JP2008273343A - 車両のドアフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性に優れ意匠部の設計自由度も高い車両用ドアフレーム構造を提供する
【解決手段】ドア上縁部を形成するアッパサッシュ部の車外側に位置し、車外側を向く意匠部を有するアッパ側意匠部材と、ドア上下方向に延びる立柱サッシュ部の車外側に位置し車外側を向く意匠部を有する、アッパ側意匠部材とは別部材からなる立柱側意匠部材と、アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材のそれぞれの車内側に固定され、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続する車内側フレーム部を構成する車内側フレーム部材とを有することを特徴とした車両のドアフレーム構造。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のドアフレーム構造に関する。
従来の車両用ドアフレームとして、ドアの上下方向に延びる立柱サッシュとドア上縁部を形成するアッパサッシュとを、立柱サッシュの上端部のドアコーナー部において互いの端面を突き合わせて溶接で接合させるものが知られている。しかし、この端面接合構造ではサッシュの意匠面に生じる溶接痕を研磨仕上げなどで取り除く手間がかかっていた。このような手間を省略するべくなされた特許文献1では、アッパサッシュと立柱サッシュの接合部のうち、意匠部に関してはその端部を段形状の嵌合構造とし、意匠部の外面側では溶接を施さず、その内側の段部で溶接することにより、意匠部の外観仕上げの手間を減らし、かつ接合強度を確保している。
特開2004−338612
しかしながら、特許文献1では、アッパサッシュや立柱サッシュにおいて意匠部の車内側に位置するフレーム部に関しては、従来と同じく端面を突き合わせて接合するようになっており、当該接合端面が正しく接合できるように部材の精度管理を厳密に行う必要があった。また、アッパサッシュと立柱サッシュの意匠部においても、段部の端部を突き合わせて接合しており、同様の精度管理が必要であった。さらに、意匠部の端部にこのような段付き加工を施す分、製造に手間がかかっていた。本発明は、このような従来製品に比して生産性に優れ外観上の見栄えの良さも得られる、新規な概念の車両用ドアフレーム構造を提供することを目的とする。
本発明は、ドア上下方向に延びる立柱サッシュ部と、ドア上縁部を形成するアッパサッシュ部とを有する車両のドアフレーム構造において、アッパサッシュ部の車外側に位置し、車外側を向く意匠部を有するアッパ側意匠部材と、立柱サッシュ部の車外側に位置し、車外側を向く意匠部を有する、アッパ側意匠部材とは別部材からなる立柱側意匠部材と、アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材のそれぞれの車内側に固定され、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続する車内側フレーム部を構成する車内側フレーム部材とを有することを特徴としている。
アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の境界部近傍における車内側フレーム部材の形状は、アッパ側意匠部材に沿うアッパ側フレーム部と立柱側意匠部材に沿う立柱側フレーム部を円弧状のコーナー湾曲部で接続するようにすると、比較的製造しやすく強度も確保できるので好ましい。
アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材にはそれぞれ、車内側フレーム部材の対応するフレーム部と略平行に延設され該フレーム部に重畳させて固定される重畳固定面部が設けられることが好ましい。車内側フレーム部材のコーナー湾曲部の領域では、この重畳固定面部をアッパ側意匠部材と立柱側意匠部材に設けず、コーナー湾曲部との干渉を防ぐようにするとよい。
また、立柱側意匠部材には、車内側フレーム部材のコーナー湾曲部に沿い該コーナー湾曲部と立柱側意匠部材の間を隙間なく塞ぐカバー部と、該カバー部の上部に位置する上端支持面部を形成する一方、この上端支持面部と重なる位置までアッパ側意匠部材を延設させ、アッパ側意匠部材の意匠部背面に立柱側意匠部材の上端支持面部が固定される構造とすることが好ましい。
アッパ側意匠部材と車内側フレーム部材の互いの固定部は車両上下方向に重ねて固定され、立柱側意匠部材と車内側フレーム部材の互いの固定部は車両前後方向に重ねて固定されていることが好ましい。このように固定することで、ドアフレームに支持された窓ガラスを車外側に吸い出す力に対する剛性を高めることができる。
車内側フレーム部材は、車内側が閉じられ車外側に開かれた不完全な筒状断面をなす開放フレーム部を有し、車内側フレーム部材に対してアッパ側意匠部材及び立柱側意匠部材を取り付けたときに、この開放フレーム部の開口部が閉じられるようにすることが好ましい。これにより、各意匠部材と車内側フレーム部材との固定部が筒状のフレーム体の一部を構成するので、無駄のない構成で強度を確保することができる。
車内側フレーム部材には、ドアフレームの外縁側に向けて開放された一定断面のウェザストリップ保持溝がアッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続して形成されていることが好ましい。
車内側フレーム部材、アッパ側意匠部材及び立柱側意匠部材の結合体が、ガラスランを嵌合保持するガラスラン保持溝と、ウェザストリップを嵌合保持するウェザストリップ保持溝を有しており、車内側フレーム部材とアッパ側意匠部材の固定部、車内側フレーム部材と立柱側意匠部材の固定部がそれぞれ、ガラスランとウェザストリップの少なくとも一方によって覆われるように構成すると、外観上好ましい。
