JP2008273798A - ガラス体延伸方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】延伸後のガラス体の内部の屈折率構造の長手方向に沿った変動を抑制することができるガラス体延伸方法を提供する。
【解決手段】ガラス体20の長手方向のうち加熱源13による加熱によって芯部21の外径が減少途中にある範囲において、外径測定装置14により芯部21の外径を測定する。この測定された芯部21の外径に基づいて、延伸後の芯部21の外径が所望値となるように、保持部11と保持部12との離間速度またはガラス体20の長手方向への加熱源13の移動速度を決定する。そして、この決定された速度に基づいて、保持部12または加熱源13を移動させてガラス体20を延伸する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス体延伸方法に関するものである。
光ファイバ母材を線引きして製造される光ファイバは、径方向の屈折率分布に依存した特性を有することから、所望の特性を有するには所望の屈折率分布を有していることが必要である。また、光ファイバの特性に対する精度要求の高まりに応じて、光ファイバの屈折率分布に対する精度要求も高くなってきている。このような要求に応えるため、所望の屈折率分布を有する光ファイバ母材を高精度に製造することができる方法が求められている。
ところが、光ファイバ母材を製造する過程の1工程である中間母材を延伸する際に、延伸精度が低下すると、屈折率構造が軸方向で変化してしまうという問題があった。特許文献1には、このような問題を解消することを意図した発明が開示されている。この文献に開示された発明では、延伸中に中間母材の外径を測定して、この測定された外径に基づいて中間母材の延伸速度を制御する。
特表2004−000740号公報
しかしながら、上記公報に開示された発明では、中間母材の内部の屈折率構造と中間母材の外径との倍率が長手方向で一様でない場合、中間母材の外径が一定となるように中間母材を延伸しても、中間母材の内部の屈折率構造が長手方向に変動してしまうことが不可避である。
これに加え、延伸中に中間母材の一部が加熱により蒸発する。延伸中の加熱プロファイルの変化等により、この蒸発量が長手方向でばらつくことにより、延伸後の仕上がり外径を精密に制御しても、中間母材の内部の屈折率構造が長手方向に変動してしまうことがあった。
このような問題は、光ファイバ母材を製造する過程の1工程である中間母材を延伸する際だけでなく、一般に、略円柱状の芯部と芯部を取り囲む外周部とを含み芯部および外周部それぞれの屈折率が互いに異なるガラス体を延伸する際にも存在する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、延伸後のガラス体の内部の屈折率構造の長手方向に沿った変動を抑制することができるガラス体延伸方法を提供することを目的とする。
本発明に係るガラス体延伸方法は、略円柱状の芯部と芯部を取り囲む外周部とを含み芯部および外周部それぞれの屈折率が互いに異なるガラス体の両端部を第1保持部および第2保持部により保持し、ガラス体の長手方向に移動する加熱源によりガラス体を加熱し軟化させて延伸する方法である。本発明に係るガラス体延伸方法は、(1) ガラス体の長手方向のうち加熱源による加熱によって芯部の外径が減少途中にある範囲において第1外径測定装置により芯部の外径を測定し、(2)この測定された芯部の外径に基づいて、延伸後の芯部の外径が所望値となるように、第1保持部と第2保持部との離間速度またはガラス体の長手方向への加熱源の移動速度を決定し、(3)この決定された速度に基づいて、第1保持部もしくは第2保持部または加熱源を移動させてガラス体を延伸することを特徴とする。本発明では、延伸中の芯部の外径の測定値に基づいて制御を行うことにより、延伸後のガラス体の内部の屈折率構造の長手方向に沿った変動を抑制することができる。
本発明に係るガラス体延伸方法では、第1外径測定装置が撮像部を含み、ガラス体を撮像部により撮像し、この撮像により得られた画像に基づいて芯部の外径を測定するのが好適である。また、本発明に係るガラス体延伸方法では、第1外径測定装置が、ガラス体を挟んで一方側に設けられた撮像部と、他方側に設けられた明部および暗部を有する背景画像を表示する表示部と、を含み、ガラス体を通して背景画像を撮像部により撮像し、この撮像により得られた画像に基づいて芯部の外径を測定するのも好適である。この画像を解析することで、ガラス体の芯部の外径を高精度に測定することができる。
