JP2008251195A - プッシュスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】主に自動車のフロントパネルやステアリングに装着されるプッシュスイッチに関し、簡易な構成で操作時の異音を防ぎ、良好な操作感触のものを提供することを目的とする。
【解決手段】操作体2の通孔部2Bに係合するケース11の爪部13下面に、操作体2内周に当接するガイド部13Aと、このガイド部13Aに連結した傾斜部13Bを設けることによって、操作体2が復帰する際の片寄りを、傾斜部13Bによって防止すると共に、通孔部2B下端が爪部13下面に接する際の衝撃を、操作体2内周に当接したガイド部13Aによって緩和できるため、異音の発生を低減し、簡易な構成で操作時の小音化が図れ、良好な操作感触のプッシュスイッチを得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】操作体2の通孔部2Bに係合するケース11の爪部13下面に、操作体2内周に当接するガイド部13Aと、このガイド部13Aに連結した傾斜部13Bを設けることによって、操作体2が復帰する際の片寄りを、傾斜部13Bによって防止すると共に、通孔部2B下端が爪部13下面に接する際の衝撃を、操作体2内周に当接したガイド部13Aによって緩和できるため、異音の発生を低減し、簡易な構成で操作時の小音化が図れ、良好な操作感触のプッシュスイッチを得ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に自動車のフロントパネルやステアリングに装着され、音響や空調機器等の操作に用いられるプッシュスイッチに関するものである。
近年、車室内のフロントパネルやステアリングに様々な操作方式のスイッチを配置し、これによって車室内のオーディオやエアコン等の各種電子機器の操作を行うものが増えている。
このような従来のプッシュスイッチについて、図4〜図6を用いて説明する。
図4は従来のプッシュスイッチの断面図、図5は同分解斜視図であり、同図において、1は略筒型で絶縁樹脂製のケース、2は同じく略箱型で絶縁樹脂製の操作体で、ケース1の側壁部1A外周と操作体2の側壁部2A内周には間隙が設けられ、ケース1外周に操作体2が上下動可能に装着されている。
そして、ケース1の対向した左右の側壁部1A外周には、上面が傾斜し下面が側壁部1Aに垂直な、外方へ突出する略三角状の爪部1Bが形成されると共に、この爪部1Bが操作体2側壁部2Aに形成された通孔部2Bに係合している。
また、3は上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成された配線基板で、配線基板3上面にケース1が載置されると共に、ケース1内方の配線基板3上面には発光ダイオード等の発光素子4が実装されている。
さらに、配線基板3上面の操作体2側壁部2A下方には、押釦スイッチ5が実装されてスイッチ接点が形成されると共に、操作体2側壁部2A下端から下方へ突出した押圧部2Cが、押釦スイッチ5の押釦5Aに当接して、プッシュスイッチが構成されている。
そして、このような複数のプッシュスイッチが操作体2を前方に突出させて、車室内のフロントパネルやステアリングに装着されると共に、押釦スイッチ5や発光素子4が配線基板3の配線パターンや、コネクタやリード線(図示せず)等を介して、自動車の電子回路(図示せず)に電気的に接続される。
以上の構成において、夜間等の周囲が暗い場合には、コンビネーションスイッチ(図示せず)等を操作すると、この電気的接離を車両の電子回路が検出して発光素子4を発光させ、複数の操作体2を下方から照光することで、操作体2の識別や操作が容易に行えるようになっている。
また、操作体2を指で下方へ押圧操作すると、図6(a)の断面図に示すように、操作体2が下方へ移動し、下端の押圧部2Cが押釦スイッチ5の押釦5Aを押圧して、押釦スイッチ5内のスイッチ接点の電気的接離が行われ、この電気信号が車両の電子回路へ出力されて、例えば、オーディオの音量やエアコンの温度の増減等が行われる。
そして、操作体2から指を離すと、押釦スイッチ5の復帰力によって、押釦5Aに押圧部2Cを押された操作体2が上方へ移動して、図4に示した状態に戻るが、この時、急に指を離した場合等には、上方へ付勢された操作体2の通孔部2B下端が、ケース1の爪部1B下面に衝突して、衝撃音が発生する。
特に、図6(b)に示すように、例えば操作体2が側壁部1Aに対して右側に片寄った状態で、上記のように復帰した場合には、左側の通孔部2B下端と爪部1B下面の当接面積が大きくなるため、大きな音が生じ易くなるものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−302353号公報
しかしながら、上記従来のプッシュスイッチにおいては、操作体2を押圧操作した後、急に指を離した場合や操作体2が片寄って復帰した場合等には、操作体2の通孔部2B下端が、ケース1の爪部1B下面に衝突して衝撃音が発生し、この音がケース1内で反響して、異音が発生し易くなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡易な構成で操作時の異音を防ぎ、良好な操作感触のプッシュスイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、操作体の通孔部に係合するケースの爪部下面に、操作体内周に当接するガイド部と、このガイド部に連結した傾斜部を設けてプッシュスイッチを構成したものであり、操作体が復帰する際の片寄りを、傾斜部によって防止すると共に、通孔部下端が爪部下面に接する際の衝撃を、操作体内周に当接したガイド部によって緩和できるため、異音の発生を低減し、簡易な構成で操作時の小音化が図れ、良好な操作感触のプッシュスイッチを得ることができるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、ケースの爪部左右の側壁部に、操作体の移動方向に切込部を設けたものであり、ケースの側壁部外周と操作体の内周の寸法に多少のばらつきが生じた場合にも、ケースの側壁部が弾性変形することによって、操作体復帰時の衝撃を緩和できると共に、操作体の復帰を確実に行うことができるという作用を有する。
