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では検査対象物の面積、縦横比等により抗酸菌かどうかの判断を行う。
しかし、検査の主流となりつつある集菌法で遠心分離機による処理を行った場合には、細菌が曲がることがあるため、曲がりを考慮して形状を判定する必要がある。曲がりがあるような長尺状の対象物の太さを計測する方法として、次のような方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この方法では長尺状の対象物の画像を撮影し、対象の輪郭と外接長方形の長手方向を算出し、長手方向の片側部分で外接長方形を等分する直線と輪郭が交わる点において、距離が最小となる輪郭上の点を算出し、算出した距離の平均を太さとして算出する。
特開2004−333151号公報 特開平11−194014号公報
しかしながら、前記従来の方法では、細菌同士が接触している場合や細菌の曲がりが極端に大きい場合にはそれらを認識することが出来ないため、細菌として判定することが出来ないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、細菌に曲がりが生じた場合や細菌同士が接触している場合でも細菌として判定することが出来るように、検査対象物の形状を判定する形状判定方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の形状判定方法は、撮像した画像から形状判定を行う検査対象物の領域を抽出する領域抽出工程と、前記検査対象物の輪郭を算出する輪郭算出工程と、前記検査対象物の中心線を算出する中心線算出工程と、前記中心線の形状から前記検査対象物の曲がり部分を検出する曲がり部分検出工程と、前記曲がり部分を除く領域の前記検査対象物の太さを、前記輪郭算出工程で算出した輪郭から算出する太さ算出工程と、前記太さの平均値を算出する太さ平均値算出工程と、前記太さのばらつき度合いを算出する太さばらつき度合い算出工程と、前記中心線の長さから前記検査対象物の長さを算出する長さ算出工程と、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いと、前記検査対象物の長さから前記検査対象物の形状を判定する形状判定工程を含むことを特徴とするものである。
さらに形状判定方法において、前記形状判定工程において、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、かつ前記検査対象物の長さが所定値の場合に、前記検査対象物を細菌であると判定することを特徴とするものである。
さらに形状判定方法において、細菌の長さの平均値を算出する長さ平均値算出工程をさらに備え、前記形状判定工程において、前記曲がり部分検出工程で曲がり部分が検出され、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、検査対象物の長さが前記長さ平均値算出工程で算出した長さ平均値の2倍程度である場合には2つの細菌が接触しているものとして形状を判定することを特徴とするものである。
さらに形状判定方法において、撮像した画像から形状判定を行う検査対象物の領域を抽出する検査領域抽出工程と、前記検査対象物の中心線を算出する中心線算出工程と、前記検査対象物の輪郭を算出する輪郭算出工程と、前記中心線の形状から対象物の接触を検出する接触検出工程と、前記接触検出工程にて接触を検出した場合に、前記輪郭の形状から検査対象物を2つの領域に分離する分離工程と、検査対象物の太さを、前記輪郭算出工程で算出した輪郭から算出する太さ算出工程と、前記中心線から前記検査対象物の長さを算出する長さ算出工程と、前記太さの平均値を算出する太さ平均値算出工程と、前記太さのばらつき度合いを算出する太さのばらつき度合い算出工程と、前記太さの平均値と、前記太さのばらつき度合いと、前記検査対象物の長さから検査対象物の形状を判定する形状判定工程を含む形状判定方法。
さらに形状判定方法において、前記形状判定工程において、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、かつ前記検査対象物の長さが所定値の場合に、前記検査対象物を細菌であると判定することを特徴とするものである。
さらに形状判定方法において、前記太さばらつき度合い算出工程において、太さのばらつき度合いを太さの標準偏差により算出することを特徴とするものである。
さらに形状判定方法において、前記太さばらつき度合い算出工程において、太さのばらつき度合いを太さの最大値と最小値の差により算出することを特徴とするものである。
本発明の形状判定方法によれば、検査対象物が重なっている場合や極端に曲がっている場合でも検査対象物の形状を判定し細菌を検出することが出来る。
