JP2008246044A - 血圧計 - Google Patents

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Abstract

【課題】カフの収納時における装置の小型化を実現した血圧計を提供すること。
【解決手段】血圧計100は、複数のケース部材111〜116が互いに回動自在に連結されてリング状に配置されることで、カフを収納する収納部を形成する。また、血圧計100は、複数のケース部材111〜116が複数のトルクヒンジ140または回転ヒンジ150によって連結され、互いに回動することにより、カフを収納した状態でケース部材111〜116が折りたたまれた収納状態と展開された開口状態を取ることができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、生体に装着して血圧を測定する電子血圧計に関し、特に、カフが開口する開口状態とカフが収納された収納状態とに変形自在な血圧計に関する。
近年、ボタン操作により、カフ内に自動的にエアを送り込み、生体(たとえば、上腕)へカフを巻き付けることによって、血圧の測定をおこなう電子血圧計が普及している。このような電子血圧計においては、一般に、本体ケースの所定位置に腕を挿入するための中空開口部が設けられ、この中空開口部の内周面に上腕を圧迫・固定するためのカフが配置される。そして、測定開始ボタンを押下することにより、中空開口部内に腕が挿入されたカフにエアを送り込み、血圧の測定がおこなわれる。
このような電子血圧計において、非使用時の収納性を向上させるために、カフをケース内に収納自在にした技術が知られている。具体的には、ケースカバーと、外周に複数の硬質板を備えたカフとをリンク棒で接続し、ケースのカバーを開くときにはカフが円筒形に開かれ、ケースのカバーを閉じるときにはカフが折りたたまれるようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、指式血圧計において、本体に対して開閉可能なフタと、フタの内側に部分的に固定される指カフとを備えて構成し、フタを閉めることにより指カフが指カフ収納部に収納され、フタを開けることにより指カフへの指挿入が可能な状態となるようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献2参照。)。具体的には、カフとカーラとの間に環状のバネ板を外周方向に介設させることで指カフに円筒状に開く方向の力を常時作用させ、フタを開いたときに指カフが略円筒形状に回復するようにしている。さらに、測定結果を表示する表示部をフタに設けている。
特開2002−102181号公報 特許第3218919号
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、表示部および本体がカフの横側に配置されているので、その分だけ筐体が大きくなるという問題点がある。また、特許文献2に記載の技術では、表示部がフタに設けてあり、表示部が測定時に指カフ収納部に対して垂直になってしまい、使用者は、測定結果を確認するのに首をかしげる必要があり、煩わしいといった問題点がある。なお、特許文献2に記載の技術であっても、指カフ収納部としての収納ケース内に指カフを収納するようにしているため、収納ケースを設けた分、装置が大型化してしまい、特に、腕式血圧計に転用した場合には、装置の大型化は顕著になるという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、装置の小型化を目的とし、特に、カフの収納時における装置の小型化を実現でき、表示画面に対する視認性を向上できる血圧計を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる血圧計は、カフを収納した血圧計において、少なくとも4つのケース部材が互いに回動自在に連結されてリング状に配置されることで、前記カフを収納する収納部を形成し、前記ケース部材は互いに回動することにより、前記カフを収納した状態で前記ケース部材が折りたたまれた状態と展開された状態を取ることができることを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる血圧計は、請求項1に記載の発明において、前記ケース部材の少なくともひとつに表示部を備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる血圧計は、請求項1に記載の発明において、前記本体に対し、前記フタが開く方向に付勢するための弾性体を設けたことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる血圧計は、請求項3に記載の発明において、前記弾性体の付勢力を調整する調整機構を設けたことを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる血圧計は、請求項1に記載の発明において、前記カフは、カフリングと、当該カフリングの外側に阻血袋を有し、当該阻血袋の外側にカフ帯を有することを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる血圧計は、請求項5に記載の発明において、前記カフ帯は、軸方向に対する周方向の伸張率が低いことを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる血圧計は、請求項5に記載の発明において、前記カフリングは、2つの開口部を有し、当該2つの開口部にはそれぞれ支持部材が設けられており、前記支持部材は、前記本体および/または前記フタに嵌合していることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる血圧計は、請求項1に記載の発明において、隣接するケース部材間の一方に設けられ、前記フタが開いている状態で、隣接するケース部材間に位置する第1のロック部材と、前記フタが開いている状態で、隣接するケース部材間の他方に設けられ、前記第1のロック部材が係止される第1の係止部材と、を有する第1のロック機構をさらに備え、前記第1のロック機構は、前記フタが開いている状態を保持することを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる血圧計は、請求項8に記載の発明において、前記第1のロック機構は、前記第1のロック部材の係止を解除する第1のボタンを備えることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる血圧計は、請求項1に記載の発明において、対向するケース部材の一方に設けられ、前記フタが閉じている状態で、対向するケース部材間に位置する第2のロック部材と、前記フタが閉じている状態で、対向するケース部材間の他方に設けられ、前記第2のロック部材が係止される第2の係止部材と、を有する第2のロック機構をさらに備え、前記第2のロック機構は、前記フタが閉じている状態を保持することを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる血圧計は、請求項10に記載の発明において、前記第2のロック機構は、前記第2のロック部材に接続して、前記第2のロック部材の係止を解除する第2のボタンを備えることを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる血圧計は、カフと、前記カフの外周を囲む複数のケース部材と、前記複数のケース部材を互いに回動自在に連結し、前記カフが開口した開口状態と、前記カフが収納された収納状態と、に複数の前記ケース部材を変形させるヒンジと、前記開口状態、および前記収納状態をそれぞれ保持するために複数の前記ケース部材の一部をロックするロック部材と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる血圧計によれば、ケース部材がカフの周囲をリング状に取り囲むことにより、全てのケース部材が両端支持構造となり、強度を損ねることなく小型化ができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる血圧計の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(開口状態における血圧計100の構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる血圧計の全体構成を示した概要図である。本発明の実施の形態1にかかる血圧計100は、折りたたみ可能なものであり、折りたたまれた収納状態と、展開された使用時の状態(以下、開口状態という)とに変形自在である。図1に示した状態は、開口状態である。なお、収納状態については、後述する。
血圧計100は、装置筐体110と、カフ120と、表示ユニット130と、を備えて構成されている。装置筐体110は、フタとなる第1のケース部材111と、側板となる第2のケース部材112と、中間部材となる第3のケース部材113と、本体となる第4のケース部材114と、側板となる第5のケース部材115と、中間部材となる第6のケース部材116と、から構成されている。なお、中間部材は、後述する直方体形状の収納状態において、高さ方向の成分を構成する。
