JP2008278690A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】安価にヨーク内の水の残留を減少させることができる電動モータを提供する。
【解決手段】ロータヨーク9の周壁29とエンド部28との間に、両者に跨ると共に周壁29からエンド部28に向かって径方向内側に傾斜する傾斜壁43を設け、傾斜壁43の周壁29寄りに、ロータヨーク9の内部に侵入した水を外部へ排水するための複数の排水孔44を形成し、ロータヨーク9の内周面に複数の永久磁石42を設け、複数の永久磁石42は、軸方向の端部42aが傾斜壁43の付け根部43aに位置するように配設されている。
【選択図】図3
【解決手段】ロータヨーク9の周壁29とエンド部28との間に、両者に跨ると共に周壁29からエンド部28に向かって径方向内側に傾斜する傾斜壁43を設け、傾斜壁43の周壁29寄りに、ロータヨーク9の内部に侵入した水を外部へ排水するための複数の排水孔44を形成し、ロータヨーク9の内周面に複数の永久磁石42を設け、複数の永久磁石42は、軸方向の端部42aが傾斜壁43の付け根部43aに位置するように配設されている。
【選択図】図3
Description
この発明は、例えば、車両に搭載されるファンモータとして使用する電動モータに関するものである。
従来から、自動車のラジエータ冷却用として用いられるファンモータには、アウターロータ型のブラシレスモータが使用される場合がある。
この種の電動モータは、ホルダに回転自在に支持された有底筒状のロータヨークと、このロータヨークの内部に設けられホルダに固定されたステータとを備えている。ステータには、コイルを巻装するための複数のティースが放射状に形成されている。
この種の電動モータは、ホルダに回転自在に支持された有底筒状のロータヨークと、このロータヨークの内部に設けられホルダに固定されたステータとを備えている。ステータには、コイルを巻装するための複数のティースが放射状に形成されている。
ロータヨークの内周面には、ティースに対向するように複数の永久磁石が配設されている。そして、コイルに電流が供給されるとステータのティースに磁界が形成され、ロータヨークの永久磁石との間に磁気的な吸引力や反発力が生じる。これによって、ロータヨークがステータの外周を回転するようになっている。
このようにアウターロータ型のブラシレスモータは、回転子(ロータヨーク)が固定子(ステータ)よりも外側にあるため、モータ内部を密閉しようとすると別途カバーが必要になりモータ自体の大きさが大型してしまう。このため、ロータヨークを露出した構造の開放型である場合が多く、外部から水が浸入しやすい。そこで、モータ内部に侵入する水を速やかに排水するためのさまざまな技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ロータヨークの底壁の最外周側、つまり、周壁寄りにモータ内部に侵入した水を排水するための排水孔を設けたものがある。
具体的に図6に示す。同図に示すように、ブラシレスモータ100は、有底筒状のロータヨーク101と、このロータヨーク101の内部に設けられたステータ102とを備えた所謂アウターロータ型のブラシレスモータである。
具体的に図6に示す。同図に示すように、ブラシレスモータ100は、有底筒状のロータヨーク101と、このロータヨーク101の内部に設けられたステータ102とを備えた所謂アウターロータ型のブラシレスモータである。
ステータ102は、円環状に形成されたステータコア103を有している。このステータコア103には、コイル104を巻装するための複数のティース105が放射状に形成されている。ステータコア103は、ステータホルダ106に外嵌固定されている。
ステータホルダ106には、回転軸107が一対の軸受け108,109を介して回転自在に支持されている。
ステータホルダ106には、回転軸107が一対の軸受け108,109を介して回転自在に支持されている。
回転軸107の一端側には、ロータヨーク101のエンド部(底壁)110が取付けられている。ロータヨーク101の周壁111には、複数の永久磁石112がティース105に対向するように配設されている。
ここで、ロータヨーク101のエンド部110には、最外周側、つまり、周壁111寄りに複数の排水孔113が周方向に等間隔で形成されている。このように、ロータヨーク101のエンド部110に排水孔113を形成することで、モータ内部に侵入した水を排水孔113を介して外部へと排水することができるようになっている。
特開2004−40934号公報
ここで、ロータヨーク101のエンド部110には、最外周側、つまり、周壁111寄りに複数の排水孔113が周方向に等間隔で形成されている。このように、ロータヨーク101のエンド部110に排水孔113を形成することで、モータ内部に侵入した水を排水孔113を介して外部へと排水することができるようになっている。
