JP2008246038A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】確変状態等、遊技者に有利な遊技状態にあることを報知しない非報知の遊技態様を維持可能にし、かつ興趣を増大できる遊技機を提供する。
【解決手段】
確率変動状態を付与可能に、かつ積極的にその状態を遊技者に報知しないパチンコ遊技機において、通常遊技状態時及び確変遊技状態時に、図柄変動表示が行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行う。このとき、低確率背景演出処理モードでは、高確率背景演出処理モード、つまり通常遊技状態(非確変状態)時の切換抽選確率より大幅に小さくしている。このモードでの遊技の進行に連れて、切り換えられる補助演出表示の表示パターンの変化か生ずる頻度が極めて少なくなり、背景変遷態様の違いが明確になって、遊技者に確変遊技状態にあることを遊技の継続に伴って推測可能にすることができ、期待感の高揚を実現することができる。
【選択図】図8

Description

この発明は、大当たり遊技とは別に、いわゆる確変遊技状態等の特定遊技状態に移行可能なパチンコ遊技機に関する。
この種のパチンコ遊技機においては、始動入賞口に打球が入賞したときに大当たり抽選を行い、大当たりが発生した場合、大当たり終了後の遊技において、大当たりの発生確率を高確率(例えば、通常遊技時の10倍)に変更する確変状態を発生させる。
従来は、大当たり成立時の図柄種類と確変当選が1対1で関連しており、例えば、数字図柄の場合には、3や7であれば確変獲得であることが直ちに分かるようになっていたが、近年、例えば、通常当たりの発生後、大当たり遊技に移行し、その中で確変確定の報知演出を行うパチンコ機もある(特許文献1参照)。
ところで、最近、特定条件(大当たり)が成立したことに基づいて、大量に遊技球を獲得できる大当たり遊技を伴うことなく、遊技状態を通常の低確率状態から高確率状態に移行させる、所謂、突然確変機と称されるパチンコ遊技機も出現している(特許文献2参照)。突然確変機には、従来の確変機と異なり、確変に当選していることを積極的に報知しない機種がある。この確変獲得を報知しない確変非報知タイプのパチンコ機では、通常遊技の間、確変状態にある可能性を常時抱かせることができ、確変状態に期待して遊技を継続し続ける遊技促進性をパチンコ機に付与することができる。
しかし、確変非報知タイプのパチンコ機では、特許文献1のように、確変状態の確定演出を導入すると、確変非報知の遊技態様が損なわれるおそれがあり、一方、確変への期待感演出を積極的に行わないため、確変報知タイプのパチンコ機と比較して興趣の減退を招くおそれがあった。
特開2001−218931公報 特開2006−288747公報
本発明は、大当たり遊技とは別に、特定遊技状態として、例えば、確変遊技状態を付与する場合に、大当たり遊技終了後に確変状態にあることを積極的に報知しないパチンコ機や突然確変機における確変非報知タイプのパチンコ遊技機において、確変非報知の遊技態様を損なうことなく、パチンコ遊技の繰り返し過程で確変状態かどうかを推測させて興趣を増大できるパチンコ遊技機の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させるとともに、所定の遊技条件の成立を契機に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、前記抽選結果に基づき図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示をそれぞれ同一又は異なる表示領域において行う演出表示手段と、前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、前記抽選結果に基づき、前記可変表示記憶手段に記憶されている前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を表示する図柄変動表示制御手段と、前記通常遊技状態時及び前記特定遊技状態時に、前記図柄変動表示が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて前記補助演出表示の表示パターンを切り換える表示パターン切換手段とを有し、前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率と、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたパチンコ遊技機である。
前記図柄には、文字、数字、キャラクタ等のうち1つ又はその組み合わせを使用することができ、また前記補助演出表示には、背景、風景、アイテム等のうち1つ又はその組み合わせを使用することできる。なお、前記補助演出表示は、前記可変表示を行う表示領域と同一表示領域で行ってもいいし、あるいは前記補助演出表示の一部を前記可変表示の表示領域と異なる表示領域、例えば装飾ランプ等で行ってもよい。
請求項2に記載の発明は、前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率を、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率より大きくしたパチンコ遊技機である。
請求項3に記載の発明は、前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部から抽選結果に基づく指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、前記演出表示手段、前記パターン記憶手段、前記図柄変動表示制御手段及び前記表示パターン切換手段を含むパチンコ遊技機である。
