JP2008296412A - 熱変色性筆記具 - Google Patents

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孝司 蟹江
Yoshiaki Ogawara
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Abstract

【課題】熱変色性インキによる2種類の筆跡を1本の筆記具で得ることができる熱変色性筆記具を提供する。
【解決手段】キャップ2の一端開口部に、第1の筆記体3Aのペン先4A側を挿着可能に設け、キャップ2の他端開口部に、第2の筆記体3Bのペン先4B側を挿着可能に設ける。第1の筆記体3Aが、一端にペン先4Aを備え且つ内部に第1の熱変色性インキ81Aが収容される。第2の筆記体3Bが、一端にペン先4Bを備え且つ内部に第2の熱変色性インキ81Bが収容される。少なくとも第1の筆記体3Aの反ペン先側の端部または第2の筆記体3Bの反ペン先側の端部に摩擦部5A,5Bを設ける。第1の熱変色性インキ81Aによる筆跡及び第2の熱変色性インキ81Bによる筆跡の各々を摩擦部5A,5Bによって摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記筆跡の各々が熱変色可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱変色性筆記具に関する。詳細には、熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具に関する。
従来、熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具において、特許文献1には、熱変色性インキによる筆跡を摩擦熱で熱変色させるための摩擦体を、キャップの頂部に設ける構成や、軸胴の後端に設ける構成が記載されている。
特開2004−148744号公報
前記従来の熱変色性筆記具は、1本の筆記具から1種類の筆跡しか得られない。そのため、2種類の筆跡(例えばペン先種類やインキ色の異なる筆跡)を得るには2本の筆記具が必要となり、用意する筆記具の総本数が増加し、携帯や保管に不便となる。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、熱変色性インキによる2種類の筆跡を1本の筆記具で得ることができる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。
本願の第1の発明は、キャップ2の両端が開口し、前記キャップ2の一端開口部に、第1の筆記体3Aのペン先4A側を挿着可能に設け、前記キャップ2の他端開口部に、第2の筆記体3Bのペン先4B側を挿着可能に設け、前記第1の筆記体3Aが、一端にペン先4Aを備え且つ内部に第1の熱変色性インキ81Aが収容され、前記第1の筆記体3Aのペン先4Aから第1の熱変色性インキ81Aが吐出可能に構成され、前記第2の筆記体3Bが、一端にペン先4Bを備え且つ内部に第2の熱変色性インキ81Bが収容され、前記第2の筆記体3Bのペン先4Bから第2の熱変色性インキ81Bが吐出可能に構成され、少なくとも第1の筆記体3Aの反ペン先側の端部または第2の筆記体3Bの反ペン先側の端部に摩擦部5A,5Bを設け、前記第1の熱変色性インキ81Aによる筆跡及び前記第2の熱変色性インキ81Bによる筆跡の各々を前記摩擦部5A,5Bによって摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記筆跡の各々が熱変色可能であることを要件とする。
前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、熱変色性インキによる2種類の筆跡を1本の筆記具で得ることができる。また、前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、ペン先4Aによる第1の熱変色性インキ81Aの筆跡及びペン先4Bによる第2の熱変色性インキ81Bの筆跡の各々が、摩擦部5A,5Bによって熱変色可能であるため、第1の熱変色性インキ81Aの筆跡と第2の熱変色性インキ81Bの筆跡(即ち2種類の筆跡)を、摩擦部5A,5Bによって一度に熱変色させることができる。
