JP2008287554A - 現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レジスタから回収してきた現金を入金処理する際、売上金額を超えない範囲で紙幣回収庫15に1万円紙幣と2千円紙幣のみ収納し、レジスタの釣銭として出金する5千円紙幣、千円紙幣及びすべての硬貨は釣銭用紙幣収納庫14及び釣銭用硬貨収納庫24に金種別に収納して、締上げ処理時にそれまで紙幣回収庫15に収納された紙幣の合計額が売上金の合計額より少ない場合、その差額の紙幣および硬貨を釣銭用紙幣収納庫14及び釣銭用硬貨収納庫24から繰出して紙幣回収庫15及び硬貨回収庫25に収納させる。
【選択図】図1
Description
例えば、紙幣の場合、釣銭として使用しない特定の金種の紙幣、すなわち1万円紙幣と2千円紙幣を優先的に紙幣回収庫に収納し、1万円紙幣及び2千円紙幣がなくなると、次に5千円紙幣を紙幣回収庫に収納し、そして5千円紙幣がなくなると、次に千円紙幣を紙幣回収庫に収納して、売上金の紙幣をすべて紙幣回収庫に収納した後、釣銭分の紙幣を釣銭用紙幣収納庫に金種別に収納するものとなっている。
しかしながらこのような振分け方で入金を行うと、レジスタから回収した紙幣のうち、釣銭として用いられる五千円紙幣が売上金として現金回収庫に収納されたり、釣銭とし使用しない1万円紙幣や2千円紙幣は釣銭分として処理されることになる。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
本実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図において1は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機、2は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
3はLCD等による表示部で、各種の処理操作の案内、現金処理のための入力画面や入力された情報、及び金種別の入出金金額や入出金の合計金額等を表示する。
5はカードリーダ(カード読取部)で、当該現金処理装置の利用者であるレジ担当者や店長等が使用するIDカードの情報を読取る機能を有している。
6は伝票記録部(プリンタ)で、紙幣処理機1や硬貨処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、締上げ処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて現金処理装置全体の制御を行う主制御部で、紙幣処理機1及び硬貨処理機2で入出金処理が行われる毎にこの主制御部8により記憶部7の入金・出金処理履歴が更新されるものとなっており、更に主制御部8は必要に応じて各種の演算を行う演算部としても機能する。
紙幣処理機1は、入金処理時にレジスタから回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口11と、この紙幣入出金口11に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部12と、この紙幣鑑別部12で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する一時保留部13と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する複数の釣銭用紙幣収納庫(釣銭用現金収納庫)14と、入金紙幣のうちの売上金を金種別に収納する複数の紙幣回収庫(現金回収庫)15と、紙幣リジェクト庫16と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて紙幣処理機1全体の動作制御を行う制御部17を備えている。
また、硬貨入金口21と硬貨鑑別部22との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫24と硬貨回収庫25及び硬貨出金箱26との間には、釣銭用硬貨収納庫24から排出される硬貨を硬貨回収庫25と硬貨出金箱26のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
この釣銭用硬貨収納庫24にも硬貨を搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
硬貨回収庫25は複数用意され、必要に応じて交換されるものとなっている。
図2は前記記憶部7の記憶される入金・出金処理履歴の内容例を示す図である。
この入金・出金処理履歴は、図示したように通番、レジNo.(レジ番号)、カードNo.(カード番号)、利用者ID、処理日時、区分、金額、金種、締上げ日時、突合せにより構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、カードNo.のエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったカードの番号が書込まれる。このカードNo.はカードを特定するための情報である。
また、利用者IDのエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったID番号等が書込まれ、処理日時のエリアには入金または出金処理を行ったときの日付及び時刻が書込まれる。
また、万、五千・・・一等の金種エリアには処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれ、更に締上げ日時のエリアには締上げを行ったときの日時が書込まれる。この締上げ日時は、締上げ処理されたか否かを示す情報で、これが書込まれたものについては締上げ処理対象から除外される。
上述した構成の作用について説明する。
まず、レジ担当者がレジスタで釣銭として用いる現金を出金させる場合の出金処理について説明する。
図3はその出金処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
また、レジ担当者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S2)。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「出金」を選択すると、主制御部8は「出金」の選択を受付け(S4)、表示部3に出金金額入力画面を表示する。
釣銭用硬貨収納庫24及び釣銭用紙幣収納庫14内の現金の不足により出金不可と判断した場合、その旨のメッセージ画面を表示部3に表示して終了する。
出金が終了すると主制御部8は今回の出金処理結果として通番、レジNo.、利用者ID、処理日時、区分、出金金額、金種別枚数等を記憶部7の入金・出金処理履歴に書込んで更新すると共に、釣銭用紙幣収納庫14や釣銭用硬貨収納庫24から出金した枚数を金種毎に収納枚数カウンタの値から減算し(S8)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S9)。
