JP2008296788A - 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁 - Google Patents

気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2008296788A
JP2008296788A JP2007146204A JP2007146204A JP2008296788A JP 2008296788 A JP2008296788 A JP 2008296788A JP 2007146204 A JP2007146204 A JP 2007146204A JP 2007146204 A JP2007146204 A JP 2007146204A JP 2008296788 A JP2008296788 A JP 2008296788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
check valve
pressure chamber
valve body
pneumatic booster
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007146204A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Endo
光弘 遠藤
Shuzo Watanabe
修三 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2007146204A priority Critical patent/JP2008296788A/ja
Publication of JP2008296788A publication Critical patent/JP2008296788A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】ブレーキフィーリングを向上させることができると共に逆止弁の動作を安定させることが可能な気圧式倍力装置および該気圧式倍力装置に用いられる絞り付逆止弁を提供する。
【解決手段】定圧室5と負圧源とを接続させる通路に、開弁圧力P1の第1の逆止弁30と開弁圧力P2の第2の逆止弁37とを直列に配設して、第2の逆止弁37の弁体39にオリフィス43を設けた。したがって、ブレーキペダルの踏み込みを途中で停止した場合であっても、第2の逆止弁37の開弁圧力P2によって生じる圧力差によって、オリフィス43を介して徐々に定圧室5の圧力を低下させて出力を徐々に上昇させることにより、ブレーキフィーリングを向上させることができる。ここで、弁体39の外周面が弁本体45のガイド部54によって軸方向へ案内されるので、弁体39が軸線に対して傾くのを防止して、第2の逆止弁37の動作を安定させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のディスクブレーキ等に用いられる気圧式倍力装置および該気圧式倍力装置に用いられる絞り付逆止弁に関する。
一般に、ディスクブレーキを採用した自動車のブレーキシステムにおいては、ブレーキペダルとマスタシリンダとの間に気圧式倍力装置が配置される。この気圧式倍力装置は、密閉された倍力装置本体の内部が、出力軸が接続されたパワーピストンユニットによって定圧室と変圧室とに画成される。定圧室には、逆止弁を介してエンジンのインテークマニホールド(負圧源)が接続されて、変圧室には、必要に応じて大気が導入される。このような気圧式倍力装置では、定圧室を大気圧に対して負圧の状態にして、この状態で変圧室と大気とを連通させて変圧室に大気を導入する。これより、定圧室と変圧室との間に圧力差が生じて、パワーピストンユニットが定圧室側へ移動する。このようにして、入力軸に入力された力、すなわち、運転者がブレーキペダルを踏む力(以下、踏力という)は、倍力されて出力軸から出力される。
ところで、上述した気圧式倍力装置においては、ブレーキの制動力を一定に保持する操作をした時のブレーキフィーリングを向上させることを目的として、定圧室と負圧源(インテークマニホールド)とが接続されるパイプに、定圧室側から負圧源側への気体の流動のみを許容する2つの逆止弁を直列に配置したものが知られている。例えば、特許文献1に記載の気圧式倍力装置では、第2逆止弁が第1逆止弁に対して定圧室側に配置されており、第2逆止弁には当該第2逆止弁の入口側と出口側とを常時連通させるオリフィス(絞り通路)が設けられる。この気圧式倍力装置によれば、ブレーキペダルが踏み込まれると、定圧室と変圧室との間に圧力差が生じて、パワーピストンユニットが前進する。これにより、定圧室の圧力は一旦上昇することになるが、各逆止弁が開弁されることにより当該定圧室の圧力が元の負圧に回復される。ここで、ブレーキペダルの踏み込みを停止した場合、定圧室の圧力が回復しても、各逆止弁の入口側と出口側とには、各逆止弁の開弁圧力によって生じる圧力差があるため、オリフィスを介して定圧室の圧力が徐々に抜けて、パワーピストンユニットがさらに前進して出力が増大されるようになっている。
