JP2008292336A - 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置 - Google Patents

画像処理によるトロリ線摩耗測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008292336A
JP2008292336A JP2007138732A JP2007138732A JP2008292336A JP 2008292336 A JP2008292336 A JP 2008292336A JP 2007138732 A JP2007138732 A JP 2007138732A JP 2007138732 A JP2007138732 A JP 2007138732A JP 2008292336 A JP2008292336 A JP 2008292336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley wire
wear
width
trolley
line sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007138732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4816567B2 (ja
Inventor
Yusuke Watabe
勇介 渡部
Yoriyuki Tanaka
順之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2007138732A priority Critical patent/JP4816567B2/ja
Priority to EP08764513.1A priority patent/EP2151667B1/en
Priority to CN2008800175367A priority patent/CN101680748B/zh
Priority to RU2009145644/28A priority patent/RU2430331C2/ru
Priority to PCT/JP2008/059440 priority patent/WO2008146701A1/ja
Publication of JP2008292336A publication Critical patent/JP2008292336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4816567B2 publication Critical patent/JP4816567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60MPOWER SUPPLY LINES, AND DEVICES ALONG RAILS, FOR ELECTRICALLY- PROPELLED VEHICLES
    • B60M1/00Power supply lines for contact with collector on vehicle
    • B60M1/12Trolley lines; Accessories therefor
    • B60M1/28Manufacturing or repairing trolley lines
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/0006Industrial image inspection using a design-rule based approach
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30136Metal
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30248Vehicle exterior or interior
    • G06T2207/30252Vehicle exterior; Vicinity of vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】 剛体架線式において、トロリ線の摩耗部分と剛体部の反射部分とを区別し、トロリ線の摩耗部のみを白域とし、背景を黒域とすることにより、トロリ線の摩耗部分を抽出するにある。
【解決手段】トロリ線の種類を予め設定することにより、前記ラインセンサ画像中のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上を持つ白域の部分を黒域に変換する手段61を備え、剛体架線式のトロリ線を撮像した2値化処理後のデータにおいて剛体部を白域から黒域に変換し、カテナリ式のトロリ線を撮像した2値化処理後のデータと同じ画面構成とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理によるトロリ線摩耗測定装置に関する。詳しくは、画像処理によるトロリ線の摩耗測定に関するもので、特にトロリ線の摩耗部分の幅を測定する装置に関する。
電気鉄道車輌へ電力を供給するトロリ線は、車輌が通過するたびに集電装置と接触が生じる。このため、電気鉄道車輌を運用していく中でトロリ線は徐々に摩耗して行き、交換をしない場合は、最終的には破断して事故を招くことになる。
そこで、トロリ線には、摩耗限界が設けられており、その摩耗限界を目安にトロリ線を交換し電気鉄道車輌の安全性を確保している。
トロリ線の摩耗を測定する方法としては、トロリ線の厚みを直接測定する方法、トロリ線摩耗部の幅を計算して摩耗幅からトロリ線の厚みを換算する方法の2つの方法に大きく分けられる。
トロリ線の厚みを直接測定する方法としては、まず、ノギスなどの定規を用いてトロリ線の厚みを測定する方法がある。これは作業者が測定したいトロリ線部分の厚みをノギス等の定規を用いて手作業にて測定する方法で、測定したいトロリ線の厚みを確実に求めることができる。その反面、測定には手間がかかり自動化できないため、長い距離の区間を測定することは困難である。
トロリ線の厚みを直接測定するもう1つの方法としては、光学センサを用いるものがある。これは回転ローラをトロリ線に押し付け、ローラ台にトロリ線を挟むように取り付けたレーザ照射装置と受光装置により、装置に挟まれたトロリ線部分での受光量を測定し、その受光量からトロリ線の厚みを換算するものである。この方式は連続的にトロリ線の厚みを測定することが可能であるが、トロリ線との接触を伴うため低速での運用を行う必要があり、トロリ線をセンサが挟む構造であるため、ポイント、エアーセクション、アンカーといったセンサと衝突するような構造物が存在する部分での使用が不可能であり、また、それら既存構造物の存在する場所では衝突しないよう測定位置から装置を離す必要がある。
