JP2008256178A - チルトヒンジ及び電子機器 - Google Patents

チルトヒンジ及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008256178A
JP2008256178A JP2007101866A JP2007101866A JP2008256178A JP 2008256178 A JP2008256178 A JP 2008256178A JP 2007101866 A JP2007101866 A JP 2007101866A JP 2007101866 A JP2007101866 A JP 2007101866A JP 2008256178 A JP2008256178 A JP 2008256178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
rotation
restricting
engagement
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007101866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5148152B2 (ja
JP2008256178A5 (ja
Inventor
Takeshi Shiba
毅 柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Original Assignee
Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katoh Electrical Machinery Co Ltd filed Critical Katoh Electrical Machinery Co Ltd
Priority to JP2007101866A priority Critical patent/JP5148152B2/ja
Priority to TW97109782A priority patent/TW200900601A/zh
Priority to CN 200810091624 priority patent/CN101285499B/zh
Publication of JP2008256178A publication Critical patent/JP2008256178A/ja
Publication of JP2008256178A5 publication Critical patent/JP2008256178A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5148152B2 publication Critical patent/JP5148152B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】 ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができるチルトヒンジを提供する。
【解決手段】 第1ブラケット又は第2ブラケットのいずれかに設けられる第1係合部及び第2係合部と、第1ブラケットと第2ブラケットとの間に移動可能に設けられると共に第1係合部又は第2係合部のいずれか一方に係合されて、第1係合部に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に第2係合部に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材とを有し、第2ブラケットが第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、規制部材が移動してこの規制部材の係合が第1係合部から第2係合部へと切り換わり、第1ブラケットに対して第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したことにより、前記課題を解決した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノート型パソコン等のような小型の電子機器における機器本体とディスプレイ装置とを互いに回動可能に連結するチルトヒンジ及びそのチルトヒンジを備えた電子機器に関するものである。
ノート型パソコン、携帯電話機、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器では、機器本体にディスプレイ装置が開閉装置を介して開閉可能に取り付けられている。この開閉装置としては、ディスプレイ装置を機器本体に対して相対的に縦方向の開閉を行う、すなわち、垂直方向の回転を行うことができると共に、ディスプレイ装置を機器本体に対して90°まで開いたとき、ディスプレイ装置を機器本体に対して相対的にさらに水平方向(ディスプレイ装置の開閉方向(垂直方向)と直交する方向)に回転させることができるチルトヒンジが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されているチルトヒンジは、機器本体に取り付けられる取付部材と、ディスプレイ装置に取り付けられる支持部材と、取付部材に取り付けられ係止溝を有すると共に水平方向に延びる水平軸部材と、支持部材に取り付けられ係合溝を有すると共に水平軸部材と直交する方向に延びる第3軸部材と、水平軸部材と第3軸部材とを連結して機器本体とディスプレイ装置とを垂直方向及び水平方向に回転させるブラケット部材と、係止溝又は係合溝のいずれか一方に係合される規制ピンを有する規制手段とを備えてなる。ディスプレイ装置が閉じられている状態(閉成状態)では、規制ピンの一端部が係合溝に係合してディスプレイ装置の水平方向への回転が規制されている。この閉成状態からディスプレイ装置が機器本体に対して垂直方向に90°の角度で開かれると、規制ピンの他端部が係止溝と対向する位置に位置される。この状態で、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転させる力をディスプレイ装置に作用させると、規制ピンの一端部は係合溝から離脱すると共に規制ピンの他端部が係止溝に入り込むように規制ピンが移動し、ディスプレイ装置は機器本体に対して水平方向に回転する。
また、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転させる手段としては、機器本体に対してディスプレイ装置を360°回動可能に支持するヒンジ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載されているヒンジ装置は、機器本体に取り付けられる取付部材と、この取付部材に水平方向に回転可能に設けられると共にディスプレイ装置に取り付けられる支持部材と、取付部材と支持部材との間に水平方向に回転可能に設けられ、取付部材に対する支持部材の水平方向への回転を規制する回動リングとを備えてなる。回動リングは、取付部材に対して水平方向に180°回動可能に取付部材に係合していると共に、支持部材に対して水平方向に180°回動可能に支持部材に係合している。これにより、ディスプレイ装置が機器本体に重ねられた状態から支持部材が回動リングとともに取付部材に対して一方の方向の水平方向に180°回転し得ると共に、ディスプレイ装置が機器本体に重ねられた状態から支持部材が取付部材に対して他方の方向(逆方向)の水平方向に180°回転し得る。この支持部材が他方の方向の水平方向に回転するときには、回動リングは取付部材に係合して支持部材と回転することはないようになっている。このように、取付部材に対して支持部材は、一方の方向に180°、他方の方向に180°の合計360°回動する。
特開2005−337301号公報 特開2004−332793号公報
特許文献1に記載されているチルトヒンジは、ディスプレイ装置が機器本体に対して垂直方向に90°の角度になったときのみ、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができる。しかしながら、ディスプレイ装置の水平方向の回転を規制する規制ピンは、弾性手段により一端部が係合溝に係合するように付勢されているために、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転できる状態では、規制ピンの他端部が係止溝と対向する位置に位置されるが、規制ピンの一端部が係合溝に係合された状態である。このため、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転できる状態を把握することができず、規制ピンの他端部が係止溝と対向する位置に位置されていない状態で、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転させてしまうこともあり、操作性が悪い。
また、ディスプレイ装置の水平方向の回転を規制する規制ピンが弾性手段により一端部が係合溝に係合するように付勢されていると、ディスプレイ装置を機器本体に対して水平方向に回転できる状態では、規制ピンの他端部が係止溝と対向する位置に位置されている。このため、ディスプレイ装置を水平方向に回転させる場合、弾性手段の付勢力よりも大きな力を作用させなければ、規制ピンの一端部が係合溝から離脱してディスプレイ装置を回転させることができないので、操作性が悪い。
特許文献2に記載されているヒンジ装置は、取付部材に対して支持部材が水平方向に360°回動可能に支持されているが、支持部材は、取付部材と支持部材との間に設けられた回動リングにより水平方向の回転が規制されている。回動リングは、支持部材と取付部材との両方に係合しており、支持部材が一方の方向の水平方向に回転するときには、回動リングが支持部材に係止された状態で支持部材が回動リングとともに回転して180°回転すると、支持部材の回転が停止するように取付部材と回動リングとが係合している。また、支持部材が他方の方向の水平方向に回転するときには、回動リングが取付部材に係止された状態で支持部材が回転して180°回転すると、支持部材の回転が停止するように支持部材と回動リングとが係合している。このように、回動リングを取付部材と支持部材との間に回動可能に設けると共に、この回動リングを支持部材と取付部材との両方に係合させることによって支持部材の水平方向の回転を規制させているので、構造が複雑でコストアップとなってしまう。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができるチルトヒンジ及びそのチルトヒンジを備えた電子機器を提供することにある。また、第2の目的は、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態になったときに、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができるチルトヒンジ及びそのチルトヒンジを備えた電子機器を提供することにある。また、第3の目的は、取付部材に対して支持部材の回転を簡単な構造で規制することができるチルトヒンジ及びそのチルトヒンジを備えた電子機器を提供することにある。
前記の第1の目的を達成するための本発明に係るチルトヒンジは、第1筐体と第2筐体とを垂直方向及び水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに垂直方向及び水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転を規制する水平回転規制手段とを備え、この水平回転規制手段が、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に設けられる第1係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられる第2係合部と、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間に移動可能に設けられると共に前記第1係合部又は前記第2係合部のいずれか一方に係合されて、前記第1係合部に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に前記第2係合部に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材と、この規制部材を前記第2係合部に係合するように付勢する付勢手段とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が前記付勢手段の付勢力により移動してこの規制部材の係合が前記第1係合部から前記第2係合部へと切り換わり、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、第1ブラケットに対して第2ブラケットを垂直方向に開くとき、第2ブラケットが第1ブラケットに対して所定の角度になると、規制部材が移動して第2係合部に係合し水平回転機構による水平方向の回転を行えるようになるので、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができ、操作性が向上する。