しかしながら、上述した従来の気圧式倍力装置においては、オリフィスが形成された第2逆止弁の弁体は開閉方向(軸方向)へ案内されておらず、開閉弁時に弁体に傾きが生じて当該弁体の動作が不安定になり、ブレーキフィーリングが悪化する虞がある。
第2662675号特許公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ブレーキフィーリングを向上させることができると共に、逆止弁の動作を安定させることが可能な気圧式倍力装置および該気圧式倍力装置に用いられる絞り付逆止弁を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、倍力装置本体内を出力軸が取付けられたパワーピストンユニットによって定圧室と変圧室とに画成し、定圧室を負圧源に接続し、定圧室と負圧源とを接続する通路に、それぞれ所定の開弁圧力が設定されて定圧室側から負圧源側への気体の流動のみを許容する第1および第2の逆止弁を直列に、かつ、第2の逆止弁が定圧室側となるように配設し、さらに、第2の逆止弁の定圧室側と負圧源側とを常時連通する絞り通路を設けると共に、変圧室に大気を導入して定圧室と変圧室とに圧力差を生じさせてパワーピストンユニットを出力軸側へ移動させ、出力軸から倍力させた力を出力させる気圧式倍力装置において、第2の逆止弁は、通路に接続される弁本体と該弁本体内を移動する弁体とからなり、弁本体の内周面に形成される弁座に対して負圧源側に、弁体を通路軸方向へ案内するガイド部を有することを特徴とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の気圧式倍力装置において、第2の逆止弁は、弁体を弁座へ向けて付勢する弁ばねを弁体内部に収容することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の気圧式倍力装置において、第2の逆止弁は、弁本体が定圧室側と負圧源側とに分割して構成され、分割された弁本体の接合部が弁本体の負圧源側に形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の気圧式倍力装置において、絞り通路は、第2の逆止弁の弁体の段付孔によって形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の気圧式倍力装置において、第1の逆止弁と第2の逆止弁とが一のハウジングにより一体に構成されることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項6に記載の発明は、気圧式倍力装置の定圧室と負圧源とを接続する通路に設けられ、定圧室側から負圧源側への気体の流動のみを許容して、定圧室側と負圧源側とを常時連通する絞り通路を備える気圧式倍力装置用絞り付逆止弁において、弁座が設けられて通路に接続される弁本体と、該弁本体に収容される弁体とによって構成され、弁本体の弁座に対して負圧源側に弁体を通路軸方向へ案内するガイド部が設けられることを特徴とする。
したがって、請求項1に記載の気圧式倍力装置では、第2の逆止弁の弁本体内を移動する弁体が、通路に接続される弁本体の内周面に形成される弁座に対して負圧源側に設けられたガイド部によって通路軸方向へ案内される。
請求項2に記載の気圧式倍力装置では、第2の逆止弁の弁ばねが、弁体の内部に収容される。
請求項3に記載の気圧式倍力装置では、第2の逆止弁の分割された弁本体のそれぞれが、弁座から離れた位置で接合される。
請求項4に記載の気圧式倍力装置では、絞り通路(オリフィス)は、第2の逆止弁の弁体の段付孔によって形成される。
請求項5に記載の気圧式倍力装置では、直列または並列に配置される第1の逆止弁と第2の逆止弁とが一のハウジングにより一つの逆止弁に集約される。
請求項6に記載の気圧式倍力装置用絞り付逆止弁では、弁体が、弁座が設けられて通路に接続される弁本体の内周面の、弁座に対して負圧源側に設けられたガイド部によって通路軸方向へ案内される。
請求項1に記載の気圧式倍力装置によれば、開閉弁時に弁体が軸線に対して傾くのを防止して、第2の逆止弁の動作を安定させることができ、延いては、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
請求項2に記載の気圧式倍力装置によれば、第2の逆止弁の全長(通路軸方向長さ)が短縮されて当該逆止弁を小型化することができる。
請求項3に記載の気圧式倍力装置によれば、例えば、第2の逆止弁の弁本体を合成樹脂によって形成し、分割されたそれぞれの弁本体を溶着によって接合して一体化させる場合、溶着時における弁座及びガイド部への熱影響を最小限に抑制することが可能になり、当該逆止弁の品質を確保することができる。
請求項4に記載の気圧式倍力装置によれば、第2の逆止弁の弁体に極めて小さい孔径の絞り通路を弁体の全長に亘って形成する場合と比較して、弁体の製造が容易であり、製造コストを削減することができる。
請求項5に記載の気圧式倍力装置によれば、定圧室と負圧源との間の配管を簡易化することができる。
請求項6に記載の気圧式倍力装置用絞り付逆止弁によれば、開閉弁時に弁体が軸線に対して傾くのを防止して、逆止弁の動作を安定させることができ、延いては、当該逆止弁を用いて構成された気圧式倍力装置を有するブレーキシステムのブレーキフィーリングを向上させることができる。
