JP2008275124A - 軸受用クリープ防止機構 - Google Patents

軸受用クリープ防止機構 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間で簡単に組み立てることが可能であって、クリープの発生を確実に防止することが可能な低コストの軸受用クリープ防止機構を提供する。
【解決手段】相対回転可能に対向配置された軌道輪(内外輪2,4)と当該軌道輪が取り付けられる取付部位(例えば、ハウジング8)との相対すべりを防止するための軸受用クリープ防止機構であって、少なくとも一方の軌道輪(外輪)の取付部位に取り付ける側の周面4sを一部窪ませて形成した窪み部Gと、当該窪み部と取付部位との間に介挿させるくさび機構とを備えており、くさび機構は、弾性変形可能な弾性部(バネ部材10)と、当該弾性部によって取付部位に押し付けられた状態に維持されるくさび部(転がり部材12)とを備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受回転時におけるクリープの発生を防止する技術に関する。
従来、軸受回転中に、軸受を構成する軌道輪と、これらが取り付けられる取付部位(例えば、軸、ハウジング)との間に相対すべり現象が発生することが知られている。なお、相対すべり現象は、一方の軌道輪(例えば、回転輪)と取付部位との間では、クリープ現象として発生し、他方の軌道輪(即ち、静止輪)と取付部位との間では、連れ回り現象として発生する。このような相対すべり現象が発生すると、軌道輪と取付部位との間が摩耗してガタが生じたり、その摩耗粉が軸受内部に侵入して軸受寿命を低下させたりする場合がある。なお、以下の説明では、上述したような相対すべりを総じて単にクリープと言う。
そこで、例えば特許文献1には、外輪及びベアリングカバー(取付部位)の双方を一部切り欠いて凹部を形成し、その凹部内にボールを挿入することで、クリープの発生を防止する技術が提案されている。しかしながら、当該技術では、凹部内に所定の予圧が掛かった状態でボールを挿入する必要上、凹部及びボールに対して高精度な加工技術と高い組立精度が要求されるため、製造コストが上昇してしまうといった問題がある。
また、例えば特許文献2には、外輪外周に形成した凹溝にブリッジ形状を成す薄板弾性輪を嵌め込むことで、クリープの発生を防止する技術が提案されている。しかしながら、当該技術では、薄板弾性輪の形成に手間や時間がかかるだけで無く、凹溝及び薄板弾性輪の双方を高精度に加工して組み立てなければならないため、製造コストが上昇してしまうといった問題がある。
また、例えば特許文献3には、外輪外周に等間隔で凹部を形成し、ここにケース(取付部位)からピンを嵌め込むことで、クリープの発生を防止する技術が提案されている。しかしながら、当該技術では、凹部にピンを嵌め込むための貫通孔をケース(取付部位)に別途加工しなければならないと共に、組立時には、貫通孔と凹部とを正確に対向させる必要がある。このため、加工に要するコストが上昇するだけで無く、組み立ても面倒であり、また、軸受と取付部位の両方ともが肉厚の場合にしか適用することができない。
実開平4−110222号公報 実開平1−140023号公報 実開昭63−35818号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、短時間で簡単に組み立てることが可能であって、クリープの発生を確実に防止することが可能な低コストの軸受用クリープ防止機構を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、相対回転可能に対向配置された軌道輪を有する軸受に設けられ、軌道輪と当該軌道輪が取り付けられる取付部位との相対すべりを防止するための軸受用クリープ防止機構であって、少なくとも一方の軌道輪の取付部位に取り付ける側の周面を一部窪ませて形成した窪み部と、当該窪み部と取付部位との間に介挿させるくさび機構とを備えており、くさび機構は、弾性変形可能な弾性部と、当該弾性部によって取付部位に押し付けられた状態に維持されるくさび部とを備えて構成されている。
本発明では、くさび機構において、くさび部は、軌道輪と取付部位との相対すべりに伴って回転可能な転がり部材で構成しても良い。この場合、転がり部材は、窪み部と取付部位との間に介挿可能な保持器によって保持されている。また、本発明では、くさび機構において、弾性部とくさび部とを互いに一体的に形成しても良い。
本発明によれば、短時間で簡単に組み立てることが可能であって、クリープの発生を確実に防止することが可能な低コストの軸受用クリープ防止機構を実現することができる。