本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、前記第1ブラケットに、前記第1係合部が設けられ、前記第2ブラケットに、前記第2係合部が設けられ、前記支持部材に、前記規制部材が移動可能に設けられていることが好ましい。また、本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記支持部材と前記第2ブラケットとの間に、垂直回転機構が設けられ、この垂直回転機構は、前記支持部材に設けられているシャフトと、このシャフトに垂直方向に回転可能に支持されていると共に前記第2ブラケットに設けられている垂直回転部と、この垂直回転部と前記シャフトとの間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段とを備え、前記第1ブラケットと前記支持部材との間に、水平回転機構が設けられ、この水平回転機構は、前記支持部材に設けられ、前記第1ブラケットに水平方向に回動可能に支持されている回動支持部と、この回動支持部と前記第1ブラケットとの間にフリクションを発生させる水平回転フリクション発生手段とを備えることが好ましい。
また、前記の第2の目的を達成するための本発明に係るチルトヒンジは、第1筐体と第2筐体とを垂直方向及び水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに垂直方向及び水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転を制御する水平回転規制手段とを備え、この水平回転規制手段が、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に設けられる係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に移動可能に設けられ、前記係合部に係合されているとき、前記水平方向への前記第2ブラケットの回転が規制される規制部材とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が移動してこの規制部材と前記係合部との係合が解除されて、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、第1ブラケットに対して第2ブラケットを垂直方向に開くとき、第2ブラケットが第1ブラケットに対して所定の角度になると、規制部材が移動して係合部との係合が解除され水平回転機構による水平方向の回転が可能になるので、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができ、操作性が向上する。
本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、前記支持部材に前記係合部が設けられ、前記第1ブラケットに、前記規制部材が移動可能に設けられていることが好ましい。また、本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記支持部材と前記第2ブラケットとの間に設けられている垂直回転機構と、前記第1ブラケットと前記支持部材との間に設けられている水平回転機構と、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ前記規制部材を移動させる規制部材移動手段とを備え、前記垂直回転機構は、前記支持部材に設けられているシャフトと、このシャフトに垂直方向に回転可能に支持されていると共に前記第2ブラケットに設けられている垂直回転部と、この垂直回転部と前記シャフトとの間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段とを有し、前記水平回転機構は、前記支持部材に設けられ、前記第1ブラケットに水平方向に回動可能に水平回転部と、この水平回転部と前記第1ブラケットとの間にフリクションを発生させる水平回転フリクション発生手段とを有し、前記規制部材移動手段は、前記第1ブラケットに移動可能に設けられると共に前記規制部材が設けられ、かつ、前記垂直回転部の周面に当接する移動ブラケットと、この移動ブラケットを垂直回転部の周面に当接させて前記規制部材を前記係合部と係合する方向に付勢する付勢部材と、前記垂直回転部の周面に設けられ、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットが垂直方向に所定の角度で開いたとき、前記規制部材を移動させて前記係合部との係合を解除させるカムとを有することが好ましい。
また、本発明に係るチルトヒンジにおいて、さらに、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向の回動を規制する水平回転規制機構を備え、この水平回転規制機構は、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に移動可能に設けられる移動係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられ、前記移動係合部と係合する規制係合部とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するように構成することが好ましい。
また、本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、前記支持部材は、前記第1ブラケットの回動支持孔に挿入されて前記支持部材が前記第1ブラケットに回動可能に支持される回動支持部を有し、前記水平回転規制機構は、前記第1ブラケットに設けられている円弧状の回転規制係合部と、前記回動支持部の外周に回転可能に設けられる動作ストッパーと、この動作ストッパーの円周端部にその軸方向に突出され、前記係合孔に係合して前記回転規制係合孔の円弧方向に移動し得る範囲で前記動作ストッパーが回転する前記移動係合部と、前記動作ストッパーと前記第1ブラケットとの間の前記回動支持部の外周に嵌合されて回動支持部と共に回動するストッパープレートと、このストッパープレートの円周端部にその径方向に突出され、前記移動係合部の一方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置から前記移動係合部の他方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置までの間の360°の範囲で前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して回転させる前記規制係合部とを備えることが好ましい。
また、前記の第3の目的を達成するための本発明に係るチルトヒンジは、第1筐体と第2筐体とを水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向の回動を規制する水平回転規制機構とを備え、この水平回転規制機構が、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に移動可能に設けられる移動係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられ、前記移動係合部と係合する規制係合部とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、水平回転規制機構が移動係合部と規制係合部とを有し、第2ブラケットが第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から第2ブラケットが第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するので、取付部材に対して支持部材の回転を簡単な構造で規制することができる。
また、本発明に係るチルトヒンジにおいて、前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第1ブラケットの回動支持孔に挿入されて前記支持部材が前記第1ブラケットに回動可能に支持される回動支持部が設けられると共に、前記第2ブラケットが設けられ、前記水平回転規制機構が、前記第1ブラケットに設けられている円弧状の回転規制係合部と、前記回動支持部の外周に回転可能に設けられる動作ストッパーと、この動作ストッパーの円周端部にその軸方向に突出され、前記係合孔に係合して前記回転規制係合孔の円弧方向に移動し得る範囲で前記動作ストッパーが回転する前記移動係合部と、前記動作ストッパーと前記第1ブラケットとの間の前記回動支持部の外周に嵌合されて回動支持部と共に回動するストッパープレートと、このストッパープレートの円周端部にその径方向に突出され、前記移動係合部の一方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置から前記移動係合部の他方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置までの間の360°の範囲で前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して回転させる前記規制係合部とを備えることが好ましい。
また、本発明の電子機器は、前記の本発明に係るチルトヒンジを備えたことを特徴とする。この発明によれば、前述と同様に、第1ブラケットに対して第2ブラケットを垂直方向に開くとき、第2ブラケットが第1ブラケットに対して所定の角度になると、規制部材が移動して第2係合部に係合し水平回転機構による水平方向の回転を行えるようになるので、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができ、操作性が向上する。また、第1ブラケットに対して第2ブラケットを垂直方向に開くとき、第2ブラケットが第1ブラケットに対して所定の角度になると、規制部材が移動して係合部との係合が解除され水平回転機構による水平方向の回転が可能になるので、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができ、操作性が向上する。また、水平回転規制機構が移動係合部と規制係合部とを有し、第2ブラケットが第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から第2ブラケットが第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するので、取付部材に対して支持部材の回転を簡単な構造で規制することができる。
以上説明したように本発明に係るチルトヒンジ及び電子機器によれば、水平回転規制手段が、前記第1ブラケット又は前記第2ブラケットのいずれかに設けられる第1係合部及び第2係合部と、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間に移動可能に設けられると共に前記第1係合部又は前記第2係合部のいずれか一方に係合されて、前記第1係合部に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に前記第2係合部に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材と、この規制部材を前記第2係合部に係合するように付勢する付勢手段とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が前記付勢手段の付勢力により移動してこの規制部材の係合が前記第1係合部から前記第2係合部へと切り換わり、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したので、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができ、操作性が向上する。
また、水平回転規制手段が、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に設けられる係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に移動可能に設けられ、前記係合部に係合されているとき、前記水平方向への前記第2ブラケットの回転が規制される規制部材とを有し、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が移動してこの規制部材と前記係合部との係合が解除されて、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したので、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができ、操作性が向上する。
また、水平回転規制機構が移動係合部と規制係合部とを有し、第2ブラケットが第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から第2ブラケットが第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するので、取付部材に対して支持部材の回転を簡単な構造で規制することができる。
以下、本発明に係るチルトヒンジ及び電子機器を添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明に係る電子機器の一例を示す図である。図3〜図6は本発明の第1のチルトヒンジの一例を示す図である。本発明に係る第1のチルトヒンジは、図1に示すように、電子機器10を構成する第1筐体11と第2筐体12とを互いに回動可能に連結するものである。電子機器10としては、特に限定されず、例えば、ノート型パソコン、携帯電話機、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器等が挙げられる。また、本実施の形態では、電子機器10としてノート型パソコンについて説明するが、これに限定されるものではない。
