JP2008271256A - 送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法 - Google Patents

送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を低減し、解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用でき、解除情報の送出能力を増加させることができる送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法を提供する。
【解決手段】複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置には、各受信契約者の情報である契約者管理情報が記憶される。契約者管理情報においては、受信契約者に対して個別に割り当てられた複数種類の情報が関連付けられる。各受信契約者に関連付けられる情報として、登録状態フラグ情報DAnを設ける。登録状態フラグ情報DAnは、各受信側装置に初期登録用EMMを既に送信したか否かを示す情報である。これにより、送信側装置は、1度初期登録用EMMを送信した受信側装置に、再度初期登録用EMMを送信しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、双方向デジタル放送サービスにおける視聴制御を行う送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法に関する。
デジタル放送に使用される限定受信方式( Conditional Access System )に関して、スクランブルおよびその関連情報の仕様、ならびにスクランブルに関わる受信装置の仕様が、非特許文献1に規定されている。
限定受信方式においては、スクランブルがかけられた放送信号が、放送事業者(例えば、CATV(ケーブルテレビ)局等)の送信側装置から受信契約者の受信側装置に送信される。また、スクランブルがかけられた放送信号とともに、スクランブルの解除情報として、共通情報およびスクランブル鍵を含むECM(Entitlement Control Message)、ならびに個別情報およびワーク鍵を含むEMM(Entitlement Management Message)も送信側装置から受信側装置に送信される。
送信側装置から受信側装置に送信されるEMMにはスクランブルがかけられている。そのため、受信側装置には、送信側装置から送信されるEMMを復号化するためのマスタ鍵が予め設定される。それにより、受信側装置では、ECM、EMMおよびマスタ鍵に基づいて放送信号のデスクランブルが行われる。
なお、受信側装置としては、例えばSTB(セット・トップ・ボックス)が用いられる。受信側装置におけるマスタ鍵の設定には、例えば受信側装置に脱着可能なIC(集積回路)カードを用いることが一般化している。以下の説明では、限定受信方式で用いられるICカードをCAS(Conditional Access System)カードと呼ぶ。
このような限定受信方式を用いることにより、放送事業者は、受信契約に応じた特定のコンテンツをスクランブルによる漏洩防止およびコピー制御による著作権保護を行いながら各受信契約者に選択的に提供することができる。これにより、コンテンツ提供者は、安心して良質のコンテンツを放送事業者に提供することができる。
受信契約者は、限定受信方式を利用したデジタル放送サービスとして、ベーシックチャネルの受信契約に加え、プレミヤチャネルの追加契約、PPV(ペイ・パー・ビュー)の受信契約を行う。受信契約者は、これらの受信契約に応じた視聴料金を放送事業者に支払う。
上記のベーシックチャネル、プレミヤチャネルおよびPPVのコンテンツを含む放送信号は、予め定められたチャンネルで予め定められた時間に送信側装置から送信される。
ベーシックチャネルおよびプレミヤチャネルの受信契約は、例えば編成チャネルごとに月極めで行われる。それにより、ベーシックチャネルおよびプレミヤチャネルの受信契約者には、契約期間ごとに一定額の料金が課金される。また、PPVの受信契約者には、その受信契約者によるコンテンツの視聴実績に応じた料金が課金される。
上記のデジタル放送サービスにおいて、限定受信方式に用いられるEMMは、各デジタル放送サービスの受信契約時に、放送事業者の送信側装置から受信契約者のSTBに送信される。そして、受信契約の変更や更新、またはSTBやCASカードの故障等による入替えがない限り、1度送信側装置からSTBに送信されたEMMは、再度送信側装置からSTBに送信されることはない。
ARIB(社団法人 電波産業会) STD−B25
上記のEMMには、受信契約者の個別情報、STBの設置日、および放送事業者に関する情報(管理局情報)等、STBの設置後変更されることのない情報が含まれる。このように、EMMにはワーク鍵以外の情報も多く含まれる。
したがって、EMMに含まれる全ての情報を送信側装置からSTBに送信する場合、EMMの送信に必要な伝送帯域が大きくなる。そこで、EMMに含まれる情報を分割するとともに、分割した情報を選択的に送信側装置からSTBに送信する方法(以下、EMM分割送信方法と呼ぶ)が提案されている。
例えば放送事業者は、受信契約者のSTB設置時に、EMMに含まれる情報のうちSTBの初期登録に必要な情報のみを送信側装置からSTBに送信する。
この場合、放送事業者は、STBが設置された受信契約者には初期登録に必要な情報が送信されたものとして、改めてその情報を送信する必要がなくなる。そして、放送事業者は、受信契約者が契約内容を変更した場合に、EMMに含まれる情報のうち契約内容の変更に必要な情報のみをSTBに送信することができる。
上記のように、EMM分割送信方法を用いることにより、送信側装置からSTBに送信されるEMMの伝送容量が低減され、EMMの送信に用いられる伝送帯域を有効に使用することができる。すなわち、放送事業者は、EMMの伝送容量を低減することにより、より多くのコンテンツを受信契約者に提供することができる。
また、送信側装置から単位時間当りに送出されるEMMの数(EMMの送出能力)を増加させることができる。すなわち、多数のSTBに短時間でEMMを送信することが可能となる。これにより、EMMの送信時間が短縮されるので、受信契約者へのサービス性が向上する。
また、同じ伝送帯域で、より多くのEMMを送信することができるので、より多くの受信契約者の契約要求に迅速に対応することができる。
さらに、放送事業者は、EMM分割送信方法を用いることにより、低減されたEMMの伝送容量に応じて、低廉な送信側装置を用いることができる。すなわち、放送事業者は、過大な伝送容量に対応する高性能の送信側装置を用意しなくてもよい。
ところで、限定受信方式は、双方向デジタル放送サービスとしてのVOD(ビデオ・オン・デマンド)に利用することができる。この場合、放送事業者は、STBおよびICカードを用いることにより、デジタル放送サービスと同様の構成でVODサービスを受信契約者に提供できる。
これにより、VODコンテンツ保護の安全性が運用実績のあるデジタル放送サービスと同等のレベルで確保される。また、既存のSTBおよびICカードを用いることができるので、VODサービスの運用コストを低減することができる。
VODサービスにおいて、VODコンテンツの視聴は、受信契約者がVODサービスを利用するために必要なSTBの初期登録設定を行った後、その受信契約者により特定のVODコンテンツの視聴要求が行われる毎に許可される。
VODコンテンツの視聴が許可されると、VODコンテンツを含む放送信号とともに、ECMが送信側装置からSTBに送信される。これにより、受信契約者は、VODコンテンツの視聴が可能となる。VODサービスの受信契約者には、視聴要求を行ったVODコンテンツごとにそのVODコンテンツに応じた料金が課金される。
ここで、受信契約者へのVODコンテンツの視聴許可は、EMMに含まれる種々の情報のうち、VODサービスを利用するためのSTBの初期登録設定に関する情報(以下、初期登録用EMMと呼ぶ)と、各VODコンテンツに固有の情報(以下、契約用EMMと呼ぶ)とを用いて行われる。
したがって、上述のデジタル放送サービスと同様に、送信側装置からSTBに初期登録用EMMと契約用EMMとを分割して送信すること(EMM分割送信方法)ができれば、EMMの送信に用いられる伝送帯域を有効に使用することができる。また、EMMの送出能力を増加させることができる。
さらに、VODサービスの場合は、VODコンテンツの視聴の度にEMMを送信しなければいけないため、既存のデジタル放送サービスがSTBの初期設置時と契約変更時のみEMMを送信すればよかったのに比べ、格段に契約要求に対応したEMMの送信頻度が増加する。そのためVODサービスの場合にEMM分割送信方法を実現することはシステムの運用にとって非常に重要な課題となる。
しかしながら、VODサービスを既存のデジタル放送サービスのシステムを用いて運用する場合には、既にデジタル放送サービスで使用しているSTBを使用するので、STBを改めてVODサービス用に新規に受信契約者の家屋に設置するわけではない。これにより、放送事業者は、視聴要求を行った受信契約者のSTBにVODサービスを利用するために必要な初期登録設定が行われたか否か、すなわち視聴要求を行った受信契約者のSTBに初期登録用EMMが既に送信されているか否かを、STBが設置されているか否かによって判別することができない。
したがって、放送事業者は、受信契約者のVODコンテンツの視聴要求に応じて、初期登録用EMMおよび契約用EMMを送信側装置からSTBに送信しなければならなかった。
本発明の目的は、限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を十分に低減し、解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できるとともに、解除情報の送出能力を増加させることができる送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る送信側装置は、1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置であって、1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信する解除情報送信部と、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶する記憶部と、1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置からメニュー情報に対する視聴要求がある場合に、記憶部に記憶された状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かを判別し、判別結果に基づいて解除情報送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されていない場合に、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するようにメニュー情報送信部を制御し、制御部は、第1のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から解除基本情報の送信要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置への解除基本情報の送信を解除情報送信部に指令し、解除情報送信部は、制御部による解除基本情報の送信指令に応答して、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報を送信し、制御部は、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されている場合に、視聴要求を行った受信側装置に番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するようにメニュー情報送信部を制御し、制御部は、視聴要求を行った受信側装置から第2のメニュー情報に対して番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置への番組個別解除情報の送信を解除情報送信部に指令し、解除情報送信部は、制御部による番組個別解除情報の送信指令に応答して、視聴要求を行った受信側装置に番組個別解除情報を送信するものである。
