JP2008277215A - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力環境によらず、燃料電池システムの始動時または停止時における極間差圧の低減すること。
【解決手段】燃料電池システム100に対する始動要求が検出されると制御部40は、エアコンプレッサ30を始動させてカソード10cに対する酸化ガスの供給を開始させる。制御部40は、酸化ガス圧センサ41からカソード圧力Pcを取得し、カソード圧力Pcが目標圧力Pref1よりも高い場合には、燃料ガス導入弁51を開弁し、アノード10aに対する燃料ガスの供給を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関する。
燃料電池システムにおいて、燃料電池のアノード側の圧力とカソード側の圧力との差が大きくなると、膜電極接合体(MEA)に加わる機械的ストレスが増大し、膜電極接合体の劣化が促進されることが知られている。この問題を解決するために、例えば、極間差圧を低減するように、アノードガス、カソードガスの供給制御を行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−253208号公報
しかしながら、アノードガス供給源として大気圧よりも高圧の高圧供給源が用いられる場合には、アノードにおける圧力上昇速度に比べてカソードにおける圧力上昇速度は低いため、アノードガスおよびカソードガスの供給制御による極間差圧制御は容易でないという問題がある。
また、大気圧よりも低い圧力環境下、例えば、高地では、極間差圧はより顕著となるが、従来の技術では、高地での燃料電池システムの始動時または停止時における極間差圧は考慮されていないという問題がある。
本発明は、上記した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、圧力環境によらず、燃料電池システムの始動時または停止時における極間差圧の低減することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するための本願発明は以下の態様を採る。
本発明の第1の態様は、燃料電池システムを提供する。本発明の第1の態様に係る燃料電池システムは、アノードとカソードとを備える燃料電池と、前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、前記燃料電池の始動時、前記カソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記カソード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記高圧燃料ガス源から前記アノードに対する燃料ガスの供給を開始する燃料ガス供給制御部とを備える。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムによれば、カソード側の圧力が所定圧力に達している場合に、高圧燃料ガス源から前記アノードに対する燃料ガスの供給を開始するので、圧力環境によらず、燃料電池システムの始動時における極間差圧を低減することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムはさらに、前記燃料電池のカソード側の圧力を検出するためのカソード圧力検出器を備え、前記燃料ガス供給制御部は、前記カソード圧力検出器によって検出された前記カソード側の圧力を用いて、前記カソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定しても良い。この場合には、カソード側の圧力を実測値に基づいて判定することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムはさらに、大気圧を検出するための大気圧検出器を備え、前記燃料ガス供給制御部は、前記大気圧検出器によって検出された大気圧が標準大気圧よりも低い場合には、前記所定圧力を標準大気圧に設定し、前記カソード圧力検出器によって検出された前記カソード側の圧力が所定圧力に達している場合には、前記アノードに対する燃料ガスの供給を開始しても良い。この場合には、圧力環境によらず、燃料電池システムの始動時における極間差圧の低減することができるとともに、燃料電池システムを迅速に始動することができる。
本発明の第1の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記高圧燃料ガス源は、燃料ガス供給管を介して前記燃料電池のアノードと接続されており、
前記燃料ガス供給制御部は、前記燃料ガス供給管に配置され、前記燃料ガス供給管を連通または非連通状態に切り替える切り替え器と、前記燃料電池の始動時には、前記切り替え器を非連通状態に切り替え、前記カソード側の圧力が所定圧力に達した後に、前記切り替え器を非連通状態から連通状態に切り替える切り替え器制御部とを備えても良い。この場合には、切り替え器によってアノードに対する燃料ガスの供給、停止を実行することができる。
本発明の第2の態様は燃料電池システムを提供する。本発明の第2の態様に係る燃料電池システムは、アノードとカソードとを備える燃料電池と、前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、前記燃料電池の停止時、前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記アノード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止する酸化ガス供給制御部とを備える。
