JP2008246038A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
確率変動状態を付与可能に、かつ積極的にその状態を遊技者に報知しないパチンコ遊技機において、通常遊技状態時及び確変遊技状態時に、図柄変動表示が行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行う。このとき、低確率背景演出処理モードでは、高確率背景演出処理モード、つまり通常遊技状態(非確変状態)時の切換抽選確率より大幅に小さくしている。このモードでの遊技の進行に連れて、切り換えられる補助演出表示の表示パターンの変化か生ずる頻度が極めて少なくなり、背景変遷態様の違いが明確になって、遊技者に確変遊技状態にあることを遊技の継続に伴って推測可能にすることができ、期待感の高揚を実現することができる。
【選択図】図8
Description
従来は、大当たり成立時の図柄種類と確変当選が1対1で関連しており、例えば、数字図柄の場合には、3や7であれば確変獲得であることが直ちに分かるようになっていたが、近年、例えば、通常当たりの発生後、大当たり遊技に移行し、その中で確変確定の報知演出を行うパチンコ機もある(特許文献1参照)。
前記図柄には、文字、数字、キャラクタ等のうち1つ又はその組み合わせを使用することができ、また前記補助演出表示には、背景、風景、アイテム等のうち1つ又はその組み合わせを使用することできる。なお、前記補助演出表示は、前記可変表示を行う表示領域と同一表示領域で行ってもいいし、あるいは前記補助演出表示の一部を前記可変表示の表示領域と異なる表示領域、例えば装飾ランプ等で行ってもよい。
前記特別遊技状態の進行表示には、前記入賞口の開放回数のカウント値(所謂、ラウンド回数)であり、前記補助演出表示には、背景、風景、アイテム、キャラクタ等のうち1つ又はその組み合わせを使用することができる。
所謂、出玉設計上、大当たりの連続発生を抑制すべく、大当たり当選確率が辛く(低く)なるので、当然ながら外れ遊技の回数が多くなり、それだけ外れ演出に興趣を盛り込むことも必要となるが、本発明においては前記通常遊技状態時の切換抽選確率を高くすることにより、前述のように、前記特定遊技状態への移行により変遷態様の違いを明確化できるとともに、通常遊技状態の期間、ワンパターン化させることなく遊技演出を行える利点もある。
遊技盤5の右下隅には、抽選処理表示部17が配置されている。遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して所定個数の賞球が付与される普通入賞口20が左右に2個ずつ配置されている。始動入賞口18、役物始動口19及び普通入賞口20に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト口21から機内に回収される。
主制御部101は、パチンコ遊技機1にける遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、制御の中枢となり抽選手段として作動するCPU101A、大当たり抽選を行うための乱数発生部とプログラムソフトが記憶されたROM101B、制御時に必要なデータが書込まれるRAM101Cを含むマイクロコンピュータで構成されている。なお、前記球供給装置による賞球払出や貸球排出の球供給制御は球払出制御部(図示せず)によって行われ、当該賞球払出制御は主制御部101からの払出指令が球払出制御部に与えられることにより実行される。ROM101Bは、副制御部102に可変表示実行を指示するための、複数種の図柄変動時間パターンを記憶する記憶エリアを含む。
主制御部101には、I/Oポート104を介して、始動センサ30、大入賞口センサ31、ゲートセンサ32、4個の普通入賞口20のそれぞれに設けられる普通入賞口センサ33〜36の検知出力信号が入力される。始動センサ30は、始動入賞口18及び役物始動口19に設けられ、各々への遊技球の入球を検出し、大入賞口センサ31は、大入賞口22への入球を検出する。始動センサ30の検出により、遊技球が遊技盤5の特定領域(始動入賞口18及び役物始動口19)を通過することを条件に大当たり抽選契機が発生する。この始動入賞に基づいて行われる抽選処理はCPU101Aにより実行される。ゲートセンサ32は、普通図柄始動ゲート16を遊技球が通過したことを検出する。普通入賞口センサ33〜36はそれぞれの普通入賞口20への遊技球の入球を検出する。
図8は副制御部102により実行される確変報知・非報知処理の概要を示す。
まず、電源投入時又は遊技機稼働中の通常遊技状態(非確変状態)の場合、高確率背景演出処理モードに設定される(ステップS10、S20)。このモードにおいては、図6又は図7に示した、背景モード切換抽選が高確率背景演出処理モードの切換抽選確率により、発生リーチの種別に応じて行われる(ステップS20)。遊技の継続により大当たりに当選したとき、その大当たり種別が15R大当たりであれば、15Rの大当たり遊技に移行する(ステップS22、S14)。2R当たりであれば、2R当たり処理を行った後、確変非報知状態に移行する(ステップS22、S11)。この大当たり遊技終了後、大当たり抽選時に平行して行われた確変付与抽選の結果(特別条件の成立有無)に応じて、高確率切換背景演出処理モード又は低確率切換背景演出処理モードの選択設定が行われる(ステップS15、S16)。確変当選の特別条件が成立しているときは、確変報知態様か確変非報知態様かの選択抽選が副制御部102により行われる(ステップS16)。確変報知態様に決定した場合は、大当たり終了時の画面にて「確変決定」が表示され、確変状態への移行が遊技者に直ちに報知される(ステップS17)。