この送信側装置においては、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報が記憶部に記憶される。
これにより、送信側装置は、状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かを判別する。それにより、視聴要求を行った受信側装置の使用者による個々の番組コンテンツ情報の購入時ごとに、解除基本情報が送信側装置から受信側装置に送信されることが防止される。
したがって、送信側装置が視聴要求を行った受信側装置に一度解除基本情報を送信した後は、番組コンテンツ情報の購入に必要な番組個別解除情報のみ送信することが可能になる。その結果、限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を低減し、解除基本情報および番組個別解除情報を含む解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できる。
また、送信側装置は、解除基本情報と番組個別解除情報とを個別に送信することにより、単位時間当りに送出される解除情報の数を増加させ、解除情報の送出能力を増加させることができる。これにより、送信側装置による解除情報の送信時間が短縮されるので、受信側装置を有する使用者へのサービス性が向上する。
また、同じ伝送帯域で、より多くの解除情報を送信することができるので、より多くの受信契約者の契約要求に迅速に対応することができる。
(2)送信側装置は、解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信する確認用情報送信部をさらに備え、メニュー情報送信部は、確認用情報に基づいて解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信し、制御部は、第3のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から受信確認回答を受信した場合に、記憶部に記憶される状態情報を更新してもよい。
このように、状態情報は、視聴要求を行った受信側装置で解除基本情報が確実に受信されている場合に更新される。
これにより、送信側装置から視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されたにもかかわらず、その受信側装置で解除基本情報が正常に受信できない場合に、記憶部に記憶された状態情報が更新されることが防止される。その結果、視聴要求を行った受信側装置の使用者が番組コンテンツ情報に基づく番組を視聴できない場合に、視聴料金が課金されることが確実に防止される。
(3)確認用情報は、視聴制限された画像であってもよい。この場合、視聴要求を行った受信側装置の使用者は、視聴制限された画像を視認することにより、視聴制限が解除可能であるか否かを容易に識別することができる。これにより、受信側装置の使用者は、解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答、すなわち解除基本情報による視聴制限の解除が可能であるか否かの回答を正確に送信側装置へ送信することができる。
(4)解除基本情報は、限定受信方式に用いられるワーク鍵を含む情報であってもよい。この場合、ワーク鍵を含む解除基本情報を個々の番組コンテンツ情報の購入時ごとに送信する必要がなくなり、解除基本情報および番組個別解除情報を含む解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できる。また、送信側装置から不必要にワーク鍵が送信されなくなるため、ワーク鍵漏洩に対するセキュリティが向上する。
(5)第2の発明に係る視聴制御システムは、1または複数の受信側装置と、1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置とを備え、送信側装置は、1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信する解除情報送信部と、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶する記憶部と、1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置からメニュー情報の視聴要求がある場合に、記憶部に記憶された状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かを判別し、判別結果に基づいて解除情報送信部を制御する制御部とを備え、制御部は、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されていない場合に、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するようにメニュー情報送信部を制御し、制御部は、第1のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から解除基本情報の送信要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置への解除基本情報の送信を解除情報送信部に指令し、解除情報送信部は、制御部による解除基本情報の送信指令に応答して、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報を送信し、制御部は、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されている場合に、視聴要求を行った受信側装置に番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するようにメニュー情報送信部を制御し、制御部は、視聴要求を行った受信側装置から第2のメニュー情報に対して番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置への番組個別解除情報の送信を解除情報送信部に指令し、解除情報送信部は、制御部による番組個別解除情報の送信指令に応答して、視聴要求を行った受信側装置に番組個別解除情報を送信し、視聴要求を行った受信側装置は、受信した視聴制限された番組コンテンツ情報の番組個別の視聴制限を、送信側装置から受信した解除基本情報および番組個別解除情報を用いて解除するものである。
この視聴制御システムにおいては、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報が送信側装置の記憶部に記憶される。
これにより、送信側装置は、状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かを判別する。それにより、視聴要求を行った受信側装置の使用者による個々の番組コンテンツ情報の購入時ごとに、解除基本情報が送信側装置から受信側装置に送信されることが防止される。
したがって、送信側装置が視聴要求を行った受信側装置に一度解除基本情報を送信した後は、番組コンテンツ情報の購入に必要な番組個別解除情報のみ送信することが可能になる。その結果、限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を低減し、解除基本情報および番組個別解除情報を含む解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できる。
また、送信側装置は、解除基本情報と番組個別解除情報とを個別に送信することにより、単位時間当りに送出される解除情報の数を増加させ、解除情報の送出能力を増加させることができる。これにより、送信側装置による解除情報の送信時間が短縮されるので、受信側装置を有する使用者へのサービス性が向上する。
また、同じ伝送帯域で、より多くの解除情報を送信することができるので、より多くの受信契約者の契約要求に迅速に対応することができる。
(6)送信側装置は、解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信する確認用情報送信部をさらに備え、送信側装置のメニュー情報送信部は、確認用情報に基づいて解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信し、視聴要求を行った受信側装置は、受信した確認用情報に基づいて受信確認回答を送信側装置に送信し、送信側装置の制御部は、第3のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から受信確認回答を受信した場合に、記憶部に記憶される状態情報を更新してもよい。
このように、状態情報は、視聴要求を行った受信側装置で解除基本情報が確実に受信されている場合に更新される。
これにより、送信側装置から視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されたにもかかわらず、その受信側装置で解除基本情報が正常に受信できない場合に、記憶部に記憶された状態情報が更新されることが防止される。その結果、視聴要求を行った受信側装置の使用者が番組コンテンツ情報に基づく番組を視聴できない場合に、視聴料金が課金されることが確実に防止される。