請求項4に記載した発明は、通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させ、かつ、所定の遊技条件の成立を条件に、前記特別遊技状態の終了後に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、前記特別遊技状態の生起により、遊技球が入球する入賞口を所定回数、開閉する可変入賞装置と、前記特別遊技状態の期間、前記入賞口の開閉に応じて、特別遊技状態の進行表示と、その進行表示を補助演出する補助演出表示を所定の表示領域において行う特別遊技状態演出表示手段と、前記特別遊技状態の進行表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する特別遊技表示記憶手段とを有し、前記特別遊技状態演出表示手段は、前記特別遊技状態の期間、前記入賞口の開閉が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて、前記特別遊技表示記憶手段に記憶されている前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを選択して切り換える表示パターン切換手段を含み、前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率と、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたパチンコ遊技機である。
前記特別遊技状態の進行表示には、前記入賞口の開放回数のカウント値(所謂、ラウンド回数)であり、前記補助演出表示には、背景、風景、アイテム、キャラクタ等のうち1つ又はその組み合わせを使用することができる。
請求項5に記載した発明は、前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率を、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率より大きくしたパチンコ遊技機である。
請求項6に記載した発明は、前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部からの指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、特別遊技状態演出表示手段及び特別遊技状態パターン記憶手段を含むパチンコ遊技機である。
請求項7に記載した発明は、請求項1〜6に記載のいずれかの発明において、前記特定遊技状態が、前記通常遊技状態より前記特別遊技状態の当選確率を大きくした確率変動状態であるパチンコ遊技機である。
本発明における表示領域は、液晶、EL(エレクトロルミネッセンス)、ドットマトリクスLED等の表示デバイスの他、リール装置により構成することができる。
請求項1に記載の発明によれば、特定遊技状態として、例えば、確率変動状態を付与可能に、かつ積極的にその状態を遊技者に報知しないパチンコ遊技機において、前記通常遊技状態時及び前記特定遊技状態時に、表示パターン切換手段により、前記図柄変動表示が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行う。このとき、前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率と、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたので、前記通常遊技状態時と前記特定遊技状態時とでは、遊技の進行に連れて、切り換えられる前記補助演出表示の表示パターンの変遷態様が異なってくる。従って、遊技者は、遊技継続中、図柄可変表示を見るのを繰り返すうち、前記通常遊技状態とは異なる前記表示パターンの変遷態様に気付き、前記通常遊技状態とは別の遊技状態、つまり特定遊技状態にあることを推測し、大当たりへの期待感を高揚させ、興趣を増大することができる。
当該変遷過程の途中の遊技において、特別遊技状態に当選すれば、勿論、通常遊技状態から特別遊技状態に移行する。しかし、大当たり抽選確率が通常遊技状態で通常、約1/100〜約1/400程度であり、また確変状態でその約10倍程度であるので、確変状態に移行したからといって直ちに大当たりに当選するとは限らず、確変状態が積極的に報知されない場合、いわば遊技者にとって潜伏した確変状態における遊技期間は大当たり発生まで少なからず生ずるので、確変状態に移行した後、短期間に(数回の図柄変動を経た後に)大当たりが偶然当選した場合を除き、その期間における前記表示パターンの変遷態様の出現により遊技者は確変状態にあることを感得することができる。
請求項2の発明によれば、前記通常遊技状態時の切換抽選確率を、前記特定遊技状態時より大きくしたので、前記通常遊技状態において、遊技の進行に連れて、切り換えられる前記補助演出表示の表示パターンの変化か生ずる頻度が多くなり、前記特定遊技状態への移行により、その変化か生ずる頻度が少なくなることにより、変遷態様の違いが明確になって、遊技者に特定遊技状態にあることを推測させ、期待感の高揚を実現することができる。
所謂、出玉設計上、大当たりの連続発生を抑制すべく、大当たり当選確率が辛く(低く)なるので、当然ながら外れ遊技の回数が多くなり、それだけ外れ演出に興趣を盛り込むことも必要となるが、本発明においては前記通常遊技状態時の切換抽選確率を高くすることにより、前述のように、前記特定遊技状態への移行により変遷態様の違いを明確化できるとともに、通常遊技状態の期間、ワンパターン化させることなく遊技演出を行える利点もある。
請求項3の発明によれば、前記副制御部において前記表示パターンの切換制御を行うので、前記主制御部に使用するCPUに対して、特別のプログラム処理を付加することなく、演算処理能力や記憶容量に余分の負担をかけずに、補助演出表示の表示パターンの変化処理を実行することができる。