本発明に係るガラス体延伸方法では、複数の第1外径測定装置を用いてガラス体の長手方向に沿って複数点で芯部の外径を測定し、この測定された複数点での芯部の外径に基づいて、延伸後の芯部の外径が所望値となるように、第1保持部と第2保持部との離間速度またはガラス体の長手方向への加熱源の移動速度を決定するのが好適である。この場合には、複数点での芯部の外径の測定値に基づいて多変量解析を行うことにより、延伸中の芯部の外径に応じた最適な制御を行うことができる。
本発明に係るガラス体延伸方法では、加熱源によるガラス体の加熱の際にガラス体の温度が1500℃を越えないようにガラス体を加熱しながら延伸するのが好適である。この場合には、ガラス体の被加熱部位の温度を1500℃以下とすることにより、延伸が可能となる粘性を得ながら、画像の取得が可能となる。
本発明に係るガラス体延伸方法では、ガラス体の長手方向のうち延伸後の範囲において第2外径測定装置により芯部の外径を測定し、この測定された芯部の外径に基づいて、ガラス体の長手方向に沿った第1外径測定装置による外径測定位置と加熱源による加熱位置との間の距離を決定し、この決定された距離に基づいて第1外径測定装置を配置するのが好適である。
本発明によれば、延伸後のガラス体の内部の屈折率構造の長手方向に沿った変動を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1および図2は、ガラス体20を延伸する延伸装置1の構成図である。図1は、延伸装置1における保持部11、保持部12、加熱源13、外径測定装置14および放射温度計15それぞれの配置を示している。図2は、特に、芯部21および外周部22を含むガラス体20の構造を説明するとともに、ガラス体20の長手方向における外径測定装置14による外径測定の位置を説明するものである。
延伸されるべきガラス体20は、略円柱状の芯部21と、芯部21を取り囲む外周部22とを含み、芯部21および外周部22それぞれの屈折率が互いに異なるものである。ガラス体20は、例えば、光ファイバ母材であり、或いは、光ファイバ母材を製造する際の途中段階である中間母材であり、より具体的には、石英ガラスを主成分とするシングルモード光ファイバのコアとなるべき部分を含む。ただし、ガラス体20は、これらに限られない。
このガラス体20は、一方の端部が保持部11により保持され、他方の端部が保持部12により保持される。このとき、ガラス体20の両端それぞれにダミー棒が融着されていて、このダミー棒が保持部11,12により保持されていてもよい。保持部11および保持部12の双方または何れか一方は、両者を結ぶ直線に沿って移動することが可能であり、したがって、保持部11と保持部12との間の距離が可変である。
加熱源13は、ガラス体20を加熱して軟化させるものであり、好適には、酸水素バーナ、抵抗炉、誘導炉、プラズマバーナ等である。加熱源13とガラス体20との間の距離が可変であり、これにより、加熱源13によるガラス体20の加熱の範囲が調整可能となる。外径測定装置14は、ガラス体20の長手方向のうち加熱源13による加熱によってガラス体20内部の芯部21の外径が減少途中にある範囲(図2中の範囲a)において芯部21の外径を測定する。放射温度計15は、ガラス体21の被加熱部位の温度を被接触で測定するものである。これら加熱源13,外径測定装置14および放射温度計15それぞれは、ガラス体20の長手方向に移動することが可能である。
以降では、図1および図2において、保持部11,12のうち左にある保持部11が位置固定され、保持部12が右方に移動するものとし、また、加熱源13,外径測定装置14および放射温度計15それぞれがガラス体20の右端から左端に向かって移動するものとして、ガラス体20を加熱し軟化させて延伸するものとする。
本実施形態に係るガラス体延伸方法では、ガラス体20の長手方向のうち加熱源13による加熱によって芯部21の外径が減少途中にある範囲(図2中の範囲a)において、外径測定装置14により芯部21の外径を測定する。この測定された芯部21の外径に基づいて、延伸後の芯部21(図2中の範囲bにおける芯部21)の外径が所望値となるように、保持部11と保持部12との離間速度またはガラス体20の長手方向への加熱源13の移動速度を決定する。そして、この決定された速度に基づいて、保持部12または加熱源13を移動させてガラス体20を延伸する。