(7)第3の発明に係る視聴制御方法は、1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置による視聴制御方法であって、1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するステップと、1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信するステップと、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶するステップとを備え、解除基本情報および番組個別解除情報を送信するステップは、1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置からメニュー情報に対する視聴要求がある場合に、記憶された状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かを判別するステップと、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されていない場合に、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するステップと、第1のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から解除基本情報の送信要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報を送信するステップとを備え、解除基本情報および番組個別解除情報を送信するステップは、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されている場合に、視聴要求を行った受信側装置に番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するステップと、第2のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、視聴要求を行った受信側装置に番組個別解除情報を送信するステップとをさらに含むものである。
この視聴制御方法においては、1または複数の受信側装置の各々に解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報が記憶される。
これにより、状態情報に基づいて、視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が既に送信されたか否かが判別される。それにより、視聴要求を行った受信側装置の使用者による個々の番組コンテンツ情報の購入時ごとに、解除基本情報が送信側装置から受信側装置に送信されることが防止される。
したがって、送信側装置が視聴要求を行った受信側装置に一度解除基本情報を送信した後は、番組コンテンツ情報の購入に必要な番組個別解除情報のみ送信することが可能になる。その結果、限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を低減し、解除基本情報および番組個別解除情報を含む解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できる。
また、送信側装置は、解除基本情報と番組個別解除情報とを個別に送信することにより、単位時間当りに送出される解除情報の数を増加させ、解除情報の送出能力を増加させることができる。これにより、送信側装置による解除情報の送信時間が短縮されるので、受信側装置を有する使用者へのサービス性が向上する。
また、同じ伝送帯域で、より多くの解除情報を送信することができるので、より多くの受信契約者の契約要求に迅速に対応することができる。
(8)視聴制御方法は、解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信するステップと、確認用情報に基づいて解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、視聴要求を行った受信側装置に送信するステップと、第3のメニュー情報に対して視聴要求を行った受信側装置から受信確認回答を受信した場合に、記憶された状態情報を更新するステップとをさらに備えてもよい。
このように、状態情報は、視聴要求を行った受信側装置で解除基本情報が確実に受信されている場合に更新される。
これにより、送信側装置から視聴要求を行った受信側装置に解除基本情報が送信されたにもかかわらず、その受信側装置で解除基本情報が正常に受信できない場合に、記憶部に記憶された状態情報が更新されることが防止される。その結果、視聴要求を行った受信側装置の使用者が番組コンテンツ情報に基づく番組を視聴できない場合に、視聴料金が課金されることが確実に防止される。
本発明によれば、限定受信方式を双方向デジタル放送サービスに適用するとともに、限定受信方式に用いられる解除情報の伝送容量を十分に低減し、解除情報の送信に用いられる伝送帯域を有効に使用できるとともに、同じ伝送帯域で、より多くの解除情報を送信することができ、解除情報の送出能力を増加させることができる。
本発明の一実施の形態に係る送信側装置およびそれを備える視聴制御システムならびに視聴制御方法について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態において、視聴制御システムは、VOD(ビデオ・オン・デマンド)に用いられる。VODでは、放送事業者(例えば、CATV(ケーブルテレビ; Cable Television )局、またはCATV局向けVODサービス事業者)が受信契約を行った顧客(以下、受信契約者と呼ぶ)を管理し、受信契約者の視聴要求に応じたVODコンテンツをその受信契約者に限定して提供する。
以下の説明において、EMM(Entitlement Management Message)は、初期登録用EMMおよび契約用EMMを含む。初期登録用EMMはVODのサービスを利用する旨の契約時に必要な情報を含み、契約用EMMはVODコンテンツを視聴可能にするために必要な各VODコンテンツに固有の情報を含む。詳細は後述する。
(1) 視聴制御システムの構成および動作
(1−a) 視聴制御システムの概略構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る視聴制御システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、視聴制御システム1は、送信側装置100および受信側装置200を備える。送信側装置100は放送事業者の施設側に設置され、受信側装置200はその放送事業者に対する受信契約者の家屋側に設置される。
送信側装置100は、STB(セット・トップ・ボックス)管理サーバ11、メニューサーバ12、VODサーバ13、VODコントローラ14、CMTS(ケーブルモデム終端装置)15、アクセスサーバ16、MUX(多重化装置)17、ポータルコンテンツのコンテンツ送出装置18、スクランブル確認用送出装置19、加入者管理装置20、ゲートウェイ21およびMIX(混合器)30を含む。
STB管理サーバ11は、記憶部110を備える。記憶部110には、後述する契約者管理情報が記憶される。
また、メニューサーバ12は、メニュー情報送信部120および制御部121を備える。メニュー情報送信部120は、後述するポータル画像のBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200に送信する。制御部121は、例えばBMLポータルコンテンツデータに基づいて受信側装置200から送信される信号に応答して送信側装置100の各構成部の動作を制御する。
さらに、アクセスサーバ16は、EMM生成送信部160を備える。EMM生成送信部160は、EMMを生成し、MUX17に送信する。
受信側装置200は、STB210、CAS(Conditional Access System)カード220、リモートコントローラ230、表示装置240および音声出力装置250を含む。
受信側装置200の設置時には、送信側装置100に、放送事業者と受信契約者との間の受信契約に基づく設定が行われる。
受信契約に基づく設定には、例えば受信契約者がVODコンテンツを視聴する有料サービス(以下、VODサービスと略記する)を利用するか否かの設定、および受信契約者がVODサービスを利用する際に特定のVODコンテンツを視聴できないように制限が加えられているか否かの設定等が含まれる。
受信側装置200のSTB210は、ケーブルにより送信側装置100に接続される。受信契約者は、STB210にCASカード220を挿入する。
STB210には、予めそのSTB210に割り当てられたSTB−ID(識別子)が記憶されている。CASカード220にも、予めそのCASカード220に割り当てられたCAS−IDおよびマスタ鍵が記憶されている。マスタ鍵は、EMMを復号化するために用いられる。
STB210は、送信側装置100から送信される放送信号に基づいて映像データ、音声データ、文字データ等を表示装置240および音声出力装置250に出力する。それにより、受信契約者は、送信側装置100から送信される放送信号に含まれるコンテンツを視聴することができる。
表示装置240は、例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイパネルにより構成される。また、音声出力装置250は、例えばスピーカにより構成される。
(1−b) 視聴制御システムに用いられる契約者管理情報
本実施の形態に係る視聴制御システム1においては、各受信契約者についての情報である契約者管理情報が用いられる。
契約者管理情報について説明する。図2は、図1の視聴制御システム1に用いられる契約者管理情報の一例を示す図である。図2に示すように、契約者管理情報は受信契約者に対して個別に割り当てられた管理番号DA1を含み、各管理番号DA1には複数種類の情報が関連付けられる。
図2では、管理番号DA1に関連付けられる情報として、更新日情報DA2、STB−ID情報DA3、CAS−ID情報DA4、VOD契約フラグ情報DA5、VOD契約タイプ情報DA6、および登録状態フラグ情報DAnが例示されている。
更新日情報DA2は各受信契約者の受信契約の最終更新日を示し、STB−ID情報DA3は各受信契約者が有するSTB210のSTB−IDを示し、CAS−ID情報DA4は各受信契約者が有するCASカード220のCAS−IDを示す。
VOD契約フラグ情報DA5は、「受信契約者と放送事業者との間でVODサービスを利用する受信契約が行われているか否か」を示す。本例では、VOD契約フラグ情報DA5のビット列“01”が「VODサービスを利用する受信契約が行われている旨」を示し、ビット列“00”が「VODサービスを利用する受信契約が行われていない旨」を示す。
VOD契約タイプ情報DA6は、例えば「受信契約者による特定のVODコンテンツの視聴に制限が加えられているか否か」を示す。本例では、VOD契約タイプ情報DA6のビット列“0001”が「受信契約者が成人向けを除くコンテンツを視聴できる旨」を示し、ビット列“0011”が「受信契約者が成人向けのコンテンツを含むコンテンツを視聴できる旨」を示す。
ここで、受信契約者がVODコンテンツを視聴するためには、VODサービスを利用する旨の受信契約に加えて、VODコンテンツを受信するための後述するVOD初期登録処理が必要となる。
登録状態フラグ情報DAnは、「VOD初期登録処理が行われているか否か」を示す。本例では、登録状態フラグ情報DAnのビット列“00”が「VOD初期登録処理が行われていない旨」を示し、ビット列“01”が「VOD初期登録処理が行われている旨」を示す。
本実施の形態に係る視聴制御システム1においては、送信側装置100のSTB管理サーバ11の記憶部110に登録状態フラグ情報DAnを含む図2の契約者管理情報が記憶される。
これにより、受信契約者によりVOD初期登録処理が一度でも行われると、その後受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求ごとに、送信側装置100から受信側装置200に初期登録用EMMが送信されることが防止される。詳細は後述する。
(1−c) 視聴要求があったときの送信側装置の動作