各ケース部材111〜116は、複数のトルクヒンジ140または複数の回転ヒンジ150によって、それぞれ連結されている。また、第1のケース部材111、第2のケース部材112、第4のケース部材114には、隣接するケース部材と互いに干渉しないよう、それぞれ各ケース部材が重なり合って摺接する部位に、摺接溝160,161,162が設けられている。
カフ120は、連結されたケース部材111〜116内に配置されている。表示ユニット130は、第1のケース部材111に設けられ、開口状態において、装置筐体110の上部に位置している。なお、詳細については後述するが、符号170は、開口状態を保持するための第1のロック機構の一構成部である第1のボタンを示し、符号180は、収納状態を保持するための第2のロック機構の一構成部である第2のボタンを示す。
(血圧計100の詳細な構成)
つぎに、図2を用いて、血圧計100の詳細な構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる血圧計の分解斜視図である。実施の形態1にかかる血圧計100は、装置筐体110を構成するケース部材111〜116内に、第1のロック機構270と、第2のロック機構280と、を備えて構成している。
(各ケース部材111〜116の構成)
第1のケース部材111はフタとなり、最上部に位置し、対向して本体となる第4のケース部材114が設けられる。第1のケース部材111と第4のケース部材114との間には、側板となる第2のケース部材112と第4のケース部材114とが設けられる。第3のケース部材113は、第2のケース部材112と第4のケース部材114との間に設けられる中間部材である。第6のケース部材116は、第1のケース部材111と第5のケース部材115との間に設けられる中間部材である。
第1のケース部材111は、天板部210と、側壁部211とを備えて構成される。天板部210の表面側には、表示ユニット130が収納される収納部が設けられており、表示ユニット130が埋め込まれるようになっている。天板部210の一側端には、両端が開口する円筒部212が設けられている。この円筒部212の両端の開口には、トルクヒンジ140が挿嵌される挿嵌孔214が形成されている。
また、円筒部212の両端近傍の外周面上には、トルクヒンジ140の回転を防止するための留付部材が挿入可能な留付孔215が開口形成されている。また、円筒部212の長手方向の長さは、天板部210の長さよりも短くなっており、円筒部212の両端には、第2のケース部材112と接合する接合部216が形成されている。また、天板部210の他側端には、切欠部217が形成されている。この切欠部217には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔(不図示)が開口形成されている。また、切欠部217の天板部210側には、開口状態において、後述する第6のケース部材116のストッパが係止するストッパ受け部219が形成されている。
側壁部211には、第1のロック機構270を支持する支持受218が設けられている。また、側壁部211には、後述する血圧計100の収納動作または開口動作において、第6のケース部材116の側壁部261に摺接する摺接溝160が形成されている。
第2のケース部材112は、平面部220と、側壁部221とを備えて構成される。平面部220は、第2のロック機構280の一構成部である第2のボタン180を収納する収納孔222が形成されている。また、平面部220は、内側に、不図示の補強用のリブが設けられている。この補強用のリブについては、後述する第5のケース部材115の説明において、詳細に説明する。また、平面部220の一側端には、平面部220および側壁部221から突出した突出部223が設けられている。この突出部223には、トルクヒンジ140が挿嵌される挿嵌孔224が設けられている。挿嵌孔224は、トルクヒンジ140の一端の形状と同様の形状であり、トルクヒンジ140の一端に係合可能な、たとえば、六角形状に形成されている。
また、平面部220の他側端には、切欠部225が形成されている。この切欠部225には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔226が開口形成されている。また、切欠部225の平面部220側には、開口状態において、後述する第3のケース部材113のストッパ234と係止するストッパ受け部229が形成されている。
側壁部221は、第2のロック機構280を支持する支持受227が形成されている。また、側壁部221には、血圧計100の収納動作または開口動作において、第3のケース部材113の側壁部231が摺接する摺接溝161が形成されている。
第3のケース部材113は、平面部230と、略三角形状の側壁部231とを備えて構成される。側壁部231の基部には、平面部230および側壁部231から突設される突設部232が設けられている。この突設部232には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔233が開口形成されている。また、平面部230の四隅には、平面部230から迫り出して形成されたストッパ234が設けられている。
第4のケース部材114は、不図示の底面部と、側壁部240とを備えて構成される。また、第4のケース部材114内には、隔壁241が設けられ、隔壁241を介して、ポンプ設置部242と電池設置部243とに仕切られている。底面部の一側端には、底面部および側壁部240の一部が切り込まれた切欠部244が形成されている。この切欠部244には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔245が開口形成されている。また、切欠部244の底面部側には、開口状態において、第3のケース部材113のストッパ234に係止するストッパ受け部249が形成されている。
また、底面部の他側端には、両端が開口する円筒部246が設けられている。この円筒部246の両端の開口には、トルクヒンジ140が挿嵌される挿嵌孔247が形成されている。また、円筒部246の両端近傍の外周面上には、トルクヒンジ140の回転を防止するための留付部材が挿入可能な留付孔(不図示)が形成されている。
また、円筒部246の長手方向の長さは、底面部の長さよりも短くなっており、円筒部246の両端には、第5のケース部材115と接合する接合部248が形成されている。また、側壁部240には、血圧計100の収納動作または開口動作において、第3のケース部材113の側壁部231が摺接する摺接溝162が形成されている。
第5のケース部材115は、平面部250と、側壁部251とを備えて構成される。平面部250には、補強用のリブ252が設けられている。リブ252は、円弧状に形成されており、開口状態において、カフ120の外周に沿うようになっている。なお、上述した第2のケース部材112のリブについても、図示されていないが、同様の構成となっている。また、平面部250の一側端には、側壁部251から突出した突出部253が設けられている。この突出部253には、トルクヒンジ140が挿嵌される挿嵌孔254が設けられている。挿嵌孔254は、第2のケース部材112の挿嵌孔224と同様に、六角形状に形成されている。
また、平面部250の他側端には、切欠部255が形成されている。この切欠部255には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔(不図示)が開口形成されている。また、切欠部255の平面部250側には、開口状態において、後述する第6のケース部材116のストッパ(不図示)に係止するストッパ受け部269が形成されている。
また、第5のケース部材115の側壁部251には、第1のロック機構270が係止される第1の係止突起256と、第2のロック機構280が係止される第2の係止突起257が設けられている。また、側壁部251と、最も外側の位置に配置されるリブ252との間には、突壁258が設けられている。この突壁258と、最も外側の位置に配置されるリブ252との間には、カフ120の端部が嵌合するカフ嵌合溝259が形成されている。なお、上述した第2のケース部材112の内面にも、同様のカフ嵌合溝が形成されている。
第6のケース部材116は、第3のケース部材113と略同様の構成であり、平面部260と、略三角形状の側壁部261とを備えて構成される。側壁部261の基部には、平面部260および側壁部261から突設される突設部262が設けられている。この突設部262には、回転ヒンジ150が挿通される挿通孔263が開口形成されている。また、平面部260の四隅には、平面部260から迫り出して形成されたストッパ(不図示)が形成されている。
(各ケース部材111〜116の連結について)
