JP2008272636A - 多層微多孔膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低開孔率層の両面に高開孔率層が積層一体化した多層構造からなる高分子の多孔膜であって、バブルポイント法で求めた最大孔径が10〜100nmであり、低開孔率層中に少なくとも2層以上の最小孔径層を有し、低開孔率層中の該最小孔径層が、高開孔率層に接して位置し、しかも低開孔率層における膜厚方向の中心部の孔径が、該中心部の周辺部の孔径より大であることを特徴とする多層微多孔膜。
【選択図】図9
Description
従って、ウィルス除去膜には、除去したいサイズのウィルス群は捕捉するが、回収すべきアルブミンやグロブリン等の生理活性物質は十分透過する適切な孔径が要求され、その孔径は一般的に10〜100nm、好ましくは20〜50nmである。
(1)低開孔率層の両面に高開孔率層が積層一体化した多層構造からなる高分子の多孔膜であって、バブルポイント法で求めた最大孔径が10〜100nmであり、低開孔率層中に少なくとも2層以上の最小孔径層を有することを特徴とする多層微多孔膜。
(2)低開孔率層中の該最小孔径層が、高開孔率層に接して位置することを特徴とする(1)に記載の多層微多孔膜。
(3)低開孔率層における膜厚方向の中心部の孔径が、該中心部の周辺部の孔径より大であることを特徴とする(1)または(2)に記載の多層微多孔膜。
(4)高開孔率層の断面開孔率が、低開孔率層における膜厚方向の中心部の断面開孔率より5%以上高いことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(5)低開孔率層に対する高開孔率層の厚さの比が0.2以上であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(6)溶融成膜法によって得られた多孔構造を有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(7)両表面の表面開孔率が10%以上であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(8)該高分子がポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、フッ素化炭化水素ポリマー、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、エチレンビニルアルコール共重合ポリマーのいずれかであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(9)該高分子がポリエチレン、またはポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする(1)〜(7)に記載の多層微多孔膜。
(10)細孔表面が親水性高分子で被覆されていることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の多層微多孔膜。
(11)該親水性高分子が水酸基を有することを特徴とする(10)に記載の多層微多孔膜。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の多層微多孔膜を用いて、少なくとも2種の成分を含有する液体から、特定の成分を濾過する方法。
(13)細菌、真菌、ウィルス、病原性プリオン、白血球、及び細胞由来粒子からなる群から選択される少なくとも1種の成分と、生理活性物質を含む液体から、生理活性物質をのみを透過することを特徴とする(12)に記載の液体の処理方法。
更に本発明によれば、血漿分画製剤や抗体医薬品のようなバイオ医薬品の生産工程において、高い濾過速度と高いウィルス除去性能を発現する分離膜を提供することができ、これを用いて安全性の高い医薬品を、より高い生産効率で得ることができる。
細孔表面とは、多孔膜を液体に浸漬し、膜の細孔内を全て液体で満たした状態において、接液している部分を意味する。
電離性放射線を照射する前に、予め多孔膜の質量を電子天秤で秤量した。膜に電離性放射線を照射してラジカルを発生させ、次いで液状または気体状のモノマーと接触させて親水化多孔膜を得た。得られた親水化多孔膜の重量を前述の電子天秤で秤量し、(1)式によって算出された重量変化率を親水化率(wt%)とした。
親水化率(wt%)=(親水化多孔膜の重量−親水化前の多孔膜の重量)/(親水化前の多孔膜の重量)×100・・・(1)