このように、ガラス体20の外周部22の外径ではなく芯部21の外径を外径測定装置14により測定して、この測定値に基づいて、延伸後の芯部21の外径が所望値となるように、保持部12または加熱源13の移動速度に対してフィードバック制御を行って、ガラス体20を延伸する、これにより、ガラス体20の火研量(酸水素炎で削り取られるガラス体20の外周部分の量)に左右されず、所望の屈折率構造を得ることができる。
外径測定装置14は、ガラス体20の側方からガラス体20を撮像部により撮像し、この撮像により得られた画像を処理することで芯部21の外径を測定してもよい。撮像部は例えばCCDカメラである。この撮像部により撮像された画像を解析することで、ガラス体20の内部にある芯部21の外径を測定することができる。
また、図3に示されるように、外径測定装置14は、ガラス体20を挟んで一方側に設けられた撮像部14Aと、他方側に設けられた明部および暗部を有する背景画像を表示する表示部14Bと、を含んでいてもよい。この場合、ガラス体20を通して背景画像を撮像部14Aにより撮像すると、この撮像により得られる画像は、ガラス体20内部の屈折率構造に応じて背景画像が歪んだものとなる。この画像を解析することで、芯部21の外径を高精度に測定することができる。
表示部14Bにより表示される背景画像は、図3または図4(a)に示されるように明部と暗部との境界が1本の直線で表されるものであってもよいし、図4(b)に示されるように撮像部14Aから見たときにガラス体20の中心軸に対して対称なものであってもよい。後者の場合には、撮像部14Aの撮像により得られる画像において明部と暗部との境界の識別性が優れ、芯部21の外径を更に高精度に測定することができる。
また、図5に示されるように、複数の外径測定装置を用いてガラス体の長手方向に沿って複数点で芯部の外径を測定してもよい。このとき、各々の外径測定装置により、ガラス体20の長手方向のうち加熱源13による加熱によって芯部21の外径が減少途中にある延伸中の範囲において少なくとも1箇所で芯部21の外径を測定する他、この延伸中の範囲において他の箇所でも芯部21の外径を測定してもよいし、ガラス体20の長手方向のうち延伸前の範囲において芯部21の外径を測定してもよいし、また、ガラス体20の長手方向のうち延伸後の範囲において芯部21の外径を測定してもよい。
このようにガラス体20内部の構造を複数点で測定して、この測定された複数点での芯部21の外径に基づいて、延伸後の芯部21の外径が所望値となるように、保持部12の移送速度または加熱源13の移動速度を決定する。延伸前、延伸中、延伸後及び保持部速度を蓄積し、多変量解析を逐次行うことにより、延伸中の芯部21の外径に応じた最適な保持部移動速度を算出することができる。
加熱源13によるガラス体20の加熱の際にガラス体20の温度が1500℃を越えないようにガラス体20を加熱しながら延伸するのが好ましい。ガラス体20の加熱温度が高くなりすぎると、ガラス体20からの発光が強くなるので、ガラス体20の画像を取得することが困難となり、ひいては、芯部21の外径を精確に測定することが困難となる。これに対して、ガラス体20の被加熱部位の温度を1500℃以下とすることにより、延伸が可能となる粘性を得ながら、画像の取得が可能となる。
また、ガラス体20の長手方向のうち延伸後の範囲において外径測定装置により芯部の外径21を測定し、この測定された芯部21の外径に基づいて、ガラス体20の長手方向に沿った外径測定装置14による外径測定位置と加熱源13による加熱位置との間の距離を決定し、この決定された距離に基づいて外径測定装置14を配置するのが好ましい。
ガラス体20の軟化部の範囲のうち、仕上がり径に近い所で測定した芯部21の外径に基づいて制御を行えば、制御値と仕上がり径との差が小さくなるので、仕上がり径の精度が向上し、径の長手方向の変動は小さくなる。しかし、被測定部位が被加熱部から遠くなると、制御の時間遅れが大きくなるので、仕上がり径を安定に制御することが困難となる。また、被測定部位を被加熱部に近い位置にすると、制御性は良くなるが、制御径の値と仕上がり径との差が大きいことから、その影響が仕上がり径に現れ易く、径変動が起こりやすくなる。したがって、一般には、この制御の応答性と外径変動の安定性とのトレードオフとして、ガラス体20の被加熱部位から一定の距離だけ離れたテーパー状の軟化部の範囲において経験的に発見した最適位置で芯部21の外径を測定し、引っ張り速度を制御する。図6に示されるように、延伸工程中に加熱源13と外径測定位置との距離を変更しながら、芯部21の外径の単位長さ当たりの変動量をモニタし、最も仕上がり径の変動が小さくなる位置を探すことで、初期形状によらず最適な外径測定位置を見つけることができる。