本発明の第2の態様に係る燃料電池システムによれば、アノード側の圧力が所定圧力に達している場合に、高圧燃料ガス源からカソードに対する酸化ガスの供給を停止するので、圧力環境によらず、燃料電池システムの停止時における極間差圧を低減することができる。
本発明の第2の態様に係る燃料電池システムはさらに、前記燃料電池のアノード側の圧力を検出するためのアノード圧力検出器を備え、前記アノード圧力検出器によって検出された前記アノード側の圧力を用いて前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定しても良い。この場合には、アノード側の圧力を実測値に基づいて判定することができる。
本発明の第2の態様に係る燃料電池システムはさらに、大気圧を検出するための大気圧検出器を備え、前記酸化ガス供給制御部は、前記大気圧検出器によって検出された大気圧が標準大気圧よりも低い場合には、前記所定圧力を標準大気圧に設定し、前記アノード圧力検出器によって検出された前記アノード側の圧力が所定圧力に達している場合に、前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止しても良い。この場合には、圧力環境によらず、燃料電池システムの停止時における極間差圧の低減することができるとともに、燃料電池システムを迅速に停止することができる。
本発明の第2の態様に係る燃料電池システムはさらに、前記燃料電池の停止時に、前記アノード内に残留する燃料ガスを消費する燃料ガス消費処理を実行する燃料ガス消費制御部を備え、前記酸化ガス供給制御部は、前記燃料ガス消費処理が実行された後に、前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定しても良い。この場合には、燃料ガス消費処理によってアノード側の圧力を低減することができる。
本発明の第1または第2の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記酸化ガス供給器は、エアコンプレッサであっても良い。この場合には、所定圧力の酸化ガスがカソードに供給される。
本発明の第3の態様は、燃料電池システムにおける始動時制御方法を提供する。本発明の第3の態様に係る始動時制御方法は、燃料電池の始動時、前記検出したカソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記カソード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、高圧燃料ガス源から前記燃料電池のアノードに対する燃料ガスの供給を開始することを備える。
本発明の第3の態様に係る停止時制御方法によれば、本発明の第1の態様に係る燃料電池システムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第3の態様に係る停止時制御方法は、本発明の第1の態様に係る燃料電池システムと同様に種々の態様にて実現され得る。
本発明の第4の態様は、燃料電池システムにおける停止時制御方法を提供する。本発明の第4の態様に係る停止時制御方法は、燃料電池の停止時、前記検出したアノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記アノード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止することを備える。
本発明の第4の態様に係る停止時制御方法によれば、本発明の第2の態様に係る燃料電池システムと同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第4の態様に係る停止時制御方法は、本発明の第2の態様に係る燃料電池システムと同様に種々の態様にて実現され得る。
さらに、本発明の第3の態様に係る始動時制御方法または第4の態様に係る停止時制御方法は、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラム、当該コンピュータプログラムを格納した記録媒体としても実現され得る。
本発明の第5の態様は、燃料電池システムを提供する。本発明の第5の態様に係る燃料電池システムは、アノードとカソードとを備える燃料電池と、前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、前記燃料電池の始動時または停止時、大気圧に応じて、前記アノードの圧力と前記カソードの圧力との差の増大を抑制する制御部とを備える。
本発明の第5の態様に係る燃料電池システムによれば、燃料電池の始動時または停止時に、大気圧に応じて、アノードの圧力とカソードの圧力との差の増大を抑制するので、圧力環境によらず、燃料電池システムの始動時または停止時における極間差圧を低減することができる。
本発明の第5の態様に係る燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記大気圧に応じて、前記高圧燃料ガス源から前記アノードに対する燃料ガスの供給および前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給の少なくとも一方を制御して、前記アノードの圧力と前記カソードの圧力との差の増大を抑制しても良い。この場合には、制御部によって、高圧燃料ガス源からアノードに対する燃料ガスの供給および酸化ガス供給器によるカソードに対する酸化ガスの供給の少なくとも一方を制御し、燃料電池システムの始動時または停止時における極間差圧を低減することができる。