しかしながら、上述の従来技術では、図7、図8に示すように、ロータヨーク101の周壁111において、永久磁石112と排水孔113との間に水溜り場114が形成される。このため、周壁111が水平な状態(図7参照)や、排水孔113が上向きになるように周壁111が傾斜した状態(図8参照)では、完全に水Wが排水されずモータ内部に水が残留した状態になってしまう。このため、ロータヨーク101に錆びが発生したり、永久磁石112がロータヨーク101の周壁111から剥離してしまったりするおそれがあるという課題がある。
また、排水孔113を永久磁石112の端部に接するように大きく形成し、水の残留を防止することも考えられるが、このようにすると3次元的な磁束の流れを妨げてしまう。このため、ロータヨークの板厚を増加して磁路を確保する必要があり、ロータヨークの質量が増加するばかりか製造コストが増大するという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、安価にヨーク内の水の残留を減少させることができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、有底筒状のヨークと、前記ヨークの内部に設けられたステータとを備えた電動モータにおいて、前記ヨークの周壁と底壁との間に、両者に跨ると共に前記周壁から前記底壁に向かって径方向内側に傾斜する傾斜壁を設け、前記傾斜壁の前記周壁寄りに、前記ヨークの内部に侵入した水を外部へ排水するための複数の排水孔を形成し、前記ヨークの内周面に複数の永久磁石を設け、前記複数の永久磁石は、軸方向一端が前記傾斜壁の付け根部に位置するように配設されていることを特徴とする。
このように構成することで、傾斜壁によってヨークの周壁における永久磁石と排水孔との間に水溜り場が形成される余地を無くすことができる。
このように構成することで、傾斜壁によってヨークの周壁における永久磁石と排水孔との間に水溜り場が形成される余地を無くすことができる。
請求項2に記載した発明は、前記複数の排水孔は、前記複数の永久磁石の磁極間に対応する部位を避けて形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、ヨーク内に効率よく磁束を流すことができ、磁路を有効に活用することができる。
このように構成することで、ヨーク内に効率よく磁束を流すことができ、磁路を有効に活用することができる。
請求項3に記載した発明は、前記ヨークの開口部側に、これを閉塞するように形成されたステータホルダを設け、前記ステータは、前記ステータホルダに固定され、前記ヨークは、前記ステータホルダに軸受けを介して回転自在に支持され、前記ヨークの前記底壁に外気を前記ヨークの内部に取り込むための外気取込孔を形成すると共に、前記底壁の前記外気取込孔近傍に前記軸受けへの水の飛散を防止する防水カバーを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、モータ内部を効率的に冷却することが可能になり、また、外気取込孔を形成することによる軸受けへの水の飛散も防水カバーで確実に防止することができる。
このように構成することで、モータ内部を効率的に冷却することが可能になり、また、外気取込孔を形成することによる軸受けへの水の飛散も防水カバーで確実に防止することができる。
請求項1に記載した発明によれば、傾斜壁によってヨークの周壁における永久磁石と排水孔との間に水溜り場が形成される余地を無くすことができるため、効率よくヨーク内部(モータ内部)の水を排水することが可能になる。よって、ヨークに錆びが発生したり、永久磁石がヨークの周壁から剥離してしまったりするのを防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、ヨーク内に効率よく磁束を流すことができ、磁路を有効に活用することができるため、ヨークの板厚を薄肉化することができ、軽量化を図ることができると共に、コストの低減化を図ることが可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、モータ内部を効率的に冷却することが可能になり、また、外気取込孔を形成することによる軸受けへの水の飛散も防水カバーで確実に防止することができる。このため、特性の高い電動モータを提供することが可能になる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、ファンモータ50は、自動車のラジエータ冷却用であって、ファンシュラウド4の内部にブラシレスモータ1を配設しており、ブラシレスモータ1の回転軸2が水平方向に沿うように設置されている。
ファンシュラウド4は、不図示のラジエータに取付けられており、ブラシレスモータ1に取付けられている軸流ファン3の周囲を囲む筒部5を有している。