本発明の一実施形態を図1および図2に基いて説明する。
図1に示されるように、本実施形態の気圧式倍力装置は、フロントシェル1とリアシェル2とによって内部が密閉された倍力装置本体3が形成される。該倍力装置本体3は、パワーピストンユニット4によって、前側(図1における左側)に配置される定圧室5と後側(図1における右側)に配置される変圧室6とに画成される。パワーピストンユニット4は、外周端部がシェル1およびシェル2によって密閉されたダイヤフラム7と、定圧室5側に配置されてダイヤフラム7の表面に接する薄板状のパワーピストン8と、ダイヤフラム7およびパワーピストン8の内周端部が気密に固着されて倍力装置本体3に対して軸方向(図1における左右方向)へ変位可能に設けられるバルブボディ9と、によって概略が構成される。なお、非作動状態(ブレーキペダルが操作されていない状態)では、パワーピストンユニット4は、リターンスプリング10によって後方(図1における右方向)へ付勢される。
バルブボディ9は、倍力装置本体3の後端部に対して後方(図1における右方向)へ突出された部分が円筒状に形成される。また、バルブボディ9には、前側端面に大径孔部11と小径孔部12とが同軸配置されており、大径孔部11には、出力軸13の基端部分に形成されたフランジ部14がリアクションディスク15を介して嵌合される。さらに、小径孔部12には、プランジャ16が摺動可能に嵌合されており、該プランジャ16の後端部には入力軸17が接続される。
バルブボディ9の円筒部分の内部には、ポペット弁18が設けられる。該ポペット弁18は、後端部がスプリング受け19によってバルブボディ9の内周面に固定されており、前端部は中間部の蛇腹形状によって前後方向(図1における左右方向)へ進退可能になっている。なお、ポペット弁18は、前端部が、スプリング受け19との間に介装されたスプリング20によって前方(図1における左方向)へ付勢される。また、入力軸17は、当該入力軸17のフランジ部21とスプリング受け19との間に介装されたスプリング22によって、後方へ付勢される。
また、バルブボディ9には、当該バルブボディ9の内部と定圧室5とを連通させる通路23と、当該バルブボディ9の内部と変圧室6とを連通させる通路24とが形成される。バルブボディ9の内部は、後端部に設けられたフィルタ25を介して大気に連通される。バルブボディ9の内周面には、ポペット弁18が着座される弁座26が形成されて、該弁座26にポペット弁18の前端部が着座することにより通路23が遮断される。また、プランジャ16の後端部には、ポペット弁18が着座される弁座27が形成されて、該弁座27にポペット弁18が着座することにより通路24が遮断される。負圧源(本実施形態ではインテークマニホールド)に接続される通路28は、フロントシェル1に設けられた負圧導入管29に接続される。これにより、定圧室5は大気に対して負圧になる。
通路28には、定圧室5側から負圧源側への気体の流動のみが許容される第1の逆止弁30が設けられる。第1の逆止弁30は、弁ばね31の設定荷重がF1に設定されており、該弁ばね31のばね力によって弁体32が弁本体44に形成された弁座33に着座される。そして、第1の逆止弁30は、入口34側と出口35側との圧力差が開弁圧力P1に到達した時点で、弁体32が弁座33から離間して開弁される。
第1の逆止弁30と負圧導入管29との間の通路36には、第1の逆止弁30に対して直列に配置されて該第1の逆止弁30と同一方向への気体の流動のみが許容される第2の逆止弁37が設けられる。該第2の逆止弁37は、弁本体45が、入口41側(定圧室5側、図2における右側)を形成する弁分割体46と出口42側(負圧源側、図2における左側)を形成する弁分割体47とに2分割されて構成される。入口41側の弁分割体46は、有底円筒状に形成されて弁体39を収容する胴部49と、該胴部49の底部に開口した通路を有する接続部50と、によって構成される。
弁分割体46には、胴部49の出口42側の開口端部にフランジ部51が形成されており、弁分割体47の軸部52を弁分割体46の胴部49の内周面に嵌合させて、弁分割体46のフランジ部51と弁分割体47の軸部52の基端部に形成されたフランジ部53とを当接させる。そして、弁分割体46のフランジ部51と出口42側の弁分割体47のフランジ部53とを溶着させて接合することにより、弁分割体46と弁分割体47とが一体化されて、弁本体45が形成される。なお、弁分割体46および弁分割体47は合成樹脂を成形することにより形成される。
弁本体45(弁分割体47)の胴部49の内周面には、ガイド部54が形成されており、このガイド部54には、円柱状に形成された弁体39が軸方向(通路軸方向、図2における左右方向)へ摺動可能に案内される。また、弁体39の入口41側(図2における右側)の端面には、シート保持部56によって保持されるシート部55が設けられる。弁体39と弁分割体47との間には、弁ばね38が介装される。該弁ばね38は、入口41側(図2における右側)が、弁体39の出口42側(図2における左側)の端面に凹状に形成されたばね収容部48に収容される。弁体39のばね収容部48の底部には、段階的に縮径して形成されるオリフィス43(絞り通路)が設けられており、該オリフィス43によって第2の逆止弁37の入口41側の通路と出口42側の通路とが常時連通される。また、弁体39の外周面には、第2の逆止弁37の入口41側の通路と出口42側の通路とを連通させる通路溝58が形成される。
