JP2008246160A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持すること。
【解決手段】観覧車100は、環状のフレーム1と、フレーム1に支持されてフレーム1上の軌道LMに沿って移動するキャビン4とを備える。フレーム1には、キャビン4の軌道LMの両側に、外側軌条3oと内側軌条3iとが取り付けられている。キャビン4は、フレーム1は、外側軌条3oと内側軌条3iとに支持されて、外側軌条3o及び内側軌条3i上を移動する。フレーム1は、断面が円形の構造体であり、フレーム1の稜線に相当する部分がキャビン4の軌道LMとなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人や物等の移動対象を搭載して移動させる搬送装置に関し、さらに詳しくは、簡易な構成で、搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる搬送装置に関する。
遊園地に設置されている観覧車は、車輪の外周部分に複数のキャビンを取り付けて、前記車輪を回転させる。これに対して、近年においては、環状の構造体の周囲をキャビンが移動するように構成した観覧車が建設され、実用化されている。特許文献1には、環状の構造体の外周部分を複数のキャビンが移動する観覧車で、環状の構造体が垂直面に対して傾斜している観覧車が開示されている。
特開2002−355446号公報
ところで、特許文献1に開示されている観覧車は、キャビンを支持する構造体が垂直面に対して傾斜しているため、キャビンは2軸周りを回動可能にする必要がある。このため、キャビンと構造体とを取り付ける部分の構造が複雑になり、コストも上昇する。そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる搬送装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、搬送対象を搭載して移動させる移動体と、前記移動体を支持して移動させる構造物であって、断面が円形の仮想構造体において、前記断面の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、を含んで構成されることを特徴とする。
この搬送装置は、断面が円形の仮想構造体において、前記断面の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする。これによって、搬送対象を搭載する床は、一軸の周りに対してのみ水平面との平行を保つように構成すればよいので、簡単な構成により、移動体の位置に関わらず、移動体が備える搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる。
上述の目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、搬送対象を搭載して移動させる移動体と、前記移動体を支持して移動させる構造物であって、空間に複数の円を配置するとともに、前記円の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を、複数の前記円間において結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、を含んで構成されることを特徴とする。
この搬送装置は、空間に複数の円を配置するとともに、前記円の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を、複数の前記円間において結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする。これによって、搬送対象を搭載する床は、一軸の周りに対してのみ水平面との平行を保つように構成すればよいので、簡単な構成により、移動体の位置に関わらず、移動体が備える搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる。
上述の目的を達成するために、本発明に係る搬送装置は、搬送対象を搭載して移動させる移動体と、前記移動体を支持して移動させる構造物であって、断面が円形の仮想構造体において、前記仮想構造体の稜線に相当する部分又は谷底に相当する部分を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、を含んで構成されることを特徴とする。
この搬送装置は、断面が円形の仮想構造体において、前記仮想構造体の稜線に相当する部分又は谷底に相当する部分を前記移動体の軌道とする。これによって、搬送対象を搭載する床は、一軸の周りに対してのみ水平面との平行を保つように構成すればよいので、簡単な構成により、移動体の位置に関わらず、移動体が備える搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる。