以上の本発明のドアフレーム構造によれば、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続する一体構造物の車内側フレーム部材によって車内側のフレーム部を構成したため、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の境界部分で車内側フレーム部を接合する必要がなく、生産性を大幅に向上させることができる。そして、接合部分を有さない一体構造物である車内側フレーム部材は、ドアフレームの強度向上にも寄与する。
また、車外側に位置するアッパ側意匠部材と立柱側意匠部材については車内側フレーム部材とは別体であり、フレームとしての剛性確保は車内側フレーム部材に担わせることができるため、その意匠部の設計自由度が向上する。例えば、請求項4のようにアッパ側意匠部材を立柱側意匠部材の上方に重なる位置まで延ばし、立柱側意匠部材の上端支持面部をアッパ側意匠部材の意匠部の背面側に固定することで、アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材のそれぞれの意匠部外面には接合箇所が表れず見栄えが良くなる。また、立柱側意匠部材の上端支持面部をアッパ側意匠部材の意匠部背面側に固定する構造は精度管理が容易であり、生産性の向上も図ることができる。
図1に示す自動車の側面ドア10は、ドアパネル11と、該ドアパネル11の上部に枠状に形成されたドアフレーム12とを有し、ドアパネル11の上縁部とドアフレーム12の内縁部とで囲まれる窓部13内にウインドガラス14が昇降する。ドアフレーム12は、車両ボディのルーフパネル40(図6に二点鎖線で示す)のドア開口部に沿ってドア上縁部を形成するアッパサッシュ部15と、ドアパネル11の後部から車両ボディのセンターピラー41(図7に二点鎖線で示す)に沿って上下方向へ延設されたサイドサッシュ部(立柱サッシュ部)16を備えている。なお、本実施形態のドア10は前部座席用ドアであり、以下の説明における前後方向、上下方向、車内側、車外側といった表現は、この前部座席用ドア10が取り付けられる自動車のボディを基準とした方向を意味する。また、フレーム内縁部とはドアフレーム12における窓部13側の縁部であり、「フレーム内縁部側」または「フレーム内縁部方向」とは、アッパサッシュ部15では概ね下方を意味し、サイドサッシュ部16では概ね前方を意味する。同様に「フレーム外縁部側」または「フレーム外縁部方向」とは、アッパサッシュ部15では概ね上方を意味し、サイドサッシュ部16では概ね後方を意味する。
ドアフレーム12は、図3及び図5に分解状態で示すシームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)20と、アッパ側意匠部材21と、立柱側意匠部材22を組み合わせて構成される。アッパ側意匠部材21は単体でアッパサッシュ部15の車外側に位置する意匠部を構成し、立柱側意匠部材22は立柱メイン部材23と立柱サブ部材24が組み合わされてサイドサッシュ部16の車外側に位置する意匠部を構成する。これら車外側に位置する意匠部に対してシームレスフレーム部材20は、サイドサッシュ部16の上端部におけるドアコーナー部17(図1)において途切れることなく、アッパサッシュ部15とサイドサッシュ部16の両方に亘って連続する一体構造物として形成され、ドアフレーム12の略全体の車内側フレーム部を構成している。
図6及び図7に断面形状を示すように、シームレスフレーム部材20は、車外側と車内側に離間して対向する一対のフック部20a、20bと、該フック部20a、20bを接続する平面状の溝底面部20cを有し、これら対をなすフック部20a、20bと溝底面部20cに囲まれる領域に、フレーム外縁部側に向けて開放されたインナウェザストリップ保持溝26が形成されている。シームレスフレーム部材20はまた、ストリップ保持溝26の底部側に、溝底面部20c、車内側壁部20d、内縁壁部20e及び折返壁部20fの四辺で囲まれ、かつ折返壁部20fと溝底面部20cの間にフレーム開口部20gを有する、不完全な筒状(箱状)断面をなす開放フレーム部を有している。詳細には、フック部20bからフレーム内縁部方向に向けて車内側壁部20dが延設され、該車内側壁部20dの縁部から車外側に向けて内縁壁部20eが延設され、該内縁壁部20eの縁部からフレーム外縁部方向に平面状の折返壁部20fが曲折形成され、折返壁部20fの縁部はシームレスフレーム部材20の他の部分に接合または接続することなくフレーム開口部20gが形成されている。シームレスフレーム部材20にはまた、フック部20aの背面側(車外側)に位置する抜止段部20hと、該抜止段部20hとフック部20aの間に位置しフレーム外縁部側へ突出された折返突部20iが形成されている。
図6に断面形状を示すように、アッパ側意匠部材21は、最も車外側に位置するフランジ状の意匠面部21aと、該意匠面部21aの上端部から車内側へ向けて突出形成されたフック部21bと、該フック部21bに続く平面状の溝底面部21cと、溝底面部21cからさらに車内側に延出される平面状の第1固定フィン(重畳固定面部)21dと、意匠面部21aの下端部から車内側へ向けて形成された抜止段部21eと、該抜止段部21eに続く平面状の溝底面部21fと、該溝底面部21fに続いて形成され抜止段部21eに対向して位置する抜止段部21gと、該抜止段部21gからフレーム内縁部方向へ延出された平面状の第2固定フィン(重畳固定面部)21hとを有する。抜止段部21e、溝底面部21f、抜止段部21g及び第2固定フィン21hによって囲まれる領域が、フレーム内縁部側に向けて開放されたガラスラン保持溝28を構成している。また、フック部21bと溝底面部21cはフレーム外縁部側に向けて開放されたアウタウェザストリップ保持溝27を構成するが、アウタウェザストリップ保持溝27は、後述のようにシームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21を組み合わせ、シームレスフレーム部材20の抜止段部20hがフック部21bに対向して位置されることで完成する。