尚、前記第1の発明のペン先4A及びペン先4Bは、例えば、ボールペンチップ、多孔質ペン体(繊維加工体または多孔質気泡体)、軸方向の毛細管通路を有する合成樹脂の押出成形よりなるペン体、先端にスリットを有する金属製板状ペン体、毛筆ペン体等、いずれであってもよい。前記摩擦部5A,5Bは、第1の筆記体3A、第2の筆記体3Bの両方に設けてもよいし、第1の筆記体3A、第2の筆記体3Bのいずれか一方に設けてもよい。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、前記第1の熱変色性インキ81Aの発色状態の色と前記第2の熱変色性インキ81Bの発色状態の色とが異なることを要件とする。
前記第2の発明の熱変色性筆記具1は、第1の熱変色性インキ81Aと第2の熱変色性インキ81Bによる発色状態の色が異なる2種類の筆跡を、摩擦部5A,5Bの摩擦熱により一度に熱変色させることができる。また、前記第2の発明の熱変色性筆記具1は、第1の熱変色性インキ81Aの筆跡と、第2の熱変色性インキ81Bの筆跡が重なった状態での場合でも、異なる発色状態の色によって前記2種類の筆跡を識別できる。
本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記第1の熱変色性インキ81A及び前記第2の熱変色性インキ81Bの各々の、摩擦部5A,5Bの摩擦熱による変色温度を25℃〜95℃(好ましくは36℃〜90℃)に設定したことを要件とする。
前記第3の発明の熱変色性筆記具1は、摩擦部5A,5Bによる摩擦熱によって、第1の熱変色性インキ81Aと第2の熱変色性インキ81Bとによる2種類の筆跡を、確実に、一度に熱変色させることができる。もし、第1の熱変色性インキ81Aの変色温度と第2の熱変色性インキ81Bの変色温度のいずれかが、前記温度範囲から外れている場合、2種類の筆跡を、摩擦部5A,5Bの摩擦熱で一度に熱変色できないおそれがある。
本願の第4の発明の熱変色性筆記具1は、前記第1、第2または第3の発明において、前記第1の筆記体3Aのペン先4A及び前記第2の筆記体3Bのペン先4Bがボールペンチップからなることを要件とする。
前記第4の発明の熱変色性筆記具1は、ボールペンチップによる2種類の熱変色性インキの筆跡を1本の筆記具で得ることができる。
本願の第5の発明の熱変色性筆記具1は、前記第1、第2または第3の発明において、前記第1の筆記体3Aのペン先4A及び前記第2の筆記体3Bのペン先4Bが多孔質ペン体からなることを要件とする。
前記第5の発明の熱変色性筆記具1は、多孔質ペン体による2種類の熱変色性インキの筆跡を1本の筆記具で得ることができる。
・摩擦部
尚、本発明で、前記摩擦部5A,5Bは軟質材料からなることが好ましい。前記摩擦部5A,5Bを構成する軟質材料とは、弾性を有する樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部5A,5Bを構成する軟質材料は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、低摩耗性の弾性材料からなるものが、消しカスが生じない点で有効である。前記摩擦部5A,5Bは、筆記体の後端に2色成形により一体に形成する構成、または筆記体と別部品からなる摩擦部5A,5Bを筆記体の後端に固着(例えば、嵌着、圧入、螺着、接着)する構成が挙げられる。
・ペン先
前記ボールペンチップは、チップ本体の先端に回転可能にボールが抱持された構成である。また、前記ボールペンチップは、ボールをチップ本体内から前方に弾発体により付勢し、ボールをチップ本体のカシメ部(先端縁部)内面に圧接させる構成が有効である。
前記多孔質ペン体は、例えば、繊維加工体または多孔質気泡体からなるペン体が挙げられる。前記多孔質ペン体は、先端部が、チゼル形状または砲弾形状に形成される。
・熱変色性インキ