本発明に係る搬送装置の望ましい態様としては、前記搬送装置において、前記移動体は、前記移動体支持構造物に形成される2本の軌道のうち少なくとも一方に沿って移動することが好ましい。例えば、前記移動体支持構造物に形成される2本の軌道の両方に移動体を配置すれば、より多くの搬送対象を運ぶことができる。
本発明に係る搬送装置の望ましい態様としては、前記搬送装置において、前記軌道の両側に配置されるとともに、前記移動体支持構造物に取り付けられる2本の軌条上を前記移動体が移動し、前記移動体の旋回方向外側と旋回方向内側とでは、前記軌道に対する前記軌条の高さが異なることが好ましい。これによって、搬送対象を搭載する床に傾きが発生しないようにするため、簡易に床の傾きを補正することができる。
本発明に係る搬送装置の望ましい態様としては、前記搬送装置において、前記移動体は観覧車のキャビンであり、前記キャビンは、前記移動体支持構造物に支持されて前記軌道に沿って移動することが好ましい。
本発明に係る搬送装置の望ましい態様としては、前記搬送装置において、前記移動体支持構造物が傾斜していることが好ましい。
本発明に係る搬送装置は、簡易な構成で、搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。本発明は、物や人間を対象として搬送する搬送装置全般に対して適用できるが、特に、観覧車のような遊具に対して好適である。なお、本発明の適用対象は、遊具に限定されるものではない。
本実施形態は、搬送対象を搭載して移動させる移動体と、前記移動体を支持して移動させる移動体支持構造物とを備える搬送装置であり、断面が円形の仮想構造体において、前記仮想構造体の稜線に相当する部分又は谷底に相当する部分を前記移動体の軌道として前記移動体支持構造物に備える点に特徴がある。以下において、下とは、重力の作用方向側、すなわち鉛直方向側をいい、上とは、重力の作用方向とは反対側、すなわち鉛直方向反対側をいう。
図1は、本実施形態に係る搬送装置の一例である観覧車の全体図である。図1の右側は、観覧車100の正面図であり、図1の左側は、観覧車100の側面図である。この観覧車100は、移動体支持構造物であるフレーム1が複数の支柱2によって地面GLに支持されている。図1に示すように、フレーム1は、環状の構造体であり、鉛直方向を示す直線(鉛直線)LVに対して傾斜している。
フレーム1には、移動体であるキャビン4を支持して移動させる軌条3が取り付けられている。軌条3は、環状のフレーム1の周方向に沿って2本設けられている。環状のフレーム1の周方向外側、すなわちキャビン4の旋回方向外側に配置される軌条を外側軌条3oといい、周方向内側、すなわちキャビン4の旋回方向内側に配置される軌条を内側軌条3iという。外側軌条3o及び内側軌条3iは、ともに環状の軌条であり、環状のフレーム1の周方向に沿って一周している。キャビン4の軌道LMは、外側軌条3oと内側軌条3iとの間に形成される。
フレーム1は、軌条3を介して複数のキャビン4を移動可能に支持する。複数のキャビン4は、図1中の矢印R方向に移動する。複数のキャビン4は、所定の間隔をもって軌条3上を移動する。本実施形態に係る観覧車100のキャビン4は、軌条3上を移動してフレーム1を周方向に一周する間に、キャビン4の床4Fは、水平面、すなわち鉛直方向と直交する平面に対して常に略平行に保持される。次に、床4Fを水平面に対して略平行に保持する構造を説明する。
図2は、本実施形態に係る観覧車が備えるキャビンを示す正面図である。図3は、本実施形態に係る観覧車が備えるキャビンを示す側面図である。キャビン4は、円筒状のキャビン4と、キャビン4を支持するキャビン支持フレーム5a、5bとを含んで構成される。キャビン支持フレーム5a、5bは、環状の構造体であり、円筒状のキャビン4がキャビン支持フレーム5a、5bの内周部に配置される。
キャビン支持フレーム5a、5bとキャビン4との間には軸受12が設けられており、キャビン支持フレーム5a、5bは、軸受12を介してキャビン4を支持する。これによって、キャビン4は、キャビン軸(すなわち円筒の軸)Zを中心として、図3の矢印r1、r2方向へ回動可能に支持される。ここで、キャビン支持フレーム5aは、図1に示すフレーム1の周方向外側に配置され、キャビン支持フレーム5bは、図1に示すフレーム1の周方向内側に配置される。
キャビン支持フレーム5a、5bには、それぞれブラケット6o、6iが取り付けられる。ブラケット6o、6iは、軌条3を挟持する2個の車輪7a、7bを、キャビン支持フレーム5a、5bに取り付ける。これによって、それぞれのキャビン支持フレーム5a、5bは、軌条3を挟持する2個の車輪7a、7b及びブラケット6o、6iによって外側軌条3o、内側軌条3iに取り付けられる。そして、キャビン4は軌条3、すなわち外側軌条3o、内側軌条3iに沿って移動する。