トロリ線摩耗部の幅を計測する方法として、ナトリウムランプやレーザ光を照射してトロリ線摩耗部を測定する方法がある(例えば、特許文献1参照)。これはトロリ線下部が丸いひょうたん形状になっていて、摩耗によりトロリ線が平たく削れて行くほど削れた部分の幅が広くなることを利用したもので、摩耗幅からその箇所のトロリ線の厚みを換算する。
トロリ線摩耗部の測定方法としては、ナトリウムランプやレーザ光といった光源から照射した際のトロリ線摩耗部からの反射光を正反射で受光するように受光部のラインセンサとの位置を精密に調整し、正反射による強い光を撮像することでトロリ線摩耗部をホワイトアウト状態にし、その強い光を受けたホワイトアウト部分の幅からトロリ線摩耗部の幅を求めるものである。この方式は非接触であるため高速な運用が可能である。
しかしながら、トロリ線を挟んでいるクランプや背景に映る構造物などのノイズの影響を受け易く、何らかのノイズにより間違った計測結果を得た場合はそれを確認する方法が無く、トロリ線摩耗として問題があった部分については、結局は直接トロリ線の厚みを測定する方法を使用して確認する。また、光源と受光装置の位置を精密に調整して正反射光を受けるようにする必要がある。
これらに対して、ラインセンサ画像から画像処理によって摩耗幅を計測し、その摩耗幅の計測値からその箇所のトロリ線の厚みを換算する技術が開発されている(「画像処理によるトロリ線摩耗測定装置(特願2006−273523)」、以下、先件提案と言う)。先件提案によれば、非接触に短時間で長い距離を測定することができる。
先件提案における画像処理の基本的な考え方は、図13に示すように、画像の入力手段としてラインセンサ10を用い、照明としては、ナトリウムランプやレーザ光ではなく、通常の照明器具2を利用するものである。
即ち、検査車輌3の屋根上に鉛直上向きを見上げるようにラインセンサ10を設置し、ラインセンサ10の走査線が検査車輌3の進行方向と垂直になるようにし、走査線がトロリ線4を横切るようにする。検査車輌3の屋根上には、トロリ線4に接触するパンタグラフ5か装備され、パンタグラフ5に接触して摩耗するトロリ線4の近傍が照明器具2により照明されると共にトロリ線4の様子がラインセンサ10により撮影される。
ラインセンサ10により撮影されたトロリ線4の画像信号は車内に設置された計測用パーソナルコンピュータ(以下、PCと言う)6に入力される。計測用PC6は、ラインセンサ1より得られる走査線の輝度信号を時系列に並べラインセンサ画像(平面の画像)を作成し、入力画像として記録装置7へ保存する。
計測用PC6としては、例えば、図17に示すように、ラインセンサ画像作成部20、メモリ30,40、判別分析2値化処理部50、ノイズ除去処理部60、トロリ線摩耗部エッジ検出部70、トロリ線摩耗部幅計算部80より構成される。
計測用PC6は、図16に示すフローチャートに従い、入力したラインセンサ画像を画像処理してトロリ線の摩耗部の幅を、以下の手順により求める。
[ラインセンサ画像の取得]
先ず、ラインセンサ10により取得された画像信号は、ラインセンサ画像作成部20にて時系列に並べられラインセンサ画像としてメモリ30へ保存される(ステップS1)。
[判別分析2値化処理によるトロリ線摩耗部分の強調]
次いで、ラインセンサ画像はメモリ40を経てパラメータと共に判別分析2値化処理部50ヘ送られ、判別分析2値化処理部50により2値化処理が行われる(ステップS2)
ここで、トロリ線の摩耗部分はトロリ線がパンタグラフにより削られた部分であるため、摩耗していない部分に比べて強い光沢があるため、ラインセンサ画像上においてもトロリ線の摩耗部分は背景部分と比較して輝度値の異なる帯状の部分として撮影される。
判別分析2値化処理部50は、トロリ線摩耗部分(パンタグラフ接触面)とそのほかの背景部分(既存構造物など)を切り分けるように閾値を設定し、その閾値を用いてラインセンサ画像に対して、2値化処理を行い、トロリ線の摩耗部を強調した2値化ラインセンサ画像を構成する。
2値化ラインセンサ画像は、図14に示すように、トロリ線摩耗部分が白域、背景部分が黒域となる。
更に、判別分析2値化処理部50では、トロリ線の変位やトロリ線からの反射光の強さの違いに対応するために、判別分析2値化法を用いる。
「判別分析2値化法」とは、画像に応じて閾値を決定する方式であり、各画像におけるヒストグラムにおいて、ある程度の範囲の輝度値で集合する画素数の塊(以下クラスと呼ぶ)があり、2値化した時背景とパターン領域に関するクラス内分散とクラス間分散の分散比が最大になるように、いかなる画像においても比較的良好な閾値を決定する。
そのため、閾値を固定値で決めた場合における、撮像時の環境によっては、トロリ線の摩耗部以外が強調、抽出、または摩耗部自身が抽出されないといった問題が解消される。
[2値化ラインセンサ画像のノイズ除去]
ラインセンサ画像から2値化処理により2値化ラインセンサ画像を構成した場合、そのままではトロリ線摩耗部の傷や背景部分の状態により細かな点々状のノイズが含まれる場合がある。
そこで、2値化ラインセンサ画像がメモリ40を経てノイズ除去処理部60へ送られると、ノイズ除去処理部60は、2値化処理の膨張、収縮処理を行い、これらのノイズを除去する(ステップS4)。
[トロリ線摩耗部のエッジ検出]
引き続き、ノイズを除去した2値化ラインセンサ画像がパラメータと共にメモリ40を経てトロリ線摩耗部エッジ検出部70へ送られると、トロリ線摩耗部エッジ検出部70は2値化ラインセンサ画像上において白域で表されているトロリ線摩耗部の両側のエッジを検出する(ステップS5)。
これらのエッジ点は、あるラインについて左から探索した場合、背景の黒域から摩耗部分の白域へ変化する点が摩耗部分左側のエッジ点として、また摩耗部分の白域から背景の黒域へ変化する点を摩耗部分右側のエッジ点として検出することができる。
この処理を画像の上から下ヘライン毎に行うことで、図15に示すように、1枚の2値化ラインセンサ画像に関するトロリ線摩耗部分のエッジを検出する。
[トロリ線摩耗部幅の計算]
更に、2値化ラインセンサ画像から検出したトロリ線摩耗部分の両側のエッジデータは、メモリ40を経てパラメータ及びトロリ線高さデータと共にトロリ線摩耗部幅計算部80へ送られ、トロリ線摩耗部幅計算部80はラインセンサ10の一つの走査ライン上にある両側のエッジ点間距離をトロリ線摩耗部分の画像上の幅として計算する(ステップS6)。