尚、本発明において、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
また、前記可逆熱変色性インキに含有される色材は、従来より公知の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔料が好適に用いられる。
本発明では、図3に示すように、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿って変色し、完全発色温度(t)以下の低温域での発色状態、または完全消色温度(t)以上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t〜tの間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持できる色彩記憶保持型熱変色性インキが適用されることが好ましい。図3において、ΔHは、ヒステリシスの程度を示す温度幅(即ちヒステリシス幅)を示す。ΔHの値が小さいと、変色前後の両状態のうち一方の状態しか存在しえない。ΔHの値が大きいと、変色前後の各状態の保持が容易となる。
本発明では、前記熱変色性インキの摩擦体の摩擦熱による変色温度は、25℃〜95℃(好ましくは36℃〜95℃)に設定される。即ち、本発明では、前記高温側変色点〔完全消色温度(t)〕を、25℃〜95℃(好ましくは、36℃〜90℃)の範囲に設定し、前記低温側変色点〔完全発色温度(t)〕を、−30℃〜+20℃(好ましくは、−30℃〜+10℃)の範囲に設定することが有効である。それにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができるとともに、可逆熱変色性インキによる像または筆跡を摩擦体による摩擦熱で容易に変色することができる。
前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、粒子径の平均値が0.5〜5.0μm、好ましくは1〜4μmの範囲にあることが好ましい。平均粒子径が5.0μmを越える系では、ボールペンチップや多孔質ペン体の毛細間隙からの流出性が低下し、平均粒子径が0.5μm以下の系では高濃度の発色性を示し難くなる。
前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、インキ組成物全量に対し、2〜50重量%(好ましくは3〜40重量%、更に好ましくは、4〜30重量%)配合することができる。2重量%未満では発色濃度が不充分であり、50重量%を越えるとインキ流出性が低下し、筆記性が阻害される。
本発明は、熱変色性インキによる2種類の筆跡を1本の筆記具で得ることができる。
<第1の実施の形態>
本発明の熱変色性筆記具1の第1の実施の形態を図1に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、両端が開口したキャップ2と、前記キャップ2の一端に着脱自在に挿着可能な第1の筆記体3Aと、前記キャップ2の他端に着脱自在に挿着可能な第2の筆記体3Bとからなる。
・第1の筆記体
前記第1の筆記体3Aは、一端にペン先4Aを備え且つ内部に第1の熱変色性インキ81Aが収容され、前記ペン先4Aから第1の熱変色性インキ81Aが吐出可能に構成される。
前記第1の筆記体3Aは、軸筒6Aと、該軸筒6A内に収容されるレフィルとからなる。
前記軸筒6Aは、先軸61Aと、該先軸61Aの後端に取り付けられる後軸62Aとからなる。前記先軸61Aは、螺合により後軸62Aと着脱自在に取り付けられる。前記先軸61Aの先端には先端孔が貫設され、そこからペン先4Aが突出される。前記後軸62A(軸筒6A)の後端には、軟質材料(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂)よりなる摩擦部5Aが取り付けられる。尚、前記摩擦部5Aは、後軸62Aと2色成形により一体に形成することもできる。
