JP2008296287A - プリント基板加工機 - Google Patents

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Kotaro Matsushita
耕太郎 松下
Yoshiaki Amano
好章 天野
Tokushige Kumagai
徳成 熊谷
Katsuhiro Nagasawa
勝浩 長沢
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Abstract

【課題】運転操作中の作業者が稼動状況を確認しやすいプリント基板加工機を提供する。
【解決手段】基板加工機1は、プリント基板を載置する複数のテーブル20と、前記各テーブル毎に設けられ、前記テーブルをそれぞれ前後X方向に移動させるX軸駆動部21と、このX軸駆動部を介して前記複数のテーブル20を支持するベッド部22と、コラム23を介して前記各テーブル20の上方に配置されたクロススライド27と、クロススライド27をそれぞれ左右Y方向に移動させるY軸駆動部26と、クロススライド27に支持され上下Z方向に移動自在のガイド34と、ガイド34を上下Z方向に移動させる図示を省略するZ軸駆動部と、ガイド34に支持された複数のスピンドル25と、このプリント基板加工機1の動作制御を統括的に制御する図示しない制御装置と、この制御装置に運転操作の入力を行う操作卓28で構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のプリント基板の同時加工が可能なプリント基板加工機に関するものである。
多品種少量生産を効率良く行うためのプリント基板加工機として、例えば、複数のテーブル載置領域を形成した単一のベッドと、前記テーブル載置領域全体を跨ように前記ベッドに固定され、前記テーブル載置領域に対応する複数のクロススライドの支持領城を形成したコラムと、前記ベッドに個別にX方向(前後方向)に移動可能に支持された複数のテーブルと、前記コラムに個別にY方向(左右方向)に移動可能に支持された複数のクロススライドと、このクロススライドにZ方向(上下方向)に移動可能に支持されたスピンドルユニットとを設けたプリント基板加工機が知られている。このようなプリント基板加工機は、単一のベッド上に複数台のプリント基板加工機を配置した構成となるため、据え付け時、あるいは経時変化による床面の変動に対しても、単一のベッド内の加工モジュール間の調整が必要なく、据え付け、保守調整が容易である。このような装置は、多品種少量生産の場合だけでなく、少品種多量生産の場合にも適用することができる。
ドリルを用いてプリント基板等に穴明け加工をするプリント基板加工機の楊合、加工をする時には、X方向(奥行方向)に移動するテーブルと、Y方向(左右方向)に移動するクロススライドをそれぞれ移動させてドリルの軸心を加工部の中心に合わせた後、スピンドルユニットを下降(Z方向)させ、スピンドルユニットに回転自在に保持させたドリルによりプリント基板に穴を明ける。
ところで、このようなプリント基板加工機は、運転操作を行うために、デイスプレイとキーボード及び制御装置からなる操作卓をテーブルの片側に設置している。これにより、テーブル上での加工状況を監視しながら運転操作を行うことができる。
特開平7-314395号公報 特開平11-347884号公報 登録意匠第1140777号公報
前記従来例によれば、テーブルの両側に配置される一対の支柱によりコラムが支持され、このコラムに複数のクロススライドがY方向の移動方向に対して直列に配置される。このため、テーブルの片側に設けられる操作卓を操作する作業者からテーブル全体の稼動状況を監視することは困難であり、稼動状況を目視確認する際には、作業者が操作卓の位置から大きく移動しなければならない。
また、前記従来例によれば、両側の支柱で長いコラムを支持し、このコラムに対して複数のクロススライドが移動するため、コラムの歪みや振動を軽減するためにコラムの強度を向上させる必要がある。
そこで、この発明の目的は、運転操作中の作業者が稼動状況を確認しやすいプリント基板加工機を提供することにある。
本発明に係るプリント基板加工機では、前記目的を達成するために、操作卓をクロススライドの前部のベッド部に配置し、この操作卓の両側に第1のX軸駆動部を介して支持させれる第1のテーブルと、第2のX軸駆動部を介して支持させれる第2のテーブルとを分けて配置するようにする。
本発明によれば、運転操作中の作業者が大きく姿勢を変更することなく稼動状況を確認することができる。
