JP2008256391A - ガス遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス圧力調整器内蔵の閉止弁の断線を検出し、断線検出した情報を無線通信によってガスメータへ送り、ガスメータ内蔵の遮断弁を閉弁すること。
【解決手段】開閉弁1と、開閉弁1の故障を検出する開閉弁故障検出手段2と、開閉弁故障検出手段2が検出した故障あり情報を無線通信でガスメータ宛に送信する子機無線送信手段3を有するガス圧力調整器4と、子機無線送信手段3によって送信された故障あり情報をガスメータ側で受信する親機無線受信手段5と、前記故障あり情報を受信すると遮断弁7を閉弁する遮断弁遮断制御手段6とを有するガスメータ8とを備え、開閉弁故障検出手段2が開閉弁1の故障を検出すると、子機無線送信手段3と、親機無線受信手段5とを経由して故障ありを伝え、遮断弁遮断制御手段6によって遮断弁7を遮断することが可能になり、安全性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、LPガスなどを利用するガス器具において、ガスによる爆発事故や火災事故、中毒事故などを未然に防止するガス遮断装置に関するものである。
従来、この種のガス遮断装置としては、ガス流路に流れるガスの流量を検出する流量センサと、流量センサが検出したガスの流れを流量信号として発信する流量信号発信器と、流量センサの上流側に設けられ、ガス流路のガス圧を検出する圧力センサと、圧力センサが検出した圧力変動を圧力信号として発信する圧力信号発信器と、流量信号発信器と圧力信号発信器とに電気的に接続した演算手段とからなるガス漏洩検知装置において、上記演算手段は、流量信号発信器からの流量信号の有無を判断する流量信号判断手段と、圧力信号発信器からの圧力信号をの変動を判断する圧力信号判断手段と、流量信号判断手段により流量信号が「無」と判断されたときに、圧力信号判断手段で判断した圧力変動を参照し、圧力変動が予め定めた一定範囲内であると判断すると、漏洩信号を発信する漏洩判断手段と、からなるガス漏洩検知装置が開示されている(特許文献1参照)。
また、通過ガス量に対応した流量信号を出力する流量測定部と、装置から下流側のガス通路を遮断開放する遮断部と、流量信号を監視し特定調査期間の間に流量信号が存在しない無流量時間帯を検出して保持し以後無流量時間帯になると圧力検査要求信号を出力する流量無し学習部と、無流量時間帯でかつ流量信号を受信しないときに遮断部へガス通路を遮断指示し圧力の変動を検出する圧力検知部に遮断したガス通路が所定時間内に所定値以上の圧力低下をしていないかを検知指示する圧力検査部とを備えたガス遮断装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−258170号公報 特開平8−121763号公報
しかしながら、前記従来の構成には、ガスメータより上流側にガス圧調整器と遮断弁を設け、ガスメータから送信される流量信号や、上流側に設けた圧力センサからの信号により、異常時に遮断弁を作動させガス流路を遮断する構成が開示されているものの、上流側に配置されたガス圧調整器側と下流側に配置されたガスメータ側の両方に遮断弁を配置する構成の開示はない。
そして、従来構成おいては、遮断弁が何らかの異常、例えば断線等でガス流路の遮断ができない状態になったとき、万一異常事態が発生すると、異常状態が継続することになり、ガス漏れ等、ガスの流出を伴う異常時にあってはガスを遮断することができず、危険な状態を招く恐れがあり、また、遮断事象が発生し異常状態をセンターへ発呼できたとしても、その間のガスを遮断することができないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス圧調整器ユニットとガスメータ内にそれぞれガス遮断手段を設けると共に、定期的に確認するガス遮断手段の確認結果情報を無線通信で相互に送受信可能な構成としたもので、万一、どちらかの遮断手段が異常時に他の遮断手段を用いて異常時のガス遮断動作を確保するようにしたガス遮断装置を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために本発明のガス遮断装置は、ガスボンベ等に接続されたガス供給経路の途中にガス圧を調整するガス圧調整器ユニットとガスメータを配置し、ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記開閉弁の故障を検出する開閉弁故障検出手段と、前記開閉弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガスメータに送信する子機無線送信手段とを備え、ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記子機無線送信手段によって送信された故障あり情報をガスメータ側で受信する親機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記遮断弁を閉弁する遮断弁遮断制御手段を備えたものである。