以下に、本発明の形状判定方法の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における形状判定方法の前提となる形状検査装置のブロック図である。図1において、プレート105は検査対象物を塗抹したものである。光学手段101からプレート105に励起光を照射すると共に、プレート105上の検査対象物が励起されて発した蛍光を光学手段101で捕らえ、撮像手段102へ導く。撮像手段102は蛍光観察している領域を撮影して画像を生成し、画像を画像処理手段103へ出力する。画像処理手段103は撮影した画像から細菌を検出し、その検出結果を表示手段104へ出力する。表示手段104は検出結果を表示する。
まず、プレート105について詳細に説明する。プレート105は、スライドガラスを用いており、乾燥、熱固定して蛍光染色を施した検体が塗布されている。検体としては例えば人の喀痰や便などである。なお、プレート105として、シャーレなどの任意のプレートを採用してもよい。
次に光学手段101について詳細に説明する。光学手段101として蛍光顕微鏡を用いた場合の一例を図2に示す。光源201は検査対象物に励起光を照射するためのものであり、紫外線を含む光を照射するために水銀ランプなどを使用する。光源201からの光源光202は、励起フィルタ203を通る。励起フィルタ203は細菌が蛍光するのに必要な波長の光(以下、励起光204と称す)を透過し、不要な光を遮光する。次に、ダイクロイックミラー205にて励起光204を対物レンズ206に導き、対物レンズ206を経由してプレート105に照射される。ダイクロイックミラー205は光源光202に対して45度の角度で設置され、特定の波長のみ反射する。照射された励起光204で検体中の細菌が励起され蛍光207を発し、その蛍光207は対物レンズ206を経由して、吸収フィルタ208を通り、撮像手段102へ蛍光207を導く。吸収フィルタ208は蛍光207を透過し、反射した励起光204や外光などの蛍光207以外の光209を遮光する。なお、光学手段101として蛍光観察が可能なマイクロメータなど任意の光学手段101を採用してもよい。
次に撮像手段102について詳細に説明する。撮像手段102は、モノクロCCDカメラを用いており、光学手段101である蛍光顕微鏡にCマウントで接合している。光学手段101により導かれた検体からの蛍光207を、CCDカメラで撮影し、撮影した画像を画像処理手段103へ出力する。なお、撮像手段102として、カラーCCDカメラなど任意の撮像手段102を採用してもよい。
次に画像処理手段103の構成について図3から図13を用いて詳細に説明する。図3は、画像処理手段103で行う形状判定方法における各ステップを示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、撮影した画像を二値化する。撮影した画像において、検査対象物は蛍光を発しているため、検査対象物の輝度値は背景部分の画素の輝度値より高くなる。そこで、注目している画素の輝度値が閾値よりも高ければ1とし、それ以外を0とすることで二値化を行う。閾値の決め方としては、例えば予め観察者が細菌と判断した領域の輝度値の平均値を算出し、さらに背景の輝度値の平均値も測定しておき、その中間値を閾値とするようにしてもよい。図5は撮影した画像を二値化した図である。斜線で示した領域が二値化により1とした領域であり、それ以外の領域は0の領域である。
次に、ステップS102は検査領域抽出工程であり、ステップS101の二値化工程で算出した二値化画像を用いて検査領域を抽出する。検査領域の抽出は、ニ値化した画像の全画素について1と判断された領域をラベリングすることで行う。ラベリングは注目画素の値が1の場合に周囲8近傍に1の値があればその画素も注目画素の領域と同じ領域であると識別し、同一領域に番号付けを行う作業である。検査領域内の画素がすべてラベリングされるまでこの作業を行う。図6はラベリングした結果を示しており、同一領域に601から606までの番号付けが行われている。
次に、ステップS103は輪郭抽出工程であり、ステップS102で算出した検査領域について輪郭の抽出を行う。図7は、ステップS102で算出した図6中の検査領域601の輪郭抽出結果を表しており、輪郭701が抽出された輪郭である。輪郭の算出方法については様々な方法があるが、ラプラシアンフィルタ等の周知の輪郭抽出フィルタを用いることで輪郭701を抽出することができる。
次に、ステップS104は中心線算出工程であり、ステップS102で算出した検査領域について中心線の算出を行う。中心線の算出方法については様々な方法があるが、例えば、Hilditch法のような周知の細線化処理方法を用いれば中心線を算出することができる。細線化処理では線幅1まで検査領域を細める処理が施され、図8の801に示すように検査領域601の中心を通る中心線を算出することができる。