請求項4の発明によれば、例えば、始動入賞口(特定領域)に打球が入賞したとき、大当たり抽選を行い、かつその抽選の結果、当選した場合には、大当たり後に確変状態を付与するか否かの確変付与抽選を行うとともに、大当たり発生によりアッタカー(可変入賞装置)の開閉蓋(入賞口)を何回か開閉する大当たり遊技を実行するパチンコ遊技機において、当該開閉蓋の開閉が1回又は2回以上行われたことを条件に、大当たり遊技演出における補助演出表示の表示パターンを切り換えるための抽選を行う。このとき、前記所定の遊技条件が成立していないとき(確変不当選)に行う前記切り換え抽選の切換抽選確率と、前記所定の遊技条件が成立しているとき(確変当選)に行う前記切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたので、確変当選の場合と確変不当選の場合とでは、当該大当たり期間中の演出における前記補助演出表示の変遷態様が異なってくる。従って、遊技者は、大当たり遊技中、開閉蓋を開閉する遊技を繰り返すうち、イレギュラーな変遷態様に気付き、確変状態(特定遊技状態)が付与されたことを推測し、大当たり遊技終了後の確変移行への期待感を一層高揚させ、興趣を増大することができる。
請求項5の発明によれば、前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率を、前記所定の遊技条件が成立しているときより大きくしたので、大当たり遊技の進行に連れて、切り換えられる前記補助演出表示の表示パターンの変化が生ずる頻度が多くなる。この場合、具体的な大当たり遊技の演出態様としては、例えば、アッタカー(可変入賞装置)の開閉蓋(入賞口)が開閉される度に、所謂ラウンド回数表示とともにラウンド表示面の背景等が種々に変転していく。一方、前記所定の遊技条件が成立しているときには、その変化が減少し(究極、大当たり中変化無しも含む)、大当たり遊技演出の変化態様の違いが明確になって、特定遊技状態への移行の期待感を高揚させることができる。初めて当該遊技機において大当たり遊技を体験する場合にあっても、パチンコ遊技機においては一般的に大当たり演出が派手に行われており、ラウンド進行とともに演出変化の少ないことから一種の違和感のようなものが醸し出され、遊技者に何かの前兆を推測させ、逆説的ないしサプライズ的に期待感を生じさせることができる。
請求項6の発明によれば、前記副制御部において前記特別遊技状態パターンの切換制御を行うので、前記主制御部に使用するCPUに対して、特別のプログラム処理を付加することなく、演算処理能力や記憶容量に余分の負担をかけずに、補助演出表示の表示パターンの変化処理を実行することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、既に述べたように、前記特定遊技状態として確率変動状態を適用することにより、興趣を増大できるパチンコ遊技機の提供が可能となる。
図1は、この発明の一実施形態であるパチンコ遊技機1の正面図である。パチンコ遊技機1は、ベース木枠(図示せず)に開閉自在に取り付けられた前扉3を有している。前扉3には、略円形の窓4が開口形成され、窓4には、例えばガラス板などの透明板2が嵌め込まれており、透明板2を通じて、その奥側に設けられた、図2に示す遊技盤5を視認することができる。
窓4の下方には、遊技媒体である遊技球を貯留するための上球受皿6Aと下球受皿6Bが設けられている。上球受皿6Aには、遊技機内部に設けた球供給装置(図示せず)により、入賞時の賞球あるいは貸出装置からの貸出要求により貸球が排出される。上球受皿6Aに貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。遊技機内部には、上球受皿6Aに溢れた遊技球を下球受皿6Bに流すオーバーフロー処理機構(図示せず)が設けられている。
下球受皿6Bの右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、前記発射装置の発射強度を調整して遊技盤5に向けて遊技球を1個ずつ発射することができる。上球受皿6Aの前側には押しボタン8、9、10が配置されている。押しボタン8、9、10は、遊技者が押下操作することにより、遊技演出に関連した選択指示等を行うことができる。上球受皿6Aの左右には、効果音を放音するためのスピーカ11、12が配置されている。
図2は遊技盤5の構成を示す正面図である。遊技盤5の周縁には、前記発射装置により発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状ガイドの外レール13及び内レール14が配置されている。遊技盤面には、図示しないが多数本の障害釘が配設されており、外レール13に沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5の中央上側に、可変表示装置の液晶表示部15が配置されている。液晶表示部15は、リーチ演出を含む図柄変動を表示する液晶表示装置(図2では、可変表示の具体的表示を省略している)からなる。抽選結果に基づく可変表示図柄には、1,2,3…などの数字を使用するが、アルファベットなどの文字やキャラクタ絵柄などを使用することができる。なお、液晶表示部15に代えて、ブラウン管やEL表示装置、LEDドット表示装置などの可変表示装置やリール装置等の機械的装置を用いてもよい。
液晶表示部15の下方には、遊技球が入球可能で、入球により特別図柄抽選(大当たり抽選)の契機となる始動入賞口18及び役物始動口19が配置されている。役物始動口19は、開閉羽根付き電動チューリップ(所謂、電チュー)からなる。通常時は、役物始動口19が閉状態となっていて遊技球が入らなくなっている。つまり、通常時には、電動チューリップ19の羽根が互いに近接して閉じられ、羽根の先端が始動入賞口18との間に入球できないように、僅かの隙間をあけて近接した状態になっている。液晶表示部15の左側には入球により普通図柄抽選の契機となる特定領域である普通図柄始動ゲート16が設けられている。