第1筐体11は、図2に示すように、例えば、キーボード11a等を上面に有している。第1筐体11は、キーボード11aの他にマザーボード、ハードディスクドライブ等を有している機器本体である。第2筐体12は、例えば、LCDなどのディスプレイ12aを下面に有しているディスプレイ装置である。第1筐体11及び第2筐体12は、例えば、略同じ略矩形状にそれぞれ形成されている。これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた閉成状態でチルトヒンジ1を介して互いに回動可能に連結されて電子機器10が構成されている。
本発明に係る携帯機器の第1のチルトヒンジ1は、図1及び図3〜図6に示すように、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方、例えば、第1筐体11に取り付けられる第1ブラケット2と、この第1ブラケット2に垂直方向及び水平方向に回動可能に設けられ、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方、例えば、第2筐体12に取り付けられる第2ブラケット4と、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の水平方向への回転を規制する水平回転規制手段5とを備え、この水平回転規制手段5が、第1ブラケット2又は第2ブラケット4のいずれかに設けられる第1係合部51及び第2係合部52と、第1ブラケット2と第2ブラケット4との間に移動可能に設けられると共に第1係合部51又は第2係合部52のいずれか一方に係合されて、第1係合部51に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に第2係合部52に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材53と、この規制部材53を第2係合部52に係合するように付勢する付勢手段とを有し、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、規制部材53が付勢手段の付勢力により自動的に移動してこの規制部材53の係合が第1係合部51から第2係合部52へと切り換わり、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の水平方向への回転が可能となるように構成したことに特徴がある。
第1ブラケット2は、例えば、取付部材であり、第1筐体11に取り付けられるものである。第1ブラケット2は、図1及び図3〜図7に示すように、幅方向に延びる略矩形状に形成されている。第1ブラケット2の両側部の両端部近傍の4箇所は、それぞれ下方に略直角に折り曲げられた取付片21、22として形成されている。前方側の取付片21は、さらに前方側に略直角に折り曲げられ、この先端部に取付孔21aが設けられている。また、後方側の取付片22には、取付孔22aが設けられている。第1ブラケット2の略中央部には、回動支持孔23が設けられている。第1ブラケット2の回動支持孔23の前方側の周縁部には、3つの係合孔24、25が設けられている。これら係合孔24、25のうち真ん中の係合孔は、回動支持孔23と同軸の円弧状の回転規制係合孔25として形成されている。この回転規制係合孔25が回転規制係合部である。また、第1ブラケット2の回動支持孔23と両側部との間には、第1係合部51が設けられている。この第1ブラケット2に、回動支持孔23を介して水平方向に回動可能に支持部材3が設けられている。
支持部材3は、図1、図3〜図6及び図8に示すように、支持部材本体31と、支持部材本体31の底部であるフランジ部32から下方に設けられ、第1ブラケット2の回動支持孔23に回動可能に支持されている回動支持部33と、支持部材本体31の両側部から幅方向に突出され、回動規制ピン55を移動可能に収容すると共に上下方向に貫通するピン収容部35を有する回動規制部34と、支持部材本体31の両側部の上方にそれぞれ設けられ、略矩形状のシャフト取付孔37を有する垂直回転機構取付部36とを備えてなる。回動支持部33は、正八角形の1つおきの4つの辺を円弧状に形成した略八角形状に形成されている。垂直回転機構取付部36には、一対の垂直回転機構6を介して第2ブラケット4が垂直方向に回動可能に設けられている。
第2ブラケット4は、例えば、第2筐体12の後端部に取り付けられる細長の略矩形状の取付片41と、この取付片41に一体的に設けられていると共に外面が円弧状に形成されている垂直回転部42とから略L字状に形成されている。垂直回転部42には、円形状の挿通孔43が設けられている。垂直回転部42の外周の対向する2箇所例えば側部となる2箇所には、切欠部44が設けられている。
一対の垂直回転機構6は、その構成が左右対称であるので、一方のもののみを説明して、他方のものはその説明を省略する。垂直回転機構6は、例えば、支持部材3に設けられているシャフト61と、このシャフト61に垂直方向に回転可能に支持されていると共に第2ブラケット4に設けられていると共に外面が円弧状に形成されている垂直回転部42と、この垂直回転部42とシャフト61との間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段62とを備えてなる。
シャフト61は、切欠部61bが設けられているフランジ部61aと、フランジ部61aの一方に設けられ、支持部材本体31のシャフト取付孔37に挿入される取付部61cと、フランジ部61aの他方に設けられている回動部61dとからなる。取付部61cは、支持部材本体31のシャフト取付孔37に嵌合挿入されるように断面矩形状に形成されている。回動部61dは、フランジ部近傍の外周が円形状に形成されていると共に、残りが対向する箇所が互いに平行に切り欠かれた略楕円状の変形回動部として形成されてなる。この回動部61dには、フランジ部61aから回動部61dの先端部にかけて、フランジ部61aの切欠部61bに係合する係合凸部63aを有するワッシャー63と、回動規制カム54と、垂直回転部42と、垂直回転部42の2つの切欠部44にそれぞれ係合する2つの係合凸部64aを有すカムA体64と、カムB体65と、皿ばね66と、取付ワッシャー67とが漸次取り付けられている。
カムA64体、カムB体65及び皿ばね66により垂直回転フリクション発生手段62が構成されている。垂直回転フリクション発生手段62は、垂直回転部42とシャフト61との間にフリクションを発生させることができれば、カムA体64、カムB体65及び皿ばね66に限定されず、他の部材等で構成するようにしてもよい。
カムA体64は、第2ブラケット4に係合して第2ブラケット4と共にシャフト61に対して回動するもので、例えば、円板状に形成されている。カムA体64の中央部には、同軸上にシャフト61が貫通する円形状の貫通孔64bが設けられている。カムA体64の垂直回転部42側の面であって周面の近傍の対向する2箇所には、垂直回転部42の2つの切欠部44にそれぞれ係合する係合凸部64aがそれぞれ設けられている。カムA体64の垂直回転部42とは反対側の面(カム面ということがある。)には、先端部が平面のカム凸部68が設けられている。
カムB体65は、シャフト61と共に回動し、シャフト61の軸方向に移動可能でカムA体64と面接触するものである。カムB体65は、例えば、カムA体64と略同じ径の円板状に形成されている。カムB体65の中央部には、同軸上にシャフト61の変形回動部が貫通する略楕円形状の貫通嵌合孔65bが設けられている。貫通嵌合孔65bは、シャフト61の変形回動部が嵌合された状態で挿通されるように円形の対向する2箇所の周面を直線状に互いに平行に切り欠いた略長円状に形成されており、カムB体65がシャフト61に伴って回動し得ると共にシャフト61の同軸上に移動し得るようにシャフト61の変形回動部に取り付けられている。カムB体65のカムA体64側の面(カム面ということがある。)には、カムA体64のカム凸部68と係合するカム凹部69が設けられている。
皿ばね66は、カムB体65をカムA体64に押し付けるべく付勢するフリクション付勢手段である。フリクション付勢手段としては、皿ばね66に限定されず、他の付勢部材であってもよい。皿ばね66の枚数は、特に限定されず、例えば、8枚である。これら皿ばね66のカムB体65とは反対側の面のシャフト61の端部には、取付ワッシャー67が設けられている。この取付ワッシャー67から突出するシャフト61の端部がかしめられることによって、皿ばね66、カムB体65、カムA体64、垂直回転部42等がシャフト61に圧接されて取り付けられている。
カム凸部68及びカム凹部69は、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12が0〜180°の垂直方向の回動角度(第1回動角度ということがある。)範囲で回動する場合に、10〜170°の第1回動角度範囲でフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されていることが好ましい。すなわち、カム凸部68及びカム凹部69は、例えば、カム凸部68の突出面とカム凹部69以外のカムB体65のカム面が平面にそれぞれ形成されて、これらカム凸部68の突出面とカムB体65のカム面とが10〜170°の第1回動角度範囲で互いに面接触してフリクションが発生してフリーストップ状態となるように形成されていることが好ましい。なお、本発明においては、0°には略0°が含まれ、10°には略10°が含まれ、90°には略90°が含まれ、170°には略170°が含まれ、180°には略180°が含まれ、360°には360°が含まれる。
これにより、10〜170°の第1回動角度範囲で、シャフト61と第2ブラケット4との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間にフリーストップ状態をなし得るフリクションが発生するように構成されている。また、カム凸部68及びカム凹部69は、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12が略0〜180°の第1回動角度範囲で回動する場合に、0°及び180°の角度で完全に係合するようにしてもよいが、0°及び180°の角度で完全に係合していない状態で、例えば、10°及び170°の角度から係合し始めて−10°及び190°の角度でそれぞれ完全に係合し得るように形成されていることが好ましい。なお、本発明における第1回動角度とは、第1筐体11に対する第2筐体12の垂直方向(シャフト61を軸に回動する方向)における第1筐体11の上面に対する第2筐体12の下面の角度であり、例えば、0°の場合には、第1筐体11と第2筐体12とが重なり合った状態で、180°の場合には、第1筐体11に対して第2筐体12が略同一平面上に開いた状態である。
第1ブラケット2と第2ブラケット4との間、例えば、第1ブラケット2との支持部材3との間には水平回転規制機構7が設けられていることが好ましい。水平回転規制機構7は、例えば、第1ブラケット2に対して支持部材3(第2ブラケット4)を水平方向に0〜360°の回動角度(第2回動角度ということがある。)範囲で回動可能に支持するものである。なお、本発明において水平方向の回動とは第1ブラケット2に対して直交する方向に延びる軸(垂直軸)を中心にこの軸回りに第2ブラケット4が回動することをいう。
水平回転規制機構7は、第1ブラケット2及び支持部材3のいずれか一方、例えば、第1ブラケット2に移動可能に設けられる移動係合部と、第1ブラケット2及び支持部材3のいずれか他方、例えば、支持部材3に設けられ、移動係合部と係合する規制係合部とを有し、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止し、この停止状態から第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、規制係合部と移動係合部とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止するように構成されていることが好ましい。水平回転規制機構7としては、例えば、第1ブラケット2の円弧状の回転規制係合孔25と、回動支持部33の外周に回転可能に設けられる動作ストッパー71と、動作ストッパー71に設けられる移動係合部と、動作ストッパー71と第1ブラケット2との間の回動支持部33の外周に嵌合されるストッパープレート72と、このストッパープレート72に設けられる規制係合部とを備えてなることが好ましい。
動作ストッパー71は、回動支持部33の外周にその軸回りに回動可能に支持されていると共にその軸方向に移動可能なリング状に形成されている。すなわち、動作ストッパー71の貫通孔は円形状に形成されている。動作ストッパー71の円周端部には、その軸方向に突出され、回転規制係合孔25に挿入されて係合する移動係合部としての第1回転規制凸部73が設けられている。この第1回転規制凸部73が回転規制係合孔25に挿入されて回転規制係合孔25の円弧方向に移動し得る範囲で動作ストッパー71が回転するようになっている。