以下、図1から図10を参照して、この発明に係るプリント基板加工機の実施の形態を説明する。図1から図9が第1の実施の形態に係るプリント基板加工機を示し、図10は第2の実施の形態に係るプリント基板加工機を示している。なお、同一の部位や方向などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
先ず、図1を参照して、この実施の形態に係るプリント基板加工機の第1の実施の形態の概略構造を説明する。図1は、第1の実施の形態に係るプリント基板加工機の概略構成図であり、(a)図が、筐体カバーを取り外した状態の装置外観図、(b)図がフロントカバーを開放した状態の外観斜視図である。
図1において、符号1で総括的に示すのは複数のプリント基板の同時加工が可能なプリント基板加工機である。このプリント基板加工機1は、(b)図に示すように、その外観を複数の外観部材から成る筐体10で覆う構造としているが、(a)図では内部構造を説明するために前記筐体カバー10を取り外した状態を示している。
このプリント基板加工機1は、プリント基板を載置する複数のテーブル20と、前記各テーブル20毎に設けられ、前記テーブル20をそれぞれ前後X方向に移動させるX軸駆動部21と、このX軸駆動部21を介して前記複数のテーブル20を支持するベッド部22と、コラム23を介して前記各テーブル20の上方に配置されたクロススライド27と、クロススライド27をそれぞれ左右Y方向に移動させるY軸駆動部26と、クロススライド27に支持され上下Z方向に移動自在のガイド34と、ガイド34を上下Z方向に移動させる図示を省略するZ軸駆動部と、ガイド34に支持された複数のスピンドル25と、このプリント基板加工機1の動作制御を統括的に制御する図示しない制御装置と、この制御装置に運転操作の入力を行う操作卓28を含んで構成される。
この実施の形態では、テーブル20を左右Y方向に沿って並べて配置される第1のテーブル20aと第2のテーブル20bとから構成し、各テーブル20には複数の基板載置領域29を前記左右Y方向に並べて配置している。この実施の形態では、各テーブル20に対して3個の基板載置領域29を設けているが、これに限定されるものではない。また、このテーブル20は、ベッド部22に設けられる図示を省略するレールを介して前後X方向に移動可能に支持され、X軸駆動部21を構成する第1のX軸駆動部21aと第2のX軸駆動部21bを介して前後X方向の任意の位置にそれぞれ移動させることができる。なお、この実施の形態のX軸駆動部21は図示しない駆動モータの回転をスライド移動に変換する機構を採用しているが、リニアーモータなどの他の駆動手段を採用しても良い。
ベッド部22は、左右Y方向の長さが前後X方向より長い形状を備え、その底面に設けられるレベリングボルト30とブロック部材31とを介して床に支持されることで、このベッド部22の上部を構成する平面が水平面を成すように設定される。
コラム23は、水平部材32と、この水平部材32を支持する複数の支柱33とで構成される。水平部材32は、ベッド部22の上面の長手方向(左右Y方向)に沿って配置され、この位置を維持するように、水平部材32の長手方向の両端部と、その中間位置に設けた支柱33でベッド部22の上面に支持される。そして、この実施の形態では、コラム23がテーブル20を跨ぐように3本の支柱33の間にテーブル20が前後X方向に移動可能に配置される。これにより、テーブル20の移動路を確保しながら、水平部材32を確実に保持することができるので、スピンドル25の位置精度を高めることができる。
なお、クロススライド27は、2つのテーブル20の上方となる水平部材32の前面に配置されたレール26に支持されている。水平部材32には、X軸駆動部21と同様な機構を備えたY軸駆動部26が内蔵されている。この実施の形態では、2つのテーブル20に対応したクロススライド27に第1のY軸駆動部26aと第2のY軸駆動部26bがそれぞれ独立して設けられている。
ガイド34は2つのテーブル20a、20bに対応する第1のガイド34aと第2のガイド34bとから構成されており、各ガイド34には各テーブル20の基板載置領域29に対応する複数のスピンドル25が取り付けられている。
スピンドルカバー37には、図示しない制御用の各種の配線や、切り粉を吸引するパイプ等が多数配置されている。
また、この実施の形態では、操作卓28を介して図示しない制御装置に運転操作の指示を行うことにより、この制御装置が運転操作の指示に基づいた加工工程の制御を実行する。すなわち、操作卓28で加工プログラムを読み込み、これを解析してX軸駆動部21とY軸駆動部26及びZ軸駆動部の動作位置指令を作成し、前記制御装置に送る。前記制御装置はX軸駆動部21とY軸駆動部24によりスピンドル25に回転自在に保持されたドリル35の軸線を加工位置に位置決めし、その後、Z軸駆動部によりドリル35をプリント基板に切り込ませて穴明け加工をする。