第2の逆止弁37は、弁ばね38の設定荷重がF2に設定されており、該弁ばね38のばね力によって弁体39が弁本体45に形成された弁座40に着座される。そして、第2の逆止弁37は、入口41側と出口42側との圧力差が開弁圧力P2に到達した時点で、弁体39が弁座40から離間して開弁される。また、第2の逆止弁37の弁ばね38の設定荷重F2は第1の逆止弁30の弁ばね31の設定荷重F1よりも大きく設定されており(F2>F1)、第2の逆止弁37は、第1の逆止弁30の圧力差P1よりも大きな圧力差P2(P2>P1)を以って開弁される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
ブレーキペダルを踏み込むと、入力軸17が前進(図1における左方向へ移動)する。これにより、プランジャ16の弁座27がポペット弁18から離間されて、大気が通路24から変圧室6へ導入される。この時、定圧室5は大気圧に対して負圧であるため、定圧室5と変圧室6との間に圧力差が生じて、パワーピストンユニット4がリターンスプリング10を圧縮するようにして前進することにより、倍力された力が出力軸13から出力される。そして、パワーピストンユニット4が前進するのに伴って定圧室5の容積が小さくなり、定圧室5の圧力が上昇すると、第1の逆止弁30および第2の逆止弁37がそれぞれ開弁して、定圧室5を元の圧力状態(ブレーキペダルを操作する前の圧力状態)に回復させる。
ここで、ブレーキの制動力を一定に保持するためにブレーキペダルの踏み込みを停止させると、負圧源側の圧力と定圧室5側の圧力との圧力差が減少して、その圧力差がP2に到達した時点で、第2の逆止弁37が開弁する。この時、第2の逆止弁37の弁体39は、弁ばね38を圧縮するようにして、外周面が弁本体45の内周面に形成されたガイド部54によって軸方向(通路軸方向、図2における左方向)へ案内されながら移動する。第2の逆止弁37が開弁されることで、第2の逆止弁37の弁体39のオリフィス43および通路溝58だけで負圧源と定圧室5とが連通される。これにより、定圧室5の圧力はゆっくりと低下して、これに伴い、パワーピストンユニット4が徐々に前進して出力を上昇させる。この状態では、第1の逆止弁30の入口34側の圧力が次第に上昇して当該入口34側の圧力と出口35側の圧力との圧力差がP1以上であり、第1の逆止弁30は開弁された状態にある。
そして、入口34側の圧力と出口35側の圧力との圧力差がP1よりも小さくなった時点で第1の逆止弁30が開弁して、負圧源と定圧室5との連通が遮断されることにより、最終的に、ブレーキの制動力が一定に保持されることになる。
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、定圧室5と負圧源とを接続させる通路に、開弁圧力P1の第1の逆止弁30と開弁圧力P2の第2の逆止弁37とを直列に配設して、第2の逆止弁37にその入口41側と出口42側とを常時連通させるオリフィス43(絞り通路)を設けたので、ブレーキの制動力を一定に保持するためにブレーキペダルの踏み込みを途中で停止した場合であっても、第2の逆止弁37の開弁圧力P2によって生じる入口41側と出口42側との圧力差によって、オリフィス43を介して徐々に定圧室5の圧力を低下させて出力を徐々に上昇させることにより、ブレーキフィーリングを向上させることができる。
本実施形態によれば、第2の逆止弁37の弁体39の外周面が弁本体45の内周面に形成されたガイド部54によって軸方向(通路軸方向)へ案内されるので、弁体39が軸線に対して傾くのを防止して、第2の逆止弁37の動作を安定させることができる。
また、本実施形態によれば、第2の逆止弁37の弁ばね38が、弁体39に形成された凹状のばね収容部48(弁体内部)に収容されるので、第2の逆止弁37の全長(通路軸方向長さ)が短縮されて当該逆止弁37を小型化することができる。
また、本実施形態によれば、第2の逆止弁37の入口41側(定圧室5側)の弁分割体46と出口42側(負圧源側)の弁分割体47とのそれぞれが、弁座40から離れた位置で溶着されて接合されることで一体化されるので、溶着時における弁座40への熱影響を最小限に抑制することが可能になり、当該逆止弁37の動作を保証して品質を確保することができる。
また、本実施形態によれば、第2の逆止弁37の弁体39に形成されるオリフィス43(絞り通路)を段付孔によって構成したので、第2の逆止弁37の弁体39に極めて小さい孔径のオリフィス43(絞り通路)を通しで形成する場合と比較して、当該弁体39の製造が容易であり、製造コストを削減することができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
