JP2008272409A - 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査ユニットまたは超音波検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008272409A
JP2008272409A JP2007144146A JP2007144146A JP2008272409A JP 2008272409 A JP2008272409 A JP 2008272409A JP 2007144146 A JP2007144146 A JP 2007144146A JP 2007144146 A JP2007144146 A JP 2007144146A JP 2008272409 A JP2008272409 A JP 2008272409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
probe
liquid container
ultrasonic probe
ultrasonic inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007144146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5134741B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Iinuma
一浩 飯沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2007144146A priority Critical patent/JP5134741B2/ja
Publication of JP2008272409A publication Critical patent/JP2008272409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5134741B2 publication Critical patent/JP5134741B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

【課題】 従来提案されている水浸法の***用超音波検査装置では、超音波プローブおよび温水を収納する液体容器が胸郭の凸の部分に接触して***全体を温水に挿入することが困難なため***全体の超音波データの収集ができなかった。また、プローブと体表を平行でかつ十分に近接させることができなかったため、超音波画像の画質が劣化するという問題があった。
【解決手段】 本発明では、液体容器の体表側の縁を平面上にない凹凸をもった形状とすることにより胸郭の接触をなくして***全体の超音波データを確実に収集できるようにし、また、プローブを回転させながらプローブの傾斜角度あるいは位置を制御する制御機構をもたせることにより、プローブと体表を平行にしかつ十分に近接させて鮮明な画像を提供できるようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、とくに乳がん検診などに使用する水浸法の超音波検査ユニットまたは超音波検査装置に関する。
現在、超音波検査には技師が超音波プローブをもって、超音波プローブを直接体表に当てながら画像データを収集する直接接触法が使用されている。超音波検査を検診に用いるためには技師が手動で行うのではなく、短時間で再現性のあるデータを収集できる自動化された装置が必要である。***の検査にも現在は直接接触法が使用されているが、***は柔らかい組織でありプローブを接触させると***が変形するため、単にプローブを機械的に移動させる自動化の方法では得られる画像に再現性がなく検診装置には向かない。一方、体表からプローブを少し離せば***の変形は避けられるが、超音波は空気中をほとんど伝播できないのでプローブと体表との間に温水などを介在させる水浸法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これまでに提案されている水浸法としては、温水を満たした液体容器内にリニアアレイプローブを設置し、乳頭部分を中心にリニアアレイプローブを機械的に回転する方法が最も適した方法であると考えられる。すなわち、リニアアレイプローブにより断面の画像データがリアルタイムで収集され、回転によりその断面が移動しプローブを1回転することによって***全体の断面像が収集されるものである。また、超音波の物理的な性質から、プローブと体表間の距離は小さいほどよく、超音波ビームは体表に直角に入射する(プローブと体表が平行になる)ことが望ましい。そのために、プローブに傾斜角度を持たせ、プローブ表面と体表とができるだけ平行に近くなる方法が提案されている。
特公昭62−4989号 公報
従来の水浸法の提案では、液体容器は液体を入れるための通常の容器の形状をしており体表に接する側は平坦である。また、プローブの傾斜角度は調節可能であるが、プローブが回転している間は一定に保たれている。しかし、***は胸郭上に位置し胸郭は平坦ではないため液体容器が胸郭の凸の部分に接触して***全体に温水部分を密着させることが困難である。また、プローブを傾斜させできるだけ体表に平行かつ近接させる場合、傾斜角度と距離は胸郭の凸部分によって制限される。
