JP2008271680A - モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法 - Google Patents

モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008271680A
JP2008271680A JP2007109888A JP2007109888A JP2008271680A JP 2008271680 A JP2008271680 A JP 2008271680A JP 2007109888 A JP2007109888 A JP 2007109888A JP 2007109888 A JP2007109888 A JP 2007109888A JP 2008271680 A JP2008271680 A JP 2008271680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
peripheral surface
motor
motor case
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007109888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5105150B2 (ja
Inventor
Yasunari Oguri
康徳 小栗
Chido Murakami
智堂 村上
Akira Isotani
明 磯谷
Takehito Jinno
岳人 神野
Yoshihisa Yamamoto
義久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2007109888A priority Critical patent/JP5105150B2/ja
Publication of JP2008271680A publication Critical patent/JP2008271680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5105150B2 publication Critical patent/JP5105150B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】モータ駆動装置を、製造が容易な構成で、各個体間の騒音の程度を一定にする。
【解決手段】モータケースMCと、ステータSと、ロータRとを備え、モータケースMCの内周面MRsとステータSの外周面との間に隙間が設けられ、ステータSの外周面の周方向特定位相領域U内に設定された所定の当接部p3がモータケースMCの内周面MRsに当接するように、ステータSを径方向一方側に押し当てた状態で、ステータSがモータケースMRに固定されるモータ駆動装置及び、モータケースMC内にステータSを収容し、所定の当接部p3がモータケースの内周面MRsに当接するように、ステータSを径方向一方側に押し当てる押し当て工程と、当接部p3がモータケースMCの内周面MRsに当接した状態で、ステータSをモータケースMCに固定するステータ固定工程とを実行するモータ駆動装置の製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータケースと、前記モータケースの内部に収納されるステータと、前記モータケースから軸支されステータの内部で回転するロータとを備えたモータ駆動装置及びこのモータ駆動装置の製造方法に関する。
近来、自動車の駆動源としてエンジン及びモータ駆動装置を備えた、所謂ハイブリッド車が燃費、環境保護等の点から注目を集めている。この種のハイブリッド車にあっては、モータ駆動装置はバッテリーから電力を得て駆動力を発生するモータとして働き、その駆動力を走行機構側に伝えモータ走行を行う他、エンジンから駆動力を得てジェネレータとして働き、バッテリーの充電の用を果たす場合もある。さらに、制動時には車が余分に有する慣性力を電力として回収する、所謂、回生動作もする。さらに、モータ駆動装置がエンジンの始動用に使用される場合もある。
モータ駆動装置は、ステータと当該ステータ内に収納されるロータとを備えており、これらステータ及びロータは、モータケース側から支持される。ステータの支持は固定支持であり、ロータの支持は、モータケースに設けられる軸支部からの回転支持である。
この種の車両用のモータ駆動装置では、ステータが何らかの要因で振動する場合がある。このような要因としては、例えば、ロータの回転による影響でステータが共振したり、変速機において発生した振動がモータケースを介してステータに伝達されステータが共振する等が考えられる。
そこで、車室内の静粛性の向上や車外騒音の低減などのために、特にステータの振動に起因する騒音を抑制することが要求されている。
この種のモータ駆動装置において、ステータの振動に起因する騒音を低減する技術として、特許文献1には以下に示すものが開示されている。
つまり、このモータ駆動装置では、モータケースの内周面の周方向の4箇所に、当該内周面から径方向内側へ突出する凸部が略90°のピッチで形成してある。そして、この4つの凸部の内周側にステータが圧入され、さらにモータケースの軸方向一端側の開口部の付近で4つの凸部と同位相の位置に締結ボルトが締結され、この締結ボルトの頭部(又はこのボルトに設けた座金)によりステータの端部が押さえられステータの径方向における抜け止めがなされる。
上述の構成により、ステータは、モータケース内の4つの凸部に当接して、その径方向の位置が固定されるとともに、締結ボルトにより軸方向位置が固定される。また、前記凸部以外の領域では、モータケースの内周面とステータの外周面の間に隙間が形成される。
上述のように、凸部はステータの外周面に当接するため、ステータの外周面のうち凸部が当接した領域が振動の節となり、振動の際の変位量が小さくなる。すなわち、ステータの外周面のうち振動の際の変位量が小さな領域がモータケースの内周面に当接することとなる。この結果、ステータからモータケースに伝達される振動は比較的小さなものとなり、モータ駆動装置からの騒音を抑制することが可能となっている。
特開平2002−233103号公報
ところで、上述の騒音の大きさや周波数等は、ステータやモータケースの形状及び、ミッションケースとステータの外周面の間の隙間の大きさや両者の当接状態などの互いの相対位置関係によって変化する。
一方、この種のモータ駆動装置は、その品質管理上、複数の個体を製造した場合に、夫々の個体間において、騒音の出方にばらつきがあるのは好ましくない。
しかし、上記従来のモータ駆動装置にあっては、上述の如く、モータケース内にステータを圧入するものである。すなわち、ステータの外周面よりも小さな径に設定されたモータケースの内周面(4つの凸部)をステータの外径よりも大きく拡径した状態でステータが挿入され、凸部がステータの外周面に圧接することにより、ステータがモータケース内に保持される。
従って、ステータをモータケース内に圧入した後に、ステータとモータケースとの相対位置関係を所期の位置に調節することが困難であった。また、凸部によるステータの外周面への圧接力によりステータが変形する場合があった。このため、複数のモータ駆動装置を製造する場合に夫々の個体間でステータの形状及びステータとモータケースとの相対位置関係を一定に保つことができず、夫々の個体間で騒音の出方にばらつきが生じ易いという問題があった。
さらに、上述のように、ステータをモータケース内に圧入する必要があることや圧入後のステータの位置の調節が困難なことから、モータ駆動装置の製造自体も困難なものとなった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造が容易な構成をとりつつ、各個体間の騒音の程度を一定にすることが可能なモータ駆動装置を提供すること、及び、このモータ駆動装置の製造方法を提供することにある。
本発明に係るモータ駆動装置の特徴構成は、モータケースと、前記モータケースの内部に収納されるステータと、前記モータケースから軸支されステータの内部で回転するロータとを備え、前記モータケースの内周面と前記ステータの外周面との間に隙間が設けられているとともに、前記ステータの外周面の周方向特定位相領域内に設定された所定の当接部が前記モータケースの内周面に当接するように、前記モータケースの内周面に対して前記ステータを径方向一方側に押し当てた状態で、前記ステータが前記モータケースに固定されている点にある。