以下、本発明に係る燃料電池システムについて、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
・第1の実施例:
図1および図2を参照して第1の実施例に係る燃料電池システムの構成について説明する。図1は第1の実施例に係る燃料電池システムの構成を模式的に示す説明図である。図2は第1の実施例に係る燃料電池システムが備える制御部の内部構成を模式的に示す説明図である。
第1の実施例に係る燃料電池システム100は、主な構成要件として、燃料電池10、高圧水素タンク20、エアコンプレッサ30、制御部40を備えている。燃料電池10と高圧水素タンク20とは、燃料ガス供給管21によって接続されている。燃料電池10とエアコンプレッサ30とは酸化ガス供給管31によって接続されている。
燃料電池10は、アノード10a(アノードセパレータ)とカソード10c(カソードセパレータ)との間に、例えば、固体電解質型の膜電極接合体を備える燃料電池である。高圧水素タンク20には、燃料ガス、本実施例では純水素が高い圧力にて保存されている。なお、燃料ガスとしては、純水素ガスの他に、例えば、水素リッチガス(水素含有ガス)を用いることもできる。エアコンプレッサ30は、大気を圧縮して所定の吐出圧にて排出するポンプであり、例えば、スクロール方式、ロータリ方式といったコンプレッサが用いられる。
燃料電池10は、カソード10cに酸化ガスを供給するための酸化ガス供給部11、カソード10cから酸化ガスを排出するための酸化ガス排出部12、アノード10aに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給部13、およびアノード10aから残留燃料ガスである燃料オフガスを排出するための燃料オフガス排出部14を備えている。なお、本実施例において、アノードとは、電気化学反応を起こす電極のみならず、燃料ガスが供給される流路、空間全般を意味する。同様に、カソードとは、電気化学反応を起こす電極のみならず、酸化ガスが供給される流路、空間全般を意味する。
酸化ガス供給部11には、酸化ガス供給管31が接続されている。酸化ガス排出部12には、酸化ガス排出管32が接続されている。酸化ガス排出管32には、上流から下流、すなわち、酸化ガス排出部12から燃料電池10外部へ向かう方向へ、酸化ガス圧センサ41、酸化ガス調圧弁53が備えられている。
酸化ガス圧センサ41は、燃料電池10のカソード出口圧を、カソード圧力Pcとして検出する。酸化ガス調圧弁53は、弁開度を変化させることによって、カソード圧力を所望の圧力値に調整する。
酸化ガス供給管31と酸化ガス排出管32における酸化ガス圧センサ41と酸化ガス調圧弁53との間には、酸化供給ガスを加湿するための加湿モジュール35が配置されている。加湿モジュール35は、起電反応に伴い発生し、酸化排出ガスに含まれる水蒸気を利用して、酸化供給ガスを加湿する。
燃料ガス供給部13には、燃料ガス供給管21が接続されている。燃料ガス供給管21には、上流から下流、すなわち、高圧水素タンク20から燃料電池10へ向かう方向へ、燃料ガス調圧弁50、燃料ガス導入弁51が備えられている。
燃料ガス調圧弁50は、高圧水素タンク20から燃料電池10に供給される水素の供給圧力を所望の圧力に調整する。高圧水素タンク20に格納されている水素の圧力は、燃料電池10に供給されるべき水素供給圧力よりも高いので、燃料ガス調圧弁50によって水素供給圧力まで減圧される。
燃料ガス導入弁51は、燃料ガス供給管21を連通または非連通状態に切り替えることによって、高圧水素タンク20から燃料電池10に対する燃料ガスの供給(流動)を許容、停止するための弁装置である。
燃料オフガス排出部14には燃料オフガス排出管22が接続されている。燃料オフガス排出管22には、上流から下流、すなわち、燃料オフガス排出部14から燃料ガス高圧水素タンク20から燃料電池10外部へ向かう方向へ、燃料ガス圧センサ42、燃料ガスパージ弁52が備えられている。
燃料ガス圧センサ42は、燃料電池10の出口圧を、アノード圧力Paとして検出する。燃料ガスパージ弁52は、通常時は閉弁されており、アノード10a内の燃料ガスを掃気する際に開弁される。
制御部40は、コンプレッサ30、酸化ガス圧センサ41、燃料ガス圧センサ42、燃料ガス導入弁51、酸化ガス調圧弁53と制御線を介して接続されている。制御部40は内部に、図2に示すように、中央演算装置(CPU)401、メモリ402、入出力インターフェース403、内部バス404を備えている。メモリ402はCPU401によって実行される燃料電池システムの始動時、停止時制御実行プログラムを記憶し、またCPU401による演算結果を一時的に記憶する。CPU401は、メモリ402に格納されている各種プログラム、モジュールを実行する。入出力インターフェース403は、CPU401およびメモリ402と、コンプレッサ30、酸化ガス圧センサ41、燃料ガス圧センサ42、燃料ガス導入弁51、酸化ガス調圧弁53とを電気的に接続する。CPU401、メモリ402および入出力インターフェース403は内部バス404によって相互に接続されている。