以上のように本発明によれば、簡易な構成で操作時の異音を防ぎ、良好な操作感触のプッシュスイッチを実現することができるという有利な効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態によるプッシュスイッチの断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、11は略筒型でポリオキシメチレンやポリブチレンテレフタレート等の絶縁樹脂製のケース、2は略箱型でポリカーボネートやABS等の絶縁樹脂製の操作体で、ケース11の側壁部11A外周と操作体2の側壁部2A内周には間隙が設けられ、ケース11外周に操作体2が上下動可能に装着されている。
図1は本発明の一実施の形態によるプッシュスイッチの断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、11は略筒型でポリオキシメチレンやポリブチレンテレフタレート等の絶縁樹脂製のケース、2は略箱型でポリカーボネートやABS等の絶縁樹脂製の操作体で、ケース11の側壁部11A外周と操作体2の側壁部2A内周には間隙が設けられ、ケース11外周に操作体2が上下動可能に装着されている。
また、ケース11の対向した左右の側壁部11A外周には、上面が傾斜し下面が側壁部11Aに垂直な、外方へ突出する略三角状の爪部13が形成されると共に、この爪部13下面には操作体2内周に当接するガイド部13Aと、ガイド部13Aと側壁部11Aを連結する傾斜部13Bが設けられている。
さらに、ケース11の爪部13左右の側壁部11Aには、操作体2の移動方向である上下方向に切込部11Bが形成されると共に、爪部13が操作体2側壁部2Aに形成された通孔部2Bに係合している。
そして、3は上下面に銅等の複数の配線パターン(図示せず)が形成されたエポキシや紙フェノール等の配線基板で、配線基板3上面にケース11が載置されると共に、ケース11内方の配線基板3上面には発光ダイオード等の発光素子4が実装されている。
また、配線基板3上面の操作体2側壁部2A下方には、押釦スイッチ5が実装されてスイッチ接点が形成されると共に、操作体2側壁部2A下端から下方へ突出した押圧部2Cが、押釦スイッチ5の押釦5Aに当接して、プッシュスイッチが構成されている。
そして、このような複数のプッシュスイッチが操作体2を前方に突出させて、車室内のフロントパネルやステアリングに装着されると共に、押釦スイッチ5や発光素子4が配線基板3の配線パターンや、コネクタやリード線(図示せず)等を介して、自動車の電子回路(図示せず)に電気的に接続される。
以上の構成において、夜間等の周囲が暗い場合には、コンビネーションスイッチ(図示せず)等を操作すると、この電気的接離を車両の電子回路が検出して発光素子4を発光させ、複数の操作体2を下方から照光することで、操作体2の識別や操作が容易に行えるようになっている。
そして、操作体2を指で下方へ押圧操作すると、図3(a)の断面図に示すように、操作体2が下方へ移動し、下端の押圧部2Cが押釦スイッチ5の押釦5Aを押圧して、押釦スイッチ5内のスイッチ接点の電気的接離が行われ、この電気信号が車両の電子回路へ出力されて、例えば、オーディオの音量やエアコンの温度の増減等が行われる。
また、操作体2から指を離すと、押釦スイッチ5の復帰力によって、押釦5Aに押圧部2Cを押された操作体2が上方へ移動して、図1に示した状態に戻るが、この時、図3(b)に示すように、例えば操作体2が側壁部11Aに対して右側に片寄った状態の場合には、操作体2が復帰する際、左側の通孔部2B下端が爪部13下面の傾斜部13Bに当接する。
そして、この後、通孔部2B下端が爪部13の傾斜部13Bを弾接摺動することによって、図3(c)に示すように、片寄りが修正され、操作体2内周とケース11の側壁部11A外周との間隙が均等な状態となる。
つまり、操作体2が復帰する際、側壁部11Aに対して操作体2が片寄った状態であっても、上方へ復帰する間に、通孔部2B下端が爪部13の傾斜部13Bに弾接することによって、操作体2の片寄りが修正され、側壁部11Aと中心があった状態で復帰動作が行われるようになっている。
また、この後の復帰動作は、図3(c)に示すように、爪部13下面のガイド部13Aが操作体2内周に当接し、通孔部2B下方の側壁部2A内周がガイド部13Aに左右方向をガイドされながら、操作体2が上方へ復帰するため、図1に示した状態に戻った際の、操作体2の通孔部2B下端が爪部13下面に衝突する力が弱くなるように構成されている。
つまり、上方への復帰時に操作体2内周を、爪部13のガイド部13Aに当接させることによって、操作体2を押圧操作した後、急に指を離した場合でも、通孔部2B下端が爪部13下面に接する際の衝撃を緩和して、衝撃音の発生を防ぎ、この音がケース11内で反響する異音を抑え、操作時の小音化が図れるようになっている。