ブラケット6oは、図1に示すフレーム1の周方向外側に配置され、ブラケット6iは、図1に示すフレーム1の周方向内側に配置される。ブラケット6oとブラケット6iとは、梁5Bで連結されている。また、それぞれのブラケット6o、6iには、駆動チェーン取付部材8o、8iが取り付けられている。駆動チェーン取付部材8o、8iは、駆動チェーン9o、9iをキャビン4に接続する。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る観覧車100は、複数のキャビン4を備える。図2、図3に示す駆動チェーン9o、9iは、複数のキャビン4を連結するとともに、動力伝達スプロケット11sとかみ合っている。動力伝達スプロケット11sは、キャビン駆動手段である電動機10の出力軸に取り付けられるスプロケット10sから、動力伝達チェーン13を介して動力が伝達されて駆動される。これによって、電動機10の発生する動力が駆動チェーン9o、9iへ伝達される。このような構成により、図1、図2に示す観覧車100が備えるすべてのキャビン4は、軌条3に沿ってフレーム1の周方向に向かって移動する。
上述したように、キャビン4は、キャビン支持フレーム5a、5bによってキャビン軸Zを中心として回動可能に支持される。また、キャビン4のキャビン4は、床4Fの方が質量を大きくしてある。これによって、軌条3に沿ってキャビン4が移動する際に、キャビン4の進行方向(図3の矢印R方向)に対してキャビン4が傾斜しても、キャビン4はキャビン軸Zを中心としてキャビン支持フレーム5a、5bの内部を回動する(図3の矢印R1、R2方向)。このような構造によって、キャビン4の進行方向Rに対する傾きが発生しても、床4Fの方が鉛直方向を向くので、キャビン4の床4Fは、水平面に対して平行が保たれる。
本実施形態に係る観覧車100が備えるキャビン4は、重力gを利用して水平面と床4Fとの平行を維持しているが、キャビン軸Zの周りにキャビン4を回動させるキャビン駆動手段を設け、水平面に対する床4Fの傾斜が一定になるようにキャビン駆動手段を制御してもよい。このようにすると、確実にキャビン4をキャビン軸Zの周りに回動させることができるので、床4Fと水平面との平行を確実に維持することができる。
上記構成により、キャビン4の進行方向Rに対する傾きが発生しても、キャビン4の床4Fと水平面との平行が維持される。しかし、図2、図3に示すキャビン軸Zが水平面に対して傾斜した場合には、キャビン4の床4Fも水平面に対して傾斜してしまう。そこで、本実施形態に係る観覧車100では、次に説明するような手法で、キャビン軸Zが水平面に対して傾斜するような場合において、キャビン4の床4Fと水平面との平行を維持する。
図4、図5、図6−1、図6−2は、キャビンの床と水平面との平行を維持する手法を説明するための概念図である。本実施形態においては、図4、図5に示すような仮想構造体1Vを考える。仮想構造体1Vは、円1VCRを積層させて構成される環状の仮想の構造体であり、図1、図2に示す観覧車100のフレーム1を模して構成される。したがって、仮想構造体1Vは、円1VCRを積層させる方向と直交する断面の形状が円形となる。すなわち、円1VCRは、仮想構造体1Vの断面となる。
ここで、鉛直方向(図4、図6−1の矢印g方向)に対して直交する直線を考える。この直線は、図4に示すLC1、又はLC2である。直線LC1、LC2は、鉛直方向に対して直交するので、鉛直方向に対して直交する平面、すなわち水平面(本実施形態では地面GLに相当する)と平行になる。
仮想構造体1Vの断面、すなわち円1VCRの外周部上側と、鉛直方向に対して直交する直線LC1とが接する接点をP1、円1VCRの外周部下側と、鉛直方向に対して直交する直線LC2とが接する接点をP2とする。仮想構造体1Vの断面の外周部、すなわち円1VCRの外周部と、鉛直方向に対して直交する直線LC1又はLC2と接する接点P1又はP2においては、図2、図3に示すキャビン4が備えるキャビン軸Zと、鉛直方向に対して直交する直線LC1又はLC2とが平行になる。したがって、円1VCRの外周部における接点P1又はP2においては、キャビン軸Zと水平面とが平行になるので、キャビン4の床4Fと水平面とが平行になるので、キャビン4の床4Fと水平面とが平行になる。すなわち、キャビン4の床4Fをキャビン軸Z周りに回動させることにより、床4Fを水平面と平行にすることができる。
仮想構造体1Vは断面が円形であるため、すべての断面において、鉛直方向に対して直交する直線と接する接点P1、P2が存在する。したがって、仮想構造体1Vのすべての断面(すなわち仮想構造体1Vを構成するすべての円1VCR)における接点P1同士又は接点P2同士を結んだ線を、キャビン4が移動する軌道LM又は軌道LM_aとすれば、キャビン4の移動中において、キャビン軸Zと水平面との平行が維持される。これによって、キャビン4の移動中において、床4Fがキャビン軸Zの周りに回動することにより、キャビン4の床4Fと水平面との平行が維持される。