また、本発明によれば、軌道輪と取付部位との嵌め合い面(内輪と軸との嵌め合い面、外輪とハウジングとの嵌め合い面)において、その軸側(例えば、軸外周、外輪外周)のみにくさび機構用の加工を施せば良く、その穴側(例えば、内輪内周、ハウジング内周)には一切の加工が不要となる。ここで、軸側にくさび機構用の加工を施す方法としては、本発明のような窪み部を形成しても良いし、或いは、窪み部の代わりに例えば軸側の一部をストレートに切り欠いたり、切除したりするようにしても良い。この場合、穴側に同様の加工を施すことは手間がかかり面倒であるが、当該穴側を加工する必要がないというのは大きなメリットになる。
以下、本発明の軸受用クリープ防止機構について、添付図面を参照して説明する。
図1(a),(b)には、本発明の第1の実施の形態に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されており、当該軸受は、相対回転可能に対向配置された内輪2及び外輪4と、内外輪2,4間に転動自在に組み込まれた複数の転動体6とを備えている。なお、図面では、転動体6として“玉”を例示しているが“ころ”が適用される場合もある。また、内外輪2,4は、軸受の使用目的や使用環境に応じて、その一方を回転輪とし、その他方を静止輪として構成することができる。
このような軸受において、本実施の形態のクリープ防止機構は、内外輪2,4と当該内外輪2,4が取り付けられる取付部位との相対すべりを防止することができるように構成されている。取付部位としては、例えば内輪2が取り付けられる回転軸(図示しない)や、外輪4が取り付けられるハウジング8などを適用することができるが、ここでは取付部位の一例としてハウジング8を想定し、当該ハウジング8と外輪4との相対すべりを防止する場合について説明する。
この場合、クリープ防止機構は、外輪4のハウジング8に取り付ける側の周面4sを一部窪ませて形成した窪み部Gと、当該窪み部Gとハウジング8との間に介挿させるくさび機構とを備えている。窪み部Gは、幅の広い略矩形状を成して外輪4の周方向に延在しており、この中にくさび機構を収容させることができる。なお、窪み部Gの幅や深さ、長さなどの形状は、例えば外輪4やくさび機構の大きさや形状などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、窪み部Gの形成方法は、例えば外輪4の形成時に同時に形成しても良いし、外輪4の形成後にその周面4sを削って形成しても良い。
一方、くさび機構は、弾性変形可能な弾性部と、当該弾性部によってハウジング8に押し付けられた状態に維持されるくさび部とを備えて構成されている。本実施の形態において、弾性部は、窪み部Gに収容可能な略矩形状のバネ部材10で構成されており、また、くさび部は、外輪4とハウジング8との相対すべりに伴って回転可能な円柱形状の転がり部材12で構成されている。
ここで、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させる方法について説明する。なお、かかる方法は一例であり、他の方法を適用することも可能である。
バネ部材10は、窪み部Gに嵌め込む前のフリー状態において、自身の弾性力によってその両端10eが互いに離間した状態(即ち、バネ部材10全体が伸長した状態)となっている。かかる状態において、まず、両端10eを互いに接近させる方向に押圧してバネ部材10を弾性変形させることで、当該バネ部材10全体を湾曲させて縮める。
次に、バネ部材10全体を湾曲させた状態を維持しながら、当該バネ部材10を窪み部Gの周方向に沿って挿入した後、その両端10eへの押圧を解除して、当該バネ部材10を解放する。このとき、バネ部材10が自身の弾性力(戻り力)で伸長することで、その両端10eが窪み部Gの周方向両側に当て付けられる。これにより、バネ部材10は、その両端10eを窪み部Gの周方向両側に当て付けた状態で嵌め込み固定される。
続いて、円柱形状の転がり部材12をバネ部材10に当て付けながら窪み部Gに挿入する。このとき、図1(b)に示すように、転がり部材12の回転中心軸Rが外輪4の周方向(軸受回転方向)を直交する向きとなるように挿入する。そして、外輪4の周面4sよりも内側に位置付けられる程度に転がり部材12を押し込んだ状態を維持しつつ、外輪4をハウジング8に取り付ける。これにより、図1(a)に示すように、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。
この状態において、転がり部材12は、バネ部材10によってハウジング8に押し付けられた状態に維持される。このとき、バネ部材10は、転がり部材12が当て付けられた箇所S1がへこんで、他の箇所(両端10e側の箇所S2)が盛り上がった状態となっている。別の言い方をすると、転がり部材12が当て付けられた箇所S1から軸受回転方向両側の他の箇所S2に向うに従って、バネ部材10とハウジング8との隙間が小さくなった状態となっている。