次に、ステップS105は太さ算出点選択工程であり、太さを算出する場所を中心線801上の点から太さ算出点として選択する。太さ算出点での検査対象物の太さを後工程で算出することになる。図8においては802、803、804が太さ算出点である。太さ算出点は、中心線801上の端から端までの点を順次選択することにより決定するが、後述するように太さ算出点の前後に曲がり量算出点を設けるため、802のように中心線の端から一定距離離れた点を太さ算出点として選択し、順次太さ算出点を移動させながら、中心線801の端から一定距離離れた点804までの中心線上点を選択する。
次に、ステップS106は曲がり量算出点設定工程であり、曲がり量を算出するための2つの曲がり量算出点を設定する。図8に曲がり量算出点の一例を表している。図8において、802a、802bは太さ算出点802における曲がり量を算出するための曲がり量算出点であり、中心線801上に太さ算出点802を中心として等距離でお互いに反対側に位置するように設定されている。同様にして太さ算出点803を中心にして曲がり量算出点803a、803bを設定する。この場合、曲がり量算出点803aからもう一方の曲がり量算出点803bまでの距離は検査対象物の太さ程度が望ましい。例えば、抗酸菌を検出する場合には抗酸菌の太さ0.3μmから0.6μmを曲がり量算出点からもう一方の曲がり量算出点までの距離とする。
次に、ステップS107は曲がり量算出工程であり、ステップS105の太さ算出点選択工程で選択した太さ算出点での検査対象物の曲がり量を算出する。曲がり量はステップS106の曲がり量算出点設定工程で設定した曲がり量算出点と、太さ算出点とで形成される角度で算出する。具体的には、2つの曲がり量算出点から太さ算出点へそれぞれ直線を引いた時、2本の直線が太さ算出点上でなす角を曲がり量とする。例えば図8において、太さ算出点802における曲がり量は、太さ算出点802と曲がり量算出点802a、802bで形成される角度θ1であり、太さ算出点803における曲がり量は、太さ算出点803と曲がり量算出点803a、803bで形成される角度θ2で表される。
次に、ステップS108は曲がり部分かどうかの判定を行う工程であり、ステップS107にて算出した角度が所定値より小さい場合には検査対象物の曲がり部分であると判定する。例えば図8において太さ算出点802での曲がり量は約180度であり、曲がり部分でないと判定する。また太さ算出点803での曲がり量は約60度であり、曲がり部分であると判断する。曲がり部分かどうかの判定を行う角度の閾値としては例えば角度が120度より小さい場合には曲がり部分であると判定する。曲がり部分であると判定された場合には、ステップS110に移行し、その太さ算出点では太さの測定を行わないようにする。曲がり部分において図14に示すように、太さ算出点が中心線801の曲がり角になく、曲がり角に近い場所にある場合には、太さ算出点1401と曲がり量算出点1401a、1401bとで形成される角度θ3は約100度であり、120度より角度が小さいため、曲がり部分と判断される。このように曲がり角付近では角度が小さくなるため、曲がり部分と判断される。
曲がり部分でないと判定された場合には、ステップS109の太さ算出工程に移行して太さ算出点での太さの測定を行う。図8においては、太さ算出点802では太さの測定を行い、太さ算出点803では太さの測定を行わないことになる。これにより図8において曲がり部分では太さの測定を行わないため、太さの誤測定を防止することができる。
次に、ステップS109は太さ算出工程であり、ステップS108にて曲がり部分でないと判断された場合、その場所の太さを算出する。太さの算出方法について図9を用いて説明する。図9において中心線801上にある太さ算出点802は曲がり部分ではないと判断された点であり、この点での太さを算出する。そのために太さ算出点802を通る直線のうち輪郭701に切り取られる線分の長さが最小となるものを検査対象物の太さ901とする。
ステップS105の太さ算出点選択工程からステップS109の太さ算出工程までの各工程を、中心線上の太さ算出点を順次選択しながら行い、太さ算出点の選択点がなくなるまでステップS110にて繰り返す。
次に、ステップS111は太さ平均値算出工程であり、ステップS109の太さ算出工程で算出した太さの平均値を算出する。
次に、ステップS112は太さ平均値が所定値の範囲内かどうかを判定する工程である。判定のための所定値としては、抗酸菌の太さである0.3μmから0.6μmの範囲を所定値とする。太さの平均値が所定値でない場合にはステップS113に移行し、細菌以外と判定する。太さの平均値が所定値の場合には、ステップS114のばらつき算出工程に移行する。
次に、ステップS114はばらつき算出工程であり、ステップS109の太さ算出工程で算出した検査対象物の太さのばらつきを算出する。太さのばらつきについては、例えば標準偏差を算出してばらつきを算出する。ステップS111の太さ平均値算出工程にて算出した太さの平均値を用い、曲がり部分でない太さ算出点での太さと、平均値との差の二乗平均の平方根を算出することで標準偏差を算出することができる。
次に、ステップS115はばらつきが所定値の範囲内かどうかを判定する工程であり、ステップS114のばらつき算出工程で算出した値が所定値かどうかを判定する。抗酸菌は細長く一様な太さを持つ細菌であり、太さのばらつきを算出し、検査対象物が一様な太さかどうかで細菌の判定を行うことができる。太さのばらつきについてはステップS114のばらつき算出工程で算出した標準偏差値を用いる。ステップS115では標準偏差値が所定値かどうかで判定を行うが、所定値については、予め人が細菌と判定した検査対象物の太さの標準偏差値と、細菌でないと判定した検査対象物の太さの標準偏差値を算出し、それぞれの平均値を算出し、細菌と判定した場合の太さの標準偏差値と、細菌でないと判定した場合の太さの標準偏差値との中間値を所定値とし、所定値より検査対象物の太さの標準偏差値が大きい場合には細菌以外と判定してステップS113に移行し、小さい場合には、ステップS116の長さ算出工程に移行する。
なおステップS114、ステップS115にてばらつきを標準偏差を用いて算出しばらつき度合いを判定したが、簡易的に太さのばらつきを太さの最大値と最小値の差で数値化し、ばらつき度合いを判定してもよい。処理が簡単なため、高速にばらつき度合いの算出を行うことができる。
次に、ステップS116は長さ算出工程であり、検査対象物の長さを算出する。長さについては中心線801の長さから値を算出する。なお、長さの算出の際に中心線801が輪郭701に接していない場合には、図10に示すように中心線801の両端を輪郭701まで延長し、輪郭701に接したところまでの長さを検査対象物の長さとして算出する。
次に、ステップS117は長さが所定値かどうかを判定する工程であり、ステップS116の長さ算出工程で算出した検査対象物の長さが所定値かどうかを判定する。判定のための所定値としては、抗酸菌の長さが1μmから4μmの範囲であるためこの範囲を所定値とする。検査対象物の長さが所定値でない場合にはステップS113に移行し、細菌以外と判定する。長さが所定値の場合にはステップS118に移行して細菌と判定する。
ここまでは簡単のために1つの検査領域に対する処理を詳細に記載したが、ステップS103からステップS118まではステップS102で抽出された検査領域全てに対して同時に処理が行われる。
次に、ステップS119は細菌個数カウント工程であり、ステップS118で細菌と判定された個数をカウントする。
以上のようにステップS101からステップS119までの工程を行うことにより、検査対象物を細菌か、細菌以外かの判定を行うことができる。
次に図1の表示手段104について説明する。表示手段104としては、例えば液晶モニタを用いる。表示手段104は画像処理手段103から出力された検出結果を表示する。検出結果としてはステップS119にてカウントした細菌個数を表示してもよいし、日本結核病学会から出されている検査指針に基づき、細菌個数毎の記載法の記号を表示するようにしてもよい。その他にも細菌と判定した画像等を表示するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1では細菌が曲がっている場合でも、曲がり部分を検出して曲がり部分以外の場所の太さを算出できるため、検査対象物の太さの平均値、太さのばらつき、長さから正確に細菌の判定を行うことができる。
なお、本実施の形態においては抗酸菌を例に説明を行ったが、他の桿菌においても同様に判定を行う事が出来、抗酸菌に限定するものではない。
また、本実施の形態では、同一検体内で細菌の長さの平均値を算出し、検査対象物の長さが同一検体内の細菌の長さの平均値の2倍程度であり、なおかつ曲がり部分がある場合には、2個の細菌が接触しているものとし細菌と判定するようにしてもよい。この場合のフローチャートを図4に示す。
検査対象物が図7に示すような形状の場合、前述したように細菌が曲がっている場合もあるが、2個の細菌の先端が接触している場合もあり、このような場合でも正確に細菌の判定を行うことができる。2個の細菌の先端が接触している場合には検査対象物の長さは約2個分の長さとなるため、検査を行っている検体の細菌の長さを算出し、検査対象物の長さが細菌の長さの2倍程度かどうかを判定する必要がある。
そこで、まず通常の桿菌の長さで細菌とされた測定対象物に対してステップS122にて長さの平均値を算出する。同一検体での細菌の長さはほぼ等しいため、長さの平均値を算出することで細菌の長さを決定することができる。そして算出された長さの平均値をステップS117の工程にフィードバックし、通常の長さ判定で細菌と判別されなかった測定対象物に対して再度細菌判定の処理を行うようにする。