具体的には、この時のラインセンサ10からトロリ線4までの高さ、レンズ焦点距離、センサ幅、センサ画素数から、1画素[pix]に対する実寸法[mm]の度合いである画像分解能[mm/pix]を計算し、トロリ線摩耗部分の画像上の幅と画像分解能との乗算を行うことでトロリ線摩耗部分の幅を計算する。
計算に用いるラインセンサ10からトロリ線4までの高さについては、例えば、先件提案等の別の手段によって得られるデータを用いて求めるものとする。
こうして求めたエッジデータ、トロリ線摩耗部、計算に用いたラインセンサ画像や対応するライン番号を指し示すデータ等を記録しておく。
このように説明したように、先件提案の画像処理によるトロリ線摩耗測定装置は、非接触の方式であるため高速な運用が可能であり、短期で長い距離の区間を測定することができる。
また、装置の構造上、ポイント、エアーセクション、アンカーといった既存構造物から離れた位置にセンサが設置されているため、回転ローラと光学センサを用いてトロリ線の厚みを直接計測する方法に比べて既存構造物との衝突を考慮する必要がなく、基本的に全ての区間においてラインセンサ画像の撮像が可能であり、測定区間でのトロリ線および近傍にある既存構造物の画像データを取得することができる。
また、特別な照明を使用する必要がなく、レーザ光を使用するような人体への影響を考慮するような取り扱いへの難しさがなく、光源と受光装置間での精密な位置合わせを行う煩わしさがない。
さらにどのような撮像環境においても、自動的に比較的良好な閾値を算出することが可能になり、閾値を定数で決めていた場合に起こる輝度の低さによるトロリ線が抽出されない現象が改善され、またデータとしてラインセンサ画像が残っているため、トロリ線摩耗として問題があった部分については、その部分の画像を見ることで問題の確認を行うことが可能である。
特開平10−194015号公報
トロリ線摩耗の測定方法としては、トロリ線の厚みをノギスなどの定規を用いて直接測定する方法、トロリ線の厚みを光学センサを用いて直接測定する方法、トロリ線摩耗部の幅をナトリウムランプやレーザ光を照射して測定し摩耗部からトロリ線の厚みを換算する方法、先件提案の画像処理によるトロリ線摩耗測定方法があるが、先件提案の画像処理によるトロリ線摩耗測定方法の課題についてのみ記述すれば以下の通りである。
(1)トロリ線摩耗の測定方法として、先件提案の画像処理によるトロリ線摩耗測定方法にはトロリ線と類似したノイズ(撮像物)を誤認識する問題がある。例えば、トロリ線の架線柱等からの吊架方式には数種類あり、代表的なものとしてパンタグラフが接触する部分であるトロリ線と、トロリ線をハンガと呼ばれる金属棒で吊るして支える為の吊架線とで成り立っているカテナリ吊架式がある。その他には、主に地下鉄路線に使用される方式として、図18に示すように、トンネル壁面8に架設される剛体部(剛体吊架線とも言う)9に直接トロリ線4をつけた剛体架線式がある。剛体吊架線9は、トンネル壁面8に固定される剛体架台9aと、トロリ線4を支持する剛体支持部(以下、トロリ線支持部と言う)9bを結合したものである。
先件提案の画像処理によるトロリ線の摩耗測定方法でカテナリ吊架式のトロリ線の撮像データを2値化処理によって加工すると、図14に示すように、トロリ線摩耗部分が白域となり、背景部分(トロリ線の摩耗していない部分を含む)が黒域となる。
しかしながら、剛体架線式の場合には、トロリ線4と並行して剛体架台9a、トロリ線支持部9bがあり、それらが光を反射する金属物質で構成されるときには、図19に示すように、トロリ線の摩耗部分が白域Aとなる共にそれに並行して剛体架台9a、トロリ線支持部9bの反射する部分も白域B,Cとなり、そして背景部分(トロリ線の摩耗していない部分を含む)が黒域となる。その為、トロリ線摩耗部の抽出時に、トロリ線4の摩耗部分と剛体部の反射部分との区別がつかない。
(2)先件提案の画像処理によるトロリ線摩耗測定の画像処理では、夜間に撮像したデータの場合、トロリ線の撮像データを2値化処理によって加工すると背景は黒域となる。しかし、日中に撮像したデータの場合、図20に示すように、トロリ線4の幅の内、摩耗していない部分のみ黒域となり、背景およびトロリ線摩耗部は白域となる。トロリ線4の摩耗部分を抽出するには、トロリ線4の摩耗部のみを白域とし、背景を黒域とする必要がある。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置は、ラインセンサを用いてラインセンサ画像を作成し入力画像として保存する手段と、前記ラインセンサ画像に対して判別分析2値化処理によるトロリ線摩耗部分を強調した2値化ラインセンサ画像を形成する手段と、前記2値化ラインセンサ画像からノイズを除去する手段と、ノイズを除去された前記2値化ラインセンサ画像からトロリ線摩耗部のエッジを検出する手段と、前記トロリ線摩耗部のエッジ点間距離をトロリ線摩耗部幅として計算する手段からなる画像処理によるトロリ線摩耗測定装置において、トロリ線の種類を予め設定することにより、画像を解析するライン単位に、トロリ線の最大幅とこの時のラインセンサからトロリ線までの高さ、レンズ焦点距離、センサ幅、センサ画素数から1画素[pix]に対する実寸法[mm]の度合いである画像分解能[mm/pix]を計算し、前記ラインセンサ画像中のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上を持つ白域の部分を黒域に変換する手段を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置は、請求項1において、前記2値化ラインセンサ画像上において白域として抽出されるトロリ線摩耗部及び剛体部で構成されるパターンを1ユニットとして予め登録し、該ユニット単位に登録したトロリ線摩耗部の位置からトロリ線摩耗部を特定する手段を追加したことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置は、請求項2において、前記2値化ラインセンサ画像において抽出される白域の数が予め登録された前記ユニットの構成数の倍数でないときに、前記判別2値化処理の閾値を段階的に再調整する手段を追加したことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置は、請求項1,2又は3において、前記2値化ラインセンサ画像において抽出される白域を全て摩耗幅に変換し、変換後の摩耗幅を予め登録した剛体部検出幅と比較し、比較結果により、前記剛体検出幅とより多く該当する摩耗幅を有する白域を剛体部として認識し、該剛体部として認識した白域以外の白域の摩耗幅をトロリ線摩耗部の幅として選択する手段を追加したことを特徴とする。
