JP2008265046A - Tire vulcanization-molding equipment and vulcanization-molding method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半径方向に移動可能な複数のセクターモールドからなるトレッドモールドを使用して生タイヤ(グリーンタイヤ)を加硫成型するタイヤ加硫成型装置及び加硫成型方法に関し、特に、加硫成型後のタイヤとセクターモールドとの離型性を向上させたタイヤ加硫成型装置及び加硫成型方法に関する。 The present invention relates to a tire vulcanization molding apparatus and a vulcanization molding method for vulcanizing and molding a raw tire (green tire) using a tread mold composed of a plurality of sector molds movable in the radial direction, and in particular, vulcanization molding. The present invention relates to a tire vulcanization molding apparatus and a vulcanization molding method that improve the releasability between a subsequent tire and a sector mold.
空気入りタイヤは、一般に、未加硫ゴム等からなる各種のタイヤ構成部材を組み合わせて生タイヤを成型し、加硫成型してトレッドパターンや外形及び断面形状等を成型して所定形状及び性能に製造される。この加硫成型工程では、従来、タイヤ外面の各部を成型する複数に分割されたモールド(金型)からなる分割型の加硫モールド(外型)内に生タイヤを収納し、その中で所定温度及び圧力で加熱型付して加硫成型するタイヤ加硫成型装置が広く使用されている(特許文献1参照)。 Pneumatic tires are generally molded into raw tires by combining various tire components made of unvulcanized rubber, etc., and vulcanized to form tread patterns, outer shapes, cross-sectional shapes, etc. to achieve a predetermined shape and performance. Manufactured. In this vulcanization molding process, conventionally, a raw tire is housed in a split vulcanization mold (outer mold) made up of a plurality of divided molds (molds) for molding each part of the outer surface of the tire, and a predetermined inside of the raw tire is stored therein. A tire vulcanization molding apparatus that performs vulcanization molding with a heating die at a temperature and pressure is widely used (see Patent Document 1).
図8は、この従来のタイヤ加硫成型装置を模式的に示す要部断面図であり、加硫成型する生タイヤの幅方向に対応する方向の断面を、かつ、その断面の一方側(図では左側)を拡大して示す半断面図である。
この従来のタイヤ加硫成型装置100は、図示のように、上下に対向して配置された一対のサイドモールド10、11と、それらの間に挟まれて配置された、周方向に複数(例えば9個)に分割されたセクターモールド21からなるトレッドモールド20と、を有する加硫モールド5を備えている。
FIG. 8 is a cross-sectional view schematically showing a main part of this conventional tire vulcanization molding apparatus, and shows a cross section in a direction corresponding to the width direction of a raw tire to be vulcanized and one side of the cross section (FIG. FIG. 5 is an enlarged half sectional view showing the left side).
As shown in the figure, the conventional tire
タイヤ加硫成型装置100は、これら一対のサイドモールド10、11と複数のセクターモールド21(トレッドモールド20)とを組み合わせて合体させ、それらの間に製品タイヤの外形形状と略同一の内部空間(キャビティ6)を形成し、このキャビティ6内に生タイヤ(図示せず)を収納して加硫成型を行う。この加硫成型時に、各サイドモールド10、11でタイヤの両側面部を、セクターモールド21でタイヤのトレッド部を、それぞれ成型(型付け)して所定形状に形成する。
The tire
上下のサイドモールド10、11は、それぞれの対向面にタイヤの両側面部を成型する成型面(凹部)10A、11Aが形成され、下側に配置された下サイドモールド11が下プラテン30の上面に取り付けられて固定されている。一方、上サイドモールド10は、下プラテン30の上方に配置された上プラテン31の下面に取り付けられ、その上方に設置されたピストン・シリンダ機構(図示せず)により上下方向に移動(昇降)する上プラテン31とともに移動して、下サイドモールド11に対して接近離間する。
The upper and
セクターモールド21は、それぞれ平面視略弧状に形成されて周方向に組み合わされて全体として略環状をなし、半径方向(図では左右方向)内側の内周面(図では右側面)にタイヤのトレッド部を成型する成型面21Aが形成されている。また、セクターモールド21は、それぞれ半径方向外側に配置されたセグメント22の内周側に取り付けられて半径方向外側から保持されている。このセグメント22は、それぞれの上面が上プラテン31の下面の上サイドモールド10よりも半径方向外側部分に、半径方向に移動可能に支持されており、各セクターモールド21と一体に半径方向に移動して、周方向に組み合わされて全体として略環状をなすように、それぞれ略弧状に形成されている。
The
これら複数のセグメント22の半径方向外側には、各セグメント22を半径方向に移動させるための作動部材である略環状のアウターリング32が、それらを囲んで配置されている。アウターリング32は、その上端部が、上プラテン31の上方に配置されたボルスタープレート33の外端部下面に、スペーサリング34を介して取り付けられている。ボルスタープレート33は、ピストン・シリンダ機構等の昇降手段(図示せず)により上下方向に昇降され、これによりアウターリング32をトレッドモールド20の軸方向(図の矢印J、K方向)に移動させる。
On the outer side in the radial direction of the plurality of
また、アウターリング32の内周部には、下方に向かうに従って徐々に拡径し、半径方向外側に向かって所定角度で傾斜する傾斜面32Aが形成されている。一方、各セグメント22の半径方向外側の背面には、アウターリング32の傾斜面32Aに対応して同一勾配で傾斜する傾斜面22Aが、それぞれ形成されている。これら傾斜面32A、22Aは互いに当接し、かつ例えばあり溝継ぎ手により連結される等して摺動(摺接)可能に係合している。従って、アウターリング32が上プラテン31に対して相対的に上下方向に移動すると、各セグメント22は、上プラテン31の下面に沿って、互いに摺動する各傾斜面22A、32Aのくさび作用等により、アウターリング32の傾斜面32Aの内径に合わせて半径方向の外側又は内側に移動する。
In addition, an
ところで、このセグメント22は、従来、同一のタイヤ加硫成型装置100内では、全体的な形状が全て略同一に形成されるのが一般的である。
図9は、このセグメント22の形状の一例を示す模式図であり、図9Aは、一つのセグメント22を抜き出して背面側の斜め上方から見た斜視図を、図9Bは、図9AのF−F矢視断面図(トレッドモールド20の周方向から見た断面図)を、それぞれ示している。
By the way, this
FIG. 9 is a schematic view showing an example of the shape of the
セグメント22は、図9Aに示すように、背面側に上プラテン31側の上端から下方に向かって半径方向外側に傾斜する平滑な傾斜面22Aが、下端部分を除いた背面側の略全体に亘って形成され、全体として略くさび状に形成されている。また、この傾斜面22Aは、図9Bに示すように、断面で見て、トレッドモールド20(図8参照)の軸方向(図9Bでは上下方向)に対する傾斜角度Xが所定角度の略直線状に形成され、各セグメント22は、この傾斜面22Aの傾斜角度Xに応じた速度で半径方向に移動する。
As shown in FIG. 9A, the