本発明は、このような従来の問題点を解決しようとするもので、***全体が温水部分に密着できるようにし、またプローブを体表にできるだけ平行かつ近接できる方式の超音波検査装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の解決手段は、振動子がアレイ状に配列された超音波プローブと、超音波プローブを回転させる回転機構と、超音波プローブおよび液体を収納する液体容器とからなる超音波検査ユニットにおいて、液体容器の体表側の縁を平面上にない形状とするものである。
第2の課題解決手段は、液体容器の体表側の縁が凹の部分を被検者の体軸方向の胸郭に対応させ、凸の部分を断面方向の胸郭に対応させることである。
第3の課題解決手段は、液体容器の体表側の縁の凸形状の部分が被検者を載せる台の上部に突出するようにしたことである。
第4の課題解決手段は、液体容器を非伸縮性の枠と伸縮性の超音波透過膜とで構成するものである。
第5の課題解決手段は、液体容器は容器内の圧力が大気圧以上になるように密閉あるいは半密閉構造を有する構造としたものである。
第6の課題解決手段は、振動子がアレイ状に配列された超音波プローブと、超音波プローブを回転させる回転機構と、プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御する制御機構と、超音波プローブおよび液体を収納する液体容器とを具備した超音波検査ユニットにおいて、超音波プローブを回転させながら超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することを可能にしたものである。
第7の課題解決手段は、体表からの超音波反射波情報を用いて超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御するものである。
第8の課題解決手段は、所定の傾斜角度と上下位置で得られた断面像のデータをもとに、それ以後のデータ収集に必要な傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御する機能を有するものである。
第9の課題解決手段は、通常の超音波検査装置に上述の超音波検査ユニットが接続可能な機能をもたせるものである。
発明の作用と効果
上記第1の課題解決手段の作用と効果は次の通りである。すなわち、液体容器の体表側の縁が平面上にない形状にすることにより曲面の胸郭に液体容器をできるだけ近づけることができ、その結果温水部分を***全体に近接させることができる。
第2の課題解決手段の作用と効果は、胸郭の形状が体軸方向では直線に近く断面方向では曲線状になることに対応して、液体容器の体表側の縁が凹の部分を被検者の体軸方向の胸郭に対応させ、凸の部分を断面方向に対応させることで、温水部分を***全体に近接させるための最適な形状とすることができることである。
第3の課題解決手段の作用と効果は、液体容器の体表側の縁の凸形状の部分が被検者を載せる台の上部に突出するように架台を含む検査ユニットを構成したことにより、腹臥位で検査をする場合に***全体が液体容器に密着し***全体のデータが収集できることである。
第4の課題解決手段の作用と効果は、液体容器を非伸縮性の枠と伸縮性の超音波透過膜とで構成することにより、非伸縮性の枠の体表側の縁は胸郭に沿った形状のため胸郭に部分的に接触することがなく、***に接する部分は伸縮性の膜により***形状に順応して伸縮し密着させることができるため、被検者に不快感を与えることなく温水部分を***全体に近接させることができることである。
第5の課題解決手段の作用と効果は、液体容器は容器内の圧力が大気圧以上になるように密閉あるいは半密閉構造を有する構造とすることにより、超音波透過膜に***を押し付けたときに、中央の陥没した部分の容積分だけ周囲が盛り上がり、***全体への密着性がさらに向上することである。
第6の課題解決手段の作用と効果は、超音波プローブを回転させながら、液体容器の縁が凹の部分では傾斜角度が小さく、凸の部分では傾斜角度が大きくなるように傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することにより、プローブと***表面との間隔が常に小さくなり良質な画像が得られることである。
第7の課題解決手段の作用と効果は、体表からの超音波反射波情報を用いることにより最適な超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を自動的に制御できることである。
第8の課題解決手段の作用と効果は、所定の傾斜角度と上下位置で得られた断面像のデータをもとに、それ以後のデータ収集に必要な傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することにより、個人差のある***の形状に対しても自動的に最適傾斜角度と位置を設定できることである。
第9の課題解決手段の作用と効果は、通常の超音波検査装置に超音波検査ユニットが接続可能な機能をもたせることにより、通常の超音波検査装置は単独の装置として使用することもでき、さらに超音波検査ユニットを追加すれば乳がん検診装置としても使用できるため利用範囲が広がることである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は本発明の超音波検査装置全体を示すシステムの構成図である。超音波検査ユニット1は、液体容器、超音波リニアアレイプローブ(以下、単にプローブという)、プローブ回転機構、支持機構などからなり、被検者に対して超音波パルスの送受信を行うユニットであり、あとで詳細に説明する。