受信契約者は、VODコンテンツを視聴したい場合、リモートコントローラ230を操作することにより、その要求を視聴要求信号としてSTB210から送信側装置100へ送信する(矢印a1)。
本実施の形態において、STB210から送信側装置100への視聴要求信号の送信は、例えば受信契約者がVODサービスのポータルコンテンツのチャンネルを選局することにより受信側装置200に表示されるメニューボタンを操作することにより行われる。この場合、受信側装置200では、表示装置240に、種々のメニューボタンを含むポータル画像が表示される。そして、受信契約者がリモートコントローラ230を用いてメニューボタンを操作することにより、新たなメニューボタンを含むポータル画像が逐次表示される。
本実施の形態において、STB210には、BML(Broadcast Markup Language;放送用マークアップ言語)ブラウザが内蔵されている。これにより、リモートコントローラ230の操作による送信側装置100と受信側装置200との間のメニューボタンを介したポータル画像の操作応答の通信は、BMLを用いて行われる。なお、BMLは、ARIB(社団法人電波産業会)により策定されたデジタル放送におけるデータ記述言語である。
受信側装置200から送信される視聴要求信号は、送信側装置100のCMTS15に与えられる(矢印a1)。そこで、CMTS15は、IP(インターネット・プロトコル)パケットにより視聴要求信号をメニューサーバ12に与える(矢印a2)。
視聴要求信号には、上述のSTB−IDおよびCAS−IDが含まれる。これにより、メニューサーバ12の制御部121は、STB−IDおよびCAS−IDをSTB管理サーバ11に与える(矢印b)。
さらにこのとき、メニューサーバ12の制御部121は、VODコンテンツの視聴を要求した受信契約者がVODコンテンツを視聴できるか否かをSTB管理サーバ11に問い合わせる(矢印b)。
STB管理サーバ11の記憶部110には、予め上述の契約者管理情報が記憶されている。契約者管理情報は、放送事業者に対する受信契約者の受信契約時に、加入者管理装置20からゲートウェイ21を通してSTB管理サーバ11の記憶部110に設定される(矢印Q,Q1)。
(1−d) 送信側装置における契約者管理情報の確認動作
STB管理サーバ11は、メニューサーバ12の制御部121から受信契約者がVODコンテンツを視聴できるか否かの問い合わせを受けると(矢印b)、制御部121から与えられたSTB−IDおよびCAS−IDと図2の契約者管理情報とに基づいてその受信契約者を特定する。
具体的には、STB管理サーバ11は、メニューサーバ12から与えられたSTB−IDおよびCAS−IDに一致するSTB−ID情報DA3およびCAS−ID情報DA4を契約者管理情報内で検索する。
該当する情報DA3,DA4が契約者管理情報内に存在する場合、STB管理サーバ11は、それらの情報DA3,DA4が同一の管理番号DA1に関連付けされているか否かを判別する。
STB管理サーバ11は、情報DA3,DA4が同一の管理番号DA1に関連付けされている場合、その管理番号DA1がVODコンテンツの視聴を要求した受信契約者に割り当てられた管理番号として認識する。
続いて、STB管理サーバ11は、認識した管理番号DA1に関連付けされたVOD契約フラグ情報DA5に基づいて、その受信契約者がVODサービスを利用する受信契約を行っているか否かを判別する。
例えば、STB管理サーバ11は、VOD契約フラグ情報DA5がビット列“00”である場合に、VODサービスを利用する旨の受信契約が行われていないと判別する。一方、STB管理サーバ11は、認識した管理番号DA1に関連付けされたVOD契約フラグ情報DA5がビット列“01”である場合に、VODサービスを利用する旨の受信契約が行われていると判別する。
STB管理サーバ11は、VODサービスを利用する旨の受信契約が行われていない場合、VODコンテンツが視聴できない旨の応答信号(以下、視聴不可信号と呼ぶ)をメニューサーバ12の制御部121に与える(矢印c)。
なお、上記において、STB管理サーバ11は、図2の契約者管理情報に制御部121から与えられたSTB−IDおよびCAS−IDの組み合わせが存在しない場合、VODコンテンツの視聴要求が受信契約を行っていない者により行われていると判別する。このときも、STB管理サーバ11は、制御部121に視聴不可信号を与える。
STB管理サーバ11は、VODサービスを利用する旨の受信契約が行われている場合、すなわち、VOD契約フラグ情報DA5がビット列“01”である場合に、登録状態フラグ情報DAnに基づいて、送信側装置100とその受信契約者の受信側装置200との間で後述するVOD初期登録処理が行われているか否かを判別し、その判別結果に基づく応答信号を制御部121に与える。
例えば、STB管理サーバ11は、登録状態フラグ情報DAnがビット列“00”であれば、その受信契約者によりVOD初期登録処理が行われていない旨の応答信号(以下、登録未信号と呼ぶ)を制御部121に与える(矢印c)。一方、STB管理サーバ11は、登録状態フラグ情報DAnがビット列“01”であれば、その受信契約者によりVOD初期登録処理が行われている旨の応答信号(以下、登録済信号と呼ぶ)を制御部121に与える(矢印c)。
(1−e) 視聴制御システムにおけるVOD初期登録処理
メニューサーバ12には、BMLにより作成された種々のデータ(以下、BMLポータルコンテンツデータと呼ぶ)が蓄積されている。BMLポータルコンテンツデータは、文字データおよび画像データを含む。
メニューサーバ12内のメニュー情報送信部120は、上記の視聴不可信号が与えられると、VODコンテンツが視聴不可能である旨を示すBMLポータルコンテンツデータをMIX30に与える(矢印d1)。
なお、BMLポータルコンテンツデータは、メニューサーバ12内のメニュー情報送信部120からMIX30へ伝送される放送用のトランスポートストリーム(以下、TSと略記する)中のトランスポートストリームパケットに含められる。
MIX30は、与えられたBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200のSTB210に与える(矢印d2)。STB210においては、BMLブラウザによりBMLポータルコンテンツデータが再生される。これにより、BMLポータルコンテンツデータに基づく映像信号が、STB210から表示装置240に出力される(矢印j)。その結果、表示装置240には、VODコンテンツが視聴不可能である旨、すなわちVODサービスを利用する受信契約が行われていない旨を示すポータル画像が表示される(後述の図3(a)参照)。
一方、メニューサーバ12内のメニュー情報送信部120は、登録未信号が与えられると、VODサービスを利用するためにVOD初期登録処理が必要である旨を示すBMLポータルコンテンツデータと、VOD初期登録処理を行うか否かを受信契約者に選択させるためのBMLポータルコンテンツデータとをMIX30に与える(矢印d1)。
MIX30は、与えられたBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200のSTB210に与える(矢印d2)。STB210においては、BMLブラウザによりBMLポータルコンテンツデータが再生される。これにより、BMLポータルコンテンツデータに基づく映像信号が、STB210から表示装置240に出力される(矢印j)。その結果、表示装置240には、VODサービスを利用するためにVOD初期登録処理が必要である旨、およびVOD初期登録処理を行うか否かを受信契約者に選択させるためのメニューボタンが表示される(後述の図3(b)参照)。
そこで、受信契約者は、表示装置240に表示されたポータル画像をリモートコントローラ230により操作する。これにより、受信契約者がVOD初期登録処理を行う場合、VOD初期登録処理を行う旨の信号が、矢印a1,a2で示すように、CMTS15を通してメニューサーバ12に与えられる。
メニューサーバ12内の制御部121は、VOD初期登録処理を行う旨の信号が与えられると、VODコンテンツデータをデスクランブルするための初期登録用EMMをVODコンテンツの視聴要求があった受信側装置200に送信すべき旨の指令信号と、STB−IDおよびCAS−IDとをアクセスサーバ16に与える(矢印e)。
また、メニューサーバ12内の制御部121は、表示装置240に後述するスクランブル背景データに基づく画像が表示されるように、受信側装置200のSTB210に所定のチャンネル(スクランブル背景データのチャンネル)の選局を指令するデータを送信する(矢印d1,d2)。この場合、受信側装置200の表示装置240には、スクランブル背景データに基づく背景画像が表示される。
ここで、MUX17には、常にコンテンツ送出装置18からポータル画像用のポータルコンテンツが送出されている(矢印R,S)。
さらに、MUX17には、常にスクランブル確認用送出装置19から初期登録用EMMの受信確認を行うためのポータルコンテンツが送出されている(矢印R,S)。以下の説明では、スクランブル確認用送出装置19から送出されるポータルコンテンツのデータをスクランブル背景データと呼ぶ。
これにより、MUX17は、後述するアクセスサーバ16内のEMM生成送信部160から与えられる初期登録用EMMをスクランブル背景データ用のTSに多重し、MIX30に与える(矢印g)。スクランブル背景データは、ECM(Entitlement Control Message)とともにあらかじめ決められた特定のチャンネルでMIX30から受信側装置200に送信される(矢印d2)。
アクセスサーバ16には、VODコンテンツの放送信号に対応する初期登録用EMMを生成するために必要な情報、および登録状態フラグ情報DAnを除く図2の契約者管理情報が記憶されている。これらの初期登録用EMMを生成するために必要な情報および前記契約者管理情報は、放送事業者に対する受信契約者の受信契約時に、予め加入者管理装置20からゲートウェイ21を通してアクセスサーバ16に与えられている(矢印Q,Q2)。
前記初期登録用EMMを生成するために必要な情報には、オペレータコード、登録日、顧客管理情報、コメント等の受信契約者の家屋へのSTB210の設置時に必要な情報、PPV(ペイ・パー・ビュー)発呼先情報およびPPV発呼条件等のCASカードの運用に関わるシステム情報、ならびにワーク鍵が含まれる。
これにより、アクセスサーバ16内のEMM生成送信部160は、メニューサーバ12から初期登録用EMMを視聴要求があった受信側装置200に送信すべき旨の指令信号が与えられると、MUX17およびMIX30を通してVODコンテンツの視聴要求があった受信側装置200に初期登録用EMMを送信する(矢印f,g,d2)。なお、上述したようにMUX17において、初期登録用EMMはスクランブル背景データに多重されて送出される。
初期登録用EMM内の必要な情報はSTB210に装着されたCASカード220に格納される。
一方、メニューサーバ12は、表示装置240に表示されるポータル画像の背景画像が正常であるか否かを受信契約者に回答させるためのBMLポータルコンテンツデータを、MIX30を通してSTB210に送信する(矢印d1,d2)。
この場合、表示装置240には、スクランブル背景データに基づく背景画像と、BMLポータルコンテンツデータに基づく画像とが表示される(後述の図4(a)および図4(b)参照)。