さらに、図2に示したように、ケース11の爪部13左右の側壁部11Aに、操作体2の移動方向である上下方向に切込部11Bが形成され、ある程度の力が爪部13に加わった場合には、この箇所の側壁部11Aが内方へ弾性変形するようになっているため、ケース11の側壁部11A外周と操作体2内周の寸法に多少のばらつきが生じた場合でも、操作体2の復帰動作が確実に行われるように構成されている。
すなわち、例えば操作体2内周の寸法が小さな場合には、操作体2内周が爪部13のガイド部13Aに当接し、押釦5Aに付勢された操作体2の上方への復帰力が弱まるが、この時、舌片状の側壁部11Aが内方へ撓むことによって、操作体2復帰時の衝撃を緩和すると共に、確実に操作体2が復帰できるようになっている。
このように本実施の形態によれば、操作体2の通孔部2Bに係合するケース11の爪部13下面に、操作体2内周に当接するガイド部13Aと、このガイド部13Aに連結した傾斜部13Bを設けることによって、操作体2が復帰する際の片寄りを、傾斜部13Bによって防止すると共に、通孔部2B下端が爪部13下面に接する際の衝撃を、操作体2内周に当接したガイド部13Aによって緩和できるため、異音の発生を低減し、簡易な構成で操作時の小音化が図れ、良好な操作感触のプッシュスイッチを得ることができるものである。
また、ケース11の爪部13左右の側壁部11Aに、操作体2の移動方向に切込部11Bを設けることによって、ケース11の側壁部11A外周と操作体2の内周の寸法に多少のばらつきが生じた場合にも、ケース11の側壁部11Aが弾性変形することによって、操作体2復帰時の衝撃を緩和できると共に、操作体2の復帰を確実に行うことができる。
本発明によるプッシュスイッチは、簡易な構成で操作時の異音を防ぎ、良好な操作感触のものを実現することができ、主に自動車のフロントパネルやステアリングに装着される操作用スイッチとして有用である。
2 操作体
2A 側壁部
2B 通孔部
2C 押圧部
3 配線基板
4 発光素子
5 押釦スイッチ
5A 押釦
11 ケース
11A 側壁部
11B 切込部
13 爪部
13A ガイド部
13B 傾斜部
2A 側壁部
2B 通孔部
2C 押圧部
3 配線基板
4 発光素子
5 押釦スイッチ
5A 押釦
11 ケース
11A 側壁部
11B 切込部
13 爪部
13A ガイド部
13B 傾斜部
Claims (2)
- 対向した側壁部外周に突出する爪部が形成された略筒型のケースと、このケース外周に上下動可能に装着され、上記爪部が係合する通孔部が形成された略箱型の操作体と、この操作体の上下動によって電気的接離を行うスイッチ接点からなり、上記爪部下面に上記操作体内周に当接するガイド部と、このガイド部に連結した傾斜部を設けたプッシュスイッチ。
- ケースの爪部左右の側壁部に、操作体の移動方向に切込部を設けた請求項1記載のプッシュスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007087434A JP2008251195A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | プッシュスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007087434A JP2008251195A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | プッシュスイッチ |
Publications (1)
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---|---|
JP2008251195A true JP2008251195A (ja) | 2008-10-16 |
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ID=39975930
Family Applications (1)
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JP2007087434A Pending JP2008251195A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | プッシュスイッチ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021077503A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スイッチ装置及び車両 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007087434A patent/JP2008251195A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021077503A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スイッチ装置及び車両 |
JP7369936B2 (ja) | 2019-11-07 | 2023-10-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スイッチ装置及び車両 |
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