遊技盤5の右下隅には、抽選処理表示部17が配置されている。遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して所定個数の賞球が付与される普通入賞口20が左右に2個ずつ配置されている。始動入賞口18、役物始動口19及び普通入賞口20に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト口21から機内に回収される。
始動入賞口18又は役物始動口19に遊技球が入ると、予め定めた個数の賞球が遊技者に付与される。これらの始動入賞により、遊技者に大当たり遊技が付与するか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。大当たり抽選の抽選結果は、液晶表示部15の可変表示演出により遊技者に報知される。この演出表示は、例えば、3つの図柄がスクロール変動される表示態様により行われる。大当たり抽選結果は後述の特別図柄表示部23においても表示される。液晶表示部15の可変表示は、始動入賞口18又は役物始動口19に遊技球が入ることを条件に変動を開始し、所定時間が経過した後、スクロールしている3つの図柄が順に停止する。大当たりの抽選結果は、3つの図柄表示が変動停止したときに、液晶表示部15に表示される停止図柄の組合せによって表示される。
役物始動口19の下方には、横長矩形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な大入賞口22が配置されている。大入賞口22は、大当たり遊技時に盤面より外側に向けて落下球を受入れるように開放される開閉蓋を有する。1回の開放により遊技球が所定個数(例えば、9個)入ると、開閉蓋は一旦閉じられた後、再び開放され、大当たり遊技時には、この開閉が複数回繰り返される。開閉繰り返し数、つまりラウンド回数の総数が異なる大当たりが複数種(15回と2回)設定されている。
抽選処理表示部17は、後述の図3に示すように、特別図柄表示部23と、普通図柄表示部24と、特別図柄用保留表示部25と、普通図柄保留表示部26とからなる。特別図柄表示部23は7セグメント表示器からなり、始動入賞ごとの大当たり抽選(特別図柄抽選)結果を示すセグメント表示を行う。普通図柄表示部24は、例えば赤色と緑色の2色発光ダイオードからなり、普通図柄始動ゲート16を遊技球が通過することを条件に普通図柄抽選が行われ、当該抽選に当選したときは、所定時間点滅した後に、赤色点灯する。この点灯に応答して、役物始動口19の電動チューリップの羽根が所定時間(及び所定回数)開く。一方、外れのときは緑色点灯する。特別図柄保留表示部25及び普通図柄保留表示部26は、それぞれ7セグメント表示器からなり、特別図柄と普通図柄の抽選に関しての結果表示を保留している遊技球数(所謂、保留数)を表示する。図示しないが、パチンコ遊技機1における遊技の雰囲気を盛り上げるための装飾ランプなどの発光部が液晶表示部15の上部や遊技盤5の周囲に配置されている。
図3はパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。制御部100は、主制御部101、副制御部102、103、I/Oポート104及びドライバ回路105,106,107を含む。
主制御部101は、パチンコ遊技機1にける遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、制御の中枢となり抽選手段として作動するCPU101A、大当たり抽選を行うための乱数発生部とプログラムソフトが記憶されたROM101B、制御時に必要なデータが書込まれるRAM101Cを含むマイクロコンピュータで構成されている。なお、前記球供給装置による賞球払出や貸球排出の球供給制御は球払出制御部(図示せず)によって行われ、当該賞球払出制御は主制御部101からの払出指令が球払出制御部に与えられることにより実行される。ROM101Bは、副制御部102に可変表示実行を指示するための、複数種の図柄変動時間パターンを記憶する記憶エリアを含む。
主制御部110は、I/Oポート104を介して入力された信号に基づいて、抽選結果に応じたコマンドやデータなどを副制御部102に一方向に出力するとともに、ドライバ回路105を介して特別図柄表示部23と、普通図柄表示部24と、特別図柄用保留表示部25と、普通図柄用保留表示部26と、始動口駆動部27と、大入賞口駆動部28とに制御信号を与える。始動口駆動部27は役物始動口19の電動チューリップの羽根を開閉駆動する。大入賞口駆動部28は、大入賞口22の開閉蓋を開閉駆動する。特別図柄抽選用保留数の表示及び普通図柄抽選用保留数の表示は、液晶表示部15画面上で行うが、別途、ランプ等で表示するようにしてもよい。なお、それぞれの保留数の上限は4に設定されている。
主制御部101には、I/Oポート104を介して、始動センサ30、大入賞口センサ31、ゲートセンサ32、4個の普通入賞口20のそれぞれに設けられる普通入賞口センサ33〜36の検知出力信号が入力される。始動センサ30は、始動入賞口18及び役物始動口19に設けられ、各々への遊技球の入球を検出し、大入賞口センサ31は、大入賞口22への入球を検出する。始動センサ30の検出により、遊技球が遊技盤5の特定領域(始動入賞口18及び役物始動口19)を通過することを条件に大当たり抽選契機が発生する。この始動入賞に基づいて行われる抽選処理はCPU101Aにより実行される。ゲートセンサ32は、普通図柄始動ゲート16を遊技球が通過したことを検出する。普通入賞口センサ33〜36はそれぞれの普通入賞口20への遊技球の入球を検出する。