以上に説明したようなガラス体製造方法を用いてガラス体を延伸すると、少なくとも長さ100mm当たりの軸方向の芯部の外径の変化が50μm以下であるようなガラス体を得ることができる。
以下では、より具体的な実施例について説明する。図1および図2に示されるような延伸装置1を用い、ガラス体20の両端にダミー棒を融着して、このダミー棒を保持部11,12により保持した。加熱源13として酸水素バーナを用い、芯部21の外径の制御が安定になるようにガラス体20からの距離を53mmとした。外径測定装置14として図3に示された構成のものを使用し、撮像部14AとしてCCDカメラを使用し、表示部14Bとして液晶表示パネルを使用し、表示部14Bに表示される背景画像は図4(a)に示されたものとした。
延伸すべきガラス体20は、石英ガラスを主成分とする円柱状のものであって、延伸に供する初期の長さが約600mmであり、図7に示されるように外周部22の屈折率に対して芯部21の最大比屈折率差が1.2%であった。延伸前のガラス体20の芯部21の外径dおよび外周部22の外径Dそれぞれの長手方向の変動は、図8に示されるとおりであった。
このようなガラス体20に対して、第1回の延伸により芯部21の外径を約7.0mmΦとなるように仮延伸し、第2回の延伸により芯部21の外径を目標径である5.0mmΦとなるように延伸した。第1回および第2回それぞれにおいて、測定された芯部21の外径に基づいて、芯部21の外径dが所定の径となるように保持部12の速度へフィードバックしながら、芯部21の外径dが長手方向に渡って一定となるように延伸を行った。
第1回の延伸の開始直後の長さ50mmのガラス体部分を用いて、延伸後の芯部21の外径dの長手方向の変動が小さくなるように、加熱源13と外径測定位置との間の距離の最適化を行った。加熱源13と外径測定位置との間の距離に対して、延伸後の芯部21の外径dの長手方向の変動(平均値に対する標準偏差)は、図9に示される結果となった。また、加熱源13と外径測定位置との間の距離が5.0mm及び4.6mmそれぞれの場合において、延伸後の芯部21の外径dの長手方向の変動は、図10に示される結果となった。この結果から、加熱源13と外径測定位置との間の距離を5.0mmとした。
また、延伸中のガラス体20の最高温度は1400℃であった。この温度では、表示部14Bに表示させた背景画像を撮像部14Aにより明瞭に撮像することができた。
第2回の延伸の後のガラス体20の芯部21の外径dおよび外周部22の外径Dそれぞれの長手方向の変動は、図11に示されるとおりであった。この図に示されるように、本実施例のガラス体延伸方法を用いることにより、延伸後のガラス体20の芯部21の外径dの長手方向の変動が±0.05mm以下である領域が長さ2000mm以上に亘って得られていることが判る。
本実施例のガラス体延伸方法(芯部の外径dを制御する方法)を用いた場合に、延伸後のガラス体の芯部の外径の長手方向の標準偏差を2倍した値(2σ(d))の頻度分布は、図12に示されるとおりである。一方、特許文献1に記載された従来技術のガラス体延伸方法(外周部の外径Dを制御する方法)を用いた場合に、延伸後のガラス体の芯部の外径の長手方向の標準偏差を2倍した値(2σ(d))の頻度分布は、図13に示されるとおりである。これらの図において、延伸前のガラス体の芯部および外周部それぞれの外径の比(D/d)の長手方向の標準偏差を2倍した値(2σ(D/d))が0.01未満、0.01以上0.03未満および0.03以上の3つの場合それぞれについて、頻度分布が示されている。
このように、本実施例においては、初期の比(D/d)の長手方向の偏差(2σ(D/d))が大きくなっても、延伸後のガラス体において芯部の外径の長手方向の偏差(2σ(d))を60mm以下に制御できている。一方、従来技術では、外周部の外径Dが一定になるように制御しているので、初期の比(D/d)の長手方向の偏差(2σ(D/d))が大きくなると、延伸後の芯部の外径dを一定に制御することができなくなり、芯部の外径の長手方向の偏差(2σ(d))が悪化することが判る。
本実施例では、ガラス体の芯部の外径dが一定になるように延伸を実施したが、長手方向に異なる目標値を設定し延伸する場合にも有効である。また、延伸後のガラス体の外径が一定になるように研削することにより、延伸により形成した芯部の外径dの長手方向の分布を保ったまま、ガラス体を加工することが容易となる。