メモリ402には、CPU401によって実行され、燃料電池システムの始動時における燃料ガスの供給制御を行うための燃料ガス供給制御モジュールM1、燃料電池システムの停止時における酸化ガスの供給制御を行うための酸化ガス供給制御モジュールM2が格納されている。
・燃料電池システムの始動時制御
図3および図4を参照して第1の実施例に係る燃料電池システムを始動させる際に実行される始動時制御について説明する。図3は第1の実施例に係る燃料電池システムを始動させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図4は第1の実施例に係る燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化を示す説明図である。
燃料電池システム100(燃料電池10)に対する始動要求が検出されると制御部40は始動時制御処理を開始する。具体的には、CPU401が燃料ガス供給制御モジュールM1を実行することによって以下の各ステップが実行される。なお、本処理ルーチンは燃料電池システム100の始動時、具体的には、燃料ガスの供給を開始するまで実行される処理ルーチンであり、燃料電池システム100の始動後は、別の運転処理プログラムが実行される。
CPU401は、エアコンプレッサ30を始動させてカソード10cに対する酸化ガスの供給を開始させる(ステップS110)。CPU401は、酸化ガス圧センサ41からカソード圧力Pcを取得し(ステップS120)、カソード圧力Pcが目標圧力Pref1よりも高いか否かを判定する(ステップS130)。
CPU401は、カソード圧力Pc>目標圧力Pref1であると判定した場合には(ステップS130:Yes)、燃料ガス導入弁51を開弁し、アノード10aに対する燃料ガスの供給を開始して本処理ルーチンを終了する。
CPU401は、カソード圧力Pc>目標圧力Pref1でない、すなわち、カソード圧力Pcが目標圧力Pref1以下であると判定した場合には(ステップS130:No)、カソード圧力Pc>目標圧力Pref1となるまで待機する。
第1の実施例における始動時燃料ガス供給制御による効果について図4を参照して説明する。図4において、実線L1はカソード圧力Pcの経時変化、一点鎖線L2は従来のアノード圧力の経時変化、一点鎖線L3は本実施例におけるアノード圧力の経時変化を示す。本実施例では、カソード圧力Pcが目標圧力Pref1を超えた後に燃料ガスの供給を開始するので、カソード−アノード間差圧(極間差圧)は、従来の差圧Pd1からPd2へと低減される。したがって、極間差圧に起因する膜電極接合体の劣化を抑制または防止することができる。判定値Pbrefとしては、標準大気圧Pbより低い値、例えば、90kPaabsが用いられ、目標圧力Pref1としては、アノード目標制御圧と標準大気圧Pbの間の値、例えば、150kPaabsが用いられ、目標圧力Pref2としては、カソード目標制御圧と標準大気圧Pbの間の値、例えば、120kPaabsが用いられ得る。
・燃料電池システムの停止時制御
図5および図6を参照して第1の実施例に係る燃料電池システムを停止させる際に実行される停止時制御について説明する。図5は第1の実施例に係る燃料電池システムを停止させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図6は第1の実施例に係る燃料電池システムによって得られるカソード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるカソード圧力の変化を示す説明図である。
燃料電池システム100(燃料電池10)に対する停止要求が検出されると制御部40は停止時制御処理を開始する。具体的には、CPU401が酸化ガス供給制御モジュールM2を実行することによって以下の各ステップが実行される。なお、本処理ルーチンは燃料電池システム100の停止時、具体的には、停止要求が発生した後に実行される処理ルーチンであり、燃料電池システム100の停止前は、別の運転処理プログラムが実行される。
CPU401は、燃料電池10から負荷、例えば、電動機を切り離し(ステップS200)、燃料ガス消費処理を実行する(ステップS202)。負荷の切り離しは、例えば、燃料電池10と負荷とを電気的に接続する配線に設けられているスイッチをオフ(遮断)することによって実行される。燃料ガス消費処理は、アノード10aに残留している燃料ガスを用いて起電反応を実行し、例えば、二次電池、キャパシタに蓄電することによって、アノード10aから燃料ガスを除去する処理である。
CPU401は、燃料ガス圧センサ42からアノード圧力Paを取得し(ステップS204)、アノード圧力Paが目標圧力Pref2よりも低いか否かを判定する(ステップS206)。
CPU401は、アノード圧力Pa<目標圧力Pref2であると判定した場合には(ステップS206:Yes)、エアーコンプレッサ30を停止させて酸化ガスの供給を停止する(ステップS208)。ここで、目標圧力Pref1は燃料電池10内の圧力を上昇させる場合の目標値であり、燃料電池10内の圧力を降圧させる場合の目標値としては低いので、目標圧力Pref2=目標圧力Pref1+αであることが好ましい。CPU401は、酸化ガス調圧弁53を開弁し、カソード10cを大気に開放して本処理ルーチンを終了する。この結果、カソード10cの圧力であるカソード圧Pcは大気圧となる。
CPU401は、アノード圧力Pa<目標圧力Pref2でない、すなわち、アノード圧力Pcが目標圧力Pref2以上であると判定した場合には(ステップS206:No)、アノード圧力Pa<目標圧力Pref2となるまで待機する。