この場合、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴って転がり部材12は、バネ部材10とハウジング8との間を回転し、やがて、バネ部材10とハウジング8との隙間が小さくなった他の箇所S2において、バネ部材10とハウジング8とに挟み込まれた状態に維持される。このとき、当該転がり部材12が所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。
以上、本実施の形態によれば、窪み部Gにバネ部材10を嵌め込んで、そこに転がり部材12をセットするだけで、転がり部材12をバネ部材10によってハウジング8に押し付けられた状態に維持することができる。これにより、従来に比べて短時間で簡単にクリープ防止機構を組み立てることができる。この場合、ハウジング8に対する転がり部材12の押し付け力は、バネ部材10の弾性力によって最適な状態に自動調整されるため、従来に比べてクリープの発生を確実に防止することができる。
また、ハウジング8には一切手を加える必要は無く、外輪4の周面4sの一部に窪み部Gを加工するだけである。この場合、窪み部Gは、バネ部材10を嵌め込むことができる程度に形成すれば良いので、その加工精度を高くする必要は無い。これにより、従来に比べて低コストのクリープ防止機構を実現することができる。
なお、上述した実施の形態において、バネ部材10及び転がり部材12の材質について特に言及しなかったが、バネ部材10としては、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。また、転がり部材12としては、くさびの効果を発揮することができるような高い剛性の材料であれば、例えば金属材料や樹脂材料など任意の材料を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、1つの転がり部材12を適用したが、これに限定されることは無く、例えば図1(c)に示すように、複数の転がり部材12を適用しても良い。この場合、バネ部材10は、全ての転がり部材12をハウジング8に押し付けることができるように構成し、窪み部Gに嵌め込み固定すれば良い。なお、このような他の構成に係るクリープ防止機構でも、上述した実施の形態と同様の効果を実現することができる。
図2(a),(b)には、本発明の第2の実施の形態に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されている。当該クリープ防止機構において、窪み部Gは、幅の狭い略矩形状を成して外輪4の周方向に延在しており、この中にくさび機構を収容させることができる。また、くさび機構において、弾性部は、圧縮コイルばね14で構成されており、また、くさび部は、圧縮コイルばね14の両側に配置された球形状の転がり部材16で構成されている。
ここで、窪み部Gは、その略中央部分が最も深く窪んでおり、その両側Gs(外輪4の周方向(軸受回転方向)に沿った両側)に向うに従って曲面状に浅くなり、外輪4の周面4sに連続している。別の言い方をすると、窪み部Gの中央部分でハウジング8との隙間が最も大きくなっており、そこから両側Gsに向うに従って窪み部Gとハウジング8との隙間が曲線状に滑らかに小さくなっている。
また、圧縮コイルばね14は、外輪4の周方向(軸受回転方向)に沿って平行に窪み部G内に配置されており、当該圧縮コイルばね14の両側に転がり部材16が配置されている(図2(b))。この場合、圧縮コイルばね14と転がり部材16とは、互いに連結させても良いし、或いは、互いに連結させないで、圧縮コイルばね14の両端に転がり部材16を当て付けるように配置させても良い。
ここで、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させる方法は、例えば双方の転がり部材16を接近させる方向に押圧し、圧縮コイルばね14を弾性変形させて縮めた状態で窪み部Gに挿入する。そして、かかる状態を維持しつつ、外輪4をハウジング8に取り付ける。これにより、図2(a)に示すように、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。この状態において、各転がり部材16は、圧縮コイルばね14によって窪み部Gの両側Gsに向けて押圧される。窪み部Gは、その両側Gsに向うに従ってハウジング8との隙間が小さくなっている。このため、各転がり部材16は、圧縮コイルばね14によってハウジング8に押し付けられた状態に維持されることになる。