このような構成により、キャビン4の床4Fを水平面に対して平行に維持するためには、一軸の周りにキャビン4を回動させればよい。すなわち、キャビン軸Z周りにキャビン4を回動させればよいので、キャビン4の床4Fを水平面に対して平行に維持するために、従来のような2軸周りの回動は不要である。その結果、簡単な構成で、キャビン4の移動中において、キャビン4の床4Fと水平面との平行を維持できる。
また、本実施形態に係る観覧車100は、図1に示すように、時計の6時の位置と12の位置とで、キャビン4のキャビン軸Z方向における端部の位置が入れ替わる。これによって、キャビン4からの眺望は、意外性のあるものとなる。
ここで、図5に示す軌道LMは、接点P1同士を連結して得られるものであり、軌道LM_aは、接点P2同士を連結して得られるものである。接点P1は、接点P2よりも上方に存在するので、軌道LMは、軌道LM_aよりも上方に存在する。図1、図2に示す観覧車100が備えるフレーム1は、軌道LM又は軌道LM_aの少なくとも一方を備えていればよい。例えば、図1、図2に示すフレーム1に、軌道LM及び軌道LM_aの両方を設けると、観覧車100に搭載されるキャビン4の数を増加させることができるので、観覧車100の定員を多くすることができる。
軌道LMは、仮想構造体1Vの断面、すなわち仮想構造体1Vを構成する円1VCRにおいて最も高い部分を連結して得られる。一方、軌道LM_aは、仮想構造体1Vの断面、すなわち仮想構造体1Vを構成する円1VCRにおいて最も低い部分を連結して得られる。このように、軌道LMは、仮想構造体1Vの稜線となり、軌道LM_aは、仮想構造体1Vの谷底となる。
上記説明においては、仮想構造体1Vを用いてキャビン4が移動する軌道を設定したが、空間に存在する円1VCRを用いてキャビン4が移動する軌道を設定してもよい。図6−2に示すように、空間配置された複数の円1VCRの外周部上側と、鉛直方向に対して直交する直線LC1とが接する接点をP1、円1VCRの外周部下側と、鉛直方向に対して直交する直線LC2とが接する接点をP2とする。円1VCRの外周部と、鉛直方向に対して直交する直線と接する接点P1又はP2においては、図2、図3に示すキャビン4が備えるキャビン軸Zと、鉛直方向に対して直交する直線LC1又はLC2とが平行になる。したがって、円1VCRの外周部における接点P1又はP2においては、キャビン軸Zと水平面とが平行になるので、キャビン4の床4Fと水平面とが平行になる。
図7〜図9は、キャビンの傾斜を補正する手法の一例を示す説明図である。本実施形態において、図7に示すように、キャビン4の軌道LMは、仮想構造体1Vの断面、すなわち仮想構造体1Vを構成する円1VCRに対して直交していない。このことは、キャビン4の軌道LMは、仮想構造体1Vの断面の外周部、すなわち円1VCRの外周部に接する、鉛直方向に対して直交する直線LC1と直交していないことを意味する。これによって、軌道LMの両側に設けられてキャビン4を支持する外側軌条3o、内側軌条3iも、仮想構造体1Vの断面、すなわち仮想構造体1Vを構成する円1VCRに対して直交していない。
図8は、図1に示す観覧車において、キャビン4が時計の9時の位置にある状態を示している。キャビン4の軌道LMと、仮想構造体1Vの断面の外周部に接する、鉛直方向に対して直交する直線LC1とのなす角度をαとした場合、図1に示す観覧車において、キャビン4が時計の9時又は3時にある場合において、キャビン軸Zと水平面Cとの傾斜角度(キャビン軸傾斜角度)は(90−α')になる。ここで、α、α'の単位は度であり、仮想構造体1Vは三次元空間内で傾斜しているため、α≠α'となる。なお、二次元においては、キャビン軸傾斜角度は(90−α)になる。
このように、キャビン4の軌道LMが仮想構造体1Vの断面に対して直交していないと、図8の実線Dで示すキャビン4の姿勢のように、キャビン軸Zが水平面Cに対して傾斜することがある。したがって、キャビン軸傾斜角度90−α'は、できる限り0になるようにして、図1に示す観覧車100において、キャビン4の位置に関わらず、キャビン4の姿勢を図8の点線Eで示すようにすることが好ましい。
図1に示す観覧車100において、キャビン4の位置に関わらずキャビン軸傾斜角度90−α'が0になるようにするため、本実施形態では、キャビン4を支持する外側軌条3oの高さと内側軌条3iの高さとを調整する。図9を用いてこの手法を説明する。図9は、図1に示す観覧車において、キャビン4の軌道LMと直交する断面を示しており、キャビン4が時計の9時の位置にある状態を表している。外側軌条3o及び内側軌条3iは、フレーム1の外周部1oに取り付けられる。また、外側軌条3oと内側軌条3iとは、軌道LMの両側に配置される。すなわち、外側軌条3oと内側軌条3iとの間にキャビン4の軌道LMが配置される。外側軌条3oとの水平距離をDo、軌道LMと内側軌条3iとの水平距離をDiとする。