膜厚計(Mitutoyo社製 Digimatic Indicator IDF−130 (製品名))を用いて多孔膜の厚みを測定した。異なる10点の箇所で計測した数値の平均値を多孔膜の膜厚とした。
多孔膜の質量および体積を測定し、(2)式によって気孔率(%)を算出した。
気孔率(%)={1−(多孔膜の重量)/(多孔膜の比重)/(多孔膜の体積)}×100・・・(2)
多孔膜から任意に直径25mmの円形状に切り抜いた膜を評価膜とし、この重量を電子天秤で秤量した。膜厚は前述の膜厚計で測定した。評価膜をフィルターホルダー(アドバンテック株式会社製 PP−25 (商品名))にセットし、温度25℃の純水を空気圧0.1MPaで加圧して一定時間透過させ、その透過量を測定した。評価膜の膜面積、膜厚から、(3)式によって透水量を算出した。
透水量(L/m2/hr/(0.1MPa)/100μm)
=(純水の透過量[L])/(膜面積[m2])/(純水の透過時間[hr])/(膜間差圧[0.1MPa])/{100/(膜厚[μm])}・・・(3)
多孔膜の孔に流体が流れるときの個々の流路を円筒管と考え、円筒管内で流体が定常流をなして流れているときに成り立つHagen−Poiseuilleの法則を用いると、多孔膜の個々の孔に流れる純水の流量は(4)式で表される。
孔1個の流量[m3/秒]=π×(円筒管の半径[m])4/{8×(純水の粘度[Pa・秒])}×(膜間差圧[Pa])/(膜厚[m])・・・(4)
一方、多孔膜の単位面積あたりに存在する孔の数は(5)式で表される。
孔数[−/m2]=(気孔率)/{π×(円筒管の半径[m])2}・・・(5)
(4)式および(5)式を用いると、単位面積あたりの多孔膜に流れる純水の流量は(6)式で表される。
多孔膜の流量[m3/m2/秒]=(円筒管の半径[m])2×(気孔率)/{8×(純水の粘度[Pa・秒])}×(膜間差圧[Pa])/(膜厚[m])・・・(6)
多孔膜の平均孔径は、(5)式および前述の透水量の算出における各測定値を用いて計算される円筒管の半径の2倍とし、(7)式によって平均孔径を算出した。
平均孔径(nm)=2×(円筒管の半径[m])×109=2×√{(純水の透過量[m3])/(膜面積[m2])/(純水の透過時間[秒])×8×(純水の粘度[Pa・秒])×(膜厚[m])/(膜間差圧[Pa])/(気孔率)}×109・・・(7)
ASTM F316−86に準拠したバブルポイント法から求められるバブルポイント(MPa)をASTM F316−86に記載の次式(8)を基に、次式(9)によって最大孔径(nm)として換算した。多孔膜を浸漬する試験液として、表面張力が12mN/mのフッ化炭化水素液体(住友スリーエム社製 パーフルオロカーボンクーラントFX−3250 (商品名))を用いた。
最大孔径(μm)=2860×(表面張力)/(バブルポイント、Pa)・・・(8)
従って、最大孔径(nm)=最大孔径(μm)×1000
={2860×(表面張力)/(バブルポイント、Pa)}×1000
=2.86×(表面張力)/(バブルポイント、MPa)・・・(9)
10cm四方の多孔膜から任意に適当な大きさに切り取った膜を、導電性両面テープにより試料台に固定し、3〜5nm程度のオスミウムコーティングを施して検視用試料とした。高分解能走査型電子顕微鏡装置(日立社製 S−4700)を用い、加速電圧1.0kV、および所定の倍率で多孔膜の表面および断面の構造観察を実施した。
低開孔率層に対する高開孔率層の厚さの比(高開孔率層/低開孔率層)は、3層積層膜の走査型電子顕微鏡観察から、内層の厚みと外層の厚みを測定し、「内層の厚み/外層の厚み」として示した。
前述した表面の構造観察結果から、画像解析処理によって膜の表面における空隙部分の占める面積比率を計測した。このときの電子顕微鏡撮影は倍率15000倍で実施した。
前述したように、膜の厚み1μm毎の断面開孔率測定を実施し、任意の5μmの厚み範囲にて断面開孔率の差が5%以上あれば、その厚み範囲に異なる層の境界が存在すると判断した。このときの電子顕微鏡撮影は倍率3000倍および5000倍、10000倍、15000倍で実施した。
親水性多孔膜から任意に直径25mmの円形状に切り抜いた膜を評価膜とした。試験液の調製に用いる金コロイド原液は以下のようにして調製した。テトラクロロ金(III)酸四水和物(和光純薬株式会社製 (特級))を注射用水(日本薬局方)に溶解して6.0mMの塩化金酸水溶液を調製し、該水溶液80gに注射用水を320g加え、スターラーで撹拌しながら80℃に加温した。該水溶液が80℃に昇温された後、20分以内にクエン酸ナトリウム二水和物(和光純薬株式会社製 (特級))を注射用水に溶解して調製した4%クエン酸ナトリウム水溶液を14g加え、80℃で保温しながら30分間撹拌した。これを冷水で15分間冷却した後、ポリビニルピロリドンK15(東京化成工業株式会社製)を注射用水に溶解して調製した30%ポリビニルピロリドン水溶液を18mL加えて1分間撹拌したものを金コロイド原液とした。TEM観察によって求めた金コロイドの平均粒径は34.5nmであった。試験液として用いる金コロイド溶液は、注射用水を用いて該原液を約10倍に希釈し、該希釈液の535nmにおける吸光度が1.0〜1.2の範囲にあるものを用いた。なお吸光度は紫外可視分光光度計(島津製作所製 UV−1700)を用いて測定した。試験液の温度を25℃に調整し、空気圧0.1MPaで加圧して3mL透過させた。得られた透過液の吸光度を測定し、(10)式によって金コロイド粒子の除去率を算出した。
金コロイド粒子の除去率(−Log)=−Log[(透過液の吸光度)/(試験液の吸光度)]・・・(10)
親水化多孔膜から任意に直径25mmの円形状に切り抜いた膜を評価膜とし、この重量を電子天秤で秤量した。試験液の調製に用いるウシ下痢症ウィルス(以下、「BVDV」と称す)原液は、0.5%のウマ血清にBVDVを添加することにより得た。該BVDV原液中に混在している浮遊物を取り除くため、前述のプラノバ75Nフィルターで前濾過して夾雑物を除いたものを試験液として用いた。該試験液の温度を25℃に調整し、空気圧0.0272MPaで加圧して約2mL透過させた。得られた濾液と試験液中のBVDV濃度の測定は、それぞれの液を細胞に加えて3〜4日間培養した後、凝集反応を利用して、TCID50測定法により(11)式によってBVDVの除去性能を算出した。
BVDVの除去性能(−Log)=−Log[(濾液中のBVDV濃度)/(試験液中のBVDV濃度)]・・・(11)
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定
されるものではない。
一方、ポリエチレン樹脂15.0重量%、可塑剤52.3重量%(DOP)、疎水性シリカ粒子32.7重量%、酸化防止剤0.15重量%を混合し、同様にミキサーを用いて室温で5分間撹拌混合した。得られた混合原料をB−1とする。
混合原料A−1を220℃に昇温した内層用の第1押出機(株式会社プラスチック工学研究所製 BTN−25−S2−45−L型 同方向2軸押出機(特注品))に、混合原料B−1を200℃に昇温した外層用の第2押出機(装置名は第1押出機と同一品)にそれぞれ投入し、220℃の平膜共押し出し用2種3層ダイスからシート状に押し出し、キャストロールの温度を100℃としたキャスト装置(大機工業株式会社製(特注品))により、キャストロールのクリアランスをシートの厚みが約600μmとなるように調整しながら毎分1.3mの速度で巻き取った。なお、A−1の吐出量を5kg/h、B−1の吐出量も5kg/hとして、内層(低開孔率層)と外層(低開孔率層)の厚み制御を行った。
得られたシートを30cm四方に裁断して金枠に固定し、塩化メチレン(和光純薬株式会社製(工業品))に38℃で1時間浸漬する操作を4回繰り返し、更に80℃の20質量%水酸化ナトリウム(和光純薬株式会社製(工業品))水溶液に1時間浸漬する操作を2回繰り返して可塑剤とシリカ粒子を抽出し、室温で一晩乾燥することにより、平膜状の多孔膜を得た。
得られた親水化多孔膜の親水化率、膜厚、気孔率、透水量、平均孔径、最大孔径を測定した。測定結果を表1に示した。
また走査型電子顕微鏡を用いて親水化多孔膜の表面構造(図1)を観察した結果、膜表面の開孔率は22%であり、膜断面の膜厚方向に3層の開孔率の異なる層が観察された(図2、3)。また、図4と図5を対比させることで、内層において、外層との境界付近では孔径が小さく、中心部では孔径が大きくなっていた。画像解析処理の結果、外層における断面開孔率は43%、内層の外層との境界付近における断面開孔率は20%であった。更に内層の中心部における断面開孔率は27%であった。
得られた膜を用いて金コロイドの阻止性能とBVDVの除去性能を測定した。結果を表2に示す。
金コロイド溶液透過後に、膜断面を光学顕微鏡(キーエンス社製 デジタルマイクロスコープVH6300)で観察したものを図6に示す。図において膜の上方が溶液入り側であり、黒い帯状部分が捕集された金コロイドである。図6に示すように金コロイドが溶液入り側の内層と外層の境界付近に捕捉されていることが分かった。さらに金コロイド溶液を上記膜の反対面から透過させても同様の画像が得られた。
以上の結果は、本発明の3層膜が内層と外層の2つの境界面付近に微小粒子の捕捉層を有していることを示すものである。さらに内層の中心部における断面開孔率は、外層の断面開孔率よりもかなり小さい。従って、本発明の膜の孔径を捕捉したいウィルスに合わせて設計すれば、2つのウィルス捕捉領域の存在によって2段階の高いウィルス除去性能を示し、しかも優れた濾過速度を発現することが可能となる。
得られたシートから実施例1と同様の抽出工程、次いで親水化処理を実施することにより、平膜状の親水化多孔膜を得た。得られた親水化多孔膜の基本物性を表1に示す。
得られた膜を用いて金コロイドの阻止性能を測定した。結果を表2に示す。
混合原料A−1を220℃に昇温した内層用の第1押出機に、ペレットB−2を200℃に昇温した外層用の第2押出機にそれぞれ投入し、B−2のフィード量と同量の可塑剤をフィーダー(クボタ製ロスインウェイトフィーダー プランジャーポンプ2連式)を用いて第2押出機に導入(該操作により、溶融混錬物中のポリエチレン樹脂濃度は10重量%となる)しながら、220℃の平膜共押し出し用2種3層ダイスからシート状に押し出し、キャストロールの温度を100℃としたキャスト装置により、キャストロールの隙間をシートの厚みが約610μmとなるように調整しながら、毎分1.3mの速度で巻き取った。なお、A−1の吐出量を5kg/h、B−2(追添可塑剤を含めて)の吐出量も5kg/hとして、内層(低開孔率層)と外層(低開孔率層)の厚み制御を行った。
得られたシートから実施例1と同様に抽出工程、次いで親水化処理を実施することにより、平膜状の親水化多孔膜を得た。得られた親水化多孔膜の基本物性を表1に示す。
得られた膜を用いてBVDVの除去性能を測定した。結果を表2に示す。
ポリエチレン樹脂32重量%、可塑剤42重量%(DOP)、シリカ粒子26重量%、酸化防止剤0.32重量%を混合し、ミキサーを用いて室温で5分間撹拌混合した。得られた混合原料を押出機(株式会社プラスチック工学研究所製 BT−40−S−30−L型2軸押出機(特注品))に投入し、200℃で平膜押し出し用のダイスからシート状に押し出し、キャスト装置でキャストロールの温度を120℃とし、キャストロールの隙間をシートの厚みが約100μmとなるように調整しながら、毎分4.2mの速度で巻き取り機にて巻き取った。得られたシートを単独で実施例1と同様に抽出工程と親水化処理を実施することにより、平膜状の多孔膜を得た。得られた多孔膜の基本物性を表1に示す。
また走査型電子顕微鏡を用いて多孔膜の表面構造を観察した結果(図7)、膜表面の開孔率は8%であった。この比較例は本発明において膜表面の開孔率が低下すると透水量が低下し、液体の濾過には不適となることを示す例である。
一方、ポリフッ化ビニリデン樹脂(株式会社クレハ製 KFポリマーW#1300(製品名))40.0重量%、可塑剤40.0重量%(シージーエスター株式会社製 DOP/DBP=35/40(重量比))、疎水性シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製 R972グレード)20.0重量%を混合し、同様にミキサーを用いて室温で10分間撹拌混合した。得られた混合原料をD−1とする。
混合原料C−1を250℃に昇温した内層用の第1押出機(株式会社プラスチック工学研究所製 BTN−25−S2−45−L型 同方向2軸押出機(特注品))に、混合原料D−1を250℃に昇温した外層用の第2押出機(装置名は第1押出機と同一品)にそれぞれ投入し、250℃の平膜共押し出し用2種3層ダイスからシート状に押し出し、キャストロールの温度を35℃としたキャスト装置(大機工業株式会社製(特注品))により、キャストロールのクリアランスを約200μmに調整し、毎分1.7mの速度で巻き取った。なお、C−1の吐出量を4kg/h、D−1の吐出量も4kg/hとして、内層(低開孔率層)と外層(低開孔率層)の厚み制御を行った。
得られたシートを30cm四方に裁断して金枠に固定し、イソプロピルアルコールに30℃で30分浸漬する操作を4回繰り返し、更に40℃の5重量%水酸化ナトリウム水溶液に1時間浸漬する操作を2回繰り返して可塑剤とシリカ粒子を抽出し、室温で一晩乾燥することにより、平膜状の多孔膜を得た。
得られた多孔膜の膜厚、気孔率、透水量、平均孔径、最大孔径を測定した。測定結果を表3に示す。
走査型電子顕微鏡を用いて3層多孔膜の表面構造(図8)を観察した結果、膜表面の開孔率は14%であり、また図9から膜断面の膜厚方向に3層の開孔率の異なる層が観察され、しかも内層(低開孔率層)において膜厚方法の中央部の孔径がその周辺よりも大きいことも分かった。さらに、図10と図11を対比させることでも、内層において、外層との境界付近では孔径が小さく、中心部では孔径が若干大きくなっていることが分かった。画像解析処理の結果、外層における断面開孔率は32%、内層の外層との境界付近における断面開孔率は14%であった。更に内層の中心部における断面開孔率は17%であった。従って、PVDF3層膜においても孔径を捕捉したいウィルスに合わせて設計すれば、高いウィルス除去性能と優れた濾過速度を発現させることが可能となる。
得られた多孔膜の膜厚、気孔率、透水量、平均孔径、最大孔径を測定した。測定結果を表3に示す。
走査型電子顕微鏡を用いて得られた多孔膜の膜断面を観察したところ、図7と同様に膜厚方向に3層の開孔率の異なる層が観察され、しかも各層の厚みは成膜時の吐出量によって制御され、外層(高開孔率層)/内層(低開孔率層)は実施例4の膜よりも低下していることが分かった。
得られた多孔膜の膜厚、気孔率、透水量、平均孔径、最大孔径を測定した。測定結果を表3に示す。
走査型電子顕微鏡にて、図7と同様に膜厚方向に3層の開孔率の異なる層が観察されると同時に、各層の厚みも成膜時の吐出量によって制御され、しかも巻き取り速度を高くしたことで全体の膜厚も薄くなり最大孔径も小さい膜が得られた。
さらに本発明は、薬液や処理水等から微粒子を除去する産業プロセス用フィルター、油水分離膜や液ガス分離膜、上下水等の浄化用分離膜、リチウムイオン電池等のバッテリーセパレータ、及びポリマー電池用の固体電解質支持体等、広範囲な用途に利用できるものである。
Claims (13)
- 低開孔率層の両面に高開孔率層が積層一体化した多層構造からなる高分子の多孔膜であって、バブルポイント法で求めた最大孔径が10〜100nmであり、低開孔率層中に少なくとも2層以上の最小孔径層を有することを特徴とする多層微多孔膜。
- 低開孔率層中の該最小孔径層が、高開孔率層に接して位置することを特徴とする請求項1に記載の多層微多孔膜。
- 低開孔率層における膜厚方向の中心部の孔径が、該中心部の周辺部の孔径より大であることを特徴とする請求項1または2に記載の多層微多孔膜。
- 高開孔率層の断面開孔率が、低開孔率層における膜厚方向の中心部の断面開孔率より5%以上高いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 低開孔率層に対する高開孔率層の厚さの比が0.2以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 溶融成膜法によって得られた多孔構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 両表面の表面開孔率が10%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 該高分子がポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、フッ素化炭化水素ポリマー、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、エチレンビニルアルコール共重合ポリマーのいずれかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 該高分子がポリエチレン、またはポリフッ化ビニリデンであることを特徴とする請求項1〜7に記載の多層微多孔膜。
- 細孔表面が親水性高分子で被覆されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の多層微多孔膜。
- 該親水性高分子が水酸基を有することを特徴とする請求項10に記載の多層微多孔膜。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の多層微多孔膜を用いて、少なくとも2種の成分を含有する液体から、特定の成分を濾過する方法。
- 細菌、真菌、ウィルス、病原性プリオン、白血球、及び細胞由来粒子からなる群から選択される少なくとも1種の成分と、生理活性物質を含む液体から、生理活性物質をのみを透過することを特徴とする請求項12に記載の液体の処理方法。
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