(1)本発明の請求項1に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置によれば、以下の効果を奏する。
(a)画像処理によるトロリ線摩耗測定装置に於いて、日中に撮像した2値化処理後のデータにおいて背景を白域から黒域に変換し、夜間に撮像した2値化処理後のデータと同じ画面構成(背景:黒域 摩耗部:白域)とすることができる。これにより日中に撮像したデータでも画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
(b)画像処理によるトロリ線摩耗測定装置に於いて、剛体架線式のトロリ線を撮像した2値化処理後のデータにおいて剛体部を白域から黒域に変換し、カテナリ式のトロリ線を撮像した2値化処理後のデータと同じ画面構成(背景:黒域摩耗部:白域)とすることができる。これにより剛体架線式のトロリ線を撮像したデータでも画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
(2)本発明の請求項2に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置によれば、 請求項1の処理後もトロリ線摩耗部と剛体部が混在する場合においても、剛体部とトロリ線のユニット構成とトロリ線摩耗部の位置を装置に登録し、2値化処理後の撮像データから抽出したトロリ線摩耗部と剛体部からトロリ線摩耗部のみを抽出し誤検出することなく画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
(3)本発明の請求項3に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置によれば、請求項2の効果に加えて、経年後に剛体部に汚れ、腐食が発生し、剛体部を検出しなくなり剛体部とトロリ線のユニットとして予め登録した構成とならない場合においても、2値化処理後の撮像データの本来黒域となってしまう剛体部を白域になるように閾値を段階的に再調整し、剛体部とトロリ線のユニットとして予め登録した構成とする。これによりトロリ線摩耗部のみ抽出し、また閾値の調整により本来の幅より広くなってしまったトロリ線摩耗部の白域の幅を補正することにより本来の摩耗幅に戻す。これにより画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
(4)本発明の請求項4に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置によれば、経年後に剛体部に汚れ、腐食が発生し剛体部を検出しなくなり、請求項3を実施しても剛体部とトロリ線のユニットとして予め登録した構成とならない場合に、剛体部は摩耗しているわけではないので幅は不変であることを利用し、抽出したトロリ線摩耗部候補(剛体部の連続する白域を含む)の連続する白域を全て摩耗幅に変換し、変換後の値を予め登録した剛体部検出幅と各連続する白域を同一ライン単位で比較する。比較結果により、剛体検出幅とより多く該当する連続する白域の摩耗幅を剛体部とし、剛体部として認識しなかった連続する白域の摩耗幅をトロリ線摩耗部の幅とする。これにより画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
以下の実施例は、画像処理によるトロリ線摩耗測定装置のノイズ除去手段を改良したものであり、トロリ線摩耗部の検出精度を向上するものである。
(1)実施例1
本発明の第1の実施例に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置を図1及び図2に示す。図1は処理のフローチャートを示し、図2は装置の構成例を示すものである。
本実施例は、図2に示すように、背景技術の欄で述べたトロリ線摩耗測定装置のノイズ除去処理部60に代えて、摩耗部以外のノイズ除去処理を追加したノイズ除去処理部61を使用するものである。
即ち、図2に示すように、ノイズ除去処理部61ヘ2値化ラインセンサ画像がメモリ40を経て送られると、ノイズ除去処理部61は、図1に示すように、ステップS4のノイズ除去を行うに先立って、摩耗部以外のノイズ除去処理を行う(ステップS3)。
ここで、「摩耗部以外のノイズ除去処理」とは、ライン中のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上を持つ白域の部分を黒域に変換する処理のことを言う。
例えば、画像解析時にトロリ線種を装置に設定することにより画像を解析するライン単位に、トロリ線の最大幅とこの時のラインセンサからトロリ線までの高さ、レンズ焦点距離、センサ幅、センサ画素数から1画素[pix]に対する実寸法[mm]の度合いである画像分解能[mm/pix]を計算し、ライン中のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上を持つ白域の部分を黒域に変換する。
従って、剛体架線式のトロリ線を撮像した場合においても、図3に示すように、2値化ラインセンサ画像から剛体部を白域から黒域に変換し、カテナリ式のトロリ線を撮像した2値化ラインセンサ画像と同じ画面構成(背景:黒域摩耗部:白域)とすることができる。
これにより、剛体架線式のトロリ線を撮像したデータでも画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
更に、日中にトロリ線を撮像した場合においても、図3に示すように、2値化ラインセンサ画像から背景を白域から黒域に変換し、夜間に撮像した2値化処理後のデータと同じ画面構成(背景:黒域 摩耗部:白域)とすることができる。
これにより、日中に撮像したデータでも画像処理によるトロリ線測定装置にてトロリ線摩耗幅を測定することができる。
このように説明したように、本実施例によれば、ノイズ除去処理部60において摩耗部以外のノイズ除去処理を含むノイズ処理を行うため、日中撮像データの背景、及び剛体部のノイズを除去することが可能となる。
なお、上記以外の構成及び処理については、図16及び図17に示す構成及び処理と同様であり、同様な作用を奏するものである。また、トロリ線の最大幅は、JIS規格で定めるトロリ線の線種により特定できる。
(2)実施例2
本発明の第2の実施例に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置を図4及び図5に示す。図4は処理のフローチャートを示し、図5は装置の構成例を示すものである。
