JP2008247832A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツヤとべたつきのなさを併せ持ち、透明性が高く、肌への高い付着性と化粧膜の均一性と化粧効果の持続に優れた油性化粧料を提供する。
【解決手段】重量平均分子量(Mw)が10000〜100000、融点が60℃〜100℃である1−ブテン重合体および、重量平均分子量(Mw)が500〜5000で、かつ20℃における粘度が20Pa・s以上の常温で液状の炭化水素油を含有することを特徴とする油性化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、高分子量の1−ブテン重合体および特定の炭化水素油を含有する油性化粧料に関し、更に詳しくは、低融点でありながら、高分子量の1−ブテン重合体を配合することにより、ツヤとべたつきのなさを併せ持ち、透明性が高く、肌への付着性が良好で、化粧膜の均一性と化粧効果の持続性に優れた油性化粧料を提供するものである。
従来、油性化粧料において、透明性やツヤ感、化粧持続性を高めるために、重質流動イソパラフィンと特定のゲル化剤を用いる方法(例えば、特許文献1、2)が検討されてきた。しかしながら、これらの技術は、透明性と化粧持続性は得られるものの、使用感には配合した油剤の特性がそのまま反映されるために、ツヤを得ようとして重質流動イソパラフィンの配合量を増やすとべたつきが生じ、べたつきをなくそうとするとツヤが損なわれるというように、べたつきのなさとツヤを両立することは困難であった。
一方、ツヤを得るための技術として、トリメチルシロキシケイ酸等の皮膜性のある樹脂成分を用いる方法(例えば、特許文献3、4)も開示されている。
特開2000−229816号公報 特開平02−264707号公報 特開2004−182667号公報 特開2000−119139号公報
しかしながら、従来の油剤や樹脂成分を用いる技術では、ツヤ感は得られるものの、他の油性成分との相溶性の問題から、化粧膜の透明性や均一性に難があったり、皮膜形成までのべたつきや膜感等の使用感において満足のいくものではなかった。また、べたつきがあると、塗布時ののびが重くなったり、塗布後の不快感や衣服などへの二次付着が生じる等、化粧料において、べたつきのなさは重要な品質である。このため、ツヤとべたつきのなさを併せ持ち、透明性が高く、肌への付着性が良好で、化粧膜の均一性と化粧効果の持続性に優れた油性化粧料の開発が望まれていた。
上記実情に鑑み、発明者は鋭意研究を行った結果、従来、化粧料で用いられたことのない、常温で固形の1−ブテン重合体に着目し、この高分子量1−ブテン重合体と特定の炭化水素油を併用することにより、相溶性がよく均一性に優れた油性化粧料を実現し、ツヤとべたつきのなさを併せ持ち、透明性が高く、肌への付着性が良好で、化粧膜の均一性と化粧効果の持続性に優れた油性化粧料を提供できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、次の成分(a)および(b);
(a)重量平均分子量(Mw)が10000〜100000、融点が60℃〜100℃である1−ブテン重合体
(b)重量平均分子量(Mw)が500〜5000で、かつ20℃における粘度が20Pa・s以上の常温で液状の炭化水素油
を含有することを特徴とする油性化粧料を提供するものである。また、当該1−ブテン重合体は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4以下である特徴を有するものである油性化粧料に関する。
本発明の油性化粧料は、ツヤとべたつきのなさを併せ持ち、透明性が高く、肌への付着性が良好で、化粧膜の均一性と化粧効果の持続性に優れるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の1−ブテン重合体は、1−ブテンの単独重合により得られたものであり、常温で透明性の高い固形状を呈し、本発明において、ツヤとべたつきのなさ、透明性、化粧膜の均一性、化粧持続性といった優れた効果を付与するものである。
本発明に用いられる成分(a)の重量平均分子量(Mw)の範囲は、10000〜100000であり、好ましい範囲としては、30000〜90000である。Mwが10000未満では、べたつきが生じることがあり、また、100000を超えると、油性成分に対する溶解性が悪くなってしまう。重量平均分子量(Mw)の算出は、GPC測定装置(カラム:TOSO GMHHR−H(S)HT、検出器:液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C)を用い、詳細な測定条件は、溶媒として1,2,4−トリクロロベンゼン、測定温度は145℃、流速は1.0ミリリットル/分、試料濃度:2.2mg/ミリリットル、注入量は160マイクロリットル、さらに、検量線はUniversal Calibration、解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)とする。
本発明に用いられる成分(a)の融点の範囲は、60℃〜100℃の範囲にあり、好ましい範囲としては、60℃〜80℃である。融点の測定は、示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素雰囲気下0℃で3分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定義される融点(Tm)とする。
本発明に用いられる成分(a)は、GPC法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が4以下であり、より好ましくは3.5以下、特に好ましくは3.0以下である。分子量分布(Mw/Mn)が4を超えるとべたつきが発生することがある。
本発明に用いられる1−ブテン重合体の重合方法は特に制限されず、スラリー重合法、気相重合法、塊状重合法、溶液重合法及び懸濁重合法等のいずれの方法を用いてもよいが、分子量分布の観点から、メタロセン錯体を用いて合成する方法が好ましく、例えば、国際公開WO2003/070788号公報に記載された方法に基づいて製造することができる。
また、本発明の1−ブテン重合体は、以下の特性を有する。
テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度[η]が0.01〜0.5デシリットル/gであり、この極限粘度[η]は、好ましくは0.1〜0.5デシリットル/gである。極限粘度[η]が0.01デシリットル/g未満、又は、0.5デシリットル/gを超える場合では、化粧料の付着性や塗布性が不良となることがある。
本発明における成分(a)の油性化粧料中への配合量は、本発明の効果が奏される限り特に制限はないが、0.1〜50質量%(以下、単に「%」で示す)の範囲が好ましい。より好ましくは、0.5〜30%である。この範囲であれば、ツヤとべたつきのなさ、および化粧効果の持続性に優れた油性化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(b)の炭化水素油は、重量平均分子量(Mw)が500〜5000で、かつ20℃における粘度が20Pa・s以上の常温で液状の油剤であり、本発明において、ツヤ、肌への付着性を付与するものである。また、1−ブテン重合体との相溶性がよく、均一性に優れた油性化粧料を提供することができる。
本発明に用いられる成分(b)は、前記の性質を満たし、通常化粧料に用いられるものであれば、特に制限されず使用することができる。例えば、ポリイソブチレン、ポリブテン、α−オレフィンオリゴマーなどが挙げられ、中でも、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィンは、ツヤを付与する効果や付着性を高める効果に優れるため、特に好ましい。市販品としては、精製ポリブテンHV−100(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、ポリブテン100R、ポリブテン300R、ポリブテン300H、ポリブテン2000H(以上、出光興産社製)、パールリーム18、パールリーム24、パールリーム46(以上、日本油脂社製)等が挙げられる。これらは、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
本発明における成分(b)の配合量は特に限定されないが、好ましくは1〜90%であり、より好ましくは10〜80%である。この範囲であれば、ツヤ、肌への付着性に優れた油性化粧料が得られる。
本発明の油性化粧料における成分(a)と(b)の配合量比は、成分(a):(b)が1:50〜5:1の範囲が好ましい。この範囲であれば、各成分の相溶性がよく、均一性に優れた油性化粧料が得られる。
本発明の油性化粧料には、上記成分の他に、通常化粧料に配合される成分として、油性成分、粉体およびそれらの処理物、界面活性剤、水性成分、その他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、美容成分、pH調整剤等を、本発明の効果を損なわない量的質的範囲において配合することができる。
油性成分としては、成分(b)以外の、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、ホホバ油、2−エチルヘキサン酸セチル、乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸オレイル、乳酸ステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、ポリオキシ変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその一種又は二種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
本発明の油性化粧料の性状は液状、固形状、半固形状等が挙げられる。また、本発明の油性化粧料は、日焼け止め料、美容液、パック、リップクリーム、整髪料、養毛料等の顔、手足、ボディ用の基礎化粧料、ファンデーション、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、コンシーラー等のメーキャップ化粧料等の用途に応用可能である。中でも、本発明の効果を実感できる点で、メーキャップ化粧料が好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
製造例1
1−ブテン重合体の製造は、国際公開WO2003/070788号公報記載の方法に準じて行った。得られた1−ブテン重合体の融点は70℃、重量平均分子量(Mw)は70000であった。
実施例1〜4および比較例1〜3:スティック状口紅
表1に示す処方のスティック状口紅を調製し、ツヤ、べたつきのなさ、唇への付着性、化粧膜の透明感、化粧膜の均一性、化粧効果の持続について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
(製造方法)
A:成分1〜10を100℃で均一に溶解混合する。
B:A成分に成分11〜14を添加し均一に混合、分散する。
C:Bに成分15〜18を加えて均一に混合し、90℃の加熱、脱泡して、容器に流し込み、冷却してスティック状口紅を得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.ツヤ
ロ.べたつきのなさ
ハ.唇への付着性
ニ.化粧膜の透明感
ホ.化粧膜の均一性
ヘ.化粧効果の持続性
実施例1〜4および比較例1〜3について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し評点を付け、試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。ヘの化粧効果の持続性については、各試料を唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧膜の持続性について評価した。
(絶対評価基準)
(評点):(評価)
6点 :非常に良好
5点 :良好
4点 :やや良好
3点 :普通
2点 :やや不良
1点 :不良
(判定基準)
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える
○ :3.5点を超える5点以下
△ :1点を超える3.5点以下
× :1点以下