ここで、従来のタイヤ加硫成型装置100では、この傾斜面22Aの傾斜角度Xも、複数のセグメント22間で同一角度に形成しており、複数のセグメント22を同じ速度で同期して移動させるようになっている。これに伴い、セグメント22と共に移動する各セクターモールド21も加硫成型後のタイヤから同じ速度で離間する結果、この従来のタイヤ加硫成型装置100では、それらの離型性が低くなることがある。以下、この点について、より詳細に説明する。
Here, in the conventional tire
図10は、この複数のセグメント22とアウターリング32等をタイヤ加硫成型装置100から抜き出して模式的に示す斜視図であり、アウターリング32を下方の移動端まで移動させて加硫モールド5(図8参照)を型閉めした状態から、加硫成型後にアウターリング32を上昇させている途中の状態を示している。
また、図11は、このときのセグメント22の移動態様を模式的に示す図10の矢印S方向(上方)から見た平面図であり、図11Aは移動前の型閉め時の状態を、図11Bは移動中の状態を、それぞれ示している。
FIG. 10 is a perspective view schematically showing the plurality of
11 is a plan view schematically showing the movement mode of the
複数(図では9個)のセグメント22は、図10に示すように、アウターリング32の上昇(図の矢印J)により、半径方向外側に向かって同期して、かつ全て同じ速度で放射状に移動(図10の矢印R)する。これに伴い、図11に示すように、各セグメント22及び、その内面側に保持される各セクターモールド21(図11では図示せず)は、それらの略中心に位置する加硫成型後のタイヤ(図示せず)を囲む位置(図11A参照)から同じ速度で離間(図11B参照)して、タイヤが各セクターモールド21(トレッドモールド20)から離型される。
As shown in FIG. 10, a plurality (9 in the figure) of the
このように、このタイヤ加硫成型装置100では、全てのセクターモールド21が、タイヤの外面に接する状態から同時に離れようとして、加硫成型後のタイヤが、それらに全周に亘って押圧された状態から同時に解放される。その結果、加硫成型後のタイヤが、加硫モールド5内で不安定になって動き易くなり、最も強く密着したセクターモールド21に引っ張られる等して動いてしまい、その方向のセクターモールド21との離型が不充分になることがある。
Thus, in this tire vulcanization molding
また、溝の深さが深い深溝タイヤや、トレッドパターンにサイプが多用されるスタッドレスタイヤ(スノータイヤ)等の溝やサイプが多いタイヤでは、セクターモールド21の成型面21Aに形成される溝又はサイプの形成用突起の高さが高く、又は形状が複雑に、かつ数も多くなり、それらがタイヤのゴムに押し込まれる総量も多くなる。そのため、このようなタイヤでは、セクターモールド21は、タイヤとの接触面積が大きくなり、その面圧効果等により離型時の摩擦力が大きくなるとともに、突起がサイプや溝の屈曲部に入り込む等して、離型時に互いに引っ掛かる部分の数も多くなる。その結果、このセクターモールド21では、加硫成型後のタイヤからより外れ難くなり、離型性が低くなるという問題が生じる。同時に、このセクターモールド21では、離型時にタイヤに作用する力も大きくなる等して、加硫モールド5内でタイヤがより動き易くなるため、上記した不充分な離型が一層発生し易くなり、周方向で離型差が生じる等、タイヤとの離型性がより低下する傾向がある。
Further, in a tire having a large number of grooves or sipes, such as a deep groove tire having a deep groove or a studless tire (snow tire) in which a sipe is frequently used in a tread pattern, a groove or sipe formed on the
このように、従来のタイヤ加硫成型装置100では、加硫成型後のタイヤとセクターモールド21との離型性が低く、これに伴い、離型時にタイヤやトレッドに部分的に大きな力が作用する等して、それらに変形が生じる恐れもある。また、この形状不良に加えて、例えば大きな力や変形を受けたサイプや溝に残留応力が発生する等、タイヤの品質に影響が生じる恐れもある。
Thus, in the conventional tire
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、半径方向に移動可能な複数のセクターモールドを使用して加硫成型したタイヤとセクターモールドとの離型性を向上させ、タイヤの品質が低下するのを抑制することである。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object thereof is to improve the releasability between a tire molded by vulcanization using a plurality of sector molds movable in the radial direction and the sector mold. And suppressing the deterioration of the tire quality.
請求項1の発明は、半径方向に移動可能な複数のセクターモールドからなり、タイヤのトレッド部を成型するトレッドモールドと、タイヤの両側面部を成型する一対のサイドモールドと、を有する加硫モールドを備え、前記複数のセクターモールド及び前記一対のサイドモールドを組み合わせた前記加硫モールド内でタイヤを加硫成型するタイヤ加硫成型装置であって、前記複数のセクターモールドをそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる移動手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたタイヤ加硫成型装置において、前記移動手段は、前記複数のセクターモールドを少なくとも2つの異なる速度で移動させ、該移動速度に応じて前記加硫成型後のタイヤから順次離間させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載されたタイヤ加硫成型装置において、前記移動手段は、前記トレッドモールドの周方向に1つ及び/又は2以上の所定数おきに配置された前記セクターモールドと、それらの間に配置された前記セクターモールドとを異なる速度で移動させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたタイヤ加硫成型装置において、前記移動手段は、前記各セクターモールドが半径方向の内側に取り付けられ、外側に傾斜案内部が設けられた半径方向に移動可能な複数のセグメントと、該複数のセグメントの前記各傾斜案内部と摺動可能に係合する係合部が設けられ、該係合部と前記傾斜案内部とを互いに摺動させて、前記複数のセグメント及びセクターモールドをそれぞれ前記各傾斜案内部の傾斜角度に応じた速度で半径方向に同期して移動させる作動部材と、を有し、前記傾斜案内部の傾斜角度が、前記複数のセグメント間で複数の異なる角度に形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたタイヤ加硫成型装置において、前記複数の異なる角度が、2つの異なる角度であることを特徴とする。
請求項6の発明は、半径方向に移動可能な複数のセクターモールドからなり、タイヤのトレッド部を成型するトレッドモールドと、タイヤの両側面部を成型する一対のサイドモールドと、を有する加硫モールドによりタイヤを加硫成型するタイヤ加硫成型方法であって、前記複数のセクターモールド及び前記一対のサイドモールドを組み合わせて前記加硫モールド内に生タイヤを収納する工程と、該収納した生タイヤを前記加硫モールド内で加硫成型する工程と、前記複数のセクターモールドをそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる工程と、を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載されたタイヤ加硫成型方法において、前記離間させる工程は、前記複数のセクターモールドを少なくとも2つの異なる速度で移動させ、該移動速度に応じて前記加硫成型後のタイヤから順次離間させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6又は7に記載されたタイヤ加硫成型方法において、前記離間させる工程は、前記トレッドモールドの周方向に1つ及び/又は2以上の所定数おきに配置された前記セクターモールドと、それらの間に配置された前記セクターモールドとを異なる速度で移動させることを特徴とする。
The invention of
According to a second aspect of the present invention, in the tire vulcanization molding apparatus according to the first aspect, the moving means moves the plurality of sector molds at at least two different speeds, and the vulcanization is performed according to the moving speed. It is characterized by sequentially separating from the molded tire.