そして、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の大きな特徴の1つは、操作卓28をクロススライド27の前部のベッド部22に配置し、操作卓28の両側に第1のX軸駆動部21aにより移動する第1のテーブル20aと、第2のX軸駆動部21bにより移動する第2のテーブル20bを分けて配置した点にある。
この特徴的な構成によれば、第1のテーブル20aと第2のテーブル20bとの間に操作卓28が配置されるので、作業者は操作卓28を介して運転操作を行いながら、同時に2つのテーブル20での稼動状況を監視することができる。この際、作業者の姿勢や頭の向きを大きく移動させることなく操作しながら稼動状況を確認することができる。更にまた、操作卓28は複数のテーブル20の中央に配置されるので、操作卓28を操作する作業者がメンテナンスのために移動する距離を短くすることができる。
また、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の他の大きな特徴の1つは、操作卓28の両側に設けられるテーブル20とクロススライド27とは、左右独立した駆動機構(X軸駆動部21とY軸駆動部26)で動作可能とした点にある。即ち、この実施の形態では、第1のテーブル20aと第2のテーブル20bは、プリント基板を載置する複数の基板載置領域29をそれぞれ備え、クロススライド27は、第1のテーブル20aと第2のテーブル20bに対応した第1のクロススライド27aと第2のクロススライド27bを備え、クロススライド27aには複数の基板載置領域29に対応する複数のスピンドル25を備えたガイドaが、クロススライド27bには複数の基板載置領域29に対応する複数のスピンドル25を備えたガイドbがそれぞれ支持されている。このため、制御装置の制御により、左右の加工工程を同じ動作工程とすることもできるし、あるいは、左右異なった動作工程で運転制御することができる。この際、左右のテーブル20は操作卓28により左右に分断されるので、仮に、左右が異なった運転動作を行っても、作業者の誤操作の可能性を軽減することができる。
また、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の他の大きな特徴の1つは、クロススライド27を複数の支柱33で支持されるコラム23に設け、支柱33の1つを操作卓28の後方で、かつ第1のテーブル20aと第2のテーブル20bの間に設置した点にある。
この構造によれば、複数のテーブル20を跨ぐように形成されるコラム23の水平部材32の中間部分を支柱33で支持することができるので、水平部材32の歪みや振動を軽減して、この水平部材32に設けられるクロススライド27の位置決め精度を向上させることができる。そして、支柱部33の前部に操作卓28を配置することにより、支柱33の前部のデッドスペースを有効活用することができる。
また、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の他の大きな特徴の1つは、操作卓28の操作性と視認性を向上させた点にある。操作卓28は、上面前部に入力装置45が配置される略水平な操作面43が形成され、その後方に表示装置38を斜めに支持する構造を備えている。そして、この操作面43はテーブル20の上面より高い位置に配置される。この配置構成によれば、作業者は操作卓28を立ち姿勢の最適な位置で操作確認することができるとともに、この立ち操作姿勢を大きく変更することなく両側のテーブル20上での作業内容を監視することができる。
また、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の他の大きな特徴の1つは、コラム23の前部と成るベッド部22の上面を大きな傾斜面13で形成し、この傾斜面13に2つのテーブル20を監視する監視窓14と操作卓28を露出させる操作卓開口部15とを設けた開閉扉16を備えた筐体カバー10を採用した点にある。この実施の形態によれば、操作卓28の上部を常に露出する操作卓開口部15と、この操作卓開口部15の両側に監視窓14とが傾斜面13を備えた開閉扉16が設けられているので、開閉扉16の開閉の有無にかかわらず操作卓28の運転操作と加工作業領域46内の監視を行うことができる。