ステップS117にて検査対象物の長さが所定値でないと判定された場合、ステップS120で検査対象物の長さが平均値の2倍程度かどうかの判定を行う。長さが2倍程度の場合にはステップS121移行し、そうでない場合にはステップS113に移行して細菌以外と判定する。
次に、ステップS121は検査対象物に曲がり部分が存在するかどうかの判定を行う工程であり、曲がり部分が存在する場合にはステップS118に移行して細菌と判定し、そうでない場合にはステップS113に移行して細菌以外と判定する。
以上のように、本実施の形態では、2個の細菌の先端が接触している場合でも細菌かどうかの判定をすることができ、細菌の判定の精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2における形状判定方法を示したフローチャート図である。実施の形態1と異なるところは中心線の交点から接触部分の有無を検出し、接触部分を検出した場合には検査対象物を2つの領域に分離し、各々の領域で形状を判定する点である。図12に2つの検査対象物が接触している場合の一例を示している。このような場合、CCDカメラで撮影すると、検査対象物が放つ蛍光でハレーションが生じ、境界がなくなり、一つの領域として認識される場合が多い。
まず実施の形態1で説明したように、検査対象物に対してステップS101からステップS104までの工程を行い、中心線を算出する。
次に、ステップS201は中心線上に交点があるかどうかの判定を行う工程であり、中心線に交点がない場合にはステップS105の太さ算出点選択工程に移行する。中心線に交点がある場合には、接触部分があると判断し、検査対象物の分離工程に移行する。交点は中心線801の分岐状態を調査して算出することができ、図12においては1201が交点となる。
次に、ステップS202は輪郭変曲点算出工程であり、ステップS103で抽出した輪郭701の変曲点を算出する。図12の場合には1202,1203が変曲点となる。変曲点は輪郭701上の注目点と前後の変曲点算出点の位置関係から算出することができ、例えば注目点が1202の場合、1202と前後の変曲点算出点1202aと1202bとの角度を調べ、所定の角度より小さければ変曲点と算出する。注目点としては例えば輪郭線上の全ての点を選択してサーチを行い、前後の変曲点算出点については、例えば注目点から5画素離れている点を選択する。注目点をサーチする毎に、変曲点算出点も注目点から5画素離れた点が選択され移動する。変曲点かどうかを算出する所定の角度としては、例えば120度より小さければ変曲点であると算出する。変曲点が連続して複数ある場合には、注目点と変曲点算出点のなす角度が最も小さくなる注目点を変曲点として算出する。
次に、ステップS203は領域分離線算出工程であり、検査領域を2つに分離する分離線を算出する。領域分離線はステップS202の輪郭変曲点算出工程で算出した輪郭点を結ぶ直線から算出することができ、図13において、変曲点1202と変曲点1203を結ぶ直線1204が領域分離線となる。
次に、ステップS204は検査領域分離工程であり、ステップS203の分離線算出工程で算出した領域分離線1204により、検査領域を分離する。図13において、分離線1204により領域1205と領域1206に分離する。なお中心線についても交点1201から領域分離線1204までの中心線を削除し、中心線の分離も行う。ステップS204の検査領域分割工程により領域の分離を行った後、分離した領域の各々においてステップS105以降の工程を行う。
次に、ステップS105は太さ算出点選択工程であり、中心線に交点がない場合にはステップS102の検査領域抽出工程で抽出した検査領域の中心線上の太さ算出点を選択し、中心線に交点がある場合にはステップS204の検査領域分離工程で分離した各々の検査領域の中心線上の太さ算出点を選択する。
次に、ステップS109は太さ算出工程であり、太さ算出点での太さを算出する。ステップS105、ステップS109の工程を太さ算出点がなくなるまでステップS110にて繰り返す。
太さ算出点での太さの算出が終了すると、実施の形態1と同様に、太さの平均値、太さのばらつき、長さを算出し、それぞれの値が所定値かどうかで細菌か細菌以外かを判定する。
以上のように本実施の形態2においては、細菌の重なりを検出し重なり領域を分離してそれぞれの細菌を検出するようにしたため、細菌が接触している場合でも細菌かどうかの判定を正確に行うことが可能となる。