図7に示すように、キャビン4の軌道LMと、鉛直方向に対して直交する直線LC1とが角度α'だけ傾斜しており、図8に示すように、キャビン軸傾斜角度90−α'である場合、キャビン軸傾斜角度90−α'を0にする。図8に示すように、観覧車100の9時の位置においては、キャビン4の外側OUTが内側INよりも低くなっている。したがって、キャビン軸傾斜角度90−α'が0になるように、外側軌条3oの高さを内側軌条3iの高さよりも大きくする。外側軌条3oとキャビン4の軌道LMとの垂直距離をΔh1、内側軌条3iとキャビン4の軌道LMとの垂直距離をΔh2とする。キャビン4の軌道LMの高さを軌道高さh0とし、軌道高さh0よりも高い場合を+、低い場合を−とする。
キャビン軸傾斜角度90−α'を0にする場合、例えば、図9に示すように、外側軌条3oとキャビン4の軌道LMとの垂直距離Δh1をDo×sin(90−α')とし、内側軌条3iとキャビン4の軌道LMとの垂直距離Δh2をDi×sin(90−α')とする。軌道高さh0を中心として考えると、外側軌条3oの高さはh0+Δh1、内側軌条3iの高さはh0−Δh2となる。この場合、外側軌条3oの高さと内側軌条3iの高さとの差は、Δh1−(−Δh2)=Δh1+Δh2となる。その結果、キャビン4の旋回方向外側と旋回方向内側とでは、外側軌条3oの高さと内側軌条3iの高さとが異なる。より具体的には、外側軌条3oの高さは、内側軌条3iの高さよりも高くなる。このように、外側軌条3oの高さと内側軌条3iの高さとを調整することにより、キャビン軸傾斜角度90−α'を0にすることができる。
なお、上記手法は一例であり、図1に示す観覧車100において、キャビン4の位置に関わらずキャビン軸傾斜角度90−α'が0になるようにする手法は上記手法に限定されるものではない。例えば、1本の軌条でキャビン4を支持する場合には、キャビン4の軌道LMを中心として前記軌条を回転させることによって、キャビン軸傾斜角度90−α'が0になるようにしてもよい。また、設定したキャビン4の軌道LM自体を修正することにより、キャビン軸傾斜角度90−α'が0になるようにしてもよい。さらに、軌条の高さを調整する手法と設定したキャビン4の軌道LM自体を修正する手法とを組み合わせて、キャビン軸傾斜角度90−α'が0になるようにしてもよい。
図10は、本実施形態に係る搬送装置の変形例を示す正面図である。図11は、本実施形態に係る搬送装置の変形例を示す側面図である。図10、図11は、一部のキャビン4のみを記載してある。本変形例に係る搬送装置は観覧車であるが、上述した観覧車100とはフレームの形状が異なる。図10、図11に示す観覧車100aは、正面から見たフレーム1aの形状が略8の字形状、すなわち、アルファベットのOをつなげた形状となっている。フレーム1aは、複数の支柱2によって地面GLに支持される。
キャビン4の軌道LMは、上述した手法により設定される。例えば、円1VCRをフレーム1aの形状に積層して構成した仮想構造体を考え、この仮想構造体の稜線又は谷底をキャビン4の軌道LMとする。また、円1VCRの外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を、フレーム1aの形状に配置した複数の円1VCR間で結んだ軌跡を、キャビン4の軌道LMとしてもよい。このように設定され、フレーム1a上に設けられたキャビン4の軌道LM上をキャビン4が図10中の矢印R方向へ移動することにより、キャビン4の移動中において、キャビン軸Zと水平面との平行が維持される。その結果、キャビン4の床4Fと水平面との平行が維持される。
また、本実施形態に係る観覧車100aは、図1に示すように、キャビンがFの位置と、Gの位置と、Hの位置とで、キャビン4のキャビン軸Z方向における端部の位置が入れ替わる。これによって、キャビン4からの眺望は、意外性のあるものとなる。また、観覧車100aは、正面から見たフレーム1aの形状が略8の字形状であり、意外性のある外観なので、その存在が際立つものとなる。
観覧車において、上述した手法により設定したキャビン4の軌道LM上をキャビン4が移動するようにすれば、キャビン4の移動中において、キャビン軸Zと水平面との平行が維持される。このため、観覧車のフレームの形状は、図1に示す傾斜した環状のフレーム1や図10に示す略8の字形状のフレーム1aに限定されるものではない。また、本実施形態及びその変形例では、搬送装置の一例として観覧車を説明したが、搬送装置は観覧車に限られるものではない。
以上、本実施形態では、断面が円形の仮想構造体において、前記断面の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を結んだ軌跡を、人や物を搬送する移動体の軌道とする。あるいは、空間に複数の円を配置するとともに、前記円の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を、複数の前記円間において結んだ軌跡を移動体の軌道とする。あるいは、断面が円形の仮想構造体において、前記仮想構造体の稜線に相当する部分又は谷底に相当する部分を前記移動体の軌道とする。これによって、簡単な構成により、移動体の位置に関わらず移動体の床と水平面との平行を維持できる。
また、観覧車では、乗員はキャビンの床に立って乗るものが実用化されているが、このようなキャビンでは、床と水平面とが平行であることは重要である。本実施形態に係る搬送装置は、簡単な構成により、移動体の位置に関わらず移動体の床と水平面との平行を維持できるので、キャビンに立って搭乗するような観覧車や遊具その他の搬送装置に対して効果的である。
以上のように、本発明に係る搬送装置は、人や物等の搬送対象を搭載して移動させるものに有用であり、特に、搬送対象を搭載する床と水平面との平行を維持することに適している。
本実施形態に係る搬送装置の一例である観覧車の全体図である。 本実施形態に係る観覧車が備えるキャビンを示す正面図である。 本実施形態に係る観覧車が備えるキャビンを示す側面図である。 キャビンの床と水平面との平行を維持する手法を説明するための概念図である。 キャビンの床と水平面との平行を維持する手法を説明するための概念図である。 キャビンの床と水平面との平行を維持する手法を説明するための概念図である。 キャビンの床と水平面との平行を維持する手法を説明するための概念図である。 キャビンの傾斜を補正する手法の一例を示す説明図である。 キャビンの傾斜を補正する手法の一例を示す説明図である。 キャビンの傾斜を補正する手法の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る搬送装置の変形例を示す正面図である。 本実施形態に係る搬送装置の変形例を示す側面図である。
符号の説明
1、1a フレーム
1o 外周部
1V 仮想構造体
1VCR 円
2 支柱
3 軌条
3i 内側軌条
3o 外側軌条
4 キャビン
4F 床
5a、5b キャビン支持フレーム
9o 駆動チェーン
10 電動機
12 軸受
100、100a 観覧車

Claims (7)

  1. 搬送対象を搭載して移動させる移動体と、
    前記移動体を支持して移動させる構造物であって、断面が円形の仮想構造体において、前記断面の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、
    を含んで構成されることを特徴とする搬送装置。
  2. 搬送対象を搭載して移動させる移動体と、
    前記移動体を支持して移動させる構造物であって、空間に複数の円を配置するとともに、前記円の外周部と鉛直方向に対して直交する直線との接点を、複数の前記円間において結んだ軌跡を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、
    を含んで構成されることを特徴とする搬送装置。
  3. 搬送対象を搭載して移動させる移動体と、
    前記移動体を支持して移動させる構造物であって、断面が円形の仮想構造体において、前記仮想構造体の稜線に相当する部分又は谷底に相当する部分を前記移動体の軌道とする移動体支持構造物と、
    を含んで構成されることを特徴とする搬送装置。
  4. 前記移動体は、前記移動体支持構造物に形成される2本の軌道のうち少なくとも一方に沿って移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
  5. 前記軌道の両側に配置されるとともに、前記移動体支持構造物に取り付けられる2本の軌条上を前記移動体が移動し、前記移動体の旋回方向外側における軌条の高さと、前記移動体の旋回方向内側における軌条の高さとが異なることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記移動体は観覧車のキャビンであり、前記キャビンは、前記移動体支持構造物に支持されて前記軌道に沿って移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記移動体支持構造物が傾斜していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送装置。
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