以下、図2から図9を参照して、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の構造を更に詳細に説明する。ここで、図2は、プリント基板加工機の縦断面図である。図3はプリント基板加工機の正面図の寸法説明図である。図4はプリント基板加工機の外観図であり、(a)図が平面図、(b)図が正面図、(c)図が背面図、(d)図が右側面図である。図5はプリント基板加工機の外観斜視図である。図6は操作卓の外観斜視図である。図7は加工工程を示す透視平面図である。図8は加工作業領域の内部構造を示す説明図であり、(a)図が開閉扉を開いた状態の部分斜視図、(b)図は装置の平面図である。図9は作業者の動作経路の対比説明図であり、(a)図は本実施の形態に係るプリント基板加工機、(b)図が従来例を示している。
先ず、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の内部機構の配置を図2と図3を参照して説明する。
図2において、この実施の形態では、床面からの高さh1を備えたベッド部22の上面47に、内部装置が設置されている。この上面47には、テーブル20が図示しないレールとX軸駆動部21とを介して前後X方向に取り付けられる。また、この上面47の後方には、コラム23がテーブル20を跨ぐように設けられ、このコラム23の前面にクロススライド27とガイド34を介してスピンドル25が配置されている。この実施の形態では、スピンドル25が前後X方向には固定されているので、テーブル20が前後X方向の前方に位置するときには、テーブル20の後部が前記スピンドル25の下方に位置し、テーブル20が前後X方向の後方に位置するときには、テーブル20の前部が前記スピンドル25の下方に位置するように、テーブル20の移動範囲が設定されている。したがって、この実施の形態ではスピンドル25が前後X方向の略中央に位置するように、コラム23の取付位置やテーブル20の前後X方向の長さが設定されている。
また、この実施の形態では、テーブル20が前後X方向の最も前方に位置する状態の上部に略三角形の断面形状を備えた加工作業領域46が確保される。この加工作業領域46は下辺が前記テーブル20の前後X方向の長さを有し、後方の最頂部が前記コラム23とスピンドル25を格納する十分な高さを備え、更にこの最頂部とテーブル20の前端部を結ぶ傾斜面13とで構成される空間である。
また、この実施の形態では、ベッド部22の前方に操作卓28を設けている。操作卓28は、上面前部に入力装置45が配置される略水平な操作面43を備え、この操作面43はベッド部22の上面に設置されるテーブル20の上面の高さh2より高い高さh3に設定されている。この実施の形態では、高さh3の寸法を標準的な成人男性および女性の作業者が立ち姿勢で無理なくキーボードやマウス操作ができる920mmに設定している。この実施の形態では、前記操作卓28は開閉扉16の開閉の如何に係わらず常に使用されることから傾斜面13に形成される操作卓開口部15を介して常に露出するように配置されている。このことから、操作面43の前部を傾斜面13から上方に飛び出させている。これにより、操作面43を前方に位置させて、この操作面43に配置される入力装置45を立ち姿勢の作業者に近づけて操作性を向上することができる。また、この構造によれば、この操作面43の後方に配置される表示装置38を視認性の良好な位置に配置することができるとともに、この表示装置38の前部に各種の入力装置45を配置することが可能な十分な広さを備えた操作面43を設けることができる。
更に、この実施の形態では、表示装置38を後方に傾斜(倒れる)姿勢で配置することにより、傾斜面13内の三角形状の加工作業領域46内に配置することができる。これにより、立ち姿勢の作業者における表示装置38の視認性を向上させるとともに、傾斜面13を操作面43の一部のみ張り出したフラット外観として意匠性を向上させている。
また、この実施の形態では、傾斜面13に開閉扉16を設けて、加工作業領域46を開放させてメンテナンスの作業性を向上させている。この開閉扉16は、上端部に設けた図示しない回転軸により下端部を自由端として上方に回転させて開放することができる。この開閉扉16の開放によって開口される開口部17は、高さ方向において、その下辺がテーブル20の上面を開放し、上辺の高さh4は操作卓28の上端部を成す表示装置38の上端部の高さh5より高い1500mmに設定している。これにより、加工作業領域46のメンテナンスの際の作業性を向上しつつ、開閉扉の如何に係わらず表示装置38の視認性を向上させている。
次に、図3に示すように、この実施の形態では、横幅w1の大きさを備える操作卓28の両側に横幅w2の大きさを備えるテーブル20を配置することが可能な横幅w4を備えたベッド部22を備えている。このベッド部22は、テーブル20の両側の位置に支柱33bを備え、この支柱33bに支持されるように水平部材32を備えたコラム23が設けられている。テーブル20の投影面積内には横幅w6のガイド34が配置され、このガイド34にピッチ間隔w5のスピンドル25が複数設けられている。この実施の形態では、テーブル20は左右Y方向には固定されているので、ガイド34に支持されるスピンドル25がテーブル20上を左右Y方向に移動することとなる。