本実施例は、図5に示すように、前述したトロリ線摩耗部幅計算部80に代えて、剛体パターン認識処理を追加したトロリ線摩耗部幅計算部81を使用するものである。
即ち、図5に示すように、トロリ線摩耗部幅計算部81へ2値化ラインセンサ画像から検出したトロリ線摩耗部分の両側のエッジデータがパラメータ及びトロリ線高さデータと共にメモリ40を経て送られると、トロリ線摩耗部幅計算部81は、図4に示すように、ステップS6のトロリ線摩耗部分の幅を計算するに先立ち、剛体部パターン認識処理を行う(ステップS7)。
ここで、「剛体部パターン認識処理」とは、2値化ラインセンサ画像上におけるトロリ線摩耗部及び剛体部で構成されるパターンを1ユニットとして予め登録し、そのユニット単位に登録したトロリ線摩耗部の位置からトロリ線摩耗部を特定する処理を言う。
即ち、「剛体部パターン認識処理」では、剛体架線式のトロリ線の場合、2値化ラインセンサ画像上の全域に渡りトロリ線摩耗部と剛体部とが白域として検出されることを利用して、トロリ線摩耗部及び剛体部で構成されるパターンを予め登録する。
例えば、2値化ラインセンサ画像上において左から剛体部、トロリ線摩耗部、剛体部と撮像されるのであれば、1ユニット3本の連続する白域で構成されるパターンとして登録する。ここで、左から2番目の連続する白域を摩耗部として登録する。
尚、説明の都合上、剛体架線式の画像処理で認識する連続する白域を左から剛体部、トロリ線摩耗部、剛体部としているが、剛体架線式で使用している剛体架台によってはトロリ線摩耗部の位置、剛体部の数は異なってくる。
引き続き、剛体部パターン認識処理後、トロリ線摩耗幅計算部81において、パターン登録に従い、上記の例では2番目の連続する白域のみを摩耗部として摩耗幅の計算を実施する(ステップS6)。
これにより、2値化処理後の画像からトロリ線摩耗部のみ抽出することにより摩耗幅を計算できる。
本実施例は、トロリ線支持部等に代表される部分がトロリ線最大サイズ幅に比べて小さい場合、剛体部の全域を除去できないときに有効である。
例えば、トロリ線と並行する剛体架台がトロリ線最大サイズ幅よりも幅広であるときは、図6に示すように、白域から黒域へ置き換わったが、トロリ線支持部がトロリ線最大幅よりも幅狭であるときは、トロリ線支持部が白域Bのままで黒域に変換されない。
本実施例では、予め摩耗部は左から2番目の連続する白域Aと登録されているので、2番目の連続する白域Aのみを摩耗部として摩耗幅の計算を実施することができる。
更に、本実施例では、図7に示すように、トロリ線の切替部の撮像データの場合においても、複数のトロリ線に対してもユニット単位でそれぞれのユニットの摩耗部の連続する白域を抽出することができる。
上記の例では、3本の連続する白域で構成される1ユニットとして登録するので、左から2番目(1ユニットの2番目:1ユニットは1〜3番)の白域と5番目(2ユニットの2番目:2ユニットは4〜6番)の白域を摩耗部として抽出する。連結する白域を数える方向は、画像処理時のラインの探索方向による。
なお、上記以外の構成及び処理については、実施例1に示す構成及び処理と同様であり、同様な作用を奏するものである。
(3)実施例3
本発明の第3の実施例に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置を図8及び図9に示す。図8は処理のフローチャートを示し、図9は装置の構成例を示すものである。
本実施例は、図9に示すように、前述したトロリ線摩耗部幅計算部81に代えて、剛体パターン認識処理及びユニット構成判別処理を追加したトロリ線摩耗部幅計算部82を使用するものである。
即ち、図9に示すように、トロリ線摩耗部幅計算部82ヘ2値化ラインセンサ画像から検出したトロリ線摩耗部分の両側のエッジデータがパラメータ及びトロリ線高さデータと共にメモリ40を経てへ送られると、トロリ線摩耗部幅計算部82は、図8に示すように、ステップS7の剛体部パターン認識処理を行った後、ステップS6のトロリ線摩耗部分の幅を計算するに先立ち、ユニット構成判別を行う(ステップS8)。
ここで、「ユニット構成判別」とは、2値化ラインセンサ画像において連続する白域の数が剛体部パターン認識処理におけるユニットの構成数の倍数でないときに、判別2値化処理の閾値を段階的に再調整して剛体部を強制的に認識させる処理を言う。
敷設して間もない剛体架線式の剛体部と敷設後年数の経過した剛体部では金属面の反射率が異なる。また、トロリ線のように常にパンタグラフにより摩耗しているわけではないので、剛体部は徐々に汚れ、金属面の腐食等で光を反射しなくなる。
これにより剛体部パターン認識において、2値化ラインセンサ画像における連続した白域の数が予め登録したユニットの構成数の倍数と一致しなくなるときには、ユニット構成判別=NGとし、判別分析2値化処理の閾値を調整する(ステップS9)。
ステップS9の閾値を調整した後、判別分析2値化処理(ステップS2)以降の処理を、2値化ラインセンサ画像における連続した白域の数が予め登録したユニットの構成数の倍数と一致するまで、つまり、ユニット構成判別=OKとなるまで繰り返す。
ここで、ステップS9の閾値調整は、判別分析2値化処理で求める適正な閾値を強制的に補正する処理であり、リトライ回数により補正幅を段階的に増やす。
その際、剛体部の強調処理により摩耗部の連続する白域の幅(=摩耗幅)が適正値より大きくなってしまう可能性がある。そのため閾値を段階的に調整するに応じて、閾値の調整により本来の幅より広くなってしまったトロリ線摩耗部の白域の幅を補正することにより、本来の摩耗幅に戻す手段を追加しても良い。
なお、上記以外の構成及び処理については、実施例2に示す構成及び処理と同様であり、同様な作用を奏するものである。
(4)実施例4
本発明の第4の実施例に係る画像処理によるトロリ線摩耗測定装置を図11及び図12に示す。図11は処理のフローチャートを示し、図12は装置の構成例を示すものである。
本実施例は、図12に示すように、前述したトロリ線摩耗部幅計算部80に代えて、トロリ線選択処理を追加したトロリ線摩耗部幅計算部83を使用するものである。
即ち、図12に示すように、トロリ線摩耗部幅計算部83ヘ2値化ラインセンサ画像から検出したトロリ線摩耗部分の両側のエッジデータがパラメータ及びトロリ線高さデータと共にメモリ40を経てへ送られると、トロリ線摩耗部幅計算部83は、図11に示すように、ステップS6のトロリ線摩耗部分の幅を計算をした後、トロリ線選択処理を行う(ステップS10)。
