JP2008292029A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器の通過位置に応じた熱交換量の隔たりを低減させ、製造が容易な空気調和装置を提供する。
【解決手段】ケーシング4は、吸込口4Sと吹出口4Eとを有している。クロスフローファン11は、ケーシング4の内部に収容され、吸込口4Sから吹出口4Eに向かう空気流れを形成する。室内熱交換器10は、ケーシング4の内部に収容され、空気流れの途中に配置されている。遮風板17は、室内熱交換器10のうち設置状態での空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分の上流側に設けられ、上流側に向けて突出した形状を有しており、空気流れを遮る。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器を備えた空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置の室内機に収容される室内熱交換器は、例えば、以下の特許文献1に示すように、室内機の能力を向上させつつ薄型化させるために、多段曲げされた状態で本体ケーシング内に収容されている。
このような多段曲げの室内熱交換器が収容された室内機では、本体ケーシングが室内熱交換器の曲げ部分に沿うように形成されている。
また、以下の特許文献2に示すように、多段曲げされた熱交換器の曲げ部分において、遮蔽部を設けた構成のものが提案されている。熱交換器の曲げ部分を通過して熱交換が不十分な空気と、熱交換器を通過して熱交換が十分な空気とが混合してしまうと、周囲に結露を生じさせる問題があるが、特許文献2に記載の熱交換器では、曲げ部分を通過しにくいように遮蔽部が設けられているため、結露の問題を改善させることができている。
特開2006−145050号公報 特開2002−213761号公報
しかし、上記特許文献2に記載の空気調和装置では、曲げ部分において遮蔽部を形成させるために、フィンに切れ込みを入れたり、部分的に折り曲げる工程が必要となっており、製造工程が複雑になっている。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、熱交換器の通過位置に応じた熱交換量の隔たりを低減させ、製造が容易な空気調和装置を提供することにある。
第1発明に係る空気調和装置は、吸い込んだ空気を調和して吹き出す空気調和装置であって、ケーシングと、ファンと、熱交換器と、遮風板とを備えている。ケーシングは、吸込口と吹出口とを有している。ファンは、ケーシングの内部に収容され、吸込口から吹出口に向かう空気流れを形成する。熱交換器は、ケーシングの内部に収容され、空気流れの途中に配置されている。遮風板は、熱交換器のうち設置状態での空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分の上流側に設けられ、上流側に向けて突出した形状を有しており、空気流れを遮る。なお、ここでの熱交換器において空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分には、例えば、熱交換器を折り曲げて配置した場合の折り曲がり部分等が含まれる。
ここでは、熱交換器を通過した空気は、熱交換によって調和される。しかし、熱交換器において空気流れ方向における幅が相対的に薄い部分を通過した空気の熱交換量と、相対的に厚い部分を通過した空気の熱交換量とは異なるため、これらの空気が熱交換器の下流側で混ざり合うと、熱交換器の下流側に配置された部材等の表面において結露が生じてしまうおそれがある。
これに対して、第1発明の空気調和装置では、相対的に薄い部分の上流側に遮風板が設けられているため、空気流れは、この相対的に薄い部分を避けて通過するようになる。このため、熱交換器を通過した空気は、ほぼ同程度に熱交換されていることになるため、略均一な温度となり、結露が生じにくい。さらに、遮風板は、上流側に突出した形状を有しているため、熱交換器を通過しようとする空気流れは、熱交換器の上流側において、スムーズに分割され、空気流れの抵抗となることが抑えられている。さらに、これらの効果は、上流側に突出した形状の遮風板を熱交換器の相対的に薄くなっている部分の上流側に取り付けるだけで得られるため、製造が容易である。
これにより、熱交換器の通過位置に応じた熱交換量の隔たりを低減させて結露の発生を抑えつつ、各空気流れの抵抗を抑え、容易に製造することが可能になる。
第2発明に係る空気調和装置は、第1発明の空気調和装置であって、遮風板の空気流れ上流側の形状は、空気流れの上流側から下流側に向かうにつれて上下方向の厚みが増していく形状となっている。