また、この実施の形態では、操作卓28の後方のデッドスペースを利用して水平部材32の中間部分を支持する支柱33aを設けたので、装置の横幅Wを大きくすること無く、操作卓28を配置しつつコラム23の精度を向上させることができる。したがって、この実施の形態では、操作卓28を含むベッド部22の上部に配置される装置類をカバーするように横幅Wの筐体カバー10で装置全体を覆う構造とすることができる。特に、この操作卓28の配置によれば、2つのテーブル20の間に必然的に必要な隙間を利用して操作卓28を配置しているので、従来例のように、2つのテーブル20の片側に並べて操作卓を配置する構造に比べて左右X方向の長さを短くすることができるから、装置の小型化を実現することができる。
なお、この実施の形態では、プリント基板加工機1の横幅W(左右Y方向の寸法)を4360mm、高さH(上下Z方向の寸法)を1700mm、奥行D(前後X方向の寸法)を2200mmに設定し、更に3個並べて設置されるスピンドル25のピッチw5を538mm、テーブルの横幅w2を1620mmに設定している。
次に、図4から図6を参照してプリント基板加工機1の外観構造を更に詳細に説明する。図4と図5において、この実施の形態では、筐体カバー10を、装置の前部を覆う前部カバー11と、装置の後部を覆う後部カバー12とを含んで構成する。前部カバー11は、内部のコラム23から前方を覆うものであり、その上部はベッド部22の上面を前方から後方に向かって立ち上がる傾斜面13を備え、下部は前記傾斜面13の下端から下方に行くに従って緩やかな丸みを持って後方に後退し、そして垂直面でベッド部22の前部を覆う構造としている。これにより、テーブル20の前部が前方に丸みを持って張り出し、この上部が大きな傾斜面13で形成され、丸み形状の下部は後方に後退した垂直面で形成される特徴的な側面形状を備えた筐体カバー10が形成される。この筐体カバー10の形状によれば、装置前部で作業する下肢空間が確保され、しかも、最も前方に張り出した部分は丸み形状で形成されるので作業者の作業性を高めることかできる。更に、この実施の形態によれば、複数のスピンドル25とテーブル20が多様に移動して加工作業を行う加工作業領域46を、各動作機構の動作領域を確保しつつコンパクトな空間で覆うことができる。
(a)、(b)図に示すように、前部カバー11の前記傾斜面13には、加工作業領域46を開放してメンテナンスを可能とする開口部17が形成され、この開口部17は開閉扉16を介して開閉可能に構成される。開閉扉16の中央部は操作卓開口部15が形成され、常に操作卓28の主要部分が開放される構造となっている。一方、操作卓開口部15の両側には加工作業領域46内の加工状況を監視できるように透明な部材で覆われた監視窓14が設けられている。そして、この開閉扉16は、操作卓開口部15の下部が、その両側の監視窓14の下部より下方に張り出して形成される。これにより、操作卓28を前方に配置することできるとともに、この操作卓28の主要部分を露出させ、かつ、操作卓開口部15の強度を維持するように形成される。
また、図5と図6において、この実施の形態では、操作卓28を、ベッド部22の上面から立ち上がって形成する操作卓筐体37と、表示装置38と、主操作部39と、キーボード40と、マウス41と、操作制御部42とから構成する。操作卓筐体37は上面前部に略水平な操作面43が形成され、その後方に表示装置38を斜めに支持する構造を備えている。そして、前記操作面43の前部には主操作部39を片側に配置して他の片側をマウス操作面44とし、斜めに配置される表示装置38と前記操作面43の前部と表示装置38との間にキーボード40を配置している。この構造によれば、立ち姿勢の作業者が表示装置38の表示内容を見ながら主操作部39やキーボード40及びマウス41を介して運転指示操作を入力することができる。特に、この実施の形態では、使用頻度の高い操作キーを主操作部39にまとめ、この主操作部39を操作卓28の最も使い易い場所に配置しているので、操作性を一段と高めている。
なお、この実施の形態では、オペレータの使用頻度が高い操作キーである、稼動を開始するスタートキーと、設定したプログラムを一つずつ進めるシングルブロックキーと、エラーを解除を行うリセットキーと、ドリル軸を0点位置に戻すホームキーと、予め設定したポジションにドリルを移動させるとき使うパークキーを主操作部39に備えるようにしているが、作業者の利用頻度の高いスタートキーとリセットキーを設けるようにしても良い。