本構成によれば、ステータの外周面の周方向特定位相領域内に設定された所定の当接部が必ずモータケースの内周面に当接することとなるので、ステータの外周面とモータケースの内周面との間の当接箇所が、モータ駆動装置の複数の個体間で同じとなるようにすることができる。
また、モータケースの外周面とステータの内周面との間に隙間が設けてあるので、ステータを径方向一方側に押し当ててモータケースの内周面に当接させた状態で、当該当接箇所以外では、ステータの外周面とモータケースの内周面とが接しないようにすることができる。また、ステータがモータケースに圧接することもないので、ステータの変形が生じることもなく、ステータの形状を複数の個体間で一定に保つことができる。
この結果、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態及びステータの状態を均一にすることができる。したがって、当該複数の個体間での騒音の程度を一定にすることができる。
また、本構成によれば、圧入等を用いることなく、ステータをモータケース内に挿入して径方向一方側へ押し当てて固定するだけの簡易な作業により、モータケースへステータを組み付けることができる。したがって、上記従来のモータ駆動装置と比べて、容易に製造することができる。
上述の構成において、前記ステータは、周方向の複数箇所に配された締結手段によって前記モータケースに締結され、軸方向及び径方向の双方に固定されていると好適である。
本構成によれば、締結手段によって締結するまでは、モータケース内でステータを径方向に容易に移動させることが可能であるため、ステータを径方向一方側に移動させてモータケースの内周面に押し当てて当接させることが容易となる。そして、そのような状態で締結手段を締結することにより、ステータの当接部をモータケースの内周面に当接させた状態でステータを軸方向及び径方向の双方について確実に固定することができる。この結果、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態を均一にすることができる。したがって、当該複数の個体間での騒音の程度を一定にすることができる。
上述の構成において、前記当接部は、前記ステータの外周面の中で、当該ステータが振動する際の変位量が他の領域と比較して小さい領域内に設定されていると好適である。
本構成のように、当接部を、ステータが振動する際の変位量が他の領域と比較して小さい領域に設定することにより、ステータからモータケースに伝わる振動を比較的小さくすることができる。この結果、騒音レベルを比較的小さな値で均一化することができる。
上述の構成において、前記当接部は、前記ステータの外周面の前記周方向特定位相領域内の一箇所又は二箇所に設定すると好適である。
上述の構成において、前記当接部は、前記モータケースの内周面に設定された所定の被当接部に当接すると好適である。
騒音の程度は、ステータが振動する際の変位量に加えて、モータケース側の振動のし易さにも依存する。このため、モータケースの形状によっては、モータケースの内周面のどの位置にステータの当接部が当接するかによって、騒音の程度が変化する場合がある。従って、本構成のように、モータケースの内周面に設定された所定の被当接面にステータの当接面を当接させることにより、モータ駆動装置の複数の個体間で、モータケースの振動の状態も均一にすることができる。したがって、当該複数の個体間での騒音の程度を一定にすることができる。
上述の構成において、前記モータケースの内周面における周方向の一部の領域に、他の部分よりも径方向外側に引退した引退部が形成され、前記被当接部は、前記引退部の周方向両端部に設定されていると好適である。
本構成によれば、ステータの外周面の当接部をモータケースの内周面の被当接部に当接させた状態で、引退部の周方向両端部に設定された2つの被当接部(当接部)間のステータの外周面が引退部内に進入した状態となるので、モータケースに対するステータの移動量を大きく確保することができ、よって、径方向他方側を中心としてステータの外周面とモータケースの内周面との間の隙間を大きく確保することが可能となる。これにより、当接部以外においてステータがモータケースの内周面に接することを確実に防止することができる。したがって、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態を均一にすることができ、当該複数の個体間での騒音の程度を一定にすることができる。
上述の構成において、前記被当接部が前記モータケースの内周面から突出して形成されていると好適である。
本構成によれば、ステータの当接部がモータケースの内周面から突出して形成された被当接部に当接することとなるので、ステータとモータケースとの当接部位の近傍においても、ステータの外周面とモータケース内周面との間の隙間を確保することができる。このため、設定された当接部及び被当接部以外の部位でステータの外周面とロータの内周面とが当接することを防止することができる。
この結果、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態を均一にすることができる。したがって、当該複数の個体間での騒音の程度を一定にすることができる。
上述の構成において、前記当接部は、前記締結手段による締結部近傍の前記ステータの外周面に設定されていると好適である。
ステータを周方向の複数箇所において締結手段によりモータケースに固定した場合、当該固定箇所が振動の節となってステータが振動することとなるため、締結部の近傍は、他の部分と比較して振動の際の変位量が小さくなる。このため、本構成のように、当接部を締結手段による締結部近傍のステータの外周面に設定することにより、ステータが振動する際の変位量が他の領域と比較して小さい領域に当接部を設定することができる。
また、締結部は一見してその位置が明確であることから、締結部の近傍に当接部を設定することにより、モータケースへのステータの組み付けに際し、当接部を確実にモータケースの内周面に当接させることができる。
上述の構成において、前記当接部は、前記周方向特定位相領域内における、互いに隣接する2つの前記締結手段による締結部の間の領域内に設定することができる。
上述の構成において、前記ステータは、周方向の複数箇所に、外周面が径方向外側に突出形成された突出部を備え、前記突出部のそれぞれが、前記締結手段による締結部とされていると好適である。
本構成によれば、ボルト等の締結手段を挿通するための挿通孔をステータに設けた場合であっても、当該挿通孔がステータの外周面から径方向外側に突出した突出部に設けられることになるため、ステータ内を通る磁束に与える影響を少なく抑えることができる。したがって、ボルト等の締結手段をステータに挿通して締結することにより、ステータをモータケースに対して軸方向及び径方向の双方に固定する構成を実現するに際して、ステータの性能を容易に確保することができる。
上述の構成において、前記ステータの外周面と前記モータケースの内周面との間の隙間が、前記ステータと前記ロータのギャップよりも小さく設定されていると好適である。
本構成によれば、モータ駆動装置の動作中にモータケースへのステータの固定が解除された場合であっても、ステータとロータとが接することを防止できる。すなわち、本構成によれば、ステータの固定が解除された場合であっても、ステータは、ステータの外周面とモータケースの内周面との間の隙間の範囲内でしか移動することができず、よって、ステータがモータケース内で移動可能な範囲が、ロータと接しない範囲内に規制されることになる。この結果、万が一、モータ駆動装置の動作中にモータケースへのステータの固定が解除された場合であっても、モータ駆動装置が損傷することを防止することができる。
本発明に係るモータ駆動装置の製造方法に係る特徴構成は、モータケースと、前記モータケースの内部に当該モータケースの内周面との間に隙間を設けて収納されるステータと、前記モータケースから軸支されステータの内部で回転するロータとを備えたモータ駆動装置の製造方法であって、前記モータケース内に前記ステータを収容し、前記ステータの外周面の周方向特定位相領域内に設定された所定の当接部が前記モータケースの内周面に当接するように、前記モータケースの内周面に対して前記ステータを径方向一方側に押し当てる押し当て工程と、前記当接部が前記モータケースの内周面に当接した状態で、前記ステータを前記モータケースに固定するステータ固定工程と、を実行するモータ駆動装置の製造方法。