前記レフィルは、先端にボールペンチップからなるペン先4Aを備え、内部に第1の熱変色性インキ81Aが収容される。前記第1の熱変色性インキ81Aが前記ペン先4Aより外部に吐出され、第1の熱変色性インキ81Aによる筆跡を得ることができる。前記ペン先4A内には、弾発体(スプリング)が収容される。前記弾発体により、ペン先4Aのボールを、前方に付勢し且つペン先4Aの内向きのカシメ部内面(先端縁部内面)に圧接させ、非筆記時のペン先からのインキ漏出及び空気混入を防止する。
前記ペン先4Aは、ペン先ホルダー7Aを介してインキ収容筒8Aに取り付けられる。具体的には、前記ペン先ホルダー7Aの先端にペン先4Aが固着され、前記ペン先ホルダー7Aの後端が前記インキ収容筒8Aの開口部に固着される。前記ペン先ホルダー7Aは、外周面に鍔部を備え、該鍔部が、先軸61A内面と、後軸62A先端とにより挟持される。
・第1の熱変色性インキ
前記第1の熱変色性インキ81Aは、低温側変色点(完全発色温度t)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
前記インキ収容筒8A内には、第1の熱変色性インキ81Aが収容される。前記インキ収容筒8A内の第1の熱変色性インキ81Aの後端には、追従体82Aが収容される。前記追従体82Aは、インキの消費に伴い前進し且つインキの後退(即ち逆流)を防止するものであり、例えば、高粘度流体、弾性材料よりなる可動栓、または高粘度流体中に固体物を収容させた構成等が挙げられる。
・第2の筆記体
前記第2の筆記体3Bは、一端にペン先4Bを備え且つ内部に第2の熱変色性インキ81Bが収容され、前記ペン先4Bから第2の熱変色性インキ81Bが吐出可能に構成される。
前記第2の筆記体3Bは、軸筒6Bと、該軸筒6B内に収容されるレフィルとからなる。
前記軸筒6Bは、先軸61Bと、該先軸61Bの後端に取り付けられる後軸62Bとからなる。前記先軸61Bは、螺合により後軸62Bと着脱自在に取り付けられる。前記先軸61Bの先端には先端孔が貫設され、そこからペン先4Bが突出される。前記後軸62B(軸筒6B)の後端には、軟質材料(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂)よりなる摩擦部5Bが取り付けられる。尚、前記摩擦部5Bは、後軸62Bと2色成形により一体に形成することもできる。
前記レフィルは、先端にボールペンチップからなるペン先4Bを備え、内部に第2の熱変色性インキ81Bが収容される。前記第2の熱変色性インキ81Bが前記ペン先4Bより外部に吐出され、第2の熱変色性インキ81Bによる筆跡を得ることができる。前記ペン先4B内には、弾発体(スプリング)が収容される。前記弾発体により、ペン先4Bのボールを、前方に付勢し且つペン先4Bの内向きのカシメ部内面(先端縁部内面)に圧接させ、非筆記時のペン先からのインキ漏出及び空気混入を防止する。
前記ペン先4Bは、ペン先ホルダー7Bを介してインキ収容筒8Bに取り付けられる。具体的には、前記ペン先ホルダー7Bの先端にペン先4Bが固着され、前記ペン先ホルダー7Bの後端が前記インキ収容筒8Bの開口部に固着される。前記ペン先ホルダー7Bは、外周面に鍔部を備え、該鍔部が、先軸61B内面と、後軸62B先端とにより挟持される。
・第2の熱変色性インキ
前記第2の熱変色性インキ81Bは、低温側変色点(完全発色温度t)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
前記インキ収容筒8B内には、第2の熱変色性インキ81Bが収容される。前記インキ収容筒8B内の第2の熱変色性インキ81Bの後端には、追従体82Bが収容される。前記追従体82Bは、インキの消費に伴い前進し且つインキの後退(即ち逆流)を防止するものであり、例えば、高粘度流体、弾性材料よりなる可動栓、または高粘度流体中に固体物を収容させた構成等が挙げられる。
尚、前記第1の熱変色性インキ81Aの発色状態の色と前記第2の熱変色性インキ81Bの発色状態の色とが異なる。
・キャップ