第1の実施例における停止時酸化ガス供給制御による効果について図6を参照して説明する。図6において、実線L1は従来例におけるカソード圧力Pcの経時変化、実線L2は本実施例におけるカソード圧力の経時変化、一点鎖線L3はアノード圧力の経時変化を示す。本実施例では、アノード圧力Paが目標圧力Pref2未満となった後に酸化ガスの供給を停止するので、カソード−アノード間差圧(極間差圧)は、従来の差圧Pd11からPd21へと低減される。したがって、極間差圧に起因する膜電極接合体の劣化を抑制または防止することができる。
具体的には、カソード10cにはエアーコンプレッサ30によって加圧された空気(酸化ガス)が供給されているため、エアーコンプレッサ30が停止されると、カソード圧力Pcは直ちに大気圧となる。一方、アノード10aには高圧源から水素(燃料ガス)が供給されているため、アノード10aを大気に開放しない限りアノード圧力Paは低下しない。本実施例では、燃料ガス消費処理を実行することによって、アノード圧力Paを低下させるが、その降圧速度はカソード圧力Pcの降圧速度よりも遅い。
これに対して、本実施例では、アノード圧力Paが目標圧力Pref2まで降圧した後にエアーコンプレッサ30を停止することによって、この問題を解決する。したがって、極間差圧に起因する膜電極接合体の劣化を抑制または防止することができる。
第2の実施例:
第2の実施例について図7〜9を参照して説明する。図7は第2の実施例に係る燃料電池システムの構成を模式的に示す説明図である。図8は第2の実施例に係る燃料電池システムを始動させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図9は第2の実施例に係る燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化を示す説明図である。
第2の実施例に係る燃料電池システム100aでは、燃料電池システムが標準的な大気圧よりも低い環境下、例えば、高地において用いられる場合にも、標準的な大気圧下(平地)において用いられる場合と同様に、始動時、停止時における極間差圧を抑制する。なお、第2の実施例に係る燃料電池システム100aの構成は、大気圧センサ43を備える点を除いて第1の実施例に係る燃料電池システム100と同様であるから同一の符号を付すことで各構成要件の説明は省略する。
第2の実施例に係る燃料電池システム100aにおいて、大気圧センサ43は制御部40と接続されている。制御部40は、大気圧センサ43から燃料電池システム100aがおかれている圧力環境、すなわち、雰囲気圧力を取得することができる。
図7および図8を参照して、第2の実施例における、燃料電池システムの始動時制御について説明する。燃料電池システム100a(燃料電池10)に対する始動要求が検出されると制御部40は始動時制御処理を開始する。具体的には、CPU401が燃料ガス供給制御モジュールM1を実行することによって以下の各ステップが実行される。なお、本処理ルーチンは燃料電池システム100aの始動時、具体的には、燃料ガスの供給を開始するまで実行される処理ルーチンであり、燃料電池システム100aの始動後は、別の運転処理プログラムが実行される。
CPU401は、大気圧センサ43から大気圧Pbを取得し(ステップS100)、計測された大気圧Pbが標準大気圧よりも低い判定圧力Pbref未満であるか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、燃料電池システム100aが標準大気圧よりも低い環境下、例えば、高地におかれているか否かを判定する。
CPU401は、Pb<Pbrefであると判定した場合には(ステップS102:Yes)、標準大気圧Pbstdを目標圧力Pref1に設定する(ステップS104)。極間差圧は発生しないことが望ましいが、膜電極接合体は、一般的に、標準大気圧Pbstdにおいて発生するアノード−カソード間差圧によって劣化しないように設計されている。また、雰囲気圧力がよりも低い場合に、標準大気圧Pbstd以上の圧力までカソード圧力Pcを昇圧させるとすれば時間を要してしまう。そこで、第2の実施例では、燃料ガスの供給を開始するか否かの判定に用いられるカソード圧力Pcの目標圧力Pref1として標準大気圧Pbstdを用いる。
CPU401は、Pb<Pbrefでないと判定した場合、すなわち、燃料電池システム100aが概ね標準大気圧程度の圧力環境下におかれていると判定した場合には(ステップS102:No)、所定の判定目標圧力Ptgを目標圧力Pref2に設定する(ステップS106)。判定目標圧力Ptgとしては、例えば、第1の実施例において用いた目標圧力Pref1と同一の圧力値を用いる。
CPU401は、以降、第1の実施例おいて説明したステップS110〜S140を実行する。
第2の実施例における始動時燃料ガス供給制御による効果について図9を参照して説明する。図9において、破線L1はカソード圧力Pcの経時変化、一点鎖線L2は従来のアノード圧力の経時変化、一点鎖線L3は本実施例におけるアノード圧力の経時変化を示す。本実施例では、大気圧Pbが標準大気圧Pbstdよりも低い場合、例えば、高地における大気圧を示す場合には、カソード圧力Pcが目標圧力Pref2である標準大気圧Pbstdを超えた後に燃料ガスの供給を開始する。したがって、高地においてもカソード−アノード間差圧(極間差圧)を標準大気圧Pbstdにおける極間差圧程度Pd3とすることが可能となり、燃料電池システム100aが高地において用いられる場合に問題となる機械的ストレスに起因する膜電極接合体の劣化を抑制、防止することができる。これに対して従来の燃料電池システムでは、高地における極間差圧Pd1は考慮されていないため、燃料電池システムが高地において用いられる場合、膜電極接合体には標準大気圧における極間差圧よりも大きな差圧が掛かり、機械的ストレスに起因する膜電極接合体の劣化を回避することができなかった。