このとき、受信側装置200のSTB210は、スクランブル背景データとともに初期登録用EMMを受信すると、CASカード220に記憶されたマスタ鍵によりその初期登録用EMMを復号化し、ワーク鍵を取り出す。そして、STB210は、そのワーク鍵によりスクランブル背景データとともに送信されるECMを復号化し、スクランブル鍵を取り出す。
さらに、STB210は、そのスクランブル鍵によりスクランブルがかけられたスクランブル背景データのデスクランブルを行う。STB210によるこれらの一連の動作が正常に行われることにより、表示装置240にはスクランブルの解除された背景画像が表示される。
そこで、受信契約者は、表示装置240に表示されたポータル画像に含まれるメニューボタンをリモートコントローラ230により操作する。これにより、受信契約者によるVOD初期登録処理の確認結果、すなわちポータル画像の背景画像が正常であるか否かの回答を示す信号が、CMTS15を通してメニューサーバ12に与えられる(矢印a1,a2)。
メニューサーバ12内の制御部121は、表示装置240に表示されるポータル画像の背景画像が正常である旨の回答を受けると、STB管理サーバ11に契約者管理情報を更新する旨の指令信号を与える(矢印b)。これにより、STB管理サーバ11は、初期登録用EMMが送信された受信契約者の登録状態フラグ情報DAnのビット列“00”をビット列“01”に書き換えることにより、記憶部110内の記憶内容を更新する。それにより、VOD初期登録処理が終了する。
VOD初期登録処理の終了時には、受信側装置200のSTB210のCASカード220にスクランブル背景データのデスクランブルを行うために復号化されたワーク鍵が保持される。このように、STB210は、スクランブルのかけられたスクランブル背景データに対して、自己が保持するワーク鍵によりデスクランブルを行うことができる。
なお、VODサーバ13に蓄積されたVODコンテンツデータには、コンテンツごとに対応するようにECMが設定される。したがって、個々のECMでスクランブルされたVODコンテンツをデスクランブルするためには、受信側装置200は、さらに個々のECMに対応する契約用EMMを受信する必要がある。
(1−f) VOD初期登録処理終了後の送信側装置の動作
メニューサーバ12は、上記のVOD初期登録処理が終了した場合、またはSTB管理サーバ11から登録済信号が与えられた場合、受信契約者がVODサービスを利用する際に用いるポータル画像に対応するBMLポータルコンテンツデータをSTB210に送信する(矢印d1,d2)。
受信側装置200においては、表示装置240に表示されるポータル画像に含まれるメニューボタンが受信契約者により操作される(後述の図5(a)および図5(b)参照)。それにより、各メニューボタンに割り当てられたBMLポータルコンテンツデータから例えば特定のVODコンテンツを視聴する旨の信号およびそのVODコンテンツに予め割り当てられたコンテンツIDが、STB−IDおよびCAS−IDとともにSTB210からメニューサーバ12に送信される(矢印a1,a2)。
送信側装置100のメニューサーバ12内の制御部121は、コンテンツIDを受信すると、視聴を要求した受信契約者がそのVODコンテンツを視聴できるか否かをSTB管理サーバ11に問い合わせる(矢印b)。
そこで、STB管理サーバ11は、契約者管理情報のVOD契約タイプ情報DA6を参照することにより、視聴を要求した受信契約者がそのVODコンテンツを視聴できるか否かを判別する。そして、STB管理サーバ11は、判別結果をメニューサーバ12内の制御部121に与える(矢印c)。
例えば、メニューサーバ12内の制御部121から与えられたコンテンツIDにより特定されるVODコンテンツが成人向けのVODコンテンツである場合を考える。この場合には、STB管理サーバ11は、VOD契約タイプ情報DA6のビット列が“0011”であれば、その受信契約者がVODコンテンツを視聴できると判別する。一方、STB管理サーバ11は、VOD契約タイプ情報DA6のビット列が“0001”であれば、その受信契約者がVODコンテンツを視聴できないと判別する。
メニューサーバ12内の制御部121は、受信契約者が要求したVODコンテンツを視聴できない場合、メニュー情報送信部120を制御することにより、その旨のBMLポータルコンテンツデータを、MIX30を通してSTB210に送信する(矢印d1,d2)。この場合、受信側装置200の表示装置240には、VODコンテンツが視聴できない旨を示すポータル画像が表示される。
一方、メニューサーバ12内の制御部121は、受信契約者が要求したVODコンテンツを視聴できる場合には、コンテンツID、STB−IDおよびCAS−IDをアクセスサーバ16に通知する。また、制御部121は、コンテンツIDにより特定されるVODコンテンツの契約用EMMをSTB210へ送信するようにアクセスサーバ16に指令する。
これにより、アクセスサーバ16内のEMM生成送信部160は、コンテンツIDおよびCAS−IDに基づいて、視聴要求されたVODコンテンツに対応する契約用EMMを生成し、MUX17に送信する(矢印f)。
MUX17は、受信した契約用EMMを、ポータルコンテンツ用のTSに多重することにより、MIX30を通してSTB210に送信する(矢印g,d2)。
視聴要求されたVODコンテンツに対応する契約用EMMがSTB210に正常に送信されると、メニューサーバ12内の制御部121は、STB管理サーバ11に受信契約者がVODコンテンツを視聴する旨を通知する(矢印b)。
それにより、STB管理サーバ11は、VODサーバ13に、コンテンツID、STB−IDあるいはCAS−IDを通知し、特定されるSTB210へのVODコンテンツの送信を指令し(矢印h2)、課金処理を行う。
VODサーバ13には、放送事業者が受信契約者に提供可能な全てのVODコンテンツデータが蓄積されている。なお、VODサーバ13に蓄積される全てのVODコンテンツデータには、予めスクランブルがかけられるとともに、コンテンツIDに基づいたコンテンツ毎のECMが多重されている。
また、VODサーバ13には、STB管理サーバ11から予め図2の契約者管理情報のうち、STB−ID情報DA3あるいはCAS−ID情報DA4、接続先情報が与えられている(矢印h2)。
これにより、VODサーバ13は、STB管理サーバ11から与えられるコンテンツID、STB−ID情報DA3あるいはCAS−ID情報DA4、接続先情報に基づいて、要求されたVODコンテンツデータをMIX30に与える(矢印i)。それにより、受信契約者により要求されたVODコンテンツデータが、MIX30から特定のVODコンテンツの視聴要求を行った受信側装置200のSTB210に送信される(矢印d2)。
STB210のCASカード220は、VOD初期登録処理により得られた初期登録用EMM、VODコンテンツの視聴要求時(VODコンテンツの購入時)に得られるVODコンテンツの契約用EMM、およびVODコンテンツデータとともに受信されるECMに基づいてスクランブル鍵を復号化する。そして、STB210は、受信したVODコンテンツデータのデスクランブルを行うとともに、そのVODコンテンツデータを再生する。
STB210において、VODコンテンツデータが再生される際には、例えば表示装置240の画面にそのコンテンツの再生状態を操作するためのメニューボタンが表示される。受信契約者は、このメニューボタンをリモートコントローラ230で操作することにより、再生されるVODコンテンツの早送り、巻き戻し、および一時停止等の操作を行うことができる。VODコントローラ14は、受信契約者がメニューボタンを操作することによりSTB210から送信されるVODコンテンツに関する操作指令(矢印a1,a3)をVODサーバ13のプロトコルに変換し、VODサーバ13に伝える(矢印h)。
これにより、VODコンテンツデータに基づく映像信号および音声信号が、表示装置240および音声出力装置250に出力される(矢印j,k)。その結果、受信契約者は要求したVODコンテンツを視聴することができる。
(2) 受信側装置の表示装置に表示される画像例
図3〜図5は、図1の表示装置240に表示される画像の一例を示す図である。
図3(a)に、受信契約者によりVODサービスを利用する受信契約が行われていない場合の表示装置240の表示画像例が示されている。メニューサーバ12内のメニュー情報送信部120(図1)から送信されるBMLポータルコンテンツデータに基づいて、VODサービスを利用する受信契約が行われていない旨のポータル画像PA1が表示される。
本例では、ポータル画像PA1に「戻る」ボタンB1が含まれる。受信契約者は、図1のリモートコントローラ230を操作することにより、「戻る」ボタンB1を選択することができる。この場合、表示装置240の画面には、例えばVODサービスのチャンネルの選局前に選局されていたチャンネルの映像が表示される。
図3(b)に、VOD初期登録処理を行うか否かを受信契約者が選択する際の表示装置240の表示画像例が示されている。メニュー情報送信部120から送信されるBMLポータルコンテンツデータに基づいて、VOD初期登録処理を行うか否かを受信契約者に選択させるためのポータル画像PA2が表示される。
本例では、ポータル画像PA2に「はい」ボタンB2および「いいえ」ボタンB3が含まれる。受信契約者は、図1のリモートコントローラ230を操作することにより、「はい」ボタンB2および「いいえ」ボタンB3のいずれかを選択することができる。
受信契約者が「はい」ボタンB2を選択すると、表示装置240の画面には後述する図4(a)または図4(b)の画像が表示される。受信契約者が「いいえ」ボタンB3を選択すると、表示装置240の画面には、例えばVODサービスのチャンネルの選局前に選局されていたチャンネルの映像が表示される。
図4(a)および図4(b)に、VOD初期登録処理時の表示装置240の表示画像例が示されている。VOD初期登録処理において、受信側装置200から送信される初期登録用EMMがSTB210に正常に送信された場合には、表示装置240の画面に図4(a)の画像が表示される。
図4(a)に示すように、この場合、表示装置240の画面には図1のスクランブル確認用送出装置19から送信されるスクランブル背景データに基づく背景W1が表示される。ここで、アクセスサーバ16から送信される初期登録用EMMがSTB210により正常に受信されている場合は、背景W1の画像が正常かつ明瞭に表示される。また、メニュー情報送信部120から送信されるBMLポータルコンテンツデータに基づいて、表示装置240の画面に表示される背景画像が正常であるか否かを受信契約者に回答させるためのポータル画像PA3が表示される。
本例では、ポータル画像PA3に「はい」ボタンB2および「いいえ」ボタンB3が含まれる。受信契約者は、図1のリモートコントローラ230を操作することにより、「はい」ボタンB2を選択する。それにより、VOD初期登録処理が終了する。
VOD初期登録処理において、STB210により受信側装置200から送信される初期登録用EMMが正常に受信されない場合には、表示装置240の画面に図4(b)の画像が表示される。
この場合、表示装置240の画面には図1のスクランブル確認用送出装置19から送信されるスクランブル背景データに基づいて背景W2が表示される。初期登録用EMMが正常に受信されないとスクランブル背景データがデスクランブルされない。それにより、表示装置240の画面に表示される背景W2としてスクランブルされた背景画像が表示される。
