JP2008272898A - 工作機械における工具のアンクランプ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械における工具のアンクランプ方法にあって、ドローバーの移動を的確に行うとともに、小さな力で高速度に実行できるようにする。
【解決手段】主軸3内のドローバー9をアンクランプ方向に移動させる駆動装置8を備え、この駆動装置8は、シリンダー手段と、このシリンダー手段からの動力を前記ドローバー9に伝達可能なリンク機構2、および該リンク機構2と並設されたカム部材4とを具備してなり、前記シリンダー手段による常時加圧および前記カム部材4の回転駆動に伴う双方の動力伝達作用に基づき、前記ドローバー9をアンクランプ方向に移動させるようにする。
【選択図】図1A

Description

本発明は、工作機械の主軸に装着された工具を着脱可能とするところのアンクランプ方法に関する。
従来、マシニングセンタなどの工作機械では多数の工具が採用されていることから、工具の交換などの着脱作業を効率的に行う必要がある。そのために、自動工具交換装置が装備され自動的に行われるようにしているが、このような作業時間も加工時間に含まれることから、一層効率よく行うことが求められている。
しかるに、この種のアンクランプ手段は、通常主軸側に装着した工具を、該主軸内のドローバーを軸方向に移動させることでアンクランプするようにしている。
そこで、工作機械の主軸から工具をアンクランプする手段として、駆動源とするエアシリンダーの一方の圧力室に、アンクランプ方向に付勢するコイルスプリングを挿設し、エアシリンダーを駆動しアンクランプ側への始動に際して、前記コイルスプリングの同方向への付勢力が補助となるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−198758号公報
上記構成によれば、上記コイルスプリングの付勢力がエアシリンダーの駆動による始動を補助でき、始動速度を速めることが可能と思われる。しかしながら、コイルスプリングが安定した付勢力にて補助できるようにするには、スプリングの有効長を十分に設定したばね定数とせねばならず、該スプリングを挿設する圧力室もそれに対応すべく大型化することが懸念される。また、一旦挿設されたコイルスプリングは、外部から調整したり着脱することが容易でないことから、汎用性に欠けるなどの実用上における不安定要因を有している。一方、エアシリンダーの加圧による動力は、前記ドローバーを所望の移動変位(ストローク)を的確に得るべく停動させるなどの具体的制御が難しく、そのために必要以上のストロークを設定したり、時間的ロスを招くことになるなどの問題点を有する。
本発明は、上記問題点を解決するために、ドローバーの軸方向の移動を的確に行える上で、小さな力で高速度にアンクランプできる工作機械における工具のアンクランプ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の工作機械における工具のアンクランプ方法は、主軸内のドローバーを軸方向に移動させることで、該主軸に装着した工具をアンクランプするものにあって、前記ドローバーは、弾性部材の弾発力でクランプ方向に付勢され、その付勢力に抗して前記ドローバーをアンクランプ方向に移動させる駆動装置を備え、前記駆動装置は、シリンダー手段と、このシリンダー手段からの動力を前記ドローバーに伝達可能なリンク機構、および該リンク機構と並設されたカム部材とを具備してなり、前記シリンダー手段による常時加圧および前記カム部材の回転駆動に伴う双方の動力伝達作用に基づき、前記ドローバーをアンクランプ方向に移動するようにしたことを主たる特徴とするものである。
上記手段によれば、ドローバーをアンクランプ方向に移動させる際、カム部材の負荷としては、ドローバーの付勢力とシリンダー手段からの動力との差圧負荷に相当する小さな負荷とすることができる。従って、カム部材は小さな力で円滑に回転駆動することが可能となり、カム部材による的確な制御ができるとともに高速度にてドローバーを移動可能とする工作機械における工具のアンクランプ方法を提供できる。
(第1の実施の形態)
図1〜図6は、本発明の第1実施例を示す工作機械における工具のアンクランプ装置にあって、図1A,図1B,図1Cは夫々異なる動作形態を動作順に沿って示す縦断正面図、図2はカム部材の正面図、図3はカム部材の回転駆動に伴う移動変位(ストロークに相当)を示す作用説明図、図4は図1Aの要部の拡大図、図5は図4の左側面図、図6は図4の背面図であり図5の左側面図にも相当する。
まず、本実施例に示す基本的形態のクランプ・アンクランプ装置につき説明すると、その概要は例えば図1Aに示すように、最上部にアンクランプに必要な一つの駆動源であるシリンダー手段として第1のエアシリンダー1を備え、該エアシリンダー1による動力たる移動変位を直接的に伝達する手段としてのリンク機構2を介して、上下方向たる軸方向に移動可能としたドローバー9を内装した主軸3が配設されている。そして、前記リンク機構2に対し、後述するカム駆動源により駆動されるカム部材4が並設された構成にあって、該カム部材4は後述するように変位伝達手段として特に有効に機能する。このように、主軸3のドローバー9を移動させるための動力を発生する所謂駆動装置8は、主軸3の直上に位置して第1のエアシリンダー1、リンク機構2、カム部材4等の主力要素を具備した構成からなる。