図1〜図3に示すように、ファンモータ50は、自動車のラジエータ冷却用であって、ファンシュラウド4の内部にブラシレスモータ1を配設しており、ブラシレスモータ1の回転軸2が水平方向に沿うように設置されている。
ファンシュラウド4は、不図示のラジエータに取付けられており、ブラシレスモータ1に取付けられている軸流ファン3の周囲を囲む筒部5を有している。
筒部5の外周面には、外形状が略矩形に形成されたスカート部6が一体的に設けられている。このスカート部6は、ブラシレスモータ1の周囲を覆うと共に、ファンシュラウド4をラジエータに固定するためのものである。
筒部5の径方向内側には、ブラシレスモータ1をファンシュラウド4に組付け固定するためのリング部7が設けられている。このリング部7は、4本のステー8によって筒部5に連結されている。
筒部5の径方向内側には、ブラシレスモータ1をファンシュラウド4に組付け固定するためのリング部7が設けられている。このリング部7は、4本のステー8によって筒部5に連結されている。
ブラシレスモータ1は、有底筒状のロータヨーク9と、このロータヨーク9の内部に設けられたステータ10と、ステータ10を固定するためのステータホルダ15とを備えている。ステータ10は、円環状に形成されたステータコア11を有しており、ステータホルダ15に外嵌固定されている。
ステータコア11は、磁性材料の金属板を軸方向に積層したものであって、コイル12を巻装するための複数のティース13が径方向外側に向かって突設されている。これらティース13は、周方向に等間隔で放射状に配設されており、各々絶縁材であるインシュレータ14が装着されている。コイル12は、このインシュレータ14を介してティース13に巻装されている。
ステータホルダ15は、ステータ10に内嵌されるボス部16を有している。ボス部16の一端側には、ロータヨーク9の開口部9aを閉塞する円盤状のベース部材17が形成されている。ベース部材17の外周側には、ステータホルダ15をファンシュラウド4に締結固定するための取付け座18が3箇所周方向に等間隔で設けられている。取付け座18は、平面視略三角状に形成されており、この外方側頂点近傍に雌ネジ部19が刻設されている。
このように、ステータ10は、ステータホルダ15を介してファンシュラウド4に固定された状態になっている。また、ステータ10とステータホルダ15のベース部材17との間には、略円環状のターミナルユニット24が設けられている。このターミナルユニット24には、複数の導電性のターミナル20が配設されている。ターミナル20は、ステータ10のティース13に巻装されているコイル12と、ステータホルダ15の外方から引き込まれたリード線21とを電気的に繋ぐ役割を有している。
すなわち、コイル12の巻き始め端、および巻き終わり端がターミナル20に接続されると共に、リード線21の一端がターミナル20に接続される。一方、リード線21の他端は不図示の外部電源に接続されている。これによって、外部電源の電力がリード線21、およびターミナル20を介してコイル12に供給されるようになっている。
なお、ステータホルダ15のベース部材17には、リード線21を挿通するための挿通孔22が形成されており、ここにグロメット23が装着されている。したがって、リード線21は、グロメット23を介してベース部材17に挿通されている。
なお、ステータホルダ15のベース部材17には、リード線21を挿通するための挿通孔22が形成されており、ここにグロメット23が装着されている。したがって、リード線21は、グロメット23を介してベース部材17に挿通されている。
ベース部材17の外面側には、ボス部16に対応する部位に、これを閉塞するカバー26が設けられている。ボス部16には、回転軸2が一対の軸受け25,25を介して回転自在に支持されている。一対の軸受け25,25は、ボス部16の軸方向両端側に配設されている。これら軸受け25,25への外部からの塵埃や水の浸入は、カバー26によって防止されるようになっている。
回転軸2のカバー26とは反対側端は、ボス部16から突出しており、ここにロータヨーク9と軸流ファン3とがこの順で取付けられている。ロータヨーク9は、回転軸2にブッシュ27を介して取付けてある。有底筒状に形成されているロータヨーク9は、エンド部(底壁)28と、周壁29を有している。
エンド部28の径方向中央には、内側に向かって突出するバーリング部30が形成されており、ここにブッシュ27が挿入されるようになっている。
また、エンド部28には、平面視略扇状に切り欠かれた外気取込孔31が4箇所周方向に等間隔で形成されている。この外気取込孔31は、外気をブラシレスモータ1の内部へと取込むためのものであって、これによりブラシレスモータ1を効率的に冷却することが可能になっている。
また、エンド部28には、平面視略扇状に切り欠かれた外気取込孔31が4箇所周方向に等間隔で形成されている。この外気取込孔31は、外気をブラシレスモータ1の内部へと取込むためのものであって、これによりブラシレスモータ1を効率的に冷却することが可能になっている。