また、この実施の形態では、ベッド部22と操作43との間の空間に操作制御部42を設けることで、立ち姿勢の操作に最適な位置に入力装置45の操作面43や表示装置38を配置しつつ、この操作面の下方のデッドスペースの有効活用を図ることができる。しかも、操作制御部42は、開閉扉16の開閉の如何にかかわらず常に操作卓開口部15から露出して設けられているので、この操作制御部42の取り扱いが良好である。
更にまた、この実施の形態では、非常停止ボタン48を作業者が無理なく操作できる傾斜面13に設けている。しかも、この非常停止ボタン48を操作卓28の近傍の操作卓開口部15の周囲枠に設けることで、操作機器をプリント基板加工機1の中央に集中配置して使い勝手を向上しつつ、操作卓28の操作キーと分離させることで誤操作を軽減している。加えて、この実施の形態では、開閉扉16の両側の傾斜面13にも非常停止ボタン48を備えることで、作業者が操作卓28から離れた場所にいても、あるいは、開閉扉16を開放した状態でも、この非常停止ボタン48をすばやく操作することができる。
次に、図2と図7を参照してこのプリント基板加工機1の加工動作工程を更に説明する。この実施の形態では、操作卓28を介して加工プログラムを入力することができる。入力された加工プログラムは操作卓28の操作制御部42で解析されてX軸駆動部21とY軸駆動部26及びZ軸駆動部の動作位置指令が作成される。この作成された動作位置指令は制御装置の座標変換装置を介して各駆動制御部に伝達され、これを受けた各駆動制御部が図示を省略する位置センサからの情報を参照しながら所定の加工プログラムにしたがって動作することで、加工作業が実行される。
この実施の形態では、主操作部39のスタートキーを操作することで、予め設定された加工プログラムにしたがって加工工程を実行することができる。ここで、スピンドル25の前部にはサブチャック49が設けてあり、このサブチャック49がテーブル20の前部にあるドリルマガジン51から加工に必要なドリル35を所定の位置に移動させ、この移動させたドリル35をスピンドル25の下部に設けたスピンドルモータ部36が引き取って、この引き取ったドリル35をX軸駆動部21とY軸駆動部26を介して基板載置領域29に設置されるプリント基板の加工位置に移動させ、Z軸駆動部を介してドリル35を加工する工程を順次繰り返すことにより、加工作業を実行することができる。
ここで、この実施の形態では、左右に分離された一対のテーブル20とスピンドル25を支持するクロススライド27を独立して動作することができるので、例えば、図7(a)図に示すように、左右のテーブル20a、20bにおけるドリル35の移動動作を矢印P1、P2、P3に示すように左右同じ動きで動作することもできるし、あるいは、図7(b)図に示すように、左右のテーブル20a、20bのドリル35の動きを異なる動作とすることができる。
特に、この(b)図に示すように、一方のテーブル20aではプリント基板の左後方位置P1から、その前方の左前方位置P2に移動させて、更に右後方位置P3に移動させるように制御し、他の方のテーブル20bでは、前記左後方位置P1に対応してプリント基板の右前方位置P10、次に、左前方位置P2に対応して後方の左後方位置11、次に、右後方位置P3に対応して左前方位置P12となるように、左右が点対称と成る動作制御を行って加工をおこなうこともできる。このような点対称の動作制御を行うことにより、プリント基板加工機1の左右のバランスを良好にして加工精度を向上させることができる。
しかも、このような左右のテーブル20の加工動作が異なると、基板載置領域29にセットするプリント基板の向きが異なるが、この実施の形態では、操作卓28により左右のテーブル20が明確に分離されるので、この2つのテーブル20が左右に並んで設けられる従来例に比べてプリント基板のセット時の、基板の向きの誤操作を軽減することができる。
また、図8に示すように、この実施の形態では、操作卓28をベッド部22の前部に配置するため、この操作卓28とコラム23との間に斜線で示すデッドスペース50が生まれる。この実施の形態では、このデッドスペース50にメンテナンスに使用する工具類の設置スペースとして活用することができる。
また、(b)図に示すように、デッドスペース50に左右のテーブル20の近傍を照明する照明装置51を設けることもできる。一般に、この種のプリント基板加工機では、加工作業領域の天井部に照明装置を備えるのが一般的であるが、加工作業領域が異形な形状をしているため十分な照明効果を得ることができなかったが、この実施の形態では、加工作業領域46の中央から両側に向かって照明することができるので、前記課題を軽減することができる。