前記キャップ2は、合成樹脂の射出成形より得られる両端が開口した円筒状部材である。前記キャップ2の一端開口部に、第1の筆記体3Aのペン先4A側が挿着可能な第1の収容部21Aを設け、前記キャップ2の他端開口部に、第2の筆記体3Bのペン先4B側が挿着可能な第2の収容部21Bを設ける。前記第1の収容部21A内には弾性材料よりなるペン先シール部材22Aが収容配置され、前記第2の収容部21B内にはペン先シール部材22Bが収容配置される。前記第1の収容部21A内に第1の筆記体3Aのペン先4A側を挿着した際、ペン先シール部材22Aとペン先4Aの先端とが密接し、ペン先4Aの先端が密封される。一方、前記第2の収容部21B内に第2の筆記体3Bのペン先4B側を挿着した際、ペン先シール部材22Bとペン先4Bの先端とが密接し、ペン先4Bの先端が密封される。
尚、本実施の形態では、キャップ2の一端開口部(即ち第1の収容部21A)に、第1の筆記体3Aのペン先4A側、第2の筆記体3Bのペン先4B側のいずれもが挿着可能に構成され、且つ、キャップ2の他端開口部(即ち第2の収容部21B)に、第1の筆記体3Aのペン先4A側、第2の筆記体3Bのペン先4B側のいずれもが挿着可能に構成される。また、本実施の形態では、キャップ2の一端開口部(即ち第1の収容部21A)に、第1の筆記体3Aの後端部、第2の筆記体3Bの後端部のいずれもが挿着可能に構成され、且つ、キャップ2の他端開口部(即ち第2の収容部21B)に、第1の筆記体3Aの後端部、第2の筆記体3Bの後端部のいずれもが挿着可能に構成される。
<第2の実施の形態>
本発明の熱変色性筆記具1の第2の実施の形態を図2に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、両端が開口したキャップ2と、前記キャップ2の一端に着脱自在に挿着可能な第1の筆記体3Aと、前記キャップ2の他端に着脱自在に挿着可能な第2の筆記体3Bとからなる。
・第1の筆記体
前記第1の筆記体3Aは、一端にペン先4Aを備え且つ内部に第1の熱変色性インキが収容され、前記ペン先4Aから第1の熱変色性インキが吐出可能に構成される。
前記第1の筆記体3Aは、軸筒6Aと、該軸筒6Aの先端に取り付けられるペン先4Aと、該軸筒6A内に収容されるインキ吸蔵体9Aと、前記軸筒6Aの後端に取り付けられる摩擦部5Aとからなる。
前記ペン先4Aは、多孔質ペン体からなる。前記ペン先4Aは、ペン先ホルダー7Aを介して軸筒6Aの先端に取り付けられる。前記ペン先4Aの後端は、インキ吸蔵体9Aと接続される。前記インキ吸蔵体9Aは、熱変色性インキが含浸可能な連続気孔を有する部材、例えば、繊維加工体、多孔質気泡体等の多孔質材料からなる。前記インキ吸蔵体9Aの内部には、第1の熱変色性インキが含浸される。
前記摩擦部5Aは、軟質材料(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂)からなる。尚、前記摩擦部5Aは、軸筒6Aと2色成形により一体に形成することもできる。
前記第1の熱変色性インキは、低温側変色点(完全発色温度t)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
・第2の筆記体
前記第2の筆記体3Bは、一端にペン先4Bを備え且つ内部に第2の熱変色性インキ81Bが収容され、前記ペン先4Bから第2の熱変色性インキが吐出可能に構成される。
前記第2の筆記体3Bは、軸筒6Bと、該軸筒6Bの先端に取り付けられるペン先4Bと、該軸筒6B内に収容されるインキ吸蔵体9Bと、前記軸筒6Bの後端に取り付けられる摩擦部5Bとからなる。
前記ペン先4Bは、多孔質ペン体からなる。前記ペン先4Bは、ペン先ホルダー7Bを介して軸筒6Bの先端に取り付けられる。前記ペン先4Bの後端は、インキ吸蔵体9Bと接続される。前記インキ吸蔵体9Bは、熱変色性インキが含浸可能な連続気孔を有する部材、例えば、繊維加工体、多孔質気泡体等の多孔質材料からなる。前記インキ吸蔵体9Bの内部には、第2の熱変色性インキが含浸される。
前記摩擦部5Bは、軟質材料(例えば、SBS樹脂、SEBS樹脂)からなる。尚、前記摩擦部5Bは、軸筒6Bと2色成形により一体に形成することもできる。
前記第2の熱変色性インキは、低温側変色点(完全発色温度t)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