According to a third aspect of the present invention, in the tire vulcanization molding apparatus according to the first or second aspect, the moving means is arranged in the circumferential direction of the tread mold and / or every two or more predetermined numbers. The sector mold and the sector mold disposed therebetween are moved at different speeds.
According to a fourth aspect of the present invention, in the tire vulcanization molding apparatus according to any one of the first to third aspects, the moving means includes the sector molds mounted on the inner side in the radial direction and an inclined guide portion on the outer side. A plurality of segments that are provided in the radial direction, and an engagement portion that is slidably engaged with each of the inclined guide portions of the plurality of segments, the engagement portion and the inclined guide portion are provided. An actuating member that slides relative to each other and moves the plurality of segments and the sector mold in synchronization with each other in a radial direction at a speed corresponding to an inclination angle of each of the inclined guide portions. The angle is formed at a plurality of different angles between the plurality of segments.
A fifth aspect of the present invention is the tire vulcanization molding apparatus according to the fourth aspect, wherein the plurality of different angles are two different angles.
The invention of
According to a seventh aspect of the present invention, in the tire vulcanization molding method according to the sixth aspect, in the step of separating, the plurality of sector molds are moved at at least two different speeds, and the vulcanization is performed according to the movement speed. It is characterized by being sequentially separated from the tire after sulfur molding.
The invention according to claim 8 is the tire vulcanization molding method according to
本発明によれば、半径方向に移動可能な複数のセクターモールドを使用して加硫成型したタイヤとセクターモールドとの離型性を向上でき、タイヤの品質が低下するのを抑制することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the mold release property of the tire which carried out the vulcanization molding using the several sector mold which can move to a radial direction, and a sector mold can be improved, and it can suppress that the quality of a tire falls. .
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のタイヤ加硫成型装置1を模式的に示す要部断面図であり、加硫成型する生タイヤの幅方向に対応する方向の断面を、かつ、その断面の一方側(図では左側)を拡大して示す半断面図である。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a main part sectional view schematically showing a tire
なお、本実施形態では、図8に示す上記した従来のタイヤ加硫成型装置100と同じ部分(部品)には、同一番号を付して説明する。また、以下の説明で半径方向又は軸方向という場合には、トレッドモールド20又は加硫モールド5内のタイヤ(図示せず)の半径方向又は軸方向のことをいう。
In the present embodiment, the same parts (parts) as those in the conventional tire
本実施形態のタイヤ加硫成型装置1は、図示のように、上下に対向して配置された一対のサイドモールド10、11と、それらの間に挟まれて配置された、周方向に複数(例えば9個)に分割されたセクターモールド21からなるトレッドモールド20と、を有する加硫モールド5を備えている。また、このタイヤ加硫成型装置1では、各セクターモールド21を半径方向(図では左右方向)に移動可能に、かつ一対のサイドモールド10、11を、その一方又は両方(ここでは一方)を互いに接近及び離間する方向に移動させる等、相対的に接近離間可能に構成している。
As shown in the drawing, the tire
タイヤ加硫成型装置1は、これら一対のサイドモールド10、11と複数のセクターモールド21とを、互いに離間した型開き位置と、所定位置に組み合わされて合体(密着)した型閉め位置との間で移動させる。タイヤ加硫成型装置1は、この型開き位置から型閉め位置への移動により、各モールド10、11、21の間に製品タイヤの外形形状と略同一の内部空間(キャビティ6)を形成し、この加硫モールド5のキャビティ6内に生タイヤ(図示せず)を収納して加硫成型を行う。この加硫成型時に、各サイドモールド10、11でタイヤの両側面部(タイヤ幅方向外側面)の少なくとも一部又は全部(ここでは全部)を、セクターモールド21(トレッドモールド20)で主にタイヤのトレッド部を、それぞれ成型(型付け)して所定形状に形成する。以下、これら各モールド10、11、21を含む装置各部について、より具体的に説明する。