ここで、「トロリ線選択処理」とは、抽出したトロリ線摩耗部候補(剛体部の連続する白域を含む)の連続する白域を全て摩耗幅に変換し、変換後の摩耗幅を予め登録した剛体部検出幅と各連続する白域を同一ライン単位で比較し、比較結果により、剛体部検出幅とより多く該当する摩耗幅を有する連続する白域を剛体部として認識し、剛体部と認識しなかった連続する白域の摩耗幅をトロリ線摩耗部の幅とする処理である。
敷設後相当年数の経過した剛体架線式の剛体部は、図6に示すように、摩耗部の左右にトロリ線支持部として抽出されず、図10に示すように、どちらか片方のトロリ線支持部として抽出されない場合がある。
その場合には、トロリ線摩耗部候補がユニットの構成数とあわなくなるので、抽出した全ての連続する白域(摩耗部及び剛体部)の摩耗幅を計算し、計算後の結果から妥当と思われる値となっている連続する白域の値を採用するのである。
また、図7に示すように、トロリ線の切替部の撮像データの場合を考慮して、同一ライン上のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上離れている連続する白域は別ユニットと判定する。
ここで、剛体部及びトロリ線摩耗部を含めて検出した連続する白域からトロリ線摩耗部の連続する白域として認識する方法を以下に示す。尚、この処理はユニット単位に行う。
(a)予め剛体部検出幅を登録する。
(b)剛体支持部、剛体架台は摩耗しているわけではないので幅は不変であることを利用し、同一ライン単位で(a)で登録された剛体検出幅のサイズに、どの連続する白域の幅が近いかを比較する。より多く(a)で登録された剛体検出幅サイズに近い値を持つ連続する白域の摩耗幅を剛体部とし、剛体部と認識しなかった連続する白域の摩耗幅をトロリ線摩耗部の幅とする。
なお、上記以外の構成及び処理については、実施例1に示す構成及び処理と同様であり、同様な作用を奏するものである。
本発明は、画像処理によるトロリ線の摩耗測定、特にトロリ線の摩耗部分の幅を測定する装置として広く産業上で利用可能なものである。
本発明の実施例1に係るトロリ線摩耗部測定装置のフローチャートである。 本発明の実施例1に係るトロリ線摩耗部測定装置の構成図である。 摩耗部以外のノイズ除去処理を実施した例を示す説明図である。 本発明の実施例2に係るトロリ線摩耗部測定装置のフローチャートである 本発明の実施例2に係るトロリ線摩耗部測定装置の構成図である。 トロリ線最大幅より幅の狭いトロリ線支持部が黒域に変換されず白域のままである様子を示す説明図である。 トロリ線切替部の撮像データを示す説明図である。 本発明の実施例3に係るトロリ線摩耗部測定装置のフローチャートである。 本発明の実施例3に係るトロリ線摩耗部測定装置の構成図である。 経年による剛体部の汚れ等で剛体部の一部が白域とはならない例を示す説明図である。 本発明の実施例4に係るトロリ線摩耗部測定装置のフローチャートである 本発明の実施例4に係るトロリ線摩耗部測定装置の構成図である。 トロリ線摩耗計測用ラインセンサの配置例を示す概略図である。 トロリ線摩耗部の2値化ラインセンサ画像の例を示す説明図である。 トロリ線摩耗部のエッジ検出例を示す説明図である。 背景技術に係るトロリ線摩耗測定のフローチャートである。 背景技術に係るトロリ線摩耗測定装置の構成図である。 剛体架線式の構造図である。 剛体架線式のトロリ線摩耗部の検出例を示す説明図である。 日中撮像データのトロリ線摩耗部の検出例を示す説明図である。
符号の説明
2 照明器具
3 検査車輌
4 トロリ線
5 パンタグラフ
6 計測用PC
7 記録装置
10 ラインセンサ
20 ラインセンサ画像作成部
30,40 メモリ
50 判別分析2値化処理部
60,61 ノイズ処理部
70 トロリ線摩耗部エッジ検出部
80,81,82,83 トロリ線摩耗部幅計算部

Claims (4)

  1. ラインセンサを用いてラインセンサ画像を作成し入力画像として保存する手段と、前記ラインセンサ画像に対して判別分析2値化処理によるトロリ線摩耗部分を強調した2値化ラインセンサ画像を形成する手段と、前記2値化ラインセンサ画像からノイズを除去する手段と、ノイズを除去された前記2値化ラインセンサ画像からトロリ線摩耗部のエッジを検出する手段と、前記トロリ線摩耗部のエッジ点間距離をトロリ線摩耗部幅として計算する手段からなる画像処理によるトロリ線摩耗測定装置において、トロリ線の種類を予め設定することにより、画像を解析するライン単位に、トロリ線の最大幅とこの時のラインセンサからトロリ線までの高さ、レンズ焦点距離、センサ幅、センサ画素数から1画素に対する実寸法の度合いである画像分解能を計算し、前記ラインセンサ画像中のトロリ線の最大幅に相当する画素数以上を持つ白域の部分を黒域に変換する手段を備えたことを特徴とする画像処理によるトロリ線摩耗測定装置。
  2. 請求項1において、前記2値化ラインセンサ画像上において白域として抽出されるトロリ線摩耗部及び剛体部で構成されるパターンを1ユニットとして予め登録し、該ユニット単位に登録したトロリ線摩耗部の位置からトロリ線摩耗部を特定する手段を追加したことを特徴とする画像処理によるトロリ線摩耗測定装置。
  3. 請求項2において、前記2値化ラインセンサ画像において抽出される白域の数が予め登録された前記ユニットの構成数の倍数でないときに、前記判別2値化処理の閾値を段階的に再調整する手段を追加したことを特徴とする画像処理によるトロリ線摩耗測定装置。
  4. 請求項1,2又は3において、前記2値化ラインセンサ画像において抽出される白域を全て摩耗幅に変換し、変換後の摩耗幅を予め登録した剛体部検出幅と比較し、比較結果により、前記剛体検出幅とより多く該当する摩耗幅を有する白域を剛体部として認識し、該剛体部として認識した白域以外の白域の摩耗幅をトロリ線摩耗部の幅として選択する手段を追加したことを特徴とする画像処理によるトロリ線摩耗測定装置。
JP2007138732A 2007-05-25 2007-05-25 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置 Active JP4816567B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138732A JP4816567B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
EP08764513.1A EP2151667B1 (en) 2007-05-25 2008-05-22 Equipment for measuring abrasion of trolley wire by image processing