副制御部102はCPU102A、ROM102B及びRAM102Cを含むマイクロコンピュータで構成され、ドライバ回路106を介して液晶表示部15の表示制御を行う。CPU102Aは、CPU101Aからの抽選結果に応じたコマンドを受けて、図柄変動表示及び大当たり遊技演出表示を制御する。本実施形態に係るパチンコ遊技機1は、遊技者への直接的な報知を行わない、2種類の確変付与機能を搭載している。つまり、確変状態への移行モードの一つは、15ラウンド(大入賞口22の開閉回数が15回)の大当たり遊技の終了後に付与される確変移行の場合であり、もうひとつは所謂、突然確変の場合である。突然確変の場合には、大入賞口22の開閉回数が2回だけ瞬時に行われて遊技者には判別しにくい大当たり遊技の時に移行する確変である。CPU102Aは、突然確変移行モードにおける、本発明の図柄変動表示制御手段及び表示パターン切換手段を構成し、かつ大当たり遊技の終了後に付与される確変移行モードにおける、本発明の特別遊技状態演出表示手段及び表示パターン切換手段を構成する。ROM102Bは、本発明における可変表示記憶手段及び特別遊技状態表示記憶手段として作動する表示データ記憶エリアを含む。
副制御部102には、双方向でデータを送受信する副制御部103が接続されている。副制御部103は、CPU103A、ROM103B、RAM103Cを含むマイクロコンピュータで構成され。ドライバ回路107を介して、スピーカ11、12や電飾演出するための演出ランプ類29を制御する。
図4は本実施形態における抽選処理の概要を示す。この抽選処理はCPU101Aにより、始動センサ30の検出に基づいて行われる。ステップS1にて、始動入賞が発生すると、大当たり乱数抽選が行われる(ステップS2)。このときの取得乱数値により、15ラウンド(R)大当たり、2R当たり及びハズレが決定される(ステップS3〜S6)。実際の判定処理は、副制御部102における図柄変動時に、CPU101Aから送信された乱数データに基づき実行される。前記乱数抽選(ステップS2)時には確変付与の乱数抽選も実行される。これらの抽選結果に基づき、CPU101Aは図柄変動時間パターンの一つを決定し、そのパターンデータを取得乱数データとともに副制御部102に送信する。副制御部102は、15R大当たりの場合における、大当たり遊技終了後の確変状態付与時に、確変付与を報知するか否か決定する。なお、2R当たりの場合には、100%で突然確変モードになり、確変の非報知の処理が行われる。
副制御部102は、液晶表示部15において、抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、図柄変動表示の停止図柄の特定の組み合わせ、例えば777により、特別遊技状態(15R大当たり)の生起を報知する。突然確変の場合には、停止図柄の特定の組み合わせは生じず、ハズレ図柄組み合わせを表示する。従って、瞬間的に大入賞口22が2回開かれるものの、遊技者は突然確変に当選したことに気付きにくく、非確変報知状態となる。
本実施形態における、前記抽選結果に基づく図柄の可変表示の際に、可変表示を補助演出する補助演出表示には、図5の(5A)に示すように、背景画像として、「古代」、「江戸」、「現代」及び「近未来」の時代風景モードを使用する。各モードにおいて演出を盛り上げる登場人物も時代背景にあった、原始人、町人等が出現する。副制御部102は、補助演出表示の背景を切り換える、2種類の演出処理モードのいずれかで可変表示演出制御を行う。一方の演出処理モードは、背景パターンを高確率の抽選で切り換える高確率切換背景演出処理モードであり、他方は背景パターンを低確率の抽選で切り換える低確率切換背景演出処理モードである。これらのモードでのモード切換抽選はリーチ発生を契機に行われる。
図柄の可変表示の際に用いるリーチ実行有無は副制御部102の抽選(抽選確率1/6)で決定される。リーチは残りの変動図柄以外の2個の停止図柄が揃っている状態をいうが、各リーチの演出内容は、(5A)の登場人物の挙動や背景画面の変化などで異なり、選択された図柄変動時間に応じて決定される。図5の(5B)に示すように、比較的短時間の変動時間に選択されるリーチN1、N2と、より長い変動時間に選択されるリーチS1〜S3が使用される。各リーチにおける大当たり発生の信頼度は種別により異なり、また補助演出表示の背景モードによっても異なる。
図6は「古代」、「江戸」及び「現代」背景モードにおけるリーチ選択表及び背景演出切換確率を示す。図7は「近未来」背景モードにおけるリーチ選択表及び背景演出切換確率を示す。図6及び図7において、各リーチが、大当たり当選時に選択される割り振り率が示され、また大当たり非当選時に、所謂ガセ(疑似)リーチとして選択される割り振り率が示されている。同一種のリーチが当選時と非当選時に選択される場合の比較から求めたリーチ信頼度も並記している。特に、リーチS1とS2は「古代」、「江戸」及び「現代」背景モードと「近未来」背景モードとで各信頼度が後者の方が高くなっている。つまり、元々信頼度の高いリーチS1とS2に関して、「近未来」背景モードでは更に高くなっているので、「近未来」背景モードそれだけガセリーチが少なく、遊技者にとってより期待感が高まるモードとなる。なお、リーチS3は、15R大当たり当選時に出現する、所謂、鉄板リーチと呼ばれる完全当たり告知のリーチであり、これも「近未来」背景モードでは出現頻度が高くなっている。電源投入により遊技機の稼働を開始したときは、古代」、「江戸」及び「現代」背景モードのいずれから抽選で選択されてスタートする。
上記のリーチの実行有無及びリーチ種別選択は、副制御部102において抽選で決定されるが、そのリーチ決定時に、高確率切換背景演出処理モード又は低確率切換背景演出処理モードにおけるモード切換抽選が行われる。図6及び図7に示すように、高確率切換背景演出処理モード時においては、各リーチ種別毎に高確率(図6の場合、1/1.3〜1/3.1;図7の場合、1/1.9〜1/4.1)の切換抽選が行われ、このモードでは比較的頻繁に背景モードが変更される。また、図6及び図7に示すように、低確率切換背景演出処理モード時においては、各リーチ種別毎に低確率(図6の場合、1/13〜1/31;図7の場合、1/38〜1/82)の切換抽選が行われ、約10回以上100回程度まで背景モードが変化しない。なお、鉄板リーチのリーチS3選択時には15R大当たり移行確定であり、切換抽選は行われない。