The tire
上下のサイドモールド10、11は、略環状をなし、それぞれの対向面(上サイドモールド10の下面、下サイドモールド11の上面)に、タイヤの両側面部を成型する成型面(凹部)10A、11Aが、その外形形状等に対応した形状に、かつ上下略対称に形成されている。このうち、下側に配置された下サイドモールド11は、タイヤ加硫成型装置1内の下方位置に配置された下プラテン30の上面の所定位置に取り付けられ、加硫モールド5内での位置が同位置に固定されている。
The upper and
一方、上サイドモールド10は、下プラテン30の上方に配置された上下方向に移動可能な上プラテン31の下面に、下サイドモールド11と対向して取り付けられている。この上プラテン31には、その上方に略垂直に設置されたピストン・シリンダ機構(図示せず)のピストンロッドの先端が取り付けられており、これにより、上プラテン31は、上下方向に移動(昇降)して、下サイドモールド11に対して上サイドモールド10を接近及び離間させる。
On the other hand, the
セクターモールド21は、それぞれ平面視略弧状に形成されて周方向に組み合わされて全体として略環状をなし、半径方向内側の内周面(図では右側面)に、タイヤのトレッド部を成型する成型面21Aが、溝やサイプの形成用突起等のトレッドパターン成型具と共に形成されている。また、セクターモールド21の半径方向外側には、互いに傾斜面23A、24Aの傾斜角度が異なる(図では一方のみ示す)所定数ずつの複数のセグメント23、24が、それぞれ所定位置に配置されており、各セクターモールド21は、複数のセグメント23、24にそれぞれ半径方向外側から保持されている。
Each of the
セグメント23、24は、略環状部材を周方向に分割する等して形成された、それぞれ平面視略弧状のブロック状部材であり、各セクターモールド21が半径方向内側の内周側(内周面)に着脱可能に取り付けられている。また、セグメント23、24は、各上面が上プラテン31の下面に、かつ上サイドモールド10よりも半径方向外側部分に、それぞれ半径方向に移動可能に支持されている。これら複数のセグメント23、24は、それぞれ各セクターモールド21と一体に半径方向に移動し、それらが略環状に組み合わされた状態で、同様に周方向に組み合わされて全体として略環状をなすように形成されている。
Each of the
これら複数のセグメント23、24の半径方向外側には、各セグメント23、24を半径方向に同期して移動させるための作動部材である略環状のアウターリング35が、それらを囲んで軸方向(図では上下方向)に移動可能に配置されている。アウターリング35は、その上端部が、上プラテン31の上方に配置された上下方向に移動可能なボルスタープレート33の外端部下面に、スペーサリング34を介して取り付けられている。このボルスタープレート33には、ピストン・シリンダ機構等の昇降手段(図示せず)が取り付けられており、これにより、ボルスタープレート33は、上下方向に移動(昇降)して、アウターリング35を軸方向(図の矢印J、K方向)に移動させ、上プラテン31及びセグメント23、24に対する軸方向位置を相対的に変位させる。
On the radially outer side of the plurality of
ここで、本実施形態では、複数のセグメントの少なくとも一部を、その各セクターモールド21の保持面と逆側に位置する半径方向外側の背面形状が異なるように形成しており、このタイヤ加硫成型装置1では、それらを2つのセグメント23、24から構成している。
図2、図3は、これらセグメント23、24の形状を示す模式図であり、図2A、図3Aは、それぞれ一つのセグメント23、24を抜き出して背面側の斜め上方から見た斜視図を、図2B、図3Bは、それぞれ図2A、図3AのF−F矢視断面図(トレッドモールド20の周方向から見た断面図)を、それぞれ示している。
Here, in the present embodiment, at least a part of the plurality of segments is formed so that the radially outer back surface located on the side opposite to the holding surface of each
2 and 3 are schematic views showing the shapes of the
各セグメント23、24は共に、図2A、図3Aに示すように、半径方向外側(背面側)に、上プラテン31側の上端から下方に向かって半径方向外側に傾斜する平滑な傾斜面23A、24A(傾斜案内部)が、下端部分を除いた背面側の略全体に亘って設けられ、全体として略くさび状に形成されている。また、これら傾斜面23A、24Aは、図2B、図3Bに示すように、断面で見て、軸方向(図では上下方向)に対する傾斜角度Y1、Y2が互いに異なる所定角度の略直線状に形成されている。ここでは、一方のセグメント23の傾斜角度Y1(図2B参照)が、他方のセグメント24の傾斜角度Y2(図3B参照)よりも小さく(Y1<Y2)、互いに所定の角度差を持たせて形成されており、一方のセグメント23の傾斜面23Aが、他方のセグメント24の傾斜面24Aよりも広い面積になっている。
As shown in FIGS. 2A and 3A, each of the
このタイヤ加硫成型装置1では、これら各セグメント23、24の傾斜面23A、24Aに対応して、アウターリング35(図1参照)の内周部に、下方に向かって半径方向外側に傾斜する傾斜面35Aを周方向に不連続状に形成(図1では1箇所のみ示す)し、それぞれ対向する各傾斜面23A、24Aと当接させている。即ち、アウターリング35の内周部には、それぞれ当接する傾斜面23A、24Aに対応して同一勾配(傾斜角度Y1及びY2)で傾斜する傾斜面35Aが、各セグメント23、24の周方向の配置位置及び範囲に応じた位置及び範囲に略一致して形成されている。また、これらアウターリング35の傾斜面35Aの各部は、当接する各セグメント23、24の傾斜面23A、24Aと、例えばあり溝継ぎ手により連結される等して、それぞれの傾斜方向に摺動(摺接)可能に係合している。
In the tire
従って、アウターリング35を上下方向に移動させて、上プラテン31及びセグメント23、24に対して相対的に軸方向に変位させると、傾斜面35Aの各部と、それに対応する位置のセグメント23、24の当接する傾斜面23A、24Aとが、傾斜方向に沿って互いに摺動する。その結果、摺動する各傾斜面35A、23A、24Aのくさび作用等により、上プラテン31の下面に支持された各セグメント23、24に、主に半径方向の内側又は外側方向の力が作用する。これにより、各セグメント23、24が、アウターリング35の傾斜面35Aの各部の内径、及び傾斜面35A、23A、24Aの傾斜に応じて半径方向に変位して、上プラテン31の下面に沿って半径方向の内側又は外側に移動する。
Accordingly, when the
この移動時に、セグメント23、24の背面側の傾斜面23A、24Aは、それと係合する係合部であるアウターリング35の傾斜面35Aと摺動し、その傾斜方向に沿った移動(摺動)を案内する傾斜案内部として機能し、かつ互いの接触領域を傾斜角度Y1、Y2等に応じて順次変化させて、セグメント23、24及びセクターモールド21を移動させる作動部(作動面)としても機能する。