確変非報知態様が選択された場合及び2R当たりの発生後(ステップS22)には、低確率切換背景演出処理モードに設定され、このモードは大当たりが発生するまで継続する(ステップS11、S12)。このモード中、図6又は図7に示した、背景モード切換抽選が低確率背景演出処理モードの切換抽選確率により、発生リーチの種別に応じて行われる。なお、
この場合、低確率切換背景演出処理モードは大当たり発生するまで継続するが、後述の図9において説明するように、擬似的に低確率切換背景演出処理モードを設定する場合には、解除条件の達成が成立したとき(変動回数が所定回数に達するまで)、低確率切換背景演出処理モードが解除され、高確率切換背景演出処理モードに移行する。この擬似的低確率切換背景演出処理モードでは、破線で示すうように、大当たりが発生しないとき、解除条件の達成有無を判断し、その成立まで継続する(ステップS11、S12、S13)。
低確率背景演出処理モードでは、図6及び図7に示したように、高確率背景演出処理モード、つまり通常遊技状態(非確変状態)時の切換抽選確率より大幅に小さくしているので(約1/10〜1/20)、このモードでの遊技の進行に連れて、切り換えられる補助演出表示の表示パターンの変化か生ずる頻度が極めて少なくなり、背景変遷態様の違いが明確になって、遊技者に確変遊技状態にあることを遊技の継続に伴って推測可能にすることができ、期待感の高揚を実現することができる。一方、通常遊技状態(非確変状態)時に高確率背景演出処理モードが設定されて、ハズレ遊技の回数が多くなるに連れて、それだけ背景モードの変更機会が多くなり、興趣を持続させるサポート機能として役立つ。
図9は擬似演出処理モードの制御の概要を示す。確変非当選の大当たり遊技終了後、疑似演出処理モードの実行有無を副制御部102において抽選(抽選確率1/7)で決定する。疑似演出処理モードに移行しない場合は図8のステップS10に移行する。疑似演出処理モード実行時には、変動回数が設定回数N0(例えば、80回)に達するまで、図6又は図7に示した低確率切換背景演出処理モードに設定される(ステップS30、S31)。この疑似演出処理モードにおいて、図柄変動開始条件(始動入賞発生)が成立すると、そのときの背景モードにおける演出画面の選択抽選が行われ、液晶表示部15にて選択背景をバックに図柄の可変表示が行われる(ステップS32〜S35)。この図柄可変表示処理は、途中で大当たりが発生しない限り(ステップS36)、設定回数N0に達するまで繰り返されるが(ステップS32〜S38)、擬似的に低確率切換背景演出処理モードに設定されているので、背景モードが他のモードに切り換えられる頻度が極めて小さくなる。従って、例えば、大当たり直後に設定回数N0程度、役物始動口19の電動チューリップの開時間を長くする時短機能を付与するときには、液晶表示部15に表示される背景の変化が少なくなり、遊技者にとって、その時短機能により特別の遊技状態に移行する可能性に期待するところとなり、興趣の増大に寄与する。なお、途中で大当たりが発生すると大当たり遊技処理に移行する(ステップS39)。
図10の(10A)は、各背景モードに関連した大当たり遊技中のラウンド画面演出パターン(A〜Gの7種類)を示す。各ラウンド画面演出パターンはROM103Bに格納されている。ラウンド画面演出パターン(A〜Gの7種類)は最初の1R開始画面の後、2R消化毎に1回現れる。液晶表示部15において、大当たり遊技状態の間、大入賞口22の開閉に応じて、ラウンド回数の明示による大当たり進行表示と、その進行表示を補助演出する背景画面表示(図10のA〜G)が行われる。副制御部102の制御により、大当たり遊技状態の間、大入賞口22の開成時に、ラウンド画面のパターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて、順々に表示していく。
まず、大当たり遊技開始時に、大当たり遊技終了後付される確変状態の有無に応じて、場面移行モードの移行抽選確率のテーブル設定が行われる(ステップS50)。大当たり遊技開始により、大入賞口22の開放が始まるとともに、ラウンド回数のカウントアップが行われる(ステップS51、S52)。大入賞口22への入球数が所定個数に達するか、あるいは一定時間(30秒)経過したとき、1ラウンド終了条件が成立し、大入賞口22が閉じられ、次の開放が行われるとき、ラウンド画面変更抽選が前記設定にかかる移行抽選確率に基づき行われる(ステップS53〜S55)。
例えば、図17の処理例に示すように、大当たり遊技中に移行抽選確率を変更するようにしてもよい。この場合、異なる移行抽選確率P1、P2の各テーブルを備え、大入賞口22の1R開成状態が設定時間(30秒)までタイムアップして閉じた時にテーブル切換が行われる(ステップS100、S101)。従って、大当たり遊技中にスムーズに所定個数の打球入賞が行われなかった場合には、移行抽選確率P1、P2(高確率又は低確率切換画面演出処理モードのいずれかに対応)のテーブル切換が実施されることとなり(ステップS101〜S103)、確変付与状態の判断が難しくなる。このような大当たり遊技の途中でのテーブル変更契機をタイムアップ処理と関係付けることにより、大当たり遊技が単に15Rを消化するだけでなく、速やかに遊技終了を迎えることにより、確変付与状態が明確に知り得ることとなるので、遊技者の技量と満足感を満たす技術介入性を新たに創出することができる。