かかる構成において、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴って転がり部材16は、窪み部Gとハウジング8との間を回転するが、やがて、当該窪み部Gの両側Gsと圧縮コイルばね14とハウジング8との間に挟みこまれた状態に維持される。このとき、当該転がり部材16が所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。
以上、本実施の形態によれば、窪み部Gに圧縮コイルばね14と転がり部材16とをセットするだけで、転がり部材16を圧縮コイルばね14によってハウジング8に押し付けられた状態に維持することができる。これにより、従来に比べて短時間で簡単にクリープ防止機構を組み立てることができる。この場合、ハウジング8に対する転がり部材16の押し付け力は、圧縮コイルばね14の弾性力によって最適な状態に自動調整されるため、従来に比べてクリープの発生を確実に防止することができる。なお、その他の効果は、上述した第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
なお、上述した実施の形態において、窪み部Gは、その中央部分から両側Gsに向うに従ってハウジング8との隙間を曲線状に滑らかに小さくさせる構成としたが、これに代えて例えば図2(c)に示すように、窪み部Gを、その中央部分から両側Gsに向うに従ってハウジング8との隙間を直線状に小さくさせる略V字状の構成としても良い。
また、例えば図2(d)に示すように、窪み部Gを、その中央部分から両側Gsに向うに従ってストレートに構成しても良い。この場合、窪み部Gがストレートであってもハウジング8が円形であるため、窪み部Gとハウジング8との隙間は、その中央部分から両側Gsに向うに従って小さくなる。これにより、転がり部材16によって所謂くさびの効果を発揮させることができる。
また、上述した実施の形態において、圧縮コイルばね14及び転がり部材16の材質について特に言及しなかったが、圧縮コイルばね14としては、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。また、転がり部材16としては、くさびの効果を発揮することができるような高い剛性の材料であれば、例えば金属材料や樹脂材料など任意の材料を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、1つの圧縮コイルばね14の両側に転がり部材16を1つずつ配置した構成を例示したが、これに限定されることは無く、例えば圧縮コイルばね14を窪み部Gの幅方向(外輪4の周方向を横断する方向)に複数並列させ、それぞれの圧縮コイルばね14の両側に転がり部材16を配置した構成としても良い。
図3(a)には、本発明の第1の変形例に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されている。本変形例のクリープ防止機構は、上述した第1の実施の形態のくさび機構において、くさび部(円柱形状の転がり部材12)を窪み部Gとハウジング8との間に介挿可能な保持器Hによって保持して構成されている。この場合、保持器Hには、複数(例えば2つ)の転がり部材12を互いに並列して回転自在に保持するポケットHpが形成されている。ポケットHpには、各転がり部材12の両端から突出した回転軸12aを支持可能な支持部(図示しない)が設けられており、当該ポケットHpに組み込まれた各転がり部材12は、その回転軸12aが支持部で支持される。
また、くさび機構の弾性部は、略矩形の薄板状部材をU字状に曲げたバネ部材18で構成されている。バネ部材18は、その屈曲部18eを保持器H(ポケットHp)に保持された2つの転がり部材12の間に介挿させるようになっている。この場合、屈曲部18eを互いに接近させる方向に押圧してバネ部材18を弾性変形させて縮めた状態で、当該屈曲部18eを転がり部材12相互間に介挿した後、屈曲部18eへの押圧を解除して、当該ばね部材18を解放する。このとき、屈曲部18e相互の戻り力が各転がり部材12に作用することで、各転がり部材12は、バネ部材18の付勢力を受けた状態で保持器H(ポケットHp)に保持される。
これにより、各転がり部材12は、バネ部材18の付勢力を受けた状態でポケットHpから脱落すること無く保持器Hに保持される。この状態において、各転がり部材12は、バネ部材18の付勢力に抗してポケットHpの範囲内を移動可能な状態となっている。ここで、外輪4の外周4sを横断する方向に貫通して窪み部Gが形成されている場合、外輪4をハウジング8(図1(a))に取り付けた状態で、当該外輪4とハウジング8との間に窪み部Gが貫通した状態となる。この場合、外輪4をハウジング8に取り付けた後に、保持器Hを窪み部Gに挿入することができる。