このときにも、メニュー情報送信部120から送信されるBMLポータルコンテンツデータに基づくポータル画像PA3が表示される。受信契約者は、図1のリモートコントローラ230を操作することにより、「いいえ」ボタンB3を選択する。それにより、VOD初期登録処理が再度開始される。
図5(a)および図5(b)に、VOD初期登録処理後の表示装置240の表示画像例が示されている。この場合、表示装置240の画面にはメニュー情報送信部120から送信されるBMLポータルコンテンツデータに基づいて、種々のメニューボタンB4が表示される。
受信契約者は、リモートコントローラ230を操作することにより、特定のメニューボタンB4を選択する。
例えば、図5(a)のVODポータルサービス画面において、割り当てられたメニューボタンB4の内で、「映画」のボタンを選択すると、「映画」メニューに紐付いた図5(b)のVOD映画メニューが表示される。
このようにして、受信契約者は、自己の所望のVODコンテンツを検索し、その視聴を要求することができる。
(3) メニューサーバの処理フロー
図6および図7は、受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ12内の制御部121が行う動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、VOD初期登録処理時のメニューサーバ12の動作について説明し、VOD初期登録処理終了後のメニューサーバ12の動作については省略する。
初めに、制御部121は、図1の送信側装置100のSTB210から、視聴要求信号を受信したか否かを判別する(ステップS11)。すなわち、制御部121は、受信契約者のSTB210において、VODサービスのチャンネルが選局され、コンテンツ送出装置18から送出されるポータルコンテンツにアクセスしたか否かを判別する。
制御部121は、視聴要求信号を受信した場合、視聴要求信号に含まれるSTB−IDおよびCAS−IDをSTB管理サーバ11に与え、VODコンテンツの視聴を要求する受信契約者がVODコンテンツを視聴できるか否かをSTB管理サーバ11に問い合わせる(ステップS12)。
次に、制御部121は、STB管理サーバ11から視聴不可信号を受信したか否かを判別する(ステップS13)。制御部121は、視聴不可信号を受信しない場合、登録済信号を受信したか否かを判別する(ステップS14)。さらに、制御部121は、登録済信号を受信しない場合、登録未信号を受信したか否かを判別する(ステップS15)。
制御部121は、登録未信号を受信しない場合、ステップS13の動作に戻る。制御部121は、登録未信号を受信した場合、VOD初期登録処理を行うか否かを受信契約者に選択させるためのBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200に送信する(ステップS16)。
その後、制御部121は、受信側装置200からVOD初期登録処理を行う旨の信号を受信したか否かを判別する(ステップS17)。すなわち、制御部121は、図3(b)に示される「はい」ボタンB2が受信契約者により選択されたか否かを判別する。
制御部121は、VOD初期登録処理を行う旨の信号を受信した場合、VODコンテンツの視聴要求を行った受信側装置200へ初期登録用EMMを送信すべき旨をアクセスサーバ16に指令し、受信側装置200にスクランブル背景データのチャンネル選局を指令するとともに背景画像が正常であるか否かを受信契約者に回答させるためのBMLポータルコンテンツデータを送信する(ステップS18)。
続いて、制御部121は、受信側装置200から背景画像が正常である旨の信号を受信したか否かを判別する(ステップS19)。すなわち、制御部121は、図4(a)に示される「はい」ボタンB2が受信契約者により選択されたか否かを判別する。
制御部121は、背景画像が正常である旨の信号を受信した場合、すなわち、「はい」ボタンB2が受信契約者により選択された場合、STB管理サーバ11に図2の登録状態フラグ情報DAnの書き換えを指令する(ステップS20)。
そして、制御部121は、VODサービスの利用時に用いられるメニューボタンに対応するBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200に送信する(ステップS21)。これにより、受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に制御部121が行う一連の動作が終了する。
上記ステップS13において、制御部121は、視聴不可信号を受信した場合、VODサービスを利用する受信契約が行われていない旨を示すBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200に送信し(ステップS31)、一連の動作を終了する。
また、上記ステップS14において、制御部121は、登録済信号を受信した場合、上記ステップS21の動作を行う。
上記ステップS17において、制御部121は、受信側装置200からVOD初期登録処理を行う旨の信号を受信しない場合、受信側装置200からVOD初期登録処理を行わない旨の信号を受信したか否かを判別する(ステップS41)。すなわち、制御部121は、図3(b)に示される「いいえ」ボタンB3が受信契約者により選択されたか否かを判別する。
制御部121は、VOD初期登録処理を行わない旨の信号を受信した場合、一連の動作を終了する。一方、制御部121は、VOD初期登録処理を行わない旨の信号を受信しない場合、ステップS17の動作に戻る。
上記ステップS19において、制御部121は、受信側装置200から背景画像が正常である旨の信号を受信しない場合、受信側装置200から背景画像が異常である旨の信号を受信したか否かを判別する(ステップS51)。すなわち、制御部121は、図4(b)に示される「いいえ」ボタンB3が受信契約者により選択されたか否かを判別する。
メニューサーバ12は、背景画像が異常である旨の信号を受信した場合、すなわち、「いいえ」ボタンB3が受信契約者により選択された場合、上記ステップS18の動作に戻る。一方、制御部121は、受信側装置200から背景画像が異常である旨の信号を受信しない場合、ステップS19,S51の動作を繰り返す。
上記の制御部121による一連の動作のうち、ステップS18〜S21の動作がVOD初期登録処理に相当する。
(4) 効果
(4−a)
本実施の形態に係る視聴制御システム1においては、送信側装置100のSTB管理サーバ11に図2の登録状態フラグ情報DAnが記憶される。これにより、受信契約者によりVOD初期登録処理が一度でも行われると、その後受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求ごとに、送信側装置100から受信側装置200に初期登録用EMMが送信されることが防止される。
それにより、受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時(VODコンテンツの購入時)に、放送事業者はVODコンテンツの視聴許可を行うために必要な契約用EMMのみ送信することが可能となる。また、送信側装置100が重複して同一の受信側装置200に初期登録用EMMを送信する必要がなくなる。
その結果、EMMの伝送容量が十分に低減され、EMMの送信に用いられる伝送帯域を有効に利用することができる。
(4−b)
また、上記のように、送信側装置100から受信側装置200に初期登録用EMMと契約用EMMとを個別に送信することにより、送信側装置100から単位時間当りに送出されるEMMの数(EMMの送出能力)を増加させることができる。これにより、送信側装置100は多数の受信側装置200に短時間でEMMを送信することが可能となる。これにより、EMMの送信時間が短縮されるので、受信契約者へのサービス性が向上する。
また、同じ伝送帯域で、より多くのEMMを送信することができるので、より多くの受信契約者の契約要求に迅速に対応することができる。
(4−c)
本実施の形態に係る視聴制御システム1においては、図2の登録状態フラグ情報DAnにより、各受信側装置200に対する初期登録用EMMの送信の有無が容易に判別可能である。
したがって、STB管理サーバ11の記憶部110に図2の登録状態フラグ情報DAnを記憶させることにより、既存のデジタル放送サービスのシステムに、本システムのVODサービスを容易に適用することが可能である。
(4−d)
従来、デジタル放送サービスのシステムにおいては、初期登録用EMMが送信側装置から受信側装置に一方向送信される。したがって、受信側装置が初期登録用EMMの受信に失敗すると、受信側装置はその後契約用EMMを受信しても、VODコンテンツを視聴できず、視聴障害となってしまう。
そこで、本実施の形態に係る視聴制御システム1においては、送信側装置100から受信側装置200への初期登録用EMMの送信時に、初期登録用EMMとともにスクランブル背景データが送信される。
これにより、受信契約者は、表示装置240の画面に表示される背景画像を視認することにより、VOD初期登録処理が正常に行われたか否かを容易に確認することができる。また、放送事業者は、このようにVOD初期登録処理の確認を受信契約者に行わせることにより、確実にVOD初期登録処理を行うことができる。その結果、送信側装置100から受信側装置200に初期登録用EMMが送信されたにもかかわらず、STB210により正常にVOD初期登録処理が行われないことによる誤った課金が確実に防止される。
(4−e)
本実施の形態においては、1または複数の受信側装置200の各々に初期登録用EMMが既に送信されたか否かを示す登録状態フラグ情報DAnが、送信側装置100に記憶される。送信側装置100は、この登録状態フラグ情報DAnに基づいて、指定された受信側装置200に初期登録用EMMが既に送信されている場合に、指定された受信側装置200に初期登録用EMMを送信しない。それにより、VODコンテンツの購入に必要な契約用EMMのみ送信することが可能になり、EMM帯域を有効に利用できる。また、送信側装置100のEMMの送出能力を増加させることができる。
また、本実施の形態において、送信側装置100は、初期登録用EMMの受信確認を行うためのポータルコンテンツを受信側装置200に送信し、初期登録用EMMの受信確認を要求するBMLポータルコンテンツデータを受信側装置200に送信する。
送信側装置100は、受信側装置200から初期登録用EMMが正常に受信された旨の信号を受けることにより、その受信側装置200に関する登録状態フラグ情報DAnを更新する。
これにより、送信側装置100から指定された受信側装置200に初期登録用EMMが送信されたにもかかわらず、その受信側装置200で初期登録用EMMが正常に受信できない場合に、記憶部110に記憶された状態情報が更新されることが防止される。その結果、送信側装置100の使用者がVODコンテンツの視聴ができないにもかかわらず、視聴料金が課金されることが確実に防止される。