以下、図4〜図6も適宜参照して具体的に説明する。まず、駆動装置8を構成するシリンダー手段は、複動型のエアシリンダーからなる第1のエアシリンダー1にあって、圧力室1aの圧力変化等に伴い上下方向に変位可能なシリンダーロッド5を備え、該ロッド5の下方への変位は、円筒状の上軸受6aにより垂直な上下方向にガイドされる構成としている。以って、第1のエアシリンダー1による加圧動力はシリンダーロッド5に一体的に伝達される構成にある。
上記第1のエアシリンダー1は、箱状の主ケース7の上部に固着されている。この主ケース7は、前記リンク機構2およびカム部材4を囲うように中空箱状をなし、上部の天面部7aには前記上軸受6aが固定されている。また、下部の底面部7bには上軸受6aと対称的な配置構成とする下軸受6bが設けられ、該下軸受6bには前記ドローバー9に対峙した押し込みロッド10が挿通され、該ロッド10を軸方向たる上下方向に移動可能にガイドする。なお、上,下軸受6a,6bには、リンク機構2や後述するピン11a,11bの逃げ溝としての複数のスリットを、夫々筒状部に形成している。
そして、前記リンク機構2の具体構成につき述べると、これは図4などの正面図に示すように全体に弓形弧状をなした平行な2枚板構成(図5参照)からなり、上下の両端部を前記シリンダーロッド5および押し込みロッド10にそれぞれ連結した構成としている。細部構成としては、特に図5に示すように上下に配した同一形状のピン11a,11bに回動可能に軸支され、これらピン11a,11bは前記各ロッド5,10に一体的に固定され、以って2枚板の上下端部が同心状に連結された構成にある。なお、その2枚板間に後述するカムフロアーを介在して堅固なリンク機構2を構成している。従って、リンク機構2は上下端部を各ロッド5,10に連結され、第1のエアシリンダー1からの動力を押し込みロッド10側に伝達可能な手段として構成されている。
しかるに、その2枚板の間に前記カム部材4(詳細は後述する)と摺接可能とする円筒状のカムフロアー12a,12bが夫々上下に配置されており、上記ピン11a,11bに対し同心位置に、例えばニードルベアリングを介して回転自在に装着されており(図5参照)、以って上,下カムフロアー12a,12bはカム部材4による変位を直接受け、且つ伝達する手段として機能し、結果的にはやはり押し込みロッド10側に変位伝達可能な手段として構成されている。但し、図4(或は図1A)に示すように、クランプ状態においては、カム部材4の下端面(カム面4a)と下カムフロアー12bの周面との間には僅少のギャップG(例えば、0.1〜0.2mm)が存在する配置構成としている。
次いで、上記カム部材4の具体構成につき、図4,5と、図2に示す正面図に基づき説明すると、該カム部材4は板状をなし、周側面に異なる半径を基本とした非円形(正面視)のカム面4aを形成している。まず、このカム部材4の組込み構成から説明すると、特に図5に開示するようにカム部材4は、正面から見て(図4参照)前記リンク機構2の中間部位の凹状側内側に一部重なるように並んで位置し、且つカム面4aが上記ギャップGに基づき前記上カムフロアー12a若しくは下カムフロアー12bのいずれかに摺接可能に介挿支持されている。
このようなリンク機構2およびカム部材4の組立構成により、図5の側面図から分るように両者が鉛直方向の同一中心線上に配列され、更にはその下方の1個の押し込みロッド10とも同一中心線上に連結された構成となる。このことは、後述する作用説明からも明らかとなるが、リンク機構2およびカム部材4の双方からの動力が、位置ずれしないで的確に、しかも1個の押し込みロッド10に効果的に伝達されるようにしている。
そして、このカム部材4の軸支構成は、その中心を水平方向に貫通して一体的に連結固定されたカム軸13を、前記主ケース7内の左右両端部に配したボール軸受14,15を介して回転自在に支持される。しかるに、カム軸13の図5に示す左端側(後面側)は主ケース7外に延出されるとともに、その径大な端部(以下、径大軸部13aと称す)には、カム部材4のカム駆動源からの動力伝達手段(詳細は後述する)が連結され、カム部材4を回転駆動する構成としている。なお、主ケース7外に突出して設けられた上記動力伝達手段は、その駆動形態に沿ってこれを覆うような不規則な形態の駆動ケース16内に配備され、該駆動ケース16は主ケース7の後面側に取付固定されている。
このような、カム部材4の駆動源およびその動力伝達手段は、特に図5,6に開示するようにカム軸13の後面側端部を延出して形成した径大軸部13aに回転動力が伝達されるようにしている。すなわち、この径大軸部13aの外周面には、その180度にわたり例えば球状歯を有するピニオン17を形成している。このピニオン17に対し、水平方向に直線運動するラック18が噛合して設けられ、駆動ケース16内にスライド可能に収容されている。