例えば、転がり部材12を互いに接近させる方向に押圧してバネ部材18を弾性変形させることで、当該バネ部材18全体を湾曲させて縮めた状態で保持器Hを窪み部Gに挿入する。このとき、転がり部材12の回転軸12aが外輪4の周方向(軸受回転方向)を直交する向きとなるように、保持器Hを窪み部Gに挿入する。そして、保持器Hを窪み部Gに挿入した後、転がり部材12への押圧を解除してバネ部材18を解放すると、当該バネ部材18が自身の弾性力(戻り力)で伸長することで、転がり部材12を窪み部Gとハウジング8とに押し付けた状態に維持することができる。これにより、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。
なお、窪み部Gや保持器Hの大きさや形状について特に言及しなかったが、例えば図に示すような矩形状の保持器Hであれば、これに整合した矩形状の窪み部Gを外輪4の外周4sに形成すれば良い。要するに、任意の形状の保持器Hを挿入可能な形状の窪み部Hであれば特に限定されることは無い。また、バネ部材18の材質については、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。
かかる構成において、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴って転がり部材12は、窪み部Gとハウジング8との間を回転するが、やがて、当該窪み部Gとバネ部材18(屈曲部18e)とハウジング8との間に挟みこまれた状態に維持される。このとき、転がり部材12が所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。
以上、第1の変形例によれば、外輪4をハウジング8(図1(a))に取り付けた後に、窪み部Gに保持器Hを挿入するだけで、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に高精度に介挿させることができる。このため、従来に比べて短時間で簡単にクリープ防止機構を組み立てることができる。この場合、ハウジング8に対する転がり部材12の押し付け力は、バネ部材18(屈曲部18e)の弾性力によって最適な状態に自動調整されるため、従来に比べてクリープの発生を確実に防止することができる。なお、その他の効果は、上述した第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
図3(b)には、本発明の第2の変形例に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されている。本変形例のクリープ防止機構は、上述した第2の実施の形態のくさび機構において、くさび部(球形状の転がり部材16)を窪み部Gとハウジング8との間に介挿可能な保持器Hによって保持して構成されている。この場合、保持器Hには、複数(例えば2つ)の転がり部材16を互いに並列して回転自在に保持するポケットHpが形成されている。
また、くさび機構の弾性部は、略矩形の薄板状部材をW字状に曲げたバネ部材20で構成されている。バネ部材20は、その円弧状屈曲部20eを保持器H(ポケットHp)に保持された2つの転がり部材16の間に介挿させるようになっている。この場合、円弧状屈曲部20eを互いに接近させる方向に押圧してバネ部材20を弾性変形させて縮めた状態で、当該円弧状屈曲部20eを転がり部材16相互間に介挿した後、円弧状屈曲部20eへの押圧を解除して、当該ばね部材20を解放する。このとき、円弧状屈曲部20e相互の戻り力が各転がり部材16に作用することで、各転がり部材16は、バネ部材20の付勢力を受けた状態で保持器H(ポケットHp)に保持される。
これにより、各転がり部材16は、バネ部材20の付勢力を受けた状態でポケットHpから脱落すること無く保持器Hに保持される。この状態において、各転がり部材16は、バネ部材20の付勢力に抗してポケットHpの範囲内を移動可能な状態となっている。ここで、外輪4の外周4sを横断する方向に貫通して窪み部Gが形成されている場合、外輪4をハウジング8(図1(a))に取り付けた状態で、当該外輪4とハウジング8との間に窪み部Gが貫通した状態となる。この場合、外輪4をハウジング8に取り付けた後に、保持器Hを窪み部Gに挿入することができる。
例えば、転がり部材16を互いに接近させる方向に押圧してバネ部材20を弾性変形させることで、当該バネ部材20全体を湾曲させて縮めた状態で保持器Hを窪み部Gに挿入する。このとき、2つの転がり部材16が外輪4の周方向(軸受回転方向)に沿って整列する向きとなるように、保持器Hを窪み部Gに挿入する。そして、保持器Hを窪み部Gに挿入した後、転がり部材16への押圧を解除してバネ部材20を解放すると、当該バネ部材20が自身の弾性力(戻り力)で伸長することで、転がり部材16を窪み部Gとハウジング8とに押し付けた状態に維持することができる。これにより、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。