ここでは、空気流れ上流側から下流側に向かうにつれて上下方向の厚みが徐々に増すように、遮風板が形成されている。このため、空気流れの分割をよりスムーズにさせることができる。
これにより、遮風板に空気流れが衝突することで逆流が生じてしまい、遮風板の上流側の面積以上の悪影響が生じてしまうおそれを低減させることが可能になる。
第3発明に係る空気調和装置は、第1発明または第2発明の空気調和装置であって、熱交換器は、複数のフィンを有している。熱交換器は、第1熱交換器と、第1熱交換器の下端から下方に伸びている第2熱交換器とを有している。この第1熱交換器のフィンの面における長手方向と第2熱交換器のフィンの面における長手方向とによって形成される下流側の角度は、180°より小さい。ここで、ファンは、熱交換器の上流側に位置していても、下流側に位置していても、いずれであってもよい。熱交換器のうち設置状態での空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分は、第1熱交換器と第2熱交換器との折れ曲がり接触部分である。
ここでは、第1熱交換器フィンの面における長手方向と第2熱交換器フィンの面における長手方向とが互いに折れ曲がって配置されている。このため、必要長の熱交換器をコンパクト化させることができるため、空気調和装置を小型化させることができる。そして、第1熱交換器と第2熱交換器とが折れ曲がって空気流れ方向に薄くなっている部分の上流側には、遮蔽板が設けられているため、熱交換量の部分的な隔たりを低減させることができる。
これにより、第1熱交換器と第2熱交換器とを折り曲げて空気調和装置の小型化を図りつつ、熱交換量の隔たりを低減させることが可能になる。
第4発明に係る空気調和装置は、第3発明の空気調和装置であって、第1熱交換器のフィンの面の長手方向に対して垂直な方向の幅と、第2熱交換器のフィンの面の長手方向に対して垂直な方向の幅とは、略同一である。そして、第1熱交換器の下端部の下流側と、第2熱交換器の上端部の下流側とが接している。
ここでは、フィンの面の長手方向に対して垂直な方向の幅が互いに等しい第1熱交換器と第2熱交換器とを用いているため、第1熱交換器の下端部の下流側と第2熱交換器の上端部の下流側とが接しているように第1熱交換器と第2熱交換器とを折った場合に、空気流れ方向の幅が薄い部分が生じることになる。そして、この形成された薄い部分に、遮風板を設けることができる。
これにより、熱交換器の設置作業において、フィン幅が略同一な熱交換器を折って生じた薄い部分に遮風板を設けるだけで容易に製造することが可能になる。
第5発明に係る空気調和装置では、第4発明の空気調和装置であって、第1熱交換器と、第2熱交換器とは、下流側端部を折り曲げ支点として折り曲げられている。そして、折り曲げ支点を頂点とする第1熱交換器のフィンの角度と、折り曲げ支点を頂点とする第2熱交換器のフィンの角度と、の合計が180°未満である。
ここでは、第1熱交換器と第2熱交換器とを下流側端部を折り曲げ支点として、互いに折り曲げると、フィンに厚みがあるために、第1熱交換器の上流側端部もしくは第2熱交換器の上流側端部のいずれかが最も上流側に位置することになる。
これに対して、第5発明の空気調和装置では、折り曲げ支点を頂点とする第1熱交換器のフィンの角度と、支点を頂点とする第2熱交換器のフィンの角度と、の合計が180°未満となるように構成されている。すなわち、折り曲げ支点を頂点とする第1熱交換器のフィンの角度、もしくは、折り曲げ支点を頂点とする第2熱交換器のフィンの角度のいずれかがより小さい角度となるように削り取られている。このため、第1熱交換器の上流側端部もしくは第2熱交換器の上流側端部のいずれかの最も上流側に位置する部分が下流側にシフトされている。
これにより、熱交換器の上流側を削った分だけ、空気流れ方向の幅を小型化させることが可能になる。
第6発明に係る空気調和装置では、第3発明から第5発明のいずれかの空気調和装置であって、熱交換器は、第2熱交換器の空気流れ下流側端部からさらに下流側に延びる第3熱交換器を有している。そして、第2熱交換器の長手方向と第3熱交換器の長手方向とがなす下流側の角度は180°より小さい。
ここでは、第2熱交換器と第3熱交換器とが下流側に曲げられている分だけ、設置スペースを狭小化させることができる。
これにより、空気調和装置の厚みを低減させることが可能になる。
第7発明に係る空気調和装置では、第1発明から第6発明のいずれかの空気調和装置であって、ファンは、貫流ファンである。
ここでは、ファンとして貫流ファンを採用した場合であっても、貫流ファンにおいて結露が発生することを抑えることが可能になる。
第8発明に係る空気調和装置では、第1発明から第6発明のいずれかの空気調和装置であって、ファンは、多翼ファンである。