エンド部28の内面には、外気取込孔31よりも径方向内側に凸部35がプレス加工等によって形成され、ここに防水カバー32がカシメ固定されている。この防水カバー32は、外気取込孔31等の外部から軸受け25への水の飛散を防止するためのものであって、ロータヨーク9のエンド部28に当接する略円盤状の座面33を有している。この座面33には、凸部35に対応するように孔34が形成されている。すなわち、防水カバー32は、ロータヨーク9のエンド部28に形成された凸部35に孔34を差し込むようにしてセットし、その後内側から凸部35の先端を押し潰すことによって、ロータヨーク9にカシメ固定されるようになっている。
座面33の径方向内側には、筒状部36が一体形成されている一方、座面33の径方向外側には、軸方向内側に向かって末広がり状に形成されたスカート部37が一体形成されている。このスカート部37の先端側には、径方向外側に向かって延出する外フランジ部38が屈曲形成されている。
なお、ステータホルダ15のボス部16にもロータヨーク9のエンド部28側端に筒状の防水カバー39が設けられている。ボス部16の防水カバー39に対応する部位には、段差によって縮径された縮径部40が形成されており、ここに防水カバー39が外嵌固定されるようになっている。防水カバー39のエンド部28側端(図3における左側端)には、外フランジ部41が形成されており、外気取込孔31等の外部から飛散された水は、この外フランジ部41を伝って下方(図3における下側)に向かって滴り落ちるようになっている。
ロータヨーク9の周壁29には、内周面側に複数の永久磁石42が周方向に磁極が順番になるように設けられている。これら永久磁石42は、周方向に等間隔で、且つステータ10のティース13と対向するように配設されている。
ここで、エンド部28と周壁29との間には、両者に跨る傾斜壁43が周壁29からエンド部28に向かって径方向内側に傾斜するように形成されている。
ここで、エンド部28と周壁29との間には、両者に跨る傾斜壁43が周壁29からエンド部28に向かって径方向内側に傾斜するように形成されている。
より詳しくは、傾斜壁43は、周壁29上の永久磁石42の軸方向端部42aから径方向内側に屈曲しながらエンド部28に向かって延出するように形成されている。つまり、永久磁石42は、この軸方向端部42aが傾斜壁43の付け根部43aに位置するように配設されている。
また、傾斜壁43には、複数の排水孔44が周方向に等間隔で、且つ隣接する永久磁石42の間の間隙Sに対応する部位を避けるようにして形成されている(図2参照)。
この排水孔44は、外気取込孔31等の外部からブラシレスモータ1内部に侵入した水を外部へ排水するためのものである。
また、排水孔44は、傾斜壁43の最外周側、つまり、周壁29寄りに形成されている。したがって、ロータヨーク9の周壁29には、永久磁石42と排水孔44との間に水溜り場が形成されない。
この排水孔44は、外気取込孔31等の外部からブラシレスモータ1内部に侵入した水を外部へ排水するためのものである。
また、排水孔44は、傾斜壁43の最外周側、つまり、周壁29寄りに形成されている。したがって、ロータヨーク9の周壁29には、永久磁石42と排水孔44との間に水溜り場が形成されない。
具体的に、図4、図5に基づいて説明する。図4は、ロータヨーク9の周壁29が水平な状態、図5は、排水孔ロータヨーク9の排水孔44が上向きになるように周壁29が傾斜した状態を示す。
図4、図5に示すように、永久磁石42は、この軸方向端部42aが傾斜壁43の付け根部43aに位置するように配設されていると共に、排水孔44は、傾斜壁43の周壁29寄りに形成されている。このため、ロータヨーク9の周壁29には、永久磁石42と排水孔44との間にエンド部28と周壁29とで形成される角部K(二点鎖線で示す)が形成されないため、この内部に水溜り場が形成される余地が無くなるようになっている。
図4、図5に示すように、永久磁石42は、この軸方向端部42aが傾斜壁43の付け根部43aに位置するように配設されていると共に、排水孔44は、傾斜壁43の周壁29寄りに形成されている。このため、ロータヨーク9の周壁29には、永久磁石42と排水孔44との間にエンド部28と周壁29とで形成される角部K(二点鎖線で示す)が形成されないため、この内部に水溜り場が形成される余地が無くなるようになっている。
したがって、上述の実施形態によれば、ロータヨーク9の周壁29に水が溜まるのを防止することができ、ロータヨーク9の周壁29の傾き角度によらず効率よくブラシレスモータ1内部の水を排水することが可能になる。このため、ロータヨーク9に錆びが発生したり、永久磁石42がロータヨーク9の周壁29から剥離してしまったりするのを防止することができる。