図7に断面形状を示すように、立柱側意匠部材22を構成する立柱メイン部材23は、車外側に向く意匠面部23aと、該意匠面部23aから車内側へ向けて延設された接続壁部23bと、該接続壁部23bから車内側へ進むにつれてフレーム内縁部側に接近するように傾斜された平面状の固定フィン(重畳固定面部)23cを有している。立柱サブ部材24は、車外側に向く意匠面部24aと、意匠面部24aに対向して車内側に位置する車内側壁部24bと、該意匠面部24a及び車内側壁部24bを接続する溝底面部24cを有するコ字状の断面形状をなしており、これら意匠面部24a、車内側壁部24b及び溝底面部24cに囲まれる領域が、フレーム内縁部側に開放されたガラスラン保持溝29を構成している。意匠面部24aと車内側壁部24bの対向面部にはそれぞれ抜止段部24d、24eが形成されており、車内側壁部24bには、この抜止段部24eに続くフレーム内縁部側の端部に平面状の固定フィン(重畳固定面部)24fが形成されている。立柱メイン部材23と立柱サブ部材24は接続壁部23bと溝底面部24cが固定され、一体化された立柱側意匠部材22となる。立柱側意匠部材22には、ドアフレーム12が完成された状態で、意匠面部23aと意匠面部24aの車外側を覆うようにして、外観部材となるガーニッシュ30(図7に仮想線で示す)が取り付けられる。
アッパサッシュ部15は、シームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21を組み合わせて構成される。図6に示すように、第1固定フィン21dを溝底面部20cの下面側に重ね、第2固定フィン21hを折返壁部20fの車外側側面に重ね、これらの重畳面部分を固定してシームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21が組み合わされる。このようなサッシュの長手方向に連続する重畳面の固定手法としてはレーザー溶接を用いることが好ましい。シームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21を組み合わせた状態では、フレーム開口部20gがアッパ側意匠部材21の一部によって塞がれ、溝底面部20c、車内側壁部20d、内縁壁部20e、折返壁部20f、第1固定フィン21d、抜止段部21g及び第2固定フィン21hによって囲まれる筒状(袋状)の中空断面をなすアッパサッシュ部15の車内側フレーム部が完成される。また前述のように、シームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21を組み合わせた状態では、抜止段部20hがフック部21bに対向して位置してアウタウェザストリップ保持溝27が形成される。
サイドサッシュ部16は、シームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22を組み合わせて構成される。図7に示すように、固定フィン23cを溝底面部20cの下面側に重ね、固定フィン24fを折返壁部20fの車外側側面に重ね、これらの重畳面部分を固定してシームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22が組み合わされる。シームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21の固定と同様に、シームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22の固定にもレーザー溶接を用いることが好ましい。シームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22を組み合わせた状態では、フレーム開口部20gが立柱側意匠部材22の一部によって塞がれ、溝底面部20c、車内側壁部20d、内縁壁部20e、折返壁部20f、固定フィン23c、抜止段部24e及び固定フィン24fによって囲まれる筒状(袋状)の中空断面をなすサイドサッシュ部16の車内側フレーム部が完成される。
以上のシームレスフレーム部材20、アッパ側意匠部材21及び立柱側意匠部材22の結合構造は、アッパサッシュ部15とサイドサッシュ部16の略全域に及ぶものであるが、ドアコーナー部17付近については若干異なる構造になっている。図2ないし図5に示すように、ドアコーナー部17付近においてシームレスフレーム部材20は、アッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22のそれぞれの長手方向に沿うアッパ側フレーム部20L1と立柱側フレーム部20L2を有し、これらアッパ側フレーム部20L1と立柱側フレーム部20L2の間に円弧状のコーナー湾曲部20Rが位置する形状となっている。インナウェザストリップ保持溝26は、コーナー湾曲部20R上においても途切れずに形成されている。