本構成によれば、モータケースの内周面に対してステータを径方向一方側に押し当てる押し当て工程と、当接部がモータケースの内周面に当接した状態で、ステータをモータケースに固定するステータ固定工程とを実行する。このため、ステータの外周面のモータケースの内周面に対する当接箇所を一定にすることができる。この結果、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態を均一にすることができる。したがって、当該複数の個体間での騒音の程度が一定となるようにモータ駆動装置を製造することができる。
また、本構成によれば、圧入等を用いることなく、ステータをモータケース内に挿入して径方向一方側へ押し当てて固定するだけの簡易な作業により、モータケースへステータを組み付けることができる。したがって、上記従来と比べて、容易にモータ駆動装置を製造することができる。
前記押し当て工程において、前記ステータ内に前記ロータが収容されていないロータ未収納状態で、前記ステータ内に挿入した所定のステータ位置調整手段により前記ステータを径方向一方側に移動させて前記モータケースの内周面に押し当てると好適である。
本構成によれば、ロータの挿入前にステータ内に挿入したステータ位置調整手段により、容易かつ確実にステータを径方向一方側に移動させて前記モータケースの内周面に押し当てることができる。したがって、モータ駆動装置の複数の個体間で、ステータとモータケースとの当接状態を均一にすることができ、当該複数の個体間での騒音の程度が一定となるようにモータ駆動装置を製造することができる。
[モータ駆動装置]
本実施形態においては、本発明をハイブリッド車両用のモータ駆動装置に適用した場合の例について説明する。
図1〜3に本発明に係るモータ駆動装置の構成を示した。
図1は、ミッションケースMC(モータケースの一例)内に収納され、組付け状態にあるモータ駆動装置M周りの断面構造を示す図面であり、図2は図1のII−II断面図である。図3は、モータ駆動装置Mを構成するステータSの支持及びロータRの支持構造を明らかにすべく、分解して示した図面である。図1において、左側がエンジンEが配設されるエンジン室ER側の部位であり、右側が図示しない第2モータ駆動装置や変速機構Tが配設される変速機構室TR側の部位である。先にも示したように、モータ駆動装置MのロータRは、エンジンE及び変速機構Tと駆動連結可能に構成されており、それぞれに対して駆動力の授受が可能となっている。
図1〜図3からも判明するように、モータ駆動装置MはステータSとロータRとを備えて構成されている。これらの組付け状態で、ロータRの軸心位置は、ミッションケースMCにより支持される一対の軸支ベアリングBRGにより決まる。以下、これら一対の軸ベアリングBRGを基準に決まるロータRの回転軸の中心を軸心と呼び、当該回転軸に沿った方向を、単に軸方向(図1のD1で示す方向)と呼び、その直交方向を軸径方向(図1のD2で示す方向)と呼び、その周りの方向を軸周方向(図1のD3で示す方向)と呼ぶ。
ステータSは、ステータコアSCと、このステータコアSCに対するステータコイルSWから構成され、ステータコアSCは、図3に示す様に概略リング状の鋼板pを多数枚積層して構成される。積層方向は、軸方向D1と一致している。各鋼板pは、周方向の所定位相において、かしめ或いは溶接処理により鋼板p相互間の相対移動が規制される構成が採用されている。さらに、各鋼板pには、周方向に均等に複数箇所(本実施形態にあっては、3箇所)、外周面が径方向外側に突出する突出部p1が設けられており、各突出部p1にステータコアSCをミッションケースMCに締結固定するためのボルト挿通孔p2が設けられている。積層構造のステータコアSCは、複数箇所のボルト挿通孔p2に挿通される締結手段としての複数の締結ボルトb1でミッションケースMCに設けられる座面MC1に締結固定され、軸方向D1及び径方向D2の双方に固定されている。よって、本実施形態では、ステータSの外周面が径方向外側に突出形成された突出部p1のそれぞれが、ステータSの締結ボルトb1による締結部とされている。
各鋼板pの内径側には、内径側に櫛歯状に突出するティースtが設けられている。ステータコイルSWは、このティースt間の空隙部を介して巻かれる。ティースtの内径側端面t1は周方向に延びる端面とされている。
また、このステータコイルSWは、ワニスが含浸されて、絶縁状態で固定されている。更に、鋼板p間も、ワニスが含浸されて、水等の浸入を防止した状態で固定されている。また、このようにワニスが含浸されていることで、熱伝導率が向上され、放熱性が向上されている。
図1、3からも判明するように、モータ駆動装置室MRは、エンジン室ERと変速機構室TRとの間の独立の区画室として形成されている。図示する例の場合、モータ駆動装置室MRと変速機構室TRとの間には、ミッションケースMCと一体の仕切り壁Wが設けられており、この壁Wに前記ロータRを支持するための一方の軸支ベアリングBRG2が備えられている。図1,2からも判明するように、モータ駆動装置は、エンジン室と変速機構室との間の独立の区画室として形成される。
一方、モータ駆動装置室MRとエンジン室ERとの間には、ミッションケースMCに取り付け固定される仕切りカバーCを設けている。この仕切りカバーCは、図1において左側からミッションケースMCの端面開口MCOを覆うことで、モータ駆動装置室MRを区画する。図1、2からも判明するように、この仕切りカバーCは、端面開口MCOに複数設けられたノックピンnpによって、軸径方向D2及び軸周方向D3の位置が決まる。この仕切りカバーCには、前記ロータRを支持するための他方の軸支ベアリングBRG1が備えられている。
図2及び図3からも判明するように、ミッションケースMCの内周面MRsとステータSの外周面との間には、所定の隙間が設けられている。すなわち、このモータ駆動装置室MRの内周面MRsは、ステータSの外周面のうち突出部p1以外の部分の径よりも若干大きな径を有する円周面MR1と、ステータSの突出部p1を逃がすために、径方向D2外側に引退した逃がし部MR2とを有する。また、内周面MRsには、径方向D2外側に引退した引退部MR3が形成され、内周面MRsのうち引退部MR3の周方向D3における両側の端部には、ステータの当接部p3と当接する被当接部MR4が、円周面MR1よりも径方向D2内側に突出して形成されている。また、モータ駆動装置室MRの内部には、ステータコアSCの端面が当接する座面MC1が形成されている。
逃がし部MR2、引退部MR3及び被当接部MR4は、軸方向D1に沿って、開口端面MCOと座面MC1とに亘って形成されている。
本実施形態では、ステータの突出部p1に対応して3つの逃がし部MR2が形成され、そのうちの2つの逃がし部MR2の間の領域に引退部MR3が形成されている。さらに、この引退部MR3の周方向D3における両側の端部に被当接部MR4が夫々形成されている。
ステータSのミッションケースMC内の位置決めに関して説明すると、軸方向D1における位置決めは、ステータコアSCの、図1において右側に示す端面(主には突出部p1の端面)がミッションケースMCに設けられた座面MC1に当接することにより決まる。ミッションケースMC内に形成されたステータ収納空間は、軸径方向D2(図1において上下方向)において、所定の余裕を見込むものとされており、ステータSがミッションケースMCに、締結ボルトb1を使用して締結されない限りにおいて所定のがたを有するものとなる。従って、締結ボルトb1の締結後、ミッションケースMCに対する軸径方向D2におけるステータSの位置が定まることとなる。
ミッションケースMCに対するステータSの軸周方向D3の位相は、先に説明した突出部p1に対するミッションケースMCに設けられる座面MC1の軸周方向D3の位相位置に基づいて決まるものであり、ミッションケースMCへのステータSの挿入操作及び締結ボルトb1による締結操作により決まる。
図2から判明するように、本発明のモータ駆動装置Mにおいて、ステータSの外周面の周方向特定位相領域U内に設定された所定の当接部p3がミッションケースMCの内周面MRsに当接するように、ミッションケースMCの内周面MRsに対してステータSを径方向一方側に押し当てた状態で、ステータSがミッションケースMCに固定されている。