During this movement, the
また、これら互いに摺動する傾斜面23A、24A及び35Aは、アウターリング35の移動に伴い、それぞれ同時に摺動するものの、傾斜角度が大きいものほど摺動距離の半径方向の成分(半径方向の移動距離)が相対的に大きくなる。従って、セグメント23、24及びセクターモールド21は、それぞれアウターリング35の軸方向の移動に応じて半径方向に同期して移動するとともに、各傾斜面23A、24Aの傾斜角度Y1、Y2に応じて、その角度が大きいものほど速い速度で移動する。
The inclined surfaces 23A, 24A, and 35A that slide relative to each other slide simultaneously with the movement of the
図4は、この複数のセグメント23、24をタイヤ加硫成型装置1から抜き出して模式的に示す斜視図であり、アウターリング35を下方の移動端まで移動させて加硫モールド5(図1参照)を型閉めした状態から、加硫成型後にアウターリング35を上昇させている途中の状態を示している。
また、図5は、このときのセグメント23、24の移動態様を模式的に示す図4の矢印S方向(上方)から見た平面図であり、図5Aは移動前の型閉め時の状態を、図5Bは移動中の状態を、それぞれ示している。
FIG. 4 is a perspective view schematically showing the plurality of
5 is a plan view schematically showing the movement mode of the
このタイヤ加硫成型装置1では、図4、図5に示すように、複数(図では9個)のセグメント23、24は、その周方向の略等角度位置(略等周方向長さ)で分割されて、周方向に1つ又は2つおきに異なるセグメント23、24が配置されている。具体的には、ここでは、傾斜面24Aの傾斜角度Y2が大きいセグメント24(図3参照)が、2つおきに計3つ配置され、それらの各間に、それぞれ傾斜面23Aの傾斜角度Y1が小さいセグメント23(図2参照)が2つずつ計6つ配置されている。これら各セグメント23、24は、アウターリング35の上昇開始により同時に移動を開始し、その上昇に伴い、大きい傾斜角度Y2のセグメント24が、小さい傾斜角度Y1のセグメント23よりも速い速度で移動(それぞれ図4の矢印R2及びR1)し、これら異なる移動速度及び速度差を維持して同期して放射状に移動する。
In this tire
これに伴い、各セグメント23、24及び、その内面側に保持される各セクターモールド21は、それらの略中心に位置する加硫成型後のタイヤ(図示せず)を囲む位置(図5A参照)から、2つの異なる速度で離間(図5B参照)する。その結果、一方のセグメント24に保持されるセクターモールド21が、他方のセグメント23に保持されるセクターモールド21よりも、加硫成型後のタイヤから速い速度で離間し、複数のセクターモールド21とタイヤとの離型が、セクターモールド21間で速度差(時間差)をつけて行われる。
Accordingly, the
このように、このタイヤ加硫成型装置1は、複数のセグメント23、24及びセクターモールド21を、加硫成型後のタイヤから2つの異なる速度で引き離し、2段階で離型させる2アクションタイプの装置になっている。なお、これら複数のセグメント23、24は、本実施形態のタイヤ加硫成型装置1と逆に配置する、即ち、移動速度が遅いセグメント23を2つおきに計3つ配置(図5に示すセグメント24の位置に配置)し、それらの各間に、それぞれ移動速度が速いセグメント24を2つずつ計6つ配置(図5に示すセグメント23の位置に配置)してもよい。このように、セグメント23、24を上記(図5参照)と逆に配置して作動させ、加硫成型後のタイヤから、セクターモールド21を先に速い速度で6つ離型させ、次に、それらの各間の3つのものを遅い速度で離型させても、同様の効果が得られる。
As described above, the tire
次に、以上説明したタイヤ加硫成型装置1により、タイヤを加硫成型する手順や動作等について説明する。
なお、以下の各手順等は、マイクロコンピュータ等からなる制御装置(図示せず)により制御されて、所定のプログラムや予め設定された条件等に基づいて、装置各部を所定のタイミングで作動させる等、連動して作動させて実行される。
Next, the procedure, operation | movement, etc. which vulcanize-mold a tire with the tire
The following procedures and the like are controlled by a control device (not shown) such as a microcomputer, and each part of the device is operated at a predetermined timing based on a predetermined program or preset conditions. , Run in conjunction with each other.
加硫成型時には、まず、各モールド21、10、11(図1参照)を互いに離間させて型開き位置に移動させ、下サイドモールド11上に生タイヤ(図示せず)を配置する。続いて、上サイドモールド10を下降させつつ、アウターリング35を下降させて各セグメント23、24を半径方向内側に移動させ、これら各モールド10、11、21を組み合わせて、生タイヤを加硫モールド5内のキャビティ6に収納する。次に、収納した生タイヤ内で、例えばブラダー(図示せず)を膨張させる等して、生タイヤを、各モールド10、11、21の成型面10A、11A、21Aに押し付けながら、加硫モールド5内で高温高圧の加硫媒体を作用させて加硫成型する。
At the time of vulcanization molding, first, the
続いて、加硫成型完了後に、加硫媒体を排気する等してタイヤの各モールド10、11、21への押し付けを解除し、上サイドモールド10を上昇させる。同時に、アウターリング35を上昇させて、複数のセグメント23、24(図4、図5参照)及びセクターモールド21をそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる。この離間時に、本実施形態のタイヤ加硫成型装置1では、複数のセクターモールド21を少なくとも2つ(ここでは2つ)の異なる速度で移動させ、移動速度に応じて加硫成型後のタイヤから順次離間させる。また、この際、トレッドモールド20の周方向に1つ及び/又は2以上の所定数(ここでは2つ)おきに配置されたセクターモールド21(セグメント24)と、それらの間に配置されたセクターモールド21(セグメント23)とを異なる速度で移動させて、加硫成型後のタイヤから離型させる。その後、加硫成型後の製品タイヤを加硫モールド5内から取り出し、1つのタイヤの加硫成型を終了する。
Subsequently, after completion of the vulcanization molding, the vulcanization medium is exhausted to release the pressing of the tire against the
