JP2008248177A - エンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤、それを用いたエンドレスベルト、及びエンドレスベルトの製造方法 - Google Patents

エンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤、それを用いたエンドレスベルト、及びエンドレスベルトの製造方法 Download PDF

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Takushi Yokota
卓士 横田
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丈人 川北
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Abstract

【課題】ベルト本体と蛇行防止ガイドとの接着に際して、ベルトに悪影響を与えない条件下で、十分な接着強度と初期接着性を有するエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用接着剤、それを用いたエンドレスベルト、及びエンドレスベルトの製造方法を提供する。
【解決手段】溶融塗布可能な温度領域が70〜110℃の温度範囲内に存在することを特徴とするエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真式複写機、レーザープリンター等の中間転写装置、転写分離装置、搬送装置、帯電装置、現像装置等に使用されるエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用接着剤、それを用いたエンドレスベルト、及びエンドレスベルトの製造方法に関する。
従来から、電子写真式複写機、レーザープリンター等の中間転写装置、転写分離装置、搬送装置、帯電装置、現像装置等にはエンドレスベルトが複数のローラに支持され、トナー像の転写や記録紙の搬送に用いられている。
電子写真式複写機やレーザープリンターのエンドレスベルトは、高精度で直進走行することが要求され、エンドレスベルトの周長精度が高いこと、各支持ローラの真円度、真直度が高いこと、支持ローラの軸が互いに平行であることが必要である。これらの条件が満たされないとエンドレスベルトの片寄り走行や蛇行が発生し、転写用ベルトに直接、または転写用ベルトに担持された用紙に順次転写される各トナー像の位置がずれてしまうことがあり、特にカラー画像の場合は、画像ズレ、色相変化等が発生するという不具合がある。しかしながら、これらの条件を満足するためには、エンドレスベルトやローラ、筐体の寸法精度や強度を大幅に上げなければならず、大幅なコスト上昇となる。
そこで、このようなエンドレスベルトの蛇行を防止するために、駆動ローラ等にフランジを設ける方法(特許文献1参照)、蛇行量を検出し、各ローラの平行度を制御する方法(特許文献2参照)、エンドレスベルトの端部にゴム部材のガイドを設けガイド部分をベルト支持ローラの外周に設けた溝で案内する方法(特許文献3参照)が提案されている。しかし、駆動ローラ等にフランジを設ける方法は、フランジ部にエンドレスベルトが乗り上げて、エンドレスベルトが破損する問題が発生する場合がある。また、蛇行量を検出しローラの平行度を制御する方法は構造が複雑で高価な上、大型化するという問題がある。
これらの中で、エンドレスベルト本体の端部へ蛇行防止ガイドを接着したエンドレスベルトを用いる方法は、安価で手軽なため通常よく用いられている。蛇行防止ガイドとベルト本体との接着には、物理面から接着強度、製造面から初期接着性に優れていることが求められている。
ベルト本体と蛇行防止ガイドとの貼着には、通常、アクリル系粘着剤を用いた両面テープが用いられる。しかし、両面テープを用いた場合には、初期接着性は良好であるが、ベルト本体と蛇行防止ガイドとの接着強度が不十分であり、耐久性に問題がある。
また、特許文献4には、一液性の常温硬化型の変性エポキシ樹脂を用いて接着する方法が提案されている。しかし、液状の接着剤では、接着剤のはみ出しや、初期接着性に劣るという問題がある。
一方、上述した粘着剤を使用する場合の問題点を解決するものとして、例えば、特許文献5には特定のアクリル系共重合体と架橋剤とを含有する粘着剤組成物の架橋物を粘着層とすることで、従来の粘着層がエンドレスベルトとガイドとのせん断負荷に対して弱いという問題点を解決しうることが提案されている。しかしながら、この粘着層では最大で7N/20mm程度の180°剥離強度しかなく、十分な接着性を有しているとはいえないものであった。
また、特許文献6には、加熱することで溶融し、冷却固化するときに接着力を発揮する感熱型シート形状の接着部で、ベルト本体と蛇行防止ガイドを接着することが提案されている。しかしながら、特許文献6の感熱型シート形状の接着部は、接着する際に、120℃以上もの高温で溶解させることから温度によって影響を受けやすい材質からなるエンドレスベルトの接着には使用できないものであった。
