JP2008258809A - 無線通信システム、無線lanアクセスポイント、移動体通信端末、および、プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線lanアクセスポイント、移動体通信端末、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デュアル端末の消費電力低減と利便性の向上を実現する。
【解決手段】複数のセルラ通信システムCSおよび無線LANアクセスポイント200と通信可能な移動体通信端末100は、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内となったときに、各セルラ通信システムCSを使った通信に必要な情報を無線LANアクセスポイント200に登録し、セルラ通信にかかる機能を停止させる。無線LANアクセスポイント200は、セルラ通信基地局BSとの通信機能を備えており、セルラ通信基地局BSから移動体通信端末100に対して発信されたセルラ通信の無線電波を受信する。この場合、無線LANアクセスポイント200は、セルラ通信が発生したことを無線LANによって移動体通信端末100に通知する。このとき移動体通信端末100は、停止していたセルラ通信機能を起動させ、セルラ通信基地局BSが発信する無線電波を受信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信システム、無線LANアクセスポイント、移動体通信端末、および、プログラムに関し、特に、デュアル端末での省電力化に好適な無線通信システム、無線LANアクセスポイント、移動体通信端末、および、プログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信においては、1台の端末で複数の無線通信システムを利用することが可能な、いわゆるデュアル端末がある(例えば、特許文献1)。
このようなデュアル端末として、音声通話機能とデータ通信機能を1台でおこなえるものが一般的であるが、近時では、例えば、UIM(User Identity Module)やSIM(Subscriber Identity Module)などを用いることで、異なる通信キャリアから割り当てられた複数の電話番号などを1台の端末で同時に扱うことができるデュアル端末もある。
このようなデュアル端末を使用する場合、通信方式が同じであれば、通信に用いるハードウェアは共用することができるが、それぞれの電話番号(通信キャリア)に応じた別々のチャネルで動作する必要があるため、1つの電話番号(通信キャリア)のみに対応している端末よりも待受時に多くの電力を消費することになる。
また、一方の電話番号で通話をおこなっている間は、通信用のハードウェアが占有されることになるので、他方の電話番号についての待受動作をおこなうことができないという不都合もある。
一方で、移動体通信端末に無線LANへの接続機能を付加することで、公衆無線LANサービス(いわゆる、ホットスポット(商標))などを介した接続形態も実用化されている。このため、上述したようなデュアル端末にさらに無線LAN接続機能を搭載することもある。この場合の移動体通信端末は、セルラ通信と無線LANという異なる無線通信方式に対応したデュアル端末となる。
ここで、一般的な公衆無線LANサービスでの通信範囲は、通常、セルラ通信の通信範囲(セル)よりも小さいため、無線LAN接続できるエリア内であるかの検出をおこなう必要がある。このため、無線LAN機能を有効に使用するためには、無線LANの動作部を常時起動しておく必要がある。この場合、2つの異なる無線通信方式に応じたそれぞれのシステムを同時に稼働させるので、待受時にさらに多くの電力を消費してしまうことになる。
特開2006−262314号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、デュアル端末における消費電力の低減と利便性の向上を実現するための無線通信システム、無線LANアクセスポイント、移動体通信端末、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる無線通信システムは、
セルラ通信部と無線LAN通信部とを備える移動体通信端末と、無線LANアクセスポイントと、を含んだ無線通信システムにおいて、
前記移動体通信端末は、
前記無線LANアクセスポイントの通信圏内となった場合に、前記セルラ通信部が用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する登録手段と、
前記セルラ通信部の停止/起動を制御する動作制御手段と、を備え、
前記無線LANアクセスポイントは、
セルラ通信の無線電波を受信するセルラ通信受信手段と、
前記セルラ通信受信手段が、前記移動体通信端末に対するセルラ通信の無線電波を受信した場合、前記無線LAN通信部との通信によって前記移動体通信端末に中継する中継手段と、を備え、
前記動作制御手段は、
前記登録手段による前記無線LANアクセスポイントへの登録がおこなわれた場合に、前記セルラ通信部を停止させ、
前記中継手段による中継を受信した場合に、前記停止させた前記セルラ通信部を起動する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる無線LANアクセスポイントは、
無線LANのアクセスポイントであって、
無線LANによってアクセスした移動体通信端末から、当該移動体通信端末で通信可能なセルラ通信についての設定情報を受信し、該移動体通信端末への中継に用いる中継情報として登録する中継情報登録手段と、
前記セルラ通信の基地局が発信した無線電波を受信するセルラ通信手段と、
前記中継情報登録手段が登録した中継情報に基づいて、前記セルラ通信手段が受信した無線電波が、登録された前記移動体通信端末に対するものであるか否かを判別する中継対象判別手段と、
前記中継対象判別手段によって、前記移動体通信端末に対する無線電波を受信したと判別された場合、該受信した無線電波が示す内容を、前記無線LANによって当該移動体通信端末に中継する中継手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記無線LANアクセスポイントにおいて、
前記セルラ通信手段は、前記中継手段が中継した移動体通信端末からビジー信号を受信した場合、当該ビジー信号を前記基地局に中継することが望ましい。
上記無線LANアクセスポイントは、
前記中継手段が中継する前記移動体通信端末が、前記無線LANの通信圏外となったか否かを判別する通信可否判別手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記中継情報登録手段は、前記通信可否判別手段によって通信圏外と判別された移動体通信端末についての前記登録を削除することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる移動体通信端末は、
少なくとも、セルラ通信機能と無線LAN通信機能とを備えた移動体通信端末において、
該移動体通信端末への中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出するアクセスポイント検出手段と、
前記アクセスポイント検出手段によって、前記中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことが検出された場合、前記セルラ通信に用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する登録手段と、
前記登録手段が前記設定情報を前記無線LANアクセスポイントに登録し、かつ、前記アクセスポイント検出手段が、該移動体通信端末が前記無線LANアクセスポイントの通信圏内であることを検出している間、前記セルラ通信機能を停止させるセルラ通信停止手段と、
前記移動体通信端末への前記セルラ通信での発信を前記無線LANアクセスポイントが該移動体通信端末に中継した場合、前記セルラ通信停止手段が停止させた前記セルラ通信機能を起動するセルラ通信起動手段と、
を備えることを特徴とする。
上記移動体通信端末において、
前記セルラ通信機能は、複数のセルラ通信システムに対応していてもよく、この場合、
前記セルラ通信起動手段が起動したセルラ通信機能によって通信が行われている間に、前記無線LANアクセスポイントが、他のセルラ通信システムによる発信を前記移動体通信端末に中継した場合、ビジー信号を前記無線LANアクセスポイントに送信するビジー通知手段をさらに備えていることが望ましい。
上記移動体通信端末において、
前記セルラ通信停止手段は、前記セルラ通信起動手段が起動した前記セルラ通信機能による通信が終了した場合、該セルラ通信機能を再度停止させることが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるプログラムは、