図3に示されるように、図1に示される実施形態において直列に配置される第1の逆止弁30と第2の逆止弁37とを同一のハウジングに配置して一体化させた逆止弁61を用いて気圧式倍力装置を構成してもよい。この場合、第2の逆止弁37の出口63側に第1の逆止弁30が構成される。該第1の逆止弁30は、円板状に形成された弾性体からなる弁体64が、その弾性力によって弁座65に着座される。なお、図3において、図1に示される実施形態に対して同一又は相当する構成要素には同一の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。ここで、符号66は弁体64を出口63側から支持する支持部材、符号67は弁体64の中心の孔に嵌着された軸部材である。
この実施形態によれば、通路に単独で直列に配置されていた第1の逆止弁30と第2の逆止弁37とが一つの逆止弁61に集約されるので、定圧室5と負圧源との間の配管を簡易化することができる。
本実施形態の気圧式倍力装置の全体を示す縦断面図である。 本実施形態の気圧式倍力装置の第2の逆止弁の縦断面図である。 他の実施形態の気圧式倍力装置の逆止弁の縦断面図である。
符号の説明
3 倍力装置本体、4 パワーピストンユニット、5 定圧室、6 変圧室、37 第2の逆止弁、38 弁ばね、39 弁体、40 弁座、41 入口、42 出口、43 オリフィス(絞り通路)、48 ばね収容部(弁体内部)、50 接続部、54 ガイド部

Claims (6)

  1. 倍力装置本体内を出力軸が取付けられたパワーピストンユニットによって定圧室と変圧室とに画成し、前記定圧室を負圧源に接続し、前記定圧室と前記負圧源とを接続する通路に、それぞれ所定の開弁圧力が設定されて前記定圧室側から前記負圧源側への気体の流動のみを許容する第1および第2の逆止弁を直列に、かつ、第2の逆止弁が前記定圧室側となるように配設し、さらに、前記第2の逆止弁の前記定圧室側と前記負圧源側とを常時連通する絞り通路を設けると共に、前記変圧室に大気を導入して前記定圧室と前記変圧室とに圧力差を生じさせて前記パワーピストンユニットを前記出力軸側へ移動させ、前記出力軸から倍力させた力を出力させる気圧式倍力装置において、
    前記第2の逆止弁は、前記通路に接続される弁本体と該弁本体内を移動する弁体とからなり、前記弁本体の内周面に形成される弁座に対して前記負圧源側に、前記弁体を通路軸方向へ案内するガイド部を有することを特徴とする気圧式倍力装置。
  2. 前記第2の逆止弁は、前記弁体を前記弁座へ向けて付勢する弁ばねを前記弁体内部に収容することを特徴とする請求項1に記載の気圧式倍力装置。
  3. 前記第2の逆止弁は、前記弁本体が前記定圧室側と前記負圧源側とに分割して構成され、分割された前記弁本体の接合部が前記弁本体の前記負圧源側に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の気圧式倍力装置。
  4. 前記絞り通路は、前記第2の逆止弁の前記弁体の段付孔によって形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の気圧式倍力装置。
  5. 前記第1の逆止弁と前記第2の逆止弁とが一のハウジングにより一体に構成されることを特徴とする請求項1に記載の気圧式倍力装置。
  6. 気圧式倍力装置の定圧室と負圧源とを接続する通路に設けられ、前記定圧室側から前記負圧源側への気体の流動のみを許容して、前記定圧室側と前記負圧源側とを常時連通する絞り通路を備える気圧式倍力装置用絞り付逆止弁において、
    弁座が設けられて前記通路に接続される弁本体と、該弁本体に収容される弁体とによって構成され、前記弁本体の前記弁座に対して前記負圧源側に前記弁体を通路軸方向へ案内するガイド部が設けられることを特徴とする気圧式倍力装置用絞り付逆止弁。
JP2007146204A 2007-05-31 2007-05-31 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁 Pending JP2008296788A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146204A JP2008296788A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146204A JP2008296788A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008296788A true JP2008296788A (ja) 2008-12-11

Family

ID=40170706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007146204A Pending JP2008296788A (ja) 2007-05-31 2007-05-31 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008296788A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104309431A (zh) * 2014-10-15 2015-01-28 雷东玉 T型倒三角随动性电动三轮车