図1の一点鎖線で囲んだ部分Bは、超音波送受信回路と、受信した信号から断面像を生成する画像生成手段である。送信回路でパルス電圧が発生し超音波検査ユニット1にあるプローブに送信されて超音波パルスが発生する。超音波パルスは生体中に入射し反射波が同じプローブで検出され受信回路2に供給される。受信信号処理回路3は受信回路で受信された複数の振動素子の信号を処理しディジタルスキャンコンバータ(以下、DSC)4に書き込まれる。DSCは得られた受信信号を用いて2次元断面像を構成するものであり、断面像は画像合成ユニット5を経由してモニタ12に表示される。
機構制御回路8は、超音波検査ユニット1にあるプローブの回転および傾斜角度の制御機構を制御するものであり、制御機構にあるセンサにより回転角度や傾斜角度が検出されて位置・角度検出ユニット7に供給され、回転角度と傾斜角度が付加情報ユニット9を経由して画像合成ユニット5で画像と重ね合わされてモニタ12に表示される。断層像および付加情報はメモリに記録され必要なときに読み出すことができる。これらはすべてCPU(中央制御装置)11によりコンピュータ制御される。図1では、信号の流れを実線で、コンピュータによる制御信号は点線で示している。
図1の一点鎖線で囲んだ部分Cは、生成された断面像を表示するモニタ12および撮影条件や表示条件などを設定するための入力手段13である。
図2に従来一般的に考えられている超音波検査ユニット1の断面図の例を示す。液体容器は非伸縮性の枠21で構成され、液体容器内にはプローブ24があり水面22まで温水25が満たされている。プローブ24の上部には多数の振動素子23があり超音波の送受信を行う。検査時には温水25に***を上から挿入し、振動素子23から温水25を介して***組織に超音波パルスが送波され、***組織からの反射波が再び温水25を介して振動素子23で受信される。この多数の振動素子23によりリニア電子走査が行われ、リアルタイムで断面像が得られる。一方、プローブ24は回転軸27に取り付けられ、回転軸27はモータ29により回転し機械走査が行われ360度方向の断面像を収集することができる。回転軸は軸受け28a、28bで支えられかつ密閉されている。また、プローブ24を回転軸27に結合する部分にも軸26があり、図には記載されていない駆動機構によりプローブ24の傾斜角度を変えることができる。液体容器内には給水管30から約37℃の温水が給水され排水溝31から排水管32を通って排水される。給水、排水を制御するために給水バルブ33および排水バルブ34がある。液体容器の枠21は架台35に固定されている。
図3(a)は従来一般的に考えられている液体容器の非伸縮性の枠21を取り出して描いた図である。非伸縮性の枠21の体表側の縁40の一般的な形状は平坦な円形であり、この円は平面上にあると考えられる。液体容器内には温水が満たされ上から***を挿入して検査が行われる。一方、本発明における非伸縮性の枠21の体表側の縁は、図3(b)に示すように平坦な円ではなく凹凸のある形状をしている。すなわち、凹部分41と凸部分42を有する湾曲した形状となっている。さらに、凹凸形状の上部は図4、図6または図7に示すように0.1〜0.3mm程度の薄い伸縮性のある超音波透過膜37で覆われかつ密閉させており、凹の部分から水が溢れないようになっている。このように、非伸縮性の枠21の体表側の縁を凹凸のある湾曲した形状にすることにより、***全体を超音波透過膜37を介して温水中に十分に挿入させることができ、***全体の画像データをもれなく収集することが可能になる。
図4は液体容器を架台に取り付けた状態を示す概念図である。図2に示すプローブやプローブの駆動機構などは簡単のため省略してある。この図では被検者が上から***を液体容器に押し付けるタイプ、すなわち腹臥位検査方式の場合である。図4(a)はS−Sで表される方向が体の横断面方向、図4(b)はL−Lで表される方向が体軸方向に相当する。この図からも分かるように枠の縁の凹部分41は架台の上面36とほぼ同じ高さであるが、凸部分42は架台の上面36より高くなっている。図4の例は架台が箱型であるが、架台の代わりにL−Lの方向に長い寝台を用いてもよい。
このような形状にすることにより、***全体を温水25に十分に挿入できる理由について以下に詳しく説明する。図5(a)は被検者が従来の液体容器に***を押し付けた場合の断面図を示している。紙面の関係上、図5は図3より小さく描かれている。***43は胸郭上に位置し、肋骨で囲まれる胸郭は体軸方向にはほぼ直線的な形状をしているが横断面形状は曲線で囲まれる形状をしている。すなわち、胸骨のある胸郭中心部45から***の中心部44を通り体側部46にかけて曲面を形成しその上に***が位置している。したがって、できるだけ***全体を温水中に挿入しようとすると、図5(a)に示すように体軸を中心に体を少し回転させ、体側部46を少し下げた***をとるのがよい。図5(a)の従来の例では非伸縮性の枠21の体表側の縁40は平面状にあるため、***43を挿入してゆくと***の中心部の胸郭44が縁40に接触しそれ以上***43を挿入することができない。このような状態では***の周囲部分と液体容器との間に大きな隙間ができ、***全体のデータを収集することができない。
図5(b)は被検者が本発明の液体容器に***43を挿入する場合の断面図を示している。この場合非伸縮性の枠21の凹部分41は、中心部分の胸郭44に、凸部分42は周辺部分の胸郭45、46に対応するため、中心部分の胸郭44が縁に当たることなく***全体を液体容器にさらに挿入することができ、周辺部分の体表と温水の隙間を極力小さくできる。
