JP2005337490A - 動圧軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハウジングと底部材との固定作業に伴うハウジング内への摩耗粉の侵入を防止すると共に、底部材の固定部分の封止を少ない工程で行うことを可能にする。
【解決手段】 底部材10の外周10cの圧入面10c1がハウジング7の圧入部内周7c1に所定の圧入代をもって圧入され、この圧入部分に、ハウジング7の外部側で外部テーパ状空間Q2が隣接している。外部テーパ状空間Q2の毛細管力によって接着剤Mが保持され、その接着剤Mによって底部材10の圧入部分が封止される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、軸受隙間に生じる潤滑油の動圧作用で軸部材を回転自在に非接触支持する動圧軸受装置及びその製造方法に関する。この軸受装置は、情報機器、例えばHDD、FDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置などのスピンドルモータ、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、あるいは電気機器、例えば軸流ファンなどの小型モータ用として好適である。
上記各種モータには、高回転精度の他、高速化、低コスト化、低騒音化などが求められている。これらの要求性能を決定づける構成要素の一つに当該モータのスピンドルを支持する軸受があり、近年では、この種の軸受として、上記要求性能に優れた特性を有する動圧軸受の使用が検討され、あるいは実際に使用されている。
例えば、HDD等のディスク駆動装置のスピンドルモータに組込まれる動圧軸受装置では、軸部材をラジアル方向に回転自在に非接触支持するラジアル軸受部と、軸部材をスラスト方向に回転自在に非接触支持するスラスト軸受部とが設けられ、ラジアル軸受部として、軸受スリーブの内周面又は軸部材の外周面に動圧発生用の溝(動圧溝)を設けた動圧軸受が用いられる。スラスト軸受部としては、例えば、軸部材のフランジ部の両端面、又はこれに対向する面(軸受スリーブの端面や、ハウジング底部の端面等)に動圧溝を設けた動圧軸受が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
この種の動圧軸受装置で使用されるハウジングは、通常円筒状の側部と、側部の一端側に設けられた底部とを備えている。底部は、側部と一体に形成される他、側部とは別体の底部材として、側部の一端側内周に固定される場合もある。
特開2002−061641号公報
上記のような動圧軸受装置において、底部材をハウジングの一端部内周に固定する手段として、例えば圧入が考えられる。しかしながら、底部材の固定手段として圧入を採用した場合、次のような問題を生じる可能性がある。
すなわち、動圧軸受装置の各構成部品は製造後に洗浄されて、加工時に発生した切削粉等の微細金属粉が除去されているが、底部材を圧入する際に、底部材の外周とハウジングの内周との摺動摩擦によって摩耗粉をはじめ、微細な金属粉や樹脂粉(以下、「摩耗粉」という。)が生成され、ハウジング内部に侵入する可能性がある。ハウジング内に侵入した摩耗粉は潤滑流体に混じって軸受部に入り、軸受の性能や寿命に好ましくない影響を与える。また、底部材を圧入する構造では、圧入部分の封止が不十分になる場合がある。一方、底部材を圧入した後、圧入部分にハウジングの外部側から接着剤を充填して、圧入部分を接着剤で封止する方法も考えられるが、底部材の圧入工程とは別に接着剤の充填工程が必要になり組立工程が複雑化する。
本発明の課題は、ハウジングと底部材との固定作業に伴うハウジング内への摩耗粉の侵入を防止すると共に、底部材の固定部分の封止を少ない工程で行うことを可能にすることである。
上記課題を解決するため、本発明は、ハウジングと、ハウジングの内周に固定された軸受スリーブと、軸受スリーブに挿入された軸部を有する回転部材と、ハウジングの開口部を封口する底部材と、ラジアル軸受隙間に潤滑流体の動圧作用でラジアル方向の圧力を発生させるラジアル軸受部と、スラスト軸受隙間に潤滑流体の動圧作用でスラスト方向の圧力を発生させるスラスト軸受部とを備えた動圧軸受装置において、底部材はハウジングの開口部に接着剤の介在の下で圧入され固定され、底部材の圧入部分は、該圧入部分とハウジングの外部側で隣接する空間部に保持された接着剤によって封止されている構成を提供する。この構成において、底部材は、ハウジングと別部材であって、スラスト軸受隙間には面しない部材である。
上記構成によれば、底部材をハウジング内周に圧入する際に摩耗粉が生成されたとしても、その摩耗粉が接着剤によって捕捉され、接着剤の固化によって接着剤中に封じ込められる。そのため、底部材の圧入に伴う摩耗粉の侵入が防止される。また、底部材の圧入時に接着剤が潤滑剤の役目をするので、圧入時の摩耗粉の発生が低減され、圧入作業も容易になる。さらに、底部材の圧入部分が、該圧入部分とハウジングの外部側で隣接する空間部に保持された接着剤によって封止されるので、圧入部分の封止が確実に行われ、しかも、圧入後に接着剤を別途充填する作業も不要になる。