さらに、大気圧が標準大気圧でない場合には、標準大気圧Pbstdを基準として定められた目標圧力Pref1(Ptg)に達するまでに時間を要するが、第2の実施例では、大気圧が標準大気圧でない場合には、目標圧力Pref1(Ptg)よりも低い標準大気圧Pbstdを目標圧力Pref1として用いるので、膜電極接合体の劣化防止と燃料電池システム100の始動時間の短縮化を図ることができる。
・第2の実施例に係る燃料電池システムの停止時制御
第2の実施例に係る燃料電池システム100aでは、燃料電池システム100aの停止時処理においても、開始時処理と同様にして、大気圧Pbを取得し、取得した大気圧Pbが判定大気圧Pbref未満の場合には、目標圧力Pref2=Pbstd+αに設定する。また、取得した大気圧Pbが判定大気圧Pbref以上の場合には、目標圧力Pref2=判定目標圧力Ptg+αに設定する。なお、目標圧力Pref2設定後の具体的な処理については、第1の実施例において図5を参照して説明した通りである。
この結果、高地においてもカソード−アノード間差圧(極間差圧)を標準大気圧Pbstdにおける極間差圧程度とすることが可能となり、燃料電池システム100aが高地において用いられる場合に問題となる機械的ストレスに起因する膜電極接合体の劣化を抑制、防止することができる。
さらに、大気圧が標準大気圧である場合には、大気圧が標準大気圧でないことを前提に標準大気圧Pbstdを基準として定められた目標圧力Pref2に達するまでに時間を要するが、第2の実施例では、大気圧が標準大気圧である場合には、目標圧力Pref2よりも高い目標圧力Pref2を用いるので、膜電極接合体の劣化防止と燃料電池システム100の停止時間の短縮化を図ることができる。
・燃料電池システムの基本的な動作:
燃料電池システム100、100aの始動時および停止時の処理については既述の通りであり、以下では、始動後停止までの燃料電池システム100、100aの基本的な動作について簡単に説明する。例えば、燃料電池システム100、100aが車両に搭載される場合には、制御部40は、運転者によって操作されるアクセルを介して入力される要求出力に応じて、エアーコンプレッサ30の吐出量を調整する。燃料電池10からは負荷が必要とする電力が燃料ガスおよび酸化ガスの起電反応によって生成され、燃料電池10から負荷に対して要求されている電力が出力される。
上記の各実施例における燃料電池システム100、100aは、移動体、例えば、二輪車、四輪車といった車両、船舶に搭載して用いることができる。
・その他の実施例:
(1)上記各実施例では、酸化ガス圧力センサ43、燃料ガス圧力センサ42を用いてカソード圧力Pc、アノード圧力Paをそれぞれ検出し、カソード圧力Pc>Pref2、アノード圧力Pa<Pref1であるか否かを判定している。ここで、カソード圧力Pc、アノード圧力Paは、図10に示すように、時間と共に降圧または昇圧する特性を有している。そこで、時間Tに対する圧力変化を予め経験的に求めておき、時間によってカソード圧力Pc>Pref1、アノード圧力Pa<Pref2であるか否かを判定しても良い。なお、図10は燃料電池システムの運転開始時におけるアノード圧力Paおよびカソード圧力Pcの経時変化の例を示す説明図である。
例えば、標準的な大気圧下においては、判定時間T1を経過したか否かによってカソード圧力Pcが目標圧力Pref1以上になったか否かを判定しても良い。また、標準大気圧Pbstdよりも低い大気圧環境下、例えば、高地においては、大気圧変化に対する補正係数kを予め経験的に求めておき、判定時間T1を補正した補正判定時間T11(=T1×k)を用いればよい。補正係数kは、例えば、大気圧が低くなるに連れて増大する特性を有する。このように、時間を変数として用いることによって、酸化ガス圧力センサ43を備えなくとも、上記各実施例において説明した利点を得ることができる。図10には燃料電池システムの運転開始時におけるアノード圧力Paおよびカソード圧力Pcの経時変化の例を示したが、燃料電池システムの運転停止時においても同様にして判定時間Tを用いることによって、燃料ガス圧力センサ42を備えなくとも、上記各実施例において説明した利点を得ることができる。
(2)上記第2の実施例では、大気圧センサ43を用いて、大気圧Pbが標準大気圧Pbstdよりも低い判定目標圧力Pbref未満であるか否かによってカソード圧力Pcまたはアノード圧力Paに対する目標圧力Pref1、Pref2が決定されている。しかしながら、大気圧Pbを検出することなく、大気圧Pbが判定目標圧力Pbref未満である場合に用いられる目標圧力Pref1、Pref2を用いても良い。この場合には、大気圧センサ43を備えることなく、大気圧Pbが標準大気圧Pbstdよりも低い環境下における膜電極接合体の損傷を低減または防止することができる。