セルラ通信機能を有する無線LANアクセスポイントを制御するコンピュータに、
無線LANによってアクセスした移動体通信端末から、当該移動体通信端末で通信可能なセルラ通信についての設定情報を受信し、該移動体通信端末への中継に用いる中継情報として記憶装置に登録する機能と、
登録した中継情報に基づいて、受信した前記セルラ通信の無線電波が、登録されている前記移動体通信端末に対するものであるか否かを判別する機能と、
前記移動体通信端末に対する無線電波を受信したと判別した場合、該受信した無線電波が示す内容を、前記無線LANによって当該移動体通信端末に中継する機能と、
を実現させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかるプログラムは、
少なくとも、セルラ通信機能と無線LAN通信機能とを備えた移動体通信端末を制御するコンピュータに、
該移動体通信端末への中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出する機能と、
前記中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出した場合、前記セルラ通信に用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する機能と、
前記設定情報を前記無線LANアクセスポイントに登録し、かつ、該移動体通信端末が前記無線LANアクセスポイントの通信圏内であることを検出している間、前記セルラ通信機能を停止させる機能と、
前記移動体通信端末への前記セルラ通信での発信を前記無線LANアクセスポイントが該移動体通信端末に中継した場合、前記停止させた前記セルラ通信機能を起動する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、デュアル端末における消費電力の低減と利便性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施形態にかかる移動体通信システム(無線通信システム)について説明する。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信システム1は、少なくとも、移動体通信端末100による通信を実現するためのシステムであり、セルラ通信(移動体通信)による通信方式と、無線LAN(Local Area Network)接続による通信方式とを含んでいる。移動体通信システム1は、セルラ通信のための構成として、セルラ通信システムCSとセルラ通信基地局BSとを含んでおり、無線LAN接続のための構成として、無線LANアクセスポイント(AP:Access Point)200を含んでいる。
セルラ通信システムCSは、移動体通信事業者(いわゆる、キャリア)によって提供される通信システムであり、例えば、キャリアセンタや、複数のセルラ通信基地局BSとキャリアセンタとを接続する公衆回線網や通信ネットワークなどから構成される。セルラ通信基地局BSは、移動体通信端末100と無線通信するための通信設備であり、サービス提供範囲内の複数箇所に設置される。
移動体通信端末100は、近傍のセルラ通信基地局BSと無線通信することで、セルラ通信システムCSを介して他の移動体通信端末100などと通信する。つまり、セルラ通信基地局BSは、例えば、セルラ網などの回線交換網やインターネットなどのパケット交換網などで構成される通信ネットワークNWに接続されており、移動体通信端末100による通信ネットワークNWを介した通信を実現させている。
本実施形態における移動体通信システム1においては、複数のキャリアによって移動体通信サービスが提供されているものとし、セルラ通信システムCSには、これら複数のキャリアに対応した設備が含まれているものとする。
無線LANアクセスポイント200は、いわゆるホットスポット(商標)と呼ばれる公衆無線LANサービスを提供するためのアクセスポイントであり、サービス提供エリアとなる公共施設や店舗などに設置される。無線LANアクセスポイント200は、例えば、IEEE802.11系などの無線LAN規格に準拠した無線通信装置から構成され、無線LAN接続機能を有する装置と無線通信をおこなう。
無線LANアクセスポイント200は、インターネットなどのパケット交換網などで構成されている通信ネットワークNWに接続されており、無線LANアクセスポイント200と無線通信した装置に、通信ネットワークNWを介した通信を実現させている。
本実施形態にかかる無線LANアクセスポイント200は、このような無線LAN接続サービスを提供するだけでなく、近傍のセルラ通信基地局BSが発するセルラ通信の無線電波を受信して移動体通信端末100に中継する中継装置としても機能する。
以上のような移動体通信システム1を構成している移動体通信端末100と無線LANアクセスポイント200の構成を、以下図面を参照して説明する。
まず、本実施形態にかかる移動体通信端末100について説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、複数の無線通信システムに接続可能な、いわゆるデュアル端末である。本実施形態では、セルラ通信システムCSと接続するためのセルラ通信機能に加え、無線LANアクセスポイント200と無線接続可能な無線LAN接続機能を備えたデュアル端末であるものとする。
また、本実施形態の移動体通信端末100は、そのセルラ通信機能において、例えば、異なるキャリアから割り当てられている複数の電話番号を同時に扱うことのできるデュアル端末でもあることとする。ここで、本実施形態にかかる移動体通信システム1のセルラ通信システムCSでは、少なくとも、2つの通信キャリア(「キャリアCA」と「キャリアCB」とする)がサービスを提供しているものとし、本実施形態にかかる移動体通信端末100は、キャリアCAとの契約によって割り当てられた電話番号と、キャリアCBとの契約によって割り当てられた電話番号とを利用することが可能なデュアル端末であることとする。
このような本実施形態にかかる移動体通信端末100の構成を、図2を参照して説明する。図2は移動体通信端末100の構成を示すブロック図である。
図示するように、移動体通信端末100は、制御部110、セルラ通信部120、アンテナ121、無線LAN通信部130、アンテナ131、表示部140、入力部150、通話処理部160、記憶部170、などから構成される。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成され、所定の動作プログラムを実行することで移動体通信端末100の各部を制御する。すなわち、移動体通信端末100の各構成は制御部110によって制御されるとともに、各構成間の情報伝達などは制御部110を介しておこなわれる。
セルラ通信部120は、例えば、移動体通信用の無線通信デバイスなどから構成され、セルラ通信基地局BSと無線通信するためのアンテナ121による電波送受信を制御することで、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続方式)などの通信方式でセルラ通信基地局BSと無線通信をおこない、セルラ通信システムCSを介した音声通話やデータ通信をおこなう。
無線LAN通信部130は、例えば、IEEE802.11系などの無線LAN規格に準拠した無線通信デバイスなどから構成され、無線LANアクセスポイント200と無線通信するためのアンテナ131による電波送受信を制御することで、無線LANアクセスポイント200との無線通信をおこない、例えば、IP(Internet Protocol)系の各種プロトコルなどに基づいて生成されたデータの送受信をおこなう。
表示部140は、例えば、液晶表示装置などから構成された表示出力装置であり、制御部110の制御によって画像等を表示出力する。
入力部150は、移動体通信端末100の外面上に構成されたボタンやキーなどから構成され、移動体通信端末100のユーザによって操作される。入力部150は、各ボタンやキーなどと接続された入力回路などを備え、ユーザの操作に応じた入力信号を生成して制御部110に入力する。
通話処理部160は、例えば、音声入出力用のマイクロフォンやスピーカ、および、コーデック回路などから構成され、移動体通信端末100の通話機能にかかる音声の処理をおこなう。すなわち、セルラ通信部120で受信したデジタル音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ161から出力する受話動作や、マイクロフォン162から入力されたユーザの発話音声をデジタル音声データに変換してセルラ通信部120に送出する送話動作などをおこなう。