CN2008800175367A CN101680748B (zh) 2007-05-25 2008-05-22 通过图像处理来测量架空线的磨损的设备
RU2009145644/28A RU2430331C2 (ru) 2007-05-25 2008-05-22 Устройство для измерения износа контактного провода путем обработки изображения
PCT/JP2008/059440 WO2008146701A1 (ja) 2007-05-25 2008-05-22 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007138732A JP4816567B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008292336A true JP2008292336A (ja) 2008-12-04
JP4816567B2 JP4816567B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=40074954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007138732A Active JP4816567B2 (ja) 2007-05-25 2007-05-25 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2151667B1 (ja)
JP (1) JP4816567B2 (ja)
CN (1) CN101680748B (ja)
RU (1) RU2430331C2 (ja)
WO (1) WO2008146701A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208095A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Hitachi High-Technologies Corp トロリ線測定方法及び装置
JP5534058B1 (ja) * 2013-02-19 2014-06-25 株式会社明電舎 摩耗測定装置及びその方法
JP2015099118A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 株式会社明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置及びトロリ線摩耗測定方法
CN109855543A (zh) * 2019-03-20 2019-06-07 红云红河烟草(集团)有限责任公司 丝束开松宽度测量方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5811637B2 (ja) * 2011-06-30 2015-11-11 株式会社明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
DE102011111409B3 (de) * 2011-08-23 2012-08-30 Rheinische Fachhochschule Köln gGmbH Anordnung und Verfahren zur Bestimmung des Verschleißgrades der Schleiffläche eines Rillenfahrdrahtes
JP2014198525A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ トロリ線局部摩耗位置測定方法及び装置
RU200904U1 (ru) * 2020-06-15 2020-11-17 Общество С Ограниченной Ответственностью "Мобильные Системы Диагностики Холдинг" Измеритель износа контактного провода ручной электронный

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62223608A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Hitachi Electronics Eng Co Ltd トロリ−線摩耗測定装置
JPH09159414A (ja) * 1995-12-07 1997-06-20 Hitachi Electron Eng Co Ltd 携帯型トロリ線摩耗測定装置
JP2004286500A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Railway Technical Res Inst 鉄道車両のパンタグラフ状態測定方法及び装置
JP2005091181A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Meidensha Corp 画像処理装置
JP2005271682A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 West Japan Railway Co トロリ線摩耗量の測定方法及び測定装置
JP2006248411A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Meidensha Corp 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10044432A1 (de) * 2000-09-08 2002-04-04 Siemens Ag Einrichtung, Verfahren und Verwendung für die automatische Erfassung des Verschleißes der Fahrdrähte von Oberleitungen für elektrisch angetriebene Fahrzeuge
JP2006273523A (ja) 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Elevator Co Ltd 昇降機利用者の情報管理装置及び昇降機利用者の情報管理方法、並びに、被管理者の情報管理装置及び被管理者の情報管理方法