また、本実施の形態において、受信契約者は、VOD初期登録処理時に、スクランブル背景データに基づく背景W2の画像、すなわちスクランブルのかけられた画像を視認することにより、スクランブルが解除可能であるか否かを容易かつ正確に識別することができる。したがって、受信契約者は、解除基本情報による視聴制限の解除が可能であるか否かの回答を、容易かつ正確に送信側装置100へ送信することができる。
また、本実施の形態において、初期登録用EMMは限定受信方式に用いられるワーク鍵を含む情報である。これにより、送信側装置100は、ワーク鍵を含む初期登録用EMMを個々のVODコンテンツの購入ごとに送信する必要がなくなる。これにより、EMMの送信に用いられる伝送帯域の有効利用が可能となる。また、送信側装置100から受信側装置200に不必要にワーク鍵を送信することがなくなるため、ワーク鍵漏洩に対するセキュリティが向上する。
(5) 変形例
(5−a)
上記実施の形態においては、アクセスサーバ16に予め初期登録用EMMを生成するために必要な情報および登録状態フラグ情報DAnを除く図2の契約者管理情報が記憶されているが、アクセスサーバ16内に前記契約者管理情報を記憶する記憶部161を設け、前記初期登録用EMMを生成するために必要な情報に加え、この記憶部161に図2の登録状態フラグ情報DAnを含む契約者管理情報が記憶される場合には、アクセスサーバ16が、VOD初期登録処理が行われているか否かの確認動作を行ってもよい。この場合に、メニューサーバ12により行われる動作を説明する。
図8および図9は、受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ12内の制御部121が行う動作の他の例を示すフローチャートである。以下では、図6および図7の例と異なる点のみ説明する。
図6および図7の例と同様に、メニューサーバ12内の制御部121は、VODコンテンツの視聴を要求する受信契約者がVODコンテンツを視聴できるか否かをSTB管理サーバ11に問い合わせる(ステップS12)。
このとき、本例では、STB管理サーバ11が、VODサービスを利用する旨の受信契約が行われているか否かのみを判別する。
それにより、制御部121は、STB管理サーバ11から視聴不可信号を受信したか否かを判別し(ステップS13)、視聴不可信号を受信しない場合に、VOD初期登録処理が行われているか否かをアクセスサーバ16に問い合わせる(ステップS61)。
このとき、本例では、アクセスサーバ16が、自己の記憶部161に記憶された図2の登録状態フラグ情報DAnを確認する。そして、アクセスサーバ16は、登録状態フラグ情報DAnに基づいて上述の登録未信号または登録済信号をメニューサーバ12に与える。これにより、制御部121は、図6および図7の例と同様に、ステップS14,S15の動作を行う。
その後、制御部121は、ステップS16〜S19の動作を行った後、ステップS19において、背景画像が正常である旨の信号を受信した場合、すなわち、図4(a)の「はい」ボタンB2が受信契約者により選択された場合、アクセスサーバ16に登録状態フラグ情報DAnの書き換えを指令し(ステップS62)、ステップS21の動作を行う。これにより、本例においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(5−b)
上記実施の形態に係る視聴制御システム1においては、VODコンテンツのスクランブルを解除するための装置(スクランブル解除装置)としてSTB210を例示しているが、スクランブル解除装置はSTB20に限られない。
スクランブル解除装置は、送信側装置100から送信されるVODコンテンツのスクランブルを解除する機能を有するのであれば、テレビ受信機、パーソナルコンピューター、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダー、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等のデジタル放送受信機能を備える種々のデジタル放送受信装置であってもよい。
(5−c)
また、上記実施の形態では、放送信号の限定受信処理を行う装置(限定受信処理装置)としてCASカード220を例示しているが、限定受信処理装置はCASカード220に限られない。
限定受信処理装置は、放送信号の限定受信処理を行う機能を有するのであれば、パーソナルコンピューター、PDA、携帯電話、CASカード以外のICカード、LSI(Large Scale Integration)チップ等の記憶機能を備える処理装置(デバイス)であってもよい。
(5−d)
上記実施の形態では、視聴制御システム1を、送信側装置100からケーブルを通して放送されるVODコンテンツを受信側装置200により受信する有線デジタル放送システムとして説明したが、視聴制御システム1は、有線デジタル放送システムに限らず、地上波デジタル放送システム、BS(放送衛星)デジタル放送システム等の他のデジタル放送システムと、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)またはFTTH(Fiber To The Home)等のブロードバンドシステムとを組み合わせた双方向デジタル放送サービスのシステムにも同様に適用できる。
(5−e)
上記実施の形態では、送信側装置100から受信側装置200に初期登録用EMMが送信されるのは初期登録時に限られるが、これに限らず、初期登録用EMMの送信は受信契約者の要望に応じて複数回行われてもよい。この場合、例えば、受信側装置200の保守メニューに初期登録用EMMの送信要求画像を表示させてもよいし、リモートコントローラ230に、初期登録用EMMの再送信を指令するためのボタンを設けてもよい。
(5−f)
上記実施の形態において、送信側装置100と受信側装置200との間の通信はBMLを用いて行われるが、これに限らず、送信側装置100と受信側装置200との間の通信は他のマークアップ言語を用いて行われてもよい。
他のマークアップ言語としては、例えばHTML(Hypertext Markup Language;ハイパーテキストマークアップ言語)を用いてもよいし、XML(Extensible Markup Language;エクステンシビルマークアップ言語)を用いてもよい。
(5−g)
上記実施の形態においては、視聴制御システム1をVODに用いる旨を説明したが、受信側装置200から送信側装置100に所定の視聴サービスを要求することにより、送信側装置100から受信側装置200にEMMが送信されるのであれば、視聴制御システム1を映像のオンデマンドシステムに限らず、カラオケオンデマンドシステム、ゲームオンデマンドシステム、e(イー)ラーニングシステム等の双方向オンデマンド視聴サービスに用いてもよい。
(5−h)
上記実施の形態において、視聴要求信号には上述のSTB−IDおよびCAS−IDが含まれる例を説明したが、視聴要求信号にはSTB−IDのみが含まれてもよいし、CAS−IDのみが含まれてもよい。
(5−i)
上記実施の形態において、初期登録EMMは、スクランブル背景背景データに多重して送信するとしたが、スクランブル背景データの送信に先立ち初期登録EMMを送信してもよい。
(6) 各構成部の実現方法
上記実施の形態においては、図1で示す送信側装置100の構成部の一部がソフトウェアにより機能的に実現され、他の部分が電気回路等のハードウェアにより実現されてもよい。または、送信側装置100の構成部の全てがハードウェアにより実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、送信側装置100の構成は、図1で示される装置構成に限定されない。例えば、メニューサーバ12およびVODコントローラ14は同一装置で構成されてもよい。
また、EMMがアクセスサーバ16内で生成される旨を説明したが、EMM生成装置をアクセスサーバ16と個別に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、STB管理サーバ11が図2の契約者管理情報を管理し、アクセスサーバ16が初期登録用EMMを生成するために必要な情報および登録状態フラグ情報DAnを除く図2の契約者管理情報を保持する旨を説明したが、STB管理サーバ11およびアクセスサーバ16は一体的に構成されてもよい。
また、表示装置240と音声出力装置250は、一体となったテレビ受信機であってもよい。
(7) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明する。なお、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、VODコンテンツデータが番組コンテンツ情報の例であり、メニューサーバ12内のメニュー情報送信部120がメニュー情報送信部の例であり、初期登録用EMMが解除基本情報の例であり、契約用EMMが番組個別解除情報の例であり、アクセスサーバ16内のEMM生成送信部160が解除情報送信部の例である。
また、登録状態フラグ情報DAnが状態情報の例であり、STB管理サーバ11またはアクセスサーバ16内の記憶部110,161が記憶部の例であり、メニューサーバ12内の制御部121が制御部の例であり、スクランブル確認用送出装置19が確認用情報送信部の例である。
さらに、表示装置240に表示されるポータル画像の背景画像が正常であるか否かを受信契約者に回答させるためのBMLポータルコンテンツデータ、およびスクランブル背景データが解除基本情報の受信確認を要求するメニュー情報および確認用情報の例であり、図4(a)および図4(b)に示すスクランブル背景データに基づく背景画像が視聴制限された画像の例である。
また、図3(b)に示すポータル画像PA2のメッセージおよび「はい」ボタンB2が第1のメニュー情報の例であり、図5(a)および図5(b)に示す種々のメニューボタンB4が第2のメニュー情報の例であり、図4(a)および図4(b)に示すポータル画像PA3のメッセージおよび「はい」ボタンB2が第3のメニュー情報の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
なお、初期登録用EMMおよび契約用EMMを含むEMMは、課題を解決するための手段において説明した解除情報に相当する。
本発明は、双方向デジタル放送サービスに使用される限定受信方式の分野で利用可能である。
本発明の一実施の形態に係る視聴制御システムの構成を示すブロック図。 図1の視聴制御システムに用いられる契約者管理情報の一例を示す図。 図1の表示装置に表示される画像の一例を示す図。 図1の表示装置に表示される画像の一例を示す図。 図1の表示装置に表示される画像の一例を示す図。 受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ内の制御部が行う動作の一例を示すフローチャート。 受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ内の制御部が行う動作の一例を示すフローチャート。 受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ内の制御部が行う動作の他の例を示すフローチャート。 受信契約者によるVODコンテンツの視聴要求時に図1のメニューサーバ内の制御部が行う動作の他の例を示すフローチャート。
符号の説明
1 視聴制御システム
11 STB管理サーバ
12 メニューサーバ
13 VODサーバ
14 VODコントローラ
16 アクセスサーバ
19 スクランブル確認用送出装置
100 送信側装置
120 メニュー情報送信部
121 制御部
160 EMM生成送信部
110,161 記憶部
200 受信側装置
210 STB
220 CASカード
240 表示装置
B2 「はい」ボタン
DAn 登録状態フラグ情報
PA1〜PA3 ポータル画像

Claims (8)

  1. 1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置であって、
    前記1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、
    前記1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信する解除情報送信部と、
    前記1または複数の受信側装置の各々に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶する記憶部と、
    前記1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置から前記メニュー情報に対する視聴要求がある場合に、前記記憶部に記憶された状態情報に基づいて、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを判別し、判別結果に基づいて前記解除情報送信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が送信されていない場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するように前記メニュー情報送信部を制御し、
    前記制御部は、前記第1のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記解除基本情報の送信要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置への前記解除基本情報の送信を前記解除情報送信部に指令し、
    前記解除情報送信部は、前記制御部による前記解除基本情報の送信指令に応答して、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報を送信し、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されている場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するように前記メニュー情報送信部を制御し、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置から前記第2のメニュー情報に対して前記番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置への前記番組個別解除情報の送信を前記解除情報送信部に指令し、
    前記解除情報送信部は、前記制御部による前記番組個別解除情報の送信指令に応答して、前記視聴要求を行った受信側装置に前記番組個別解除情報を送信することを特徴とする送信側装置。
  2. 前記解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信する確認用情報送信部をさらに備え、
    前記メニュー情報送信部は、前記確認用情報に基づいて前記解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信し、
    前記制御部は、前記第3のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記受信確認回答を受信した場合に、前記記憶部に記憶される状態情報を更新することを特徴とする請求項1記載の送信側装置。
  3. 前記確認用情報は、視聴制限された画像であることを特徴とする請求項2記載の送信側装置。
  4. 前記解除基本情報は、限定受信方式に用いられるワーク鍵を含む情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送信側装置。
  5. 1または複数の受信側装置と、
    前記1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置とを備え、
    前記送信側装置は、
    前記1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、
    前記1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信する解除情報送信部と、
    前記1または複数の受信側装置の各々に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶する記憶部と、
    前記1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置から前記メニュー情報に対する視聴要求がある場合に、前記記憶部に記憶された状態情報に基づいて、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを判別し、判別結果に基づいて前記解除情報送信部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が送信されていない場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するように前記メニュー情報送信部を制御し、
    前記制御部は、前記第1のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記解除基本情報の送信要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置への前記解除基本情報の送信を前記解除情報送信部に指令し、
    前記解除情報送信部は、前記制御部による前記解除基本情報の送信指令に応答して、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報を送信し、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されている場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するように前記メニュー情報送信部を制御し、
    前記制御部は、前記視聴要求を行った受信側装置から前記第2のメニュー情報に対して前記番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置への前記番組個別解除情報の送信を前記解除情報送信部に指令し、
    前記解除情報送信部は、前記制御部による前記番組個別解除情報の送信指令に応答して、前記視聴要求を行った受信側装置に前記番組個別解除情報を送信し、
    前記視聴要求を行った受信側装置は、受信した視聴制限された番組コンテンツ情報の番組個別の視聴制限を、前記送信側装置から受信した前記解除基本情報および前記番組個別解除情報を用いて解除することを特徴とする視聴制御システム。
  6. 前記送信側装置は、
    前記解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信する確認用情報送信部をさらに備え、
    前記送信側装置の前記メニュー情報送信部は、前記確認用情報に基づいて前記解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信し、
    前記視聴要求を行った受信側装置は、受信した確認用情報に基づいて前記受信確認回答を前記送信側装置に送信し、
    前記送信側装置の前記制御部は、前記第3のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記受信確認回答を受信した場合に、前記記憶部に記憶される状態情報を更新することを特徴とする請求項5記載の視聴制御システム。
  7. 1または複数の受信側装置に番組コンテンツ情報を送信する送信側装置による視聴制御方法であって、
    前記1または複数の受信側装置にメニュー情報を送信するステップと、
    前記1または複数の受信側装置の各々に番組コンテンツ情報の視聴制限を解除するための解除基本情報および番組個別の視聴制限を解除するための番組個別解除情報を送信するステップと、
    前記1または複数の受信側装置の各々に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを示す状態情報を記憶するステップとを備え、
    前記解除基本情報および前記番組個別解除情報を送信するステップは、
    前記1または複数の受信側装置のうちいずれかの受信側装置から前記メニュー情報に対する視聴要求がある場合に、前記記憶された状態情報に基づいて、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されたか否かを判別するステップと、
    前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が送信されていない場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報の送信要求を促す第1のメニュー情報を送信するステップと、
    前記第1のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記解除基本情報の送信要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報を送信するステップとを備え、
    前記解除基本情報および前記番組個別解除情報を送信するステップは、
    前記視聴要求を行った受信側装置に前記解除基本情報が既に送信されている場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に番組コンテンツ情報の購入を促す第2のメニュー情報を送信するステップと、
    前記第2のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記番組コンテンツ情報の購入要求を受信した場合に、前記視聴要求を行った受信側装置に前記番組個別解除情報を送信するステップとをさらに含むことを特徴とする視聴制御方法。
  8. 前記解除基本情報を受信したか否かの確認用情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信するステップと、
    前記確認用情報に基づいて前記解除基本情報の受信が確認された旨の受信確認回答を要求する第3のメニュー情報を、前記視聴要求を行った受信側装置に送信するステップと、
    前記第3のメニュー情報に対して前記視聴要求を行った受信側装置から前記受信確認回答を受信した場合に、前記記憶された状態情報を更新するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項7記載の視聴制御方法。
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