ここで、図2に示すように、「周方向特定位相領域U」とは、ステータSの外周面の周方向の特定位相範囲内に設定される領域であり、ステータSを押し当てる径方向一方側の方向が決っている場合には、ステータSを当該径方向一方側に押し当てた場合にミッションケースMCの内周面MRsと当接することができるステータSの外周面の領域に対応する領域として設定される。ここでは、押し当ての方向d2を中心として±90°の間の180°の位相領域を周方向特定位相領域Uに設定している。そして、ステータSの外周面の当接部p3は、この周方向特定位相領域U内の任意の位置に設定することが可能である。但し、当接部p3のミッションケースMCへの当接のし易さを考慮すると、当接部p3は、周方向特定位相領域U内における、押し当ての方向d2を基準とした±60°の間の120°の位相領域に設定してあると好適である。
本実施形態では、図2から判明するように、ステータSのミッションケースMCへの固定箇所(締結ボルトb1による締結部)である突出部p1のうち、押し当て方向d2を挟んで隣接する2つの突出部p1の近傍のステータSの外周面に、当接部p3が夫々設定されている。すなわち、この例では、当接部p3は、ステータSの外周面の周方向特定位相領域U内の二箇所に設定され、より詳しくは、押し当ての方向d2を基準として約±60°の位置に、押し当ての方向d2を軸として対称となるように設定されている。更に、本例では、当接部p3は、周方向特定位相領域U内における、互いに隣接する2つの突出部p1(締結ボルトb1による締結部)の間の領域内に設定している。これにより、ステータSを押し当ての方向d2に移動させる際に、ミッションケースMCの内周面MRsに突出形成された被当接部MR4と突出部p1とが干渉することを防止している。
そして、夫々の当接部p3が被当接部MR4に当接するように、ステータSが径方向一方側に押し当てられた状態で、ステータSがミッションケースMCに締結固定されている。また、2つの被当接部MR4の間の領域に形成された第2逃がし部MR3と、ステータSの外周面のうち2つの当接部の間の領域とが対向している。
上述したとおり、例えば、ロータRの回転による影響でステータSが共振したり、変速機において発生した振動がミッションケースMCを介してステータSに伝達されステータSが共振する等の要因により、ステータSが振動することが知られている。図4に、このようなステータSの振動の様子を示した。図4から判明するように、締結ボルトb1による締結部近傍(つまり、突出部p1の付近)は、ミッションケースMCに対して固定されているために、他の領域と比較して振動の際の変位量が小さくなる。一方、突出部p1と突出部p1との間の領域では、固定された領域から離間しているために変位量が大きくなる。このように、ステータSの外周面の周方向の位置によって、振動の際の変位量が異なる。
このため、ステータSの外周面のミッションケースMCの内周面MR1への当接箇所が異なると、ミッションケースMCに伝達される振動の振幅も異なることとなり、モータ駆動装置Mからの騒音の程度が異なることとなる。
そこで、上述のように、ステータSの外周面に設定された所定の当接部p3が、ミッションケースMCの被当接部MR4に当接した状態で、ステータSをミッションケースMCに固定することにより、夫々のモータ駆動装置Mにおいて、ステータSの振動の際の変位量が略等しい領域をミッションケースMCの内周面MRsに当接させることとなる。このため、ミッションケースMCに伝達される振動の振幅も略等しくなり、モータ駆動装置Mからの騒音の程度が夫々のモータ駆動装置Mにおいて略一定になる。
さらに、ステータSの外周面のうちで、振動する際の変位量が他の領域と比較して小さい領域である突出部p1の近傍に当接部p3を設定してミッションケースMCの内周面MRsに当接させることにより、ミッションケースMCに伝達される振動を低減することができる。このため、騒音の程度自体を低減することができる。
また、ロータRは、ロータ軸RAの周りにロータ本体RBを備えて構成されており、このロータ軸RAは、エンジン室ER側に設けられる軸支ベアリングBRG1及び変速機構室TR側に設けられる軸支ベアリングBRG2の両方から軸支される。
なお、本実施形態において、ステータの外周面とミッションケースの内周面MR1との間の隙間g1が、ステータSとロータRのギャップg2よりも小さく設定されている(g1<g2)。
つまり、上述したとおり、ミッションケースMC内に形成されたステータ収納空間は、軸径方向D2(図1において上下方向)において、所定の余裕を見込むものとされており、締結ボルトb1の締結後、ミッションケースMCに対する軸径方向D2におけるステータSの位置が定まることとなる。このため、締結ボルトb1が緩んだ場合には、ステータSがミッションケースMC内のステータ収納空間を移動することとなる。そこで、上述のように、ステータSの外周面とミッションケースMCの内周面との間の隙間g1を、ステータSとロータRのギャップg2よりも小さく設定することにより、ステータSの移動範囲がロータ軸心を中心に隙間g1の範囲内に制限されるので、ステータSが軸径方向D2に移動しても、ロータRとステータSとが当接する前に、ステータSの外周面とミッションケースMCの内周面とが当接することとなり、ロータRとステータSとが当接することが防止される。したがって、万が一、モータ駆動装置Mの動作中にミッションケースMCへのステータSの固定が解除された場合であっても、モータ駆動装置Mが損傷することを防止できる。
図5は、本発明に係るモータ駆動装置Mと従来のモータ駆動装置とにおける個体間の騒音の程度のばらつきを比較した図である。
本発明に係るモータ駆動装置Mとして図1〜3に示すものを用いた。また、従来のモータ駆動装置として、本発明に係るモータ駆動装置Mと同様に図3に示す部品を備えて構成されるが、上述のようなステータ位置の調整を行うことなくミッションケースMCに固定したものを用いた。従って、従来のモータ駆動装置においては、夫々の個体間で、ミッションケースMCとステータSとの相対位置関係が一定にはならない。
騒音の測定は本発明に係るモータ及び従来のモータを夫々同数ずつ準備し、夫々のモータ駆動装置につき、回転周波数を変化させてミッションケースMCの外部における音圧レベル値(dB値)の測定を行った。
図5中の実線は本発明のモータ駆動装置Mにおける個体間における音圧レベル値のばらつきの幅を示し、破線は、従来のモータケースにおける音圧レベル値のばらつきの幅を示す。図5から判明するように、本発明のモータ駆動装置Mにおいて、従来のモータ駆動装置と比較して、音圧レベル値の下限値は増加したものの音圧レベル値の上限値は減少した。つまり、本発明のモータ駆動装置Mにおいて、従来のモータ駆動装置と比較して、夫々の個体間における音圧レベル値のばらつきの幅が減少した。
上述のように、ステータSの外周面に設定された所定の当接部p3をミッションケースMCの内周面MRsの所定の当接部p3に当接することにより、複数のモータ駆動装置Mの夫々の個体間における騒音の程度のばらつきを低減できることが示された。
[ステータ位置の調整装置]
図6〜10に、上述のモータ駆動装置Mの製造に用いるステータ位置調整手段としての調整装置1の構成を示した。
図6は、調整装置1の構成を示すための要部断面図であり、ミッションケースMC内にステータSを挿入した状態で、ステータSの位置を測定及び調整可能に調整装置1を配設した状況を示している。
図7は図6に対応する平面図であり、図8は図6のVIII−VIII断面を、図9は調整装置1のみを示した図面である。さらに、図10は、その分解図である。
この調整装置1は、ミッションケースMC内にステータSを収容し、ステータSがロータRの軸方向D1に支持され、ステータS内にロータRが挿入されていないロータ未挿入状態にあるステータSの位置(ステータSの軸径方向D2の位置)を調整可能に構成されている。また、この調整装置1は、ケース側軸支部RAS2とカバー側軸支部RAS1との両方から、その軸(図4に示すZ)が決定されるように構成されている。
図6、図8、図9、図10から判明するように、調整装置1は、図6において上下一対となる端面プレート2を備える。これら上下一対の端面プレート2の間には、ステータ位置調整機構4が、周方向に均等に4本掛け渡されている。ステータ位置調整機構4は、軸方向D1に配設されるカム軸5に偏心カム6を備えたものである。
なお、調整装置1に備えられるステータ位置調整機構4の本数及び配置は上述の構成に限定されものではない。例えば、ステータSの内周面のうち、押し当て方向d2側の領域のみにステータ位置調整機構4が位置するように、周方向の一部の領域のみに単数又は複数のステータ位置調整機構4を設けてもよい。
前記上下の端面プレート2のうち、下側に位置する端面プレート2dは、概略、リング状を成すリング状端面プレート2dとして構成されており、その一方の端面の中央にガイド軸8が固定されている。