ここでは、ファンとして多翼ファンを採用した場合であっても、多翼ファンにおいて結露が発生することを抑えることができる。
第1発明の空気調和装置では、熱交換器の通過位置に応じた熱交換量の隔たりを低減させて結露の発生を抑えつつ、各空気流れの抵抗を抑え、容易に製造することが可能になる。
第2発明の空気調和装置では、遮風板に空気流れが衝突することで逆流が生じてしまい、遮風板の上流側の面積以上の悪影響が生じてしまうおそれを低減させることが可能になる。
第3発明の空気調和装置では、第1熱交換器と第2熱交換器とを折り曲げて空気調和装置の小型化を図りつつ、熱交換量の隔たりを低減させることが可能になる。
第4発明の空気調和装置では、熱交換器の設置作業において、フィン幅が略同一な熱交換器を折って生じた薄い部分に遮風板を設けるだけで容易に製造することが可能になる。
第5発明の空気調和装置では、熱交換器の上流側を削った分だけ、空気流れ方向の幅を小型化させることが可能になる。
第6発明の空気調和装置では、空気調和装置の厚みを低減させることが可能になる。
第7発明の空気調和装置では、貫流ファンにおいて結露が発生することを抑えることが可能になる。
第8発明の空気調和装置では、多翼ファンにおいて結露が発生することを抑えることができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る空気調和装置の実施形態について説明する。
<空気調和装置の概略構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置100は、図1および図2に示すように、室内の天井面に沿うように設置される室内機1と、室外に設置される室外機2とを備えている。
室内機1内および室外機2内にはそれぞれ熱交換器10、20が収納されており、各熱交換器が冷媒配管5により接続されることにより冷媒回路を構成している。
<空気調和装置100の冷媒回路の構成概略>
図1に示すように、空気調和装置100の冷媒回路は、主として室内熱交換器10、アキュムレータ21、圧縮機22、四路切換弁23、室外熱交換器20および膨張弁24で構成される。
(室内機1)
室内機1に設けられている室内熱交換器10は、接触する空気との間で熱交換を行う。ここでは、室内熱交換器10は、フィンアンドチューブ型である。なお、室内機1内の冷媒回路には、後述する電磁弁13が設けられており、冷媒の流量を調節することができる。
また、室内機1には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器10に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン11が設けられている。クロスフローファン11は、室内機1内に設けられる1つの室内ファンモータ12によって回転駆動される。
(室外機2)
室外機2には、図1に示すように、圧縮機22と、圧縮機22の吐出側に接続される四路切換弁23と、圧縮機22の吸入側に接続されるアキュムレータ21と、四路切換弁23に接続されたフィンアンドチューブ型の室外熱交換器20と、室外熱交換器20に接続された膨張弁24とが設けられている。
膨張弁24は、液閉鎖弁26を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器10の一端と接続される。
また、四路切換弁23は、ガス閉鎖弁27を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器10の他端と接続されている。
また、室外機2には、室外熱交換器20での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン28が設けられている。このプロペラファン28は、室外ファンモータ29によって回転駆動される。
(室内機1の詳細構成)
室内機1は、図2に示すように、壁W近傍の天井に設置され、クロスフローファン11が回転駆動すると、室内空間RSからの室内空気RAが吸込口4Sを介して室内熱交換器10を通過するように取り込まれる。ここで、室内機1の吸込口4Sの空気流れ方向における上流側は、水平方向に開口しており、室内空気RAを略水平方向に取り込む。そして、熱交換された調和空気SAは、吹出口4Eを介して再び室内空間RSに戻される。これにより、対象となる室内空間RSが空調される。
なお、以下、上流側とは、クロスフローファン11によって形成される図面上左から右に向かう空気流れにおいて、左側を指すものとし、下流側とは、右側を指すものとする。
ここで、図3の室内機1の側面視断面図に示すように、室内熱交換器10やクロスフローファン11、電磁弁13、ドレンパン15、遮風板17、電装品箱70等は、ケーシング4内に配置されている。