アッパ側意匠部材21は、ドアコーナー部17付近ではシームレスフレーム部材20のアッパ側フレーム部20L1に沿うように略直線状に延設されている。アッパ側意匠部材21は基本的に一様な断面形状を有しているが、シームレスフレーム部材20のコーナー湾曲部20Rの開始部分よりも末端部(後端部)においては、シームレスフレーム部材20への固定に関係する第1固定フィン21d、抜止段部21g及び第2固定フィン21hが切除され、意匠面部21a、抜止段部21g、溝底面部21c、フック部21b、抜止段部21e及び溝底面部21fのみが残されて立柱側意匠部材22の上方位置まで延設されている。立柱側意匠部材22においては、立柱メイン部材23の固定フィン23cは、立柱側意匠部材22の上端部まで至らずにシームレスフレーム部材20のコーナー湾曲部20Rの開始部分よりも下方で切除されており、立柱メイン部材23における固定フィン23cを除いた部分が立柱側意匠部材22の上端部まで延設されている。また立柱サブ部材24の上端部も固定フィン23cと略同じ高さ位置までで途切れている。すなわち、アッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22ではいずれも、シームレスフレーム部材20のアッパ側フレーム部20L1及び立柱側フレーム部20L2との重畳固定面部分は、コーナー湾曲部20Rの形成領域では切除されるか、または予め存在しないように形成されている。これにより、それぞれが末端部まで略直線状に形成されているアッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22との干渉を生じることなく、シームレスフレーム部材20にコーナー湾曲部20Rを設けることが可能になっている。
立柱メイン部材23における固定フィン23c(と立柱サブ部材24)の上端位置よりも上部には、シームレスフレーム部材20のコーナー湾曲部20Rと立柱側意匠部材22の間を隙間なく塞ぐカバー部23dが形成されている。カバー部23dは、コーナー湾曲部20R上の折返突部20iに沿う形状の湾曲面部23eを有し、図2に示すように、シームレスフレーム部材20に対して立柱側意匠部材22を結合させた状態では、湾曲面部23eがコーナー湾曲部20Rの折返突部20iに重なる。
立柱メイン部材23にはさらに、カバー部23dの上側に、アッパ側意匠部材21の溝底面部21fと略平行をなす上端支持面部23fが形成されている。アッパ側意匠部材21は、前述した第1固定フィン21dや第2固定フィン21hの切除部分から先の(後方の)領域が、この上端支持面部23fと重なる位置まで延設されており、溝底面部21fが上端支持面23fに重なって固定される。このような重畳面部分を固定する構造は、精度管理が容易で固定作業を簡単に行うことができる。また接触する面積を広くとることができるので接合部分の強度も確保しやすい。
以上のようにシームレスフレーム部材20と、アッパ側意匠部材21及び立柱側意匠部材22を組み合わせて構成されたドアフレーム12に対し、図6及び図7に示すように、インナ側ウェザストリップ31、アウタ側ウェザストリップ32及びガラスラン33、34が取り付けられる。
インナ側ウェザストリップ31は、中空状シール部31aと一対の嵌合脚部31b、31cを有しており、シームレスフレーム部材20のフック部20aとフック部20bに対して嵌合脚部31bと嵌合脚部31cをそれぞれ係合させることによってインナウェザストリップ保持溝26内に保持される。シームレスフレーム部材20上に形成されたインナウェザストリップ保持溝26は、ドアコーナー部17で途切れることなくアッパサッシュ部15からサイドサッシュ部16に連続しており、このインナウェザストリップ保持溝26に嵌まるインナ側ウェザストリップ31も、アッパサッシュ部15とサイドサッシュ部16に亘って一定断面でシームレスに配設されている。
インナ側ウェザストリップ31と異なり、アウタ側ウェザストリップ32はアッパサッシュ部15にのみ設けられる。アウタ側ウェザストリップ32は、リップ部32aと一対の嵌合脚部32b、32cを有しており、シームレスフレーム部材20の抜止段部20hとアッパ側意匠部材21の溝底面部21cに対して嵌合脚部32bと嵌合脚部32cをそれぞれ係合させることによって、アウタウェザストリップ保持溝27内に保持される。
インナ側ウェザストリップ31とアウタ側ウェザストリップ32はそれぞれ弾性変形可能なゴム材料などで形成されている。ドア10を閉めた状態で、インナ側ウェザストリップ31の中空状シール部31aは車両ボディのルーフパネル40(図6)とセンターピラー41(図7)に当接して弾性変形され、アウタ側ウェザストリップ32のリップ部32aはルーフパネル40に当接して弾性変形され、車内側への水滴の浸入を防ぐ。車両ボディにはさらにボディ側シール部材42(図6に二点鎖線で示す)が設けられ、ドア10を閉じたとき、このボディ側シール部材42の中空シール部がシームレスフレーム部材20の車内側壁部20dに当接して弾性変形され、ボディ側シール部材42によっても車内側への水滴の浸入が防がれる。
ガラスラン33は、対をなすリップ部33aと、一対の嵌合脚部33b、33cと、該一対の嵌合脚部33b、33cの間に位置する底部33dを有し、底部33dを溝底面部21fに対向させてアッパ側意匠部材21のガラスラン保持溝28内に保持される。ガラスラン保持溝28の抜止段部21eと抜止段部21gはそれぞれフレーム内縁部側への嵌合脚部33bと嵌合脚部33cの移動を規制し、ガラスラン保持溝28からのガラスラン33の脱落が規制される。ガラスラン34は、対をなすリップ部34aと、一対の嵌合脚部34b、34cと、該一対の嵌合脚部34b、34cの間に位置する底部34dを有し、底部34dを接続壁部23bに対向させて立柱サブ部材24のガラスラン保持溝29内に保持される。ガラスラン保持溝29の抜止段部24dと抜止段部24eはそれぞれ、フレーム内縁部側への嵌合脚部34bと嵌合脚部34cの移動を規制し、ガラスラン保持溝29からのガラスラン34の脱落が規制される。ガラスラン33、34は弾性変形可能なゴム材料などで形成されており、窓部13内へのウインドガラス14の進出(上昇)量に応じて、リップ部33a、34aや底部33d、34dがウインドガラス14の接触を受けて弾性変形され、ウインドガラス14を弾性的に保持する。