このガイド軸8は、図6に示す様に、リング状端面プレート2dとの連結部8aを上端側に備えるとともに、その外周部位に、先に説明したケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2に嵌込する嵌込部8bを備えている。一方、下端側の中央に第1センター軸9aが挿入される第1センター軸進入孔8cを備えている。この第1センター軸9aは、ミッションケースMCへのステータSの固定作業時に使用する作業装置10に設けられる案内部材であり、図6に示す軸Zに対して直交面上で決まる原点で、軸方向D1である軸Zに沿った方向に移動可能に備えられている。
リング状端面プレート2dには、軸周方向D3において4箇所均等に、カム軸5を回転可能に支持する支持ベアリング11を備えた接続支持部が備えられている。この支持ベアリング11として、カム軸5からの軸方向D1の荷重受けるべくスラストを受けることができるベアリングが採用されている。
前記上下の端面プレート2のうち、上側に位置する端面プレート2uは、図7に示す平面視で、概略、方形を成す方形プレート12と概略リング状を成す連結プレート13とから構成されている。方形プレート12と連結プレート13とはボルト連結されることで、一体となる構成が採用されている。
図6に示す様に、方形プレート12には搬送用ハンドル14が固定される。搬送用ハンドル14は、方形プレート12にボルト連結されており、その内径部位に第2センター軸9bが挿入されるセンター軸貫通孔14aを備えている。この第2センター軸9bは、整装置1の搬送用に使用されるとともに、第1センター軸9aとともに、固定作業の基準位置決め用に使用される。
連結プレート13には、軸周方向D3において4箇所均等に、カム軸5を回転可能に支持する接続支持部15が備えられている。この接続支持部15は、前記カム軸5を軸方向D1において良好に心出しするように一対のラジアルベアリング16を備えた構成とされ、さらに、カム軸5の回転を適宜止めるためのスタッドボルト17も備えられている。
方形プレート12の長手方向端近傍には、ミッションケースMCの端部開口MCOに設けられたノックピンnpを利用して、この方形プレート12を位置決めするためのピン係合部材18が、それぞれ連結されている。ピン係合部材18は、図7からも判明するように、一対のボルト19にて方形プレート12の長手方向端夫々に固定されており、各ピン係合部材18に、ノックピンnpが進入するための位置決め孔18aを備えている。そして、図6に示されるように、ピン係合部材18は、位置決め孔18aにノックピンnpが進入した状態で、ミッションケースMCの端部開口MCOを構成する端面に載置される。
調整装置1においては、前記ガイド軸8をケース側軸支部RAS2に備えられる軸支ベアリングBRG2内に進入させるとともに、方形プレート12の長手方向端に設けられたピン係合部材18の位置決め孔18aにノックピンnpを進入させることで、装置1を、ミッションケースMCに対して、軸方向D1、軸径方向D2及び軸周方向D3において位置決めすることができる。
即ち、装置1は、上記ケース側軸支部RAS2により軸径方向D2において位置決めされ、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aにより軸方向D1及び軸周方向D3において位置決めされる。
また、軸周方向D3において、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aの締結ボルトb1に対する相対位置により、上記ノックピンnp及び位置決め孔18によりミッションケースMCに位置決めされる調整装置1と、上記締結ボルトb1によりミッションケースMCに締結固定されたステータSとの相対位置が決定される。
尚、装置1をミッションケースMCに位置決めするための位置決め手段としては、上記ノックピンnp及び位置決め孔18aの代わりに、ボルト及びボルト穴等の別の手段を採用しても構わない。
以上、ステータ位置の調整装置1に関して、その位置決め構成を説明したが、以下、ステータSの位置の調整に関して説明する。
図6、図8、図9、図10に示す様に、軸周方向D3の4箇所に均等に備えられるカム軸5には、夫々、偏心カム6が備えられている。ここで、偏心カム6は、図6に示す様に、カム軸5の軸心5zに対して偏心したカム面6sを備えたものである。従って、カム軸5の回転に伴って、そのカム面6sは、カム軸の軸心5zに近接した位置から離間した位置まで取ることができる。図6、図8からも判明するように、このカム面6sは、その離間した位置近傍で、ステータコアSCの内周面に当接するように配設されることで、ステータコアSCの内周面(ティースtの内径側端面t1)を押圧し、ステータSを軸径方向D2に移動させることが可能とされている。
以上が、軸径方向D2に関する調整に関する説明であるが、調整装置1にあっては、カム6の配設位置にも独特の工夫が成されている。
図6、図9に示す様に、カム6の配設位置は、軸方向D1において、ステータコアSCの下端部に対応する位置とされている。この位置は、ステータコアSCがミッションケースMCに挿入された状態で、その座面MC1に当接する位置である。本例では、具体的には、カム6の下端面(底面)が、ステータコアSC(ステータS)の下端面を支持するミッションケースMCの座面MC1と略同一面上に位置するように、カム6を配置している。
後述するように、調整装置1を使用したステータ位置の調整は、ミッションケースMCの開口MCOが上側に開口した縦姿勢で行う。この状況では、ステータSの荷重は、座面MC1近傍にあるステータコアを構成する鋼板pにかかっており、この部位にある鋼板pの位置を調整することが最も好ましい。発明者らの検討では、調整において、縦姿勢が維持された状態で、ステータコアSCの鉛直方向(軸方向D1)上側部位をカム6で押動させた場合、ステータS自体が全体的に軸方向D1に対して傾くだけで、座面MC1に当接している鋼板pは移動し難く、偏心カム6による調整後、元の状態に戻り調整不良となる場合も発生した。
従って、調整装置1にあっては、上述のようにステータコアSCの下端近傍にカム位置を設定することで、軸周方向D3に均等配置された偏心カム6を利用して、軸周方向D3の各部において軸径方向D2のステータSの位置を適切に調整することができる。
[ステータ位置の調整方法]
以下、調整装置1を使用して、ステータSの外周面に設定された所定の当接部がミッションケースの内周面に当接するようにステータの位置を調節し、ステータSをミッションケースMCに固定する一連の作業に関して説明する。
この一連の操作は、作業装置10上にミッションケースMCを縦姿勢で配置する縦配置工程、ミッションケースMC内にステータSを挿入する挿入工程、ステータS内に調整装置1を配設する配設工程、ステータ位置を調整する調整工程、及びステータSをミッションケースMCに締付け固定する固定工程を経る。
以下、順に説明する。
1 縦配置工程
作業装置10上に、ミッションケースMCを縦姿勢で配設する工程である。即ち、図11に示されているように、ミッションケースMCの端部開口MCOが上側に、ミッションケースMCに設けられるケース側軸支部RAS2が下側に来るように、ミッションケースMCを配設する。
このとき、ミッションケースMCには、ケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2が勝ち込まれており、さらに端面開口MCOの所定部位にノックピンnpが打ち込まれた状態とされる。これら2種の部材BRG2,npを利用して調整装置1引いてはステータSの位置が決められる。
2 挿入工程
図12に示す様に、ステータSを、縦姿勢にあるミッションケースMC内に挿入して収容する。この挿入操作は、ステータSをミッションケースMC内に落とし込む状態で行われることとなり、ステータSは、ミッションケースMCに設けられている座面MC1から支持される。挿入完了状態で、ステータSは、その上下方向位置(軸方向D1位置)は確定し、ミッションケースMCとステータSとの間における相対位相(軸周方向D3位置)関係もほぼ定まる。一方、これまでも説明したように、水平方向(軸径方向D2位置)に関しては、ミッションケースMCの内周面MRsとステータSの外周面との間に僅かの隙間が存在する状態となる。
3 配設工程
図13に示す様に、調整装置1を、ステータSが締付け状態にあるミッションケースMC内に配設する。この配設は、第2センター軸9bを使用して、調整装置1を搬送部14aで吊り下げながら、第1センター軸9aをガイド軸8に挿入した状態で行う。