ストッパープレート72は、動作ストッパー71と第1ブラケット2との間の回動支持部33の外周に嵌合されるリング状に形成されている。ストッパープレート72は、回動支持部33と共に回動し得るように回動支持部33の外周に嵌合されると共にその軸方向に移動可能な略長円状に貫通孔が形成されている。ストッパープレート72の円周端部には、その径方向外方に突出され、第1回転規制凸部73の両側部に当接する規制係合部である第2回転規制凸部74が設けられている。この第2回転規制凸部74の幅は、例えば、第2回転規制凸部74が第1回転規制凸部73の側部に接触したとき、これら第2回転規制凸部74と第1回転規制凸部73との幅と回転規制係合孔25の幅とが略同じになるような寸法で形成されている。これにより、第2回転規制凸部74が第1回転規制凸部73の一方の側部に係合して第1回転規制凸部73の移動が停止した位置から第1回転規制凸部73の他方の側部に係合して第1回転規制凸部73の移動が停止する位置までの間の360°の範囲で第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して回転されるように構成されている。
また、第1ブラケット2と支持部材3との間には水平回転機構8が設けられていることが好ましい。水平回転機構8は、例えば、支持部材3に設けられ、第1ブラケット2に水平方向に回動可能に支持されている回動支持部33と、この回動支持部33と第1ブラケット2との間にフリクションを発生させる水平回転フリクション発生手段80とを備えてなる。水平回転フリクション発生手段80は、例えば、第1ブラケット2から突出する回動支持部33の外周にその軸周りに設けられているクリックフリクション81、クリックプレート82、スプリングプレート83及びコントロールプレート84を備えてなる。
クリックフリクション81は、回動支持部33の外周にその軸回りに回動可能に支持されていると共にその軸方向に移動可能なリング状に形成されている。クリックフリクション81には、第1ブラケット2の2つの係合孔24に係合する係合凸部81aが設けられている。また、クリックフリクション81の円周端部の180°間隔を隔てた2箇所には、係合凹部81bが設けられている。
クリックプレート82は、回動支持部33と共に回動し得るように回動支持部33の外周に嵌合されると共にその軸方向に移動可能な略長円状の貫通孔を有するリング状に形成されている。クリックプレート82のクリックフリクション81側の面には、クリックフリクション81の係合凹部81bに係合する係合凸部82aが180°間隔で2個設けられている。係合凸部82aの先端部は平面に形成されている。また、クリックプレート82には、円形状の孔82bが180°間隔で2個設けられている。
スプリングプレート83は、回動支持部33と共に回動し得るように回動支持部33の外周に嵌合されると共にその軸方向に移動可能な略長円状の貫通孔を有するリング状に形成されている。スプリングプレート83のクリックプレート82側の面には、クリックプレート82の孔82bに係合する凸部83aが180°間隔で2個設けられている。このスプリングプレート83のクリックプレート82側とは反対側の面には、凸部83aを形成するための凹部(図示せず)として形成されている。
コントロールプレート84は、回動支持部33と共に回動し得るように回動支持部33の外周に嵌合されると共にその軸方向に移動可能な略長円状の貫通孔を有するリング状に形成されている。コントロールプレート84のスプリングプレート83側の面には、スプリングプレート83の凹部と係合する凸部84aが180°間隔で2個設けられている。
これらクリックフリクション81、クリックプレート82、スプリングプレート83及びコントロールプレート84が回動支持部33の先端部をかしめることによって回動支持部33の外周に圧接状態で取り付けられており、スプリングプレート83の付勢力により第1ブラケット2と支持部材3との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間でフリーストップ状態をなし得るフリクションが発生するように構成されている。なお、スプリングプレート83とは異なる付勢部材を用いて第1ブラケット2と支持部材3との間にフリクションを発生させるようにしてもよい。
水平回転規制手段5は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に所定の角度、例えば、90°で開いたときのみ、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の水平方向への回転を可能とするものである。この水平回転規制手段5としては、例えば、第1ブラケット2又は第2ブラケット4のいずれかに設けられる第1係合部51及び第2係合部52と、第1ブラケット2と第2ブラケット4との間に移動可能に設けられると共に第1係合部51又は第2係合部52のいずれか一方に係合されて、第1係合部51に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に第2係合部52に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材53とを備えてなる。
第1係合部51は、例えば、第1ブラケット2の回動支持孔23と両側部との間に設けられている。第2係合部52は、例えば、シャフト61の外周に装着され、第2ブラケット4と共にシャフト61に対して回転する回動規制カム54の周面に凹状に設けられている。第2係合部52は、後述する回動規制ピン55の接触端部55aが係合することができると共に、回動規制ピン55の接触端部55aと第2係合部52との係合が第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に回転させることにより解除することができる、例えば、断面半円状などの断面略円弧状に形成されている。
回動規制カム54は、垂直回転部42の2つの切欠部44にそれぞれ係合する2つの係合凸部54aを有するリング状に形成されている。これらの第1係合部51と回動規制カム54との間に支持部材3の回動規制部34が位置されており、そのピン収容部35の両開口部が第1係合部51と回動規制カム54の外周との近傍にそれぞれ対向して配置されている。ピン収容部35内は、2段に形成されており、回動規制カム54側が拡径された拡径部35aとして形成されている。このピン収容部35内には、規制部材としての回動規制ピン55が移動可能に収容されている。
回動規制ピン55は、ピン収容部35(拡径部35a以外のピン収容部35)の内径より若干小さな径の断面円形の棒状に形成されている。回動規制ピン55の一端部(回動規制カム54側の端部)は、ピン収容部35の拡径部35aより若干小さな径に拡径されていると共に半球面状の接触端部55aとして形成され、この接触端部55aが回動規制カム54の周面に当接すると共にピン収容部35の拡径部35a内を移動し、かつ、その第2係合部52に係合するようになっている。回動規制ピン55の他端部(第1係合部51側の端部)は、第1係合部51に係合するようになっている。回動規制ピンの55長さは、ピン収容部35の長さより長く、かつ、第1係合部51又は第2係合部52のいずれか一方に係合される寸法で形成されている。すなわち、回動規制ピン55の長さは、接触端部55aが第2係合部52に係合しているときに他端部が第1係合部51から離脱し、他端部が第1係合部51に係合しているときに接触端部55aが第2係合部52から離脱して回動規制カム54が回転し得るような寸法で形成されている。
また、ピン収容部35の拡径部35a内であって回動規制ピン55の外周には、付勢部材である例えばコンプレッションスプリング56が設けられている。なお、この付勢部材はコンプレッションスプリング56に限定されず、他の付勢部材を用いるようにしてもよい。このコンプレッションスプリング56は、一端がピン収容部35の拡径部35aを形成する壁面に当接すると共に、他端が回動規制ピン55の接触端部55aに当接してその接触端部55aがピン収容部35から突出する方向に回動規制ピン55を付勢するものである。これにより、回動規制ピン55は、コンプレッションスプリング56により付勢されて接触端部55aが回動規制カム54の周面に当接した状態のまま回動規制カム54がシャフト61を軸に回転して、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に所定の角度回転したときに、回動規制ピン55の接触端部55aと第2係合部52とが対向してコンプレッションスプリング56の付勢力により回動規制ピン55が移動して接触端部55aと第2係合部52とが係合するようになっている。
回動規制カム54の第2係合部52の位置は、任意に決められ、例えば、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に90°に回動したときに、回動規制ピン55の接触端部55aと第2係合部52とが係合するように位置されている。このとき、回動規制ピン55は第1係合部51から離脱しているので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になっている。また、接触端部55aが第2係合部52に係合し、かつ、回動規制ピン55の他端部が第1係合部51と対向しているときに、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に回転させると、接触端部55aが第2係合部52から離脱してその係合が解除されると共に、回動規制ピン55の他端部が第1係合部51に入り込んで回動規制ピン55と第1係合部51とが係合するようになっている。
次に本発明に係る第1のチルトヒンジ1及び電子機器10の作用を説明する。
第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態では、第1回動角度が、0°で、カム凸部68とカム凹部69とが係合していると共に、この係合が行われるように皿ばね66によりカムA体64及びカムB体65が互いに面接触するように付勢され、かつ、回動規制ピン55の接触端部55aが回動規制カム54の周面に当接しつつこの他端部が第1係合部51に係合しているので、第1筐体11と第2筐体12とが閉成状態に保持されている。この閉成状態のとき、カム凸部68とカム凹部69との係合が完全(略完全を含む。)に嵌合されていないでカム凸部68の一部がカム凹部69に入り込んだ状態であるので、第1筐体11と第2筐体12とがガタツクことなく閉成状態に保持されている。なお、この閉成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
この閉成状態の電子機器10を開く場合には、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向(シャフト61を軸)に回転させる(図1(b)参照。)。第1筐体11に対する第2筐体12の第1回動角度が90°になると、回動規制ピン55の接触端部55aと第2係合部52とが対向すると共にコンプレッションスプリング56の付勢力により回動規制ピン55が自動的に移動して接触端部55aが第2係合部52と係合すると共に回動規制ピン55が第1係合部51から離脱する(図1(c)、図2、図3参照。)。ので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になる。さらに、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させると、接触端部55aが第2係合部52から離脱すると共に、回動規制ピン55の他端部が第1係合部51と係合するので、第1筐体11に対して第2筐体12は垂直方向にのみ回転し、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12が例えば180°まで回転することができる(図1(d)参照。)。
第1筐体11に対する第2筐体12の回動角度が90°以外のときには、コンプレッションスプリング56により回動規制ピン55が付勢されて接触端部55aが回動規制カム54の周面に当接している。この状態のまま第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に回転して、その回動角度が90°になると、回動規制ピン55の接触端部55aと第2係合部52とが対向してコンプレッションスプリング56の付勢力により回動規制ピン55が自動的に移動して接触端部55aと第2係合部52とが係合してクリック感が発生する。
このように、本発明に係るチルトヒンジ1及び電子機器10は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に開くとき、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して所定の角度、例えば、90°になると、コンプレッションスプリング56の付勢力により回動規制ピン55が第2係合部52に自動的に係合して水平方向の回転を行えるようになるので、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができ、操作性が向上する。
また、第1筐体11に対して第2筐体12が180°まで回転すると、カム凸部68とカム凹部69とが係合していると共に、この係合が行われるように皿ばね66によりカムA体64及びカムB体65が互いに面接触するように付勢されているので、第1筐体11と第2筐体12とが開成状態に保持される。このとき、カム凸部68とカム凹部69とが完全(略完全を含む。)に嵌合されていないでカム凸部68の一部がカム凹部69に入り込んだ状態で係合しているので、第1筐体11と第2筐体12とがガタツクことなく開成状態に保持される。なお、この開成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