したがって、接着力と初期接着性を兼ね備え、しかも比較的低温度でベルト本体と蛇行防止ガイドとを接着しうる接着剤、及びそれを用いた十分な接着力を有するエンドレスベルトを提供することが強く要望されていた。
特開昭58−100145号公報 特開昭59−203036号公報 特開平5−333707号公報 特開2000−122439号公報 特開2001−206522号公報 特開2006−146132号公報
そこで、本発明は、ベルト本体と蛇行防止ガイドとの接着に際して、ベルトに悪影響を与えない条件下で、十分な接着強度と初期接着性を有するエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用接着剤、それを用いたエンドレスベルト、及びエンドレスベルトの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者等は鋭意検討した結果、特定の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤は比較的低温度で溶融塗布が可能であり、しかも接合後、空気中の湿気で硬化して強力に接着することができるのでエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着に好適であることを見出し本発明に到った。すなわち、本発明は、
(1)溶融塗布可能な温度領域が70〜110℃の温度範囲内に存在することを特徴とするエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
(2)23℃、50%RHの条件下で、48時間硬化させた後の硬化物のN,N−ジメチルホルムアミド不溶分が60重量%以上であることを特徴とする(1)記載のエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
(3)イソシアネート基の含有量が0.1〜3.0当量/kgであることを特徴とする(1)又は(2)記載のエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤で合成樹脂製の蛇行防止ガイドと合成樹脂製ベルト本体とを貼着してなるエンドレスベルト。
(5)前記合成樹脂製ベルト本体が、融点が130℃〜220℃の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする(4)記載のエンドレスベルト。
(6)前記熱可塑性樹脂が、フッ化ビニリデン系ポリマーであることを特徴とする(5)記載のエンドレスベルト。
(7)前記蛇行防止ガイドが、JISA基準による硬度が30〜95Hsである弾性体からなることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載のエンドレスベルト。
(8)前記蛇行防止ガイドが、ウレタンゴムからなることを特徴とする(7)記載のエンドレスベルト。
(9)前記合成樹脂製ベルト本体と前記蛇行防止ガイドとの剥離強度が、7.5N/10mm以上であることを特徴とする(4)〜(8)のいずれかに記載のエンドレスベルト。
(10)前記蛇行防止ガイドが、前記合成樹脂製ベルト本体の内周面に貼着されていることを特徴とする(4)〜(9)のいずれかに記載のエンドレスベルト。
(11)(1)〜(3)のいずれかに記載の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を70〜110℃で加熱溶融し、蛇行防止ガイドに塗布した後、合成樹脂製ベルト本体に貼着することを特徴とするエンドレスベルトの製造方法、
を要旨とするものである。
本発明の接着剤は、70〜110℃という低温度で溶融塗布することができるので低融点の熱可塑性樹脂からなるベルト本体に適用した場合でも、塗布時の熱や、それによる膨張収縮に起因するシワや波打ちが生じることがない。また、ホットメルト接着剤としての特性を有しているので冷却後直ちに接着力が発現する。したがって、長時間押し当てて固定しておく必要がないという利点を有している(初期接着性に優れている)。更に、貼着後に空気中の湿気で室温下でも硬化が進行して架橋構造を形成するのでベルト本体と蛇行防止ガイドとを180°剥離強度が7.5N/10mm以上もの強度で貼着することが可能となった。
また、本発明の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤は、湿気から遮蔽して保存すれば硬化反応が起こらない、すなわち貯蔵安定性に優れているという特性も有している。
したがって、本発明によって、ベルト本体と蛇行防止ガイドとを効率よく、高精度で製造することが可能となったばかりでなく、使用中に蛇行防止ガイドが剥離することがなく、しかも、表面にシワや波打などがないエンドレスベルトを提供することが可能となった。
本発明のエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤は、チューブ状に形成された合成樹脂製ベルト本体に、帯状の合成樹脂からなる蛇行防止ガイドを貼着するために使用するものであって、溶融塗布可能な温度領域が70〜110℃の温度範囲内に存在するものである。