このように、このタイヤ加硫成型装置1では、セグメント23、24とアウターリング35等により、複数のセクターモールド21を移動させる移動手段を構成しており、この移動手段により、複数のセクターモールド21をそれぞれ半径方向外側に向かって同期して移動させる。また、この移動手段により、複数のセクターモールド21を、その少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させ、これにより、複数のセクターモールド21を、それぞれ少なくとも2つの異なる速度(ここでは2つの速度)のいずれかで移動させ、各移動速度に応じて加硫成型後のタイヤから順次離間させる。
As described above, in the tire
従って、本実施形態によれば、加硫成型後のタイヤから全てのセクターモールド21が同時に離れずに、タイヤが全周に亘って押圧された状態から、各セクターモールド21の移動速度に応じて順次解放されるため、加硫成型後のタイヤが加硫モールド5内で不安定になるのを抑制することができる。
Therefore, according to the present embodiment, all the
即ち、このタイヤ加硫成型装置1では、移動速度が速い一部のセグメント24のセクターモールド21が加硫成型後のタイヤから完全に離型させるまで、それよりも移動速度が遅い他のセグメント23のセクターモールド21の一部分(例えば溝やサイプの形成用突起等)がタイヤと接した状態に維持される。この一部が接した状態のセクターモールド21により、離型中のタイヤが移動を規制されるため、このタイヤ加硫成型装置1では、加硫モールド5内でタイヤを所定位置に保持(又は固定)することができる。また、複数のセクターモールド21が複数段階(ここでは2段階)に分かれて離型されて、一度に離型されるものの数が減少するため、全て同時に離型されるものに比べて、各段階のセクターモールド21をそれぞれ、より強い力で加硫成型後のタイヤから剥離させることができる。これにより、加硫成型後のタイヤとセクターモールド21とが、上記した面圧効果等による摩擦力や引っ掛かりにより外れ難くなっても、それらをより確実に離型させることができる。
That is, in this tire
その結果、このタイヤ加硫成型装置1では、上記した加硫成型後のタイヤが加硫モールド5内で不安定になって動き易くなるのを抑制して、その移動方向のセクターモールド21との離型が不充分になるのを防止することができ、タイヤとセクターモールド21の離型性を向上させることができる。また、スタッドレスタイヤや深溝タイヤ等のセクターモールド21と加硫成型後のタイヤとの離型性がより低くなる傾向があるものであっても、セクターモールド21と加硫成型後のタイヤとの離型を円滑に行うことができ、その離型性を効果的に高めることができる。
As a result, in the tire
加えて、このタイヤ加硫成型装置1では、離型性の向上に伴い、離型時にタイヤやトレッドに部分的に大きな力が作用するのを防止できる等、それらに変形が生じるのを抑制することができ、タイヤやトレッドパターンの形状を所定形状に形成して維持することができる。同時に、この形状不良に加えて、例えば大きな力や変形を受けたサイプや溝に残留応力が発生するのを防止することもでき、タイヤの品質が低下するのを抑制することができる。
In addition, in the tire
なお、本実施形態では、トレッドモールド20の周方向に1つ又は2つおきに配置されたセクターモールド21(セグメント23、24)と、それらの間に配置されたものとを異なる速度で移動させたが、例えば3つおきに配置されたものとその間のものを異なる速度で移動させる等、1つ又は2以上の所定数おきに異なる速度のものを配置してもよい。このようにすることで、セクターモールド21の離型が周方向に略均等に行われて、加硫成型後のタイヤを、離型中を通してより安定に維持でき、その離型性を効果的に向上させることができる。その際、例えば周方向のある箇所では1つおきに、他の箇所では2以上の所定数おきに異なる移動速度のセクターモールド21を配置しても同様の効果を得ることができる。
In this embodiment, the sector molds 21 (
また、このタイヤ加硫成型装置1では、セグメント23、24の傾斜案内部及びアウターリング35の係合部をそれぞれ傾斜面23A、24A、35Aにより構成したが、この傾斜案内部と係合部は、互いに摺動可能に係合する他のものであってもよい。例えば、セグメント23、24の傾斜面23A、24Aに断面略T字状のT溝を形成して傾斜案内部とし、アウターリング35にT溝と摺動可能に係合する断面略T字状の突条又は突起を形成して係合部とし、各傾斜面23A、24A、35A同士を摺動させずに、互いに係合するT溝と突条又は突起のみをT溝に沿って摺動させて、セグメント23、24を半径方向に移動させるようにしてもよい。また、セグメント23、24の背面側に所定角度で傾斜したガイドレールを設けて傾斜案内部とし、アウターリング35に、このガイドレールと摺動可能に係合する係合部材を設けて係合部とし、それらを互いにガイドレールに沿って摺動させてセグメント23、24を移動させるようにしてもよい。
In the tire
従って、アウターリング35も、各係合部の形状等に応じて他の形状、例えば周方向の複数箇所に断面T字状の突起やガイドレールとの係合部材を有する比較的薄い環状又は多角形状部材等であってもよく、その突起や係合部材の配置位置も軸方向の端面等の内周部以外の場所であってもよい。
Therefore, the
更に、このタイヤ加硫成型装置1では、セクターモールド21の移動手段を、セグメント23、24と、その作動部材であるアウターリング35等により構成したが、例えば環状のアウターリング35ではなく、それを分割又は別個に作製等したブロック状部材をボルスタープレート33下面の所定位置に取り付ける等して、セグメント23、24を移動させてもよい。一方、セクターモールド21も、例えばセグメント23、24を設けずに、セクターモールド21の背面に傾斜面を形成し、或いはガイドレール等を取り付ける等して、アウターリング35の係合部と摺動させてもよい。このように、セクターモールド21の移動手段は、アウターリング35以外の作動部材を使用するもの等、複数のセクターモールド21をそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる他のものであってもよい。
Furthermore, in this tire
加えて、本実施形態では、各セクターモールド21及びセグメント23、24をトレッドモールド20又は加硫モールド5内のタイヤの半径方向に移動させたが、各セクターモールド21及びセグメント23、24は、半径方向から僅かに傾斜等した方向に移動させてもよい。従って、本発明で、半径方向という場合には、同方向に完全に一致する方向に限らず、その方向に対してある程度傾斜した方向やズレた方向等、実質的にトレッドモールド20又はタイヤの半径方向を向いた方向を含む。
In addition, in this embodiment, each
ここで、本実施形態では、複数のセクターモールド21及びセグメント23、24を、2つの速度のいずれかで半径方向に移動させたが、例えば互いに隣り合うセグメント23、24間で移動速度を変える等して、3つ以上の異なる速度で移動を行うようにしてもよく、全て異なる速度で移動させてもよい。即ち、複数のセクターモールド21及びセグメント23、24は、少なくとも2つの異なる速度で移動させて、その移動速度に応じて加硫成型後のタイヤから順次離間させる等、その少なくとも一部を異なる速度で移動させてタイヤから離間させればよく、このようにしても、上記と同様の各効果が得られる。
Here, in this embodiment, the plurality of