かかる構成において、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴って転がり部材16は、窪み部Gとハウジング8との間を回転するが、やがて、当該窪み部Gとバネ部材20(円弧状屈曲部20e)とハウジング8との間に挟みこまれた状態に維持される。このとき、転がり部材12が所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。なお、本変形例において、その他の構成や効果は、上述した第1の変形例と同様であるため、その説明は省略する。また、バネ部材20の材質については、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。
図3(c)には、本発明の第3の変形例に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されている。本変形例のクリープ防止機構は、上述した第1の実施の形態のくさび機構において、くさび部(円柱形状の転がり部材12)を弾性部に直接保持して構成されている。この場合、弾性部は、複数(例えば2つ)の転がり部材12を互いに並列して回転自在に保持可能な機能を有するバネ部材22で構成されている。バネ部材22は、略矩形の薄板状部材をU字状に曲げて構成されており、その屈曲端両側には、各転がり部材12の両端から突出した回転軸12aを支持可能な支持部22aが一体成形されている。
かかる構成によれば、各転がり部材12をバネ部材22に組み付けて、その支持部22aで回転軸12aを支持することにより、各転がり部材12をバネ部材22に対して弾性的に保持させることができる。なお、回転軸12aを支持部22aで支持する方法は、例えば回転軸12aを抱きかかえるように支持部22aを塑性変形させたり、或いは、回転軸12aを支持部22aに当て付けた状態で、その周りに止め輪を増設したりする方法など、任意の方法を適用することが可能である。要するに、バネ部材22に対して各転がり部材12を回転自在に保持できれば、その方法が限定されることは無い。
ここで、外輪4の外周4sを横断する方向に貫通して窪み部Gが形成されている場合、外輪4をハウジング8(図1(a))に取り付けた状態で、当該外輪4とハウジング8との間に窪み部Gが貫通した状態となる。この場合、外輪4をハウジング8に取り付けた後に、バネ部材22を窪み部Gに挿入することができる。なお、本変形例(図3(c))では、窪み部Gに代えて、例えば外輪4の外周4sの一部をストレートに切り欠いたり、切除したりするようにしても良い。
例えば、転がり部材12を互いに接近させる方向に押圧してバネ部材22を弾性変形させることで、当該バネ部材22全体を湾曲させて縮めた状態で窪み部Gに挿入する。このとき、転がり部材12の回転軸12aが外輪4の周方向(軸受回転方向)を直交する向きとなるように、転がり部材12と共にバネ部材22を窪み部Gに挿入する。そして、バネ部材22を窪み部Gに挿入した後、転がり部材12への押圧を解除してバネ部材22を解放すると、当該バネ部材22が自身の弾性力(戻り力)で伸長することで、転がり部材12を窪み部Gとハウジング8とに押し付けた状態に維持することができる。これにより、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。
かかる構成において、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴って転がり部材12は、窪み部Gとハウジング8との間を回転するが、やがて、当該窪み部Gとバネ部材22とハウジング8との間に挟みこまれた状態に維持される。このとき、転がり部材12が所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。なお、本変形例において、その他の構成や効果は、上述した第1の変形例と同様であるため、その説明は省略する。また、バネ部材22の材質については、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。
図4(a),(b)には、本発明の第3の実施の形態に係るクリープ防止機構が適用された軸受の構成例が示されている。当該クリープ防止機構は、外輪4のハウジング8に取り付ける側の周面4sを一部ストレートに切り欠いて形成された窪み部Gと、当該窪み部Gとハウジング8との間に介挿させるくさび機構とを備えている。なお、窪み部Gの切欠幅や深さ、切欠広さなどは、例えば外輪4やくさび機構の大きさや形状などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。また、窪み部Gの形成方法は、例えば外輪4の形成時に同時に形成しても良いし、外輪4の形成後にその周面4sを削って形成しても良い。