つぎに、各ケース部材111〜116の連結について説明する。第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、トルクヒンジ140によって、連結される。第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、第1のケース部材111の接合部216と第2のケース部材112の突出部223とを嵌め合わせるとともに、第1のケース部材111の挿嵌孔214と第2のケース部材112の挿嵌孔224とにトルクヒンジ140を挿嵌することによって、連結される。
トルクヒンジ140は、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とを回転自在に軸支するとともに、第1のケース部材111と第2のケース部材112とを相対的に所定の力で付勢する。したがって、第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、トルクヒンジ140を支軸として回転自在であり、図1に示す、組み立てた開口状態となるように、支軸を中心にして両ケース部材111,112のなす角が所定角度(90°)となるように付勢されている。
また、第2のケース部材112と第3のケース部材113とは、回転ヒンジ150によって、連結される。第2のケース部材112と第3のケース部材113とは、第2のケース部材112の切欠部225と第3のケース部材113の突設部232とを嵌め合わせるとともに、第2のケース部材113の挿通孔226と第3のケース部材113の挿通孔233とに回転ヒンジ150を挿通させることによって、連結される。
回転ヒンジ150は、第2のケース部材112と第3のケース部材113とに対して、付勢力を与えるものではなく、外部から付与された応力に対して、回転ヒンジ150を支軸として、第2のケース部材112と第3のケース部材113とを回動させるものである。このようにして、第2のケース部材112と第3のケース部材113とは、回転ヒンジ150を支軸として回転自在となっている。
また、第2のケース部材112と第3のケース部材113とは、開口状態において、第3のケース部材113のストッパ234と第2のケース部材112のストッパ受け部229とが係止することにより、回転ヒンジ150を支軸として、一定以上、開かないようになっている。具体的には、図1に示す開口状態において、第2のケース部材112と第3のケース部材113とが、回転ヒンジ150を支軸として、所定角度(135°)以上、開かないようになっている。
一方、詳細については後述する収納状態の説明で述べるが、第2のケース部材112と第3のケース部材113とは、回転ヒンジ150を支軸として、所定角度まで回動すると、第2のケース部材112の側壁部221に形成された摺接溝161と第3のケース部材113の側壁部231とが係止することにより、回動が規制され、所定角度以下に回動しないようになっている。
なお、第3のケース部材113〜第6のケース部材116の連結についても、上述した第1のケース部材111〜第3のケース部材113の連結とほぼ同様である。具体的には、第4のケース部材114と第5のケース部材115とは、トルクヒンジ140によって連結されている。また、第3のケース部材113と第4のケース部材114との連結、第5のケース部材115と第6のケース部材116との連結、および第6のケース部材116と第1のケース部材111との連結は、それぞれ回転ヒンジ150によって連結されている。
ここで、図1に示す開口状態において、中間部材(第3のケース部材113および第6のケース部材116)が介在することにより、中間部材と中間部材に接合するケース部材とのなす角が135°になる点について、補足する。なお、ここでは、中間部材には第3のケース部材113を例に挙げて、説明するが、第6のケース部材116についても同様である。
第3のケース部材113は、側壁部231が略直角二等辺三角形状に形成されている。また、第3のケース部材113は、回転ヒンジ150によって軸支される2カ所の支軸を備え、第2のケース部材112および第4のケース部材114と連結されている。図1に示す開口状態において、第2のケース部材112と第4のケース部材114とは、互いに直交する方向に配置されており、第3のケース部材113を介して、回転ヒンジ150によって回転自在に連結されている。これにより、第3のケース部材113は、第2のケース部材112に対する角度と、第4のケース部材114に対する角度とに対して、等しい角度で傾斜して配置される。
したがって、図1に示すように、第3のケース部材113は、水平方向に対して45°傾くことになる。これにより、第3のケース部材113は、第2のケース部材112および第4のケース部材114とのなす角が直角二等辺三角形の鋭角(45°)を加算した値の135°となって配置される。
このように、中間部材が配置されることにより、開口状態において、安定した形状を保持できる。また、中間部材の底面部の長さを短くすることができ、後述する収納状態において、高さ方向の成分を小さくすることができる。
(第1のロック機構270の構成)
つぎに、第1のロック機構270の構成について説明する。第1のロック機構270は、第1のケース部材111と、第5のケース部材115とをロックすることにより、開口状態を保持するためのものである。第1のロック機構270は、回転バー271と、対構成の第1のアーム部材272(第1のロック部材)と、第1のボタン170と、を備えて構成される。
回転バー271は、第1のケース部材111の支持受218に支持される。第1のアーム部材272は、回転バー271の両端に配置されている。第1のアーム部材272は、略円弧状に形成されており、一端に鉤状の係止片(不図示)が形成されており、他端には回転バー271に嵌通する嵌通孔273が形成されている。回転バー271に嵌通する嵌通孔273は、回転バー271に固設されており、回転バー271に連動して回転するようになっている。
第1のボタン170は、回転バー271の略中央に配置されている。第1のボタン170は、板状に形成された板状部材275の中央に回転バー271に嵌通する嵌通孔276が設けられている。また、第1のボタン170は、図1に示すように、一端が第1のケース部材111の表示ユニット130側に突出している。また、回転バー271に嵌通する嵌通孔276は、回転バー271に固設されており、回転バー271に連動して回転するようになっている。
つぎに、図3を用いて、第1のロック機構270の詳細について、説明する。図3は、本発明の実施の形態1にかかる第1のロック機構の断面図である。図3は、開口状態における第1のロック機構270を示したものである。
第1のロック機構270は、蝶番ばね303を備え、蝶番ばね303の一端がアーム側固定部材301によって固定され、他端がケース側固定部材302によって固定されるとともに、中央の巻回し部が回転バー271の同軸上に遊嵌されている。第1のアーム部材272は、蝶番ばね303により、矢印310方向に付勢されており、血圧計100の開口状態において、係止片277が第5のケース部材115に設けられている第1の係止突起256に係止するようになっている。
(第2のロック機構280の構成)
つぎに、第2のロック機構280の構成について、図2を基に説明する。図2に示す第2のロック機構280は、第2のケース部材112と、第5のケース部材115とをロックすることにより、収納状態を保持するためのものである。
第2のロック機構280は、第2のアーム部材281(第2のロック部材)と、回転伝達部材282と、第2のボタン180と、回転バー284と、を備えて構成される。第2のアーム部材281は、回転バー284の両端に配置されている。第2のアーム部材281は、一端に、鉤状に形成された係止片285と、係止片285の背面側に傾斜部286とを備えて構成されている。また、第2のアーム部材281は、他端に回転バー284に嵌通する嵌通孔287を備えて構成されている。回転バー284に嵌通する嵌通孔287は、回転バー284に固設されており、回転バー284に連動して回転するようになっている。
回転伝達部材282は、L字状に構成され、一端に嵌通孔288を備えて構成される。回転伝達部材282は、回転バー284の略中央に配置され、一端の嵌通孔288が回転バー284に固設され、回転バー284に連動して回転するようになっている。また、回転伝達部材282の他端は、第2のボタン180に接続されている。回転バー284は、第2のアーム部材281および回転伝達部材282を連結し、第2のケース部材112の支持受227に支持されている。
つぎに、図4を用いて、第2のロック機構280の詳細について、説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構の断面図である。図4は、開口状態における第2のロック機構280を示したものである。第2のロック機構280は、蝶番ばね403を備え、蝶番ばね403の一端がアーム側固定部材401によって固定され、他端がケース側固定部材402によって固定されるとともに、中央の巻回し部が回転バー284に遊嵌している。