前述のように、アッパサッシュ部15においては、第1固定フィン21dを溝底面部20cの下面側に重ね、第2固定フィン21hを折返壁部20fの車外側側面に重ね、これらの重畳面部分をレーザー溶接などの手法で固定してシームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21が組み合わされる。これらの重畳固定部分のうち、溝底面部20cと第1固定フィン21dはインナウェザストリップ保持溝26の底面部を構成しており、ドアフレームの完成状態では当該底面部分(溝底面部20cと第1固定フィン21d)がインナ側ウェザストリップ31によって覆われる。また、第2固定フィン21hと折返壁部20fはガラスラン保持溝28の側壁部を構成しており、ドアフレームの完成状態では当該側壁部分(第2固定フィン21hと折返壁部20f)がガラスラン33によって覆われる。すなわち、アッパサッシュ部15におけるシームレスフレーム部材20とアッパ側意匠部材21の固定部分はインナ側ウェザストリップ31とガラスラン33によって覆われており、固定部分が外観に表れないようにされている。これにより、アッパサッシュ部15の見栄えが良くなり、また分割タイプのフレーム構造でありながら十分な防水性も確保できる。
サイドサッシュ部16も同様の構造になっている。前述のように、サイドサッシュ部16においては、固定フィン23cを溝底面部20cの下面側に重ね、固定フィン24fを折返壁部20fの車外側側面に重ね、これらの重畳面部分をレーザー溶接などの手法で固定してシームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22が組み合わされる。これらの重畳固定部分のうち、溝底面部20cと固定フィン23cはインナウェザストリップ保持溝26の底面部を構成しており、ドアフレームの完成状態では当該底面部分(溝底面部20cと固定フィン23c)がインナ側ウェザストリップ31によって覆われる。また、固定フィン24fと折返壁部20fはガラスラン保持溝29の側壁部を構成しており、ドアフレームの完成状態では当該側壁部分(固定フィン24fと折返壁部20f)がガラスラン34によって覆われる。すなわち、サイドサッシュ部16におけるシームレスフレーム部材20と立柱側意匠部材22の固定部分はインナ側ウェザストリップ31とガラスラン34によって覆われており、固定部分が外観に表れないようにされている。これにより、サイドサッシュ部16の見栄えが良くなり、また分割タイプのフレーム構造でありながら十分な防水性も確保できる。
以上のように、本実施形態のドアフレーム構造は、車外側に位置する意匠部と車内側に位置するフレーム部とを別部材とした上でこれらを組み合わせてドアフレーム12を構成し、車外側意匠部についてはアッパサッシュ部15のアッパ側意匠部材21と立柱サッシュ部16の立柱側意匠部材22を別部材とし、車内側フレーム部については、アッパサッシュ部15と立柱サッシュ部16の両方に亘り連続する一体構造物のシームレスフレーム部材20によって構成している。これにより、車内側フレーム部(シームレスフレーム部材20)においては、アッパサッシュ部15と立柱サッシュ部16の境界部分おける溶接接合が不要となり、生産性を向上させることができる。シームレスフレーム部材20に対するアッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22の結合に関しては、それぞれのサッシュ部の長手方向に延設される平面状の固定フィン21d、21h、23c及び24fを同じく平面状の溝底面部20cと折返壁部20fに重畳させて固定する構造なので、精度管理が容易で固定作業を行いやすく、また広い接合面積によって強度も十分に確保できる。
また、車外側に位置するアッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22については、シームレスフレーム部材20の制約を受けない形状設定が可能であると同時にフレームとしての基本的な剛性確保はシームレスフレーム部材20に担わせることができるから、ドアフレームの意匠部の設計自由度が向上している。例えば、異なる車種用のドアを製造するに際して、シームレスフレーム部材20は共通のものを用い、アッパ側意匠部材21や立柱側意匠部材22を車種毎に異ならせることが可能である。これによって製造コストを抑えつつ多様な外観タイプのドアを提供することができる。
本実施形態のドアフレーム12における意匠部の設計自由度の高さを示す点として、特にドアコーナー部17の構造が挙げられる。ドアフレーム12のドアコーナー部17では、アッパ側意匠部材21は、シームレスフレーム部材20のコーナー湾曲部20Rの弧状形状に追従することなく、立柱側意匠部材22の上端部(上端支持面部23f)と重なる位置まで直線状に延設されている。そして、アッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22は、意匠面部21aの背後位置で溝底面部21fと上端支持面部23fを当接させることで接合される。すなわち、意匠面部21a上には立柱側意匠部材22との固定領域が存在しないので溶接痕などが残ることがなく、しかも意匠面部21aはドアコーナー部17まで途切れずに一様に通されているので、見栄えが良い。そして、単に見栄えが良いだけでなく、アッパ側意匠部材21と立柱側意匠部材22の接合部分が、アッパ側意匠部材21の長手方向に向く平面状の溝底面部21fと上端支持面部23fを互いに重畳させたものなので、接合部分の精度管理が容易で生産性に優れている。