本発明は、以下に示す効果を奏する。
(1)底部材を圧入する際に摩耗粉が生成されたとしても、その摩耗粉が接着剤によって捕捉され、接着剤の固化によって接着剤中に封じ込められる。そのため、底部材の圧入に伴う摩耗粉の侵入が防止される。また、底部材の圧入時に接着剤が潤滑剤の役目をするので、圧入時の摩耗粉の発生が低減され、圧入作業も容易になる。
(2)底部材の圧入部分が、該圧入部分とハウジングの外部側で隣接する空間部に保持された接着剤によって封止されるので、圧入部分の封止が確実に行われ、しかも、圧入後に接着剤を別途充填する作業も不要になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動圧軸受装置1を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。この情報機器用スピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、回転部材3を回転自在に支持する動圧軸受装置1と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータ4およびロータマグネット5と、モータブラケット6とを備えている。ステータコイル4はモータブラケット6の外周に取り付けられ、ロータマグネット5は回転部材3の外周に取り付けられる。動圧軸受装置1のハウジング7は、モータブラケット6の内周に装着される。ステータ4に通電すると、ステータ4とロータマグネット5との間に発生する磁力でロータマグネット5が回転し、それによって回転部材3が一体となって回転する。
動圧軸受装置1は、例えば図2に示すように、ハウジング7と、ハウジング7の一端側の開口部を封口する底部材10と、ハウジング7の内周に固定された軸受スリーブ8と、ハウジング7および軸受スリーブ8に対して相対回転する回転部材3とを備えている。なお、説明の便宜上、ハウジング7の底部材10によって覆われる側を下方向、その軸方向反対の側を上方向として説明を進める。
この動圧軸受装置1においては、軸受スリーブ8の内周面8aと回転部材3(軸部2の外周面)との間に第一ラジアル軸受部R1と第二ラジアル軸受部R2とが軸方向に離隔して設けられる。また、回転部材3(ハブ部9の下側端面9a1)とハウジング7(側部7aの上側端面7a1)との間に第一スラスト軸受部T1が設けられ、回転部材3(フランジ部11の上側端面11a)と軸受スリーブ8の下側端面8cとの間に第二スラスト軸受部T2が設けられる。
回転部材3は、軸受スリーブ8内周に挿入される円筒状の軸部2と、軸部2の上端から外径側に延び、ハウジング7の上方および外周上端を覆うハブ部9と、軸部2の下端に固定された円盤状のフランジ部11とで構成される。図示例では、軸部2とハブ部9を一体形成した場合を例示しているが、これを別部材とすることもできる。軸部2とフランジ部11の固定方法は任意であるが、図2では一例としてねじ結合を採用した場合を示している。
ハブ部9はディスクハブとして機能するもので、軸部2の上端から外径側に延びる円盤状の板状部9aと、板状部9aの外周から軸方向下方に延びる筒状部9bと、筒状部9bの外径側に突出形成されたディスク搭載面9cおよび鍔部9dとを備えている。板状部9aの外周には、図示されていない磁気ディスクが一または複数枚嵌合される。これらのディスクは、ディスク搭載面9cによって下から支持され、かつ図示しない適当な保持手段によって位置決め保持される。
軸受スリーブ8は、例えば、焼結金属からなる多孔質体、特に銅を主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成される。
軸受スリーブ8の内周面8aには、図2に示すように、第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2のラジアル軸受面となる上下2つの領域が軸方向に離隔して設けられている。上記2つの領域には、例えば、図3(a)に示すようなへリングボーン形状の動圧溝8a1、8a2がそれぞれ形成されている。上側の動圧溝8a1は、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。また、軸受スリーブ8の外周面8bには、1本又は複数本の軸方向溝8b1が軸方向全長に亘って形成されている。この実施形態では、3本の軸方向溝8b1を円周方向等間隔に形成している。
軸受スリーブ8の下側端面8cの、スラスト軸受部T2のスラスト軸受面となる領域には、例えば、図3(b)に示すようなスパイラル形状の動圧溝8c1が形成される。