図6(a)と図6(b)は、非伸縮性の枠21の上部に伸縮性の超音波透過膜37を取りつけ温水を満たして密閉した場合の図であり、液体容器の非伸縮性の枠21およびその縁40、41、42、超音波透過膜37、***43、胸郭44、45、46の関係が分かりやすいように、図5(a)と図5(b)を部分的に少し拡大した図になっている。***43を超音波透過膜37に押し付けると超音波透過膜22の中央部分が凹み、その水量分だけ周囲の膜が持ち上がる。図6(a)に示す枠21の縁40が平面状の従来例に対しても、その上部を伸縮性のある超音波透過膜37で覆うことが可能であるが、胸郭の最下端部分44が縁40に接触しそれ以上***43を下げることができないために、***全体を超音波透過膜37に押し付けることが困難である。一方、図6(b)に示す本発明の実施例では、非伸縮性の枠21の縁41が凹んでいるので、***43を十分深くまで挿入することができ、***43の周囲にまで十分に超音波透過膜37が持ち上がり、***全体を超音波透過膜37に密着させることができる。
液体容器の枠21の縁に凹部分41と凸部分42を持たせることにより***全体が液体容器内に深く挿入されるが、その断面は体軸に垂直な横断面方向と体軸に平行な縦断面(サジタル)方向では異なる。図7(a)には胸郭44、45、46、***43の横断面とプローブ24の位置関係を、図7(b)には胸郭47、48、44、***43の縦断面とプローブ24の位置関係を示す。図7(a)に示すように横断面では胸骨付近の胸郭45、***の中心部分に相当する胸郭44、体側面の胸郭46は曲線となり、超音波プローブ24と体表の距離を近づけ、超音波ビームをできるだけ体表に直角に入射させるためにはある程度プローブの傾斜角度を大きくした方がよい。一方、図7(b)に示すように縦断面では頭部方向の胸郭47、***の中心部分に相当する胸郭44、腹部方向の胸郭48はほぼ直線となり、超音波プローブ24が胸郭47、48に接触しないようにしかつ体表との距離を近づけ、超音波ビームをできるだけ体表に直角に入射させるためには、ある程度プローブ24の傾斜角度を小さくした方がよい。すなわち、プローブ24の回転角度により傾斜角度を変えることが望ましい。
つぎに、回転角度によって傾斜角度を変える方法について2つの実施例について説明する。図8(a)には円盤をかるく折り曲げた凹面円盤50の斜視図を示す。図では曲げ具合が強調されて書かれているが実際にはもう少し平坦に近い。凹面円盤50のS−S方向の断面図50aを図8(b)に、L−L方向の断面図50bを図8(c)に示す。S−S方向では周辺に行くほど少し上部に湾曲しており、L−L方向では低い位置にほぼ直線となっている。図9(a)、図9(b)はこの曲面円盤50をプローブの下に固定した場合の断面図であり、図9(a)は体の横断面方向、図9(b)は縦断面方向の断面図である。プローブ24のやや中央下部にノブ51がありノブ51の下側の先端部はベアリングなどの曲面円盤50との摩擦がきわめて少ない構造となっている。プローブ24が回転するとノブ51が曲面円盤50の上を移動し、プローブ24が回転するにしたがって横断面方向S−Sでは傾斜角度が大きく、縦断面方向L−Lでは傾斜角度が小さく、その間で傾斜角度が連続的に変化する。また、必要に応じてプローブ全体の位置を上下させることが可能である。
図10にはプローブ24の回転とともに傾斜角度と上下位置を変える他の実施例を示す。図10(a)は***43の断面と***表面の位置53およびプローブ24の位置関係を示す図であり、プローブ表面の方向をX軸、X軸に直行する方向をY軸としている。プローブの回転中心からi本目の走査線までの距離はxiであり、走査線上でプローブ表面から体表までの距離はyiである。走査線上の最初の強い超音波反射は体表からの反射であり、yiの値はこの反射波までの距離として自動的に計測することは容易である。また、走査線の間隔をΔxとすれば、xiの値はxi=Δx×iとして求められる。プローブ24は図にはないプローブ制御機構により上下に移動させることも傾斜角度を変えることもできる。
図10(b)には図10(a)の中心から右半分を示している。***表面の曲線53を直線で近似したものが直線X’−X’であり、直線X’−X’のX軸に対する角度がθ、Y軸との切片がyoである。また、直線X’−X’から下側にある曲線53と直線X’−X’との距離の最大値がδである。***表面の曲線53に超音波ビームを垂直に入射させるためのプローブの最適傾斜角度としてこのθの値を用いる。プローブの傾斜角度をθとしてプローブを(yo−δ)だけ上に持ち上げるとプローブ表面が***表面すなわち曲線53に丁度接触するので、安全のために接触を避けプローブ表面と***表面の最小距離をΔとして、プローブを上に(yo−δ−Δ)だけ持ち上げる。Δの値としては例えば3mmなどの値を用いる。図10(c)は図10(b)の最初の状態からプローブ24をθだけ傾け、(yo−δ−Δ)だけ上に持ち上げた状態を示している。このようにして得られた断面像が図1のモニタ12上に表示される場合は、プローブ表面が水平に表示されるので、図10(d)のようになる。ここで、新しい座標をX’、Y’としている。実際にモニタ12上に表示する場合は、習慣的にプローブ側を上に表示することになっており図10(d)を上下逆にした画像となる。