この下降操作時、下側に位置されるガイド軸8の嵌込部8bは、ケース側軸支部RAS2を構成する軸支ベアリングBRG2により案内され、心出しされる。一方、上側に位置される方形プレート12の両端部位に設けられたピン係合部材18が、ノックピンnpにより位置決めされる。
この構造では、装置1全体が端面開口MCOにより下側から支持される。
4 押し当て工程
ステータSの外周面の周方向特定位相領域U内に設定された所定の当接部p3がミッションケースMCの内周面MRsに設定された所定の被当接部MR4当接するように、内周面MRsに対してステータSを径方向D2の一方側に押し当てる。
具体的には、図14に示す様に、ステータの外周面に設定された所定の当接部p3がミッションケースMCの内周面MRsに設定された所定の被当接部MR4に当接するように、適正に調整装置1のカム軸5を回転操作することにより、ステータSを径方向D2の一方側の押し当て方向d2(図2参照)に移動させ、ミッションケースMCの内周面MRsにステータSの外周面を当接させる。このステータSの移動は、カム軸5を回転操作して偏心カム6のカム面6sによりステータコアSCの内周面における軸周方向D3の一部を径方向外側へ押圧することで行う。この際、偏心カム6はステータコアSCの下端部に対応する位置に配置されているので、ステータSの最下部の円心位置が好適に移動され、調整される。
つまり、図15(a)に示す状態のステータSが、偏心カム6により図15(a)において左上の方向に移動される。この結果、図15(b)に示すようにステータSの外周面に設定された所定の当接部p3が、ミッションケースMCの内周面MRsに設定された所定の被当接部MR4に当接する。
5 固定工程
上記の調整工程を経た後、ステータSの外周面に設定された所定の当接部がミッションケースMCの内周面に設定された所定の被当接部に当接した状態で、図13に示す様に、締結ボルトb1を使用して再度ステータSをミッションケースMCに締結固定する。これにより、ステータSがミッションケースMCに対して軸方向D1及び径方向D2の双方で固定される。
6 軸支工程
そして、このようにロータRの軸心RsとステータSの軸心Ssとが一致すれば、調整装置1をミッションケースMCから取り外し、ロータRを組み付けて、モータ駆動装置Mが完成する。
(別実施形態)
本発明のモータ駆動装置Mは、上述の構成に限定されるものではなく、ステータの外周面に設定された所定の当接部がミッションケースの内周面に当接した状態で、ステータがミッションケースに固定されていれば何れの構成であってもよい。以下、本発明に係るモータ駆動装置Mの別実施形態について説明する。
(1)モータ駆動装置Mは、例えば図17に示すものであってもよい。このモータ駆動装置Mは、ステータの締結固定箇所である突出部p1の近傍に設定された2つの当接部p3が夫々被当接部MR4に当接している点で上述のモータ駆動装置Mと一致するが、2つの被当接部MR4の間のミッションケースの内周面が径方向外側に引退していない(つまり2つの被当接部MR4の間の領域に第2逃がし部MR3が形成されていない)点で異なる。すなわち、この例では、被当接部MR4は、モータケースMRの内周面MRsから突出して形成されている。
(2)また、上述の実施形態において当接部を2箇所設定する例を示したが、当接部は1箇所でもよく、2箇所より多くてもよい。
図18に当接部を1箇所設定した例を示す。図18に示す例の場合、1つ被当接部MR4が、モータケースMRの内周面MRsから突出して形成され、この被当接部MR4と、2つの突出部p1の間の領域に設定された当接部p3とが当接している。
(3)また、モータ駆動装置は、例えば図19に示すものであってもよい。このモータ駆動装置は、2つの被当接部MR4の間の領域に形成された第2逃がし部とステータの外周面のうち2つの当接部p3の間の領域とが対向している点で上述のモータ駆動装置と一致するが、被当接部MR3が径方向内側に突出していない点で異なる。
すなわち、引退部MR3を円周面MR1よりも径が小さく、円周面MR1に対してステータSの押し当ての方向d2に偏心した円弧とし、引退部MR3の周方向における両端の端部に当接部p3が設定されている。
(4)上述の実施形態において、ステータ位置調整手段として偏心カム6を用いて押し当て工程を実行する例について説明したが、ステータ位置調整手段は、偏心カム6に限られるものは無く、ステータSを移動させることが可能なものであれば何れのものであってもよい。
また、ステータ位置調整手段を用いることなく押し当て工程を実行しても良い。
例えば、ミッションケースMCを、被当接部MR4が径方向D2下方に位置するように傾斜状態若しくは横倒し状態にして、当接部p3を被当接部MR4に当接させた状態でステータSを組み付けてもよい。
また、ミッションケースMCの外周面をハンマーで叩くなどしてミッションケースMC内でのステータSの位置を移動させ、当接部p3を被当接部MR4に当接させても良い。
本発明は、各個体間の騒音の程度を一定にすることが可能なモータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法として利用可能である。
モータ駆動装置室の断面構造を示す図 図1におけるII−II断面の断面図 モータ駆動装置を構成する各パーツの組付け構成を示す図 ステータの振動の状態を示す図 モータ装置の複数の個体間における騒音の程度のばらつきを示す図 使用状態にある調整装置の断面図 使用状態にある調整装置の平面図 図6におけるVIII−VIII断面の断面図 調整装置の斜視図 調整装置の分解図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 ミッションケースにステータを固定する工程の説明図 別実施形態に係るモータ駆動装置を示す断面図 別実施形態に係るモータ駆動装置を示す断面図 別実施形態に係るモータ駆動装置を示す断面図
符号の説明
1 調整装置(ステータ位置調整装置)
2 端面プレート
4 ステータ位置調整機構
5 カム軸
6 偏心カム
7 ピン
8 ガイド軸
10 作業装置
12 方形プレート
13 連結プレート
14 搬送用ハンドル
18 ピン係合部材
BRG 軸支ベアリング
E エンジン
M モータ駆動装置
MC ミッションケース(モータケース)
np ノックピン
p 鋼板
R ロータ
RAS 軸支部
S ステータ
SC ステータコア
SW ステータコイル
T 変速機構
t ティース

Claims (13)

  1. モータケースと、前記モータケースの内部に収納されるステータと、前記モータケースから軸支されステータの内部で回転するロータとを備え、
    前記モータケースの内周面と前記ステータの外周面との間に隙間が設けられているとともに、前記ステータの外周面の周方向特定位相領域内に設定された所定の当接部が前記モータケースの内周面に当接するように、前記モータケースの内周面に対して前記ステータを径方向一方側に押し当てた状態で、前記ステータが前記モータケースに固定されているモータ駆動装置。
  2. 前記ステータは、周方向の複数箇所に配された締結手段によって前記モータケースに締結され、軸方向及び径方向の双方に固定されている請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記当接部は、前記ステータの外周面の中で、当該ステータが振動する際の変位量が他の領域と比較して小さい領域内に設定されている請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記当接部は、前記ステータの外周面の前記周方向特定位相領域内の一箇所又は二箇所に設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記当接部は、前記モータケースの内周面に設定された所定の被当接部に当接する請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記モータケースの内周面における周方向の一部の領域に、他の部分よりも径方向外側に引退した引退部が形成され、
    前記被当接部は、前記引退部の周方向両端部に設定されている請求項5に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記被当接部が前記モータケースの内周面から突出して形成されている請求項5又は6に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記当接部は、前記締結手段による締結部近傍の前記ステータの外周面に設定されている請求項2に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記当接部は、前記周方向特定位相領域内における、互いに隣接する2つの前記締結手段による締結部の間の領域内に設定されている請求項2又は8に記載のモータ駆動装置。