6A 上球受皿、6B 下球受皿、13 外レール、14 内レール、
15 液晶表示部、16 普通図柄始動ゲート、17 抽選処理表示部
18 始動入賞口、19 役物始動口、20 普通入賞口、
21 アウト口、22 大入賞口、23 特別図柄表示部
Claims (7)
- 通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させるとともに、所定の遊技条件の成立を契機に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、
前記抽選結果に基づき図柄の可変表示と、その可変表示を補助演出する補助演出表示をそれぞれ同一又は異なる表示領域において行う演出表示手段と、
前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する可変表示記憶手段と、
前記抽選結果に基づき、前記可変表示記憶手段に記憶されている前記図柄可変表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンのいずれかにより、その抽選結果に対応した図柄変動表示を行い、前記図柄変動表示の停止により、前記特別遊技状態の当選時には予め定められた特定の図柄表示態様を表示する図柄変動表示制御手段と、
前記通常遊技状態時及び前記特定遊技状態時に、前記図柄変動表示が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて前記補助演出表示の表示パターンを切り換える表示パターン切換手段とを有し、
前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率と、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記通常遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率を、前記特定遊技状態時に行う切り換え抽選の切換抽選確率より大きくした請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部から抽選結果に基づく指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、前記演出表示手段、前記可変表示記憶手段、前記図柄変動表示制御手段及び前記表示パターン切換手段を含む請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
- 通常遊技状態のとき、遊技球が遊技盤の特定領域を通過することを条件に抽選を行い、その抽選の結果、当選した場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態を生起させ、かつ、所定の遊技条件の成立を条件に、前記特別遊技状態の終了後に、前記特別遊技状態とは別の有利な特定遊技状態に移行させるパチンコ遊技機において、
前記特別遊技状態の生起により、遊技球が入球する入賞口を所定回数、開閉する可変入賞装置と、
前記特別遊技状態の生起期間の間、前記入賞口の開閉に応じて、特別遊技状態の進行表示と、その進行表示を補助演出する補助演出表示を所定の表示領域において行う特別遊技状態演出表示手段と、
前記特別遊技状態の進行表示内容及び前記補助演出表示の表示パターンを複数種類記憶する特別遊技状態表示記憶手段とを有し、
前記特別遊技状態演出表示手段は、
前記特別遊技状態の生起期間の間、前記入賞口の開閉が1回又は2回以上行われたことを条件に、パターン切り換え抽選を行い、その抽選結果に応じて、前記特別遊技状態表示記憶手段に記憶されている前記補助演出表示の表示パターンのいずれかを選択して切り換える表示パターン切換手段を含み、
前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率と、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率とを異ならせたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記所定の遊技条件が成立していないときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率を、前記所定の遊技条件が成立しているときに行う前記切り換え抽選の切換抽選確率より大きくした請求項4に記載のパチンコ遊技機。
- 前記特定領域に設けた球通過検出センサからの検出信号が入力されたとき前記特別遊技状態の抽選を行う主制御部と、前記主制御部からの指令を受けて、前記表示領域の表示制御を行う副制御部とを有し、前記副制御部は、特別遊技状態演出表示手段及び特別遊技状態表示記憶手段を含む請求項4又は5に記載のパチンコ遊技機。
- 前記特定遊技状態は、前記通常遊技状態より前記特別遊技状態の当選確率を大きくした確率変動状態である請求項1〜6のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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