また、複数の排水孔44は周方向に等間隔で、且つ隣接する永久磁石42の間の間隙Sに対応する部位を避けるようにして形成されている。このため、ロータヨーク9内に効率よく磁束を流すことができ、磁路を有効に活用することができる。
ここで、異なる磁極間(隣接する永久磁石42の間)には、磁束が流れる磁路が形成される。とりわけ、永久磁石42の端部42a近傍に位置する傾斜壁43に磁路が形成される。しかしながら、傾斜壁43の隣接する永久磁石42の間の間隙Sに対応する部位に排水孔44が形成されていると有効に磁路が形成されず、有効磁束が減少してしまう。
ここで、異なる磁極間(隣接する永久磁石42の間)には、磁束が流れる磁路が形成される。とりわけ、永久磁石42の端部42a近傍に位置する傾斜壁43に磁路が形成される。しかしながら、傾斜壁43の隣接する永久磁石42の間の間隙Sに対応する部位に排水孔44が形成されていると有効に磁路が形成されず、有効磁束が減少してしまう。
そこで、この実施形態のように傾斜壁43の排水孔44が隣接する永久磁石42の間の間隙Sに対応する部位を避けるように形成することで、有効磁束の減少を抑制することができる。このため、ロータヨーク9の板厚を薄肉化することができ、軽量化を図ることができると共に、コストの低減化を図ることが可能になり、且つブラシレスモータ1の特性向上を図ることが可能になる。
さらに、ロータヨーク9のエンド部28には、平面視略扇状に切り欠かれた外気取込孔31が4箇所周方向に等間隔で形成されているため、ブラシレスモータ1の内部を効率的に冷却することが可能になる。これに加え、エンド部28には、防水カバー32がカシメ固定されているため、外気取込孔31等の外部から軸受け25への水の飛散を確実に防止することができ、モータ特性の高いブラシレスモータ1を提供することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、ブラシレスモータ1が自動車ラジエータの冷却用のファンモータ50として用いる場合について説明したが、これに限られるものではなく、種々の電装品に適用することができる。
また、上述の実施形態では、ブラシレスモータ1が自動車ラジエータの冷却用のファンモータ50として用いる場合について説明したが、これに限られるものではなく、種々の電装品に適用することができる。
さらに、上述の実施形態では、電動モータとしてブラシレスモータ1について説明したが、電動モータはこれに限られるものではなく、有底筒状のヨークを有するものであれば本実施形態を適用することが可能であり、ブラシ付モータやインナーロータ型のモータであってもよい。
1 ブラシレスモータ(電動モータ)
9 ロータヨーク(ヨーク)
9a 開口部
10 ステータ
15 ステータホルダ
25 軸受け
28 エンド部(底壁)
29 周壁
31 外気取込孔
32,39 防水カバー
42 永久磁石
42a 端部
43 傾斜壁
43a 付け根部
44 排水孔
50 ファンモータ
S 間隙
9 ロータヨーク(ヨーク)
9a 開口部
10 ステータ
15 ステータホルダ
25 軸受け
28 エンド部(底壁)
29 周壁
31 外気取込孔
32,39 防水カバー
42 永久磁石
42a 端部
43 傾斜壁
43a 付け根部
44 排水孔
50 ファンモータ
S 間隙
Claims (3)
- 有底筒状のヨークと、前記ヨークの内部に設けられたステータとを備えた電動モータにおいて、
前記ヨークの周壁と底壁との間に、両者に跨ると共に前記周壁から前記底壁に向かって径方向内側に傾斜する傾斜壁を設け、
前記傾斜壁の前記周壁寄りに、前記ヨークの内部に侵入した水を外部へ排水するための複数の排水孔を形成し、
前記ヨークの内周面に複数の永久磁石を設け、
前記複数の永久磁石は、軸方向一端が前記傾斜壁の付け根部に位置するように配設されていることを特徴とする電動モータ。 - 前記複数の排水孔は、前記複数の永久磁石の磁極間に対応する部位を避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
- 前記ヨークの開口部側に、これを閉塞するように形成されたステータホルダを設け、
前記ステータは、前記ステータホルダに固定され、
前記ヨークは、前記ステータホルダに軸受けを介して回転自在に支持され、
前記ヨークの前記底壁に外気を前記ヨークの内部に取り込むための外気取込孔を形成すると共に、前記底壁の前記外気取込孔近傍に前記軸受けへの水の飛散を防止する防水カバーを設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
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- 2007-05-02 JP JP2007121535A patent/JP2008278690A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100706 |