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122465A (en) * 1981-01-23 1982-07-30 Hitachi Metals Ltd Developing deveice for magnetic toner
JPS5879460A (ja) * 1981-11-02 1983-05-13 Nippon Densan Kk ブラシレスモ−タ
JPS60183661A (ja) * 1984-03-02 1985-09-19 Nec Corp 情報処理装置
JP2662675B2 (ja) * 1988-03-31 1997-10-15 トキコ株式会社 気圧式倍力装置
JP2001099338A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Daikin Ind Ltd 逆止弁

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57122465A (en) * 1981-01-23 1982-07-30 Hitachi Metals Ltd Developing deveice for magnetic toner
JPS5879460A (ja) * 1981-11-02 1983-05-13 Nippon Densan Kk ブラシレスモ−タ
JPS60183661A (ja) * 1984-03-02 1985-09-19 Nec Corp 情報処理装置
JP2662675B2 (ja) * 1988-03-31 1997-10-15 トキコ株式会社 気圧式倍力装置
JP2001099338A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Daikin Ind Ltd 逆止弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104309431A (zh) * 2014-10-15 2015-01-28 雷东玉 T型倒三角随动性电动三轮车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3854064B2 (ja) 負圧ブースタ
JP2019099044A (ja) ストロークシミュレータ
JP2008296788A (ja) 気圧式倍力装置および気圧式倍力装置用絞り付逆止弁
US6899011B2 (en) Pneumatic booster comprising tubular intake and equalizing valves
US6826999B2 (en) Pneumatic booster
JP3521258B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP4716100B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP4206877B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP4608573B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4512032B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH03271051A (ja) 気圧式倍力装置
JP4998882B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP2006273214A (ja) 気圧式倍力装置
JP6737205B2 (ja) ブレーキブースタ
JP2001063551A (ja) 負圧ブースタ
JP3856269B2 (ja) 負圧ブースタ
JP2005212550A (ja) 負圧式倍力装置
JP3931275B2 (ja) ブレーキ装置および倍力装置
JP5716541B2 (ja) 負圧式倍力装置
JPH0347014Y2 (ja)
JP5267804B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP4103012B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP4625519B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH061892Y2 (ja) 気圧式倍力装置
JP2008179183A (ja) 負圧倍力装置およびこれを用いたブレーキ倍力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20090902

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Effective date: 20090904

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111026