記憶部170は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、制御部110が実行する動作プログラムを格納する他、本発明を実現するために必要な種々のデータを格納する。本実施形態では、図2に示すように、複数の記憶領域が記憶部170に構成され、各記憶領域に所定のデータが格納される。図示するように、記憶部170には、セルラ通信設定格納領域171、無線LAN設定格納領域172、プログラム格納領域173、などの記憶領域が構成される。
セルラ通信設定格納領域171は、移動体通信端末100がセルラ通信をおこなう際に必要となる設定情報を格納する領域である。上述したように、本実施形態にかかる移動体通信端末100では、キャリアCAによるセルラ通信とキャリアCBによるセルラ通信とが可能であるので、セルラ通信設定格納領域171には、各キャリアについての設定情報が格納されることになる。
ここでは、少なくとも、図3(a)に示すように、キャリアCAから割り当てられている電話番号と、キャリアCBから割り当てられている電話番号がセルラ通信設定格納領域171に格納されていることとなる。このようなキャリア毎の設定情報は、いわゆるUIM(User Identity Module)やSIM(Subscriber Identity Module)などといった、キャリアによって発行されるICカード(以下、「識別情報カード」とする)によって提供される。よって、本実施形態にかかる移動体通信端末100は、このような識別情報カードを複数装着することが可能な構成であるものとし、複数の識別情報カードを同時に装着することで、上述したようなデュアル端末として機能する。
よって、このように装着された識別情報カードに記録された情報を、移動体通信端末100の記憶部170内に転記することでセルラ通信設定格納領域171とすることができる他、装着された識別情報カード自体をセルラ通信設定格納領域171としてもよい。
また、セルラ通信設定格納領域171には、セルラ通信における位置登録動作によって得られた位置情報が格納される。この場合、移動体通信端末100と無線通信できる近傍のセルラ通信基地局BSが発信している位置情報がセルラ通信設定格納領域171に格納される。ここで、移動体通信端末100は、複数のキャリアに対応したデュアル端末なので、同時に通信可能なセルラ通信基地局BSが、キャリア毎に複数存在する場合がある。この場合、セルラ通信設定格納領域171には、それぞれのセルラ通信基地局BSから取得される複数の位置情報が格納される。セルラ通信設定格納領域171に格納される位置情報には、当該セルラ通信基地局BSの位置(例えば、緯度経度など)を示す情報の他、各セルラ通信基地局BSに固有の識別情報などが含まれているものとする。
無線LAN設定格納領域172は、無線LANアクセスポイント200などの無線LANアクセスポイントと無線接続する際に必要となる設定情報を格納する。本実施形態では、上述したような、中継装置としての機能を有している無線LANアクセスポイント200と移動体通信端末100とが無線LAN接続することとする。よって、無線LAN設定格納領域172には、このような中継機能を備えた無線LANアクセスポイント200との接続に必要となる設定情報が格納される。
ここで、無線LANアクセスポイント200による中継機能を利用するためには、無線LANアクセスポイント200を運用する事業者(プロバイダなど)やセルラ通信のキャリアと、移動体通信端末100のユーザとが予め契約していることが前提であるものとする。そして、このような契約に基づいて、中継機能を備える無線LANアクセスポイント200との通信に必要となる設定情報が提供されて、無線LAN設定格納領域172に格納されるものとする。
この場合、無線LAN設定格納領域172には、例えば、図3(b)に示すように、無線LANアクセスポイント200の識別情報(例えば、ESSID(Extended Service Set Identifier)など)をキーとしたレコードが作成され、各レコードには、その無線LANアクセスポイント200との無線通信の暗号化に必要となる暗号化キー、プロバイダが提供する接続サービスにログインするためのログインIDやログインパスワード、などが記録される。
プログラム格納領域173は、制御部110が実行するプログラムを格納するための領域である。プログラム格納領域173には、移動体通信端末100全体の動作を制御するための基本ソフトウェア(いわゆる、OS)や、移動体通信端末100の種々の機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアなどが格納される。
本実施形態では、制御部110がプログラム格納領域173に格納されているプログラムを実行することで、本実施形態にかかる処理をおこなうための機能構成が実現される。制御部110によって実現される機能構成を図4に示す。図4は、制御部110によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。
図示するように、制御部110は、アクセスポイント検出部111、情報登録部112、動作制御部113、などとして機能する。
アクセスポイント検出部111は、無線LAN通信部130を動作させ、無線LAN設定格納領域172に登録されている無線LANアクセスポイント200の検出をおこなう。
無線LANのアクセスポイントは、ESSIDなどの識別情報をビーコン信号によって随時発信しているので、このようなビーコン信号を受信できるときは、そのアクセスポイントとの通信が可能なエリアにいるということになる。本実施形態では、無線LAN通信部130が受信したビーコン信号に含まれる識別情報と、無線LAN設定格納領域172に登録されている識別情報とをアクセスポイント検出部111が照合することで、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200の検出をおこなう。すなわち、このような検出動作により、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200と通信可能なエリア内(通信圏内)に移動体通信端末100がいるか否かの判別をおこなう。
情報登録部112は、無線LAN通信部130を制御し、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200と通信可能となった場合に、移動体通信端末100に対するセルラ通信による着信などを中継するための情報を、接続した無線LANアクセスポイント200に登録する。この場合、情報登録部112は、セルラ通信設定格納領域171に格納されている複数の電話番号情報など(以下、「端末登録情報」とする)を無線LANアクセスポイント200に登録する。
動作制御部113は、移動体通信端末100がそのときに利用可能な通信方式に応じて、通信動作にかかるハードウェア部、すなわちセルラ通信部120や無線LAN通信部130の動作制御をおこなう。
本実施形態では、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200と無線接続できる場合は、セルラ通信部120の動作が停止するよう制御する。ここで、動作制御部113がセルラ通信部120の動作を停止させる場合、例えば、セルラ通信部120に供給される電力を遮断するなどといった、移動体通信端末100の消費電力が低減する方法で制御する。
動作制御部113は、停止させたセルラ通信部120を動作させる制御もおこなう。本実施形態では、中継動作を実行可能な無線LANアクセスポイント200からの中継(詳細後述)を無線LAN通信部130が受信した場合に、セルラ通信部120を動作させるよう制御する。
動作制御部113はさらに、このようにして動作させたセルラ通信部120による通信動作を監視し、セルラ通信部120による通信動作が終了した場合に、セルラ通信部120の動作を停止させる制御をおこなう。
また、動作制御部113は、セルラ通信部120が通信動作をおこなっている間に無線LANアクセスポイント200からの中継を無線LAN通信部130が受信した場合、無線LAN通信部130を制御して、セルラ通信部120がビジー状態であることを無線LANアクセスポイント200に通知する動作をおこなう。
本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することによって、上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などの物理的な構成によって実現してもよい。
なお、上記各構成は、移動体通信端末100によって本発明を実現するために必要な主要な構成であり、移動体通信端末として必要なその他の構成については、必要に応じて備えられているものとする。
次に、本実施形態にかかる無線LANアクセスポイント200の構成を、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態にかかる無線LANアクセスポイント200の構成を示すブロック図である。