本発明にかかる形状判定方法は、細菌が曲がっている状態や、細菌が接触している場合でも細菌を判定する機能を有し、細菌検査装置等として有用である。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2における形状検査装置のブロック図 本発明の実施の形態1及び実施の形態2における蛍光顕微鏡の説明図 本発明の実施の形態1における形状判定方法のフローチャート 本発明の実施の形態1における別形態の形状判定方法のフローチャート 本発明の実施の形態1における二値化処理説明図 本発明の実施の形態1におけるラベリング処理説明図 本発明の実施の形態1における輪郭抽出結果図 本発明の実施の形態1における曲がり量算出のための説明図 本発明の実施の形態1における検査対象物の太さ算出のための説明図 本発明の実施の形態1における検査対象物の長さ算出のための説明図 本発明の実施の形態2における形状判定方法のフローチャート 本発明の実施の形態2における接触部分がある場合の検査対象物の説明図 本発明の実施の形態2における検査領域の分離の説明図 本発明の実施の形態1における曲がり量算出のための説明図
符号の説明
101 光学手段
102 撮像手段
103 画像処理手段
104 表示手段
105 プレート
201 光源
202 光源光
203 励起フィルタ
204 励起光
205 ダイクロイックミラー
206 対物レンズ
207 蛍光
208 吸収フィルタ
209 蛍光以外の光
601、602、603、604、605、606 検査領域
701 輪郭
801 中心線
802、803、804 太さ算出点
802a、802b、803a、803b 曲がり量算出点
901 検査対象物の太さ
1201 交点
1202、1203 変曲点
1202a、1202b 変曲点算出点
1204 領域分離線
1205、1206 分割した領域
1401 太さ算出点
1401a、1401b 曲がり量算出点

Claims (7)

  1. 撮像した画像から形状判定を行う検査対象物の領域を抽出する領域抽出工程と、
    前記検査対象物の輪郭を算出する輪郭算出工程と、
    前記検査対象物の中心線を算出する中心線算出工程と、
    前記中心線の形状から前記検査対象物の曲がり部分を検出する曲がり部分検出工程と、
    前記曲がり部分を除く領域の前記検査対象物の太さを、前記輪郭算出工程で算出した輪郭から算出する太さ算出工程と、
    前記太さの平均値を算出する太さ平均値算出工程と、
    前記太さのばらつき度合いを算出する太さばらつき度合い算出工程と、
    前記中心線の長さから前記検査対象物の長さを算出する長さ算出工程と、
    前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いと、前記検査対象物の長さから前記検査対象物の形状を判定する形状判定工程を含む形状判定方法。
  2. 前記形状判定工程において、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、かつ前記検査対象物の長さが所定値の場合に、前記検査対象物を細菌であると判定する請求項1に記載の形状判定方法。
  3. 細菌の長さの平均値を算出する長さ平均値算出工程をさらに備え、前記形状判定工程において、前記曲がり部分検出工程で曲がり部分が検出され、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、検査対象物の長さが前記長さ平均値算出工程で算出した長さ平均値の2倍程度である場合には2つの細菌が接触しているものとして形状を判定する請求項1に記載の形状判定方法。
  4. 撮像した画像から形状判定を行う検査対象物の領域を抽出する検査領域抽出工程と、
    前記検査対象物の中心線を算出する中心線算出工程と、
    前記検査対象物の輪郭を算出する輪郭算出工程と、
    前記中心線の形状から対象物の接触を検出する接触検出工程と、
    前記接触検出工程にて接触を検出した場合に、前記輪郭の形状から検査対象物を2つの領域に分離する分離工程と、
    検査対象物の太さを、前記輪郭算出工程で算出した輪郭から算出する太さ算出工程と、
    前記中心線から前記検査対象物の長さを算出する長さ算出工程と、
    前記太さの平均値を算出する太さ平均値算出工程と、
    前記太さのばらつき度合いを算出する太さのばらつき度合い算出工程と、
    前記太さの平均値と、前記太さのばらつき度合いと、前記検査対象物の長さから検査対象物の形状を判定する形状判定工程を含む形状判定方法。
  5. 前記形状判定工程において、前記太さ平均値と、前記太さばらつき度合いが所定値であり、かつ前記検査対象物の長さが所定値の場合に、前記検査対象物を細菌であると判定する請求項4に記載の形状判定方法。
  6. 前記太さばらつき度合い算出工程において、太さのばらつき度合いを太さの標準偏差により算出する請求項1または請求項4に記載の形状判定方法。
  7. 前記太さばらつき度合い算出工程において、太さのばらつき度合いを太さの最大値と最小値の差により算出する請求項1または請求項4に記載の形状判定方法。
