JP2008245377A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008245377A
JP2008245377A JP2007080043A JP2007080043A JP2008245377A JP 2008245377 A JP2008245377 A JP 2008245377A JP 2007080043 A JP2007080043 A JP 2007080043A JP 2007080043 A JP2007080043 A JP 2007080043A JP 2008245377 A JP2008245377 A JP 2008245377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
supply voltage
control mode
speed control
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007080043A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yoshitomi
哲也 吉冨
Shunji Suzuki
俊二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
System Solutions Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Semiconductor Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007080043A priority Critical patent/JP2008245377A/ja
Publication of JP2008245377A publication Critical patent/JP2008245377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】モータの速度制御特性の向上化を図る。
【解決手段】モータが具備する駆動コイルと接続された駆動トランジスタのオンオフを制御することにより前記駆動コイルに電流を供給し前記モータを回転駆動するモータ駆動回路において、前記駆動トランジスタに供給する電源電圧を監視し、前記電源電圧が閾値電圧以上である場合に第1の速度制御モード設定信号を出力し、前記電源電圧が前記閾値電圧未満である場合に第2の速度制御モード設定信号を出力する電源電圧監視回路と、前記電源電圧監視回路が前記第1の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させて前記モータの回転速度を制御する第1の速度制御モードとし、前記電源電圧監視回路が前記第2の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させるとともにパルス幅変調信号のオンデューティを可変させることにより前記モータの回転速度を制御する第2の速度制御モードとする速度制御モード設定回路と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータ駆動回路に関する。
モータの速度制御方式の一つとして、PAM(Pulse Amplitude Modulation)方式が提案されている(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。PAM方式とは、モータが具備する駆動コイルに印加される電源電圧を昇降圧回路等によって可変させて回転速度を制御する方式のことである。例えば、一定の回転速度で回転し続ける単純な仕様で十分なモータに対して採用される。
特開平7−7952号公報
ところで、PAM方式の場合、電源電圧を無制限に可変させることはできず、モータ駆動回路が正常に動作する動作電源電圧範囲内で電源電圧を可変させる必要がある。従って、電源電圧を動作電源電圧範囲の下限値未満に下げられず、モータの回転速度をその下限値に応じた回転速度未満に低速化できなかった。また、これにより、低速回転による省エネ対策等といった高機能な制御が実現困難であった。
前記課題を解決するための主たる発明は、モータが具備する駆動コイルに接続された駆動トランジスタをオンオフ制御して前記駆動コイルに流れるコイル電流を制御することによりモータ制御を行うモータ駆動回路において、前記駆動トランジスタに供給する電源電圧を監視し、前記電源電圧が閾値電圧以上である場合に第1の速度制御モード設定信号を出力し、前記電源電圧が前記閾値電圧未満である場合に第2の速度制御モード設定信号を出力する電源電圧監視回路と、前記電源電圧監視回路が前記第1の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させて前記モータの回転速度を制御する第1の速度制御モードとし、前記電源電圧監視回路が前記第2の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させるとともにパルス幅変調信号のオンデューティを可変させることにより前記モータの回転速度を制御する第2の速度制御モードとする速度制御モード設定回路と、を有することとする。
本発明によれば、モータの速度制御特性の向上化を図ることができる。
<<<センサレスモータ駆動回路>>>
図2を参照しつつ、図1を用いて本発明に係るセンサレスモータ駆動回路100について説明する。尚、センサレスモータ駆動回路100を用いて構成されるモータシステムとして、電化機器(パソコン、エアコン、冷蔵庫等)において発生する熱を外部に排出させるファン(羽根)200用のモータ(ファンモータ)を回転駆動させるファンモータシステムを例示する。また、センサレスモータ駆動回路100として、Bi−CMOSプロセスの集積回路の場合を例示する。
センサレスモータ駆動回路100のUO端子、VO端子、WO端子には、スター結線され且つ電気角120度の位相差を有してステータに巻回された3相(U相、V相、W相)の駆動コイルLu、Lv、Lwが接続される。これにより、3相の駆動コイルLu、Lv、Lwは、UO端子、VO端子、WO端子を介して、NMOS電界効果トランジスタM1〜M6により構成された駆動トランジスタ回路と接続される。尚、ソース電源ライン102側に設けたNMOS電界効果トランジスタM1、M3、M5は、ソース電源ライン102からU相、V相、W相の駆動コイルLu、Lv、Lwに向けて流れるコイル電流ILを吐出するソース側(吐出側)トランジスタとなり、シンク電源ライン104側に設けたNMOS電界効果トランジスタM2、M4、M6は、U相、V相、W相の駆動コイルLu、Lv、Lwからシンク電源ライン104に向けて流れるコイル電流ILを吸い込むシンク側(吸込側)トランジスタとなる。また、本実施形態では、ソース電源ライン102側にあるNMOSトランジスタM1、M3、M5を飽和駆動し、シンク電源ライン104側にあるNMOSトランジスタM2、M4、M6をPWM駆動(非飽和駆動)する。
尚、ソース電源ライン102と接続されるVM端子は、センサレスモータ駆動回路100に対して電源電圧VCCの所定レベルを昇降圧回路300によって可変させて得られる電源電圧VCC’を印加するための端子として用いられる。センサレスモータ駆動回路100は、回転速度に応じたレベルとした電源電圧VCC’をVM端子に印加させることで、PAM方式に相当する第1の速度制御モードに従ってセンサレスモータの回転速度を制御できる。また、VM端子に印加された電源電圧VCC’は、基準電圧生成回路180によって基準電圧VREFに変換される。この基準電圧VREFは、センサレスモータ駆動回路100内部の各種回路を動作させるためのバイアス電圧として用いられる。
NMOS電界効果トランジスタM1乃至M6が適宜のタイミングでオンオフすると、電源電圧VCCのレベルに応じたコイル電流ILが、3相の駆動コイルLu、Lv、Lwに供給される。これにより、予め定められた方向(例えば正回転)にセンサレスモータが回転し、3相の駆動コイルLu、Lv、Lwの一端には、電気角120度の位相差を有するコイル電圧Vu、Vv、Vwが発生する。尚、コイル電圧Vu、Vv、Vwは、センサレスモータの回転速度に応じた周波数を有しており、UO端子、VO端子、WO端子を介して、3入力1出力のスイッチ回路110が具備する入力端子U、V、Wに印加される。
コンパレータ120において後述のゼロクロスポイントの検出対象となるU相、V相、W相のうちのいずれか1相に応じて、スイッチ回路110の入力端子U、V、Wに印加されるコイル電圧Vu、Vv、Vwがセンサレスロジック回路130により選択される。この選択された電圧Vu、Vv、Vwが、スイッチ回路110の出力端子を介してコンパレータ120の+端子に印加される。一方、コンパレータ120の−端子の方には、センサレスモータ駆動回路100のCOM端子を介して3相の駆動コイルLu、Lv、Lwのスター結線の中性点電圧Vcomが印加される。即ち、+端子に印加されるコイル電圧は、スイッチ回路110の出力(Vu、Vv、Vwのいずれか)と中性点電圧Vcomとが交差するゼロクロスポイントを検出する相のコイル電圧であり、中性点電圧Vcomは、ゼロクロスポイントを検出する相以外の二相の駆動コイルの接続点の電圧である。
これにより、コンパレータ120は、+端子に印加されたスイッチ回路110において選択されたコイル電圧Vu、Vv、Vwと、−端子に印加された中性点電圧Vcomと、が交差するゼロクロスポイントを検出する。そして、コンパレータ120は、当該ゼロクロスポイントでエッジが切り替わる矩形波状のFG信号をセンサレスロジック回路130に向けて出力するとともに、FG出力端子を介してマイコン400に向けて出力する。これにより、マイコン400は、FG信号に基づいて、センサレスモータの現在の回転速度を検知して、PWM入力端子に入力させるPWM信号のオンデューティを調整できる。
センサレスロジック回路130は、センサレスモータ自体が起動前のロータとステータの間の相対位置を特定できないことを考慮して、NMOS電界効果トランジスタM1〜M6の所定の通電順序でオンオフして、U相、V相、W相の駆動コイルLu、Lv、Lwにコイル電流を流すための所定の通電制御を行う。具体的には、センサレスロジック回路130は、コンパレータ120から出力されたFG信号からキックバックパルスKBに対応するノイズを除去(マスク)した上で、発振器160のシステムクロックMCLK並びに当該ノイズ除去後のFG信号の各エッジタイミングに基づいて、駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2を生成出力する。尚、駆動信号U1、V1、W1は、ソース電源ライン102側にあるNMOS電界効果トランジスタM1、M3、M5の各ゲート電極を駆動するための制御信号であり、駆動信号U2、V2、W2は、シンク電源ライン104側にあるNMOS電界効果トランジスタM2、M4、M6の各ゲート電極を駆動するための制御信号である。
センサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2は、PWM合成回路140(本発明に係る『速度制御モード設定回路』)に入力され、マイコン400からPWM入力端子を介して入力されたPWM信号と合成(重畳)される。尚、PWM信号とは、センサレスモータの回転速度に比例したオンデューティが設定された速度制御信号である。また、PWM信号のオンデューティとは、PWM信号1周期内におけるパルス幅の比のことであり、NMOSトランジスタM1〜M6のオンデューティ(駆動トランジスタのオンタイムとスイッチング周期(=オンタイム+オフタイム)との比)に対応する。例えば、PWM信号のオンデューティは、全速回転の場合100%、停止の場合0%、全速回転の半分の速度の場合50%に設定される。センサレスモータ駆動回路100は、VM端子に印加する電源電圧VCCのレベルを可変させるとともにPWM入力端子に入力されたPWM信号を用いることで、上記PAM方式にいわゆるPWM方式を組み合わせた第2の速度制御モードに従ってセンサレスモータの回転速度を制御することができる。
尚、PWM合成回路140は、駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2のうち駆動信号U2、V2、W2に対してPWM信号を合成する。この結果、PWM合成回路140から出力される駆動信号U1’、U2’、V1’、V2’、W1’、W2’は、図2に示すような波形となる。即ち、駆動信号U1’、V1’、W1’はセンサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、V1、W1の波形と同じ波形となり、駆動信号U2’、V2’、W2’はオンタイム(Hレベル期間)とオフタイム(Lレベル期間)を繰り返す波形となる。そして、PWM合成回路140から出力される駆動信号U1’、U2’、V1’、V2’、W1’、W2’はプリドライブ回路150においてレベル調整された後、NMOSトランジスタM1〜M6の各ゲート電極に対して、駆動信号U1”、U2”、V1”、V2”、W1”、W2”として印加される。
<<<電源電圧監視回路並びにPWM合成回路>>>
図3は、電源電圧監視回路190並びにPWM合成回路140に係るセンサレスモータ駆動回路100の詳細な構成を示した図である。
電源電圧監視回路190は、VM端子に印加された電源電圧VCC’を監視し、第1の速度制御モード又は第2の速度制御モードを設定するための速度制御モード設定信号DETを出力するものである。具体的には、電源電圧監視回路190は、電源電圧VCC’と、第1の速度制御モード時における動作電源電圧範囲の下限値である閾値電圧Vrと、をレベル比較する。電源電圧VCC’が閾値電圧Vrよりも高レベルの場合、その旨を示すHレベルの速度制御モード設定信号DET(本発明に係る「第1の速度制御モード設定信号」)をPWM合成回路140に対して出力する。一方、電源電圧VCC’が閾値電圧Vrよりも低いレベルであった場合には、その旨を示すLレベルの速度制御モード設定信号DET(本発明に係る「第2の速度制御モード設定信号」)をPWM合成回路140に対して出力する。
具体的には、VM端子に印加された電源電圧VCC’が、抵抗R1、R2の直列接続体によって分圧電圧Vdに変換される。ヒステリシス付きコンパレータ192は、電源電圧VCC’の分圧電圧Vdが閾値電圧Vrよりも高レベルの場合にはHレベルの速度制御モード設定信号DETを出力し、電源電圧VCC’の分圧電圧Vdが閾値電圧Vrよりも低レベルの場合にはLレベルの速度制御モード設定信号DETを出力する。尚、ヒステリシス付きコンパレータ192のヒステリシス特性によって、入力された信号に混入するノイズ等によって、速度制御モード設定信号DETの出力レベルが不安定になることが防止される。
一方、PWM合成回路140(本発明に係る『速度制御モード設定回路』)は、電源電圧監視回路190から出力された速度制御モード設定信号DETに基づいて、第1の速度制御モード又は第2の速度制御モードの選択を行う。詳述すると、速度制御モード設定信号DETがHレベルの場合、PWM合成回路140は、センサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2をそのままの状態で駆動信号U1’、U2’、V1’、V2’、W1’、W2’としてプリドライブ回路150へ出力する。これにより、PWM合成回路140は、第1の速度制御モードを選択したことになる。一方、速度制御モード設定信号DETがLレベルの場合、センサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2に対してPWM信号を合成(重畳)して駆動信号U1’、U2’、V1’、V2’、W1’、W2’としてプリドライブ回路150へ出力する。これにより、PWM合成回路140は、第2の速度制御モードを選択したことになる。
尚、PWM合成回路140は、第1の速度制御モード又は第2の速度制御モードの選択のために、AND素子142a〜142f、スイッチ回路144a〜144fを有する。AND素子142a〜142fは、センサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2と、マイコン400からPWM端子を介して入力されたPWM信号との論理積を出力する。スイッチ回路144a〜144fは、二つの入力端子a、bと、一つの出力端子cを有する。入力端子aは、センサレスロジック回路130から出力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2が入力される。入力端子bは、AND素子142a〜142fの出力が入力される。
出力端子cは、速度制御モード設定信号DETのレベルがHレベルの場合には、入力端子aに入力された駆動信号U1、U2、V1、V2、W1、W2をプリドライブ回路150に向けて出力する。この場合、昇降圧回路300によってVM端子に印加される電源電圧VCC’のレベルが調整されることによって、電源電圧VCC’のレベルに応じた回転速度を得る第1の速度制御モードが実施可能となる。
出力端子cは、速度制御モード設定信号DETのレベルがLレベルの場合には、入力端子bに入力されたAND素子142a〜142fの出力をプリドライブ回路150に向けて出力する。この場合、昇降圧回路300によってVM端子に印加される電源電圧VCC’のレベルが調整されることによって、電源電圧VCC’のレベルに応じ且つPWM信号のオンデューティに応じた回転速度を得る第2の速度制御モードが実施可能となる。
図4は、本発明に係るセンサレスモータ駆動回路100の速度制御特性の一例を示した図である。尚、図4に示す例では、第1の速度制御モードが正常に機能する動作電源電圧範囲は、下限値「2V」から上限値「4V」までの範囲とする。また、電源電圧監視回路190の閾値電圧Vrは、説明の便宜上、電源電圧VCC’を分圧しない場合とし、下限値「2V」近傍の「2.1V」に設定された場合とする。
電源電圧VCC’のレベルを「4V」から「2.1V」まで下げていく過程では、電源電圧VCC’のレベルは動作電源電圧範囲内(2V〜4V)にあるため、電源電圧監視回路190は、Hレベルの速度制御モード設定信号DETを出力する。これにより、PWM合成回路140は、Hレベルの速度制御モード設定信号DETに基づいて、第1の速度制御モードを選択することになる。
第1の速度制御モード時では、センサレスモータの回転速度は、電源電圧VCC’のレベルに比例して「1000rpm」から「525rpm」へと線形的に変化する特性を示す。尚、第1の速度制御モードの場合、電源電圧VCCを可変できる範囲が動作電源電圧範囲内との制約があることにより、電源電圧VCC’のレベルを下限値「2V」未満に下げることができず、ひいては、センサレスモータの回転速度を第1の速度制御モードの場合の回転速度の下限値「500rpm」未満にまで下げることができない。
電源電圧VCC’のレベルが電源電圧監視回路190の閾値電圧Vrである「2.1V」未満に下がった場合、電源電圧監視回路190は、Lレベルの速度制御モード設定信号DETを出力する。これにより、PWM合成回路140は、Lレベルの速度制御モード設定信号DETに基づいて、第2の速度制御モードを選択する。駆動信号U2’、V2’、W2’にはPWM信号に基づくオフタイムが生じるので、第2の速度制御モード時において、第1の速度制御モードにおける動作電源電圧範囲の下限値を擬似的に下げることが可能となる。従って、第2の速度制御モードの場合、電源電圧VCC’を「2.1V」未満にまで下げても、モータの回転速度を制御することが可能となり、第1の速度制御モードの場合の回転速度の下限値「500rpm」未満の回転速度(例えば、「250rpm」)に設定することができる。
尚、ヒステリシス付きコンパレータ192のヒステリシス特性のために、電源電圧VCC’のレベルを再び「2.1V」よりも上げた場合、「2.1V」を上回った時点では、第2の速度制御モードから第1の速度制御モードに即座に切り替わらない。例えば、ヒステリシス特性のために「2.3V」を上回った時点で第1の速度制御モードに切り替わる。これにより、電源電圧VCC’に微小ノイズが混入した際の誤動作を防止できる。
<<<本発明の効果>>>
本発明では、モータの回転速度を制御するためにセンサレスモータ駆動回路100に印加された電源電圧VCC’の分圧電圧Vdが閾値電圧Vr以上となるか未満となるかを監視する。電源電圧VCC’の分圧電圧Vcが閾値電圧Vr以上となれば第1の速度制御モードが選択され、動作電源電圧範囲内で電源電圧VCC’のレベルを可変させることにより、モータの回転速度が制御される。電源電圧VCC’の分圧電圧Vdが閾値電圧Vr未満となれば第2の速度制御モードが選択され、PWM信号が合成された駆動信号U1’、U2’、V1’、V2’、W1’、W2’によってモータの回転速度の制御が行われる。
従って、第2の速度制御モード時において、動作電源電圧範囲の下限値未満にまで電源電圧VCC’のレベルを下げてもなお、モータの回転速度を制御できるようになる。これにより、例えば、従来のPAM方式によってモータの速度制御が行われる場合と対比して、モータの回転速度を制御する電源電圧VCC’の可変範囲が拡大され、モータの回転速度をより低速化させることが可能となる。即ち、本発明によれば、従来のPAM方式によってモータの速度制御が行われる場合と対比して、モータの速度制御特性が低速化の面で改善される。
また、本発明では、第1の速度制御モード又は第2の速度制御モードを選択するために電源電圧VCC’を監視する手段として、ヒステリシス特性を具備したヒステリシス付きコンパレータ192を採用する。ヒステリシス付きコンパレータ192によって電源電圧VCC’の監視が行われることによって、電源電圧VCC’に微小ノイズが混入した際の誤動作を防止できる。
さらに、本発明は、特に、パソコンやサーバー等の情報処理装置に搭載されたCPUを冷却するファンモータシステムにとって有意義である。即ち、パソコンやサーバー等の情報処理装置は、消費電力を抑えるために電源電圧VCC’のレベルを下げることが求められている。従って、CPU冷却用のファンモータシステムの場合に、第1の速度制御モードが有効に機能する動作電源電圧範囲は非常に狭い。そこで、本発明に係る第2の速度制御モードが選択されることにより、CPUの冷却用ファンモータの回転速度をさらに低速化することができる。また、これにより、モータの低速回転による省エネ対策等といった複雑な制御を容易に実現可能となる。
尚、センサレスモータの駆動コイルを駆動する吐出側トランジスタ及び吸込側トランジスタとしては、前述したNMOSトランジスタM1乃至M6のみならず、PMOSトランジスタやバイポーラトランジスタを採用することができる。また、センサレスモータは、前述した3相モータの場合に限らず、単相モータの場合であってもよい。この場合、吐出側トランジスタ及び吸込側トランジスタは、単相モータの駆動コイルに対してHブリッジ接続される。さらに、センサレスモータは、前述したセンサレスモータに限らず、ホール素子を具備したセンサ付きモータであってもよい。しかし、パソコンやサーバー等の情報処理装置のCPU冷却ファンモータシステムに本発明を適用する場合、当該情報処理装置の小型化の要請に応じて、センサ付きモータの場合よりも小型化が容易なセンサレスモータ、さらにはセンサレスモータ駆動回路100を採用する方が好ましい。
本発明に係るセンサレスモータ駆動回路の構成を示す図である。 本発明に係るセンサレスモータ駆動回路の主要信号の波形図である。 本発明に係る電源電圧回路並びにPWM合成回路を中心としたセンサレスモータ駆動回路の詳細な構成を示した図である。 本発明に係るセンサレスモータ駆動回路の速度制御特性の一例を示した図である。
符号の説明
100 センサレスモータ駆動回路
110 スイッチ回路
120 コンパレータ
130 センサレスロジック回路
140 PWM合成回路
150 プリドライブ回路
190 電源電圧監視回路
192 ヒステリシス付きコンパレータ
200 ファン
300 昇降圧回路
400 マイコン

Claims (5)

  1. モータが具備する駆動コイルに接続された駆動トランジスタをオンオフ制御して前記駆動コイルに流れるコイル電流を制御することによりモータ制御を行うモータ駆動回路において、
    前記駆動トランジスタに供給する電源電圧を監視し、前記電源電圧が閾値電圧以上である場合に第1の速度制御モード設定信号を出力し、前記電源電圧が前記閾値電圧未満である場合に第2の速度制御モード設定信号を出力する電源電圧監視回路と、
    前記電源電圧監視回路が前記第1の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させて前記モータの回転速度を制御する第1の速度制御モードとし、前記電源電圧監視回路が前記第2の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させるとともにパルス幅変調信号のオンデューティを可変させることにより前記モータの回転速度を制御する第2の速度制御モードとする速度制御モード設定回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動回路において、
    前記速度制御モード設定回路は、
    前記駆動トランジスタの制御電極に向けて出力される前記駆動トランジスタのオンオフを制御する第1の制御信号に対して前記パルス幅変調信号を合成した第2の制御信号を出力するパルス幅変調合成部と、
    前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号が入力され、前記第1の速度制御モードとする場合には前記第1の制御信号を選択して前記制御電極に向けて出力し、前記第2の速度制御モードとする場合には前記第2の制御信号を選択して前記制御電極に向けて出力するスイッチ回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動回路。
  3. 請求項1に記載のモータ駆動回路において、前記電源電圧監視回路は、前記電源電圧と前記閾値電圧を比較するヒステリシス付きコンパレータによって構成したこと、を特徴とするモータ駆動回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ駆動回路において、前記モータはファンを回転駆動するファンモータであることを特徴とするモータ駆動回路。
  5. モータが具備する駆動コイルを接続するための所定の端子を具備しており、当該駆動コイルにコイル電流を流すための駆動トランジスタをオンオフ制御することによりモータ制御を行う集積化されたモータ駆動回路において、
    前記駆動トランジスタに供給する電源電圧を監視し、前記電源電圧が閾値電圧以上である場合に第1の速度制御モード設定信号を出力し、前記電源電圧が前記閾値電圧未満である場合に第2の速度制御モード設定信号を出力する電源電圧監視回路と、
    前記電源電圧監視回路が前記第1の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させて前記モータの回転速度を制御する第1の速度制御モードとし、前記電源電圧監視回路が前記第2の速度制御モード設定信号を出力した場合、前記電源電圧のレベルを可変させるとともにパルス幅変調信号のオンデューティを可変させることにより前記モータの回転速度を制御する第2の速度制御モードとする速度制御モード設定回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動回路。
JP2007080043A 2007-03-26 2007-03-26 モータ駆動回路 Pending JP2008245377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007080043A JP2008245377A (ja) 2007-03-26 2007-03-26 モータ駆動回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007080043A JP2008245377A (ja) 2007-03-26 2007-03-26 モータ駆動回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008245377A true JP2008245377A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39916051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007080043A Pending JP2008245377A (ja) 2007-03-26 2007-03-26 モータ駆動回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008245377A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014073070A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP2014112987A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Panasonic Corp ファンモータ駆動装置およびファンモータ駆動装置を備えた冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014073070A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP2014112987A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Panasonic Corp ファンモータ駆動装置およびファンモータ駆動装置を備えた冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5250757B2 (ja) モータ駆動回路
JP5132172B2 (ja) モータ駆動集積回路
JP5651301B2 (ja) モータ駆動回路
JP3419157B2 (ja) モータ駆動方法及びそれを用いた電気機器
JP4217921B1 (ja) モータ駆動回路、ファンモータ、電子機器、及びノート型パーソナルコンピュータ
US10693396B2 (en) Semiconductor device, motor driving system, and motor control program
JP2008141828A (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
US9960717B2 (en) Motor drive control device
JP2012165603A (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP2008236932A (ja) モータ駆動装置及びこれを用いた電気機器
JP2012152033A (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP2009178019A (ja) モータ制御回路,車両用ファン駆動装置及びモータ制御方法
JP2005312217A (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
JP2000236684A (ja) モータ駆動回路
JP2008245377A (ja) モータ駆動回路
JP4712084B2 (ja) モータ駆動回路
JP2005020919A (ja) 電動機の制御装置
JP2003116293A (ja) Dcブラシレスモータの並列駆動回路
JP2008259340A (ja) モータ駆動回路
JP2001119984A (ja) ブラシレスモータの制御装置
JP2008148379A (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP5632865B2 (ja) モータ駆動回路
JP2005312145A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP4632808B2 (ja) 信号発生回路
JP2005176529A (ja) ブラシレスモータのコントローラおよびファンモータ装置