また、第1筐体11に対して第2筐体12が垂直方向に回転するとき、第1回動角度が10°を超えると、カム凸部68がカム凹部69から離脱してカム凸部68の先端面がカムB体65のカム面に面接触しつつその面上を摺動する。これにより、シャフト61と第2ブラケット4との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を10〜170°の第1回動角度範囲の所望の角度に停止させることができる。その結果、第1筐体11の上面に設けたキーボード11aが露出するので、キーボード操作が可能となり、電子機器10をキーボード操作等により使用することができる。
また、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて第1回動角度が90°になったとき、コンプレッションスプリング56の付勢力により回動規制ピン55が自動的に移動して接触端部55aが第2係合部52と係合すると共に回動規制ピン55が第1係合部51から離脱するので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になる。この水平方向の回転は、0〜360°の範囲で可能である(図6参照。)。すなわち、第2回転規制凸部74が第1回転規制凸部73の一方の側部に係合していると共に第1回転規制凸部73が回転規制係合孔25の端部に当接している状態を0°とすると、第2回転規制凸部74が第1回転規制凸部73に係合している方向とは反対方向の水平方向に第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が回転可能であり、この水平方向に第2ブラケット4を回転させると、第2回転規制凸部74が第1回転規制凸部73の他方の側部に接触してから第1回転規制凸部73と共に移動して第1回転規制凸部73が回転規制係合孔25の端部に当接してその回転が停止される状態が360°となる。0°、180°及び360°では、クリックプレート82の係合凸部82aがクリックフリクション81の係合凹部81bに係合してクリック感が発生するので、ディスプレイ装置が水平方向に0°、180°又は360°になっている状態を容易に把握することができる。
また、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して水平方向に360°回転したとき、第1回転規制凸部73と第2回転規制凸部74とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止し、この停止状態から第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して逆方向の水平方向に360°回転したとき、第1回転規制凸部73と第2回転規制凸部74とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止するので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の回転を簡単な構造で規制することができる。
また、スプリングプレート83の付勢力により第1ブラケット2と支持部材3との間にフリクションが発生しているので、そのフリクショントルクによって第2筐体12を所望の位置に停止保持させることができる。すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12が水平方向に回転するとき、第2回動角度が0°、180°、360°以外では、係合凸部82aが係合凹部81bから離脱して係合凸部82aの先端面がクリックフリクション81の表面に乗り上げてその表面上を面接触しつつ摺動する。これにより、第1ブラケット2と支持部材3との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生している。この係合凸部82aの先端面がクリックフリクション81の表面に乗り上げているときに、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向の所望の角度に停止させることができ、モニターを他方向に利用することができ、汎用性が向上する。
第2回動角度が0°又は360°のときに、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に閉成状態となるように回転させる。すると、接触端部55aが第2係合部52から離脱すると共に、回動規制ピン55の他端部が第1係合部51と係合するので、第1筐体11に対して第2筐体12は垂直方向にのみ回転し、第1筐体11に対して第2筐体12が0°まで回転して閉成状態になる。すなわち、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態であって第1筐体11の上面が第2筐体12によって閉塞された閉成状態となる。
また、第2回動角度が180°のときに、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に閉成状態となるように回転させる。すると、接触端部55aが第2係合部52から離脱すると共に、回動規制ピン55の他端部が第1係合部51と係合するので、第1筐体11に対して第2筐体12は垂直方向にのみ回転し、第1筐体11に対して第2筐体12が0°まで回転して、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態になる。
この第2回動角度が180°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、通常、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12が第2ブラケット4に取り付けられている。このため、この閉成状態から第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて第1回動角度が90°になったとき、第1筐体11のキーボード11aが露出すると共にキーボード11a側にディスプレイ12aが位置されるので、例えば、ディスプレイ12aを見ながらキーボード操作が可能となる。また、第1回動角度が90°になったときには、第2回動角度が180°であるために、第1筐体11に対して第2筐体12を一方の水平方向に180°回転させることができると共に、第1筐体11に対して第2筐体12を他方の水平方向に180°回転させることができる。すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12を左右の両方向に180°回転させることができる。また、第2回動角度が0°又は360°のときには、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態とすることができる。このとき、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態であって第2筐体12のディスプレイ12aが上面に位置される。これにより、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態、つまり折り畳まれた状態でディスプレイ12aを見たりタッチパネルとして使用することができるので、モニターの汎用性が一層向上する。
なお、第2回動角度が180°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12を第2ブラケット4に取り付ける場合について説明したが、第2回動角度が0°又は360°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12を第2ブラケット4に取り付けるようにしてもよい。このように構成した場合には、この閉成状態から第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて第1回動角度が90°になったとき、例えば、ディスプレイ12aを見ながらキーボード操作が可能となる。また、第1回動角度が90°になったときには、第1筐体11に対して第2筐体12を一方の水平方向に360°回転させることができる。このとき、第1筐体11に対して第2筐体12を180°回転させて、さらに、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて閉成状態とすることにより、第2筐体12のディスプレイ12aが上面に位置させることができる。
図9〜図13は本発明の第2のチルトヒンジの一例を示す図である。本発明に係る第2のチルトヒンジは、図9〜図13に示すように、水平回転規制手段5が、第1ブラケット2及び第2ブラケット4のいずれか一方に設けられる係合部151と、第1ブラケット2及び第2ブラケット4のいずれか他方に移動可能に設けられ、係合部151に係合されているとき、水平方向への第2ブラケット4の回転が規制される規制部材152とを有し、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、規制部材152が移動してこの規制部材152と係合部151との係合が解除されて、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の水平方向への回転が可能となるように構成したことに特徴がある。なお、第2のチルトヒンジ100について説明するが、前記の第1のチルトヒンジ1と同一の部分には同一の名称を付しその説明を省略することがある。
第1ブラケット2には、図14に示すように、前記の係合孔25と同様の目的で前端部から突出する2つの係合凸部125が設けられている。また、第1ブラケット2の回動支持孔23と両側部との間には、回動規制ピン挿通孔121と駆動ピン取付孔122とがそれぞれ設けられている。支持部材3は、図9〜図13及び図15に示すように、略T状に形成され、フランジ部32の下方に回動支持部33が設けられている。支持部材3の両アーム部136の先端部に、一対の垂直回転機構6を介して第2ブラケット4である取付部材が垂直方向に回動可能に設けられている。第2ブラケット4は、取付片41と垂直回転部142とから略L字状に形成されている。
垂直回転機構6は、例えば、支持部材3に設けられているシャフト161と、このシャフト161に垂直方向に回転可能に支持されていると共に第2ブラケット4に設けられ、外面が円弧状に形成されている垂直回転部142と、この垂直回転部142とシャフト161との間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段62とを備えてなる。
水平回転規制機構7は、例えば、第1ブラケット2の2つの係合凸部125と、回動支持部33の外周に回転可能に設けられる動作ストッパー171と、動作ストッパー171に設けられる移動係合部と、動作ストッパー171と第1ブラケット2との間の回動支持部33の外周に嵌合されるストッパープレート172と、このストッパープレート172に設けられる規制係合部とを備えてなることが好ましい。
動作ストッパー171は、回動支持部33の外周にその軸回りに回動可能に支持されていると共にその軸方向に移動可能なリング状に形成されている。動作ストッパー171の円周端部には、その軸方向に突出され、係合凸部125間に位置される移動係合部としての第1回転規制凸部173が設けられている。この第1回転規制凸部173が係合凸部125間で移動し得る範囲で動作ストッパー171が回転するようになっている。
ストッパープレート172は、動作ストッパー171と第1ブラケット2との間の回動支持部33の外周に嵌合されるリング状に形成されている。ストッパープレート172の円周端部には、その径方向外方に突出され、第1回転規制凸部173の両側部に当接する規制係合部である第2回転規制凸部174が設けられている。この第2回転規制凸部174の幅は、例えば、第2回転規制凸部174が第1回転規制凸部173の側部に接触したとき、これら第2回転規制凸部174と第1回転規制凸部173との幅と2つの係合凸部125間の幅とが略同じになるような寸法で形成されている。これにより、第2回転規制凸部174が第1回転規制凸部173の一方の側部に係合して第1回転規制凸部173が一方の係合凸部125に接触してその移動が停止した位置から第1回転規制凸部173の他方の側部に係合して第1回転規制凸部173の移動が停止する位置までの間の360°の範囲で第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して回転されるように構成されている。
水平回転規制手段5は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に所定の角度、例えば、90°で開いたときのみ、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の水平方向への回転を可能とするものである。この水平回転規制手段5としては、第1ブラケット2及び第2ブラケット4のいずれか一方に設けられる係合部151と、第1ブラケット2及び第2ブラケット4のいずれか他方に移動可能に設けられ、係合部151に係合されているとき、水平方向への第2ブラケット4の回転が規制される規制部材152とを備えてなる。
係合部151は、例えば、ストッパープレート172の外周に設けられている係合凹部である。なお、この係合部151は、支持部材3と共に回動するために実質的には支持部材3に設けられており、直接支持部材3に設けたり他の部材に設けるようにしてもよい。また、係合部151を第1ブラケット2に設けるようにしてもよい。