図示するように、無線LANアクセスポイント200は、制御部210、セルラ通信部220、無線LAN通信部230、記憶部240、などから構成される。
制御部210は、例えば、CPUやRAMなどから構成され、無線LANアクセスポイント200の各部を制御する。
セルラ通信部220は、例えば、移動体通信端末100のセルラ通信部120と同様の構成を有する無線通信装置やアンテナ221などから構成され、無線LANアクセスポイント200の近傍に存在するセルラ通信基地局BSが発信するセルラ通信の無線電波を受信する。また、中継した移動体通信端末100がビジー状態である場合は、その旨を示すビジー信号をセルラ通信基地局BSに中継する。
このようなセルラ通信部220は、例えば、モジュールなどの形態で無線LANアクセスポイント200に適用されるものとする。この場合、無線LANアクセスポイント200に適用するセルラ通信部220の数によって、その無線LANアクセスポイント200がセルラ通信基地局BSと通信するための回線容量などが規定されるものとする。
また、無線LANアクセスポイント200の近傍に、複数のキャリアのセルラ通信基地局BSがある場合、各キャリアに対応したセルラ通信部220を適用することで、複数のキャリアに対応させることができる。本実施形態では、上述したキャリアCAとキャリアCBとに対応しているものとし、図5に示すように、キャリアCAに対応するセルラ通信部220Aおよびアンテナ221Aと、キャリアCBに対応するセルラ通信部220Bおよびアンテナ221Bが無線LANアクセスポイント200に適用されているものとする。
無線LAN通信部230は、例えば、IEEE802.11系などの無線LAN規格に基づいたアクセスポイント用の無線通信装置などから構成され、アンテナ231による電波送受信を制御することで、無線LAN接続可能端末との無線通信をおこなう。ここでは、例えば、IP系のプロトコルなどを用いて生成されたデータの送受信をおこなう。
記憶部240は、例えば、フラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、無線LANアクセスポイント200を無線LANアクセスポイントとして機能させるための動作プログラムの他、無線LANアクセスポイント200を中継装置としても機能させるために必要な動作プログラムやデータなどを格納する。
本実施形態では、上述した構成の移動体通信端末100の無線LAN通信部130の動作によって無線LANアクセスポイント200にアクセスするものとする。ここで、無線LANアクセスポイント200が中継装置として機能する場合、移動体通信端末100の情報登録部112による登録動作に基づいた情報(以下、「中継情報」とする)が記憶部240に格納される。
この中継情報の例を図6に示す。図示するように、記憶部240には、無線LANアクセスポイント200に無線LAN接続でアクセスした移動体通信端末100に割り当てたアドレス情報(例えば、プライベートIPアドレス)をキーとしたレコードが作成されており、各レコードには、当該移動体通信端末100が登録した、セルラ通信に用いるキャリア毎の電話番号情報などを含んだ端末登録情報の他、当該情報の登録日時を示す情報などが格納される。
また、記憶部240には、当該無線LANアクセスポイント200について予め規定されている各種のアクセス情報(ESSIDなどの識別情報、暗号化キー、など)が格納されているものとする。
次に、記憶部240に格納されているプログラムを制御部210が実行することで実現される機能を、図7を参照して説明する。図7は、無線LANアクセスポイント200の制御部210がプログラムを実行することで実現される機能を示す機能ブロック図である。ここでは、無線LANアクセスポイントとしての機能に加え、無線LANアクセスポイント200がセルラ通信の中継をおこなう中継装置としても機能するときの機能構成を説明する。
図示するように、制御部210は、アクセス制御部211、中継情報登録部212、中継動作部213、などとして機能する。
アクセス制御部211は、無線LAN通信部230を制御し、無線LANアクセスポイント200の識別情報(ESSIDなど)をビーコン信号として随時発信するとともに、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能などによって、当該識別情報と同じ識別情報を用いて無線アクセスしてきた移動体通信端末100に対し、無線LANアクセスポイント200と無線通信するために必要なアドレス情報を付与する。ここでは、一定範囲内で用意されているプライベートIPアドレスのうちから、他の装置に付与されていないアドレスを移動体通信端末100に付与する。
中継情報登録部212は、アクセス制御部211が移動体通信端末100に付与したアドレス情報(プライベートIPアドレス)をキーとしたレコード(図6参照)を記憶部240に新規作成するとともに、移動体通信端末100の動作によって送信された登録情報を作成したレコードに記録する。このとき、例えば、制御部210が有するタイマ機能などによって取得される現在日時情報を当該レコードに記録する。
中継動作部213は、セルラ通信部220が受信したセルラ通信基地局BSからの電波に含まれている情報を解析し、中継情報に登録されている移動体通信端末100を呼び出すための発信である場合に、無線LAN通信部230によってその呼出を移動体通信端末100に中継する。
本実施形態では、制御部210がプログラムを実行することによって、上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASICなどの物理的な構成によって実現してもよい。
以上のような構成の移動体通信端末100と無線LANアクセスポイント200を用いた移動体通信システム1の動作を以下説明する。
まず、移動体通信端末100の動作を説明する。ここでは、移動体通信端末100が待受時に実行される「待受動作処理」を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。この待受動作処理は、例えば、電源投入による移動体通信端末100の起動を契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、制御部110の動作制御部113の制御により、無線LAN通信部130とセルラ通信部120のそれぞれが起動される(ステップS101、ステップS102)。すなわち、移動体通信端末100の起動時などにおける待受動作時には、無線LAN通信部130とセルラ通信部120の双方が起動される。
このようにして無線LAN通信部130が起動しているので、移動体通信端末100の近傍に無線LANアクセスポイント200がある場合、当該無線LANアクセスポイント200が発信するビーコン信号を無線LAN通信部130が受信することになる。このように、無線LANによる何らかの無線電波を無線LAN通信部130が受信すると、無線LAN通信部130は、その無線電波の復調などをおこなって制御部110に入力する。
無線LAN通信部130からの入力は、アクセスポイント検出部111によって、解析される。ここで、無線LANのアクセスポイントが発信するビーコン信号を無線LAN通信部130が受信した場合、その無線電波信号の復調により、ビーコン信号を発信した無線LANアクセスポイントの識別情報(ESSIDなど)を示す信号が得られる。
このようにして得られた識別情報(以下、「AP識別情報」とする)が制御部110に入力された場合、アクセスポイント検出部111は、無線LAN設定格納領域172に格納してある無線LAN設定情報の各識別情報と照合し、移動体通信端末100が、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200の通信圏内(以下、「無線LAN圏内」とする)であるか否かを判別する(ステップS103)。
ここで、識別情報の一致により、移動体通信端末100が無線LAN圏内であると判別した場合(ステップS103:Yes)、アクセスポイント検出部111は、無線LAN設定格納領域172から、当該無線LANアクセスポイント200の識別情報に対応づけられている各種の設定情報を取得し、無線LAN通信部130から無線LANアクセスポイント200に送信することで、無線LANアクセスポイント200に認証要求する。
この場合、無線LANアクセスポイント200では、移動体通信端末100から送信された設定情報を用いて認証をおこない、認証した場合には、移動体通信端末100に割り当てたプライベートIPアドレスなどを含んだ認証情報を返信する。
この場合、無線LAN通信部130によって認証情報が受信されて制御部110に入力される。アクセスポイント検出部111は、受信した認証情報に含まれているアドレス情報などを無線LAN通信部130に設定することで、無線LANアクセスポイント200とのコネクションが確立する(ステップS104)。このような、無線LANアクセスポイント200とのコネクションを確立するための動作は、無線LAN規格やプロトコルなどの規定に基づいた一般的な手順によっておこなわれているものとする。