(3)上記各実施例では、アノード圧力Paまたはカソード圧力Pcを用いて、いわゆる極間差圧の増大を抑制・低減、または、極間差圧の低減を図っているが、大気圧センサ43を用いて検出された大気圧Pbに応じて燃料ガス導入弁51、エアーコンプレッサ30を制御し、極間差圧の増大を抑制しても良い。例えば、燃料電池システムの始動時、大気圧が低くなるに連れて、エアーコンプレッサ30運転開始後における、燃料ガス導入弁51の開弁時期を遅らせる制御を行っても良い。あるいは、大気圧が低くなるに連れて、エアーコンプレッサ30の吐出量を増大させても良い。さらには、両制御を組み合わせても良い。また、燃料電池システムの停止時、大気圧が低くなるに連れてエアーコンプレッサ30を停止するまでの時間を遅延させても良い。以上の構成を備えることによって、大気圧の変化に伴い、膜電極接合体に加わる極間差圧の増加を抑制または低減することができる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
第1の実施例に係る燃料電池システムの構成を模式的に示す説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池システムが備える制御部の内部構成を模式的に示す説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池システムを始動させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施例に係る燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化を示す説明図である。 第1の実施例に係る燃料電池システムを停止させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施例に係る燃料電池システムによって得られるカソード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるカソード圧力の変化を示す説明図である。 第2の実施例に係る燃料電池システムの構成を模式的に示す説明図である。 第2の実施例に係る燃料電池システムを始動させる際に実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 第2の実施例に係る燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化と従来の燃料電池システムによって得られるアノード圧力の変化を示す説明図である。 アノード圧力およびカソード圧力と時間経過との関係を示す説明図である。
符号の説明
10…燃料電池
10a…アノード
10c…カソード
11…酸化ガス供給部
12…酸化ガス排出部
13…燃料ガス供給部
14…燃料オフガス排出部
20…高圧水素タンク
21…燃料ガス供給管
30…エアーコンプレッサ
31…酸化ガス供給管
32…酸化ガス排出管
35…加湿モジュール
40…制御部
401…中央処理装置(CPU)
402…メモリ
403…入出力インターフェース
404…内部バス
41…酸化ガス圧センサ
42…燃料ガス圧センサ
50…燃料ガス調圧弁
51…燃料ガス導入弁
52…燃料ガスパージ弁
53…酸化ガス調圧弁

Claims (13)

  1. 燃料電池システムであって、
    アノードとカソードとを備える燃料電池と、
    前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、
    前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、
    前記燃料電池の始動時、前記カソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記カソード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記高圧燃料ガス源から前記アノードに対する燃料ガスの供給を開始する燃料ガス供給制御部とを備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムはさらに、
    前記燃料電池のカソード側の圧力を検出するためのカソード圧力検出器を備え、
    前記燃料ガス供給制御部は、前記カソード圧力検出器によって検出された前記カソード側の圧力を用いて、前記カソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定する燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムはさらに、
    大気圧を検出するための大気圧検出器を備え、
    前記燃料ガス供給制御部は、前記大気圧検出器によって検出された大気圧が標準大気圧よりも低い場合には、前記所定圧力を標準大気圧に設定し、前記カソード圧力検出器によって検出された前記カソード側の圧力が所定圧力に達している場合には、前記アノードに対する燃料ガスの供給を開始する燃料電池システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記高圧燃料ガス源は、燃料ガス供給管を介して前記燃料電池のアノードと接続されており、
    前記燃料ガス供給制御部は、
    前記燃料ガス供給管に配置され、前記燃料ガス供給管を連通または非連通状態に切り替える切り替え器と、
    前記燃料電池の始動時には、前記切り替え器を非連通状態に切り替え、前記カソード側の圧力が所定圧力に達した後に、前記切り替え器を非連通状態から連通状態に切り替える切り替え器制御部とを備える燃料電池システム。