  10. 前記ステータは、周方向の複数箇所に、外周面が径方向外側に突出形成された突出部を備え、前記突出部のそれぞれが、前記締結手段による締結部とされている請求項2、8又は9に記載のモータ駆動装置。
  11. 前記ステータの外周面と前記モータケースの内周面との間の隙間が、前記ステータと前記ロータのギャップよりも小さく設定されている請求項1から10のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  12. モータケースと、前記モータケースの内部に当該モータケースの内周面との間に隙間を設けて収納されるステータと、前記モータケースから軸支されステータの内部で回転するロータとを備えたモータ駆動装置の製造方法であって、
    前記モータケース内に前記ステータを収容し、
    前記ステータの外周面の周方向特定位相領域内に設定された所定の当接部が前記モータケースの内周面に当接するように、前記モータケースの内周面に対して前記ステータを径方向一方側に押し当てる押し当て工程と、
    前記当接部が前記モータケースの内周面に当接した状態で、前記ステータを前記モータケースに固定するステータ固定工程と、を実行するモータ駆動装置の製造方法。
  13. 前記押し当て工程において、前記ステータ内に前記ロータが収容されていないロータ未収納状態で、前記ステータ内に挿入した所定のステータ位置調整手段により前記ステータを径方向一方側に移動させて前記モータケースの内周面に押し当てる請求項12に記載のモータ駆動装置の製造方法。
JP2007109888A 2007-04-18 2007-04-18 モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法 Active JP5105150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007109888A JP5105150B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007109888A JP5105150B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271680A true JP2008271680A (ja) 2008-11-06
JP5105150B2 JP5105150B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40050484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007109888A Active JP5105150B2 (ja) 2007-04-18 2007-04-18 モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5105150B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058478A1 (ja) * 2008-11-21 2010-05-27 トヨタ自動車株式会社 ブリーザ装置および駆動装置
WO2011052741A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 パナソニック電工株式会社 ポンプおよびポンプ駆動機器
JP2013051767A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Toyota Motor Corp 回転電機固定子
US8541917B2 (en) 2010-03-03 2013-09-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Rotary electrical machine
US8916254B2 (en) 2009-05-14 2014-12-23 Mitsui High-Tec, Inc Method for manufacturing laminated core and laminated core
CN104662775A (zh) * 2012-09-18 2015-05-27 株式会社明电舍 定子的固定构造
WO2016017370A1 (ja) * 2014-07-31 2016-02-04 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機
JP2017125581A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 トヨタ自動車株式会社 車両の動力伝達装置
CN109937522A (zh) * 2016-11-11 2019-06-25 三菱电机株式会社 旋转电机的定子及该定子的制造方法
CN110896251A (zh) * 2018-09-12 2020-03-20 通用汽车环球科技运作有限责任公司 电磁机和可调***环
CN111193339A (zh) * 2018-11-14 2020-05-22 丰田自动车株式会社 车辆用电动机
JP2020178499A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 トヨタ自動車株式会社 車両用電動機
CN111954969A (zh) * 2018-04-20 2020-11-17 雷诺股份公司 用于电动机器的定子组件
WO2021039747A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 日本電産株式会社 モータおよびモータユニット
EP3796522A1 (de) * 2019-09-20 2021-03-24 ZF Friedrichshafen AG Montageeinrichtung zum einfügen eines stators einer elektrischen maschine in ein getriebegehäuse, hybridantriebsmodul und verfahren zum montieren eines stators
CN113258723A (zh) * 2020-02-10 2021-08-13 日本电产株式会社 驱动装置
CN113726070A (zh) * 2021-09-06 2021-11-30 浙江盘毂动力科技有限公司 一种具有通用化安装结构的盘式电机
CN116341123A (zh) * 2023-05-30 2023-06-27 麦格纳动力总成(江西)有限公司 一种汽车变速箱敲击噪声优化方法及***

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7302234B2 (ja) * 2019-03-29 2023-07-04 ニデックパワートレインシステムズ株式会社 電動ポンプ装置および電動ポンプ装置の取付構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233103A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Denso Corp 車両用回転電機
JP2005245096A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Toyota Motor Corp ステータコアの位置決め構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233103A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Denso Corp 車両用回転電機
JP2005245096A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Toyota Motor Corp ステータコアの位置決め構造