また、回転伝達部材282は、第2のボタン180と接続されている。また、第2のボタン180は、鍔状部材289が第2のケース部材112に設けられた収納孔222の底部290に当接することによって抜け防止の処理が施されているとともに、第2のケース部材112の表面と略等しい高さの表面に保たれている。
(トルクヒンジ140の構成)
つぎに、図5−1を用いて、トルクヒンジ140の構成について説明する。図5−1は、本発明の実施の形態1にかかるトルクヒンジの分解斜視図である。トルクヒンジ140は、第1の筒部材510と、弾性ばね520と、第2の筒部材530と、を備えて構成されている。
第1の筒部材510は、円筒状に形成されたものであり、一端に開口部511が形成され、他端は閉じられた封止部512となっている。第1の筒部材510の封止部512側は、断面がD字カットされており、外周の一部に断面が平面上に形成された平面部513が形成されている。また、第1の筒部材510の外周面上のうち、封止部512側には、弾性ばね520が係止する係止孔514が形成されている。
弾性ばね520は、螺旋状に形成されている。弾性ばね520の両端は、それぞれ、端部が屈曲突出して形成され、一端が第1の筒部材510に係止する第1の係止部521となり、他端が第2の筒部材530に係止する第2の係止部522となっている。
第2の筒部材530は、円筒状に形成されたものであり、一端に開口531が形成され、他端は六角形状に形成された頭部532を形成している。頭部532には、溝部533が形成されている。溝部533には、弾性ばね520の第2の係止部522が係止する係止孔534が形成されている。
上述した、第1の筒部材510と、弾性ばね520と、第2の筒部材530と、を組み合わせることにより、実施の形態1にかかるトルクヒンジ140が構成される。具体的には、第1の筒部材510の開口部511に弾性ばね520を挿入し、弾性ばね520の第1の係止部521を係止孔514に挿通することによって係止する。
そして、弾性ばね520が挿入された状態の第1の筒部材510を、第2の筒部材530内に挿入する。このとき、弾性ばね520の第2の係止部522を、第2の筒部材530の係止孔534に挿通することによって係止する。なお、第1の筒部材510の内周面、第2の筒部材530の内周面、および弾性ばね520の表面には、グリスが塗布されている。
したがって、第1の筒部材510と第2の筒部材530とは、相対的に回転自在であり、弾性ばね520は、この回転方向に対する付勢力を発生させる。
図5−2は、本発明の実施の形態1にかかるトルクヒンジの挿嵌を示した説明図である。ここでは、トルクヒンジ140を用いて、第1のケース部材111と第2のケース部材112とを連結した場合について説明するが、第4のケース部材114と第5のケース部材115との連結についても、同様である。また、トルクヒンジ140の挿嵌は、開口状態でおこなうものとする。なお、開口状態とは、図1に示すように、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角が、たとえば、90°の状態である。
トルクヒンジ140は、第1のケース部材111の挿嵌孔214、および第2のケース部材112の挿嵌孔224に挿嵌される。トルクヒンジ140が挿嵌されると、トルクヒンジ140のD字カット部、具体的には、トルクヒンジ140の平面部513が、第1のケース部材111の留付孔215に対応した位置に配置される。
そして、留付孔215から留付部材540を挿入することにより、トルクヒンジ140の一端が固定される。一方、トルクヒンジ140の頭部532は、六角形状に形成された第2のケース部材112の挿嵌孔224に嵌め込まれることにより、固定される。これにより、第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、トルクヒンジ140を支軸として、回転自在となっている。
また、付勢力については、たとえば、開口状態でトルクヒンジ140を挿嵌すれば、開口状態において、トルクヒンジ140の付勢力を小さくできる。一方、この場合において、開口状態から変形した状態、たとえば、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角が、90°から開いた場合には、開口状態である90°に戻ろうとする付勢力が作用する。
また、実施の形態1にかかるトルクヒンジ140は、付勢力を調整することができる。具体的には、トルクヒンジ140の付勢力は、頭部532を左右に回転させることによって調整することができる。より具体的には、トルクヒンジ140の付勢力は、トルクヒンジ140の一端が留付部材540に留め付けられているため、他端の頭部532の位置(位相)によって調整することができる。したがって、六角形状に形成された頭部532を、60°ごとに頭部532を左右の回転方向に回すことにより、付勢力を弱めたり、強めたりすることができる。
また、トルクヒンジ140の付勢力の調整は、トルクヒンジ140を左右に回転させておこなう手法に限られない。トルクヒンジ140の付勢力は、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角によって相対的に決定される。したがって、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角を90°からずらした位置でトルクヒンジ140を挿嵌すれば、ずらした角度分だけ付勢力を調整することができる。
また、頭部532の形状を八角形、または、それ以上の多角形にすれば、頭部532を回すことのできる角度が小さくなるので、より付勢力の微調整が可能になる。また、一方で、頭部532の保持力を上げ、トルクヒンジ140の付勢力をより確実に挿嵌孔224に伝達させるためには、頭部532を、六角形より小さい、たとえば、四角形にしてもよい。また、実施の形態1において、トルクヒンジ140は側面2カ所、両面で計4カ所に4個用いているが、回転ヒンジ150の配置されている部位の全てにトルクヒンジ140を用いてもよい。
(カフ120の構成)
つぎに、図6を用いて、カフ120の構成について説明する。図6は、本発明の実施の形態1にかかるカフの分解斜視図である。実施の形態1に用いられるカフ120には、カフリング610と、阻血袋620と、カフ帯630と、を備えて構成されている。
カフリング610は、ポリエチレン製であり、2つの開口部611を形成している。また、カフリング610の両端には、それぞれ、支持部材として、樹脂製リングまたはコイルばね状の金属リングなどの弾性リング612が設けられている。
阻血袋620は、ポリウレタン製であり、吸入排気用チューブ621を介して、不図示のエアポンプに接続される。カフ帯630は、ナイロン製であり、阻血袋620にエアが送り込まれた際の外側への膨張を抑えるものである。このカフ帯630は、軸方向の伸張率に対して、円周方向の伸張率が極めて低いものが用いられる。
実施の形態1にかかるカフ120は、弾性リング612が、図2に示す第5のケース部材112のカフ嵌合溝259に嵌合するようになっている。また、同様に、第2のケース部材112のカフ嵌合溝に対しても、弾性リング612が嵌合している。
また、実施の形態1にかかるカフ120は、測定時において、不図示のエアポンプによって阻血袋620の内腔が加圧された際に、カフ帯630が阻血袋620の外側への膨張を制限するようになっている。特に、カフ帯630は、軸方向に比べて周方向の伸張率が低いものであるため、阻血袋620の外側への膨張を、より制限するようになっている。
(表示ユニット130の構成)
つぎに、図7を用いて、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100の表示ユニット130の構成について説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかる血圧計の表示ユニットを示した説明図である。表示ユニット130は、第1のケース部材111に収納されている。表示ユニット130は、表示画面710と、操作部720とから構成されている。
表示画面710は、最高血圧値表示部711と、最低血圧値表示部712と、脈拍表示部713とからなる。最高血圧値表示部711は、最高血圧値を表示する。最低血圧値表示部712は、最低血圧値を表示する。脈拍表示部713は、脈拍を表示する。
操作部720は、電源/測定ボタン721とメモリボタン722とからなる。電源/測定ボタン721は、使用者の操作によって、電源のオンオフの入力がおこなわれる。メモリボタン722は、使用者の操作によって、測定後の各測定値をメモリに記憶させるための入力がおこなわれる。なお、表示ユニット130への電源の供給は、図2に示す第4のケース部材114の電池設置部243に収容されるバッテリによっておこなわれる。
また、図7は、使用者が血圧計100に上腕を挿通させて、血圧を測定する際に、使用者から見える表示ユニット130を示している。実施の形態1においては、第1のケース部材111の天板部210に表示ユニット130を装着しているため、表示画面710に対して良好な視認性を得ることができる。
(血圧計100の機能的構成)