  5. 燃料電池システムであって、
    アノードとカソードとを備える燃料電池と、
    前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、
    前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、
    前記燃料電池の停止時、前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、前記アノード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止する酸化ガス供給制御部とを備える燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムはさらに、
    前記燃料電池のアノード側の圧力を検出するためのアノード圧力検出器を備え、
    前記アノード圧力検出器によって検出された前記アノード側の圧力を用いて前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定する燃料電池システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池システムはさらに、
    大気圧を検出するための大気圧検出器を備え、
    前記酸化ガス供給制御部は、前記大気圧検出器によって検出された大気圧が標準大気圧よりも低い場合には、前記所定圧力を標準大気圧に設定し、前記アノード圧力検出器によって検出された前記アノード側の圧力が所定圧力に達している場合に、前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止する燃料電池システム。
  8. 請求項5から請求項7のいずれかに記載の燃料電池システムはさらに、
    前記燃料電池の停止時に、前記アノード内に残留する燃料ガスを消費する燃料ガス消費処理を実行する燃料ガス消費制御部を備え、
    前記酸化ガス供給制御部は、前記燃料ガス消費処理が実行された後に、前記アノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定する燃料電池システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記酸化ガス供給器は、エアコンプレッサである燃料電池システム。
  10. 燃料電池システムにおける始動時制御方法であって、
    燃料電池の始動時、前記燃料電池のカソード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、
    前記カソード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、高圧燃料ガス源から前記燃料電池のアノードに対する燃料ガスの供給を開始する始動時制御方法。
  11. 燃料電池システムにおける停止時制御方法であって、
    燃料電池の停止時、前記燃料電池のアノード側の圧力が所定圧力に達したか否かを判定し、
    前記アノード側の圧力が前記所定圧力に達している場合には、前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給を停止する停止時制御方法。
  12. 燃料電池システムであって、
    アノードとカソードとを備える燃料電池と、
    前記アノードへ供給するための燃料ガスを格納する高圧燃料ガス源と、
    前記カソードへ酸化ガスを供給するための酸化ガス供給器と、
    前記燃料電池の始動時または停止時、大気圧に応じて、前記アノードの圧力と前記カソードの圧力との差の増大を抑制する制御部とを備える燃料電池システム。
  13. 請求項12に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御部は、前記大気圧に応じて、前記高圧燃料ガス源から前記アノードに対する燃料ガスの供給および前記酸化ガス供給器による前記カソードに対する酸化ガスの供給の少なくとも一方を制御して、前記アノードの圧力と前記カソードの圧力との差の増大を抑制する制御部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012212617A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムの起動制御方法
JP2013509679A (ja) * 2009-10-30 2013-03-14 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン 燃料電池の封止状態を検出する方法
DE102021106069A1 (de) 2021-03-12 2022-09-15 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Brennstoffzellenvorrichtung für ein Luftfahrzeug, Luftfahrzeug und Verfahren zum Betreiben einer Brennstoffzellenvorrichtung

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