規制部材152は、例えば、回動規制ピン155である。回動規制ピン155は、第1ブラケット2の回動規制ピン挿通孔121に移動可能に挿通されている。回動規制ピン155は、略中央部から上端部までが略矩形状に形成されて、この矩形状の部分(摺動部155aということがある。)が回動規制ピン挿通孔121に移動可能に挿通されていると共に端部が係合部151に係合するようになっている。回動規制ピン155の下端部には、略矩形状の取付部155bが設けられている。この回動規制ピン155は、規制部材移動手段110によって第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に回転して所定の角度、例えば、90°に回転したときのみ移動して係合部151との係合を解除するように形成されている。
規制部材移動手段110は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に90°に回転したときのみ、回動規制ピン155を係合部151から離脱すべく移動させて水平方向の回転を可能にするものである。規制部材移動手段110としては、例えば、第1ブラケット2に移動可能に設けられると共に回動規制ピン155が設けられ、かつ、垂直回転部142の周面に当接する移動ブラケット111と、この移動ブラケット111を垂直回転部142の周面に当接させて回動規制ピン155を係合部151と係合する方向に付勢する付勢部材112と、垂直回転部142の周面に設けられ、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に所定の角度例えば90°で開いたとき、回動規制ピン155を移動させて係合部151との係合を解除させるカム113とを備えてなることが好ましい。
移動ブラケット111は、第1ブラケット2の下方にその幅方向に延びて設けられ、支持部材3の回動支持部33が水平回転機構8と共に貫通する貫通孔111aを有している。移動ブラケット111の幅方向の長さは、例えば、第1ブラケット2の幅方向の長さより長い、例えば、若干長い寸法で形成されている。この移動ブラケット111の貫通孔111aと両側部との間には、回動規制ピン155が取り付けられる略矩形状の回動規制ピン取付孔115と駆動ピン114が挿通される駆動ピン挿通孔116がそれぞれ設けられている。
駆動ピン114は、円形の棒状に形成されている。この駆動ピン114は、駆動ピン挿通孔116を貫通して小径の取付部114aが第1ブラケット2の駆動ピン取付孔122に挿入されて例えばこの取付部114aがカシメられて第1ブラケット2に取り付けられている。駆動ピン114と駆動ピン挿通孔116との間には、移動ブラケット111と第1ブラケット2との間に延びる円筒状のスペーサ117が設けられている。すなわち、駆動ピン114は、スペーサ117を介して駆動ピン挿通孔116を貫通しており、このため、移動ブラケット111はスペーサ117を介して駆動ピン114に対してその長手方向(上下方向)に移動可能に第1ブラケット2に支持されるようになっている。また、駆動ピン114の下端部には、ワッシャー118を介してビス119等がネジ止めされ、このワッシャー118と移動ブラケット111との間の駆動ピン114の外周には、付勢部材112であるコンプレッションスプリング112aが設けられており、移動ブラケット111がコンプレッションスプリング112aにより上方に付勢されている。
また、回動規制ピン取付孔115には、回動規制ピン155の取付部155bが挿入されてこの取付部155bがカシメられて回動規制ピン155が移動ブラケット111に取り付けられている。このとき、摺動部155aが第1ブラケット2の回動規制ピン挿通孔121を貫通して先端部が係合部151に係合すると共に、移動ブラケット111を下方に移動させたとき、先端部が係合部151から離脱するように回動規制ピン155が形成されていることが好ましい。
また、移動ブラケット111の両側部は、それぞれ上方に略直角に折り曲げられ、さらに外側に略直角に折り曲げられて移動ブラケット片111bとして形成されている。移動ブラケット片111bには、垂直回転部142の周面に当接するカム受け部120を取り付けるための取付孔111cが設けられている。
カム受け部120は、円柱状に形成され、この一端面には小径の取付部120aが設けられている。このカム受け部120の取付部120aが移動ブラケット片111bの取付孔111cに挿入されてカシメられてカム受け部120が取り付けられている。カム受け部120の他端面は、垂直回転部142の周面が当接するようになっている。垂直回転部142の周面には、移動ブラケット111をコンプレッションスプリング112aの付勢力に抗して下方に移動させるカム113が設けられている。カム113は、略三角形状に形成されている。このカム113は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が垂直方向に所定の角度例えば90°で開いたとき、カム受け部120に当接して移動ブラケット111をコンプレッションスプリング112aの付勢力に抗して下方に押し下げる。この押し下げにより回動規制ピン155の上端部が係合部151から離脱してその係合が解除されて第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になるようになっている。
次に本発明に係る第2のチルトヒンジ100の作用を説明する。
第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態では、第1回動角度が、0°で、カム凸部68とカム凹部69とが係合していると共に、この係合が行われるように皿ばね66によりカムA体64及びカムB体65が互いに面接触するように付勢され、かつ、回動規制ピン155の摺動部155aの端部が係合部151に入り込んで係合しているので、第1筐体11と第2筐体12とが閉成状態に保持されている。この閉成状態のとき、カム凸部68とカム凹部69との係合が完全(略完全を含む。)に嵌合されていないでカム凸部68の一部がカム凹部69に入り込んだ状態であるので、第1筐体11と第2筐体12とがガタツクことなく閉成状態に保持されている。なお、この閉成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
この閉成状態の電子機器10を開く場合には、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向(シャフト161を軸)に回転させる。第1筐体11に対する第2筐体12の第1回動角度が90°になると、カム113がカム受け部120に当接して移動ブラケット111がコンプレッションスプリング112aの付勢力に抗して下方に押し下げられる(図9、図10参照。)。この押し下げにより回動規制ピン155の端部が係合部151から離脱してその係合が解除されて第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になる。さらに、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させると、カム113が移動してコンプレッションスプリング112aの付勢力により移動ブラケット111が上方に移動して回動規制ピン155の端部が係合部151に係合する。これにより、第1筐体11に対して第2筐体12は垂直方向にのみ回転し、例えば、第1筐体11に対して第2筐体12が例えば180°まで回転することができる。
このように、本発明に係る第2のチルトヒンジ100及び電子機器10は、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に開くとき、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して所定の角度、例えば、90°になると、回動規制ピン155と係合部151との係合が解除されるので、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができ、操作性が向上する。
また、第1筐体11に対して第2筐体12が180°まで回転すると、カム凸部68とカム凹部69とが係合していると共に、この係合が行われるように皿ばね66によりカムA体64及びカムB体65が互いに面接触するように付勢されているので、第1筐体11と第2筐体12とが開成状態に保持される。このとき、カム凸部68とカム凹部69とが完全(略完全を含む。)に嵌合されていないでカム凸部68の一部がカム凹部69に入り込んだ状態で係合しているので、第1筐体11と第2筐体12とがガタツクことなく開成状態に保持される。なお、この開成状態をより確実に維持するために、別のロック機構を設けるようにしてもよい。
また、第1筐体11に対して第2筐体12が垂直方向に回転するとき、第1回動角度が10°を超えると、カム凸部68がカム凹部69から離脱してカム凸部68の先端面がカムB体65のカム面に面接触しつつその面上を摺動する。これにより、シャフト61と第2ブラケット4との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生するので、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を10〜170°の第1回動角度範囲の所望の角度に停止させることができる。その結果、第1筐体11の上面に設けたキーボード11aが露出するので、キーボード操作が可能となり、電子機器10を使用することができる。
また、第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて第1回動角度が90°になったとき、カム113がカム受け部120に当接して移動ブラケット111が下方に押し下げられ、回動規制ピン155と係合部151との係合が解除されるので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が水平方向に回転可能になる。この水平方向の回転は、0〜360°の範囲で可能である(図13参照。)。すなわち、第2回転規制凸部174が第1回転規制凸部173の一方の側部に係合していると共に第1回転規制凸部173が一方の係合凸部125に当接している状態を0°とすると、第2回転規制凸部174が第1回転規制凸部173に係合している方向とは反対方向の水平方向に第1ブラケット2に対して第2ブラケット4が回転可能であり、この水平方向に第2ブラケット4を回転させると、第2回転規制凸部174が第1回転規制凸部173の他方の側部に接触してから第1回転規制凸部173と共に移動して第1回転規制凸部173が他方の係合凸部125に当接してその回転が停止される状態が360°となる。0°、180°及び360°では、クリックプレート82の係合凸部82aがクリックフリクション81の係合凹部81bに係合してクリック感が発生するので、ディスプレイ装置が水平方向に0°、180°又は360°になっている状態を容易に把握することができる。
また、第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して水平方向に360°回転したとき、第1回転規制凸部173と第2回転規制凸部174とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止し、この停止状態から第2ブラケット4が第1ブラケット2に対して逆方向の水平方向に360°回転したとき、第1回転規制凸部173と第2回転規制凸部174とが係合してその第2ブラケット4の回転が停止するので、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4の回転を簡単な構造で規制することができる。
また、スプリングプレート83の付勢力により第1ブラケット2と支持部材3との間にフリクションが発生しているので、そのフリクショントルクによって第2筐体12を所望の位置に停止保持させることができる。すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12が水平方向に回転するとき、第2回動角度が0°、180°、360°以外では、係合凸部82aが係合凹部81bから離脱して係合凸部82aの先端面がクリックフリクション81の表面に乗り上げてその表面上を面接触しつつ摺動する。これにより、第1ブラケット2と支持部材3との間、すなわち、第1筐体11と第2筐体12との間にフリクショントルクが発生している。この係合凸部82aの先端面がクリックフリクション81の表面に乗り上げているときに、第2筐体12の回転を止めると、そのフリクショントルクによって第2筐体12がその位置に停止する。よって、第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向の所望の角度に停止させることができ、モニターを他方向に利用することができ、汎用性が向上する。
第2回動角度が0°又は360°のときに、第1ブラケット2に対して第2ブラケット4を垂直方向に閉成状態となるように回転させる。すると、カム113が移動してコンプレッションスプリング112aの付勢力により移動ブラケット111が上方に移動して回動規制ピン155の端部が係合部151に係合するので、第1筐体11に対して第2筐体12は垂直方向にのみ回転し、第1筐体11に対して第2筐体12が0°まで回転して閉成状態になる。すなわち、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態であって第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態になる。