ここで、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤とは、室温下で固体で加熱溶融することで塗布可能となり、塗布して冷却固化することで接着力を発現する、いわゆるホットメルト接着剤のうち、分子中にイソシアネート基を有するウレタン系樹脂からなり、そのイソシアネート基が冷却固化後も雰囲気中の湿気と反応して硬化して架橋するタイプのものである。
分子中にイソシアネート基を有するウレタン樹脂は、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させる際に、水酸基に対してイソシアネート基を過剰、ポリイソシアネート中のイソシアネート基とポリオール中の水酸基の好ましい当量比(イソシアネート基/水酸基)は1.2〜4.0、にすることによって製造することができる。このようにして得られるウレタン樹脂中のイソシアネート基の含有量は0.1〜3.0当量/kg、好ましくは0.2〜2.5当量/kgであり、この分子中のイソシアネート基が空気中の湿気と反応して架橋構造を形成することで湿気硬化型の接着剤として機能するものである。この際の架橋の程度としては、硬化物のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に対する不溶分が60重量%以上であることが好ましい。なお、架橋の程度は、前記接着剤を23℃、50%RHの条件下で、48時間放置して硬化させて得られる硬化物をDMFに浸漬した際の不溶分の重量%を測定することで評価することができる。
分子中にイソシアネート基を有するウレタン樹脂に用いられるポリイソシアネートとしては、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であればいずれでもよく、具体的には、トルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルメタンポリイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンキシリレンジイソシアネート等があげられる。
また、ポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、上記ジオールとジカルボン酸との重縮合反応によって得られるポリエステルポリオール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等があげられる。
さて、本発明の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤は、上述した分子中にイソシアネート基を有するウレタン樹脂のうち、溶融塗布可能な温度領域が70〜110℃の温度範囲内に存在することが必要である。
なお、“溶融塗布可能”とは、通常のホットメルト接着剤の場合と同様に溶融した際の粘度が75000mPa・s以下、好ましくは40000mPa・s以下であることを意味している。
通常、ホットメルト接着剤は120℃以上で溶融させて使用するものが一般的であるが、このようなホットメルト接着剤を用いた場合、例えば、電子写真用エンドレスベルトに好適なフッ化ビニリデン系ポリマーのように、融点が220℃以下で耐熱性の乏しい熱可塑性樹脂からなるベルト本体に適用した場合、塗布時の熱や、それによる膨張収縮に起因するシワや波打ちが生じるという問題がある。したがって、本発明においては、ベルト本体に影響を与えない70〜110℃と極めて低温度で溶融塗布が可能な湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用する。
このように、低温度で溶融塗布が可能な湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤であっても、貼着後、冷却固化させることで、直後に、ベルトの移動や、箱詰めなどの処理を行っても蛇行防止ガイドの位置がずれたり、剥がれたりしない程度の初期接着性を有しており、しかも、貼着後に常温下で放置しておくだけで、空気中の湿気によって当該接着剤が硬化して架橋構造を形成し、ベルトとしての使用に耐える接着強度を発現するという特徴を有するものである。
本発明のエンドレスベルトは、合成樹脂製ベルト本体と蛇行防止ガイドが上述した湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤により貼着されたものである。