尚、前記第1の熱変色性インキの発色状態の色と前記第2の熱変色性インキの発色状態の色とが異なる。
・キャップ
前記キャップ2は、合成樹脂の射出成形より得られる両端が開口した円筒状部材である。前記キャップ2の一端開口部には、第1の筆記体3Aのペン先4A側が挿着可能な第1の収容部21Aが形成される。前記キャップ2の他端開口部には、第2の筆記体3Bのペン先4B側が挿着可能な第2の収容部21Bが形成される。前記キャップ2の内には隔壁23が設けられ、第1の収容部21Aと第2の収容部21Bとが、非連通状態に区画される。前記第1の収容部21Aに第1の筆記体3Aのペン先4A側を挿着した際、第1の収容部21A内面と軸筒6A外面とが気密嵌合し、ペン先4Aが密封される。一方、前記第2の収容部21Bに第2の筆記体3Bのペン先4B側を挿着した際、第2の収容部21B内面と軸筒6B外面とが気密嵌合し、ペン先4Bが密封される。
尚、本実施の形態では、キャップ2の一端開口部(即ち第1の収容部21A)に、第1の筆記体3Aのペン先4A側、第2の筆記体3Bのペン先4B側のいずれもが挿着可能に構成され、且つ、キャップ2の他端開口部(即ち第2の収容部21B)に、第1の筆記体3Aのペン先4A側、第2の筆記体3Bのペン先4B側のいずれもが挿着可能に構成される。また、本実施の形態では、キャップ2の一端開口部(即ち第1の収容部21A)に、第1の筆記体3Aの後端部、第2の筆記体3Bの後端部のいずれもが挿着可能に構成され、且つ、キャップ2の他端開口部(即ち第2の収容部21B)に、第1の筆記体3Aの後端部、第2の筆記体3Bの後端部のいずれもが挿着可能に構成される。
本発明の第1の実施の形態の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態の縦断面図である。 可逆熱変色性組成物の変色挙動を示す説明図である。
符号の説明
1 熱変色性筆記具
2 キャップ
21A 第1の収容部
21B 第2の収容部
22A ペン先シール部材
22B ペン先シール部材
23 隔壁
3A 第1の筆記体
4A ペン先
5A 摩擦部
6A 軸筒
61A 先軸
62A 後軸
7A ペン先ホルダー
8A インキ収容筒
81A 第1の熱変色性インキ
82A 追従体
9A インキ吸蔵体
3B 第2の筆記体
4B ペン先
5B 摩擦部
6B 軸筒
61B 先軸
62B 後軸
7B ペン先ホルダー
8B インキ収容筒
81B 第2の熱変色性インキ
82B 追従体
9B インキ吸蔵体

Claims (5)

  1. キャップの両端が開口し、前記キャップの一端開口部に、第1の筆記体のペン先側を挿着可能に設け、前記キャップの他端開口部に、第2の筆記体のペン先側を挿着可能に設け、前記第1の筆記体が、一端にペン先を備え且つ内部に第1の熱変色性インキが収容され、前記第1の筆記体のペン先から第1の熱変色性インキが吐出可能に構成され、前記第2の筆記体が、一端にペン先を備え且つ内部に第2の熱変色性インキが収容され、前記第2の筆記体のペン先から第2の熱変色性インキが吐出可能に構成され、少なくとも第1の筆記体の反ペン先側の端部または第2の筆記体の反ペン先側の端部に摩擦部を設け、前記第1の熱変色性インキによる筆跡及び前記第2の熱変色性インキによる筆跡の各々を前記摩擦部によって摩擦し、その際に生じる摩擦熱で前記筆跡の各々が熱変色可能であることを特徴とする熱変色性筆記具。
  2. 前記第1の熱変色性インキの発色状態の色と前記第2の熱変色性インキの発色状態の色とが異なる請求項1記載の熱変色性筆記具。
  3. 前記第1の熱変色性インキ及び前記第2の熱変色性インキの各々の、摩擦部の摩擦熱による変色温度を25℃〜95℃に設定した請求項1または2記載の熱変色性筆記具。
  4. 前記第1の筆記体のペン先及び前記第2の筆記体のペン先がボールペンチップからなる請求項1、2または3記載の熱変色性筆記具。
  5. 前記第1の筆記体のペン先及び前記第2の筆記体のペン先が多孔質ペン体からなる請求項1、2または3記載の熱変色性筆記具。
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