ガラス体20を延伸する延伸装置1の構成図である。 ガラス体20を延伸する延伸装置1の構成図である。 外径測定装置14の一構成例を示す図である。 外径測定装置14の表示部により表示される背景画像および撮像部により得られる画像の一例を示す図である。 ガラス体20の長手方向において芯部の外径を測定する位置を示す図である。 延伸工程中における加熱源13と外径測定位置との関係を示す図である。 ガラス体20の屈折率分布を示す図である。 延伸前のガラス体20の芯部21の外径dおよび外周部22の外径Dそれぞれの長手方向の変動を示す図である。 加熱源13と外径測定位置との間の距離と、延伸後の芯部21の外径dの長手方向の変動(平均値に対する標準偏差)と、の関係を示す図である。 加熱源13と外径測定位置との間の距離が5.0mm及び4.6mmそれぞれの場合において、延伸後の芯部21の外径dの長手方向の変動を示す図である。 延伸後のガラス体20の芯部21の外径dおよび外周部22の外径Dそれぞれの長手方向の変動を示す図である。 本実施例のガラス体延伸方法(芯部の外径dを制御する方法)を用いた場合における延伸後のガラス体の芯部の外径の長手方向の標準偏差を2倍した値(2σ(d))の頻度分布を示す図である。 従来技術のガラス体延伸方法(外周部の外径Dを制御する方法)を用いた場合における延伸後のガラス体の芯部の外径の長手方向の標準偏差を2倍した値(2σ(d))の頻度分布を示す図である。
符号の説明
1…延伸装置、11,12…保持部、13…加熱源、14…外径測定装置、15…放射温度計、20…ガラス体、21…芯部、22…外周部。

Claims (6)

  1. 略円柱状の芯部と前記芯部を取り囲む外周部とを含み前記芯部および前記外周部それぞれの屈折率が互いに異なるガラス体の両端部を第1保持部および第2保持部により保持し、前記ガラス体の長手方向に移動する加熱源により前記ガラス体を加熱し軟化させて延伸する方法であって、
    前記ガラス体の長手方向のうち前記加熱源による加熱によって前記芯部の外径が減少途中にある範囲において第1外径測定装置により前記芯部の外径を測定し、
    この測定された前記芯部の外径に基づいて、延伸後の前記芯部の外径が所望値となるように、前記第1保持部と前記第2保持部との離間速度または前記ガラス体の長手方向への前記加熱源の移動速度を決定し、
    この決定された速度に基づいて、前記第1保持部もしくは前記第2保持部または前記加熱源を移動させて前記ガラス体を延伸する、
    ことを特徴とするガラス体延伸方法。
  2. 前記第1外径測定装置が撮像部を含み、
    前記ガラス体を前記撮像部により撮像し、この撮像により得られた画像に基づいて前記芯部の外径を測定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のガラス体延伸方法。
  3. 前記第1外径測定装置が、前記ガラス体を挟んで一方側に設けられた撮像部と、他方側に設けられた明部および暗部を有する背景画像を表示する表示部と、を含み、
    前記ガラス体を通して前記背景画像を前記撮像部により撮像し、この撮像により得られた画像に基づいて前記芯部の外径を測定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のガラス体延伸方法。
  4. 複数の前記第1外径測定装置を用いて前記ガラス体の長手方向に沿って複数点で前記芯部の外径を測定し、
    この測定された複数点での前記芯部の外径に基づいて、延伸後の前記芯部の外径が所望値となるように、前記第1保持部と前記第2保持部との離間速度または前記ガラス体の長手方向への前記加熱源の移動速度を決定する、
    ことを特徴とする請求項1記載のガラス体延伸方法。
  5. 前記加熱源による前記ガラス体の加熱の際に前記ガラス体の温度が1500℃を越えないように前記ガラス体を加熱しながら延伸することを特徴とする請求項1記載のガラス体延伸方法。
  6. 前記ガラス体の長手方向のうち延伸後の範囲において第2外径測定装置により前記芯部の外径を測定し、
    この測定された前記芯部の外径に基づいて、前記ガラス体の長手方向に沿った前記第1外径測定装置による外径測定位置と前記加熱源による加熱位置との間の距離を決定し、
    この決定された距離に基づいて前記第1外径測定装置を配置する、
    ことを特徴とする請求項1記載のガラス体延伸方法。
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