この方法を応用してプローブ24が回転しながら自動的に傾斜角度と距離を制御する場合は、1フレームのデータから得られる曲線53からθおよび(yo−δ−Δ)を求めて、その同じフレームの最適傾斜角度と最適距離を制御するのではなく、次のフレームあるいは何フレームかあとのフレームの最適傾斜角度、最適距離を制御する。プローブ24の回転により断面像は急激には変化しないから、このようにしてプローブ24の回転に対して常に最適傾斜角度および最適距離を自動的に制御することができる。
図10(a)〜(d)の図で、プローブ傾斜角度と距離を同時に最適に制御する方法について述べたが、制御を簡単にするために、本検査をスタートする前にプローブを1回転させてプリスキャンを行い、360度方向の断面像でプローブが***表面に接触しない最短距離をもとめ、距離を固定したままプローブ傾斜角度のみを変えてもよい。
本発明の実施例は液体容器の上部に超音波透過膜があり、被検者が上から***を押し付ける方法について説明した。しかし、被検者が寝台に仰臥位になり上から液体容器を降ろす方法も可能である。この場合には液体容器、プローブ、駆動機構がすべて上下逆になり、液体容器は架台に固定されず、上下移動が可能なアームなどによって支えられる。
以上は図1のAで示す超音波検査ユニット1の部分につき本発明の内容を詳しく説明したが、乳がん検診装置としては図1のA、B、C全体が構成要素となる。実際にメーカがユーザに販売する場合は、もちろん図1の全体のシステムを超音波検査装置として販売してもよいが、すでに汎用の超音波診断装置を所有しているユーザには超音波検査ユニット1だけを購入してもらい、汎用の超音波診断装置に超音波検査ユニット1を稼動させる機能を追加してもよい。あるいは、汎用の超音波診断装置にあらかじめ超音波検査ユニット1を稼動させる機能を組み込んでおき、超音波検査ユニット1をオプションとしておけば、汎用の超音波診断装置だけを購入し、必要に応じて超音波検査ユニット1を追加購入すれば容易に乳がん検診を実施できるようにすることが可能である。
本発明の装置の全体のシステム構成図 従来例の超音波検査ユニットの構成図 (a)従来例の液体容器の形状 (b)本発明の液体容器の形状 液体容器が架台表面の台から突出することを説明する図 (a)従来例では胸郭が縁に接触することを示す図 (b)本発明では胸郭に制限されにくいことを示す図 (a)伸縮性の超音波透過膜を従来例に用いた場合の説明図 (b)伸縮性の超音波透過膜を本発明に用いた場合の説明図 (a)横断面方向におけるプローブ傾斜角度を示す図 (b)縦断面方向におけるプローブ傾斜角度を示す図 プローブ傾斜角度を制御するための曲面円盤の説明図 (a)曲面円盤を取り付けた場合の横断面方向の断面図 (b)曲面円盤を取り付けた場合の縦断面方向の断面図 プローブの傾斜角度と上下位置を自動的に制御する方法を説明する図
符号の説明
1 本発明の対象となる超音波検査ユニット
21 液体容器の非伸縮性の枠
24 超音波プローブ
27 プローブの回転軸
36 架台の上面
37 伸縮性の超音波透過膜
40 非伸縮性の枠の体表側の縁(従来例)
41 非伸縮性の枠の体表側の縁の凹部分(本発明)
42 非伸縮性の枠の体表側の縁の凸部分(本発明)
44 ***中心部の位置にある胸郭
50 プローブの傾斜角度を制御するための曲面円盤
51 曲面円盤に接するノブ
53 ***断面の体表を示す曲線

Claims (9)

  1. 振動子がアレイ状に配列された超音波プローブと、超音波プローブを回転させる回転機構と、超音波プローブおよび液体を収納する液体容器とを具備し、該液体容器は体表側の縁が平面上にない形状を有することを特徴とする超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  2. 液体容器の体表側の縁の形状は被検者の体軸方向で凹、体軸に略直角な断面方向で凸の形状を有することを特徴とする請求項1記載の超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  3. 液体容器の体表側の縁の凸形状の部分が被検者を載せる台の上部に出ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  4. 液体容器は非伸縮性の枠と伸縮性の超音波透過膜とで構成されることを特徴とする請求項1記載の超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  5. 液体容器は容器内の圧力が大気圧以上になるように密閉あるいは半密閉構造を有することを特徴とする請求項1記載の超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  6. 振動子がアレイ状に配列された超音波プローブと、超音波プローブを回転させる回転機構と、プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御する制御機構と、超音波プローブおよび液体を収納する液体容器とを具備し、超音波プローブを回転させながら超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することを特徴とする超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
  7. 体表からの超音波反射波情報を用いて超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することを特徴とする請求項6記載の超音波検査装置
  8. 所定の傾斜角度と上下位置で得られた断面像のデータをもとに、それ以後のデータ収集に必要な傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することを特徴とする請求項6記載の超音波検査装置