高確率切換背景演出処理モード又は低確率切換背景演出処理モードの選択は遊技状態に応じて、つまり確変非報知か否かなどにより副制御部102が行う。
図8は副制御部102により実行される確変報知・非報知処理の概要を示す。
まず、電源投入時又は遊技機稼働中の通常遊技状態(非確変状態)の場合、高確率背景演出処理モードに設定される(ステップS10、S20)。このモードにおいては、図6又は図7に示した、背景モード切換抽選が高確率背景演出処理モードの切換抽選確率により、発生リーチの種別に応じて行われる(ステップS20)。遊技の継続により大当たりに当選したとき、その大当たり種別が15R大当たりであれば、15Rの大当たり遊技に移行する(ステップS22、S14)。2R当たりであれば、2R当たり処理を行った後、確変非報知状態に移行する(ステップS22、S11)。この大当たり遊技終了後、大当たり抽選時に平行して行われた確変付与抽選の結果(特別条件の成立有無)に応じて、高確率切換背景演出処理モード又は低確率切換背景演出処理モードの選択設定が行われる(ステップS15、S16)。確変当選の特別条件が成立しているときは、確変報知態様か確変非報知態様かの選択抽選が副制御部102により行われる(ステップS16)。確変報知態様に決定した場合は、大当たり終了時の画面にて「確変決定」が表示され、確変状態への移行が遊技者に直ちに報知される(ステップS17)。
本実施形態では、確変非報知態様による遊技性を基本としているので、確変非報知態様が多く発生するように、1/20の選択確率で確変報知態様が僅かに選択されるようにしている。確変非報知態様が選択された場合には低確率切換背景演出処理モードに設定される(ステップS18)。確変非当選の場合には、15Rの大当たり遊技終了後、通常遊技状態に戻り、高確率切換背景演出処理モードに設定される(ステップS19)。
確変非報知態様が選択された場合及び2R当たりの発生後(ステップS22)には、低確率切換背景演出処理モードに設定され、このモードは大当たりが発生するまで継続する(ステップS11、S12)。このモード中、図6又は図7に示した、背景モード切換抽選が低確率背景演出処理モードの切換抽選確率により、発生リーチの種別に応じて行われる。なお、
この場合、低確率切換背景演出処理モードは大当たり発生するまで継続するが、後述の図9において説明するように、擬似的に低確率切換背景演出処理モードを設定する場合には、解除条件の達成が成立したとき(変動回数が所定回数に達するまで)、低確率切換背景演出処理モードが解除され、高確率切換背景演出処理モードに移行する。この擬似的低確率切換背景演出処理モードでは、破線で示すうように、大当たりが発生しないとき、解除条件の達成有無を判断し、その成立まで継続する(ステップS11、S12、S13)。
低確率背景演出処理モードでは、図6及び図7に示したように、高確率背景演出処理モード、つまり通常遊技状態(非確変状態)時の切換抽選確率より大幅に小さくしているので(約1/10〜1/20)、このモードでの遊技の進行に連れて、切り換えられる補助演出表示の表示パターンの変化か生ずる頻度が極めて少なくなり、背景変遷態様の違いが明確になって、遊技者に確変遊技状態にあることを遊技の継続に伴って推測可能にすることができ、期待感の高揚を実現することができる。一方、通常遊技状態(非確変状態)時に高確率背景演出処理モードが設定されて、ハズレ遊技の回数が多くなるに連れて、それだけ背景モードの変更機会が多くなり、興趣を持続させるサポート機能として役立つ。
確変非当選時に通常遊技状態に戻るが、このとき、擬似的に低確率切換背景演出処理モードに所定変動回数の期間、設定するようにしてもよい。
図9は擬似演出処理モードの制御の概要を示す。確変非当選の大当たり遊技終了後、疑似演出処理モードの実行有無を副制御部102において抽選(抽選確率1/7)で決定する。疑似演出処理モードに移行しない場合は図8のステップS10に移行する。疑似演出処理モード実行時には、変動回数が設定回数N0(例えば、80回)に達するまで、図6又は図7に示した低確率切換背景演出処理モードに設定される(ステップS30、S31)。この疑似演出処理モードにおいて、図柄変動開始条件(始動入賞発生)が成立すると、そのときの背景モードにおける演出画面の選択抽選が行われ、液晶表示部15にて選択背景をバックに図柄の可変表示が行われる(ステップS32〜S35)。この図柄可変表示処理は、途中で大当たりが発生しない限り(ステップS36)、設定回数N0に達するまで繰り返されるが(ステップS32〜S38)、擬似的に低確率切換背景演出処理モードに設定されているので、背景モードが他のモードに切り換えられる頻度が極めて小さくなる。従って、例えば、大当たり直後に設定回数N0程度、役物始動口19の電動チューリップの開時間を長くする時短機能を付与するときには、液晶表示部15に表示される背景の変化が少なくなり、遊技者にとって、その時短機能により特別の遊技状態に移行する可能性に期待するところとなり、興趣の増大に寄与する。なお、途中で大当たりが発生すると大当たり遊技処理に移行する(ステップS39)。
上記の低確率切換背景演出処理モードによる確変非報知時処理は、リーチ発生を契機に切り換えるが、15R大当たり遊技時のラウンド画面でのラウンド画面切換の演出処理に応用することができる。
図10の(10A)は、各背景モードに関連した大当たり遊技中のラウンド画面演出パターン(A〜Gの7種類)を示す。各ラウンド画面演出パターンはROM103Bに格納されている。ラウンド画面演出パターン(A〜Gの7種類)は最初の1R開始画面の後、2R消化毎に1回現れる。液晶表示部15において、大当たり遊技状態の間、大入賞口22の開閉に応じて、ラウンド回数の明示による大当たり進行表示と、その進行表示を補助演出する背景画面表示(図10のA〜G)が行われる。副制御部102の制御により、大当たり遊技状態の間、大入賞口22の開成時に、ラウンド画面のパターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて、順々に表示していく。