JP4779770B2 (ja) * 2006-03-31 2011-09-28 株式会社明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP5162874B2 (ja) * 2006-10-05 2013-03-13 株式会社明電舎 トロリ線の摩耗測定装置
JP4923942B2 (ja) * 2006-10-20 2012-04-25 株式会社明電舎 画像処理によるパンタグラフ測定装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62223608A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Hitachi Electronics Eng Co Ltd トロリ−線摩耗測定装置
JPH09159414A (ja) * 1995-12-07 1997-06-20 Hitachi Electron Eng Co Ltd 携帯型トロリ線摩耗測定装置
JP2004286500A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Railway Technical Res Inst 鉄道車両のパンタグラフ状態測定方法及び装置
JP2005091181A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Meidensha Corp 画像処理装置
JP2005271682A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 West Japan Railway Co トロリ線摩耗量の測定方法及び測定装置
JP2006248411A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Meidensha Corp 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012208095A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Hitachi High-Technologies Corp トロリ線測定方法及び装置
JP5534058B1 (ja) * 2013-02-19 2014-06-25 株式会社明電舎 摩耗測定装置及びその方法
WO2014115902A1 (ja) * 2013-02-19 2014-07-31 株式会社 明電舎 摩耗測定装置及びその方法
JP2014159971A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Meidensha Corp 摩耗測定装置及びその方法
CN104272058A (zh) * 2013-02-19 2015-01-07 株式会社明电舍 磨损测定装置及其方法
CN104272058B (zh) * 2013-02-19 2016-06-22 株式会社明电舍 磨损测定装置及其方法
JP2015099118A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 株式会社明電舎 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置及びトロリ線摩耗測定方法
CN109855543A (zh) * 2019-03-20 2019-06-07 红云红河烟草(集团)有限责任公司 丝束开松宽度测量方法
CN109855543B (zh) * 2019-03-20 2021-07-20 红云红河烟草(集团)有限责任公司 丝束开松宽度测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2151667A4 (en) 2011-07-13
CN101680748A (zh) 2010-03-24
JP4816567B2 (ja) 2011-11-16
CN101680748B (zh) 2011-09-21
EP2151667A1 (en) 2010-02-10
RU2430331C2 (ru) 2011-09-27
EP2151667B1 (en) 2013-04-17
WO2008146701A1 (ja) 2008-12-04
RU2009145644A (ru) 2011-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4973108B2 (ja) トロリ線の摩耗測定装置
JP4816567B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP5321235B2 (ja) パンタグラフ変位測定装置及びトロリ線硬点検出方法
JP4635657B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP5245445B2 (ja) 渡り線測定装置
JP5287177B2 (ja) 画像処理によるトロリ線の摩耗および偏位測定装置
JP5162874B2 (ja) トロリ線の摩耗測定装置
JP2006349432A (ja) パンタグラフのすり板検査装置
JP4779770B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP7226494B2 (ja) 架線摩耗検出方法
JP5223472B2 (ja) 摩耗測定装置及び摩耗測定方法
JP5629478B2 (ja) パンタグラフ監視装置
JP4858316B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP4398282B2 (ja) パンタグラフのすり板検査装置。
JP4835506B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置
JP6268382B2 (ja) 画像処理によるトロリ線摩耗測定装置及びトロリ線摩耗測定方法
JP7264001B2 (ja) 摩耗状態検出装置
JP2006078355A (ja) パンタグラフのすり板検査装置
JP6841096B2 (ja) トロリ線の摺動面幅検出装置及び方法
JP2022129480A (ja) パンタグラフ変位測定装置及びトロリ線硬点検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4816567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150