そして、上記ラック18の一端側にカム駆動源として複動型のエアシリンダーからなる第2のエアシリンダー19が配備され、これと一体的に形成された前記ラック18を左右に往復動可能としている。この往復動は、前記ピニオン17の球状歯を形成した180度の範囲にて実行される。また、駆動ケース16と連結されたシリンダーケース19cには、圧力室19a,19bが形成されるとともに、第2のエアシリンダー19の移動変位(ストローク)を規制するストッパーとして機能する第1,第2の段部20a,20bが内方に突出形成してあり、エアシリンダー19の往復動変位を確定し有効ストロークを的確に確保する構成としている。
なお、図3は前記カム部材4の回転角度に対する軸方向への移動変位を表したもので、所謂カム面4aが形成するストローク変化を開示したものである。これは、図2のカム部材4のカム機能と合わせ追って作用説明の項で詳細説明するが、例えば図3からはカム部材4が180度回転する間に、軸方向の変位がトータル11.5(mm)に達することが理解できる。また、図中に表記した符号A,B,C,Dは、図2に示すカム部材4の矢印イで示す回転方向に沿って所定の回転角度における主要な動作ポイントを表したもので、これらはいずれもカム部材4の中心線上に位置するとともに、そのうちポイントAとC、またポイントBとCは夫々の中心線上にあって、相対する位置関係にある。
次いで、上記した駆動装置8から動力が伝達される前記主軸3側の構成について、例えば図1Aに基づき説明する。その図1Aは、駆動装置8の直下に主軸3を備えた実施例にあって、図示しない工具を装着した工具ホルダー21をクランプした状態を示しており、主軸3内に軸方向たる上下方向に移動可能に設けられたドローバー9は、最も上方に移動した位置に保持されている。具体的には、ドローバー9が挿入された軸孔22は、大小様々な径寸法の孔部を有して上下方向に貫通している。そのうちの上半部の有底孔部22aには、皿ばね(或はコイルスプリングなど)による弾性部材23が装着され、この弾性部材23はその中心に挿入したドローバー9を常時上方に付勢するよう弾発力が蓄積された状態で組み込まれている。
そして、該ドローバー9は、前記工具ホルダー21等の負荷を有しない所謂アンクランプ後の状態(図示せず)では、軸孔22内の径小な段部22bに衝止されて、それ以上の上昇を阻止される構成としている。従って、ドローバー9には弾性部材23の弾発力が蓄積された状態、所謂上方へ付勢された状態の所定位置に安定保持される構成にある。これに対し、図1Aに示すように工具ホルダー21が主軸3に装着されたクランプ状態にあっても、ドローバー9は上記同様に上方に付勢された状態に保持される。但し、このクランプ状態では工具ホルダー21とテーパー孔部22eとが嵌合し、後述するコレットチャック24にて固持されるのが優先するので、ドローバー9の上昇は上記段部22bに衝止される以前に規制され、該位置に安定保持される。
これに対し、上記軸孔22の下半部においては、ドローバー9の下端部に設けられた周知のコレットチャック24が配備されている。この軸孔22の下半部では、径小孔部22c、径大孔部22d、およびテーパー孔部22eが下方に連続して形成されている。そして、図1Aに示すクランプ状態にあっては、コレットチャック24は、弾性部材23により引っ張られて径小孔部22cの領域である上昇位置にある。このため、コレットチャック24が有する球体は内方に突出した状態にあり、球体が工具ホルダー21の頭部と係合した状態に保たれ、しかも上昇した位置にあって工具ホルダー21の外周面がテーパー孔部22cに嵌合し、工具ホルダー21をクランプ状態に安定保持している。なお、このクランプ状態におけるドローバー9の上端面と、駆動装置8側の前記押し込みロッド10の下端面との間には、所定寸法(例えば、3.5mm)の隙間Sを有する位置関係を保っていて、主軸3側を駆動可能な状態に維持する。
次に上記構成において、工具を交換する場合などのアンクランプする場合の作用につき説明する。
まず、図1Aのクランプ状態から、図1Bに示す途中過程を経て、図1Cに示すアンクランプ状態に至るまでのアンクランプの動作手順につき説明する。そのうち、図1Aに示すクランプ状態にあっては、第1のエアシリンダー1の圧力室1aは所定の加圧状態に継続維持されており、それに基づくシリンダーロッド5の垂直な下方への移動動力は、リンク機構2および上カムフロアー12aを介してカム部材4の双方に伝達される。ところが、未だ停動状態のカム部材4によりその動力が衝止され、従って、リンク機構2およびカム部材4のいずれも動力伝達は行われず、駆動装置8としては実質的に本来の機能を奏していない。この結果、工具を装着した主軸3側も何らの変動もなく、ドローバー9の上端面と下ロッド10の下端面との伝達部間は、当初の所定寸法(本実施例では、3.5mm)の隙間Sを存した状態に保持される。