無線LANアクセスポイント200とのコネクションが確立すると、アクセスポイント検出部111は、その旨を情報登録部112に通知する。情報登録部112は、アクセスポイント検出部111からの通知に応じて、セルラ通信設定格納領域171にアクセスし、セルラ通信設定格納領域171に現在格納されているセルラ通信設定情報を、無線LANアクセスポイント200に登録する端末登録情報として取得する。
情報登録部112は、セルラ通信設定格納領域171から端末登録情報を取得すると、無線LAN通信部130を制御し、取得した端末登録情報を無線LANアクセスポイント200に送信する(ステップS105)。
ここで、本実施形態では、キャリアCAとキャリアCBのそれぞれについて割り当てられている電話番号を端末登録情報として無線LANアクセスポイント200に登録する。上述したように、無線LANアクセスポイント200においては、例えば、対応できるキャリア毎にセルラ通信部220が用意されており、それぞれの回線収容量などが決まっている。
よって、移動体通信端末100からの端末登録情報が示すキャリアについて無線LANアクセスポイント200が対応できない場合や、対応できてもすでに回線容量以上の登録がある場合など、無線LANアクセスポイント200からエラー通知が返信される(詳細後述)。このようなエラー通知は、端末登録情報を受信してから所定時間内に返信されることが規定されているものとし、この返信時間は、例えば、コネクション確立時に移動体通信端末100に通知されているものとする。
ここで、端末登録情報を送信してから所定時間内にエラー通知を受信しなければ(ステップS106:Yes)、無線LANアクセスポイント200に端末登録情報が登録され、無線LANアクセスポイント200による中継動作がおこなわれるということになる。本実施形態では、この場合、移動体通信端末100に対するセルラ通信を、無線LANアクセスポイント200が無線LANによって中継する。つまり、移動体通信端末100が利用可能なキャリアCAまたはキャリアCBのセルラ通信によって移動体通信端末100に呼出があると、それを受信した無線LANアクセスポイント200が無線LANによって呼出があったことを通知する。
この場合、移動体通信端末100では、無線LAN機能のみが動作していれば、セルラ通信の呼出も認識することができる。よって、セルラ通信部120は動作していなくてもよいので、その動作を停止させることで、移動体通信端末100の消費電力の低減を図ることができる。
この場合、動作制御部113は、セルラ通信部120を制御し、セルラ通信の位置登録動作を実行してからセルラ通信部120の動作を停止させる(ステップS107)。
つまり、移動体通信端末100に対するセルラ通信を無線LANアクセスポイント200で中継するには、無線LANアクセスポイント200の近傍にあるセルラ通信基地局BSから移動体通信端末100に対してセルラ通信の無線発信がなされなければならないので、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内にいる時点でセルラ通信の位置登録動作をおこなうことで、無線LANアクセスポイント200の近傍にあるセルラ通信基地局BSからの発信がおこなわれるようにする。
セルラ通信部120の動作を停止させると、動作制御部113はその旨を情報登録部112に通知する。情報登録部112は、動作制御部113からの通知に応じて、ステップS105でおこなった端末登録情報の送信を周期的に繰り返しおこなう(ステップS108)。これは、端末登録情報を登録した無線LANアクセスポイント200に対し、移動体通信端末100が無線LAN圏内にいることを通知するための動作である。
この場合、情報登録部112は、動作制御部113の制御によってセルラ通信部120の動作が停止していることをアクセスポイント検出部111に通知する。アクセスポイント検出部111は、情報登録部112からの通知に応じて、無線LAN通信部130が受信するビーコン信号の監視をおこなうことで、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内にいるか随時判別する。
こうして移動体通信端末100が待受状態となっている間に(ステップS109:No)、移動体通信端末100で利用可能な電話番号に対する発信があると、直近で位置登録したセルラ通信基地局BSから移動体通信端末100を呼び出すための無線電波が発信されることになる。
この場合、移動体通信端末100ではセルラ通信部120の動作を停止しているので、セルラ通信基地局BSからの無線電波を受信することができない。一方、無線LANアクセスポイント200はセルラ通信基地局BSが発信する無線電波を受信することができるので、移動体通信端末100に代わって受信する。そして、セルラ通信による呼出がなされていることを示す中継信号を無線LANによって移動体通信端末100に送信する。
ここでは無線LAN通信部130は起動しているので、無線LANアクセスポイント200が発した中継信号を無線LAN通信部130が受信して制御部110に入力する。この場合(ステップS110:Yes)、動作制御部113は、無線LANアクセスポイント200のからの中継に応じてセルラ通信をおこなうための「セルラ通信処理」を実行する(ステップS150)。このセルラ通信処理の詳細については後述する。
一方、移動体通信端末100に対するセルラ通信での発信がない場合は、無線LANアクセスポイント200による中継信号の送信がなされないので、移動体通信端末100で受信することはない(ステップS110:No)。この場合、上述したように、アクセスポイント検出部111がビーコン信号の監視をおこなっているので、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内であるか否かが随時判別されている。ここで、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内であれば(ステップS111:Yes)、セルラ通信部120を停止させたままで、端末登録情報の周期的な送信が繰り返される(ステップS108)。
一方、移動体通信端末100が移動することなどによって、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏外となった場合(ステップS111:No)、無線LANアクセスポイント200による無線LANを用いた中継を受けられないので、セルラ通信部120を起動する(ステップS102)。この場合、例えば、移動体通信端末100の電源オフなどの待受終了要件が発生するまで(ステップS109:No)、ステップS103以降の処理が繰り返しおこなわれる。
すなわち、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内に入ればセルラ通信部120の動作を停止させるが、このような無線LAN圏内に移動体通信端末100がいなければ、セルラ通信部120と無線LAN通信部130の双方を動作させる。
そして、所定の待受終了要件が発生することにより(ステップS109:Yes)、本処理は終了する。
次に、上記待受動作処理において、無線LANアクセスポイント200からの中継信号を移動体通信端末100が受信した場合に実行される「セルラ通信処理」(ステップS150)を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
上述したように、この処理は、移動体通信端末100の電話番号への発信に応じてセルラ通信基地局BSが発信したセルラ通信の無線電波を無線LANアクセスポイント200が受信し、移動体通信端末100に無線LANで通知したことを契機に開始される。
このように、移動体通信端末100に対するセルラ通信が発生していることを無線LANアクセスポイント200から通知された場合、そのセルラ通信での発信を着呼しなければ、セルラ通信のコネクションを確立することができない。よって、無線LANアクセスポイント200から中継信号を受信した場合、動作制御部113は、停止していたセルラ通信部120を再度起動させる(ステップS151)。
そして、動作制御部113は、起動させたセルラ通信部120によるセルラ通信動作の監視を開始する(ステップS152)。
ここでは、移動体通信端末100の電話番号に対する発信に基づく呼出信号が、セルラ通信基地局BSから無線電波によって発信されているので、起動したセルラ通信部120の動作によって、セルラ通信基地局BSからの無線電波を受信して、着信することになる(ステップS153:Yes)。
この場合、動作制御部113は、中継信号に応じてセルラ通信で着信したことを示す着信応答信号を生成し、無線LAN通信部130を制御することで、無線LANによって着信応答を無線LANアクセスポイント200に送信する(ステップS154)。
本実施形態の移動体通信端末100では、セルラ通信をおこなうためのハードウェアがセルラ通信部120だけであるので、複数のキャリアに対応していても、実際の通信動作をおこなえるのは1つのキャリアについての通信のみである。よって、着信したセルラ通信は、いずれかのキャリアについてのセルラ通信となる。ここで、キャリアCAについてのセルラ通信に着信したとすると、この通信を行っている間は、キャリアCBの電話番号への発信には対応することができない。
しかしながら、キャリアCAから割り当てられている電話番号とキャリアCBから割り当てられている電話番号は別の番号なので、キャリアCAのセルラ通信で通信している間に、キャリアCBの電話番号に対して発信されることもある。このような場合、キャリアCBのセルラ通信基地局BSから移動体通信端末100に対して呼出の無線電波が発信されるので、無線LANアクセスポイント200がこれを受信し、無線LANで移動体通信端末100に通知することになる。
このように、一方のキャリアについてのセルラ通信中に、他方のキャリアについての中継信号を受信した場合(ステップS155:Yes)、動作制御部113は、セルラ通信については現在ビジー状態であることを示すビジー信号を生成し、無線LAN通信部130を制御して無線LANアクセスポイント200に送信する(ステップS156)。
動作制御部113は、セルラ通信部120の動作を監視することで、終話動作などでセルラ通信が終了したと判別した場合(ステップS157:Yes)、無線LANのみでの待受で消費電力の低減を図るため、セルラ通信部120の動作を再度停止させて(ステップS158)、図8の待受動作処理のフローに戻る。
この場合、図8に示すように、ステップS108に戻り、端末登録情報の周期的な送信が継続しておこなわれる。
以上のように、移動体通信端末100では、中継機能を有する無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内ではセルラ通信部120を停止させて消費電力の低減を図り、この間にセルラ通信での発信があった場合には、無線LANアクセスポイント200からの無線LANを使った通知によってこれを認識する。そして、このようなセルラ通信をおこなう必要がある場合にのみセルラ通信部120を起動してセルラ通信をおこなう。
次に、移動体通信端末100が上記のような動作をした場合の無線LANアクセスポイント200の動作を説明する。まず、無線LANアクセスポイント200が無線LAN接続を提供するために実行する「無線LAN通信処理」を、図10に示すフローチャートを参照して説明する。この無線LAN通信処理は、無線LANアクセスポイント200の識別情報(ESSIDなど)を用いた無線アクセスが発生したことを契機に開始される。ここでは、移動体通信端末100からのアクセスがあったものとして以下説明する。
処理が開始されると、無線LANアクセスポイント200のアクセス制御部211は、移動体通信端末100から送信された情報に基づく照合などによって所定の認証動作をおこなうとともに、プライベートIPアドレスを移動体通信端末100に付与するなどしてコネクションを確立する(ステップS201)。
ここで、コネクションを確立した端末から端末登録情報が送信された場合、無線LAN通信部230がこれを受信して制御部210に入力する。ここでは、移動体通信端末100がアクセスしているので、待受動作処理(図8)のステップS105で移動体通信端末100が送信した端末登録情報を受信する(ステップS202:Yes)。
この場合、中継情報登録部212が、現時点での無線LANアクセスポイント200への中継情報の登録状況を確認し(ステップS203)、移動体通信端末100から送信された端末登録情報の登録が可能であるか否かを判別する(ステップS204)。ここでは、無線LANアクセスポイント200毎に、セルラ通信を受信できる回線容量が異なるので、自己の回線容量と、記憶部240に現在登録されている接続情報とに基づいて、移動体通信端末100についての登録ができるか判別する。
ここで、登録ができない場合(ステップS204:No)、中継情報登録部212はその旨を示すエラー信号を生成し、無線LAN通信部230を制御して移動体通信端末100に送信する(ステップS205)。
一方、登録が可能な場合(ステップS204:Yes)、中継情報登録部212は記憶部240にアクセスし、移動体通信端末100に割り当てた識別情報をキーとした新規レコードを中継情報のテーブルに作成し、移動体通信端末100から受信した端末登録情報と、登録日時情報とを格納することで、移動体通信端末100についての中継情報を登録する(ステップS206)。
このようにして新たな中継情報を作成すると、中継情報登録部212は、その旨を中継動作部213に通知する。中継情報登録部212からの通知に応じて、中継動作部213は、新に登録された端末に対する中継動作をおこなうための「セルラ通信中継処理」を実行する(ステップS250)。このセルラ通信中継処理の詳細は後述する。
後述するセルラ通信処理からの処理戻りや、ステップS205で移動体通信端末100にエラー通知をおこなった場合、アクセスしてきた端末との通信を終了する所定の要件(例えば、切断要求の受信や、端末が無線LAN圏外へ移動したことで無線電波が到達しなくなる、など)が発生するまで(ステップS207:No)、ステップS202以降の処理が繰り返しおこなわれる。
ここで、上述したように、移動体通信端末100からは、端末登録情報の送信が周期的に繰り返しおこなわれる(ステップS108(図8))。この場合、中継情報登録部212は、すでに登録されている中継情報について、再度の登録動作がおこなわれた場合、ステップS206において、その登録日時情報のみを更新することとする。
そして、所定の通信終了要件の発生によって(ステップS207:Yes)、本処理を終了する。
次に、上記無線LAN通信処理において、新たな中継情報を登録したことを契機に開始される「セルラ通信中継処理」(ステップS250)を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
このセルラ通信中継処理は、登録した移動体通信端末100に対するセルラ通信の発生を監視するための処理である。ここで、現在無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内にいる移動体通信端末100に対する発信があると、無線LANアクセスポイント200の近傍にあるセルラ通信基地局BSから、移動体通信端末100を呼び出すための無線電波が発信されることになる。無線LANアクセスポイント200においては、セルラ通信のセルラ通信基地局BSが発信した無線電波をセルラ通信部220が受信するので、移動体通信端末100に対するセルラ通信が発生した場合、セルラ通信部220がその無線電波を受信して制御部210に入力する。
セルラ通信基地局BSからの無線電波には、どの端末に対する発信であるかを示すため、対象となる端末の電話番号などを示す情報が含まれている。このような無線電波をセルラ通信部220が受信すると、所定の復調動作をおこなうことで情報を取り出して制御部210に入力する。この場合(ステップS251:Yes)、中継動作部213は、記憶部240の中継情報を参照し(ステップS252)、入力された電話番号と同じ電話番号が登録されているか照合することで、無線LANアクセスポイント200に登録されている移動体通信端末100に対するセルラ通信であるか否かを判別する(ステップS253)。
ここで、受信したセルラ通信が移動体通信端末100に対するものである場合(ステップS253:Yes)、中継動作部213は、その旨を移動体通信端末100に通知するための中継信号を生成し、無線LAN通信部230から無線LANで移動体通信端末100に送信する(ステップS254)。ここで、生成される中継信号は、少なくとも、受信した無線電波から取得された電話番号や当該電話番号に対して発信されている旨を示す情報などを所定のプロトコルでパケット化した信号であるものとする。そして、このような中継信号を、移動体通信端末100に割り当てたアドレス情報を用いて送信することで、セルラ通信での呼出が発生していることを移動体通信端末100に通知する。
上述したように、このような中継信号を受信した移動体通信端末100では、セルラ通信部120を起動してセルラ通信の受信動作が開始される。そして、セルラ通信による通信が開始されると、その旨を示す着信応答を無線LANアクセスポイント200に返信する。ここで、例えば、移動体通信端末100が移動したことにより、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏外(通信圏外)となった場合、無線LANアクセスポイント200からの中継信号を受信できない場合がある。この場合は、移動体通信端末100からは着信応答が無線LANアクセスポイント200に返信されないことになる。
最初に送信した中継信号に対する着信応答が所定時間内(例えば、数十ミリ秒〜1秒未満程度)に返信されない場合、中継動作部213は、中継信号の移動体通信端末100への送信を所定回数(例えば、3〜5回)リトライする。
このような複数回の中継信号送信に対しても着信応答が得られない場合(ステップS255:No)、中継動作部213は、移動体通信端末100が他のセルラ通信で通信中である場合に送信する(ステップS156(図9))ビジー信号を受信したか否かを判別する(ステップS256)。
ここで、移動体通信端末100からのビジー信号を受信した場合(ステップS256:Yes)、中継動作部213は、セルラ通信部220を制御し、移動体通信端末100から受信したビジー信号をセルラ通信基地局BSに中継する(ステップS257)。つまり、移動体通信端末100が話中である場合などにセルラ通信基地局BSへ返信するようなビジー信号を無線LANアクセスポイント200がセルラ通信基地局BSに中継することで、移動体通信端末100へ発信した他の端末などに、移動体通信端末100では現在着信できないことが通知される。
ビジー信号をセルラ通信基地局BSに中継すると、無線LAN通信処理(図10)のフローに戻る。
一方、このようなビジー信号を移動体通信端末100が送信していない場合(ステップS256:No)、中継動作部213は、記憶部240にアクセスし、中継情報テーブルの移動体通信端末100のレコードを参照し、現在記録されている登録日情報から現在の日時までに所定時間以上経過しているか否かを判別する(ステップS258)。つまり、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内にいる移動体通信端末100は、上述したように、端末登録情報を周期的に繰り返し無線LANアクセスポイント200に送信しており、無線LANアクセスポイント200では、端末登録情報を受信する度にその登録日時情報を更新している。
この端末登録情報の送信周期を予め規定しておけば、最後に更新された登録日時からその送信周期以上経過しているのであれば、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏外になったと判別することができる。よって、このような場合(ステップS259:Yes)は、移動体通信端末100に対する中継を終了するので、中継動作部213は、記憶部240にアクセスし、移動体通信端末100についての中継情報を削除して(ステップS260)、無線LAN通信処理(図10)のフローに戻る。
なお、図1に示すように、一般的な無線LANの通信エリアは、セルラ通信のセルよりも小さいため、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏外となった場合でも、移動体通信端末100がセルラ通信するセルラ通信基地局BSは、無線LANアクセスポイント200の近傍にあるセルラ通信基地局BSと同じ場合がある。よって、無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏外となった移動体通信端末100に対して、無線LANアクセスポイント200の近傍のセルラ通信基地局BSから無線電波が発信される事態は発生しうる。
一方、中継信号に対する着信応答を無線LAN通信部230が受信した場合、制御部210に入力される。この場合(ステップS255:Yes)、中継動作部213は、中継情報の削除をおこなわずに、無線LAN通信処理(図10)のフローに戻る。
また、着信応答が得られないが、移動体通信端末100が無線LANアクセスポイント200の無線LAN圏内である可能性がある場合(ステップS255:No、ステップS256:No、ステップS259:No)、移動体通信端末100への中継をおこなうため、中継動作部213は、中継情報の削除をおこなわずに、無線LAN通信処理(図10)のフローに戻る。
以上のように、本実施形態にかかる無線LANアクセスポイント200は、移動体通信端末100から受信した端末登録情報に基づいて、移動体通信端末100に対するセルラ通信を受信した場合には、無線LANによってその旨を移動体通信端末100に通知する。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、セルラ通信と無線LAN通信などといった複数の無線通信システムに対応したデュアル端末で待受をおこなう場合において、中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内にいる間はセルラ通信動作を停止することができるので、無線LANとセルラ通信の双方を常に動作させる場合よりも、端末での消費電力を大幅に低減させることができる。
このような場合であっても、セルラ通信での発信があった場合は、無線LANアクセスポイントからその旨を通知するので、セルラ通信での着信も確実におこなうことができるので、消費電力の低減と利便性の向上を図ることができる。また、移動体通信端末が無線LANアクセスポイントの通信圏外となった場合には、その移動体通信端末についての中継動作をおこなわないので、回線容量などに応じた効率的な中継動作をおこなうことができる。
そして、セルラ通信による通信を終了した場合には、再度、セルラ通信機能を停止させるので、効果的な消費電力低減を図ることができる。
また、異なるキャリアのセルラ通信に対応したデュアル端末の場合、無線LANアクセスポイントに着信を中継させることで、いずれのキャリアについても待受できるとともに、一方のキャリアについて通信中である場合、話中などの場合に返信するビジー信号を、無線LANをつかって発信元に通知することができるので、消費電力の低減と利便性の向上を図ることができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、セルラ通信について、複数のキャリアに対応しているものとしたが、例えば、移動体通信端末が1つのキャリアの1以上の電話番号に対応している場合などであっても、本発明を適用することで、消費電力の低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、セルラ通信について、複数のキャリアに対応したデュアル端末である場合を例示したが、デュアル端末として対応できる複数の通信方式や通信システムはこれに限らず任意である。例えば、CDMA2000、WCDMA、PHS、などといった、複数の通信方式に対応したデュアル端末に本発明を適用することでも、これらのセルラ通信のために動作する部分を停止させることができるので、消費電力の低減と利便性の向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、移動体通信端末からの周期的な登録動作に基づいて、移動体通信端末が無線LAN圏外となったことを無線LANアクセスポイントが判別することとしたが、移動体通信端末が無線LAN圏内であるか否かを判別する方法はこれに限られず任意である。
また、上記実施形態では、公衆無線LANサービスなどで用いられる無線LANアクセスポイントを利用する場合を例示したが、これに限られず、例えば、セルラ通信の基地局を、上述したような無線LANアクセスポイントと同様の構成とすることで、無線LANを使った中継機能を付加させてもよい。
なお、上述した移動体通信端末100のように、本発明を実現するための機能を予め備えている移動体通信端末として提供できることはもとより、これらの機能を備えていない既存の移動体通信端末などにプログラムを適用することで、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることもできる。この場合、少なくとも、複数の無線通信システムに接続可能な移動体通信端末(デュアル端末)に、上述した移動体通信端末100の各処理を実行させるためのプログラムを適用し、当該移動体通信端末を制御するコンピュータ(CPUなど)がそのプログラムを実行することで、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。
また、セルラ通信の通信機能を追加できる無線LANアクセスポイントであれば、上述した無線LANアクセスポイント200の制御部210が実行するプログラムと同様のプログラムを適用することで、既存のアクセスポイントを本発明にかかるアクセスポイントとして機能させることもできる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の装置に適用できる他、所定の記録媒体(例えば、メモリカード、CD−ROM、DVD、など)にプログラムを格納して配布することでも適用可能である。