一方、くさび機構24は、弾性変形可能な弾性部24aと、当該弾性部24aによってハウジング8に押し付けられた状態に維持されるくさび部24bとを備えている。くさび部24bは、弾性部24aの両側に配置されており、これら弾性部24aとくさび部24bとは、互いに一体的に形成されている。この場合、くさび部24bは、例えば略矩形の薄板状部材の両側を屈曲させて(丸めて)形成されている。一方、弾性部24aは、薄板状部材の中央部分をくさび部24bの屈曲方向に湾曲させると共に、部分的に切欠P1や穿孔P2が施されている。このように、切欠P1や穿孔P2を施すことで、弾性部24aに弾性を持たせることができる。
なお、図面には、一対の切欠P1と1つの穿孔P2とが例示されているが、その大きさや形状、或いは、個数を増減変更することで、軸受の使用目的や使用環境に応じて弾性部24aの弾性に強弱を与えることができる。この場合、切欠P1や穿孔P2は、くさび機構24の形成時に同時に形成しても良いし、或いは、くさび機構24の形成後に、弾性部24aに切欠や穿孔しても良い。また、くさび機構24の材質としては、弾性を有する任意の材料(例えば、金属材料や樹脂材料など)を適用することが可能である。
ここで、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させる方法について説明する。なお、かかる方法は一例であり、他の方法を適用することも可能である。
くさび機構24は、窪み部Gに嵌め込む前のフリー状態において、弾性部24aの弾性力によってその両端のくさび部24bが互いに離間した状態(即ち、くさび機構24全体が伸長した状態)となっている。また、上述したように、窪み部Gは、外輪4の周面4sを一部ストレートに切り欠いて形成されているため、当該外輪4をハウジング8に取り付けた状態で、外輪4とハウジング8との間に窪み部Gが貫通した状態となる。この場合、外輪4をハウジング8に取り付けた後に、くさび機構24を窪み部Gに挿入することができる。
かかる状態において、くさび部24bを互いに接近させる方向に押圧して弾性部24aを弾性変形させることで、当該くさび機構24全体を湾曲させて縮めて窪み部Gに挿入する。このとき、2つのくさび部24bが外輪4の周方向(軸受回転方向)に沿って整列する向きとなるように、くさび機構24を窪み部Gに挿入する。そして、くさび機構24を窪み部Gに挿入した後、くさび部24bへの押圧を解除して弾性部24aを解放すると、当該弾性部24aが自身の弾性力(戻り力)で伸長することで、くさび部24bを窪み部Gとハウジング8とに押し付けた状態に維持することができる。これにより、くさび機構を窪み部Gとハウジング8との間に介挿させることができる。
かかる構成において、軸受回転中に外輪4とハウジング8とが相対すべりすると、これに伴ってくさび部24bは、窪み部Gとハウジング8との間を摺動するが、やがて、当該窪み部Gとハウジング8との間に挟みこまれた状態に維持される。このとき、くさび部24bが所謂くさびの効果を発揮することで、それ以上、外輪4とハウジング8とが相対すべり(クリープ)することを防止することができる。
以上、本実施の形態によれば、窪み部Gにくさび機構24を挿入するだけで、くさび部24bを窪み部Gとハウジング8とに押し付けた状態に維持することができる。このため、従来に比べて短時間で簡単にクリープ防止機構を組み立てることができる。この場合、ハウジング8に対するくさび部24bの押し付け力は、弾性部24aの弾性力によって最適な状態に自動調整されるため、従来に比べてクリープの発生を確実に防止することができる。
また、くさび機構24において、弾性部24aの中央部分をくさび部24bの屈曲方向に湾曲させたことで、双方のくさび部24bの中心を結んだ線からオフセットした位置に弾性部24aの中央部分が設定される。この場合、当該弾性部24aをスムーズに弾性変形させることが可能となり、その結果、くさび機構24全体をスムーズに湾曲させて縮めることができる。これにより、当該くさび機構24を短時間で簡単に窪み部Gに挿入することができる。なお、その他の効果は、上述した第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
なお、上述した実施の形態において、窪み部Gは、外輪4の周面4sを一部ストレートに切り欠いた構成としたが、これに代えて例えば図4(c)に示すように、窪み部Gを、その中央部分から両側に向うに従ってハウジング8との隙間を直線状に小さくさせる略V字状の構成としても良い。