この第2回動角度が180°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、通常、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12が第2ブラケット4に取り付けられている。このため、この閉成状態から第1筐体11に対して第2筐体12を垂直方向に回転させて第1回動角度が90°になったとき、第1筐体11のキーボード11aが露出すると共にキーボード11a側にディスプレイ12aが位置されるので、例えば、ディスプレイ12aを見ながらキーボード操作が可能となる。また、第1回動角度が90°になったときには、第2回動角度が180°であるために、第1筐体11に対して第2筐体12を一方の水平方向に180°回転させることができると共に、第1筐体11に対して第2筐体12を他方の水平方向に180°回転させることができる。すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12を左右の両方向に180°回転させることができる。また、第2回動角度が0°又は360°のときには、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態とすることができる。このとき、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態であって第2筐体12のディスプレイ12aが上面に位置される。これにより、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った状態、つまり折り畳まれた状態でディスプレイ12aを見たりタッチパネルとして使用することができるので、モニターの汎用性が一層向上する。
なお、第2回動角度が180°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12を第2ブラケット4に取り付ける場合について説明したが、第2回動角度が0°又は360°で第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態のときに、第2筐体12のディスプレイ12aが下面に位置されて閉塞されるように、第2筐体12を第2ブラケット4に取り付けるようにしてもよい。
以上説明したように本発明に係るチルトヒンジ及び携帯機器は、第1ブラケットに対して第2ブラケットを垂直方向に開くとき、第2ブラケットが第1ブラケットに対して所定の角度になると、規制部材が移動して水平回転機構による水平方向の回転を行えるようになるので、ディスプレイ装置を水平方向に回転し得る状態を把握することができたり、大きな力を作用させることなく、ディスプレイ装置を水平方向に回転させることができ、操作性が向上することから、特にノートパソコンに用いるものとして好適なものである。
本発明に係る第1のチルトヒンジを備えた電子機器の一例を示す概略側面図で、(a)は第1回動角度が0°のときの図、(b)は第1回動角度が45°のときの図、(c)は第1回動角度が90°のときの図、(d)は第1回動角度が180°のときの図である。 本発明に係る電子機器の一例を示し、第1筐体に対して第2筐体を垂直方向に90°開いた状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジの一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)中のA−A線矢視断面図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジの一例を示す一部分解斜視図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジの一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジの一例を示し、第1ブラケットに対して第2ブラケットを水平方向に回転させた状態を示す斜視図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジにおける第1ブラケットの一例を示す図で、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 本発明に係る第1のチルトヒンジにおける支持部材の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジの一例を示す斜視図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジの一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)中のB−B線矢視断面図、(c)は(a)中のC−C線矢視断面図、(d)は(a)中のD−D線矢視断面図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジの一例を示す一部分解斜視図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジの一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジの一例を示し、第1ブラケットに対して第2ブラケットを水平方向に回転させた状態を示す斜視図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジにおける第1ブラケットの一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本発明に係る第2のチルトヒンジにおける支持部材の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
符号の説明
1 第1のチルトヒンジ
2 第1ブラケット
3 支持部材
4 第2ブラケット
5 水平回転規制手段
6 垂直回転機構
7 水平回転規制機構
8 水平回転機構
10 電子機器
11 第1筐体
12 第2筐体
33 回動支持部
42 垂直回転部
51 第1係合部
52 第2係合部
53 規制部材
54 回動規制カム
55 回動規制ピン
56 コンプレッションスプリング(付勢部材)
61 シャフト
62 垂直回転フリクション発生手段
71 動作ストッパー
72 ストッパープレート
73 第1回転規制凸部(移動係合部)
74 第2回転規制凸部(規制係合部)
80 水平回転フリクション発生手段
100 第2のチルトヒンジ
110 規制部材移動手段
111 移動ブラケット
112 付勢部材
113 カム
114 駆動ピン
142 垂直回転部
151 係合部
152 規制部材
155 回動規制ピン

Claims (11)

  1. 第1筐体と第2筐体とを垂直方向及び水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに垂直方向及び水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、
    前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転を規制する水平回転規制手段とを備え、
    この水平回転規制手段は、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に設けられる第1係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられる第2係合部と、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間に移動可能に設けられると共に前記第1係合部又は前記第2係合部のいずれか一方に係合されて、前記第1係合部に係合されているとき水平方向への回転が規制されると共に前記第2係合部に係合されているとき垂直方向への回転が規制される規制部材と、この規制部材を前記第2係合部に係合するように付勢する付勢手段とを有し、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が前記付勢手段の付勢力により移動してこの規制部材の係合が前記第1係合部から前記第2係合部へと切り換わり、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したことを特徴とする、チルトヒンジ。
  2. 前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、
    前記第1ブラケットに、前記第1係合部が設けられ、前記第2ブラケットに、前記第2係合部が設けられ、
    前記支持部材に、前記規制部材が移動可能に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のチルトヒンジ。
  3. 前記支持部材と前記第2ブラケットとの間に、垂直回転機構が設けられ、
    この垂直回転機構は、前記支持部材に設けられているシャフトと、このシャフトに垂直方向に回転可能に支持されていると共に前記第2ブラケットに設けられている垂直回転部と、この垂直回転部と前記シャフトとの間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段とを備え、
    前記第1ブラケットと前記支持部材との間に、水平回転機構が設けられ、
    この水平回転機構は、前記支持部材に設けられ、前記第1ブラケットに水平方向に回動可能に支持されている回動支持部と、この回動支持部と前記第1ブラケットとの間にフリクションを発生させる水平回転フリクション発生手段とを備えたことを特徴とする、請求項2に記載のチルトヒンジ。
  4. 第1筐体と第2筐体とを垂直方向及び水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに垂直方向及び水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転を制御する水平回転規制手段とを備え、
    この水平回転規制手段は、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に設けられる係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に移動可能に設けられ、前記係合部に係合されているとき、前記水平方向への前記第2ブラケットの回転が規制される規制部材とを有し、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ、前記規制部材が移動してこの規制部材と前記係合部との係合が解除されて、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向への回転が可能となるように構成したことを特徴とする、チルトヒンジ。
  5. 前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、
    前記支持部材に前記係合部が設けられ、前記第1ブラケットに、前記規制部材が移動可能に設けられていることを特徴とする、請求項4に記載のチルトヒンジ。
  6. 前記支持部材と前記第2ブラケットとの間に設けられている垂直回転機構と、前記第1ブラケットと前記支持部材との間に設けられている水平回転機構と、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して垂直方向に回転して所定の角度になったときのみ前記規制部材を移動させる規制部材移動手段とを備え、
    前記垂直回転機構は、前記支持部材に設けられているシャフトと、このシャフトに垂直方向に回転可能に支持されていると共に前記第2ブラケットに設けられている垂直回転部と、この垂直回転部と前記シャフトとの間にフリクションを発生させる垂直回転フリクション発生手段とを有し、
    前記水平回転機構は、前記支持部材に設けられ、前記第1ブラケットに水平方向に回動可能に水平回転部と、この水平回転部と前記第1ブラケットとの間にフリクションを発生させる水平回転フリクション発生手段とを有し、
    前記規制部材移動手段は、前記第1ブラケットに移動可能に設けられると共に前記規制部材が設けられ、かつ、前記垂直回転部の周面に当接する移動ブラケットと、この移動ブラケットを垂直回転部の周面に当接させて前記規制部材を前記係合部と係合する方向に付勢する付勢部材と、前記垂直回転部の周面に設けられ、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットが垂直方向に所定の角度で開いたとき、前記規制部材を移動させて前記係合部との係合を解除させるカムとを有することを特徴とする、請求項5に記載のチルトヒンジ。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載のチルトヒンジは、さらに、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向の回動を規制する水平回転規制機構を備え、
    この水平回転規制機構は、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に移動可能に設けられる移動係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられ、前記移動係合部と係合する規制係合部とを有し、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するように構成したことを特徴とする、チルトヒンジ。