副制御部102は、大当たり遊技終了後付される確変状態の有無に応じて、場面切換の移行抽選確率が異なる2種類の移行モードのいずれかを選択する。図11は、確変当選時に使用する低確率切換画面演出処理モードと、確変非当選時に使用する高低確率切換画面演出処理モードを示す。低確率切換画面演出処理モードでは1/15の低確率でラウンド画面変更が行われ、高確率切換画面演出処理モードでは1/2の高確率でラウンド画面変更が行われる。確変非当選時には、抽選せずに全ラウンド画面に移行可能にしてもよい。
図10の(10B)は、高確率切換画面演出処理モードで全ラウンド画面に移行したときの大当たり遊技演出パターンを示す。図10の(10C)は、低確率切換画面演出処理モードで画面Aから画面Bだけに移行したときに大当たり遊技演出パターンを示す。図12は1ラウンド目に表示される画面A(富士山風景)例であり、図13は5ラウンド目に表示される画面C(砂漠風景)例である。図14は最終ラウンドに表示される画面G(各風景の合成)例である。このように、確変当選時には、ラウンド画面切換抽選確率を確変非当選時より小さくしたので、大当たり遊技の進行に連れて、切り換えられる画面(補助演出表示)の表示パターンの変化が生ずる頻度が極めて少なくなるか、変化しなくなる。従って、遊技者は、大当たり遊技画面の変遷が行われないことにより、大当たり終了後、確変遊技状態への移行に期待するところとなり、興趣の増大を図ることができる。
図15は、副制御部102による15R大当たり遊技中の演出画面制御処理の概要を示す。
まず、大当たり遊技開始時に、大当たり遊技終了後付される確変状態の有無に応じて、場面移行モードの移行抽選確率のテーブル設定が行われる(ステップS50)。大当たり遊技開始により、大入賞口22の開放が始まるとともに、ラウンド回数のカウントアップが行われる(ステップS51、S52)。大入賞口22への入球数が所定個数に達するか、あるいは一定時間(30秒)経過したとき、1ラウンド終了条件が成立し、大入賞口22が閉じられ、次の開放が行われるとき、ラウンド画面変更抽選が前記設定にかかる移行抽選確率に基づき行われる(ステップS53〜S55)。
移行抽選の結果、変更に当選したときは、次のラウンド画面パターンを読み出して、次のラウンド開始時に表示する(ステップS56、S57)。移行抽選に外れると、前回のラウンド画面パターンを維持し、次のラウンド開始に移る(ステップS56、S58)。以上の画面切換処理をラウンドごとにくり返し、15ラウンド遊技を消化したとき、画面移行結果のパターンを判定する(ステップS53、S59)。この判定処理は、当該大当たり遊技が確変付与の場合か否かに応じてそれぞれ行われる。判定結果が所定の条件を満たす場合、つまり、図11に示したように、画面Aのまま画面移行が一度も行われずに、大当たり遊技を終了したときには、比較的稀なケースであり、遊技者への特典として、確変付与状態時には確変確定表示が大当たり遊技終了後に表示される(ステップS60〜S62)。図16はその確変確定表示例である。画面Aのまま画面移行が一度も行われずに、大当たり遊技を終了したが、確変付与状態ではないときは、図9により説明した擬似演出処理モードの実行有無抽選を行う。擬似演出処理モードの実行に当選しなかったときは終了するが、当選した時は擬似演出処理モードに移行してから終了する(ステップS64〜S67)。
上記判定処理(ステップS59)において、画面Aからひとつでも移行した場合で、確変付与状態であるときは、図11に示すように、擬似演出処理モードの実行有無の抽選処理に移行する(ステップS63〜S67)。また、確変非当選時における判定処理(ステップS59)においては、画面Eまで達したとき、擬似演出処理モードの実行有無の抽選処理に移行する(ステップS63〜S67)。このように、確変付与有無と、移行抽選による画面移行パターンとにより、擬似演出処理モードの実行が大当たり遊技終了後に発生する場合もあり、遊技演出に多様性を与え、興趣の高揚を期待することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
例えば、図17の処理例に示すように、大当たり遊技中に移行抽選確率を変更するようにしてもよい。この場合、異なる移行抽選確率P1、P2の各テーブルを備え、大入賞口22の1R開成状態が設定時間(30秒)までタイムアップして閉じた時にテーブル切換が行われる(ステップS100、S101)。従って、大当たり遊技中にスムーズに所定個数の打球入賞が行われなかった場合には、移行抽選確率P1、P2(高確率又は低確率切換画面演出処理モードのいずれかに対応)のテーブル切換が実施されることとなり(ステップS101〜S103)、確変付与状態の判断が難しくなる。このような大当たり遊技の途中でのテーブル変更契機をタイムアップ処理と関係付けることにより、大当たり遊技が単に15Rを消化するだけでなく、速やかに遊技終了を迎えることにより、確変付与状態が明確に知り得ることとなるので、遊技者の技量と満足感を満たす技術介入性を新たに創出することができる。