図8は、本発明によるドアフレーム構造の異なる実施形態を示している。この実施形態のドアフレームは、先の実施形態と同様に、アッパサッシュ部の車外側意匠部を構成するアッパ側意匠部材121と、サイドサッシュ部(立柱サッシュ部)の車外側意匠部を構成する立柱側意匠部材(不図示)と、これらのアッパ側意匠部材121及び立柱側意匠部材の車内側に固定されアッパサッシュ部とサイドサッシュ部の両方に亘って連続する一体構造物のシームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)120とを組み合わせて構成されている。図8はアッパサッシュ部の断面を示したものであるためサイドサッシュ部の立柱側意匠部材は図示されていないが、特に説明のない部分については、先の実施形態と同様の構成を有するものとする。
図8に示すシームレスフレーム部材120は、車外側と車内側に離間して対向する一対のフック部120a、120bと、該フック部120a、120bを接続する平面状の溝底面部120cを有し、これらフック部120a、120bと溝底面部120cに囲まれる領域が、フレーム外縁部側に向けて開放されたインナ側ウェザストリップ保持溝126となっている。ストリップ保持溝126の底部側には、溝底面部120c、車内側壁部120d、内縁壁部120e及び折返壁部120fの四辺で囲まれ、かつ折返壁部120fと溝底面部120cの間にフレーム開口部120gを有する、不完全な筒状(箱状)断面をなす開放フレーム部が形成されている。フック部120aから上方へ向けて傾斜面部120hが延設され、この傾斜面部120hの上端に折返突部120iが形成されている。
図8のアッパ側意匠部材121は、最も車外側に位置するフランジ状の意匠面部121aと、該意匠面部121aの上端部から車内側へ向けて突出形成されたフック部121bと、該フック部121bに続く平面状の溝底面部121cとを有し、このフック部121b及び溝底面部121cと、シームレスフレーム部材120の折返突部120iに囲まれる領域が、フレーム外縁部側に向けて開放されたアウタ側ウェザストリップ保持溝127となっている。先の実施形態のアッパ側意匠部材201とは異なり、アッパ側意匠部材121では、溝底面部121cより先(車内側)へはシームレスフレーム部材120との固定用のフィンなどは延出されておらず、溝底面部121cは折返突部120iの下方位置で途切れている。
アッパ側意匠部材121はまた、アウタ側ウェザストリップ保持溝127の下側にフレーム内縁部側に向けて開放されたガラスラン保持溝128を備えている。このガラスラン保持溝128は、意匠面部121aの下端部から車内側へ向けて形成された第1の抜止段部121dと、該第1の抜止段部121dに続く平面状の溝底面部121eと、該溝底面部121eに続く第1の固定面部121fと、傾斜面部121fに続いて車内側の壁面部に形成された第2の抜止段部121g及び第3の抜止段部121hと、第3の抜止段部121hからフレーム内縁部方向へ延出された第2の固定面部121iとにより囲まれて形成されている。
シームレスフレーム部材120とアッパ側意匠部材121は、傾斜面部120hと第1の固定面部121fを重ね、折返壁部120fと第2の固定面部121iを重ね、これらの重畳面部分を固定することにより組み合わされる。重畳面部分の固定にはレーザー溶接を用いることが好ましい。このようにしてシームレスフレーム部材120とアッパ側意匠部材121を組み合わせることで、フレーム開口部120gがアッパ側意匠部材121の一部によって塞がれ、インナ側ウェザストリップ保持溝126の下部において筒状(袋状)の中空断面の車内側フレーム部が完成される。
図8に示すウェザストリップ50は、インナ側中空シール部131とアウタ側リップ部132を接続部51で接続した一体構造になっている。インナ側中空シール部131は、フック部120a、120bに係合してインナ側ウェザストリップ保持溝126に対して抜止保持される一対の嵌合脚部131a、131bを有している。アウタ側リップ部132は、フック部121bに係合してアウタ側ウェザストリップ保持溝127に対して抜止保持される嵌合脚部132aを有している。インナ側中空シール部131とアウタ側リップ部132はそれぞれ、車両ボディのルーフパネル40に当接したとき弾性変形される。
図8に示すガラスラン133は、対をなすリップ部133aと、保持脚部133bと、保持リップ133cと、保持脚部133dと、底部133eとを有し、保持脚部133b、保持リップ133c及び保持脚部133dをそれぞれ第1ないし第3の抜止段部121d、121g及び121hに係合させることによってガラスラン保持溝128内に保持される。この保持状態では、ガラスラン133の底部133eが溝底面部121eに対して離間した状態で対向する。図8には図示しないが、ガラスラン133は、ウインドガラスを閉じたときにその縁部を弾性的に保持する。
図9は本発明を適用したドアフレーム構造のさらに異なる実施形態を示している。図9において図8と共通する部分については同じ符号で示し説明を省略する。図9に示すドアフレームのアッパサッシュ部は、ガラスラン133′がアッパ側意匠部材121′の意匠面部121a′を覆うようにフレーム外縁部側まで延設された、いわゆるガラスランヒドゥンタイプの意匠部になっている。
アッパ側意匠部材121′は、アウタ側ウェザストリップ保持溝127とガラスラン保持溝128の底面部が共通の溝底面部121c′で構成されており、この溝底面部121c′よりも車内側に関しては図8のアッパ側意匠部材121とほぼ同じ構造である。第1の抜止段部121d′の下端部は車外側に折り曲げられた縁部となっている。
ガラスラン133′は、ガラスラン保持溝128内に保持される本体部に加えて、意匠面部121a′の外側を覆うガラスラン外観部135と、アウタ側ウェザストリップ保持溝127内に保持されるアウタ側リップ部132′とが一体に形成されている。インナ側中空シール部131′はガラスラン133′のアウタ側リップ部132′とは別体として形成され、インナ側ウェザストリップ保持溝126内に保持されている。アウタ側リップ部132′は、インナ側中空シール部131′と共にルーフパネル40に弾性的に接触するウェザストリップを構成するものであり、アッパ側意匠部材121′のフック部121b′に嵌合する嵌合脚部132a′が形成され、この嵌合脚部132a′とは反対の車内側の縁部がシームレスフレーム部材120′の折返突部120i′に係合している。シームレスフレーム部材120′は、この折返突部120i′から傾斜面部120h′に亘る領域が直線状に形成されている他は、図8の実施形態のシームレスフレーム部材120と同様の構成である。
シームレスフレーム部材120′とアッパ側意匠部材121′は、傾斜面部120h′と第1の固定面部121f、折返壁部120fと第2の固定面部121iをそれぞれ重ね、この重畳面部分をレーザー溶接などで固定することにより一体化される。この図9の実施形態では、アウタ側ウェザストリップ保持溝127とガラスラン保持溝128の底面を溝底面部121c′として共用化したことにより軽量化が図られている。
一般に、ドアフレームに支持された窓ガラスに対しては、車両の高速走行時において車外側への吸い出し力が作用する。図10は、このようなガラス吸い出し力に対する剛性アップを図った実施形態である。図10では図6と共通する部分については同じ符号で示し、重複部分の説明は省略する。
図10に示すシームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)220とアッパ側意匠部材221は、インナウェザストリップ保持溝26の底面部を構成する溝底面部20cと第1固定フィン21dが固定されている点においては、図6のシームレスフレーム部材20及びアッパ側意匠部材21と共通している。この溝底面部20cと第1固定フィン21dによる重畳固定部を第1の固定部とした場合、図10の形態では、第2の固定部の構成が異なっている。シームレスフレーム部材220は、図6のシームレスフレーム部材20の折返壁部20fに相当する部分を備えず、内縁壁部20eの先端部(車外側に向く縁部)は約180度折り返された折畳部220fとなっている。一方、アッパ側意匠部材121は、図6のアッパ側意匠部材21の第2固定フィン21hに相当する立壁部221hをシームレスフレーム部材220に固定させておらず、該立壁部221hから車内側に向けて、折畳部220fに係合する段部221iと、該段部221iに続いて内縁壁部20e上に重なる第2固定フィン221jとを有している。内縁壁部20eと第2固定フィン221jはレーザー溶接などによって固定され、当該固定部分が第2の固定部となる。すなわち、シームレスフレーム部材220とアッパ側意匠部材121は、第1の固定部(溝底面部20cと第1固定フィン21d)と第2の固定部(内縁壁部20eと第2固定フィン221j)がそれぞれ、車両上下方向(ドア厚み方向と略直交する方向)に板合わせされた固定部となっている。このように上下方向に重ねた固定部であると、ドア厚み方向へ作用する力に対して高い剛性を得ることができる。特に、高速走行時にはウインドガラス14を介してガラスラン33に対して車外側への吸い出し力が作用するが、内縁壁部20eと第2固定フィン221jによる固定部であれば確実に強度を確保することができる。
なお、図10はアッパサッシュ部を例としているが、サイドサッシュ部においても同様の構造によって車外側へのガラス吸い出し力に対する剛性を高めることができる。図示は省略するが、図7におけるシームレスフレーム部材20と立柱サブ部材24の固定部を、折返壁部20fと固定フィン24fのようにドア厚み方向に重なる構造ではなく車両前後方向に重なるように構成すればよい。
以上の図8ないし図10の各実施形態から分かるように、本発明のドアフレーム構造においては、車内側のフレーム部材と車外側の意匠部材との固定箇所は、要求される強度やそれぞれの部材の断面形状といった緒条件に応じて、所望の位置に設定することが可能である。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて改良や改変が可能である。図示実施形態は自動車の前部座席用側面ドアに適用したものであるが、本発明は、立柱サッシュとアッパサッシュを備えたタイプのドアフレームであれば、前部座席用ドアに限らず、後部座席用ドアやその他のドアであっても適用が可能である。
本発明のドアフレーム構造を適用する車両ドアの側面図である。 図1の車両ドアにおけるアッパサッシュ部とサイドサッシュ部の境界部付近を車内側から見た斜視図である。 同境界部付近の車内側から見た分解斜視図である。 同境界部付近を車外側から見た斜視図である。 同境界部付近の車外側から見た分解斜視図である。 図1のA−A断面線に沿うアッパサッシュ部の断面図である。 図1のB−B断面線に沿うサイドサッシュ部の断面図である。 本発明のドアフレーム構造の異なる実施形態を示す、アッパサッシュ部の断面図である。 本発明のドアフレーム構造のさらに異なる実施形態を示す、アッパサッシュ部の断面図である。 本発明のドアフレーム構造のさらに異なる実施形態を示す、アッパサッシュ部の断面図である。
符号の説明
10 ドア
11 ドアパネル
12 ドアフレーム
13 窓部
14 ウインドガラス
15 アッパサッシュ部
16 サイドサッシュ部(立柱サッシュ部)
20 シームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)
20c 溝底面部(シームレスフレーム部材側の重畳固定面部)
20f 折返壁部(シームレスフレーム部材側の重畳固定面部)
20g フレーム開口部
20L1 アッパ側フレーム部
20L2 立柱側フレーム部
20R コーナー湾曲部
21 アッパ側意匠部材
21a 意匠面部
21d 第1固定フィン(アッパ側意匠部材側の重畳固定面部)
21h 第2固定フィン(アッパ側意匠部材側の重畳固定面部)
22 立柱側意匠部材
23 立柱メイン部材
23a 意匠面部
23c 固定フィン(立柱メイン部材側の重畳固定面部)
23d カバー部
23e 湾曲面部
23f 上端支持面部
24 立柱サブ部材
24a 意匠面部
24f 立柱メイン部材(立柱サブ部材側の重畳固定面部)
26 インナウェザストリップ保持溝
27 アウタウェザストリップ保持溝
28 29 ガラスラン保持溝
31 インナ側ウェザストリップ
32 アウタ側ウェザストリップ
33 34 ガラスラン
50 ウェザストリップ
120 120′ シームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)
120f 折返壁部(シームレスフレーム部材側の重畳固定面部)
120h 120h′ 傾斜面部(シームレスフレーム部材側の重畳固定面部)
121 121′ アッパ側意匠部材
121f 第1の固定面部(アッパ側意匠部材側の重畳固定面部)
121i 第2の固定面部(アッパ側意匠部材側の重畳固定面部)
131 インナ側中空シール部
132 132′ アウタ側リップ部
133 133′ ガラスラン
135 ガラスラン外観部
220 シームレスフレーム部材(車内側フレーム部材)
220f 折畳部
221 アッパ側意匠部材
221h 立壁部
221i 段部
221j 第2固定フィン

Claims (8)

  1. ドア上下方向に延びる立柱サッシュ部と、ドア上縁部を形成するアッパサッシュ部とを有する車両のドアフレーム構造において、
    上記アッパサッシュ部の車外側に位置し、車外側を向く意匠部を有するアッパ側意匠部材と;
    上記立柱サッシュ部の車外側に位置し、車外側を向く意匠部を有する、上記アッパ側意匠部材とは別部材からなる立柱側意匠部材と;
    上記アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材のそれぞれの車内側に固定され、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続する車内側フレーム部を構成する車内側フレーム部材と;
    を有することを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  2. 請求項1記載の車両のドアフレーム構造において、上記車内側フレーム部材は、アッパ側意匠部材に沿うアッパ側フレーム部と、立柱側意匠部材に沿う立柱側フレーム部と、アッパサッシュ部と立柱サッシュ部の境界部で該アッパ側フレーム部と立柱側フレーム部を接続する円弧状のコーナー湾曲部とを有していることを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  3. 請求項2記載の車両のドアフレーム構造において、アッパ側意匠部材は、車内側フレーム部材のアッパ側フレーム部と略平行に延設され該アッパ側フレーム部に重畳させて固定される重畳固定面部を有し、立柱側意匠部材は車内側フレーム部材の立柱側フレーム部と略平行に延設され該立柱側フレーム部に重畳させて固定される重畳固定面部を有し、アッパ側意匠部材と立柱側意匠部材はそれぞれ、上記コーナー湾曲部の領域では該重畳固定面部を備えないことを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  4. 請求項2または3記載の車両のドアフレーム構造において、立柱側意匠部材は、車内側フレーム部材のコーナー湾曲部に沿い該コーナー湾曲部と立柱側意匠部材の間を隙間なく塞ぐカバー部と、該カバー部の上部に位置する上端支持面部とを有し、
    アッパ側意匠部材は上記上端支持面部と重なる位置まで延び、該アッパ側意匠部材の意匠部背面に立柱側意匠部材の上端支持面部が固定されることを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、アッパ側意匠部材と車内側フレーム部材の互いの固定部は車両上下方向に重ねて固定され、立柱側意匠部材と車内側フレーム部材の互いの固定部は車両前後方向に重ねて固定されていることを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、車内側フレーム部材は、車内側が閉じられ車外側に開かれた不完全な筒状断面をなす開放フレーム部を有し、車内側フレーム部材に対してアッパ側意匠部材及び立柱側意匠部材を取り付けたときに該開放フレーム部の開口部が閉じられることを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、車内側フレーム部材には、ドアフレームの外縁側に向けて開放された一定断面のウェザストリップ保持溝がアッパサッシュ部と立柱サッシュ部の両方に亘り連続して形成されていることを特徴とする車両のドアフレーム構造。
  8. 請求項1ないし7いずれか1項記載の車両のドアフレーム構造において、車内側フレーム部材、アッパ側意匠部材及び立柱側意匠部材の結合体はガラスランを嵌合保持するガラスラン保持溝と、ウェザストリップを嵌合保持するウェザストリップ保持溝を有し、車内側フレーム部材とアッパ側意匠部材の固定部、車内側フレーム部材と立柱側意匠部材の固定部がそれぞれ、ガラスランとウェザストリップの少なくとも一方によって覆われることを特徴とするドアフレーム構造。
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