次に、レジ担当者がレジスタから回収した現金を入金させる場合の入金処理について説明する。
図4はその入金処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
また、レジ担当者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S12)。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「入金」を選択すると、主制御部8は「入金」の選択を受付ける(S14)。
ここで、収納不可(NG)が入力された場合、一時保留した紙幣は紙幣入出金口11に戻され、硬貨は硬貨リジェクト口27に送られてから、それぞれレジ担当者に返却され(S17)、処理終了となる。
このようにして紙幣及び硬貨の収納が終了すると、主制御部8は今回の処理結果として通番、レジNo.、カードNo.、利用者ID、区分、入金金額、金種別枚数等を記憶部7の入金・出金処理履歴に書込んで更新すると共に、釣銭用紙幣収納庫14及び紙幣回収庫15に収納した紙幣枚数を金種毎に収納枚数カウンタの値に加算し、更に前記売上金金額を売上金カウンタの値に加算して累計する(S20)。
尚、入金・出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
また、上記の例では、入金金額と入金・出金処理履歴におけるレジNo.に該当する前回の出金金額により基づいて主制御部8が売上金の金額を算出するものとしたが、レジ担当者がレジスタから現金を回収する際、レジスタが売上金の金額と釣銭の金額を計算して伝票印字出力するので、その売上金の金額をレジ担当者に入力されるようにしてもよい。
図5は締上げ処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
管理者が自分のIDカードを現金処理装置に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分を読取る(S21)。
主制御部8は管理者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、管理者が操作可能な「締上げ」、「回収」、「交換」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S23)、管理者に選択させる。
続いて主制御部3は記憶部7に記憶されている売上金額の累計による合計額と、紙幣回収庫15に収納されている紙幣の合計額を比較して、紙幣回収庫15に収納されている紙幣の合計額が売上金額の合計額未満か否かを判断する(S26)。
その結果、紙幣回収庫15に収納された紙幣の合計額が売上金額の合計額未満でなければS28の処理に移行するが、紙幣回収庫15に収納された紙幣の合計額が売上金額の合計額未満の場合は、その差額の金額分の紙幣または硬貨を釣銭用紙幣収納庫14や釣銭用硬貨収納庫24から繰出し、紙幣回収庫15及び硬貨回収庫25に移動して収納する(S27)。
次に主制御部8は記憶部7の入金・出金処理履歴に締上げ処理日時を書込んで更新し、また、釣銭用紙幣収納庫14や釣銭用硬貨収納庫14から繰出した紙幣や硬貨の枚数を金種毎に収納枚数カウンタの値から減算すると共に、紙幣回収庫15に収納した紙幣枚数を金種毎に収納枚数カウンタの値に加算する(S28)。
以上説明した実施例によれば、レジスタから回収してきた紙幣及び硬貨を入金処理する際、売上金額を超えない範囲で紙幣回収庫に1万円紙幣と2千円紙幣のみ収納し、レジスタの釣銭として出金する5千円紙幣、千円紙幣及びすべての硬貨は釣銭用紙幣収納庫及び釣銭用硬貨収納庫に金種別に収納して、締上げ処理時にそれまで紙幣回収庫に収納された1万円紙幣と2千円紙幣の合計額が売上金の合計額より少ない場合、その差額の紙幣および硬貨を釣銭用紙幣収納庫及び釣銭用硬貨収納庫から繰出して紙幣回収庫及び硬貨回収庫に収納させるため、レジスタの釣銭として出金する金種の紙幣や硬貨が紙幣回収庫及び硬貨回収庫に収納される割合を低く抑えることができ、レジスタの釣銭として出金する金種の紙幣や硬貨のリサイクル効率を高くすることができるという効果が得られる。
尚、上述した実施例では、レジスタから回収してきた紙幣及び硬貨を入金処理する場合について説明したが、両替する場合も入金された紙幣のうち1万円紙幣と2千円紙幣のみ紙幣回収庫に収納し、レジスタの釣銭として出金する5千円紙幣、千円紙幣及びすべての硬貨は釣銭用紙幣収納庫及び釣銭用硬貨収納庫に金種別に収納することで、レジスタの釣銭として出金する金種の紙幣や硬貨のリサイクル効率を高くすることができるという効果が得られる。
2 硬貨処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
6 伝票記録部
7 記憶部
8 主制御部
11 紙幣入出金口
12 紙幣鑑別部
13 紙幣一時保留部
14 釣銭用紙幣収納庫
15 紙幣回収庫
16 紙幣リジェクト庫
17 制御部
21 硬貨入金口
22 硬貨鑑別部
23 硬貨一時保留部
24 釣銭用硬貨収納庫
25 硬貨回収庫
26 硬貨出金箱
27 硬貨リジェクト口
28 制御部
Claims (2)
- 小売店の店舗に設置されたレジスタに収納するための釣銭用の紙幣及び硬貨を釣銭用紙幣収納庫や釣銭用硬貨収納庫から繰出して出金する出金機能、レジスタから回収した紙幣及び硬貨のうち釣銭として出金した金額を差し引いた額を売上金額として紙幣回収庫や硬貨回収庫及び釣銭用紙幣収納庫や釣銭用硬貨収納庫に収納する入金機能、入金及び出金の金額や金種毎の入出金枚数等を記憶部に記憶して管理し、営業終了時等にこれらを集計する締上げ処理機能を少なくとも有する現金処理装置において、
入金処理の際、釣銭として出金しない特定金種の紙幣を紙幣回収庫に収納し、レジスタの釣銭として出金する金種の紙幣及びすべての金種の硬貨を釣銭用紙幣収納庫及び釣銭用硬貨収納庫に金種別に収納すると共に、前記入金処理がレジスタから回収してきた紙幣及び硬貨を入金処理の場合は前記記憶部に売上金の累計を記憶し、
締上げ処理時にそれまで紙幣回収庫に収納された紙幣の合計額が売上金の累計による合計額より少ない場合、その差額の紙幣及び硬貨を釣銭用紙幣収納庫及び釣銭用硬貨収納庫から繰出して紙幣回収庫及び硬貨回収庫に収納させることを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において
レジスタから回収してきた紙幣及び硬貨を入金処理する際、入金処理する金額のうち釣銭として出金した金額を差し引いた売上金額を超えない範囲で釣銭として出金しない特定金種の紙幣を紙幣回収庫に収納することを特徴とする現金処理装置。
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