エンドレスベルトに用いられる合成樹脂製ベルト本体は、合成樹脂製ベルト本体に要求される機能等を満足するように材質が適宜選択されるものであり、例えば、ポリイミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂等からなる単層或いは多層フィルムが用いられる。特に、融点が130〜220℃の熱可塑性樹脂からなるベルト本体を使用するのが好ましい。融点が130〜220℃の熱可塑性樹脂としては、フッ化ビニリデン系ポリマー、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−ナイロン12共重合体等が挙げられる。このうち、特にフッ化ビニリデン系ポリマーを使用するのが好ましい。フッ化ビニリデン系ポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン共重合体とフッ化ビニリデンとのグラフト共重合体等が挙げられる。また、必要に応じて導電剤等を配合して導電性、半導電性を付与したものであってもよい。合成樹脂製ベルト本体の厚さは、通常、0.02〜0.5mm程度が好ましい。なお、合成樹脂製ベルト本体はつなぎ目があってもなくても良い。
また、本発明に使用する蛇行防止ガイドの材料は、JIS K7215に準拠したデュロメータA硬さが30Hs〜95Hsである弾性体が好ましく、特に、JIS K6264に準拠したテーパー磨耗(研磨砥石H18、荷重750g、試験回数1000回の条件で測定)が、0.50g以下の条件を満たすものが好ましい。このような蛇行防止ガイドの材料としては、エラストマー又はゴムからなることが好ましく、ポリエステルエラストマー、ネオプレンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどが挙げられる。このうち、ウレタンゴムは、合成樹脂製ベルト本体の材質に関係なく、良好な接着ができると共に、柔軟性及び耐摩耗性を備えることで特に好適に用いることができる。
本発明に係るエンドレスベルトは、例えば、下記のように製造することができる。
先ず、合成樹脂製ベルト本体と蛇行防止ガイドとを用意する。ここで、合成樹脂製ベルト本体は、必要に応じてプライマー処理、コロナ処理、プラズマ処理等の表面処理がなされていてもよい。
次いで、上述する湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を70〜110℃で加熱溶融し、蛇行防止ガイドに塗布する。なお、蛇行防止ガイドは、接着剤を塗布する前に予め50〜140℃好ましくは50〜100℃に加熱しておくことが、塗布した後、貼着前に急激な粘度上昇(固化)を防止する上で好ましい。また、塗布する接着剤の厚みは10〜500μm特に40〜400μmであることが好ましい。
しかる後に、合成樹脂製ベルト本体に、蛇行防止ガイドの接着剤塗布面に押圧して貼着する。蛇行防止ガイドの貼着位置は特に限定されるものではないが、合成樹脂製ベルト本体の内周面が好ましく、特に、ベルト本体の片方の側端に沿って、或いは両側端に沿って貼着されていることが好ましい。
貼着後、接着剤が冷却固化すると、取り扱いに十分な初期接着性が発現するので、すぐにエンドレスベルトを取り扱うことができる。
しかる後、接着剤は、空気中の湿気と反応して、室温下でも硬化が進行して架橋構造を形成する。その結果、ベルト本体と蛇行防止ガイドは、エンドレスベルトを長時間駆動しても蛇行防止ガイドが剥離したりしない接着強度に到達する。更に、合成樹脂製ベルト本体と蛇行防止ガイドの材質や表面処理の有無等にもよるが、本発明の接着剤を使用することにより、ベルト本体と蛇行防止ガイドの180°剥離強度を7.5N/10mm以上、好ましくは10.0N/10mm以上、更には15.0N/10mm以上とすることも可能である。
上述した湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を用いて合成樹脂製ベルト本体に蛇行防止ガイドが貼着されたエンドレスベルトは画像形成装置に用いることができる。画像形成装置としては、例えば、現像装置内に単色のトナーのみを収容する通常のモノカラー画像形成装置や、感光体ドラム等の像担持体上に担持されたトナー像を中間転写体に順次一次転写を繰り返すカラー画像形成装置、各色毎の現像装置を備えた複数の像担持体を中間転写体上に直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置などが挙げられる。また、エンドレスベルトは、それらの中間転写ベルト、用紙搬送ベルトなどに用いられる。
以下、本発明を実施例及び比較例によって詳細に説明する。なお、実施例、比較例に示す評価は以下の通り行った。
<イソシアネート基の含有量>
接着剤を100mlの密栓フラスコへ精秤し、0.5Nのジ−n−ブチルアミンのトルエン溶液10mlをピペットで加え接着剤を溶解させる。室温下10〜20分間放置後、イソプロピルアルコール20mlを加え、指示薬としてブロムクレゾールグリーンを用いて、0.5N塩酸水溶液で滴定した。同様にブランクテストも行い、その差よりイソシアネート基の含有量(当量/kg)を求めた。
<100℃における溶融粘度>
毛細管型レオメーター(島津製作所製高化式フローテスターCFT−500型)を用い、荷重10kgf/cm2で、100℃における溶融粘度を測定した。
<硬化物のDMF不溶分>