なお、上述した第1〜第3の実施の形態及び第1〜第3の変形例では、外輪4の周面4sに1つのクリープ防止機構を設けた場合を例示したが、これに限定されることは無く、外輪4の周面4sに沿って所定間隔で複数のクリープ防止機構を設けても良い。
また、上述した第1〜第3の実施の形態及び第1〜第3の変形例では、ハウジング8と外輪4との相対すべりを防止するクリープ防止機構を想定して説明したが、これに限定されることは無く、回転軸(図示しない)と内輪2との相対すべりを防止するように、第1〜第3の実施の形態及び第1〜第3の変形例と同様のクリープ防止機構を内輪2に適用しても良いし、或いは、当該内輪2が嵌合する回転軸の外周に同様のクリープ防止機構を適用しても良い。ここで、回転軸の外周にクリープ防止機構を適用する方法としては、当該回転軸の外周に窪み部Gを形成しても良いし、或いは、窪み部Gの代わりに例えば回転軸の外周の一部をストレートに切り欠いたり、切除したりするようにして、そこに上述したようなくさび機構を介在させれば良い。この場合、内輪2の内周(回転軸との嵌め合い面)に同様の加工を施すことは手間がかかり面倒であるが、当該内輪2の内周を加工する必要がないというのは大きなメリットになる。
上述した第1〜第3の実施の形態及び第1〜第3の変形例では、内輪2と外輪4の一方にクリープ防止機構を適用した場合を想定したが、これに限定されることは無く、内外輪2,4の双方に適用しても良い。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の構成を拡大して示す断面図、(b)は、外輪側から見た同図(a)の軸受用クリープ防止機構の構成を拡大して示す平面図、(c)は、第1の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の他の構成を拡大して示す断面図。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の構成を拡大して示す断面図、(b)は、外輪側から見た同図(a)の軸受用クリープ防止機構の構成を拡大して示す平面図、(c)は、第2の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の他の構成を拡大して示す断面図、(d)は、第2の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の他の構成を拡大して示す断面図。 (a)は、本発明の第1の変形例に係る軸受用クリープ防止機構の構成を分解して示す斜視図、(b)は、本発明の第2の変形例に係る軸受用クリープ防止機構の構成を分解して示す斜視図、(c)は、本発明の第3の変形例に係る軸受用クリープ防止機構の構成を分解して示す斜視図。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の構成を拡大して示す断面図、(b)は、第3の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の斜視図、(c)は、第3の実施の形態に係る軸受用クリープ防止機構の他の構成を拡大して示す断面図。
符号の説明
2 内輪
4 外輪
4s 周面
8 ハウジング(取付部位)
10 バネ部材(弾性部)
12 転がり部材(くさび部)
G 窪み部

Claims (4)

  1. 相対回転可能に対向配置された軌道輪を有する軸受に設けられ、軌道輪と当該軌道輪が取り付けられる取付部位との相対すべりを防止するための軸受用クリープ防止機構であって、
    少なくとも一方の軌道輪の取付部位に取り付ける側の周面を一部窪ませて形成した窪み部と、当該窪み部と取付部位との間に介挿させるくさび機構とを備えており、
    くさび機構は、弾性変形可能な弾性部と、当該弾性部によって取付部位に押し付けられた状態に維持されるくさび部とを備えて構成されていることを特徴とする軸受用クリープ防止機構。
  2. くさび機構において、くさび部は、軌道輪と取付部位との相対すべりに伴って回転可能な転がり部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受用クリープ防止機構。
  3. くさび機構において、転がり部材は、窪み部と取付部位との間に介挿可能な保持器によって保持されていることを特徴とする請求項2に記載の軸受用クリープ防止機構。
  4. くさび機構において、弾性部とくさび部とは、互いに一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受用クリープ防止機構。
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