ハウジング7は、円筒状の側部7aで構成されており、この実施形態では樹脂材料で形成されている。側部7aの上側端面7a1の、スラスト軸受部T1のスラスト軸受面となる領域には、例えば図4に示すようなスパイラル形状の動圧溝7a11が形成される。この動圧溝7a11は、ハウジング7の側部7aを成形する金型の表面に動圧溝7a11の成形型を形成することにより、側部7aの射出成形と同時に成形することができる。
また、側部7aの外周には、図2に示すように、上方に向かって漸次拡径するテーパ状の外壁7bが形成されている。このテーパ状の外壁7bは、筒状部9bの内周面9b1との間に、上方に向けて隙間幅を縮小した環状のシール空間Sを形成する。このシール空間Sは、軸部2およびハブ部9の回転時、スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間の外径側と連通する。
側部7aの下端部には、底部材10が圧入される圧入部7cが形成される。圧入部7cの内周面7c1は軸受スリーブ8が固定される内周面7dよりも大径であり、圧入部7cの肉厚は側部7aよりも薄くなっている。圧入部内周7c1には、ハウジング7の外部側に面した段部7c11(図7参照)が形成され、この実施形態において、段部7c11は下方に向かって漸次拡径する方向のテーパ面になっている。ハウジング7の外周(側部7aの外周)には、図1に示すモータブラケット6の内周に固定される固定面7eが形成される。
底部材10は、例えば、ステンレス鋼や黄銅等の金属材料で形成され、ハウジング7の圧入部7cの内周に後述する手順にて圧入・接着して固定される。図5に示すように、底部材10の外周10cは、ハウジング7の圧入部内周7c1に圧入される圧入面10c1と、圧入面10c1の上端から内径側傾斜方向に延びて上側端面10aに至るテーパ面10c2と、圧入面10c1の下端から内径側傾斜方向に延びて下側端面10bに至るテーパ面10c3とで構成される。圧入面10c1は軸線と平行である。
この実施形態の動圧軸受装置1は、例えば、次のような工程で組立てることができる。
まず、ハウジング7の内周面7dに軸受スリーブ8を、圧入や接着、圧入と接着の併用、あるいは溶着等の適宜手段により固定する。次に軸受スリーブ8の内周に、ハブ部9と軸部2からなる一体成形品の軸部2を挿入する。なお、軸受スリーブ8をハウジング7に固定した状態でその内径寸法を測定しておき、軸部2の外径寸法(予め測定しておく)との寸法マッチングを行うことにより、ラジアル軸受隙間を精度良く設定することができる。
次に、抜け止めとしてのフランジ部11を軸部2に取り付けた後、底部材10をハウジング7の圧入部7cの内周7c1に接着剤の介在の下で所定位置まで圧入して固定する。具体的には、図6に拡大して示すように、ハウジング7の圧入部内周7c1の下端部に接着剤Mを塗布し、その後、底部材10を圧入部内周7c1に圧入する。底部材10の圧入時に接着剤Mが潤滑剤の役目をするので、圧入時の摩耗粉の発生が低減され、また、圧入作業も容易になる。
図7は、底部材10の圧入が完了した状態を示している。底部材10の外周10cの圧入面10c1がハウジング7の圧入部内周7c1に所定の圧入代をもって圧入され、この圧入部分に、ハウジング7の内部側で内部テーパ状空間Q1が隣接し、ハウジング7の外部側で外部テーパ状空間Q2が隣接している。内部テーパ状空間Q1は、外周10cの上側のテーパ面10c2と圧入部内周7c1との間に形成され、圧入部分に向かって漸次縮小した形状を有する。また、外部テーパ状空間Q2は、外周10cの下側のテーパ面10c3と圧入部内周7c1との間に形成され、圧入部分に向かって漸次縮小した形状を有する。内部テーパ状空間Q1および外部テーパ状空間Q2の何れも底部材10の上側端面10aおよび下側端面10bに開口している。
底部材10の圧入時に、底部材10の圧入方向前方側に回り込んだ接着剤Mは、内部テーパ状空間Q1の毛細管力によって保持される。底部材10の圧入時に発生した摩耗粉Pは、内部テーパ状空間Q1内の接着剤Mによって捕捉され、接着剤Mの固化によって接着剤M中に封じ込められる。内部テーパ状空間Q1による接着剤Mの保持効果により、接着剤Mの軸部2側への流動が阻止されると共に、接着剤Mによる摩耗粉Pの捕捉および封じ込め効果も高められる。
また、外部テーパ状空間Q2の毛細管力によって接着剤Mが保持され、その接着剤Mによって底部材10の圧入部分が封止される。特に、この実施形態のように、ハウジング7の圧入部内周7c1に段部7c11を設けておくと、底部材10の圧入後に外部テーパ状空間Q2内に残る接着剤Mの量が多くなるので、圧入部分の封止効果が一層高まる。
上記のようにして組立が完了すると、回転部材3の軸部2は軸受スリーブ8の内周面8aに挿入され、フランジ部11は軸受スリーブ8の下側端面8cと底部材10の上側端面10aとの間の空間に収容された状態となる。その後、ハウジング7、ハブ部9、および底部材10で囲まれた内部空間に、軸受スリーブ8の内部気孔を含め、潤滑流体、例えば潤滑油を充満させる。このとき潤滑油の油面は、シール空間Sの範囲内に維持される。