具体的には、このタイヤ加硫成型装置1では、セグメント23、24の傾斜面23A、24Aの傾斜角度を2つの異なる角度Y1、Y2に形成したが、これら傾斜角度を、複数のセグメント23、24間で、移動速度の数に応じて複数の異なる角度に形成し、各セグメント23、24を周方向の所定位置に配置すればよい。また、これら各セグメント23、24の傾斜面23A、24Aの傾斜角度Y1、Y2は、セグメント23、24の上端部の厚さ(図2、図3参照)等の各寸法と、各タイヤとセクターモールド21との離型性等から、それらが適切な移動速度(離型速度)になるように適宜設定される。
Specifically, in the tire
図6は、このように、タイヤ加硫成型装置1内の複数のセグメントを、2以上の複数(ここでは3つ)の異なる傾斜角度の傾斜面を有するセグメントから構成した場合の、各セグメントの形状を示す模式図であり、上記した図2B、図3Bに対応する断面図(トレッドモールド20の周方向から見た断面図)でそれぞれ示している。
一方、図7は、このときの複数のセグメントの配置位置及び移動態様を示す模式図であり、上記した図5に対応して、軸方向の上方(図4の矢印S方向)から見た平面図で示している。また、これら図7A、図7Bでは、加硫モールド5(図1参照)を型閉めした状態(図5A参照)から、加硫成型後にアウターリング35を上昇させてセグメントを移動させている途中の状態を順に示している。
FIG. 6 shows how each segment in the tire
On the other hand, FIG. 7 is a schematic diagram showing the arrangement positions and movement modes of the plurality of segments at this time, and corresponds to FIG. 5 described above and is a plane viewed from above in the axial direction (the direction of arrow S in FIG. 4). It is shown in the figure. 7A and 7B, the vulcanization mold 5 (see FIG. 1) is closed (see FIG. 5A) and the segment is moved while the
このタイヤ加硫成型装置1は、図6、図7に示すように、上記した2アクションタイプのタイヤ加硫成型装置1(図1〜図5参照)に対し、複数のセクターモールド21(図示せず)を、3種類のセグメント23、24、25により保持して移動させ、加硫成型後のタイヤ(図示せず)から3段階で離型させる3アクションタイプの装置になっている。即ち、ここでは、複数のセグメントを、上記した傾斜面23A(図6A参照)の傾斜角度Y1が小さいセグメント23及び、それよりも傾斜面24A(図6C参照)の傾斜角度Y2が大きいセグメント24に加えて、傾斜面25A(図6B参照)の傾斜角度Y3が、各傾斜角度Y1、Y2の略中間程度の角度(Y1<Y3<Y2)に形成されたセグメント25により構成している。
As shown in FIGS. 6 and 7, the tire
また、これら3つのセグメント23、24、25は、周方向(図7参照)に沿って時計回り(右回り)に、最も傾斜角度Y1が小さいセグメント23、傾斜角度Y3が中間程度のセグメント25、最も傾斜角度Y2が大きいセグメント24の順に、繰り返し複数組(ここでは3組の計9つ)配置されている。このようにセグメント23、25、24は、傾斜面23A、25A、24Aの傾斜角度が小さい順(Y1、Y3、Y2の順)(移動速度順)に、周方向に沿って隣接するもの同士の移動速度が互いに異なるように配置され、型閉め位置から、各傾斜角度Y1、Y3、Y2に応じた異なる速度で放射状に外側に向かって同期して移動する。その結果、この実施形態のタイヤ加硫成型装置1では、各セクターモールド21は、それを保持するセグメント23、24、25の移動速度に応じた速度で、加硫成型後のタイヤから、これら異なる移動速度及び速度差を維持して順次離間する。
Further, these three
具体的には、ここでは、図7A、図7Bに順に示すように、セグメント24、セグメント25、セグメント23の順に、その傾斜角度Y2、Y3、Y1(図6参照)に応じた速度で、加硫成型後のタイヤから順に離間する。これに伴い、各セグメント24、25、23に保持された各セクターモールド21が、それらの略中心に位置する加硫成型後のタイヤに対して、3つの速度差(時間差)をつけて3段階で順次離型される。
Specifically, as shown in FIGS. 7A and 7B in this order, the
(タイヤ加硫成型試験)
本発明の効果を確認するため、上記した2つの傾斜角度Y1、Y2の複数(計9つ)のセグメント23、24を備えた本実施形態のタイヤ加硫成型装置1(図1〜図5参照)(以下、実施例1、2という)と、1つの傾斜角度Xの9つのセグメント22を備えた従来のタイヤ加硫成型装置100(図8〜図11参照)(以下、従来例という)と、により生タイヤを加硫成型し、セクターモールド21を加硫成型後のタイヤから離型させてタイヤを取り出す加硫成型試験を繰り返し行い、それらの結果を比較して離型性を評価した。
(Tire vulcanization molding test)
In order to confirm the effect of the present invention, the tire
実施例1では、周方向に2つおきに移動速度が遅いセグメント23を計3つ配置し、それらの間に移動速度が速いセグメント24を2つずつ計6つ配置して、加硫成型後のタイヤから、6つのセグメント24のセクターモールド21を速い速度で離間させ、それよりも遅い3つのセグメント23のセクターモールド21を速度差(時間差)をつけて離間させて、2段階で離型させた。また、実施例2では、実施例1に対して移動速度が遅いセグメント23を1つ増やして計4つにし、加硫成型後のタイヤから、5つのセグメント24のセクターモールド21を速い速度で離間させ、それよりも遅い4つのセグメント23のセクターモールド21を速度差(時間差)をつけて離間させて、2段階で離型させた。
In Example 1, a total of three
一方、従来例では、9つのセクターモールド21を同じ速度で移動させて、加硫成型後のタイヤから同時に離型させたが、それ以外は全て、実施例1、2と同じ条件で加硫成型を行った。
On the other hand, in the conventional example, the nine
この試験では、各タイヤ加硫成型装置1、100により、それぞれ生タイヤを100本ずつ加硫成型し、加硫成型毎に、タイヤを取り出した後のセクターモールド21を目視により観察してゴムの付着の有無を判断した。これにより、ゴムが付着したものは加硫成型後のタイヤに離型不良(釜残り)が発生したと判定して、その本数(離型不良数)を計測し、これを比較して離型性を評価した。また、この試験で加硫成型したタイヤは、JATMA YEAR BOOK(2007、日本自動車タイヤ協会規格)で定めるタイヤサイズ195/65R15の乗用車用ラジアルプライタイヤのスタッドレスタイヤである。
表1に試験結果を示す。
In this test, 100 tires were vulcanized and molded by each tire
Table 1 shows the test results.