このケーシング4の上流側には、ケーシング4の上流側上端部と、電装品箱70の上面側と、によって囲まれた吸込口4Sが形成されている。また、ケーシング4の下流側には、クロスフローファン11の出口と共通している吹出口4Eが形成されている。
クロスフローファン11は、ファン11aと、上部ファンケーシング11bと、下部ファンケーシング11cとを有している。ファン11aは、貫流ファンである。上部ファンケーシング11bと下部ファンケーシング11cとは一体となって送風流路を形成している。なお、このクロスフローファン11が駆動すると、ケーシング4内部に吸込口4Sから吹出口4Eに向かう略水平方向の空気流れが形成される。
電磁弁13は、ケーシング4の上流側上端近傍に配置されており、室内熱交換器10に対する冷媒供給量を調節する。
室内熱交換器10は、クロスフローファン11と電磁弁13との間に配置されており、互いに連なった第1熱交換器10aと、第2熱交換器10bと、第3熱交換器10cとを有している。第1熱交換器10aは、電磁弁13の下流側のケーシング4の上面から吊り下げられている。ここで、第1熱交換器10aは、電磁弁13の下流側から電磁弁13の下方にかけて位置しており、下方が上流側に向くように傾斜している。第2熱交換器10bは、第1熱交換器10aの下端部から伸びており、下方が下流側に向くように傾斜している。ここで、第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとは、平面視において互いに重なるように折り返されて配置されているため、空気流れ方向の幅を小型化することが可能になっている。第3熱交換器10cは、第2熱交換器の下端部からクロスフローファン11の下方近傍まで伸びており、下方が下流側に向くように傾斜しており、第2熱交換器10bの傾斜よりもゆるやかな傾斜となっている。このように、第1熱交換器10a、第2熱交換器10bおよび第3熱交換器10cは、クロスフローファン11を取り囲むように互いに折り曲げられているため、折り曲げられていない熱交換器が配置される構成と比較して、クロスフローファン11によって形成される空気流れがより多くの熱交換器を通過できるため、熱交換効率が向上している。また、第2熱交換器10bに対して第3熱交換器10cが曲げられているため、上下方向の幅をさらに狭めて、コンパクト化させることができている。なお、第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとがなすクロスフローファン11側の角度、および、第2熱交換器10bと第3熱交換器10cとがなすクロスフローファン11側の角度のいずれについても、180°未満であり、ケーシング4をコンパクト化させることができるようにしつつ、クロスフローファン11が機能できる程度まで、十分に折り曲げられている。
これらのフィンアンドチューブ型の第1熱交換器10a、第2熱交換器10b、第3熱交換器10cは、いずれもフィンの面上の長手方向に対して垂直な方向の幅が、いずれにおいても等しい。そして、図3に示すように、第1熱交換器10aの下端部の下流側と第2熱交換器10bの上端部の下流側とが接するように第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとが折り曲げられている。これにより、第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの接触部分近傍において、空気流れ方向の幅が薄い部分が形成されている。なお、図3に示すように、折り曲げ支点を頂点とする第1熱交換器10aのフィンの角度と、折り曲げ支点を頂点とする第2熱交換器10bのフィンの角度と、の合計が180°未満となるように構成されている。すなわち、第1熱交換器10aの、第2熱交換器10bとの接触部分近傍の上流側下端部は、カットされている。このように、第1熱交換器10aの上流側下端部がカットされているために、空気流れ方向の幅を小型化させることができている。
遮風板17は、第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの接触部分近傍において形成されている空気流れ方向の幅が薄い部分の上流側に配置されるくさび型の部材であり、この薄い部分の空気流れ方向における通過を遮っている。この遮風板17は、ABS(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂)、もしくは、PP(ポリプロピレン(polypropylene))等の樹脂でできており、室内熱交換器10の空気流れ方向の幅が薄くなっている折れ曲がり部分に対して、嵌め込まれる。このように、遮風板17は、室内熱交換器10のうち空気流れ方向において相対的に薄い部分の上流側に設けられているため、空気流れは、図4に示すように、この相対的に薄い部分を避けて通過するようになる。