このように、クランプ状態では第1のエアシリンダー1の動力はカム部材4にて受け止められ、カム面4aとしては図2に示す中心線上のポイントAにおいて上カムフロアー12aと接合状態にある。なお、このポイントAは、中心線を挟んで例えば±5度(計10度)の範囲にて同一半径とする区分aを有するカム面4a形状としており、他のポイントB,C,Dも同様に同一半径区分b,c,dを有する形状としている。
従って、図3に示すようにカム部材4が上カムフロアー12aと接合状態にあるポイントAでは、回転角度は0度で押し込みロッド10の変位は0(mm)であり、本実施例では3.5(mm)の隙間Sを存した状態にある。このように、ポイントAではカム部材4の停動状態における上カムフロアー12aとの接合部位を示しているが、これが該カム部材4のアンクランプ動作時に回転駆動を開始する駆動点でもある。
なお、本実施例ではクランプ状態における前記弾性部材23によるドローバー9の上昇付勢力は、第1のエアシリンダー1の圧力と同等、若しくは若干上回る大きさに設定するのが好ましく、その設定は第1のエアシリンダー1により容易に可変設定できる。
次いで、図1Aのクランプ状態からカム部材4が矢印イ方向に回転駆動され、図1Bに示す途中過程に至る状態につき説明する。これは、図6に示すようにカム部材4の駆動源である第2のエアシリンダー19の一方の圧力室19aが加圧されると、ラック18が図中矢印ロ方向に直線移動され、そしてピニオン17を介して回転運動に変換され、一体のカム軸13を経てカム部材4を図2中に示す矢印イ方向に回転駆動する。
この回転駆動に際して、当初カム部材4は上部の上カムフロアー12a側とのみ摺接し、下カムフロアー12bとの間にはギャップGが存在しているので、小さな駆動力で円滑に回転させることができる。また、図2に示すようにカム面4aは接触状態にあった上カムフロアー12aとの接合点でもあるポイントAがポイントB方向に移行し、すなわち徐々に半径が小さくなる径小側に移行し、やがて回転角度が105度に達すると上カムフロアー12aとの接合点はポイントBに達する。
なお、ここでカム面4aの一部形状につき説明すると、カム部材4の中心(カム軸13の軸心)を通した直径寸法は、全て同一寸法となるカム面4a形状としている。従って、上記上カムフロアー12aが接するカム面4aのポイントAの半径は、ポイントB側に移行するに伴い半径が徐々に小さくなるが、その反対側に位置するポイントCからDにかけての半径は対照的に徐々に大きくなり、それらの直径寸法は常に同一寸法となるよう形成されている。
このように、カム部材4が始動し径小側に回転することで、該カム面4aに接する上カムフロアー12aは、第1のエアシリンダー1からの動力を常時受けていることから直ちに下降移動する。そして、この上カムフロアー12aと同じく軸支されたリンク機構2も同時に移動を開始し、押し込みロッド10を下降移動する。このため、ドローバー9の上端面における隙間S(当初寸法3.5mm)が狭められ、遂には押し込みロッド10の下端面がドローバー9の上端面に接合するに至る。すなわち、本実施例では3.5(mm)移動変位したことになる。
この状態は、図3からも明らかとなる。すなわち、上カムフロアー12a側のポイントAから前記したポイントB(カム部材4の回転角度は105度時点)の位置に達すると、厳密にはその5度手前の回転角度100度の位置に至った時点で3.5(mm)変位したことが分る。しかるに、この3.5(mm)移動変位する間のカム部材4への負荷は、その上端側である上カムフロアー12aを介して常時加圧されている第1のエアシリンダー1の動力だけで、且つ上カムフロアー12aも回転自在なことも相俟って該カム部材4を回転させる駆動力としては大きな力を要しない。
斯くして、上記ポイントBに到達以降、更に下降移動が進むとドローバー9の下降移動が開始されることになり、このポイントBはドローバー9の停動状態から移動状態に切り換わる分岐点でもあり始動点でもある。但し、このポイントB近傍は、前記した如く僅かの回転角度10度の範囲内において同一半径からなる区分bの形状を有するカム面4aであるため、ドローバー9に対し下降すべき移動動力は実質的に作用しない。つまり、この同一半径区分bにおいては、カム部材4が回転駆動する中、アンクランプ方向への動力伝達が一時的に停留する区分として機能する。
このように、カム面4aでは摺接状態で回転するのみで本来のカム機能を奏しない。従って、本実施例では押し込みロッド10がカム部材4のポイントAからBまで同比率で下降移動し(図3に緩やかな直線状勾配で示す)、隙間Sの当初の寸法3.5(mm)移動した後、上記カム機能を奏しないポイントBを中心とする同一半径区分bに至り、一時的にその移動方向の動力伝達が停止した停留状態に維持されることになる。
この一時的な停留状態は、押し込みロッド10がドローバー9の上端面に当接したとき、そのまま続いて急激に下降移動させることなく前記した回転角度10度の範囲内にて停留することで、当接時のショックをやわらげる作用をなし、当接する相互間の機械的強度や衝撃音を抑えるのに有利に作用する。従って、当然ながらこの停留状態ではドローバー9の下方への移動がないため、主軸3側にあってはコレットチャック24による工具ホルダー21は、依然として図1Aに示すクランプされた状態にある。