試験の結果、表1に示すように、従来例の離型不良数は、100本中50本であり、半数のタイヤに離型不良が生じた。これに対し、実施例1及び実施例2では離型不良数はゼロであり、離型不良は全く発生しなかった。これより、実施例1、2では、離型不良の発生を大幅に減少できることが分かった。 As a result of the test, as shown in Table 1, the number of release defects in the conventional example was 50 out of 100, and release failures occurred in half of the tires. On the other hand, in Example 1 and Example 2, the number of mold release defects was zero, and no mold release defect occurred. From this, it was found that in Examples 1 and 2, the occurrence of mold release defects can be significantly reduced.
以上の結果から、本発明により、半径方向に移動可能な複数のセクターモールド21を使用して加硫成型したタイヤとセクターモールド21との離型性を向上でき、タイヤの品質が低下するのを抑制できることが証明された。
From the above results, according to the present invention, it is possible to improve the releasability between the
1・・・タイヤ加硫成型装置、5・・・加硫モールド、6・・・キャビティ、10・・・上サイドモールド、10A・・・成型面、11・・・下サイドモールド、11A・・・成型面、20・・・トレッドモールド、21・・・セクターモールド、21A・・・成型面、23・・・セグメント、23A・・・傾斜面、24・・・セグメント、24A・・・傾斜面、25・・・セグメント、25A・・・傾斜面、30・・・下プラテン、31・・・上プラテン、33・・・ボルスタープレート、34・・・スペーサリング、35・・・アウターリング、35A・・・傾斜面。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記複数のセクターモールドをそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる移動手段を備えたことを特徴とするタイヤ加硫成型装置。 A plurality of sector molds comprising a plurality of sector molds that are movable in the radial direction, and comprising a tread mold that molds a tread portion of a tire and a pair of side molds that mold both side surface portions of the tire, And a tire vulcanization molding apparatus for vulcanizing and molding a tire in the vulcanization mold in which the pair of side molds are combined,
Tire vulcanization characterized by comprising moving means for synchronizing the plurality of sector molds radially outward and at least partially moving them at different speeds to separate them from the vulcanized tire. Molding device.
前記移動手段は、前記複数のセクターモールドを少なくとも2つの異なる速度で移動させ、該移動速度に応じて前記加硫成型後のタイヤから順次離間させることを特徴とするタイヤ加硫成型装置。 In the tire vulcanization molding apparatus according to claim 1,
The moving means moves the plurality of sector molds at at least two different speeds, and sequentially separates them from the vulcanized tires according to the moving speeds.
前記移動手段は、前記トレッドモールドの周方向に1つ及び/又は2以上の所定数おきに配置された前記セクターモールドと、それらの間に配置された前記セクターモールドとを異なる速度で移動させることを特徴とするタイヤ加硫成型装置。 In the tire vulcanization molding apparatus according to claim 1 or 2,
The moving means moves the sector molds arranged at a predetermined number of one and / or two or more in the circumferential direction of the tread mold and the sector molds arranged therebetween at different speeds. Tire vulcanization molding equipment characterized by
前記移動手段は、前記各セクターモールドが半径方向の内側に取り付けられ、外側に傾斜案内部が設けられた半径方向に移動可能な複数のセグメントと、該複数のセグメントの前記各傾斜案内部と摺動可能に係合する係合部が設けられ、該係合部と前記傾斜案内部とを互いに摺動させて、前記複数のセグメント及びセクターモールドをそれぞれ前記各傾斜案内部の傾斜角度に応じた速度で半径方向に同期して移動させる作動部材と、を有し、前記傾斜案内部の傾斜角度が、前記複数のセグメント間で複数の異なる角度に形成されていることを特徴とするタイヤ加硫成型装置。 In the tire vulcanization molding apparatus according to any one of claims 1 to 3,
The moving means includes a plurality of segments that are movable in the radial direction in which the sector molds are mounted on the inner side in the radial direction and inclined guide portions are provided on the outer side. An engaging portion that is movably engaged is provided, and the engaging portion and the inclined guide portion are slid with respect to each other, and the plurality of segments and the sector mold are respectively in accordance with the inclination angles of the inclined guide portions. An urging member that moves in synchronization with the radial direction at a speed, and the inclination angle of the inclination guide portion is formed at a plurality of different angles between the plurality of segments. Molding device.
前記複数の異なる角度が、2つの異なる角度であることを特徴とするタイヤ加硫成型装置。 In the tire vulcanization molding apparatus according to claim 4,
The tire vulcanization molding apparatus, wherein the plurality of different angles are two different angles.
前記複数のセクターモールド及び前記一対のサイドモールドを組み合わせて前記加硫モールド内に生タイヤを収納する工程と、
該収納した生タイヤを前記加硫モールド内で加硫成型する工程と、
前記複数のセクターモールドをそれぞれ半径方向外側に向かって同期して、かつ少なくとも一部を異なる速度で移動させて加硫成型後のタイヤから離間させる工程と、
を有することを特徴とするタイヤ加硫成型方法。 A tire comprising a plurality of sector molds movable in the radial direction, and a vulcanization molding of a tire by a vulcanization mold having a tread mold for molding a tread portion of the tire and a pair of side molds for molding both side surfaces of the tire A vulcanization molding method,
Storing the green tire in the vulcanization mold by combining the plurality of sector molds and the pair of side molds;
Vulcanizing and molding the stored raw tire in the vulcanization mold;
A step of synchronizing the plurality of sector molds radially outward and moving at least a part at different speeds to separate from the vulcanized tire;
A tire vulcanization molding method comprising:
前記離間させる工程は、前記複数のセクターモールドを少なくとも2つの異なる速度で移動させ、該移動速度に応じて前記加硫成型後のタイヤから順次離間させることを特徴とするタイヤ加硫成型方法。 In the tire vulcanization molding method according to claim 6,
The step of separating is a tire vulcanization molding method characterized in that the plurality of sector molds are moved at at least two different speeds, and sequentially separated from the tire after vulcanization molding according to the movement speeds.
前記離間させる工程は、前記トレッドモールドの周方向に1つ及び/又は2以上の所定数おきに配置された前記セクターモールドと、それらの間に配置された前記セクターモールドとを異なる速度で移動させることを特徴とするタイヤ加硫成型方法。 In the tire vulcanization molding method according to claim 6 or 7,
In the step of separating, the sector molds arranged at one and / or two or more predetermined numbers in the circumferential direction of the tread mold and the sector molds arranged therebetween are moved at different speeds. A tire vulcanization molding method characterized by the above.
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JP2017052243A (en) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 住友ゴム工業株式会社 | Method of vulcanizing pneumatic tire for passenger car |
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2007
- 2007-04-17 JP JP2007108137A patent/JP2008265046A/en active Pending
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