このため、室内熱交換器10を通過した空気は、室内熱交換器10のどの部分を通過した空気であっても、ほぼ同程度に熱交換されていることになる。したがって、室内熱交換器10の下流側の空気は、略均一な温度となり、クロスフローファン11等の部材表面において結露が生じにくい。また、遮風板17は、下流側に向けて少しずつ上下方向の厚みが少しずつ増すように、上流側に突出したくさび型の形状を有している。このため、室内熱交換器10を通過しようとする空気流れは、室内熱交換器10の上流側(遮風板17の上流側)において、スムーズに分割され、遮風板17が設けられていることによる空気流れの抵抗を抑えることができる。
ドレンパン15は、上述した熱交換器10および電磁弁13から滴り落ちてくる凝縮水の全てを下方で受け止めることができるように、熱交換器10および電磁弁13の下方に全域において広がっている。すなわち、平面視において、ドレンパン15の外縁は、第1熱交換器10a、第2熱交換器10b、第3熱交換器10cおよび電磁弁13の外縁の外側に見えるように配置されている。これにより、ドレンパン15は、第1熱交換器10a、第2熱交換器10b、第3熱交換器10cおよび電磁弁13において生じた凝縮水をほとんど全て捕らえることができる。なお、ドレンパン15は、クロスフローファン11の近傍まで伸びて配置されている。このドレンパン15は、上流側が下がるように勾配を有しており、下端部近傍にドレンホース15hを有している。ドレンパン15が捕らえた水は、このドレンホース15hを介して屋外に排出される。このドレンパン15は、クロスフローファン11とケーシング4の吸込口4Sとの間から外れた場所に位置しているため、熱交換器10を通過する空気流れを妨げることがなく、送風抵抗となることが抑えられている。
電装品箱70は、ケーシング4の上流側下端部であって、熱交換器10およびドレンパン15の上流側に配置されており、ドレンパン15との間にわずかに間隙が設けられている。また、図3に示すように、電装品箱70の高さは、ドレンパン15の高さより低くなるように設けられている。
<空気調和装置100の特徴>
(1)
室内熱交換器を通過した空気は、熱交換によって調和される。しかし、例えば、室内熱交換器において空気流れ方向における幅が相対的に薄い部分を通過した空気の熱交換量と、相対的に厚い部分を通過した空気の熱交換量とは異なるため、これらの空気が室内熱交換器の下流側で混ざり合うと、結露が生じてしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態の空気調和装置100では、室内熱交換器10の曲げ部分を空気が通過できないように、遮風板17を設けている。このため、空気流れは、この相対的に薄い部分を避けて他の一定の厚みを有している部分を通過するようになる。したがって、室内熱交換器10を通過した空気は、ほぼ同程度に熱交換されていることになるため、室内熱交換器10の下流側の空気は略均一な温度となり、結露が生じにくい。
(2)
例えば、図9に示すように、空気調和装置900では、室内熱交換器10の曲げ部分の上流側の形状に沿うように遮風板917を設けることもできる。しかし、このように、上流側に向けて広がるように配置された略「く」の字形状の遮風板917では、上流側から流れてきた空気流れが逆流してしまい、遮風板917の下流側近傍の空気流れを乱し、遮風板917の下流側だけでなく遮風板917の面積以上の範囲においてまで、空気流れの乱れを生じさせることになる。これでは、室内熱交換器10の曲げ部分近傍の空気流れの抵抗が大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態の空気調和装置100では、遮風板17は、上流側に突出したくさび型の形状を有しているため、室内熱交換器10を通過しようとする空気流れは、室内熱交換器10の上流側において、スムーズに分割され、空気流れの抵抗を低く抑えることができている。
(3)
本実施形態の空気調和装置100は、遮風板17は、フィンの端部を折り曲げて通風抵抗を設けるのではなく、フィンとは別部材として、樹脂製の遮風板17を室内熱交換器10の曲げ部分の上流側に取り付けるだけでよく、製造が容易である。
(4)
上記実施形態の空気調和装置100では、第1熱交換器10aの下流側下端部がカットされているため、第1熱交換器10aの下流側下端部と第2熱交換器1bの下流側上端部とによって形成されるクロスフローファン11側(下流側)の角度よりも、第1熱交換器10aの下流側下端部と第2熱交換器1bの下流側上端部とによって形成される上流側の角度のほうが大きくなっている。これにより、第1熱交換器10aの上流側下端部を削った分だけ、空気流れ方向の幅を小型化させることができている。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、以下のように、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