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058478A1 (ja) * 2008-11-21 2010-05-27 トヨタ自動車株式会社 ブリーザ装置および駆動装置
US20110221294A1 (en) * 2008-11-21 2011-09-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Breather device and drive device
JP5177232B2 (ja) * 2008-11-21 2013-04-03 トヨタ自動車株式会社 ブリーザ装置および駆動装置
US8916254B2 (en) 2009-05-14 2014-12-23 Mitsui High-Tec, Inc Method for manufacturing laminated core and laminated core
WO2011052741A1 (ja) * 2009-11-02 2011-05-05 パナソニック電工株式会社 ポンプおよびポンプ駆動機器
US8541917B2 (en) 2010-03-03 2013-09-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Rotary electrical machine
JP2013051767A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Toyota Motor Corp 回転電機固定子
CN104662775A (zh) * 2012-09-18 2015-05-27 株式会社明电舍 定子的固定构造
CN104662775B (zh) * 2012-09-18 2018-07-10 株式会社明电舍 定子的固定构造
WO2016017370A1 (ja) * 2014-07-31 2016-02-04 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機
JP2017125581A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 トヨタ自動車株式会社 車両の動力伝達装置
CN109937522A (zh) * 2016-11-11 2019-06-25 三菱电机株式会社 旋转电机的定子及该定子的制造方法
CN111954969A (zh) * 2018-04-20 2020-11-17 雷诺股份公司 用于电动机器的定子组件
JP7399875B2 (ja) 2018-04-20 2023-12-18 ルノー エス.ア.エス. 電気機械のための固定子組立体
JP2021522763A (ja) * 2018-04-20 2021-08-30 ルノー エス.ア.エス.Renault S.A.S. 電気機械のための固定子組立体
CN110896251B (zh) * 2018-09-12 2021-07-16 通用汽车环球科技运作有限责任公司 电磁机和可调***环
CN110896251A (zh) * 2018-09-12 2020-03-20 通用汽车环球科技运作有限责任公司 电磁机和可调***环
US11539264B2 (en) 2018-11-14 2022-12-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle electric motor
JP7197335B2 (ja) 2018-11-14 2022-12-27 トヨタ自動車株式会社 車両用電動機
JP2020088875A (ja) * 2018-11-14 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 車両用電動機
CN111193339B (zh) * 2018-11-14 2023-02-03 丰田自动车株式会社 车辆用电动机
CN111193339A (zh) * 2018-11-14 2020-05-22 丰田自动车株式会社 车辆用电动机
JP2020178499A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 トヨタ自動車株式会社 車両用電動機
JP7231470B2 (ja) 2019-04-19 2023-03-01 トヨタ自動車株式会社 車両用電動機
CN114365399A (zh) * 2019-08-30 2022-04-15 日本电产株式会社 马达和马达单元
WO2021039747A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 日本電産株式会社 モータおよびモータユニット
EP3796522A1 (de) * 2019-09-20 2021-03-24 ZF Friedrichshafen AG Montageeinrichtung zum einfügen eines stators einer elektrischen maschine in ein getriebegehäuse, hybridantriebsmodul und verfahren zum montieren eines stators
CN113258723A (zh) * 2020-02-10 2021-08-13 日本电产株式会社 驱动装置
CN113258723B (zh) * 2020-02-10 2024-04-12 日本电产株式会社 驱动装置
CN113726070A (zh) * 2021-09-06 2021-11-30 浙江盘毂动力科技有限公司 一种具有通用化安装结构的盘式电机
CN116341123A (zh) * 2023-05-30 2023-06-27 麦格纳动力总成(江西)有限公司 一种汽车变速箱敲击噪声优化方法及***
CN116341123B (zh) * 2023-05-30 2023-08-11 麦格纳动力总成(江西)有限公司 一种汽车变速箱敲击噪声优化方法及***

Also Published As

Publication number Publication date
JP5105150B2 (ja) 2012-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105150B2 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動装置の製造方法
JP5840151B2 (ja) 回転電機
JP4697224B2 (ja) 回転電機を有する駆動装置
JP2008271681A (ja) ステータ位置調整方法
US8786154B2 (en) Rotor core of motor
US7508151B2 (en) Stator position adjustment method and device
WO2013164889A1 (ja) 回転電機
JP4505745B2 (ja) ステータ位置の測定方法及び測定装置
US7586304B2 (en) Stator position measuring method and measuring device
JP6238054B2 (ja) インナーロータ型モータ
JP2008306842A (ja) ステータの調整締結方法及びステータの調整締結システム
JP4678515B2 (ja) ステータの固定方法
US7866027B2 (en) Motor driving device manufacturing method
JP6670863B2 (ja) 回転電機
JP2008245352A (ja) 回転電機
JP2008048466A (ja) 回転電機
JP5868548B2 (ja) ハイブリッド車両用回転電機のロータ保持構造
JP4560735B2 (ja) ステータ位置の調整方法及び装置
JP2010004618A (ja) モータ
JP2011015536A (ja) モータユニット
JP2008061307A (ja) 回転電機
JP4547627B2 (ja) ステータ位置の調整方法及び調整装置
JP4505747B2 (ja) ステータ位置の測定方法及び装置
JP4560734B2 (ja) ステータ位置の測定調整装置及びステータ位置の調整方法
JP4735968B2 (ja) モータ駆動装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5105150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3