つぎに、図8を用いて、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100の機能的構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態1にかかる血圧計の機能ブロック図である。なお、血圧計100は、使用者がカフ内に腕を挿通させて、上述した電源/測定ボタン721を押すと、自動的にカフ120にエアを送り込んで測定を開始するものである。
血圧計100は、カフ120と、表示ユニット130とを備えて構成される。カフ120は、阻血袋620と、エアポンプ811と、エアバルブ812と、圧力センサ813とを備えて構成される。阻血袋620は、吸入排気用チューブ621を介して、エアポンプ811と、エアバルブ812と、圧力センサ813とに接続されている。
エアポンプ811は、阻血袋620の内腔を加圧する。具体的には、測定時において阻血袋620の内腔の圧力が所定の圧力となるように圧縮気体を内腔に送り込む。エアバルブ812は、阻血袋620の内腔の圧力を維持するほか、減圧をおこなう。具体的には、測定時においてエアポンプ811によって高圧状態となった阻血袋620の内腔の圧力の維持および減圧をおこなうとともに、測定終了後において阻血袋620の内腔を大気圧に復帰させる。圧力センサ813は、測定時において変化する阻血袋620の内腔の圧力を検出する。
また、表示ユニット130は、CPU820と、エアポンプ駆動回路830と、エアバルブ駆動回路840と、増幅器850と、A/Dコンバータ860と、メモリ870と、表示画面710と、操作部720とを備えて構成される。CPU820は、血圧計100全体の制御を司る。エアポンプ駆動回路830は、CPU820からの指令を受けて、エアポンプ811の駆動を制御する。エアバルブ駆動回路840は、CPU820からの指令を受けて、エアバルブ812の開閉状態を制御する。増幅器850は、圧力センサ813から出力される阻血袋620の圧力検出信号を増幅し、A/Dコンバータ860に出力する。A/Dコンバータ860は、増幅器850から出力されたアナログ信号をデジタル化し、CPU820に出力する。
また、CPU820は、表示ユニット130の操作部720に入力された指令に基づいて、エアポンプ811、エアバルブ812および圧力センサ813の制御を行なうとともに、測定結果を表示画面710に出力する。また、表示画面710に表示された測定結果に基づき、使用者によってメモリボタン722の操作入力がおこなわれると、CPU820は、測定結果をメモリ870に出力する。そして、メモリ870は、測定結果を記憶する。
(第1のロック機構270の解除動作)
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる第1のロック機構の解除動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態1にかかる第1のロック機構の解除動作を示した作用図である。なお、第1のロック機構270は、上述したように、第1のケース部材111と、第5のケース部材115とをロックすることにより、開口状態を保持するためのものである。具体的には、上述したように、開口状態において、第1のロック機構270の第1のアーム部材272は、蝶番ばね303の付勢力によって、第1の係止突起256に係止しており、このとき、第1のロック機構270の第1のボタン170は、蝶番ばね303の付勢力によって、矢印910の方向に力が作用している。
今、使用者が、血圧計100の使用を終えたとする。使用者が、第1のボタン170に、矢印920方向に力を与えたとすると、第1のボタン170が回転バー271を支軸として矢印920方向に傾倒する。このとき、第1のボタン170の嵌通孔276は、矢印930方向に回転する。回転バー271は、嵌通孔276の回転に連動して、矢印930方向に回転する。さらに、回転バー271の回転に連動して、第1のアーム部材272の嵌通孔273が矢印930方向に回転する。そして、第1のアーム部材272は、回転バー271を支軸として、矢印940方向に回動する。
このようにして、第1のアーム部材272の係止片277が第1の係止突起256から離間し、第1のロック機構270によるロックが解除される。第1のロック機構270が解除されると、血圧計100は折りたたみ可能な状態になる。そして、使用者が第1のケース部材111を下方へ押圧することにより、血圧計100は折りたたまれる。
(収納状態における血圧計100の構成)
図10は、本発明の実施の形態1にかかる血圧計の収納状態を示した斜視図である。収納状態において、血圧計100は、天板部1010と、側板部1020と、側板部1030と、底板部1040とによって構成される。天板部1010は、第1のケース部材111と、第2のケース部材112とによって構成される。側板部1020は、第3のケース部材113によって構成される。側板部1030は、第6のケース部材116によって構成される。底板部1040は、第4のケース部材114と、第5のケース部材115とによって構成される。
すなわち、矢印1050方向において、第1のケース部材111と第2のケース部材112とを合わせた長さが、第4のケース部材114と第5のケース部材115とを合わせた長さと等しくなっている。また、矢印1060方向において、第3のケース部材113と、第6のケース部材116とは長さが等しくなっている。
(血圧計100の開口状態から収納状態への収納動作)
ここで、血圧計100が開口状態から収納状態へ折りたたまれる際の収納動作について説明する。血圧計100は、折りたたまれる際の収納動作において、各ケース部材111〜116がトルクヒンジ140および回転ヒンジ150を支軸として回動することによって、折りたたまれる。具体的には、第1のロック機構270が解除された開口状態から、利用者が、トルクヒンジ140の付勢力に抗して、第1のケース部材111を押圧すると、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角が、トルクヒンジ140を支軸として、180°になるまで開く方向に回動する。同様に、第4のケース部材114と第5のケース部材115とのなす角が、トルクヒンジ140を支軸として、180°になるまで開く方向に回動する。
一方、回転ヒンジ150によって連結される各ケース部材111〜116は、回転ヒンジ150を支軸として、それぞれ回動する。回転ヒンジ150を支軸としたケース部材111〜116の動作について、第3のケース部材113と第4のケース部材114との動作を例に挙げて説明する。第3のケース部材113と第4のケース部材114とは、図1に示す開口状態(回転ヒンジを支軸として、なす角が135°)から、回転ヒンジ150を支軸として、所定角度(90°)まで回動すると、第4のケース部材114の側壁部240に形成された摺接溝162と第3のケース部材113の側壁部231とが係止することにより、回動が規制されるようになっている。
また、第1のケース部材111の摺接溝160と第6のケース部材116の側壁部261についても、同様に、第1のケース部材111の摺接溝160と第6のケース部材116とのなす角が90°になる位置で係止し、回動が規制されるようになっている。また、第2のケース部材112の摺接溝161と第3のケース部材113の側壁部231とについても、同様に、第2のケース部材112の摺接溝161と第3のケース部材113とのなす角が90°になる位置で係止し、回動が規制されるようになっている。
このように、回転ヒンジ150で連結される各ケース部材111〜116が、回転ヒンジ150を支軸として各なす角が90°以下にならないことにより、血圧計100は、収納状態において、直方体形状を形成することができる。したがって、血圧計100は、直方体の歪んだ平行四辺形の形状にならず、高さ方向を形成する第3のケース部材113および第6のケース部材116に最低限の大きさのものを用いながら、カフ120を収容するスペースを確保した直方体形状を保持するようになっている。また、血圧計100は、不要な突出のない直方体形状であるため、収納性がよいだけでなく、形状が安定しているため、剛性も向上する。
また、血圧計100の収納状態において、カフ120は、弾性リング612が弾性変形することにより、各ケース部材111〜116内に収納される。また、血圧計100の収納状態では、第2のケース部材112と、第5のケース部材115とが、一部対向配置される。そして、第2のロック機構280が、第2のケース部材112と第5のケース部材115とをロックすることにより、収納状態が保持されるようになっている。
(第2のロック機構280のロック動作)
図11は、本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構のロック動作を示した作用図である。血圧計100の収納動作時において、第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角が増大していき、天板部1010が形成されていく。
また、第4のケース部材114と第5のケース部材115についても同様に、トルクヒンジ140を支軸として、第4のケース部材114と第5のケース部材115とのなす角が増大していき、底板部1040が形成されていく。このとき、天板部1010は、底板部1040に対して矢印1101方向に移動し、底板部1040は、天板部1010に対して矢印1102方向に移動する。
そして、血圧計100が所定量折りたたまれると、第2のアーム部材281の傾斜部286と、第5のケース部材115に設けられる第2の係止突起257とが接触する。さらに、血圧計100が折りたたまれてくると、矢印1110方向に示すように、傾斜部286が第2の係止突起257を滑るとともに、第2のアーム部材281が矢印1110方向に開いていく。そして、第2のアーム部材281の係止片285が第2の係止突起257を越えるとロックがかかるようになっている。
図12は、本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構によるロック時の状態を示した作用図である。第2のロック機構280は、第2のアーム部材281が第2の係止突起257に係止することにより、第2のケース部材112と、第5のケース部材115とをロックしている。なお、このとき、トルクヒンジ140の付勢力により、天板部1010には矢印1201方向に相対的に力が働き、また、底板部1040には矢印1202方向に相対的に力が働いている。このように、実施の形態1においては、第2のロック機構280が、第2のケース部材112と、第5のケース部材115とをロックすることにより、トルクヒンジ140の付勢力に抗して、血圧計100の収納状態を保持している。
(血圧計100の収納状態から開口状態への開口動作)
つぎに、血圧計100の収納状態から開口状態への開口動作について説明する。図13は、本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構の解除動作を示した作用図である。今、使用者が、第2のボタン180を押下し、つまり、矢印1310方向に力を与えたとする。すると、回転伝達部材282が回転バー284を支軸として傾き、回転伝達部材282の嵌通孔288が矢印1320方向に回転する。そして、嵌通孔288の回転に連動して、回転バー284が矢印1320方向に回転する。さらに、回転バー284の回転に連動して、第2のアーム部材281の嵌通孔287が矢印1320方向に回転する。そして、第2のアーム部材281は、回転バー284を支軸として、矢印1330方向に回動する。このようにして、第2のアーム部材281の係止片285が第2の係止突起257から離間し、第2のロック機構280によるロックが解除される。
第2のロック機構280が解除されると、トルクヒンジ140の蓄圧された付勢力により、血圧計100は、収納状態から、図1に示す開口状態に引き起こされる。具体的には、天板部1010が底板部1040に対して矢印1340方向に移動し、また、底板部1040が天板部1010に対して矢印1350方向に移動する。このとき、第1のケース部材111と第2のケース部材112とは、トルクヒンジ140の蓄圧された付勢力により、トルクヒンジ140を支軸として、第1のケース部材111と第2のケース部材112とのなす角が180°から、図1に示す90°になるまで減少する方向に回動する。同様に、第4のケース部材114と第5のケース部材115とは、トルクヒンジ140を支軸として、第4のケース部材114と第5のケース部材115とのなす角が180°から90°になるまで減少する方向に回動する。
また、図10に示す回転ヒンジ150によって連結される各ケース部材(具体的には、第1のケース部材111と第6のケース部材116、第2のケース部材112と第3のケース部材113、第3のケース部材113と第4のケース部材114、第5のケース部材115と第6のケース部材116)は、回転ヒンジ150を支軸として、各ケース部材のなす角が、図10に示す90°の状態から、図1に示す135°になるまで、相互に開く方向に回動する。
そして、図1に示す開口状態になると、トルクヒンジ140の付勢力が小さくなるのと同時に、たとえば、第3のケース部材113に設けられるストッパ234が、第2のケース部材112のストッパ受け部229および第4のケース部材114のストッパ受け部249に係止されることにより、第2のケース部材112と第3のケース部材113との回動動作、および第3のケース部材113と第4のケース部材114との回動動作は規制される。同様に、第6のケース部材116に設けられたストッパにより、第5のケース部材115と第6のケース部材116との回動動作、および第1のケース部材111と第6のケース部材116との回動動作は規制される。
そして、開口状態において、血圧計100は、第1のロック機構270によって、第1のケース部材111と第5のケース部材115とがロックされる。また、カフ120は、弾性リング612が第2のケース部材112のカフ嵌合溝、および第5のケース部材115のカフ嵌合溝259に嵌合していることにより、各ケース部材111〜116の開口動作に伴って、円筒状に形成される。このようにして、血圧計100は、収納状態から開口状態に引き起こされる。
なお、実施の形態1にかかる第1のロック機構270において、第1のボタン170は、使用者が直接、板状部材275を傾倒させることによって、回転バー271を回転させるようにしたが、このような構成に限らず、簡単な操作により、回転バー271を回転させることができるものであればいずれの構成でもよい。具体的には、たとえば、図4に示すように、第2のロック機構280に用いられる第2のボタン180と、回転伝達部材282とを用いて、当該ボタンの押下によって、回転バー271を回転させるようにしてもよい。
なお、実施の形態1において、電源のオンオフについては、図7に示すように、表示ユニット130の電源/測定ボタン721によっておこなわれるが、このような手法に限らず、開口状態を保持する第1のロック機構270がロックまたは解除した際に、電源のオンオフをおこなってもよいし、収納状態を保持する第2のロック機構280がロックまたは解除した際に、電源のオンオフをおこなってもよい。
具体的には、第1のロック機構270を解除した際に電源をオフにする場合には、たとえば、第1のボタン170の操作により第1のボタン170が傾倒したときに、電源がオフになるようにすればよい。また、第2のロック機構280がロックされた際に電源をオフにする場合には、たとえば、第2のアーム部材281が第2の係止突起257に係止したときに、電源がオフになるようにすればよい。
また、第1のロック機構270がロックした際に電源をオンにする場合には、第1のロック機構270のロックにより、第1のボタン170が所定の位置および所定の姿勢となったときに電源がオンになるようにすればよい。なお、この場合、電源がオンになった状態で長時間放置されるとバッテリを不必要に消費してしまうので、電源がオンになった後、所定時間経過した際に、電源がオフになるようにすればよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、複数のケース部材111〜116が互いに回動自在に連結されてカフ120をリング状に取り囲むことにより、複数のケース部材111〜116が折りたたまれた収納状態と開口した開口状態を取ることができる。したがって、全てのケース部材111〜116が両端支持構造となり、強度を損ねることなく小型化を実現することができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、トルクヒンジ140および回転ヒンジ150により連結された複数のケース部材111〜116を備え、複数のケース部材111〜116のうち、フタとなる第1のケース部材111に表示ユニット130を設けたので、装置の小型化を図りながら、特に収納時における装置の小型化を実現できるとともに、表示画面710に対する視認性を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、カフ120の外周を囲む複数のケース部材111〜116を設け、トルクヒンジ140および回転ヒンジ150によって複数のケース部材111〜116を回動自在に連結し、カフ120が開口した開口状態と、カフ120が収納した収納状態と、に複数のケース部材111〜116を変形させるようにした。また、第1のロック機構270、および第2のロック機構280を備え、カフ120が開口した状態、およびカフ120が収納した状態を保持するようにした。
したがって、装置の小型化を図りながら、使用時においては安定した形状を保持できるとともに、特に、収納時において装置の小型化を実現できる。また、収納状態において、小型で表面がフラットな直方体になるため、複数の血圧計100を積載した場合などに収納性が向上し、倉庫などにおける収納中や運搬中に効果的である。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、第1のケース部材111と第2のケース部材112との接続、および、第4のケース部材114と第5のケース部材115との接続に、トルクヒンジ140を用いた。したがって、収納状態において、開口状態に引き起こされる方向に付勢力が働いているので、付勢力によって収納状態から開口状態への引き起こしを簡単におこなうことができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、トルクヒンジ140の付勢力を調整するように、トルクヒンジ140の頭部532の形状、およびケース部材(たとえば、第2のケース部材112)の挿嵌孔224を六角形状にし、トルクヒンジ140のトルク調整がおこなえる。したがって、使用者にとって、違和感のない速度で、収納状態から開口状態に開く速度を調整できる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、カフ120は、カフリング610の外側に阻血袋620を設け、さらに阻血袋620の外側にカフ帯630を設けた。したがって、阻血袋620に空気が送り込まれ、阻血袋620が膨れた場合に、カフ帯630が阻血袋620の外側への膨張を制限するので、効率よく阻血袋620の圧力を上昇させ、挿入された腕を圧迫することができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、カフ帯630には、軸方向に対する周方向の伸張率が低いものを用いた。したがって、測定時において、軸方向に比べて周方向に大きく伸張する力が作用する阻血袋620に対して、周方向の伸びを抑えることができ、効率よく阻血袋620の圧力を上昇させ、挿入された腕を圧迫することができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、カフリング610は、2つの開口部を有し、2つの開口部には弾性リング612が設けられており、弾性リング612は、第2のケース部材112のカフ嵌合溝、および第5のケース部材115のカフ嵌合溝259に嵌合している。したがって、各ケース部材111〜116の収納動作および開口動作に合わせて、カフ120を収納または開口させることができる。また、使用者は、カフ120の位置調節や、円筒状になるように形を整える等の手間を省くことができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、第1のロック機構270を設けた。具体的には、血圧計100の開口状態で、第3のケース部材113を介して隣接する第1のケース部材111と第5のケース部材115間に位置する第1のアーム部材272を第1のケース部材111側に設け、また、第1のアーム部材272が係止される第1の係止突起256を第5のケース部材115に設けた。したがって、開口状態を保持することができ、測定中に、血圧計100が折りたたまれてしまうことを防止できる。また、測定中に、反対側へ倒れることをも防止できる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、第1のロック機構270は、第1のアーム部材272の係止を解除する第1のボタン170を備えて構成される。したがって、使用者は、簡単なボタン操作によって、第1のロック機構270を解除することができる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、第2のロック機構280を設けた。具体的には、血圧計100の収納状態で、第5のケース部材115との間に位置する第2のアーム部材281を第2のケース部材112側に設け、また、第2のアーム部材281が係止される第2の係止突起257を第5のケース部材115に設けた。したがって、血圧計100の収納状態を保持することができ、血圧計100が開口状態へ引き起こされてしまうことを防止できる。
また、本発明の実施の形態1にかかる血圧計100によれば、第2のロック機構280は、第2のアーム部材281の係止を解除する第2のボタン180を備えるようにした。したがって、使用者は、簡単なボタン操作によって、血圧計100の収納状態から開口状態へ引き起こすことができる。
(実施の形態2)
(開口状態における血圧計1400の構成)
図14は、本発明の実施の形態2にかかる血圧計の全体構成を示した概要図である。本発明の実施の形態2にかかる血圧計1400は、4つのケース部材を用いた点で、実施の形態1とは異なる。なお、カフ、表示ユニット、第1のロック機構、第2のロック機構、およびトルクヒンジ等の基本的構成については、実施の形態1と同様の構成であるため、ここではその説明および図示を省略する。
図14に示した状態は、血圧計1400の開口状態である。血圧計1400は、装置筐体1401と、カフ1402と、不図示の表示ユニットとから構成されている。装置筐体1401は、フタとなる第1のケース部材1410と、側板となる第2のケース部材1420と、本体となる第3のケース部材1430と、側板となる第4のケース部材1440と、から構成されている。各ケース部材1410〜1440の内面には、図示していないが、カフ1402が嵌合する嵌合溝が形成されている。
第1のケース部材1410と第2のケース部材1420とは、回転ヒンジ1450を介して連結されており、回転ヒンジ1450を支軸として、回転自在となっている。同様に、第3のケース部材1430と、第4のケース部材1440とは、回転ヒンジ1450を介して連結されている。
また、第2のケース部材1420と第3のケース部材1430とは、トルクヒンジ1460を介して連結されており、トルクヒンジ1460によって付勢されるとともに、トルクヒンジ1460を支軸として、回転自在となっている。同様に、第4のケース部材1440と、第1のケース部材1410とは、トルクヒンジ1460を介して連結されている。
また、第1のケース部材1410および第3のケース部材1430には、実施の形態1と同様に、それぞれ隣接するケース部材1420,1440と干渉しないように、内側に摺接溝1413,1433が設けてある。また、第1のケース部材1410と第4のケース部材1440とは、トルクヒンジ1460を支軸として、所定角度(90°)以上、開かないようになっている。具体的には、第1のケース部材1410の平面部1411に、第4のケース部材1440の側壁部1441が当接することにより、回動が制限されるようになっている。同様に、第3のケース部材1430と、第2のケース部材1420とは、第3のケース部材1430の平面部1431に、第2のケース部材1420の側壁部1421が当接することにより、回動が制限されるようになっている。
また、第1のケース部材1410には、表面に表示ユニットが設けられており、測定時における視認性が良好に保たれている。また、血圧計1400には、実施の形態1と同様に、不図示の第1のロック機構により、たとえば、第1のケース部材1410と第4のケース部材1440とをロックすることにより、開口状態が保持されている。
(収納状態における血圧計1400の構成)
つぎに、図15を用いて、実施の形態2にかかる血圧計1400の収納状態について説明する。図15は、本発明の実施の形態2にかかる血圧計の収納状態を示した断面図である。血圧計1400は、第1のロック機構を解除し、利用者が第1のケース部材1410を押圧することにより、収納状態になる。収納状態での血圧計1400は、天板部1510と、底板部1520とによって構成される。天板部1510は、第1のケース部材1410と、第4のケース部材1440とによって構成される。底板部1520は、第2のケース部材1420と、第3のケース部材1430とによって構成される。この状態において、血圧計1400は、実施の形態1と同様に、第2のロック機構によって、相互に対向配置されるケース部材、たとえば、第1のケース部材1410と第2のケース部材1420とがロックされることにより、収納状態が保持される。
(血圧計1400の開口状態から収納状態への収納動作)
つぎに、血圧計1400の開口状態から収納状態への収納動作について、説明する。血圧計1400は、開口状態から収納状態に変形するにあたり、各ケース部材1410〜1440がトルクヒンジ1460および回転ヒンジ1450を支軸として回動することによって、折りたたまれる。具体的には、利用者が、不図示の第1のロック機構の第1のボタンを押した後に、トルクヒンジ1460の付勢力に抗して、第1のケース部材1410を押圧する。すると、第1のケース部材1410と第4のケース部材1440とが、トルクヒンジ1460を支軸として、第1のケース部材1410と第4のケース部材1440とのなす角が、図14に示す90°の状態から180°になるまで開く方向に回動する。同様に、第2のケース部材1420と第3のケース部材1430とが、トルクヒンジ1460を支軸として、第2のケース部材1420と第3のケース部材1430とのなす角が180°になるまで開く方向に回動する。
一方、回転ヒンジ1450によって連結される第1のケース部材1410と第2のケース部材1420とは、回転ヒンジ1450を支軸として、第1のケース部材1410と第2のケース部材1420とのなす角が、図14に示す90°の状態から0°になるまで回動する。同様に、回転ヒンジ1450によって連結される第3のケース部材1430と第4のケース部材1440とは、回転ヒンジ150を支軸として、第3のケース部材1430と第4のケース部材1440とのなす角が0°になるまで回動する。
そして、血圧計1400の収納状態においては、トルクヒンジ1460の付勢力によって開口方向への力が作用しているが、第2のロック機構が第1のケース部材1410と第2のケース部材1420とをロックしていることにより、血圧計1400の収納状態が保持される。また、血圧計1400の収納状態において、カフ1402は、弾性リングが弾性変形することにより、各ケース部材1410〜1440内に収納される。
また、開口動作については、実施の形態1と同様に、第2のロック機構が解除されると、トルクヒンジ1460の蓄圧された付勢力によって、収納状態から開口状態に引き起こされる。血圧計1400の開口動作において、カフ1402は、弾性リングが嵌合溝に嵌合していることにより、各ケース部材1410〜1440の開口動作に伴って、収納した状態から円筒状に形成される。
なお、血圧計1400は、収納状態において、実施の形態1とは異なり、側板部を形成するケース部材が存在しない。詳細には、実施の形態1における中間部材としての第3のケース部材113および第6のケース部材116が存在しない。そのため、各ケース部材1410〜1440は、実施の形態1よりも内部に収納力のあるケース部材、具体的には、各ケース部材1410〜1440を構成する側壁部の高いものを用いればよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる血圧計1400によれば、4つのケース部材1410〜1440が互いに回動自在に連結されてカフ1402をリング状に取り囲むことにより、4つのケース部材1410〜1440が折りたたまれた収納状態と開口した開口状態を取ることができる。したがって、全てのケース部材1410〜1440が両端支持構造となり、強度を損ねることなく小型化を実現することができる。
また、本発明の実施の形態2にかかる血圧計1400によれば、トルクヒンジ1460および回転ヒンジ1450により連結された複数のケース部材1410〜1440を備え、複数のケース部材1410〜1440のうち、フタとなる第1のケース部材1410に表示ユニットを設けたので、装置の小型化を図りながら、表示画面に対する視認性を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態2にかかる血圧計1400によれば、カフ1402の外周を囲む複数のケース部材1410〜1440を設け、トルクヒンジ1460および回転ヒンジ1450によって複数のケース部材1410〜1440を回動自在に連結し、カフ1402が開口した開口状態と、カフ1402が収納した収納状態と、に複数のケース部材1410〜1440を変形させるようにした。また、第1のロック機構、および第2のロック機構を備え、カフ1402が開口した状態、およびカフ1402が収納した状態を保持するようにした。
したがって、装置の小型化を図りながら、使用時においては安定した形状を保持できるとともに、特に、収納時において装置の小型化を実現できる。また、収納状態において、小型で表面がフラットな直方体になるため、複数の血圧計1400を積載した場合などに収納性が向上し、倉庫などにおける収納中や運搬中に効果的である。
以上のように、本発明にかかる血圧計は、生体に装着して血圧を測定する血圧計に有用であり、特に、カフが開口する開口状態とカフが収納された収納状態とに変形自在な血圧計に適している。
本発明の実施の形態1にかかる血圧計の全体構成を示した概要図である。 本発明の実施の形態1にかかる血圧計の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる第1のロック機構の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかるトルクヒンジの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかるトルクヒンジの挿嵌を示した説明図である。 本発明の実施の形態1にかかるカフの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる血圧計の表示ユニットを示した説明図である。 本発明の実施の形態1にかかる血圧計の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる第1のロック機構の解除動作を示した作用図である。 本発明の実施の形態1にかかる血圧計の収納状態を示した斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構のロック動作を示した作用図である。 本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構によるロック時の状態を示した作用図である。 本発明の実施の形態1にかかる第2のロック機構の解除動作を示した作用図である。 本発明の実施の形態2にかかる血圧計の全体構成を示した概要図である。 本発明の実施の形態2にかかる血圧計の収納状態を示した断面図である。
符号の説明
100 血圧計
111 第1のケース部材
112 第2のケース部材
113 第3のケース部材
114 第4のケース部材
115 第5のケース部材
116 第6のケース部材
120 カフ
130 表示ユニット
140 トルクヒンジ
150 回転ヒンジ
270 第1のロック機構
280 第2のロック機構
1400 血圧計
1402 カフ
1410 第1のケース部材
1420 第2のケース部材
1430 第3のケース部材
1440 第4のケース部材
1450 回転ヒンジ
1460 トルクヒンジ

Claims (12)

  1. カフを収納した血圧計において、
    少なくとも4つのケース部材が互いに回動自在に連結されてリング状に配置されることで、前記カフを収納する収納部を形成し、
    前記ケース部材は互いに回動することにより、前記カフを収納した状態で前記ケース部材が折りたたまれた状態と展開された状態を取ることができることを特徴とする血圧計。
  2. 前記ケース部材の少なくともひとつに表示部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記本体に対し、前記フタが開く方向に付勢するための弾性体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  4. 前記弾性体の付勢力を調整する調整機構を設けたことを特徴とする請求項2に記載の血圧計。
  5. 前記カフは、カフリングと、当該カフリングの外側に阻血袋を有し、当該阻血袋の外側にカフ帯を有することを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  6. 前記カフ帯は、軸方向に対する周方向の伸張率が低いことを特徴とする請求項5に記載の血圧計。
  7. 前記カフリングは、2つの開口部を有し、当該2つの開口部にはそれぞれ支持部材が設けられており、
    前記支持部材は、前記本体および/または前記フタに嵌合していることを特徴とする請求項5に記載の血圧計。
  8. 隣接するケース部材間の一方に設けられ、前記フタが開いている状態で、隣接するケース部材間に位置する第1のロック部材と、
    前記フタが開いている状態で、隣接するケース部材間の他方に設けられ、前記第1のロック部材が係止される第1の係止部材と、を有する第1のロック機構をさらに備え、
    前記第1のロック機構は、前記フタが開いている状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  9. 前記第1のロック機構は、前記第1のロック部材の係止を解除する第1のボタンを備えることを特徴とする請求項8に記載の血圧計。
  10. 対向するケース部材の一方に設けられ、前記フタが閉じている状態で、対向するケース部材間に位置する第2のロック部材と、
    前記フタが閉じている状態で、対向するケース部材間の他方に設けられ、前記第2のロック部材が係止される第2の係止部材と、を有する第2のロック機構をさらに備え、
    前記第2のロック機構は、前記フタが閉じている状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  11. 前記第2のロック機構は、前記第2のロック部材に接続して、前記第2のロック部材の係止を解除する第2のボタンを備えることを特徴とする請求項10に記載の血圧計。
  12. カフと、
    前記カフの外周を囲む複数のケース部材と、
    前記複数のケース部材を互いに回動自在に連結し、前記カフが開口した開口状態と、前記カフが収納された収納状態と、に複数の前記ケース部材を変形させるヒンジと、
    前記開口状態、および前記収納状態をそれぞれ保持するために複数の前記ケース部材の一部をロックするロック部材と、
    を備えることを特徴とする血圧計。
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