上記実施形態の空気調和装置100では、室内熱交換器10の第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの折れ曲がり部分の上流側にくさび型の遮風板17が設けられる場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、室内熱交換器10の第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの折れ曲がり部分の上流側に設けられる遮風板17は、例えば、図5に示すように、最も空気流れ方向の幅が薄い部分の上流側近傍のある点を支点として形成される上方の扇形と、最も空気流れ方向の幅が薄い部分の上流側近傍の他のある点を支点として形成される下方の扇形と、が合わさった略円弧形状のものであってもよい。この場合であっても、上記実施形態と同様に、空気流れをスムーズに分割しつつ、下流側における結露の発生を抑えることができる。
(B)
上記実施形態の空気調和装置100では、室内熱交換器10の第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの折れ曲がり部分の上流側にくさび型の遮風板17が設けられる場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、室内熱交換器10の第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとの折れ曲がり部分の上流側に設けられる遮風板17は、例えば、図6に示すように、上記実施形態のくさび型の遮風板17の上流側の上方の辺および下方の辺のそれぞれが内側がわずかに窪むように反った略逆円弧形状のものであってもよい。この場合であっても、上記実施形態と同様に、空気流れをスムーズに分割しつつ、下流側における結露の発生を抑えることができる。
(C)
上記実施形態の空気調和装置100では、第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとが互いに折れ曲がって配置され、さらに第2熱交換器10bと第3熱交換器10cとが互いに折れ曲がって配置される場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図7に示すように、室内熱交換器10は第1熱交換器10aと第2熱交換器10bとが互いに折れ曲がって配置されているものであり、第2熱交換器10bは、折れ曲がりのない形状のものであってもよい。この場合には、多少空気流れ方向の幅が大型化してしまうことにはなるが、送風抵抗を抑えつつ、一つのドレンパン15によって凝縮水を回収することができ、空気流れ方向の幅を小型化させることができる。
(D)
上記実施形態では、空気調和装置100の室内機1の吸込口4Sの上流側が略水平方向に開口しており、室内空気RAを略水平方向に取り込む場合について、例を挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図8に示すように、室内機1の吸込口4Sの上流側は、鉛直下向きに開口していてもよい。
この場合には、室内機1は、図8に示すように、図壁W近傍の天井に設置され、クロスフローファン11が回転駆動すると、室内空間RSからの室内空気RAが吸込口4Sを通過すべく、鉛直上方に上昇して下流側に曲げられ、室内熱交換器10を通過するように取り込まれる。そして、熱交換された調和空気SAは、吹出口4Eを介して再び室内空間RSに戻される。これにより、対象となる室内空間RSが空調される。
(E)
上記実施形態の空気調和装置100では、室内熱交換器10の下流側にクロスフローファン11を配置した場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、室内熱交換器10の折れ曲がり向きおよび遮風板17の配置位置が上流側であり、空気流れの形成される方向が上記実施形態と同じであれば、クロスフローファン11の配置位置は特に制限を受けない。すなわち、クロスフローファン11は、例えば、室内熱交換器10の上流側に配置され、下流側に向かう空気流れを形成するものであってもよい。
また、空気流れを形成させるファンは、貫流ファンであるクロスフローファン11等に限られるものではなく、例えば、多翼ファンであるシロッコファン等であってもよい。これらの場合であっても、ファンにおいて結露が生じるおそれを低減させることができる。
本発明を利用すれば、熱交換器の通過位置に応じた熱交換量の隔たりを低減させ、製造が容易なため、特に、熱交換器を備えた空気調和装置に適用することができる。
本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の冷媒回路図である。 空気調和装置の室内機の設置状態を示す図である。 室内機の運転状態における側面視断面図である。 遮風板による空気流れの分割の様子を示す図である。 変形例(A)に係る遮風板の側面視断面図である。 変形例(B)に係る遮風板の側面視断面図である。 変形例(C)に係る室内機の側面視断面図である。 変形例(D)に係る空気調和装置の室内機の設置状態を示す図である。 比較例に係る遮風板の形状を示す図である。
符号の説明
1 室内機
2 室外機
4 ケーシング
4S 吸込口
4E 吹出口
5 冷媒配管
10 室内熱交換器(熱交換器)
10a 第1熱交換器
10b 第2熱交換器
10c 第3熱交換器
11 クロスフローファン(ファン、貫流ファン、多翼ファン)
15 ドレンパン
17 遮風板
20 室外熱交換器
100 空気調和装置

Claims (8)

  1. 吸い込んだ空気を調和して吹き出す空気調和装置(100)であって、
    吸込口(4S)と吹出口(4E)とを有するケーシング(4)と、
    前記ケーシング(4)の内部に収容され、前記吸込口から吹出口に向かう空気流れを形成するファン(11)と、
    前記ケーシング(4)の内部に収容され、前記空気流れの途中に配置される熱交換器(10)と、
    前記熱交換器のうち設置状態での前記空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分の上流側に設けられ、上流側に向けて突出した形状を有しており、前記空気流れを遮る遮風板(17)と、
    を備えた空気調和装置(100)。
  2. 前記遮風板(17)の前記空気流れ上流側の形状は、前記空気流れの上流側から下流側に向かうにつれて上下方向の厚みが増していく形状となっている、
    請求項1に記載の空気調和装置(100)。
  3. 前記熱交換器(10)は、複数のフィンを有しており、
    前記熱交換器(10)は、第1熱交換器(10a)と、前記第1熱交換器の下端から下方に伸びている第2熱交換器(10b)とを有し、前記第1熱交換器のフィンの面における長手方向と前記第2熱交換器のフィンの面における長手方向とによって形成される下流側の角度が180°より小さく、
    前記熱交換器のうち設置状態での前記空気流れ方向における幅が相対的に薄くなっている部分は、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との折れ曲がり接触部分である、
    請求項1または2に記載の空気調和装置(100)。
  4. 前記第1熱交換器のフィンの面の長手方向に対して垂直な方向の幅と、前記第2熱交換器のフィンの面の長手方向に対して垂直な方向の幅とは、略同一であり、
    前記第1熱交換器(10a)の下端部の下流側と、前記第2熱交換器(10b)の上端部の下流側とが接している、
    請求項3に記載の空気調和装置(100)。
  5. 前記第1熱交換器(10a)と、前記第2熱交換器(10b)とは、下流側端部を折り曲げ支点として折り曲げられており、前記折り曲げ支点を頂点とする前記第1熱交換器のフィンの角度と前記折り曲げ支点を頂点とする第2熱交換器のフィンの角度との合計が180°未満である、
    請求項4に記載の空気調和装置(100)。
  6. 前記熱交換器(10)は、前記第2熱交換器(10b)の前記空気流れ下流側端部からさらに下流側に延びる第3熱交換器(10c)を有しており、
    前記第2熱交換器の長手方向と前記第3熱交換器の長手方向とがなす下流側の角度は180°より小さい、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  7. 前記ファン(11)は、貫流ファンである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
  8. 前記ファン(11)は、多翼ファンである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空気調和装置(100)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113739308A (zh) * 2017-12-15 2021-12-03 斯德龙有限两合公司 通风设备和用于维护通风设备的方法和相关的嵌入单元

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