そして、更にカム部材4の径小側への回転(矢印イ方向)が進みポイントBの同一半径区分bを通過すると、カム機能が有効に作用し第1のエアシリンダー1からの動力がリンク機構2等を介してドローバー9を下方に押圧する作用を開始する。ところが、ドローバー9の弾性部材23による上昇付勢力が、上記シリンダー手段の動力と同等に(若しくは若干大きく)設定してあるため、これがドローバー9の下降開始と同時に負荷として発生し、しかも負荷は大きくなっていくため、このままでは第1のエアシリンダー1の動力のみではドローバー9を押圧移動することはできない。
しかるに、本実施例によればポイントB区分を通過すると、上記ドローバー9側の負荷発声に伴いカム面4aが下カムフロアー12b側と摺接するようになり、以降、カム部材4の回転駆動に伴いカム面4aが下カムフロアー12bを押圧し、押し込みロッド10を押下してドローバー9を、その付勢力に抗して下方に移動させることができる。更に詳述すると、まず上カムフロアー12a側に摺接していたカム面4aを形成する半径は徐々に径小となる半面、反対側の半径は対照的に径大になる傾向にあること、および前記したように主軸3側では移動に伴い負荷としてドローバー9を上昇させる方向の付勢力が徐々に大きく作用する傾向にある。
このため、カム部材4の下部に存在し形成されていたギャップGは消失し、当該ギャップGは反対側の上カムフロアー12a側に発生することとなる(図1B参照)。従って、以後カム面4aは下カムフロアー12bとのみ摺接するようになり、カム部材4への回動負荷としては下カムフロアー12bを介してドローバー9の上方への付勢力が加担され、しかも該付勢力は弾性部材23の圧縮に伴い増大する傾向にある。
しかしながら、この付勢力と反対方向に作用する常時加圧状態にある第1のエアシリンダー1からの動力が、リンク機構2を介して押し込みロッド10に伝達され、ドロ−バー9を押下すべく作用する。この結果、相反するドローバー9側の付勢力と、第1のエアシリンダー1側の動力との差圧分(付勢力≧動力)が、ドローバー9を押下すべくカム部材4への負荷となるに過ぎない。依って、該カム部材4を回転させる駆動力は小さくて済み、円滑で迅速に回転駆動できる。このことは、ドローバー9の移動を高速度に実行するのに有効であり、特には図3の下カムフロアー12b側における後述するポイントDからポイントAに至る回転角度75度進行する間に、変位8(mm)(=11.5−3.5mm)とする大きな移動を迅速に実行可能とする。
斯くして、以降はカム部材4の継続回転に伴い、図3に示すように下カムフロアー12bと接するカム面4aは、ポイントDからポイントA側に向かうカム面4aをカム機能として有効化し、所謂半径が急速に径大となる動作区分に進み下カムフロアー12bを押圧するカム機能を発揮する。この結果、継続駆動中の第1のシリンダー1による動力と、上記カム部材4のカム機能による動力は、1個の押し込みロッド10に集中的に伝達され、これらの共同作用を受けて該押し込みロッド10は急速に下降移動し、付勢力に抗してドローバー9を押下する。
従って、上記から明らかなようにドローバー9をカム部材4の単独機能にて移動させる場合に比して、該カム部材4の回転負荷は小さくて済むので、その回転駆動力も小さくすることができる。因みに、この途中過程を具体的に示す図1Bにおいて、主軸3側ではドローバー9が若干押下された下降初期の位置状態を示し、未だコレットチャック24は径小孔部22c内に位置し、工具ホルダー21を把時した状態を示している。
そして、上記状態から更にカム部材4の回転動作が進むと、下カムフロアー12bと接するカム面4aは、ポイントAに至りカム部材4も回転は停止する。この状態は、図1Cに示す通りコレットチャック24は径大孔部22d側に移動しアンクランプ(可能)状態に至り、工具ホルダー21を取外すことが可能となる。また、図3によればカム部材4としては総合的に回転角度180度の回転に対し、押し込みロッド10のアンクランプ方向のトータル移動変位として11.5(mm)軸方向に移動したことを示しており、実際にドローバー9を移動開始するポイントB以降にあっては、回転角度75度(=180度−105度)に対し、変位8.0(mm)(=11.5mm−3.5mm)軸方向に移動させたことになる。なお、本実施例によれば上記回転角度180度、移動変位11.5(mm)に要する時間は0.2秒とする瞬時に行えることを確認しており、以って工具の着脱を高速度に実行できるようにしている。
しかるに、上記カム部材4が停止する位置は、図6に示すラック手段の採用により動力の伝達手段だけでなく、カム部材4の所定の停止位置を設定するにも有効である。すなわち、本実施例では、ラック18の終端部と一体的な第2のエアシリンダー19の端部が、図中二点鎖線で示すようにシリンダーケース19c内の段部20bに衝止されることで規制され、ピニオン17を経て回転動力が伝達されるカム部材4が所定位置にて停止され、図1Cに示すアンクランプ状態に達するものである。