  9. 振動子がアレイ状に配列された超音波プローブと、超音波プローブを回転させる回転機構と、プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御する制御機構と、超音波プローブおよび液体を収納する液体容器とを具備し、超音波プローブを回転させながら超音波プローブの傾斜角度または上下位置あるいはその両方を制御することを特徴とする超音波検査ユニットに接続可能な機能を有する超音波検査装置
JP2007144146A 2007-05-01 2007-05-01 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置 Expired - Fee Related JP5134741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007144146A JP5134741B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007144146A JP5134741B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008272409A true JP2008272409A (ja) 2008-11-13
JP5134741B2 JP5134741B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40051135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007144146A Expired - Fee Related JP5134741B2 (ja) 2007-05-01 2007-05-01 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5134741B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166972A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toshiba Corp 超音波診断装置および画像撮影プログラム
CN102908165A (zh) * 2012-10-24 2013-02-06 华南理工大学 一种用于超声弹性成像的探头装置及其扫描方法
US10603010B2 (en) * 2014-03-21 2020-03-31 Sonocine, Inc. System and method for performing an ultrasound scan of cellular tissue
CN113143314A (zh) * 2020-01-22 2021-07-23 无锡祥生医疗科技股份有限公司 超声扫查装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53120876A (en) * 1977-03-30 1978-10-21 Tokyo Shibaura Electric Co Ultrasonic diagnosing device
JPS59111744A (ja) * 1982-12-16 1984-06-28 東一工業株式会社 超音波探触子及びそのアダプタ
JPS60163645A (ja) * 1984-02-03 1985-08-26 株式会社東芝 医用超音波診断装置用の水槽
JPS60249943A (ja) * 1984-05-24 1985-12-10 株式会社東芝 医用超音波診断装置用水槽
JPS6125539A (ja) * 1984-07-13 1986-02-04 株式会社東芝 超音波診断装置
JPS624989A (ja) * 1985-06-28 1987-01-10 株式会社 西原衛生工業所 管継手用管端防食コア及びそれを使用する接続方法
JPH0453543A (ja) * 1990-06-21 1992-02-21 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2002512835A (ja) * 1998-04-24 2002-05-08 ヴォルシュレーガー、ヘルムート 女性の***を超音波により検査する方法及び装置
JP2002336256A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Aloka Co Ltd ***用超音波計測装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53120876A (en) * 1977-03-30 1978-10-21 Tokyo Shibaura Electric Co Ultrasonic diagnosing device
JPS59111744A (ja) * 1982-12-16 1984-06-28 東一工業株式会社 超音波探触子及びそのアダプタ
JPS60163645A (ja) * 1984-02-03 1985-08-26 株式会社東芝 医用超音波診断装置用の水槽
JPS60249943A (ja) * 1984-05-24 1985-12-10 株式会社東芝 医用超音波診断装置用水槽
JPS6125539A (ja) * 1984-07-13 1986-02-04 株式会社東芝 超音波診断装置
