JP2008268615A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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秀樹 中田
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Abstract

【課題】走査電極群に対応した走査電極駆動回路の一部を共有化してプラズマディスプレイ装置の回路構成を簡略化する。
【解決手段】第1走査電極駆動部60は、その基準電圧を緩やかに低下させる下り傾斜電圧発生部61と、基準電圧と所定の電圧とを比較する電圧比較部63と、電圧比較部63の出力を固定するゲート回路67と、第1走査電極群に属する走査電極に電圧を出力する複数の第1出力部72(1)〜72(n−1)とを備え、第2走査電極駆動部80は、電圧比較部63の出力を第2走査電極駆動部80に伝達する信号伝達部81と、第2走査電極群に属する走査電極に電圧を出力する複数の第2出力部82(2)〜82(n)とを備え、さらに第1走査電極駆動部60の基準電圧と第2走査電極駆動部80の基準電圧とを接続するスイッチング素子Q99を備え、ゲート回路67は第3スイッチング素子Q99をオンオフする際に電圧比較部63の出力を固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。
前面板には走査電極と維持電極とからなる表示電極対がガラス製の前面基板上に互いに平行に複数対形成され、背面板にはデータ電極がガラス製の背面基板上に平行に複数形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。
パネルを駆動する方法としては、サブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般に用いられている。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、走査電極のそれぞれに走査パルスを順次印加するとともに表示を行うべき放電セルのデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して書込み放電を発生させる。そして維持期間では、表示電極対に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ発光させることにより画像表示を行う。
しかしサブフィールド法を用いてパネルを駆動する場合に、走査電極に走査パルスを印加しなくてもデータ電極に書込みパルスを印加するだけで書込み動作に必要な壁電荷が減少し、正常な書込み放電を発生しないことがあった。この課題を解決するために、例えば特許文献1には、走査電極を4つの走査電極群に分割するとともに、各走査電極群に属する走査電極に走査パルスを順次印加する4つの期間に書込み期間を分割し、走査パルスを印加しない走査電極群には、走査パルスを印加する走査電極群よりも高い電圧を印加する駆動方法が開示されている。
特開2003−43989号公報
しかしながら、上記の駆動方法によれば、隣り合う走査電極の電圧差が過大となるタイミングが生じ、パネルの電極端子間やプリント基板の配線パターン間でスパークが発生する、またはマイグレーションによりパネルの走査電極引き出し部分でショートする等の可能性があった。また、走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路から駆動電圧が供給されるので、走査電極群毎に駆動電圧波形にわずかな差異が生じ、走査電極群の境界に対応する画像表示領域に輪郭が発生して画像表示品質が低下する等の課題があった。さらに走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路を独立に設けるため回路規模が大きくなり、それらの制御も複雑になるといった課題があった。
本発明はこれらの課題に鑑みてなされたものであり、スパークやショートを生じる恐れがなく、壁電荷の減少を防ぎ安定した書込み放電を発生させることができ、かつ走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路の一部を共有化して回路構成を簡略化したプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は、パネルの複数の走査電極を第1走査電極群と第2走査電極群とに分け、第1走査電極群に属する走査電極を駆動する第1走査電極駆動部と、第2走査電極群に属する走査電極を駆動する第2走査電極駆動部とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、第1走査電極駆動部は、第1走査電極駆動部の基準電圧を緩やかに低下させる下り傾斜電圧発生部と、第1走査電極駆動部の基準電圧と所定の電圧とを比較する電圧比較部と、電圧比較部の出力を固定するゲート回路と、第1走査電極駆動部の基準電圧に重畳する電圧を発生させる第1フローティング電源と、第1走査電極群に属する走査電極に第1フローティング電源の低圧側の電圧または高圧側の電圧を電圧比較部の出力にもとづき出力する複数の第1出力部とを備え、第2走査電極駆動部は、電圧比較部の出力を第2走査電極駆動部に伝達する信号伝達部と、第2走査電極駆動部の基準電圧に重畳する電圧を発生させる第2フローティング電源と、第2走査電極群に属する走査電極に第2フローティング電源の低圧側の電圧または高圧側の電圧を信号伝達部の出力にもとづき出力する複数の第2出力部とを備え、さらに第1走査電極駆動部の基準電圧と第2走査電極駆動部の基準電圧とを接続する第3スイッチング素子を備え、ゲート回路は、第3スイッチング素子をオンオフする際に、電圧比較部の出力を固定することを特徴とする。この構成により、スパークやショートを生じる恐れがなく、壁電荷の減少を防ぎ安定した書込み放電を発生させることができ、かつ走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路の一部を共有化して回路構成を簡略化したプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置は、第1走査電極群に属する走査電極で書込み放電を発生させる第1書込み期間と第2走査電極群に属する走査電極で書込み放電を発生させる第2書込み期間とを有する複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、ゲート回路は、第1書込み期間から第2書込み期間に切換える際に、電圧比較部の出力を固定することが望ましい。
本発明によれば、スパークやショートを生じる恐れがなく、壁電荷の減少を防ぎ安定した書込み放電を発生させることができ、かつ走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路の一部を共有化して回路構成を簡略化したプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本(nは偶数)の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
なお、本実施の形態においてはnを偶数とし、奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1が第1走査電極群に属し、偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnが第2走査電極群に属するものとして説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置100の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置100は、パネル10、画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43、維持電極駆動回路44、タイミング発生回路45および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路41は、入力された画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路42はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し各データ電極D1〜Dmを駆動する。
タイミング発生回路45は水平同期信号および垂直同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路43はタイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜SCnをそれぞれ駆動し、維持電極駆動回路44はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnを駆動する。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。プラズマディスプレイ装置100は、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。
なお、本実施の形態においては、書込み期間を、第1走査電極群に属する走査電極のそれぞれに走査パルスを順次印加する第1書込み期間と、第2走査電極群に属する走査電極のそれぞれに走査パルスを順次印加する第2書込み期間とに分割する。そして、第1走査電極群に属する走査電極は奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1であり、第2走査電極群に属する走査電極は偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnである。そこで以下、第1書込み期間を「奇数期間」、第2書込み期間を「偶数期間」と略記する。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。図4は本発明の実施の形態におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。1フィールド期間は、例えば10のサブフィールドで構成されているが、図4には2つのサブフィールドの駆動電圧波形を示している。
第1サブフィールドの初期化期間の前半部では、データ電極D1〜Dmに書込みパルス電圧Vwを印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1から、放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上および維持電極SU1〜SUn上には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間の後半部では、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに正の電圧Ve1を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上の負の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
なお、1フィールドを構成するサブフィールドのうち、いくつかのサブフィールドでは初期化期間の前半部を省略してもよく、その場合には、直前のサブフィールドで維持放電を行った放電セルに対して選択的に初期化動作が行われる。図4には、第1サブフィールドの初期化期間では前半部および後半部を有する初期化動作、第2サブフィールドおよびそれ以降の初期化期間では後半部のみを有する初期化動作を行う駆動電圧波形を示した。
続く書込み期間の奇数期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を印加し、奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1のそれぞれには第2の電圧Vs2を、偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnのそれぞれには第4の電圧Vs4を印加する。ここで、第4の電圧Vs4は第2の電圧Vs2より高い電圧である。
次に、1番目の走査電極SC1に負の走査パルスを印加するために走査パルス電圧Vadを印加する。そして、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vwを印加する。このとき本実施の形態においては、走査電極SC1に隣接する走査電極、すなわち2番目の走査電極SC2に第4の電圧Vs4より低い第3の電圧Vs3を印加する。これは隣接する走査電極SC1と走査電極SC2との間に過大な電圧差が印加されるのを防ぐためである。
すると書込みパルス電圧Vwを印加した放電セルのデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vw−Vad)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧の差とが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vwを印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。
次に、3番目の走査電極SC3に走査パルス電圧Vadを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち3行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに正の書込みパルス電圧Vwを印加する。このとき走査電極SC3に隣接する2番目の走査電極SC2および4番目の走査電極SC4にも第3の電圧Vs3を印加する。するとその放電セルのデータ電極Dkと走査電極SC3との間および維持電極SU3と走査電極SC3との間に書込み放電が起こり、各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。
以下、奇数番目の走査電極SC5、SC7、・・・、SCn−1についても同様に書込み動作を行う。そしてこのとき書込み動作を行う奇数番目の走査電極SCp+1(p=偶数、1<p<n)に隣接する偶数番目の走査電極SCpおよび走査電極SCp+2にも第3の電圧Vs3を印加する。
続く書込み期間の偶数期間では、奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1に第2の電圧Vs2を印加したまま、偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnにも第2の電圧Vs2を印加する。
次に、2番目の走査電極SC2に負の走査パルスを印加するために走査パルス電圧Vadを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち2行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに正の書込みパルス電圧Vwを印加する。するとその放電セルのデータ電極Dkと走査電極SC2との交差部の電圧差は放電開始電圧を超え、2行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。
次に、4番目の走査電極SC4に走査パルス電圧Vadを印加するとともに、4行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに正の書込みパルス電圧Vwを印加する。するとその放電セルで書込み放電が起きる。
以下同様に、偶数番目の走査電極SC6、SC8、・・・、SCnについても同様に走査パルス電圧Vadを印加して書込み動作を行う。
このように駆動することで、電圧(Vs3−Vad)を超える電圧差を隣接する走査電極間に印加することはないので、絶縁破壊やマイグレーションを発生する恐れがない。また奇数期間において奇数番目の走査電極の書込み動作をすでに終えているため、偶数期間において奇数番目の走査電極の壁電荷がたとえ減少したとしても、画像表示品質を損なう恐れがない。
続く維持期間では、まず走査電極SC1〜SCnに正の維持パルス電圧Vmを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が維持パルス電圧Vmに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnには電圧0(V)を、維持電極SU1〜SUnには維持パルス電圧Vmをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、表示電極対24の電極間に電位差を与えることにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。
そして、維持期間の最後には電圧Vrに向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を走査電極SC1〜SCnに印加して、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱めている。こうして維持期間における維持動作が終了する。
次に、走査電極駆動回路43の詳細な構成について説明する。なお本実施の形態においては、第2の電圧Vs2と走査パルス電圧Vadとの差が、第4の電圧Vs4と第3の電圧Vs3との差に等しいとして説明する。この電圧の差を以下、電圧Vscnと記す。すなわち、(Vs2−Vad)=(Vs4−Vs3)=Vscnである。
図5は、本発明の実施の形態における走査電極駆動回路43の回路図である。走査電極駆動回路43は、維持パルス発生部51、上り傾斜電圧発生部53、第1走査電極駆動部60、第2走査電極駆動部80、複合スイッチ部90を備えている。なお、本実施の形態においては、第1走査電極駆動部60は奇数番目の走査電極を駆動するので、以下「奇数走査電極駆動部60」と記し、第2走査電極駆動部80は偶数番目の走査電極を駆動するので、以下「偶数走査電極駆動部80」と記する。
維持パルス発生部51は、維持パルス電圧Vmを出力するスイッチング素子、電圧0(V)を出力するスイッチング素子および電力を回収するための回路を備え、維持期間において走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスを発生する。図5には電圧0(V)を出力するスイッチング素子Q51のみを示している。上り傾斜電圧発生部53は初期化期間の前半部および維持期間の最後に走査電極SC1〜SCnに印加する緩やかに上昇する傾斜波形電圧を発生する。
奇数走査電極駆動部60は、下り傾斜電圧発生部61と、走査パルス電圧印加部62と、電圧比較部63と、ゲート回路67と、信号遅延部71と、第1フローティング電源VSCN1(以下、単に「電源VSCN1」と略記する)と、第1出力部(以下、単に「出力部」と略記する)72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)とを備えている。
下り傾斜電圧発生部61は、初期化期間の後半部において奇数走査電極駆動部60の基準電圧を緩やかに低下させる。走査パルス電圧印加部62はスイッチング素子Q62を有し、書込み期間において奇数走査電極駆動部60の基準電圧を走査パルス電圧Vadに接続する。
電圧比較部63はコンパレータを有し、初期化期間の後半部において奇数走査電極駆動部60の基準電圧と電圧Vi4とを比較する。
ゲート回路67は、ゲート制御信号SIGにもとづき電圧比較部63の出力を出力または固定する。出力を固定する方法としては、出力を一定の時間ホールドする方法、ハイレベルまたはローレベルに強制的に固定する方法等があるが、本実施の形態においては、ゲート制御信号SIGにもとづきその出力をハイレベルに固定する。
図6は、本発明の実施の形態における電圧比較部63およびゲート回路67の回路図であり、トランジスタを用いて構成した回路例を示している。電圧比較部63は、トランジスタQ63、ダイオードD63、D64、抵抗R63、R64、R65、R66を有し、ダイオードD63、抵抗R64を介してトランジスタQ63のベースに入力される電圧Vi4とトランジスタQ63のエミッタに入力される奇数走査電極駆動部60の基準電圧とを比較する。そして、トランジスタQ63のベース−エミッタ電圧Vbeを無視すると、奇数走査電極駆動部60の基準電圧が電圧Vi4より高いときはトランジスタQ63はオフとなり、電圧比較部63の出力はハイレベルとなる。逆に、奇数走査電極駆動部60の基準電圧が電圧Vi4より低くなるとトランジスタQ63はオンとなり、電圧比較部63の出力はローレベルとなる。なおダイオードD63は逆流防止用のダイオードであり、ダイオードD64はトランジスタQ63の保護用ダイオードである。
ゲート回路67は、トランジスタQ67、ダイオードD67、D68、抵抗R67、R68を有する。そしてダイオードD68に入力されるゲート制御信号SIGがハイレベルの場合には、ゲート回路67は電圧比較部63の出力を反転して出力する。すなわち、奇数走査電極駆動部60の基準電圧が電圧Vi4より高いときはローレベル、奇数走査電極駆動部60の基準電圧が電圧Vi4より低いときはハイレベルとなる。しかしゲート制御信号SIGがローレベルになると電圧比較部63の出力にかかわらずトランジスタQ67がオフとなるので、出力はハイレベルに固定される。なおダイオードD67、D68は逆流防止用のダイオードである。
信号遅延部71は抵抗R71、R72、ダイオードD71、コンデンサC71を有し、信号伝達部81の遅延時間と同等の時間だけ電圧比較部63の出力を遅延して奇数走査電極駆動部60に伝達する。
電源VSCN1は電圧Vscnの電源であり、その低電圧側が奇数走査電極駆動部60の基準電圧に接続されている。出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)のそれぞれは、電源VSCN1の低電圧側の電圧または高圧側の電圧を奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1のそれぞれに印加する。出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)は、電源VSCN1の高圧側の電圧を出力するスイッチング素子Q72(1)、Q72(3)、・・・、Q72(n−1)と、電源VSCN1の低圧側の基準電圧を出力するスイッチング素子Q73(1)、Q73(3)、・・・、Q73(n−1)とを有する。
偶数走査電極駆動部80は、信号伝達部81と、第2フローティング電源VSCN2(以下、単に「電源VSCN2」と略記する)と、第2出力部(以下、単に「出力部」と略記する)82(2)、82(4)、・・・、82(n)を備えている。
信号伝達部81はフォトカプラを有し、電圧比較部63の出力を偶数走査電極駆動部80に伝達する。
電源VSCN2は電圧Vscnの電源であり、その低電圧側が偶数走査電極駆動部80の基準電圧に接続されている。出力部82(2)、82(4)、・・・、82(n)のそれぞれは、電源VSCN2の低電圧側の電圧または高圧側の電圧を偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnのそれぞれに印加する。出力部82(2)、82(4)、・・・、82(n)は、電源VSCN2の高圧側の電圧を出力するスイッチング素子Q82(2)、Q82(4)、・・・、Q82(n)と、電源VSCN2の低圧側の基準電圧を出力するスイッチング素子Q83(2)、Q83(4)、・・・、Q83(n)とを有する。
複合スイッチ部90は、維持パルス発生部51または上り傾斜電圧発生部53の出力を奇数走査電極駆動部60の基準電圧に重畳する第1スイッチング素子Q91と、維持パルス発生部51または上り傾斜電圧発生部53の出力を偶数走査電極駆動部80の基準電圧に重畳する第2スイッチング素子Q96と、奇数走査電極駆動部60の基準電圧と偶数走査電極駆動部80の基準電圧とを接続する第3スイッチング素子Q99とを備える。なお、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子のそれぞれを、以下、単に「スイッチング素子」と略記する。
なお、電源VSCN1、電源VSCN2は、例えばDC−DCコンバータ等を用いて構成してもよいが、ダイオードとコンデンサを有するブートストラップ回路を用いて簡単に構成することができる。本実施の形態においては、電源VSCN1および電源VSCN2の電圧はともに電圧Vscnであるので、第2の電圧Vs2は、Vs2=(Vad+Vscn)であり、第4の電圧Vs4は、Vs4=(Vs3+Vscn)である。また、走査パルス電圧Vad=−140(V)、電圧Vscn=150(V)、第3の電圧Vs3=0(V)である。しかしこれらの電圧は一例であり、パネルの特性等に合わせて最適な値に設定することが望ましい。
本実施の形態においては、図5に示したように、走査パルス電圧印加部62、下り傾斜電圧発生部61および電圧比較部63は、奇数走査電極駆動部60の基準電圧に重畳するように設けられているが、これらの機能を持つ回路を偶数走査電極駆動部80には設けていない。しかし本実施の形態においては、奇数走査電極駆動部60の基準電圧と偶数走査電極駆動部80の基準電圧とを接続するスイッチング素子Q99を介して、初期化期間の後半部において偶数走査電極駆動部80の基準電圧を緩やかに低下させ、書込み期間において偶数走査電極駆動部80の基準電圧に走査パルス電圧Vadを重畳している。このように構成することにより、奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の両方に走査パルス電圧印加部、下り傾斜電圧発生部および電圧比較部を設ける必要がないので、回路構成を簡略化することができる。
次に、走査電極駆動回路43の動作について説明する。図7は、本発明の実施の形態における走査電極駆動回路43の動作を示す図であり、初期化期間の後半部から維持期間にかけてのタイミングチャートである。
初期化期間の後半部では、時刻t10において、スイッチング素子Q91、Q96をオフにして、維持パルス発生部51および上り傾斜電圧発生部53の出力を奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の基準電圧から切り離す。また、スイッチング素子Q62をオフにして、走査パルス電圧Vadを奇数走査電極駆動部60の基準電圧から切り離す。そしてスイッチング素子Q99をオンにして、奇数走査電極駆動部60の基準電圧と偶数走査電極駆動部80の基準電圧とを接続する。
次に、下り傾斜電圧発生部61を動作させて、奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の基準電圧を緩やかに低下させる。このとき出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)、82(2)、82(4)、・・・、82(n)は、電源VSCN1および電源VSCN2の高圧側の電圧を出力するスイッチング素子Q72(1)、Q72(3)、・・・、Q72(n−1)、Q82(2)、Q82(4)、・・・、Q82(n)をオフ、低圧側の基準電圧を出力するスイッチング素子Q73(1)、Q73(3)、・・・、Q73(n−1)、Q83(2)、Q83(4)、・・・、Q83(n)をオンさせて、走査電極SC1〜SCnに下り傾斜波形電圧を印加する。
時刻t11において、奇数走査電極駆動部60の基準電源が電圧Vi4以下になると、電圧比較部63のトランジスタQ63のエミッタ電圧がベース電圧よりも低下するのでトランジスタQ63がオンとなり、電圧比較部63の出力はローレベルとなる。そしてトランジスタQ67がオフとなって、ゲート回路67の出力はハイレベルとなる。そしてその信号は信号伝達部81を介して偶数走査電極駆動部80の出力部82(2)、82(4)、・・・、82(n)に伝えられるとともに、信号遅延部71を介して奇数走査電極駆動部60の出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)にも伝えられる。
そして時刻t12において、電源VSCN1および電源VSCN2の高圧側の電圧を出力するスイッチング素子Q72(1)、Q72(3)、・・・、Q72(n−1)、Q82(2)、Q82(4)、・・・、Q82(n)をオン、低圧側の基準電圧を出力するスイッチング素子Q73(1)、Q73(3)、・・・、Q73(n−1)、Q83(2)、Q83(4)、・・・、Q83(n)をオフにして、走査電極SC1〜SCnに印加する電圧を上昇させる。
次に書込み期間の奇数期間には、時刻t20において、スイッチング素子Q62をオンにして、奇数走査電極駆動部60の基準電圧を走査パルス電圧Vadに固定する。したがって、奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1には第2の電圧(Vad+Vscn)が印加される。またスイッチング素子Q99をオフにするとともにスイッチング素子Q96をオンにして、維持パルス発生部51の出力に偶数走査電極駆動部80の基準電圧を接続する。このとき維持パルス発生部51のスイッチング素子Q51はオンにされており、偶数走査電極駆動部80の基準電圧は第3の電圧0(V)になる。したがって偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnには第4の電圧(Vs3+Vscn)が印加される。
そして時刻t21において、出力部72(1)のスイッチング素子Q72(1)をオフ、スイッチング素子Q73(1)をオンにして、走査電極SC1に走査パルス電圧Vadを印加する。また出力部82(2)のスイッチング素子Q82(2)をオフ、スイッチング素子Q83(2)をオンにして、走査電極SC2に第3の電圧0(V)を印加する。
次に時刻t22において、出力部72(1)のスイッチング素子Q72(1)をオン、スイッチング素子Q73(1)をオフに戻し、出力部72(3)のスイッチング素子Q72(3)をオフ、スイッチング素子Q73(3)をオンにして、走査電極SC3に走査パルス電圧Vadを印加する。また出力部82(4)のスイッチング素子Q82(4)をオフ、スイッチング素子Q83(4)をオンにして、走査電極SC4に第3の電圧0(V)を印加する。
以下、同様にして奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1に走査パルスを順次印加するとともに、走査パルス電圧Vadを印加している走査電極に隣接する走査電極には、第3の電圧0(V)を印加する。
次に書込み期間の偶数期間には、時刻t30において、スイッチング素子Q96をオフにするとともに、スイッチング素子Q99をオンにして、偶数走査電極駆動部80の基準電圧を奇数走査電極駆動部60の基準電圧に等しい走査パルス電圧Vadにする。このときゲート制御信号SIGを所定の時間ローレベルに設定してトランジスタQ67を強制的にオフにすることにより、電圧比較部63の出力をハイレベルに固定する。
そして時刻t31において、出力部82(2)のスイッチング素子Q82(2)をオフ、スイッチング素子Q83(2)をオンにして、走査電極SC2に走査パルス電圧Vadを印加する。
次に時刻t32において、出力部82(2)のスイッチング素子Q82(2)をオン、スイッチング素子Q83(2)をオフに戻し、出力部82(4)のスイッチング素子Q82(4)をオフ、スイッチング素子Q83(4)をオンにして、走査電極SC4に走査パルス電圧Vadを印加する。
以下、同様にして偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnに走査パルスを順次印加する。なお、書込み期間において出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)、82(2)、82(4)、・・・、82(n)を制御する信号はタイミング発生回路45から供給される。
次の維持期間には、時刻t40において、電源VSCN1および電源VSCN2の高圧側の電圧を出力するスイッチング素子Q72(1)、Q72(3)、・・・、Q72(n−1)、Q82(2)、Q82(4)、・・・、Q82(n)をオフにするとともに、スイッチング素子Q62をオフにする。そしてスイッチング素子Q91、Q96をオンにして維持パルス発生部51の出力を奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の基準電圧に接続する。このときスイッチング素子Q99もオンにする。さらに、電源VSCN1および電源VSCN2の低圧側の基準電圧を出力するスイッチング素子Q73(1)、Q73(3)、・・・、Q73(n−1)、Q83(2)、Q83(4)、・・・、Q83(n)をオンにする。
そしてその後、維持パルス発生部51で発生させた維持パルスをスイッチング素子Q91、スイッチング素子Q73(1)を介して奇数番目の走査電極SC1に印加する。走査電極SC3、・・・、SCn−1についても同様である。また維持パルス発生部51で発生させた維持パルスをスイッチング素子Q96、スイッチング素子Q83(2)を介して偶数番目の走査電極SC2に印加する。走査電極SC4、・・・、SCnについても同様である。
このように、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置は、走査パルスを印加しない走査電極群には、走査パルスを印加する走査電極群よりも高い電圧を印加して壁電荷の減少を抑制している。また、電圧Vscnを超える電圧差を隣接する走査電極間に印加することはないので、絶縁破壊やマイグレーションを発生する恐れがない。しかも、奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の両方に走査パルス電圧印加部、下り傾斜電圧発生部および電圧比較部を設ける必要がないので、回路構成を簡略化することができる。
また本実施の形態においては、奇数走査電極駆動部60および偶数走査電極駆動部80の基準電圧をつなぐスイッチング素子Q99を維持期間でもオンさせている。維持期間において、維持パルス発生部51からスイッチング素子Q91および奇数走査電極駆動部60を介して奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1に維持パルスが供給され、維持パルス発生部51からスイッチング素子Q96および偶数走査電極駆動部80を介して偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnに維持パルスが供給されるので、スイッチング素子Q99をオンしなくても画像表示を行うことは可能である。しかしながら、維持期間にスイッチング素子Q99をオンにすることにより、維持パルス発生部51から走査電極SC1〜SCnまでのインピーダンスを低下させることができる。また奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1に印加する電圧波形と偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnに印加する電圧波形との差を小さくすることができる。そのため、奇数走査電極駆動部60の負荷と偶数走査電極駆動部80の負荷とに大きな差が生じる画像を表示する場合であっても、輝度むら、色むら等の発生を抑制し、品質の高い画像を表示することができる。
また、本実施の形態においては、スイッチング素子Q99をオンにする際にゲート制御信号SIGをローレベルにして、電圧比較部63の出力を固定しているが、その理由は以下のとおりである。時刻t30においてスイッチング素子Q99がオンすると、第4の電圧Vs4が印加されていた偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCnからスイッチング素子Q99、スイッチング素子Q62を介して走査パルス電圧Vadへ、瞬間的に大きな電流が流れる。そしてこのときノイズ電圧が重畳して奇数走査電極駆動部60の基準電圧が電圧Vi4以上になる可能性がある。そしてその場合には電圧比較部63の出力が反転する。
仮にゲート回路67が設けられていないと仮定すると、電圧比較部63の出力が反転したときに奇数走査電極駆動部60の出力部72(1)、72(3)、・・・、72(n−1)および偶数走査電極駆動部80の出力部82(2)、82(4)、・・・、82(n)を反転させて、走査電極SC1〜SCnに一斉に走査パルス電圧Vadを印加するという誤動作が発生する。しかし本実施の形態においては、奇数走査電極駆動部60の基準電圧にノイズ電圧が重畳する可能性のある時間にゲート制御信号を入力して電圧比較部63の出力を固定するため、このような誤動作が発生する恐れがない。