なお、図2,3に示すようにカム部材4の各ポイントA,B,C,Dには、これを中心に±5度(計10度)の範囲にて同一半径区分a,b,c,dを設けており、そのうち区分bでは既述の如くドローバー9への緩衝作用を得るのに好都合であり、また他の区分a,c,dではカム部材4と上,下カムフロアー12a,12bの夫々との接合による停止状態を安定的に維持するに好都合であるが、これらは必ずしも設けなくても上記カム機能によるドローバー9の下降移動を高速度にて実行することができる。
一方、クランプ操作する場合につき述べると、これは実質的に上記アンクランプの動作手順と逆手順にて実行できる。従って、カム部材4は反アンクランプ方向である反矢印イ方向に回転駆動される。これは、図6に開示したように第2のエアシリンダー19の圧力室19bを加圧し、ラック18を反矢印ロ方向に復帰移動させることで、ピニオン17を介してカム部材4を反矢印イ方向に回転駆動することができる。
従って、カム部材4の回転方向を逆回転とする図1C,図1B,図1Aの図示順に沿ってクランプ動作が実行される。このクランプ時におけるカム部材4への負荷は、ドローバー9が復帰する方向の付勢力が第1のエアシリンダー1側の動力と同等、若しくは勝る傾向にあるので、むしろマイナス負荷として作用することもあるなど、カム部材4の回転駆動力は極めて軽減された小さな力で済み、やはり円滑で迅速に回転駆動することができる。なお、必要であれば第1のエアシリンダー1の圧力を減じる制御も可能で、この場合一層カム部材4の回転駆動を円滑にすることも期待できる。
上記実施例によれば、次のような効果を奏する。
駆動装置8を構成する第1のエアシリンダー1からの動力をドローバー9に伝達可能なリンク機構2と、このリンク機構2と並設されたカム部材4とを備え、工具をアンクランプする場合、前記第1のエアシリンダー1の常時加圧状態に駆動および前記カム部材4の回転駆動に伴う双方の動力伝達作用に基づき、前記ドローバー9をその付勢力に抗してアンクランプ方向に移動して、コレットチャック24を径大孔部22d側に移動し、工具ホルダー21を離脱することができるアンクランプ方法を提供できる。
このアンクランプが行われる中で、ドローバー9をその付勢力に抗して押圧移動する際、駆動装置8側に当然大きな対抗負荷が加わる。すなわち、ドローバー9に対し動力たる機械的変位を伝達するために回転駆動されるカム部材4には、ドローバー9の付勢力が特に大きな負荷として加わることになる。しかしながら、本実施例ではドローバー9の付勢力に対して、常時加圧状態にある第1のエアシリンダー1からの動力にて相殺でき、その差圧分(付勢力)に基づく小さな力がカム部材4への負荷となる。
この結果、カム部材4は小さな力で円滑に回転駆動することができ、このカム部材4からの動力たる機械的変位に基づき、大きな付勢力を有するドロ−バー9をアンクランプ方向へ確実に移動させることができる。しかも、カム部材4の駆動は、シリンダー手段などに比し高速度制御が可能であることも加えて、的確な駆動制御ができる点で有効であり、しかもアンクランプ動作を極めて迅速に行え、延いては生産効率の向上も期待できる。
なお、本実施例では駆動源としてエアシリンダーを採用しているが、これは油圧シリンダーにても代用可能である。但し、エアシリンダーは、動力設備として油圧シリンダーに比べ比較的簡易に設置でき、しかも応答性に優れている点で有利である。しかしながら、これらシリンダー手段のみを利用したアンクランプ手段では、所望の移動変位(ストローク)にて的確に停動させるなどの駆動制御に不向きであり、そのために必要以上のストロークを設定したり、時間的ロスを招くことになる。しかるに、本実施例ではカム部材4によりシリンダー手段からの動力を含めて移動変位を制御でき、この点でも的確で高速度なアンクランプ方法を提供するに有効である。
することで、応答性に優れ簡易な構成の駆動装置8を提供できる。
そして、カム部材4は、第1のエアシリンダー1からの動力を一旦衝止した後、該カム部材4の回転駆動に伴いリンク機構2とカム部材4の共同作用にてドローバー9に動力を伝達するようにしているので、常時加圧状態に基づく第1のエアシリンダー1からの動力をカム部材4の回転駆動に合わせて常にタイミングよく発揮でき、アンクランプ動作を的確に実行できる。
また、カム部材4は上方から第1のエアシリンダー1からの動力を受け、および下方からは主軸3側のドローバー9に課せられた付勢力を受けることになるが、該カム部材4の上下部に配置された上,下カムフロアー12a,12bと僅かのギャップG(本実施例では、0.1〜0.2mm)を存しているので、カム部材4の回転駆動が不要な摩擦等により拘束されることがない。
更にカム部材4の採用により、精度に優れた機械的変位を得るに好都合であるが、一方該カム部材4が回転駆動中でありながら、そのアンクランプ側への移動変位を0(mm)に抑えることも容易にできる。すなわち、停留区分として機能する同一半径の領域をカム面4aに形成すればよいことである。しかして、本実施例のように駆動装置8側からの動力を受けてドローバー9が始動するポイントBにおいて(図2,3参照)、カム面4aの僅かの範囲(計10度)に停留区分たる同一半径区分bを形成したので、ドローバー9への動力伝達時の当接による衝撃を緩和することができ、機械的強度による耐久性や衝撃音の低減等に有効である。従って、カム面4aには、上記停留区分を経た後にドローバー9を急速に大きく移動させる動作区分を設けても、衝撃音などの憂いなくドローバー9を円滑に下降移動させることができる。