JPS624989A (ja) * 1985-06-28 1987-01-10 株式会社 西原衛生工業所 管継手用管端防食コア及びそれを使用する接続方法
JPH0453543A (ja) * 1990-06-21 1992-02-21 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2002512835A (ja) * 1998-04-24 2002-05-08 ヴォルシュレーガー、ヘルムート 女性の***を超音波により検査する方法及び装置
JP2002336256A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Aloka Co Ltd ***用超音波計測装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010166972A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toshiba Corp 超音波診断装置および画像撮影プログラム
CN102908165A (zh) * 2012-10-24 2013-02-06 华南理工大学 一种用于超声弹性成像的探头装置及其扫描方法
US10603010B2 (en) * 2014-03-21 2020-03-31 Sonocine, Inc. System and method for performing an ultrasound scan of cellular tissue
US11096664B2 (en) 2014-03-21 2021-08-24 Sonocine, Inc. System and method for performing an ultrasound scan of cellular tissue
CN113143314A (zh) * 2020-01-22 2021-07-23 无锡祥生医疗科技股份有限公司 超声扫查装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5134741B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10912536B2 (en) Ultrasound system and method
US8690777B2 (en) Apparatus and method for real time 3D body object scanning without touching or applying pressure to the body object
US5065740A (en) Ultrasonic medical treatment apparatus
US20120029358A1 (en) Three -Dimensional Ultrasound Systems, Methods, and Apparatuses
CN101002690A (zh) 超声波检查装置
DE60309336D1 (de) Ultraschalldiagnoseabbildungssystem mit höhen-biebenenbildern
KR20180098495A (ko) 의료 진단 초음파 이미징을 위한 컨포멀한 인터페이스
JPH09507031A (ja) 高解像超音波撮像装置とその方法
WO2007074668A1 (ja) 心エコー診断教育装置
WO2017187608A1 (ja) 超音波撮像装置、および、超音波送受信方法
CN107174284A (zh) 基于cmut环形阵列的乳腺超声成像***及其检测方法
US9498184B2 (en) Breast ultrasound scanning device
JP5134741B2 (ja) 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
JP4697479B2 (ja) 超音波検査ユニットまたは超音波検査装置
JP4079708B2 (ja) 超音波計量及び画像測定用多区分送信器
JP2012050516A (ja) 携帯型超音波診断装置
JP2009172226A (ja) 超音波診断装置および画像撮影プログラム
JP2008073391A (ja) 超音波診断装置
US11710229B2 (en) Methods and systems for shear wave elastography
US20150094587A1 (en) Method and systems for a modular transducer system of an automated breast ultrasound system
US11311270B2 (en) Intervolume lesion detection and image preparation
US11744537B2 (en) Radiography system, medical imaging system, control method, and control program
CN109907769B (zh) 乳腺x射线机和提供胸部的图像数据组的方法
JP7465988B2 (ja) 超音波システムおよび超音波システムの制御方法
JP2009131419A (ja) 超音波診断装置。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees