JP2008267286A - 排ガス浄化装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ST04で、触媒にマットを巻付ける。ST05で、マット巻付け体の圧縮、縮径を開始する。ST06で、圧縮力F2を測定する。ST07で、測定した圧縮力F2が、許容圧縮力F1以下であることを確認する。外径dmが基準外径に達する前に、ST07で否となった場合には、触媒が破損する危険性があるので、ST09へ進める。ST09で、マット又は触媒を交換する。ST08で、径dmが基準外径に達したことが確認できたら、ST10でマット巻付け体への圧縮を終了する。
【効果】外筒へ挿入する前のマット巻付け体の段階で、マットを圧縮して、マット巻付け体の外径を、外筒の内径より小径にする。マットは容易に変形させることができ、そのための駆動源も小さくて良く、製造コストを容易に下げることができる。
【選択図】図6
Description
図8は従来の排ガス浄化装置の製造方法を説明する図であり、(a)に示すような外径がD1で、円柱断面の触媒101を準備し、この触媒101に弾性に富むマット102を巻付ける。得られたマット巻付け体103の外径はD2である。
次に、外筒104を縮径装置で、内径がD2とD3の間の値であるD4になるまで、外周を圧縮する。これで、排ガス浄化装置106を得ることができる。
この排ガス浄化装置106では、マット102の弾性作用で、外筒104に対して触媒101を固定することができる。
排ガス浄化装置のコストダウンを容易に図ることできる製造方法が求められている。
マットは弾性に富むため、容易に変形させることができ、そのための駆動源も小さくて良い。
製造工程の早い段階で、不具合品を工程から一旦外す。そのため、無駄な製造費用の発生を抑制することができる。工程から外した不具合品は、マット又は触媒を交換した後に製造工程に戻す。この結果、不良品の発生を抑制することができる。
不具合品は、外筒からマット巻付け体を外し、マット又は触媒を交換した後に製造工程に戻す。この結果、不良品の発生を抑制することができ、資源の有効活用を図ることができる。
図1は本発明に係る排ガス浄化装置の断面図であり、排ガス浄化装置10は、外筒11と、この外筒11に弾性に富むマット12を介して挿入される円柱形状の触媒13とからなる。
図2はマット巻付け体を縮径する縮径装置の原理を説明する図であり、(a)に示す触媒13にマット12を巻付けると(b)に示すマット巻付け体14を得ることができる。
そして、(c)に示すように、マット巻付け体14を縮径する縮径装置15は、円筒を複数個(例えば8個)に分割して得た押圧ピース16と、これらの押圧ピース16の各々に荷重センサー17を介して接続されているアクチュエータ18とを備えている。
すなわち、触媒13が健全であることを条件に、マット巻付け体14を圧縮し縮径することを特徴とする。
図4は挿入装置の原理を説明する図であり、挿入装置30は、(a)に示すように、外筒11を吊り下げた形態で保持する外筒ホルダ31と、この外筒ホルダ31を昇降させる上部シリンダユニット32と、外筒ホルダ31に対向配置されて、マット巻付け体14を支えるトレイ33と、このトレイ33を外筒ホルダ31へ押し出す下部シリンダユニット34とからなる。なお、トレイ33及び下部シリンダユニット34は縮径装置15の構成要素と兼ねさせることができる。
図6は触媒等の準備からマット巻付け体を外筒へ挿入するまでの製造フローを説明する図であり、ステップ(以下、STと記す。)01で、触媒、マット及び外筒を準備する。
ST03で、触媒の剛性に基づいて決定される許容圧縮力F1を設定する。
ST05で、マット巻付け体の圧縮、縮径を開始する(図2(c)参照)。
ST06で、圧縮力F2を測定する。具体的には、図3に示す荷重センサー17で読み取る。
ST08で、マット巻付け体の外径dmが、予め定められている基準外径に達したか否かを調べる。基準外径は外筒の内径Diより僅かに小さな値が望ましい。そこで、基準外径は(Di−α)と記載する。
縮径開始からしばらくは否であるから、ST06に戻って縮径化を継続する。
ST09で、マット又は触媒を交換する。マットを交換する場合は、例えば薄いマットと交換する。触媒を交換する場合は、例えば小径の触媒に交換する。そして、ST04へ戻す。
ST11で、圧縮状態のマット巻付け体を外筒へ挿入する(図4参照)。触媒の嵌合力の検査は未了であるが、図1に示す構造の排ガス浄化装置10が製造できたことになる。
本発明は、外筒と、この外筒に弾性に富むマットを介して挿入される円柱形状の触媒とからなる排ガス浄化装置の製造方法であって、前記触媒に前記マットを巻付けることでマット巻付け体を得る工程(ST04)と、このマット巻付け体を、前記外筒の内径に基づいて設定される基準外径に向かって圧縮を開始する工程(ST05)と、この圧縮の途中で、圧縮力が、触媒の剛性に基づいて決定される許容圧縮力以下であることを監視する工程(ST07)と、圧縮力が許容圧縮力以下で且つ外径が前記基準外径に達したマット巻付け体を、外筒に挿入する工程(ST11)とからなることを特徴とする。
この結果、マット巻付け体を縮径する縮径装置(図3、符号15)は、外筒を縮径する縮径装置より、格段に構造が簡単で、小型で、極めて安価なマシーンとなり、結果的に、排ガス浄化装置のコストダウンを促す効果を発揮する。
図5において、外筒11と触媒13との間に介在させたマット12は一種のばねとなる。そのため、比較的小さな押力(軸力)が作用しただけで、触媒13は軸方向へ移動する。押力が0になると、触媒13は戻る。そこで、マット12の弾性性能を考慮して、触媒の移動量の許容値を制御部兼合否判定部47に設定しておく。
使用中に、外筒から触媒が脱落しては困るので、脱落が起こらない程度の嵌合力を付与することができる押力を、ST13で、基準押力F3として設定する。
ST14で、触媒の押圧を開始する(図5参照)。
ST15で、触媒の移動量δ2を測定する。
ST18で、測定した押力F4が、基準押力F3に達したか否かを調べる。
押圧開始からしばらくは否であるから、ST15に戻って押圧を継続する。
ST19で、マット巻付け体を外筒から外す。そして、ST09で、マット又は触媒を交換する。マットを交換する場合は、例えばより薄いマットと交換する。触媒を交換する場合は、例えばより小径の触媒に交換する。そして、ST04へ戻す。
本発明は、外筒に挿入する工程(図6、ST11)の次に、外筒にマットを介して挿入されている触媒を軸方向に押し(ST14)、押力(ST17)が基準押力以上であることを確認する工程(ST14〜ST18)が設けられていることを特徴とする。測定した押力が基準押力以上であれば、外筒に対する触媒の嵌合力は保証値に達しているとみなす。
Claims (4)
- 外筒と、この外筒に弾性に富むマットを介して挿入される円柱形状の触媒とからなる排ガス浄化装置の製造方法であって、
前記触媒に前記マットを巻付けることでマット巻付け体を得る工程と、
このマット巻付け体を、前記外筒の内径に基づいて設定される基準外径に向かって圧縮を開始する工程と、
この圧縮の途中で、圧縮力が、触媒の剛性に基づいて決定される許容圧縮力以下であることを監視する工程と、
圧縮力が許容圧縮力以下で且つ外径が前記基準外径に達したマット巻付け体を、外筒に挿入する工程とからなることを特徴とする排ガス浄化装置の製造方法。 - 前記監視する工程で、圧縮力が許容圧縮力を超えたマット巻付け体については、マット又は触媒を交換した後に、前記マット巻付け体を得る工程へ戻すことを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化装置の製造方法。
- 前記外筒に挿入する工程の次に、外筒にマットを介して挿入されている触媒を軸方向に押し、嵌合力が保証値を満足していることを確認する工程が設けられていることを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化装置の製造方法。
- 前記嵌合力が保証値を満足していることを確認する工程で、嵌合力が保証値に達しないものについては、外筒からマット巻付け体を外し、マット又は触媒を交換した後に、前記マット巻付け体を得る工程へ戻すことを特徴とする請求項3記載の排ガス浄化装置の製造方法。
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