さて、図9に示すように、この実施の形態に係るプリント基板加工機1では、プリント基板加工機1の中央に立ち姿勢で良好な操作卓28が配置されているので、この操作卓28を操作する作業者が大きく姿勢を変更することなく、運転操作や作業の監視を行うことができる。
図9の(a)図は、この実施の形態に係るプリント基板加工機1の平面図を示す、(b)図は従来の装置の片側に操作卓が配置された従来例の平面図を示している。
図から明らかなように、この実施の形態では、操作卓28を操作する作業者は、頭を大きく動かすことなく左右の加工作業領域46を監視することができる。一方、従来例は、操作卓28が片側に配置されているため、頭を大きく動かしても加工作業領域46の全体を把握することができない。即ち、従来例の場合、操作卓の反対側の加工作業領域46を確認するためには作業者が移動しなければならない。
更に、作業者が加工作業領域46のメンテナンスを行う場合、従来例では、操作する作業者は、プリント基板加工機の一方の端から他方の端へ移動しなければならないが、この実施の形態では、操作卓28が中央にあるために、従来例の半分の距離で作業者が移動することができる。
次に、図10を参照して、この発明に係るプリント基板加工機の変型例を説明する。図10は、本発明の変型例を示す正面の透視図を示している。なお、第1の実施の形態と同一の部位や矢印などは同一符号を持って示し、重複した説明を省略する。
この変型例に係るプリント基板加工機2は、前記プリント基板加工機1の支柱33aを取り除いた構造を備えている。この構造によれば、コラム23の構造を簡単にすることができるとともに、操作卓28に関する第1の実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリント基板加工機の概略構成図である。 本発明に係るプリント基板加工機の縦断面図である。 本発明に係るプリント基板加工機の正面図の寸法説明図である。 本発明に係るプリント基板加工機の外観図である。 本発明に係るプリント基板加工機の外観斜視図である。 本発明に係るプリント基板加工機の操作卓の外観斜視図である。 本発明に係るプリント基板加工機の加工工程を示す透視平面図である。 本発明に係るプリント基板加工機の加工作業領域の内部構造を示す説明図である。 プリント基板加工機の作業者の動作経路の対比説明図である。 本発明の変型例に係るプリント基板加工機の正面の透視図である。
符号の説明
20a 第1のテーブル
20b 第2のテーブル
21a 第1のX軸駆動部
21b 第2のX軸駆動部
22 ベッド部
24 クロススライド
28 操作卓

Claims (3)

  1. プリント基板を載置する複数のテーブルと、前記各テーブル毎に設けられ前記テーブルをそれぞれ前後X方向に移動させるX軸駆動部と、前記X軸駆動部を介して前記複数のテーブルを支持するベッド部と、前記各テーブルの上方に配置されたクロススライドと、前記クロススライドをそれぞれ左右Y方向に移動させるY軸駆動部と、前記各クロススライドに支持され上下Z方向に移動自在のガイドと、前記ガイドを上下Z方向に移動させるZ軸駆動部と、前記ガイドに支持された複数のスピンドルと、前記X軸駆動部と前記Y軸駆動部により前記スピンドルの下端部に回転自在に保持されたドリルの軸線を加工位置に位置決めし、その後、前記Z軸駆動部により前記ドリルを前記プリント基板に切り込ませて穴明け加工を動作制御する制御装置と、前記制御装置に運転操作の入力を行う操作卓とを備えたプリント基板加工機において、
    前記操作卓を前記クロススライドの前部の前記ベッド部に配置し、該操作卓の両側に第1のX軸駆動部により移動する第1のテーブルと、第2のX軸駆動部により移動する第2のテーブルとを分けて配置した
    ことを特徴とするプリント基板加工機。
  2. 前記請求項1記載のプリント基板加工機において、
    前記第1のテーブルと前記第2のテーブルは、プリント基板を載置する複数の基板載置領域をそれぞれ備え、
    前記クロススライドは、前記第1のテーブルに対応した第1のクロススライドと前記第2のテーブルに対応した第2のクロススライドとから構成され、
    前記第1のクロススライドは第1のY軸駆動部により、前記第2のクロススライドは第2のY軸駆動部によりそれぞれ駆動される
    ことを特徴とするプリント基板加工機。
  3. 前記請求項1または2記載のプリント基板加工機において、
    前記クロススライドは、複数の支柱で支持されるコラム上に配置され、
    前記支柱の1つは、前記操作卓の後方で、かつ前記第1のテーブルと前記第2のテーブルの間に設置されている
    ことを特徴とするプリント基板加工機。
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