本発明の実施形態にかかる移動体通信システムの構成を示す図である。 図1に示す移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 図2に示す記憶部に格納される情報の例を示す図であり、(a)はセルラ通信設定格納領域に格納される情報の例を示し、(b)は無線LAN設定格納領域に格納される情報の例を示す。 図2に示す制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す無線LANアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 図5に示す記憶部に格納される情報の例を示す図である。 図5に示す制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す移動体通信端末が実行する「待受動作処理」を説明するためのフローチャートである。 図8に示す待受動作処理において実行される「セルラ通信処理」を説明するためのフローチャートである。 図1に示す無線LANアクセスポイントが実行する「無線LAN通信処理」を説明するためのフローチャートである。 図10に示す無線LAN通信処理において実行される「セルラ通信中継処理」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…移動体通信システム、NW…通信ネットワーク、CS…セルラ通信システム、BS…セルラ通信基地局、100…移動体通信端末、110…制御部、111…アクセスポイント検出部、112…情報登録部、113…動作制御部、120…セルラ通信部、121…アンテナ、130…無線LAN通信部、131…アンテナ、140…表示部、150…入力部、160…通話処理部、161…スピーカ、162…マイクロフォン、170…記憶部、171…セルラ通信設定格納領域、172…無線LAN設定格納領域、173…プログラム格納領域、200…無線LANアクセスポイント、210…制御部、211…アクセス制御部、212…中継情報登録部、213…中継動作部、220…セルラ通信部、221…アンテナ、230…無線LAN通信部、231…アンテナ、240…記憶部

Claims (9)

  1. セルラ通信部と無線LAN通信部とを備える移動体通信端末と、無線LANアクセスポイントと、を含んだ無線通信システムにおいて、
    前記移動体通信端末は、
    前記無線LANアクセスポイントの通信圏内となった場合に、前記セルラ通信部が用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する登録手段と、
    前記セルラ通信部の停止/起動を制御する動作制御手段と、を備え、
    前記無線LANアクセスポイントは、
    セルラ通信の無線電波を受信するセルラ通信受信手段と、
    前記セルラ通信受信手段が、前記移動体通信端末に対するセルラ通信の無線電波を受信した場合、前記無線LAN通信部との通信によって前記移動体通信端末に中継する中継手段と、を備え、
    前記動作制御手段は、
    前記登録手段による前記無線LANアクセスポイントへの登録がおこなわれた場合に、前記セルラ通信部を停止させ、
    前記中継手段による中継を受信した場合に、前記停止させた前記セルラ通信部を起動する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 無線LANのアクセスポイントであって、
    無線LANによってアクセスした移動体通信端末から、当該移動体通信端末で通信可能なセルラ通信についての設定情報を受信し、該移動体通信端末への中継に用いる中継情報として登録する中継情報登録手段と、
    前記セルラ通信の基地局が発信した無線電波を受信するセルラ通信手段と、
    前記中継情報登録手段が登録した中継情報に基づいて、前記セルラ通信手段が受信した無線電波が、登録された前記移動体通信端末に対するものであるか否かを判別する中継対象判別手段と、
    前記中継対象判別手段によって、前記移動体通信端末に対する無線電波を受信したと判別された場合、該受信した無線電波が示す内容を、前記無線LANによって当該移動体通信端末に中継する中継手段と、
    を備えたことを特徴とする無線LANアクセスポイント。
  3. 前記セルラ通信手段は、前記中継手段が中継した移動体通信端末からビジー信号を受信した場合、当該ビジー信号を前記基地局に中継する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線LANアクセスポイント。
  4. 前記中継手段が中継する前記移動体通信端末が、前記無線LANの通信圏外となったか否かを判別する通信可否判別手段をさらに備え、
    前記中継情報登録手段は、前記通信可否判別手段によって通信圏外と判別された移動体通信端末についての前記登録を削除する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の無線LANアクセスポイント。
  5. 少なくとも、セルラ通信機能と無線LAN通信機能とを備えた移動体通信端末において、
    該移動体通信端末への中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出するアクセスポイント検出手段と、
    前記アクセスポイント検出手段によって、前記中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことが検出された場合、前記セルラ通信に用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する登録手段と、
    前記登録手段が前記設定情報を前記無線LANアクセスポイントに登録し、かつ、前記アクセスポイント検出手段が、該移動体通信端末が前記無線LANアクセスポイントの通信圏内であることを検出している間、前記セルラ通信機能を停止させるセルラ通信停止手段と、
    前記移動体通信端末への前記セルラ通信での発信を前記無線LANアクセスポイントが該移動体通信端末に中継した場合、前記セルラ通信停止手段が停止させた前記セルラ通信機能を起動するセルラ通信起動手段と、
    を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  6. 前記セルラ通信機能は、複数のセルラ通信システムに対応し、
    前記セルラ通信起動手段が起動したセルラ通信機能によって通信が行われている間に、前記無線LANアクセスポイントが、他のセルラ通信システムによる発信を前記移動体通信端末に中継した場合、ビジー信号を前記無線LANアクセスポイントに送信するビジー通知手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の移動体通信端末。
  7. 前記セルラ通信停止手段は、前記セルラ通信起動手段が起動した前記セルラ通信機能による通信が終了した場合、該セルラ通信機能を再度停止させる、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の移動体通信端末。
  8. セルラ通信機能を有する無線LANアクセスポイントを制御するコンピュータに、
    無線LANによってアクセスした移動体通信端末から、当該移動体通信端末で通信可能なセルラ通信についての設定情報を受信し、該移動体通信端末への中継に用いる中継情報として記憶装置に登録する機能と、
    登録した中継情報に基づいて、受信した前記セルラ通信の無線電波が、登録されている前記移動体通信端末に対するものであるか否かを判別する機能と、
    前記移動体通信端末に対する無線電波を受信したと判別した場合、該受信した無線電波が示す内容を、前記無線LANによって当該移動体通信端末に中継する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 少なくとも、セルラ通信機能と無線LAN通信機能とを備えた移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    該移動体通信端末への中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出する機能と、
    前記中継機能を有する無線LANアクセスポイントの通信圏内となったことを検出した場合、前記セルラ通信に用いる設定情報を該無線LANアクセスポイントに登録する機能と、
    前記設定情報を前記無線LANアクセスポイントに登録し、かつ、該移動体通信端末が前記無線LANアクセスポイントの通信圏内であることを検出している間、前記セルラ通信機能を停止させる機能と、
    前記移動体通信端末への前記セルラ通信での発信を前記無線LANアクセスポイントが該移動体通信端末に中継した場合、前記停止させた前記セルラ通信機能を起動する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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