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜4のスティック状口紅は、比較例1〜3のスティック状口紅に比べ、ツヤ、べたつきのなさ、唇への付着性、化粧膜の透明感、化粧膜の均一性、化粧効果の持続性の全てにおいて優れたものであった。これに対して、成分(a)の代わりにロジン酸ペンタエリトリットを配合した比較例1では、特にべたつきのなさや化粧膜の透明感、均一性、化粧効果の持続性の点で満足いくものが得られなかった。また、成分(b)の配合されていない比較品2では、特にツヤ、唇への付着性、化粧膜の均一性、化粧効果の持続性が劣るものであった。
実施例5:ペースト状リップグロス
(成分) (%)
1.製造例1記載の1−ブテン重合体 20
2.ポリブテン*3 50
3.トリイソステアリン酸グリセリル 5
4.トリエチルヘキサノイン 残量
5.流動パラフィン 10
6.キャンデリラワックス 2
7.12−ヒドロキシステアリン酸 0.1
8.α−オレフィン・ビニルピロリドン共重合体*4 0.5
9.無水ケイ酸*5 3.5
10.ベンガラ 0.1
11.赤色201号 0.3
12.黒酸化鉄 0.05
13.酸化チタン 0.2
14.シリコーン処理酸化チタン被覆ガラスフレーク*6 5
15.大豆リン脂質 0.01
16.p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 3
17.防腐剤 適量
18.香料 適量
*3:ポリブテン100R(重量平均分子量(Mw)=960)(出光興産社製)
*4:ANTARON V−220(ISP社製)
*5:AEROSIL 200(日本アエロジル社製)
*6:メタシャイン1080RC−R(日本板硝子社製)をジメチルポリシロキサン5%処理
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分9〜18を加え、均一に混合分散する。
C:Bをチューブに流し込み、冷却してペースト状リップグロスを得た。
(評価)
実施例1〜4と同様に評価した結果、実施例5のペースト状リップグロスは、ツヤ、べたつきのなさ、唇への付着性、化粧膜の透明感、化粧膜の均一性、化粧効果の持続性において優れるペースト状リップグロスであった。
実施例6:アイカラー
(成分) (%)
1.デキストリン脂肪酸エステル*7 10
2.製造例1記載の1−ブテン重合体 2
3.α−オレフィンオリゴマー*8 20
4.ポリイソブテン*1 10
5.ミリスチン酸デキストリン 5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
7.流動パラフィン 残量
8.無水ケイ酸 6
9.ナイロン末 5
10.シリコーン処理タルク*9 5.5
11.赤色202号 0.05
12.黄色4号アルミニウムレーキ 0.05
13.青色1号アルミニウムレーキ 0.05
14.雲母チタン 20
15.防腐剤 適量
16.香料 適量
17.ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 0.1
*7:レオパール TT(千葉製粉社製)
*8:ノムコートHPD−C(日清オイリオ社製)
*9:ジメチルポリシロキサン 5%処理
(製造方法)
A:成分1〜7を100℃で溶解混合する。
B:Aに成分8〜17を加え、均一に混合分散する。
C:Bを容器に流し込み、冷却固化してアイカラーを得た。
(評価)
実施例1〜4と同様に評価した結果、実施例6のアイカラーは、ツヤ、べたつきのなさ、肌への付着性、化粧膜の透明感、化粧膜の均一性、化粧効果の持続性において優れるアイカラーであった。
実施例7:日焼け止め料
(成分) (%)
1.酸化亜鉛 10
2.シリコーン処理微粒子酸化チタン 10
3.ポリメチルシルセスキオキサン 5
4.シリコーン処理合成マイカ 5
5.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1
7.パルミチン酸オクチル 1
8.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10
9.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
10.セチルジメチコンコポリオール*10 2
11.製造例1記載の1−ブテン重合体 3
12.ポリブテン*3 1
13.防腐剤 適量
14.塩化ナトリウム 0.1
15.精製水 20
16.アロエエキス 1
17.ジプロピレングリコール 0.5
18.エタノール 5
19.香料 適量
*10:ABIL EM−90(ゴールドシュミット社製)
(製造方法)
A.成分11、12を加温溶解した後、成分1〜10を添加しローラーにて均一に分散する。
B.成分13〜18を均一に混合する。
C.AにBを加えて均一に混合し、脱泡後に成分19を加えて日焼け止め料を得た。
(評価)
実施例1〜4と同様に評価した結果、実施例7の日焼け止め化粧料は、ツヤ、べたつきのなさ、肌への付着性、化粧膜の透明感、化粧膜の均一性、化粧効果の持続において優れる日焼け止め化粧料であった。

Claims (3)

  1. 次の成分(a)および(b);
    (a)重量平均分子量(Mw)が10000〜100000、融点が60℃〜100℃である1−ブテン重合体
    (b)重量平均分子量(Mw)が500〜5000で、かつ20℃における粘度が20Pa・s以上の常温で液状の炭化水素油
    を含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 前記成分(a)、(b)の配合量比(a):(b)が1:50〜5:1であることを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
  3. 成分(a)のゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量分布(Mw/Mn)が、4以下であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれかに記載の油性粧料。
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