なお、本実施の形態における電圧比較部63やゲート回路67の出力信号の論理は一例であって、上記に限定されるものではなく、ノイズ電圧の重畳により電圧比較部63の出力が反転する可能性のあるタイミングにおいて電圧比較部63の出力を固定することができればよい。
また図7には、スイッチング素子Q99をオンに切換えた後、短時間のみゲート制御信号を入力して電圧比較部63の出力を固定する動作を示したが、奇数走査電極駆動部60の基準電圧にノイズ電圧が重畳する可能性のある時間を含む時間に電圧比較部63の出力を固定してもよい。
また本実施の形態においては、第1走査電極群に属する走査電極を奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1、第1書込み期間を奇数期間とし、第2走査電極群に属する走査電極を偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCn、第2書込み期間を偶数期間とした。しかし、第1走査電極群に属する走査電極を偶数番目の走査電極SC2、SC4、・・・、SCn、第1書込み期間を偶数期間とし、第2走査電極群に属する走査電極を奇数番目の走査電極SC1、SC3、・・・、SCn−1、第2書込み期間を奇数期間としてもよく、さらにこれらを、例えばフィールド毎に切換えてもよい。
なお、本実施の形態において用いた具体的な数値等は単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、スパークやショートを生じる恐れがなく、壁電荷の減少を防ぎ安定した書込み放電を発生させることができ、かつ走査電極群のそれぞれに対応した走査電極駆動回路の一部を共有化して回路構成を簡略化できるので、プラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるパネルの構造を示す分解斜視図 本発明の実施の形態におけるパネルの電極配列図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 本発明の実施の形態における走査電極駆動回路の回路図 本発明の実施の形態における電圧比較部およびゲート回路の回路図 本発明の実施の形態における走査電極駆動回路の動作を示す図
符号の説明
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
32 データ電極
41 画像信号処理回路
42 データ電極駆動回路
43 走査電極駆動回路
44 維持電極駆動回路
45 タイミング発生回路
51 維持パルス発生部
53 上り傾斜電圧発生部
60 第1走査電極駆動部(奇数走査電極駆動部)
61 下り傾斜電圧発生部
62 走査パルス電圧印加部
63 電圧比較部
67 ゲート回路
71 信号遅延部
80 第2走査電極駆動部(偶数走査電極駆動部)
81 信号伝達部
90 複合スイッチ部
100 プラズマディスプレイ装置

Claims (2)

  1. プラズマディスプレイパネルの複数の走査電極を第1走査電極群と第2走査電極群とに分け、前記第1走査電極群に属する走査電極を駆動する第1走査電極駆動部と、前記第2走査電極群に属する走査電極を駆動する第2走査電極駆動部とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記第1走査電極駆動部は、前記第1走査電極駆動部の基準電圧を緩やかに低下させる下り傾斜電圧発生部と、前記第1走査電極駆動部の基準電圧と所定の電圧とを比較する電圧比較部と、前記電圧比較部の出力を固定するゲート回路と、前記第1走査電極駆動部の基準電圧に重畳する電圧を発生させる第1フローティング電源と、前記第1走査電極群に属する走査電極に前記第1フローティング電源の低圧側の電圧または高圧側の電圧を前記電圧比較部の出力にもとづき出力する複数の第1出力部とを備え、
    前記第2走査電極駆動部は、前記電圧比較部の出力を前記第2走査電極駆動部に伝達する信号伝達部と、前記第2走査電極駆動部の基準電圧に重畳する電圧を発生させる第2フローティング電源と、前記第2走査電極群に属する走査電極に前記第2フローティング電源の低圧側の電圧または高圧側の電圧を前記信号伝達部の出力にもとづき出力する複数の第2出力部とを備え、
    さらに前記第1走査電極駆動部の基準電圧と前記第2走査電極駆動部の基準電圧とを接続する第3スイッチング素子を備え、
    前記ゲート回路は、前記第3スイッチング素子をオンオフする際に、前記電圧比較部の出力を固定することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第1走査電極群に属する走査電極で書込み放電を発生させる第1書込み期間と前記第2走査電極群に属する走査電極で書込み放電を発生させる第2書込み期間とを有する複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、前記ゲート回路は、前記第1書込み期間から前記第2書込み期間に切換える際に、前記電圧比較部の出力を固定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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