この発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機の外観構成を示す正面図である。 図1に示した遊技盤の構成を示す正面図である。 この発明の一実施形態におけるパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態における抽選処理の概要を示すフローチャートである。 本実施形態におけるリーチ及び背景モードの種別を示す図である。 本実施形態における背景モード別のリーチ選択表及び背景演出切換確率を示す図である。 図6と異なる、背景モード別のリーチ選択表及び背景演出切換確率を示す図である。 本実施形態における確変報知・非報知処理の概要を示すフローチャートである。 本実施形態における擬似演出処理モードの制御の概要を示すフローチャートである。 大当たり遊技中のラウンド画面演出パターン及び画面移行例を示す図である。 本実施形態における確変当選時に使用する低確率切換画面演出処理モードと、確変非当選時に使用する高低確率切換画面演出処理モードを示す図である。 大当たり遊技1ラウンド目に表示される画面例を示す図である。 大当たり遊技5ラウンド目に表示される画面例を示す図である。 大当たり遊技の最終ラウンドに表示される画面例を示す図である。 15R大当たり遊技中の演出画面制御処理の概要を示すフローチャートである。 大当たり遊技終了後に表示される確変確定表示例を示す図である。 大当たり遊技中の移行抽選確率の変更処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機、2 透明板、3 前扉、4 窓、5 遊技盤、
6A 上球受皿、6B 下球受皿、13 外レール、14 内レール、
15 液晶表示部、16 普通図柄始動ゲート、17 抽選処理表示部
18 始動入賞口、19 役物始動口、20 普通入賞口、
21 アウト口、22 大入賞口、23 特別図柄表示部

Claims (7)

  1. 通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させるとともに、所定の遊技条件の成立を契機に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、
    前記抽選結果に基づき図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示をそれぞれ同一又は異なる表示領域において行う演出表示手段と、
    前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、
    前記抽選結果に基づき、前記可変表示記憶手段に記憶されている前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を表示する図柄変動表示制御手段と、
    前記通常遊技状態時及び前記特定遊技状態時に、前記図柄変動表示が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて前記補助演出表示の表示パターンを切り換える表示パターン切換手段とを有し、
    前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率と、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率を、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率より大きくした請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部から抽選結果に基づく指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、前記演出表示手段、前記可変表示記憶手段、前記図柄変動表示制御手段及び前記表示パターン切換手段を含む請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させ、かつ、所定の遊技条件の成立を条件に、前記特別遊技状態の終了後に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、
    前記特別遊技状態の生起により、遊技球が入球する入賞口を所定回数、開閉する可変入賞装置と、
    前記特別遊技状態の生起期間の間、前記入賞口の開閉に応じて、特別遊技状態の進行表示と、その進行表示を補助演出する補助演出表示を所定の表示領域において行う特別遊技状態演出表示手段と、
    前記特別遊技状態の進行表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する特別遊技状態表示記憶手段とを有し、
    前記特別遊技状態演出表示手段は、
    前記特別遊技状態の生起期間の間、前記入賞口の開閉が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて、前記特別遊技状態表示記憶手段に記憶されている前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを選択して切り換える表示パターン切換手段を含み、
    前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率と、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  5. 前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率を、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率より大きくした請求項4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部からの指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、特別遊技状態演出表示手段及び特別遊技状態表示記憶手段を含む請求項4又は5に記載のパチンコ遊技機。
  7. 前記特定遊技状態は、前記通常遊技状態より前記特別遊技状態の当選確率を大きくした確率変動状態である請求項1〜6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。





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