回転部材3が回転すると、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる上下2つの領域は、それぞれ軸部2の外周面2aとラジアル軸受隙間を介して対向する。そして、軸部2の回転に伴い、ラジアル軸受隙間に満たされた潤滑油が動圧作用を発生し、その圧力によって軸部2がラジアル方向に回転自在に非接触支持される。これにより、回転部材3をラジアル方向に回転自在に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2とが構成される。
また、ハウジング7の側部7aの上側端面7a1と、ハブ部9の下側端面9a1との間にはスラスト軸受隙間が形成されており、回転部材3の回転に伴い、このスラスト軸受隙間に満たされた潤滑油が動圧作用を発生し、その圧力によって回転部材3がスラスト方向に回転自在に非接触支持される。これにより、回転部材3をスラスト方向に回転自在に非接触支持するスラスト軸受部T1が構成される。同様に、軸受スリーブ8の下側端面8cとフランジ部11の上側端面11aとの間にスラスト軸受隙間が形成され、このスラスト軸受隙間に潤滑油の動圧作用が生じて回転部材3をスラスト方向に非接触支持する第2スラスト軸受部T2が構成される。
この動圧軸受装置によれば、ハウジング7の上側端面7a1とハブ部9の下側端面9a1との間にスラスト軸受部T1を形成することで、ハウジング7の上端開口部を密封するシール空間Sがハウジング7の外周側に配置されている。従って、シール空間Sをハウジング7の上方に設けたものと比べ、動圧軸受装置1の軸方向寸法を小型化することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
例えば本実施形態では、両方向のスラスト荷重を支持するため、第一および第二のスラスト軸受部T1、T2を設けているが、特に問題がなければ第二のスラスト軸受部T2を省略することもできる。この場合、回転部材3のフランジ部11や軸受スリーブ8の下側端面8cに形成した動圧溝8c1が不要となる。
また、本実施形態では、ハウジング7と回転部材3の間の第一のスラスト軸受部T1をハウジング7の上側端面7a1とハブ部9の下側端面9a1との間に形成した構成を例示しているが、この他にも、図示は省略するが例えば底部材10よりもハウジング開口側に底部材10とは別のスラストプレートを設け、このスラストプレートとフランジ部11との間にスラスト軸受部T1を構成する場合にも、同様に本発明を適用することができる。
また、ラジアル軸受部R1・R2の軸受構造は以上の例示には限定されず、種々の軸受構造に変更することができる。例えば円弧軸受やステップ軸受で構成することもできる。
本発明に係る動圧軸受装置を使用した情報機器用スピンドルモータの断面図である。 本発明に係る動圧軸受装置の一実施形態を示す断面図である。 (a)は軸受スリーブの断面図、(b)は軸受スリーブを図3(a)のA方向から見た平面図である。 ハウジングを図2のB方向から見た平面図である。 底部材の断面図である。 ハウジングの下端開口部の周辺を示す部分拡大断面図である。 底部材をハウジングの下端内周に圧入した状態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1 動圧軸受装置
2 軸部
3 回転部材
4 ステータ
5 ロータマグネット
6 モータブラケット
7 ハウジング
7c 圧入部
7c1 内周面
7c11 段部
8 軸受スリーブ
8a1、8a2 動圧溝
9 ハブ部(スラスト部材)
10 底部材
10c 外周
10c1 圧入面
10c2 テーパ面
10c3 テーパ面
11 フランジ部
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部
M 接着剤
S シール空間

Claims (1)

  1. ハウジングと、該ハウジングの内周に固定された軸受スリーブと、該軸受スリーブに挿入された軸部を有する回転部材と、前記ハウジングの開口部を封口する底部材と、ラジアル軸受隙間に潤滑流体の動圧作用でラジアル方向の圧力を発生させるラジアル軸受部と、スラスト軸受隙間に潤滑流体の動圧作用でスラスト方向の圧力を発生させるスラスト軸受部とを備えた動圧軸受装置において、
    前記底部材は前記ハウジングの開口部に接着剤の介在の下で圧入され固定され、
    前記底部材の圧入部分は、該圧入部分と前記ハウジングの外部側で隣接する空間部に保持された前記接着剤によって封止されていることを特徴とする動圧軸受装置。

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