23℃、50%RH、48時間の条件で湿気硬化させた接着剤の硬化物を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させ、不溶分の乾燥後の重量を測定した。測定値から下記式によりDMF不溶分を求めた。
DMF不溶分(%)=(乾燥後の重量/試験に供した試料の重量)×100
<初期接着性>
合成樹脂製ベルト本体に蛇行防止ガイドを貼着した直後、合成樹脂製ベルト本体を台上に直立させて(蛇行防止ガイドが台から離れていることを条件とする)、自重による蛇行防止ガイドのズレが生じるかどうかを評価した。
○:全くズレが生じない。
△:0.5mm未満のズレが生じる。
×:0.5mm以上のズレが生じる。
<180°剥離強度の測定方法>
得られたエンドレスベルトを、蛇行防止ガイドに沿って幅4mm、長さ150mmの試料を切り出し、蛇行防止ガイドと合成樹脂製ベルト本体との剥離強度を、オートグラフDCS−5000を用い、引っ張り速度20mm/分で、180°剥離試験により測定した。なお測定値は、100mm剥離した際の最大値とし、10mm幅に換算して求めた。
<エンドレスベルトの表面状態>
得られたエンドレスベルトの表面状態を目視により評価した。
○:エンドレスベルトにシワや波打ちは見られない。
×:エンドレスベルトにシワ若しくは波打ちが見られる。
なお、比較のために、以下の接着剤を使用した。
〔接着剤A〕
市販の湿気硬化型シリコーン系接着剤(スーパーX2、セメダイン製)を使用した。
〔接着剤B〕
市販の両面テープ(ダイタック#8103D、大日本インキ製)を使用した。
〔接着剤C〕
120℃で溶融するウレタン系ホットメルト接着剤を使用した。
以下に、実施例、比較例を示す。
〔実施例1〕
イソシアネート基の含有量が0.43当量/kg、100℃における溶融粘度が6000mPa・sである市販の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用した。この接着剤を硬化させた硬化物のDMF不溶分は95重量%であった。
〔実施例2〕
イソシアネート基の含有量が0.54当量/kg、100℃における溶融粘度が22000mPa・sである市販の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を使用した。この接着剤を硬化させた硬化物のDMF不溶分は77重量%であった。
〔比較例1〕
予め真空乾燥により脱水処理したエチレングリコール(0.2mol)と2,4−トルイレンジイソシアネート(0.42mol)とを、ジブチルチンラウレート(0.1wt%)の存在下で反応させ、イソシアネート基の含有量が4.7当量/kg、100℃における溶融粘度が120mPa・sである湿気硬化型ウレタン系接着剤を得た。この接着剤は室温下で液状であった。なお、この接着剤を硬化させた硬化物のDMF不溶分は97重量%であった。
〔比較例2〕
予め真空乾燥により脱水処理したアジピン酸、セバチン酸と1,4−ブタンジオールよりなるポリエステルポリオール(0.05mol)と2,4−トルイレンジイソシアネート(0.056mol)とをジブチルチンラウレート(0.1wt%)の存在下で反応させ、イソシアネート基の含有量が0.10当量/kgである湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を得た。この接着剤は、110℃で加熱しても溶融せず、70〜110℃の温度領域で溶融塗布は不可能であった。なお、この接着剤を硬化させた硬化物のDMF不溶分は55重量%であった。
次に、上記の実施例1〜2、比較例1〜2、及びその他の接着剤を使用して製造したエンドレスベルトについて述べる。
〔実施例3〜6、比較例3〕
表1に記載の接着剤を、100℃で加熱して溶融させ、70℃で予備加熱した蛇行防止ガイド(ウレタンゴム製、厚さ1mm、幅4mm、硬度70Hs)に厚みが130μmとなるように塗布した。この蛇行防止ガイドを、表面をコロナ処理した表1に示す材質のベルト本体(チューブ状、厚さ100μm、幅330mm、内周長800mm)の内周面の片側端部に沿って貼着し冷却後に初期接着性を評価した。また、同様に貼着し冷却後、23℃、50%RHの雰囲気中で48時間放置した後、180°剥離強度、及び得られたエンドレスベルトの表面状態を評価した。その結果を初期接着性と合わせて表1に示す。
〔比較例4〜6〕
接着剤Aを、常温で蛇行防止ガイド(ウレタンゴム製、厚さ1mm、幅4mm、硬度70Hs)に厚みが130μmとなるように塗布した。この蛇行防止ガイドを、表面をコロナ処理した表1に示す材質のベルト本体(チューブ状、厚さ100μm、幅330mm、内周長800mm)の内周面の片側端部に沿って貼着して初期接着性を測定した。また、同様に貼着し、23℃、50%RHの雰囲気中で48時間放置した後、180°剥離強度、及び得られたエンドレスベルトの表面状態を評価した。その結果を初期接着性と合わせて表1に示す。
〔比較例7〕
接着剤Bを貼り付けた蛇行防止ガイド(ウレタンゴム製、厚さ1mm、幅4mm、硬度70Hs)を、表面をコロナ処理した表1に示す材質のベルト本体(チューブ状、厚さ100μm、幅330mm、内周長800mm)の内周面の片側端部に沿って貼着し、初期接着性を測定した。また、同様に貼着して180°剥離強度、及び得られたエンドレスベルトの表面状態を評価した。その結果を初期接着性と合わせて表1に示す。
〔比較例8〕
接着剤Cを、125℃で加熱して溶融させ、70℃で予備加熱した蛇行防止ガイド(ウレタンゴム製、厚さ1mm、幅4mm、硬度70Hs)に厚みが100μmとなるように塗布した。この蛇行防止ガイドを、表面をコロナ処理した表1に示す材質のベルト本体(チューブ状、厚さ100μm、幅330mm、内周長800mm)の内周面の片側端部に沿って貼着し冷却後に初期接着性を評価した。また、同様に貼着して180°剥離強度、及び得られたエンドレスベルトの表面状態を評価した。その結果を初期接着性と合わせて表1に示す。
Figure 2008248177
実施例3、4から明らかなように、本発明に係る実施例1、2の接着剤を使用した場合は、100℃という低温で溶融塗布することができたにもかかわらず、十分な初期接着性を有し、湿気硬化後には、十分な剥離強度を示した。また、表面状態も良好であった。更に、本発明に係る実施例1、2の接着剤は、融点が220℃以上であるPBTやPIからなるベルト本体に適用した場合でも、15N/10mm以上もの高い剥離強度を示した。
また、常温で液状である比較例1の湿気硬化型ウレタン系接着剤を使用した場合は、貼着後、蛇行防止ガイドがずれてしまい、使用できないものであった。更に、比較例2の接着剤は、後述するホットメルト接着剤と同様に、高温にして加熱溶融する必要があるため、本発明の目的を満足するものではなかった。
一方、湿気硬化型シリコーン系接着剤(接着剤A)を使用した場合は、初期接着性、湿気硬化後の剥離強度共に不十分であり、両面テープ(接着剤B)を使用した場合は、初期接着性は良好であったが、剥離強度が不十分であった。また、ウレタン系ホットメルト接着剤(接着剤C)を使用した場合は、125℃で加熱溶融したことから、得られたエンドレスベルトの表面にシワが生じてしまった。
本発明に係る接着剤により蛇行防止ガイドと合成樹脂製ベルト本体とが貼着されたエンドレスベルトは、長期間駆動によっても、蛇行防止ガイドが位置ずれしたり、剥離が生じないものであり、電子写真式複写機、レーザープリンター等の中間転写装置、転写分離装置、搬送装置、帯電装置、現像装置等に好適に使用することが可能である。

Claims (11)

  1. 溶融塗布可能な温度領域が70〜110℃の温度範囲内に存在することを特徴とするエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
  2. 23℃、50%RHの条件下で、48時間硬化させた後の硬化物のN,N−ジメチルホルムアミド不溶分が60重量%以上であることを特徴とする請求項1記載のエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
  3. イソシアネート基の含有量が0.1〜3.0当量/kgであることを特徴とする請求項1又は2記載のエンドレスベルトの蛇行防止ガイド貼着用湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤で合成樹脂製の蛇行防止ガイドと合成樹脂製ベルト本体とを貼着してなるエンドレスベルト。
  5. 前記合成樹脂製ベルト本体が、融点が130℃〜220℃の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項4記載のエンドレスベルト。
  6. 前記熱可塑性樹脂が、フッ化ビニリデン系ポリマーであることを特徴とする請求項5記載のエンドレスベルト。
  7. 前記蛇行防止ガイドが、JIS K7215に準拠したデュロメータA硬さが30〜95Hsである弾性体からなることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のエンドレスベルト。
  8. 前記蛇行防止ガイドが、ウレタンゴムからなることを特徴とする請求項7記載のエンドレスベルト。
  9. 前記合成樹脂製ベルト本体と前記蛇行防止ガイドとの剥離強度が、7.5N/10mm以上であることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載のエンドレスベルト。
  10. 前記蛇行防止ガイドが、前記合成樹脂製ベルト本体の内周面に貼着されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載のエンドレスベルト。
  11. 請求項1〜3のいずれかに記載の湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤を70〜110℃で加熱溶融し、蛇行防止ガイドに塗布した後、合成樹脂製ベルト本体に貼着することを特徴とするエンドレスベルトの製造方法。
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