  8. 前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第2ブラケットが垂直方向に回動可能に設けられ、前記支持部材は、前記第1ブラケットの回動支持孔に挿入されて前記支持部材が前記第1ブラケットに回動可能に支持される回動支持部を有し、
    前記水平回転規制機構は、前記第1ブラケットに設けられている円弧状の回転規制係合部と、前記回動支持部の外周に回転可能に設けられる動作ストッパーと、この動作ストッパーの円周端部にその軸方向に突出され、前記係合孔に係合して前記回転規制係合孔の円弧方向に移動し得る範囲で前記動作ストッパーが回転する前記移動係合部と、前記動作ストッパーと前記第1ブラケットとの間の前記回動支持部の外周に嵌合されて回動支持部と共に回動するストッパープレートと、このストッパープレートの円周端部にその径方向に突出され、前記移動係合部の一方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置から前記移動係合部の他方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置までの間の360°の範囲で前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して回転させる前記規制係合部とを備えたことを特徴とする、請求項7に記載のチルトヒンジ。
  9. 第1筐体と第2筐体とを水平方向に互いに回動可能に連結するチルトヒンジであって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方に取り付けられる第1ブラケットと、この第1ブラケットに水平方向に回動可能に設けられ、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方に取り付けられる第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して前記第2ブラケットの水平方向の回動を規制する水平回転規制機構とを備え、
    この水平回転規制機構が、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか一方に移動可能に設けられる移動係合部と、前記第1ブラケット及び前記第2ブラケットのいずれか他方に設けられ、前記移動係合部と係合する規制係合部とを有し、
    前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して一方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止し、この停止状態から前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して他方の方向の水平方向に360°回転したとき、前記規制係合部と前記移動係合部とが係合してその第2ブラケットの回転が停止するように構成したことを特徴とする、チルトヒンジ。
  10. 前記第1ブラケットに、水平方向に回動可能に支持部材を設け、この支持部材に、前記第1ブラケットの回動支持孔に挿入されて前記支持部材が前記第1ブラケットに回動可能に支持される回動支持部が設けられると共に、前記第2ブラケットが設けられ、
    前記水平回転規制機構が、前記第1ブラケットに設けられている円弧状の回転規制係合部と、前記回動支持部の外周に回転可能に設けられる動作ストッパーと、この動作ストッパーの円周端部にその軸方向に突出され、前記係合孔に係合して前記回転規制係合孔の円弧方向に移動し得る範囲で前記動作ストッパーが回転する前記移動係合部と、前記動作ストッパーと前記第1ブラケットとの間の前記回動支持部の外周に嵌合されて回動支持部と共に回動するストッパープレートと、このストッパープレートの円周端部にその径方向に突出され、前記移動係合部の一方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置から前記移動係合部の他方の側部に係合して前記移動係合部の移動が停止した位置までの間の360°の範囲で前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して回転させる前記規制係合部とを備えたことを特徴とする、請求項9に記載のチルトヒンジ。
  11. 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載のチルトヒンジを備えたことを特徴とする、電子機器。
JP2007101866A 2007-04-09 2007-04-09 チルトヒンジ及び電子機器 Expired - Fee Related JP5148152B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007101866A JP5148152B2 (ja) 2007-04-09 2007-04-09 チルトヒンジ及び電子機器
TW97109782A TW200900601A (en) 2007-04-09 2008-03-20 Incline hinge and electronic equipment
CN 200810091624 CN101285499B (zh) 2007-04-09 2008-04-09 倾斜铰链及电子设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007101866A JP5148152B2 (ja) 2007-04-09 2007-04-09 チルトヒンジ及び電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008256178A true JP2008256178A (ja) 2008-10-23
JP2008256178A5 JP2008256178A5 (ja) 2010-05-20
JP5148152B2 JP5148152B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=39979929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007101866A Expired - Fee Related JP5148152B2 (ja) 2007-04-09 2007-04-09 チルトヒンジ及び電子機器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5148152B2 (ja)
CN (1) CN101285499B (ja)
TW (1) TW200900601A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007471A1 (ja) * 2009-07-14 2011-01-20 パナソニック株式会社 回動装置、及びこれを備えた開閉式携帯端末
JP2011169407A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Lenovo Singapore Pte Ltd ヒンジ装置
TWI384927B (zh) * 2010-04-02 2013-02-01 Inventec Corp 具有樞鈕裝置之電子裝置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120653A (ja) * 2001-10-17 2003-04-23 Ohashi Technica Inc ヒンジ装置及びそれを用いた携帯電話機
JP2004187186A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Nec Corp 折り畳み式携帯装置およびそのヒンジ機構
JP2004197862A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Strawberry Corporation ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP2006233998A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機
JP2006283824A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kato Electrical Mach Co Ltd 電子機器の二軸ヒンジ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120653A (ja) * 2001-10-17 2003-04-23 Ohashi Technica Inc ヒンジ装置及びそれを用いた携帯電話機
JP2004187186A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Nec Corp 折り畳み式携帯装置およびそのヒンジ機構
JP2004197862A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Strawberry Corporation ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器
JP2006233998A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯機器のヒンジ装置及び携帯電話機
JP2006283824A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kato Electrical Mach Co Ltd 電子機器の二軸ヒンジ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007471A1 (ja) * 2009-07-14 2011-01-20 パナソニック株式会社 回動装置、及びこれを備えた開閉式携帯端末
JP2011021650A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Panasonic Corp 回動装置、及びこれを備えた開閉式携帯端末
JP2011169407A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Lenovo Singapore Pte Ltd ヒンジ装置
TWI384927B (zh) * 2010-04-02 2013-02-01 Inventec Corp 具有樞鈕裝置之電子裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5148152B2 (ja) 2013-02-20
CN101285499A (zh) 2008-10-15
CN101285499B (zh) 2013-08-21
TW200900601A (en) 2009-01-01
TWI334907B (ja) 2010-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI398209B (zh) Biaxial hinge device and its electronic equipment
US9714533B2 (en) Biaxial hinge and terminal device using the same
JP5112925B2 (ja) 2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器
EP2615331B1 (en) Opening/closing device
US20160201367A1 (en) Biaxial hinge and electronic device using the same
US9281856B2 (en) Support base for electronic device
US20130081229A1 (en) Hinge device
US20080313855A1 (en) Two-Axis Hinge Device With Rotation Regulating Function
JP6338177B2 (ja) 2軸ヒンジ及びこの2軸ヒンジを用いた端末機器
JP4604254B2 (ja) チルトヒンジ
KR20080046255A (ko) 휴대기기 및 힌지장치
JP2015155708A5 (ja)
JP2012211606A (ja) ヒンジ装置並びに開閉装置並びに携帯機器
JP4625424B2 (ja) ヒンジ装置及び携帯機器
JP5148152B2 (ja) チルトヒンジ及び電子機器
JP2009063039A (ja) チルトヒンジ装置
KR101299323B1 (ko) 휴대 기기
JP2005188641A (ja) 二軸ヒンジ装置及びそれを用いた折畳み式の携帯電話機
JP5460243B2 (ja) 電子機器
JP2019019970A (ja) 端末機器のスタンド自動開閉装置並びにこの開閉装置を用いた端末機器
JP2006332331A (ja) 携帯機器
JP2016037979A (ja) チルトヒンジ並びにこのチルトヒンジを用いたノートパソコン
JP2010060059A (ja) ヒンジ装置
JP2006161971A (ja) ヒンジ装置
JP4337492B2 (ja) ヒンジ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees