JP2008245385A - レゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシン - Google Patents

レゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシン Download PDF

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雄一郎 岡野
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Abstract

【課題】ホルダに対してステータ又はロータを接着剤で固定する際に、接着剤のはみ出しや、たれを防止できるレゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシンを提供する。
【解決手段】ミシンには、ミシンモータの回転軸の回転角度を検出するレゾルバが設けられている。レゾルバはレゾルバロータとレゾルバステータとからなる。レゾルバステータはステータホルダ50の取付凹部51に接着剤で固定される。この取付凹部51の内周面51bには複数の溜まり溝55が設けられている。さらに内周面51bには1本のガイド溝56が周設されている。このガイド溝56には6本の溜まり溝55が各々連通している。これら溜まり溝55とガイド溝56によって、内周面51bに塗布された接着剤の余剰分を逃がすことができるので、接着剤のはみ出し、たれを防止できる。よって、レゾルバを精度良く固定できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、レゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシンに関し、詳細には、モータの回転軸の回転角度を検出可能なレゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシンに関する。
従来、ミシンには、針棒を駆動させるための主軸を回転駆動させるミシンモータが設けられている。そして、そのミシンモータには、針棒の位置検出を行うためのセンサとして光学式のエンコーダが設けられていることが多い。エンコーダは、発光素子、スリット円板、受光素子、IC回路で構成される光学式センサであり、一定角度毎にパルスを発生させ、そのパルスをカウントすることによって位置のデジタル信号を得ることができる。エンコーダは、精度の良さと使い易さとにメリットがある反面、IC回路を有するため、耐油性、耐衝撃性、耐振動性、温度、湿度、埃等の耐環境性に弱いというデメリットがある。
そこで、このエンコーダを、アナログ信号で位置検出を行うレゾルバに置き換えることが考えられる。レゾルバは、ロータとステータとで構成され、回転角に対して正弦波状に振幅が変化する2相の90°ずれた信号が出力され、その出力信号のアークタンジェントを取ることによって、モータの回転軸の回転角を導くセンサである。このようなレゾルバは、構造が簡単で丈夫であることから、エンコーダに比べ、耐油性、耐衝撃性、耐振動性、耐環境性に強いというメリットがある。しかし、その一方、レゾルバから出力される信号は、そのレゾルバの取り付け精度等により大きく影響を受け、特に組み付け時に過大な応力や変形を受けると、精度が大きく悪化してしまうというデメリットがある。このため、固定にあたっては、前記影響が発生しないような組み付け方法及び構造が必要である。過大な応力がかからないように組み付ける方法として、例えば、レゾルバのステータを、接着剤にてブラシレスモータのケース(ホルダ)に接着する方法がある(例えば、特許文献1の従来の技術参照)。
特開2003−23761号公報
しかしながら、ケース(ホルダ)に接着剤を均一に塗布しないと、余剰分の接着剤がケースからはみ出してしまい、ステータを精度良く固定できないという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ホルダに対してステータを接着剤で固定する際に、接着剤のはみ出しや、たれを防止できるレゾルバの固定構造、当該レゾルバの固定構造を備えたミシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のレゾルバの固定構造は、モータの回転軸に取り付けられた環状のロータと、当該ロータを同軸上に内挿する環状のステータとを備え、前記ステータを支持するステータホルダが前記モータに固定されたレゾルバの固定構造であって、前記ステータホルダには、前記ステータを収納して接着剤で取り付けるための円形状の凹部が設けられ、当該凹部の内周面と前記ステータの外周面との間には、前記接着剤の余剰分を逃すための溜まり部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のレゾルバの固定構造は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記溜まり部は、前記凹部の内周面、又は前記ステータの外周面に設けられた溜まり溝であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のレゾルバの固定構造は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記溜まり溝は前記凹部の内周面に複数設けられるとともに、前記凹部の高さ方向に延設され、前記凹部の前記ステータが接触する底部の外周に沿って設けられ、前記溜まり溝に連通するガイド溝を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のレゾルバの固定構造は、モータの回転軸に取り付けられた環状のロータと、当該ロータを同軸上に内挿する環状のステータとを備え、前記ロータを外挿して保持する円筒状のロータホルダが前記回転軸に固定されたレゾルバの固定構造であって、前記ロータは、前記ロータホルダに外挿して接着剤で固定され、前記ロータホルダの外周面と前記ロータの内周面との間には、前記接着剤の余剰分を逃がすための溜まり部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のレゾルバの固定構造は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記溜まり部は、前記凹部の外周面、又は前記ロータの内周面に設けられた溜まり溝であることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のミシンは、針棒を駆動するための主軸を回転駆動するためのミシンモータの回転角度を検出する請求項1乃至5の何れかに記載のレゾルバの固定構造を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明のレゾルバの固定構造では、環状のステータは、モータに固定されたステータホルダの凹部に収納されて接着剤で取り付けられる。そして、その凹部の内周面とステータの外周面との間には、接着剤の余剰分を逃すための溜まり部が設けられているので、接着剤のはみ出しや、たれを防止することができる。
また、請求項2に係る発明のレゾルバの固定構造では、請求項1に記載の発明の効果に加え、溜まり部は、凹部の内周面、又はステータの外周面に設けられた溜まり溝であるので、余剰分の接着剤をその溜まり溝に逃がすことができる。
また、請求項3に係る発明のレゾルバの固定構造では、請求項2に記載の発明の効果に加え、溜まり溝は凹部の内周面に複数設けられているので、接着剤の余剰分が多くても溜まり溝に全て逃がすことができる。さらに、これら溜まり溝は凹部の高さ方向に延設されるとともに、凹部のステータが接触する底部の外周に沿って設けられたガイド溝と連通している。これにより、ステータをステータホルダの凹部に接着剤で取り付ける場合、接着剤が塗布された位置によってじゃ、接着剤の余剰分を溜まり溝に直接逃がすことが出来なくても、ガイド溝を介すことによって溜まり溝に逃がすことができる。
また、請求項4に係る発明のレゾルバの固定構造では、環状のロータは、モータの回転軸に固定されたロータホルダに外挿して接着剤で固定される。そして、そのロータホルダの外周面とロータの内周面との間には、接着剤の余剰分を逃すための溜まり部が設けられているので、接着剤のはみ出しや、たれを防止することができる。
また、請求項5に係る発明のレゾルバの固定構造では、請求項4に記載の発明の効果に加え、溜まり部は、凹部の外周面、又はロータの内周面に設けられた溜まり溝であるので、余剰分の接着剤をその溜まり溝に逃がすことができる。
また、請求項6に係る発明のミシンでは、ミシンモータの回転角度を検出する請求項1乃至5の何れかに記載のレゾルバの固定構造を備えているので、ステータホルダ又はロータホルダにおける接着剤のはみ出し、たれを防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態であるミシン1について、図面を参照して説明する。このミシン1は、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を検出するレゾルバ17を備え、そのレゾルバ17をミシンモータ60に固定する固定構造を備えたものである。
図1は、ミシン1の全体斜視図であり、図2は、ミシンモータ60に対するレゾルバ17の固定構造を示す断面図であり、図3は、手動プーリ8、ロータホルダ20、レゾルバ17、ステータホルダ50、ミシンモータ60の互いの位置関係を示す分解斜視図であり、図4は、ステータホルダ50の斜視図であり、図5は、図4に示すA−A線矢視方向断面図であり、図6は、図5に示す二点鎖線で囲まれたW部分の拡大図であり、図7は、ロータホルダ20の斜視図である。なお、図1に示す右側をミシン1の右側とし、左側をミシン1の左側とし、紙面手前側をミシン1の前側とし、紙面奥行き側をミシン1の背面側とする。また、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成等は、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
はじめに、ミシン1の概略構成について説明する。図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2と、該ベッド部2の右端部から垂直方向に立設された脚柱部3と、該脚柱部3の上端からベッド部2に対向するように左方へ延びるアーム部4とを主体に構成されている。ベッド部2には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し、縫針6と協働する糸輪捕捉器(例えば、水平釜)、糸切り機構等が設けられている。アーム部4には、ミシンモータ60と、該ミシンモータ60で回転駆動される左右方向に延びるミシン主軸7と、該ミシン主軸7をオペレータによる手動操作で回転可能な手動プーリ8と、ミシンモータ60に固定され、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を検出するレゾルバ17(図2,図3参照)と、下端に縫針6を装着した針棒5を上下動させる針棒駆動機構と、針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。
なお、送り歯上下動機構および針棒上下動機構は、ミシンモータ60で回転されるミシン主軸7により駆動される。針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ(図示外)で独立して駆動され、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモータ(図示外)で独立して駆動される。
次に、ミシンモータ60について説明する。図1乃至図3に示すミシンモータ60は、例えば、2極3コイルを用いたブラシレスモータ(3相モータ)である。図2に示すように、このミシンモータ60は略円筒状のケース61を備えている。このケース61は、略有底円筒状のケース本体62と、該ケース本体62の天板となる正面視円形状のエンドプレート63とから構成されている。そして、ケース本体62の底部64の中心には軸孔70が設けられ、その軸孔70の周囲には軸受75が配置されている。一方、エンドプレート63の中心にも軸孔69(図3参照)が設けられ、その軸孔69の周囲には軸受76が配置されている。そして、これら軸受75,76によって、ケース61の内側に回転軸77が回転可能に支持されている。
さらに、回転軸77のアーム部4(図1参照)に向かって延びる一端部には、ミシン主軸7の一端部が連結されている。これによって、回転軸77の回転駆動がミシン主軸7に伝達され、送り歯上下動機構および針棒上下動機構等の各種機構が駆動する。また、回転軸77の脚柱部3(図1,図2参照)の右側方に向かって延びる他端部には、後述するロータホルダ20が外挿して固定されている。そして、脚柱部3の右側面の上部に設けられた開口3a(図2参照)を介すことによって、ロータホルダ20の後述するフランジ部22(図7参照)に手動プーリ8がネジ81によって固定されている。よって、手動プーリ8を手動で回転させることによって、ミシン主軸7を回転させることができるので、送り歯上下動機構および針棒上下動機構を手動で動かすことができる。
また、図1,図2に示すように、脚柱部3の開口3aの周囲には、略円筒状の保護カバー15が設けられ、その保護カバー15によって、手動プーリ8の固定側が覆われて保護されいる。また、回転軸77の開口3a側に延びる他端部には、回転軸77の軸線に沿って設けられ、図示外の工具を差し込んで固定するための工具差込孔78が設けられている。
ところで、ケース本体62の内周面には、円筒状の駆動ステータ71が固定されている。そして、その駆動ステータ71の内側には、回転軸77に外挿して取り付けられた円筒状の駆動ロータ72が内挿されている。さらに、駆動ステータ71は、駆動ロータ72を駆動する磁力を発生させるための駆動コイルを備えている。また、駆動ステータ71には、図示外の制御装置に接続された配線91が接続されている。これにより、駆動ロータ72は、駆動ステータ71の内側で回転するので、駆動ロータ72の回転に伴って回転軸77が回転し、ミシン主軸7が回転するようになっている。
また、図3に示すように、エンドプレート63の外面には、軸孔69の内縁部に沿って突出する正面視リング状の突起部65が設けられている。そして、その突起部65の周囲を、突起部65から離間した位置から取り囲んで突出する正面視リング状の突起部68が設けられている。そして、それら突起部65,68に挟まれる内側には、後述するステータホルダ50の底部を嵌め合わせて固定するためのホルダ取付凹部67が形成されている。さらに、そのホルダ取付凹部67のリング状の底部には、軸孔69の周囲を取り囲むようにして、3つの取付孔66が各々設けられている。これら取付孔66は、ステータホルダ50を固定するためのネジ82(図2参照)が差し込まれるためのネジ孔である。そして、取付孔66は、ステータホルダ50の外周に設けられた後述する3つの取付孔57に各々相対する位置に設けられている。
次に、レゾルバ17について説明する。図2,図3に示すレゾルバ17は、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を検出する周知のセンサである。レゾルバ17は、図2に示す回転軸77のエンドプレート63側の他端部に取り付けられ、回転子として機能するリング状のレゾルバロータ30と、該レゾルバロータ30を内挿した状態でミシンモータ60のエンドプレート63上に支持され、固定子として機能するリング状のレゾルバステータ40とから構成されている。このような構造を備えるレゾルバ17では、回転角に対して正弦波状に振幅が変化する2相の90°ずれた信号が出力され、その出力信号のアークタンジェントを取ることによって、ミシンモータ60の回転軸77の回転角を演算することができる。
次に、レゾルバロータ30について説明する。図3に示すレゾルバロータ30は、リング状に形成され、電磁鋼板によって形成されたシートを複数枚積層した構造を有する。このレゾルバロータ30は、ロータホルダ20の円筒部21(図3,図7参照)に外挿して接着剤で固定される。そして、このレゾルバロータ30が固定されたロータホルダ20が、ミシンモータ60の回転軸77に外挿して固定される。これによって、レゾルバロータ30を回転軸77と一体して回転させることができる。
次に、レゾルバステータ40について説明する。図3に示すレゾルバステータ40は、レゾルバロータ30より径の大きいリング状に形成され、電磁鋼板によって形成されたシートを複数枚積層した構造を有する。このようなレゾルバステータ40は、環状部41と、環状部41の内側に向かって突出する複数個の突極43とを備えている。そして、各突極43には巻線が巻回されることによって、コイル44が形成されている。また、環状部41の所定部位には、複数の端子47を備える端子部46が設けられている。そして、この端子部46には、図示外の制御装置に接続された配線92(図2参照)が接続される。このレゾルバステータ40は、ステータホルダ50の後述する取付凹部51(図4参照)に接着剤で固定される。そして、このレゾルバステータ40が固定されたステータホルダ50が、ミシンモータ60のエンドプレート63のホルダ取付凹部67(図3参照)に固定される。
次に、ステータホルダ50について説明する。図4に示すように、ステータホルダ50は平面視円形の浅底容器状に形成されている。このステータホルダ50の外周には、ステータホルダ50の高さ方向(厚み方向)に貫通する3つの取付孔57が各々設けられている。これら取付孔57は、ネジ82(図2参照)を差し込んで締め付けるためのネジ孔である。そして、取付孔57は、ミシンモータ60のエンドプレート63に設けられた3つの取付孔66に相対する位置に各々設けられている。そして、ステータホルダ50の外周のうち、レゾルバステータ40の端子部46に相対する部分には、端子部46に設けられた複数の端子47を内挿するための横長楕円形状の端子挿入孔58が設けられている。
また、図4,図5に示すように、ステータホルダ50の内側には、レゾルバステータ40を固定するための取付凹部51が設けられている。そして、図4に示すように、その取付凹部51の底面51aの中心には、ミシンモータ60の回転軸77が内挿される軸孔52が設けられている。さらに、その軸孔52の内周に沿って、取付凹部51の内側に向かって突出する平面視リング状の係止部53が設けられている。この係止部53には、レゾルバステータ40の環状部41の内側が係止するようになっている。
また、図4、図5に示すように、取付凹部51の内周面51bの高さ方向中段位置から底面51aにかけて内側に縮径する段部54が周設されている。そして、その段部54の内周面51bに直交する載置面54a(図6参照)に対して、レゾルバステータ40の底部が載置されるようになっている。これによって、取付凹部51におけるレゾルバステータ40の位置決めがなされる。そして、その段部54より底面51a側とは反対側の内周面51bには、ステータホルダ50の高さ方向(厚さ方向)に対して平行に延びる6本の直線状の溜まり溝55が互いに所定間隔を開けて各々設けられている。
さらに、図5,図6に示すように、段部54の載置面54aと内周面51bとの境界部分に沿って1本のガイド溝56が周設されている。そして、このガイド溝56には、6本の溜まり溝55の段部54側に延びる各一端部が各々連通している。これら6本の溜まり溝55と、1本のガイド溝56とは、取付凹部51に対してレゾルバステータ40を接着剤で固定する際に、内周面51bに塗布された接着剤の余剰分を逃がすための溝である。このようなステータホルダ50を用いることによって、レゾルバステータ40の電磁鋼板に応力をかけることなく、レゾルバステータ40をミシンモータ60のエンドプレート63に固定することができる。
次に、ロータホルダ20について説明する。図7に示すように、ロータホルダ20は、鍔付き円筒状に形成されている。ロータホルダ20は、円筒状に形成された円筒部21と、該円筒部21の軸線方向一端側から鍔状に設けられたフランジ部22とを主体に構成されている。フランジ部22には、フランジ部22の厚さ方向(円筒部21の軸線方向に対して平行)に貫通する3つの取付孔25が所定間隔を空けて各々穿設されている。これら取付孔25は、ネジ81で固定するための孔であり、手動プーリ8の取付孔12に相対する位置に各々設けられている。また、フランジ部22のレゾルバステータ40に対向する面には、円筒部21を取り囲んで保護する第1保護筒26と、該第1保護筒26と同軸上に設けられ、第1保護筒26よりも径の短い第2保護筒27とが設けられている。さらに、これら第1保護筒26及び第2保護筒27の内側から円筒部21が突出して延設されている。そして、この円筒部21の軸孔23にミシンモータ60の回転軸77が内挿されて固定されるようになっている。
さらに、図7に示すように、円筒部21のレゾルバロータ30が外挿される部分には、円筒部21の軸線方向に対して平行に延設された6本の溜まり溝24(図5では2本のみ図示)が互いに所定間隔を空けて各々設けられている。この溜まり溝24は、円筒部21にレゾルバロータ30を外挿して接着剤で固定する際に、円筒部21の外周面に塗布された接着剤の余剰分を逃がすための溝である。このようなロータホルダ20を用いることによって、レゾルバロータ30の電磁鋼板に応力をかけることなく、レゾルバロータ30をミシンモータ60の回転軸77に固定することができる。
次に、手動プーリ8について説明する。図3に示すように、手動プーリ8は、側面視台形状に形成されている。手動プーリ8は、略円筒状のプーリ本体9と、該プーリ本体9の内側を閉塞するように設けられ、ロータホルダ20に固定するための円形状の固定板10とを主体に構成されている。この固定板10の中心には、ロータホルダ20の円筒部の他端側を内挿するための軸孔11が設けられている。さらに、その軸孔11を取り囲むようにして、3つの楕円状の取付孔12が所定間隔を空けて各々設けられている。これら取付孔12は、ロータホルダ20に手動プーリ8を固定する際に使用するネジ81(図2参照)を締め付けるためのネジ孔である。このような手動プーリ8を、ミシンモータ60の回転軸77に固定されたロータホルダ20に固定することによって、手動プーリ8を介してミシン主軸7を手動で回転させることができる。
次に、ステータホルダ50に対するレゾルバステータ40の固定方法について説明する。まず、図4に示すステータホルダ50の取付凹部51の内周面51bに、接着剤を塗布する。次いで、レゾルバステータ40を底部側から、ステータホルダ50の取付凹部51の内側に嵌め込み、レゾルバステータ40の底部が段部54の載置面54aに載置されるまで押し込む。すると、内周面51bに塗布された接着剤の余剰分の一部は、レゾルバステータ40が押し込まれる方向に移動するとともに、6本の溜まり溝55に直接押し出される。
一方、6本の溜まり溝55から離れた場所に位置する接着剤は、溜まり溝55に逃げることができない。しかしながら、その接着剤は、そのまま段部54の載置面54aに向かって移動し、ガイド溝56に押し出される。つまり、接着剤の余剰分の一部を、溜まり溝55に直接逃がすことが出来なくても、ガイド溝56に逃がし、さらに溜まり溝55にガイドすることができる。よって、ステータホルダ50の取付凹部51とレゾルバステータ40との接触面から接着剤が漏れたり、たれたりすることを防止できる。さらに、余分な接着剤を溜まり溝55、ガイド溝56に逃がすことができるので、ステータホルダ50の取付凹部51に対して、レゾルバステータ40を精度良く固定することができる。また、レゾルバステータ40を接着剤で固定するので、レゾルバステータ40の電磁鋼板に応力がかからず、電磁鋼板の磁気特性が変化することを防止できる。よって、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を正確に検出することができる。
次に、ロータホルダ20に対するレゾルバロータ30の固定方法について説明する。まず、図5に示すロータホルダ20の円筒部21の外周面のうち、溜まり溝24を除く部分に接着剤を塗布する。次いで、その円筒部21に対して、レゾルバロータ30を外挿し、第2保護筒27の先端に当接するまで押し込む。すると、円筒部21の外周面に塗布された接着剤の余剰分は、レゾルバロータ30が押し込まれる方向に移動し、6本の溜まり溝24の何れかに押し出される。よって、ロータホルダ20の円筒部21の外周面とレゾルバロータ30の内周面との間から接着剤がはみ出したり、たれたりすることを防止できる。さらに、余分な接着剤を溜まり溝24に逃がすことができるので、ロータホルダ20の円筒部21に対して、レゾルバロータ30を精度良く固定することができる。また、レゾルバロータ30を接着剤で固定するので、レゾルバロータ30の電磁鋼板に応力がかからず、電磁鋼板の磁気特性が変化することを防止できる。よって、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を正確に検出することができる。
次に、ミシンモータ60に対するレゾルバ17の固定方法について説明する。図2,図3に示すように、レゾルバ17をミシンモータ60に固定するために、まず、上記の方法によって、レゾルバステータ40をステータホルダ50の取付凹部51に対して接着剤で固定する。一方、レゾルバロータ30についても、上記の方法によって、ロータホルダ20の円筒部21に外挿して接着剤で固定する。そして、レゾルバステータ40が固定されたステータホルダ50を、ミシンモータ60のエンドプレート63のホルダ取付凹部67に位置合わせしながら、ステータホルダ50の軸孔52にミシンモータ60の回転軸77を挿入する。さらに、ステータホルダ50の3つの取付孔57を、ミシンモータのエンドプレート63に設けられた3つの取付孔66にそれぞれ位置合わせし、ネジ82(図2参照)を順次締め付ける。これにより、ステータホルダ50をミシンモータ60のエンドプレート63に固定できるので、レゾルバステータ40に応力をかけることなく、ミシンモータ60のエンドプレート63上に支持させることができる。
さらに、ミシンモータ60の回転軸77に対して、レゾルバロータ30が固定されたロータホルダ20の円筒部21の軸孔23を挿入して固定する。これにより、レゾルバロータ30が、ロータホルダ20を介してミシンモータ60の回転軸77に固定されるので、レゾルバロータ30を回転軸77とともに回転させることができる。さらに、ロータホルダ20のフランジ部22に対して、手動プーリ8を固定する。この場合、ロータホルダ20のレゾルバロータ30が固定される側とは反対側から、手動プーリ8の内側をフランジ部22に嵌め合わせる。そして、手動プーリ8に設けられた3つの取付孔12を、ロータホルダ20のフランジ部22に設けられた3つの取付孔25にそれぞれ位置合わせし、ネジ81(図2参照)を締め付ける。これにより、ロータホルダ20に対して、手動プーリ8を固定することができる。こうして、ミシンモータ60に対してレゾルバ17を固定することができる。
以上説明したように、本実施形態のミシン1は、ミシンモータ60の回転軸77の回転角度を検出するレゾルバ17を備え、そのレゾルバ17をミシンモータ60に固定する固定構造を備えたものである。そして、このレゾルバ17の固定構造では、レゾルバ17を構成するレゾルバロータ30及びレゾルバステータ40を、ロータホルダ20及びステータホルダ50に接着剤で固定する。これによって、レゾルバロータ30及びレゾルバステータ40に応力をかけずに固定できる。さらに、ロータホルダ20の円筒部21に溜まり溝24を設け、ステータホルダ50の取付凹部51の内周面51bに溜まり溝55、ガイド溝56を設けることによって、接着剤のはみ出し、たれを防止できる。これによって、レゾルバ17を精度良く固定できる。
なお、本発明のレゾルバの固定構造及びミシンは、上記実施形態に限らず、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、ミシンモータ60のエンドプレート63に対するステータホルダ50の固定方法は上記の実施形態に限定されない。
本発明のレゾルバの固定構造は、モータの回転軸の回転角度を検出するステータとロータとからなるレゾルバを備えた機械に適用可能である。
ミシン1の全体斜視図である。 ミシンモータ60に対するレゾルバ17の固定構造を示す断面図である。 手動プーリ8、ロータホルダ20、レゾルバ17、ステータホルダ50、ミシンモータ60の互いの位置関係を示す分解斜視図である。 ステータホルダ50の斜視図である。 図4に示すA−A線矢視方向断面図である。 図5に示す二点鎖線で囲まれたW部分の拡大図である。 ロータホルダ20の斜視図である。
符号の説明
1 ミシン
7 ミシン主軸
8 手動プーリ
17 レゾルバ
20 ロータホルダ
24 溜まり溝
30 レゾルバロータ
40 レゾルバステータ
50 ステータホルダ
51 取付凹部
55 溜まり溝
56 ガイド溝
60 ミシンモータ
77 回転軸

Claims (6)

  1. モータの回転軸に取り付けられた環状のロータと、当該ロータを同軸上に内挿する環状のステータとを備え、前記ステータを支持するステータホルダが前記モータに固定されたレゾルバの固定構造であって、
    前記ステータホルダには、前記ステータを収納して接着剤で取り付けるための円形状の凹部が設けられ、
    当該凹部の内周面と前記ステータの外周面との間には、前記接着剤の余剰分を逃すための溜まり部が設けられていることを特徴とするレゾルバの固定構造。
  2. 前記溜まり部は、前記凹部の内周面、又は前記ステータの外周面に設けられた溜まり溝であることを特徴とする請求項1に記載のレゾルバの固定構造。
  3. 前記溜まり溝は前記凹部の内周面に複数設けられるとともに、前記凹部の高さ方向に延設され、
    前記凹部の前記ステータが接触する底部の外周に沿って設けられ、前記溜まり溝に連通するガイド溝を備えていることを特徴とする請求項2に記載のレゾルバの固定構造。
  4. モータの回転軸に取り付けられた環状のロータと、当該ロータを同軸上に内挿する環状のステータとを備え、前記ロータを外挿して保持する円筒状のロータホルダが前記回転軸に固定されたレゾルバの固定構造であって、
    前記ロータは、前記ロータホルダに外挿して接着剤で固定され、
    前記ロータホルダの外周面と前記ロータの内周面との間には、前記接着剤の余剰分を逃がすための溜まり部が設けられていることを特徴とするレゾルバの固定構造。
  5. 前記溜まり部は、前記凹部の外周面、又は前記ロータの内周面に設けられた溜まり溝であることを特徴とする請求項4に記載のレゾルバの固定構造。
  6. 針棒を駆動するための主軸を回転駆動するためのミシンモータの回転角度を検出する請求項1乃至5の何れかに記載のレゾルバの固定構造を備えたことを特徴とするミシン。
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