JP2007147664A 2007-06-04 2007-06-04 形状判定方法 Pending JP2008298706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147664A JP2008298706A (ja) 2007-06-04 2007-06-04 形状判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007147664A JP2008298706A (ja) 2007-06-04 2007-06-04 形状判定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008298706A true JP2008298706A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40172341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007147664A Pending JP2008298706A (ja) 2007-06-04 2007-06-04 形状判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008298706A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9709874B2 (en) 2010-05-10 2017-07-18 Fujitsu Limited Device and method for image processing used for tracking pursued subject

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9709874B2 (en) 2010-05-10 2017-07-18 Fujitsu Limited Device and method for image processing used for tracking pursued subject

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI621849B (zh) 用於偵測晶圓上之缺陷之電腦實施方法、非暫時性電腦可讀媒體及系統
US10248838B2 (en) Method and device for single molecule imaging
JP6594294B2 (ja) 顕微鏡画像の画像品質評価
KR20160090359A (ko) 표면 결함 검출 방법 및 표면 결함 검출 장치
US20150179400A1 (en) Defect Discovery and Inspection Sensitivity Optimization Using Automated Classification of Corresponding Electron Beam Images
WO2014205385A1 (en) Wafer inspection using free-form care areas
US20100220185A1 (en) Object Inspection System
JP5538220B2 (ja) 画像分析を用いた偏光板のムラ検査方法及びこれを用いた偏光板のムラ自動検査システム
CN107036531A (zh) 用于检测缺陷的方法和关联装置
US10921252B2 (en) Image processing apparatus and method of operating image processing apparatus
JP2007292704A (ja) ラマン分光測定法による注射液剤中の異物自動測定方法及びその装置
JP5487534B2 (ja) 画像解析方法と、蛍光検出装置
WO2017217325A1 (ja) データ復元装置、顕微鏡システム、およびデータ復元方法
WO2017175811A1 (ja) がん検査方法、がん検査装置、および、がん検査プログラム
JP2008139143A (ja) 標本画像作成方法及び装置
JP2008298706A (ja) 形状判定方法
JP2003014580A (ja) 検査装置、検査方法
JP2008301737A (ja) 細菌判別装置および細菌判別方法
JP2004108902A (ja) カラー表示画面の欠陥分類方法およびその装置
JP2008304298A (ja) 細菌判別装置および細菌判別方法
JP4002818B2 (ja) 測定装置
JP5998691B2 (ja) 検査方法、検査装置及びガラス板の製造方法
JP2007271410A (ja) 欠陥検出方法、欠陥検出装置及び欠陥検出プログラム
JP2019090612A (ja) がん検査方法
JP2023027845A (ja) 蛍光画像分析方法、蛍光画像分析装置、蛍光画像分析プログラム