なお、カム部材4のカム駆動源として第2のエアシリンダー19に限らず、モータ等を駆動源として採用することも可能である。しかるに、本実施例の如く第2のエアシリンダー19からの動力を直線的に移動するラック18からピニオン17により回転運動に変換して回転駆動するようにした構成によれば、サーボモータにより回転駆動する場合に比して、安価に提供できるとともに、カム部材4の必要な回転角度に対応した規制変位を容易に設定できる利点を有する。
(第2の実施の形態)
上記実施例に対し、図7は本発明の第2実施例を示す図1A相当図で、以下上記実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につき説明する。このものは、上記実施例では第1のエアシリンダー1やカム部材4などを有する駆動装置8の直下に、ドローバー9を有する主軸3を配置した構成であったのに対し、例えば主軸3側が駆動装置8の直下より側方に位置ずれした配置構成とする場合などに好適する工作機械における工具のアンクランプ方法を提供するものである。
その特徴とするところは、第1のエアシリンダー1とリンク機構2、および該リンク機構2と並設されたカム部材4を具備してなる駆動装置8側と、工具を装着した主軸3側との間に、異なる方向に動力を伝達可能とするシリンダー伝達手段を介在した構成にある。すなわち、駆動装置8側のリンク機構2およびカム部材4から下カムフロアー12bを介して動力を伝達すべく、シリンダー伝達手段としての油圧シリンダー装置25を配置したもので、例えば側方に位置ずれした主軸3のドローバー9に対しても、動力たる移動変位を容易に伝達でき、該ドローバー9をアンクランプ方向の軸方向に移動可能として、設置条件に対し広く適用できるようにしたものである。
しかるに、上記油圧シリンダー装置25の基本的な構成としては、図示するようにリンク機構2および下カムフロアー12bからの双方の動力を受けて連動する第1の油圧シリンダー26を主ケース7側に設け、一方主軸3側の直上部には第2の油圧シリンダー27を設け、これら各シリンダー26,27間をシリンダーパイプ28で連結した構成としたものである。従って、リンク機構2やカム部材4からの動力を受けて第1の油圧シリンダー26の圧力室26aが加圧されると、シリンダーパイプ28を介して直ちに第2の油圧シリンダー27側に油圧が伝達され、シリンダーロッド29を下方に押下する。
この結果、このシリンダーロッド29は対峙するドローバー9を下方に移動させることができ、所謂シリンダーロッド29は押し込みロッドとして機能する。因みに、第1実施例における押し込みロッド10は、駆動装置8側に設けられているのに対し、本実施例のシリンダーロッド29(押し込みロッド)は、大きく離間した主軸3側に配置されているが、リンク機構2およびカム部材4からの動力は第1実施例と同様に当該シリンダーロッド29に集中的に伝達される。
なお、シリンダーロッド29の側方には球体とコイルスプリングからなる弾接機構30が設けられ、シリンダーロッド29側の縦方向(上下方向)の溝部に弾力的に圧接した状態に嵌合している。これにより、弾接機構30は、シリンダーロッド29の不要な回転止めとして機能するとともに、クランプ時にスプリングの反動作用によりシリンダーロッド29を上昇させる付勢作用をなす機能を有している。
上記構成によれば、駆動装置8と大きく離間した主軸3間に、動力を伝達するためにシリンダー伝達手段たる油圧シリンダー装置25を介在した構成にある。しかるに、上記実施例とはシリンダー伝達手段を介在して点で異なるが、アンクランプを行なう機能については実質的に共通である。すなわち、カム部材4が矢印イ方向に回転駆動され下カムフロアー12bにアンクランプ方向である下方への動力が伝達されると、圧力室26aの油圧が高められシリンダーパイプ28を経て主軸3側の第2の油圧シリンダー27に供給される。依って、弾接機構30の圧接力に抗してシリンダーロッド29を押下し、その直下に位置するドローバー9を弾性部材23による付勢力に抗して下降移動し、以ってコレットチャック24から工具ホルダー21を取外すことができる。
一方、工具をクランプする場合は、やはり上記実施例と同様に逆の動作手順に沿って行われる。すなわち、カム部材4が反矢印イ方向に回転駆動されることで、まず第1の油圧シリンダー26への加圧状態が解除され、従って無負荷状態に至る。これに伴い、主軸3側のドローバー9の弾性部材23による付勢力が勝り、圧接状態であったシリンダーロッド29を持ち上げるとともに、ドローバー9を当初の所定位置まで上昇させる。そして、このドローバー9の所定位置での停止後は、弾接機構30の反動作用(弾発力)にて実質的に無負荷状態のシリンダーロッド29を上方向への復帰移動が進められ、該ロッド29とドローバー9との間に所定の隙間S(実施例では、3.5mm)を有する位置まで上昇し、図示するクランプ状態に達して停止する。