また、ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記遮断弁の故障を検出する遮断弁故障検出手段と、前記遮断弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガス圧調整器ユニットに送信する親機無線送信手段とを備え、前記ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記親機無線送信手段によって送信された故障あり情報を受信する子機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記開閉弁を閉弁する開閉弁遮断制御手段を備えたものである。
上記発明によれば、ガス圧調整器ユニットの開閉弁の故障検出が可能であり、またガスメータ内の遮断弁の故障検出が可能となり、ガス圧調整器ユニットの開閉弁が故障の場合はガスメータに故障情報を送信することでガスメータの遮断弁を用いて異常時のガス遮断を行うことができ、ガスメータ内の遮断弁が故障の場合にはガス圧調整器ユニットに故障情報を送信することでガス圧調整器ユニットの開閉弁を用いて異常時のガス遮断を行うことができるため、異常時のガス遮断機能を極めて高い水準で確保することができる。
本発明のガス遮断装置は、ガス供給経路に複数の遮断手段を配置し、無線通信手段を介して相互に情報伝達を可能な構成としたことにより、一方が故障した場合でも他方を用いて遮断機能を継続させることができ、異常時のガス遮断機能を極めて高い水準で確保することができる。
第1の発明は、ガスボンベ等に接続されたガス供給経路の途中にガス圧を調整するガス圧調整器ユニットとガスメータを配置し、ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記開閉弁の故障を検出する開閉弁故障検出手段と、前記開閉弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガスメータに送信する子機無線送信手段とを備え、ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記子機無線送信手段によって送信された故障あり情報をガスメータ側で受信する親機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記遮断弁を閉弁する遮断弁遮断制御手段を備えたことを特徴とするものである。
そして、ガス圧調整器ユニットの開閉弁の故障が検出でき、故障あり情報を無線通信でガスメータへ送信し、ガスメータの遮断弁によってガスを遮断し、安全性を向上することができる。
第2の発明は、ガスボンベ等に接続されたガス供給経路の途中にガス圧を調整するガス圧調整器ユニットとガスメータを配置し、ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記遮断弁の故障を検出する遮断弁故障検出手段と、前記遮断弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガス圧調整器ユニットに送信する親機無線送信手段とを備え、前記ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整
器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記親機無線送信手段によって送信された故障あり情報を受信する子機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記開閉弁を閉弁する開閉弁遮断制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
そして、ガスメータの遮断弁の故障が検出でき、故障あり情報を無線通信でガス圧力調整器へ送信し、ガス圧力調整器の開閉弁によってガスを遮断することで安全性を確保でき、相互を組み合わせることで安全性を更に向上することができる。
第3の発明は、ガスメータは、所定の周期でガス圧調整器ユニットの動作状態の点検指示を行うガス圧調整器点検指示手段と、ガス圧力調整器ユニットの点検結果の解析を行う結果解析手段とを備え、ガス圧調整器ユニットは、ガスメータからの点検指示により点検動作と点検結果作成を行う点検制御手段を備え、前記親機無線送信手段、親機受信手段、子機無線送信手段、子機無線受信手段とによって相互に通信することを特徴とするものである。
そして、所定の周期で定期的にガス圧調整器ユニットの開閉弁の点検を行うようにし、その結果より開閉弁の異常の有無を確認するようにしているため、事前に遮断手段の異常を検出することが可能となり、かつ、その情報をガスメータとの間で無線通信により送受信することで、異常時における遮断手段の変更が可能となり、ガス圧調整器ユニットの開閉弁とガスメータの遮断弁を相互を組み合わせることで安全性を更に向上することができる。
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置のブロック図である。
図1において、1は開閉弁、2は前記開閉弁の故障を検出する開閉弁故障検出手段、3は前記開閉弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガスメータ宛に送信する子機無線送信手段、4はガス圧力調整器ユニットで4aがガス圧調整器、5は前記子機無線送信手段によって送信された故障あり情報をガスメータ側で受信する親機無線受信手段、6は前記故障あり情報を受信すると遮断弁を閉弁する遮断弁遮断制御手段、7は遮断弁、8はガスメータで構成している。
以上のように構成されたガス遮断弁について、以下その動作、作用を説明する。
まず、ガス調整器ユニット4内の開閉弁1が、例えば断線故障すると、開閉弁故障検出手段2がこれを検出する。前記開閉弁故障検出手段2は、検出した断線故障あり情報を子機送信手段3に伝え、子機無線送信手段3を経由してガスメータ8へ送信する。そしてガスメータ8内の親機無線受信手段5によって断線故障あり情報を受信し、遮断弁遮断制御手段6に伝える。遮断弁遮断制御手段6は断線故障あり情報を受けて、遮断弁を閉止することになる。
以上のように、本実施例においてはガス圧力調整器4の開閉弁1に開閉弁故障検出手段2を搭載し、故障検出結果を無線通信でガスメータに伝えることにより、ガスメータ内の遮断弁遮断制御手段6が開閉弁故障を検出して遮断弁を遮断し、ガス調整器が故障した場合でもガスメータ側でガスを遮断することができる。
また、本実施例では故障検出に着眼したが、ガス調整器に圧力状態などの動作状態を監
視する動作監視手段を設ければ、ガス圧力調整器の動作状態をガスメータへ送信することが可能となり、ガスメータ側でガス圧力調整器の状態を監視することもできる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2におけるガス遮断装置のブロック図である。
図2において、9はガスメータ8に内蔵の遮断弁7の故障を検出する遮断弁故障検出手段、10は前記遮断弁故障検出手段9が検出した故障あり情報を無線通信でガス圧力調整器4宛に送信する親機無線送信手段、11は前記親機無線送信手段によって送信された故障あり情報を受信する子機無線受信手段、12は前記故障あり情報を受信するとガス圧力調整器4内蔵の開閉弁1を閉弁する開閉弁遮断制御手段で構成している。
以上のように構成されたガス遮断弁について、以下その動作、作用を説明する。
まず、ガスメータ8内の遮断弁7が例えば断線故障すると、遮断弁故障検出手段9がこれを検出する。前記遮断弁故障検出手段9は、検出した断線故障あり情報を親機送信手段10に伝え、親機無線送信手段10を経由してガス圧力調整器ユニット4へ送信する。そして、ガス圧力調整器ユニット4内の子機無線受信手段11によって断線故障あり情報を受信し、開閉弁遮断制御手段12に伝える。開閉弁遮断制御手段12は断線故障あり情報を受けて、開閉弁を閉止することになる。
以上のように、本実施例においてはガスメータ8の遮断弁7に遮断弁故障検出手段9を搭載し、故障検出結果を無線通信でガス圧力調整器ユニット4に伝えることにより、ガス圧力調整器ユニット4内の開閉弁遮断制御手段12が遮断弁7の故障を検出して開閉弁を遮断し、ガスメータが故障した場合でもガス圧力調整器側でガスを遮断することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3におけるガス遮断装置のブロック図である。
図3において、13はガスメータ8に内蔵した一定の間隔でガス圧調整器ユニット4の動作状態の点検指示を行うガス圧調整器点検指示手段、14は点検結果を解析する点検結果解析手段、15はガス圧力調整器ユニット4に内蔵したガス圧調整器点検指示手段13の点検指示により点検動作と点検結果作成を行う点検制御手段で構成している。
以上のように構成されたガス遮断弁について、以下その動作、作用を説明する。
まず、ガスメータ8内のガス圧調整器点検指示手段13により、一定の間隔(例えば1日毎)のタイミングでガス圧力調整器4の動作状態の点検を行う指示を出す。前記ガス圧調整器点検指示手段13の点検指示を親機無線送信手段10によってガス圧調整器4へ送信する。前記点検指示を子機無線受信手段11で受信し、点検制御手段15に伝える。
点検制御手段15は、例えばガス圧力調整器ユニット4内蔵の開閉弁1の断線故障が発生していないかどうかを判断したり、例えば圧力調整値(圧力値)の計測を行う。そして、点検制御手段15の点検結果を子機無線送信手段3を経由してガスメータ8に送信する。
ガスメータ8では、親機無線受信手段5が点検結果を受信し、点検結果解析手段14で点検結果を解析し、もしも開閉弁1が断線故障していることを検出した場合、遮断制御手段6へ遮断指示を出し、遮断弁7を遮断する。
以上のように、本実施例においてはガス圧調整器点検指示手段13を搭載することで一定の間隔でガス圧力調整器の動作状態を点検することにより、ガスメータ側でガス圧力調整器4の状態を定期的に監視することが可能となり、故障に至る経過や故障検出を行うことができる。
また、本実施例ではガス圧調整器点検指示手段13の点検タイミングを一定間隔としたが、一定の間隔の値や指定した日時を外部より、例えば通信等を用いた遠隔設定する点検指示設定手段を設けることで、外部より任意の時間間隔や日時を指定することができ、ガス使用量の検針日等のタイミングに合わせて、ガス圧力調整器の動作状態を監視することも可能となる。
以上のように本発明によれば、ガス圧調整器ユニットとガスメータ内にそれぞれガス遮断手段を設けると共に、定期的に確認するガス遮断手段の確認結果情報を無線通信で相互に送受信可能な構成としたもので、万一、どちらかの遮断手段が異常時に他の遮断手段を用いて異常時のガス遮断動作を確保することができ、異常時の遮断機能を高めた遮断装置に適用することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるガス遮断装置のブロック図 本発明の実施の形態2におけるガス遮断装置のブロック図 本発明の実施の形態3におけるガス遮断装置のブロック図
符号の説明
1 開閉弁
2 開閉弁故障検出手段
3 子機無線送信手段
4 ガス圧調整器ユニット
4a ガス圧調整器
5 親機無線受信手段
6 遮断弁遮断制御手段
7 遮断弁
9 遮断弁故障検出手段
10 子機無線受信手段
11 親機無線送信手段
12 開閉弁遮断制御手段

Claims (5)

  1. ガスボンベ等に接続されたガス供給経路の途中にガス圧を調整するガス圧調整器ユニットとガスメータを配置し、
    ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記開閉弁の故障を検出する開閉弁故障検出手段と、前記開閉弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガスメータに送信する子機無線送信手段とを備え、
    ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記子機無線送信手段によって送信された故障あり情報をガスメータ側で受信する親機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記遮断弁を閉弁する遮断弁遮断制御手段とを備えたガス遮断装置。
  2. ガスボンベ等に接続されたガス供給経路の途中にガス圧を調整するガス圧調整器ユニットとガスメータを配置し、
    ガスメータには、ガス供給経路を遮断する遮断弁と、前記遮断弁の故障を検出する遮断弁故障検出手段と、前記遮断弁故障検出手段が検出した故障あり情報を無線通信でガス圧調整器ユニットに送信する親機無線送信手段とを備え、
    前記ガス圧調整器ユニットには、供給ガス圧を所定のガス圧に調整するガス圧調整器と、ガス供給経路を遮断する開閉弁と、前記親機無線送信手段によって送信された故障あり情報を受信する子機無線受信手段と、前記故障あり情報を受信すると前記開閉弁を閉弁する開閉弁遮断制御手段とを備えたガス遮断装置。
  3. ガスメータは、所定の周期でガス圧調整器ユニットの動作状態の点検指示を行うガス圧調整器点検指示手段と、ガス圧力調整器ユニットの点検結果の解析を行う結果解析手段とを備え、
    ガス圧調整器ユニットは、ガスメータからの点検指示により点検動作と点検結果作成を行う点検制御手段を備え、
    前記親機無線送信手段、親機受信手段、子機無線送信手段、子機無線受信手段とによって相互に通信する請求項1または2記載のガス遮断装置。
  4. ガス圧調整器点検指示手段の点検指示時期をある一定の間隔の値や指定した日時を外部より設定する点検指示設定手段を備えた請求項3記載のガス遮断装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス遮断装置における機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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