このように第2実施例によれば、工具をアンクランプするに際して、上記第1実施例と同様に的確で小さな力でドローバーを高速移動させることができる上に、特に駆動装置8側と被駆動側の主軸3側とが、図示したような側方に位置ずれした配置構成にあってもシリンダー伝達手段としての油圧シリンダー装置25を介して動力を伝達し、何ら支障なくアンクランプを迅速に行うことができる特徴を有する。この場合、シリンダーパイプ28が可撓性であっても、また剛性の場合には予め所望の形態に形成しておくことで、いずれも位置ずれした主軸3側への連結は容易に可能である。
従って、このシリンダー伝達手段は、駆動装置8側の動力を、シリンダー伝達手段を介して方向変換可能とする機能を発揮するもので、上記位置ずれの場合のみに限らず、例えば駆動装置8と直下に位置する主軸3とが大きく離間した配置条件、或は駆動装置8の動力伝達方向を水平方向とするのに対し、これとは異なる下方向に移動する主軸3を配置した場合など、種々の設置条件に対応できる実用的効果が期待できる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されることなく、例えばリンク機構は2枚板構成に限らず1枚板構成でも可能であり、その他実施に際し具体的構成において種々展開可能であるなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
本発明の第1実施例を示す縦断正面図 異なる動作状態を示す図1A相当図 更に異なる動作状態を示す図1A相当図 カム部材の正面図 カム部材の駆動に伴う作用説明図 図1Aの要部の拡大図 図4の左側面図 図4の背面図 本発明の第2実施例を示す図1A相当図
符号の説明
図面中、1は第1のエアシリンダー(シリンダー手段)、2はリンク機構、3は主軸、4はカム部材、8は駆動装置、9はドローバー、10は押し込みロッド、12a,12bは上,下カムフロアー、17はピニオン、18はラック、19は第2のエアシリンダー(カム駆動源)、21は工具ホルダー、23は弾性部材、24はコレットチャック、25は油圧シリンダー装置(シリンダー伝達手段)、および28はシリンダーパイプを示す。

Claims (7)

  1. 主軸内のドローバーを軸方向に移動させることで、該主軸に装着した工具をアンクランプするものにあって、
    前記ドローバーは、弾性部材の弾発力でクランプ方向に付勢され、その付勢力に抗して前記ドローバーをアンクランプ方向に移動させる駆動装置を備え、
    前記駆動装置は、シリンダー手段と、このシリンダー手段からの動力を前記ドローバーに伝達可能なリンク機構、および該リンク機構と並設されたカム部材とを具備してなり、
    前記シリンダー手段による常時加圧および前記カム部材の回転駆動に伴う双方の動力伝達作用に基づき、前記ドローバーをアンクランプ方向に移動するようにしたことを特徴とする工作機械における工具のアンクランプ方法。
  2. カム部材は、シリンダー手段からの動力を一旦衝止した後、該カム部材の回転駆動に伴い前記リンク機構とカム部材の共同作用にてドローバーに動力を伝達するようにしたことを特徴とする請求項1記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
  3. カム部材は、該カム部材の上下部側に夫々設けられたカムフロアー間に、僅少のギャップを有して介挿されていることを特徴とする請求項2記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
  4. カム部材が有するカム面には、該カム部材の回転駆動によりアンクランプ方向への動力がドローバーに伝達されるとき、そのドローバーの始動を一時的に停留すべく、ほぼ同一半径からなる停留区分を有することを特徴とする請求項2または3記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
  5. カム面には、停留区分を経た後にドローバーを急速に大きく移動させる動作区分を有することを特徴とする請求項4記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
  6. カム部材は、カム駆動源からの動力を直線的に移動するラック手段から回転運動に変換して伝達され、回転駆動されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
  7. 駆動装置からの動力を、シリンダー伝達手段を介してドローバーに伝達し移動させるようにしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の工作機械における工具のアンクランプ方法。
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